JPH07216027A - 重合性組成物、重合体、有機ガラスおよびメガネ用レンズ - Google Patents

重合性組成物、重合体、有機ガラスおよびメガネ用レンズ

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JPH07216027A
JPH07216027A JP1171494A JP1171494A JPH07216027A JP H07216027 A JPH07216027 A JP H07216027A JP 1171494 A JP1171494 A JP 1171494A JP 1171494 A JP1171494 A JP 1171494A JP H07216027 A JPH07216027 A JP H07216027A
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信吾 松岡
Hideki Kazama
秀樹 風間
Tadashi Hara
忠司 原
Tomonori Matsunaga
智徳 松永
Hiroshi Suga
浩 菅
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 (A)特定構造のビニルベンジル化合物(A
成分)、(B)2,4−ジフェニル−4−メチル−1−
ペンテン(B成分)、(C)一分子中に二個以上のメル
カプト基を有するメルカプト化合物、および、必要に応
じてさらに(D)前記A成分およびB成分と共重合可能
な他の単量体、(E)重合開始剤 或いは(F)ヒンダ
ードフェノール化合物、を含有してなる重合性組成物お
よびこの重合性組成物を架橋重合することにより得られ
た重合体成形物、有機ガラスおよびメガネ用レンズ。 【効果】 メガネ用レンズとして優れた特性を有する重
合体成形物およびそのための重合性組成物が提供され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は透明な重合体、特にメガ
ネ用レンズの製造原料に適した重合性組成物に関し、詳
しくは、コーティング剤の密着性を向上させるためにコ
ーティング剤の塗布前に加熱処理を行っても着色するこ
となく、且つメガネ用レンズとして十分な物性、例えば
高屈折率、低比重、分散特性、耐光性、硬度、染色性、
耐衝撃性、樹脂加工時の無臭性等を有する透明な重合体
の製造に適した重合性組成物に関するものである。さら
に本発明は前記重合性組成物から得られた重合体、殊に
有機ガラスおよびメガネ用レンズに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、無機ガラスに代わる有機ガラスに
ついては種々研究されているが、欠点も多く、まだ十分
に満足し得る性状のものは得られていない。例えばメチ
ルメタクリレートやジエチレングリコールビス(アリル
カーボネート)を主成分とする単量体を重合して得られ
た重合体は、光学材料やレンズとして使用されている
が、その屈折率は約1.50と低い。
【0003】近年、屈折率を高めるためにイオウを重合
体の分子構造中に導入することが種々研究されている。
例えば特開昭59−164501号公報には、スルフィ
ド構造を含むジスチレン化合物をモノマーとして使用し
て得られた重合体が開示されているほか、特開平1−3
00201号公報および特開平1−309002号公報
等には、ビニル化合物とポリチオール化合物とを重付加
して得られた重合体が開示されている。しかしながら、
これらの重合体は耐光性が充分でないという問題があっ
た。また、特公平2−51161号公報には、下記式
【0004】
【化8】
【0005】で示されるモノマーと、これと共重合しう
る他のモノマーとの共重合体よりなる有機ガラスが開示
されている。しかしながら、この有機ガラスは、コーテ
ィング剤の密着性を向上させるためにコーティング剤の
塗布前に加熱処理を行うと、全体的に黄味を帯びるとい
う問題があった。
【0006】さらに、特開昭58−198510号公報
には、α−メチルスチレンの2量体、即ち2,4−ジフ
ェニル−4−メチル−1−ペンテン、メチルメタクリレ
ートおよびエチレングリコールジメタクリレートを重合
してなる有機ガラスが開示されている。この有機ガラス
は透明であるが、屈折率が低く、また染色性等の物性が
十分でないためにメガネ用レンズとして使用することが
できなかった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】以上のような先行技術
の下で、本発明は表面のコーティングの際の加熱によっ
ても着色せず、しかも比較的高い屈折率を有し、メガネ
用レンズとして優れた物性を有する重合体を得ることを
目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記本発明
の目的を達成すべく鋭意研究した結果、(A)特定構造
のビニルベンジル化合物、(B)2,4−ジフェニル−
4−メチル−1−ペンテンおよび(C)一分子中に二個
以上のメルカプト基を有するメルカプト化合物を配合し
てなる単量体組成物を原料とし、これを重合することに
より上記目的を達成できることを見い出し本発明を完成
するに至った。
【0009】すなわち、本発明によれば(A)下記一般
式(I)
【0010】
【化9】
【0011】(但し、R1およびR2は同一もしくは異な
るハロゲン原子であり、hおよびiはそれぞれ独立に
0、1または2を示し、X1、X2およびX3はそれぞれ
独立に酸素原子またはイオウ原子を示し、j、kおよび
mはそれぞれ0または1を示す。但し、kが0のときj
は0であり、mが0のときjおよびkは共に0である。
また、jが0で且つkおよびmが共に1のときX1およ
びX2は同時にイオウ原子であることはなく、さらに
m、kおよびjが共に1のときX1、X2およびX3は同
時にイオウ原子であることはない)で表わされるビニル
ベンジル化合物 100重量部、(B)2,4−ジフェ
ニル−4−メチル−1−ペンテン 0.1〜20重量部
および(C)一分子中に二個以上のメルカプト基を有
するメルカプト化合物 1〜50重量部、を含有してな
る重合性組成物が提供される。
【0012】本発明によれば、前記重合性組成物に、さ
らに他の共重合成分、重合開始剤あるいは添加剤成分を
適宜組み合わせて含有した組成物、具体的には下記
(i)〜(iii)の重合性組成物が提供される。
【0013】(i)さらに(D)前記(A)成分および
(B)成分と共重合可能な他の単量体1〜150重量
部、を含有してなる重合性組成物。 (ii)さらに(D)前記(A)成分および(B)成分
と共重合可能な他の単量体 1〜150重量部 および
(E)重合開始剤 0.01〜10重量部、を含有して
