JPH07214844A

JPH07214844A - 受像シートの積層物をプリンタに装填する方法

Info

Publication number: JPH07214844A
Application number: JP7025986A
Authority: JP
Inventors: Peteghem Willy Van; ウィリー・ヴァン・ペテゲム; Gou Maurice; モーリス・グー; Jan Zwijsen; ジャン・ズヴィサン
Original assignee: Agfa Gevaert NV
Current assignee: Agfa Gevaert NV
Priority date: 1994-01-24
Filing date: 1995-01-19
Publication date: 1995-08-15
Also published as: DE69409491T2; EP0664219A1; DE69409491D1; EP0664219B1; US5690329A

Abstract

(57)【要約】【目的】受像層に指紋を形成する恐れなしにプリンタ
内に受像シートの積層体を装填すること。【構成】各受像シートが支持体の一方の側に受像層を
含む受像シートの積層体は、最も外側の受像シートの受
像層を保護するカバー・シートを含む。カバー・シート
は、該カバー・シートを前記受像シートから区別する検
出マークを含む。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、（たとえば、摩擦また
は指紋のような）様々な機械的な影響から被る恐れがあ
る損傷から保護しなければならない受像シートの積層物
を取扱い装置または処理装置に装填することに関する。
より詳細には、本発明は、受像シートの積層物をサーマ
ル・プリンタに装填することに関する。

【０００２】

【従来の技術】染料または顔料が熱パターンに従って染
料供与体要素から受像シートへ転写される熱転写印刷
は、カラー像または白黒像を形成するための充分に確立
された方法である。特に興味あるタイプの熱転写印刷に
よれば、転写された染料の量を染料供与体要素に供給さ
れる熱の量により制御することができる。従って、この
プロセスに従って得られた画像は、多階調を有すること
になる。このようなプロセスは、一般的に、受像シート
が染色可能な樹脂を含んだ受像層を含んでいることが必
要である。

【０００３】後者のプロセスは、一般的に画像の受像側
の指紋にも弱い。このような指紋はシートの受像特性を
変えて画像が欠陥を含むようになるかもしれない。受像
シート（図１参照）の積層物をプリンタに装填する間に
シートの受像側に形成される指紋を避けるために、一般
的に最も外側の受像シートを保護するためにカバー・シ
ート（図２参照）が設けられる。この目的のために使用
されるカバー・シートは、普通紙と厚紙を含む。このよ
うなカバー・シートは、一旦プリンタ内に装填される
と、受像シートの積層物からオペレータにより手動で取
り除かれる。しかしながら、この方法は時間を要し、更
に、所望しない埃を生じ、また、注意深く行われない場
合には、受像シートに損傷を与えるおそれがある。

【０００４】更に、受像シートが間違って、すなわち、
下向きであるべきそれらの受像層が上向きで、或いは、
その逆に装填される可能性がある。サーマル・プリンタ
に装填する上記方法においては、プリンタはシートの間
違った装填を検出することはできない。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】各シートが支持体上に
受像層を持ち、受像層に指紋を形成する恐れなしに、プ
リンタ内に容易に装填することができる受像シートの積
層体を提供することが本発明の目的である。

【０００６】各シートが支持体上に染色可能な樹脂を含
む受像層を持ち、積層体が正しくサーマル・プリンタに
装填されたか否かを決定するために、このようなプリン
タにより検出可能な手段を有する受像シートの積層体を
提供することが本発明の更なる目的である。

【０００７】本発明の更なる目的は、以下の説明から明
らかになる。

【０００８】

【課題を解決するための手段】本発明によれば、各受像
シートが支持体の一方の側に受像層を含み、前記積層体
が最も外側の受像シートの受像層を保護するカバー・シ
ートを含み、前記カバー・シートが該カバー・シートを
前記受像シートから区別する検出マークを含むことを特
徴とする受像シートの積層体が提供される。

