JPH07218773A - 半導体光結合装置 - Google Patents

半導体光結合装置

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JPH07218773A
JPH07218773A JP6008148A JP814894A JPH07218773A JP H07218773 A JPH07218773 A JP H07218773A JP 6008148 A JP6008148 A JP 6008148A JP 814894 A JP814894 A JP 814894A JP H07218773 A JPH07218773 A JP H07218773A
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JP
Japan
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lens
pipe
optical fiber
ferrule
stem
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JP6008148A
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English (en)
Inventor
Kazuyuki Fukuda
和之 福田
Makoto Shimaoka
誠 嶋岡
Yasutoshi Yagyu
泰利 柳生
Tetsuo Kumazawa
鉄雄 熊沢
Shoichi Takahashi
正一 高橋
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】半導体発光素子と光ファイバとの光結合を、結
合用レンズを介して行う半導体光結合装置において、部
品点数と光軸調整箇所を低減し、低コストで組立て性に
優れ、長期の使用に耐える半導体光結合装置を提供す
る。 【構成】LD1はステム4上面の所定位置に搭載する。
非球面レンズ5はパイプ7内の突出部6に一体モールド
成形する。非球面レンズ5を取り付けたパイプ7は、レ
ンズ5の光入射側をLD1に対向するようにステム4上
面に設置する。光ファイバ10はフェルール9からなる
金属部材に保持固定しており、光ファイバ先端12をレ
ンズ5の光出射側に対向するようにフェルールガイド1
1部をパイプ7端面に設置する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体発光素子と光フ
ァイバとを安定に光結合し、しかも低コストで組立て性
に優れた半導体光結合装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の半導体光結合装置は、例えば、特
公平3−61927号公報に記載されている図8の装置があ
る。この構造は、半導体レーザ素子1を搭載したステム
4上面に、球レンズ18を装着した球レンズ保持部材2
0を、半導体レーザ素子1との光軸が一致するように固
定24する。球レンズ18と球レンズ保持部材20の固
定は、あらかじめ球レンズ18の外周に帯状のメタライ
ズ処理を行い、球レンズ保持部材20にろう付け19固
定する。ステム4を設置したベース23上面には、球レ
ンズ保持部材20を覆うようにフェルール支持部材21
を取り付ける。フェルール支持部材21には突出管部2
2が設けられており、この部分に光ファイバ27を装着
したフェルール9を設置する。球レンズ18を介して出
射したレーザ光が光ファイバ12端面に集束するよう
に、フェルール支持部材21をベース23上面に接触さ
せたまま光軸垂直方向(図中A)の調整を行うと同時
に、フェルール9をフェルール支持部材21の突出管部
22内で動かし光軸方向(図中B)の調整をする。半導体
レーザ素子1と光ファイバ27との光結合を最適状態に
した後、フェルール支持部材21をベース23上面に抵
抗溶接25で固定し、さらにフェルール9をフェルール
支持部材21に接着剤26で固定する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来構造によれ
ば、半導体レーザ素子1と光ファイバ27との光結合を
調整した後、フェルール支持部材21をベース23上面
に抵抗溶接25で固定している。この抵抗溶接25時の
軸ずれ量は±10μm以内となっており、例えば、光伝
送可能領域であるコア径が10μmのシングルモード光
ファイバを使用した場合、光伝送領域と抵抗溶接25時
の軸ずれ量とが同等であるため、抵抗溶接25時の軸ず
れにより、ほとんど光出力が得られなくなる場合があ
る。また、フェルール9の固定には接着剤26を使用し
