JPH07214895A - インクジエット用貼合わせ透明紙 - Google Patents

インクジエット用貼合わせ透明紙

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JPH07214895A
JPH07214895A JP6015080A JP1508094A JPH07214895A JP H07214895 A JPH07214895 A JP H07214895A JP 6015080 A JP6015080 A JP 6015080A JP 1508094 A JP1508094 A JP 1508094A JP H07214895 A JPH07214895 A JP H07214895A
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滋 福田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、紙の持つ印字性、フィルムの湿度
に影響されない寸法安定性と透明性を兼ね備える事によ
り、高精度印字画像がえられ、且つ印字部分の変色(ブ
ロンズ化現象)が少なく、また、印字、乾燥後の紙面の
凹凸の小さく、高速での青焼き可能なインクジエット用
貼合わせ透明紙を提供することを目的とする。 【構成】 本発明は透明なポリエステルフィルムの両面
に接着剤を介して透明紙を貼合わせた貼合わせ透明紙に
おいて、コッブサイズ度が10〜15g/m2 、透明度
が55%以上、さらに好ましくは60%以上、表面の平
滑度が20秒以上、厚みが60〜90μである貼合わせ
透明紙であり、該透明紙が濾水度100ml(csf)
以下に叩解されたセルロース繊維を用いて製造した坪量
が30g/m2 以下で、透明度が70%以上あり、さら
に、貼合わせられるポリエステルフィルムの厚みが9〜
38μである貼合わせ透明紙である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、特にインクジェット方
式のプロッター用、及びプリンター用に好適な貼合わせ
透明紙に関する。更に詳しくは、高精度印字画像が得ら
れ、且つ印字部分の変色(ブロンズ化現象)が少なく、
また、印字、乾燥後の紙面の凹凸の小さいインクジエッ
ト用貼合わせ透明紙に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、自動プロッター用紙、プリン
ター用紙としてトレーシングペーパーあるいは、ドラフ
ティングフィルム等が使用されてきた。最新紙加工便覧
(テックタイムス編 昭和63年8月20日発行)によ
ると『ナチュラルトレペとは、製図における原図用紙と
いえばトレース作業とジアゾコピー作業を考慮したトレ
ーシングペーパーであった。トレーシングペーパーは透
明紙である。なぜ紙は不透明で白いかというと、一般の
上質紙は体積中に50%前後の空気を含んでいる。微細
な空隙の分布とセルロース繊維と空気の屈折率の違いに
より紙は白く見え、不透明になる。トレーシングペーパ
ーにはナチュラルトレペと含侵トレペの2種類のトレー
シングペーパーがある。ナチュラルトレペはパルプ繊維
を高度に叩解させて15〜25%と空隙が少なくなる様
に抄造した紙である。それに対して含浸トレペは一般の
上質紙にセルロースと屈折率の同じ透明化樹脂を含浸さ
せた透明紙である。』
【0003】さらに、『トレペの特性として、叩解を進
めた紙ほど湿度変化に対する紙の伸縮は大きくなる。特
に横方向の伸縮が大きく、上質紙、含浸トレペに比較し
て寸法安定性は不良である。そのためカールが発生しや
すく、水に濡れた部分は凹凸となる。それゆえナチュラ
ルトレペの取扱いにおいては、印刷作業条件や図面の保
管において急激な外気の影響や紙の水分変化の無いよう
に他の紙に比較して、より配慮が必要である。トレーシ
ングペーパーにおいて事務用には40〜60g/m2
薄物品が使用され、設計製図、第二原図用には55g/
2 以上のものが使用されている。』
【0004】また、『原図用フィルムについては紙ベー
ス以外にフィルムベース(主にポリエステルフィルム)
のマット化フィルムがある。マット化にはサンドマット
化とケミカルマット化がある。サンドマットはポリエス