【０００９】本発明によれば、各受像シートが支持体の
一方の側に染色可能な樹脂を含む受像層を含み、前記積
層体が最も外側の受像シートの受像層を保護するカバー
・シートを含み、前記カバー・シートがこのカバー・シ
ートを前記受像シートから区別する検出マークを含み、
シート装填装置が前記カバー・シートを検出するための
検知手段を含む、受像シートの積層体が装填されるシー
ト装填装置が更に提供される。

【００１０】以下図面を参照して、一例として具体的に
本発明を説明する。

【００１１】

【実施例】本発明に従って使用される検出マークは、好
ましくはカバー・シート内の孔であり、これは、たとえ
ば、透明なカバー・シート上の不透明マークのような光
学的に検出可能なマークとすることができる。検出マー
クとして孔を使用することにより、安価な電気機械スイ
ッチで検出できるという利点が生じる。良好な画像を得
るためにはサーマル・プリンタに異なったパラメータを
設定することが一般に要求される不透明な受像シートと
透明な受像シートとを区別するために、別に設けられた
光学的検出器を使用することができる。

【００１２】本発明に関連した受像シートの積層体で
は、一方の受像シートの背面が受像層を含む他の受像シ
ートの前側に接触するように受像シートが積層されると
いうことが判る。積層体は、このようにして一方の側に
受像シートの受像層を見せ、反対側に受像シートの裏面
を見せる。

【００１３】図３（Ａ）には、本発明の一つの実施態様
による、受像層を示す側が、その中心に検出マーク４を
有するカバー・シート３（その縁は黒で示されている）
により保護された受像シート１の積層体２が示されてい
る。どのように積層体がプリンタに装填されたかには関
係なく、図３（Ａ）に示されるように、検出マーク４
は、カバー・シート３の中心軸７上で搬送方向８に沿っ
て位置した検知手段５により検出することができる（プ
リンタは、後ほど図１１を参照して説明される）。

【００１４】また、検知手段５が中心軸７上ではなく、
左または右に偏心した軸９上に位置している場合、或い
はカバー・シート３の１／４のところにある場合には、
図３（Ｂ）に示されるように、四つ迄の検出マーク１０
をカバー・シート３上に設けることができる。中心にあ
る検出マーク４の場合には、只一つの検知手段５で充分
であるのに対し、中心にない検出マーク１０の場合に
は、一般に二つの検知手段５と６が必要である。

【００１５】一旦カバー・シートがプリンタにより検出
されると、カバー・シートはそこから自動的に排出する
ことができ、プリンタは次いでカバー・シートに続く受
像シートを自動的に装填することができ、或いは、カバ
ー・シートが間違って置かれた積層体の最後のものであ
った場合には、プリンタは、たとえば、可視および／ま
たは可聴の警報によるエラー信号を示すことができる。

【００１６】中心の検出マーク４の不都合な点は、プリ
ンタが、カバー・シートを頂部にして装填された積層体
と、カバー・シートを底部にして装填された積層体とを
区別できないという事実である。これらの可能性の一つ
においては、受像シートは間違って出力されることにな
り、印刷は気づかれることなく裏側に行われることにな
る。

【００１７】したがって、本発明によるカバー・シート
３を含む受像シート１の積層体２を装填する四つの可能
な方法の斜視図を示す図４（Ａ）ないし図４（Ｄ）に示
される好適な実施態様によれば、検出マーク１０はカバ
ー・シート３の１／４のところに位置している（判りや
すくするために、カバー・シート３の縁は黒で示されて
いる）。この実施態様に関連して二つの検知手段５と６
が使用され、その中の一つはカバー・シートの中心軸７
の左に位置し、その軸は搬送方向８（矢印で示される）
に沿っており、他の検知手段は中心軸７の右に位置して
いる。

