JP4001903B2 - ガス警報器 - Google Patents

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本発明は、ガス警報器に関し、特に通常動作モードおよび点検動作モードを有するガス警報器に関する。
通常、ガス警報器に用いられるセンサとしては、接触燃焼式や半導体式のガスセンサが一般的である。接触燃焼式ガスセンサは、通常、20〜50μmの細い白金線をコイル状に形成し、そのコイル上に触媒を塗布、乾燥、焼成を行い、ガスセンサとしている。
このガスセンサによるガス検知は、都市ガスあるいはLPガスが存在すると、その中に含まれるメタン、イソブタン、水素と触媒との反応熱で、白金コイルの抵抗値が上昇する原理を利用している。半導体式ガスセンサは、接触燃焼式ガスセンサと同様に、コイル上に触媒を塗布、乾燥、焼成を行い、ガスセンサとしている。半導体式ガスセンサの半導体表面にガスが接触すると、半導体と吸着分子との間に電子の授受が起こり、その電気伝導度が変化するので、この電気伝導度の変化を検出することにより、ガスを検知することができる。
都市ガスまたはLPガスの検知と、不完全燃焼ガスの検知、火災の検知を組み合わせた複合型警報器においては、ユーザ宅への設置時、センサ特性を確認するため、ライター等の生ガスや一酸化炭素ガスを用いて点検を行う。現行警報器の場合、機種によっても異なるが、たとえば、電源投入後10分間は点検モードとしているので、点検作業に時間がかかるという問題がある。
また、点検モードの間センサがある設定点以上のガスに反応すると、遅延を無視し即鳴動する。その際、過度にセンサへガスを吹きかけると、センサ内部にある活性炭にこれらのガスが吸着し、点検終了後も鳴り止まないという問題が生じる。また、仮に鳴り止んだとしても、作業終了後、活性炭に吸着したガスが徐々に離脱し、再鳴動してしまう危険性もある。
また、一酸化炭素をSnO2 を主成分とした半導体式ガスセンサで検出する場合、センサ素子の温度を400℃程度と100℃程度の温度サイクルで使用し、100℃の温度領域で一酸化炭素を検出する方法が採られており、センサ素子温度が低いことおよび温度サイクルにより検出を行うことで、応答速度的には都市ガスあるいはLPガスセンサと比較して遅くなっている。
このように構成された不完全燃焼警報器の点検を行う場合、点検時に極めて毒性の高い一酸化炭素を持ち運ぶことが難しく、一般的にはブタンガスが充填された簡易ライターの内炎部分よりセラミック製のノズルの付いたスポイトで一酸化炭素を採取し、点検が行われている。このような作業で点検が行われる場合、前述の一酸化炭素の検知原理に伴う応答速度特性の問題および点検方法によっては、高濃度の一酸化炭素ガスがガスセンサへ暴露された場合等において、点検後の鳴り止みが非常に遅くなる場合もあり、点検作業に時間がかかるという問題が発生している。
そこで本発明は、上述した点検動作モード時の従来の問題点に鑑み、点検作業時間を短縮することができるガス警報器を提供することを目的としている。
上記課題を解決するためになされた請求項1記載の発明は、図1の基本構成図に示すように、ガスセンサ12で検出されたガス濃度が所定の警報濃度以上となった際に、ガス濃度が異常となった旨の警報を報知するガス警報器において、通常動作モードと点検動作モードを切り換え制御する動作モード制御手段16であって、ガス濃度の検出期間中所定のタイミングで前記ガスセンサ12でガス濃度を検出し、通常動作モード時には、検出されたガス濃度が通常動作モード用警報濃度以上となった際に、ガス濃度が異常となった旨の警報を報知すると共に、点検動作モード時には、検出されたガス濃度が通常動作モード用警報濃度以上となった際に、ガス濃度が異常となった旨の警報を開始し、その後検出されたガス濃度が少なくとも2回連続して前回検出値以下となった場合に強制的に警報を停止する動作モード制御手段16を備えたことを特徴とするガス警報器に存する。
