JP2978230B2 - 結晶性ポリオレフィン組成物 - Google Patents

結晶性ポリオレフィン組成物

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JP2978230B2 JP2278527A JP27852790A JP2978230B2 JP 2978230 B2 JP2978230 B2 JP 2978230B2 JP 2278527 A JP2278527 A JP 2278527A JP 27852790 A JP27852790 A JP 27852790A JP 2978230 B2 JP2978230 B2 JP 2978230B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、剛性および耐熱剛性に優れた成形品が得ら
れる結晶性ポリオレフィン組成物に関する。さらに詳し
くは、結晶性ポリオレフィンに特定の構造を有する環状
リン化合物および特定のリチウム塩をそれぞれ特定量配
合してなる剛性および耐熱剛性に優れた成形品が得られ
る結晶性ポリオレフィン組成物に関する。
[従来の技術] 一般に結晶性ポリオレフィンは比較的安価でかつ優れ
た機械的性質を有するので、射出成形品、中空成形品、
フィルム、シート、繊維など各種の成形品の製造に用い
られている。しかしながら各種の具体的用途によって
は、機械的性質が充分とはいえない場合があり、その具
体的用途の拡大に制限を受けるという問題がある。とり
わけ剛性および耐熱剛性などの剛性面(以下、剛性面と
は剛性および耐熱剛性を意味する。)に関しては、ポリ
スチレン、ABS樹脂、ポリエチレンテレフタレートおよ
びポリブチレンテレフタレートなどのポリエステルなど
にくらべて劣ることから、結晶性ポリオレフィンの使用
用途に制限を受けるといった欠点がある。このため、従
来から結晶性ポリオレフィンの剛性面を向上させる目的
で各種の造核剤が用いられている。
また、本発明者は剛性および低温における耐衝撃性を
改善した成形品が得られるポリオレフィン組成物すなわ
ちポリオレフィンに特定構造を有する環状リン化合物の
特定量を配合してなる組成物を特開昭60−181146号公報
として先に提案し、また該公報には金属石鹸類などの分
散剤もしくは中和剤を該ポリオレフィン組成物に併用で
きることが記載されている。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、結晶性ポリオレフィンに従来公知の各
種造核剤を配合した組成物から得られる成形品の剛性面
は、ある程度改善はされるもののいまだ充分満足できる
ものではない。また、前記特開昭60−181146号公報に提
案したポリオレフィン組成物から得られる成形品の剛性
面は、改善はされるもののいまだ充分満足できるもので
はなく、さらに該公報の実施例には金属石鹸類としてス
テアリン酸カルシウムの記載はあるものの、脂肪酸リチ
ウムを該ポリオレフィン組成物に併用することによって
ポリオレフィン組成物から得られる成形品の剛性面を改
善させることはなんら記載されておらず、また該併用に
よって剛性面が改善することを示唆した記載もない。
本発明者は、結晶性ポリオレフィン組成物に関する上
述の問題点すなわち剛性面の改善された成形品を与える
結晶性ポリオレフィン組成物を得るべく鋭意研究した。
その結果、本発明者は結晶性ポリオレフィンに特定の
構造を有する環状リン化合物および特定のリチウム塩を
それぞれ特定量配合してなる結晶性ポリオレフィン組成
物が、剛性面を改善した成形品を与える組成物であるこ
とを見い出し、この知見に基づき本発明を完成した。
以上の記述から明らかなように、本発明の目的は成形
品としたときの該成形品の剛性面が改善された結晶性ポ
リオレフィン組成物を提供することである。
[課題を解決するための手段] 本発明は下記の構成を有する。
(1)結晶性ポリオレフィン100重量部に対して、下記
一般式[I]で示される環状リン化合物(以下、化合物
Aという。)および下記〜から選ばれた1種または
2種以上の化合物(以下、化合物Bという。)をそれぞ
れ0.01〜1重量部配合してなる結晶性ポリオレフィン組
成物。
脂肪族モノカルボン酸リチウム ジチオカルバミン酸リチウム 2−メルカプトベンゾチアゾールのリチウム塩 2−メルカプトベンズイミダゾールのリチウム塩 ベンゾトリアゾールのリチウム塩 炭素数2〜6の脂肪族ヒドロキシ酸リチウム 下記一般式[II]で示されるリチウムフォスフィネー
ト系化合物 (ただし、式中Ar1〜Ar4はアリーレン基、アルキルアリ
ーレン基、シクロアルキルアリーレン基、アリールアリ
ーレン基もしくはアラールキルアリーレン基をそれぞれ
示す。) (2)結晶性ポリオレフィン100重量部に対して、化合
物Aおよび化合物Bをそれぞれ0.01〜1重量部、無機充
填剤を0.01〜25重量部配合してなる結晶性ポリオレフィ
ン組成物。
(3)結晶性ポリオレフィンとして、アイソタクチック
ペンタッド分率(P)とメルトフローレート(MFR;230
℃における荷重2.16kgを加えた場合の10分間の溶融樹脂
の吐出量)との関係が1.00≧P≧0.015logMFR+0.955で
ある結晶性プロピレン単独重合体を用いる前記第(1)
項もしくは第(2)項記載の結晶性ポリオレフィン組成
物。
(4)結晶性ポリオレフィンとして、プロピレン単独重
合体のアイソタクチックペンタッド分率(P)とメルト
フローレート(MFR)との関係が1.00≧P≧0.015logMFR
+0.955である第1段階重合体が全重合体量の70〜95重
量%であり、ついで全重合体量の30〜5重量%のエチレ
ンもしくはエチレンとプロピレンを1段階以上で重合さ
せてなりエチレン含有量が全重合体量の3〜20重量%で
ある結晶性エチレン−プロピレンブロック共重合体を用
いる前記第(1)項もしくは第(2)項記載の結晶性ポ
リオレフィン組成物。
本発明で用いる結晶性ポリオレフィンは、エチレン、
プロピレン、ブテン−1、ペンテン−1,4−メチル−ペ
ンテン、ヘキセン−1、オクテン−1などのα−オレフ
ィンの結晶性単独重合体、これら2種以上のα−オレフ
ィンの結晶性もしくは低結晶性ランダム共重合体または
結晶性ブロック共重合体、上述のα−オレフィンと酢酸
ビニルもしくはアクリル酸エステルとの共重合体、該共
重合体のケン化物、これらα−オレフィンと不飽和シラ
ン化合物との共重合体、これらα−オレフィンと不飽和
カルボン酸もしくはその無水物との共重合体、該共重合
体と金属イオン化合物との反応生成物、上述のα−オレ
フィンの結晶性単独重合体、結晶性もしくは低結晶性ラ
ンダム共重合体または結晶性ブロック共重合体を不飽和
カルボン酸もしくはその誘導体で変性した変性ポリオレ
フィン、上述のα−オレフィンの結晶性単独重合体、結
晶性もしくは低結晶性ランダム共重合体または結晶性ブ
ロック共重合体を不飽和シラン化合物で変性したシラン
変性ポリオレフィンなどを例示することができ、これら
結晶性ポリオレフィンの単独使用はもちろんのこと、2
種以上の結晶性ポリオレフィンを混合して用いることも
できる。また上述の結晶性ポリオレフィンに各種合成ゴ
ム(たとえば非晶性エチレン−プロピレンランダム共重
合体、非晶性エチレン−プロピレン−非共役ジエン3元
共重合体、ポリブタジエン、ポリイソプレン、ポリクロ
ロプレン、塩素化ポリエチレン、塩素化ポリプロピレ
ン、フッ素ゴム、スチレン−ブタジエン系ゴム、アクリ
ロニトリル−ブタジエン系ゴム、スチレン−ブタジエン
−スチレンブロック共重合体、スチレン−イソプレン−
スチレンブロック共重合体、スチレン−エチレン−ブチ
レン−スチレンブロック共重合体、スチレン−プロピレ
ン−ブチレン−スチレンブロック共重合体など)または
熱可塑性合成樹脂(たとえばポリスチレン、スチレン−
アクリロニトリル共重合体、アクリロニトリル−ブタジ
エン−スチレン共重合体、ポリアミド、ポリエチレンテ
レフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリカー
ボネート、ポリ塩化ビニル、フッ素樹脂、石油樹脂(た
とえばC5系石油樹脂、水添C5系石油樹脂、C9系石油樹
脂、水添C9系石油樹脂、C5−C9共重合石油樹脂、水添C5
−C9共重合石油樹脂、酸変性C9系石油樹脂など)、DCPD
樹脂(たとえばシクロペンタジエン系石油樹脂、水添シ
クロペンタジエン系石油樹脂、シクロペンタジエン−C5
共重合石油樹脂、水添シクロペンタジエン−C5共重合石
油樹脂、シクロペンタジエン−C9共重合石油樹脂、水添
シクロペンタジエン−C9共重合石油樹脂、シクロペンタ
ジエン−C5−C9共重合石油樹脂、水添シクロペンタジエ
ン−C5−C9共重合石油樹脂などの軟化点80〜200℃のDCP
D樹脂)などを混合して用いることもできる。結晶性プ
ロピレン単独重合体、プロピレン成分を70重量%以上含
有する結晶性プロピレン共重合体であって、結晶性エチ
レン−プロピレンランダム共重合体、結晶性プロピレン
−ブテン−1ランダム共重合体、結晶性エチレン−プロ
ピレン−ブテン−13元共重合体、結晶性プロピレン−ヘ
キセン−ブテン−13元共重合体およびこれらの2種以上
の混合物が特に好ましく用いられる。とりわけ本発明で
用いる結晶性ポリオレフィンとして、アイソタクチック
ペンタッド分率(P)とメルトフローレート(MFR)と
の関係が1.00≧P≧0.015logMFR+0.955を満足する結晶
性プロピレン単独重合体(以下、HCPP(H)と略記す
る。)、またはプロピレン単独重合体のアイソタクチッ
クペンタッド分率(P)とメルトフローレート(MFR)
との関係が1.00≧P≧0.015logMFR+0.955である第1段
階重合体が全重合体量の70〜95重量%であり、ついで全
重合体量の30〜5重量%のエチレンもしくはエチレンと
プロピレンを1段階以上で重合させてなりエチレン含有
量が全重合体量の3〜20重量%である結晶性エチレン−
プロピレンブロック共重合体(以下、HCPP(B)と略記
する。)を用いることは、得られる結晶性ポリオレフィ
ン組成物の剛性面がさらに改善されるので好ましい。こ
のようなHCPP(H)は、本願と同一出願人の出願にかか
わる特開昭58−104907号公報に記載された製造方法によ
って製造することができる。すなわち、有機アルミニウ
ム化合物(I)(たとえばトリエチルアルミニウム、ジ
エチルアルミニウムモノクロリドなど)もしくは有機ア
ルミニウム化合物(I)と電子供与体(たとえばジイソ
アミルエーテル、エチレングリコールモノメチルエーテ
ルなど)との反応生成物(V)を四塩化チタンと反応さ
せて得られる固体生成物(II)に、さらに電子供与体と
電子受容体(たとえば無水塩化アルミニウム、四塩化チ
タン、四塩化バナジウムなど)とを反応させて得られる
固体生成物(III)を有機アルミニウム化合物(I)お
よび芳香族カルボン酸エステル(IV)(たとえば安息香
酸エチル、p−トルイル酸メチル、p−トルイル酸エチ
ル、p−トルイル酸−2−エチルヘキシルなど)と組合
せ、該芳香族カルボン酸エステル(IV)と該固体生成物
(III)のモル比率IV/III=0.1〜10.0とした触媒(以
下、触媒(MC)と略記する。)の存在下にプロピレンを
1段階以上で重合させることによって得ることができ
る。また、HCPP(B)は、第1段階目の重合において
は、全重合体量(ただし、重合溶媒に対して可溶性の重
合体を除く)の70〜95重量%のプロピレンを重合させ
る。ついで第2段階目以降においてはエチレンもしくは
エチレンとプロピレンを1段階以上で重合させる。この
第2段階目以降において前述の全重合体量の30〜5重量
%のエチレンもしくはエチレンとプロピレンを1段階以
上で重合させる。ただし、最終的に得られた重合体(た
だし、重合溶媒に溶出した可溶性の重合体を除く)中の
エチレン含有量は全重合体量の3〜20重量%の範囲内に
なければならない。従って、第1段階目でプロピレンの
みを全重合体量の70重量%重合させた場合には、第2段
階目でブロック共重合されるエチレン量は20重量%以下
に限定されるから、その場合は残余の10〜27重量%につ
いてはプロピレンまたはプロピレンとエチレンを除く他
のα−オレフィンをブロック共重合させなければならな
い。しかしながら第1段階目でプロピレンを80重量%重
合させた場合には、第2段階目でエチレンのみを20重量
%重合することができる。以上のように、エチレンを重
合させることができる段階の限定と全重合体中のエチレ
ン含有量の限定の範囲内であれば、第2段階目において
エチレンを単独でまたはエチレンとプロピレンもしくは
他のα−オレフィンとを混合して1段階または多段階で
ブロック共重合を行うことができる。このようなHCPP
(B)は、本願と同一出願人の出願にかかわる特開昭58
−201816号公報に記載された製造方法によって製造する
ことができる。すなわち、触媒(MC)の存在下に全重合
体量の70〜95重量%のプロピレンを重合させ、ついで全
重合体量の30〜5重量%のエチレンもしくはエチレンと
プロピレンを1段階以上で重合させてエチレン含有量を
3〜20重量%となるように共重合させることによって得
ることができる。上述の1段階とは、これらの単量体の
連続的なもしくは1時的な供給の1区分を意味する。こ
こで、アイソタクチックペンタッド分率(P)とは、マ
クロモレキュールズ、6巻、6号、11月〜12月、925〜9
26頁(1973年)[Macromolecules,Vol.6,No.6,November
−December,925−926(1973)]に発表されている方
法、すなわち13C−NMRを使用して測定されるプロピレン
系重合体分子鎖中のペンタッド単位でのアイソタクチッ
ク分率である。言いかえると該分率は、プロピレンモノ
マー単位が5個連続してアイソタクチック結合したプロ
ピレンモノマー単位の分率を意味する。上述の13C−NMR
を使用した測定におけるスペクトルのピークの帰属の決
定は、マクロモレキュールズ、8巻、5号、9月〜10
月、687〜689頁(1975年)[Macromolecules,Vol.8,No.
5,September−October,687−689(1975)]に基づいて
行う。ちなみに後述の実施例における13C−NMRによる測
定にはFT−NMRの270MHzの装置を用い、27,000回の積算
測定により、シグナル検出限界をアイソタクチックペン
タッド分率で0.001にまで向上させて行った。上記HCPP
(H)およびHCPP(B)におけるアイソタクチックペン
タッド分率(P)とメルトフローレート(MFR)との関
係式の要件は、一般にMFRの低い結晶性プロピレン単独
重合体の前記分率Pは低下するので、使用すべき結晶性
プロピレン単独重合体として、そのMFRに対応したPの
下限値を限定することを構成要件としたものである。そ
して該Pは分率であるから1.00が上限となり、MFRは通
常0.05〜100g/10分である。また、MFRはJIS K 7210に準
拠し、230℃、荷重2.16kgで測定し、エチレン含有量は
赤外線吸収スペクトル法で測定する。さらに本発明で用
いる結晶性ポリオレフィンとして、ハロゲン化マグネシ
ウムに担持されたハロゲン化チタン触媒成分と有機アル
ミニウム触媒成分を含む高活性触媒組成物とりわけ該高
活性触媒組成物に電子供与体触媒成分をさらに組み合わ
せた高活性高立体規則性触媒組成物の存在下で重合して
得られる無脱灰の結晶性プロピレン系重合体を用いるこ
とは、得られる結晶性ポリオレフィン組成物の剛性面が
さらに改善されるので好ましい。
本発明で用いられる化合物Aとしては10−ヒドロキシ
−9,10−ジヒドロ−9−オキサ−10−フォスファフェナ
ンスレン−10−オキサイド、1−メチル−10−ヒドロキ
シ−9,10−ジヒドロ−9−オキサ−10−フォスファフェ
ナンスレン−10−オキサイド、2−メチル−10−ヒドロ
キシ−9,10−ジヒドロ−9−オキサ−10−フォスファフ
ェナンスレン−10−オキサイド、6−メチル−10−ヒド
ロキシ−9,10−ジヒドロ−9−オキサ−10−フォスファ
フェナンスレン−10−オキサイド、7−メチル−10−ヒ
ドロキシ−9,10−ジヒドロ−9−オキサ−10−フォスフ
ァフェナンスレン−10−オキサイド、8−メチル−10−
ヒドロキシ−9,10−ジヒドロ−9−オキサ−10−フォス
ファフェナンスレン−10−オキサイド、6,8−ジメチル
−10−ヒドロキシ−9,10−ジヒドロ−9−オキサ−10−
フォスファフェナンスレン−10−オキサイド、2,6,8−
トリメチル−10−ヒドロキシ−9,10−ジヒドロ−9−オ
キサ−10−フォスファフェナンスレン−10−オキサイ
ド、2−エチル−10−ヒドロキシ−9,10−ジヒドロ−9
−オキサ−10−フォスファフェナンスレン−10−オキサ
イド、6−エチル−10−ヒドロキシ−9,10−ジヒドロ−
9−オキサ−10−フォスファフェナンスレン−10−オキ
サイド、8−エチル−10−ヒドロキシ−9,10−ジヒドロ
−9−オキサ−10−フォスファフェナンスレン−10−オ
キサイド、6,8−ジエチル−10−ヒドロキシ−9,10−ジ
ヒドロ−9−オキサ−10−フォスファフェナンスレン−
10−オキサイド、2,6,8−トリエチル−10−ヒドロキシ
−9,10−ジヒドロ−9−オキサ−10−フォスファフェナ
ンスレン−10−オキサイド、2−i−プロピル−10−ヒ
ドロキシ−9,10−ジヒドロ−9−オキサ−10−フォスフ
ァフェナンスレン−10−オキサイド、6−i−プロピル
−10−ヒドロキシ−9,10−ジヒドロ−9−オキサ−10−
フォスファフェナンスレン−10−オキサイド、8−i−
プロピル−10−ヒドロキシ−9,10−ジヒドロ−9−オキ
サ−10−フォスファフェナンスレン−10−オキサイド、
6,8−ジ−i−プロピル−10−ヒドロキシ−9,10−ジヒ
ドロ−9−オキサ−10−フォスファフェナンスレン−10
−オキサイド、2,6,8−トリ−i−プロピル−10−ヒド
ロキシ−9,10−ジヒドロ−9−オキサ−10−フォスファ
フェナンスレン−10−オキサイド、2−s−ブチル−10
−ヒドロキシ−9,10−ジヒドロ−9−オキサ−10−フォ
スファフェナンスレン−10−オキサイド、6−s−ブチ
ル−10−ヒドロキシ−9,10−ジヒドロ−9−オキサ−10
−フォスファフェナンスレン−10−オキサイド、8−s
−ブチル−10−ヒドロキシ−9,10−ジヒドロ−9−オキ
サ−10−フォスファフェナンスレン−10−オキサイド、
1,8−ジ−s−ブチル−10−ヒドロキシ−9,10−ジヒド
ロ−9−オキサ−10−フォスファフェナンスレン−10−
オキサイド、2,6,8−トリ−s−ブチル−10−ヒドロキ
シ−9,10−ジヒドロ−9−オキサ−10−フォスファフェ
ナンスレン−10−オキサイド、2−t−ブチル−10−ヒ
ドロキシ−9,10−ジヒドロ−9−オキサ−10−フォスフ
ァフェナンスレン−10−オキサイド、6−t−ブチル−
10−ヒドロキシ−9,10−ジヒドロ−9−オキサ−10−フ
ォスファフェナンスレン−10−オキサイド、8−t−ブ
チル−10−ヒドロキシ−9,10−ジヒドロ−9−オキサ−
10−フォスファフェナンスレン−10−オキサイド、1,6
−ジ−t−ブチル−10−ヒドロキシ−9,10−ジヒドロ−
9−オキサ−10−フォスファフェナンスレン−10−オキ