【００１８】図４（Ａ）と図４（Ｄ）は、受像シート１
の受像層が下向きであり、したがって、カバー・シート
３は積層体２の底部にある好適な装填を示し、これに対
して図４（Ｂ）と図４（Ｃ）は、逆の装填を示す。図４
（Ａ）と図４（Ｄ）が正しい装填であり、図４（Ｂ）と
図４（Ｃ）が間違った装填であるとすると、プリンタ
は、図４（Ｂ）または図４（Ｃ）の一つを検出したとき
にエラー信号を示すべきである。

【００１９】図５は、本発明に従って使用された検出方
法に含まれる幾つかの原理的なステップのフローチャー
トである。マイクロコンピュータ（図示せず）は、検知
手段すなわち検出器５と６により与えられた論理信号パ
ターンに従って印刷プロセスを制御する。このようにし
て検知手段５と６からの或る論理パターンが所定のパタ
ーンに一致するまで、マイクロコンピュータは警報また
は警告信号をオペレータに与えることになる。最初のス
テップ２１において、カバー・シート３または受像シー
ト１のいずれかである上側シート２０は、積層体２から
取り去られる。前記シートがプリンタに供給される一
方、ステップ２２において検知手段５と６が適切な検知
手段から得られる（後で説明されるが、図８に示される
ような）交番信号を受信したか否かの検査が行われる。
交番信号が受信されない場合は、これは取ったシートは
カバー・シート３でないことを意味し、更に、積層体２
が正しく、すなわち、受像層が下向きで装填されたこと
を意味する。このようにして印刷サイクルはステップ２
３に示されるように開始することができる。

【００２０】本発明の方法は、基本的にはカバー・シー
トを含んでいるが、実際には、積層体内にカバー・シー
トが存在しない場合、たとえば、それが先に取り除かれ
たような場合も生じうる。このような状況においては、
中間決定２９“正しく装填された積層体”は、代わりの
決定“カバー・シートなし”に直面しなければならな
い。この不都合は、一つが受像シートの積層体の底部に
あり、一つが前記積層体の頂部にあり、両方のカバー・
シートが同一の寸法と方向を有する、二つの保護カバー
・シートが適用された更なる好適な実施態様で解決する
ことができる。

【００２１】しかしながら、以下の説明は只一つのカバ
ー・シートを参照して説明される。

【００２２】代わりに、実際に交番信号が受信される場
合には、これは最初に取られたシートがカバー・シート
３であること意味する（ステップ２４参照）。次いで、
検知信号が、図４（Ａ）に対応した信号の組み合わせに
属しているか、または、図４（Ｄ）に対応した信号の組
み合わせに属しているかの検査が行われなければならな
い。もし属していなければ、これは、ステップ２４でカ
バー・シート３であるとして既に規定された最初に取ら
れたシート２０は、積層体２の上側位置のあったことを
意味し、更に、積層体２が間違って装填され、エラー信
号２６が示されることを意味する。検知信号が図４
（Ａ）に対応した信号の組み合わせに属しているか、ま
たは、図４（Ｄ）に対応した信号の組み合わせに属して
いる場合には、カバー・シート３は積層体２の最下位置
にあったということであり、更に、積層体２が正しく装
填され、前述のシートの印刷は終了したことを意味する
（ステップ２８）。

【００２３】これに加えて、エラー信号２６は電子回路
手段を通って進むことができ、受像シートを装填したオ
ペレータにサーマル・プリンタが間違って装填されたこ
と、または、印刷されなかったシートを排出したことを
通知する。可視または可聴の信号を出力してオペレータ
による問題の解決を促す警報手段（図示せず）を含ませ
ることができる。

【００２４】ここで図６と図７を参照すると、図６は本
発明によるコピー・シート３の第３の実施態様であり、
図７（Ａ）ないし図７（Ｄ）は前記カバー・シートをプ
リンタに装填する四つの可能性のある方法を示す。各シ
ートの縁に、各受像シート２と同様にカバー・シート３
にも、形成されたノッチ３１は、積層体２をプリンタに
装填するときに積層体２を正しく方向付けるように人を
案内するために使用される。しかしながら、この技術の
場合でも、人が正しい指示に従わずにプリンタに装填し
た場合には、印刷誤りが生じることがある。

