JPH07215512A - 画像形成装置の用紙さばき装置 - Google Patents
画像形成装置の用紙さばき装置Info
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- JPH07215512A JPH07215512A JP6033082A JP3308294A JPH07215512A JP H07215512 A JPH07215512 A JP H07215512A JP 6033082 A JP6033082 A JP 6033082A JP 3308294 A JP3308294 A JP 3308294A JP H07215512 A JPH07215512 A JP H07215512A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 給紙トレイ等に対応させて配置する給紙装置
において、用紙さばき装置の給紙ローラに対向させて配
置するリタード部材を、材質等の異なる複数の部材で構
成し、用紙の種類等に応じたさばき力を発揮させ得るよ
うにする。 【構成】 給紙トレイ2の給紙部に配置する給紙装置1
において、ピックアップローラ3の下流部に用紙さばき
装置5を配置し、給紙ローラ6に対して配置するリター
ドユニット10を、回転体12に設けたリタードパッド
11………の1つを位置決めさせるようにする。前記回
転体12に支持されるリタードパッドは、摩擦係数等が
異なるもので構成され、給紙ローラに対する押圧力を変
更できるような機構のものとされる。そして、用紙やシ
ート類の紙質等に対応させて、駆動モータ19により駆
動軸14を駆動し、円板部材15に対してストッパ部材
17による係止手段を用いて固定保持させるようにす
る。
において、用紙さばき装置の給紙ローラに対向させて配
置するリタード部材を、材質等の異なる複数の部材で構
成し、用紙の種類等に応じたさばき力を発揮させ得るよ
うにする。 【構成】 給紙トレイ2の給紙部に配置する給紙装置1
において、ピックアップローラ3の下流部に用紙さばき
装置5を配置し、給紙ローラ6に対して配置するリター
ドユニット10を、回転体12に設けたリタードパッド
11………の1つを位置決めさせるようにする。前記回
転体12に支持されるリタードパッドは、摩擦係数等が
異なるもので構成され、給紙ローラに対する押圧力を変
更できるような機構のものとされる。そして、用紙やシ
ート類の紙質等に対応させて、駆動モータ19により駆
動軸14を駆動し、円板部材15に対してストッパ部材
17による係止手段を用いて固定保持させるようにす
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、給紙ローラとリタード
部材を対向させて配置して構成する用紙さばき装置に関
し、特に、摩擦係数や紙質等が異なる用紙類に対応させ
て、任意のリタード部材を使用可能に構成するととも
に、用紙さばき装置でのニップ圧力を変更可能に構成し
てなる画像形成装置の用紙さばき装置に関する。
部材を対向させて配置して構成する用紙さばき装置に関
し、特に、摩擦係数や紙質等が異なる用紙類に対応させ
て、任意のリタード部材を使用可能に構成するととも
に、用紙さばき装置でのニップ圧力を変更可能に構成し
てなる画像形成装置の用紙さばき装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真複写機やレーザビームプリンタ
等の画像形成装置においては、給紙部に複数の給紙トレ
イを装着し、それ等の給紙トレイにサイズや紙質の異な
る用紙類を収容しておき、任意の紙を給紙して、記録紙
を作成することが行われている。前記画像形成装置に設
ける給紙トレイに対して給紙装置を配置し、前記給紙装
置においては、トレイから用紙を送り出すピックアップ
ローラと、用紙さばき装置を配置して、用紙が重送状態
で送り出されることを防止する手段を構成している。前
記給紙装置に設ける用紙さばき装置では、給紙ローラに
対向させてリタードパッドやリタードローラ等を配置
し、それ等のリタード部材と給紙ローラの間に所定の値
のニップ圧力を設定して、用紙さばき作用を良好に行う
ことができるようにしている。
等の画像形成装置においては、給紙部に複数の給紙トレ
イを装着し、それ等の給紙トレイにサイズや紙質の異な
る用紙類を収容しておき、任意の紙を給紙して、記録紙
を作成することが行われている。前記画像形成装置に設
ける給紙トレイに対して給紙装置を配置し、前記給紙装
置においては、トレイから用紙を送り出すピックアップ
ローラと、用紙さばき装置を配置して、用紙が重送状態
で送り出されることを防止する手段を構成している。前
記給紙装置に設ける用紙さばき装置では、給紙ローラに
対向させてリタードパッドやリタードローラ等を配置
し、それ等のリタード部材と給紙ローラの間に所定の値
のニップ圧力を設定して、用紙さばき作用を良好に行う
ことができるようにしている。
【0003】前記給紙装置において、例えば、特開昭6
4−104537号公報等に示される用紙さばき装置で
は、給紙トレイに対してピックアップローラを配置せず
に、用紙さばき装置を用いて用紙を直接さばきながら送
り出す手段を設けている。前記従来例を一般的な給紙ト
レイに対して装備する場合には、図6に示されるよう
に、給紙トレイ2の給紙側先端部に近接させて、リター
ドパッド7と給紙ローラ6を配置して用紙さばき装置5
cを構成することができる。そして、給紙装置1におい
ては、トレイ2に載置される用紙を、ピックアップロー
ラ3により、用紙さばき装置5cの給紙ローラ6に接す
る位置まで送り出し、給紙ローラの回転とリタードパッ
ド7の摩擦力を利用して、用紙を1枚ずつ送り出すこと
ができる。
4−104537号公報等に示される用紙さばき装置で
は、給紙トレイに対してピックアップローラを配置せず
に、用紙さばき装置を用いて用紙を直接さばきながら送
り出す手段を設けている。前記従来例を一般的な給紙ト
レイに対して装備する場合には、図6に示されるよう
に、給紙トレイ2の給紙側先端部に近接させて、リター
ドパッド7と給紙ローラ6を配置して用紙さばき装置5
cを構成することができる。そして、給紙装置1におい
ては、トレイ2に載置される用紙を、ピックアップロー
ラ3により、用紙さばき装置5cの給紙ローラ6に接す
る位置まで送り出し、給紙ローラの回転とリタードパッ
ド7の摩擦力を利用して、用紙を1枚ずつ送り出すこと
ができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記図6に
示されるように、固定位置に配置するリタードパッド
と、給紙ローラとを組み合わせて用紙さばき装置を構成
した場合には、リタードパッドの性質に応じてさばき性
能を維持できるが、用紙の紙質が異なる場合には、さば
き性能を良好に発揮できない場合が生じる。例えば、一
般の複写用紙に対応させて、さばき性能を設定した場合
には、トレーシングペーパー等のような薄い用紙類や、
OHP用のシート類等に対しては、十分なさばき性能を
発揮できないという不都合が生じる。そして、用紙類が
一度に複数枚送り出されて、用紙搬送路内でその用紙が
分離してジャムが発生したりする場合や、摩擦係数の大
きなシート類では、給紙不能な状態が発生することが懸
念される。
示されるように、固定位置に配置するリタードパッド
と、給紙ローラとを組み合わせて用紙さばき装置を構成
した場合には、リタードパッドの性質に応じてさばき性
能を維持できるが、用紙の紙質が異なる場合には、さば
き性能を良好に発揮できない場合が生じる。例えば、一
般の複写用紙に対応させて、さばき性能を設定した場合
には、トレーシングペーパー等のような薄い用紙類や、
OHP用のシート類等に対しては、十分なさばき性能を
発揮できないという不都合が生じる。そして、用紙類が
一度に複数枚送り出されて、用紙搬送路内でその用紙が
分離してジャムが発生したりする場合や、摩擦係数の大
きなシート類では、給紙不能な状態が発生することが懸
念される。
【0005】そこで、OHPシート等のような平滑なシ
ート類に対応させるために、特開平2−110040号
公報等に示されるように、リタードパッドの幅方向に摩
擦係数の異なる部材を配置して、シート類に対するさば
き作用を良好な状態で行い得るようにすること等も提案
されている。しかしながら、前述したようなリタードパ
ッドを用いる場合には、特殊なシート類に対しては送り
出し作用を良好に発揮できるものの、他の種類の用紙類
に対しては、若干の問題が残ることがある。また、リタ
ードパッドを用いた用紙さばき装置では、リタードパッ
ドの同一の面に対して、給紙ローラにより押圧される用
紙が常時摺動することにより、パッドの一部に紙粉等が
付着し、摩擦係数が変化する等の問題がある。そして、
前記パッドを清掃したり、交換する必要があるために、
メンテナンスが面倒である等の問題が残る。
ート類に対応させるために、特開平2−110040号
公報等に示されるように、リタードパッドの幅方向に摩
擦係数の異なる部材を配置して、シート類に対するさば
き作用を良好な状態で行い得るようにすること等も提案
されている。しかしながら、前述したようなリタードパ
ッドを用いる場合には、特殊なシート類に対しては送り
出し作用を良好に発揮できるものの、他の種類の用紙類
に対しては、若干の問題が残ることがある。また、リタ
ードパッドを用いた用紙さばき装置では、リタードパッ
ドの同一の面に対して、給紙ローラにより押圧される用
紙が常時摺動することにより、パッドの一部に紙粉等が
付着し、摩擦係数が変化する等の問題がある。そして、
前記パッドを清掃したり、交換する必要があるために、
メンテナンスが面倒である等の問題が残る。
【0006】また、前記リタードパッドの他に、用紙さ
ばき装置では、リタードローラを給紙ローラに対向させ
て構成する場合がある。前記リタードローラを用いる用
紙さばき装置では、特開平3−192036号公報等に
示されるように、リタードローラを給紙方向に対して逆
方向に回転させる手段が用いられる。また、前記用紙さ
ばき装置では、リタードローラに対してトルクリミッタ
ーを介して逆転させる手段を構成し、用紙が1枚だけさ
ばき部にある状態では、用紙の搬送方向にリタードロー
ラを回転させることができるようにしている。ところ
が、前記リタードローラを用いた用紙さばき装置では、
使用頻度が多い1種類の用紙に対して、さばき性能を最
も良好に発揮できるような条件を設定しているので、摩
擦係数等が大きく異なる用紙やシート類に対しては、十
分なさばき性能を発揮できないという問題がある。
ばき装置では、リタードローラを給紙ローラに対向させ
て構成する場合がある。前記リタードローラを用いる用
紙さばき装置では、特開平3−192036号公報等に
示されるように、リタードローラを給紙方向に対して逆
方向に回転させる手段が用いられる。また、前記用紙さ
ばき装置では、リタードローラに対してトルクリミッタ
ーを介して逆転させる手段を構成し、用紙が1枚だけさ
ばき部にある状態では、用紙の搬送方向にリタードロー
ラを回転させることができるようにしている。ところ
が、前記リタードローラを用いた用紙さばき装置では、
使用頻度が多い1種類の用紙に対して、さばき性能を最
も良好に発揮できるような条件を設定しているので、摩
擦係数等が大きく異なる用紙やシート類に対しては、十
分なさばき性能を発揮できないという問題がある。
【0007】
【発明の目的】本発明は、前述したような従来の用紙さ
ばき装置の問題を解消するもので、給紙ローラに対向さ
せて配置するリタード部材を、複数のリタードパッドま
たはローラ部材等により構成し、任意のリタード部材を
給紙ローラに対応させて位置決めすることにより、さば
き力を変更可能にする装置を提供することを目的とし、
さらに、前記複数のリタード部材を摩擦係数の異なるも
のとして構成すること、および、給紙ローラに対するニ
ップ圧力を任意に設定できるようにする用紙さばき装置
を提供することを目的としている。
ばき装置の問題を解消するもので、給紙ローラに対向さ
せて配置するリタード部材を、複数のリタードパッドま
たはローラ部材等により構成し、任意のリタード部材を
給紙ローラに対応させて位置決めすることにより、さば
き力を変更可能にする装置を提供することを目的とし、
さらに、前記複数のリタード部材を摩擦係数の異なるも
のとして構成すること、および、給紙ローラに対するニ
ップ圧力を任意に設定できるようにする用紙さばき装置
を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、給紙トレイ等
からの用紙送り出し部に配置し、給紙ローラに対してリ
タード部材を押圧し、両部材の間で用紙をさばきながら
送り出す用紙さばき装置に関する。本発明においては、
前記リタード部材を複数設け、任意のリタード部材を給
紙ローラに対応する位置に移動させる手段と、リタード
部材を固定位置に保持する手段を設けるとともに、送り
出す用紙等の条件に対応させて、用紙さばき装置でのニ