サイド、2,6−ジ−t−ブチル−10−ヒドロキシ−9,10
−ジヒドロ−9−オキサ−10−フォスファフェナンスレ
ン−10−オキサイド、2,7−ジ−t−ブチル−10−ヒド
ロキシ−9,10−ジヒドロ−9−オキサ−10−フォスファ
フェナンスレン−10−オキサイド、2,8−ジ−t−ブチ
ル−10−ヒドロキシ−9,10−ジヒドロ−9−オキサ−10
−フォスファフェナンスレン−10−オキサイド、6,8−
ジ−t−ブチル−10−ヒドロキシ−9,10−ジヒドロ−9
−オキサ−10−フォスファフェナンスレン−10−オキサ
イド、2,6,8−トリ−t−ブチル−10−ヒドロキシ−9,1
0−ジヒドロ−9−オキサ−10−フォスファフェナンス
レン−10−オキサイド、2−t−アミル−10−ヒドロキ
シ−9,10−ジヒドロ−9−オキサ−10−フォスファフェ
ナンスレン−10−オキサイド、6−t−アミル−10−ヒ
ドロキシ−9,10−ジヒドロ−9−オキサ−10−フォスフ
ァフェナンスレン−10−オキサイド、8−t−アミル−
10−ヒドロキシ−9,10−ジヒドロ−9−オキサ−10−フ
ォスファフェナンスレン−10−オキサイド、6,8−ジ−
t−アミル−10−ヒドロキシ−9,10−ジヒドロ−9−オ
キサ−10−フォスファフェナンスレン−10−オキサイ
ド、2,6,8−トリ−t−アミル−10−ヒドロキシ−9,10
−ジヒドロ−9−オキサ−10−フォスファフェナンスレ
ン−10−オキサイド、2−t−オクチル−10−ヒドロキ
シ−9,10−ジヒドロ−9−オキサ−10−フォスファフェ
ナンスレン−10−オキサイド、6−t−オクチル−10−
ヒドロキシ−9,10−ジヒドロ−9−オキサ−10−フォス
ファフェナンスレン−10−オキサイド、8−t−オクチ
ル−10−ヒドロキシ−9,10−ジヒドロ−9−オキサ−10
−フォスファフェナンスレン−10−オキサイド、6,8−
ジ−t−オクチル−10−ヒドロキシ−9,10−ジヒドロ−
9−オキサ−10−フォスファフェナンスレン−10−オキ
サイド、2,6,8−トリ−t−オクチル−10−ヒドロキシ
−9,10−ジヒドロ−9−オキサ−10−フォスファフェナ
ンスレン−10−オキサイド、2−シクロヘキシル−10−
ヒドロキシ−9,10−ジヒドロ−9−オキサ−10−フォス
ファフェナンスレン−10−オキサイド、6−シクロヘキ
シル−10−ヒドロキシ−9,10−ジヒドロ−9−オキサ−
10−フォスファフェナンスレン−10−オキサイド、8−
シクロヘキシル−10−ヒドロキシ−9,10−ジヒドロ−9
−オキサ−10−フォスファフェナンスレン−10−オキサ
イド、6,8−ジ−シクロヘキシル−10−ヒドロキシ−9,1
0−ジヒドロ−9−オキサ−10−フォスファフェナンス
レン−10−オキサイド、2,6,8−トリ−シクロヘキシル
−10−ヒドロキシ−9,10−ジヒドロ−9−オキサ−10−
フォスファフェナンスレン−10−オキサイド、6−フェ
ニル−10−ヒドロキシ−9,10−ジヒドロ−9−オキサ−
10−フォスファフェナンスレン−10−オキサイド、2−
ベンジル−10−ヒドロキシ−9,10−ジヒドロ−9−オキ
サ−10−フォスファフェナンスレン−10−オキサイド、
6−ベンジル−10−ヒドロキシ−9,10−ジヒドロ−9−
オキサ−10−フォスファフェナンスレン−10−オキサイ
ド、8−ベンジル−10−ヒドロキシ−9,10−ジヒドロ−
9−オキサ−10−フォスファフェナンスレン−10−オキ
サイド、6,8−ジ−ベンジル−10−ヒドロキシ−9,10−
ジヒドロ−9−オキサ−10−フォスファフェナンスレン
−10−オキサイド、2,6,8−トリ−ベンジル−10−ヒド
ロキシ−9,10−ジヒドロ−9−オキサ−10−フォスファ
フェナンスレン−10−オキサイド、2−(α−メチルベ
ンジル)−10−ヒドロキシ−9,10−ジヒドロ−9−オキ
サ−10−フォスファフェナンスレン−10−オキサイド、
6−(α−メチルベンジル)−10−ヒドロキシ−9,10−
ジヒドロ−9−オキサ−10−フォスファフェナンスレン
−10−オキサイド、8−(α−メチルベンジル)−10−
ヒドロキシ−9,10−ジヒドロ−9−オキサ−10−フォス
ファフェナンスレン−10−オキサイド、6,8−ジ(α−
メチルベンジル)−10−ヒドロキシ−9,10−ジヒドロ−
9−オキサ−10−フォスファフェナンスレン−10−オキ
サイド、2,6,8−トリ(α−メチルベンジル)−10−ヒ
ドロキシ−9,10−ジヒドロ−9−オキサ−10−フォスフ
ァフェナンスレン−10−オキサイド、2,6−ジ(α,α
−ジメチルベンジル)−10−ヒドロキシ−9,10−ジヒド
ロ−9−オキサ−10−フォスファフェナンスレン−10−
オキサイド、6−t−ブチル−8−メチル−10−ヒドロ
キシ−9,10−ジヒドロ−9−オキサ−10−フォスファフ
ェナンスレン−10−オキサイド、6−ベンジル−8−メ
チル−10−ヒドロキシ−9,10−ジヒドロ−9−オキサ−
10−フォスファフェナンスレン−10−オキサイド、6−
シクロヘキシル−8−t−ブチル−10−ヒドロキシ−9,
10−ジヒドロ−9−オキサ−10−フォスファフェナンス
レン−10−オキサイド、6−ベンジル−8−t−ブチル
−10−ヒドロキシ−9,10−ジヒドロ−9−オキサ−10−
フォスファフェナンスレン−10−オキサイド、6−(α
−メチルベンジル)−8−t−ブチル−10−ヒドロキシ
−9,10−ジヒドロ−9−オキサ−10−フォスファフェナ
ンスレン−10−オキサイド、6−t−ブチル−8−シク
ロヘキシル−10−ヒドロキシ−9,10−ジヒドロ−9−オ
キサ−10−フォスファフェナンスレン−10−オキサイ
ド、6−ベンジル−8−シクロヘキシル−10−ヒドロキ
シ−9,10−ジヒドロ−9−オキサ−10−フォスファフェ
ナンスレン−10−オキサイド、6−t−ブチル−8−ベ
ンジル−10−ヒドロキシ−9,10−ジヒドロ−9−オキサ
−10−フォスファフェナンスレン−10−オキサイド、6
−シクロヘキシル−8−ベンジル−10−ヒドロキシ−9,
10−ジヒドロ−9−オキサ−10−フォスファフェナンス
レン−10−オキサイド、2,6−ジ−t−ブチル−8−ベ
ンジル−10−ヒドロキシ−9,10−ジヒドロ−9−オキサ
−10−フォスファフェナンスレン−10−オキサイドおよ
び2,6−ジシクロヘキシル−8−ベンジル−10−ヒドロ
キシ−9,10−ジヒドロ−9−オキサ−10−フォスファフ
ェナンスレン−10−オキサイドなどを例示でき、特に10
−ヒドロキシ−9,10−ジヒドロ−9−オキサ−10−フォ
スファフェナンスレン−10−オキサイドが好ましい。こ
れら化合物Aの単独使用はもちろんのこと、2種以上の
化合物Aを併用することもできる。該化合物Aの配合割
合は、結晶性ポリオレフィン100重量部に対して0.01〜
1重量部、好ましくは0.05〜0.5重量部である。0.01重
量部未満の配合では剛性面の改善効果が充分に発揮され
ず、また1重量部を超えても構わないが、それ以上の剛
性面の改善効果が期待できず実際的でないばかりでなく
また不経済である。
本発明で用いられる化合物Bとしては酢酸リチウム、
プロピオン酸リチウム、酪酸リチウム、吉草酸リチウ
ム、α−メチル酪酸リチウム、ヘキサン酸リチウム、ソ
ルビン酸リチウム、オクタン酸リチウム、2−エチルヘ
キサン酸リチウム、ノナン酸リチウム、デカン酸リチウ
ム、カプロレイン酸リチウム、ウンデカン酸リチウム、
ウンデシレン酸リチウム、ラウリン酸リチウム、リンデ
ル酸リチウム、ミリスチン酸リチウム、フィゼテリン酸
リチウム、ミリストレイン酸リチウム、パルミチン酸リ
チウム、パルミトレイン酸リチウム、ヒラゴ酸リチウ
ム、ステアリン酸リチウム、ペトロセリン酸リチウム、
オレイン酸リチウム、エライジン酸リチウム、アスクレ
ピン酸リチウム、バクセン酸リチウム、リノール酸リチ
ウム、α−エレオステアリン酸リチウム、β−エレオス
テアリン酸リチウム、プニカ酸リチウム、リノレン酸リ
チウム、γ−リノレン酸リチウム、モロクチ酸リチウ
ム、ステアリドン酸リチウム、ステアロール酸リチウ
ム、アラキン酸リチウム、ガドレイン酸リチウム、ゴン
ドイン酸リチウム、アラキドン酸リチウム、ベヘン酸リ
チウム、セトレイン酸リチウム、エルカ酸リチウム、ブ
ラシジン酸リチウム、イワシ酸リチウム、リグノセリン
酸リチウム、セラコレイン酸リチウム、ニシン酸リチウ
ム、セロチン酸リチウム、キシメン酸リチウム、モンタ
ン酸リチウム、メリシン酸リチウム、ルメクエン酸リチ
ウム、2−ヒドロキシテトラデカン酸リチウム、イプロ
ール酸リチウム、2−ヒドロキシヘキサデカン酸リチウ
ム、ヤラピノール酸リチウム、ユニペリン酸リチウム、
アンブレットール酸リチウム、アリューリット酸リチウ
ム、2−ヒドロキシオクタデカン酸リチウム、12−ヒド
ロキシオクタデカン酸リチウム、18−ヒドロキシオクタ
デカン酸リチウム、9,10−ジヒドロキシオクタデカン酸
リチウム、リシノール酸リチウム、カムロレン酸リチウ
ム、リカン酸リチウム、フェロン酸リチウム、セレブロ
ン酸リチウム、リチウム−ジメチル−ジチオカルバメー
ト、リチウム−ジエチル−ジチオカルバメート、リチウ
ム−ジ−n−ブチル−ジチオカルバメート、リチウム−
ジノニル−ジチオカルバメート、リチウム−ジラウリル
−ジチオカルバメート、リチウムメチル−フェニル−ジ
チオカルバメート、リチウムエチル−フェニル−ジチオ
カルバメート、リチウム−ジフェニル−ジチオカルバメ
ート、リチウム−ジトリル−ジチオカルバメート、リチ
ウム−ジベンジル−ジチオカルバメート、リチウム−2
−ベンゾチアゾールチオレート、リチウム−2−トリル
チアゾールチオレート、リチウム−2−ベンゾイミダゾ
ールチオレート、リチウム−2−トリルイミダゾールチ
オレート、ベンゾトリアゾールリチウム、トリルトリア
ゾールリチウム、グリコール酸リチウム、乳酸リチウ
ム、ヒドロアクリル酸リチウム、α−オキシ酪酸リチウ
ム、タルトロン酸リチウム、グリセリン酸チリウム、リ
ンゴ酸リチウム、酒石酸リチウム、メソ酒石酸リチウ
ム、ブドウ酸リチウム、クエン酸リチウム、リチウム−
ビス(1′−ヒドロキシ−2,2′−ビフェニレンフォス
フィネート)、リチウム−ビス(5−メチル−1′−ヒ
ドロキシ−2,2′−ビフェニレンフォスフィネート)、
リチウム−ビス(6−メチル−1′−ヒドロキシ−2,
2′−ビフェニレンフォスフィネート)、リチウム−ビ
ス(1′−ヒドロキシ−4′−メチル−2,2′−ビフェ
ニレンフォスフィネート)、リチウム−ビス(1′−ヒ
ドロキシ−5′−メチル−2,2′−ビフェニレンフォス
フィネート)、リチウム−ビス(1′−ヒドロキシ−
6′−メチル−2,2′−ビフェニレンフォスフィネー
ト)、リチウム−ビス(1′−ヒドロキシ−4′,6′−
ジメチル−2,2′−ビフェニレンフォスフィネート)、
リチウム−ビス(5,4′,6′−トリメチル−1′−ヒド
ロキシ−2,2′−ビフェニレンフォスフィネート)、リ
チウム−ビス(5−エチル−1′−ヒドロキシ−2,2′
−ビフェニレンフォスフィネート)、リチウム−ビス
(1′−ヒドロキシ−4′−エチル−2,2′−ビフェニ
レンフォスフィネート)、リチウム−ビス(1′−ヒド
ロキシ−6′−エチル−2,2′−ビフェニレンフォスフ
ィネート)、リチウム−ビス(1′−ヒドロキシ−
4′,6′−ジエチル−2,2′−ビフェニレンフォスフィ
ネート)、リチウム−ビス(5,4′,6′−トリエチル−
1′−ヒドロキシ−2,2′−ビフェニレンフォスフィネ
ート)、リチウム−ビス(5−i−プロピル−1′−ヒ
ドロキシ−2,2′−ビフェニレンフォスフィネート)、
リチウム−ビス(1′−ヒドロキシ−4′−i−プロピ
ル−2,2′−ビフェニレンフォスフィネート)、リチウ
ム−ビス(1′−ヒドロキシ−6′−i−プロピル−2,
2′−ビフェニレンフォスフィネート)、リチウム−ビ
ス(1′−ヒドロキシ−4′,6′−ジ−i−プロピル−
2,2′−ビフェニレンフォスフィネート)、リチウム−
ビス(5,4′,6′−トリ−i−プロピル−1′−ヒドロ
キシ−2,2′−ビフェニレンフォスフィネート)、リチ
ウム−ビス(5−s−ブチル−1′−ヒドロキシ−2,
2′−ビフェニレンフォスフィネート)、リチウム−ビ
ス(1′−ヒドロキシ−4′−s−ブチル−2,2′−ビ
フェニレンフォスフィネート)、リチウム−ビス(1′
−ヒドロキシ−6′−s−ブチル−2,2′−ビフェニレ
ンフォスフィネート)、リチウム−ビス(6,6′−ジ−
s−ブチル−1′−ヒドロキシ−2,2′−ビフェニレン
フォスフィネート)、リチウム−ビス(5,4′,6′−ト
リ−s−ブチル−1′−ヒドロキシ−2,2′−ビフェニ
レンフォスフィネート)、リチウム−ビス(5−t−ブ
チル−1′−ヒドロキシ−2,2′−ビフェニレンフォス
フィネート)、リチウム−ビス(1′−ヒドロキシ−
4′−t−ブチル−2,2′−ビフェニレンフォスフィネ
ート)、リチウム−ビス(1′−ヒドロキシ−6′−t
−ブチル−2,2′−ビフェニレンフォスフィネート)、
リチウム−ビス(5,6′−ジ−t−ブチル−1′−ヒド
ロキシ−2,2′−ビフェニレンフォスフィネート)、リ
チウム−ビス(5,4′−ジ−t−ブチル−1′−ヒドロ
キシ−2,2′−ビフェニレンフォスフィネート)、リチ
ウム−ビス(5,5′−ジ−t−ブチル−1′−ヒドロキ
シ−2,2′−ビフェニレンフォスフィネート)、リチウ
ム−ビス(6,4′−ジ−t−ブチル−1′−ヒドロキシ
−2,2′−ビフェニレンフォスフィネート)、リチウム
−ビス(1′−ヒドロキシ−4′,6′−ジ−t−ブチル
−2,2′−ビフェニレンフォスフィネート)、リチウム
−ビス(5,4′,6′−トリ−t−ブチル−1′−ヒドロ
キシ−2,2′−ビフェニレンフォスフィネート)、リチ
ウム−ビス(5−t−アミル−1′−ヒドロキシ−2,
2′−ビフェニレンフォスフィネート)、リチウム−ビ
ス(1′−ヒドロキシ−4′−t−アミル−2,2′−ビ
フェニレンフォスフィネート)、リチウム−ビス(1′
−ヒドロキシ−6′−t−アミル−2,2′−ビフェニレ
ンフォスフィネート)、リチウム−ビス(1′−ヒドロ
キシ−4′,6′−ジ−t−アミル−2,2′−ビフェニレ
ンフォスフィネート)、リチウム−ビス(5,4′,6′−
トリ−t−アミル−1′−ヒドロキシ−2,2′−ビフェ
ニレンフォスフィネート)、リチウム−ビス(5−t−
オクチル−1′−ヒドキシ−2,2′−ビフェニレンフォ
スフィネート)、リチウム−ビス(1′−ヒドロキシ−
4′−t−オクチル−2,2′−ビフェニレンフォスフィ
ネート)、リチウム−ビス(1′−ヒドロキシ−6′−
t−オクチル−2,2′−ビフェニレンフォスフィネー
ト)、リチウム−ビス(1′−ヒドロキシ−4′,6′−
ジ−t−オクチル−2,2′−ビフェニレンフォスフィネ
ート)、リチウム−ビス(5,4′,6′−トリ−t−オク
チル−1′−ヒドロキシ−2,2′−ビフェニレンフォス
フィネート)、リチウム−ビス(5−シクロヘキシル−
1′−ヒドロキシ−2,2′−ビフェニレンフォスフィネ
ート)、リチウム−ビス(1′−ヒドロキシ−4′−シ
クロヘキシル−2,2′−ビフェニレンフォスフィネー
ト)、リチウム−ビス(1′−ヒドロキシ−6′−シク
ロヘキシル−2,2′−ビフェニレンフォスフィネー
ト)、リチウム−ビス(1′−ヒドロキシ−4′,6′−
ジ−シクロヘキシル−2,2′−ビフェニレンフォスフィ
ネート)、リチウム−ビス(5,4′,6′−トリ−シクロ
ヘキシル−1′−ヒドロキシ−2,2′−ビフェニレンフ
ォスフィネート)、リチウム−ビス(1′−ヒドロキシ
−4′−フェニル−2,2′−ビフェニレンフォスフィネ
ート)、リチウム−ビス(5−ベンジル−1′−ヒドロ
キシ−2,2′−ビフェニレンフォスフィネート)、リチ
ウム−ビス(1′−ヒドロキシ−4′−ベンジル−2,
2′−ビフェニレンフォスフィネート)、リチウム−ビ
ス(1′−ヒドロキシ−6′−ベンジル−2,2′−ビフ
ェニレンフォスフィネート)、リチウム−ビス(1′−
ヒドロキシ−4′,6′−ジ−ベンジル−2,2′−ビフェ
ニレンフォスフィネート)、リチウム−ビス(5,4′,
6′−トリ−ベンジル−1′−ヒドロキシ−2,2′−ビフ
ェニレンフォスフィネート)、リチウム−ビス[5−
(α−メチルベンジル)−1′−ヒドロキシ−2,2′−
ビフェニレンフォスフィネート]、リチウム−ビス
[1′−ヒドロキシ−4′−(α−メチルベンジル)−
2,2′−ビフェニレンフォスフィネート]、リチウム−
ビス[1′−ヒドロキシ−6′−(α−メチルベンジ
ル)−2,2′−ビフェニレンフォスフィネート]、リチ
ウム−ビス[1′−ヒドロキシ−4′,6′−ジ(α−メ
チルベンジル)−2,2′−ビフェニレンフォスフィネー
ト]、リチウム−ビス[5,4′,6′−トリ(α−メチル
ベンジル)−1′−ヒドロキシ−2,2′−ビフェニレン
フォスフィネート]、リチウム−ビス[5,4′−ジ
(α,α−ジメチルベンジル)−1′−ヒドロキシ−2,
2′−ビフェニレンフォスフィネート]、リチウム−ビ
ス(1′−ヒドロキシ−4′−t−ブチル−6′−メチ
ル−2,2′−ビフェニレンフォスフィネート)、リチウ
ム−ビス(1′−ヒドロキシ−4′−ベンジル−6′−
メチル−2,2′−ビフェニレンフォスフィネート)、リ
チウム−ビス(1′−ヒドロキシ−4′−シクロヘキシ
ル−6′−t−ブチル−2,2′−ビフェニレンフォスフ
ィネート)、リチウム−ビス(1′−ヒドロキシ−4′
−ベンジル−6′−t−ブチル−2,2′−ビフェニレン
フォスフィネート)、リチウム−ビス[1′−ヒドロキ
シ−4′−(α−メチルベンジル)−6′−t−ブチル
−2,2′−ビフェニレンフォスフィネート]、リチウム
−ビス(1′−ヒドロキシ−4′−t−ブチル−6′−
シクロヘキル−2,2′−ビフェニレンフォスフィネー
ト)、リチウム−ビス(1′−ヒドロキシ−4′−ベン
ジル−6′−シクロヘキシル−2,2′−ビフェニレンフ
ォスフィネート)、リチウム−ビス(1′−ヒドロキシ
−4′−t−ブチル−6′−ベンジル−2,2′−ビフェ
ニレンフォスフィネート)、リチウム−ビス(1′−ヒ
ドロキシ−4′−シクロヘキシル−6′−ベンジル−2,
2′−ビフェニレンフォスフィネート)、リチウム−ビ
ス(5,4′−ジ−t−ブチル−6′−ベンジル−1′−
ヒドロキシ−2,2′−ビフェニレンフォスフィネート)
およびリチウム−ビス(5,4′−ジシクロヘキシル−
6′−ベンジル−1′−ヒドロキシ−2,2′−ビフェニ
レンフォスフィネート)などを例示できる。これら化合
物Bのうち、前記一般式[II]で示されるリチウムフォ
スフィネート系化合物はたとえば、以下の製造方法によ
って得ることができる。すなわち、下記反応式に従い、
前記一般式[II]で示されるリチウムフォスフィネート
系化合物に相当する環状リン化合物に、水酸化リチウム
を反応させ環状リン化合物を加水分解、開環させること
によって得ることができる。
(ただし、式中Ar3およびAr4はアリーレン基、アルキル
アリーレン基、シクロアルキルアリーレン基、アリール
アリーレン基もしくはアラールキルアリーレン基をそれ
ぞれ示す。) 特にステアリン酸リチウム、モンタン酸リチウム、12
−ヒドロキシオクタデカン酸リチウム、リチウム−ジ−
n−ブチル−ジチオカルバメート、リチウム−2−ベン
ゾチアゾールチオレート、リチウム−2−ベンズイミダ
ゾールチオレート、ベンゾトリアゾールリチウム、乳酸
