JPH0721501A - 磁気記録装置 - Google Patents

磁気記録装置

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Publication number
JPH0721501A
JPH0721501A JP15955693A JP15955693A JPH0721501A JP H0721501 A JPH0721501 A JP H0721501A JP 15955693 A JP15955693 A JP 15955693A JP 15955693 A JP15955693 A JP 15955693A JP H0721501 A JPH0721501 A JP H0721501A
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JP
Japan
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recording
signal
circuit
magnetic
magnetic tape
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JP15955693A
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English (en)
Inventor
Shunichi Tokumaru
俊一 徳丸
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Original Assignee
Sharp Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 効率的に磁気テープに記録を行うことができ
る磁気記録装置を提供する。 【構成】 記録電流が、J1方向に流れている場合、切
換スイッチ30を接点31から接点32に切換えたと
き、巻線35aにはM2方向に逆起電力が発生する。ま
た、巻線34aにはL1方向に逆起電力が発生し、巻線
34aと巻線35bとの相互インダクタンスによって、
巻線35bには、L2方向に逆起電力が発生する。M2
方向の逆起電力とL2方向の逆起電力とは、互いに打消
し合い、逆起電力の発生時間が短くなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、回転ヘッド方式のデジ
タル・テープレコーダシステムに好適に実施される磁気
記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図1は、基本的な回転ヘッド方式の倍速
度デジタル・テープレコーダシステム(以下、「倍速R
−DAT」と略称する。)の電気的構成を示すブロック
図である。この倍速R−DATは、アナログ信号を
「1」と「0」で表されるデジタル信号に変換し、磁気
テープに記録、磁気テープから再生するシステムであ
る。
【0003】通常のR−DATは、一般用としてオーデ
ィオ信号の記録/再生に用いられるけれども、この倍速
R−DATは、デジタルデータレコーダとしてデジタル
データの記録/再生用として用いられる。たとえば、コ
ンピュータのデータの記録/再生を行う。この倍速R−
DATは、記録/再生処理速度を通常速度と通常の2倍
速度(以下「倍速」と略称する。)とに切換えることが
できる。
【0004】倍速R−DATの記録時における信号の流
れを以下に説明する。コンピュータ1のインターフェイ
ス部2から出力されたデジタル信号は、信号処理回路3
に入力される。この信号処理回路3において、入力され
たデジタル信号は、記録するための信号にフォーマット
化され、たとえば誤り訂正用パリティが付加され、RF
変調回路4に入力される。その入力されたデジタル信号
は、RF変調回路4において、8ビットデータ毎に回転
ヘッド8a,8bにおける記録に適したデータに変換、
すなわち8ビットのデータを10ビットのデータに変調
する8−10変調が行われる。また、このデジタル信号
には、1ブロック毎のデータの区切りを判断するための
同期信号、各ブロックデータのアドレスを表すアドレス
信号、記録された磁気テープ6を再生するとき、その記
録部分であるトラックを走査するためのATF(Automat
ic Track Following)信号などが付加される。
