JPH07216157A - 結晶性ポリオレフィン組成物 - Google Patents

結晶性ポリオレフィン組成物

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JPH07216157A
JPH07216157A JP6026024A JP2602494A JPH07216157A JP H07216157 A JPH07216157 A JP H07216157A JP 6026024 A JP6026024 A JP 6026024A JP 2602494 A JP2602494 A JP 2602494A JP H07216157 A JPH07216157 A JP H07216157A
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JP
Japan
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bis
butyl
butylphenyl
hydroxy
weight
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JP6026024A
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Inventor
Yoichi Nakajima
洋一 中島
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JNC Corp
Original Assignee
Chisso Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 成形品としたときの該成形品の剛性および耐
熱剛性に優れた結晶性ポリオレフィン組成物を提供す
る。 【構成】 結晶性ポリオレフィン100重量部に対して、
下記化1で示される環状リン化合物および下記で示さ
れるリチウムアルミニウム複合水酸化物塩をそれぞれ0.
001〜1重量部配合してなる結晶性ポリオレフィン組成
物。 【化1】 [Al2Li(OH)6]hA・kH2O (ただし、式中Rは炭素数1〜4のアルキリデン基、硫
黄もしくは直接結合を、Ar1およびAr2はアリーレン
基、アルキルアリーレン基、シクロアルキルアリーレン
基、アリールアリーレン基もしくはアラールキルアリー
レン基を、Xはフッ素もしくは水酸基をそれぞれ示し、
Xがフッ素を示す場合には、mは1を、nは0をそれぞ
れ示し、Xが水酸基を示す場合には、mは0を、nは1
をそれぞれ示す。Aは無機または有機のアニオンを、h
はアニオンAの価数を、kは3以下の正数もしくは0を
それぞれ示す。)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、剛性および耐熱剛性に
優れた成形品が得られる結晶性ポリオレフィン組成物に
関する。さらに詳しくは、結晶性ポリオレフィンに、特
定の構造を有する環状リン化合物およびリチウムアルミ
ニウム複合水酸化物塩をそれぞれ特定量配合してなる剛
性および耐熱剛性に優れた成形品が得られる結晶性ポリ
オレフィン組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に結晶性ポリオレフィンは比較的安
価でかつ優れた機械的性質を有するので、射出成形品、
中空成形品、フィルム、シート、繊維など各種の成形品
の製造に用いられている。しかしながら各種の具体的用
途によっては、機械的性質が充分とはいえない場合があ
り、その具体的用途の拡大に制限を受けるという問題が
ある。とりわけ剛性および耐熱剛性などの剛性面(以
下、剛性面とは剛性および耐熱剛性を意味する)に関し
ては、ポリスチレン、ABS樹脂、ポリエチレンテレフ
タレートおよびポリブチレンテレフタレートなどのポリ
エステルなどにくらべて劣ることから、結晶性ポリオレ
フィンの使用用途に制限を受けるといった欠点がある。
このため、従来から結晶性ポリオレフィンの剛性面を向
上させる目的で各種の造核剤が用いられている。本発明
者は結晶性ポリオレフィンの剛性面を向上させる目的
で、結晶性ポリオレフィンに、特定の構造を有するフル
オロフォスファイト系化合物および特定の金属塩をそれ
ぞれ特定量配合してなる結晶性ポリオレフィン組成物
(特開平3−84052号公報)、特定の構造を有するフル
オロフォスファイト系化合物、特定の金属化合物および
脂肪族アミンをそれぞれ特定量配合してなる結晶性ポリ
オレフィン組成物(特開平3−181533号公報)、特定の
構造を有するフルオロフォスファイト系化合物、特定の
金属化合物および特定のスルホン酸金属塩、または特定
の構造を有するフルオロフォスファイト系化合物、特定
のスルホン酸金属塩および脂肪族アミンをそれぞれ特定
量配合してなる結晶性ポリオレフィン組成物(特開平4
−246441号公報)ならびに特定の構造を有する環状リン
化合物および特定のリチウム塩をそれぞれ特定量配合し
てなる結晶性ポリオレフィン組成物(特開平4−1244号
公報)を先に提案した。また、剛性及び成形品の顔料分
散性が改良された射出成形体を製造するのに好適なプロ
ピレン樹脂組成物を得る目的で、結晶性プロピレン重合
体に特定の有機リン酸エステル化合物、特定の金属塩お
よび無機又は有機顔料をそれぞれ特定量配合したプロピ
レン樹脂組成物(特開平4−28741号公報)が提案され
ている。
【0003】一方、特開平5−179052号公報にはオレフ
ィン系樹脂に樹脂用安定剤としてリチウムアルミニウム
複合水酸化物塩を配合した組成物および該組成物に非金
属系安定剤、酸化防止剤、光安定剤、造核剤、充填剤、
エポキシ安定剤、等を併用し得ることが開示されてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、結晶性
ポリオレフィンに従来公知の各種造核剤を配合した組成
物から得られる成形品の剛性面は、ある程度改善はされ
るもののいまだ充分満足できるものではない。また、オ
レフィン系樹脂にリチウムアルミニウム複合水酸化物塩
を配合してなる組成物が開示されている前記特開平5−
179052号公報には、該組成物に、酸化防止剤として特定
の構造を有するフルオロフォスファイト系化合物を併用
すること、または造核剤として特定の構造を有する環状
リン化合物を併用することによって、得られる成形品の
剛性面を向上させることについてはなんら記載されてお
らず、また該併用によって剛性面が向上することを示唆
した記載もない。
【0005】本発明者は、前記特開平3−84052号公
報、特開平3−181533号公報、特開平4−1244号公報お
よび特開平4−246441号公報に提案した結晶性ポリオレ
フィン組成物に満足することなく、さらに剛性面の改善
された成形品を与える結晶性ポリオレフィン組成物を得
るべく鋭意研究した。その結果、結晶性ポリオレフィン
に特定の構造を有する環状リン化合物およびリチウムア
ルミニウム複合水酸化物塩をそれぞれ特定量配合してな
る結晶性ポリオレフィン組成物が剛性面を改善した成形
品を与える組成物であることを見い出し、この知見に基
づき本発明を完成した。以上の記述から明らかなよう
に、本発明の目的は成形品としたときの該成形品の剛性
面が改善された結晶性ポリオレフィン組成物を提供する
ことである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は下記の構成を有
する。 (1) 結晶性ポリオレフィン100重量部に対して、下記化
2で示される環状リン化合物(以下、化合物Aとい
う。)および下記で示されるリチウムアルミニウム複
合水酸化物塩(以下、化合物Bという。)をそれぞれ0.
001〜1重量部配合してなる結晶性ポリオレフィン組成
物。
【化2】 [Al2Li(OH)6]hA・kH2O (ただし、式中Rは炭素数1〜4のアルキリデン基、硫
黄もしくは直接結合を、Ar1およびAr2はアリーレン
基、アルキルアリーレン基、シクロアルキルアリーレン
基、アリールアリーレン基もしくはアラールキルアリー
レン基を、Xはフッ素もしくは水酸基をそれぞれ示し、
Xがフッ素を示す場合には、mは1を、nは0をそれぞ
れ示し、Xが水酸基を示す場合には、mは0を、nは1
をそれぞれ示す。Aは無機または有機のアニオンを、h
はアニオンAの価数を、kは3以下の正数もしくは0を
それぞれ示す。) (2) 結晶性ポリオレフィン100重量部に対して、無機充
填剤0.01〜25重量部をさらに配合してなる前記第1項記
載の結晶性ポリオレフィン組成物。 (3) 結晶性ポリオレフィンとして、アイソタクチックペ
ンタッド分率(P)とメルトフローレート(MFR:230
℃における荷重2.16kgを加えた場合の10分間の溶融樹脂
の吐出量)との関係が1.00≧P≧0.015 logMFR+0.9
55である結晶性プロピレン単独重合体を用いる前記第1
項もしくは第2項のいずれか1項記載の結晶性ポリオレ
フィン組成物。 (4) 結晶性ポリオレフィンとして、プロピレン単独重合
体のアイソタクチックペンタッド分率(P)とメルトフロ
ーレート(MFR)との関係が1.00≧P≧0.015 logMF
R+0.955である第1段階重合体が全重合体量の70〜95
重量%であり、ついで全重合体量の30〜5重量%のエチ
レンもしくはエチレンとプロピレンを1段階以上で重合
させてなりエチレン含有量が全重合体量の3〜20重量%
である結晶性エチレン-プロピレンブロック共重合体を
用いる前記第1項もしくは第2項のいずれか1項記載の
結晶性ポリオレフィン組成物。
【0007】本発明で用いる結晶性ポリオレフィンは、
エチレン、プロピレン、ブテン-1、ペンテン-1、4-メチ
ル-ペンテン-1、ヘキセン-1、オクテン-1などのα-オレ
フィンの結晶性単独重合体、これら2種以上のα-オレ
フィンの結晶性もしくは低結晶性ランダム共重合体また
は結晶性ブロック共重合体、上述のα-オレフィンと酢
酸ビニルもしくはアクリル酸エステルとの共重合体、該
共重合体のケン化物、これらα-オレフィンと不飽和シ
ラン化合物との共重合体、これらα-オレフィンと不飽
和カルボン酸もしくはその無水物との共重合体、該共重
合体と金属イオン化合物との反応生成物、上述のα-オ
レフィンの結晶性単独重合体、結晶性もしくは低結晶性
ランダム共重合体または結晶性ブロック共重合体を不飽
和カルボン酸もしくはその誘導体で変性した変性ポリオ
レフィン、上述のα-オレフィンの結晶性単独重合体、
結晶性もしくは低結晶性ランダム共重合体または結晶性
ブロック共重合体を不飽和シラン化合物で変性したシラ
ン変性ポリオレフィンなどを例示することができ、これ
ら結晶性ポリオレフィンの単独使用はもちろんのこと、
2種以上の結晶性ポリオレフィンを混合して用いること
もできる。また上述の結晶性ポリオレフィンに各種合成
ゴム(たとえば非晶性エチレン-プロピレンランダム共
重合体、非晶性エチレン-プロピレン-非共役ジエン3元
共重合体、ポリブタジエン、ポリイソプレン、ポリクロ
ロプレン、塩素化ポリエチレン、塩素化ポリプロピレ
ン、フッ素ゴム、スチレン-ブタジエン系ゴム、アクリ
ロニトリル-ブタジエン系ゴム、スチレン-ブタジエン-
スチレンブロック共重合体、スチレン-イソプレン-スチ
レンブロック共重合体、スチレン-エチレン-ブチレン-
スチレンブロック共重合体、スチレン-プロピレン-ブチ
レン-スチレンブロック共重合体など)または熱可塑性
合成樹脂(たとえば非晶性エチレン-環状アルケン共重
合体(たとえば、非晶性エチレン-テトラシクロドデセ
ン共重合体)、ポリスチレン、スチレン-アクリロニト
リル共重合体、アクリロニトリル-ブタジエン-スチレン
共重合体、ポリアミド、ポリエチレンテレフタレート、
ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレー
ト、ポリブチレンナフタレート、ポリカーボネート、ポ
リ塩化ビニル、フッ素樹脂、石油樹脂(たとえばC5
石油樹脂、水添C5系石油樹脂、C9系石油樹脂、水添C
9系石油樹脂、C5-C9共重合石油樹脂、水添C5-C9
重合石油樹脂、酸変性C9系石油樹脂など)、DCPD
樹脂(たとえばシクロペンタジエン系石油樹脂、水添シ
クロペンタジエン系石油樹脂、シクロペンタジエン-C5
共重合石油樹脂、水添シクロペンタジエン-C5共重合石
油樹脂、シクロペンタジエン-C9共重合石油樹脂、水添
シクロペンタジエン-C9共重合石油樹脂、シクロペンタ
ジエン-C5-C9共重合石油樹脂、水添シクロペンタジエ
ン-C5-C9共重合石油樹脂などの軟化点80〜200℃のD
CPD樹脂)など)を混合して用いることもできる。
【0008】結晶性プロピレン単独重合体、プロピレン
成分を70重量%以上含有する結晶性プロピレン共重合体
であって、結晶性エチレン-プロピレンランダム共重合
体、結晶性プロピレン-ブテン-1ランダム共重合体、結
晶性エチレン-プロピレン-ブテン-1 3元共重合体、結
晶性プロピレン-ヘキセン-ブテン-1 3元共重合体およ
びこれらの2種以上の混合物が特に好ましく用いられ
る。とりわけ本発明で用いる結晶性ポリオレフィンとし
て、アイソタクチックペンタッド分率(P)とメルトフロ
ーレート(MFR)との関係が1.00≧P≧0.015 logMF
R+0.955を満足する結晶性プロピレン単独重合体(以
下、HCPP(H)と略記する。)、またはプロピレン単
独重合体のアイソタクチックペンタッド分率(P)とメル
トフローレート(MFR)との関係が1.00≧P≧0.015 lo
gMFR+0.955である第1段階重合体が全重合体量の70
〜95重量%であり、ついで全重合体量の30〜5重量%の
エチレンもしくはエチレンとプロピレンを1段階以上で
重合させてなりエチレン含有量が全重合体量の3〜20重
量%である結晶性エチレン-プロピレンブロック共重合
体(以下、HCPP(B)と略記する。)を用いること
は、得られる結晶性ポリオレフィン組成物の剛性面がさ
らに改善されるので好ましい。このようなHCPP(H)
は、本願と同一出願人の出願にかかわる特開昭58−1049
07号公報に記載された製造方法によって製造することが
できる。すなわち、有機アルミニウム化合物(i)(たと
えばトリエチルアルミニウム、ジエチルアルミニウムモ
ノクロリドなど)もしくは有機アルミニウム化合物(i)
と電子供与体(たとえばジイソアミルエーテル、エチレ
ングリコールモノメチルエーテルなど)との反応生成物
(v)を四塩化チタンと反応させて得られる固体生成物(i
i)に、さらに電子供与体と電子受容体(たとえば無水塩
化アルミニウム、四塩化チタン、四塩化バナジウムな
ど)とを反応させて得られる固体生成物(iii)を有機ア
ルミニウム化合物(i)および芳香族カルボン酸エステル
(iv)(たとえば安息香酸エチル、p-トルイル酸メチル、
p-トルイル酸エチル、p-トルイル酸-2-エチルヘキシル
など)と組合せ、該芳香族カルボン酸エステル(iv)と該
固体生成物(iii)のモル比率iv/iii=0.1〜10.0とした
触媒(以下、触媒(MC)と略記する。)の存在下にプロ
ピレンを1段階以上で重合させることによって得ること
ができる。
【0009】また、HCPP(B)は、第1段階目の重合
においては、全重合体量(ただし、重合溶媒に対して可
溶性の重合体を除く)の70〜95重量%のプロピレンを重
合させる。ついで第2段階目以降においてはエチレンも
しくはエチレンとプロピレンを1段階以上で重合させ
る。この第2段階目以降において前述の全重合体量の30
〜5重量%のエチレンもしくはエチレンとプロピレンを
1段階以上で重合させる。ただし、最終的に得られた重
合体(ただし、重合溶媒に溶出した可溶性の重合体を除
く)中のエチレン含有量は全重合体量の3〜20重量%の
範囲内になければならない。従って、第1段階目でプロ
ピレンのみを全重合体量の70重量%重合させた場合に
は、第2段階目でブロック共重合されるエチレン量は20
重量%以下に限定されるから、その場合は残余の10〜27
重量%についてはプロピレンまたはプロピレンとエチレ
ンを除く他のα-オレフィンをブロック共重合させなけ
ればならない。しかしながら第1段階目でプロピレンを
80重量%重合させた場合には、第2段階目でエチレンの
みを20重量%重合することができる。以上のように、エ
チレンを重合させることができる段階の限定と全重合体
中のエチレン含有量の限定の範囲内であれば、第2段階
目においてエチレンを単独でまたはエチレンとプロピレ
ンもしくは他のα-オレフィンとを混合して1段階また
は多段階でブロック共重合を行うことができる。このよ
うなHCPP(B)は、本願と同一出願人の出願にかかわ
る特開昭58−201816号公報に記載された製造方法によっ
て製造することができる。すなわち、触媒(MC)の存在
下に全重合体量の70〜95重量%のプロピレンを重合さ
せ、ついで全重合体量の30〜5重量%のエチレンもしく
はエチレンとプロピレンを1段階以上で重合させてエチ
レン含有量を3〜20重量%となるように共重合させるこ
とによって得ることができる。上述の1段階とは、これ
らの単量体の連続的なもしくは1時的な供給の1区分を
意味する。
【0010】ここで、アイソタクチックペンタッド分率
(P)とは、マクロモレキュールズ、6巻、6号、11月〜
12月、925〜926頁(1973年)[Macromolecules,Vol.
