JPH07219647A - 給湯器 - Google Patents

給湯器

Info

Publication number
JPH07219647A
JPH07219647A JP6014357A JP1435794A JPH07219647A JP H07219647 A JPH07219647 A JP H07219647A JP 6014357 A JP6014357 A JP 6014357A JP 1435794 A JP1435794 A JP 1435794A JP H07219647 A JPH07219647 A JP H07219647A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
distribution ratio
hot water
valve
temperature
hot
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6014357A
Other languages
English (en)
Inventor
Tomio Miyake
富雄 三宅
Hidehito Ichimaru
秀仁 市丸
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Noritz Corp
Original Assignee
Noritz Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Noritz Corp filed Critical Noritz Corp
Priority to JP6014357A priority Critical patent/JPH07219647A/ja
Publication of JPH07219647A publication Critical patent/JPH07219647A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Instantaneous Water Boilers, Portable Hot-Water Supply Apparatuses, And Control Of Portable Hot-Water Supply Apparatuses (AREA)
  • Control Of Temperature (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 給湯器において、湯水の配分率を代えて給湯
温度を調整する温度調整弁の操作量を算出する場合の演
算係数を、給湯器の機種や温度調整弁の種類に応じて逐
一変更しなくても、統一した使用ができるようにして、
制御シーケンスに汎用性をもたせるようにする。 【構成】 目標分配率算出手段40bで算出されるフィ
ードフォワード制御量となる目標分配率ρFF、補正分配
率算出手段40cで算出されるフィードバック制御量と
なる補正分配率ρFB、および操作分配率算出手段40d
で両分配率ρFF,ρFBから算出される操作分配率ρ
FF.FB(これらは全て無次元数)を得た後、最後の段階
で、初めて記憶手段40aのデータを用いて操作分配率
ρFF.FBを温度調整弁28を実際に操作するに必要な操
作量θFF.FB(SFF.FB)に変換するようにして、操作分配
率ρFF.FB(SFF.FB)を求めるまでの過程、特に、補正分
配率ρFBを求める段階で使用する演算係数を無次元数と
して扱えるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、給湯器に係り、特には
給湯器の湯水の分配率を変えて給湯温度を調整する温度
調整弁の制御技術に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、たとえば、バイパスミキシング
方式の給湯器では、熱交換器と並列に配置されたバイパ
ス路の途中にバイパス弁を設け、熱交換器で加熱された
湯とバイパス路を経由した水とを混合して所定の給湯温
度になるように調整する。
【0003】このようなバイパスミキシング方式の給湯
器として、特開平3−186150号公報に記載されて
いる従来技術では、熱交換器の出湯温度と予め設定され
る所望の給湯温度との偏差に基づいて加熱量(ガスバー
ナの燃焼量等)を制御するとともに、バイパス弁の開度
を制御して湯水を混合する分配比を変化させ、これによ
って、給湯温度制御を行うようにしている。
【0004】しかしながら、従来の上記構成の給湯器で
は、所定の給湯温度の湯が得られるように温度制御を行
う場合、加熱量の調節と、バイパス路のバイパス弁の弁
開度の調節との双方を制御することから、両調節が互い