テルフィルムの表面を物理的に粗くしたものである。ケ
ミカルマットはポリエステルフィルム表面をコーティン
グによりマット面を形成したものである。ともに表面に
帯電防止層を設けたものが一般的である。製図用途での
フィルムニーズはサンドマットフィルムからケミカルマ
ットフィルムへ移行しつつある。』との記載がある。
【0005】新版印刷事典(日本印刷学会編 大蔵省印
刷局)の透明紙の項には、『薄くて透明な筆記用紙の一
種。原図を透き写し、バンダイク法・青写真などの原稿
用に用いる。2種類あって、1)は減量を高度の粘状に
叩解し透明になるようにすいたもの、または薄紙にカナ
ダバルサム・テレビン油・植物油などの混合物を塗って
透明にした加工紙。2)はコウゾ・ミツマタなどを用い
て流しずき法によって抄造した薄葉和紙。図引き用紙と
もいう。』との記載がある。
【0006】紙パルプ技術便覧(1982年 紙パルプ
技術協会)によれば、『薄葉の総称で、辞典用紙、ライ
スペーパー、タイプ用紙、印刷用紙など用途により種類
多く、坪量は40g/m2以下で、薄葉和紙は20g/
2以下である。』との記載がある。
【0007】トレーシングペーパーは筆記性に優れるも
のの紙本来の性質による温度や湿度の影響により水分率
が変化しやすく、寸法安定性或いはシワやカール等の平
面性、機械的強度に問題がある。また、第二原図用紙と
して用いると複写工程の熱定着の際に、熱により引裂強
度や耐折強度が著しく低下する欠点を有する。一方、フ
ィルムは透明度が高く寸法安定性と機械的強度に優れる
ものの紙と比べてインクが吸収されず、紙上で染料同志
が会合してしまい、インク中の水分が蒸発するにつれ、
染料の結晶が紙上に析出して金属光沢を放つ様ないわゆ
るブロンズ化現象が起こり、印字濃度の低下とともに色
調も大きく変わると言う難がある、また、乾燥自体に長
時間を要し難がある。
【0008】かかる欠点を解決する方法としては、例え
ば、特公昭57−49897号公報には、和紙トレーシ
ングペーパーに120℃で5分以下で実質的に硬化する
樹脂組成物を含浸させる方法が記載され、更に、特公昭
62−28465号公報には、透明な合成樹脂フィルム
の両面に極薄紙を貼合わせ、該極薄紙を熱可塑性合成樹
脂で含浸処理する方法が記載され、また、特開平4−1
8200号公報には、プラスチックフィルムの片面また
は両側に接着剤を介して和紙を積層しスーパーカレンダ
ー処理する方法が記載されている。
【0009】特公昭57−49897号公報には、和紙
トレーシングペーパーに120℃で5分以下で実質的に
硬化する樹脂組成物を含浸させる方法が記載されている
が、その用途は電子写真用基紙に関するものであり、イ
ンクジェット方式のプロッター用紙、及び、プリンター
用紙を考慮したものではない、つまり、合成樹脂を含浸
すると、親水性が無くなる事でインクジェット方式のプ
ロッター、及び、プリンターで主に使用される水性イン
キでの印字性においては、インクの吸収性が劣りインク
のニジミ、乾燥不良により、筆記した線がシャープに成
らない欠陥を持つ、また、含浸させた樹脂がインキに影
響を及ぼし、紙上で染料同志が会合してしまい、インク
中の水分が蒸発するにつれ、染料の結晶が紙上に析出し
て金属光沢を放つ様ないわゆるブロンズ化現象が起こ
り、印字濃度の低下とともに色調も大きく変わると言う
欠陥を持つ。
【0010】特公昭62−28465号公報には、透明
な合成樹脂フィルムの両面に、極薄紙を貼合わせ、該極
薄紙を熱可塑性合成樹脂で含浸処理してその表面電気抵
抗を109〜1010 Ωにする方法による第2原図用電子
写真複写紙として好適な描画用紙に関しての記載があ
り、さらにその熱可塑性合成樹脂の付着量は単位面積あ
たり1g/m2に満たないと極薄紙の透明性がなく、ま
た、5g/m2を越えると極薄紙の紙繊維が樹脂で被覆
されあたかもフィルムを極薄紙上に積層した様になり紙
の特性が失われる様になる。熱可塑性合成樹脂の付着量
は1〜5 g/m2とし部分的に覆うとある。これらの事
からも、この特許もインクジェット方式のプロッター用
紙、及び、プリンター用紙を考慮したものでは無い、つ
まり、トレーシングペーパーの様にパルプを高度に叩解
して造られた紙は緻密な紙層となり繊維同志の結合が多
く表面強度は強くなるが、ここで言う極薄紙は樹脂を含