リチウム、クエン酸リチウムおよびリチウム−ビス
(1′−ヒドロキシ−2,2′−ビフェニレンフォスフィ
ネート)が好ましい。これら化合物Bの単独作用はもち
ろんのこと、2種以上の化合物Bを併用することもでき
る。該化合物Bの配合割合は、結晶性ポリオレフィン10
0重量部に対して0.01〜1重量部、好ましくは0.05〜0.5
重量部である。0.01重量部未満の配合では剛性面の改善
効果が充分に発揮されず、また1重量部を超えても構わ
ないが、それ以上の剛性面の改善効果が期待できず実際
的でないばかりでなくまた不経済である。
本発明の組成物にあっては、無機充填剤を併用するこ
とによって、相乗的に剛性面の改善効果が発揮されるの
で併用することが好ましい。無機充填剤としては、タル
ク、マイカ、クレー、ウォラストナイト、ゼオライト、
カオリン、ベントナイト、パーライト、ケイソウ土、ア
スベスト、炭酸カルシウム、水酸化アルミニウム、水酸
化マグネシウム、二酸化ケイ素、二酸化チタン、酸化亜
鉛、酸化マグネシウム、硫化亜鉛、硫酸バリウム、ケイ
酸カルシウム、ケイ酸アルミニウム、ガラス繊維、チタ
ン酸カリウム、炭素繊維、カーボンブラック、グラファ
イトおよび金属繊維など、ならびにカップリング剤(た
とえばシラン系、チタネート系、ボロン系、アルミネー
ト系、ジルコアルミネート系など)の如き表面処理剤で
表面処理された前記無機充填剤を例示でき、特にタルク
が好ましい。これら無機充填剤の単独使用はもちろんの
こと、2種以上の無機充填剤を併用することもできる。
該無機充填剤の配合割合は、結晶性ポリオレフィン100
重量部に対して0.01〜25重量部、好ましくは0.1〜20重
量部、さらに好ましくは1〜15重量部である。
本発明の組成物にあっては、フェノール系酸化防止剤
を併用することによって、耐熱酸化劣化性を改善するこ
とができる。フェノール系酸化防止剤としては2,6−ジ
−t−ブチル−p−クレゾール、2−t−ブチル−4,6
−ジメチルフェノール、2,6−ジ−t−ブチル−4−エ
チルフェノール、2,6−ジ−t−ブチル−4−n−ブチ
ルフェノール、2,6−ジ−i−ブチル−4−n−ブチル
フェノール、2,6−ジ−シクロペンチル−4−メチルフ
ェノール、2−(α−メチルシクロヘキシル)−4,6−
ジメチルフェノール、2,6−ジ−オクタデシル−4−メ
チルフェノール、2,4,6−トリ−シクロヘキシルフェノ
ール、2,6−ジ−t−ブチル−4−メトキシメチルフェ
ノール、n−オクタデシル−β−(4′−ヒドロキシ−
3′,5′−ジ−t−ブチルフェニル)プロピオネート、
2,6−ジ−t−ブチル−4−メトキシフェノール、2,5−
ジ−t−ブチルハイドロキノン、2,5−ジ−t−アミル
ハイドロキノン、2,2′−チオ−ビス(6−t−ブチル
−4−メチルフェノール)、2,2′−チオ−ビス(4−
オクチルフェノール)、2,2′−チオ−ビス(6−t−
ブチル−3−メチルフェノール)、4,4′−チオ−ビス
(6−t−ブチル−2−メチルフェノール)、4,4′−
チオ−ビス(6−t−ブチル−3−メチルフェノー
ル)、4,4′−チオ−ビス(2,6−ジ−t−ブチルフェノ
ール)、2,2′−メチレン−ビス(6−t−ブチル−4
−メチルフェノール)、2,2′−メチレン−ビス(6−
t−ブチル−4−エチルフェノール)、2,2′−メチレ
ン−ビス[4−メチル−6−(α−メチルシクロヘキシ
ル)−フェノール]、2,2′−メチレン−ビス(4−メ
チル−6−シクロヘキシルフェノール)、2,2′−メチ
レン−ビス(6−ノニル−4−メチルフェノール)、2,
2′−メチレン−ビス[6−(α−メチルベンジル)−
4−ノニルフェノール]、2,2′−メチレン−ビス[6
−(α,α−ジメチルベンジル)−4−ノニルフェノー
ル]、2,2′−メチレン−ビス(4,6−ジ−t−ブチルフ
ェノール)、2,2′−エチリデン−ビス(4,6−ジ−t−
ブチルフェノール)、2,2′−エチリデン−ビス(6−
t−ブチル−4−i−ブチルフェノール)、4,4′−メ
チレン−ビス(2,6−ジ−t−ブチルフェノール)、4,
4′−メチレン−ビス(6−t−ブチル−2−メチルフ
ェノール)、4,4′−ブチリデン−ビス(6−t−ブチ
ル−2−メチルフェノール)、4,4′−ブチリデン−ビ
ス(6−t−ブチル−3−メチルフェノール)、4,4′
−ブチリデン−ビス(2,6−ジ−t−ブチルフェノー
ル)、4,4′−ブチリデン−ビス(3,6−ジ−t−ブチル
フェノール)、1,1′−ビス(5−t−ブチル−4−ヒ
ドロキシ−2−メチルフェニル)−ブタン、2,6−ジ
(3−t−ブチル−5−メチル−2−ヒドロキシベンジ
ル)−4−メチルフェノール、カルシウム−ビス[○−
エチル−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベン
ジル)フォスフォネート]、2−t−ブチル−6−(3
−t−ブチル−2−ヒドロキシ−5−メチルベンジル)
−4−メチルフェニルアクリレート、2−t−ブチル−
6−[3−t−ブチル−2−ヒドロキシ−5−メチル
(α−メチルベンジル)]−4−メチルフェニルアクリ
レート、2,4−ジ−t−ブチル−6−[3,5−ジ−t−ブ
チル−2−ヒドロキシ(α−メチルベンジル)]フェニ
ルアクリレート、トコフェロール、2,6−ジフェニル−
4−オクタデシロキシフェノール、2,4−ビス(n−オ
クチルチオ)−6−(4−ヒドロキシ−3,5−ジ−t−
ブチルアニリノ)−1,3,5−トリアジン、2,4,6−トリス
(2′−ヒドロキシ−4′−オクトキシフェニル)−1,
3,5−トリアジン、2,4,6−トリス[3−(3′,5′−ジ
−t−ブチル−4′−ヒドロキシフェニル)エチル]−
1,3,5−トリアジン、2,4,6−トリス(3′,5′−ジ−t
−ブチル−4′−ヒドロキシベンジルチオ)−1,3,5−
トリアジン、1,3,5−トリス(3′,5′−ジ−t−ブチ
ル−4′−ヒドロキシベンジルアセチル)ヘキサヒドロ
−1,3,5−トリアジン、1,3,5−トリス(5−t−ブチル
−4−ヒドロキシ−2−メチルフェニル)−ブタン、ト
リエチレングリコール−ビス[3−(3−t−ブチル−
5−メチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネー
ト]、1,6−ヘキサンジオール−ビス[3−(3,5−ジ−
t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネー
ト]、N,N′−ビス[3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−
ヒドロキシフェニル)プロピオニル]−ヘキサメチレン
ジアミン、3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベン
ジルフォスフォネート−ジエチルエステル、2,2−チオ
−ジエチレンビス[3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−
ヒドロキシフェニル)プロピオネート]、ビス[3,3−
ビス(4′−ヒドロキシ−3′−t−ブチルフェニル)
ブチリックアシッド]エチレングリコールエステル、ビ
ス[3,3−ビス(4′−ヒドロキシ−3′−メチル−
5′−t−ブチルフェニル)ブチリックアシッド]エチ
レングリコールエステル、ビス[3,3−ビス(4′−ヒ
ドロキシ−3′,5′−ジ−t−ブチルフェニル)ブチリ
ックアシッド]エチレングリコールエステル、ビス[3,
3−ビス(4′−ヒドロキシ−3′−t−ブチルフェニ
ル)ブチリックアシッド]−2,2−ビス(ヒドロキシエ
トキシフェニル)プロパンエステル、ビス[3,3−ビス
(4′−ヒドロキシ−3′−メチル−5′−t−ブチル
フェニル)ブチリックアシッド]−2,2−ビス(ヒドロ
キシエトキシフェニル)プロパンエステル、ビス[3,3
−ビス(4′−ヒドロキシ−3′,5′−ジ−t−ブチル
フェニル)ブチリックアシッド]−2,2−ビス(ヒドロ
キシエトキシフェニル)プロパンエステル、ビス[2−
(3′−t−ブチル−2′−ヒドロキシ−5′−メチル
ベンジル)−6−t−ブチル−4−メチルフェニル]テ
レフタレート、3,9−ビス(3,5−ジ−t−ブチル−4−
ヒドロキシフェニル)−2,4,8,10−テトラオキサスピロ
[5.5]ウンデカン、3,9−ビス[1,1−ジメチル−2−
(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)エ
チル]−2,4,8,10−テトラオキサスピロ[5.5]ウンデ
カン、3,9−ビス[1,1−ジメチル−2−{β−(3−t
−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロ
ピオニルオキシ}エチル]−2,4,8,10−テトラオキサス
ピロ[5.5]ウンデカン、3,9−ビス[1,1−ジメチル−
2−{β−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフ
ェニル)プロピオニルオキシ}エチル]−2,4,8,10−テ
トラオキサスピロ[5.5]ウンデカン、3,9−ビス[1,1
−ジメチル−2−{β−(3,5−ジフェニル−4−ヒド
ロキシフェニル)プロピオニルオキシ}エチル]−2,4,
8,10−テトラオキサスピロ[5.5]ウンデカン、3,9−ビ
ス[1,1−ジメチル−2−{β−(3,5−ジシクロヘキシ
ル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオニルオキシ}エ
チル]−2,4,8,10−テトラオキサスピロ[5.5]ウンデ
カン、1,3,5−トリメチル−2,4,6−トリス(3,5−ジ−
t−ブチル4−ヒドロキシベンジル)ベンゼン、トリス
(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)イ
ソシアヌレート、トリス(4−t−ブチル−3−ヒドロ
キシ−2,6−ジメチルベンジル)イソシアヌレート、ト
リス[3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフ
ェニル)プロピオニルオキシエチル]イソシアヌレー
ト、2,2−ビス[4−〔2−(3−メチル−5−t−ブ
チル−4−ヒドロキシフェニルプロピオニルオキシ)エ
トキシ〕フェニル]プロパン、2,2−ビス[4−〔2−
(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニルプロ
ピオニルオキシ)エトキシ〕フェニル]プロパン、テト
ラキス[メチレン−3−(3′−メチル−5′−t−ブ
チル−4′−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]メ
タンおよびテトラキス[メチレン−3−(3′,5′−ジ
−t−ブチル−4′−ヒドロキシフェニル)プロピオネ
ート]メタンなどを例示できる。これらフェノール系酸
化防止剤の単独使用はもちろんのこと、2種以上のフェ
ノール系酸化防止剤を併用することもできる。該フェノ
ール系酸化防止剤の配合割合は、結晶性ポリオレフィン
100重量部に対して0.01〜1重量部、好ましくは0.05〜
0.5重量部である。
本発明の組成物にあっては、チオエーテル系酸化防止
剤を併用することによって、耐熱酸化劣化性を改善する
ことができる。チオエーテル系酸化防止剤としてはジラ
ウリルチオジプロピオネート、ジトリデシルチオジプロ
ピオネート、ジミリスチルチオジプロピオネート、ジセ
チルチオジプロピオネート、ジステアリルチオジプロピ
オネート、ジラウリルチオジブチレート、ジトリデシル
チオジブチレート、ジミリスチルチオジブチレート、ジ
セチルチオジブチレート、ジステアリルチオジブチレー
ト、ラウリルステアリルチオジプロピオネート、ラウリ
ルステアリルチオジブチレート、ペンタエリスリトール
−β−ラウリルチオジプロピオネート、ペンタエリスリ
トール−テトラキス(3−オクチルチオプロピオネー
ト)、ペンタエリスリトール−テトラキス(3−ノニル
チオプロピオネート)、ペンタエリスリトール−テトラ
キス(3−デシルチオプロピオネート)、ペンタエリス
リトール−テトラキス(3−ラウリルチオプロピオネー
ト)、ペンタエリスリトール−テトラキス(3−トリデ
シルチオプロピオネート)、ペンタエリスリトール−テ
トラキス(3−ミチスチルチオプロピオネート)、ペン
タエリスリトール−テトラキス(3−パルミチルチオプ
ロピオネート)、ペンタエリスリトール−テトラキス
(3−ステアリルチオプロピオネート)、ペンタエリス
リトール−テトラキス(4−オクチルチオブチレー
ト)、ペンタエリスリトール−テトラキス(4−ノニル
チオブチレート)、ペンタエリスリトール−テトラキス
(4−デシルチオブチレート)、ペンタエリスリトール
−テトラキス(4−ラウリルチオブチレート)、ペンタ
エリスリトール−テトラキス(4−トリデシルチオブチ
レート)、ペンタエリスリトール−テトラキス(4−ミ
リスチルチオブチレート)、ペンタエリスリトール−テ
トラキス(4−パルミチルチオブチレート)、ペンタエ
リスリトール−テトラキス(4−ステアリルチオブチレ
ート)、ペンタエリスリトール−テトラキス(3−オク
チルチオブチレート)、ペンタエリスリトール−テトラ
キス(3−ノニルチオブチレート)、ペンタエリスリト
ール−テトラキス(3−デシルチオブチレート)、ペン
タエリスリトール−テトラキス(3−ラウリルチオブチ
レート)、ペンタエリスリトール−テトラキス(3−ト
リデシルチオブチレート)、ペンタエリスリトール−テ
トラキス(3−ミリスチルチオブチレート)、ペンタエ
リスリトール−テトラキス(3−パルミチルチオブチレ
ート)、ペンタエリスリトール−テトラキス(3−ステ
アリルチオブチレート)、テトラキス[3−{2−(オ
クチルオキシカルボニル)エチルチオ}プロピオニルオ
キシメチル]メタン、テトラキス[3−{2−(ノニル
オキシカルボニル)エチルチオ}プロピオニルオキシメ
チル]メタン、テトラキス[3−{2−(デシルオキシ
カルボニル)エチルチオ}プロピオニルオキシメチル]
メタン、テトラキス[3−{2−(ドデシルオキシカル
ボニル)エチルチオ}プロピオニルオキシメチル]メタ
ン、テトラキス[3−{2−(トリデシルオキシカルボ
ニル)エチルチオ}プロピオニルオキシメチル]メタ
ン、テトラキス[3−{2−(テトラデシルオキシカル
ボニル)エチルチオ}プロピオニルオキシメチル]メタ
ン、テトラキス[3−{2−(ヘキサデシルオキシカル
ボニル)エチルチオ}プロピオニルオキシメチル]メタ
ン、テトラキス[3−{2−(オクタデシルオキシカル
ボニル)エチルチオ}プロピオニルオキシメチル]メタ
ン、1,3,5−トリス[3−{2−(オクチルオキシカル
ボニル)エチルチオ}プロピオニル]ヘキサヒドロ−1,
3,5−トリアジン、1,3,5−トリス[3−{2−(ノニル
オキシカルボニル)エチルチオ}プロピオニル]ヘキサ
ヒドロ−1,3,5−トリアジン、1,3,5−トリス[3−{2
−(デシルオキシカルボニル)エチルチオ}プロピオニ
ル]ヘキサヒドロ−1,3,5−トリアジン、1,3,5−トリス
[3−{2−(ドデシルオキシカルボニル)エチルチ
オ}プロピオニル]ヘキサヒドロ−1,3,5−トリアジ
ン、1,3,5−トリス[3−{2−(トリデシルオキシカ
ルボニル)エチルチオ}プロピオニル]ヘキサヒドロ−
1,3,5−トリアジン、1,3,5−トリス[3−{2−(テト
ラデシルオキシカルボニル)エチルチオ}プロピオニ
ル]ヘキサヒドロ−1,3,5−トリアジン、1,3,5−トリス
[3−{2−(ヘキサデシルオキシカルボニル)エチル
チオ}プロピオニル]ヘキサヒドロ−1,3,5−トリアジ
ン、1,3,5−トリス[3−{2−(オクタデシルオキシ
カルボニル)エチルチオ}プロピオニル]ヘキサヒドロ
−1,3,5−トリアジン、2,4,6−トリス[3−{2−(オ
クチルオキシカルボニル)エチルチオ}プロピオニル]
−1,3,5−トリアジン、2,4,6−トリス[3−{2−(ノ
ニルオキシカルボニル)エチルチオ}プロピオニル]−
1,3,5−トリアジン、2,4,6−トリス[3−{2−(デシ
ルオキシカルボニル)エチルチオ}プロピオニル]−1,
3,5−トリアジン、2,4,6−トリス[3−{2−(ドデシ
ルオキシカルボニル)エチルチオ}プロピオニル]−1,
3,5−トリアジン、2,4,6−トリス[3−{2−(トリデ
シルオキシカルボニル)エチルチオ}プロピオニル]−
1,3,5−トリアジン、2,4,6−トリス[3−{2−(テト
ラデシルオキシカルボニル)エチルチオ}プロピオニ
ル]−1,3,5−トリアジン、2,4,6−トリス[3−{2−
(ヘキサデシルオキシカルボニル)エチルチオ}プロピ
オニル]−1,3,5−トリアジン、2,4,6−トリス[3−
{2−(オクタデシルオキシカルボニル)エチルチオ}
プロピオニル]−1,3,5−トリアジン、トリス[3−
{2−(オクチルオキシカルボニル)エチルチオ}プロ
ピオニル]イソシアヌレート、トリス[3−{2−(ノ
ニルオキシカルボニル)エチルチオ}プロピオニル]イ
ソシアヌレート、トリス[3−{2−(デシルオキシカ
ルボニル)エチルチオ}プロピオニル]イソシアヌレー
ト、トリス[3−{2−(ドデシルオキシカルボニル)
エチルチオ}プロピオニル]イソシアヌレート、トリス
[3−{2−(トリデシルオキシカルボニル)エチルチ
オ}プロピオニル]イソシアヌレート、トリス[3−
{2−(テトラデシルオキシカルボニル)エチルチオ}
プロピオニル]イソシアヌレート、トリス[3−{2−
(ヘキサデシルオキシカルボニル)エチルチオ}プロピ
オニル]イソシアヌレート、トリス[3−{2−(オク
タデシルオキシカルボニル)エチルチオ}プロピオニ
ル]イソシアヌレート、トリス[3−{2−(オクチル
オキシカルボニル)エチルチオ}プロピオニルオキシエ
チル]イソシアヌレート、トリス[3−{2−(ノニル
オキシカルボニル)エチルチオ}プロピオニルオキシエ
チル]イソシアヌレート、トリス[3−{2−(デシル
オキシカルボニル)エチルチオ}プロピオニルオキシエ
チル]イソシアヌレート、トリス[3−{2−(ドデシ
ルオキシカルボニル)エチルチオ}プロピオニルオキシ
エチル]イソシアヌレート、トリス[3−{2−(トリ
デシルオキシカルボニル)エチルチオ}プロピオニルオ
キシエチル]イソシアヌレート、トリス[3−{2−
(テトラデシルオキシカルボニル)エチルチオ}プロピ
オニルオキシエチル]イソシアヌレート、トリス[3−
{2−(ヘキサデシルオキシカルボニル)エチルチオ}
プロピオニルオキシエチル]イソシアヌレート、トリス
[3−{2−(オクタデシルオキシカルボニル)エチル
チオ}プロピオニルオキシエチル]イソシアヌレート、
ビス(4−t−アミルフェニル)スルフィド、ジラウリ
ルジスルフィド、ジミリスチルジスルフィド、ジステア
リルジスルフィド、3,9−ビス(2−ラウリルチオエチ
ル)−2,4,8,10−テトラオキサスピロ[5.5]ウンデカ
ン、3,9−ビス(2−ミリスチルチオエチル)−2,4,8,1
0−テトラオキサスピロ[5.5]ウンデカン、3,9−ビス
(2−ステアリルチオエチル)−2,4,8,10−テトラオキ
サスピロ[5.5]ウンデカン、3,9−ビス(2−ラウリル
チオプロピル)−2,4,8,10−テトラオキサスピロ[5.