ているため、長期の使用に対して接着剤26が径年劣化
し、フェルール9の位置ずれによる光出力低下を起こ
す。さらに、球レンズ18をろう付け19固定する方法
では、ろう付け19による固定精度を高めなければ、半
導体レーザ素子1と球レンズ18間距離にばらつきが起
きることになり、光ファイバ27の光軸調整に多大な時
間を要する。また、ベース23,球レンズ保持部材20
及びフェルール支持部材21など、多数の部品から構成
されていることから、接合箇所や光軸調整箇所も多く、
組立てに時間が必要となる、などの問題がある。
【0004】本発明の目的は、シングルモード光ファイ
バを使用しても精度良く容易に組立てられるように、装
置の部品点数と光軸調整箇所の低減を図ることにより、
低コストで組立て性に優れ、しかも高い信頼性を維持で
きる半導体光結合装置及びその組立て方法を提供するこ
とにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的は、シングルモ
ード光ファイバを使用しても、高精度かつ容易に組立て
ができるように、結合用レンズを円筒状部材内に一体成
形し、半導体発光素子を搭載したステムと、光ファイバ
を保持固定したフェルールとを、円筒状部材の端面にそ
れぞれ設置し、ステム,結合用レンズ及びフェルールを
光軸方向あるいは光軸垂直方向に位置調整し、半導体発
光素子と光ファイバとの光結合を最適状態にした後、ス
テム及びフェルールを円筒状部材の端面に高強度の接合
部材で固定することにより達成される。
【0006】
【作用】円筒状部材の内部には一体モールド成形した結
合用レンズを取り付けている。半導体発光素子はステム
上面に搭載しており、この半導体発光素子を覆うよう
に、結合用レンズ付き円筒状部材の光入射側端面をステ
ム上面に設置する。また、光ファイバを保持固定したフ
ェルールは、結合用レンズ付き円筒状部材の光出射側端
面に設置する。半導体発光素子と光ファイバとが結合用
レンズを介して光結合するように、ステム及びフェルー
ルを円筒状部材端面で光軸方向及び光軸垂直方向に位置
調整する。光結合を最適状態にした後、ステムとフェル
ールを円筒状部材に高強度の接合部材で固定する。
【0007】この構造によれば、半導体発光素子と光フ
ァイバとの光結合を、円筒状部材内に一体モールド成形
した結合用レンズを介して行い、この円筒状部材にステ
ムとフェルールを接合部材で固定する。結合用レンズを
円筒状部材内に一体成形することで、部品点数及び接合
箇所を減少させることができる。また、結合用レンズを
モールド成形することでレンズの固定位置を高精度にで
き、組立て時のばらつきをなくして短時間で組立てがで
きる。さらに、ステムとフェルールを円筒状部材に高強
度の接合部材で固定するため、抵抗溶接時のような軸ず
れが起こらず、しかも長期の使用に対して光出力を低下
させずに固定することができる。
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例を図1から図7により
説明する。
【0009】以下に示す実施例では、半導体発光素子と
してレーザダイオード(以下LDと呼ぶ)を、光ファイ
バとして光伝送可能領域であるコア径が10μmのシン
グルモード光ファイバ(以下、光ファイバと呼ぶ)を、
結合用レンズとして非球面レンズを用いている。
【0010】図1に示す実施例において、LD1はステ
ム4の上面に突出したヒートシンク3の所定位置に搭載
する。非球面レンズ5はパイプ7内に設けた突出部6に
一体モールド成形する。非球面レンズ5を取り付けたパ
イプ7は、レンズ5の光入射側をLD1と対向するよう
にステム4上面に設置する。光ファイバ10はフェルー
ル9からなる金属部材に保持固定しており、光ファイバ
先端12がレンズ5の光出射側に対向するようにフェル
ールガイド部11をパイプ7端面に設置する。LD1か
ら発振したレーザ光の光軸が非球面レンズ5と一致する
ように、パイプ7をステム4上面に接触した状態で光軸
垂直方向の調整を行う。また同時に、非球面レンズ5を
透過したレーザ光が光ファイバ先端12に集束するよう
に、フェルールガイド部11をパイプ7端面に接触した
まま調整する。LD1と光ファイバ10との光結合を最
適状態にした後、あらかじめパイプ7端面の段差部8に
設置したAu−Sn接合部材13を、高周波誘導加熱に
より加熱・溶融し、パイプ7とステム4及びパイプ7と
フェルール9をそれぞれ固定する。
【0011】非球面レンズ5の一体成形は、まずパイプ
7内に設けた突出部6にガラス材を設置し、このガラス
をパイプ7の上下方向から挿入した金型で加圧成形す
る。この時、パイプ7及び金型の温度は400〜500
℃で、レンズの成形を行う。レンズ5の設置位置はパイ