6,No.6,November−December,925−926(197
3)]に発表されている方法、すなわち13C-NMRを使
用して測定されるプロピレン系重合体分子鎖中のペンタ
ッド単位でのアイソタクチック分率である。言いかえる
と該分率は、プロピレンモノマー単位が5個連続してア
イソタクチック結合したプロピレンモノマー単位の分率
を意味する。上述の13C-NMRを使用した測定におけ
るスペクトルのピークの帰属の決定は、マクロモレキュ
ールズ、8巻、5号、9月〜10月、687〜689頁(1975
年)[Macromolecules,Vol.8,No.5,September
−October,687−689(1975)]に基づいて行う。ちな
みに後述の実施例における13C-NMRによる測定には
FT-NMRの270MHzの装置を用い、27,000回の積算
測定により、シグナル検出限界をアイソタクチックペン
タッド分率で0.001にまで向上させて行った。上記HC
PP(H)およびHCPP(B)におけるアイソタクチック
ペンタッド分率(P)とメルトフローレート(MFR)との
関係式の要件は、一般にMFRの低い結晶性プロピレン
単独重合体の前記分率Pは低下するので、使用すべき結
晶性プロピレン単独重合体として、そのMFRに対応し
たPの下限値を限定することを構成要件としたものであ
る。そして該Pは分率であるから1.00が上限となり、M
FRは通常0.05〜100g/10分である。また、MFRはJ
IS K 7210に準拠し、230℃、荷重2.16kgで測定し、
エチレン含有量は赤外線吸収スペクトル法で測定する。
【0011】さらに本発明で用いる結晶性ポリオレフィ
ンとして、ハロゲン化マグネシウムに担持されたハロゲ
ン化チタン触媒成分と有機アルミニウム触媒成分を含む
高活性触媒組成物とりわけ該高活性触媒組成物に電子供
与体触媒成分をさらに組み合わせた高活性高立体規則性
触媒組成物の存在下で重合して得られる結晶性プロピレ
ン系重合体(好ましくは無脱灰プロセス)を用いること
は、得られる結晶性ポリオレフィン組成物の剛性面がさ
らに改善されるので好ましい。
【0012】本発明で用いられる化合物Aとしては2,2'
-ビス(4,6-ジ-t-ブチルフェニル)フルオロフォスファ
イト、2,2'-ビス(4-メチル-6-t-ブチルフェニル)フル
オロフォスファイト、2,2'-ビス(4-t-アミル-6-メチル
フェニル)フルオロフォスファイト、2,2'-ビス(4-s-
エイコシルフェニル)フルオロフォスファイト、2,2'-
メチレン-ビス(4-メチル-6-t-ブチルフェニル)フルオ
ロフォスファイト、2,2'-メチレン-ビス(4-エチル-6-t
-ブチルフェニル)フルオロフォスファイト、2,2'-メチ
レン-ビス(4-メチル-6-ノニルフェニル)フルオロフォ
スファイト、2,2'-メチレン-ビス(4,6-ジノニルフェニ
ル)フルオロフォスファイト、2,2'-メチレン-ビス(4-
メチル-6-シクロヘキシルフェニル)フルオロフォスフ
ァイト、2,2'-メチレン-ビス(4-メチル-6-(1'-メチル
シクロヘキシル)フェニル)フルオロフォスファイト、
2,2'-i-プロピリデン-ビス(4-ノニルフェニル)フルオ
ロフォスファイト、2,2'-ブチリデン-ビス(4,6-ジメチ
ルフェニル)フルオロフォスファイト、2,2'-メチレン-
ビス(4,6-ジ-t-ブチルフェニル)フルオロフォスファ
イト、2,2'-メチレン-ビス(4,6-ジ-t-アミルフェニ
ル)フルオロフォスファイト、2,2'-エチリデン-ビス
(4-メチル-6-t-ブチルフェニル)フルオロフォスファ
イト、2,2'-エチリデン-ビス(4-エチル-6-t-ブチルフ
ェニル)フルオロフォスファイト、2,2'-エチリデン-ビ
ス(4-s-ブチル-6-t-ブチルフェニル)フルオロフォス
ファイト、2,2'-エチリデン-ビス(4,6-ジ-t-ブチルフ
ェニル)フルオロフォスファイト、2,2'-エチリデン-ビ
ス(4,6-ジ-t-アミルフェニル)フルオロフォスファイ
ト、2,2'-メチレン-ビス(4-メチル-6-t-オクチルフェ
ニル)フルオロフォスファイト、2,2'-ブチリデン-ビス
(4-メチル-6-(1'-メチルシクロヘキシル)フェニル)
フルオロフォスファイト、2,2'-メチレン-ビス(4,6-ジ
メチルフェニル)フルオロフォスファイト、2,2'-チオ-
ビス(4-t-オクチルフェニル)フルオロフォスファイ
ト、2,2'-チオ-ビス(4,6-ジ-s-アミルフェニル)フル
オロフォスファイト、2,2'-チオ-ビス(4,6-ジ-i-オク
チルフェニル)フルオロフォスファイト、2,2'-チオ-ビ
ス(5-t-ブチルフェニル)フルオロフォスファイト、2,
2'-チオ-ビス(4-メチル-6-t-ブチルフェニル)フルオ
ロフォスファイト、2,2'-チオ-ビス(4-メチル-6-α-メ
チルベンジルフェニル)フルオロフォスファイト、2,2'
-チオ-ビス(3-メチル-4,6-ジ-t-ブチルフェニル)フル
オロフォスファイト、2,2'-チオ-ビス(4-t-アミルフェ
ニル)フルオロフォスファイト、
【0013】10-ヒドロキシ-9,10-ジヒドロ-9-オキサ-1
0-フォスファフェナンスレン-10-オキサイド、1-メチル
-10-ヒドロキシ-9,10-ジヒドロ-9-オキサ-10-フォスフ
ァフェナンスレン-10-オキサイド、2-メチル-10-ヒドロ
キシ-9,10-ジヒドロ-9-オキサ-10-フォスファフェナン
スレン-10-オキサイド、6-メチル-10-ヒドロキシ-9,10-
ジヒドロ-9-オキサ-10-フォスファフェナンスレン-10-
オキサイド、7-メチル-10-ヒドロキシ-9,10-ジヒドロ-9
-オキサ-10-フォスファフェナンスレン-10-オキサイ
ド、8-メチル-10-ヒドロキシ-9,10-ジヒドロ-9-オキサ-
10-フォスファフェナンスレン-10-オキサイド、6,8-ジ
メチル-10-ヒドロキシ-9,10-ジヒドロ-9-オキサ-10-フ
ォスファフェナンスレン-10-オキサイド、2,6,8-トリメ
チル-10-ヒドロキシ-9,10-ジヒドロ-9-オキサ-10-フォ
スファフェナンスレン-10-オキサイド、2-エチル-10-ヒ
ドロキシ-9,10-ジヒドロ-9-オキサ-10-フォスファフェ
ナンスレン-10-オキサイド、6-エチル-10-ヒドロキシ-
9,10-ジヒドロ-9-オキサ-10-フォスファフェナンスレン
-10-オキサイド、8-エチル-10-ヒドロキシ-9,10-ジヒド
ロ-9-オキサ-10-フォスファフェナンスレン-10-オキサ
イド、6,8-ジエチル-10-ヒドロキシ-9,10-ジヒドロ-9-
オキサ-10-フォスファフェナンスレン-10-オキサイド、
2,6,8-トリエチル-10-ヒドロキシ-9,10-ジヒドロ-9-オ
キサ-10-フォスファフェナンスレン-10-オキサイド、2-
i-プロピル-10-ヒドロキシ-9,10-ジヒドロ-9-オキサ-10
-フォスファフェナンスレン-10-オキサイド、6-i-プロ
ピル-10-ヒドロキシ-9,10-ジヒドロ-9-オキサ-10-フォ
スファフェナンスレン-10-オキサイド、8-i-プロピル-1
0-ヒドロキシ-9,10-ジヒドロ-9-オキサ-10-フォスファ
フェナンスレン-10-オキサイド、6,8-ジ-i-プロピル-10
-ヒドロキシ-9,10-ジヒドロ-9-オキサ-10-フォスファフ
ェナンスレン-10-オキサイド、2,6,8-トリ-i-プロピル-
10-ヒドロキシ-9,10-ジヒドロ-9-オキサ-10-フォスファ
フェナンスレン-10-オキサイド、2-s-ブチル-10-ヒドロ
キシ-9,10-ジヒドロ-9-オキサ-10-フォスファフェナン
スレン-10-オキサイド、
【0014】6-s-ブチル-10-ヒドロキシ-9,10-ジヒドロ
-9-オキサ-10-フォスファフェナンスレン-10-オキサイ
ド、8-s-ブチル-10-ヒドロキシ-9,10-ジヒドロ-9-オキ
サ-10-フォスファフェナンスレン-10-オキサイド、1,8-
ジ-s-ブチル-10-ヒドロキシ-9,10-ジヒドロ-9-オキサ-1
0-フォスファフェナンスレン-10-オキサイド、2,6,8-ト
リ-s-ブチル-10-ヒドロキシ-9,10-ジヒドロ-9-オキサ-1
0-フォスファフェナンスレン-10-オキサイド、2-t-ブチ
ル-10-ヒドロキシ-9,10-ジヒドロ-9-オキサ-10-フォス
ファフェナンスレン-10-オキサイド、6-t-ブチル-10-ヒ
ドロキシ-9,10-ジヒドロ-9-オキサ-10-フォスファフェ
ナンスレン-10-オキサイド、8-t-ブチル-10-ヒドロキシ
-9,10-ジヒドロ-9-オキサ-10-フォスファフェナンスレ
ン-10-オキサイド、1,6-ジ-t-ブチル-10-ヒドロキシ-9,
10-ジヒドロ-9-オキサ-10-フォスファフェナンスレン-1
0-オキサイド、2,6-ジ-t-ブチル-10-ヒドロキシ-9,10-
ジヒドロ-9-オキサ-10-フォスファフェナンスレン-10-
オキサイド、2,7-ジ-t-ブチル-10-ヒドロキシ-9,10-ジ
ヒドロ-9-オキサ-10-フォスファフェナンスレン-10-オ
キサイド、2,8-ジ-t-ブチル-10-ヒドロキシ-9,10-ジヒ
ドロ-9-オキサ-10-フォスファフェナンスレン-10-オキ
サイド、6,8-ジ-t-ブチル-10-ヒドロキシ-9,10-ジヒド
ロ-9-オキサ-10-フォスファフェナンスレン-10-オキサ
イド、2,6,8-トリ-t-ブチル-10-ヒドロキシ-9,10-ジヒ
ドロ-9-オキサ-10-フォスファフェナンスレン-10-オキ
サイド、2-t-アミル-10-ヒドロキシ-9,10-ジヒドロ-9-
オキサ-10-フォスファフェナンスレン-10-オキサイド、
6-t-アミル-10-ヒドロキシ-9,10-ジヒドロ-9-オキサ-10
-フォスファフェナンスレン-10-オキサイド、8-t-アミ
ル-10-ヒドロキシ-9,10-ジヒドロ-9-オキサ-10-フォス
ファフェナンスレン-10-オキサイド、6,8-ジ-t-アミル-
10-ヒドロキシ-9,10-ジヒドロ-9-オキサ-10-フォスファ
フェナンスレン-10-オキサイド、2,6,8-トリ-t-アミル-
10-ヒドロキシ-9,10-ジヒドロ-9-オキサ-10-フォスファ
フェナンスレン-10-オキサイド、2-t-オクチル-10-ヒド
ロキシ-9,10-ジヒドロ-9-オキサ-10-フォスファフェナ
ンスレン-10-オキサイド、
【0015】6-t-オクチル-10-ヒドロキシ-9,10-ジヒド
ロ-9-オキサ-10-フォスファフェナンスレン-10-オキサ
イド、8-t-オクチル-10-ヒドロキシ-9,10-ジヒドロ-9-
オキサ-10-フォスファフェナンスレン-10-オキサイド、
6,8-ジ-t-オクチル-10-ヒドロキシ-9,10-ジヒドロ-9-オ
キサ-10-フォスファフェナンスレン-10-オキサイド、2,
6,8-トリ-t-オクチル-10-ヒドロキシ-9,10-ジヒドロ-9-
オキサ-10-フォスファフェナンスレン-10-オキサイド、
2-シクロヘキシル-10-ヒドロキシ-9,10-ジヒドロ-9-オ
キサ-10-フォスファフェナンスレン-10-オキサイド、6-
シクロヘキシル-10-ヒドロキシ-9,10-ジヒドロ-9-オキ
サ-10-フォスファフェナンスレン-10-オキサイド、8-シ
クロヘキシル-10-ヒドロキシ-9,10-ジヒドロ-9-オキサ-
10-フォスファフェナンスレン-10-オキサイド、6,8-ジ-
シクロヘキシル-10-ヒドロキシ-9,10-ジヒドロ-9-オキ
サ-10-フォスファフェナンスレン-10-オキサイド、2,6,
8-トリ-シクロヘキシル-10-ヒドロキシ-9,10-ジヒドロ-
9-オキサ-10-フォスファフェナンスレン-10-オキサイ
ド、6-フェニル-10-ヒドロキシ-9,10-ジヒドロ-9-オキ
サ-10-フォスファフェナンスレン-10-オキサイド、2-ベ
ンジル-10-ヒドロキシ-9,10-ジヒドロ-9-オキサ-10-フ
ォスファフェナンスレン-10-オキサイド、6-ベンジル-1
0-ヒドロキシ-9,10-ジヒドロ-9-オキサ-10-フォスファ
フェナンスレン-10-オキサイド、8-ベンジル-10-ヒドロ
キシ-9,10-ジヒドロ-9-オキサ-10-フォスファフェナン
スレン-10-オキサイド、6,8-ジ-ベンジル-10-ヒドロキ
シ-9,10-ジヒドロ-9-オキサ-10-フォスファフェナンス
レン-10-オキサイド、2,6,8-トリ-ベンジル-10-ヒドロ
キシ-9,10-ジヒドロ-9-オキサ-10-フォスファフェナン
スレン-10-オキサイド、2-(α-メチルベンジル)-10-
ヒドロキシ-9,10-ジヒドロ-9-オキサ-10-フォスファフ
ェナンスレン-10-オキサイド、6-(α-メチルベンジ
ル)-10-ヒドロキシ-9,10-ジヒドロ-9-オキサ-10-フォ
スファフェナンスレン-10-オキサイド、8-(α-メチル
ベンジル)-10-ヒドロキシ-9,10-ジヒドロ-9-オキサ-10
-フォスファフェナンスレン-10-オキサイド、
【0016】6,8-ジ(α-メチルベンジル)-10-ヒドロ
キシ-9,10-ジヒドロ-9-オキサ-10-フォスファフェナン
スレン-10-オキサイド、2,6,8-トリ(α-メチルベンジ
ル)-10-ヒドロキシ-9,10-ジヒドロ-9-オキサ-10-フォ
スファフェナンスレン-10-オキサイド、2,6-ジ(α,α-
ジメチルベンジル)-10-ヒドロキシ-9,10-ジヒドロ-9-
オキサ-10-フォスファフェナンスレン-10-オキサイド、
6-t-ブチル-8-メチル-10-ヒドロキシ-9,10-ジヒドロ-9-
オキサ-10-フォスファフェナンスレン-10-オキサイド、
6-ベンジル-8-メチル-10-ヒドロキシ-9,10-ジヒドロ-9-
オキサ-10-フォスファフェナンスレン-10-オキサイド、
6-シクロヘキシル-8-t-ブチル-10-ヒドロキシ-9,10-ジ
ヒドロ-9-オキサ-10-フォスファフェナンスレン-10-オ
キサイド、6-ベンジル-8-t-ブチル-10-ヒドロキシ-9,10
-ジヒドロ-9-オキサ-10-フォスファフェナンスレン-10-
オキサイド、6-(α-メチルベンジル)-8-t-ブチル-10-
ヒドロキシ-9,10-ジヒドロ-9-オキサ-10-フォスファフ
ェナンスレン-10-オキサイド、6-t-ブチル-8-シクロヘ
キシル-10-ヒドロキシ-9,10-ジヒドロ-9-オキサ-10-フ
ォスファフェナンスレン-10-オキサイド、6-ベンジル-8
-シクロヘキシル-10-ヒドロキシ-9,10-ジヒドロ-9-オキ
サ-10-フォスファフェナンスレン-10-オキサイド、6-t-
ブチル-8-ベンジル-10-ヒドロキシ-9,10-ジヒドロ-9-オ
キサ-10-フォスファフェナンスレン-10-オキサイド、6-
シクロヘキシル-8-ベンジル-10-ヒドロキシ-9,10-ジヒ
ドロ-9-オキサ-10-フォスファフェナンスレン-10-オキ
サイド、2,6-ジ-t-ブチル-8-ベンジル-10-ヒドロキシ-
9,10-ジヒドロ-9-オキサ-10-フォスファフェナンスレン
-10-オキサイドおよび2,6-ジシクロヘキシル-8-ベンジ
ル-10-ヒドロキシ-9,10-ジヒドロ-9-オキサ-10-フォス
ファフェナンスレン-10-オキサイドなどを例示でき、特
に2,2'-ビス(4,6-ジ-t-ブチルフェニル)フルオロフォ
スファイト、2,2'-メチレン-ビス(4-メチル-6-t-ブチ
ルフェニル)フルオロフォスファイト、2,2'-メチレン-
ビス(4,6-ジ-t-ブチルフェニル)フルオロフォスファ
イト、2,2'-エチリデン-ビス(4-メチル-6-t-ブチルフ
ェニル)フルオロフォスファイト、2,2'-エチリデン-ビ
ス(4,6-ジ-t-ブチルフェニル)フルオロフォスファイ
ト、2,2'-チオ-ビス(4-メチル-6-t-ブチルフェニル)
フルオロフォスファイトおよび10-ヒドロキシ-9,10-ジ
ヒドロ-9-オキサ-10-フォスファフェナンスレン-10-オ
キサイドが好ましい。該化合物Aの単独使用はもちろん
のこと、2種以上の化合物Aを併用することもできる。
該化合物Aの配合割合は、結晶性ポリオレフィン100重
量部に対して0.001〜1重量部、好ましくは0.01〜0.5重
量部である。0.001重量部未満の配合では剛性面の改善
効果が充分に発揮されず、また1重量部を超えても構わ
ないが、それ以上の剛性面の改善効果が期待できず実際
的でないばかりでなくまた不経済である。
【0017】本発明で用いられる化合物Bは前記で示
される通り、化学量論的にほぼ一定の組成を示す。化合
物Bの無機または有機のアニオンとしては、炭酸、硫
酸、塩素のオキシ酸(たとえば過塩素酸)、リンのオキ
シ酸(たとえばリン酸、亜リン酸、メタリン酸、フォス
フォン酸、亜フォスフォン酸、フォスフィン酸、亜フォ
スフィン酸)などの1種または2種以上の組み合わせが
好ましいが、酢酸、プロピオン酸、アジピン酸、安息香
酸、フタル酸、テレフタル酸、マレイン酸、フマル酸、
コハク酸、p-オキシ安息香酸、サリチル酸、ピクリン酸
などを挙げることができる。特にアニオンとしては炭酸
が好ましい。炭酸塩型の化合物Bは前記特開平5−1790
52号公報に記載の製造方法によって得ることができる。
すなわち、水溶性リチウム塩もしくは水酸化リチウムと
水溶性アルミニウム塩とを、水溶性炭酸塩およびアルカ
リの存在下に反応させることにより得られる。水溶性リ
チウム塩としては、塩化リチウム、硝酸リチウム、硫酸
リチウム、炭酸リチウムなどを挙げることができる。水
溶性アルミニウム塩としては、塩化アルミニウム、硝酸
アルミニウム、硫酸アルミニウムなどを挙げることがで
きる。また、水溶性炭酸塩としては、炭酸ナトリウムが
一般的に使用され、アルカリとしては水酸化ナトリウム
が一般的に使用されるが、水酸化リチウムを使用すると
きにはもちろん水酸化ナトリウムの添加は省略してよ
い。これらの各成分は、Al/Liの原子比が約2となる
ように、またCO3/Liのモル比が0.5以上となるよう
に用いるのがよい。これら化合物Bの単独使用はもちろ
んのこと、2種以上の化合物Bを併用することもでき
る。該化合物Bの配合割合は、結晶性ポリオレフィン10
0重量部に対して0.001〜1重量部、好ましくは0.01〜0.