なる重合性組成物。 (iii)さらに(D)前記(A)成分および(B)成
分と共重合可能な他の単量体 1〜150重量部、
(E)重合開始剤 0.01〜10重量部 および
(F)ヒンダードフェノール化合物 0.005〜2.0
重量部、を含有してなる重合性組成物。 以下、本発明の重合性組成物を構成する各成分について
具体的に説明する。
【0014】(1)(A)成分 本発明の重合性組成物を形成する(A)成分は前記一般
式(I)で表わされるビニル基を二個含有するビニルベ
ンジル化合物である。前記一般式(I)において、R1
およびR2は同一もしくは異なるハロゲン原子であり、
そのハロゲン原子としてはフッ素、塩素、臭素またはヨ
ウ素が示されるが、得られた重合体の屈折率または耐光
性の点から塩素原子または臭素原子が特に好適である。
また、hおよびiはそれぞれ独立に0、1または2を示
し、0のときはR1およびR2は水素原子を表わす。
【0015】さらに、X1、X2およびX3は、それぞれ
独立に酸素原子またはイオウ原子であればよいが、高屈
折率の観点からイオウ原子であることが好ましい。しか
し、一分子中にX1、X2およびX3を二個以上含み、そ
れらがすべてイオウ原子となった場合は、重合して得ら
れる重合体の耐光性が劣り、切削研磨加工時に悪臭を発
するようになる。このために、m=k=lで且つj=0
のときにX1およびX2が同時にイオウ原子であることは
なく、また、m=k=j=1のときにX1、X2およびX
3が同時にイオウ原子であることはない。
【0016】また、前記一般式(I)において、j、k
およびmはそれぞれ0または1である。ここで、k=0
のときはj=0である。また、m=0のときはk=j=
0であり、このとき−[X1{CH2CH22(CH2
23jkm−は結合手を示す。
【0017】上記ビニルベンジル化合物の両端における
ビニルベンジル基の結合位置は、2−ビニルベンジル
基、3−ビニルベンジル基および4−ビニルベンジル基
があるが、本発明においては、4−ビニルベンジル基、
または3−ビニルベンジル基と4−ビニルベンジル基と
の混合であることが好ましい。
【0018】本発明で用いられる一般式(I)のビニル
ベンジル化合物の具体的化合物を例示すると次のとおり
である。1,2−(ビニルフェニル)エタン、ビス(ビ
ニルベンジル)エーテル、ビス(ビニルベンジル)スル
フィド、ビス(ビニルベンジルオキシ)エタン、(1−
ビニルベンジルオキシ−2−ビニルベンジルチオ)エタ
ン、ビス(ビニルベンジルオキシエチル)エーテル、ビ
ス(ビニルベンジルオキシエチル)スルフィド、ビス
(ビニルベンジルチオエチル)エーテルおよびビス(ビ
ニルベンジルチオエチル)エーテル。これらビニルベン
ジル化合物は単独でまたは二種以上を混合して使用する
ことができる。
【0019】(2)(B)成分 本発明の重合性組成物の(B)成分は、2,4−ジフェ
ニル−4−メチル−1−ペンテンである。(B)成分を
使用することによって、重合性組成物の保存安定性を向
上させることができ、重合性組成物から得られた重合体
の加熱による黄変を防止でき、さらに耐衝撃性および表
面平滑性を改良することができる。
【0020】本発明において、前記した(A)および
(B)成分の配合量は、(A)成分100重量部に対し
て(B)成分が0.1〜20重量部の範囲でなければな
らない。(B)成分の配合量が0.1重量部未満のとき
は得られる重合体の加熱による黄変を防止することがで
きず、耐衝撃性および表面平滑性の改良効果が不十分で
あり、さらに重合性組成物の保存安定性が悪化するため
に好ましくない。また、20重量部を越えるときは重合
に時間がかかりすぎ、また、得られる重合体の硬度が低
下するために好ましくない。(B)成分の配合量は、黄
変防止、耐衝撃性、表面平滑性および硬度等の観点から
0.2〜15重量部の範囲であることが好ましい。
【0021】(3)(C)成分 本発明の(C)成分としてのメルカプト化合物は、一分
子中に二個以上のメルカプト基を有するメルカプト化合
物であれば種々の化合物を使用することができる。かか
る(C)成分としてのメルカプト化合物を具体的に例示
すると、例えば1,2一エタンジチオール、1,4一ブタ
ンジチオール、ジ(2−メルカプトエチル)スルフィ
ド、ジ(2−メルカプトエチル)エーテル、1,1−ビ
ス(メルカプトメチル)エタンチオール、1,1−ビス
(メルカプトメチル)プロパンチオール、テトラキス
(メルカプトメチル)メタン等のアルキレンチオール
類;エチレングリコールジチオグリコレート、プロピレ
ングリコールジチオグレコレート、ブタンジオールジチ
オグリコレート、ヘキサメチレングリコールジチオグリ
コレート、トリメチロールエタントリチオグリコレー
ト、トリメチロールプロパントリチオグリコレート、ペ
ンタエリスリトールテトラキスチオグリコレート等のチ
オグリコール化合物;エチレングリコールジチオプロピ
オネート、プロピレングリコールジチオプロピオネー
ト、ブタンジオールジチオプロピオネート、ヘキサメチ
レングリコールジチオプロピオネート、トリメチロール
エタントリチオプロピオネート、トリメチロールプロパ
ントリチオプロピオネート、ペンタエリスリトールテト
ラキスチオプロピオネート等のチオプロピオネート化合
物が挙げられる。上記のメルカプト化合物は単独である
いは二種以上を混合して用いることができる。
【0022】これらのうち、得られる重合体の切削加工
時における臭気の低さの点で、エチレングリコール、プ
ロピレングリコール、トリメチロールエタンやペンタエ
リスリトール等のアルキレンポリオールとメルカプトグ
リコール酸やメルカプトプロピオン酸等のメルカプトカ
ルボン酸とのエステル化により得られるポリチオグリコ
レート化合物またはポリチオプロピオネート化合物を好
適に使用することができる。このような化合物は下記一
般式(II−a)または(II−b)で表わすことがで
きる。
【0023】
【化10】
【0024】(但し、R3は水素原子またはメチル基を
示し、pおよびrはそれぞれ独立に1または2を示し、
qは1〜5の整数、好ましくは1〜3の整数を示す) (R4lC−[CH2OOC(CH2pSH]4-l
(II−b) (但し、R4はメチル基またはエチル基を示し、pは1
または2を示し、lは0または1を示す)。
【0025】前記(C)成分は、(A)成分100重量
部に対して1〜50重量部、好ましくは5〜40重量部
の範囲が適当である。(C)成分の使用割合が1重量部
未満のときは、重合体の染色性とハードコート性のいず
れか一方または両方が低下するために好ましくなく、ま
た50重量部を越えると、重合体の硬度および耐熱性が
低くなり、また重合体の研磨時に悪臭が発生するように
なるので好ましくない。本発明の重合性組成物は、前記
(A)成分、(B)成分および(C)成分を適当な重合
