JPH07212775A - 偏向ヨーク - Google Patents
偏向ヨークInfo
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- JPH07212775A JPH07212775A JP1788594A JP1788594A JPH07212775A JP H07212775 A JPH07212775 A JP H07212775A JP 1788594 A JP1788594 A JP 1788594A JP 1788594 A JP1788594 A JP 1788594A JP H07212775 A JPH07212775 A JP H07212775A
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- Japan
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- magnetic field
- coils
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- deflection
- correction magnetic
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 垂直偏向磁界の磁界分布をずらすことなく、
1つの可変抵抗器でYHのピンクッション及びバレル両
方のミスコンバーゼンスを補正することができる偏向ヨ
ークを提供する。 【構成】 垂直偏向回路14の出力に、一対の垂直偏向
コイル12,13、及び補正回路15が直列に接続され
ている。補正回路15は、第1,第2の補正磁界コイル
1,2、及び一対の抵抗器3,4を直列に接続し、それ
と平行に接続された一対の抵抗器5,6を介して、4個
のダイオード7〜10からなるダイオードブリッジ回路
が接続され、このダイオードブリッジ回路の出力端子に
3端子可変抵抗器11の両端が接続され、この3端子可
変抵抗器の可動子が前記第1,第2の補正磁界コイルの
接点に接続されている。3端子可変抵抗器11の可動子
を動かすことにより、第1,第2の補正磁界コイルに流
れる電流を調整する。
1つの可変抵抗器でYHのピンクッション及びバレル両
方のミスコンバーゼンスを補正することができる偏向ヨ
ークを提供する。 【構成】 垂直偏向回路14の出力に、一対の垂直偏向
コイル12,13、及び補正回路15が直列に接続され
ている。補正回路15は、第1,第2の補正磁界コイル
1,2、及び一対の抵抗器3,4を直列に接続し、それ
と平行に接続された一対の抵抗器5,6を介して、4個
のダイオード7〜10からなるダイオードブリッジ回路
が接続され、このダイオードブリッジ回路の出力端子に
3端子可変抵抗器11の両端が接続され、この3端子可
変抵抗器の可動子が前記第1,第2の補正磁界コイルの
接点に接続されている。3端子可変抵抗器11の可動子
を動かすことにより、第1,第2の補正磁界コイルに流
れる電流を調整する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、インライン型カラー受
像管に装着される偏向ヨークに関するものである。
像管に装着される偏向ヨークに関するものである。
【0002】
【従来の技術】3電子銃インライン型カラー受像管を使
用した画像表示装置において、3本の電子銃から発せら
れる3っの電子ビームをスクリーン面上(画面上)に良
好に集中(コンバーゼンス)させるための方法の1っと
して、セルフコンバーゼンス方式の偏向ヨークを用いる
方法がある。セルフコンバーゼンス方式の偏向ヨーク
は、上下一対のサドル型水平コイルと、左右一対のサド
ル型垂直偏向コイルから構成されるのが一般的で、ピン
クッション形の水平偏向磁界と、バレル形の垂直偏向磁
界を形成して、良好なコンバーゼンス特性を得る仕組み
になっている。
用した画像表示装置において、3本の電子銃から発せら
れる3っの電子ビームをスクリーン面上(画面上)に良
好に集中(コンバーゼンス)させるための方法の1っと
して、セルフコンバーゼンス方式の偏向ヨークを用いる