浸しうると言う事から、その紙層は粗いものであり繊維
同志の結合が少なく、その表面強度は弱い、熱可塑性合
成樹脂の付着量が1〜5 g/m2で部分的に覆う事か
ら、インクジェット方式のプロッター、及び、プリンタ
ーで印字した際に水性インクは、熱可塑性合成樹脂で覆
われてない紙繊維の部分ではインクの紙中への沈み込み
が大きく、且つその表面上を不規則に広がる事から、印
字濃度の低下とともにドットに広がりやフェザリングと
呼ばれるヒゲ状のニジミが発生する、熱可塑性合成樹脂
で覆われた部分ではインキの吸収不良により、紙上で染
料同志が会合してしまい、インク中の水分が蒸発するに
つれ、染料の結晶が紙上に析出して金属光沢を放つ様な
いわゆるブロンズ化現象が起こり、印字濃度の低下とと
もに色調も大きく変わると言う欠陥を持つ、また、乾燥
に時間を要し紙の取扱に支障を来す問題がある。
【0011】特開平4−18200号公報には、プラス
チックフィルムの片面または両側に接着剤を介して和紙
を積層してなり、積層前または積層後にスーパーカレン
ダー処理する事を特徴とする記録用紙について記載され
ているが、和紙は製法上、紙層は緻密では無くこの特許
に記載されている様にスーパーカレンダー処理をする事
によって初めて表面繊維の存在状態を粗いものから平坦
性のあるものに変える事ができるが、スーパーカレンダ
ーは紙の表面性の改善にはつながるものの、本質的に和
紙がナチュラルトレペの様に紙層が緻密では無い為、イ
ンクジェット方式のプロッター、及び、プリンターにて
この用紙に印字すると、ケバ立ちやインキの吸収ムラで
ニジミが発生する欠点を有する。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】本発明はこれらの欠点
を解決することを課題とするものであり、紙の持つ印字
性、フィルムの湿度に影響されない寸法安定性と透明性
を兼ね備える事により、高精度印字画像がえられ、且つ
印字部分の変色(ブロンズ化現象)が少なく、また、印
字、乾燥後の紙面の凹凸の小さく、高速での青焼き可能
なインクジエット用貼合わせ透明紙を提供することを目
的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明は透明なポ
リエステルフィルムの両面に接着剤を介して透明紙を貼
合わせた貼合わせ透明紙において、コッブサイズ度が1
0〜15g/m2 、透明度が55%以上、さらに好まし
くは60%以上、表面の平滑度が20秒以上、厚みが6
0〜90μである貼合わせ透明紙であり、該透明紙が濾
水度100ml(csf)以下に叩解されたセルロース
繊維を用いて製造した坪量が30g/m2 以下で、透明
度が70%以上あり、さらに、貼合わせられるポリエス
テルフィルムの厚みが9〜38μである貼合わせ透明紙
である。
【0014】ポリエステルフィルムは、厚さが9μより
薄い物にこの透明紙を貼合わせた場合にはインクジェッ
ト方式のプロッター、及び、プリンターで印字し乾燥し
た後に伸縮により紙面の凹凸が発生する、また、厚さが
38μより厚いとフィルム自体のしなやかさが無くな
り、透明紙と貼合わせ後の厚みはさらに厚くなり、より
しなやかさが無くなり、青焼き時にジアゾ紙との密着性
がおとり、青焼きが不鮮明となる事から好ましくない。
【0015】接着剤としては、尿素樹脂系接着剤、メラ
ミン樹脂系接着剤、フェノール系接着剤、レゾルシノー
ル系接着剤、エポキシ系接着剤、ポリウレタン系接着
剤、ポリエステル系接着剤、酢酸ビニル系接着剤、エチ
レン・酢酸ビニル系接着剤、アクリル系接着剤、シアノ
アクリレート系接着剤、共重合ナイロン系接着剤及び変
性ゴム系接着剤が使用されるが、接着強度、耐熱性等か
らポリウレタン系接着剤が好適に用いられる。また、紫
外線での黄変を避けたい場合には、脂肪族イソシアネー
ト硬化剤を用いたポリウレタン系接着剤を使用する事も
できる。
【0016】ポリエステルフィルムと貼合わせる透明紙
は、濾水度100ml(csf)以下に叩解されたセル
ロース繊維を用いて製造したナチュラルタイプの透明度
が70%以上の透明紙であり、コッブサイズ度が10〜
15g/m2 で、坪量が30g/m2 以下である。貼合
わせる透明紙の濾水度が100ml(csf)より大き
いと紙の紙層は緻密とならず表面強度は弱く透明度は7
