JPH07215045A - 車輌用空調装置の送風量制御方法 - Google Patents

車輌用空調装置の送風量制御方法

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JPH07215045A
JPH07215045A JP2896894A JP2896894A JPH07215045A JP H07215045 A JPH07215045 A JP H07215045A JP 2896894 A JP2896894 A JP 2896894A JP 2896894 A JP2896894 A JP 2896894A JP H07215045 A JPH07215045 A JP H07215045A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 水温検出手段を設けることなく、ウォームア
ップ制御を行うことができる送風量制御方法を提供す
る。 【構成】 送風量調整可能な送風機5と、エンジン冷却
水を熱源として送風機により送風される空気を加熱する
加熱手段8と、エンジン冷却水の温度に関連させて送風
機の送風量を制御する制御手段2とを有する車輌用空調
装置の送風量制御方法において、エンジン冷却水の温度
のエンジン始動後の上昇曲線を外気温度に対応させて予
め設定しておくと共に、外気温検出手段13により検出
される車外気温信号に基づいてエンジン冷却水の温度が
所定温度に到達するのに要するタイマ時間を求め、該タ
イマ時間内は送風機を停止させておくものとする。さら
に、内気温検出手段11、日射量検出手段12及び走行
状態検出手段15により検出される各信号に基づいてタ
イマ時間を補正するものとする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、エンジン冷却水を用い
て暖房を行う車輌用空調装置に関し、特にエンジン冷却
水の温度に応じて送風量制御を行う際の制御方法に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】車輌用空調装置として、例えば図7に示
すように構成されたものがある。この空調装置は、いわ
ゆるオートエアコンであり、温度設定スイッチ1を操作
することで乗員の希望温度が主制御回路2に入力され、
この希望温度に保持するように車室3内の温度が制御さ
れるものである。
【0003】この空調装置においては、ダクト4内に、
送風機としてのファン5、送風冷却用のエバポレータ
6、エアミックスダンパ7及びヒータコア8が、下流方
向に順次配設されており、ファン5を駆動するブロアモ
ータ9に対する印加電圧を増減することでファン5の回
転速度、つまり送風量を調整することができる。エアミ
ックスダンパ7は、回動して角度を変化させることで吹
出温度、つまり車室3内に送風される空気温度を調整す
るもので、エアミックスモータ10で駆動される。ヒー
タコア8は、熱交換器構造で、内部をエンジン冷却水が
通過放熱して送風空気を加熱するものである。
【0004】車室3内には、車室内温度を検出する内気
温センサ11及び日射量を検出する日射センサ12が設
けられている。また、車外温度を検出する外気温センサ
13及びエンジン冷却水温度を検出する水温センサ14
が設けられている。以上の各センサ及び車速を検出する
車速センサ15からの出力線が、それぞれ主制御回路2
に接続されている。内気温センサ11は、サーミスタ式
で、コントロールパネル(図示せず)内に配設されてい
る。日射センサ12は、フォトダイオード式で、ダッシ
ュパネル(図示せず)上面の日射を受ける位置に配設さ
れている。外気温センサ13は、サーミスタ式で、フロ
ントバンパ(図示せず)裏側に配設されている。水温セ
ンサ14は、サーミスタ式で、ヒータコア8に配設され
ている。
【0005】ブロアモータ9及びエアミックスモータ1
0は、それぞれブロアモータ駆動回路16及びエアミッ
クスモータ駆動回路17を介して主制御回路2と接続さ
れている。
【0006】このように構成された空調装置において
は、まず、温度設定スイッチ1、内気温センサ11、日
射センサ12、外気温センサ13及び車速センサ15か
らの設定温度、車室内気温、日射量、車外気温及び車速
の各信号が、主制御回路2に入力される。主制御回路2