開始剤の存在下に重合させることにより、染色性、耐衝
撃性が良く透明で且つメガネ用レンズとして十分な物性
を有する重合体を得ることができる。しかし、以下に説
明する(D)〜(F)成分を適当に組み合わせて使用す
ることにより、一層優れた物性を有する重合体を与える
組成物が形成される。
【0026】(4)(D)成分 本発明の重合性組成物では、前記(A)成分および
(B)成分に対して共重合可能な他の単量体を(D)成
分として使用することができる。(D)成分は(A)成
分100重量部当り1〜150重量部、好ましくは1〜
130重量部の範囲で使用するのが適当である。かくし
て(D)成分は(A)成分および(B)成分と、後述す
るラジカル重合によって共重合可能な基を含有している
化合物であり、具体的にはビニル基、アクリロイル基、
メタクロイル基またはアリル基を分子中に1個または2
個以上、好ましくは1〜2個含有している化合物であ
る。その例としては、下記(i)〜(vii)の化合物
を挙げることができる。
【0027】(i)メタクリル酸、無水マレイン酸、フ
マル酸等の不飽和カルボン酸、(ii)アクリル酸メチ
ル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸ベンジル、メタ
クリル酸フェニル、2−ヒドロキシエチルメタクリレー
ト、グリシジルメタクリレート、ビスフェノールAジメ
タクリレート、2,2−ビス(4−メタクリロイルオキ
シエトキシフェニル)プロパン、2,2−ビス(3,5−
ジブロモ−4−メタクリロイルオキシエトキシフェニ
ル)プロパン、トルフルオロメチルメタクリレート等の
アクリル酸およびメタクリル酸エステル化合物、(ii
i)メチルチオメタクリレート、メチルチオアクリレー
ト、フェニルチオメタクリレート、ベンジルチオメタク
リレート等のチオアクリル酸およびチオメタクリル酸エ
ステル化合物、(iv)フマル酸モノメチル、フマル酸
ジエチル、フマル酸ジフェニル等のフマル酸エステル化
合物、(v)ジアリルフタレート、ジアリルテレフタレ
ート、ジアリルイソフタレート、酒石酸ジアリル、エポ
キシコハク酸ジアリル、ジアリルマレート、アリルシン
ナメート、ジアリルカーボネート、アリルジグリコール
カーボネート等のアリル化合物、(vi)スチレン、ジ
ビニルベンゼン、クロルスチレン、α−メチルスチレ
ン、ビニルナフタレン、イソプロペニルナフタレン、ブ
ロモスチレン、ジブロモスチレン等の芳香族ビニル化合
物、(vii)エポキシアクリレートおよびエポキシメ
タクリレートのようなエポキシ基含有化合物とメタクリ
ル基あるいはアクリル基を有するカルボン酸化合物との
反応によって得られたアクリレートまたはメタクリレー
ト。
【0028】しかし、本発明者らの研究によれば、
(D)成分として後述する(D−1)成分および/また
は(D−2)成分を使用することにより種々の物性が改
善された重合体が得られることが見い出された。これら
(D−1)成分および(D−2)成分は前記(D)成分
の範ちゅうに含まれるものであり、前記(i)〜(i
v)の(D)成分と併用してもよいしまたしなくてもよ
い。また、(D−1)成分と(D−2)成分とは一緒に
混合して使用することもできる。
【0029】a)(D−1)成分 この(D−1)成分として、ジアクリレート化合物、ジ
メタクリレート化合物およびウレタン結合と複数個のア
クリロイル基あるいはメタクリロイル基を有するウレタ
ン(メタ)アクリレート化合物が示される。この(D−
1)成分の使用により得られる重合体の染色性、耐衝撃
性等の物性が一層改善される。この(D−1)成分のう
ち、ジアクリレート化合物およびジメタクリレート化合
物[以下、これらの化合物を総称して“ジ(メタ)アク
リレート化合物”という]は、下記式(III−a)で
表わすことができる。
【0030】
【化11】
【0031】(但し、R5、R6およびR7は、それぞれ
同一または異なる水素原子またはメチル基であり、nは
1以上の整数である)。
【0032】上記式(III−a)のジ(メタ)アクリ
レート化合物において、nは1以上の整数であればよい
が、得られる重合体の染色性および硬度を良好に得るた
めには、nは2〜30、特に6〜25の範囲が好適であ
る。かかるジ(メタ)アクリレート化合物の具体的化合
物を以下に例示する。ここで、アクリレートおよびメタ
クリレートを総称して、“(メタ)アクリレート”と表
わすことにする。
【0033】ヘキサエチレングリコールジ(メタ)アク
リレート、ヘプタエチレングリコールジ(メタ)アクリ
レート、オクタエチレングリコールジ(メタ)アクリレ
ート、ノナエチレングリコールジ(メタ)アクリレー
ト、デカエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、
ウンデカエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、
ドデカエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ト
リデカエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、テ
トラデカエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、
ペンタデカエチレングリコールジ(メタ)アクリレート
等のポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート
類;ヘキサプロピレングリコールジ(メタ)アクリレー
ト、ヘプタプロピレングリコールジ(メタ)アクリレー
ト、オクタプロピレングリコールジ(メタ)アクリレー
ト、ノナプロピレングリコールジ(メタ)アクリレー
ト、デカプロピレングリコールジ(メタ)アクリレー
ト、ウンデカプロピレングリコールジ(メタ)アクリレ
ート、ドデカプロピレングリコールジ(メタ)アクリレ
ート、トリデカプロピレングリコールジ(メタ)アクリ
レート、テトラデカプロピレングリコールジ(メタ)ア
クリレート、ペンタデカプロピレングリコールジ(メ
タ)アクリレート等のポリプロピレングリコールジ(メ
タ)アクリレート等が挙げられ、これらは単独であるい
は二種以上混合して用いることができる。
【0034】一方、(D−1)成分のうちの他のウレタ
ン(メタ)アクリレート化合物は、ウレタン結合と複数
個のアクリロイル基あるいはメタクリロイル基を分子中
に有する化合物であり、具体的には下記式(III−
b)で表わされる。
【0035】
【化12】
【0036】[但し、R21は水素原子またはアルキル基
であり、R22はアクリロイルオキシメチル基またはメタ
クリロイルオキシメチル基で置換されていてもよいアル
キレン基であり、tは2、3または4の整数であり、A