0%未満で低い。紙の紙層が緻密でないと坪量が30g
/m2 以下で紙厚が薄い場合、貼合わせた時に接着剤が
紙にオモテ面にしみ出る事、また、印字したインクが紙
を抜け接着層まで裏抜けする問題がある。表面強度が弱
いとインクジェット方式のプロッター、及び、プリンタ
ーで印字した部分のケバ立ちの問題が発生する。透明度
が70%未満で低いと、貼合わせた後の透明度も結果的
に55%を越えず青焼き時に細線まで鮮明な高速での青
焼きは望めない。また、本発明に使用されるパルプとし
ては、NBKP、NBSP、LBKP、LBSPが挙げ
られ、使用に当たっては、それらを目的に応じた比率で
用いる。紙料中にはこの他に本発明の所望の効果を損な
わない範囲で従来から使用されている各種アニオン性、
ノニオン性、カチオン性、あるいは両性の歩留り向上
剤、濾水剤、紙力向上剤や内添サイズ剤等の抄紙用内添
助剤が必要に応じて適宜選択して使用される、なお、染
料、pH調整剤、消泡剤、ピッチコントロール剤、スラ
イムコントロール剤等の抄紙用内添助剤を目的に応じて
適宜添加する事も可能である。サイズ性が弱くコッブサ
イズ度が10〜15g/m2 の範囲より大きいとインク
の紙中への沈み込みが大きく、且つその表面上を不規則
に広がる事から、印字濃度の低下とともにドットに広が
りやフェザリングと呼ばれるヒゲ状のニジミが発生す
る、また、サイズ性が強くコッブサイズ度が10〜15
g/m2 の範囲より小さいとインキの吸収不良により、
紙上で染料同志が会合してしまい、インク中の水分が蒸
発するにつれ、染料の結晶が紙上に析出して金属光沢を
放つ様ないわゆるブロンズ化現象が起こり、印字濃度の
低下とともに色調も大きく変わると言う欠陥を持つ、ま
た、乾燥に時間を要し紙の取扱に支障を来す問題があ
る。インクの浸透性を制御する手段としては、内添サイ
ズ剤の配合量を変化させる方法、サイズプレス液にアク
リル酸系、α−オレフィン系、スチレン−マレイン酸系
等の表面サイズ剤を添加する方法、サイズプレス液に界
面活性剤を添加する方法等を用いる事ができる。内添サ
イズ剤としては強化ロジンサイズ剤、エマルジョンサイ
ズ剤、石油樹脂系サイズ剤、アルケニルコハク酸塩サイ
ズ剤、アルキルケテンダイマー系サイズ剤、アルケニル
コハク酸無水物系サイズ剤、合成カチオン型サイズ剤、
中性ロジンサイズ剤等が用いられる、サイズ性を発現さ
せる目的でAlの多価金属化合物(例えば、硫酸バン
ド、ポリ塩化アルミニウム、ポリアルミニウムシリケー
トサルフェイト、アルミン酸ソーダ等)を配合する事は
勿論である。更に、サイズプレス液には、澱粉、ポリビ
ニルアルコール等のバインダー、エチレン−尿素樹脂等
の寸法安定化剤、塩化ナトリウム、塩化カリウム等の無
機導電剤、染料も使用する事は可能である。坪量が30
g/m2より多いと透明紙を貼合わせた貼合わせ紙は、
インクジェット方式のプロッター、及び、プリンターに
て印字し乾燥後、紙の伸縮により紙面の凹凸が著しくな
る。
【0017】透明なポリエステルフィルムの両面に接着
剤を介して透明紙を貼合わせた貼合わせ紙の表面の平滑
度が低く20秒未満であるとインクジェット方式のプロ
ッター、及び、プリンターにて印字した線がカスレてシ
ャープにならない欠陥を持つ。透明なポリエステルフィ
ルムの両面に接着剤を介して透明紙を貼合わせた貼合わ
せ紙の厚みが薄く60μ未満であると腰が弱過ぎる為に
青焼き機でコピーをする時に紙づまりトラブルを生じ
る。逆に厚みが厚く90μ越えると腰が強過ぎる為に青
焼き機でコピーをする時に紙づまりトラブルを生じた
り、貼合わせ紙とジアゾ紙との密着性が劣り、青焼きが
不鮮明となる事がある。
【0018】
【実施例】以下に、実施例を挙げて本発明を詳細に説明
するが、これに限定されるものではない。
【0019】実施例におけるデータの測定は下記の方法
による。 寸法変化率:サンプルを温度20℃湿度65%の環
境下で24時間以上調湿し、サンプルの長さを正確に測
定する。このサンプルを温度20℃の水中へ10分間漬
けた後サンプルの長さを測定し原寸に対する寸法変化率
を求め、引続きこのサンプルを温度20℃湿度65%の
環境下で24時間以上乾燥及び調湿し、再度サンプルの
長さを測定し原寸に対する寸法変化率を求める、ここで
求めた2つの寸法変化率の絶対値の和を求めて寸法変化
