JPH0721952Y2 - 変速機のエア抜き装置 - Google Patents

変速機のエア抜き装置

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JPH0721952Y2
JPH0721952Y2 JP1988153373U JP15337388U JPH0721952Y2 JP H0721952 Y2 JPH0721952 Y2 JP H0721952Y2 JP 1988153373 U JP1988153373 U JP 1988153373U JP 15337388 U JP15337388 U JP 15337388U JP H0721952 Y2 JPH0721952 Y2 JP H0721952Y2
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JP
Japan
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transmission
breather
chamber
chambers
air
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JP1988153373U
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JPH0274648U (ja
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英夫 沢崎
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Suzuki Motor Co Ltd
Original Assignee
Suzuki Motor Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この考案は変速機のエア抜き装置に係り、特に変速機内
のエア抜きを行い、変速機の内外部の圧力差を調整する
変速機のエア抜き装置に関する。
[従来の技術] 変速機のエア抜き装置は、変速機に形成したブリーザ室
と、このブリーザ室とトランスミッションケース外部と
を連通する孔部と、孔部を閉塞する開閉可能なブリーザ
プラグとからなり、前記変速機内のエア抜きを行って変
速機の内外部の圧力差を調整している。
前記変速機のエア抜き装置としては、特公昭63-3193号
公報に開示される自動車用変速機における給油装置や実
公昭63-14130号公報に開示される変速機のエア抜き装置
がある。
[考案が解決しようとする問題点] ところで、従来の変速機のエア抜き装置においては、変
速機内のミッションオイルの降り掛かる可能性の最も少
ない部位に孔部を穿設し、この孔部内にブリーザパイプ
を装着していた。
しかし、ブリーザパイプにミッションオイルが降り掛か
るのを完全に回避することができず、ブリーザパイプか
らミッションオイルが吹き出るおそれがあり、信頼性が
低下するという不都合がある。
また、前記ブリーザパイプを変速機に配設する際に、構
成が複雑となり、コストが大となって経済的に不利であ
るという不都合がある。
[考案の目的] そこでこの考案の目的は、上述不都合を除去するため
に、変速機内に変速機のトランスミッションケースに一
部が開放される2つの第1、第2ブリーザ室を上下に積
層すべく形成し、上方の第1ブリーザ室をブリーザパイ
プにより外気に連通させるべく設けるとともに、第1、
第2ブリーザ室をブリーザパイプに対して略同一直線上
にある第1、第2通気孔部によってトランスミッション
ケース内に連通して設け、下方の第2ブリーザ室の第2
室壁部を上方の第1ブリーザ室の第1室壁部よりも少許
短く形成し、これら第1、第2ブリーザ室の開口部位を
1枚のプレートにより覆った際にプレートと第2室壁部
間に小なる間隙を現出させる構成としたことにより、ブ
リーザ室内へのミッションオイルの流入を極力防止し、
ブリーザ効果を大としてエア抜き時の変速機外部へのミ
ッションオイルの吹き出しを確実に阻止し得るととも
に、部品点数を小とし得て、構成が簡略となり、コスト
を低廉とし得る変速機のエア抜き装置を実現するにあ
る。
[問題点を解決するための手段] この目的を達成するためにこの考案は、変速機内のエア
抜きをブリーザパイプにより行い変速機の内外部の圧力
差を調整する変速機のエア抜き装置において、前記変速
機内に変速機のトランスミッションケースに一部が開放
される2つの第1、第2ブリーザ室を上下に積層すべく
形成し、上方の第1ブリーザ室をブリーザパイプにより
外気に連通させるべく設けるとともに第1、第2ブリー