5重量部である。0.001重量部未満の配合では剛性面の改
善効果が充分に発揮されず、また1重量部を超えても構
わないが、それ以上の剛性面の改善効果が期待できず実
際的でないばかりでなくまた不経済である。
【0018】本発明の組成物にあっては、無機充填剤
(ただし、化合物Bを除く)を併用することによって、
相乗的に剛性面の改善効果が発揮されるので併用するこ
とが好ましい。無機充填剤としてはタルク、マイカ、ク
レ−、ウォラストナイト、ゼオライト、カオリン、ベン
トナイト、パーライト、ケイソウ土、アスベスト、炭酸
カルシウム、炭酸マグネシウム、水酸化アルミニウム、
水酸化マグネシウム、ハイドロタルサイト、二酸化ケイ
素、二酸化チタン、酸化亜鉛、酸化マグネシウム、酸化
カルシウム、硫化亜鉛、硫酸バリウム、硫酸マグネシウ
ム、ケイ酸カルシウム、ケイ酸アルミニウム、ガラス繊
維、チタン酸カリウム、炭素繊維、カーボンブラック、
グラファイトおよび金属繊維など)、カップリング剤
(たとえばシラン系、チタネート系、ボロン系、アルミ
ネート系、ジルコアルミネート系など)の如き表面処理
剤で表面処理された前記無機充填剤を例示でき、特にタ
ルクが好ましい。これら無機充填剤の単独使用はもちろ
んのこと、2種以上の無機充填剤を併用することもでき
る。該無機充填剤の配合割合は、結晶性ポリオレフィン
100重量部に対して0.01〜25重量部、好ましくは0.1〜20
重量部、さらに好ましくは1〜15重量部である。
【0019】本発明の組成物にあっては、フェノール系
酸化防止剤を併用することによって、耐熱酸化劣化性を
改善することができる。フェノール系酸化防止剤として
は2,6-ジ-t-ブチル-p-クレゾール、2-t-ブチル-4,6-ジ
メチルフェノール、2,6-ジ-t-ブチル-4-エチルフェノー
ル、2,6-ジ-t-ブチル-4-n-ブチルフェノール、2,6-ジ-i
-ブチル-4-n-ブチルフェノール、2,6-ジ-シクロペンチ
ル-4-メチルフェノール、2-(α-メチルシクロヘキシ
ル)-4,6-ジメチルフェノール、2,6-ジ-オクタデシル-4
-メチルフェノール、2,4,6-トリ-シクロヘキシルフェノ
ール、2,6-ジ-t-ブチル-4-メトキシメチルフェノール、
n-オクタデシル-β-(4'-ヒドロキシ-3',5'-ジ-t-ブチ
ルフェニル)プロピオネート、2,6-ジ-t-ブチル-4-メト
キシフェノール、2,5-ジ-t-ブチルハイドロキノン、2,5
-ジ-t-アミルハイドロキノン、2,2'-チオ-ビス(6-t-ブ
チル-4-メチルフェノール)、2,2'-チオ-ビス(4-オク
チルフェノール)、2,2'-チオ-ビス(6-t-ブチル-3-メ
チルフェノール)、4,4'-チオ-ビス(6-t-ブチル-2-メ
チルフェノール)、4,4'-チオ-ビス(6-t-ブチル-3-メ
チルフェノール)、4,4'-チオ-ビス(2,6-ジ-t-ブチル
フェノール)、2,2'-メチレン-ビス(6-t-ブチル-4-メ
チルフェノール)、2,2'-メチレン-ビス(6-t-ブチル-4
-エチルフェノール)、2,2'-メチレン-ビス[4-メチル-
6-(α-メチルシクロヘキシル)-フェノール]、2,2'-
メチレン-ビス(4-メチル-6-シクロヘキシルフェノー
ル)、2,2'-メチレン-ビス(6-ノニル-4-メチルフェノ
ール)、2,2'-メチレン-ビス[6-(α-メチルベンジ
ル)-4-ノニルフェノール]、2,2'-メチレン-ビス[6-
(α,α-ジメチルベンジル)-4-ノニルフェノール]、
2,2'-メチレン-ビス(4,6-ジ-t-ブチルフェノール)、
2,2'-エチリデン-ビス(4,6-ジ-t-ブチルフェノー
ル)、2,2'-エチリデン-ビス(6-t-ブチル-4-i-ブチル
フェノール)、4,4'-メチレン-ビス(2,6-ジ-t-ブチル
フェノール)、4,4'-メチレン-ビス(6-t-ブチル-2-メ
チルフェノール)、4,4'-ブチリデン-ビス(6-t-ブチル
-2-メチルフェノール)、4,4'-ブチリデン-ビス(6-t-
ブチル-3-メチルフェノール)、4,4'-ブチリデン-ビス
(2,6-ジ-t-ブチルフェノール)、4,4'-ブチリデン-ビ
ス(3,6-ジ-t-ブチルフェノール)、1,1-ビス(5-t-ブ
チル-4-ヒドロキシ-2-メチルフェニル)-ブタン、2,6-
ジ(3-t-ブチル-5-メチル-2-ヒドロキシベンジル)-4-
メチルフェノール、
【0020】カルシウム-ビス[O-エチル-(3,5-ジ-t-
ブチル-4-ヒドロキシベンジル)フォスフォネート]、2
-t-ブチル-6-(3-t-ブチル-2-ヒドロキシ-5-メチルベン
ジル)-4-メチルフェニルアクリレート、2-t-ブチル-6-
[3-t-ブチル-2-ヒドロキシ-5-メチル(α-メチルベン
ジル)]-4-メチルフェニルアクリレート、2,4-ジ-t-ブ
チル-6-[3,5-ジ-t-ブチル-2-ヒドロキシベンジル)]
フェニルアクリレート、2,4-ジ-t-アミル-6-[3,5-ジ-t
-アミル-2-ヒドロキシベンジル)]フェニルアクリレー
ト、2,4-ジ-t-ブチル-6-[3,5-ジ-t-ブチル-2-ヒドロキ
シ(α-メチルベンジル)]フェニルアクリレート、2,4
-ジ-t-アミル-6-[3,5-ジ-t-アミル-2-ヒドロキシ(α-
メチルベンジル)]フェニルアクリレート、トコフェロ
ール、2,6-ジフェニル-4-オクタデシロキシフェノー
ル、2,4-ビス(n-オクチルチオ)-6-(4-ヒドロキシ-3,
5-ジ-t-ブチルアニリノ)-1,3,5-トリアジン、2,4,6-ト
リス(2'-ヒドロキシ-4'-オクトキシフェニル)-1,3,5-
トリアジン、2,4,6-トリス[3-(3',5'-ジ-t-ブチル-4'
-ヒドロキシフェニル)エチル]-1,3,5-トリアジン、2,
4,6-トリス(3',5'-ジ-t-ブチル-4'-ヒドロキシベンジ
ルチオ)-1,3,5-トリアジン、1,3,5-トリス(3',5'-ジ-
t-ブチル-4'-ヒドロキシベンジルアセチル)ヘキサヒド
ロ-1,3,5-トリアジン、1,1,3-トリス(5-t-ブチル-4-ヒ
ドロキシ-2-メチルフェニル)-ブタン、トリエチレング
リコール-ビス[3-(3-t-ブチル-5-メチル-4-ヒドロキ
シフェニル)プロピオネート]、1,6-ヘキサンジオール
-ビス[3-(3,5-ジ-t-ブチル-4-ヒドロキシフェニル)
プロピオネート]、N,N'-ビス[3-(3,5-ジ-t-ブチル
-4-ヒドロキシフェニル)プロピオニル]-ヘキサメチレ
ンジアミン、3,5-ジ-t-ブチル-4-ヒドロキシベンジルフ
ォスフォネート-ジエチルエステル、2,2-チオ-ジエチレ
ンビス[3-(3,5-ジ-t-ブチル-4-ヒドロキシフェニル)
プロピオネート]、
【0021】ビス[3,3-ビス(4'-ヒドロキシ-3'-t-ブ
チルフェニル)ブチリックアシッド]エチレングリコー
ルエステル、ビス[3,3-ビス(4'-ヒドロキシ-3'-メチ
ル-5'-t-ブチルフェニル)ブチリックアシッド]エチレ
ングリコールエステル、ビス[3,3-ビス(4'-ヒドロキ
シ-3',5'-ジ-t-ブチルフェニル)ブチリックアシッド]
エチレングリコールエステル、ビス[3,3-ビス(4'-ヒ
ドロキシ-3'-t-ブチルフェニル)ブチリックアシッド]
-2,2-ビス(ヒドロキシエトキシフェニル)プロパンエ
ステル、ビス[3,3-ビス(4'-ヒドロキシ-3'-メチル-5'
-t-ブチルフェニル)ブチリックアシッド]-2,2-ビス
(ヒドロキシエトキシフェニル)プロパンエステル、ビ
ス[3,3-ビス(4'-ヒドロキシ-3',5'-ジ-t-ブチルフェ
ニル)ブチリックアシッド]-2,2-ビス(ヒドロキシエ
トキシフェニル)プロパンエステル、ビス[2-(3'-t-
ブチル-2'-ヒドロキシ-5'-メチルベンジル)-6-t-ブチ
ル-4-メチルフェニル]テレフタレート、3,9-ビス(3,5
-ジ-t-ブチル-4-ヒドロキシフェニル)-2,4,8,10-テト
ラオキサスピロ[5.5]ウンデカン、3,9-ビス[1,1-ジ
メチル-2-(3,5-ジ-t-ブチル-4-ヒドロキシフェニル)
エチル]-2,4,8,10-テトラオキサスピロ[5.5]ウンデ
カン、3,9-ビス[1,1-ジメチル-2-{β-(3-t-ブチル-4
-ヒドロキシ-5-メチルフェニル)プロピオニルオキシ}
エチル]-2,4,8,10-テトラオキサスピロ[5.5]ウンデ
カン、3,9-ビス[1,1-ジメチル-2-{β-(3,5-ジ-t-ブ
チル-4-ヒドロキシフェニル)プロピオニルオキシ}エ
チル]-2,4,8,10-テトラオキサスピロ[5.5]ウンデカ
ン、3,9-ビス[1,1-ジメチル-2-{β-(3,5-ジフェニル
-4-ヒドロキシフェニル)プロピオニルオキシ}エチ
ル]-2,4,8,10-テトラオキサスピロ[5.5]ウンデカ
ン、3,9-ビス[1,1-ジメチル-2-{β-(3,5-ジシクロヘ
キシル-4-ヒドロキシフェニル)プロピオニルオキシ}
エチル]-2,4,8,10-テトラオキサスピロ[5.5]ウンデ
カン、1,3,5-トリメチル-2,4,6-トリス(3,5-ジ-t-ブチ
ル-4-ヒドロキシベンジル)ベンゼン、トリス(3,5-ジ-
t-ブチル-4-ヒドロキシベンジル)イソシアヌレート、
トリス(4-t-ブチル-3-ヒドロキシ-2,6-ジメチルベンジ
ル)イソシアヌレート、トリス[3-(3,5-ジ-t-ブチル-
4-ヒドロキシフェニル)プロピオニルオキシエチル]イ
ソシアヌレート、2,2-ビス[4-〔2-(3-メチル-5-t-ブ
チル-4-ヒドロキシフェニルプロピオニルオキシ)エト
キシ〕フェニル]プロパン、2,2-ビス[4-〔2-(3,5-ジ
-t-ブチル-4-ヒドロキシフェニルプロピオニルオキシ)
エトキシ〕フェニル]プロパン、テトラキス[メチレン
-3-(3'-メチル-5'-t-ブチル-4'-ヒドロキシフェニル)
プロピオネート]メタンおよびテトラキス[メチレン-3
-(3',5'-ジ-t-ブチル-4'-ヒドロキシフェニル)プロピ
オネート]メタンなどを例示できる。これらフェノール
系酸化防止剤の単独使用はもちろんのこと、2種以上の
フェノール系酸化防止剤を併用することもできる。該フ
ェノール系酸化防止剤の配合割合は、結晶性ポリオレフ
ィン100重量部に対して0.01〜1重量部、好ましくは0.0
5〜0.5重量部である。
【0022】本発明の組成物にあっては、チオエーテル
系酸化防止剤を併用することによって、耐熱酸化劣化性
を改善することができる。チオエーテル系酸化防止剤と
してはジラウリルチオジプロピオネート、ジトリデシル
チオジプロピオネート、ジミリスチルチオジプロピオネ
ート、ジセチルチオジプロピオネート、ジステアリルチ
オジプロピオネート、ジラウリルチオジブチレート、ジ
トリデシルチオジブチレート、ジミリスチルチオジブチ
レート、ジセチルチオジブチレート、ジステアリルチオ
ジブチレート、ラウリルステアリルチオジプロピオネー
ト、ラウリルステアリルチオジブチレート、ペンタエリ
スリトール-β-ラウリルチオジプロピオネート、ペンタ
エリスリトール-テトラキス(3-オクチルチオプロピオ
ネート)、ペンタエリスリトール-テトラキス(3-ノニ
ルチオプロピオネート)、ペンタエリスリトール-テト
ラキス(3-デシルチオプロピオネート)、ペンタエリス
リトール-テトラキス(3-ラウリルチオプロピオネー
ト)、ペンタエリスリトール-テトラキス(3-トリデシ
ルチオプロピオネート)、ペンタエリスリトール-テト
ラキス(3-ミリスチルチオプロピオネート)、ペンタエ
リスリトール-テトラキス(3-パルミチルチオプロピオ
ネート)、ペンタエリスリトール-テトラキス(3-ステ
アリルチオプロピオネート)、ペンタエリスリトール-
テトラキス(4-オクチルチオブチレート)、ペンタエリ
スリトール-テトラキス(4-ノニルチオブチレート)、
ペンタエリスリトール-テトラキス(4-デシルチオブチ
レート)、ペンタエリスリトール-テトラキス(4-ラウ
リルチオブチレート)、ペンタエリスリトール-テトラ
キス(4-トリデシルチオブチレート)、ペンタエリスリ
トール-テトラキス(4-ミリスチルチオブチレート)、
ペンタエリスリトール-テトラキス(4-パルミチルチオ
ブチレート)、ペンタエリスリトール-テトラキス(4-
ステアリルチオブチレート)、ペンタエリスリトール-
テトラキス(3-オクチルチオブチレート)、ペンタエリ
スリトール-テトラキス(3-ノニルチオブチレート)、
ペンタエリスリトール-テトラキス(3-デシルチオブチ
レート)、ペンタエリスリトール-テトラキス(3-ラウ
リルチオブチレート)、ペンタエリスリトール-テトラ
キス(3-トリデシルチオブチレート)、ペンタエリスリ
トール-テトラキス(3-ミリスチルチオブチレート)、
ペンタエリスリトール-テトラキス(3-パルミチルチオ
ブチレート)、ペンタエリスリトール-テトラキス(3-
ステアリルチオブチレート)、
【0023】テトラキス[3-{2-(オクチルオキシカル
ボニル)エチルチオ}プロピオニルオキシメチル]メタ
ン、テトラキス[3-{2-(ノニルオキシカルボニル)エ
チルチオ}プロピオニルオキシメチル]メタン、テトラ
キス[3-{2-(デシルオキシカルボニル)エチルチオ}
プロピオニルオキシメチル]メタン、テトラキス[3-
{2-(ドデシルオキシカルボニル)エチルチオ}プロピ
オニルオキシメチル]メタン、テトラキス[3-{2-(ト
リデシルオキシカルボニル)エチルチオ}プロピオニル
オキシメチル]メタン、テトラキス[3-{2-(テトラデ
シルオキシカルボニル)エチルチオ}プロピオニルオキ
シメチル]メタン、テトラキス[3-{2-(ヘキサデシル
オキシカルボニル)エチルチオ}プロピオニルオキシメ
チル]メタン、テトラキス[3-{2-(オクタデシルオキ
シカルボニル)エチルチオ}プロピオニルオキシメチ
ル]メタン、1,3,5-トリス[3-{2-(オクチルオキシカ
ルボニル)エチルチオ}プロピオニル]ヘキサヒドロ-
1,3,5-トリアジン、1,3,5-トリス[3-{2-(ノニルオキ
シカルボニル)エチルチオ}プロピオニル]ヘキサヒド
ロ-1,3,5-トリアジン、1,3,5-トリス[3-{2-(デシル
オキシカルボニル)エチルチオ}プロピオニル]ヘキサ
ヒドロ-1,3,5-トリアジン、1,3,5-トリス[3-{2-(ド
デシルオキシカルボニル)エチルチオ}プロピオニル]
ヘキサヒドロ-1,3,5-トリアジン、1,3,5-トリス[3-{2
-(トリデシルオキシカルボニル)エチルチオ}プロピ
オニル]ヘキサヒドロ-1,3,5-トリアジン、1,3,5-トリ
ス[3-{2-(テトラデシルオキシカルボニル)エチルチ
オ}プロピオニル]ヘキサヒドロ-1,3,5-トリアジン、
1,3,5-トリス[3-{2-(ヘキサデシルオキシカルボニ
ル)エチルチオ}プロピオニル]ヘキサヒドロ-1,3,5-
トリアジン、1,3,5-トリス[3-{2-(オクタデシルオキ
シカルボニル)エチルチオ}プロピオニル]ヘキサヒド
ロ-1,3,5-トリアジン、2,4,6-トリス[3-{2-(オクチ
ルオキシカルボニル)エチルチオ}プロピオニル]-1,
3,5-トリアジン、2,4,6-トリス[3-{2-(ノニルオキシ
カルボニル)エチルチオ}プロピオニル]-1,3,5-トリ
アジン、2,4,6-トリス[3-{2-(デシルオキシカルボニ
ル)エチルチオ}プロピオニル]-1,3,5-トリアジン、
2,4,6-トリス[3-{2-(ドデシルオキシカルボニル)エ
チルチオ}プロピオニル]-1,3,5-トリアジン、2,4,6-
トリス[3-{2-(トリデシルオキシカルボニル)エチル
チオ}プロピオニル]-1,3,5-トリアジン、2,4,6-トリ
ス[3-{2-(テトラデシルオキシカルボニル)エチルチ
オ}プロピオニル]-1,3,5-トリアジン、2,4,6-トリス
[3-{2-(ヘキサデシルオキシカルボニル)エチルチ
オ}プロピオニル]-1,3,5-トリアジン、2,4,6-トリス
[3-{2-(オクタデシルオキシカルボニル)エチルチ
オ}プロピオニル]-1,3,5-トリアジン、
【0024】トリス[3-{2-(オクチルオキシカルボニ
ル)エチルチオ}プロピオニル]イソシアヌレート、ト
リス[3-{2-(ノニルオキシカルボニル)エチルチオ}
プロピオニル]イソシアヌレート、トリス[3-{2-(デ
シルオキシカルボニル)エチルチオ}プロピオニル]イ
ソシアヌレート、トリス[3-{2-(ドデシルオキシカル
ボニル)エチルチオ}プロピオニル]イソシアヌレー
ト、トリス[3-{2-(トリデシルオキシカルボニル)エ
チルチオ}プロピオニル]イソシアヌレート、トリス
[3-{2-(テトラデシルオキシカルボニル)エチルチ
オ}プロピオニル]イソシアヌレート、トリス[3-{2-
(ヘキサデシルオキシカルボニル)エチルチオ}プロピ
オニル]イソシアヌレート、トリス[3-{2-(オクタデ
シルオキシカルボニル)エチルチオ}プロピオニル]イ
ソシアヌレート、トリス[3-{2-(オクチルオキシカル
ボニル)エチルチオ}プロピオニルオキシエチル]イソ
シアヌレート、トリス[3-{2-(ノニルオキシカルボニ
ル)エチルチオ}プロピオニルオキシエチル]イソシア
ヌレート、トリス[3-{2-(デシルオキシカルボニル)
エチルチオ}プロピオニルオキシエチル]イソシアヌレ
ート、トリス[3-{2-(ドデシルオキシカルボニル)エ
チルチオ}プロピオニルオキシエチル]イソシアヌレー
ト、トリス[3-{2-(トリデシルオキシカルボニル)エ
チルチオ}プロピオニルオキシエチル]イソシアヌレー
ト、トリス[3-{2-(テトラデシルオキシカルボニル)
エチルチオ}プロピオニルオキシエチル]イソシアヌレ
ート、トリス[3-{2-(ヘキサデシルオキシカルボニ
ル)エチルチオ}プロピオニルオキシエチル]イソシア
ヌレート、トリス[3-{2-(オクタデシルオキシカルボ
ニル)エチルチオ}プロピオニルオキシエチル]イソシ
アヌレート、ビス(4-t-アミルフェニル)スルフィド、
ジラウリルジスルフィド、ジミリスチルジスルフィド、
ジステアリルジスルフィド、
【0025】3,9-ビス(2-ラウリルチオエチル)-2,4,
8,10-テトラオキサスピロ[5.5]ウンデカン、3,9-ビス
(2-ミリスチルチオエチル)-2,4,8,10-テトラオキサス
ピロ[5.5]ウンデカン、3,9-ビス(2-ステアリルチオ
エチル)-2,4,8,10-テトラオキサスピロ[5.5]ウンデ
カン、3,9-ビス(2-ラウリルチオプロピル)-2,4,8,10-
テトラオキサスピロ[5.5]ウンデカン、3,9-ビス(2-
ミリスチルチオプロピル)-2,4,8,10-テトラオキサスピ
ロ[5.5]ウンデカン、3,9-ビス(2-ステアリルチオプ
ロピル)-2,4,8,10-テトラオキサスピロ[5.5]ウンデ
カン、3,9-ビス[1,1-ジメチル-2-{3-ラウリルチオプ
ロピオニルオキシ}エチル]-2,4,8,10-テトラオキサス
ピロ[5.5]ウンデカン、3,9-ビス[1,1-ジメチル-2-
{3-ミリスチルチオプロピオニルオキシ}エチル]-2,
4,8,10-テトラオキサスピロ[5.5]ウンデカン、3,9-ビ
ス[1,1-ジメチル-2-{3-ステアリルチオプロピオニル
オキシ}エチル]-2,4,8,10-テトラオキサスピロ[5.
5]ウンデカン、3,9-ビス[1,1-ジメチル-2-{3-ラウリ
ルチオブチロイルオキシ}エチル]-2,4,8,10-テトラオ
キサスピロ[5.5]ウンデカン、3,9-ビス[1,1-ジメチ
ル-2-{3-ミリスチルチオブチロイルオキシ}エチル]-
2,4,8,10-テトラオキサスピロ[5.5]ウンデカン、3,9-
ビス[1,1-ジメチル-2-{3-ステアリルチオブチロイル
オキシ}エチル]-2,4,8,10-テトラオキサスピロ[5.
5]ウンデカン、3-(ラウリルチオ)プロピオニルアミ
ド、3-(ミリスチルチオ)プロピオニルアミド、3-(ス
テアリルチオ)プロピオニルアミド、N,N'-メチレン-
ビス(3-ラウリルチオプロピオニル)アミド、N,N'-
メチレン-ビス(3-ミリスチルチオプロピオニル)アミ
ド、N,N'-メチレン-ビス(3-ステアリルチオプロピオ
ニル)アミド、N,N'-エチレン-ビス(3-ラウリルチオ
プロピオニル)アミド、N,N'-エチレン-ビス(3-ミリ
スチルチオプロピオニル)アミド、N,N'-エチレン-ビ
ス(3-ステアリルチオプロピオニル)アミド、N,N'-
ビス(3-ラウリルチオプロピオニル)ヒドラジド、N,
N'-ビス(3-ミリスチルチオプロピオニル)ヒドラジ
ド、N,N'-ビス(3-ステアリルチオプロピオニル)ヒ
ドラジド、チオエチレングリコール-ビス(β-アミノク
ロトネート)、ビス[2-メチル-4-(3-アルキルチオプ
ロピオニルオキシ)-5-t-ブチルフェニル]スルフィド
およびポリ[1,4-ビス(ヒドロキシメチル)シクロヘキ
サン-チオジプロピオネート]などを例示できる。これ
らチオエーテル系酸化防止剤の単独使用はもちろんのこ
と、2種以上のチオエーテル系酸化防止剤を併用するこ
ともできる。該チオエーテル系酸化防止剤の配合割合
は、結晶性ポリオレフィン100重量部に対して0.01〜1
重量部、好ましくは0.05〜0.5重量部である。
【0026】本発明の組成物にあっては、リン系酸化防
止剤(ただし、化合物Aを除く)を併用することによっ
て、耐熱酸化劣化性、耐候(光)性および着色防止性を改
善することができる。リン系酸化防止剤としてはジステ
アリル-ペンタエリスリトール-ジフォスファイト、ジフ
ェニル-ペンタエリスリトール-ジフォスファイト、ビス
(ノニルフェニル)-ペンタエリスリトール-ジフォスフ
ァイト、カテシル-2,6-ジ-t-ブチル-4-メチルフェニル
フォスファイト、カテシル-2,4,6-トリ-t-ブチルフェニ
ルフォスファイト、α-ナフチルカテシルフォスファイ
ト、2,2'-メチレンビス(4-メチル-6-t-ブチルフェニ
ル)-2-ナフチルフォスファイト、4,4'-ブチリデン-ビ
ス(3-メチル-6-t-ブチルフェニル-ジ-トリデシルフォ
スファイト)、1,1,3-トリス(2-メチル-4-ジ-トリデシ
ルフォスファイト-5-t-ブチルフェニル)ブタン、トリ
ラウリルトリチオフォスファイト、トリセチルトリチオ
フォスファイト、ジ(ラウリルチオ)ペンタエリスリト
ールジフォスファイト、9,10-ジヒドロ-9-オキサ-10-フ
ォスファフェナンスレン-10-オキサイド、10-ヒドロキ
シ-9,10-ジヒドロ-9-オキサ-10-フォスファフェナンス
レン-10-オキサイド、トリフェニルフォスファイト、ト
リス(ノニルフェニル)フォスファイト、トリス(2,4-
ジ-ノニルフェニル)フォスファイト、トリス(モノ,ジ
ノニルフェニル)フォスファイト、トリス(2,4-ジ-t-
ブチルフェニル)フォスファイト、トリス(2,6-ジ-t-
ブチル-4-メチルフェニル)フォスファイト、ビス(2,4
-ジ-t-ブチルフェニル)ペンタエリスリトール-ジフォ
スファイト、ビス(2,6-ジ-t-ブチル-4-メチルフェニ
ル)ペンタエリスリトール-ジフォスファイト、ビス
(2,6-ジ-t-ブチル-4-s-ブチルフェニル)ペンタエリス
リトール-ジフォスファイト、ビス(2,4,6-トリ-t-ブチ
ルフェニル)ペンタエリスリトール-ジフォスファイ
ト、ビス(2,4,6-トリ-t-アミルフェニル)ペンタエリ
スリトール-ジフォスファイト、ビス(2,6-ジ-t-ブチル
-4-n-オクタデシルオキシカルボニルエチル-フェニル)
ペンタエリスリトール-ジフォスファイト、ビス[2,6-
ジ-t-ブチル-4-(2',4'-ジ-t-ブチルフェノキシカルボ
ニル)-フェニル]ペンタエリスリトール-ジフォスファ
イト、ビス(2,6-ジ-t-ブチル-4-n-ヘキサデシルオキシ
カルボニル-フェニル)ペンタエリスリトール-ジフォス
ファイト、
【0027】テトラキス(2,4-ジ-t-ブチルフェニル)-
4,4'-ビフェニレン-ジ-フォスフォナイト、テトラキス
(2,6-ジ-t-ブチル-4-メチルフェニル)-4,4'-ビフェニ
レン-ジ-フォスフォナイト、テトラキス(2,6-ジ-t-ブ
チル-4-n-オクタデシルオキシカルボニルエチル-フェニ
ル)-4,4'-ビフェニレン-ジ-フォスフォナイト、テトラ
キス[2,6-ジ-t-ブチル-4-(2',4'-ジ-t-ブチルフェノ
キシカルボニル)-フェニル]-4,4'-ビフェニレン-ジ-
フォスフォナイト、テトラキス(2,6-ジ-t-ブチル-4-n-
ヘキサデシルオキシカルボニル-フェニル)-4,4'-ビフ
ェニレン-ジ-フォスフォナイト、テトラキス(2,4-ジ-t
-ブチルフェニル)-3,9-ビス(1,1-ジメチル-2-ヒドロ
キシエチル)-2,4,8,10-テトラオキサスピロ[5.5]ウ
ンデカン-ジフォスファイト、テトラキス(2,4-ジ-t-ア
ミルフェニル)-3,9-ビス(1,1-ジメチル-2-ヒドロキシ
エチル)-2,4,8,10-テトラオキサスピロ[5.5]ウンデ
カン-ジフォスファイト、テトラキス(2,6-ジ-t-ブチル
-4-メチルフェニル)-3,9-ビス(1,1-ジメチル-2-ヒド
ロキシエチル)-2,4,8,10-テトラオキサスピロ[5.5]
ウンデカン-ジフォスファイト、テトラキス(2,4,6-ト
リ-t-ブチルフェニル)-3,9-ビス(1,1-ジメチル-2-ヒ
ドロキシエチル)-2,4,8,10-テトラオキサスピロ[5.