率をみた。測定は紙の横方向について実施した。 コッブサイズ度:JIS P 8140 に準じた
が、水との接触時間は20秒とした。 インクジェット方式のプロッター、プリンター適
性:横河・ヒューレットパッカード株式会社製 HPテ
ザインジェット600にて、印字し、印字した線及び文
字のカスレ、ニジミ(フェザリング)、変色(ブロンズ
化現象)、乾燥性、乾燥後の凹凸を比較した。表中にお
ける、○は良好、△はやや不良、×は不良を示す。 透明度:100−(ハンター不透明度値)で表し
た。なお、ハンター不透明度値とは、JIS P 81
38にて測定した不透明度(%)である。 厚み:JIS P 8118 紙及び板紙の厚さと
密度の試験方法により測定。 平滑度:JIS P 8119 紙及び板紙のベッ
ク試験器による平滑度試験方法により測定。 青焼き適性:株式会社リコー製 RICOPY P
L5010において、横河・ヒューレットパッカード株
式会社製 HPテザインジェット600にて印字したA
−0サイズのサンプルを各10枚ずつコピーし、コピー
時の通紙性、印字してない部分の地汚れ、印字した線の
鮮明さ、白抜けを比較した。表中における、○は良好、
△はやや不良、×は不良を示す。
【0020】実施例1 厚さ16μのPETフィルム(ダイアホイルヘキスト
(株)社製、H500)の片面に、下記組成で接着剤を
塗布後ドライヤーで溶剤を飛ばし、その面と濾水度95
mlに叩解されたセルロース繊維を用いて製造した坪量
22g/m2 、透明度75%、コッブサイズ度が10g
/m2 、平滑度50秒の透明紙の裏面をドライラミネー
ト方式で貼合わせを行った。反対面も同様の処理を行
い、貼合わせ透明紙を得た。 1.原紙配合; N B K P 〔濾水度 95ml〕 900重量部 ヒ゜ッチコントロール剤(日本ミストロン(株)製、ミストロンヘ゛ーハ゜ー) 3重量部 内添サイズ剤(星光化学工業(株)製、コロハ゜ールS-50) 6重量部 硫酸バンド 14重量部 2.サイズプレス液配合; 澱 粉(日本食品加工(株)製、MS-3800) 30重量部 耐 水 化 剤 (日本PMC(株)製、SI-617) 2重量部 表面サイズ剤(ハリマ化成(株)製、ハーサイス゛KN-160K) 6重量部 水 962重量部 3.接着剤組成; 大日精化工業(株)製セイカボンド E−285B 100重量部 大日精化工業(株)製セイカボンド C−75N 10重量部 酢酸エチル 100重量部 ドライ接着剤塗布量は片面当り4.7g/m2 測定結果を表1に示す。
【0021】実施例2 実施例1に用いた透明紙の代わりに内添サイズ剤配合量
を3.0重量部とし、坪量22g/m2、透明度75
%、コッブサイズ度が15g/m2、平滑度50秒の透
明紙を抄造して用いた以外は実施例1と同様に貼合わせ
紙を得た。測定結果を表1に示す。
【0022】実施例3 実施例1に用いた透明紙の代わりに濾水度100mlの
NBKPを使用して坪量22g/m2、透明度70%、
コッブサイズ度が10g/m2、平滑度50秒の透明紙
を抄造して用いた以外は実施例1と同様に貼合わせ紙を
得た。測定結果を表1に示す。
【0023】実施例4 実施例1に用いた透明紙の代わりにマシンカレンダーの
線圧を下げて平滑度を落とした坪量22g/m2、透明
度75%、コッブサイズ度が10g/m2、平滑度20
秒の透明紙を抄造して用いた以外は実施例1と同様に貼
合わせ紙を得た。測定結果を表1に示す。
【0024】実施例5 実施例1に用いた透明紙の代わりに坪量13g/m2
透明度85%、コッブサイズ度10g/m2 、平滑度8
0秒の透明紙を抄造して用い、さらに、実施例1に用い
たPETフィルムの代わりに厚みが9μのPETフィル
ムを用いた以外は実施例1と同様にに貼合わせ紙を得
た。測定結果を表1に示す。
【0025】実施例6 実施例5に用いたPETフィルムの代わりに厚みが38
μのPETフィルムを用いた以外は実施例5と同様にに
貼合わせ紙を得た。測定結果を表1に示す。
【0026】実施例7 実施例1に用いた透明紙の代わりに坪量30g/m2
透明度70%、コッブサイズ度10g/m2 、平滑度3
0秒の透明紙を抄造して用い、さらに、実施例1に用い
たPETフィルムの代わりに厚みが12μのPETフィ
ルムを用いた以外は実施例1と同様にに貼合わせ紙を得