ザ室をブリーザパイプに対して略同一直線上にある第
1、第2通気孔部によって前記トランスミッションケー
ス内に連通して設け、下方の前記第2ブリーザ室の第2
室壁部を上方の第1ブリーザ室の第1室壁部よりも少許
短く形成し、これら第1、第2ブリーザ室の開口部位を
1枚のプレートにより覆った際にプレートと第2室壁部
間に小なる間隙を現出させる構成としたことを特徴とす
る。
[作用] 上述の如く構成したことにより、変速機の駆動時には、
1枚のプレートによって第1、第2ブリーザ室内へのミ
ッションオイルの流入を極力防止し、積層した第1、第
2ブリーザ室によってブリーザ効果を大とし、エア抜き
時の変速機外部へのミッションオイルの吹出を確実に阻
止するとともに、部品点数を小とし、構成が簡略となっ
てコストを低廉としている。
[実施例] 以下図面に基づいてこの考案の実施例を詳細に説明す
る。
第1〜4図はこの考案の実施例を示すものである。第2
図において、2は手動切換式の車両用変速機、4はトラ
ンスファである。
前記変速機2は、図示しない内燃機関からの駆動力を入
力する入力軸6と、この入力軸6の回転力を前記トラン
スファ4に伝達させるカウンタ軸8とを有し、これら入
力軸6とカウンタ軸8とには、各変速用歯車及びスリー
ブが夫々固着されている。
前記変速機2のトランスミッションケース10に、第1、
3図に示す如く、2つの第1、第2ブリーザ室12-1、12
-2を上下に積層すべく形成する。
そして、これら第1、第2ブリーザ室12-1、12-2と前記
変速機2のトランスミッションケース10内とを連絡すべ
く第1、第2室壁部14-1、14-2に略同一直線上にある第
1、第2通気孔部16-1、16-2を形成し、第1、第2ブリ
ーザ室12-1、12-2の第1、第2開口部位12a-1、12a-2を
覆う1枚のプレート18を設ける。
このとき、第3図に示す如く、下方の第2ブリーザ室12
-2の第2室壁部14-2を上方の第1ブリーザ室12-1の第1
室壁部14-1よりも少許短く形成し、これら第1、第2ブ
リーザ室12-1、12-2の第1、第2開口部位12a-1、12a-2
をプレート18により覆った際にプレート18と第2室壁部
14-2間に小なる間隙Sを現出させる。
前記第1、第2通気孔部16-1、16-2に対して略同一直線
上にある孔部20を前記トランスミッションケース10に穿
設し、この孔部20にはブリーザパイプ22を装着する。
また、前記プレート18は、第3図に示す如く、第1、第
2ケース部10-1、10-2をボルト等からなる固着具24によ
って固着して前記トランスミッションケース10を成形す
る際に、第1、第2ケース部10-1、10-2間に前記プレー
ト18上部を介在させ、固着具24により一動作で装着すべ
く構成される。
次に作用について説明する。
図示しないエンジンの駆動時には、エンジンからの駆動
力が前記変速機2の入力軸6に伝達され、この入力軸8
からカウンタ軸8に至る。そして、第3図に矢印で示す
如く、カウンタ軸8によってミッションオイルが掻き上
げられる。
このとき、第2ブリーザ室12-2へのミッションオイルの
流入は第2通気孔部16-2によって極力防止され、流入し
た少量のミッションオイルは、第2ブリーザ室12-2の第
2開口部位12a-2から変速機2内に流下する。
また、第2ブリーザ室12-2から第1通気孔部16-1を経て
第1ブリーザ室12-1にミッションオイルが流入しても、
上述第2ブリーザ室12-2と同様に、第1ブリーザ室12-1
の開口部位12a-1からミッションオイルが変速機2内に
戻されるものである。
これにより、たとえミッションオイルが第2、第1通気
孔部16-2、16-1を経て、第2、第1ブリーザ室12-2、12
-1に流入しても、第1、第2ブリーザ室12-1、12-2によ
ってミッションオイルの変速機2外部への吹き出しが確
実に防止され、円滑なエア抜き作業を行うことができる
とともに、ミッションオイルの減少を防止でき、実用上
及び経済的に有利である。
また、前記プレート18だけ部品点数が増加することによ
り、構成が複雑化せず、製作が容易となり、コストを低
廉とすることができるものである。
更に、前記プレート18の取付作業をトランスミッション
ケース10の成形作業と共に一動作で行うことができるこ
とにより、作業能率を向上でき、実用上有利である。
更にまた、2つの第1、第2ブリーザ室12-1、12-2を上
下に積層して2層構造としたことにより、ミッションオ
イルの気液分離を行うブリーザ効果を大とし得て、実用
上有利である。
また、前記プレート18と第2室壁部14-2間に小なる間隙
Sが現出されることにより、第2ブリーザ室12-2に侵入