【0005】RF変調回路4において、記録するための
フォーマット化されたデジタル信号は、その値が「0」
と「1」の記録信号として記録回路5に入力され、その
記録信号は、記録回路5において増幅され、録音/再生
切換回路9を介して、2つのチャネル(略称「CH」)
の回転ヘッド8a,8b(以下、総称するときは「回転
ヘッド8」)に与えられる。回転ヘッド8は、与えられ
た信号に基づいて、磁気テープ6上に磁気記録を行う。
回転ヘッド8が正確に記録するために、通常は、ドラム
7の回転数は2000rpmに設定され、磁気テープ送
り速度は8.15mm/sに設定される。倍速時は、ド
ラム7の回転数は4000rpmに設定され、テープ送
り速度は16.30mm/sに設定される。
【0006】次に、倍速R−DATの再生時における信
号の流れを以下に説明する。まず、通常は、ドラム7は
正確に2000rpmで回転され、磁気テープ送り速度
は8.15mm/sに設定されて、磁気テープ6の再生
が行われる。倍速時は、前述のようにドラム7は正確に
4000rpmで回転され、磁気テープ速度は16.3
0mm/sに設定される。回転ヘッド8によって再生さ
れた再生信号は、録音/再生切換回路9を介して、再生
アンプ10に入力され増幅される。次に、その再生信号
は、イコライザ回路11に入力されて信号レベルが等価
され、「0」と「1」の判定が可能なデジタル信号に変
換され、RF復調回路12に入力される。
【0007】RF復調回路12は、入力されたデジタル
信号の値が「0」であるか、「1」であるかを判定する
同期信号である再生クロック信号を再生する。デジタル
信号は、その再生クロック信号によって1ビット毎にデ
ータの値が判断される。次に、RF復調回路12は、デ
ジタル信号から同期信号を検出して10ビット毎のデー
タを8ビットに戻す10−8変調を行い、信号処理回路
3へ出力する。
【0008】RF復調回路12から出力されたデジタル
信号は、信号処理回路3において、そのデジタル信号に
付加された誤り訂正パリティなどによって誤り訂正が行
われ、元のデジタル信号に再生され、デジタル/アナロ
グ変換回路(以下「D/Aコンバータ」と略称する。)
14、アンプ回路15を介してアナログ信号が再生され
る。
【0009】図2は、回転ヘッド8が磁気テープ6のト
ラック17上に、信号を記録する方法を説明するための
図である。回転ヘッド8は、「0」または「1」の値で
ある記録するための信号(以下「記録信号」と略称す
る。)を記録する場合、図2(a)で示されるようにN
RZI(Non Return to Zero Inverse)信号と呼ばれる
信号に変換を行い、記録信号の値が「1」であれば、そ
の記録信号のレベルを反転し、「0」であれば記録信号
のレベルをそのままの状態にする。NRZI信号のレベ
ルに対応して、図2(c)で示されるように回転ヘッド
8は、磁気テープ6上に、N極からS極へ、またはS極
からN極の方向に磁気記録を行う。
【0010】NRZI方式で記録した磁気テープ6を回
転ヘッド8で再生する場合、図2(b)で示される微分
出力の再生信号が与えられ、記録信号のレベルが反転す
る場合のみ「1」の値と判定されるので、前述の記録信
号の反転の向きとは無関係になる。したがって、図2
(c)で示される磁気テープ6への磁気パターンの極性
は、記録信号のレベルに対応してN極→S極またはS極
→N極いずれに統一してもかまわない。実際には、回転
ヘッド8は、前述のようにドラム7に2つの回転ヘッド
8a,8bが設けられ、それらのヘッド8a,8bによ
って図2(d)で示されるように、磁気テープ6に対し
て一定の角度で傾いたトラック17上に情報が交互に記
録される。
【0011】図7は、従来の倍速R−DATの回転ヘッ
ド8の駆動回路を示す図である。この駆動回路は、記録
回路5に含まれる。回転ヘッド8a,8bは、図1で示
されるように、ドラム7の外周面に対向する位置に取付
けられる。回転ヘッド8aから磁気テープ6のトラック
17上に記録するとき、切換スイッチ20が接点21に
接続され、ヘッド8aに記録信号が流れる。また、回転
ヘッド8bは、磁気テープ6のトラック17上に記録す
るとき、スイッチ20が接点22に接続され、ヘッド8
bに記録電流が流れる。このようにして、ドラム7の1
回転毎に、回転位置に対応してスイッチ20によって、
回転ヘッド8a,8bに流れる電流が切換えられ、記録
信号が磁気テープ6のトラック17上に記録される。