【００２５】四つの異なった装填の検出は、好ましくは
検出マークとしての孔１０と検知手段５と６としての電
気機械スイッチを使用して実行される。検知手段５は、
図７（Ａ）と図７（Ｃ）による装填の場合の（これは図
４（Ａ）と図４（Ｃ）にも対応する）、カバー・シート
３の開始端すなわち先端３２と検出マーク１０との間の
時間ｔ₁ と、検出マーク１０とカバー・シート３の後端
３３との間の時間ｔ₂を検出する一方、検知手段６は、
カバー・シートの開始点３２とカバー・シート３の終点
３３との間の経過時間ｔ₃ しか検出しない。図７（Ｂ）
と図７（Ｄ）の場合においては（図４（Ｂ）と図４
（Ｄ）にも対応する）、検知手段６は時間ｔ₁ とｔ₂ を
検出する一方、この場合には検知手段５は時間ｔ₃ を検
出する。シートが矢印８により示される方向に搬送され
るとすると、図７（Ａ）と図７（Ｂ）からｔ₁ がｔ₂ よ
り短くなることが導かれ、これに対して図７（Ｃ）と図
７（Ｄ）による装填の場合には逆になる。

【００２６】このように、シートが定速度で供給される
ときに、電気機械スイッチ５と６が開または閉となる時
間を監視することにより、プリンタは、カバー・シート
３が積層体２の頂部にある装填（図４（Ｂ）または図４
（Ｃ）参照）と、または、カバー・シート３が積層体の
底部にある装填（それぞれセンサ５での短い時間ｔ₁ま
たはセンサ６での長い時間ｔ₁ に関連する図４（Ａ）ま
たは図４（Ｄ）参照）との間の区別をすることが可能と
なる。

【００２７】装填されるシートが受像シート１である場
合には、検知手段５と６の両方が時間ｔ₃ を生じるの
で、プリンタはシートがカバー・シート３であるか否か
をも検出することができる。図７（Ａ）と図７（Ｂ）の
場合には、カバー・シート３は積層体２の底部にあるの
で、プリンタはシートが１８０°回転しているかどうか
（図６のフローチャートを参照）を前もって検出するこ
とができない。しかしながら、これは一般的に重要でな
い。

【００２８】積層体が正しく装填されているかどうかを
前もって検出することが重要である場合には、更なる改
良が実施される。実際、一つの更なる好適な実施態様に
おいては、一つが受像シートの積層体の底部にあり、一
つが前記積層体の頂部にあり、両方のカバー・シートが
同一の寸法と方向を有する、二つの保護カバー・シート
を適用することができる。

【００２９】しかしながら、以下の説明は只一つのカバ
ー・シートを参照して続けられる。

【００３０】受像シートの方向がかなり重要な場合に
は、更なる改良が実施される。実際、一つの更なる好適
な実施態様においては、検知手段５と６の組み合わされ
た信号が、電子回路手段により更に区別される。このよ
うな本発明の改良された実施態様に従った検出信号の組
み合わされたパターンを示す図８（Ａ）ないし図８
（Ｄ）が参照される。判りやすくするために、図８
（Ａ）における状況は図６におけるものと図４（Ａ）に
おけるものと対応し、図８（Ｂ）ないし図８（Ｄ）も同
様である。

【００３１】図８において、検知手段５からの信号３５
と検知手段６からの信号３６は、検知手段５に関しては
上記した時間ｔ₁ ，ｔ₂ またはｔ₃ （ｔ₃ は連続的なパ
ルスであり単純化のためこれらの図では分離しては示さ
れていない）の期間において、また、検知手段６に関し
ては対応する時間ｔ₁ ′，ｔ₂ ′またはｔ₃ ′の期間に
おいて、それぞれ低レベル４０（たとえば、０ボルト）
または高レベル４１（たとえば、５ボルト）のいずれか
に達する。図８（Ｂ）ないし図８（Ｄ）からの検出信号
の四つの異なった組み合わされたパターンは全く異なっ
ているので、カバー・シート３の正確な方向に関して差
が明確となり、カバー・シートが１８０°回転している
か否かの質問に答えることができる。