はtが2のときは、下記式 −(R23NHCOOR24CONH)u25− であり、tが3または4のときは、下記式 {−(R23NHCOOR24uv26 {但し、R23、R24およびR25は、それぞれ同一もしく
は異なるアルキレン基、下記式
【0037】
【化13】
【0038】(但し、R27およびR28は、それぞれ同一
もしくは異なるアルキレン基またはアリーレン基であ
り、wおよびxは、それぞれ0または1であり、yは1
〜10の整数である)、で示される基、または下記式
【0039】
【化14】
【0040】(但し、R29は水素原子、ハロゲン原子ま
たはアルキル基であり、zは0〜8の整数である)、で
示される基であり、R26は3または4価の炭化水素残基
であり、uは0〜10の整数であり、vはR26に結合し
た基の数であって3または4の整数である}である。]
【0041】上記式(III−b)中のアルキル基は炭
素数1〜6の範囲であることが好ましい。上記式中のア
ルキレン基は炭素数1〜6の範囲であることが好まし
く、特にエチレン基またはプロピレン基が一般的であ
る。また、アリーレン基は炭素数6〜10の範囲である
ことが好ましく、特にフェニレン基が一般的である。さ
らに、炭化水素残基は炭素数2〜6のアルカンから誘導
される3または4価の基が一般的である。
【0042】前記式(III−b)で表わされるウレタ
ン(メタ)アクリレート化合物は、公知の方法により多
官能イソシアネート化合物と、水酸基と重合性二重結合
とを有する化合物、および/またはポリオール化合物を
反応させることによって製造される。具体的には、多官
能イソシアネート化合物としては、エチレンジイソシア
ネート、トリメチレンジイソシアネート、テトラメチレ
ンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネー
ト、キシリレンジイソシアネート、トリレンジイソシア
ネート、ポリイソシアネートプレポリマー等が挙げら
れ、水酸基と重合性二重結合とを有する化合物として
は、2−ヒドロキシエチルメタクリレート、2−ヒドロ
キシエチルアクリレート、2−ヒドロキシメチル(メ
タ)アクリレート、グリセリンジアクリレート、グリセ
リンジ(メタ)アクリレート等が挙げられ、ポリオール
化合物としては、ポリエチレングリコール、ポリプロピ
レングリコール、ポリエステル、ポリウレタンポリオー
ル、ペンタエリスリトール、2,2−ビス(ヒドロキシ
メチル)ブタノール等が挙げられる。
【0043】前記したジ(メタ)アクリレート化合物の
配合量は、得られる重合体の染色性、耐衝撃性等の物性
を勘案すると、前記した(A)成分100重量部に対し
て1〜20重量部、さらに2〜15重量部の範囲である
ことが好ましく、ウレタン(メタ)アクリレート化合物
の配合量は、得られる重合体の染色性、耐衝撃性等の物
性を勘案すると、1〜100重量部、さらに5〜50重
量部の範囲であることが好ましい。
【0044】b)(D−2)成分 この(D−2)成分として、水酸基を有する(メタ)ア
クリレート、グリシジルアクリレート、α−メチルスチ
レンおよびエポキシ(メタ)アクリレートが示される。
これら(D−2)成分を使用することにより、得られた
重合体のハードコート性を向上させることができる。か
かる(D−2)成分において、水酸基を有する(メタ)
アクリレートとしては、例えば2−ヒドロキシエチルメ
タクリレート、1,2−ジヒドロキシエチルメタクリレ
ートおよび2−ヒドロキシプロピルメタクリレートを挙
げることができる。これら(D−2)成分は(A)成分
100重量部当り1〜50重量部、好ましくは2〜30
重量部の範囲で使用される。
【0045】(5)(E)成分 本発明の重合性組成物は、通常の注型重合方法により重
合し成形物を得ることができる。重合開始方法は、ラジ
カル重合開始剤の使用による熱重合および光重合開始剤
の使用による光重合の2つの方法に大別される。これら
重合開始剤を(E)成分として使用する。
【0046】先ず、ラジカル重合開始剤を使用する方法
(熱重合方法)について説明すると、ラジカル重合開始
剤を含有する重合性組成物をエラストマーガスケットま
たはスペーサーで保持されているモールド間に注入し、
空気炉で硬化させた後、重合体成形物を取り出す方法を
例示することができる。ラジカル重合開始剤としては、
それ自体公知の化合物を使用することができるが、重合
速度の調節、成形性の改良のため、トルエン中における
10時間半減温度が60℃以下であるアゾ化合物および
過酸化物を使用するのが好適である。
【0047】かかるラジカル重合開始剤を例示すると、
2,2’−アゾビスイソブチロニトリル、2,2’−アゾ
ビス(2−メチルブチロニトリル)、1,1’−アゾビ
ス(シクロヘキサン−1−カルボニトリル)、2,2’
−アゾビス(4−メトキシ−2,4−ジメチルバレロニ
トリル)、2,2’−アゾビス(2−シクロプロピルプ
ロピオニトリル)、2,2’−アゾビス(2,4−ジメチ
ルバレロニトリル)等のアゾ化合物;ベンゾイルパーオ
キサイド、p−クロルベンゾイルパーオキサイド、デカ
ノイルパーオキサイド、ラウロイルパーオキサイド、ア
セチルパーオキサイド等のジアシルパーオキサイド;t
−ブチルパーオキシネオデカノエート、t−ブチルパー
オキシ−2−エチルヘキサノエート、t−ブチルパーオ
キシジカルボネート、クミルパーオキシネオデカネー
ト、t−ブチルパーオキシベンゾエート等のパーオキシ
エステル;ジイソプロピルパーオキシジカーボネート、
ジ−2−エチルヘキシルパーオキシジカーボネート、ジ
−sec−ブチルパーオキシジカーボネート等のパーカー
ボネート類等を挙げることができる。これらは単独でも
また二種以上を組み合わせて使用することができる。
【0048】これらラジカル重合開始剤のうち、特に好
適なアゾ化合物を例示すると、2,2’−アゾビス(4
−メトキシ−2,4−ジメチルバレロニトリル)、2,
2’−アゾビス(2−シクロプロピルプロピオニトリ
ル)、2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニト
リル)等を挙げることができる。
【0049】前記ラジカル重合開始剤は、その種類、重
合条件および単量体の組成等により左右されるが、
(A)成分100重量部当り0.01〜10重量部、好
ましくは0.05〜5重量部の範囲で使用される。
【0050】ラジカル重合開始剤を使用する重合方法に
おいて、重合条件のうち、特に温度は得られる樹脂の性
状に影響を与える。この温度条件は、ラジカル重合開始
剤の種類と量や単量体の種類によって影響を受けるの
で、一概には限定できないが、一般的に比較的低温下で
重合を開始し、ゆっくりと温度を上げていき、重合終了
時に高温下、例えば80〜150℃で硬化させるいわゆ