には、目標温度演算手段、風量指令値演算手段、ウォー
ムアップ補正手段、及び暖房モード判定手段が含まれて
おり、上記各信号に基づいて、冷房・暖房モードと、送
風量つまりブロアモータ9の回転速度と、吹出温度つま
りエアミックスダンパ7の開度とが、主制御回路2内に
組み込まれたプログラム(ソフトウェア)に従って求め
られる。
【0007】ここで、通常時の制御方法、つまり車室内
気温が温度設定スイッチにより入力された設定温度に一
定に保たれるように制御するTAO制御について説明す
る。このTAO制御は、各センサからの信号に基づい
て、車室内気温を設定温度に保つのに必要とされる吹出
温度と送風量を求め、これにしたがってエアミックスダ
ンパ7及びブロアモータ9を駆動させるものである。
【0008】このTAO制御においては、まず、必要吹
出温度TAOが、次式のように設定温度TSET、車室内気
温Tr、車外気温Tam及び日射量Stから算出される。 TAO=KS・TSET−Kr・Tr−Kam・Tam−KSt・St+D (式1) (但し、KS、Kr、Kam、KSt及びDは定数) このようにして求められた必要吹出温度TAOに対応した
エアミックスダンパ7の開度に従って、エアミックスモ
ータ駆動回路17に駆動信号が送られて、エアミックス
モータ10が駆動される。なお、冷房モードでは、ヒー
タコア8の上流側を覆うA位置にエアミックスダンパ7
が回動し、エバポレータ6によって冷却された空気がそ
のまま車室3内に送風される。また、暖房モードでは、
エアミックスダンパ7の開度によって吹出温度が制御さ
れるが、エアミックスダンパ7がB位置にあるときに吹
出温度が最高になる。
【0009】また、求められた必要吹出温度TAOに基づ
いて、例えば図8に示されるような予め設定された必要
吹出温度TAOと印加電圧VTAOとの関係テーブルを参照
して、ブロアモータ9への印加電圧VTAOが求められ
る。この印加電圧VTAOは、日射量信号及び車速信号に
よって補正される。なお、図8において、0度より低い
領域は夏期の始動時等で急速に冷房する必要がある場合
にあたり、60度より高い領域は冬期の始動時等で急速
に暖房する必要がある場合にあたる。このようにして求
められたブロアモータ9への印加電圧に従って、ブロア
モータ駆動回路16に駆動信号が送られてブロアモータ
9が駆動される。
【0010】ところで、このような空調装置において
は、始動直後等のエンジン冷却水が低温状態にあるとき
に暖房モードで送風が開始されると、まだ充分に暖めら
れていない空気が送風されるため、乗員に不快感を与え
ることになる。そこで、従来、エンジン冷却水の水温を
検出する水温センサ14を設け、この水温検出値が所定
値に達していない間は送風を停止し、さらにエンジン冷
却水温度の上昇に従って送風量を増加させていくように
送風量を制御するウォームアップ制御が行われていた。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
ウォームアップ制御を行う必要があるのは、冬期等の暖
房時だけであり、さらに、エンジン冷却水の温度が一旦
上昇してしまえば、以後ウォームアップ制御を行う必要
はほとんどなく、このように限定された場合においての
み作動するウォームアップ制御のために、特別に水温検
出手段が設けられている。このように従来の空調装置に
おいては、使用頻度が極めて低いにもかかわらず、水温
センサが不可欠であるため、コスト効率が悪いという不
都合があった。
【0012】本発明は、このような従来技術の不都合を
解消するべく案出されたものであり、その主な目的は、
水温検出手段を設けることなく、ウォームアップ制御を
行うことができる送風量制御方法を提供することにあ
る。
【0013】
【課題を解決するための手段】上述した目的は、本発明
によれば、送風量調整可能な送風機と、エンジン冷却水
を熱源として前記送風機により送風される空気を加熱す
る加熱手段と、前記エンジン冷却水の温度に関連させて
前記送風機の送風量を制御する制御手段とを有する車輌
用空調装置の送風量制御方法であって、前記エンジン冷
却水の温度のエンジン始動後の上昇曲線を外気温度に対
応させて予め設定しておくと共に、外気温検出手段によ
り検出される車外気温信号に基づいて前記エンジン冷却