5]ウンデカン-ジフォスファイト、テトラキス(2,4,6-
トリ-t-アミルフェニル)-3,9-ビス(1,1-ジメチル-2-
ヒドロキシエチル)-2,4,8,10-テトラオキサスピロ[5.
5]ウンデカン-ジフォスファイト、テトラキス(2,6-ジ
-t-ブチル-4-n-オクタデシルオキシカルボニルエチル-
フェニル)-3,9-ビス(1,1-ジメチル-2-ヒドロキシエチ
ル)-2,4,8,10-テトラオキサスピロ[5.5]ウンデカン-
ジフォスファイト、テトラキス[2,6-ジ-t-ブチル-4-
(2',4'-ジ-t-ブチルフェノキシカルボニル)-フェニ
ル]-3,9-ビス(1,1-ジメチル-2-ヒドロキシエチル)-
2,4,8,10-テトラオキサスピロ[5.5]ウンデカン-ジフ
ォスファイト、テトラキス(2,6-ジ-t-ブチル-4-n-ヘキ
サデシルオキシカルボニル-フェニル)-3,9-ビス(1,1-
ジメチル-2-ヒドロキシエチル)-2,4,8,10-テトラオキ
サスピロ[5.5]ウンデカン-ジフォスファイト、
【0028】ビス[2,2'-メチレン-ビス(4-メチル-6-t
-ブチルフェニル)]-4,4'-ビフェニレン-ジ-フォスフ
ォナイト、ビス[2,2'-メチレン-ビス(4,6-ジ-t-ブチ
ルフェニル)]-4,4'-ビフェニレン-ジ-フォスフォナイ
ト、ビス[2,2'-エチリデン-ビス(4-メチル-6-t-ブチ
ルフェニル)]-4,4'-ビフェニレン-ジ-フォスフォナイ
ト、ビス[2,2'-エチリデン-ビス(4,6-ジ-t-ブチルフ
ェニル)]-4,4'-ビフェニレン-ジ-フォスフォナイト、
ビス[2,2'-メチレン-ビス(4-メチル-6-t-ブチルフェ
ニル)]-3,9-ビス(1,1-ジメチル-2-ヒドロキシエチ
ル)-2,4,8,10-テトラオキサスピロ[5.5]ウンデカン-
ジフォスファイト、ビス[2,2'-メチレン-ビス(4,6-ジ
-t-ブチルフェニル)]-3,9-ビス(1,1-ジメチル-2-ヒ
ドロキシエチル)-2,4,8,10-テトラオキサスピロ[5.
5]ウンデカン-ジフォスファイト、ビス[2,2'-メチレ
ン-ビス(4,6-ジ-t-アミルフェニル)]-3,9-ビス(1,1
-ジメチル-2-ヒドロキシエチル)-2,4,8,10-テトラオキ
サスピロ[5.5]ウンデカン-ジフォスファイト、ビス
[2,2'-エチリデン-ビス(4-メチル-6-t-ブチルフェニ
ル)]-3,9-ビス(1,1-ジメチル-2-ヒドロキシエチル)
-2,4,8,10-テトラオキサスピロ[5.5]ウンデカン-ジフ
ォスファイト、ビス[2,2'-エチリデン-ビス(4,6-ジ-t
-ブチルフェニル)]-3,9-ビス(1,1-ジメチル-2-ヒド
ロキシエチル)-2,4,8,10-テトラオキサスピロ[5.5]
ウンデカン-ジフォスファイト、ビス[2,2'-エチリデン
-ビス(4,6-ジ-t-アミルフェニル)]-3,9-ビス(1,1-
ジメチル-2-ヒドロキシエチル)-2,4,8,10-テトラオキ
サスピロ[5.5]ウンデカン-ジフォスファイト、2,2'-
ビス(4,6-ジ-t-ブチルフェニル)オクチルフォスファ
イト、2,2'-ビス(4,6-ジ-t-ブチルフェニル)ノニルフ
ォスファイト、2,2'-ビス(4,6-ジ-t-ブチルフェニル)
ラウリルフォスファイト、2,2'-ビス(4,6-ジ-t-ブチル
フェニル)トリデシルフォスファイト、2,2'-ビス(4,6
-ジ-t-ブチルフェニル)ミリスチルフォスファイト、2,
2'-ビス(4,6-ジ-t-ブチルフェニル)ステアリルフォス
ファイト、2,2'-ビス(4,6-ジ-t-ブチルフェニル)(2,
4-ジ-t-ブチルフェニル)フォスファイト、2,2'-ビス
(4,6-ジ-t-ブチルフェニル)(2,6-ジ-t-ブチル-4-メ
チルフェニル)フォスファイト、2,2'-ビス(4,6-ジ-t-
ブチルフェニル)(2,4,6-トリ-t-ブチルフェニル)フ
ォスファイト、2,2'-ビス(4,6-ジ-t-ブチルフェニル)
(2,6-ジ-t-ブチル-4-n-オクタデシルオキシカルボニル
エチル-フェニル)フォスファイト、2,2'-ビス(4,6-ジ
-t-ブチルフェニル)[2,6-ジ-t-ブチル-4-(2',4'-ジ-
t-ブチルフェノキシカルボニル)-フェニル]フォスフ
ァイト、2,2'-ビス(4,6-ジ-t-ブチルフェニル)(2,6-
ジ-t-ブチル-4-n-ヘキサデシルオキシカルボニル-フェ
ニル)フォスファイト、
【0029】2,2'-メチレン-ビス(4-メチル-6-t-ブチ
ルフェニル)オクチルフォスファイト、2,2'-メチレン-
ビス(4-メチル-6-t-ブチルフェニル)ノニルフォスフ
ァイト、2,2'-メチレン-ビス(4-メチル-6-t-ブチルフ
ェニル)ラウリルフォスファイト、2,2'-メチレン-ビス
(4-メチル-6-t-ブチルフェニル)トリデシルフォスフ
ァイト、2,2'-メチレン-ビス(4-メチル-6-t-ブチルフ
ェニル)ミリスチルフォスファイト、2,2'-メチレン-ビ
ス(4-メチル-6-t-ブチルフェニル)ステアリルフォス
ファイト、2,2'-メチレン-ビス(4-メチル-6-t-ブチル
フェニル)(2,4-ジ-t-ブチルフェニル)フォスファイ
ト、2,2'-メチレン-ビス(4-メチル-6-t-ブチルフェニ
ル)(2,6-ジ-t-ブチル-4-メチルフェニル)フォスファ
イト、2,2'-メチレン-ビス(4-メチル-6-t-ブチルフェ
ニル)(2,4,6-トリ-t-ブチルフェニル)フォスファイ
ト、2,2'-メチレン-ビス(4-メチル-6-t-ブチルフェニ
ル)(2,6-ジ-t-ブチル-4-n-オクタデシルオキシカルボ
ニルエチル-フェニル)フォスファイト、2,2'-メチレン
-ビス(4-メチル-6-t-ブチルフェニル)[2,6-ジ-t-ブ
チル-4-(2',4'-ジ-t-ブチルフェノキシカルボニル)-
フェニル]フォスファイト、2,2'-メチレン-ビス(4-メ
チル-6-t-ブチルフェニル)(2,6-ジ-t-ブチル-4-n-ヘ
キサデシルオキシカルボニル-フェニル)フォスファイ
ト、2,2'-メチレン-ビス(4,6-ジ-t-ブチルフェニル)
オクチルフォスファイト、2,2'-メチレン-ビス(4,6-ジ
-t-アミルフェニル)オクチルフォスファイト、2,2'-メ
チレン-ビス(4,6-ジ-t-ブチルフェニル)ノニルフォス
ファイト、2,2'-メチレン-ビス(4,6-ジ-t-ブチルフェ
ニル)ラウリルフォスファイト、2,2'-メチレン-ビス
(4,6-ジ-t-ブチルフェニル)トリデシルフォスファイ
ト、2,2'-メチレン-ビス(4,6-ジ-t-ブチルフェニル)
ミリスチルフォスファイト、2,2'-メチレン-ビス(4,6-
ジ-t-ブチルフェニル)ステアリルフォスファイト、2,
2'-メチレン-ビス(4,6-ジ-t-アミルフェニル)ステア
リルフォスファイト、2,2'-メチレン-ビス(4,6-ジ-t-
ブチルフェニル)(2,4-ジ-t-ブチルフェニル)フォス
ファイト、2,2'-メチレン-ビス(4,6-ジ-t-アミルフェ
ニル)(2,4-ジ-t-ブチルフェニル)フォスファイト、
2,2'-メチレン-ビス(4,6-ジ-t-ブチルフェニル)(2,6
-ジ-t-ブチル-4-メチルフェニル)フォスファイト、2,
2'-メチレン-ビス(4,6-ジ-t-アミルフェニル)(2,6-
ジ-t-ブチル-4-メチルフェニル)フォスファイト、2,2'
-メチレン-ビス(4,6-ジ-t-ブチルフェニル)(2,4,6-
トリ-t-ブチルフェニル)フォスファイト、2,2'-メチレ
ン-ビス(4,6-ジ-t-アミルフェニル)(2,4,6-トリ-t-
アミルフェニル)フォスファイト、
【0030】2,2'-メチレン-ビス(4,6-ジ-t-ブチルフ
ェニル)(2,6-ジ-t-ブチル-4-n-オクタデシルオキシカ
ルボニルエチル-フェニル)フォスファイト、2,2'-メチ
レン-ビス(4,6-ジ-t-アミルフェニル)(2,6-ジ-t-ブ
チル-4-n-オクタデシルオキシカルボニルエチル-フェニ
ル)フォスファイト、2,2'-メチレン-ビス(4,6-ジ-t-
ブチルフェニル)[2,6-ジ-t-ブチル-4-(2',4'-ジ-t-
ブチルフェノキシカルボニル)-フェニル]フォスファ
イト、2,2'-メチレン-ビス(4,6-ジ-t-アミルフェニ
ル)[2,6-ジ-t-ブチル-4-(2',4'-ジ-t-ブチルフェノ
キシカルボニル)-フェニル]フォスファイト、2,2'-メ
チレン-ビス(4,6-ジ-t-ブチルフェニル)(2,6-ジ-t-
ブチル-4-n-ヘキサデシルオキシカルボニル-フェニル)
フォスファイト、2,2'-メチレン-ビス(4,6-ジ-t-アミ
ルフェニル)(2,6-ジ-t-ブチル-4-n-ヘキサデシルオキ
シカルボニル-フェニル)フォスファイト、2,2'-エチリ
デン-ビス(4-メチル-6-t-ブチルフェニル)オクチルフ
ォスファイト、2,2'-エチリデン-ビス(4-メチル-6-t-
ブチルフェニル)ノニルフォスファイト、2,2'-エチリ
デン-ビス(4-メチル-6-t-ブチルフェニル)ラウリルフ
ォスファイト、2,2'-エチリデン-ビス(4-メチル-6-t-
ブチルフェニル)トリデシルフォスファイト、2,2'-エ
チリデン-ビス(4-メチル-6-t-ブチルフェニル)ミリス
チルフォスファイト、2,2'-エチリデン-ビス(4-メチル
-6-t-ブチルフェニル)ステアリルフォスファイト、2,
2'-エチリデン-ビス(4-メチル-6-t-ブチルフェニル)
(2,4-ジ-t-ブチルフェニル)フォスファイト、2,2'-エ
チリデン-ビス(4-メチル-6-t-ブチルフェニル)(2,6-
ジ-t-ブチル-4-メチルフェニル)フォスファイト、2,2'
-エチリデン-ビス(4-メチル-6-t-ブチルフェニル)
(2,4,6-トリ-t-ブチルフェニル)フォスファイト、
【0031】2,2'-エチリデン-ビス(4-メチル-6-t-ブ
チルフェニル)(2,6-ジ-t-ブチル-4-n-オクタデシルオ
キシカルボニルエチル-フェニル)フォスファイト、2,
2'-エチリデン-ビス(4-メチル-6-t-ブチルフェニル)
[2,6-ジ-t-ブチル-4-(2',4'-ジ-t-ブチルフェノキシ
カルボニル)-フェニル]フォスファイト、2,2'-エチリ
デン-ビス(4-メチル-6-t-ブチルフェニル)(2,6-ジ-t
-ブチル-4-n-ヘキサデシルオキシカルボニル-フェニ
ル)フォスファイト、2,2'-エチリデン-ビス(4,6-ジ-t
-ブチルフェニル)オクチルフォスファイト、2,2'-エチ
リデン-ビス(4,6-ジ-t-アミルフェニル)オクチルフォ
スファイト、2,2'-エチリデン-ビス(4,6-ジ-t-ブチル
フェニル)ノニルフォスファイト、2, 2'-エチリデン-
ビス(4,6-ジ-t-ブチルフェニル)ラウリルフォスファ
イト、2,2'-エチリデン-ビス(4,6-ジ-t-ブチルフェニ
ル)トリデシルフォスファイト、2,2'-エチリデン-ビス
(4,6-ジ-t-ブチルフェニル)ミリスチルフォスファイ
ト、2,2'-エチリデン-ビス(4,6-ジ-t-ブチルフェニ
ル)ステアリルフォスファイト、2,2'-エチリデン-ビス
(4,6-ジ-t-アミルフェニル)ステアリルフォスファイ
ト、2,2'-エチリデン-ビス(4,6-ジ-t-ブチルフェニ
ル)(2,4-ジ-t-ブチルフェニル)フォスファイト、2,
2'-エチリデン-ビス(4,6-ジ-t-アミルフェニル)(2,4
-ジ-t-アミルフェニル)フォスファイト、2,2'-エチリ
デン-ビス(4,6-ジ-t-ブチルフェニル)(2,6-ジ-t-ブ
チル-4-メチルフェニル)フォスファイト、2,2'-エチリ
デン-ビス(4,6-ジ-t-ブチルフェニル)(2,4,6-トリ-t
-ブチルフェニル)フォスファイト、2,2'-エチリデン-
ビス(4,6-ジ-t-アミルフェニル)(2,4,6-トリ-t-アミ
ルフェニル)フォスファイト、2,2'-エチリデン-ビス
(4,6-ジ-t-ブチルフェニル)(2,6-ジ-t-ブチル-4-n-
オクタデシルオキシカルボニルエチル-フェニル)フォ
スファイト、2,2'-エチリデン-ビス(4,6-ジ-t-アミル
フェニル)(2,6-ジ-t-ブチル-4-n-オクタデシルオキシ
カルボニルエチル-フェニル)フォスファイト、2,2'-エ
チリデン-ビス(4,6-ジ-t-ブチルフェニル)[2,6-ジ-t
-ブチル-4-(2',4'-ジ-t-ブチルフェノキシカルボニ
ル)-フェニル]フォスファイト、2,2'-エチリデン-ビ
ス(4,6-ジ-t-アミルフェニル)[2,6-ジ-t-ブチル-4-
(2',4'-ジ-t-ブチルフェノキシカルボニル)-フェニ
ル]フォスファイト、2,2'-エチリデン-ビス(4,6-ジ-t
-ブチルフェニル)(2,6-ジ-t-ブチル-4-n-ヘキサデシ
ルオキシカルボニル-フェニル)フォスファイト、2,2'-
エチリデン-ビス(4,6-ジ-t-アミルフェニル)(2,6-ジ
-t-ブチル-4-n-ヘキサデシルオキシカルボニル-フェニ
ル)フォスファイト、
【0032】2,2'-チオ-ビス(4-メチル-6-t-ブチルフ
ェニル)オクチルフォスファイト、2,2'-チオ-ビス(4-
メチル-6-t-ブチルフェニル)ノニルフォスファイト、
2,2'-チオ-ビス(4-メチル-6-t-ブチルフェニル)ラウ
リルフォスファイト、2,2'-チオ-ビス(4-メチル-6-t-
ブチルフェニル)トリデシルフォスファイト、2,2'-チ
オ-ビス(4-メチル-6-t-ブチルフェニル)ミリスチルフ
ォスファイト、2,2'-チオ-ビス(4-メチル-6-t-ブチル
フェニル)ステアリルフォスファイト、2,2'-チオ-ビス
(4-メチル-6-t-ブチルフェニル)(2,4-ジ-t-ブチルフ
ェニル)フォスファイト、2,2'-チオ-ビス(4-メチル-6
-t-ブチルフェニル)(2,6-ジ-t-ブチル-4-メチルフェ
ニル)フォスファイト、2,2'-チオ-ビス(4-メチル-6-t
-ブチルフェニル)(2,4,6-トリ-t-ブチルフェニル)フ
ォスファイト、2,2'-チオ-ビス(4-メチル-6-t-ブチル
フェニル)(2,6-ジ-t-ブチル-4-n-オクタデシルオキシ
カルボニルエチル-フェニル)フォスファイト、2,2'-チ
オ-ビス(4-メチル-6-t-ブチルフェニル)[2,6-ジ-t-
ブチル-4-(2',4'-ジ-t-ブチルフェノキシカルボニル)
-フェニル]フォスファイトおよび2,2'-チオ-ビス(4-
メチル-6-t-ブチルフェニル)(2,6-ジ-t-ブチル-4-n-
ヘキサデシルオキシカルボニル-フェニル)フォスファ
イトなどを例示できる。これらリン系酸化防止剤の単独
使用はもちろんのこと、2種以上のリン系酸化防止剤を
併用することもできる。該リン系酸化防止剤の配合割合
は、結晶性ポリオレフィン100重量部に対して0.01〜1
重量部、好ましくは0.05〜0.5重量部である。
【0033】本発明の組成物にあっては、光安定剤を併
用することによって、耐候(光)性を改善することができ
る。光安定剤としては2,4-ジヒドロキシベンゾフェノ
ン、2-ヒドロキシ-4-メトキシベンゾフェノン、2-ヒド
ロキシ-4-メトキシベンゾフェノン-5-スルフォニックア
シッド、2-ヒドロキシ-4-n-オクトキシベンゾフェノ
ン、2-ヒドロキシ-4-n-ドデシロキシベンゾフェノン、2
-ヒドロキシ-4-ベンジロキシベンゾフェノン、ビス(5-
ベンゾイル-4-ヒドロキシ-2-メトキシフェニル)メタ
ン、2,2'-ジヒドロキシ-4-メトキシベンゾフェノン、2,
2'-ジヒドロキシ-4,4'-ジメトキシベンゾフェノン、2,
2',4,4'-テトラヒドロキシベンゾフェノンおよび2-ヒド
ロキシ-4-メトキシ-2'-カルボキシベンゾフェノンなど
のベンゾフェノン系紫外線吸収剤、
【0034】2-(2'-ヒドロキシ-5'-メチルフェニル)
ベンゾトリアゾール、2-[2'-ヒドロキシ-3',5'-ビス
(α,α-ジメチルベンジル)フェニル]ベンゾトリアゾ
ール、2-(2'-ヒドロキシ-3',5'-ジ-t-ブチルフェニ
ル)ベンゾトリアゾール、2-(2'-ヒドロキシ-3'-t-ブ
チル-5'-メチルフェニル)-5-クロロベンゾトリアゾー
ル、2-(2'-ヒドロキシ-3',5'-ジ-t-ブチルフェニル)-
5-クロロベンゾトリアゾール、2-(2'-ヒドロキシ-3',
5'-ジ-t-アミルフェニル)ベンゾトリアゾール、2-(2'
-ヒドロキシ-5'-t-オクチルフェニル)ベンゾトリアゾ
ール、2,2'-メチレン-ビス[4-(1,1,3,3-テトラメチル
ブチル)-6-(2N-ベンゾトリアゾール-2-イル)フェノ
ール]、メチル-3-[3-t-ブチル-5-(2H-ベンゾトリア
ゾール-2-イル)-4-ヒドロキシフェニル]プロピオネー
ト−ポリエチレングリコールとの縮合物および2-(2-ヒ
ドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール・コポリマーな
どのベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤、
【0035】N,N'-ジエチルオキザリックアシッド-ビ
ス-アニリド、2-エトキシ-2'-エチルオキザリックアシ
ッド-ビス-アニリド、2-エトキシ-5-t-ブチル-2'-エチ
ルオキザリックアシッド-ビス-アニリドおよび2-エトキ
シ-5-t-ブチル-2'-エチル-4'-t-ブチルオキザリックア
シッド-ビス-アニリドなどのオキザリックアシッドアニ
リド系紫外線吸収剤、
【0036】N-(4-エトキシカルボニルフェニル)-
N'-メチル-N'-フェニルフォルムアミジン、N-(4-エ
トキシカルボニルフェニル)-N'-エチル-N'-フェニル
フォルムアミジン、N-(4-エトキシカルボニルフェニ
ル)-N'-エトキシル-N'-フェニルフォルムアミジンお
よびN-(4-エトキシカルボニルフェニル)-N',N'-ジ
フェニルフォルムアミジンなどのフォルムアミジン系紫
外線吸収剤、
【0037】ニッケル-ビス[2,2'-チオ-ビス(4-t-オ
クチルフェノレート)]、ニッケル-ビス[O-t-ブチル
-(3,5-ジ-t-ブチル-4-ヒドロキシベンジル)フォスフ
ォネート]、ニッケル-ビス[O-エチル-(3,5-ジ-t-ブ
チル-4-ヒドロキシベンジル)フォスフォネート]、2,
2'-チオ-ビス(4-t-オクチルフェノレート)-ブチルア
ミノ-ニッケル(II)、2,2'-チオ-ビス(4-t-オクチルフ