5]ウンデカン、3,9−ビス(2−ミリスチルチオプロピ
ル)−2,4,8,10−テトラオキサスピロ[5.5]ウンデカ
ン、3,9−ビス(2−ステアリルチオプロピル)−2,4,
8,10−テトラオキサスピロ[5.5]ウンデカン、3,9−ビ
ス[1,1−ジメチル−2−{3−ラウリルチオプロピオ
ニルオキシ}エチル]−2,4,8,10−テトラオキサスピロ
[5.5]ウンデカン、3,9−ビス[1,1−ジメチル−2−
{3−ミリスチルチオプロピオニルオキシ}エチル]−
2,4,8,10−テトラオキサスピロ[5.5]ウンデカン、3,9
−ビス[1,1−ジメチル−2−{3−ステアリルチオプ
ロピオニルオキシ}エチル]−2,4,8,10−テトラオキサ
スピロ[5.5]ウンデカン、3,9−ビス[1,1−ジメチル
−2−{3−ラウリルチオブチロイルオキシ}エチル]
−2,4,8,10−テトラオキサスピロ[5.5]ウンデカン、
3,9−ビス[1,1−ジメチル−2−{3−ミリスチルチオ
ブチロイルオキシ}エチル]−2,4,8,10−テトラオキサ
スピロ[5.5]ウンデカン、3,9−ビス[1,1−ジメチル
−2−{3−ステアリルチオブチロイルオキシ}エチ
ル]−2,4,8,10−テトラオキサスピロ[5.5]ウンデカ
ン、3−(ラウリルチオ)プロピオニルアミド、3−
(ミリスチルチオ)プロピオニルアミド、3−(ステア
リルチオ)プロピオニルアミド、N,N′−メチレン−ビ
ス(3−ラウリルチオプロピオニル)アミド、N,N′−
メチレン−ビス(3−ミリスチルチオプロピオニル)ア
ミド、N,N′−メチレン−ビス(3−ステアリルチオプ
ロピオニル)アミド、N,N′−エチレン−ビス(3−ラ
ウリルチオプロピオニル)アミド、N,N′−エチレン−
ビス(3−ミリスチルチオプロピオニル)アミド、N,
N′−エチレン−ビス(3−ステアリルチオプロピオニ
ル)アミド、N,N′−ビス(3−ラウリルチオプロピオ
ニル)ヒドラジド、N,N′−ビス(3−ミリスチルチオ
プロピオニル)ヒドラジド、N,N′−ビス(3−ステア
リルチオプロピオニル)ヒドラジド、チオエチレングリ
コール−ビス(β−アミノクロトネート)、ビス[2−
メチル−4−(3−アルキルチオプロピオニルオキシ)
−5−t−ブチルフェニル]スルフィドおよびポリ[1,
4−ビス(ヒドロキシメチル)シクロヘキサン−チオジ
プロピオネート]などを例示できる。これらチオエーテ
ル系酸化防止剤の単独使用はもちろんのこと、2種以上
のチオエーテル系酸化防止剤を併用することもできる。
該チオエーテル系酸化防止剤の配合割合は、結晶性ポリ
オレフィン100重量部に対して0.01〜1重量部、好まし
くは0.05〜0.5重量部である。
本発明の組成物にあっては、リン系酸化防止剤(ただ
し、化合物Aを除く)を併用することによって、耐熱酸
化劣化性、耐候(光)性および着色防止性を改善するこ
とができる。リン系酸化防止剤としてはジステアリル−
ペンタエリスリトール−ジフォスファイト、ジフェニル
−ペンタエリスリトール−ジフォスファイト、ビス(ノ
ニルフェニル)−ペンタエリスリトール−ジフォスファ
イト、カテシル−2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフ
ェニルフォスファイト、カテシル−2,4,6−トリ−t−
ブチルフェニルフォスファイト、α−ナフチルカテシル
フォスファイト、2,2′−メチレンビス(4−メチル−
6−t−ブチルフェニル)−2−ナフチルフォスファイ
ト、4,4′−ブチリデン−ビス(3−メチル−6−t−
ブチルフェニル−ジ−トリデシルフォスファイト)、1,
1,3−トリス(2−メチル−4−ジ−トリデシルフォス
ファイト−5−t−ブチルフェニル)ブタン、トリラウ
リルトリチオフォスファイト、トリセチルトリチオフォ
スファイト、ジ(ラウリルチオ)ペンタエリスリトール
ジフォスファイト、9,10−ジヒドロ−9−オキサ−10−
フォスファフェナンスレン−10−オキサイド、10−ヒド
ロキシ−9,10−ジヒドロ−9−オキサ−10−フォスファ
フェナンスレン−10−オキサイド、トリフェニルフォス
ファイト、トリス(ノニルフェニル)フォスファイト、
トリス(2,4−ジ−ノニルフェニル)フォスファイト、
トリス(モノ,ジノニルフェニル)フォスファイト、ト
リス(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)フォスファイ
ト、トリス(2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェニ
ル)フォスファイト、ビス(2,4−ジ−t−ブチルフェ
ニル)ペンタエリスリトール−ジフォスファイト、ビス
(2,4−ジ−t−ブチル−4−メチルフェニル)ペンタ
エリスリトール−ジフォスファイト、ビス(2,6−ジ−
t−ブチル−4−s−ブチルフェニル)ペンタエリスリ
トール−ジフォスファイト、ビス(2,4,6−トリ−t−
ブチルフェニル)ペンタエリスリトール−ジフォスファ
イト、ビス(2,6−ジ−t−ブチル−4−n−オクタデ
シルオキシカルボニルエチル−フェニル)ペンタエリス
リトール−ジフォスファイト、ビス[2,6−ジ−t−ブ
チル−4−(2′,4′−ジ−t−ブチルフェニルオキシ
カルボニル)−フェニル]ペンタエリスリトール−ジフ
ォスファイト、ビス(2,6−ジ−t−ブチル−4−n−
ヘキサデシルオキシカルボニル−フェニル)ペンタエリ
スリトール−ジフォスファイト、テトラキス(2,4−ジ
−t−ブチルフェニル)−4,4′−ビフェニレン−ジ−
フォスフォナイト、テトラキス(2,6−ジ−t−ブチル
−4−メチルフェニル)−4,4′−ビフェニレン−ジ−
フォスフォナイト、テトラキス(2,6−ジ−t−ブチル
−4−n−オクタデシルオキシカルボニルエチル−フェ
ニル)−4,4′−ビフェニレン−ジ−フォスフォナイ
ト、テトラキス[2,6−ジ−t−ブチル−4−(2′,
4′−ジ−t−ブチルフェニルオキシカルボニル)−フ
ェニル]−4,4′−ビフェニレン−ジ−フォスフォナイ
ト、テトラキス(2,6−ジ−t−ブチル−4−n−ヘキ
サデシルオキシカルボニル−フェニル)−4,4′−ビフ
ェニレン−ジ−フォスフォナイト、テトラキス(2,4−
ジ−t−ブチルフェニル)−3,9−ビス(1,1−ジメチル
−2−ヒドロキシエチル)−2,4,8,10−テトラオキサス
ピロ[5.5]ウンデカン−ジフォスファイト、テトラキ
ス(2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェニル)−3,9
−ビス(1,1−ジメチル−2−ヒドロキシエチル)−2,
4,8,10−テトラオキサスピロ[5.5]ウンデカン−ジフ
ォスファイト、テトラキス(2,6−ジ−t−ブチル−4
−n−オクタデシルオキシカルボニルエチル−フェニ
ル)−3,9−ビス(1,1−ジメチル−2−ヒドロキシエチ
ル)−2,4,8,10−テトラオキサスピロ[5.5]ウンデカ
ン−ジフォスファイト、テトラキス[2,6−ジ−t−ブ
チル−4−(2′,4′−ジ−t−ブチルフェニルオキシ
カルボニル)−フェニル]−3,9−ビス(1,1−ジメチル
−2−ヒドロキシエチル)−2,4,8,10−テトラオキサス
ピロ[5.5]ウンデカン−ジフォスファイト、テトラキ
ス(2,6−ジ−t−ブチル−4−n−ヘキサデシルオキ
シカルボニル−フェニル)−3,9−ビス(1,1−ジメチル
−2−ヒドロキシエチル)−2,4,8,10−テトラオキサス
ピロ[5.5]ウンデカン−ジフォスファイト、ビス[2,
2′−メチレン−ビス(4−メチル−6−t−ブチルフ
ェニル)]−4,4′−ビフェニレン−ジ−フォスフォナ
イト、ビス[2,2′−メチレン−ビス(4,6−ジ−t−ブ
チルフェニル)]−4,4′−ビフェニレン−ジ−フォス
フォナイト、ビス[2,2′−エチリデン−ビス(4−メ
チル−6−t−ブチルフェニル)]−4,4′−ビフェニ
レン−ジ−フォスフォナイト、ビス[2,2′−エチリデ
ン−ビス(4,6−ジ−t−ブチルフェニル)]−4,4′−
ビフェニレン−ジ−フォスフォナイト、ビス[2,2′−
メチレン−ビス(4−メチル−6−t−ブチルフェニ
ル)]−3,9−ビス(1,1−ジメチル−2−ヒドロキシエ
チル)−2,4,8,10−テトラオキサスピロ[5.5]ウンデ
カン−ジフォスファイト、ビス[2,2′−メチレン−ビ
ス(4,6−ジ−t−ブチルフェニル)]−3,9−ビス(1,
1−ジメチル−2−ヒドロキシエチル)−2,4,8,10−テ
トラオキサスピロ[5.5]ウンデカン−ジフォスファイ
ト、ビス[2,2′−エチリデン−ビス(4−メチル−6
−t−ブチルフェニル)]−3,9−ビス(1,1−ジメチル
−2−ヒドロキシエチル)−2,4,8,10−テトラオキサス
ピロ[5.5]ウンデカン−ジフォスファイト、ビス[2,
2′−エチリデン−ビス(4,6−ジ−t−ブチルフェニ
ル)]−3,9−ビス(1,1−ジメチル−2−ヒドロキシエ
チル)−2,4,8,10−テトラオキサスピロ[5.5]ウンデ
カン−ジフォスファイト、2,2′−ビス(4,6−ジ−t−
ブチルフェニル)オクチルフォスファイト、2,2′−ビ
ス(4,6−ジ−t−ブチルフェニル)ノニルフォスファ
イト、2,2′−ビス(4,6−ジ−t−ブチルフェニル)ラ
ウリルフォスファイト、2,2′−ビス(4,6−ジ−t−ブ
チルフェニル)トリデシルフォスファイト、2,2′−ビ
ス(4,6−ジ−t−ブチルフェニル)ミリスチルフォス
ファイト、2,2′−ビス(4,6−ジ−t−ブチルフェニ
ル)ステアリルフォスファイト、2,2′−ビス(4,6−ジ
−t−ブチルフェニル)(2,4−ジ−t−ブチルフェニ
ル)フォスファイト、2,2′−ビス(4,6−ジ−t−ブチ
ルフェニル)(2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェ
ニル)フォスファイト、2,2′−ビス(4,6−ジ−t−ブ
チルフェニル)(2,4,6−トリ−t−ブチルフェニル)
フォスファイト、2,2′−ビス(4,6−ジ−t−ブチルフ
ェニル)(2,6−ジ−t−ブチル−4−n−オクタデシ
ルオキシカルボニルエチル−フェニル)フォスファイ
ト、2,2′−ビス(4,6−ジ−t−ブチルフェニル)[2,
6−ジ−t−ブチル−4−(2′,4′−ジ−t−ブチル
フェニルオキシカルボニル)−フェニル]フォスファイ
ト、2,2′−ビス(4,6−ジ−t−ブチルフェニル)(2,
6−ジ−t−ブチル−4−n−ヘキサデシルオキシカル
ボニル−フェニル)フォスファイト、2,2′−メチレン
−ビス(4−メチル−6−t−ブチルフェニル)オクチ
ルフォスファイト、2,2′−メチレン−ビス(4−メチ
ル−6−t−ブチルフェニル)ノニルフォスファイト、
2,2′−メチレン−ビス(4−メチル−6−t−ブチル
フェニル)ラウリルフォスファイト、2,2′−メチレン
−ビス(4−メチル−6−t−ブチルフェニル)トリデ
シルフォスファイト、2,2′−メチレン−ビス(4−メ
チル−6−t−ブチルフェニル)ミリスチルフォスファ
イト、2,2′−メチレン−ビス(4−メチル−6−t−
ブチルフェニル)ステアリルフォスファイト、2,2′−
メチレン−ビス(4−メチル−6−t−ブチルフェニ
ル)(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)フォスファイ
ト、2,2′−メチレン−ビス(4−メチル−6−t−ブ
チルフェニル)(2,6−ジ−t−ブチルフェニル)フォ
スファイト、2,2′−メチレン−ビス(4−メチル−6
−t−ブチルフェニル)(2,4,6−トリ−t−ブチルフ
ェニル)フォスファイト、2,2′−メチレン−ビス(4
−メチル−6−t−ブチルフェニル)(2,6−ジ−t−
ブチル−4−n−オクタデシルカルボニルエチル−フェ
ニル)フォスファイト、2,2′−メチレン−ビス(4−
メチル−6−t−ブチルフェニル)[2,6−ジ−t−ブ
チル−4−(2′,4′−ジ−t−ブチルフェニルオキシ
カルボニル)−フェニル]フォスファイト、2,2′−メ
チレン−ビス(4−メチル−6−t−ブチルフェニル)
(2,6−ジ−t−ブチル−4−n−ヘキサデシルオキシ
カルボニル−フェニル)フォスファイト、2,2′−メチ
レン−ビス(4,6−ジ−t−ブチルフェニル)オクチル
フォスファイト、2,2′−メチレン−ビス(4,6−ジ−t
−ブチルフェニル)ノニルフォスファイト、2,2′−メ
チレン−ビス(4,6−ジ−t−ブチルフェニル)ラウリ
ルフォスファイト、2,2′−メチレン−ビス(4,6−ジ−
t−ブチルフェニル)トリデシルフォスファイト、2,
2′−メチレン−ビス(4,6−ジ−t−ブチルフェニル)
ミリスチルフォスファイト、2,2′−メチレン−ビス
(4,6−ジ−t−ブチルフェニル)ステアリルフォスフ
ァイト、2,2′−メチレン−ビス(4,6−ジ−t−ブチル
フェニル)(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)フォスフ
ァイト、2,2′−メチレン−ビス(4,6−ジ−t−ブチル
フェニル)(2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェニ
ル)フォスファイト、2,2′−メチレン−ビス(4,6−ジ
−t−ブチルフェニル)(2,4,6−トリ−t−ブチルフ
ェニル)フォスファイト、2,2′−メチレン−ビス(4,6
−ジ−t−ブチルフェニル)(2,6−ジ−t−ブチル−
4−n−オクタデシルオキシカルボニルエチル−フェニ
ル)フォスファイト、2,2′−メチレン−ビス(4,6−ジ
−t−ブチルフェニル)[2,6−ジ−t−ブチル−4−
(2′,4′−ジ−t−ブチルフェニルオキシカルボニ
ル)−フェニル]フォスファイト、2,2′−メチレン−
ビス(4,6−ジ−t−ブチルフェニル)(2,6−ジ−t−
ブチル−4−n−ヘキサデシルオキシカルボニル−フェ
ニル]フォスファイト、2,2′−エチリデン−ビス(4
−メチル−6−t−ブチルフェニル)オクチルフォスフ
ァイト、2,2′−エチリデン−ビス(4−メチル−6−
t−ブチルフェニル)ノニルフォスファイト、2,2′−
エチリデン−ビス(4−メチル−6−t−ブチルフェニ
ル)ラウリルフォスファイト、2,2′−エチリデン−ビ
ス(4−メチル−6−t−ブチルフェニル)トリデシル
フォスファイト、2,2′−エチリデン−ビス(4−メチ
ル−6−t−ブチルフェニル)ミリスチルフォスファイ
ト、2,2′−エチリデン−ビス(4−メチル−6−t−
ブチルフェニル)ステアリルフォスファイト、2,2′−
エチリデン−ビス(4−メチル−6−t−ブチルフェニ
ル)(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)フォスファイ
ト、2,2′−エチリデン−ビス(4−メチル−6−t−
ブチルフェニル)(2,6−ジ−t−ブチル−4−メチル
フェニル)フォスファイト、2,2′−エチリデン−ビス
(4−メチル−6−t−ブチルフェニル)(2,4,6−ト
リ−t−ブチルフェニル)フォスファイト、2,2′−エ
チリデン−ビス(4−メチル−6−t−ブチルフェニ
ル)(2,6−ジ−t−ブチル−4−n−オクタデシルオ
キシカルボニルエチル−フェニル)フォスファイト、2,
2′−エチリデン−ビス(4−メチル−6−t−ブチル
フェニル)[2,6−ジ−t−ブチル−4−(2′,4′−
ジ−t−ブチルフェニルオキシカルボニル)−フェニ
ル]フォスファイト、2,2′−エチリデン−ビス(4−
メチル−6−t−ブチルフェニル)(2,6−ジ−t−ブ
チル−4−n−ヘキサデシルオキシカルボニル−フェニ
ル)フォスファイト、2,2′−エチリデン−ビス(4,6−
ジ−t−ブチルフェニル)オクチルフォスファイト、2,
2′−エチリデン−ビス(4,6−ジ−t−ブチルフェニ
ル)ノニルフォスファイト、2,2′−エチリデン−ビス
(4,6−ジ−t−ブチルフェニル)ラウリルフォスファ
イト、2,2′−エチリデン−ビス(4,6−ジ−t−ブチル
フェニル)トリデシルフォスファイト、2,2′−エチリ
デン−ビス(4,6−ジ−t−ブチルフェニル)ミリスチ
ルフォスファイト、2,2′−エチリデン−ビス(4,6−ジ
−t−ブチルフェニル)ステアリルフォスファイト、2,
2′−エチリデン−ビス(4,6−ジ−t−ブチルフェニ
ル)(2,4−ジ−t−ブチルフェニル)フォスファイ
ト、2,2′−エチリデン−ビス(4,6−ジ−t−ブチルフ
ェニル)(2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェニ
ル)フォスファイト、2,2′−エチリデン−ビス(4,6−
ジ−t−ブチルフェニル)(2,4,6−トリ−t−ブチル
フェニル)フォスファイト、2,2′−エチリデン−ビス
(4,6−ジ−t−ブチルフェニル)(2,6−ジ−t−ブチ
ル−4−n−オクタデシルオキシカルボニルエチル−フ
ェニル)フォスファイト、2,2′−エチリデン−ビス
(4,6−ジ−t−ブチルフェニル)[2,6−ジ−t−ブチ
ル−4−(2′,4′−ジ−t−ブチルフェニルオキシカ
ルボニル)−フェニル]フォスファイト、2,2′−エチ
リデン−ビス(4,6−ジ−t−ブチルフェニル)(2,6−
ジ−t−ブチル−4−n−ヘキサデシルオキシカルボニ
ル)−フェニル)フォスファイト、2,2′−チオ−ビス
(4−メチル−6−t−ブチルフェニル)オクチルフォ
スファイト、2,2′−チオ−ビス(4−メチル−6−t
−ブチルフェニル)ノニルフォスファイト、2,2′−チ
オ−ビス(4−メチル−6−t−ブチルフェニル)ラウ
リルフォスファイト、2,2′−チオ−ビス(4−メチル
−6−t−ブチルフェニル)トリデシルフォスファイ
ト、2,2′−チオ−ビス(4−メチル−6−t−ブチル
フェニル)ミリスチルフォスファイト、2,2′−チオ−
ビス(4−メチル−6−t−ブチルフェニル)ステアリ
ルフォスファイト、2,2′−チオ−ビス(4−メチル−
6−t−ブチルフェニル)(2,4−ジ−t−ブチルフェ
ニル)フォスファイト、2,2′−チオ−ビス(4−メチ
ル−6−t−ブチルフェニル)(2,6−ジ−t−ブチル
−4−メチルフェニル)フォスファイト、2,2′−チオ
−ビス(4−メチル−6−t−ブチルフェニル)(2,4,
6−トリ−t−ブチルフェニル)フォスファイト、2,2′
−チオ−ビス(4−メチル−6−t−ブチルフェニル)
(2,6−ジ−t−ブチル−4−n−オクタデシルオキシ
カルボニルエチル−フェニル)フォスファイト、2,2′
−チオ−ビス(4−メチル−6−t−ブチルフェニル)
[2,6−ジ−t−ブチル−4−(2′,4′−ジ−t−ブ
チルフェニルオキシカルボニル)−フェニル]フォスフ
ァイトおよび2,2′−チオ−ビス(4−メチル−6−t
−ブチルフェニル)(2,6−ジ−t−ブチル−4−n−
ヘキサデシルオキシカルボニル−フェニル)フォスファ
イトなどを例示できる。これらリン系酸化防止剤の単独
使用はもちろんのこと、2種以上のリン系酸化防止剤を
併用することもできる。該リン系酸化防止剤の配合割合
は、結晶性ポリオレフィン100重量部に対して0.01〜1
重量部、好ましくは0.05〜0.5重量部である。
本発明の組成物にあっては、ヒドロキシルアミン系酸
化防止剤を併用することによって、耐熱酸化劣化性およ
び着色防止性を改善することができる。ヒドロキシルア
ミン系酸化防止剤としてはN,N−ジベンジルヒドロキシ
ルアミン、N,N−ジシクロヘキシルヒドロキシルアミ
ン、N,N−ジ−n−オクチルヒドロキシルアミン、N,N−
ビス(2−エチルヘキシル)ヒドロキシルアミン、N,N
−ジノニルヒドロキシルアミン、N,N−ジラウリルヒド
ロキシルアミン、N,N−ジミリスチルヒドロキシルアミ
ン、N,N−ジパルミチルヒドロキシルアミン、N,N−ジス
テアリルヒドロキシルアミン、N,N−ジオレイルヒドロ
キシルアミン、N,N−ジココヒドロキシルアミン、N,N−
ジタロウヒドロキシルアミン、N,N−ビス(硬化タロ
ウ)ヒドロキシルアミン、N,N−ジイソヒドロキシルア
ミンおよびN,N−ビス(硬化ソイ)ヒドロキシルアミン
などを例示できる。これらヒドロキシルアミン系酸化防
止剤の単独使用はもちろんのこと、2種以上のヒドロキ
シルアミン系酸化防止剤を併用することもできる。該ヒ
ドロキシルアミン系酸化防止剤の配合割合は、結晶性ポ
リオレフィン100重量部に対して0.01〜1重量部、好ま
しくは0.05〜0.5重量部である。