るテーパ型の二段重合を行うのが好適である。重合時間
も温度と同様に各種の要因によって異なるので、予めこ
れらの条件に応じた最適の時間を決定するのが好適であ
る。一般に2〜40時間で重合が完結するように条件を
選ぶのが好ましい。
【0051】また、本発明の重合性組成物には、上記し
た熱重合と同様に紫外線あるいは可視光線を用いた公知
の光重合を使用することもできる。この際には、光重合
開始剤として、例えばベンゾイン、ベンゾインメチルエ
ーテル、ベンゾインイソブチルエーテル、ベンゾフェノ
ール、アセトフェノン、4,4’−ジクロルベンゾフェ
ノン、ジエトキシアセトフェノン、2−ヒドロキシ−2
−メチル−1−フェニルプロパン−1−オン、ベンジル
メチルケタール、1−(4−イソプロピルフェニル)−
2−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−1−オン、1−
ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、2−イソプ
ロピルチオキサントン、2,4,6−トリメチルベンゾイ
ルジフェニルホスフィンオキサイド等が用いられる。
【0052】光重合開始剤は、得られる重合体の着色や
劣化を防止するために、(A)成分100重量部に対し
て0.01〜10重量部、好ましくは0.05〜2重量部
の範囲で用いられる。光重合において使用する光源とし
ては、紫外線を発するものが好ましく、例えば水銀ラン
プ、殺菌ランプ、キセノンランプ等が好適に使用され
る。その他太陽光のような可視光線を使用することが可
能である。照射時間は、光源の波長、強度、重合体の形
状や材質によって異なるため、予備的な実験等によって
予め決定しておくのが好ましい。光重合を行う場合は、
鋳型の少なくとも光照射する面は透明であることが必要
であり、一般的にこの部分にはガラス等が使用される。
特に石英ガラス等の紫外線を透過しやすい材質が好まし
いが、透明であれば材質は特に限定されない。また、成
型時に外部から圧力をかけながら重合してもなんら差し
支えない。
【0053】(6)(F)成分 本発明の重合性組成物には、(F)成分としてヒンダー
ドフェノール化合物を配合することができる。このヒン
ダードフェノール化合物を使用することによって、重合
体成形物のモールドからの離型性が改良され、透明性の
優れた成形物が得られる。(F)成分のヒンダードフェ
ノール化合物は公知の化合物を何等の制限なく使用する
ことができる。しかし、(F)成分としては、下記一般
式(IV)で表わされるヒンダードフェノール化合物を
使用するのが適当である。
【0054】
【化15】
【0055】(F)成分のヒンダードフェノール化合物
の具体例としては、例えばトリ(4−ヒドロキシ−3,
5−ジt−ブチルベンジル)イソシアヌレート、1,1
−ジ(4−ヒドロキシ−2−メチル−5−t−ブチルフ
ェニル)−3(4−ヒドロキシ−2−メチル−5−t−
ブチルフェニル)ブタン、1,1−ジ(4−ヒドロキシ
−2−メチル−5−t−ブチルフェニル)ブタン、3−
(4−ヒドロキシ−3,5−ジt−ブチルフェニル)プ
ロピオン酸オクタデカニル、ペンタエリスリトールテト
ラキス[3−(4−ヒドロキシ−3,5−ジt−ブチル
フェニル)プロピオネート、β−チオジグリコールジ
[3−(4−ヒドロキシ−3,5−ジt−ブチルフェニ
ル)プロピオネート]、スピログリコールジ(4−ヒド
ロキシ−3−メチル−5−t−ブチルフェニル)プロピ
オネート、1,3,5−トリ(4−ヒドロキシ−3,5−
ジt−ブチルベンジル)−2,4,6トリメチルベンゼン
等を挙げることができる。
【0056】本発明において、ヒンダードフェノール化
合物は(A)成分のビニルベンジル化合物100重量部
に対して0.005〜2.0重量部の範囲で用いられる。
ヒンダードフェノール化合物が0.005重量部未満の
ときは得られる重合体の離型性を十分に向上させること
ができないため好ましくなく、また2.0重量部を越え
るときは、得られる重合体の硬度が低下し、重合中に、
樹脂がモールド型からはがれて樹脂に面精度のない現象
が起こり易く好ましくない。
【0057】(7)他の添加成分 本発明の重合性組成物には、前記成分の他に、通常重合
体成形物の添加物として知られた化合物を、その目的に
応じて配合することができる。かかる添加剤としては、
例えば離型剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、着色防止
剤、帯電防止剤、ケイ光染料、塗料、顔料、香料等が例
示される。
【0058】前記した本発明の重合性組成物は、それ自
体安定であり、常温、例えば25℃において実質的に重
合せず、長時間安定に保存しうるものである。重合は、
前記したように熱重合あるいは光重合によって行われ、
目的とする成形物を得ることができる。得られた重合体
成形物は、その用途に応じて表面の耐擦傷性を向上させ
るために公知のコーティング剤で被覆することにより、
硬化被膜を形成させることができる。この際、硬化被膜
を形成するコーティング剤は熱、触媒、硬化剤、光、放
射線等によって反応し、特に三次元網目構造を形成して
硬化被覆を成す、いわゆる架橋性物質が制限なく使用で
きる。例えばメラミン類とホルムアルデヒド等の他の反
応性物質等によりなるメラミン系コーティング剤、アク
リル酸エステル類やアクリル酸アミド類等よりなるアク
リル系コーティング剤、エポキシ類とビスフェノールA
等の他の反応性物質等よりなるエポキシ系コーティング
剤、多官能イソシアネート類と多官能アルコール類等の
他の反応性物質等よりなるウレタン系コーティング剤、
メチルトリメトキシシラン等の有機ケイ素化合物類等よ
りなるシリコン系コーティング剤、あるいはこれらを複
合した公知のコーティング剤が使用される。
【0059】本発明において好適に使用されるコーティ
ング剤の一例を示せば次のとおりである。下記一般式
(V)
【0060】
【化16】
【0061】(但し、A1は直鎖状に少なくとも4個以
上の原子からなる二価の官能基、R9およびR10は、そ
れぞれ同一もしくは異なるアルキル基またはアルコキシ
アルキル基であり、R11およびR12は、それぞれ同一も
しくは異なるアルキル基またはアルコキシ基である)
【0062】で示されるジシラン化合物を構成成分とす
るコーティング剤を挙げることができる。前記一般式
(V)において、A1としては、例えばブチレン基、イ
ソブチレン基、ヘキサメチレン基等のアルキレン基;−
CH2CH2OCH2CH2−、−CH 2CH2CH2OCH2
CH2CH2−等のエーテル結合含有アルキレン基;
【0063】
【化17】
【0064】等のカーボネート結合含有アルキレン基;
−CH2CH2COOCH2CH2OCOCH2CH2−、−