【0012】スイッチ20が接点21と接続されている
とき、駆動回路に供給されたNRZI信号である記録信
号の値が「1」のとき、記録電流(記録信号の電流)
は、電源側(+V)から抵抗R1と並列に接続されたダ
イオードD1を介して、ロータリートランス24の1次
側巻線24aに矢印J1方向の向きで流れる。これによ
って、記録電流は、巻線24aを介してロータリートラ
ンス24の2次側巻線24bに電流が流れ、すなわち、
ヘッド8aの巻線に電流が流れて磁気テープ6に磁気記
録が行われる。トランジスタTR1は、記録電流の値を
一定にするための素子である。
【0013】また、スイッチ20が接点22と接続され
ているとき、駆動回路に供給されたNRZI信号である
記録信号の値が「1」のとき、記録電流は、電源側(+
V)から抵抗R1と並列に接続されたダイオードD1を
介して、ロータリートランス25の1次側巻線25a
に、矢印K1方向の向きで流れる。これによって、記録
電流は、巻線25aを介してロータリートランス25の
2次側巻線25bに電流が流れ、すなわちヘッド8bの
巻線に電流が流れて磁気テープ6に磁気記録が行われ
る。トランジスタTR2は、記録電流の値を一定にする
ための素子である。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】図7で示される従来の
倍速R−DATにおいて、回転ヘッド8aに記録信号が
流れている場合、スイッチ20を接点21から接点22
に切換えたとき、ロータリートランス24には、自己イ
ンダクタンスによって矢印L1方向に逆起電力が発生す
る。ロータリートランス24の巻線24aとロータリー
トランス25の巻線25aとは、構造的には図3で示さ
れるようにローター側とステータ側において、対向して
ドラム7の同心円上に配置されているので、相互インダ
クタンスを有し、磁気回路としては結合されている。
【0015】したがって、ロータリートランス24のL
1方向に発生した逆起電力によって、ロータリートラン
ス25の矢印L2方向にも逆起電力が発生する。また、
スイッチ20を接点22に切換えると同時に、ヘッド8
bにも記録電流が流れるので、ロータリートランス25
には起電力が矢印M1方向に発生する。
【0016】このため、図8(b)で示されるように逆
起電力L2と逆起電力M1とは同じ極性であるため、そ
れらの逆起電力の合成波形は図8(a)で示されるよう
に増幅される。すなわち、それらの逆起電力の合成波形
に比例した電流がロータリートランス25の巻線25a
に流れることになる。したがって、逆起電力が発生して
いるスイッチ20の切換えの時刻t1から時刻t3まで
の時間T1では、スイッチの切換えが完了した状態にお
いても、実際の記録電流を流すことができない。すなわ
ち、時刻t3以降でないと磁気テープ6に記録すること
はできず、無駄な時間が発生し、記録できるデータ量も
減少することになる。
【0017】本発明の目的は、効率的に磁気テープに記
録を行うことができる磁気記録装置を提供することであ
る。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明は、2チャネルの
磁気ヘッドが外面上に設けられたドラムを回転させ、前
記ドラムの外周面に磁気テープを摺接させて磁気記録を
行う磁気記録装置において、各チャネルの磁気ヘッドに
記録信号を与える一対の駆動回路と、各チャネルの磁気
ヘッドと対応する駆動回路とを磁気的に結合し、駆動回
路からの記録信号を対応する各チャネルの磁気ヘッドへ
与える一対のロータリートランスと、前記一対の駆動回
路に与える前記記録信号を切換える切換回路とを含み、
前記一対のロータリートランスは、駆動回路側に接続さ
れるそれぞれの巻線の極性が、相互に異なることを特徴
とする磁気記録装置である。
【0019】
【作用】以上のように本発明に従えば、一対のロータリ
ートランスは、一対の駆動回路と対応するチャネルの磁
気ヘッドとを磁気的に結合し、各駆動回路からの出力信
号をそれぞれ対応するチャネルの磁気ヘッドへ与える。
前記一対のロータリートランスは、駆動回路側に接続さ
れるそれぞれの巻線の極性が相互に異なる。
【0020】したがって、一方の駆動回路へ記録信号が
与えられている場合、他方の駆動回路へ記録信号を与え
るために、切換回路を切換えたとき、他方の駆動回路の
ロータリートランスの巻線から発生する逆起電力の極性