た。測定結果を表1に示す。
【0027】比較例1 実施例1に用いた透明紙の代わりに内添サイズ剤配合量
を7.0重量部とし、坪量22g/m2、透明度75
%、コッブサイズ度が9g/m2、平滑度50秒の透明
紙を抄造して用いた以外は実施例1と同様に貼合わせ紙
を得た。測定結果を表2に示す。
【0028】比較例2 実施例1に用いた透明紙の代わりに内添サイズ剤配合量
を2.0重量部とし、坪量22g/m2、透明度75
%、コッブサイズ度が16g/m2、平滑度50秒の透
明紙を抄造して用いた以外は実施例1と同様に貼合わせ
紙を得た。測定結果を表2に示す。
【0029】比較例3 実施例1に用いた透明紙の代わりに濾水度105mlの
NBKPを使用して坪量22g/m2、透明度68%、
コッブサイズ度が10g/m2、平滑度50秒の透明紙
を抄造して用いた以外は実施例1と同様に貼合わせ紙を
得た。測定結果を表2に示す。
【0030】比較例4 実施例1に用いた透明紙の代わりにマシンカレンダーの
線圧を下げて平滑度を落とした坪量22g/m2、透明
度75%、コッブサイズ度が10g/m2、平滑度18
秒の透明紙を抄造して用いた以外は実施例1と同様に貼
合わせ紙を得た。測定結果を表2に示す。
【0031】比較例5 実施例1に用いた透明紙の代わりに坪量13g/m2
透明度85%、コッブサイズ度10g/m2 、平滑度8
0秒の透明紙を抄造して用い、さらに、実施例1に用い
たPETフィルムの代わりに厚みが7μのPETフィル
ムを用いた以外は実施例1と同様にに貼合わせ紙を得
た。測定結果を表2に示す。
【0032】比較例6 比較例5に用いたPETフィルムの代わりに厚みが40
μのPETフィルムを用いた以外は比較例5と同様にに
貼合わせ紙を得た。測定結果を表2に示す。
【0033】比較例7 実施例1に用いた透明紙の代わりに坪量32g/m2
透明度70%、コッブサイズ度10g/m2 、平滑度3
0秒の透明紙を抄造して用い、さらに、実施例1に用い
たPETフィルムの代わりに厚みが12μのPETフィ
ルムを用いた以外は実施例1と同様にに貼合わせ紙を得
た。測定結果を表2に示す。
【0034】比較例8 三菱製紙株式会社製、DXトレーシングペーパーN7
5:ナチュラルトレペの測定結果を表2に示す。
【0035】比較例9 市販の厚さ16μのPETフィルムの両面に樹脂含浸紙
を貼合わせたシートを実施例1と同様のデータを測定し
た。結果を表2に示す。
【0036】比較例10 市販のケミカルマットの測定結果を表2に示す。
【0037】
【表1】
【0038】
【表2】
【0039】
【発明の効果】本発明のインクジェット用貼合わせ透明
紙は、ポリエステルフィルムと透明紙を接着剤により貼
合わせてあるため、寸法安定性、強度、インクジェット
方式による鮮明な印字が可能であり、印字し乾燥後の紙
面の凹凸の発生も抑えられる効果がある。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透明なポリエステルフィルムの両面に接
    着剤を介して透明紙を貼合わせた貼合わせ紙において、
    コッブサイズ度が10〜15g/m2 、透明度が55%
    以上、表面の平滑度が20秒以上、厚みが60〜90μ
    であることを特徴とする貼合わせ透明紙。
  2. 【請求項2】 貼合わせる透明紙の濾水度100ml
    (csf)以下に叩解されたセルロース繊維を用いて製
    造した坪量が30g/m2 以下で透明度が70%以上で
    ある請求項1項記載の貼合わせ透明紙。
  3. 【請求項3】 貼合わせられるポリエステルフィルムの
    厚みが9〜38μである請求項1記載の貼合わせ透明
    紙。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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EP1459903A3 (en) * 2003-03-20 2004-12-29 Konica Minolta Holdings, Inc. Ink-jet recording sheet

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