水の温度が所定温度に到達するのに要するタイマ時間を
求め、該タイマ時間内は前記送風機を停止させておくも
のとすることにより達成される。
【0014】特に、内気温検出手段により検出される車
室内気温信号に基づいて前記タイマ時間を補正するとよ
く、またこのとき、日射量検出手段により検出される日
射量信号に基づいて前記タイマ時間を補正するとより好
ましい。
【0015】さらに、前記タイマ時間経過後に送風量を
漸次増加させていくように設定された所定の送風パター
ンを、予め設定されたエンジン冷却水の昇温特性に基づ
いて補正するようにするとよい。
【0016】これらに加えて、走行状態検出手段により
検出される走行状態信号に基づいて前記タイマ時間を補
正するとより好ましい。
【0017】
【作用】このように、タイマ時間、つまり乗員に不快感
を与えない程度の温風を得ることのできる所定温度まで
エンジン冷却水の温度が上昇するのに要する時間を、実
験等によって予め求めておき、外気温検出手段、内気温
検出手段及び日射量検出手段により検出される各信号に
基づいて昇温時間を補正するものとすることにより、水
温検出手段を特に設けずとも、ウォームアップ制御を確
実に行うことができる。また、走行状態検出手段により
検出される走行状態信号に基づいて冷却水の昇温速度を
補正するものとすれば、水温の上昇に応じた風量制御が
より一層的確に行われることとなり、乗員にとって快適
な送風を行うことができる。
【0018】
【実施例】以下、本発明の好適実施例を添付の図面につ
いて詳しく説明する。
【0019】図1は、本発明が適用された車輌用空調装
置の概略構成を示すシステム図である。本システムは、
水温センサ14が設けられていないところのみが図7に
示した従来例とは異なっており、それ以外は同様なの
で、構成についての説明は省略する。また、本装置の基
本的な操作要領及び通常運転時の制御方法も従来例で示
したものと同様なのでその説明は省略する。なお、本シ
ステムに於ては、主制御回路2は、目標温度演算手段、
風量指令値演算手段、ウォームアップ補正手段、及び暖
房モード判定手段に加えて、エンジン始動時水温推定手
段を備えている。以下、本装置のウォームアップ制御時
の制御方法について図2乃至図6を参照して説明する。
【0020】図2は、エンジン停止後の水温TW及び車
室内気温Trの変化状況を示している。水温TW並びに車
室内気温Trは、暖気後のエンジン運転中はそれぞれ最
高水温TWH並びに設定温度TSETに保たれているが、エ
ンジン停止後徐々に低下し、ついには車外気温Tamと同
一になり(以下、この時点を完全ソーク時とする)、以
後定常状態となる。なお、日射があると、車室内気温T
rは、破線で示されるように、降温速度の勾配が緩やか
になると共に、車外気温Tamより高くなる。以下、Aの
領域で示される完全ソーク前にエンジンを始動させた場
合と、Bの領域で示される完全ソーク後にエンジンを始
動させた場合とに分けて説明する。
【0021】まず、図2にBで示される完全ソーク状態
での始動時の制御方法について、図3を参照して説明す
る。図3は、エンジン始動後の水温TW及び車室内気温
rの変化状況並びにブロアモータ印加電圧による送風
パターンを示している。水温T Wは、エンジンを始動し
た時点(t1)から、所定の最高水温TWH(例えば80
度)に達するまで、ある昇温速度で上昇していくが、温
風と感じられる最低限の吹出温度が得られる所定の必要
水温TWT(例えば30度)に達する時点(t2)まで、
送風は停止される。この送風停止時間、つまりタイマ時
間TMは、必要水温TWTと車外気温Tamとの温度差にほ
ぼ比例するので、次式で与えられる。 TM=α・(TWT−Tam)−C (式2) (但し、α、Cは実験により求めた定数) なお、図4に、水温TWが必要水温TWT(30度)に到
達するまでの変化状況を、エンジン始動時の水温TW
まり車外気温Tam毎に示している。
【0022】このようにして求められたタイマ時間TM
が経過したならば、次に所定の送風パターンに従ってブ
ロアモータ9に電圧が印加されて送風が開始される。こ
の送風パターンは、タイマ時間TM経過時点(t2
で、まず必要水温TWTでも乗員に不快感を与えない程度
の送風量を得る電圧にあたる所定の最低印加電圧V0
ブロワモータ9に印加して弱風で送風を開始し、その