CH2CH(CH3)COOCH2CH2OCOCH(CH
3)CH2−等のエステル結合含有アルキレン基等が好適
な基として例示され、R9およびR10としては、炭素数
1〜6のアルキル基または炭素数2〜6のアルコキシア
ルキル基が例示され、またR11およびR12としては、炭
素数1〜4のアルキル基または炭素数1〜4のアルコキ
シ基が好適である。
【0065】また、重合体成形物と硬化被膜の密着性を
より強固にするために、被覆前に重合体成形物の前処理
を行うことがしばしば好ましい態様である。例えば前処
理の方法は公知のアルカリ処理が使用でき、アルカリ性
が強いほど密着性は強固となる。しなしながら、アルカ
リ性が強すぎると重合体成形物自身が劣化する恐れがあ
るため、30重量%のNaOH水溶液で80℃、1時間
の処理条件より穏やかなアルカリ処理条件であることが
好ましい。
【0066】前記重合性組成物を硬化して得られる重合
体成形物には、必要に応じて反射防止剤である無機硬質
物の被膜を形成することもできる。無機硬質物の被覆方
法は公知の方法を特に制限なく使用できる。例えば真空
蒸着法、イオンプレーティング法、スパッタリング法等
のドライプレーティング法を好適に使用することができ
る。無機硬質物の被膜の厚みは、目的に応じて異なるた
め特に限定されないが、一般に0.1〜10μmが好適
である。
【0067】上記の無機硬質物としては、一般に上記し
た如きドライプレーティング法で重合体成形物の表面に
被膜を形成させることのできる無機化合物あるいは金属
を制限なく使用でき、その目的に応じて適宜選択すれば
よい。例えば耐擦傷性を付与するためには酸化ケイ素
(SiOx、x=1〜2)、酸化アルミニウム等が一般
に使用される。また反射防止性を付与するためには、例
えば酸化ケイ素、酸化アルミニウム、酸化ジルコニウ
ム、酸化チタン、酸化マグネシウム、酸化セリウム、酸
化インジウム、酸化タンタル、酸化ハフニウム等の金属
酸化物;フッ化マグネシウム、フッ化セリウム、フッ化
リチウム、フッ化ネオジム等の金属フッ化物;硫化亜鉛
等の金属硫化物;アルミニウム、金、銀、クロム等の金
属を挙げることができる。このような無機硬質物のうち
低屈折率物を単層で被覆させることができ、また、低屈
折率物と高屈折率物とを交互に光学的厚みに積層するこ
とができる。さらに、反射性と耐擦傷性を同時に付与さ
せるために、アモルファスカーボン中にダイヤモンド微
結晶が散在したダイヤモンド状カーボンを被覆すること
もできる。
【0068】
【発明の効果】本発明の重合性組成物を重合して得られ
る重合体成形物は、表面の硬度を向上させるコーティン
グ剤の塗布前に加熱処理を行っても着色することなく、
且つメガネ用レンズとして十分な物性、例えば高屈折
率、高アッベ数、低比重であり、透明性、耐光性、耐熱
性、耐衝撃性、染色性、切削加工時における無臭性にも
優れている。しかも、上記重合体成形物は、表面平滑性
にも優れている。また、本発明の重合性組成物は、保存
時に重合が進行することによるゲル化を防止することが
できるため、保存安定性にも優れるという利点を有して
いる。
【0069】従って、本発明の重合性組成物を重合して
得られる重合体成形物は有機ガラスとして有用であり、
例えばメガネ用レンズ、光学機器レンズ等の光学レンズ
として最適であり、さらにプリズム、光ディスク基盤、
光ファイバー等の用途に好適に使用することができる。
【0070】
【実施例】以下、本発明を具体的に説明するために実施
例を揚げて説明するが、本発明はこれらの実施例に限定
されるものではない。なお、実施例において得られた樹
脂は下記の試験法によって諸物性を測定した。
【0071】(1)屈折率およびアッベ数 アタゴ(株)製アッベ屈折計を用いて、20℃における
屈折率を測定した。接触液にはブロモナフタリンまたは
ヨウ化メチレンを使用した。(2)硬度 ロックウェル硬度計を用い、厚さ2mmの試験片につい
てL−スケールでの値を測定した。(3)外観 目視により判定した。(4)比重 ミラージュ貿易(株)製電子比重計(ED−120T
型)を用いて測定した。 (5)染色性 分散染料(商品名:ピスタブラウン、服部セイコー
(株)製)を1lの水に2g分散させ加熱し、試験片を
90℃で10分間染色した。そのときの染色濃度を日立
製作所製のダブルビーム分光光度計220Aを用いて5
50nmの光線透過率の減少割合(百分率)で表わし
た。
【0072】(6)耐光性 スガ試験機(株)製ロングライフキセノンフェードメー
ター(FAC-25AX-HC型)中に試料を設置し、100時間
キセノン光を露光した後、スガ試験機(株)製色差計
(SM−4型)で試料のYIを測定し、初期のYIに対
する増加分△YIで示した。(7)耐衝撃性 厚さ2mm、直径65mmの試験片に127cmの高さ
から16g、32g、48g、64g、80g、96g
の鋼球を自然落下させ、試験片が破損しない最も重い鋼
球の重さで評価した。
【0073】(8)ハードコート性 シリコン系ハードコート剤(商品名:TS−56T、徳
山曹達(株)製)を用い、調製後、1週間および1ケ月
のハードコート剤を塗布した。調製後、1ケ月のハード
コート剤で密着性の良いものをA、調製後1週間のハー
ドコート剤のみで密着性の良いものをB、悪いものをX
で評価した。
【0074】(9)臭気 東京光学機械(株)の玉摺機(TOPCON ALE−
60)を用いて、試料の玉摺りを行った。ひどい悪臭の
するものを1、悪臭のするものを2、少し悪臭のするも
のを3、僅かに悪臭のするものを4、ほとんど悪臭のな
いものを5、全く無臭のものを6で評価した。(10)耐熱黄変性 厚さ2mmの試料を130℃で2時間加熱した後、スガ
試験機(株)製色差計(SM−4型)で試料のYIを測
定し、初期のYIに対する増加分△YIで示した。
【0075】(11)保存安定性 重合性組成物を25℃で30日間保存し、その後、孔径
2μmのメンブランフィルターでろ過し、フィルターに
ゲル状物が全く付着していなかったものをA、ゲル状物
がわずかでも付着していたものをXで表示した。(12)表面平滑性 試料の表面平滑性を表面荒さ計で測定し、Raが100
μm未満のものをA、100μm以上のものをXで表示
した。(13)着色 スガ試験機(株)製色差計(SM−4型)で試料のYI
を測定した。(14)離型性 レンズを十枚重合し、モールドから離型する際、離型割
れのなかった枚数を表わす。また、以下の実施例および
比較例で使用した化合物およびその略号は以下のとおり
である。
【0076】(A)成分:ジビニルベンジル化合物
【0077】
【化18】
【0078】(B)成分:2,4−ジフェニル−4−メ
チル−1−ペンテン DPMP: 2,4−ジフェニル−4−メチル−1−ペ
ンテン