【００３２】検知手段５と６は、それ自身によって、検
出孔１０の有無を検出することによりカバー・シート３
が正しく方向付けられているか否かを確認するのに使用
することができる。しかしながら、各シートの先端３２
を検出するための端部検知手段（図示せず）も含むこと
が望ましい。これにより、シートの先端３２が検出され
た後の所定の期間内に検出孔１０を検出するための正確
な開始時間が得られる。言い換えれば、端部検知手段か
らの第１の信号とシートの後端３３が検知される前の所
定の時間内の検知手段５と６からの信号の組み合わせの
発生は、シートの方向が正しいことを示す。

【００３３】カバー・シート３上の検出マークが孔１０
でなく、光学的に検出可能なマークであった場合には、
二つの照明手段、たとえば、二つのＬＥＤと二つの対応
する検知手段を組み合わせて使用した他の検出方法とす
ることもできる。検出マークを含むカバー・シート３
は、検出マークを照明するために使用されるＬＥＤに対
して不透明または透明のいずれかである検出マークにそ
れぞれ対応する透明または不透明とすることができる。
カバー・シート３の検出マークを通過した、または、検
出マークで反射されたこれらのＬＥＤから放射された光
は、適当な光検出器により検出される。これらの光検出
器は、検出された光の強度が閾値よりも高いか低いか
（またはこの逆）によって、論理信号「低」または
「高」（図８の参照番号４０と４１を参照）をマイクロ
コンピュータに与える。このマイクロコンピュータは、
検知手段から来る論理信号を使用して印刷処理を制御す
ることができる。

【００３４】使用に適したカバー・シートは、透明また
は不透明とすることができ、また、積層体から取り出し
たときに埃を僅かしかまたは全く生じないシートとする
ことが望ましい。この目的のために特に適しているの
は、たとえば、ポリエステル・シートのようなプラスチ
ック・シートや、ポリエチレン被覆用紙のような、両側
をポリマーで被覆した用紙である。本発明に関連した特
に興味ある実施態様によれば、カバー・シートは、それ
を他の受像シートから区別するための検出マークを備え
た受像シートである（図６参照）。

【００３５】熱転写可能な染料を含む染料層を支持体の
上に含む染料供与体要素は、一般に、特定の形式の受像
シートに特別に適合しているという事実のために、染料
供与体要素は、好ましくは前記染料供与体要素と共に使
用される受像シートの積層体と共にパッケージの中に含
められる。このように前記パッケージは、二つのサブパ
ッケージを含み、一つは染料供与体要素用であり、もう
一つは受像シートの積層体用である。

【００３６】ここで図９と図１０を参照すると、図９
は、染色供与体要素と使い捨てカセットを含む封止され
たパッケージであり、図１０は、染料供与体要素を備え
サーマル・プリンタ内で動作するパッケージを解かれた
カセットである。図９は、供給スプール５３から払い出
されて巻き取りスプール５４に再び巻かれるウェブ形式
のキャリアの形態の染色供与体要素５２を含むヨーロッ
パ特許出願０５９３８２１Ａ１に開示されているような
第１のサブパッケージ５１を示し、両方のスプールは、
取扱いを容易にするため使い捨てカセット５５の中に備
えられる。前記ヨーロッパ特許出願０５９３８２１Ａ１
の発明による方法において使用することができる再装填
可能なカセット５５が裸の形態で概略的に図１０に示さ
れており、カセット５５は印刷ドラム５６と接触してい
る。受像シート１の積層体２を含む第２のサブパッケー
ジは、単純化のために分離しては図示されていない。