と、一方の駆動回路のロータリートランスの巻線から発
生した逆起電力が、その巻線を介して他方の駆動回路の
ロータリートランスの巻線に与える逆起電力の極性とが
異なる。これによって、他方の駆動回路のその巻線にお
ける各逆起電力は、それぞれ打消し合い、逆起電力の発
生時間が短くなり、効率的に磁気ヘッドから磁気テープ
に記録を行うことができる。
【0021】
【実施例】図1は、基本的な回転ヘッド方式の倍速R−
DATの電気的構成を示すブロック図である。この倍速
R−DATは、アナログ信号を「1」と「0」で表され
るデジタル信号に変換し、磁気テープに記録、磁気テー
プから再生するシステムである。
【0022】通常のR−DATは、一般用としてオーデ
ィオ信号の記録/再生に用いられるけれども、この倍速
R−DATは、デジタルデータレコーダとしてデジタル
データの記録/再生用として用いられる。たとえばコン
ピュータ1のデータの記録/再生を行う。この倍速R−
DATは、記録/再生処理速度を通常速度と倍速とに切
換えることができる。
【0023】R−DATの記録時における信号の流れを
以下に説明する。コンピュータ1のインターフェイス部
2から出力されたデジタル信号は、信号処理回路3に入
力される。この信号処理回路3において、入力されたデ
ジタル信号は、記録するための信号にフォーマット化さ
れ、たとえば誤り訂正用パリティが付加され、RF変調
回路4に入力される。その入力されたデジタル信号は、
RF変調回路4において、8ビットデータ毎に回転ヘッ
ド8a,8bにおける記録に適したデータに変換、すな
わち8−10変調される。また、このデジタル信号に
は、1ブロック毎のデータの区切りを判断するための同
期信号、各ブロックデータのアドレスを表すアドレス信
号、磁気テープ6を再生するとき、その記録部分である
トラックを走査するためのATF信号などが付加され
る。
【0024】RF変調回路4において、記録するために
フォーマット化されたデジタル信号は、その値が「0」
と「1」の記録信号として記録回路5に入力され、その
記録電流は、記録回路4において増幅され、録音/再生
切換回路9を介して2つのチャネルの回転ヘッド8a,
8bに与えられる。回転ヘッド8は、与えられた信号に
基づいて、磁気テープ6上に磁気記録を行う。回転ヘッ
ド8が正確に出力するために、通常時は、ドラム7の回
転数は2000rpmに設定され、磁気テープ6の送り
速度は、8.15mm/sに設定される。倍速時は、ド
ラム7の回転数は4000rpmに設定され、磁気テー
プ6の送り速度は16.30mm/sに設定される。
【0025】次に、倍速R−DATの再生時における信
号の流れを以下に説明する。まず、通常時は、ドラム7
は正確に2000rpmで回転され、磁気テープ6の送
り速度は8.15mm/sに設定されて、磁気テープ6
の再生が行われる。倍速時は、前述のようにドラム7は
正確に4000rpmで回転され、磁気テープ6の送り
速度は16.30mm/sに設定される。回転ヘッド8
によって再生された再生信号は、録音/再生切換回路9
を介して、再生アンプ10に入力され増幅される。次
に、その再生信号は、イコライザ回路11に入力されて
信号レベルが等価され、「0」と「1」の判定が可能な
デジタル信号に変換され、RF復調回路12に入力され
る。
【0026】RF復調回路12は、入力されたデジタル
信号の値が「0」であるか「1」であるかを判定する同
期信号である再生クロック信号を再生する。デジタル信
号は、その再生クロック信号によって、1ビット毎にデ
ータの値が判断される。次に、RF復調回路12は、デ
ジタル信号から同期信号を検出して10ビット毎のデー
タを8ビットに戻す10−8変調を行い、信号処理回路
3へ出力する。
【0027】RF復調回路12から出力されたデジタル
信号は、信号処理回路3において、そのデジタル信号に
付加された誤り訂正パリティなどによって誤り訂正が行
われ、元のデジタル信号に再生され、D/Aコンバータ
14、アンプ回路15を介してアナログ信号が再生され
る。
【0028】図2は、ヘッド8が磁気テープ6のトラッ
ク17上に、信号を記録する方法を説明するための図で
ある。回転ヘッド8は、「0」または「1」の値の信号
を記録する場合、図2(a)で示されるようにNRZI
信号と呼ばれる信号に変換を行い、記録信号の値が
「1」であれば、その記録信号のレベルを反転し、
「0」であれば記録信号のレベルをそのままの状態にす