ェノレート)-シクロヘキシルアミノ-ニッケル(II)、2,
2'-チオ-ビス(4-t-オクチルフェノレート)-ジエタノ
ールアミノ-ニッケル(II)、2,2'-チオ-ビス(4-t-オク
チルフェノレート)-フェニル-ジエタノールアミノ-ニ
ッケル(II)、2,2'-チオ-ビス(4-t-オクチルフェノレー
ト)-i-オクチルアミノ-ニッケル(II)、2,2'-チオ-ビス
(4-t-オクチルフェノレート)-オクチルアミノ-ニッケ
ル(II)、2,2'-チオ-ビス(4-t-オクチルフェノレート)
-シクロヘキシル-ジエタノールアミノ-ニッケル(II)お
よびニッケルジブチルジチオカルバメートなどのニッケ
ル系消光剤、
【0038】2,4-ジ-t-ブチルフェニル-3',5'-ジ-t-ブ
チル-4'-ヒドロキシベンゾエート、2,6-ジ-t-ブチルフ
ェニル-3',5'-ジ-t-ブチル-4'-ヒドロキシベンゾエー
ト、n-ヘキサデシル-3,5-ジ-t-ブチル-4-ヒドロキシベ
ンゾエートおよびn-オクタデシル-3,5-ジ-t-ブチル-4-
ヒドロキシベンゾエートなどのヒドロキシベンゾエート
系光安定剤、
【0039】4-ヒドロキシ-2,2,6,6-テトラメチルピペ
リジン、1-アリル-4-ヒドロキシ-2,2,6,6-テトラメチル
ピペリジン、1-ベンジル-4-ヒドロキシ-2,2,6,6-テトラ
メチルピペリジン、1-(4-t-ブチル-2-ブテニル)-4-ヒ
ドロキシ-2,2,6,6-テトラメチルピペリジン、4-ステア
ロイルオキシ-2,2,6,6-テトラメチルピペリジン、4-メ
タクリロイルオキシ-1,2,2,6,6-ペンタメチルピペリジ
ン、1-ベンジル-2,2,6,6-テトラメチル-4-ピペリジルマ
レート、ビス(2,2,6,6-テトラメチル-4-ピペリジル)
サクシネート、ビス(1,2,2,6,6-ペンタメチル-4-ピペ
リジル)サクシネート、ビス(2,2,6,6-テトラメチル-4
-ピペリジル)アジペート、ビス(2,2,6,6-テトラメチ
ル-4-ピペリジル)セバケート、ビス(2,2,6,6-テトラ
メチル-4-ピペリジル)フマレート、ビス(1,2,3,6-テ
トラメチル-2,6-ジエチル-4-ピペリジル)セバケート、
ビス(1-アリル-2,2,6,6-テトラメチル-4-ピペリジル)
フタレート、ビス(1,2,2,6,6-ペンタメチル-4-ピペリ
ジル)セバケート、1,1'-(1,2-エタンジイル)ビス
(3,3,5,5-テトラメチルピペラジノン)、2-メチル-2-
(2,2,6,6-テトラメチル-4-ピペリジル)イミノ-N-
(2,2,6,6-テトラメチル-4-ピペリジル)プロピオンア
ミド、2-メチル-2-(1,2,2,6,6-ペンタメチル-4-ピペリ
ジル)イミノ-N-(1,2,2,6,6-ペンタメチル-4-ピペリ
ジル)プロピオンアミド、1-プロパギル-4-β-シアノエ
チルオキシ-2,2,6,6-テトラメチルピペリジン、1-アセ
チル-2,2,6,6-テトラメチル-4-ピペリジル-アセテー
ト、トリメリット酸-トリス(2,2,6,6-テトラメチル-4-
ピペリジル)エステル、1-アクリロイル-4-ベンジルオ
キシ-2,2,6,6-テトラメチルピペリジン、ビス(1,2,2,
6,6-ペンタメチル-4-ピペリジル)ジブチルマロネー
ト、ビス(1,2,2,6,6-ペンタメチル-4-ピペリジル)ジ
ベンジル-マロネート、ビス(1,2,3,6-テトラメチル-2,
6-ジエチル-4-ピペリジル)ジベンジル-マロネート、ビ
ス(1,2,2,6,6-ペンタメチル-4-ピペリジル)-2-(3,5-
ジ-t-ブチル-4-ヒドロキシベンジル)-2-n-ブチルマロ
ネート、ビス(2,2,6,6-テトラメチル-4-ピペリジル)-
1,5-ジオキサスピロ[5.5]ウンデカン-3,3-ジカルボキ
シレート、ビス(1,2,2,6,6-ペンタメチル-4-ピペリジ
ル)-1,5-ジオキサスピロ[5.5]ウンデカン-3,3-ジカ
ルボキシレート、ビス(1-アセチル-2,2,6,6-テトラメ
チル-4-ピペリジル)-1,5-ジオキサスピロ[5.5]ウン
デカン-3,3-ジカルボキシレート、
【0040】1,3-ビス[2,2'-[ビス(2,2,6,6-テトラ
メチル-4-ピペリジル)-1,3-ジオキサシクロヘキサン-
5,5-ジカルボキシレート]]、ビス(2,2,6,6-テトラメ
チル-4-ピペリジル)-2-[1-メチルエチル]-1,3-ジオ
キサシクロヘキサン-5,5-ジカルボキシレート]]、1,2
-ビス[2,2'-[ビス(2,2,6,6-テトラメチル-4-ピペリ
ジル)-2-メチル-1,3-ジオキサシクロヘキサン-5,5-ジ
カルボキシレート]]、ビス(2,2,6,6-テトラメチル-4
-ピペリジル)-2-[2-(3,5-ジ-t-ブチル-4-ヒドロキシ
フェニル)]エチル-2-メチル-1,3-ジオキサシクロヘキ
サン-5,5-ジカルボキシレート、ビス(2,2,6,6-テトラ
メチル-4-ピペリジル)-1,5-ジオキサスピロ[5.11]ヘ
プタデカン-3,3-ジカルボキシレート、ヘキサン-1',6'-
ビス-4-カルバモイルオキシ-1-n-ブチル-2,2,6,6-テト
ラメチルピペリジン)、トルエン-2',4'-ビス(4-カル
バモイルオキシ-1-n-ブチル-2,2,6,6-テトラメチルピペ
リジン)、ジメチル-ビス(2,2,6,6-テトラメチルピペ
リジン-4-オキシ)-シラン、フェニル-トリス(2,2,6,6
-テトラメチルピペリジン-4-オキシ)-シラン、トリス
(1-プロピル-2,2,6,6-テトラメチル-4-ピペリジル)-
フォスファイト、トリス(1-プロピル-2,2,6,6-テトラ
メチル-4-ピペリジル)-フォスフェート、フェニル-
[ビス(1,2,2,6,6-ペンタメチル-4-ピペリジル)]-フ
ォスフォネート、テトラキス(2,2,6,6-テトラメチル-4
-ピペリジル)1,2,3,4-ブタンテトラカルボキシレー
ト、テトラキス(1,2,2,6,6-ペンタメチル-4-ピペリジ
ル)1,2,3,4-ブタンテトラカルボキシレート、テトラキ
ス(2,2,6,6-テトラメチル-4-ピペリジル)1,2,3,4-ブ
タンテトラカルボンアミド、テトラキス(1,2,2,6,6-ペ
ンタメチル-4-ピペリジル)1,2,3,4-ブタンテトラカル
ボンアミド、2-ジブチルアミノ-4,6-ビス(9-アザ-3-エ
チル-8,8,10,10-テトラメチル-1,5-ジオキサスピロ[5.
5]-3-ウンデシルメトキシ)-s-トリアジン、2-ジブチ
ルアミノ-4,6-ビス(9-アザ-3-エチル-8,8,9,10,10-ペ
ンタメチル-1,5-ジオキサスピロ[5.5]-3-ウンデシル
メトキシ)-s-トリアジン、テトラキス(9-アザ-3-エチ
ル-8,8,10,10-テトラメチル-1,5-ジオキサスピロ[5.
5]-3-ウンデシルメチル)-1,2,3,4-ブタンテトラカル
ボキシレート、テトラキス(9-アザ-3-エチル-8,8,9,1
0,10-ペンタメチル-1,5-ジオキサスピロ[5.5]-3-ウン
デシルメチル)-1,2,3,4-ブタンテトラカルボキシレー
ト、
【0041】トリデシル・トリス(2,2,6,6-テトラメチ
ル-4-ピペリジル)1,2,3,4-ブタンテトラカルボキシレ
ート、トリデシル・トリス(1,2,2,6,6-ペンタメチル-4
-ピペリジル)1,2,3,4-ブタンテトラカルボキシレー
ト、ジ(トリデシル)・ビス(2,2,6,6-テトラメチル-4
-ピペリジル)1,2,3,4-ブタンテトラカルボキシレー
ト、ジ(トリデシル)・ビス(1,2,2,6,6-ペンタメチル
-4-ピペリジル)1,2,3,4-ブタンテトラカルボキシレー
ト、2,2,4,4-テトラメチル-7-オキサ-3,20-ジアザジス
ピロ[5,1,11,2]ヘンエイコサン-21-オン、3,9-ビス
[1,1-ジメチル-2-{トリス(2,2,6,6-テトラメチル-4-
ピペリジルオキシカルボニル)ブチルカルボニルオキ
シ}エチル]-2,4,8,10-テトラオキサスピロ[5.5]ウ
ンデカン、3,9-ビス[1,1-ジメチル-2-{トリス(1,2,
2,6,6-ペンタメチル-4-ピペリジルオキシカルボニル)
ブチルカルボニルオキシ}エチル]-2,4,8,10-テトラオ
キサスピロ[5.5]ウンデカン、ポリ(2,2,6,6-テトラ
メチル-4-ピペリジルアクリレート)、ポリ(1,2,2,6,6
-ペンタメチル-4-ピペリジルアクリレート)、ポリ(2,
2,6,6-テトラメチル-4-ピペリジルメタクリレート)、
ポリ(1,2,2,6,6-ペンタメチル-4-ピペリジルメタクリ
レート)、ポリ[[ビス(2,2,6,6-テトラメチル-4-ピ
ペリジル)イタコネート][ビニルブチルエーテ
ル]]、ポリ[[ビス(1,2,2,6,6-ペンタメチル-4-ピ
ペリジル)イタコネート][ビニルブチルエーテ
ル]]、ポリ[[ビス(2,2,6,6-テトラメチル-4-ピペ
リジル)イタコネート][ビニルオクチルエーテ
ル]]、ポリ[[ビス(1,2,2,6,6-ペンタメチル-4-ピ
ペリジル)イタコネート][ビニルオクチルエーテ
ル]]、ジメチルサクシネート-2-(4-ヒドロキシ-2,2,
6,6-テトラメチルピペリジル)エタノール縮合物、
【0042】ポリ[ヘキサメチレン[(2,2,6,6-テトラ
メチル-4-ピペリジル)イミノ]]、ポリ[エチレン
[(2,2,6,6-テトラメチル-4-ピペリジル)イミノ]ヘ
キサメチレン[(2,2,6,6-テトラメチル-4-ピペリジ
ル)イミノ]]、ポリ[[1,3,5-トリアジン-2,4-ジイ
ル][(2,2,6,6-テトラメチル-4-ピペリジル)イミ
ノ]ヘキサメチレン[(2,2,6,6-テトラメチル-4-ピペ
リジル)イミノ]]、ポリ[[6-(ジエチルイミノ)-
1,3,5-トリアジン-2,4-ジイル][(2,2,6,6-テトラメ
チル-4-ピペリジル)イミノ]ヘキサメチレン[(2,2,
6,6-テトラメチル-4-ピペリジル)イミノ]]、ポリ
[[6-[(2-エチルヘキシル)イミノ]-1,3,5-トリア
ジン-2,4-ジイル][(2,2,6,6-テトラメチル-4-ピペリ
ジル)イミノ]ヘキサメチレン[(2,2,6,6-テトラメチ
ル-4-ピペリジル)イミノ]]、ポリ[[6-[(1,1,3,3
-テトラメチルブチル)イミノ]-1,3,5-トリアジン-2,4
-ジイル][(2,2,6,6-テトラメチル-4-ピペリジル)イ
ミノ]ヘキサメチレン[(2,2,6,6-テトラメチル-4-ピ
ペリジル)イミノ]]、ポリ[[6-(シクロヘキシルイ
ミノ)-1,3,5-トリアジン-2,4-ジイル][(2,2,6,6-テ
トラメチル-4-ピペリジル)イミノ]ヘキサメチレン
[(2,2,6,6-テトラメチル-4-ピペリジル)イミ
ノ]]、ポリ[[6-モルフォリノ-1,3,5-トリアジン-2,
4-ジイル][(2,2,6,6-テトラメチル-4-ピペリジル)
イミノ]ヘキサメチレン[(2,2,6,6-テトラメチル-4-
ピペリジル)イミノ]]、ポリ[[6-(ブトキシイミ
ノ)-1,3,5-トリアジン-2,4-ジイル][(2,2,6,6-テト
ラメチル-4-ピペリジル)イミノ]ヘキサメチレン
[(2,2,6,6-テトラメチル-4-ピペリジル)イミ
ノ]]、ポリ[[6-[(1,1,3,3-テトラメチルブチル)
オキシ]-1,3,5-トリアジン-2,4-ジイル][(2,2,6,6-
テトラメチル-4-ピペリジル)イミノ]ヘキサメチレン
[(2,2,6,6-テトラメチル-4-ピペリジル)イミ
ノ]]、ポリ[オキシ[6-[(1-ピペリジル)-1,3,5-
トリアジン-2,4-ジイルオキシ-1,2-エタンジイル]
[(2,2,6,6-テトラメチル-3-オキソ-1,4-ピペリジル)
-1,2-エタンジイル][(3,3,5,5-テトラメチル-2-オキ
ソ-1,4-ピペリジル)-1,2-エタンジイル]]、ポリ[オ
キシ[6-[(1,1,3,3-テトラメチルブチル)イミノ]-
1,3,5-トリアジン-2,4-ジイルオキシ-1,2-エタンジイ
ル][(2,2,6,6-テトラメチル-3-オキソ-1,4-ピペリジ
ル)-1,2-エタンジイル][(3,3,5,5-テトラメチル-2-
オキソ-1,4-ピペリジル)-1,2-エタンジイル]]、ポリ
[[6-[(エチルアセチル)イミノ]-1,3,5-トリアジ
ン-2,4-ジイル][(2,2,6,6-テトラメチル-4-ピペリジ
ル)イミノ]ヘキサメチレン[(2,2,6,6-テトラメチル
-4-ピペリジル)イミノ]]、ポリ[[6-[(2,2,6,6-
テトラメチル-4-ピペリジル)ブチルイミノ]-1,3,5-ト
リアジン-2,4-ジイル][(2,2,6,6-テトラメチル-4-ピ
ペリジル)イミノ]ヘキサメチレン[(2,2,6,6-テトラ
メチル-4-ピペリジル)イミノ]]、
【0043】1,6,11-トリス[{4,6-ビス(N-ブチル-
N-(2,2,6,6-テトラメチル-4-ピペリジル)アミノ)-
1,3,5-トリアジン-2-イル}アミノ]ウンデカン、1,6,1
1-トリス[{4,6-ビス(N-ブチル-N-(1,2,2,6,6-ペ
ンタメチル-4-ピペリジル)アミノ)-1,3,5-トリアジン
-2-イル}アミノ]ウンデカン、1,6,11-トリス[{4,6-
ビス(N-オクチル-N-(2,2,6,6-テトラメチル-4-ピペ
リジル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル}アミノ]
ウンデカン、1,6,11-トリス[{4,6-ビス(N-オクチル
-N-(1,2,2,6,6-ペンタメチル-4-ピペリジル)アミ
ノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル}アミノ]ウンデカン、
ポリメチル-プロピル-3-オキシ[1(2,2,6,6-テトラメ
チル)ピペリジル]シロキサン、1,1',1"-[1,3,5-トリ
アジン-2,4,6-トリイル-トリス[(シクロヘキシルイミ
ノ)-2,1-エタンジイル]]-トリス[3,3,5,5-テトラメ
チルピペラジン-2-オン]、1,1,1-トリス[ポリオキシ
プロピレン-{4,6-ビス(N-ブチル-N-(2,2,6,6-テト
ラメチル-4-ピペリジル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2
-イル}アミノエーテルメチル]プロパン、1,1,1-トリ
ス[ポリオキシエチレン-{4,6-ビス(N-ブチル-N-
(2,2,6,6-テトラメチル-4-ピペリジル)アミノ)-1,3,
5-トリアジン-2-イル}アミノエーテルメチル]プロパ
ン、1,1,1-トリス[ポリオキシエチレン-{4,6-ビス
(N-ブチル-N-(1,2,2,6,6-ペンタメチル-4-ピペリジ
ル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イル}アミノエーテ
ルメチル]プロパン、1,1,1-トリス[ポリオキシプロピ
レン-{4,6-ビス(N-ブチル-N-(2,2,6,6-テトラメチ
ル-4-ピペリジル)アミノ)-1,3,5-トリアジン-2-イ
ル}アミノエーテルメチル]プロパン、1,1,1-トリス
[ポリオキシプロピレン-{4,6-ビス(N-ブチル-N-
(1,2,2,6,6-ペンタメチル-4-ピペリジル)アミノ)-1,
3,5-トリアジン-2-イル}アミノエーテルメチル]プロ
パン、1,5,8,12-テトラキス[4,6-ビス(N-(2,2,6,6-
テトラメチル-4-ピペリジル)-ブチルアミノ)-1,3,5-
トリアジン-2-イル]-1,5,8,12-テトラアザドデカンお
よび1,5,8,12-テトラキス[4,6-ビス(N-(1,2,2,6,6-
ペンタメチル-4-ピペリジル)-ブチルアミノ)-1,3,5-
トリアジン-2-イル]-1,5,8,12-テトラアザドデカンな
どのヒンダードアミン系光安定剤などを例示できる。こ
れら光安定剤の単独使用はもちろんのこと、2種以上の
光安定剤を併用することもできる。該光安定剤の配合割
合は、結晶性ポリオレフィン100重量部に対して0.01〜
1重量部、好ましくは0.05〜0.5重量部である。
【0044】本発明の組成物にあっては、重金属不活性
化剤を併用することによって、耐重金属性を改善するこ
とができる。重金属不活性化剤としてはベンゾトリアゾ
ール、2,4,6-トリアミノ-1,3,5-トリアジン、3,9-ビス
[2-(3,5-ジアミノ-2,4,6-トリアザフェニル)エチ
ル]-2,4,8,10-テトラオキサスピロ[5.5]ウンデカ
ン、エチレンジアミン-テトラアセチックアシッド、エ
チレンジアミン-テトラアセチックアシッドのアルカリ
金属(Li,Na,K)塩、N,N'-ジサリシリデン-エチ
レンジアミン、N,N'-ジサリシリデン-1,2-プロピレン
ジアミン、N,N''-ジサリシリデン-N'-メチル-ジプロ
ピレントリアミン、3-サリシロイルアミノ-1,2,4-トリ
アゾール、デカメチレンジカルボキシリックアシッド-
ビス(N'-サリシロイルヒドラジド)、ニッケル-ビス
(1-フェニル-3-メチル-4-デカノイル-5-ピラゾレー
ト)、2-エトキシ-2'-エチルオキサニリド、5-t-ブチル
-2-エトキシ-2'-エチルオキサニリド、N,N-ジエチル-
N',N'-ジフェニルオキサミド、N,N'-ジエチル-N,
N'-ジフェニルオキサミド、オキサリックアシッド-ビ
ス(ベンジリデンヒドラジド)、チオジプロピオニック
アシッド-ビス(ベンジリデンヒドラジド)、イソフタ
リックアシッド-ビス(2-フェノキシプロピオニルヒド
ラジド)、ビス(サリシロイルヒドラジン)、N-サリ
シリデン-N'-サリシロイルヒドラゾン、N,N'-ビス
[3-(3,5-ジ-t-ブチル-4-ヒドロキシフェニル)プロピ
オニル]ヒドラジン、トリス[2-t-ブチル-4-チオ(2'-
メチル-4'-ヒドロキシ-5'-t-ブチルフェニル)-5-メチ
ルフェニル]フォスファイト、ビス[2-t-ブチル-4-チ
オ(2'-メチル-4'-ヒドロキシ-5'-t-ブチルフェニル)-
5-メチルフェニル]-ペンタエリスリトール-ジフォスフ
ァイト、テトラキス[2-t-ブチル-4-チオ(2'-メチル-
4'-ヒドロキシ-5'-t-ブチルフェニル)-5-メチルフェニ
ル]-1,6-ヘキサメチレン-ビス(N-ヒドロキシエチル-
N-メチルセミカルバジド)-ジフォスファイト、テトラ