【0079】(C)成分:メルカプト化合物 BDTP:HSC24COOC48OOCC24SH BDTG:HSCH2COOC48OOCCH2SH EGTG:HSCH2COOC24OOCCH2SH HGTG:HSCH2COOC612OOCCH2SH EDT:HSC24SH DMES:HSC24SC24SH PETP:C(CH2OOCC24SH)4 PETG:C(CH2OOCCH2SH)4 TETP:CH3C(CH2OOCC24SH)3 TPTP:C25C(CH2OOCC24SH)3 TPTG:C25C(CH2OOCCH2SH)3
【0080】(D)成分:共重合可能な他の単量体(コ
モノマー)
【0081】
【化19】
【0082】2G:ジエチレングリコールジメタクリレ
ート(n=2) 9G:ポリエチレングリコール#400ジメタクリレー
ト(nの平均値は9) 14G:ポリエチレングリコール#600ジメタクリレ
ート(nの平均値は14) HEMA:2−ヒドロキシエチルメタクリレート GMA:グリシジルメタクリレート 40EM:下記式のエポキシアクリレート [CH2=C(CH3)COOCH2CH(OH)CH2
CH2−]2 α−MeSt:α−メチルスチレン St:スチレン MMA:メチルメタクリレート EGDM:エチレングリコールジメタクリレート
【0083】(E)成分:重合開始剤 AMOVN:2,2’−アゾビス(4−メトキシ−2,4
−ジメチルバレロニトリル) ADMVN:2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレ
ロニトリル) AIBN:2,2’−アゾビスイソブチロニトリル AMVN:2,2’−アゾビス(2−メチルブチロニト
リル) PBND:t−ブチルパーオキシネオデカノエート PBO:t−ブチルパーオキシ(2−エチルヘキサノエ
ート) HCPK:1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケト
ン PHMP:1−フェニル−2−ヒドロキシ−2−メチル
プロパン−1−オン TMDPO:2,4,6−トリメチルベンゾイルジフェニ
ルフォスフィンオキシド MPG:メチルフェニルグリオキシレート
【0084】(F)成分;ヒンダードフェノール化合物 THBI:トリ(4−ヒドロキシ−3,5−ジt−ブチ
ルベンジル)イソシアヌレート DHMB:1,1−ジ(4−ヒドロキシ−2−メチル−
5−t−ブチルフェニル)ブタン THPO:3−(4−ヒドロキシ−3,5−ジt−ブチ
ルフェニル)プロピオン酸オクタデカニル PTHP:ペンタエリスリトールテトラキス(3−(4
−ヒドロキシ−3,5−ジt−ブチルフェニル)プロピ
オネート) TGTP:β−チオジグリコールジ(3−(4−ヒドロ
キシ−3,5−ジt−ブチルフェニル)プロピオネー
ト) SGDP:スピログリコールジ(4−ヒドロキシ−3−
メチル−5−t−ブチルフェニル)プロピオネート THMB:1,3,5−トリ(4−ヒドロキシ−3,5−
ジt−ブチルベンジル)−2,4,6−トリメチルベンゼ
【0085】実施例I 表1、表2および表3に示したビニルベンジル化合物、
DPMP(2,4−ジフェニル−4−メチル−1−ペン
テン)、場合によりさらに共重合可能なコモノマーおよ
びメルカプト化合物を配合した重合性組成物100重量
部に対して、ラジカル重合開始剤として、t−ブチルパ
ーオキシイソブチレート1重量部を添加してよく混合し
た。この混合液の保存安定性を表4、表5および表6に
示した。さらに、この混合液をガラス板とエチレン−酢
酸ビニル共重合体とからなるガスケットで構成された鋳
型の中に注入し、注型重合を行った。重合は空気炉を用
い、30℃から120℃まで15時間をかけ徐々に昇温
し、120℃で2時間保持した。重合終了後、鋳型を空
気炉から取り出し、放冷後、重合体を鋳型のガラスから
取り外した。得られた重合体の物性を表4〜表6に示し
た。得られた重合体の外観はNo.1〜No.50の全て
無色透明であった。なお、表1〜表6中、Run No.I−
14〜I−46は本発明の実施例であり、No.I−1〜
I−13およびI−47〜I−50は比較例である。
【0086】
【表1】
【0087】
【表2】
【0088】
【表3】
【0089】
【表4】
【0090】
【表5】
【0091】
【表6】
【0092】実施例II 表7および表8に示したビニルベンジル化合物、DPM
P、共重合可能なコモノマー、メルカプト化合物および
重合開始剤を混合して重合性組成物を調製した。実施例
Iと同様にして重合性組成物の保存安定性および重合体
の物性を測定し、その結果を表9および表10に示し
た。得られた重合体の外観はNo.1〜No.29の全て
無色透明であった。表7〜表10中、Run No.II−1
〜II−29は全て本発明の実施例である。
【0093】
【表7】
【0094】
【表8】
【0095】
【表9】
【0096】
【表10】
【0097】実施例III 表11および表12に示したビニルベンジル化合物、D
PMP、共重合可能なコモノマー、メルカプト化合物お
よびヒンダードフェノール化合物を配合した重合性組成
物100重量部に対して、ラジカル重合開始剤として、
2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)
1重量部を添加してよく混合した。そして、この混合液
をガラス板とエチレン−酢酸ビニル共重合体とからなる
ガスケットで構成された鋳型の中に注入し、注型重合を
行った。重合は空気炉を用い、30℃から120℃まで
15時間をかけ徐々に昇温し、120℃で2時間保持し
た。重合終了後、鋳型を空気炉から取り出し、放冷後、
重合体を鋳型のガラスから取り外した。得られた重合体
の離型性と得られた重合体の物性を表13および表14
に示した。得られた重合体の外観はNo.1〜No.31
の全て無色透明であった。なお、表11〜表14中、Ru
n No.III−1〜III−31は全て本発明の実施例
である。
【0098】
【表11】
【0099】
【表12】
【0100】
【表13】
【0101】
【表14】
【0102】実施例IV 表15に示したビニルベンジル化合物、DPMP、共重
合可能なコモノマー、メルカプト化合物、光重合開始剤
およびヒンダードフェノール化合物としてPTHPを
0.1重量部混合して光重合性組成物を調製した。この
組成物の保存安定性を表16に示した。さらに、この組
成物をガラス板とエチレン−酢酸ビニル共重合体とから
なるガスケットで構成された鋳型の中に注入し、光重合
を行った。光重合は松下電工(株)製パナキュアーNU
X41152SFを用い、光源に松下電工(株)製メタ
ルハライドランプ1.5KWを使用し、照射距離30c
mとし、画面から10分間照射することによって行っ
た。重合体の物性は実施例1と同様な方法で行い、その
結果を表16に示した。得られた重合体の外観はNo.