る。NRZI信号のレベルに対応して図2(c)で示さ
れるように回転ヘッド8は、磁気テープ6上に、N極か
らS極へ、またはS極からN極の方向に磁気記録を行
う。NRZI方式で記録した磁気テープ6を回転ヘッド
8で再生する場合、図2(b)で示される微分出力の再
生信号が得られ、記録信号のレベルが反転する場合のみ
「1」の値と判定するので、前述の記録信号の反転の向
きとは無関係になる。したがって、図2(c)で示され
る磁気テープ6への磁気パターンの極性は、記録信号の
レベルに対応してN極→S極またはS極→N極いずれに
統一してもかまわない。実際には、回転ヘッド8は、前
述のようにドラム7に2つのヘッド8a,8bが設けら
れ、それらのヘッド8a,8bによって図2(d)で示
されるように、磁気テープ6に対して一定の角度で傾い
たトラック17上に情報が交互に記録される。
【0029】図4は、本発明の一実施例である倍速R−
DATの回転ヘッド8の駆動回路を示す図である。この
駆動回路は、記録回路5に含まれる。回転ヘッド8a,
8bは、図1で示されるように、ドラム7の外周面に対
向する位置に取付けられる。回転ヘッド8aが磁気テー
プ6のトラック17上に記録するとき、切換スイッチ3
0は接点31に接続され、ヘッド8aに記録電流が流さ
れる。また、回転ヘッド8bが、磁気テープ6のトラッ
ク17上に記録するとき、スイッチ30は接点32に接
続され、回転ヘッド8bに記録電流が流れる。このよう
にして、ドラム7の1回転毎に、回転位置に対応してス
イッチ20によって、回転ヘッド8a,8bに流される
電流が切換えられ、記録電流が磁気テープ6のトラック
17上に記録される。
【0030】ここで、注目すべき点は、本実施例のロー
タリートランス35における巻線35bの極性は、図7
で示される従来の回転ヘッド8の駆動回路のロータリー
トランス25における巻線25aの極性とは、反対に設
定されていることである。スイッチ30が接点31と接
続されているとき、駆動回路に供給されたNRZI信号
である記録信号の値が「1」のとき、記録電流は、電源
側(+V)から抵抗R11と並列に接続されたダイオー
ドD11を介して、ロータリートランス34の1次側巻
線34aにJ1方向の向きで流れる。これによって記録
電流は、巻線34aを介してロータリートランス34の
2次側巻線34bに電流が流れ、すなわちヘッド8aの
巻線に電流が流れて磁気テープ6に記録が行われる。ト
ランジスタTR11は、記録電流の値を一定にするため
の素子である。
【0031】また、スイッチ30が接点32と接続され
ているとき、駆動回路に供給されたNRZI信号である
記録信号の値が「1」のとき、記録電流は電源側(+
V)から、抵抗R11と並列に接続されたダイオードD
11を介して、ロータリートランス35の1次側巻線3
5aにK2方向の向きで流れる。これによって、記録電
流は、巻線35aを介してロータリートランス35の2
次側巻線35bに電流が流れ、すなわちヘッド8bの巻
線に電流が流れて磁気テープ6に磁気記録が行われる。
トランジスタTR12は、記録電流の値を一定にするた
めの素子である。
【0032】図4で示される本発明の倍速R−DATに
おいて、ヘッド8aに電流が流れている場合、スイッチ
30を接点31から接点32に切換えたとき、ロータリ
ートランス34には、自己インダクタンスによって、L
1方向に逆起電力が発生する。ロータリートランス34
の巻線34aとロータリートランス35の巻線35aと
は、構造的には、図3で示されようにローター側とステ
ータ側において、対向してドラム7の同心円上に配置さ
れているので、相互インダクタンスを有し、磁気回路と
しては結合されている。
【0033】したがって、ロータリートランス34のL
1方向に発生した逆起電力によって、ロータリートラン
ス35のL2方向にも逆起電力が発生する。また、スイ
ッチ30を接点31に切換えると同時に、ヘッド8bに
も記録電流が流れるので、ロータリートランス35には
逆起電力がM2方向に発生する。
【0034】このため、図5(b)で示される逆起電力
L2と逆起電力M2とは、反対の極性であるため、それ
らの逆起電力の合成波形は、図5(a)で示されるよう
に相互に打消し合う。すなわち、それらの起電力の合成
波形に比例した電流がロータリートランス35の巻線3
5aに流れることになる。したがって、逆起電力が発生
しているスイッチ30の切換え時刻t1から時刻t2ま