キス[2-t-ブチル-4-チオ(2'-メチル-4'-ヒドロキシ-
5'-t-ブチルフェニル)-5-メチルフェニル]-1,10-デカ
メチレン-ジ-カルボキシリックアシッド-ジ-ヒドロキシ
エチルカルボニルヒドラジド-ジフォスファイト、テト
ラキス[2-t-ブチル-4-チオ(2'-メチル-4'-ヒドロキシ
-5'-t-ブチルフェニル)-5-メチルフェニル]-1,10-デ
カメチレン-ジ-カルボキシリックアシッド-ジ-サリシロ
イルヒドラジド-ジフォスファイト、テトラキス[2-t-
ブチル-4-チオ(2'-メチル-4'-ヒドロキシ-5'-t-ブチル
フェニル)-5-メチルフェニル]-ジ(ヒドロキシエチル
カルボニル)ヒドラジド-ジフォスファイト、テトラキ
ス[2-t-ブチル-4-チオ(2'-メチル-4'-ヒドロキシ-5'-
t-ブチルフェニル)-5-メチルフェニル]-N,N'-ビス
(ヒドロキシエチル)オキサミド-ジフォスファイトお
よびN,N'-ビス[2-〔3-(3,5-ジ-t-ブチル-4-ヒドロ
キシフェニル)プロピオニルオキシ〕エチル]オキサミ
ドなどを例示できる。これら重金属不活性化剤の単独使
用はもちろんのこと、2種以上の重金属不活性化剤を併
用することもできる。該重金属不活性化剤の配合割合
は、結晶性ポリオレフィン100重量部に対して0.01〜1
重量部、好ましくは0.05〜0.5重量部である。
【0045】本発明の組成物にあっては、結晶性ポリオ
レフィンとして結晶性プロピレン系重合体を用いた組成
物すなわち結晶性プロピレン系重合体組成物にラジカル
発生剤を併用することによって、成形加工性を改善する
ことができる。ラジカル発生剤としてはベンゾイルパー
オキサイド、t-ブチルパーベンゾエート、t-ブチルパー
アセテート、t-ブチルパーオキシイソプロピルカーボネ
ート、2,5-ジ-メチル-2,5-ジ(ベンゾイルパーオキシ)
ヘキサン、2,5-ジ-メチル-2,5-ジ(ベンゾイルパーオキ
シ)ヘキシン-3、t-ブチル-ジ-パーアジペート、t-ブチ
ルパーオキシ-3,5,5-トリメチルヘキサノエート、メチ
ル-エチルケトンパーオキサイド、シクロヘキサノンパ
ーオキサイド、ジ-t-ブチルパーオキサイド、ジキュミ
ルパーオキサイド、2,5-ジ-メチル-2,5-ジ(t-ブチルパ
ーオキシ)ヘキサン、2,5-ジ-メチル-2,5-ジ(t-ブチル
パーオキシ)ヘキシン-3、1,3-ビス(t-ブチルパーオキ
シイソプロピル)ベンゼン、t-ブチルキュミルパーオキ
サイド、1,1-ビス(t-ブチルパーオキシ)-3,3,5-トリ
メチルシクロヘキサン、1,1-ビス(t-ブチルパーオキ
シ)シクロヘキサン、2,2-ビス(t-ブチルパーオキシ)
ブタン、p-メンタンハイドロパーオキサイド、ジ-イソ
プロピルベンゼンハイドロパーオキサイド、キュメンハ
イドロパーオキサイド、t-ブチルハイドロパーオキサイ
ド、p-サイメンハイドロパーオキサイド、1,1,3,3-テト
ラ-メチルブチルハイドロパーオキサイド、2,5-ジ-メチ
ル-2,5-ジ(ハイドロパーオキシ)ヘキサン、トリメチ
ルシリル-キュミルパーオキサイド、2,5-ジ-メチル-2,5
-ビス(トリメチルシリルパーオキシ)ヘキサン、2,5-
ジ-メチル-2,5-ビス(トリメチルシリルパーオキシ)ヘ
キシン-3および1,3-ビス(トリメチルシリルパーオキシ
イソプロピル)ベンゼンなどを例示できる。これらラジ
カル発生剤の単独使用はもちろんのこと、2種以上のラ
ジカル発生剤を併用することもできる。該ラジカル発生
剤の配合割合は、結晶性プロピレン系重合体100重量部
に対して0.001〜0.5重量部、好ましくは0.01〜0.2重量
部である。
【0046】さらに、本発明の組成物にあっては、通常
結晶性ポリオレフィンに添加される各種の添加剤たとえ
ば透明化剤、造核剤(ただし、化合物Aを除く)、滑
剤、帯電防止剤、防曇剤、アンチブロッキング剤、無滴
剤、難燃剤(ただし、化合物Bを除く)、難燃助剤、顔
料、ハロゲン捕捉剤(ただし、化合物Bを除く)、金属
石鹸類などの分散剤もしくは中和剤、有機系や無機系の
抗菌剤または有機充填剤(たとえば木粉、パルプ、故
紙、合成繊維、天然繊維など)を本発明の目的を損なわ
ない範囲で併用することができる。
【0047】本発明の組成物は結晶性ポリオレフィン
に、前記の化合物Aおよび化合物Bならびに通常結晶性
ポリオレフィンに添加される前述の各種添加剤のそれぞ
れ所定量を通常の混合装置たとえばヘンシェルミキサー
(商品名)、スーパーミキサー、リボンブレンダー、バ
ンバリミキサーなどを用いて混合し、通常の単軸押出
機、2軸押出機、ブラベンダーまたはロールなどで、溶
融混練温度150℃〜300℃、好ましくは180℃〜270℃で溶
融混練ペレタイズすることにより得ることができる。得
られた組成物は射出成形法、押出成形法、ブロー成形法
などの各種成形法により目的とする成形品の製造に供さ
れる。
【0048】
【実施例】以下、実施例および比較例によって本発明を
具体的に説明するが、本発明はこれによって限定される
ものではない。なお、実施例および比較例で用いた評価
方法は次の方法によった。 1)剛性:曲げ試験により評価した。すなわち得られた
ペレットを用いて長さ100mm、巾10mm、厚み4mmの試験
片を射出成形法により作成し、該試験片を用いて曲げ弾
性率を測定(JIS K 7203に準拠)することにより剛
性を評価した。高剛性の材料とは曲げ弾性率の大きなも
のをいう。 2)耐熱剛性:荷重たわみ温度試験により評価した。す
なわち得られたペレットを用いて長さ130mm、巾13mm、
厚み6.5mmの試験片を射出成形法により作成し、該試験
片を用いて熱変形温度を測定(JIS K 7207に準拠;
4.6kgf/cm2荷重)することにより耐熱剛性を評価した。
高耐熱剛性の材料とは熱変形温度の高いものをいう。 3)耐衝撃性:アイゾット衝撃試験により評価した。す
なわち得られたペレットを用いて長さ63.5mm、巾13mm、
厚み3.5mmの試験片(ノッチ有り)を射出成形法により
作成し、該試験片を用いて23℃におけるアイゾット衝撃
強度を測定(JIS K 7110に準拠)することにより耐
衝撃性を評価した。耐衝撃性の優れた材料とはアイゾッ
ト衝撃強度の大きいものをいう。
【0049】製造例1〜3(実施例1〜75および比較例
1〜20で用いるHCPP(H)の製造方法) (1)触媒の調製 n-ヘキサン600ml、ジエチルアルミニウムモノクロリド
(DEAC)0.50モル、ジイソアミルエーテル1.20モルを
25℃で1分間で混合し5分間同温度で反応させて反応生
成液(v)(ジイソアミルエーテル/DEACのモル比2.
4)を得た。窒素置換された反応器に四塩化チタン4.0モ
ルを入れ、35℃に加熱し、これに上記反応生成液(v)の
全量を180分間で滴下したのち、同温度に30分間保ち、7
5℃に昇温してさらに1時間反応させ、室温(20℃)まで
冷却し上澄液を除き、n-ヘキサン4,000mlを加えてデカ
ンテーションで上澄液を除く操作を4回繰り返して、固
体生成物(ii)190gを得た。この固体生成物(ii)の全量を
n-ヘキサン3,000ml中に懸濁させた状態で、20℃でジイ
ソアミルエーテル160gと四塩化チタン350gとを室温にて
約1分間で加え65℃で1時間反応させた。反応終了後、
室温まで冷却し、上澄液をデカンテーションによって除
いたのち、4,000mlのn-ヘキサンを加え10分間攪拌し、
静置して上澄液を除く操作を5回繰り返したのち、減圧
下で乾燥させ固体生成物(iii)を得た。 (2)予備活性化触媒の調製 内容積20 lの傾斜羽根付きステンレス製反応器を窒素ガ
スで置換したのち、n-ヘキサン15 l、ジエチルアルミニ
ウムモノクロリド42g、固体生成物(iii)30gを室温で加
えたのち、水素15Nlを入れ、プロピレン分圧5kg/cm2G
で5分間反応させ、未反応プロピレン、水素およびn-ヘ
キサンを減圧で除去し、予備活性化触媒(vi)を粉粒体で
得た(固体生成物(iii)1g当りプロピレン82.0g反
応)。
【0050】(3)プロピレンの重合 窒素ガスで置換した内容積250 lのタービン型攪拌羽根
付きステンレス製重合器内に乾燥したn-ヘキサン100 l
ついでジエチルアルミニウムモノクロリド10g、前記予
備活性化触媒(vi)10gおよびp-トルイル酸メチル11.0gを
仕込み、さらに水素を製造例1は100Nl、製造例2は200
Nlおよび製造例3は410Nlそれぞれ添加した。ついで器
内の温度を70℃に昇温後、該器内にプロピレンを供給
し、器内の圧力を10kg/cm2Gに昇圧した。そして温度を
70℃、圧力を10kg/cm2Gに維持しながら4時間重合を継
続後、メタノールを25 l供給し、温度を80℃に昇温し
た。30分後、さらに20重量%の水酸化ナトリウム水溶液
を100g加え20分間攪拌し、純水50lを加えたのち、残存
プロピレンを排出した。水層を抜き出したのち、さらに
50lの純水を加え10分間攪拌水洗し、水層を抜き出し、
さらにHCPP(H)−n-ヘキサンスラリーを抜き出し、
スラリーを濾過し、該濾過物を乾燥して白色のHCPP
(H)粉末を得た。得られたHCPP(H)は前述のメルト
フローレート(MFR)およびアイソタクチックペンタッ
ド分率(P)を求めるのに供した。これらの分析結果を表
1に示した。なお、製造例1〜3で得られたHCPP
(H)を、以下それぞれHCPP(H)−[1]、HCPP
(H)−[2]およびHCPP(H)−[3]と略記する。
【0051】製造例4(実施例76〜105および比較例21
〜28で用いる結晶性プロピレン単独重合体(以下、PP
(H)と略記する。)の製造例) 窒素ガスで置換した内容積250 lのタービン型攪拌羽根
付きステンレス製重合器内に乾燥したn-ヘキサン100 l
ついでジエチルアルミニウムモノクロリド10g、四塩化
チタンを金属アルミニウムで還元し粉砕活性化した市販
の触媒(AA型)40gおよびp-トルイル酸メチル22.0gを
仕込み、さらに水素を200Nl添加した。ついで器内の温
度を70℃に昇温後、該器内にプロピレンを供給し、器内
の圧力を10kg/cm2Gに昇圧した。そして温度を70℃、圧
力を10kg/cm2Gに維持しながら4時間重合を継続後、メ
タノールを25 l供給し、温度を80℃に昇温した。30分
後、さらに20重量%の水酸化ナトリウム水溶液を100g加
え20分間攪拌し、純水50 lを加えたのち、残存プロピレ
ンを排出した。水層を抜き出したのち、さらに50 lの純
水を加え10分間攪拌水洗し、水層を抜き出し、さらにP
P(H)−n-ヘキサンスラリーを抜き出し、スラリーを濾
過し、該濾過物を乾燥して白色のPP(H)粉末を得た。
得られたPP(H)は前述のメルトフローレート(MFR)
および各アイソタクチックペンタッド分率(P)を求める
のに供した。これらの分析結果を表1に示した。
【0052】製造例5〜7(実施例106〜165および比較
例29〜44で用いるHCPP(B)の製造例) (1)触媒の調製 n-ヘキサン600ml、ジエチルアルミニウムモノクロリド
(DEAC)0.50モル、ジイソアミルエーテル1.20モルを
25℃で1分間で混合し5分間同温度で反応させて反応生
成液(v)(ジイソアミルエーテル/DEACのモル比2.
4)を得た。窒素置換された反応器に四塩化チタン4.0モ
ルを入れ、35℃に加熱し、これに上記反応生成液(v)の
全量を180分間で滴下したのち、同温度に30分間保ち、7
5℃に昇温してさらに1時間反応させ、室温(20℃)まで
冷却し上澄液を除き、n-ヘキサン4,000mlを加えてデカ
ンテーションで上澄液を除く操作を4回繰り返して、固
体生成物(ii)190gを得た。この固体生成物(ii)の全量を
n-ヘキサン3,000ml中に懸濁させた状態で、20℃でジイ
ソアミルエーテル160gと四塩化チタン350gとを室温にて
約1分間で加え65℃で1時間反応させた。反応終了後、
室温まで冷却し、上澄液をデカンテーションによって除
いたのち、4,000mlのn-ヘキサンを加え10分間攪拌し、
静置して上澄液を除く操作を5回繰り返したのち、減圧
下で乾燥させ固体生成物(iii)を得た。 (2)予備活性化触媒の調製 内容積20 lの傾斜羽根付きステンレス製反応器を窒素ガ
スで置換したのち、n-ヘキサン15 l、ジエチルアルミニ
ウムモノクロリド42g、固体生成物(iii)30gを室温で加
えたのち、水素15Nlを入れ、プロピレン分圧5kg/cm2G
で5分間反応させ、未反応プロピレン、水素およびn-ヘ
キサンを減圧で除去し、予備活性化触媒(vi)を粉粒体で
得た(固体生成物(iii)1g当りプロピレン82.0g反
応)。
【0053】(3)重合方法 窒素ガスで置換した内容積400 lのタービン型攪拌羽根
付きステンレス製重合器内に乾燥したn-ヘキサン250 l
ついでジエチルアルミニウムモノクロリド10g、前記予
備活性化触媒(vi)10gおよびp-トルイル酸メチル11.0gを
仕込み、さらに水素を気相ガス中の濃度で製造例5は6
モル%、製造例6は8モル%および製造例7は10モル%
をそれぞれ保つように添加した。ついで器内の温度を70
℃に昇温後、該器内にプロピレンを供給し、器内の圧力
を10kg/cm2Gに昇圧した。そして温度を70℃、圧力を10
kg/cm2Gに維持しながら4時間重合を継続後、プロピレ
ンの供給を停止し、未反応のプロピレンを放出し、重合
器内のスラリーの一部を採取して濾過、洗浄および乾燥
して白色のHCPP(H)粉末を得た。得られたHCPP
(H)は前述のメルトフローレート(MFR)およびアイソ
タクチックペンタッド分率(P)を求めるのに供した。こ
れらの分析結果を表2に示した。未反応のプロピレンを
放出後、重合器内を温度60℃、圧力0.1kg/cm2Gに保
ち、第2段階目の重合原料としてエチレンの供給比率が
33重量%となるよう維持し、エチレンの全供給量が製造
例5は2.4kg、製造例6は5.4kgおよび製造例7は8.8kg
とそれぞれなるようにエチレンとプロピレンを2時間連
続的に供給した。2時間重合後、エチレンおよびプロピ
レンの供給を停止し、未反応のエチレンおよびプロピレ
ンを放出した。ついで重合器内にメタノールを25 l供給
し、温度を75℃に昇温した。30分後、さらに20重量%の
水酸化ナトリウム水溶液を100g加え20分間攪拌し、純水
100 lを加えたのち、残存プロピレンを排出した。水層
を抜き出したのち、さらに100 lの純水を加え10分間攪
拌水洗し、水層を抜き出し、さらにHCPP(B)−n-ヘ
キサンスラリーを抜き出し、スラリーを濾過し、該濾過
物を乾燥して白色のHCPP(B)粉末を得た。得られた
HCPP(B)は前述のメルトフローレート(MFR)およ
び各エチレン含有量を求めるのに供した。これらの分析
結果を表2に示した。なお、製造例5〜7で得られたH
CPP(B)を、以下それぞれHCPP(B)−[1]、HC
PP(B)−[2]およびHCPP(B)−[3]と略記する。
【0054】製造例8(実施例166〜195および比較例45
〜52で用いる結晶性エチレン-プロピレンブロック共重
合体(以下、PP(B)と略記する。)の製造例) 窒素ガスで置換した内容積400 lのタービン型攪拌羽根
付きステンレス製重合器内に乾燥したn-ヘキサン250 l
ついでジエチルアルミニウムモノクロリド10g、四塩化
チタンを金属アルミニウムで還元し粉砕活性化した市販
の触媒(AA型)30gおよびp-トルイル酸メチル11.0gを
仕込み、さらに水素を気相ガス中の濃度で8モル%を保
つように添加した。ついで器内の温度を70℃に昇温後、
該器内にプロピレンを供給し、器内の圧力を10kg/cm2G
に昇圧した。そして温度を70℃、圧力を10kg/cm2Gに維
持しながら4時間重合を継続後、プロピレンの供給を停
止し、未反応のプロピレンを放出し、重合器内のスラリ
ーの一部を採取して濾過、洗浄および乾燥して白色の結
晶性プロピレン単独重合体粉末を得た。得られた重合体
は前述のメルトフローレート(MFR)およびアイソタク
チックペンタッド分率(P)を求めるのに供した。これら
の分析結果を表2に示した。未反応のプロピレンを放出
後、重合器内を温度60℃、圧力0.1kg/cm2Gに保ち、第
2段階目の重合原料としてエチレンの供給比率が33重量
%となるよう維持し、エチレンの全供給量が5.4kgとな
るようにエチレンとプロピレンを2時間連続的に供給し
た。2時間重合後、エチレンおよびプロピレンの供給を
停止し、未反応のエチレンおよびプロピレンを放出し
た。ついで重合器内にメタノールを25 l供給し、温度を
75℃に昇温した。30分後、さらに20重量%の水酸化ナト
リウム水溶液を100g加え20分間攪拌し、純水100 lを加
えたのち、残存プロピレンを排出した。水層を抜き出し
たのち、さらに100 lの純水を加え10分間攪拌水洗し、
水層を抜き出し、さらにPP(B)−n-ヘキサンスラリー
を抜き出し、スラリーを濾過し、該濾過物を乾燥して白
色のPP(B)粉末を得た。得られたPP(B)は前述のメ
ルトフローレート(MFR)および各エチレン含有量を求
めるのに供した。これらの分析結果を表2に示した。
【0055】実施例1〜15、比較例1〜4 結晶性ポリオレフィンとして製造例1で製造したMFR
2.5g/10分の安定化されていない粉末状HCPP(H)−
[1]100重量部に、化合物Aとして2,2'-ビス(4,6-ジ-t
-ブチルフェニル)フルオロフォスファイト、2,2'-メチ
レン-ビス(4,6-ジ-t-ブチルフェニル)フルオロフォス
ファイト、2,2'-エチリデン-ビス(4,6-ジ-t-ブチルフ
ェニル)フルオロフォスファイト、10-ヒドロキシ-9,10
-ジヒドロ-9-オキサ-10-フォスファフェナンスレン-10-
オキサイドもしくは2,6,8-トリ-t-ブチル-10-ヒドロキ
シ-9,10-ジヒドロ-9-オキサ-10-フォスファフェナンス
レン-10-オキサイド、化合物Bとして塩基性アルミニウ
ム・リチウム・ヒドロキシ・カーボネート・ハイドレー
トもしくは塩基性アルミニウム・リチウム・ヒドロキシ
・サルフェート・ハイドレートおよび他の添加剤のそれ
ぞれ所定量を後述の表3に記載した配合割合でヘンシェ
ルミキサー(商品名)に入れ、3分間攪拌混合したの
ち、口径30mmの2軸押出機で200℃にて溶融混練処理し
てペレット化した。また比較例1〜4としてMFRが2.