1〜No.19の全て無色透明であった。なお、表15
〜表16中、Run No.IV−7〜IV−19は全て本発
明の実施例であり、 No.IV−1〜IV−6は比較例で
ある。
【0103】
【表15】
【0104】
【表16】
【0105】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松永 智徳 山口県徳山市御影町1番1号 徳山曹達株 式会社内 (72)発明者 菅 浩 山口県徳山市御影町1番1号 徳山曹達株 式会社内

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)下記一般式(I) 【化1】 (但し、R1およびR2は同一もしくは異なるハロゲン原
    子であり、hおよびiはそれぞれ独立に0、1または2
    を示し、X1、X2およびX3はそれぞれ独立に酸素原子
    またはイオウ原子を示し、j、kおよびmはそれぞれ0
    または1を示す。但し、kが0のときjは0であり、m
    が0のときjおよびkは共に0である。また、jが0で
    且つkおよびmが共に1のときX1およびX2は同時にイ
    オウ原子であることはなく、さらにm、kおよびjが共
    に1のときX1、X2およびX3は同時にイオウ原子であ
    ることはない)、で表わされるビニルベンジル化合物
    100重量部、(B)2,4−ジフェニル−4−メチル
    −1−ペンテン 0.1〜20重量部 および(C)一
    分子中に二個以上のメルカプト基を有するメルカプト化
    合物 1〜50重量部、を含有してなる重合性組成物。
  2. 【請求項2】 さらに(D)前記(A)成分および
    (B)成分と共重合可能な他の単量体 1〜150重量
    部、を含有してなる請求項1記載の重合性組成物。
  3. 【請求項3】 さらに(D)前記(A)成分および
    (B)成分と共重合可能な他の単量体 1〜150重量
    部 および(E)重合開始剤 0.01〜10重量部、
    を含有してなる請求項1記載の重合性組成物。
  4. 【請求項4】 さらに(D)前記(A)成分および
    (B)成分と共重合可能な他の単量体 1〜150重量
    部、(E)重合開始剤 0.01〜10重量部 および
    (F)ヒンダードフェノール化合物 0.005〜2.0
    重量部、を含有してなる請求項1記載の重合性組成物。
  5. 【請求項5】 (A)成分としてのビニルベンジル化合
    物は、1,2−(ビニルフェニル)エタン、ビス(ビニ
    ルベンジル)エーテル、ビス(ビニルベンジル)スルフ
    ィド、ビス(ビニルベンジルオキシ)エタン、(1−ビ
    ニルベンジルオキシ−2−ビニルベンジルチオ)エタ
    ン、ビス(ビニルベンジルオキシエチル)エーテルおよ
    びビス(ビニルベンジルオキシエチル)スルフィドより
    なる群から選ばれた少なくとも一種の化合物である請求
    項1記載の重合性組成物。
  6. 【請求項6】 (C)成分としてのメルカプト化合物
    は、下記一般式(II−a) 【化2】 (但し、R3は水素原子またはメチル基を示し、pおよ
    びrはそれぞれ独立に1または2を示し、qは1〜5の
    整数を示す) または下記一般式(II−b) (R4lC−[CH2OOC(CH2pSH]4-l
    (II−b) (但し、R4はメチル基またはエチル基を示し、pは1
    または2を示し、lは0または1を示す)、で表わされ
    る化合物である請求項1記載の重合性組成物。
  7. 【請求項7】 (D)成分としての他の単量体は分子中
    にビニル基、アクリロイル基、メタクロイル基またはア
    リル基を一個または二個以上有する化合物である請求項
    2記載の重合性組成物。
  8. 【請求項8】 (D)成分はジアクリレート化合物、ジ
    メタクリレート化合物またはウレタン結合と複数個のア
    クリロイル基あるいはメタクリロイル基とを有するウレ
    タン(メタ)アクリレート化合物を含有してなる請求項
    2記載の重合性組成物。
  9. 【請求項9】 (D)成分は水酸基を有する(メタ)ア
    クリレート、グリシジルメタクリレート、α−メチルス
    チレンまたはエポキシ(メタ)アクリレートを含有して
    なる請求項2記載の重合性組成物。
  10. 【請求項10】 ジアクリレート化合物およびジメタク
    リレート化合物は、下記式 【化3】 (但し、R5、R6およびR7は同一もしくは異なる水素
    原子またはメチル基であり、nは1以上の整数であ
    る)、で表わされる化合物である請求項8記載の重合性
    組成物。
  11. 【請求項11】 ウレタン(メタ)アクリレート化合物
    は、下記式 【化4】 [但し、R21は水素原子またはアルキル基であり、R22
    はアクリロイルオキシメチル基またはメタクリロイルオ
    キシメチル基で置換されていてもよいアルキレン基であ
    り、tは2、3または4の整数であり、Aはtが2のと
    きは、下記式 −(R23NHCOOR24CONH)u25− であり、tが3または4のときは、下記式 {−(R23NHCOOR24uv26 {但し、R23、R24およびR25は、それぞれ同一もしく
    は異なるアルキレン基、下記式 【化5】 (但し、R27およびR28は、それぞれ同一もしくは異な
    るアルキレン基またはアリーレン基であり、wおよびx
    はそれぞれ0または1であり、yは1〜10の整数であ
    る)、で示される基、または下記式 【化6】 (但し、R29は水素原子、ハロゲン原子またはアルキル
    基であり、zは0〜8の整数である)、で示される基で
    あり、R26は3または4価の炭化水素残基であり、uは
    0〜10の整数であり、vはR26に結合した基の数であ
    って3または4の整数である}である]、で表わされる
    化合物である請求項8記載の重合性組成物。
  12. 【請求項12】 (E)重合開始剤はラジカル重合開始
    剤である請求項3記載の重合性組成物。
  13. 【請求項13】 ラジカル重合開始剤は、トルエン中に
    おける10時間半減温度が60℃以下であるアゾ化合物
    である請求項12記載の重合性組成物。
  14. 【請求項14】 アゾ化合物は2,2’−アゾビス(4
    −メトキシ−2,4−ジメチルバレロニトリル)、2,
    2’−アゾビス(2−シクロプロピルプロピオニトリ
    ル)または2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレロ
    ニトリル)である請求項13記載の重合性組成物。
  15. 【請求項15】 (F)ヒンダードフェノール化合物
    は、下記式(IV) 【化7】 で表わされる化合物である請求項4記載の重合性組成
    物。
  16. 【請求項16】 請求項1記載の重合性組成物を架橋重
    合することによって形成された硬化重合体成形品。
  17. 【請求項17】 請求項16記載の硬化重合体成形品よ
    りなる有機ガラス。
  18. 【請求項18】 請求項16記載の硬化重合体成形品よ
    りなるメガネ用レンズ。
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