本発明の組成物にあっては、光安定剤を併用すること
によって、耐候(光)性を改善することができる。光安
定剤としては2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン、2−
ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2−ヒドロ
キシ−4−メトキシベンゾフェノン−5−スルフォニッ
クアシッド、2−ヒドロキシ−4−n−オクトキシベン
ゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−n−ドデシロキシベ
ンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−、ベンジロキシベ
ンゾフェノン、ビス(5−ベンゾイル−4−ヒドロキシ
−2−メトキシフェニル)メタン、2,2′−ジヒドロキ
シ−4−メトキシベンゾフェノン、2,2′−ジヒドロキ
シ−4,4′−ジメトキシベンゾフェノン、2,2′,4,4′−
テトラヒドロキシベンゾフェノンおよび2−ヒドロキシ
−4−メトキシ−2′−カルボキシベンゾフェノンなど
のベンゾフェノン系紫外線吸収剤、2−(2′−ヒドロ
キシ−5′−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2
−[2′−ヒドロキシ−3′,5′−ビス(α,α−ジメ
チルベンジル)フェニル]ベンゾトリアゾール、2−
(2′−ヒドロキシ−3′,5′−ジ−t−ブチルフェニ
ル)ベンゾトリアゾール、2−(2′−ヒドロキシ−
3′−t−ブチル−5′−メチルフェニル)−5−クロ
ロベンゾトリアゾール、2−(2′−ヒドロキシ−
3′,5′−ジ−t−ブチルフェニル)−5−クロロベン
ゾトリアゾール、2−(2′−ヒドロキシ−3′,5′−
ジ−t−アミルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−
(2′−ヒドロキシ−5′−t−オクチルフェニル)ベ
ンゾトリアゾール、2,2′−メチレン−ビス[4−(1,
1,3,3−テトラメチルブチル)−6−(2N−ベンゾトリ
アゾール−2−イル)フェノール]、メチル−3−[3
−t−ブチル−5−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イ
ル)−4−ヒドロキシフェニル]プロピオネート−ポリ
エチレングリコールとの縮合物および2−(2−ヒドロ
キシフェニル)ベンゾトリアゾール・コポリマーなどの
ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤、N,N′−ジエチル
オキザリックアシッド−ビス−アニリド、2−エトキシ
−2′−エチルオキザリックアシッド−ビス−アニリ
ド、2−エトキシ−5−t−ブチル−2′−エチルオキ
ザリックアシッド−ビス−アニリドおよび2−エトキシ
−5−t−ブチル−2′−エチル−4′−t−ブチルオ
キザリックアシッド−ビス−アニリドなどのオキザリッ
クアシッドアニリド系紫外線吸収剤、N−(4−エトキ
シカルボニルフェニル)−N′−メチル−N′−フェニ
ルフォルムアミジン、N−(4−エトキシカルボニルフ
ェニル)−N′−エチル−N′−フェニルフォルムアミ
ジン、N−(4−エトキシカルボニルフェニル)−N′
−エトキシル−N′−フェニルフォルムアミジンおよび
N−(4−エトキシカルボニルフェニル)−N′,N′−
ジフェニルフォルムアミジンなどのフォルムアミジン系
紫外線吸収剤、ニッケル−ビス[2,2′−チオ−ビス
(4−t−オクチルフェノレート)]、ニッケル−ビス
[○−t−ブチル−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒド
ロキシベンジル)フォスフォネート]、ニッケル−ビス
[○−エチル−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキ
シベンジル)フォスフォネート]、2,2′−チオ−ビス
(4−t−オクチルフェノレート)−ブチルアミノ−ニ
ッケル(II)、2,2′−チオ−ビス(4−t−オクチル
フェノレート)−シクロヘキシルアミノ−ニッケル(I
I)、2,2′−チオ−ビス−(4−t−オクチルフェノレ
ート)−ジエタノールアミノ−ニッケル(II)、2,2′
−チオ−ビス(4−t−オクチルフェノレート)−フェ
ニル−ジエタノールアミノ−ニッケル(II)、2,2′−
チオ−ビス(4−t−オクチルフェノレート)−i−オ
クチルアミノ−ニッケル(II)、2,2′−チオ−ビス
(4−t−オクチルフェノレート)−オクチルアミノ−
ニッケル(II)、2,2′−チオ−ビス(4−t−オクチ
ルフェノレート)−シクロヘキシル−ジエタノールアミ
ノ−ニッケル(II)およびニッケルジブチルジチオカル
バメートなどのニッケル系消光剤、2,4−ジ−t−ブチ
ルフェニル−3′,5′−ジ−t−ブチル−4′−ヒドロ
キシベンゾエート、2,6−ジ−t−ブチルフェニル−
3′,5′−ジ−t−ブチル−4′−ヒドロキシベンゾエ
ートおよびn−ヘキサデシル−3,5−ジ−t−ブチル−
4−ヒドロキシベンゾエートなどのヒドロキシベンゾエ
ート系光安定剤、4−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメ
チルピペリジン、1−アリル−4−ヒドロキシ−2,2,6,
6−テトラメチルピペリジン、1−ベンジル−4−ヒド
ロキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン、1−(4
−t−ブチル−2−ブテニル)−4−ヒドロキシ−2,2,
6,6−テトラメチルピペリジン、4−ステアロイルオキ
シ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン、4−メタクリ
ロイルオキシ−1,2,2,6,6−ペンタメチルピペリジン、
1−ベンジル−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジ
ルマレート、ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペ
リジル)サクシネート、ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチ
ル−4−ピペリジル)サクシネート、ビス(2,2,6,6−
テトラメチル−4−ピペリジル)アジペート、ビス(2,
2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)セバケート、
ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)フマ
レート、ビス(1,2,3,6−テトラメチル−2,6−ジエチル
−4−ピペリジル)セバケート、ビス(1−アリル−2,
2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)フタレート、
ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)セ
バケート、1,1′−(1,2−エタンジイル)ビス(3,3,5,
5−テトラメチルピペラジノン)、2−メチル−2−
(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)イミノ−
N−(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)プロ
ピオンアミド、2−メチル−2−(1,2,2,6,6−ペンタ
メチル−4−ピペリジル)イミノ−N−(1,2,2,6,6−
ペンタメチル−4−ピペリジル)プロピオンアミド、1
−プロパギル−4−β−シアノエチルオキシ−2,2,6,6
−テトラメチルピペリジン、1−アセチル−2,2,6,6−
テトラメチル−4−ピペリジル−アセテート、トリメリ
ット酸−トリス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリ
ジル)エステル、1−アクリロイル−4−ベンジルオキ
シ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン、ビス(1,2,2,
6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)ジブチルマロネ
ート、ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジ
ル)ジベンジル−マロネート、ビス(1,2,3,6−テトラ
メチル−2,6−ジエチル−4−ピペリジル)ジベンジル
−マロネート、ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−
ピペリジル)−2−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒド
ロキシベンジル)−2−n−ブチルマロネート、ビス
(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)−1,5−ジ
オキサスピロ[5.5]ウンデカン−3,3−ジカルボキシレ
ート、ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジ
ル)−1,5−ジオキサスピロ[5.5]ウンデカン−3,3−
ジカルボキシレート、ビス(1−アセチル−2,2,6,6−
テトラメチル−4−ピペリジル)−1,5−ジオキサスピ
ロ[5.5]ウンデカン−3,3−ジカルボキシレート、1,3
−ビス[2,2′−[ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−
ピペリジル)−1,3−ジオキサシクロヘキサン−5,5−ジ
カルボキシレート)]、ビス(2,2,6,6−テトラメチル
−4−ピペリジル)−2−[1−メチルエチル]−1,3
−ジオキサシクロヘキサン−5,5−ジカルボキシレー
ト]]、1,2−ビス[2,2′−[ビス(2,2,6,6−テトラ
メチル−4−ピペリジル)−2−メチル−1,3−ジオキ
サシクロヘキサン−5,5−ジカルボキシレート]]、ビ
ス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)−2−
[2−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒトロキシフェニ
ル)]エチル−2−メチル−1,3−ジオキサシクロヘキ
サン−5,5−ジカルボキシレート、ビス(2,2,6,6−テト
ラメチル−4−ピペリジル)−1,5−ジオキサスピロ
[5.11]ヘプタデカン−3,3−ジカルボキシレート、ヘ
キサン−1′,6′−ビス−4−カルバモイルオキシ−1
−n−ブチル−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン)、
トルエン−2′,4′−ビス(4−カルバモイルオキシ−
1−n−ブチル−2,2,6,6−テトラメチルピペリジ
ン)、ジメチル−ビス(2,2,6,6−テトラメチルピペリ
ジン−4−オキシ)−シラン、フェニル−トリス(2,2,
6,6−テトラメチルピペリジン−4−オキシ)−シラ
ン、トリス(1−プロピル−2,2,6,6−テトラメチル−
4−ピペリジル)−フォスファイト、トリス(1−プロ
ピル−2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)−フ
ォスフェート、フェニル−[ビス(1,2,2,6,6−ペンタ
メチル−4−ピペリジル)]−フォスフォネート、テト
ラキス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)1,
2,3,4−ブタンテトラカルボキシレート、テトラキス
(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)1,2,3,4
−ブタンテトラカルボキシレート、テトラキス(2,2,6,
6−テトラメチル−4−ピペリジル)1,2,3,4−ブタンテ
トラカルボンアミド、テトラキス(1,2,2,6,6−ペンタ
メチル−4−ピペリジル)1,2,3,4−ブタンテトラカル
ボンアミド、2−ジブチルアミノ−4,6−ビス(9−ア
ザ−3−エチル−8,8,10,10−テトラメチル−1,5−ジオ
キサスピロ[5.5]−3−ウンデシルメトキシ)−s−
トリアジン、2−ジブチルアミノ−4,6−ビス(9−ア
ザ−3−エチル−8,8,9,10,10−ペンタメチル−1,5−ジ
オキサスピロ[5.5]−3−ウンデシルメトキシ)−s
−トリアジン、テトラキス(9−アザ−3−エチル−8,
8,10,10−テトラメチル−1,5−ジオキサスピロ[5.5]
−3−ウンデシルメチル)−1,2,3,4−ブタンテトラカ
ルボキシレート、テトラキス(9−アザ−3−エチル−
8,8,9,10,10−ペンタメチル−1,5−ジオキサスピロ[5.
5]−3−ウンデシルメチル)−1,2,3,4−ブタンテトラ
カルボキシレート、トリデシル・トリス(2,2,6,6−テ
トラメチル−4−ピペリジル)1,2,3,4−ブタンテトラ
カルボキシレート、トリデシル・トリス(1,2,2,6,6−
ペンタメチル−4−ピペリジル)1,2,3,4−ブタンテト
ラカルボキシレート、ジ(トリデシル)・ビス(2,2,6,
6−テトラメチル−4−ピペリジル)1,2,3,4−ブタンテ
トラカルボキシレート、ジ(トリデシル)・ビス(1,2,
2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)1,2,3,4−ブタ
ンテトラカルボキシレート、2,2,4,4−テトラメチル−
7−オキサ−3,20−ジアザジスピロ[5,1,11,2]ヘンエ
イコサン−21−オン、3,9−ビス[1,1−ジメチル−2−
{トリス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジルオ
キシカルボニル)ブチルカルボニルオキシ}エチル]−
2,4,8,10−テトラオキサスピロ[5.5]ウンデカン、3,9
−ビス[1,1−ジメチル−2−{トリス(1,2,2,6,6−ペ
ンタメチル−4−ピペリジルオキシカルボニル)ブチル
カルボニルオキシ}エチル]−2,4,8,10−テトラオキサ
スピロ[5.5]ウンデカン、ポリ(2,2,6,6−テトラメチ
ル−4−ピペリジルアクリレート)、ポリ(1,2,2,6,6
−ペンタメチル−4−ピペリジルアクリレート)、ポリ
(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジルアクリレー
ト)、ポリ(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジ
ルメタクリレート)、ポリ[[ビス(2,2,6,6−テトラ
メチル−4−ピペリジル)イタコネート][ビニルブチ
ルエーテル]]、ポリ[[ビス(1,2,2,6,6−ペンタメ
チル−4−ピペリジル)イタコネート][ビニルブチル
エーテル]]、ポリ[[ビス(2,2,6,6−テトラメチル
−4−ピペリジル)イタコネート][ビニルオクチルエ
ーテル]]、ポリ[[ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル
−4−ピペリジル)イタコネート][ビニルオクチルエ
ーテル]]、ジメチルサクシネート−2−(4−ヒドロ
キシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジル)エタノール
縮合物、ポリ[ヘキサメチレン[(2,2,6,6−テトラメ
チル−4−ピペリジル)イミノ]]、ポリ[エチレン
[(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)イミ
ノ]ヘキサメチレン[(2,2,6,6−テトラメチル−4−
ピペリジル)イミノ]]、ポリ[[1,3,5−トリアジン
−2,4−ジイル][(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペ
リジル)イミノ]ヘキサメチレン[(2,2,6,6−テトラ
メチル−4−ピペリジル)イミノ]]、ポリ[[6−
(ジエチルイミノ)−1,3,5−トリアジン−2,4−ジイ
ル][(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)イ
ミノ]ヘキサメチレン[(2,2,6,6−テトラメチル−4
−ピペリジル)イミノ]]、ポリ[[6−(2−エチル
ヘキシル)イミノ]−1,3,5−トリアジン−2,4−ジイ
ル][(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)イ
ミノ]ヘキサメチレン[(2,2,6,6−テトラメチル−4
−ピペリジル)イミノ]]、ポリ[[6−[(1,1,3,3
−テトラメチルブチル)イミノ]−1,3,5−トリアジン
−2,4−ジイル][(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペ
リジル)イミノ]ヘキサメチレン[(2,2,6,6−テトラ
メチル−4−ピペリジル)イミノ]]、ポリ[[6−
(シクロヘキシルイミノ)−1,3,5−トリアジン−2,4−
ジイル][(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジ
ル)イミノ]ヘキサメチレン[(2,2,6,6−テトラメチ
ル−4−ピペリジル)イミノ]]、ポリ[[6−モルフ
ォリノ−1,3,5−トリアジン−2,4−ジイル][(2,2,6,
6−テトラメチル−4−ピペリジル)イミノ]ヘキサメ
チレン[(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)
イミノ]]、ポリ[[6−(ブトキシイミノ)−1,3,5
−トリアジン−2,4−ジイル][(2,2,6,6−テトラメチ
ル−4−ピペリジル)イミノ]ヘキサメチレン[(2,2,
6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)イミノ]]、ポ
リ[[6−[(1,1,3,3−テトラメチルブチル)オキ
シ]−1,3,5−トリアジン−2,4−ジイル][(2,2,6,6
−テトラメチル−4−ピペリジル)イミノ]ヘキサメチ
レン[(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)イ
ミノ]]、ポリ[オキシ[6−[(1−ピペリジル)−
1,3,5−トリアジン−2,4−ジイルオキシ−1,2−エタン
ジイル][(2,2,6,6−テトラメチル−3−オキソ−1,4
−ピペリジル)−1,2−エタンジイル][(3,3,5,5−テ
トラメチル−2−オキソ−1,4−ピペリジル)−1,2−エ
タンジイル]]、ポリ[オキシ[6−[(1,1,3,3,−テ
トラメチルブチル)イミノ]−1,3,5−トリアジン−2,4
−ジイルオキシ−1,2−エタンジイル][(2,2,6,6−テ
トラメチル−3−オキソ−1,4−ピペリジル)−1,2−エ
タンジイル][(3,3,5,5−テトラメチル−2−オキソ
−1,4−ピペリジル)−1,2−エタンジイル]]、ポリ
[[6−[(エチルアセチル)イミノ]−1,3,5−トリ
アジン−2,4−ジイル][(2,2,6,6−テトラメチル−4
−ピペリジル)イミノ]ヘキサメチレン[(2,2,6,6−
テトラメチル−4−ピペリジル)イミノ]]、ポリ
[[6−[(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジ
ル)ブチルイミノ]−1,3,5−トリアジン−2,4−ジイ
ル][(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)イ
ミノ]ヘキサメチレン[(2,2,6,6−テトラメチル−4
−ピペリジル)イミノ]]、1,6,11−トリス[{4,6−
ビス(N−ブチル−N−(2,2,6,6−テトラメチル−4
−ピペリジル)アミノ)−1,3,5−トリアジン−2−イ
ル}アミノ]ウンデカン、1,6,11−トリス[{4,6−ビ
ス(N−ブチル−N−(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4