請求項1記載の発明においては、ガスセンサ12で検出されたガス濃度が所定の警報濃度以上となった際に、ガス濃度が異常となった旨の警報を報知するガス警報器において、通常動作モードと点検動作モードを切り換え制御する動作モード制御手段16であって、ガス濃度の検出期間中所定のタイミングでガスセンサ12でガス濃度を検出し、通常動作モード時には、検出されたガス濃度が通常動作モード用警報濃度以上となった際に、ガス濃度が異常となった旨の警報を報知すると共に、点検動作モード時には、検出されたガス濃度が通常動作モード用警報濃度以上となった際に、ガス濃度が異常となった旨の警報を開始し、その後検出されたガス濃度が少なくとも2回連続して前回検出値以下となった場合に強制的に警報を停止する動作モード制御手段16を備えているので、従来より点検作業を短時間に行うことができる。
上記課題を解決するためになされた請求項2記載の発明は、前記ガスセンサは、2種類のガスに対するガス濃度を検出してガス濃度信号を生成するセンサ素子と、該センサ素子を加熱するヒータとを有することを特徴とする請求項1記載のガス警報器に存する。
請求項2記載の発明においては、ガスセンサ12は、2種類のガス11A,11Bに対するガス濃度を検出してガス濃度信号12aを生成するセンサ素子124と、センサ素子124を加熱するヒータ122とを有するので、1つのガスセンサで複数種類のガスに対するガス濃度を検出することができる。
上記課題を解決するためになされた請求項3記載の発明は、前記ガス濃度の検出期間中に前記2種類のガス11A,11Bのそれぞれに対応して前記センサ素子124を加熱するための第1ガスモード加熱信号16aおよび第2ガスモード加熱信号16bを生成する前記動作モード制御手段16と、前記第1ガスモード加熱信号16aまたは前記第2ガスモード加熱信号16bに基づいて、前記ヒータ122を作動するための加熱信号14aを生成する加熱駆動手段14とを有することを特徴とする請求項2記載のガス警報器に存する。
請求項3記載の発明においては、ガス濃度の検出期間中に2種類のガス11A,11Bのそれぞれに対応してセンサ素子124を加熱するための第1ガスモード加熱信号16aおよび第2ガスモード加熱信号16bを生成する動作モード制御手段16と、第1ガスモード加熱信号16aまたは第2ガスモード加熱信号16bに基づいて、ヒータ122を作動するための加熱信号14aを生成する加熱駆動手段14とを有するので、ガスセンサ12のヒータ122を2種類のガス11A、11Bのそれぞれの適正温度まで加熱することができる。
上記課題を解決するためになされた請求項4記載の発明は、前記動作モード制御手段16は、前記第1ガスモード加熱信号16aが印加されている間または前記第2ガスモード加熱信号16bが印加されている間の所定のタイミングで、前記ガスセンサ12における前記ガス濃度信号12aの生成を命令するためのイネーブル信号16eを生成するセンサ制御部162を有することを特徴とする請求項2記載のガス警報器に存する。
請求項4記載の発明においては、動作モード制御手段16は、第1ガスモード加熱信号16aが印加されている間または第2ガスモード加熱信号16bが印加されている間の所定のタイミングで、ガスセンサ12におけるガス濃度信号12aの生成を命令するためのイネーブル信号16eを生成するセンサ制御部162を有するので、所定のタイミングでガス濃度信号12aを生成して、検出ミスが発生しないようにすることができる。
上記課題を解決するためになされた請求項5記載の発明は、前記動作モード制御手段16は、電源オン時にガス警報器10を所定時間の間点検動作モードで動作させ、上記所定時間経過後前記ガス警報器10を点検動作モードから通常動作モードに切り換えて動作させることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載のガス警報器に存する。