方法がある。セルフコンバーゼンス方式の偏向ヨーク
は、上下一対のサドル型水平コイルと、左右一対のサド
ル型垂直偏向コイルから構成されるのが一般的で、ピン
クッション形の水平偏向磁界と、バレル形の垂直偏向磁
界を形成して、良好なコンバーゼンス特性を得る仕組み
になっている。
【0003】しかし、一般に量産される偏向ヨークは、
サドル型コイルの特性のばらつき等の理由により、若干
のミスコンバーゼンスが生じる。したがって、大半の偏
向ヨークは磁性片をコイルの適切な位置に貼付けて調整
したり、補正回路による補正を行っている。図5に垂直
偏向磁界のばらつきによって生じた代表的なミスコンバ
ーゼンスを示してある。同図(a)はY軸のピンクッシ
ョンミスコンバーゼンスパターン、同図(b)はY軸の
バレルミスコンバーゼンスパターンを示したもので、実
線はR(赤)、点線はB(青)の縦線の輝線を表してい
る。通常これらのミスコンバーゼンスはYHミスコンバ
ーゼンスと呼ばれている。
サドル型コイルの特性のばらつき等の理由により、若干
のミスコンバーゼンスが生じる。したがって、大半の偏
向ヨークは磁性片をコイルの適切な位置に貼付けて調整
したり、補正回路による補正を行っている。図5に垂直
偏向磁界のばらつきによって生じた代表的なミスコンバ
ーゼンスを示してある。同図(a)はY軸のピンクッシ
ョンミスコンバーゼンスパターン、同図(b)はY軸の
バレルミスコンバーゼンスパターンを示したもので、実
線はR(赤)、点線はB(青)の縦線の輝線を表してい
る。通常これらのミスコンバーゼンスはYHミスコンバ
ーゼンスと呼ばれている。
【0004】図5に示したYHミスコンバーゼンスを補
正するための従来回路の一例を図6に示す。垂直偏向回
路114の出力に、一対の垂直偏向コイル112,11
3及び補正回路115が直列に接続されている。補正回
路115は、第1,第2の補正磁界コイル101,10
2を直列に接続し、それと並列に一対のダイオード1
8,19を接続すると共に、ダイオードの接続点と、第
1,第2の補正磁界コイル101,102の接続点との
間に可変抵抗器20を接続したものである。なお、電子
ビームを画面上側に偏向する場合の垂直偏向電流の向き
を実線矢印、画面下側に偏向する場合の垂直偏向電流の
向きを点線矢印で示してある。
正するための従来回路の一例を図6に示す。垂直偏向回
路114の出力に、一対の垂直偏向コイル112,11
3及び補正回路115が直列に接続されている。補正回
路115は、第1,第2の補正磁界コイル101,10
2を直列に接続し、それと並列に一対のダイオード1
8,19を接続すると共に、ダイオードの接続点と、第
1,第2の補正磁界コイル101,102の接続点との
間に可変抵抗器20を接続したものである。なお、電子
ビームを画面上側に偏向する場合の垂直偏向電流の向き
を実線矢印、画面下側に偏向する場合の垂直偏向電流の
向きを点線矢印で示してある。
【0005】補正磁界コイル101はコの字状の磁気コ
アに巻装され、図3に示すように偏向ヨークの水平軸
(X軸)よりも上側に配置されている。補正磁界コイル
102は補正磁界コイル101と同様にコの字状の磁気
コアに巻装され、X軸よりも下側で上記コイル101と
相対向する位置に配置されている。図3(a),
(b),(c)は電子ビームを画面上側に偏向するとき
に補正磁界コイルが発生する磁界の様子を、図4
(a),(b),(c)は画面下側に電子ビームを偏向
するときの補正磁界コイル磁界の様子を示している。
アに巻装され、図3に示すように偏向ヨークの水平軸
(X軸)よりも上側に配置されている。補正磁界コイル
102は補正磁界コイル101と同様にコの字状の磁気
コアに巻装され、X軸よりも下側で上記コイル101と
相対向する位置に配置されている。図3(a),
(b),(c)は電子ビームを画面上側に偏向するとき
に補正磁界コイルが発生する磁界の様子を、図4
(a),(b),(c)は画面下側に電子ビームを偏向
するときの補正磁界コイル磁界の様子を示している。
【0006】今、図6の可変抵抗器20が最大の状態
で、その抵抗値が補正磁界コイル101,102の抵抗
値よりも十分大きい場合は、垂直偏向電流がどちら向き