−ピペリジル)アミノ)−1,3,5−トリアジン−2−イ
ル}アミノ]ウンデカン、1,6,11−トリス[{4,6−ビ
ス(N−オクチル−N−(2,2,6,6−テトラメチル−4
−ピペリジル)アミノ)−1,3,5−トリアジン−2−イ
ル}アミノ]ウンデカン、1,6,11−トリス[{4,6−ビ
ス(N−オクチル−N−(1,2,2,6,6−ペンタメチル−
4−ピペリジル)アミノ)−1,3,5−トリアジン−2−
イル}アミノ]ウンデカン、1,5,8,12−テトラキス[4,
6−ビス(N−(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジ
ル)−ブチルアミノ)−1,3,5−トリアジン−2−イ
ル]−1,5,8,12−テトラアザドデカンおよび1,5,8,12−
テトラキス[4,6−ビス(N−(1,2,2,6,6−ペンタメチ
ル−4−ピペリジル)−ブチルアミノ)−1,3,5−トリ
アジン−2−イル]−1,5,8,12−テトラアザドデカンな
どのヒンダードアミン系光安定剤などを例示できる。こ
れら光安定剤の単独使用はもちろんのこと、2種以上の
光安定剤を併用することもできる。該光安定剤の配合割
合は、結晶性ポリオレフィン100重量部に対して0.01〜
1重量部、好ましくは0.05〜0.5重量部である。
本発明の組成物にあっては、重金属不活性化剤を併用
することによって、耐重金属性を改善することができ
る。重金属不活性化剤としてはベンゾトリアゾール、2,
4,6−トリアミノ−1,3,5−トリアジン、3,9−ビス[2
−(3,5−ジアミノ−2,4,6−トリアザフェニル)エチ
ル]−2,4,8,10−テトラオキサスピロ[5.5]ウンデカ
ン、エチレンジアミン−テトラアセチックアシッド、エ
チレンジアミン−テトラアセチックアシッドのアルカリ
金属(Li,Na,K)塩、N,N′−ジサリシリデン−エチレン
ジアミン、N,N′−ジサリシリデン−1,2−プロピレンジ
アミン、N,N′−ジサリシリデン−N′−メチル−ジプ
ロピレントリアミン、3−サリシロイルアミノ−1,2,4
−トリアゾール、デカメチレンジカルボキシリックアシ
ッド−ビス(N′−サリシロイルヒドラジド)、ニッケ
ル−ビス(1−フェニル−3−メチル−4−デカノイル
−5−ピラゾレート)、2−エトキシ−2′−エチルオ
キサニリド、5−t−ブチル−2−エトキシ−2′−エ
チルオキサニリド、N,N−ジエチル−N′,N′−ジフェ
ニルオキサミド、N,N−ジエチル−N,N′−ジフェニルオ
キサミド、オキサリックアシッド−ビス(ベンジリデン
ヒドラジド)、チオジプロピオニックアシッド−ビス
(ベンジリデンヒドラジド)、イソフタリックアシッド
−ビス(2−フェノキシプロピオニルヒドラジド)、ビ
ス(サリシロイルヒドラジン)、N−サリシリデン−
N′−サリシロイルヒドラゾン、N,N′−ビス[3−
(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プ
ロピオニル]ヒドラジン、トリス[2−t−ブチル−4
−チオ(2′−メチル−4′−ヒドロキシ−5′−t−
ブチルフェニル)−5−メチルフェニル]フォスファイ
ト、ビス[2−t−ブチル−4−チオ(2′−メチル−
4′−ヒドロキシ−5′−t−ブチルフェニル)−5−
メチルフェニル]−ペンタエリスリトール−ジフォスフ
ァイト、テトラキス[2−t−ブチル−4−チオ(2′
−メチル−4′−ヒドロキシ−5′−t−ブチルフェニ
ル)−5−メチルフェニル]−1,6−ヘキサメチレン−
ビス(N−ヒドロキシエチル−N−メチルセミカルバジ
ド)−ジフォスファイト、テトラキス[2−t−ブチル
−4−チオ(2′−メチル−4′−ヒドロキシ−5′−
t−ブチルフェニル)−5−メチルフェニル]−1,10−
デカメチレン−ジ−カルボキシリックアシッド−ジ−ヒ
ドロキシエチルカルボニルヒドラジド−ジフォスファイ
ト、テトラキス[2−t−ブチル−4−チオ(2′−メ
チル−4′−ヒドロキシ−5′−t−ブチルフェニル)
−5−メチルフェニル]−1,10−デカメチレン−ジ−カ
ルボキシリックアシッド−ジ−サリシロイルヒドラジド
−ジフォスファイト、テトラキス[2−t−ブチル−4
−チオ(2′−メチル−4′−ヒドロキシ−5′−t−
ブチルフェニル)−5−メチルフェニル]−ジ−(ヒド
ロキシエチルカルボニル)ヒドラジド−ジフォスファイ
ト、テトラキス[2−t−ブチル−4−チオ(2′−メ
チル−4′−ヒドロキシ−5′−t−ブチルフェニル)
−5−メチルフェニル]−N,N′−ビス(ヒドロキシエ
チル)オキサミド−ジフォスファイトおよびN,N′−ビ
ス[2−〔3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキ
シフェニル)プロピオニルオキシ〕エチル]オキサミド
などを例示できる。これら重金属不活性化剤の単独使用
はもちろんのこと、2種以上の重金属不活性化剤を併用
することもできる。該重金属不活性化剤の配合割合は、
結晶性ポリオレフィン100重量部に対して0.01〜1重量
部、好ましくは0.05〜0.5重量部である。
本発明の組成物にあっては、結晶性ポリオレフィンと
して結晶性プロピレン系重合体を用いた組成物すなわち
結晶性プロピレン系重合体組成物にラジカル発生剤を併
用することによって、成形加工性を改善することができ
る。ラジカル発生剤としてはベンゾイルパーオキサイ
ド、t−ブチルパーベンゾエート、t−ブチルパーアセ
テート、t−ブチルパーオキシイソプロピルカーボネー
ト、2,5−ジ−メチル−2,5−ジ(ベンゾイルパーオキ
シ)ヘキサン、2,5−ジ−メチル−2,5−ジ(ベンゾイル
パーオキシ)ヘキシン−3、t−ブチル−ジ−パーアジ
ペート、t−ブチルパーオキシ−3,5,5−トリメチルヘ
キサノエート、メチル−エチルケトンパーオキサイド、
シクロヘキサノンパーオキサイド、ジ−t−ブチルパー
オキサイド、ジキュミルパーオキサイド、2,5−ジ−メ
チル−2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキサン、2,5
−ジ−メチル−2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキ
シン−3、1,3−ビス(t−ブチルパーオキシイソプロ
ピル)ベンゼン、t−ブチルキュミルパーオキサイド、
1,1−ビス(t−ブチルパーオキシ)−3,3,5−トリメチ
ルシクロヘキサン、1,1−ビス(t−ブチルパーオキ
シ)シクロヘキサン、2,2−ビス(t−ブチルパーオキ
シ)ブタン、p−メンタンハイドロパーオキサイド、ジ
−イソプロピルベンゼンハイドロパーオキサイド、キュ
メンハイドロパーオキサイド、t−ブチルハイドロパー
オキサイド、p−サイメンハイドロパーオキサイド、1,
1,3,3−テトラ−メチルブチルハイドロパーオキサイ
ド、2,5−ジ−メチル−2,5−ジ(ハイドロパーオキシ)
ヘキサン、トリメチルシリル−キュミルパーオキサイ
ド、2,5−ジ−メチル−2,5−ビス(トリメチルシリルパ
ーオキシ)ヘキサン、2,5−ジ−メチル−2,5−ビス(ト
リメチルシリルパーオキシ)ヘキシン−3および1,3−
ビス(トリメチルシリルパーオキシイソプロピル)ベン
ゼンなどを例示できる。これらラジカル発生剤の単独使
用はもちろんのこと、2種以上のラジカル発生剤を併用
することもできる。該ラジカル発生剤の配合割合は、結
晶性プロピレン系重合体100重量部に対して0.001〜0.5
重量部、好ましくは0.01〜0.2重量部である。
本発明の組成物にあっては、通常結晶性ポリオレフィ
ンに添加される各種の添加剤たとえば透明化剤、造核剤
(ただし、化合物Aを除く)、滑剤、帯電防止剤、防雲
剤、アンチブロッキング剤、無滴剤、難燃剤、難燃助
剤、抗菌剤、顔料、ハロゲン捕捉剤(ただし、化合物B
を除く)、金属石鹸類などの分散剤もしくは中和剤(た
だし、化合物Bを除く)または有機充填剤(たとえば木
粉、パルプ、故紙、合成繊維、天然繊維など)を本発明
の目的を損なわない範囲で併用することができる。
本発明の組成物は結晶性ポリオレフィンに前記の化合
物Aおよび化合物Bならびに通常結晶性ポリオレフィン
に添加される前述の各種添加剤のそれぞれ所定量を通常
の混合装置たとえばヘンシェルミキサー(商品名)、ス
ーパーミキサー、リボンブレンダー、バンバリミキサー
などを用いて混合し、通常の単軸押出機、2軸押出機、
ブラベンダーまたはロールなどで、溶融混練温度150℃
〜300℃、好ましくは180℃〜270℃で溶融混練ペレタイ
ズすることにより得ることができる。得られた組成物は
射出成形法、押出成形法、ブロー成形法などの各種成形
法により目的とする成形品の製造に供される。
[作用] 本発明において、化合物Aおよび化合物Bの併用がど
のような作用をするのかその作用機構自体は明らかでは
ないが、以下の作用機構によるものと推定される。すな
わち、化合物Aに対して化合物Bのリチウムイオンが作
用し、なんらかの形で化合物Aおよび化合物Bの間に配
位結合ないしイオン結合を形成することによって、化合
物Aの本来有する造核作用を相乗的に向上し剛性面の改
善に作用するものと考えられる。
[実施例] 以下、実施例および比較例によって本発明を具体的に
説明するが、本発明はこれによって限定されるものでは
ない。
なお、実施例および比較例で用いた評価方法は次の方
法によった。
1)剛性:曲げ試験により評価した。すなわち得られた
ペレットを用いて長さ100mm、巾10mm、厚み4mmの試験片
を射出成形法により作成し、該試験片を用いて曲げ弾性
率を測定(JIS K 7203に準拠)することにより剛性
を評価した。高剛性の材料とは曲げ弾性率の大きなもの
をいう。
2)耐熱剛性:荷重たわみ温度試験により評価した。す
なわち得られたペレットを用いて長さ130mm、巾13mm、
厚み6.5mmの試験片を射出成形法により作成し、該試験
片を用いて熱変形温度を測定(JIS K 7207に準拠;4.
6kgf/cm2荷重)することにより耐熱剛性を評価した。高
耐熱剛性の材料とは熱変形温度の高いものをいう。
3)耐衝撃性:アイゾット衝撃試験により評価した。す
なわち得られたペレットを用いて長さ63.5mm、巾13mm、
厚み3.5mmの試験片(ノッチ有り)を射出成形法により
作成し、該試験片を用いて23℃におけるアイゾット衝撃
強度を測定(JIS K 7110に準拠)することにより耐
衝撃性を評価した。耐衝撃性の優れた材料とはアイゾッ
ト衝撃強度の大きいものをいう。
製造例1〜3(実施例1〜55および比較例1〜55で用い
るHCPP(H)の製造方法) (1)触媒の調製 n−ヘキサン600ml、ジエチルアルミニウムモノクロ
リド(DEAC)0.50モル、ジイソアミルエーテル1,20モル
を25℃で1分間で混合し5分間同温度で反応させて反応
生成液(V)(ジイソアミルエーテル/DEACのモル比2.
4)を得た。窒素置換された反応器に四塩化チタン4.0モ
ルを入れ、35℃に加熱し、これに上記反応生成液(V)
の全量を180分間で滴下したのち、同温度に30分間保
ち、75℃に昇温してさらに1時間反応させ、室温(20
℃)まで冷却し上澄液を除き、n−ヘキサン4,000mlを
加えてデカンテーションで上澄液を除く操作を4回繰り
返して、固体生成物(II)190gを得た。この固体生成物
(II)の全量をn−ヘキサン3,000ml中に懸濁させた状
態で、20℃でジイソアミルエーテル160gと四塩化チタン
350gとを室温にて約1分間で加え65℃で1時間反応させ
た。反応終了後、室温まで冷却し、上澄液をデカンテー
ションによって除いたのち、4,000mlのn−ヘキサンを
加え10分間攪拌し、静置して上澄液を除く操作を5回繰
り返したのち、減圧下で乾燥させ固体生成物(III)を
得た。
(2)予備活性化触媒の調製 内容積20lの傾斜羽根付きステンレス製反応器を窒素
ガスで置換したのち、n−ヘキサン15、ジエチルアル
ミニウムモノクロリド42g、固体生成物(III)30gを室
温で加えたのち、水素15Nlを入れ、プロピレン分圧5kg/
cm2Gで5分間反応させ、未反応プロピレン、水素および
n−ヘキサンを減圧で除去し、予備活性化触媒(VI)を
粉粒体で得た(固体生成物(III)1g当りプロピレン82.
0g反応)。
(3)プロピレンの重合 窒素ガスで置換した内容積250のタービン型攪拌羽
根付きステンレス製重合器内に乾燥したn−ヘキサン10
0lついでジエチルアルミニウムモノクロリド10g、前記
予備活性化触媒(VI)10gおよびp−トルイル酸メチル1
1.0gを仕込み、さらに水素を製造例1は100Nl、製造例
2は200Nlおよび製造例3は410Nlそれぞれ添加した。つ
いで器内の温度を70℃に昇温後、該器内にプロピレンを
供給し、器内の圧力を10kg/cm2Gに昇圧した。そして温
度を70℃、圧力を10kg/cm2Gに維持しながら4時間重合
を継続後、メタノールを25供給し、温度を80℃に昇温
した。30分後、さらに20重量%の水酸化ナトリウム水溶
液を100g加え20分間攪拌し、純水50を加えたのち、残
存プロピレンを排出した。水層を抜き出したのち、さら
に50の純水を加え10分間攪拌水洗し、水層を抜き出
し、さらにHCPP(H)−n−ヘキサンスラリーを抜き出
し、スラリーを濾過し、該濾過物を乾燥して白色のHCPP
(H)粉末を得た。得られたHCPP(H)は前述のメルト
フローレート(MFR)およびアイソタクチックペンタッ
ド分率(P)を求めるのに供した。これらの分析結果を
第1表に示した。
なお、製造例1〜3で得られたHCPP(H)を、以下そ
れぞれHCPP(H)−[I]、HCPP(H)−[II]および
HCPP(H)−[III]と略記する。
製造例4(実施例56〜77および比較例56〜77で用いる結
晶性プロピレン単独重合体(以下、PP(H)と略記す
る。)の製造例) 窒素ガスで置換した内容積250のタービン型攪拌羽
根付きステンレス製重合器内に乾燥したn−ヘキサン10
0ついでジエチルアルミニウムモノクロリド10g、四塩
化チタンを金属アルミニウムで還元し粉砕活性化した市
販の触媒(AA型)40gおよびp−トルイル酸メチル22.0g
を仕込み、さらに水素を200Nl添加した。ついで器内の
温度を70℃に昇温後、該器内にプロピレンを供給し、器
内の圧力を10kg/cm2Gに昇圧した。そして温度を70℃、
圧力を10kg/cm2Gに維持しながら4時間重合を継続後、
メタノールを25供給し、温度を80℃に昇温した。30分
後、さらに20重量%の水酸化ナトリウム水溶液を100g加
え20分間攪拌し、純水50を加えたのち、残存プロピレ
ンを排出した。水層を抜き出したのち、さらに50の純
水を加え10分間攪拌水洗し、水層を抜き出し、さらにPP
(H)−n−ヘキサンスラリーを抜き出し、スラリーを
濾過し、該濾過物を乾燥して白色のPP(H)粉末を得
た。得られたPP(H)は前述のメルトフローレート(MF
R)および核アイソタクチックペンタッド分率(P)を
求めるのに供した。これらの分析結果を第1表に示し
た。
製造例5〜7(実施例78〜121および比較例78〜121で用
いるHCPP(B)の製造例) (1)触媒の調製 n−ヘキサン600ml、ジエチルアルミニウムモノクロ
リド(DEAC)0.50モル、ジイソアミルエーテル1.20モル
を25℃で1分間で混合し5分間同温度で反応させて反応
生成液(V)(ジイソアミルエーテル/DEACのモル比2.
4)を得た。窒素置換された反応器に四塩化チタン4.0モ
ルを入れ、35℃に加熱し、これに上記反応生成液(V)
の全量を180分間で滴下したのち、同温度に30分間保
ち、75℃に昇温してさらに1時間反応させ、室温(20
℃)まで冷却し上澄液を除き、n−ヘキサン4,000mlを
加えてデカンテーションで上澄液を除く操作を4回繰り
返して、固体生成物(II)190gを得た。この固体生成物
(II)の全量をn−ヘキサン3,000ml中に懸濁させた状
態で、20℃でジイソアミルエーテル160gと四塩化チタン
350gとを室温にて約1分間で加え65℃で1時間反応させ
た。反応終了後、室温まで冷却し、上澄液をデカンテー
ションによって除いたのち、4,000mlのn−ヘキサンを
加え10分間攪拌し、静置して上澄液を除く操作を5回繰
り返したのち、減圧下で乾燥させ固体生成物(III)を
得た。
(2)予備活性化触媒の調製 内容積20の傾斜羽根付きステンレス製反応器を窒素
ガスで置換したのち、n−ヘキサン15、ジエチルアル
ミニウムモノクロリド42g、固体生成物(II)30gを室温
で加えたのち、水素15Nlを入れ、プロピレン分圧5kg/cm
2Gで5分間反応させ、未反応プロピレン、水素およびn
−ヘキサンを減圧で除去し、予備活性化触媒(VI)を粉
粒体で得た(固体生成物(III)1g当りプロピレン82.0g
反応)。
(3)重合方法 窒素ガスで置換した内容積400のタービン型攪拌羽
根付きステンレス製重合器内に乾燥したn−ヘキサン25
0ついでジエチルアルミニウムモノクロリド10g、前記
予備活性化触媒(VI)10gおよびp−トルイル酸メチル1
1.0gを仕込み、さらに水素を気相ガス中の濃度で製造例
5は6モル%、製造例6は8モル%および製造例7は10
モル%をそれぞれ保つように添加した。ついで器内の温
度を70℃に昇温後、該器内にプロピレンを供給し、器内
の圧力を10kg/cm2Gに昇圧した。そして温度を70℃、圧
力を10kg/cm2Gに維持しながら4時間重合を継続後、プ
ロピレンの供給を停止し、未反応のプロピレンを放出
し、重合器内のスラリーの一部を採取して濾過、洗浄お
よび乾燥して白色のHCPP(H)粉末を得た。得られたHC
PP(H)は前述のメルトフローレート(MFR)およびア
イソタクチックペンタッド分率(P)を求めるのに供し
た。これらの分析結果を第2表に示した。
未反応のプロピレンを放出後、重合器内を温度60℃、
圧力0.1kg/cm2Gに保ち、第2段階目の重合原料としてエ
チレンの供給比率が33重量%となるよう維持し、エチレ
ンの全供給量が製造例5は2.4kg、製造例6は5.4kgおよ
び製造例7は8.8kgとそれぞれなるようにエチレンとプ
ロピレンを2時間連続的に供給した。2時間重合後、エ
チレンおよびプロピレンの供給を停止し、未反応のエチ
レンおよびプロピレンを放出した。ついで重合器内にメ
タノールを25l供給し、温度を75℃に昇温した。30分
後、さらに20重量%の水酸化ナトリウム水溶液を100g加
え20分間攪拌し、純水100を加えたのち、残存プロピ
レンを排出した。水層を抜き出したのち、さらに100
の純水を加え10分間攪拌水洗し、さらにHCPP(B)−n
−ヘキサンスラリーを抜き出し、スラリーを濾過し、該
濾過物を乾燥して白色のHCPP(B)粉末を得た。得られ
たHCPP(B)は前述のメルトフローレート(MFR)およ
び各エチレン含有量を求めるのに供した。これらの分析
結果を第2表に示した。
なお、製造例5〜7で得られたHCPP(B)を、以下そ
れぞれHCPP(B)−[I]、HCPP(B)−[II]および
HCPP(B)−[III]と略記する。
製造例8(実施例122〜143および比較例122〜143で用い
る結晶性エチレン−プロピレンブロック共重合体(以
下、PP(B)と略記する。)の製造例) 窒素ガスで置換した内容積400のタービン型攪拌羽
根付きステンレス製重合器内に乾燥したn−ヘキサン25
0ついでジエチルアルミニウムモノクロリド10g、四塩
化チタンを金属アルミニウムで還元し粉砕活性化した市
販の触媒(AA型)30gおよびp−トルイル酸メチル11.0g
を仕込み、さらに水素を気相ガス中の濃度で8モル%を
保つように添加した。ついで器内の温度を70℃に昇温
後、該器内にプロピレンを供給し、器内の圧力を10kg/c
m2Gに昇圧した。そして温度を70℃、圧力を10kg/cm2Gに
維持しながら4時間重合を継続後、プロピレンの供給を
停止し、未反応のプロピレンを放出し、重合器内のスラ
リーの一部を採取して濾過、洗浄および乾燥して白色の
結晶性プロピレン単独重合体粉末を得た。得られた重合
体は前述のメルトフローレート(MFR)およびアイソタ
クチックペンタッド分率(P)を求めるのに供した。こ
れらの分析結果を第2表に示した。
未反応のプロピレンを放出後、重合器内を温度60℃、
圧力0.1kg/cm2Gに保ち、第2段階目の重合原料としてエ