請求項5記載の発明においては、動作モード制御手段16は、電源オン時にガス警報器10を所定時間の間点検動作モードで動作させ、所定時間経過後ガス警報器10を点検動作モードから通常動作モードに切り換えて動作させるので、ガス警報器を設置場所への取り付け時に、通常動作を行わせる前に、従来より短時間に点検を行うことができる。
請求項1記載の発明によれば、従来より点検作業を短時間に行うことができる。
請求項2記載の発明によれば、1つのガスセンサで複数種類のガスに対するガス濃度を検出することができる。
請求項3記載の発明によれば、ガスセンサ12のヒータ122を2種類のガス11A、11Bのそれぞれの適正温度まで加熱することができる。
請求項4記載の発明によれば、所定のタイミングでガス濃度信号12aを生成して、検出ミスが発生しないようにすることができる。
請求項5記載の発明によれば、ガス警報器を設置場所への取り付け時に、通常動作を行わせる前に、従来より短時間に点検を行うことができる。
以下、本発明の実施の形態について図面に基づいて説明する。
図2は、本発明の実施の形態に係るガス警報器を示す回路図である。以下の説明では、第1ガス11Aとして一酸化炭素(CO)ガス、第2ガス11Bとして都市ガス中に含まれるメタン(CH4 )ガスのガス検知を行うガス警報器10として、特に、ガスセンサ12の温度を低温域と高温域に周期的に交互に変化させ、低温域で第1ガス11A(すなわち、COガス)の第1ガス濃度C1を検出し、さらに、高温域で第2ガス11B(すなわち、CH4 ガス)の第2ガス濃度C2を検出すると共に、第1ガス濃度C1が所定の第1ガス警報濃度A1以上となった際に、第1ガス濃度C1が異常となった旨の第1警報を報知し、第2ガス濃度C2が所定の第2ガス警報濃度A2以上となった際に、第2ガス濃度C2が異常となった旨の第2警報を報知するガス検知装置10を実施形態として、図2を参照して説明する。
図2のガス警報器10は、ガスセンサ12、加熱駆動手段14、動作モード制御手段16および警報手段18を有する。
ガス警報器10は、具体的には、ガスセンサ12の温度を、70乃至100℃程度が5〜20秒程度継続する低温域と、350乃至400℃程度が3〜5秒程度継続する高温域とに周期的に交互に変化させ、このような低温域で第1ガス(COガス)11Aの第1ガス濃度C1(単位は[ppm])を検出し、さらに前述の高温域で第2ガス11B(CH4 ガス)の第2ガス濃度C2(単位は[ppm])を検出すると共に、検出したCOガスの濃度(単位は[ppm])が所定の第1ガス警報濃度A1以上となった際に、COガスが異常となった旨の第1警報を報知し、同様に、検出したCH4 ガスの濃度が所定の第2ガス警報濃度A2以上となった際に、CH4 ガス濃度が異常となった旨の第2警報を報知する機能を有する。
また、ガス警報器10は、通常動作モードと点検動作モードとを有する。そして、第1ガス警報濃度A1は、通常動作モード時および点検動作モード時共に、通常動作モード用第1ガス警報濃度A1nに設定される。
ガスセンサ12は、一例として、COガス11AおよびCH4 ガス11Bを1つのセンサで検知するタイプ(CO/CH4 センサ)のガスセンサであって、ヒータ122とセンサ素子124を有する。ヒータ122は、その一端が加熱駆動手段14のpnp型トランジスタQ1のコレクタに接続されると共に、他端が接地されている。センサ素子124は、動作モード制御手段16のCPU164の入力ポートP3に接続され、測定対象ガスのガス雰囲気(すなわち、COガス雰囲気またはCH4 ガス雰囲気)に接触させることにより、これらのガス濃度の検出を行う機能を有する。具体的には、センサ素子124が検知対象ガスに接触すると、各々のガス雰囲気のガス濃度に反応して検出電圧が立ち上がり始め、この検出電圧がCPU164の入力ポートP3に印加される。
ガスセンサ12の出力応答特性は、センサ素子124自体の出力応答特性、およびガス暴露のタイミングによって決定されるものである。
図3は、図2のガス警報器10における、イネーブル信号16eの生成タイミング、すなわち、ガスの検出タイミングを説明するためのタイミングチャートである。