に流れても補正磁界コイル101,102に流れる電流
は等しくなる。したがって、この補正磁界コイルの発生
する磁界は図3(b),図4(b)に示すように上下対
称なピンクッション磁界となり、この場合サイドビーム
R,BにX軸方向の力が加わらないため、YHミスコン
バーゼンスの補正はおこなわれない。
で、その抵抗値が補正磁界コイル101,102の抵抗
値よりも十分大きい場合は、垂直偏向電流がどちら向き
に流れても補正磁界コイル101,102に流れる電流
は等しくなる。したがって、この補正磁界コイルの発生
する磁界は図3(b),図4(b)に示すように上下対
称なピンクッション磁界となり、この場合サイドビーム
R,BにX軸方向の力が加わらないため、YHミスコン
バーゼンスの補正はおこなわれない。
【0007】次に可変抵抗器20の抵抗値を小さくして
いくと、画面上側に偏向される場合は、第2の補正磁界
コイル102に流れる電流よりも、第1の補正磁界コイ
ル101に流れる電流のほうが少なくなる。また、画面
下側に変更される場合は、第1の磁界コイル101に流
れる電流よりも、第2の補正磁界コイル102に流れる
電流のほうが少なくなる。したがって、補正磁界は図3
(a),図4(a)に示すような上下非対称なピンクッ
ション磁界となり、サイドビームRはX軸正方向に、B
はX軸負方向にそれぞれ偏向されるため、図5(a)に
示すYHミスコンバーゼンスを補正することができる。
いくと、画面上側に偏向される場合は、第2の補正磁界
コイル102に流れる電流よりも、第1の補正磁界コイ
ル101に流れる電流のほうが少なくなる。また、画面
下側に変更される場合は、第1の磁界コイル101に流
れる電流よりも、第2の補正磁界コイル102に流れる
電流のほうが少なくなる。したがって、補正磁界は図3
(a),図4(a)に示すような上下非対称なピンクッ
ション磁界となり、サイドビームRはX軸正方向に、B
はX軸負方向にそれぞれ偏向されるため、図5(a)に
示すYHミスコンバーゼンスを補正することができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記の通り、図6に示
す従来回路によれば、垂直偏向磁界のばらつきにより、
図5(a)に示すYHピンクッションミスコンバーゼン
スが生じた場合には、可変抵抗器の抵抗値を最大値から
小さくしていけば一応補正できる。しかし、逆にばらつ
いて図5(b)に示すYHバレルミスコンバーゼンスが
生じた場合には補正することができない.従来回路で、
ピンクッション、バレル両方の補正を可能にするために
は、まず予めYHピンクッションミスコンバーゼンスが
生じるように垂直偏向磁界をずらしておく。そして、そ
のときの可変抵抗器の抵抗値を、最大値からある程度小
さくした状態、つまり予めある程度補正をかけた状態で
YHミスコンバーゼンスがなくなるように設定する。こ
のようにすれば、ばらつきでピンクッションミスコンバ
ーゼンスが生じた場合は可変抵抗器の抵抗値をさらに小
さくし(補正量を大きくする)、バレルミスコンバーゼ
ンスが生じた場合は抵抗値を大きくすれば(補正量を小
さくする)、ミスコンバーゼンスを一応なくすことがで
きる。
す従来回路によれば、垂直偏向磁界のばらつきにより、
図5(a)に示すYHピンクッションミスコンバーゼン
スが生じた場合には、可変抵抗器の抵抗値を最大値から
小さくしていけば一応補正できる。しかし、逆にばらつ
いて図5(b)に示すYHバレルミスコンバーゼンスが
生じた場合には補正することができない.従来回路で、
ピンクッション、バレル両方の補正を可能にするために
は、まず予めYHピンクッションミスコンバーゼンスが
生じるように垂直偏向磁界をずらしておく。そして、そ
のときの可変抵抗器の抵抗値を、最大値からある程度小
さくした状態、つまり予めある程度補正をかけた状態で
YHミスコンバーゼンスがなくなるように設定する。こ
のようにすれば、ばらつきでピンクッションミスコンバ
ーゼンスが生じた場合は可変抵抗器の抵抗値をさらに小
さくし(補正量を大きくする)、バレルミスコンバーゼ
ンスが生じた場合は抵抗値を大きくすれば(補正量を小