ップ圧力を変更可能に構成している。また、本発明にお
いては、パッド状のリタード部材を用い、前記リタード
部材を多角形の回転体の面に取り付けてリタードユニッ
トを構成し、前記リタードユニットの任意のリタード部
材を給紙ローラに対応させて位置決め可能に構成すると
ともに、前記リタードユニットを構成する回転体には、
回転軸が回転体の中心に一致しない状態で支持する手段
を構成している。
からの用紙送り出し部に配置し、給紙ローラに対してリ
タード部材を押圧し、両部材の間で用紙をさばきながら
送り出す用紙さばき装置に関する。本発明においては、
前記リタード部材を複数設け、任意のリタード部材を給
紙ローラに対応する位置に移動させる手段と、リタード
部材を固定位置に保持する手段を設けるとともに、送り
出す用紙等の条件に対応させて、用紙さばき装置でのニ
ップ圧力を変更可能に構成している。また、本発明にお
いては、パッド状のリタード部材を用い、前記リタード
部材を多角形の回転体の面に取り付けてリタードユニッ
トを構成し、前記リタードユニットの任意のリタード部
材を給紙ローラに対応させて位置決め可能に構成すると
ともに、前記リタードユニットを構成する回転体には、
回転軸が回転体の中心に一致しない状態で支持する手段
を構成している。
【0009】さらに、本発明においては、回転円板に対
してリタードローラ部材を複数個配置してリタードユニ
ットを構成し、前記リタードユニットを円板の中心に設
けた軸を介して回転可能に構成するとともに、前記円板
を回転させることによりリタードローラ部材の任意のも
のを給紙ローラに対向させて位置決めする手段を設け、
前記複数のリタードローラ部材を、摩擦係数やサイズの
異なるものとして構成することもできる。前記構成に加
えて、本発明においては、リタードローラの長さ方向に
対して、複数種類の摩擦係数の異なるローラ状のリター
ド部材を配置し、前記リタードローラを軸方向に移動と
固定が可能なものとして構成し、前記リタードローラを
軸方向に移動させ、給紙ローラに対応させて位置決めす
ることにより、用紙さばき機構を構成することができ
る。
してリタードローラ部材を複数個配置してリタードユニ
ットを構成し、前記リタードユニットを円板の中心に設
けた軸を介して回転可能に構成するとともに、前記円板
を回転させることによりリタードローラ部材の任意のも
のを給紙ローラに対向させて位置決めする手段を設け、
前記複数のリタードローラ部材を、摩擦係数やサイズの
異なるものとして構成することもできる。前記構成に加
えて、本発明においては、リタードローラの長さ方向に
対して、複数種類の摩擦係数の異なるローラ状のリター
ド部材を配置し、前記リタードローラを軸方向に移動と
固定が可能なものとして構成し、前記リタードローラを
軸方向に移動させ、給紙ローラに対応させて位置決めす
ることにより、用紙さばき機構を構成することができ
る。
【0010】
【作用】本発明の用紙さばき装置において、リタードパ
ッドを多角形の回転体の各面に設けた場合には、前記パ
ッドを摩擦係数の異なるもので構成すること、または、
複数種類の摩擦係数を有するもので構成することができ
る。そして、回転体の中心と、駆動軸の位置を異ならせ
て構成することにより、リタードパッドを給紙ローラに
押圧する際に、それぞれのリタード部材でのニップ圧力
を異ならせることができる。また、複数のリタードロー
ラ部材を回転体に支持させ、任意のリタードローラ部材
を給紙ローラに対向させて位置決めする場合には、前記
リタードローラ部材の径を変えることにより、ニップ圧
力を設定することが可能になるとともに、リタードロー
ラ部材の材質を代えることにより、用紙類に対応するさ
ばき作用を発揮させることができる。さらに、前記リタ
ードローラ部材をフリクションリタード方式のローラと
して構成することも可能であり、リタードローラ部材を
回転させる手段を設ける場合には、さばき作用を行って
いる途中で、用紙に対する当接部を変更すること等も可
能である。前記構成に加えて、リタードローラに対して
長さ方向に複数種類のさばき部材を配置する手段を構成
し、前記リタードローラを軸方向に移動可能に構成する
場合には、リタードローラを軸方向に移動させる手段を
用いるのみで、用紙類に対応させたさばき作用を発揮さ
せることができる。そして、前記複数種類のさばき部材
をローラの長さ方向に配置する場合には、リタードロー
ラの構成を簡単なものとすることができる。
ッドを多角形の回転体の各面に設けた場合には、前記パ
ッドを摩擦係数の異なるもので構成すること、または、
複数種類の摩擦係数を有するもので構成することができ
る。そして、回転体の中心と、駆動軸の位置を異ならせ
て構成することにより、リタードパッドを給紙ローラに
押圧する際に、それぞれのリタード部材でのニップ圧力
を異ならせることができる。また、複数のリタードロー
ラ部材を回転体に支持させ、任意のリタードローラ部材
を給紙ローラに対向させて位置決めする場合には、前記
リタードローラ部材の径を変えることにより、ニップ圧
力を設定することが可能になるとともに、リタードロー
ラ部材の材質を代えることにより、用紙類に対応するさ
ばき作用を発揮させることができる。さらに、前記リタ
ードローラ部材をフリクションリタード方式のローラと
して構成することも可能であり、リタードローラ部材を
回転させる手段を設ける場合には、さばき作用を行って
いる途中で、用紙に対する当接部を変更すること等も可
能である。前記構成に加えて、リタードローラに対して
長さ方向に複数種類のさばき部材を配置する手段を構成
し、前記リタードローラを軸方向に移動可能に構成する
場合には、リタードローラを軸方向に移動させる手段を
用いるのみで、用紙類に対応させたさばき作用を発揮さ
せることができる。そして、前記複数種類のさばき部材
をローラの長さ方向に配置する場合には、リタードロー
ラの構成を簡単なものとすることができる。
【0011】
【実施例】図示される例にしたがって、本発明の画像形
成装置の用紙さばき装置の構成を説明する。図1に示さ
れる例は、給紙トレイ2に載置する用紙Pを送り出すた
めに設ける給紙装置1において、用紙を用紙さばき装置
5に向けて送り出すためにピックアップローラ3を配置
し、用紙さばき装置5では、給紙方向に回転する給紙ロ
ーラ6と、リタードユニット10を用いている。前記リ
タードユニット10では、駆動軸14に支持される回転
体12を多角形の部材で構成し、回転体の各面にリター
ドパッド11、11a……を設けている。前記複数のリ