加熱駆動手段14は、エミッタが電源Vccに接続され、コレクタがガスセンサ12のヒータ122に接続されたpnp型トランジスタQ1と、トランジスタQ1のエミッタとベース間に接続された抵抗R1と、トランジスタQ1のベースと動作モード制御手段16のCPU164の出力ポートP4間に接続された抵抗R2とからなり、第1ガスモード加熱信号16aまたは第2ガスモード加熱信号16bに基づいて、ヒータ122を作動するための加熱信号14aを生成する機能を有する。
トランジスタQ1のベースにCPU164からの第1ガスモード加熱信号16aまたは第2ガスモード加熱信号16bが与えられることにより、トランジスタQ1は、第1ガスモード加熱信号16aまたは第2ガスモード加熱信号16bに基づいて、ヒータ122を作動するための加熱信号14aを生成することができる。
第1ガスモード加熱信号16aは、図3に示すように、ヒータ122を加熱するための加熱電圧VHL(単位は[V])で与えられる。同様に、第2ガスモード加熱信号16bは、加熱電圧VHLより高い加熱電圧VHH(単位は[V])で与えられる。
加熱駆動手段14は、具体的には、図3に示すように、第1ガスモード加熱信号16aに応じて、ガスセンサ12の温度を、70乃至100℃程度の低温域にT2(=5〜20秒)の期間だけ、ヒータ122を制御するための加熱信号14aを生成する。
同様に、第2ガスモード加熱信号16bに応じて、ガスセンサ12の温度を、350乃至400℃程度の高温域にT1(=3〜5秒)の期間だけ、ヒータ122を制御するための加熱信号14aを生成する。
動作モード制御手段16は、CPU164を中心にして構成されており、さらに、第1ガス警報濃度A1に対応する第1ガス警報レベルV1を設定するための第1基準電圧生成部と、第2ガス警報濃度A2に対応する第2ガス警報レベルV2を設定するための第2基準電圧生成部とを有する。
第1基準電圧生成部は、電源Vccと接地間に直列接続された抵抗R7と、CPU164の出力ポートP7からの制御信号で可変制御される電子ボリュームVR1とから構成されている。第1ガス警報レベルV1は、この電子ボリュームVR1を調節して得られるVR1の抵抗値と抵抗R7の抵抗値との分圧比(すなわち、VR1/(VR1+R7)によって決定され、CPU164の入力ポートP1に出力される。
同様に、第2基準電圧生成部は、電源電圧Vccと接地間に直列接続された抵抗R9と、CPU164の出力ポートP7からの制御信号で可変制御される電子ボリュームVR2と抵抗R9から構成されている。第2ガス警報レベルV2は、この電子ボリュームVR2を調節して得られるVR2の抵抗値と抵抗R9の抵抗値との分圧比(すなわち、VR2/(VR2+R9)によって決定され、CPU164の入力ポートP2に出力される。
動作モード制御手段16は、前述の低温域で、COガス11Aのガス濃度である第1ガス濃度C1の検出期間T2中に、検出された第1ガス濃度C1(すなわち、ガス濃度信号12a)が第1ガス警報濃度A1に達した際に、COガス11Aが異常となった旨の第1警報を報知する機能を有する。
さらに、動作モード制御手段16は、前述の高温域で、CH4 ガス11Bのガス濃度である第2ガス濃度C2の検出期間T1中に、検出された第2ガス濃度C2(すなわち、ガス濃度信号12a)が第2ガス警報濃度A2に達した際に、CH4 ガスが異常となった旨の第2警報を報知する機能を有する。
動作モード制御手段16に設けられたセンサ制御部162は、エミッタが電源Vccに接続されかつコレクタが抵抗R4を介して負荷としてのセンサ素子124に接続されているpnp型トランジスタQ2と、電源VccとトランジスタQ2のベース間に接続された抵抗R5と、トランジスタQ2のベースとCPU164の出力ポートP5間に接続された抵抗R6と、センサ素子124にバイアス電流を与えるために電源Vccとセンサ素子124間に接続された抵抗R3とから構成されている。