さくする)、ミスコンバーゼンスを一応なくすことがで
きる。
【0009】しかし、予め垂直偏向磁界分布をずらすと
次のような問題点が生じる。磁界分布をずらしたときに
発生するミスコンバーゼンスは、図5に示したYHミス
コンバーゼンスだけではない。横線のY軸方向へのミス
コンバーゼンスなども発生する。前記補正回路はYHミ
スコンバーゼンスを補正するものであり、その他のミス
コンバーゼンス補正できない。したがって、従来補正回
路でYHのピンクッション、バレル両方のミスコンバー
ゼンスを補正できるようにするために、予め磁界分布を
ずらすと、他のコンバーゼンスに悪影響を与えてしまう
結果となる。また、磁界分布をずらさずにYHのピンク
ッション、バレル両方のミスコンバーゼンスを補正する
方法として、図6のYHピンクッションミスコンバーゼ
ンス補正回路に、図6のダイオード18,19の極性を
逆にしたYHバレルミスコンバーゼンス補正回路を追加
することも考えられる。しかしその場合、可変抵抗器が
2つ必要なため、コストも高くなり、また調整も煩雑と
なってしまう。本発明は、上記問題点を解消し、垂直偏
向磁界の磁界をずらすことなく、1つの可変抵抗器でY
Hのピンクッションミスコンバーゼンスパターンとバレ
ルミスコンバーゼンスパターンどちらも補正ができる偏
向ヨークを提供することを目的とする。
次のような問題点が生じる。磁界分布をずらしたときに
発生するミスコンバーゼンスは、図5に示したYHミス
コンバーゼンスだけではない。横線のY軸方向へのミス
コンバーゼンスなども発生する。前記補正回路はYHミ
スコンバーゼンスを補正するものであり、その他のミス
コンバーゼンス補正できない。したがって、従来補正回
路でYHのピンクッション、バレル両方のミスコンバー
ゼンスを補正できるようにするために、予め磁界分布を
ずらすと、他のコンバーゼンスに悪影響を与えてしまう
結果となる。また、磁界分布をずらさずにYHのピンク
ッション、バレル両方のミスコンバーゼンスを補正する
方法として、図6のYHピンクッションミスコンバーゼ
ンス補正回路に、図6のダイオード18,19の極性を
逆にしたYHバレルミスコンバーゼンス補正回路を追加
することも考えられる。しかしその場合、可変抵抗器が
2つ必要なため、コストも高くなり、また調整も煩雑と
なってしまう。本発明は、上記問題点を解消し、垂直偏
向磁界の磁界をずらすことなく、1つの可変抵抗器でY
Hのピンクッションミスコンバーゼンスパターンとバレ
ルミスコンバーゼンスパターンどちらも補正ができる偏
向ヨークを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明は、一対のサドル型水平偏向コイルと、一対
のサドル型垂直偏向コイルとを具備したインライン型カ
ラー受像管用の偏向ヨークにおいて、偏向ヨーク後方に
配置された第1の補正磁界コイルを巻装した第1の補正
磁気コアと、第2の補正磁界コイルを巻装した第2の補
正磁気コアを有し、直列に接続された前記第1及び第2
の補正磁界コイルと並列にダイオードブリッジ回路を接
続し、前記ダイオードブリッジ回路の出力には3端子可
変抵抗器の両端が接続され、前記3端子可変抵抗器の可
動端子は前記第1及び第2の補正磁界コイルの接点に接
続され、さらに、前記第1及び第2の補正磁界コイルを
前記一対のサドル型垂直偏向コイルに直列に接続したこ
とを特徴とする。
め、本発明は、一対のサドル型水平偏向コイルと、一対
のサドル型垂直偏向コイルとを具備したインライン型カ
ラー受像管用の偏向ヨークにおいて、偏向ヨーク後方に
配置された第1の補正磁界コイルを巻装した第1の補正
磁気コアと、第2の補正磁界コイルを巻装した第2の補
正磁気コアを有し、直列に接続された前記第1及び第2
の補正磁界コイルと並列にダイオードブリッジ回路を接
続し、前記ダイオードブリッジ回路の出力には3端子可
変抵抗器の両端が接続され、前記3端子可変抵抗器の可
動端子は前記第1及び第2の補正磁界コイルの接点に接
続され、さらに、前記第1及び第2の補正磁界コイルを
前記一対のサドル型垂直偏向コイルに直列に接続したこ
とを特徴とする。