プ7内の突出部6あるいはパイプ7端面を基準としてお
り、この位置にレンズ5を一体成形するように金型を設
定する。モールド成形した非球面レンズ5は、パイプ7
材とレンズ5材の線膨張率差により、室温まで冷却する
過程でレンズ5に圧縮力が加わる。非球面レンズ5はこ
の線膨張率差による締結力でパイプ7内に形成する。
【0012】このレンズ成形の方法によれば、非球面レ
ンズ5をろう材や接着剤などを用いずに固定できるた
め、量産性が高く、しかも、簡単に非球面レンズ5を成
形できる。また、パイプ7全体を加熱してガラスをモー
ルド成形し、線膨張率差による締結力で非球面レンズ5
を成形するため、非球面レンズ5とパイプ7間を機械的
に密着した状態にできる。したがって、レンズ5固定部
での密着性が良く、LD1の気密封止を行うことができ
る。さらに、パイプ7内突出部6あるいはパイプ7端面
を基準として非球面レンズ5を成形するため、成形時の
位置ばらつきがなく、組立てが容易になる。例えば、パ
イプ7端面を基準として非球面レンズ5を取り付た場
合、パイプ7をステム4上面に設置するだけで、LD1
と非球面レンズ5間の距離を一定にすることができる。
図1に示す実施例は、光ファイバ10の光軸方向の調整
を無調整にした構造であり、レンズ5成形時の位置ばら
つきをなくすることで、光軸調整及び組立ての簡略化を
図ることができる。
【0013】図2に示す実施例は、光ファイバ10の光
軸方向の調整を可能にした構造である。LD1はステム
4上面に突出したヒートシンク3の所定位置に搭載す
る。非球面レンズ5はパイプ7内に設けた突出部6に一
体モールド成形する。非球面レンズ5付きパイプ7は、
レンズ5の光入射側をLD1と対向するようにステム4
上面を設置する。光ファイバ10を保持固定したフェル
ール9は、フェルールガイド11の中央孔内に取り付
け、このフェルールガイド11部を非球面レンズ5付き
パイプ7の光出射側端面に設置する。LD1から発振し
たレーザ光の光軸が非球面レンズ5と一致するように、
パイプ7をステム4上面に接触させた状態で光軸垂直方
向の調整を行い固定する。非球面レンズ5を透過したレ
ーザ光が光ファイバ先端12に集束するように、フェル
ールガイド11部をパイプ7端面に接触した状態のまま
光軸垂直方向の調整を行うと同時に、フェルールガイド
11の中央孔内でフェルール9を光軸方向に動かし調整
する。LD1と光ファイバ10との光結合を最適状態に
した後、フェルールガイド11とパイプ7をAu−Sn
接合部材13で固定し、次にフェルールガイド11の中
央孔内にフェルール9を接合部材13あるいはYAG溶
接で固定する。ステム4とパイプ7の接合固定は、Au
−Sn接合部材13,YAG溶接あるいは抵抗溶接で固
定しても良い。この構造によれば、光ファイバ10の光
軸方向の調整を可能にしているため、光ファイバ10を
さらに高精度に位置調整でき、高い結合効率を得ること
ができる。
【0014】図3に示す実施例は、ステム4を設置する
パイプ7端面に、ステム7を保持固定する段差部28を
設けた構造を示す。ステム4を取り付けるパイプ7端面
には、あらかじめ段差部28を設け、段差部28の突出
部分でステム4側面を保持する。また、段差部28の低
部には、リング状のAu−Sn接合部材13を設置して
おり、ステム4を段差部28に取り付けた時に、段差部
28の低部とステム4上面との間に接合部材13を設け
る。パイプ7端面の段差部28突出部内に保持したステ
ム4は、非球面レンズ5を透過したレーザ光が光ファイ
バ先端12に集束するように、突出部内で光軸方向に動
かし調整すると同時に、非球面レンズ5からのレーザ光
を光ファイバ先端12に集束するように、フェルール9
をパイプ7端面上で光軸垂直方向に動かし調整する。光
結合を最適状態にした後、あらかじめパイプ7端面の段
差部28の低部に設置したAu−Sn接合部材13を加
熱・溶融し、ステム4をパイプ7端面の段差部28に固
定する。フェルール9はパイプ7端面に接合部材13あ
るいはYAG溶接で固定する。この構造によれば、ステ
ム4をパイプ7端面の段差部28突出部内で光軸方向に
調整し、非球面レンズ5から出射したレーザ光の集束点
位置を一定にしているため、フェルール9の光軸合わせ
調整及び取り付けが簡単になり、組立てを容易にするこ
とができる。また、ここではステム4の固定に接合部材
13を使用しているが、ステム4とパイプ7をYAG溶
接で固定しても良い。
【0015】図4及び5に示す実施例は、パイプ7端面
に設けた段差部8にリング状の接合部材13を取り付
け、ステム4及びフェルール9をパイプ7端面に設置し
た構造を示す。パイプ7へのステム4とフェルール9の
接合固定は、あらかじめパイプ7端面に段差部8を設け