チレンの供給比率が33重量%となるよう維持し、エチレ
ンの全供給量が5.4kgとなるようにエチレンとプロピレ
ンを2時間連続的に供給した。2時間重合後、エチレン
およびプロピレンの供給を停止し、未反応のエチレンお
よびプロピレンを放出した。ついで重合器内にエタノー
ルを25供給し、温度を75℃に昇温した。30分後、さら
に20重量%の水酸化ナトリウム水溶液を100g加え20分間
攪拌し、純水100を加えたのち、残存プロピレンを排
出した。水層を抜き出したのち、さらに100の純水を
加え10分間攪拌水洗し、水層を抜き出し、さらにPP
(B)−n−ヘキサンスラリーを抜き出し、スラリーを
濾過し、該濾過物を乾燥して白色のPP(B)粉末を得
た。得られたPP(B)は前述のメルトフローレート(MF
R)および各エチレン含有量を求めるのに供した。これ
らの分析結果を第2表に示した。
口径40mmの単軸押出機/口径30mmの2軸押出機PY実施例
1〜11、比較例1〜11 結晶性ポリオレフィンとして製造例1で製造したMFR
2.5g/10分の安定化されていない粉末状HCPP(H)−
[1]100重量部に、化合物Aとして10−ヒドロキシ−
9,10−ジヒドロ−9−オキサ−10−フォスファフェナン
スレン−10−オキサイド、2,6,8−トリ−t−ブチル−1
0−ヒドロキシ−9,10−ジヒドロ−9−オキサ−10−フ
ォスファフェナンスレン−10−オキサイドもしくは2−
シクロヘキシル−10−ヒドロキシ−9,10−ジヒドロ−9
−オキサ−10−フォスファフェナンスレン−10−オキサ
イド、化合物Bとして酢酸リチウム、ステアリン酸リチ
ウム、モンタン酸リチウムもしくは2−ヒドロキシテト
ラデカン酸リチウムおよび他の添加剤のそれぞれ所定量
を後述の第3表に記載した配合割合でヘンシェルミキサ
ー(商品名)に入れ、3分間攪拌混合したのち、口径30
mmの2軸押出機で200℃にて溶融混練処理してペレット
化した。また比較例1〜11としてMFRが2.5g/10分の安定
化されていない粉末状HCPP(H)−[I]100重量部に
後述の第3表に記載の添加剤のそれぞれ所定量を配合
し、実施例1〜11に準拠して溶融混練処理してペレット
を得た。
剛性および耐熱剛性の評価に用いる試験片は、得られ
たペレットを樹脂温度250℃、金型温度50℃で射出成形
により調製した。
得られた試験片を用いて前記の試験方法により剛性お
よび耐熱剛性の評価を行った。これらの結果を第3表に
示した。
実施例12〜22、比較例12〜22 結晶性ポリオレフィンとして製造例2で製造したMFR1
0.6g/10分の安定化されていない粉末状HCPP(H)−[I
I]100重量部に、化合物Aとして10−ヒドロキシ−9,10
−ジヒドロ−9−オキサ−10−フォスファフェナンスレ
ン−10−オキサイド、2,6,8−トリ−t−ブチル−10−
ヒドロキシ−9,10−ジヒドロ−9−オキサ−10−フォス
ファフェナンスレン−10−オキサイドもしくは6−フェ
ニル−10−ヒドロキシ−9,10−ジヒドロ−9−オキサ−
10−フォスファフェナンスレン−10−オキサイド、化合
物Bとして12−ヒドロキシオクタデカン酸リチウム、リ
シノール酸リチウム、リチウム−ジメチル−ジチオカル
バメートもしくはリチウム−ジ−n−ブチル−ジチオカ
ルバメートおよび他の添加剤のそれぞれ所定量を後述の
第4表に記載した配合割合でヘンシェルミキサー(商品
名)に入れ、3分間攪拌混合したのち、口径30mmの2軸
押出機で200℃にて溶融混練処理してペレット化した。
また比較例12〜22としてMFRが10.6g/10分の安定化され
ていない粉末状HCPP(H)−[II]100重量部に後述の
第4表に記載の添加剤のそれぞれ所定量を配合し、実施
例12〜22に準拠して溶融混練処理してペレットを得た。
剛性および耐熱剛性の評価に用いる試験片は、得られ
たペレットを樹脂温度250℃、金型温度50℃で射出成形
により調製した。
得られた試験片を用いて前記の試験方法により剛性お
よび耐熱剛性の評価を行った。これらの結果を第4表に
示した。
実施例23〜33、比較例23〜33 結晶性ポリオレフィンとして製造例3で製造したMFR3
4.0g/10分の安定化されていない粉末状HCPP(H)−[I
II]100重量部に、化合物Aとして10−ヒドロキシ−9,1
0−ジヒドロ−9−オキサ−10−フォスファフェナンス
レン−10−オキサイド、2,6,8−トリ−t−ブチル−10
−ヒドロキシ−9,10−ジヒドロ−9−オキサ−10−フォ
スファフェナンスレン−10−オイサイドもしくは2−ベ
ンジル−10−ヒドロキシ−9,10−ジヒドロ−9−オキサ
−10−フォスファフェナンスレン−10−オイサイド、化
合物Bとしてリチウム−ジノニル−ジチオカルバメー
ト、リチウム−2−ベンゾチアゾールチオレート、リチ
ウム−2−トリルチアゾールチオレートもしくはリチウ
ム−2−ベンズイミダゾールチオレートおよび他の添加
剤のそれぞれ所定量を後述の第5表に記載した配合割合
でヘンシェルミキサー(商品名)に入れ、3分間攪拌混
合したのち、口径30mmの2軸押出機で200℃にて溶融混
練処理してペレット化した。また比較例23〜33としてMF
Rが34.0g/10分の安定化されていない粉末状HCPP(H)
−[III]100重量部に後述の第5表に記載の添加剤のそ
れぞれ所定量を配合し、実施例23〜33に準拠して溶融混
練処理してペレットを得た。
剛性および耐熱剛性の評価に用いる試験片は、得られ
たペレットを樹脂温度250℃、金型温度50℃で射出成形
により調製した。
得られた試験片を用いて前記の試験方法により剛性お
よび耐熱剛性の評価を行った。これらの結果を第5表に
示した。
実施例34〜44、比較例34〜44 結晶性ポリオレフィンとして製造例1で製造したMFR
2.5g/10分の安定化されていない粉末状HCPP(H)−
[I]12重量%、MFR7.0g/10分の安定化されていない粉
末状結晶性エチレン−プロピレンランダム共重合体(エ
チレン含有量2.5重量%)83重量%およびMI(190℃にお
ける荷重2.16kgを加えた場合の10分間の溶融樹脂の吐出
量)5.0g/10分の安定化されていない粉末状チーグラー
・ナッタ系高密度エチレン単独重合体(密度0.963g/c
m3)5重量%とからなる合計100重量部に、化合物Aと
して10−ヒドロキシ−9,10−ジヒドロ−9−オキサ−10
−フォスファフェナンスレン−10−オキサイド、2,6,8
−トリ−t−ブチル−10−ヒドロキシ−9,10−ジヒドロ
−9−オキサ−10−フォスファフェナンスレン−10−オ
キサイドもしくは6−(α−メチルベンジル)−8−t
−ブチル−10−ヒドロキシ−9,10−ジヒドロ−9−オキ
サ−10−フォスファフェナンスレン−10−オキサイド、
化合物Bとしてリチウム−2−トリルイミダゾールチオ
レート、ベンゾトリアゾールリチウム、トリルトリアゾ
ールリチウムもしくはグリコール酸リチウムおよび他の
添加剤のそれぞれ所定量を後述の第6表に記載した配合
割合でヘンシェルミキサー(商品名)に入れ、3分間攪
拌混合したのち、口径30mmの2軸押出機で200℃にて溶
融混練処理してペレット化した。また比較例34〜44とし
てMFRが2.5g/10分の安定化されていない粉末状HFPP
(H)−[I]12重量%、MFRが7.0g/10分の安定化され
ていない粉末状結晶性エチレン−プロピレンランダム共
重合体(エチレン含有量2.5重量%)83重量%およびMI
が5.0g/10分の安定化されていない粉末状チーグラー・
ナッタ系高密度エチレン単独重合体(密度0.963g/cm3
5重量%とからなる合計100重量部に後述の第6表に記
載の添加剤のそれぞれ所定量を配合し、実施例34〜44に
準拠して溶融混練処理してペレットを得た。
剛性、耐熱剛性および耐衝撃性の評価に用いる試験片
は、得られたペレットを樹脂温度250℃、金型温度50℃
で射出成形により調製した。
得られた試験片を用いて前述の試験方法により剛性、
耐熱剛性および耐衝撃性の評価を行った。これらの結果
を第6表に示した。
実施例45〜55、比較例45〜55 結晶性ポリオレフィンとして製造例1で製造したMFR
2.5g/10分の安定化されていない粉末状HCPP(H)−
[I]60重量%、MFR7.0g/100分の安定化されていない
粉末状結晶性エチレン−プロピレンランダム共重合体
(エチレン含有量4.0重量%)10重量%、MFR7.0g/10分
の安定化されていない粉末状結晶性エチレン−プロピレ
ン−ブテン−13元共重合体(エチレン含有量4.0重量
%、ブテン−1含有量4.5重量%)10重量%およびMI5.0
g/10分の安定化されていない粉末状チーグラー・ナッタ
系高密度エチレン−プロピレン共重合体(密度0.950g/c
m3、メチル分岐3.0個/1000炭素)20重量%とからなる合
計100重量部に、化合物Aとして10−ヒドロキシ−9,10
−ジヒドロ−9−オキサ−10−フォスファフェナンスレ
ン−10−オキサイド、2,6,8−トリ−t−ブチル−10−
ヒドロキシ−9,10−ジヒドロ−9−オキサ−10−フォス
ファフェナンスレン−10−オキサイドもしくは2−シク
ロヘキシル−10−ヒドロキシ−9,10−ジヒドロ−9−オ
キサ−10フォスファフェナンスレン−10−オキサイド、
化合物Bとして乳酸リチウム、リンゴ酸リチウム、酒石
酸リチウムもしくはクエン酸リチウムおよび他の添加剤
のそれぞれ所定量を後述の第7表に記載した配合割合で
ヘンシェルミキサー(商品名)に入れ、3分間攪拌混合
したのち、口径30mmの2軸押出機で200℃にて溶融混練
処理してペレット化した。また比較例45〜55としてMFR
が2.5g/10分の安定化されていない粉末状HCPP(H)−
[I]60重量%、MFRが7.0g/10分の安定化されていない
粉末状結晶性エチレン−プロピレンランダム共重合体
(エチレン含有量4.0重量%)10重量%、MFRが7.0g/10
分の安定化されていない粉末状結晶性エチレン−プロピ
レン−ブテン−13元共重合体(エチレン含有量4.0重量
%、ブテン−1含有量4.5重量%)10重量%、MIが5.0g/
10分の安定化されていない粉末状チーグラー・ナッタ系
高密度エチレン−プロピレン共重合体(密度0.950g/c
m3、メチル分岐3.0個/1000炭素)20重量%とからなる合
計100重量部に後述の第7表に記載の添加剤のそれぞれ
所定量を配合し、実施例45〜55に準拠して溶融混練処理
してペレットを得た。
剛性、耐熱剛性および耐衝撃性の評価に用いる試験片
は、得られたペレットを樹脂温度250℃、金型温度50℃
で射出成形により調製した。
得られた試験片を用いて前記の試験方法により剛性、
耐熱剛性および耐衝撃性の評価を行った。これらの結果
を第7表に示した。
実施例56〜66、比較例56〜66 結晶性ポリオレフィンとして製造例4で製造したMFR
9.8g/10分の安定化されていない粉末状PP(H)100重量
部に、化合物Aとして10−ヒドロキシ−9,10−ジヒドロ
−9−オキサ−10−フォスファフェナンスレン−10−オ
キサイド、2,6,8−トリ−t−ブチル−10−ヒドロキシ
−9,10−ジヒドロ−9−オキサ−10−フォスファフェナ
ンスレン−10−オキサイドもしくは6−フェニル−10−
ヒドロキシ−9,10−ジヒドロ−9−オキサ−10−フォス
ファフェナンスレン−10−オキサイド、化合物Bとして
リチウム−ビス(1′−ヒドロキシ−2,2′−ビフェニ
レンフォスフィネート)、リチウム−ビス(5,4′,6′
−トリ−t−ブチル−1′−ヒドロキシ−2,2′−ビフ
ェニレンフォスフィネート)、リチウム−ビス(5−シ
クロヘキシル−1′−ヒドロキシ−2,2′−ビフェニレ
ンフォスフィネート)もしくはリチムウ−ビス(1′−
ヒドロキシ−4′−フェニル2,2′−ビフェニレンフォ
スフィネート)および他の添加剤のそれぞれ所定量を後
述の第8表に記載した配合割合でヘンシェルミキサー
(商品名)に入れ、3分間攪拌混合したのち、口径30mm
の2軸押出機で200℃にて溶融混練処理してペレット化
した。また比較例56〜66として製造例4で製造したMFR
が9.8g/10分の安定化されていない粉末状PP(H)100重
量部に後述の第8表に記載の添加剤のそれぞれ所定量を
配合し、実施例56〜66に準拠して溶融混練処理してペレ
ットを得た。
剛性および耐熱剛性の評価に用いる試験片は、得られ
たペレットを樹脂温度250℃、金型温度50℃で射出成形
により調製した。
得られた試験片を用いて前記の試験方法により剛性お
よび耐熱剛性の評価を行った。これらの結果を第8表に
示した。
実施例67〜77、比較例67〜77 結晶性ポリオレフィンとして製造例4で製造したMFR
9.8g/10分の安定化されていない粉末状PP(H)100重量
部に、化合物Aとして10−ヒドロキシ−9,10−ジヒドロ
−9−オキサ−10−フォスファフェナンスレン−10−オ
キサイド、2,6,8−トリ−t−ブチル−10−ヒドロキシ
−9,10−ジヒドロ−9−オキサ−10−フォスファフェナ
ンスレン−10−オキサイドもしくは2−ベンジル−10−
ヒドロキシ−9,10−ジヒドロ−9−オキサ−10−フォス
ファフェナンスレン−10−オキサイド、化合物Bとして
リチウム−ビス(5−ベンジル−1′−ヒドロキシ−2,
2′−ビフェニレンフォスフィネート)、リチウム−ビ
ス[1′−ヒドロキシ−4′−(α−メチルベンジル)
−6′−t−ブチル−2,2′−ビフェニレンフォスフィ
ネート]、酢酸リチウムもしくはステアリン酸リチウム
および他の添加剤のそれぞれ所定量を後述の第9表に記
載した配合割合でヘンシェルミキサー(商品名)に入
れ、3分間攪拌混合したのち、口径30mmの2軸押出機で
200℃にて溶融混練処理してペレット化した。また比較
例67〜77として製造例4で製造したMFRが9.8g/10分の安
定化されていない粉末状PP(H)100重量部に後述の第
9表に記載の添加剤のそれぞれ所定量を配合し、実施例
67〜77に準拠して溶融混練処理してペレットを得た。
剛性および耐熱剛性の評価に用いる試験片は、得られ
たペレットを樹脂温度250℃、金型温度50℃で射出成形
により調製した。
得られた試験片を用いて前記の試験方法により剛性お
よび耐熱剛性の評価を行った。これらの結果を第9表に
示した。
実施例78〜88、比較例78〜88 結晶性ポリオレフィンとして製造例5で製造したMFR
8.5g/10分の安定化されていない粉末状HCPP(B)−
[I](エチレン含有量4.2重量%)100重量部に、化合
物Aとして10−ヒドロキシ−9,10−ジヒドロ−9−オキ
サ−10−フォスファフェナンスレン−10−オキサイド、
2,6,8−トリ−t−ブチル−10−ヒドロキシ−9,10−ジ
ヒドロ−9−オキサ−10−フォスファフェナンスレン−
10−オキサイドもしくは6−(α−メチルベンジル)−
8−t−ブチル−10−ヒドロキシ−9,10−ジヒドロ−9
−オキサ−10−フォスファフェナンスレン−10−オキサ
イド、化合物Bとしてモンタン酸リチウム、2−ヒドロ
キシテトラデカン酸リチウム、12−ヒドロキシオクタデ
カン酸リチウムもしくはリシノール酸リチウムおよび他
の添加剤のそれぞれ所定量を後述の第10表に記載した配
合割合でヘンシェルミキサー(商品名)に入れ、3分間
攪拌混合したのち、口径30mmの2軸押出機で200℃にて
溶融混練処理してペレット化した。また比較例78〜88と
してMFRが8.5g/10分の安定化されていない粉末状HCPP
(B)−[I](エチレ含有量4.2重量%)100重量部に
後述の第10表に記載の添加剤のそれぞれ所定量を配合
し、実施例78〜88に準拠して溶融混練処理してペレット
を得た。
剛性、耐熱剛性および耐衝撃性の評価に用いる試験片
は、得られたペレットを樹脂温度250℃、金型温度50℃
で射出成形により調製した。
得られた試験片を用いて前記の試験方法により剛性、
耐熱剛性および耐衝撃性の評価を行った。これらの結果
を第10表に示した。
実施例89〜99、比較例89〜99 結晶性ポリオレンフィンとして製造例6で製造したMF
R9.0g/10分の安定化されていない粉末状HCPP(B)−
[II](エチレン含有量8.5重量%)100重量部に、化合
物Aとして10−ヒドロキシ−9,10−ジヒドロ−9−オキ
サ−10−フォスファフェナンスレン−10−オキサイド、
2,6,8−トリ−t−ブチル−10−ヒドロキシ−9,10−ジ
ヒドロ−9−オキサ−10−フォスファフェナンスレン−
10−オキサイドもしくは2−シクロヘキシル−10−ヒド
ロキシ−9,10−ジヒドロ−9−オキサ−10−フォスファ
フェナンスレン−10−オキサイド、化合物Bとしてリチ
ウム−ジメチル−ジチオカルバメート、リチウム−ジ−
n−ブチル−ジチオカルバメート、リチウム−ジノニル
−ジチオカルバメートもしくはリチウム−2−ベンゾチ
アゾールチオレートおよび他の添加剤のそれぞれ所定量
を後述の第11表に記載した配合割合でヘンシェルミキサ
ー(商品名)に入れ、3分間攪拌混合したのち、口径30
mmの2軸押出機で200℃にて溶融混練処理してペレット
化した。また比較例89〜99としてMFRが9.0g/10分の安定
化されていない粉末状HCPP(B)−[II](エチレン含
有量8.5重量%)100重量部に後述の第11表に記載の添加
剤のそれぞれ所定量を配合し、実施例89〜99に準拠して
溶融混練処理してペレットを得た。
剛性、耐熱剛性および耐衝撃性の評価に用いる試験片
は、得られたペレットを樹脂温度250℃、金型温度50℃
で射出成形により調製した。
得られた試験片を用いて前記の試験方法により剛性、
耐熱剛性および耐衝撃性の評価を行った。これらの結果
を第11表に示した。
実施例100〜110、比較例100〜110 結晶性ポリオレンフィンとして製造例7で製造したMF
R7.7g/10分の安定化されていない粉末状HCPP(B)−
[III](エチレン含有量12.1重量%)100重量部に、化
合物Aとして10−ヒドロキシ−9,10−ジヒドロ−9−オ
キサ−10−フォスファフェナンスレン−10−オキサイ
ド、2,6,8−トリ−t−ブチル−10−ヒドロキシ−9,10
−ジヒドロ−9−オキサ−10−フォスファフェナンスレ
ン−10−オキサイドもしくは6−フェニル−10−ヒドロ
キシ−9,10−ジヒドロ−9−オキサ−10−フォスファフ
ェナンスレン−10−オキサイド、化合物Bとしてリチウ
ム−2−トリルチアゾールチオレート、リチウム−2−
ベンズイミダゾールチオレート、リチウム−2−トリル
イミダゾールチオレートもしくはベンゾトリアゾールリ
チウムおよび他の添加剤のそれぞれ所定量を後述の第12
表に記載した配合割合でヘンシェルミキサー(商品名)
に入れ、3分間攪拌混合したのち、口径30mmの2軸押出
機で200℃にて溶融混練処理してペレット化した。また
比較例100〜110としてMFRが7.7g/10分の安定化されてい
ない粉末状HCPP(B)−[III](エチレン含有量12.1
重量%)100重量部に後述の第12表に記載の添加剤のそ
れぞれ所定量を配合し、実施例100〜110に準拠して溶融
混練処理してペレットを得た。
剛性、耐熱剛性および耐衝撃性の評価に用いる試験片
は、得られたペレットを樹脂温度250℃、金型温度50℃
で射出成形により調製した。
得られた試験片を用いて前記の試験方法により剛性、
耐熱剛性および耐衝撃性の評価を行った。これらの結果
を第12表に示した。
実施例111〜121、比較例111〜121 結晶性ポリオレンフィンとして製造例6で製造したMF
R9.0g/10分の安定化されていない粉末状HCPP(B)−
[II](エチレン含有量8.5重量%)100重量部に、化合
物Aとして10−ヒドロキシ−9,10−ジヒドロ−9−オキ
サ−10−フォスファフェナンスレン−10−オキサイド、
2,6,8−トリ−t−ブチル−10−ヒドロキシ−9,10−ジ
ヒドロ−9−オキサ−10−フォスファフェナンスレン−
10−オキサイドもしくは2−ベンジル−10−ヒドロキシ
−9,10−ジヒドロ−9−オキサ−10−フォスファフェナ
ンスレン−10−オキサイド、化合物Bとしてトリルトリ
アゾールリチウム、グリコール酸リチウム、乳酸リチウ
ムもしくはリンゴ酸リチウムおよび他の添加剤のそれぞ
れ所定量を後述の第13表に記載した配合割合でヘンシェ
ルミキサー(商品名)に入れ、3分間攪拌混合したの