での時間T2において、逆起電力による電流が流れる。
この時間T2は、図8において説明した従来の逆起電力
の発生時間T1より時間T3短縮されている。
【0035】このため、本実施例の回転ヘッド8の駆動
回路は、従来の回転ヘッド8の駆動回路に比較して、回
転ヘッド切換時において、早く実際の記録電流を流すこ
とができ、磁気テープ6に記録できるデータ量も多くす
ることができる。
【0036】また、図2において説明したように、ロー
タリートランス35の巻線35aの極性を反対にして磁
気テープ6に記録しても、再生信号は極性を反対にする
前と同一になる。したがって、図6で示されるように、
8−10変調された同一の記録信号を再生する場合、ロ
ータリートランス35の巻線35aの極性を入換える前
と後では、同一の再生信号をRF復調回路12において
得ることができる。
【0037】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、一方の駆
動回路へ記録信号が与えられている場合、他方の駆動回
路へ記録信号を与えるために切換回路を切換えたとき、
他方の駆動回路で発生する逆起電力の発生時間を短くす
ることができる。したがって、駆動回路の切換時におい
て、すぐに磁気ヘッドに記録信号を与えることができ
る。これによって、効率的に磁気テープに記録を行うこ
とができる磁気記録装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】基本的な回転ヘッド方式の倍速度デジタル・テ
ープレコーダシステムの電気的構成を示すブロック図で
ある。
【図2】回転ヘッド8が磁気テープ6のトラック17上
に、記録信号を記録する方法を説明するための図であ
る。
【図3】本発明の一実施例であるロータリートランスの
構造を示す平面図および断面図である。
【図4】本発明の一実施例である倍速R−DATの回転
ヘッド8の駆動回路図である。
【図5】図4で示されるロータリートランス35の巻線
35aで発生する逆起電力の波形を示す図である。
【図6】ロータリートランス35の巻線35aの極性の
反転前と反転後におけるRF復調回路12の再生信号を
示す図である。
【図7】従来の倍速R−DATの回転ヘッド8の駆動回
路図である。
【図8】図7で示されるロータリートランス25の巻線
25aで発生する逆起電力の波形を示す図である。
【符号の説明】
1 コンピュータ 2 インターフェイス部 3 信号処理回路 4 RF変調回路 5 記録回路 6 磁気テープ 7 ドラム 8a,8b 回転ヘッド 9 記録/再生切換回路 10 再生アンプ 11 イコライザ回路 12 RF復調回路 17 トラック 30 切換スイッチ 31,32 接点 34,35 ロータリートランス 34a,34b,35a,35b 巻線

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2チャネルの磁気ヘッドが外面上に設け
    られたドラムを回転させ、前記ドラムの外周面に磁気テ
    ープを摺接させて磁気記録を行う磁気記録装置におい
    て、 各チャネルの磁気ヘッドに記録信号を与える一対の駆動
    回路と、 各チャネルの磁気ヘッドと対応する駆動回路とを磁気的
    に結合し、駆動回路からの記録信号を対応する各チャネ
    ルの磁気ヘッドへ与える一対のロータリートランスと、 前記一対の駆動回路に与える前記記録信号を切換える切
    換回路とを含み、 前記一対のロータリートランスは、駆動回路側に接続さ
    れるそれぞれの巻線の極性が、相互に異なることを特徴
    とする磁気記録装置。
JP15955693A 1993-06-29 1993-06-29 磁気記録装置 Pending JPH0721501A (ja)

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15955693A JPH0721501A (ja) 1993-06-29 1993-06-29 磁気記録装置

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JP15955693A JPH0721501A (ja) 1993-06-29 1993-06-29 磁気記録装置

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