に干渉し合い、所望の給湯温度になるように制御するこ
とが円滑に行われないという不具合がある。
【0005】また、加熱量の調節と弁開度の調節との双
方を制御するために、制御装置が複雑になるという問題
もあった。
【0006】そこで、本発明者らは、バイパス路に設け
たバイパス弁の開度のみを調節して、所望の給湯温度が
得られるように、次のような給湯器を提供した(特願平
5−327815号参照)。
【0007】すなわち、バイパス弁の弁体がステッピン
グモータで駆動される構成であるとしたとき、図3に示
すように、予めステッピングモータのステップ数と湯水
混合の分配率との関係を調べておき、所望の給湯温度T
sが設定されたならば、この温度Tsに基づいてフィード
フォワード制御量となる湯水混合の目標分配率ρFFの値
を算出し、図3の関係を用いて、これに対応するステッ
ピングモータの目標ステップ数SFFを求める。
【0008】さらに、実際の給湯温度Tmを検出して得
られる湯水混合の分配率ρAの値を算出し、この実際分
配率ρAと上記の目標分配率ρFFとの偏差Δρ(=ρA
ρFF)を求める。そして、この偏差Δρの値から、次式
に基づいて、フィードバック制御量となるステッピング
モータの補正ステップ数SFBを算出する。
【0009】 SFB=KP・Δρ+KI・Σ(Δρ) (a) ここに、KPは比例係数、KIは積分係数であり、各係数
P,KIは、共に分配率の偏差Δρをステッピングモー
タのステップ数に換算する値が含まれている。
【0010】続いて、この補正ステップ数SFBで先の目
標ステップ数SFFを補正して操作ステップ数SFF.FB
求め、この操作ステップ数SFF.FBに基づいてステッピ
ングモータを駆動制御し、所定の給湯温度の湯が得られ
るようにしている。
【0011】このように、上記の給湯器は、バイパス路
に設けたバイパス弁の開度のみを調節して、湯水を混合
する分配率を変化させることで所望の給湯温度が得られ
るように温度制御を行うので、温度制御機構の構成が簡
単になるだけでなく、温度制御の応答性も高まり、所望
の給湯温度の給湯を容易かつ正確に行えるという利点が
ある。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、本発明
者らは、上記提供の給湯器についてさらに検討を加えた
ところ、次の問題が生じることが判明した。
【0013】すなわち、ある一つの機種の給湯器につい
て、バイパス弁を構成するステッピングモータのステッ
プ数と湯水混合の分配率との関係が、たとえば図3の実
線で示す曲線として得られている場合、目標分配率ρFF
の値が得られたならば、フィードフォワード制御量とな
る目標ステップ数SFFは、図3の関係から一義的に決定
することができる。
【0014】これに対して、フィードバック制御量とな
る補正ステップ数SFBは、前述の(a)式から分かるよう
に、実際分配率ρAと目標分配率ρFFとの偏差Δρから
求めている。そして、この場合に使用される比例係数K
Pおよび積分係数KIは、共に分配率の偏差Δρをステッ
ピングモータのステップ数に換算する値が含まれてい
る。
【0015】ここで、比例係数KPと積分係数KIに含ま
れる換算値は、給湯器の機種やバイパス弁の種類に応じ
てそれぞれ異なった値をとることになるので、給湯器の
機種やバイパス弁の種類を考慮して、それぞれ両係数K
P,KIを適切なものに設定し直すことが必要となる。
【0016】このため、給湯器の機種やバイパス弁の種
類が変われば、そのたびに、両係数KP,KIが妥当なも
のか否かを検証したり、給湯制御プログラムにおける両
係数KP,KIに関する初期設定値をそれぞれ変更するこ
とが必要となり、極めて面倒である。
【0017】本発明は、上記の問題点を解決するために
なされたもので、本発明者からが提供した先の給湯器の
利点を損なうことなく、かつ、温度調整弁の操作量を算
出する場合の演算係数を、給湯器の機種や温度調整弁の
種類に応じて逐一変更しなくても、統一して使用できる
ようにして、制御シーケンスに汎用性をもたせることを
課題とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の課題を
解決するために、次の構成を採る。
【0019】すなわち、本発明に係る給湯器は、給湯温
度制御を行うコントローラと、このコントローラからの
制御信号に基づいて湯水の分配率を変えて給湯温度を調
整する温度調整弁とを備え、コントローラは、給湯器の
機種に応じた温度調整弁の弁駆動に必要な操作量と湯水
の分配率との関係が予め記憶された記憶手段と、目標と
なる湯水混合の分配率ρFFを算出する目標分配率算出手
段と、給湯温度を検出して得られる実際の湯水混合の分