タードパッド11、11a……は、それぞれを摩擦係数
が異なる材料で構成するか、または、2〜3種類の摩擦
係数の異なる材料で構成することができ、回転体の各面
に対して薄い板状のものを貼り付ける手段等を用いて取
り付けるようにする。また、前記回転体12を支持する
駆動軸14の中心は、回転体の中心に対して間隔sだけ
離れた位置に設けているもので、前記回転体に設けたリ
タードパッドが、給紙ローラ6に対応する位置に配置さ
れた場合に、駆動軸側に片寄って位置するリタードパッ
ドでは、ニップ圧力を小さい値に設定でき、弱いさばき
作用を発揮させることが可能になる。これに対して、駆
動軸から離間した位置に配置されるリタードパッドを給
紙ローラに対応させた場合には、大きな値のニップ圧力
を設定することが可能になり、強いさばき作用を発揮さ
せることができるものとなる。
成装置の用紙さばき装置の構成を説明する。図1に示さ
れる例は、給紙トレイ2に載置する用紙Pを送り出すた
めに設ける給紙装置1において、用紙を用紙さばき装置
5に向けて送り出すためにピックアップローラ3を配置
し、用紙さばき装置5では、給紙方向に回転する給紙ロ
ーラ6と、リタードユニット10を用いている。前記リ
タードユニット10では、駆動軸14に支持される回転
体12を多角形の部材で構成し、回転体の各面にリター
ドパッド11、11a……を設けている。前記複数のリ
タードパッド11、11a……は、それぞれを摩擦係数
が異なる材料で構成するか、または、2〜3種類の摩擦
係数の異なる材料で構成することができ、回転体の各面
に対して薄い板状のものを貼り付ける手段等を用いて取
り付けるようにする。また、前記回転体12を支持する
駆動軸14の中心は、回転体の中心に対して間隔sだけ
離れた位置に設けているもので、前記回転体に設けたリ
タードパッドが、給紙ローラ6に対応する位置に配置さ
れた場合に、駆動軸側に片寄って位置するリタードパッ
ドでは、ニップ圧力を小さい値に設定でき、弱いさばき
作用を発揮させることが可能になる。これに対して、駆
動軸から離間した位置に配置されるリタードパッドを給
紙ローラに対応させた場合には、大きな値のニップ圧力
を設定することが可能になり、強いさばき作用を発揮さ
せることができるものとなる。
【0012】前記リタードユニット10において、回転
体12を支持する駆動軸14に対しては、ステッピング
等の駆動モータ19を配置して、任意のリタードパッド
を給紙ローラに対応させて位置決め可能に構成してい
る。また、設定されたリタードパッドを固定保持するた
めに、駆動軸14に対して円板部材15を設けて、前記
円板部材15の周囲にリタードパッドに対応する凹部1
6……を形成し、前記凹部に対してストッパ部材17を
配置する。前記ストッパ部材17は、ソレノイド18の
ような駆動部材により出没可能に設けており、回転体の
面に配置するリタードパッドを給紙ローラに対応させて
位置決めした後で、ストッパ部材17を円板部材の凹部
に突入させることにより、リタードパッドをさばき位置
に固定保持させるようにする。
体12を支持する駆動軸14に対しては、ステッピング
等の駆動モータ19を配置して、任意のリタードパッド
を給紙ローラに対応させて位置決め可能に構成してい
る。また、設定されたリタードパッドを固定保持するた
めに、駆動軸14に対して円板部材15を設けて、前記
円板部材15の周囲にリタードパッドに対応する凹部1
6……を形成し、前記凹部に対してストッパ部材17を
配置する。前記ストッパ部材17は、ソレノイド18の
ような駆動部材により出没可能に設けており、回転体の
面に配置するリタードパッドを給紙ローラに対応させて
位置決めした後で、ストッパ部材17を円板部材の凹部
に突入させることにより、リタードパッドをさばき位置
に固定保持させるようにする。
【0013】前述したように構成した用紙さばき装置を
使用する場合には、例えば、画像形成装置のコントロー
ルパネルに、用紙の種類等を入力するボタンを設けてお
くことができる。そして、オペレータが使用する用紙の
種類等に応じてボタンを押すことにより、対応するリタ
ードパッドを給紙ローラに対応する位置に移動させ、用
紙さばき装置を用紙の特性に応じて設定できるようにす
る。また、オペレータがリタードパッドの種類と、用紙
さばき装置におけるニップ圧力を選択して、対応するリ
タードパッドを給紙ローラに対向させて設定する手段を
用いることもできる。そして、用紙さばき装置におい
て、使用するリタードパッドが選択されると、ストッパ
部材17による円板部材15の係止状態をソレノイド1
8により解除し、駆動モータ19を駆動して回転体を所
定の方向に回転させ、選択されたリタードパッドを給紙
ローラ6に対応する位置にまで移動させる。したがっ
て、前記リタードパッドを給紙ローラに対応させて停止
させ、ストッパ部材17により円板部材15を係止した
状態では、リタードパッドの種類とニップ圧力が自動的
に設定され、用紙の種類に応じたさばき力を発揮できる
状態が設定される。
使用する場合には、例えば、画像形成装置のコントロー
ルパネルに、用紙の種類等を入力するボタンを設けてお
くことができる。そして、オペレータが使用する用紙の
種類等に応じてボタンを押すことにより、対応するリタ
ードパッドを給紙ローラに対応する位置に移動させ、用
紙さばき装置を用紙の特性に応じて設定できるようにす
る。また、オペレータがリタードパッドの種類と、用紙
さばき装置におけるニップ圧力を選択して、対応するリ
タードパッドを給紙ローラに対向させて設定する手段を
用いることもできる。そして、用紙さばき装置におい
て、使用するリタードパッドが選択されると、ストッパ
部材17による円板部材15の係止状態をソレノイド1
8により解除し、駆動モータ19を駆動して回転体を所
定の方向に回転させ、選択されたリタードパッドを給紙
ローラ6に対応する位置にまで移動させる。したがっ
て、前記リタードパッドを給紙ローラに対応させて停止
させ、ストッパ部材17により円板部材15を係止した
状態では、リタードパッドの種類とニップ圧力が自動的
に設定され、用紙の種類に応じたさばき力を発揮できる
状態が設定される。
【0014】
【実施例2】前述したように、複数のリタードパッドを
用いて用紙さばき装置を構成することの他に、本発明に
おいては、図2、3に示されるように、複数のリタード
ローラ部材21、21a……をリタードローラユニット
20に組み込んで、用紙さばき装置5aを構成すること
も可能である。前記リタードローラユニット20により