ち、口径30mmの2軸押出機で200℃にて溶融混練処理し
てペレット化した。また比較例111〜121としてMFRが9.0
g/10分の安定化されていない粉末状HCPP(B)−[II]
(エチレン含有量8.5重量%)100重量部に後述の第13表
に記載の添加剤のそれぞれ所定量を配合し、実施例111
〜121に準拠して溶融混練処理してペレットを得た。
剛性、耐熱剛性および耐衝撃性の評価に用いる試験片
は、得られたペレットを樹脂温度250℃、金型温度50℃
で射出成形により調製した。
得られた試験片を用いて前記の試験方法により剛性、
耐熱剛性および耐衝撃性の評価を行った。これらの結果
を第13表に示した。
実施例122〜132、比較例122〜132 結晶性ポリオレンフィンとして製造例8で製造したMF
R8.1g/10分の安定化されていない粉末状PP(B)(エチ
レン含有量8.3重量%)100重量部に、化合物Aとして10
−ヒドロキシ−9,10−ジヒドロ−9−オキサ−10−フォ
スファフェナンスレン−10−オキサイド、2,6,8−トリ
−t−ブチル−10−ヒドロキシ−9,10−ジヒドロ−9−
オキサ−10−フォスファフェナンスレン−10−オキサイ
ドもしくは6−(α−メチルベンジル)−8−t−ブチ
ル−10−ヒドロキシ−9,10−ジヒドロ−9−オキサ−10
−フォスファフェナンスレン−10−オキサイド、化合物
Bとして酒石酸リチウム、クエン酸リチウム、リチウム
−ビス(1′−ヒドロキシ−2,2′−ビフェニレンフォ
スフィネート)もしくはリチウム−ビス(5,4′,6′−
トリ−t−ブチル−1′−ヒドロキシ−2,2′−ビフェ
ニレンフォスフィネート)および他の添加剤のそれぞれ
所定量を後述の第14表に記載した配合割合でヘンシェル
ミキサー(商品名)に入れ、3分間攪拌混合したのち、
口径30mmの2軸押出機で200℃にて溶融混練処理してペ
レット化した。また比較例122〜132として製造したMFR
が8.1g/10分の安定化されていない粉末状PP(B)(エ
チレン含有量8.3重量%)100重量部に後述の第14表に記
載の添加剤のそれぞれ所定量を配合し、実施例122〜132
に準拠して溶融混練処理してペレットを得た。
剛性、耐熱剛性および耐衝撃性の評価に用いる試験片
は、得られたペレットを樹脂温度250℃、金型温度50℃
で射出成形により調製した。
得られた試験片を用いて前記の試験方法により剛性、
耐熱剛性および耐衝撃性の評価を行った。これらの結果
を第14表に示した。
実施例133〜143、比較例133〜143 結晶性ポリオレンフィンとして製造例8で製造したMF
R8.1g/10分の安定化されていない粉末状PP(B)(エチ
レン含有量8.3重量%)100重量部に、化合物Aとして10
−ヒドロキシ−9,10−ジヒドロ−9−オキサ−10−フォ
スファフェナンスレン−10−オキサイド、2,6,8−トリ
−t−ブチル−10−ヒドロキシ−9,10−ジヒドロ−9−
オキサ−10−フォスファフェナンスレン−10−オキサイ
ドもしくは2−シクロヘキシル−10−ヒドロキシ−9,10
−ジヒドロ−9−オキサ−10−フォスファフェナンスレ
ン−10−オキサイド、化合物Bとしてリチウム−ビス
(5−シクロヘキシル−1′−ヒドロキシ−2,2′−ビ
フェニレンフォスフィネート)、リチウム−ビス(1′
−ヒドロキシ−4′−フェニル−2,2′−ビフェニレン
フォスフィネート)、リチウム−ビス(5−ベンジル−
1′−ヒドロキシ−2,2′−ビフェニレンフォスフィネ
ート)もしくはリチウム−ビス[1′−ヒドロキシ−
4′−(α−メチルベンジル)−6′−t−ブチル−2,
2′−ビフェニレンフォスフィネート]および他の添加
剤のそれぞれ所定量を後述の第15表に記載した配合割合
でヘンシェルミキサー(商品名)に入れ、3分間攪拌混
合したのち、口径30mmの2軸押出機で200℃にて溶融混
練処理してペレット化した。また比較例133〜143として
製造例8で製造したMFRが8.1g/10分の安定化されていな
い粉末状PP(B)(エチレン含有量8.3重量%)100重量
部に後述の第15表に記載の添加剤のそれぞれ所定量を配
合し、実施例133〜143に準拠して溶融混練処理してペレ
ットを得た。
剛性、耐熱剛性および耐衝撃性の評価に用いる試験片
は、得られたペレットを樹脂温度250℃、金型温度50℃
で射出成形により調製した。
得られた試験片を用いて前記の試験方法により剛性、
耐熱剛性および耐衝撃性の評価を行った。これらの結果
を第15表に示した。
第3表〜第15表に示される本発明にかかわる化合物お
よび添加剤は下記の通りである。
化合物A[I]:10−ヒドロキシ−9,10−ジヒドロ−9
−オキサ−10−フォスファフェナンスレン−10−オキサ
イド 化合物A[II]:2,6,8−トリ−t−ブチル−10−ヒドロ
キシ−9,10−ジヒドロ−9−オキサ−10−フォスファフ
ェナンスレン−10−オキサイド 化合物A[III]:2−シクロヘキシル−10−ヒドロキシ
−9,10−ジヒドロ−9−オキサ−10−フォスファフェナ
ンスレン−10−オキサイド 化合物A[IV]:6−フェニル−10−ヒドロキシ−9,10−
ジヒドロ−9−オキサ−10−フォスファフェナンスレン
−10−オキサイド 化合物A[V]:2−ベンジル−10−ヒドロキシ−9,10−
ジヒドロ−9−オキサ−10−フォスファフェナンスレン
−10−オキサイド 化合物A[VI]:6−(α−メチルベンジル)−8−t−
ブチル−10−ヒドロキシ−9,10−ジヒドロ−9−オキサ
−10−フォスファフェナンスレン−10−オキサイド 化合物B[I]:酢酸リチウム 化合物B[II]:ステアリン酸リチウム 化合物B[III]:モンタン酸リチウム 化合物B[IV]:2−ヒドロキシテトラデカン酸リチウム 化合物B[V]:12−ヒドロキシオクタデカン酸リチウ
ム 化合物B[VI]:リシノール酸リチウム 化合物B[VII]:リチウム−ジメチル−ジチオカルバ
メート 化合物B[VIII]:リチウム−ジ−n−ブチル−ジチオ
カルバメート 化合物B[IX]:リチウム−ジノニル−ジチオカルバメ
ート 化合物B[X]:リチウム−2−ベンゾチアゾールチオ
レート 化合物B[XI]:リチウム−2−トリルチアゾールチオ
レート 化合物B[XII]:リチウム−2−ベンズイミダゾール
チオレート 化合物B[XIII]:リチウム−2−トリルイミダゾール
チオレート 化合物B[XIV]:ベンゾトリアゾールリチウム 化合物B[XV]:トリルトリアゾールリチウム 化合物B[XVI]:グリコール酸リチウム 化合物B[XVII]:乳酸リチウム 化合物B[XVIII]:リンゴ酸リチウム 化合物B[XIX]:酒石酸リチウム 化合物B[XX]:クエン酸リチウム 化合物B[XXI]:リチウム−ビス(1′−ヒドロキシ
−2,2′−ビフェニレンフォスフィネート) 化合物B[XXII]:リチウム−ビス(5,4′,6′−トリ
−t−ブチル−1′−ヒドロキシ−2,2′−ビフェニレ
ンフォスフィネート) 化合物B[XXIII]:リチウム−ビス(5−シクロヘキ
シル−1′−ヒドロキシ−2,2′−ビフェニレンフォス
フィネート) 化合物B[XXIV]:リチウム−ビス(1′−ヒドロキシ
−4′−フェニル−2,2′−ビフェニレンフォスフィネ
ート) 化合物B[XXV]:リチウム−ビス(5−ベンジル−
1′−ヒドロキシ−2,2′−ビフェニレンフォスフィネ
ート) 化合物B[XXVI]:リチウム−ビス[1′−ヒドロキシ
−4′−(α−メチルベンジル)−6′−t−ブチル−
2,2′−ビフェニレンフォスフィネート] 無機充填剤1:タルク(平均粒径2〜3μ) 無機充填剤2:炭酸カルシウム(平均粒径1〜2μ) 無機充填剤3:硫酸バリウム(平均粒径0.4〜0.6μ) フェノール系酸化防止剤1:2,6−ジ−t−ブチル−p−
クレゾール フェノール系酸化防止剤2:テトラキス[メチレン−3−
(3′,5′−ジ−t−ブチル−4′−ヒドロキシフェニ
ル)プロピオネート]メタン フェノール系酸化防止剤3:1,3,5−トリメチル−2,4,6−
トリス(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンジ
ル)ベンゼン フェノール系酸化防止剤4:トリス(3,5−ジ−t−ブチ
ル−4−ヒドロキシベンジル)イソシアヌレート フェノール系酸化防止剤5:n−オクタデシル−β−
(4′−ヒドロキシ−3′,5′−ジ−t−ブチルフェニ
ル)プロピオネート フェノール系酸化防止剤6:トリス(4−t−ブチル−3
−ヒドロキシ−2,6−ジメチルベンジル)イソシアヌレ
ート フェノール系酸化防止剤7:3,9−ビス[1,1−ジメチル−
2−{β−(3−t−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メ
チルフェニル)プロピオニルオキシ}エチル]−2,4,8,
10−テトラオキサスピロ[5.5]ウンデカン フェノール系酸化防止剤8:2,2−ビス[4−〔2−(3,5
−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニルプロピオニ
ルオキシ)エトキシ〕フェニル]プロパン フェノール系酸化防止剤9:ビス[2−(3′−t−ブチ
ル−2′−ヒドロキシ−5′−メチルベンジル)−6−
t−ブチル−4−メチルフェニル]テレフタレート フェノール系酸化防止剤10:ビス[3,3−ビス(4′−ヒ
ドロキシ−3′−t−ブチルフェニル)ブチリックアシ
ッド]エチレングリコールエステル フェノール系酸化防止剤11:2,2′−エチリデン−ビス
(4,6−ジ−t−ブチルフェノール) フェノール系酸化防止剤12:2−t−ブチル−6−(3−
t−ブチル−2−ヒドロキシ−5−メチルベンジル)−
4−メチルフェニルアクリレート フェノール系酸化防止剤13:トコフェロール チオエーテル系酸化防止剤1:ジミリスチルチオジプロピ
オネート チオエーテル系酸化防止剤2:ジステアリルチオジプロピ
オネート チオエーテル系酸化防止剤3:ペンタエリスリトール−テ
トラキス(3−ラウリルチオプロピオネート) リン系酸化防止剤1:ビス(2,4−ジ−t−ブチルフェニ
ル)−ペンタエリスリトール−ジフォスファイト リン系酸化防止剤2:ビス(2,6−ジ−t−ブチル−4−
メチルフェニル)−ペンタエリスリトール−ジフォスフ
ァイト リン系酸化防止剤3:ビス(2,4,6−トリ−t−ブチルフ
ェニル)ペンタエリスリトール−ジフォスファイト リン系酸化防止剤4:テトラキス(2,4−ジ−t−ブチル
フェニル)−4,4′−ビフェニレン−ジ−フォスファイ
ト リン系酸化防止剤5:トリス(2,4−ジ−t−ブチルフェ
ニル)フォスファイト リン系酸化防止剤6:2,2′−メチレン−ビス(4,6−ジ−
t−ブチルフェニル)オクチルフォスファイト 光安定剤1:2−ヒドロキシ−4−n−オクトキシベンゾ
フェノン 光安定剤2:2−(2′−ヒドロキシ−3′−t−ブチル
−5′−メチルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾ
ール 光安定剤3:2,4−ジ−t−ブチルフェニル−3′,5′−
ジ−t−ブチル−4′−ヒドロキシベンゾエート 光安定剤4:ビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリ
ジル)セバケート 光安定剤5:テトラキス(2,2,6,6−テトラメチル−4−
ピペリジル)1,2,3,4−ブタンテトラカルボキシレート 光安定剤6:3,9−ビス[1,1−ジメチル−2−{トリス
(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジルオキシカ
ルボニル)ブチルカルボニルオキシ}エチル]−2,4,8,
10−テトラオキサスピロ[5.5]ウンデカン 光安定剤7:ポリ[[6−[(1,1,3,3−テトラメチルブ
チル)イミノ]−1,3,5−トリアジン−2,4−ジイル]
[(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)イミ
ノ]ヘキサメチレン[(2,2,6,6−テトラメチル−4−
ピペリジル)イミノ]] 光安定剤8:ポリ[[6−モルフォリノ−1,3,5−トリア
ジン−2,4−ジイル][(2,2,6,6−テトラメチル−4−
ピペリジル)イミノ]ヘキサメチレン[(2,2,6,6−テ
トラメチル−4−ピペリジル)イミノ]] 重金属不活性化剤1:N,N′−ビス[2−〔3−(3,5−ジ
−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオニル
オキシ〕エチル]オキサミド 重金属不活性化剤2:トリス[2−t−ビュチル−4−チ
オ(2′−メチル−4′−ヒドロキシ−5′−t−ビュ
チルフェニル)−5−メチルフェニル]フォスファイト 重金属不活性化剤3:N,N′−ビス[3−(3,5−ジ−t−
ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオニル]ヒド
ラジン 重金属不活性化剤4:4−サリシロイルアミノ−1,2,4−ト
リアゾール 重金属不活性化剤5:デカメチレンジカルボキシリックア
シッド−ビス(N′−サリシロイルヒドラジド) ラジカル発生剤1:2,5−ジ−メチル−2,5−ジ(t−ブチ
ルパーオキシ)ヘキサン ラジカル発生剤2:1,3−ビス(t−ブチルパーオキシイ
ソプロピル)ベンゼン 透明化剤1:1・3,2・4−ジベンジリデンソルビトール 透明化剤2:1・3,2・4−ジ(p−メチルベンジリデン)
ソルビトール 透明化剤3:1・3,2・4−ジ(p−エチルベンジリデン)
ソルビトール 透明化剤4:1・3−p−クロルベンジリデン−2・4−
p−メチルベンジリデンソルビトール 帯電防止剤1:グリセリルモノステアレート 帯電防止剤2:N,N−ビス(2−ヒドロキシエチル)タロ
ウアミン 滑剤1:オレイン酸アミド 滑剤2:エルカ酸アミド 滑剤3:N,N′−エチレン−ビス−ステアロアミド EPR:非晶性エチレン−プロピレンランダム共重合体(ム
ーニー粘度ML1+4(100℃)63、プロピレン含有量23重
量%;日本合成ゴム(株)製 JSR T 7961) EPDM:非晶性エチレン−プロピレン−エチリデンノルボ
ルネンランダム共重合体(ムーニー粘度ML1+4(100
℃)82、プロピレン含有量26重量%、ヨウ素価15.0;日
本合成ゴム(株)製 JSR EP 57P) 環状リン化合物のリチウム塩:10−ヒドロキシ−9,10−
ジヒドロ−9−オキサ−10−フォスファフェナンスレン
−10−オキサイドのリチウム塩[三光化学(株)製;CA
−Li] 金属塩1:ステアリン酸ナトリウム 金属塩2:ステアリン酸カリウム 金属塩3:ステアリン酸カルシウム リチウム塩1:シュウ酸リチウム リチウム塩2:エチレンジアミン四酢酸二リチウム リチウム塩3:リチウム−(モノ,ジミックスド)ステア
リルフォスフェート リチウム塩4:リチウムドデシルサルフェート 第3表に記載の実施例および比較例は、結晶性ポリオレ
フィンとして結晶性プロピレン単独重合体を用いた場合
である。第3表からわかるように、実施例1〜11は本発
明にかかわる化合物Aおよび化合物Bを配合したもので
あり、実施例1〜11と比較例1(化合物Aおよび化合物
Bを配合しないもの)とをくらべてみると、実施例1〜
11は剛性面が著しく優れていることがわかる。化合物A
のみを配合した比較例2と実例2と実施例1〜11をくら
べてみると、比較例2は比較例1にくらべて剛性面の改
善効果は認められるもののいまだ充分ではない。化合物
Bのみを配合した比較例3と実施例1〜11をくらべてみ
ると、比較例3は比較例1にくらべても明らかなように
剛性面の改善効果はほとんど認められないことがわか
る。また、比較例2において、本発明にかかわる環状リ
ン化合物すなわち化合物Aのリチウム塩である環状リン
化合物のリチウム塩を化合物Aの替わりに配合した比較
例4と実施例1〜11をくらべてみると、比較例4の剛性
面は比較例2にくらべて改善はされるもののいまだ充分
ではない。さらに、実施例1〜11において化合物Bの替
わりに、化合物Bのリチウムを他の金属に置き換えた金
属塩1〜3または化合物B以外のリチウム塩1〜4をそ
れぞれ配合した比較例5〜11と実施例1〜11をくらべて
みると、比較例5〜11の剛性面はある程度改善はされる
もののいまだ充分ではない。従って、本発明にかかわる
化合物Aおよび化合物Bの2成分の配合を同時に満たさ
ない比較各例は、本発明の効果を奏さないことが明らか
である。すなわち、本発明で得られる剛性面は、結晶性
ポリオレフィンに化合物Aおよび化合物Bを配合したと
きにはじめてみられる特有の効果であるといえる。
第4表〜第15表は、結晶性ポリオレフィンとしてそれ
ぞれ結晶性プロピレン単独重合体、結晶性プロピレ
ン単独重合体、結晶性エチレン−プロピレンランダム共
重合体および高密度エチレン単独重合体の混合物、結
晶性プロピレン単独重合体、結晶性エチレン−プロピレ
ンランダム共重合体、結晶性エチレン−プロピレン−ブ
テン−13元共重合体および高密度エチレン−プロピレン
共重合体の混合物または結晶性エチレン−プロピレン
ブロック共重合体を用いたものであり、これらについて
も上述と同様の効果が確認された。
また、第6表〜第7表および第10表〜第15表の本発明
組成物である実施各例において、化合物Aおよび化合物
Bを配合することによって剛性面の向上に伴う耐衝撃性
の低下がみられず、比較各例とくらべても耐衝撃性は何
ら遜色のないことが確認された。
[発明の効果] 本発明の組成物は、(1)成形品としたときの該成形
品の剛性面が著しく優れている。(2)成形品の薄肉化
を計ることができ省資源に寄与するばかりでなく、成形
時の冷却速度も早くなるので単位時間当りの成形速度を
早くすることができ生産性の向上にも寄与できる。

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】結晶性ポリオレフィン100重量部に対し
    て、下記一般式[I]で示される環状リン化合物(以
    下、化合物Aという。)および下記〜から選ばれた
    1種または2種以上の化合物(以下、化合物Bとい
    う。)をそれぞれ0.01〜1重量部配合してなる結晶性ポ
    リオレフィン組成物。 脂肪族モノカルジチオカルバミン酸リチウムボン酸
    リチウム ジチオカルバミン酸リチウム 2−メルカプトベンゾチアゾールのリチウム塩 2−メルカプトベンズイミダゾールのリチウム塩 ベンゾトリアゾールのリチウム塩 炭素数2〜6の脂肪族ヒドロキシ酸リチウム 下記一般式[II]で示されるリチウムフォスフィネー
    ト系化合物 (ただし、式中Ar1〜Ar4はアリーレン基、アルキルアリ
    ーレン基、シクロアルキルアリーレン基、アリールアリ
    ーレン基もしくはアラールキルアリーレン基をそれぞれ
    示す。)
  2. 【請求項2】結晶性ポリオレフィン100重量部に対し
    て、化合物Aおよび化合物Bをそれぞれ0.01〜1重量
    部、無機充填剤を0.01〜25重量部配合してなる結晶性ポ
    リオレフィン組成物。
  3. 【請求項3】結晶性ポリオレフィンとして、アイソタク
    チックペンタッド分率(P)とメルトフローレート(MF
    R;230℃における荷重2.16kgを加えた場合の10分間の溶
    融樹脂の吐出量)との関係が1.00≧P≧0.015logMFR+
    0.955である結晶性プロピレン単独重合体を用いる請求
    項(1)もしくは請求項(2)記載の結晶性ポリオレフ
    ィン組成物。
  4. 【請求項4】結晶性ポリオレフィンとして、プロピレン
    単独重合体のアイソタクチックペンタッド分率(P)と
    メルトフローレート(MFR)との関係が1.00≧P≧0.015
    logMFR+0.955である第1段階重合体が全重合体量の70
    〜95重量%であり、ついで全重合体量の30〜5重量%の
    エチレンもしくはエチレンとプロピレンを1段階以上で
    重合させてなりエチレン含有量が全重合体量の3〜20重
    量%である結晶性エチレン−プロピレンブロック共重合
    体を用いる請求項(1)もしくは請求項(2)記載の結
    晶性ポリオレフィン組成物。
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