配率ρAを求め、この実際分配率ρAと前記目標分配率ρ
FFとに基づいて補正分配率ρFBを算出する補正分配率算
出手段と、目標分配率ρFFを前記補正分配率ρFBで補正
した操作分配率ρFF.FBを求める操作分配率算出手段
と、記憶手段のデータを用いてこの操作分配率ρFF.FB
をこれに対応した操作量θFF.FBに換算し、この操作量
θFF.FBに基づい前記温度調整弁を駆動する弁駆動制御
手段とを含む。
【0020】特に、温度調整弁がステッピングモータに
より弁体が開閉駆動される構成のものである場合には、
弁駆動制御手段によって操作分配率ρFF.FBから換算さ
れる操作量θFF.FBは、ステッピングモータの操作ステ
ップ数SFF.FBが用いられる。
【0021】
【作用】上記構成において、給湯制御が開始されると、
目標分配率算出手段は、制御目標となる湯水混合の分配
率ρFFを算出する。
【0022】また、補正分配率算出手段は、給湯温度を
検出して得られる実際の湯水混合の分配率ρAを求め、
この実際分配率ρAと前記目標分配率ρFFとに基づいて
補正分配率ρFBを算出する。
【0023】続いて、操作分配率算出手段は、上記の目
標分配率ρFFを補正分配率ρFBで補正した操作分配率ρ
FF.FBを求める。
【0024】そして、操作分配率ρFF.FBが最終的に得
られた時点で、弁駆動制御手段は、この操作分配率
ρFF.FBを、これに対応した温度調整弁の弁駆動に必要
な操作量θFF.FB(ステッピングモータを弁駆動源とする
場合には操作ステップ数SFF.FB)に換算し、この操作量
θFF.FB(SFF.FB)に基づい温度調整弁を制御する。
【0025】このように、フィードフォワード制御量と
なる目標分配率ρFF、フィードバック制御量となる補正
分配率ρFBは、全て無次元数であり、最後の段階で、初
めて記憶手段のデータを用いて操作分配率ρFF.FBを温
度調整弁を実際に操作するに必要な操作量θFF.FB(S
FF.FB)に変換するので、操作分配率ρFF.FBを求めるま
での過程、特に、補正分配率ρFBを求める段階で使用す
る演算係数も無次元数でよい。
【0026】このため、給湯器の機種や温度調整弁の種
類によらずに、演算係数として統一した値をとることが
できる。
【0027】
【実施例】図1は本発明の実施例に係る給湯器の概略構
成図である。
【0028】この実施例の給湯器1は、熱交換器6と、
これを加熱するガスバーナ8とを有している。
【0029】そして、熱交換器6の入水側には図示しな
い水道管等に連通された入水路10が、また、熱交換器
6の出湯側には図示しないカランやシャワー等に連通さ
れた出湯路12がそれぞれ接続され、また、入水路10
と出湯路12との間は熱交換器6をバイパスするための
バイパス路14で短絡されている。
【0030】上記の入水路10には、入水温度Tcを検
出する入水温度センサ16が設けられる一方、出湯路1
2には、熱交換器6で加熱された湯の出湯温度Thを検
出する出湯温度センサ22と、熱交換器6で加熱された
湯とバイパス路14を通過した水とが混合された後の給
湯温度Tmを検出する給湯温度センサ24が設けられて
いる。なお、26は熱交換器6への通水量が最大加熱能
力を越えた場合に湯水の吐出水量を制限する過流出サー
ボ弁である。
【0031】また、バイパス路14には、このバイパス
路14を開閉する温度調整弁としてのバイパス弁28が
設けられている。
【0032】このバイパス弁28は、図2に示すよう
に、入水口30aと出水口30bを有するケース30内に
弁軸32が軸方向に沿って出退可能に設けられており、
この弁軸32の先端部分に弁体34が取り付けられ、ま
た、ケース30の外側部にはステッピングモータ36が
固定され、このステッピングモータ36の出力軸に弁軸
32の基端部が取り付けられて構成されており、ステッ
ピングモータ36が回転することで弁軸32が出退し、
これによって弁体34がケース30内の通水路の開度を
変化させるようになっている。
【0033】また、ステッピングモータ36内には、図
示しないが、弁体34の全開および全閉位置にそれぞれ
対応して弁軸32の進退量を機械的に制限するロック機
構(たとえば、歯車を組み合わせたゼネバ・ストップ機
構など)が設けられている。
【0034】さらに、この給湯器1は、給湯温度制御を
行うコントローラ40を有し、このコントローラ40に
接続されて所定の指令を与えるための操作部42が別途
備えられている。
【0035】コントローラ40は、記憶手段40a、目
標分配率算出手段40b、補正分配率算出手段40c、操
作分配率算出手段40d、および弁駆動制御手段40eを
含む。
【0036】記憶手段40aは、ROM等で構成されて