したミッションオイルを、第3図に示す如く、間隙Sを
介してトランスミッションケース10内に戻すことがで
き、ミッションオイルによる第2ブリーザ室12-2の容量
の低下を防止しつつ良好なブリーザ効果を維持し得るも
のである。
更に、第1、第2通気孔部16-1、16-2とブリーザパイプ
22とを略同一直線上に位置させたことにより、エアの流
れが直線的であるとともに流れる距離が短くなり、エア
を効率良く抜くことができ、実用上有利である。
[考案の効果] 以上詳細に説明した如くこの考案によれば、変速機内に
変速機のトランスミッションケースに一部が開放される
2つの第1、第2ブリーザ室を上下に積層すべく形成
し、上方の第1ブリーザ室をブリーザパイプにより外気
に連通させるべく設けるとともに第1、第2ブリーザ室
をブリーザパイプに対して略同一直線上にある第1、第
2通気孔部によってトランスミッションケース内に連通
して設け、下方の第2ブリーザ室の第2室壁部を上方の
第1ブリーザ室の第1室壁部よりも少許短く形成し、こ
れら第1、第2ブリーザ室の開口部位を1枚のプレート
により覆った際にプレートと第2室壁部間に小なる間隙
を現出させる構成としたので、ミッションオイルが通気
孔部を経て第1、第2ブリーザ室に流入しても、第1、
第2ブリーザ室によってミッションオイルの変速機外部
への吹き出しが確実に防止され、円滑なエア抜き作業を
行い得るとともに、ミッションオイルの減少を防止し得
る。また、部品点数が少許増加することにより、構成が
複雑化せず、製作が容易となり、コストを低廉し得て、
経済的に有利である。
更に、2つの第1、第2ブリーザ室を上下に積層して2
層構造としたことにより、ミッションオイルの気液分離
を行うブリーザ効果を大とし得て、実用上有利である。
更にまた、前記プレートと第2室壁部間に小なる間隙が
現出されることにより、第2ブリーザ室に侵入したミッ
ションオイルを、間隙を介してトランスミッションケー
ス内に戻すことができ、ミッションオイルによる第2ブ
リーザ室の容量の低下を防止しつつ良好なブリーザ効果
を維持し得るものである。また、第1、第2通気孔部と
ブリーザパイプとを略同一直線上に位置させたことによ
り、エアの流れが直線的であるとともに流れる距離が短
くなり、エアを効率良く抜くことができ、実用上有利で
ある。
【図面の簡単な説明】
第1〜4図はこの考案の実施例を示し、第1図は変速機
の要部切欠き拡大断面図、第2図は変速機の概略図、第
3図はブリーザ室の拡大断面図、第4図はエアの流入経
路を示す該略図である。 図において、2は車両用変速機、4はトランスファ、6
は入力軸、8はカウンタ軸、10はトランスミッションケ
ース、10-1は第1ケース部、10-2は第2ケース部、12-1
は第1ブリーザ室、12a-1は第1開口部位、12-2は第2
ブリーザ室、12a-2は第2開口部位、14-1は第1室壁
部、14-2は第2室壁部、16-1は第1通気孔部、16-2は第
2通気孔部、18はプレート、20は孔部、22はブリーザパ
イプ、24は固着具である。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】変速機内のエア抜きをブリーザパイプによ
    り行い変速機の内外部の圧力差を調整する変速機のエア
    抜き装置において、前記変速機内に変速機のトランスミ
    ッションケースに一部が開放される2つの第1、第2ブ
    リーザ室を上下に積層すべく形成し、上方の第1ブリー
    ザ室をブリーザパイプにより外気に連通させるべく設け
    るとともに第1、第2ブリーザ室をブリーザパイプに対
    して略同一直線上にある第1、第2通気孔部によって前
    記トランスミッションケース内に連通して設け、下方の
    前記第2ブリーザ室の第2室壁部を上方の第1ブリーザ
    室の第1室壁部よりも少許短く形成し、これら第1、第
    2ブリーザ室の開口部位を1枚のプレートにより覆った
    際にプレートと第2室壁部間に小なる間隙を現出させる
    構成としたことを特徴とする変速機のエア抜き装置。
JP1988153373U 1988-11-25 1988-11-25 変速機のエア抜き装置 Expired - Lifetime JPH0721952Y2 (ja)

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JPH0274648U JPH0274648U (ja) 1990-06-07
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