5g/10分の安定化されていない粉末状HCPP(H)−
[1]100重量部に後述の表3に記載の添加剤のそれぞれ
所定量を配合し、実施例1〜15に準拠して溶融混練処理
してペレットを得た。剛性および耐熱剛性の評価に用い
る試験片は、得られたペレットを樹脂温度250℃、金型
温度50℃で射出成形により調製した。得られた試験片を
用いて前記の試験方法により剛性および耐熱剛性の評価
を行った。これらの結果を表3に示した。
【0056】実施例16〜30、比較例5〜8 結晶性ポリオレフィンとして製造例2で製造したMFR
10.6g/10分の安定化されていない粉末状HCPP(H)
−[2]100重量部に、化合物Aとして2,2'-ビス(4-s-エ
イコシルフェニル)フルオロフォスファイト、2,2'-メ
チレン-ビス(4,6-ジ-t-ブチルフェニル)フルオロフォ
スファイト、2,2'-エチリデン-ビス(4,6-ジ-t-ブチル
フェニル)フルオロフォスファイト、10-ヒドロキシ-9,
10-ジヒドロ-9-オキサ-10-フォスファフェナンスレン-1
0-オキサイドもしくは2-シクロヘキシル-10-ヒドロキシ
-9,10-ジヒドロ-9-オキサ-10-フォスファフェナンスレ
ン-10-オキサイド、化合物Bとして塩基性アルミニウム
・リチウム・ヒドロキシ・カーボネート・ハイドレート
もしくは塩基性アルミニウム・リチウム・ヒドロキシ・
サルフェート・ハイドレートおよび他の添加剤のそれぞ
れ所定量を後述の表4に記載した配合割合でヘンシェル
ミキサー(商品名)に入れ、3分間攪拌混合したのち、
口径30mmの2軸押出機で200℃にて溶融混練処理してペ
レット化した。また比較例5〜8としてMFRが10.6g
/10分の安定化されていない粉末状HCPP(H)−[2]
100重量部に後述の表4に記載の添加剤のそれぞれ所定
量を配合し、実施例16〜30に準拠して溶融混練処理して
ペレットを得た。剛性および耐熱剛性の評価に用いる試
験片は、得られたペレットを樹脂温度250℃、金型温度5
0℃で射出成形により調製した。得られた試験片を用い
て前記の試験方法により剛性および耐熱剛性の評価を行
った。これらの結果を表4に示した。
【0057】実施例31〜45、比較例9〜12 結晶性ポリオレフィンとして製造例3で製造したMFR
34.0g/10分の安定化されていない粉末状HCPP(H)
−[3]100重量部に、化合物Aとして2,2'-メチレン-ビ
ス(4-メチル-6-t-ブチルフェニル)フルオロフォスフ
ァイト、2,2'-メチレン-ビス(4,6-ジ-t-ブチルフェニ
ル)フルオロフォスファイト、2,2'-エチリデン-ビス
(4,6-ジ-t-ブチルフェニル)フルオロフォスファイ
ト、10-ヒドロキシ-9,10-ジヒドロ-9-オキサ-10-フォス
ファフェナンスレン-10-オキサイドもしくは6-フェニル
-10-ヒドロキシ-9,10-ジヒドロ-9-オキサ-10-フォスフ
ァフェナンスレン-10-オキサイド、化合物Bとして塩基
性アルミニウム・リチウム・ヒドロキシ・カーボネート
・ハイドレートもしくは塩基性アルミニウム・リチウム
・ヒドロキシ・サルフェート・ハイドレートおよび他の
添加剤のそれぞれ所定量を後述の表5に記載した配合割
合でヘンシェルミキサー(商品名)に入れ、3分間攪拌
混合したのち、口径30mmの2軸押出機で200℃にて溶融
混練処理してペレット化した。また比較例9〜12として
MFRが34.0g/10分の安定化されていない粉末状HC
PP(H)−[3]100重量部に後述の表5に記載の添加剤
のそれぞれ所定量を配合し、実施例31〜45に準拠して溶
融混練処理してペレットを得た。剛性および耐熱剛性の
評価に用いる試験片は、得られたペレットを樹脂温度25
0℃、金型温度50℃で射出成形により調製した。得られ
た試験片を用いて前記の試験方法により剛性および耐熱
剛性の評価を行った。これらの結果を表5に示した。
【0058】実施例46〜60、比較例13〜16 結晶性ポリオレフィンとして製造例1で製造したMFR
2.5g/10分の安定化されていない粉末状HCPP(H)−
[1]12重量%、MFR7.0g/10分の安定化されていない
粉末状結晶性エチレン-プロピレンランダム共重合体
(エチレン含有量2.5重量%)83重量%およびMI(190
℃における荷重2.16kgを加えた場合の10分間の溶融樹脂
の吐出量)5.0g/10分の安定化されていない粉末状チー
グラー・ナッタ系高密度エチレン単独重合体(密度0.96
3g/cm3)5重量%とからなる合計100重量部に、化合物
Aとして2,2'-メチレン-ビス(4,6-ジ-t-ブチルフェニ
ル)フルオロフォスファイト、2,2'-メチレン-ビス(4,
6-ジノニルフェニル)フルオロフォスファイト、2,2'-
エチリデン-ビス(4,6-ジ-t-ブチルフェニル)フルオロ
フォスファイト、10-ヒドロキシ-9,10-ジヒドロ-9-オキ
サ-10-フォスファフェナンスレン-10-オキサイドもしく
は2-ベンジル-10-ヒドロキシ-9,10-ジヒドロ-9-オキサ-
10-フォスファフェナンスレン-10-オキサイド、化合物
Bとして塩基性アルミニウム・リチウム・ヒドロキシ・
カーボネート・ハイドレートもしくは塩基性アルミニウ
ム・リチウム・ヒドロキシ・サルフェート・ハイドレー
トおよび他の添加剤のそれぞれ所定量を後述の表6に記
載した配合割合でヘンシェルミキサー(商品名)に入
れ、3分間攪拌混合したのち、口径30mmの2軸押出機で
200℃にて溶融混練処理してペレット化した。また比較
例13〜16としてMFRが2.5g/10分の安定化されていな
い粉末状HCPP(H)−[1]12重量%、MFRが7.0g/
10分の安定化されていない粉末状結晶性エチレン-プロ
ピレンランダム共重合体(エチレン含有量2.5重量%)8
3重量%およびMIが5.0g/10分の安定化されていない
粉末状チーグラー・ナッタ系高密度エチレン単独重合体
(密度0.963g/cm3)5重量%とからなる合計100重量部
に後述の表6に記載の添加剤のそれぞれ所定量を配合
し、実施例46〜60に準拠して溶融混練処理してペレット
を得た。剛性、耐熱剛性および耐衝撃性の評価に用いる
試験片は、得られたペレットを樹脂温度250℃、金型温
度50℃で射出成形により調製した。得られた試験片を用
いて前記の試験方法により剛性、耐熱剛性および耐衝撃
性の評価を行った。これらの結果を表6に示した。
【0059】実施例61〜75、比較例17〜20 結晶性ポリオレフィンとして製造例1で製造したMFR
2.5g/10分の安定化されていない粉末状HCPP(H)−
[1]60重量%、MFR7.0g/10分の安定化されていない
粉末状結晶性エチレン-プロピレンランダム共重合体
(エチレン含有量4.0重量%)10重量%、MFR7.0g/1
0分の安定化されていない粉末状結晶性エチレン-プロピ
レン-ブテン-1 3元共重合体(エチレン含有量4.0重量
%、ブテン-1含有量4.5重量%)10重量%およびMI5.0
g/10分の安定化されていない粉末状チーグラー・ナッ
タ系高密度エチレン-プロピレン共重合体(密度0.950g
/cm3、メチル分岐3.0個/1000炭素)20重量%とからな
る合計100重量部に、化合物Aとして2,2'-メチレン-ビ
ス(4,6-ジ-t-ブチルフェニル)フルオロフォスファイ
ト、2,2'-エチリデン-ビス(4-メチル-6-t-ブチルフェ
ニル)フルオロフォスファイト、2,2'-エチリデン-ビス
(4,6-ジ-t-ブチルフェニル)フルオロフォスファイ
ト、10-ヒドロキシ-9,10-ジヒドロ-9-オキサ-10-フォス
ファフェナンスレン-10-オキサイドもしくは6-(α-メ
チルベンジル)-8-t-ブチル-10-ヒドロキシ-9,10-ジヒ
ドロ-9-オキサ-10-フォスファフェナンスレン-10-オキ
サイド、化合物Bとして塩基性アルミニウム・リチウム
・ヒドロキシ・カーボネート・ハイドレートもしくは塩
基性アルミニウム・リチウム・ヒドロキシ・サルフェー
ト・ハイドレートおよび他の添加剤のそれぞれ所定量を
後述の表7に記載した配合割合でヘンシェルミキサー
(商品名)に入れ、3分間攪拌混合したのち、口径30mm
の2軸押出機で200℃にて溶融混練処理してペレット化
した。また比較例17〜20としてMFRが2.5g/10分の安
定化されていない粉末状HCPP(H)−[1]60重量%、
MFRが7.0g/10分の安定化されていない粉末状結晶性
エチレン-プロピレンランダム共重合体(エチレン含有
量4.0重量%)10重量%、MFRが7.0g/10分の安定化
されていない粉末状結晶性エチレン-プロピレン-ブテン
-1 3元共重合体(エチレン含有量4.0重量%、ブテン-1
含有量4.5重量%)10重量%、MIが5.0g/10分の安定
化されていない粉末状チーグラー・ナッタ系高密度エチ
レン-プロピレン共重合体(密度0.950g/cm3、メチル分
岐3.0個/1000炭素)20重量%とからなる合計100重量部
に後述の表7に記載の添加剤のそれぞれ所定量を配合
し、実施例61〜75に準拠して溶融混練処理してペレット
を得た。剛性、耐熱剛性および耐衝撃性の評価に用いる
試験片は、得られたペレットを樹脂温度250℃、金型温
度50℃で射出成形により調製した。得られた試験片を用
いて前記の試験方法により剛性、耐熱剛性および耐衝撃
性の評価を行った。これらの結果を表7に示した。
【0060】実施例76〜90、比較例21〜24 結晶性ポリオレフィンとして製造例4で製造したMFR
9.8g/10分の安定化されていない粉末状PP(H)100重
量部に、化合物Aとして2,2'-メチレン-ビス(4,6-ジ-t
-ブチルフェニル)フルオロフォスファイト、2,2'-エチ
リデン-ビス(4,6-ジ-t-ブチルフェニル)フルオロフォ
スファイト、2,2'-ブチリデン-ビス(4-メチル-6-(1'-
メチルシクロヘキシル)フェニル)フルオロフォスファ
イト、10-ヒドロキシ-9,10-ジヒドロ-9-オキサ-10-フォ
スファフェナンスレン-10-オキサイドもしくは2,6,8-ト
リ-t-ブチル-10-ヒドロキシ-9,10-ジヒドロ-9-オキサ-1
0-フォスファフェナンスレン-10-オキサイド、化合物B
として塩基性アルミニウム・リチウム・ヒドロキシ・カ
ーボネート・ハイドレートもしくは塩基性アルミニウム
・リチウム・ヒドロキシ・サルフェート・ハイドレート
および他の添加剤のそれぞれ所定量を後述の表8に記載
した配合割合でヘンシェルミキサー(商品名)に入れ、
3分間攪拌混合したのち、口径30mmの2軸押出機で200
℃にて溶融混練処理してペレット化した。また比較例21
〜24として製造例4で製造したMFRが9.8g/10分の安
定化されていない粉末状PP(H)100重量部に後述の表
8に記載の添加剤のそれぞれ所定量を配合し、実施例76
〜90に準拠して溶融混練処理してペレットを得た。剛性
および耐熱剛性の評価に用いる試験片は、得られたペレ
ットを樹脂温度250℃、金型温度50℃で射出成形により
調製した。得られた試験片を用いて前記の試験方法によ
り剛性および耐熱剛性の評価を行った。これらの結果を
表8に示した。
【0061】実施例91〜105、比較例25〜28 結晶性ポリオレフィンとして製造例4で製造したMFR
9.8g/10分の安定化されていない粉末状PP(H)100重
量部に、化合物Aとして2,2'-メチレン-ビス(4,6-ジ-t
-ブチルフェニル)フルオロフォスファイト、2,2'-エチ
リデン-ビス(4,6-ジ-t-ブチルフェニル)フルオロフォ
スファイト、2,2'-チオ-ビス(4-メチル-6-t-ブチルフ
ェニル)フルオロフォスファイト、10-ヒドロキシ-9,10
-ジヒドロ-9-オキサ-10-フォスファフェナンスレン-10-
オキサイドもしくは2-シクロヘキシル-10-ヒドロキシ-
9,10-ジヒドロ-9-オキサ-10-フォスファフェナンスレン
-10-オキサイド、化合物Bとして塩基性アルミニウム・
リチウム・ヒドロキシ・カーボネート・ハイドレートも
しくは塩基性アルミニウム・リチウム・ヒドロキシ・サ
ルフェート・ハイドレートおよび他の添加剤のそれぞれ
所定量を後述の表9に記載した配合割合でヘンシェルミ
キサー(商品名)に入れ、3分間攪拌混合したのち、口
径30mmの2軸押出機で200℃にて溶融混練処理してペレ
ット化した。また比較例25〜28として製造例4で製造し
たMFRが9.8g/10分の安定化されていない粉末状PP
(H)100重量部に後述の表9に記載の添加剤のそれぞれ
所定量を配合し、実施例91〜105に準拠して溶融混練処
理してペレットを得た。剛性および耐熱剛性の評価に用
いる試験片は、得られたペレットを樹脂温度250℃、金
型温度50℃で射出成形により調製した。得られた試験片
を用いて前記の試験方法により剛性および耐熱剛性の評
価を行った。これらの結果を表9に示した。
【0062】実施例106〜120、比較例29〜32 結晶性ポリオレフィンとして製造例5で製造したMFR
8.5g/10分の安定化されていない粉末状HCPP(B)−
[1](エチレン含有量4.2重量%)100重量部に、化合物
Aとして2,2'-メチレン-ビス(4,6-ジ-t-ブチルフェニ
ル)フルオロフォスファイト、2,2'-エチリデン-ビス
(4,6-ジ-t-ブチルフェニル)フルオロフォスファイ
ト、2,2'-チオ-ビス(4-メチル-6-α-メチルベンジルフ
ェニル)フルオロフォスファイト、10-ヒドロキシ-9,10
-ジヒドロ-9-オキサ-10-フォスファフェナンスレン-10-
オキサイドもしくは6-フェニル-10-ヒドロキシ-9,10-ジ
ヒドロ-9-オキサ-10-フォスファフェナンスレン-10-オ
キサイド、化合物Bとして塩基性アルミニウム・リチウ
ム・ヒドロキシ・カーボネート・ハイドレートもしくは
塩基性アルミニウム・リチウム・ヒドロキシ・サルフェ
ート・ハイドレートおよび他の添加剤のそれぞれ所定量
を後述の表10に記載した配合割合でヘンシェルミキサー
(商品名)に入れ、3分間攪拌混合したのち、口径30mm
の2軸押出機で200℃にて溶融混練処理してペレット化
した。また比較例29〜32としてMFRが8.5g/10分の安
定化されていない粉末状HCPP(B)−[1](エチレン
含有量4.2重量%)100重量部に後述の表10に記載の添加
剤のそれぞれ所定量を配合し、実施例106〜120に準拠し
て溶融混練処理してペレットを得た。剛性、耐熱剛性お
よび耐衝撃性の評価に用いる試験片は、得られたペレッ
トを樹脂温度250℃、金型温度50℃で射出成形により調
製した。得られた試験片を用いて前記の試験方法により
剛性、耐熱剛性および耐衝撃性の評価を行った。これら
の結果を表10に示した。
【0063】実施例121〜135、比較例33〜36 結晶性ポリオレフィンとして製造例6で製造したMFR
9.0g/10分の安定化されていない粉末状HCPP(B)−
[2](エチレン含有量8.5重量%)100重量部に、化合物
Aとして2,2'-ビス(4,6-ジ-t-ブチルフェニル)フルオ
ロフォスファイト、2,2'-メチレン-ビス(4,6-ジ-t-ブ
チルフェニル)フルオロフォスファイト、2,2'-エチリ
デン-ビス(4,6-ジ-t-ブチルフェニル)フルオロフォス
ファイト、10-ヒドロキシ-9,10-ジヒドロ-9-オキサ-10-
フォスファフェナンスレン-10-オキサイドもしくは2-ベ
ンジル-10-ヒドロキシ-9,10-ジヒドロ-9-オキサ-10-フ
ォスファフェナンスレン-10-オキサイド、化合物Bとし
て塩基性アルミニウム・リチウム・ヒドロキシ・カーボ
ネート・ハイドレートもしくは塩基性アルミニウム・リ
チウム・ヒドロキシ・サルフェート・ハイドレートおよ
び他の添加剤のそれぞれ所定量を後述の表11に記載した
配合割合でヘンシェルミキサー(商品名)に入れ、3分
間攪拌混合したのち、口径30mmの2軸押出機で200℃に
て溶融混練処理してペレット化した。また比較例33〜36
としてMFRが9.0g/10分の安定化されていない粉末状
HCPP(B)−[2](エチレン含有量8.5重量%)100重
量部に後述の表11に記載の添加剤のそれぞれ所定量を配
合し、実施例121〜135に準拠して溶融混練処理してペレ
ットを得た。剛性、耐熱剛性および耐衝撃性の評価に用
いる試験片は、得られたペレットを樹脂温度250℃、金
型温度50℃で射出成形により調製した。得られた試験片
を用いて前記の試験方法により剛性、耐熱剛性および耐
衝撃性の評価を行った。これらの結果を表11に示した。
【0064】実施例136〜150、比較例37〜40 結晶性ポリオレフィンとして製造例7で製造したMFR
7.7g/10分の安定化されていない粉末状HCPP(B)−
[3](エチレン含有量12.1重量%)100重量部に、化合
物Aとして2,2'-メチレン-ビス(4-メチル-6-t-ブチル
フェニル)フルオロフォスファイト、2,2'-メチレン-ビ
ス(4,6-ジ-t-ブチルフェニル)フルオロフォスファイ
ト、2,2'-エチリデン-ビス(4,6-ジ-t-ブチルフェニ
ル)フルオロフォスファイト、10-ヒドロキシ-9,10-ジ
ヒドロ-9-オキサ-10-フォスファフェナンスレン-10-オ
キサイドもしくは6-(α-メチルベンジル)-8-t-ブチル
-10-ヒドロキシ-9,10-ジヒドロ-9-オキサ-10-フォスフ
ァフェナンスレン-10-オキサイド、化合物Bとして塩基
性アルミニウム・リチウム・ヒドロキシ・カーボネート
・ハイドレートもしくは塩基性アルミニウム・リチウム
・ヒドロキシ・サルフェート・ハイドレートおよび他の
添加剤のそれぞれ所定量を後述の表12に記載した配合割
合でヘンシェルミキサー(商品名)に入れ、3分間攪拌
混合したのち、口径30mmの2軸押出機で200℃にて溶融
混練処理してペレット化した。また比較例37〜40として
MFRが7.7g/10分の安定化されていない粉末状HCP
P(B)−[3](エチレン含有量12.1重量%)100重量部
に後述の表12に記載の添加剤のそれぞれ所定量を配合
し、実施例136〜150に準拠して溶融混練処理してペレッ
トを得た。剛性、耐熱剛性および耐衝撃性の評価に用い
る試験片は、得られたペレットを樹脂温度250℃、金型
温度50℃で射出成形により調製した。得られた試験片を
用いて前記の試験方法により剛性、耐熱剛性および耐衝
撃性の評価を行った。これらの結果を表12に示した。
【0065】実施例151〜165、比較例41〜44 結晶性ポリオレフィンとして製造例6で製造したMFR
9.0g/10分の安定化されていない粉末状HCPP(B)−
[2](エチレン含有量8.5重量%)100重量部に、化合物
Aとして2,2'-メチレン-ビス(4,6-ジ-t-ブチルフェニ
ル)フルオロフォスファイト、2,2'-メチレン-ビス(4,
6-ジノニルフェニル)フルオロフォスファイト、2,2'-
エチリデン-ビス(4,6-ジ-t-ブチルフェニル)フルオロ
フォスファイト、10-ヒドロキシ-9,10-ジヒドロ-9-オキ
サ-10-フォスファフェナンスレン-10-オキサイドもしく
は2,6,8-トリ-t-ブチル-10-ヒドロキシ-9,10-ジヒドロ-
9-オキサ-10-フォスファフェナンスレン-10-オキサイ
ド、化合物Bとして塩基性アルミニウム・リチウム・ヒ
ドロキシ・カーボネート・ハイドレートもしくは塩基性
アルミニウム・リチウム・ヒドロキシ・サルフェート・
ハイドレートおよび他の添加剤のそれぞれ所定量を後述
の表13に記載した配合割合でヘンシェルミキサー(商品
名)に入れ、3分間攪拌混合したのち、口径30mmの2軸
押出機で200℃にて溶融混練処理してペレット化した。
また比較例41〜44としてMFRが9.0g/10分の安定化さ
れていない粉末状HCPP(B)−[2](エチレン含有量
8.5重量%)100重量部に後述の表13に記載の添加剤のそ