構成する用紙さばき装置5aにおいては、駆動軸26に
支持される2つの円板部材27、27aの間に、4つの
リタードローラ部材を回転可能に配置している。そし
て、前記複数のリタードローラ部材の1つを、給紙ロー
ラ6に対応させて位置決めすることにより、用紙さばき
装置を構成できるように設けている。前記図2に示され
る例において、4つのリタードローラ部材21……のう
ちの2つのリタードローラ部材21、21aは、径が小
さいものとして構成されており、他のリタードローラ部
材21b、21cは径が大きいものとして構成され、2
種類のリタードローラ部材では、給紙ローラに対する押
圧力が異なるものとされる。したがって、小径のリター
ドローラ部材を用いる場合には、用紙さばき装置でのニ
ップ圧力が小さい値に設定され、大径のリタードローラ
部材を用いる場合には、ニップ圧力が大きい値に設定さ
れる。なお、前述したように、4つのリタードローラ部
材を設ける場合には、前記4つのリタードローラ部材の
全てを径の異なるものとして構成することや、ローラ部
材の材質の異なる物で構成する等の任意の手段を用いる
ことが可能である。
用いて用紙さばき装置を構成することの他に、本発明に
おいては、図2、3に示されるように、複数のリタード
ローラ部材21、21a……をリタードローラユニット
20に組み込んで、用紙さばき装置5aを構成すること
も可能である。前記リタードローラユニット20により
構成する用紙さばき装置5aにおいては、駆動軸26に
支持される2つの円板部材27、27aの間に、4つの
リタードローラ部材を回転可能に配置している。そし
て、前記複数のリタードローラ部材の1つを、給紙ロー
ラ6に対応させて位置決めすることにより、用紙さばき
装置を構成できるように設けている。前記図2に示され
る例において、4つのリタードローラ部材21……のう
ちの2つのリタードローラ部材21、21aは、径が小
さいものとして構成されており、他のリタードローラ部
材21b、21cは径が大きいものとして構成され、2
種類のリタードローラ部材では、給紙ローラに対する押
圧力が異なるものとされる。したがって、小径のリター
ドローラ部材を用いる場合には、用紙さばき装置でのニ
ップ圧力が小さい値に設定され、大径のリタードローラ
部材を用いる場合には、ニップ圧力が大きい値に設定さ
れる。なお、前述したように、4つのリタードローラ部
材を設ける場合には、前記4つのリタードローラ部材の
全てを径の異なるものとして構成することや、ローラ部
材の材質の異なる物で構成する等の任意の手段を用いる
ことが可能である。
【0015】前記リタードローラユニット20に配置す
るリタードローラ部材を駆動するために、駆動軸26に
対して駆動モータ29とギヤ伝導装置28を配置し、リ
タードローラユニットを回転させるようにする。また、
前記4つのリタードローラ部材には、それぞれギヤ2
3、23a……を配置しておき、駆動軸26に設けた中
間ギヤ24に噛み合わせて、各々のリタードローラ部材
に対する駆動を行い得るようにしている。前記リタード
ローラユニット20において、中間ギヤ24と駆動軸2
6の間にワンウェイクラッチ25を設けておくと、例え
ば、駆動軸を一方に回転させた状態で円板部材を回転さ
せて、1つのリタードローラ部材を給紙ローラ6に対応
させる位置に移動させる作用を行い、駆動軸26を逆方
向に回転させることにより、リタードローラ部材を回転
させることができるような手段を構成することが可能に
なる。前述したように構成することの他に、本発明のリ
タードローラユニットでは、4つのリタードローラ部材
21……に対して、支軸22とギヤ23との間に、トル
ク制限手段を配置しておくことができる。そして、例え
ば、トルク制限手段としてトルクリミッター等を配置す
る場合には、従来のフリクションリタード方式の用紙さ
ばき装置の場合と同様に、用紙さばき装置で用紙が複数
入り込んだ状態ではさばき作用を発揮するが、1枚の用
紙が給紙ローラとリタードローラ部材の間にある状態で
は、リタードローラ部材を用紙の搬送方向に回転させる
機構を構成することができる。
るリタードローラ部材を駆動するために、駆動軸26に
対して駆動モータ29とギヤ伝導装置28を配置し、リ
タードローラユニットを回転させるようにする。また、
前記4つのリタードローラ部材には、それぞれギヤ2
3、23a……を配置しておき、駆動軸26に設けた中
間ギヤ24に噛み合わせて、各々のリタードローラ部材
に対する駆動を行い得るようにしている。前記リタード
ローラユニット20において、中間ギヤ24と駆動軸2
6の間にワンウェイクラッチ25を設けておくと、例え
ば、駆動軸を一方に回転させた状態で円板部材を回転さ
せて、1つのリタードローラ部材を給紙ローラ6に対応
させる位置に移動させる作用を行い、駆動軸26を逆方
向に回転させることにより、リタードローラ部材を回転
させることができるような手段を構成することが可能に
なる。前述したように構成することの他に、本発明のリ
タードローラユニットでは、4つのリタードローラ部材
21……に対して、支軸22とギヤ23との間に、トル
ク制限手段を配置しておくことができる。そして、例え
ば、トルク制限手段としてトルクリミッター等を配置す
る場合には、従来のフリクションリタード方式の用紙さ
ばき装置の場合と同様に、用紙さばき装置で用紙が複数
入り込んだ状態ではさばき作用を発揮するが、1枚の用
紙が給紙ローラとリタードローラ部材の間にある状態で
は、リタードローラ部材を用紙の搬送方向に回転させる
機構を構成することができる。
【0016】前記図2、3に示される用紙さばき装置で
は、前記図1の場合と同様に、画像形成装置のコントロ
ールパネルに設けたボタン等を用いて、対応するリター
ドパッドを給紙ローラに対応する位置に移動させ、用紙
さばき装置を用紙の特性に応じて設定することができ
る。そして、用紙さばき装置において、使用するリター
ドローラ部材が選択されると、駆動モータ29を一方に
回転させて選択されたリタードローラ部材を給紙ローラ
6に対応させて位置決めし、その位置でリタードローラ
ユニットを固定し、用紙さばき作用を行っている間は、
駆動モータ29を逆転方向に回転させる状態にする。ま
た、前記リタードローラユニット20の円板部材27に
対しては、例えば、図1に示された固定手段と同様なス
トッパ部材による係止機構を配置する等して、リタード
ローラ部材の位置決め状態を維持させるような手段を設
けることが可能である。なお、前記リタードローラユニ
ット20においては、任意の数のリタードローラ部材を