【００３７】図１１は、本発明による使用に適したサー
マル・プリンタを示す。一般的に装置６０は、熱的に印
刷された情報を受け取る印刷ゾーンを通って受像シート
１を支持して搬送する円筒状の印刷ドラム５６を含む。
染料担持供与体リボン５２は、受像シート１とサーマル
印刷ヘッド６１との間の印刷ゾーンを通って進められ
る。サーマル・ヘッド６１は、印刷ドラム５６にまたが
っており、また、それぞれがマイクロプロセッサにより
供給される画像情報により独立にアドレス可能な近接配
置された複数の抵抗性加熱素子のリニア・アレイ（図示
せず）を含む。各加熱素子がアドレスされると、それは
供与体ウェブ５２の直ぐ反対側の部分を加熱し、これに
より染料が供与体リボン５２から受像シート１へ転写さ
れる。

【００３８】受像シート１は、シート装填装置６２から
ドラム５６へ供給され出力トレイ６３内に置かれる。出
力トレイ６３は装置６０内に図示されているが、装置の
前面に配置することも同様にできる。

【００３９】本発明によれば、受像シート１の積層体２
が装填されるシート装填装置６２であって、各受像シー
ト１が支持体の一方の側に染色可能な樹脂を含む受像層
を含み、前記積層体２が最も外側の受像シート１の受像
層を保護するカバー・シートを含み、前記カバー・シー
ト３が該カバー・シート３を前記受像シートから区別す
る検出マークを含み、前記シート装填装置６２が前記カ
バー・シート３を検出するための検知手段を含むシート
装填装置が更に提供される。

【００４０】前記シート装填装置６２の詳細は、図１
２、図１３及び図１４の詳細な図面を参照して説明され
る。図１２は、本発明によるカバー・シートとシート装
填装置の一組の上側ローラ手段を示す。図１３は、本発
明によるシート装填装置のマガジンすなわち装填トレイ
を示す。図１４は、図１３によるマガジンと図１２によ
る上側ローラを含む本発明によるシート装填装置の一つ
の実施態様の部分的に取り去った分解図である。

【００４１】本発明によれば、第１のステップにおいて
（図５参照）、カバー・シート３または受像シート１の
いずれかである上側シート２０は、装填トレイ内の積層
されたノッチ３１を有する受像シート１の積層体２から
取り出される。この取り出しは、それ自身がたとえば制
御された電磁モータ（図示せず）への電磁結合装置６７
により選択的に付勢することができる供給ローラ軸６６
上の供給ローラ６５により行われる。装置６０により１
枚のシート２０だけが処理されることを確実にするため
に、それ自身がたとえば制御された電磁モータ（図示せ
ず）への電磁結合装置７０により選択的に付勢すること
ができる分離ローラ軸６９上の上側分離ローラ６８と、
協同する下側分離ローラ（明瞭性のため図示せず）は、
供給ローラ６５から或る距離だけ離れて動作する。時々
２枚以上のシート２０が供給ローラ６５により取り出さ
れた場合には、下側分離ローラは供給方向８とは反対方
向に駆動されるので、ここで反対に動作する分離ローラ
６８は最も上のシート２０のみを装置６０内に通過させ
ることになる。

【００４２】このようにして供給ローラ６５と分離ロー
ラ６６を通過した各シート２０は、依然装置６０内にお
いて正確な位置に関して制御されなければ、すなわち、
“位置合わせ”されなければならない。このようなシー
ト２０の全ての可能性のある曲がりを修正するために、
それ自身がたとえば制御された電磁モータ（図示せず）
への電磁結合装置７３により選択的に付勢することがで
きる位置合わせローラ軸７２上の一組の上側位置合わせ
ローラ７１と、協同する下側位置合わせローラ（明瞭性
のため図示せず）は、上述したローラ６５，６８よりも
更に離れた或る距離だけ離れて動作する。