後、徐々にこの印加電圧を上昇させて送風量を増大させ
るものである。この印加電圧による送風パターンは、エ
ンジン冷却水の昇温特性に基づいて補正されるが、本発
明においては、予め実験により、送風開始時つまり水温
Wが必要水温TWTに達した時点(t2)から、暖房の適
正水温TWS(例えば60度)まで上昇するのに要する時
間を求めておき、それから算出される平均的な水温の上
昇速度に対応して印加電圧を上昇させるものとしてい
る。
【0023】このようにして印加電圧が上昇して、先に
示した車室内気温Trを設定温度TSETに保つように制御
するTAO制御において求められる印加電圧VTAOに達
したところで、ウォームアップ制御は終了し、以後TA
O制御に移行する。このTAO制御が開始されると、図
3に示されるように車室内気温Trの上昇に伴って徐々
に印加電圧は低下することになる。
【0024】次に、図2にAで示される完全ソーク前、
つまりエンジン停止後余熱のある状態での再始動時の制
御方法について図5を参照して説明する。図5は、エン
ジン停止後の水温TW並びに車室内気温Trの変化状況を
示している。この場合、エンジン再始動時点(t1)の
水温TW1は、車外気温Tamより高いので、図3に示した
完全ソーク後始動の場合のタイマ時間TMに従って送風
を開始すると、水温は温風を得るのに十分な温度に上昇
しているにも関わらず、送風が開始されないこととな
る。そこで、エンジン停止後の時間経過と共に低下する
水温を推定し、車外気温Tamからエンジンを再始動する
時点(t1)の水温TW1まで水温TWが上昇するのに要す
る時間t1−t3に相当する時間分、タイマ時間TMを補
正する必要がある。
【0025】さて、完全ソーク後始動の場合を想定する
と、始動時点(t3)から、車外気温Tamからある水温
W1まで水温TWが上昇するのに要する時間t1−t
3は、TW1−Tamにほぼ比例する。また、エンジン停止
後、水温TWと車室内気温Trとは、ほぼ同様な比率で低
下するので、ある水温TW1と車外気温Tamとの差は、そ
の時の車室内気温Tr1と車外気温Tamとの差にほぼ比例
する。従って、t1−t3は、近似的にβ・(Tr1
am)(βは実験により求めた定数)で表すことができ
る。また、t2−t3は、上記(式2)で算出される。
【0026】以上より、完全ソーク前再始動の場合のタ
イマ時間TM′は、次式により算出される。 TM′=α・(TWT−Tam)−C−β・(Tr1−Tam) (式3) すなわち、車外気温Tamと車室内気温Tr1との差からそ
の時の水温TW1が推定できるので、完全ソーク後始動の
場合と同様に、タイマ時間TM′が求められる。なお、
完全ソーク後始動の場合をTr1=Tamと考えることで、
上記(式3)を完全ソーク後始動の場合にそのまま適用
することができる。
【0027】タイマ時間TM′が経過したならば、次に
所定の送風パターンに従ってブロアモータ9に電源電圧
が印加され送風を開始するが、この送風パターンは、完
全ソーク後始動の場合(図3参照)と同様なのでその説
明を省略する。
【0028】日射があると、車外気温Tamに対する車室
内気温Trの差が水温TWに比して大きくなる。そこで、
この日射による車室内気温Tr上昇分について、上記の
タイマ時間算出式(式3)を補正する必要がある。具体
的には、日射による車室内気温Trの上昇分が日射量に
比例するとして、補正定数kを予め求めておき、日射セ
ンサ12により得られた日射量Stを加味した次式によ
り、タイマ時間TMsを求める。 TMs=α・(TWT−Tam)−C−β・(Tr−Tam−k・St) (式4)
【0029】さて、以上説明した制御は、水温TWの上
昇速度が一定であることを前提にしているが、エンジン
始動後の走行状態(エンジンの負荷状況)によって水温
Wの変化状況は異なる。図6は、高速運転時(高負荷
状態)と停止時(アイドル状態)との水温TW及び車室
内気温Trの変化状況並びにブロアモータ印加電圧によ
る送風パターンを示している。このように高速運転時
は、停止時と比較すると水温TWの上昇速度が大きくな
る。そこで、必要水温TWTに達するまでの時間、つまり
タイマ時間TM及び送風パターン中の印加電圧の上昇率
を、走行状態に応じて補正するものとする。この走行状
態は、車速センサ15からの速度信号に基づいて判別さ
れる。