配置することができるものであり、そのリタードローラ
部材の径と材質、摩擦係数等は、画像形成装置に使用さ
れ得る用紙やシート類の性質に対応させて、任意に設定
することができる。さらに、各々のリタードローラ部材
に対しては、支軸との間にトルク制限手段を配置するこ
とや、ワンウェイクラッチに対してトルク制限手段を設
けること等も可能であるが、その他に、リタードローラ
部材を中間ギヤ24によってのみ回転させる手段を用い
ることもできる。
は、前記図1の場合と同様に、画像形成装置のコントロ
ールパネルに設けたボタン等を用いて、対応するリター
ドパッドを給紙ローラに対応する位置に移動させ、用紙
さばき装置を用紙の特性に応じて設定することができ
る。そして、用紙さばき装置において、使用するリター
ドローラ部材が選択されると、駆動モータ29を一方に
回転させて選択されたリタードローラ部材を給紙ローラ
6に対応させて位置決めし、その位置でリタードローラ
ユニットを固定し、用紙さばき作用を行っている間は、
駆動モータ29を逆転方向に回転させる状態にする。ま
た、前記リタードローラユニット20の円板部材27に
対しては、例えば、図1に示された固定手段と同様なス
トッパ部材による係止機構を配置する等して、リタード
ローラ部材の位置決め状態を維持させるような手段を設
けることが可能である。なお、前記リタードローラユニ
ット20においては、任意の数のリタードローラ部材を
配置することができるものであり、そのリタードローラ
部材の径と材質、摩擦係数等は、画像形成装置に使用さ
れ得る用紙やシート類の性質に対応させて、任意に設定
することができる。さらに、各々のリタードローラ部材
に対しては、支軸との間にトルク制限手段を配置するこ
とや、ワンウェイクラッチに対してトルク制限手段を設
けること等も可能であるが、その他に、リタードローラ
部材を中間ギヤ24によってのみ回転させる手段を用い
ることもできる。
【0017】
【実施例3】前述したように、回転体に対してリタード
部材を配置する手段を設けることの他に、本発明におい
ては、図4、5に示されるように、リタードローラ30
を長いものとして構成し、そのローラ部材の長さ方向
に、複数種類のリタード部材31、31a、31bを配
置して構成することもできる。前記リタードローラの駆
動軸32に設けるリタード部材31、………は、材質も
しくは摩擦係数が異なるもので構成し、3つのリタード
部材のうちの1つを給紙ローラに対応させた状態で、用
紙の性質に対応するさばき作用を発揮させることができ
るようにする。前記リタードローラ30を用いた用紙さ
ばき装置5bでは、給紙ローラ6に対して、リタード部
材31、31a、31bのうちの1つを位置決めする手
段を構成している。また、前記リタードローラ30の駆
動軸32を、フレーム33に設けた軸受け34に対して
軸方向に摺動可能に支持する、さらに、前記リタードロ
ーラの軸に対しては、従来のフリクションリタード方式
の用紙さばき装置の場合と同様に、リタードローラに対
して駆動手段を接続し、ローラを給紙方向に対して反対
の方向に駆動する手段を設けることや、用紙類との間で
摩擦力が増大した場合に、リタードローラを用紙の送り
方向に回転させる機構等を組み込むこともできる。
部材を配置する手段を設けることの他に、本発明におい
ては、図4、5に示されるように、リタードローラ30
を長いものとして構成し、そのローラ部材の長さ方向
に、複数種類のリタード部材31、31a、31bを配
置して構成することもできる。前記リタードローラの駆
動軸32に設けるリタード部材31、………は、材質も
しくは摩擦係数が異なるもので構成し、3つのリタード
部材のうちの1つを給紙ローラに対応させた状態で、用
紙の性質に対応するさばき作用を発揮させることができ
るようにする。前記リタードローラ30を用いた用紙さ
ばき装置5bでは、給紙ローラ6に対して、リタード部
材31、31a、31bのうちの1つを位置決めする手
段を構成している。また、前記リタードローラ30の駆
動軸32を、フレーム33に設けた軸受け34に対して
軸方向に摺動可能に支持する、さらに、前記リタードロ
ーラの軸に対しては、従来のフリクションリタード方式
の用紙さばき装置の場合と同様に、リタードローラに対
して駆動手段を接続し、ローラを給紙方向に対して反対
の方向に駆動する手段を設けることや、用紙類との間で
摩擦力が増大した場合に、リタードローラを用紙の送り
方向に回転させる機構等を組み込むこともできる。
【0018】前記リタードローラ30に対して軸方向の
移動と、さばき位置でリタード部材の位置決めを行うた
めに、横移動装置35を配置しており、前記横移動装置
35では、駆動軸32に取り付けた被駆動部材36に対
して、ラック37を一体に設けている。そして、駆動モ
ータの駆動軸39に設けたピニオン38により、被駆動
部材36を軸方向に移動させる手段を設けることによ
り、用紙類の紙質等に応じて、リタードローラを軸方向
に移動させ、用紙さばき性能を最適な状態で設定するこ
とができるようにする。また、前記リタードローラ30
の駆動軸32に対して別の駆動手段を設け、用紙さばき
作用を行っている際に、リタードローラを逆転方向に駆
動する場合には、駆動軸32を被駆動部材に対して固定
しない接続手段を設けることができる。例えば、前記被
駆動部材36に対して駆動軸32を接続する手段を、軸
方向には自由度がなく、回転方向には自由度を持たせる
ものとして構成すること等により、リタードローラの軸
の回転は許容するが、横移動装置35の駆動力によりロ
ーラを軸方向に移動可能にする。
移動と、さばき位置でリタード部材の位置決めを行うた
めに、横移動装置35を配置しており、前記横移動装置
35では、駆動軸32に取り付けた被駆動部材36に対
して、ラック37を一体に設けている。そして、駆動モ
ータの駆動軸39に設けたピニオン38により、被駆動
部材36を軸方向に移動させる手段を設けることによ
り、用紙類の紙質等に応じて、リタードローラを軸方向
に移動させ、用紙さばき性能を最適な状態で設定するこ
とができるようにする。また、前記リタードローラ30
の駆動軸32に対して別の駆動手段を設け、用紙さばき
作用を行っている際に、リタードローラを逆転方向に駆
動する場合には、駆動軸32を被駆動部材に対して固定
しない接続手段を設けることができる。例えば、前記被
駆動部材36に対して駆動軸32を接続する手段を、軸
方向には自由度がなく、回転方向には自由度を持たせる