【００４３】図１３は、各シートを保持して次いでサー
マル・プリンタ６０の中に順次供給するシート装填装置
６２のマガジンすなわち装填トレイを、前記マガジンの
シート２０、底部６３、及び上部６４の分解図で示す。
図１３には、供給ローラ軸６６、分離ローラ軸６９、位
置合わせローラ軸７２、マガジンの上部６４内の主開
口、検知手段５と６（ここでは二つの電気機械マイクロ
スイッチ）の位置、及びシート２０を印刷装置６０内へ
供給する方向８も示される。

【００４４】動作において、受像シート１とカバー・シ
ート３は、オペレータにより装填トレイ６２内に積層さ
れる。スイッチ５と６は、トレイ６２の上板６４に配置
され、且つ、シート２０が正しく装填されたかどうかを
検査することができる位置とされる。したがって、検知
手段５と６が、マイクロスイッチ５または６のレバー７
５または７６が検出孔１０内に移動することにより、シ
ート２０が正しく装填されたことを検出したときには、
供給ローラ軸６６が方向８に回転して、積層体２の頂部
シート２０をトレイ６３からプリンタ６０へ摩擦で移動
させることが可能となる。シート２０の誤装填のために
レバー７５または７６が検出孔１０内に正しく移動しな
いときには、検知手段５と６のいずれかが警報を発し、
または、シート２０がプリンタ６０へ供給されるのを防
止する。このようにして、機械的な検知手段５と６は、
受像層をその上に含む受像シート１の表面が、本発明に
より装填トレイ６２内に正しく方向付けられることを確
実にする。

【００４５】図１４は、図１３によるマガジンと図１２
による上側ローラを含む本発明によるシート装填装置の
一つの実施態様の分解図である。図１４の同一の構成要
素は、図１２と図１３に関して説明した対応して番号を
付されたのものと構成及び動作において同様であるの
で、これ以上の説明は不要である。

【００４６】上述したような本発明の特定の実施態様
は、本発明の全般的な原理の単なる例示に過ぎないこと
は理解されるべきである。当業者にとって、本発明の教
示を受けた後に、本発明の範囲から離れることなく種々
の変形が可能である。たとえば、上記した検出マーク
は、長方形、または正方形、または三角形、または湾曲
した形状の孔で形成することもでき、この検出マーク
は、カバー・シートの表面内に、または、カバー・シー
トの直線縁に配置することができる。

【００４７】本発明は、単色サーマル昇華印刷と同様に
カラーサーマル昇華印刷に使用することができる。

【００４８】更に、印刷はサーマルヘッドを採用した方
法に限定されるものではなく、抵抗性リボン印刷やレー
ザー印刷のような他の技術にも適用可能である。

【００４９】更に一般的に、本発明は、取扱い装置また
は処理装置において（たとえば、摩擦または指紋のよう
な）、様々な機械的な影響から被る恐れがある損傷から
保護しなければならない受像シートの積層体のどのよう
な装填にも適用可能である。