センサ制御部162は、通常動作モード時には、第1ガス濃度C1の検出期間T1中に、第1ガス11Aに係る第1ガスモード加熱信号16aが印加されている間の所定のタイミング(すなわち、図3中の「白丸」で示されるCOガス検出ポイント)でまたは第2ガスモード加熱信号16bが印加されている間の所定のタイミング(すなわち、図3中の「黒丸」で示されるCH4 ガス検出ポイント)で、ガスセンサ12における第1ガス11Aまたは第2ガス11Bに係るガス濃度信号12aの生成を命令するためのイネーブル信号16eを生成する機能を有する。
CPU164は、出力ポートP5からイネーブル信号16eを出力してトランジスタQ2を制御することにより、センサ素子124からのガス濃度信号12aを入力端子P3から取り込んでいる。
警報手段18は、CPU164の出力ポートP6にベースが接続されたnpn型トランジスタQ3と、トランジスタQ3のコレクタ負荷としてコレクタと電源Vcc間に接続されたブザー182(図中Bz)から構成されている。
CPU164は、第1ガスモード警報信号16cまたは第2ガスモード警報信号16dを出力端子P6からトランジスタQ3のベースに与えて、警報音18aの発生を促す制御を行う。
次に、ガス警報器10の動作について説明する。ガス警報器10の動作を要約すると、ガス警報器10の設置場所への取り付け時、ガスセンサ12の動作、すなわち、ガスセンサ12が正常にガス検知を行うかどうか、を確認するため、点検用ガスをガスセンサ12に吹き付けるが、吹き付け時間やガス濃度によりガスセンサ12の回復時間が異なる。
この実施の形態に関しては、点検動作モード時の点検ガスの吹き付けに対するガスセンサ12の応答特性を考慮している。図4は、点検用ガスとしてCOガスを吹き付けた場合の半導体式ガスセンサからなるガスセンサ12の応答特性の一例を示す。図4を見ると、点検時のガスセンサ応答特性は、点検用ガスの吹き付けと同時に急激に高出力となり、その後減衰していく。
そこで、実施の形態では、上述のような点検用ガスの吹き付けに対するガスセンサ12の応答特性を利用して、点検動作モード時の警報の開始および停止を設定するものである。
図5は、点検動作モード時の警報の開始および停止の設定を説明する図であり、点検動作モード時の加熱信号14aのCOガス検知ポイントに対するガスセンサ12の検出電圧の変化を示している。2段目警報設定点ALP2は、通常動作モード用第1ガス警報濃度A1n(=150ppm)に相当し、1段目警報設定点ALP1は、2段目警報設定点ALP2を基準としてそれより所定値だけ低くCPU164内で設定された設定点である。
点検動作モード時には、ガスセンサ12の検出電圧が、点検用COガスの吹き付けにより、CO検知ポイントP0における2段目警報設定点ALP2を超えない検出値Vk−1から急激に上昇して、CO検知ポイントP1において2段目警報設定点ALP2を超える検出値Vkに達した場合、警報手段18の警報が開始し(すなわち、ブザー182の鳴動を開始し)、その後に続くCO検知ポイントP2,P3,P4,...で検出された検出値Vk+1,Vk+2,Vk+3,...が少なくとも2回連続して前回検出値以下となった場合に、警報手段18の警報を停止する(すなわち、ブザー182の鳴動を停止する)。
たとえば、図5の例では、CPU164は、2段目警報設定点ALP2を超えたCO検知ポイントP1における検出値Vkの検出時に、警報手段18の警報を開始し(すなわち、ブザー182の鳴動を開始し)、その後に続くCO検知ポイントP2,P3で検出された検出値Vk+1,Vk+2が連続して前回検出値以下となっているので、検出ポイントP3における検出値Vk+2の検出時に、警報手段18の警報を停止する(すなわち、ブザー182の鳴動を停止する)ように制御するのである。
以下、図6および7のフローチャートを参照して、本発明の実施の形態に係るガス警報器10の動作を詳細に説明する。図6のフローチャートは、CPU164で実行されるメインルーチンであり、図7のフローチャートは、図6のフローチャート中で実行されるサブルーチンである。