ものとして構成すること等により、リタードローラの軸
の回転は許容するが、横移動装置35の駆動力によりロ
ーラを軸方向に移動可能にする。
【0019】前記図5に示される用紙さばき装置5bで
は、リタードローラに対向させて配置する給紙ローラ6
の軸8を、支持フレーム9を介して設け、リタードロー
ラに対して、給紙ローラを離接させる手段を設けること
ができる。そして、リタードローラ30を軸方向に移動
させる際には、給紙ローラ6を支持フレーム9に設けた
駆動手段によりリタードローラ30から離間させ、両ロ
ーラの接触を解除した状態で、リタードローラ30の軸
方向の移動を許容できるような手段を用いることが可能
である。さらに、前記図4に示されるようなリタードロ
ーラ30を用いる場合には、リタード部材の種類を、任
意に設定することが可能であり、画像形成装置に使用さ
れる用紙の種類等に対応させて、任意のリタード部材を
給紙ローラに対応させて位置決めし、用紙さばき装置を
構成することができる。
は、リタードローラに対向させて配置する給紙ローラ6
の軸8を、支持フレーム9を介して設け、リタードロー
ラに対して、給紙ローラを離接させる手段を設けること
ができる。そして、リタードローラ30を軸方向に移動
させる際には、給紙ローラ6を支持フレーム9に設けた
駆動手段によりリタードローラ30から離間させ、両ロ
ーラの接触を解除した状態で、リタードローラ30の軸
方向の移動を許容できるような手段を用いることが可能
である。さらに、前記図4に示されるようなリタードロ
ーラ30を用いる場合には、リタード部材の種類を、任
意に設定することが可能であり、画像形成装置に使用さ
れる用紙の種類等に対応させて、任意のリタード部材を
給紙ローラに対応させて位置決めし、用紙さばき装置を
構成することができる。
【0020】
【発明の効果】本発明の画像形成装置の用紙さばき装置
は、前述したように構成しているものであるから、例え
ば、本発明の用紙さばき装置において、リタードパッド
を多角形の回転体の各面に設けた場合には、前記パッド
を摩擦係数の異なるもので構成すること、または、複数
種類の摩擦係数を有するもので構成することができる。
そして、回転体の回転中心と、駆動軸の位置を異ならせ
て構成することにより、パッドを給紙ローラに押圧する
際に、それぞれのリタード部材でのニップ圧力を異なら
せることができる。また、複数のリタードローラ部材を
回転体に支持させ、任意のリタードローラ部材を給紙ロ
ーラに対向させて位置決めする場合には、前記リタード
ローラ部材の径を変えることにより、ニップ圧力を設定
することが可能になるとともに、リタードローラ部材の
材質を変えることにより、用紙類に対応するさばき作用
を発揮させることができる。さらに、リタードローラに
対して長さ方向に複数種類のさばき部材を配置する手段
を構成し、前記リタードローラを軸方向に移動可能に構
成する場合には、リタードローラを軸方向に移動させる
手段を用いるのみで良く、リタードローラの構成を簡素
化することができる。そして、前記複数種類のさばき部
材をローラの長さ方向に配置することにより、用紙類に
対応させたさばき作用を発揮させることができる。
は、前述したように構成しているものであるから、例え
ば、本発明の用紙さばき装置において、リタードパッド
を多角形の回転体の各面に設けた場合には、前記パッド
を摩擦係数の異なるもので構成すること、または、複数
種類の摩擦係数を有するもので構成することができる。
そして、回転体の回転中心と、駆動軸の位置を異ならせ
て構成することにより、パッドを給紙ローラに押圧する
際に、それぞれのリタード部材でのニップ圧力を異なら
せることができる。また、複数のリタードローラ部材を
回転体に支持させ、任意のリタードローラ部材を給紙ロ
ーラに対向させて位置決めする場合には、前記リタード
ローラ部材の径を変えることにより、ニップ圧力を設定
することが可能になるとともに、リタードローラ部材の
材質を変えることにより、用紙類に対応するさばき作用
を発揮させることができる。さらに、リタードローラに
対して長さ方向に複数種類のさばき部材を配置する手段
を構成し、前記リタードローラを軸方向に移動可能に構
成する場合には、リタードローラを軸方向に移動させる
手段を用いるのみで良く、リタードローラの構成を簡素
化することができる。そして、前記複数種類のさばき部
材をローラの長さ方向に配置することにより、用紙類に
対応させたさばき作用を発揮させることができる。
【0021】また、本発明においては、前記複数種類の
リタード部材を配置したリタードローラや、円板部材に
設けたリタードローラ部材をフリクションリタード方式
のローラとして構成することも可能であり、リタードロ
ーラ部材を回転させる手段を設ける場合には、さばき作
用を行っている途中で、用紙に対するローラ表面の当接
部分の位置を変更すること等も可能である。そして、用
紙さばき装置における摩擦部材の種類や、ニップ圧力を
用紙の紙質に対応させて変更することにより、用紙やシ
ート類に対応する用紙さばき作用を最適な状態で発揮さ
せることが可能になる。
リタード部材を配置したリタードローラや、円板部材に
設けたリタードローラ部材をフリクションリタード方式
のローラとして構成することも可能であり、リタードロ
ーラ部材を回転させる手段を設ける場合には、さばき作
用を行っている途中で、用紙に対するローラ表面の当接
部分の位置を変更すること等も可能である。そして、用
紙さばき装置における摩擦部材の種類や、ニップ圧力を
用紙の紙質に対応させて変更することにより、用紙やシ
ート類に対応する用紙さばき作用を最適な状態で発揮さ
せることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の用紙さばき装置の構成を示す説明図
である。
である。
【図2】 本発明の用紙さばき装置の第2の実施例の構
成を示す側面図である。
成を示す側面図である。
【図3】 図2の用紙さばき装置の正面図である。
【図4】 本発明の用紙さばき装置の第3の実施例の構
成を示す斜視図である。
成を示す斜視図である。
【図5】 図4の用紙さばき装置の正面図である。
【図6】 従来の給紙装置の構成を示す説明図である。
1 給紙装置、 2 給紙トレイ、 3 ピックア
ップローラ、5 用紙さばき装置、 6 給紙ロー
ラ、 10 リタードユニット、11 リタードパ
ッド、 12 回転体、 15 円板部材、17
ストッパ部材、 18 ソレノイド、20 リタ
ードローラユニット、 21 リタードローラ部材、