【図面の簡単な説明】

【図１】従来の受像シートの積層体である。

【図２】従来のカバー・シートである。

【図３】本発明によるカバー・シートを含む受像シート
の積層体の第１及び第２の実施態様を示す。

【図４】本発明によるカバー・シートを含む受像シート
の積層体を装填する四つの可能性のある方法の斜視図を
示す。

【図５】本発明による検出方法に含まれる幾つかの原理
的なステップのフローチャートである。

【図６】本発明によるカバー・シートの第３の実施態様
である。

【図７】図６に表されたようなプリンタにおけるカバー
・シートの四つの可能性のある方向付けを示す。

【図８】本発明の改良された実施態様による検出信号の
パターンを示す。

【図９】染色供与体要素と使い捨てカセットを含む封止
されたパッケージである。

【図１０】染料供与体要素を備えサーマル・プリンタ内
に置かれたパッケージを解かれたカセットである。

【図１１】本発明による動作に適したサーマル・プリン
タを示す。

【図１２】本発明によるカバー・シートとシート装填装
置の一組の上側ローラ手段である。

【図１３】本発明によるカバー・シートとシート装填装
置のマガジンの分解図である。

【図１４】図１３によるマガジンと図１２による上側ロ
ーラを含む本発明によるシート装填装置の一つの実施態
様の分解図である。

【符号の説明】

１受像シート２積層体３カバー・シート４検出マーク５，６検知手段７中心軸８搬送方向９偏心した軸１０検出マーク２０上側シート３１ノッチ３２前端３３後端５１サブパッケージ５２染料供与体要素５３供給スプール５４巻き取りスプール５５カセット５６ドラム６０装置６１サーマル印刷ヘッド６２シート装填装置６３出力トレイ６４上板６５供給ローラ６６供給ローラ軸６７電磁連結装置６８上側分離ローラ６９分離ローラ軸７０電磁結合装置７１上側位置合わせローラ７２位置合わせローラ軸７３電磁連結装置７５，７６レバー

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者モーリス・グーベルギー国モートゼール、セプテストラート 27、アグファ・ゲヴェルト・ナームロゼ・ベンノートチャップ内 (72)発明者ジャン・ズヴィサンベルギー国モートゼール、セプテストラート 27、アグファ・ゲヴェルト・ナームロゼ・ベンノートチャップ内

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】受像シートの積層体であって、各受像シ
ートが支持体の一方の側に受像層を含み、前記積層体が
最も外側の受像シートの受像層を保護するカバー・シー
トを含んでいる受像シートの積層体において、前記カバ
ー・シートが該カバー・シートを前記受像シートから区
別する検出マークを含むことを特徴とする受像シートの
積層体。
【請求項２】前記受像層が、染色可能な樹脂を含む請
求項１に記載の積層体。
【請求項３】前記検出マークが、前記カバー・シート
の中心に設けられた請求項１または請求項２に記載の積
層体。
【請求項４】前記検出マークが、前記カバー・シート
の１／４のところに設けられた請求項１または請求項２
に記載の積層体。
【請求項５】前記検出マークが、前記カバー・シート
内の孔である請求項１ないし請求項４のいずれか１項に
記載の積層体。
【請求項６】支持体上に熱転写可能な染料を含む染料
層を含む染料供与体要素と、前記染料供与体要素と組み
合わせて使用するための受像シートの積層体とを含むパ
ッケージであって、前記受像シートのそれぞれが支持体
の一方の側に染色可能な樹脂を含む受像層を含み、前記
積層体が最も外側の受像シートの受像層を保護するカバ
ー・シートを含んでいるパッケージにおいて、前記カバ
ー・シートが該カバー・シートを前記受像シートから区
別する検出マークを含むことを特徴とするパッケージ。
【請求項７】前記検出マークが、前記カバー・シート
の中心に設けられた請求項６に記載のパッケージ。
【請求項８】前記検出マークが、前記カバー・シート
の１／４のところに設けられた請求項６に記載のパッケ
ージ。
【請求項９】前記検出マークが、前記カバー・シート
内の孔である請求項６ないし請求項８のいずれか１項に
記載のパッケージ。
【請求項１０】受像シートの積層体が装填されるシー
ト装填装置であって、各受像シートが支持体の一方の側
に染色可能な樹脂を含む受像層を含み、前記積層体が最
も外側の受像シートの受像層を保護するカバー・シート
を含んでいるシート装填装置において、前記カバー・シ
ートが該カバー・シートを前記受像シートから区別する
検出マークを含み、前記シート装填装置が前記カバー・
シートを検出するための検知手段を含むことを特徴とす
るシート装填装置。
【請求項１１】搬送の方向に関して縦方向であるカバ
ー・シートの中心軸の左と右にそれぞれ配置された二つ
の検知手段を含む請求項１０に記載のシート装填装置。