おり、図3に示すように、給湯器の機種に応じて、バイ
パス弁28の弁開度を決めるステッピングモータ36の
ステップ数Sと、各ステップ数Sに応じて予め求められ
た湯水混合の分配率ρ(=Qc/Qh)との関係を決めるデ
ータが記憶されている。
【0037】すなわち、給湯器の機種ごとに、ステッピ
ングモータ36がどれだけのステップ数だけ回転した場
合に、バイパス路14を経由する水量Qcと、熱交換器
6を経由して出湯する湯量Qhとが分配されるかを予め
調べておき(たとえば、図3の実線およ一点鎖線の各デ
ータ)、機種が決まれば、その機種に適応した一つの曲
線のデータ(たとえば、図3の実線の曲線のデータ)を選
定し、これをテーブル化して記憶手段40aに格納して
おく。
【0038】目標分配率算出手段40bは、入水温度T
c、熱交換器6からの出湯温度Th、および操作部42で
予め設定された給湯温度Tsに基づいて、制御目標とな
る湯水混合の目標分配率ρFFを、次式に基づいて算出す
るものである。
【0039】 ρFF=Qc/Qh=(Th−Ts)/(Ts−Tc) (1) 補正分配率算出手段40cは、入水温度Tc、熱交換器6
からの出湯温度Th、および湯水混合後の実際の給湯温
度Tmに基づいて、実際の湯水混合の分配率ρAを算出
し、この実際分配率ρAと目標分配率算出手段40bで得
られる目標分配率ρFFとの偏差Δρ(=ρA−ρFF)を求
めて、補正分配率ρFBを算出するものである。この場合
の実際分配率ρAおよび補正分配率ρFBは、次式によっ
て算出される。
【0040】 ρA=(Qc/Qh)'=(Th−Tm)/(Tm−Tc) (2) ρFB=MP・Δρ+MI・Σ(Δρ) (3) ただし、Δρ=ρA−ρFF ここに、MPは比例係数、MIは積分係数であり、各係数
P,MIは、無次元数であって、従来のように、分配率
の偏差Δρをステッピングモータのステップ数に換算す
るような換算率は含まれておらず、かつ、給湯器の機種
やバイパス弁の種類によらず、統一された値となってい
る。
【0041】操作分配率算出手段40dは、目標分配率
ρFFを補正分配率ρFBで補正した操作分配率ρFF.FB
次式に基づいて算出するものである。
【0042】 ρFF.FB=ρFF+ρFB (4) 弁駆動制御手段40eは、記憶手段40aのデータ(本例
では図3の実線のデータ)を用いて操作分配率ρFF.FB
これに対応した操作量である操作ステップ数SFF.FB
換算し、この操作ステップ数SFF.FBに基づいて、バイ
パス弁28のステッピングモータ36を駆動するように
なっている。
【0043】次に、上記構成の給湯器1における給湯温
度制御動作について説明する。
【0044】いま、カラン等が開かれて入水路10を通
って水が供給されるようになると、図示しない水流セン
サによってこれが検出されてバーナ8の燃焼が開始され
る。
【0045】この場合、熱交換器6で加熱される湯温
は、所定目標の出湯温度Thとなるように、次の(a),
(b)式に基づいてバーナ8による加熱量がフィードフォ
ワード制御ならびにフィードバック制御される。
【0046】 GFF=KFF・(Tho−Tc)・Qh (a) GFB=KFB・(Tho−Tha) (b) ただし、Tho=Ts+25、KFF,KFBは定数、Tsはバ
イパスミキシング後の目標値として設定された給湯温
度、Tcは入水温度、Thaは出湯温度センサ22で検出
される実際の出湯温度、Qhは熱交換器6を経由して出
湯する実際の湯量である。
【0047】一方、コントローラ40を構成する目標ス
テップ数算出手段40bは、入水温度センサ16からの
入水温度Tc、出湯温度センサ22からの出湯温度Th、
および使用者によって操作部42で予め設定された給湯
温度Tsに基づいて、バイパス路14を経由する水量Qc
と、熱交換器6を経由して出湯する湯量Qhとの目標分
配率ρFFを(1)式に基づいて算出する。
【0048】そして、この目標分配率ρFFをフィードフ
ォワード制御量として、補正分配率算出手段40cおよ
び操作分配率算出手段40dにそれぞれ送出する。
【0049】補正分配率算出手段40cは、上記の入水
温度Tc、出湯温度Th、および給湯温度センサ24で検
出される湯水混合後の実際の給湯温度Tmに基づいて、
実際の湯水混合の分配率ρAを(2)式に基づいて算出す
る。
【0050】この実際分配率ρAが得られると、補正分
配率算出手段40cは、引き続いて、上記の実際分配率
ρAと目標分配率ρFFとの偏差Δρ(=ρA−ρFF)を求
め、(3)式によって補正分配率ρFBを算出する。
【0051】そして、この補正分配率ρFBの値がバイパ
ス弁28に対するフィードバック制御量として、同じく
操作分配率算出手段40dに送出される。
【0052】操作分配率算出手段40dは、上記の目標