れぞれ所定量を配合し、実施例151〜165に準拠して溶融
混練処理してペレットを得た。剛性、耐熱剛性および耐
衝撃性の評価に用いる試験片は、得られたペレットを樹
脂温度250℃、金型温度50℃で射出成形により調製し
た。得られた試験片を用いて前記の試験方法により剛
性、耐熱剛性および耐衝撃性の評価を行った。これらの
結果を表13に示した。
【0066】実施例166〜180、比較例45〜48 結晶性ポリオレフィンとして製造例8で製造したMFR
8.1g/10分の安定化されていない粉末状PP(B)(エチ
レン含有量8.3重量%)100重量部に、化合物Aとして2,
2'-メチレン-ビス(4,6-ジ-t-ブチルフェニル)フルオ
ロフォスファイト、2,2'-エチリデン-ビス(4-メチル-6
-t-ブチルフェニル)フルオロフォスファイト、2,2'-エ
チリデン-ビス(4,6-ジ-t-ブチルフェニル)フルオロフ
ォスファイト、10-ヒドロキシ-9,10-ジヒドロ-9-オキサ
-10-フォスファフェナンスレン-10-オキサイドもしくは
2-シクロヘキシル-10-ヒドロキシ-9,10-ジヒドロ-9-オ
キサ-10-フォスファフェナンスレン-10-オキサイド、化
合物Bとして塩基性アルミニウム・リチウム・ヒドロキ
シ・カーボネート・ハイドレートもしくは塩基性アルミ
ニウム・リチウム・ヒドロキシ・サルフェート・ハイド
レートおよび他の添加剤のそれぞれ所定量を後述の表14
に記載した配合割合でヘンシェルミキサー(商品名)に
入れ、3分間攪拌混合したのち、口径30mmの2軸押出機
で200℃にて溶融混練処理してペレット化した。また比
較例45〜48として製造例8で製造したMFRが8.1g/10
分の安定化されていない粉末状PP(B)(エチレン含有
量8.3重量%)100重量部に後述の表14に記載の添加剤の
それぞれ所定量を配合し、実施例166〜180に準拠して溶
融混練処理してペレットを得た。剛性、耐熱剛性および
耐衝撃性の評価に用いる試験片は、得られたペレットを
樹脂温度250℃、金型温度50℃で射出成形により調製し
た。得られた試験片を用いて前記の試験方法により剛
性、耐熱剛性および耐衝撃性の評価を行った。これらの
結果を表14に示した。
【0067】実施例181〜195、比較例49〜52 結晶性ポリオレフィンとして製造例8で製造したMFR
8.1g/10分の安定化されていない粉末状PP(B)(エチ
レン含有量8.3重量%)100重量部に、化合物Aとして2,
2'-メチレン-ビス(4,6-ジ-t-ブチルフェニル)フルオ
ロフォスファイト、2,2'-エチリデン-ビス(4,6-ジ-t-
ブチルフェニル)フルオロフォスファイト、2,2'-チオ-
ビス(4-メチル-6-t-ブチルフェニル)フルオロフォス
ファイト、10-ヒドロキシ-9,10-ジヒドロ-9-オキサ-10-
フォスファフェナンスレン-10-オキサイドもしくは6-フ
ェニル-10-ヒドロキシ-9,10-ジヒドロ-9-オキサ-10-フ
ォスファフェナンスレン-10-オキサイド、化合物Bとし
て塩基性アルミニウム・リチウム・ヒドロキシ・カーボ
ネート・ハイドレートもしくは塩基性アルミニウム・リ
チウム・ヒドロキシ・サルフェート・ハイドレートおよ
び他の添加剤のそれぞれ所定量を後述の表15に記載した
配合割合でヘンシェルミキサー(商品名)に入れ、3分
間攪拌混合したのち、口径30mmの2軸押出機で200℃に
て溶融混練処理してペレット化した。また比較例49〜52
として製造例8で製造したMFRが8.1g/10分の安定化
されていない粉末状PP(B)(エチレン含有量8.3重量
%)100重量部に後述の表15に記載の添加剤のそれぞれ
所定量を配合し、実施例181〜195に準拠して溶融混練処
理してペレットを得た。剛性、耐熱剛性および耐衝撃性
の評価に用いる試験片は、得られたペレットを樹脂温度
250℃、金型温度50℃で射出成形により調製した。得ら
れた試験片を用いて前記の試験方法により剛性、耐熱剛
性および耐衝撃性の評価を行った。これらの結果を表15
に示した。
【0068】表3〜表15に示される本発明にかかわる化
合物および添加剤は下記の通りである。 化合物A[1]:2,2'-ビス(4,6-ジ-t-ブチルフェニ
ル)フルオロフォスファイト 化合物A[2]:2,2'-ビス(4-s-エイコシルフェニ
ル)フルオロフォスファイト 化合物A[3]:2,2'-メチレン-ビス(4-メチル-6-t-
ブチルフェニル)フルオロフォスファイト 化合物A[4]:2,2'-メチレン-ビス(4,6-ジ-t-ブチ
ルフェニル)フルオロフォスファイト 化合物A[5]:2,2'-メチレン-ビス(4,6-ジノニルフ
ェニル)フルオロフォスファイト 化合物A[6]:2,2'-エチリデン-ビス(4-メチル-6-t
-ブチルフェニル)フルオロフォスファイト 化合物A[7]:2,2'-エチリデン-ビス(4,6-ジ-t-ブ
チルフェニル)フルオロフォスファイト 化合物A[8]:2,2'-ブチリデン-ビス(4-メチル-6-
(1'-メチルシクロヘキシル)フェニル)フルオロフォ
スファイト 化合物A[9]:2,2'-チオ-ビス(4-メチル-6-t-ブチ
ルフェニル)フルオロフォスファイト 化合物A[10]:2,2'-チオ-ビス(4-メチル-6-α-メチ
ルベンジルフェニル)フルオロフォスファイト 化合物A[11]:10-ヒドロキシ-9,10-ジヒドロ-9-オキ
サ-10-フォスファフェナンスレン-10-オキサイド 化合物A[12]:2,6,8-トリ-t-ブチル-10-ヒドロキシ-
9,10-ジヒドロ-9-オキサ-10-フォスファフェナンスレン
-10-オキサイド 化合物A[13]:2-シクロヘキシル-10-ヒドロキシ-9,1
0-ジヒドロ-9-オキサ-10-フォスファフェナンスレン-10
-オキサイド 化合物A[14]:6-フェニル-10-ヒドロキシ-9,10-ジヒ
ドロ-9-オキサ-10-フォスファフェナンスレン-10-オキ
サイド 化合物A[15]:2-ベンジル-10-ヒドロキシ-9,10-ジヒ
ドロ-9-オキサ-10-フォスファフェナンスレン-10-オキ
サイド 化合物A[16]:6-(α-メチルベンジル)-8-t-ブチル
-10-ヒドロキシ-9,10-ジヒドロ-9-オキサ-10-フォスフ
ァフェナンスレン-10-オキサイド 化合物B[1]:塩基性アルミニウム・リチウム・ヒド
ロキシ・カーボネート・ハイドレート(Al4Li2(OH)
12CO3・1.6H2O) 化合物B[2]:塩基性アルミニウム・リチウム・ヒド
ロキシ・サルフェート・ハイドレート(Al4Li2(OH)
12SO4・1.2H2O)
【0069】無機充填剤1:タルク(平均粒径2〜3
μ) 無機充填剤2:二酸化ケイ素(平均粒径1.8μ) 無機充填剤3:硫酸バリウム(平均粒径0.4〜0.6μ) フェノール系酸化防止剤1:2,6-ジ-t-ブチル-p-クレゾ
ール フェノール系酸化防止剤2:テトラキス[メチレン-3-
(3',5'-ジ-t-ブチル-4'-ヒドロキシフェニル)プロピ
オネート]メタン フェノール系酸化防止剤3:1,3,5-トリメチル-2,4,6-
トリス(3,5-ジ-t-ブチル-4-ヒドロキシベンジル)ベン
ゼン フェノール系酸化防止剤4:トリス(3,5-ジ-t-ブチル-
4-ヒドロキシベンジル)イソシアヌレート フェノール系酸化防止剤5:n-オクタデシル-β-(4'-
ヒドロキシ-3',5'-ジ-t-ブチルフェニル)プロピオネー
ト フェノール系酸化防止剤6:トリス(4-t-ブチル-3-ヒ
ドロキシ-2,6-ジメチルベンジル)イソシアヌレート フェノール系酸化防止剤7:3,9-ビス[1,1-ジメチル-2
-{β-(3-t-ブチル-4-ヒドロキシ-5-メチルフェニル)
プロピオニルオキシ}エチル]-2,4,8,10-テトラオキサ
スピロ[5.5]ウンデカン フェノール系酸化防止剤8:ビス[2-(3'-t-ブチル-2'
-ヒドロキシ-5'-メチルベンジル)-6-t-ブチル-4-メチ
ルフェニル]テレフタレート フェノール系酸化防止剤9:ビス[3,3-ビス(4'-ヒド
ロキシ-3'-t-ブチルフェニル)ブチリックアシッド]エ
チレングリコールエステル フェノール系酸化防止剤10:2,2'-エチリデン-ビス(4,
6-ジ-t-アミルフェノール) フェノール系酸化防止剤11:2,4-ジ-t-アミル-6-[3,5-
ジ-t-アミル-2-ヒドロキシ(α-メチルベンジル)]フ
ェニルアクリレート フェノール系酸化防止剤12:4,4'-チオ-ビス(6-t-ブチ
ル-3-メチルフェノール) フェノール系酸化防止剤13:トコフェロール
【0070】チオエーテル系酸化防止剤1:ジミリスチ
ルチオジプロピオネート チオエーテル系酸化防止剤2:ジステアリルチオジプロ
ピオネート チオエーテル系酸化防止剤3:ペンタエリスリトール-
テトラキス(3-ラウリルチオプロピオネート) チオエーテル系酸化防止剤4:ジオクタデシルジスルフ
ィド リン系酸化防止剤1:ビス(2,4-ジ-t-ブチルフェニ
ル)-ペンタエリスリトール-ジフォスファイト リン系酸化防止剤2:ビス(2,6-ジ-t-ブチル-4-メチル
フェニル)-ペンタエリスリトール-ジフォスファイト リン系酸化防止剤3:ビス[2,2'-エチリデン-ビス(4,
6-ジ-t-アミルフェニル)]-3,9-ビス(1,1-ジメチル-2
-ヒドロキシエチル)-2,4,8,10-テトラオキサスピロ
[5.5]ウンデカン-ジフォスファイト リン系酸化防止剤4:テトラキス(2,4-ジ-t-ブチルフ
ェニル)-4,4'-ビフェニレン-ジ-フォスフォナイト リン系酸化防止剤5:トリス(2,4-ジ-t-ブチルフェニ
ル)フォスファイト リン系酸化防止剤6:2,2'-メチレン-ビス(4,6-ジ-t-
ブチルフェニル)オクチルフォスファイト リン系酸化防止剤7:2,2'-メチレン-ビス(4,6-ジ-t-
ブチルフェニル)ステアリルフォスファイト
【0071】光安定剤1:2-ヒドロキシ-4-n-オクトキ
シベンゾフェノン 光安定剤2:2-(2'-ヒドロキシ-3'-t-ブチル-5'-メチ
ルフェニル)-5-クロロベンゾトリアゾール 光安定剤3:2,4-ジ-t-ブチルフェニル-3',5'-ジ-t-ブ
チル-4'-ヒドロキシベンゾエート 光安定剤4:n-ヘキサデシル-3,5-ジ-t-ブチル-4-ヒド
ロキシベンゾエート 光安定剤5:ビス(2,2,6,6-テトラメチル-4-ピペリジ
ル)セバケート 光安定剤6:テトラキス(1,2,2,6,6-ペンタメチル-4-
ピペリジル)1,2,3,4-ブタンテトラカルボキシレート 光安定剤7:3,9-ビス[1,1-ジメチル-2-{トリス(1,
2,2,6,6-ペンタメチル-4-ピペリジルオキシカルボニ
ル)ブチルカルボニルオキシ}エチル]-2,4,8,10-テト
ラオキサスピロ[5.5]ウンデカン 光安定剤8:ポリ[[6-[(1,1,3,3-テトラメチルブチ
ル)イミノ]-1,3,5-トリアジン-2,4-ジイル][(2,2,
6,6-テトラメチル-4-ピペリジル)イミノ]ヘキサメチ
レン[(2,2,6,6-テトラメチル-4-ピペリジル)イミ
ノ]] 光安定剤9:ポリ[[6-モルフォリノ-1,3,5-トリアジ
ン-2,4-ジイル][(2,2,6,6-テトラメチル-4-ピペリジ
ル)イミノ]ヘキサメチレン[(2,2,6,6-テトラメチル
-4-ピペリジル)イミノ]] 光安定剤10:1,5,8,12-テトラキス[4,6-ビス(N-(1,
2,2,6,6-ペンタメチル-4-ピペリジル)-ブチルアミノ)
-1,3,5-トリアジン-2-イル]-1,5,8,12-テトラアザドデ
カン
【0072】重金属不活性化剤1:N,N'-ビス[2-〔3
-(3,5-ジ-t-ブチル-4-ヒドロキシフェニル)プロピオ
ニルオキシ〕エチル]オキサミド 重金属不活性化剤2:トリス[2-t-ブチル-4-チオ(2'-
メチル-4'-ヒドロキシ-5'-t-ブチルフェニル)-5-メチ
ルフェニル]フォスファイト 重金属不活性化剤3:N,N'-ビス[3-(3,5-ジ-t-ブチ
ル-4-ヒドロキシフェニル)プロピオニル]ヒドラジン 重金属不活性化剤4:3-サリシロイルアミノ-1,2,4-ト
リアゾール 重金属不活性化剤5:デカメチレンジカルボキシリック
アシッド-ビス(N'-サリシロイルヒドラジド)
【0073】ラジカル発生剤1:2,5-ジ-メチル-2,5-ジ
(t-ブチルパーオキシ)ヘキサン ラジカル発生剤2:1,3-ビス(t-ブチルパーオキシイソ
プロピル)ベンゼン 透明化剤1:1・3,2・4-ジベンジリデンソルビトール 透明化剤2:1・3,2・4-ジ(p-メチルベンジリデン)ソル
ビトール 透明化剤3:1・3,2・4-ジ(p-エチルベンジリデン)ソル
ビトール 透明化剤4:1・3-p-クロルベンジリデン-2・4-p-メチル
ベンジリデンソルビトール 透明化剤5:1・3-ベンジリデン-2・4-(2,4-ジメチルベ
ンジリデン)ソルビトール 透明化剤6:1・3-(2,4-ジメチルベンジリデン)-2・4-
ベンジリデンソルビトール 透明化剤7:1・3,2・4-ジ(2,4-ジメチルベンジリデン)
ソルビトール 透明化剤8:1・3,2・4-ジ(3,4-ジメチルベンジリデン)
ソルビトール 帯電防止剤1:グリセリルモノステアレート 帯電防止剤2:N,N-ビス(2-ヒドロキシエチル)タロ
ウアミン 滑剤1:オレイン酸アミド 滑剤2:エルカ酸アミド 滑剤3:ステアリン酸アミド 滑剤4:ベヘン酸アミド 滑剤5:N,N'-エチレン-ビス-ステアロアミド EPR:非晶性エチレン-プロピレンランダム共重合体
(ムーニー粘度ML1+4(100℃)63、プロピレン含有量23重
量%;日本合成ゴム(株)製 JSR T7961) EPDM:非晶性エチレン-プロピレン-エチリデンノル
ボルネンランダム共重合体(ムーニー粘度ML1+4(100℃)
82、プロピレン含有量26重量%、ヨウ素価15.0;日本合
成ゴム(株)製 JSR EP57P)
【0074】造核剤1:安息香酸ナトリウム 造核剤2:p-t-ブチル安息香酸アルミニウム 造核剤3:ナトリウム-ビス(4-t-ブチルフェニル)フ
ォスフェート 造核剤4:ナトリウム-2,2'-メチレン-ビス(4,6-ジ-t-
ブチルフェニル)フォスフェート 中和剤1:ステアリン酸カルシウム 中和剤2:ステアリン酸亜鉛 中和剤3:ステアリン酸マグネシウム 中和剤4:ステアリン酸リチウム 中和剤5:ステアロイル乳酸カルシウム 中和剤6:ハイドロタルサイト(Mg4.5Al2(OH)13
3・3.5H2O)[協和化学工業(株)製 DHT−4A]
【0075】
【表1】
【0076】
【表2】
【0077】
【表3】
【0078】
【表4】
【0079】
【表5】
【0080】
【表6】
【0081】
【表7】
【0082】
【表8】
【0083】
【表9】
【0084】
【表10】
【0085】
【表11】
【0086】
【表12】
【0087】
【表13】
【0088】
【表14】
【0089】
【表15】
【0090】表3に記載の実施例および比較例は、結晶
性ポリオレフィンとして結晶性プロピレン単独重合体を
用いた場合である。第3表からわかるように、実施例1
〜15は本発明にかかわる化合物Aおよび化合物Bを配合
したものであり、実施例1〜15と比較例1(化合物Aお
よび化合物Bを配合しないもの)とをくらべてみると、
実施例1〜15は剛性面が著しく優れていることがわか
る。また、化合物Aのみを配合した比較例2〜3と実施
例1〜15をくらべてみると、比較例2〜3の剛性面の改
善効果は比較例1とくらべても明らかなようにほとんど
ないか、わずかにある程度である。同様に、化合物Bの
みを配合した比較例4と実施例1〜15をくらべてみる
と、比較例4の剛性面の改善効果もほとんどないことが
わかる。すなわち、化合物Aおよび化合物Bをそれぞれ
単独に配合しても剛性面の改善効果はほとんど認められ
ないことがわかる。従って、本発明にかかわる化合物A
および化合物Bの2成分の配合を同時に満たさない比較
各例は、本発明の効果を奏さないことが明らかである。
すなわち、本発明で得られる剛性面は、結晶性ポリオレ
フィンに化合物Aおよび化合物Bを配合したときにはじ
めてみられる特有の効果であるといえる。表4〜表15
は、結晶性ポリオレフィンとしてそれぞれ結晶性プロ
ピレン単独重合体、結晶性プロピレン単独重合体、結
晶性エチレン-プロピレンランダム共重合体および高密
度エチレン単独重合体の混合物、結晶性プロピレン単
独重合体、結晶性エチレン-プロピレンランダム共重合
体、結晶性エチレン-プロピレン-ブテン-1 3元共重合
体および高密度エチレン-プロピレン共重合体の混合物
または結晶性エチレン-プロピレンブロック共重合体
を用いたものであり、これらについても上述と同様の効
果が確認された。また、表6〜表7および表10〜表15の
本発明組成物である実施各例において、化合物Aおよび
化合物Bを配合することによって剛性面の向上に伴う耐
衝撃性の低下がみられず、比較各例とくらべても耐衝撃
性は何ら遜色のないことが確認された。
【0091】
【発明の効果】本発明の組成物は、(1)成形品としたと
きの該成形品の剛性面が著しく優れている。(2)成形品
の薄肉化を計ることができ省資源に寄与するばかりでな
く、成形時の冷却速度も早くなるので単位時間当りの成
形速度を早くすることができ生産性の向上にも寄与でき
る。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 結晶性ポリオレフィン100重量部に対し
    て、下記化1で示される環状リン化合物および下記で
    示されるリチウムアルミニウム複合水酸化物塩をそれぞ
    れ0.001〜1重量部配合してなる結晶性ポリオレフィン
    組成物。 【化1】 [Al2Li(OH)6]hA・kH2O (ただし、式中Rは炭素数1〜4のアルキリデン基、硫
    黄もしくは直接結合を、Ar1およびAr2はアリーレン
    基、アルキルアリーレン基、シクロアルキルアリーレン
    基、アリールアリーレン基もしくはアラールキルアリー
    レン基を、Xはフッ素もしくは水酸基をそれぞれ示し、
    Xがフッ素を示す場合には、mは1を、nは0をそれぞ
    れ示し、Xが水酸基を示す場合には、mは0を、nは1
    をそれぞれ示す。Aは無機または有機のアニオンを、h
    はアニオンAの価数を、kは3以下の正数もしくは0を
    それぞれ示す。)
  2. 【請求項2】 結晶性ポリオレフィン100重量部に対し
    て、無機充填剤0.01〜25重量部をさらに配合してなる請
    求項1記載の結晶性ポリオレフィン組成物。
  3. 【請求項3】 結晶性ポリオレフィンとして、アイソタ
    クチックペンタッド分率(P)とメルトフローレート(M
    FR:230℃における荷重2.16kgを加えた場合の10分間
    の溶融樹脂の吐出量)との関係が1.00≧P≧0.015 log
    MFR+0.955である結晶性プロピレン単独重合体を用
    いる請求項1もしくは請求項2いずれか1項記載の結晶
    性ポリオレフィン組成物。
  4. 【請求項4】 結晶性ポリオレフィンとして、プロピレ
    ン単独重合体のアイソタクチックペンタッド分率(P)と
    メルトフローレート(MFR)との関係が1.00≧P≧0.01
    5 logMFR+0.955である第1段階重合体が全重合体量
    の70〜95重量%であり、ついで全重合体量の30〜5重量
    %のエチレンもしくはエチレンとプロピレンを1段階以
    上で重合させてなりエチレン含有量が全重合体量の3〜
    20重量%である結晶性エチレン-プロピレンブロック共
    重合体を用いる請求項1もしくは請求項2いずれか1項
    記載の結晶性ポリオレフィン組成物。
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