ておき、この部分にリング状のAu−Sn接合部材13
を設置する。Au−Snリング13の形状は外径6.5m
m,内径5.1mm,厚さ0.1mm である。リング13を設
置する段差部8の形状は、突出部外径が5.2mmで、段
差が0.15mm であり、この段差部8にAu−Snリン
グ13の一部を切断して、リングのバネ効果により取り
付ける。パイプ7端面にAu−Snリング13を取り付
けた状態で、ステム4上面及びフェルールガイド部11
をパイプ7端面に設置し光軸調整を行う。光軸を最適状
態にした後、パイプ7端面の段差部8に設置したAu−
Snリング13を溶融し、ステム4とフェルール9をパ
イプ7に全周固定する。Au−Sn13を加熱・溶融す
る方法は、非接触で短時間に加熱・冷却が可能な高周波
誘導加熱が適している。例えば、パイプ7とフェルール
9の接合固定では、融点が280℃のAu−Sn13
を、加熱時間2〜3秒で、接合部分での温度を300℃
にまで加熱できる。このときのフェルール9内及び光フ
ァイバ先端12での加熱温度は100℃前後であり、光
ファイバ10へ熱影響を与えずに加熱・溶融できる。
【0016】なお、ここではAu80−Sn20の接合
部材13を用いているが、これに限られるのもでなく、
例えば、Au88−Ge12やAu97−Si3などの
高強度の接合部材を用いても、同様の性能及び特性を得
ることができる。
【0017】本発明では、一体モールド成形した非球面
レンズ5を介してLD1と光ファイバ10の光結合を行
い、ステム4とフェルール9をパイプ7に高強度のAu
−Sn接合部材13で固定する。この構造によれば、非
球面レンズ5をパイプ7内に一体モールド成形するた
め、レンズ固定の量産性により部材費を安価にすること
ができる。また、レンズ5を高精度に固定でき、光軸調
整及び組立ての簡略化を図れる。さらに、非球面レンズ
5を成形したパイプ7に、ステム4及びフェルール9を
接合固定するため、部品点数及び接合箇所を減少するこ
とができ、低コストかつ容易な組立てができる。また、
ステム4及びフェルール9をAu−Sn接合部材13で
接合固定するため、長期の使用に対してもLD1と光フ
ァイバ10の光結合が劣化することはなく、高い信頼性
を得ることができる。
【0018】次に、本発明の他の実施例を図6及び図7
により説明する。
【0019】図6に示す実施例は、非球面レンズ5をパ
イプ7内に設けた突出部6に、低融点ガラス15で一体
固定した構造を示す。図中の矢印方向がLD1設置側で
ある。レンズ5の取り付けは、あらかじめ低融点ガラス
15を補給する溝16をパイプ7内の突出部6に設け、
突出部6内に非球面レンズ5を挿入する。非球面レンズ
5の外径は1.8mm で、突出部6内径を1.82mm とし
ているため、非球面レンズ5を突出部6内で傾きのない
状態に保持できる。低融点ガラス15はペースト状ある
いはリング形状であり、非球面レンズ5を挿入した後、
突出部6の溝16内に補給する。パイプ7内には突出部
6端面とレンズ5先端とが一致するように、非球面レン
ズ保持治具を用いてレンズ5の位置合わせを行う。次
に、パイプ7と保持用治具全体を400〜500℃に加
熱する。1〜2時間の加熱を行った後、徐冷を行い全体
の温度が50℃以下になったところで、パイプ7内から
保持用治具を取り外し、非球面レンズ5の固定を完了す
る。ここで、非球面レンズ5、パイプ7及び低融点ガラ
ス15の三者の線膨張率差は最大でも2×10~6/℃と
する。例えば、非球面レンズ5の線膨張率は10×10
~6/℃,パイプの線膨張率は11×10~6/℃,低融点
ガラスは10×10~6/℃とするのが良い。また、突出
部6の溝16部に充填した低融点ガラス15で、非球面
レンズ5の全周を固定するため、レンズ固定部での気密
を確保でき、LD1の気密封止を行うことができる。
【0020】図7に示す実施例は、非球面レンズ5をパ
イプ7内に設けた突出部6に、金属パイプ17の塑性変
形を利用してレンズを嵌合,固定する構造を示す。図中
の矢印方向がLD1設置側である。レンズ5の取り付け
は、まず、パイプ7内の突出部6に、非球面レンズ5と
金属パイプ17とをそれぞれ挿入する。パイプ7のLD
1設置側からは非球面レンズ5及び金属パイプ17を保
持する保持用治具を挿入し、突出部6端面と非球面レン
ズ5の先端とが一致する位置に調整すると同時に非球面
レンズ5を支持する。非球面レンズ5の外径は1.8mm
,金属パイプ17の内径は1.82mm ,外径は2.3mm
,突出部6内径は2.32mm で、各部材間の隙間量を
小さくし、突出部6内に設置した非球面レンズ5を金属
パイプ17で保持し、レンズ5の傾きを防ぐ。この状態
で、パイプ7の光ファイバ10設置側から金型を挿入