分配率ρFFを補正分配率ρFBで補正した操作分配率ρ
FF.FBを(4)式によって求める。
【0053】そして、この操作分配率ρFF.FBが弁操作
制御手段40eに送られるので、弁操作制御手段40e
は、記憶手段40aに記憶されている図3に示す関係の
曲線(本例では実線の曲線)を利用して、この操作分配率
ρFF.FBをこれに対応するステッピングモータの操作ス
テップ数SFF.FBに換算し、この操作ステップ数SFF.FB
に基づいてバイパス弁28のステッピングモータ36を
駆動する。
【0054】なお、記憶手段40aに記憶されているあ
る一つの機種のデータが図3の一点鎖線で示す場合に
は、(4)式で得られる操作分配率ρFF.FBは同じでも、
操作ステップ数は、S´FF.FBとなり、各機種に適合し
た操作ステップ数に換算されることになる。
【0055】このように、(1)式から(4)式までは全て
分配率ρFF,ρA,ρFB,ρFF.FBの算出であり、これら
の分配率ρFF,ρA,ρFB,ρFF.FBは全て無次元の数値
であるから、フィードバック制御量となる補正分配率ρ
FBを算出するのに用いる(3)式の各係数MP,MIも無次
元数となる。このため、各係数MP,MIは、給湯器に機
種に応じて変更する必要はなく、それぞれ統一した値を
とることができる。つまり、給湯器の各機種に応じて変
更が必要なデータは、記憶手段40aに記憶されている
データ(図3の実線や一点鎖線のような曲線)のみとな
る。
【0056】また、この実施例の給湯器1では、バイパ
ス路14に設けたバイパス弁28の開度のみを調節して
湯水を混合する分配率を変化させるので、本発明者らが
先に提供したものと同様に、迅速かつ正確な給湯温度制
御が行われることになる。
【0057】なお、上記の実施例において、記憶手段4
0aには、湯水混合の分配率ρ(=Qc/Qh)とステッピ
ングモータ36のステップ数Sとの関係を予め求めたデ
ータ(本例では図3の実線に相当)が格納されているが、
再出湯時のように、フィードフォワード制御量となる目
標分配率ρFFが頻繁に変更されるような場合には、変更
前の前回の目標分配率が今回の目標分配率の設定の際の
補正量として一部取り込まれるために、補正量が常に前
回の目標分配率に引きずられるかたちとなり、そのまま
では、良好な制御とならないことがある。その対策とし
て、操作分配率算出手段40dにおいて、(4)式に代え
て、次式によって操作分配率ρFF.FBを求めることもで
きる。
【0058】 ρFF.FB=ρFF・(1+ρFB/C) (Cは定数) (5) 上記の実施例では、バイパスミキシング方式の給湯器1
において、バイパス路14に設けられたバイパス弁28
を制御する場合について説明したが、これに限定される
ものではなく、たとえば、カランに設けられる湯水混合
弁の弁制御に関しても本発明を適用することができる。
【0059】また、実施例ではステッピングモータ36
によって弁体34が開閉動作されるものについて説明し
たが、直流モータなどによって弁体が開閉動作されるも
のについても本発明は適用可能である。この場合は、図
3の横軸のステップ数をモータ駆動電流の通電時間に対
応させればよい。
【0060】
【発明の効果】本発明によれば、本発明者からが提供し
た先の給湯器の利点を損なうことなく、温度調整弁の操
作量を算出する場合の演算係数を、給湯器の機種や温度
調整弁の種類に応じて逐一変更しなくても、統一した使
用ができる。このため、制御シーケンスに汎用性をもた
せることができる。
【0061】さらに、フィードバック制御量を分配率ρ
FBの値で認識できるので、実際の給湯温度Tmが予め
設定した給湯温度Tsに一致しないような場合には、こ
の分配率ρFBを給湯器の異常判定用のパラメータとして
用いるなどの応用が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る給湯器の概略構成図であ
る。
【図2】図1の給湯器に使用されるバイパス弁の具体的
な構成を示す縦断面図である。
【図3】コントローラを構成する記憶手段に記憶されて
いるステッピングモータのステップ数と湯水混合の分配
率との関係を示す特性図である。
【符号の説明】
1…給湯器、6…熱交換器、10…入水路、12…出湯
路、14…バイパス路、22…出湯温度センサ、24…
給湯温度センサ、28…バイパス弁、36…ステッピン
グモータ、40…コントローラ、40a…記憶手段、4
0b…目標分配率算出手段、40c…補正分配率算出手
段、40d…操作分配率算出手段、40e…弁駆動制御手
段、42…操作部。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 給湯温度制御を行うコントローラと、こ