まず、ガス警報器10を電源ONし(ステップS31)、次いで、CPU164は、内蔵の点検動作モード用タイマーをスタートさせ(ステップS32)、次いで、点検動作モード用タイマーのカウントにより点検動作モード期間としての240秒(4分)が経過したか否かを判定する(ステップS33)。240秒(4分)経過していなければ、CPU164は、点検動作モードにおけるガスセンサ12の検出電圧(ガス濃度信号12a)のレベル判定処理を実行する(ステップS40)。
点検動作モードにおけるガスセンサ12の検出電圧(ガス濃度信号12a)のレベル判定処理は、図7に示すサブルーチンのフローチャートにしたがって実行される。図7においては、まず、CPU164は、ガスセンサ12からの検出値が2段目警報設定点ALP2を超えたか否かを判定し(ステップS401)、検出値Vkが2段目警報設定点ALP2を超えた場合は、次いで、CPU164は、出力ポートP6から制御信号を出力してトランジスタQ3をオンになるように制御しブザー182を鳴動させることにより、COガス11Aの濃度C1が通常動作モード用第1ガス警報濃度A1n(=150ppm)以上の異常値になった旨の第1警報を開始する(ステップS402)。
次に、CPU164は、検出値Vkに対応するCO検知ポイントP1に続くCO検知ポイントP2における検出値Vk+1が前回検出値Vk以下か否かを判定する(ステップS403)。CO検知ポイントP2における検出値Vk+1が前回検出値Vk以下であれば(ステップS403のYES)、次いでCPU164は、検出値Vk+1に対応するCO検知ポイントP2に続くCO検知ポイントP3における検出値Vk+2が前回検出値Vk+1以下か否かを判定する(ステップS404)。
CO検知ポイントP3における検出値Vk+2が前回検出値Vk+1以下であれば(ステップS404のYES)、次いでCPU164は、点検動作モード時の第1警報を停止し(ステップS405)、次いで、図6のメインルーチンに戻る。
一方、ステップS404で、CO検知ポイントP3における検出値Vk+2が前回検出値Vk+1以下でなければ(ステップS404のNO)、次いでCPU164は、図6のメインルーチンに戻る。
また、ステップS403で、CO検知ポイントP2における検出値Vk+1が前回検出値Vk以下でなければ(ステップS403のNO)、次いでCPU164は、検出値Vk+1に対応するCO検知ポイントP2に続くCO検知ポイントP3における検出値Vk+2が前回検出値Vk+1以下か否かを判定する(ステップS406)。
CO検知ポイントP3における検出値Vk+2が前回検出値Vk+1以下であれば(ステップS406のYES)、次いでCPU164は、検出値Vk+2に対応するCO検知ポイントP3に続くCO検知ポイントP4における検出値Vk+3が前回検出値Vk+2以下か否かを判定する(ステップS407)。
CO検知ポイントP4における検出値Vk+3が前回検出値Vk+2以下であれば(ステップS407のYES)、次いでCPU164は、点検動作モード時の第1警報を停止し(ステップS405)、次いで、図6のメインルーチンに戻る。
一方、ステップS406で、CO検知ポイントP3における検出値Vk+2が前回検出値Vk+1以下でなければ(ステップS406のNO)、次いでCPU164は、図6のメインルーチンに戻る。
また、ステップS407で、CO検知ポイントP4における検出値Vk+3が前回検出値Vk+2以下でなければ(ステップS407のNO)、次いでCPU164は、図6のメインルーチンに戻る。
次に、再び図6のフローチャートに戻り、ステップS40の処理後、次いでCPU164は、点検動作モード期間、すなわち240秒(4分)が経過したか否かを判定する(ステップS41)。240秒(4分)経過していれば、CPU164は、点検動作モード用タイマーをリセットし(ステップS42)、次いで、動作モードを点検動作モードから通常動作モードに切り換え、通常動作モードによる処理を行う(ステップS10)。