し、金属パイプ17上部を加圧する。金型は金属パイプ
17全周を加圧する形状である。加圧を受けた金属パイ
プ17は塑性変形を起こし、突出部6とレンズ5間の隙
間部を除々に充填すると同時に、非球面レンズ5を嵌合
する。所定の圧力及び変形を金属パイプ17に与えた
後、金型からの加圧を止め、パイプ7内から金型を取り
外す。金属パイプ17に与える加圧力は10〜15kg/
mm2 ,変形量は150〜200μmが良く、この条件の
時、非球面レンズ5を破壊せずに固定することができ
る。また、塑性変形した金属パイプ17は非球面レンズ
5側面及び突出部6内面と密着した状態となり、レンズ
固定部で1×10~8Toll・L/s以上の気密を確保で
き、LD1の気密封止を行うことができる。さらに、こ
のレンズ固定法は、自動化が可能であり部材費の低コス
ト化を図ることができる。ここでは、金属パイプ17と
して、塑性変形しやすい銅材のパイプを使用している
が、アルミニウムやプラスチックなどの変形しやすい材
質の部材を用いても同様の特性及び効果を得ることがで
きる。
【0021】以上、図6及び図7に示すレンズ固定の実
施例は、図1,図2及び図3に示す実施例の構造に適用
しても同様の組立てで行うことができるため、図1,図
2及び図3に示す実施例と同様の効果を得ることができ
る。
【0022】なお、ここでは、非球面レンズ5としてガ
ラスモールド成形したレンズを用いているが、これに限
るものではなく、例えばプラスチックモールド成形した
非球面レンズを用いても同様の性能及び特性を得ること
ができる。また、ここでは結合用レンズとして非球面レ
ンズ5を用いた場合について記載しているが、これに限
るものではなく、例えば、球レンズあるいは屈折率分布
型のロッドレンズを用いても同様の性能及び特性を得る
ことができる。
【0023】
【発明の効果】本発明によれば、非球面レンズをパイプ
内に一体モールド成形するため、レンズ固定の量産性に
より、部品点数及び接合箇所を減少でき、低コストで容
易な組立てができる。また、レンズの固定精度を高くで
きるため、組立て時のばらつきをなくし、光軸調整及び
組立ての簡略化を図ることができる。さらに、高強度の
接合部材で固定するため、長期の使用に対する光出力劣
化を防ぐことができる。
【0024】したがって、本発明の半導体光結合装置
は、部品点数と光軸調整箇所を低減し、しかも低コスト
で組立て性に優れ、長期の使用に対して高い信頼性を得
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の半導体光結合装置の断面
図。
【図2】本発明の一実施例の半導体光結合装置の断面
図。
【図3】本発明の一実施例の半導体光結合装置の断面
図。
【図4】本発明の一実施例の結合用レンズ固定部の断面
図。
【図5】本発明の一実施例の結合用レンズ固定部の断面
図。
【図6】パイプ段差部に接合部材を設置した断面図。
【図7】パイプ段差部に接合部材を設置した断面図。
【図8】従来の半導体光結合装置の断面図。
【符号の説明】
1…半導体発光素子、2…モニタ用受光素子、3…ヒー
トシンク、4…ステム、5…非球面レンズ、6…突出
部、7…パイプ、8…パイプ端面段差部、9…フェルー
ル、10…光ファイバ(シングルモード光ファイバ)、
11…フェルールガイド部、12…光ファイバ先端、1
3…接合部材(Au−Sn)、14…リード。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 熊沢 鉄雄 茨城県土浦市神立町502番地 株式会社日 立製作所機械研究所内 (72)発明者 高橋 正一 東京都小平市上水本町五丁目20番1号 株 式会社日立製作所半導体事業部内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】半導体発光素子と、前記半導体発光素子か
    らの光を伝送する光ファイバと、前記半導体発光素子か
    らの光を集束する結合用レンズとからなる半導体光結合
    装置において、前記結合用レンズを円筒状部材内に一体
    モールド成形し、前記円筒状部材の光入射側端面及び光
    出射側端面に、前記半導体発光素子を搭載したステム
    と、前記光ファイバを保持固定したフェルールとを設置
    し、前記半導体発光素子と前記光ファイバとが前記結合
    用レンズを介して光結合するように調整固定したことを
    特徴とする半導体光結合装置。
JP6008148A 1994-01-28 1994-01-28 半導体光結合装置 Pending JPH07218773A (ja)

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