【0030】なお、本実施例では、走行状態検出手段と
して車速センサ15を用いたが、本発明はこれに限るも
のではなく、例えばエンジン回転速度センサやアクセル
開度センサを用いても良い。
【0031】
【発明の効果】以上の説明により明らかなように、本発
明による送風量制御方法によれば、エンジン冷却水温度
検出のための水温検出手段を設けることなく、暖房時の
ウォームアップ制御を行うことができる。このため、水
温検出手段を配設するのに要する費用を削減することが
でき、乗員にとって快適な空調装置をより低コストに提
供することができる。なお、本発明の実施に当たって
は、ソフトウェアを開発するだけでよく、CPUを含む
ハードウェアは従来の装置をそのまま流用することがで
きるので、開発費用は比較的少なくて済む。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用された車輌用空調装置の概略構成
を示すシステム図。
【図2】エンジン停止後の水温TW及び車室内気温Tr
変化状況を示すグラフ。
【図3】完全ソーク後にエンジンを始動させたときの水
温TW及び車室内気温Trの変化状況並びにブロアモータ
印加電圧による送風パターンを示すグラフ。
【図4】エンジン始動後の水温TWの変化状況の一例を
示すグラフ。
【図5】完全ソーク前にエンジンを始動させたときの水
温TW及び車室内気温Trの変化状況を示すグラフ。
【図6】高速運転時と停止時(アイドル状態)の水温T
W及び車室内気温Trの変化状況並びにブロアモータ印加
電圧による送風パターンを示す図3と同様のグラフ。
【図7】従来の車輌用空調装置の概略構成を示すシステ
ム図。
【図8】必要吹出温度TAOとブロアモータ印加電圧V
TAOとの関係の一例を示すグラフ。
【符号の説明】
1 温度設定スイッチ 2 主制御回路 3 車室 4 ダクト 5 ファン 6 エバポレータ 7 エアミックスダンパ 8 ヒータコア 9 ブロアモータ 10 エアミックスモータ 11 内気温センサ 12 日射センサ 13 外気温センサ 14 水温センサ 15 車速センサ 16 ブロアモータ駆動回路 17 エアミックスモータ駆動回路
フロントページの続き (72)発明者 近藤 雅子 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 送風量調整可能な送風機と、エンジン
    冷却水を熱源として前記送風機により送風される空気を
    加熱する加熱手段と、前記エンジン冷却水の温度に関連
    させて前記送風機の送風量を制御する制御手段とを有す
    る車輌用空調装置の送風量制御方法であって、 前記エンジン冷却水の温度のエンジン始動後の上昇曲線
    を外気温度に対応させて予め設定しておくと共に、外気
    温検出手段により検出される車外気温信号並びに前記上
    昇曲線に基づいて前記エンジン冷却水の温度が所定温度
    に到達するのに要するタイマ時間を求め、該タイマ時間
    内は前記送風機を停止させておくことを特徴とする車輌
    用空調装置の送風量制御方法。
  2. 【請求項2】 内気温検出手段により検出される車室
    内気温信号に基づいて前記タイマ時間を補正することを
    特徴とする請求項1に記載の車輌用空調装置の送風量制
    御方法。
  3. 【請求項3】 日射量検出手段により検出される日射
    量信号に基づいて前記タイマ時間を補正することを特徴
    とする請求項2に記載の車輌用空調装置の送風量制御方
    法。
  4. 【請求項4】 前記タイマ時間経過後に送風量を漸次
    増加させていくように設定された所定の送風パターン
    を、予め設定された前記エンジン冷却水の昇温特性に基
    づいて補正することを特徴とする請求項1乃至請求項3
    のいずれかに記載の車輌用空調装置の送風量制御方法。
  5. 【請求項5】 走行状態検出手段により検出される走
    行状態信号に基づいて前記タイマ時間を補正することを
    特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の車
    輌用空調装置の送風量制御方法。
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