以上説明したように、本発明によれば、点検動作モード時の警報は、検出されたガス濃度が通常動作モード用警報濃度以上になった際に開始し、その後検出されたガス濃度が少なくとも2回連続して前回検出値以下となった場合に強制的に停止するように構成されるので、従来より点検作業を短時間に行うことができる。
以上の通り、本発明の実施の形態について説明したが、本発明はこれに限らず、種々の変形、応用が可能である。
たとえば、上述の実施の形態においては、第1および第2基準電圧生成部は、抵抗R7,R9と電子ボリュームVR1,VR2で構成されているが、他の構成とすることができる。
また、上述の実施の形態において、警報手段18は、音声による警報を報知するブザー182を備えているが、さらに、点灯光や点滅光等の光による警報を報知するためのLED等を備えても良い。
本発明に係るガス警報器の機能ブロック図である。 参考例のガス警報器を示す回路図である。 図2のガス警報器における通常動作モード時のガスの検出タイミングを説明するためのタイミングチャートである。 点検用ガスとしてCOガスを吹き付けた場合の半導体式ガスセンサからなるガスセンサ12の応答特性の一例を示す。 本発明の実施の形態に係るガス警報器における点検動作モード時の警報の開始および停止の設定を説明する図である。 本発明の実施の形態に係るガス警報器における動作を説明するフローチャートである。 本発明の実施の形態に係るガス警報器における動作を説明するフローチャートである。
符号の説明
10 ガス警報器
12 ガスセンサ
14 加熱駆動手段
16 動作モード制御手段
18 警報手段
122 ヒータ
124 センサ素子
12 センサ制御部
182 ブザー

Claims (5)

  1. ガスセンサで検出されたガス濃度が所定の警報濃度以上となった際に、ガス濃度が異常となった旨の警報を報知するガス警報器において、
    通常動作モードと点検動作モードを切り換え制御する動作モード制御手段であって、ガス濃度の検出期間中所定のタイミングで前記ガスセンサでガス濃度を検出し、通常動作モード時には、検出されたガス濃度が通常動作モード用警報濃度以上となった際に、ガス濃度が異常となった旨の警報を報知すると共に、点検動作モード時には、検出されたガス濃度が通常動作モード用警報濃度以上となった際に、ガス濃度が異常となった旨の警報を開始し、その後検出されたガス濃度が少なくとも2回連続して前回検出値以下となった場合に強制的に警報を停止する動作モード制御手段を備えた
    ことを特徴とするガス警報器。
  2. 前記ガスセンサは、2種類のガスに対するガス濃度を検出してガス濃度信号を生成するセンサ素子と、該センサ素子を加熱するヒータとを有する
    ことを特徴とする請求項1記載のガス警報器。
  3. 前記ガス濃度の検出期間中に前記2種類のガスのそれぞれに対応して前記センサ素子を加熱するための第1ガスモード加熱信号および第2ガスモード加熱信号を生成する前記動作モード制御手段と、
    前記第1ガスモード加熱信号または前記第2ガスモード加熱信号に基づいて、前記ヒータを作動するための加熱信号を生成する加熱駆動手段とを有する
    ことを特徴とする請求項2記載のガス警報器。
  4. 前記動作モード制御手段は、前記第1ガスモード加熱信号が印加されている間または前記第2ガスモード加熱信号が印加されている間の所定のタイミングで、前記ガスセンサにおける前記ガス濃度信号の生成を命令するためのイネーブル信号を生成するセンサ制御部を有する
    ことを特徴とする請求項2記載のガス警報器。
  5. 前記動作モード制御手段は、電源オン時にガス警報器を所定時間の間点検動作モードで動作させ、上記所定時間経過後前記ガス警報器を点検動作モードから通常動作モードに切り換えて動作させる
    ことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載のガス警報器。
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