24 中間ギヤ、 25 ワンウェイクラッチ、
27 円板部材、30 リタードローラ、 31
リタード部材、 35 横移動装置、39 駆動
軸。
ップローラ、5 用紙さばき装置、 6 給紙ロー
ラ、 10 リタードユニット、11 リタードパ
ッド、 12 回転体、 15 円板部材、17
ストッパ部材、 18 ソレノイド、20 リタ
ードローラユニット、 21 リタードローラ部材、
24 中間ギヤ、 25 ワンウェイクラッチ、
27 円板部材、30 リタードローラ、 31
リタード部材、 35 横移動装置、39 駆動
軸。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G03G 15/00 516
Claims (4)
- 【請求項1】 給紙トレイ等からの用紙送り出し部に配
置し、給紙ローラに対してリタード部材を押圧し、両部
材の間で用紙をさばきながら送り出す用紙さばき装置に
おいて、 前記リタード部材を複数設け、任意のリタード部材を給
紙ローラに対応する位置に移動させる手段と、リタード
部材を固定位置に保持する手段を設けるとともに、 送り出す用紙等の条件に対応させて、用紙さばき装置で
のニップ圧力を変更可能に構成することを特徴とする画
像形成装置の用紙さばき装置。 - 【請求項2】 パッド状のリタード部材を用い、前記リ
タード部材を多角形の回転体の面に取り付けてリタード
ユニットを構成し、前記リタードユニットに設けた任意
のリタード部材を給紙ローラに対応させて位置決め可能
に構成するとともに、 前記リタードユニットを構成する回転体には、回転軸が
回転体の中心に一致しない状態で支持することを特徴と
する請求項1に記載の画像形成装置の用紙さばき装置。 - 【請求項3】 回転円板に対してリタードローラ部材を
複数個配置してリタードユニットを構成し、前記リター
ドユニットを円板の中心に設けた軸を介して回転可能に
構成するとともに、前記円板を回転させることによりリ
タードローラ部材の任意のものを給紙ローラに対向させ
て位置決めする手段を設け、 前記複数のリタードローラ部材を、摩擦係数やサイズの
異なるものとして構成することを特徴とする請求項1に
記載の画像形成装置の用紙さばき装置。 - 【請求項4】 リタードローラの長さ方向に対して、複
数種類の摩擦係数の異なるロール状のリタード部材を配
置し、前記リタードローラを軸方向に移動と固定が可能
なものとして構成し、 前記リタードローラを軸方向に移動させ、給紙ローラに
対応させて位置決めすることにより、用紙さばき機構を
構成することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装
置の用紙さばき装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6033082A JPH07215512A (ja) | 1994-02-04 | 1994-02-04 | 画像形成装置の用紙さばき装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6033082A JPH07215512A (ja) | 1994-02-04 | 1994-02-04 | 画像形成装置の用紙さばき装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07215512A true JPH07215512A (ja) | 1995-08-15 |
Family
ID=12376781
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6033082A Pending JPH07215512A (ja) | 1994-02-04 | 1994-02-04 | 画像形成装置の用紙さばき装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07215512A (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7447472B2 (en) * | 2003-12-26 | 2008-11-04 | Oki Data Corporation | Mechanism for selectively applying variable pressure profiles to a recording medium |
US7543814B2 (en) * | 2007-06-28 | 2009-06-09 | Lite-On Technology Corporation | Automatic paper feeding apparatus |
US7644920B2 (en) | 2004-09-09 | 2010-01-12 | Funai Electric Co., Ltd. | Image forming apparatus with offset feed roller from separation portion |
JP2012240838A (ja) * | 2011-05-24 | 2012-12-10 | Murata Machinery Ltd | 用紙分離装置、並びに、これを備えた画像読取装置及び画像形成装置 |
JP2017145081A (ja) * | 2016-02-15 | 2017-08-24 | 株式会社デュプロ | 給紙装置および丁合装置 |
CN108480054A (zh) * | 2018-02-10 | 2018-09-04 | 中国矿业大学 | 一种壁面摩擦材料旋转可调的粉体电选环保收集装置 |
JP2021143029A (ja) * | 2020-03-11 | 2021-09-24 | 株式会社リコー | シート材供給装置、及び画像形成装置 |
-
1994
- 1994-02-04 JP JP6033082A patent/JPH07215512A/ja active Pending
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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JP2021143029A (ja) * | 2020-03-11 | 2021-09-24 | 株式会社リコー | シート材供給装置、及び画像形成装置 |
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