    のコントローラからの制御信号に基づいて湯水の分配率
    を変えて給湯温度を調整する温度調整弁とを備え、 前記コントローラは、 給湯器の機種に応じた温度調整弁の弁駆動に必要な操作
    量と湯水の分配率との関係が予め記憶された記憶手段
    と、 目標となる湯水混合の分配率ρFFを算出する目標分配率
    算出手段と、 給湯温度を検出して得られる実際の湯水混合の分配率ρ
    Aを求め、この実際分配率ρAと前記目標分配率ρFFとに
    基づいて補正分配率ρFBを算出する補正分配率算出手段
    と、 前記目標分配率ρFFを前記補正分配率ρFBで補正した操
    作分配率ρFF.FBを求める操作分配率算出手段と、 前記記憶手段のデータを用いてこの操作分配率ρFF.FB
    を、これに対応した操作量θFF.FBに換算し、この操作
    量θFF.FBに基づい前記温度調整弁を駆動する弁駆動制
    御手段と、 を含むことを特徴とする給湯器。
  2. 【請求項2】 前記温度調整弁は、ステッピングモータ
    により弁体が開閉駆動される構成のものであり、 前記弁駆動制御手段によって操作分配率ρFF.FBから換
    算される操作量θFF.FBは、ステッピングモータの操作
    ステップ数SFF.FBである、 ことを特徴とする請求項1記載の給湯器。
  3. 【請求項3】 給湯器は、熱交換器で加熱された湯とバ
    イパス路を経由した冷水とを混合するバイパスミキシン
    グ方式のものであり、 前記温度調整弁は、前記バイパス路に設置されたバイパ
    ス弁である、 ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の給湯
    器。
JP6014357A 1994-02-08 1994-02-08 給湯器 Pending JPH07219647A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6014357A JPH07219647A (ja) 1994-02-08 1994-02-08 給湯器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6014357A JPH07219647A (ja) 1994-02-08 1994-02-08 給湯器

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07219647A true JPH07219647A (ja) 1995-08-18

Family

ID=11858828

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6014357A Pending JPH07219647A (ja) 1994-02-08 1994-02-08 給湯器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07219647A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH07219647A (ja) 給湯器
JP3189544B2 (ja) 温度制御弁の弁制御装置
KR940004184B1 (ko) 급탕기의 연소량 제어장치
JP3067498B2 (ja) 給湯器
JP6848265B2 (ja) 温水調温装置
JP2560578B2 (ja) バイパスミキシング方式の給湯装置
JP2897638B2 (ja) 給湯器
JP3848784B2 (ja) 給湯燃焼装置
JPH0633903B2 (ja) バイパスミキシング式給湯器
JP2725588B2 (ja) 給湯器
KR930004524B1 (ko) 연소장치의 제어장치
JP3512135B2 (ja) 湯水混合式給湯装置
JP2513092B2 (ja) バイパスミキシング制御方式
JP3134542B2 (ja) 給湯制御方法
JP2889815B2 (ja) 給湯装置
JPH0745930B2 (ja) ガス燃焼機器の空燃比制御装置
JP3308349B2 (ja) 給湯器における水量制御弁の初期流水量補正設定方法
JPH01118065A (ja) 給湯器
JPH0718588B2 (ja) 給湯器の制御装置
JPH0814540A (ja) 給湯器
JPS63271062A (ja) ガス給湯器の温度制御装置
JPH085059A (ja) 給湯器
JPH1163664A (ja) バイパス路付き給湯装置
JPH0473051B2 (ja)
JPH0510591A (ja) バイパスミキシング式給湯装置