【0011】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。図1に本発明の実施例を示す。垂直偏向回路14
の出力に、一対の垂直偏向コイル12,13、及び補正
回路15が直列に接続されている。補正回路15は、第
1,第2の補正磁界コイル1,2、及び一対の抵抗器
3,4を直列に接続し、それと平行に接続された一対の
抵抗器5,6を介して、4個のダイオード7〜10から
なるダイオードブリッジ回路が接続され、このダイオー
ドブリッジ回路の出力端子に3端子可変抵抗器11の両
端が接続され、この3端子可変抵抗器の可動子が前記第
1,第2の補正磁界コイルの接点に接続されている。
する。図1に本発明の実施例を示す。垂直偏向回路14
の出力に、一対の垂直偏向コイル12,13、及び補正
回路15が直列に接続されている。補正回路15は、第
1,第2の補正磁界コイル1,2、及び一対の抵抗器
3,4を直列に接続し、それと平行に接続された一対の
抵抗器5,6を介して、4個のダイオード7〜10から
なるダイオードブリッジ回路が接続され、このダイオー
ドブリッジ回路の出力端子に3端子可変抵抗器11の両
端が接続され、この3端子可変抵抗器の可動子が前記第
1,第2の補正磁界コイルの接点に接続されている。
【0012】画面上側に偏向される場合の偏向電流は図
中に示した実線矢印の向きに流れ、このときの補正回路
15の等価回路は図2(a)となる。画面下側に偏向さ
れる場合の偏向電流は図中に示した点線矢印の向きに流
れ、このときの等価回路は図2(b)となる。3端子可
変抵抗器11の可動子がセンターにある場合は、偏向電
流がどちら向きに流れても第1,第2の補正磁界コイル
に流れる電流は等くなる。したがって、図3(b),図
4(b)に示すような上下対称なピンクッション磁界が
発生し、この場合サイドビームR,BにX軸方向の力が
加わらないため、YHミスコンバーゼンスの補正は行わ
れない。
中に示した実線矢印の向きに流れ、このときの補正回路
15の等価回路は図2(a)となる。画面下側に偏向さ
れる場合の偏向電流は図中に示した点線矢印の向きに流
れ、このときの等価回路は図2(b)となる。3端子可
変抵抗器11の可動子がセンターにある場合は、偏向電
流がどちら向きに流れても第1,第2の補正磁界コイル
に流れる電流は等くなる。したがって、図3(b),図
4(b)に示すような上下対称なピンクッション磁界が
発生し、この場合サイドビームR,BにX軸方向の力が
加わらないため、YHミスコンバーゼンスの補正は行わ
れない。
【0013】次に、3端子可変抵抗器11の可動子を図
2の矢印16の方向に移動させると、画面上側に偏向す
る場合は、第2の補正磁界コイル2に流れる電流より
も、第1の補正磁界コイル1に流れる電流の方が少なく
なる。また、画面下側に偏向する場合は、第1の補正磁
界コイル1に流れる電流よりも、第2の補正磁界コイル
2に流れる電流の方が少なくなる。したがって、補正磁
界は図3(a),図4(a)に示すような上下非対称な
ピンクッション磁界となり、サイドビームRはX軸正方
向に、BはX軸負方向にそれぞれ偏向されるため、図5
(a)に示すYHピンクッションミスコンバーゼンスを
補正することができる。
2の矢印16の方向に移動させると、画面上側に偏向す
る場合は、第2の補正磁界コイル2に流れる電流より
も、第1の補正磁界コイル1に流れる電流の方が少なく
なる。また、画面下側に偏向する場合は、第1の補正磁
界コイル1に流れる電流よりも、第2の補正磁界コイル
2に流れる電流の方が少なくなる。したがって、補正磁
界は図3(a),図4(a)に示すような上下非対称な
ピンクッション磁界となり、サイドビームRはX軸正方
向に、BはX軸負方向にそれぞれ偏向されるため、図5
(a)に示すYHピンクッションミスコンバーゼンスを
補正することができる。
【0014】更に、3端子可変抵抗器11の可動子を図
2の矢印17の方向に移動させると、画面上側に偏向す
る場合は、第1の補正磁界コイル1に流れる電流より
も、第2の補正磁界コイル2に流れる電流の方が少なく
なる。また、画面下側に偏向する場合は、第2の補正磁
界コイル2に流れる電流よりも、第1の補正磁界コイル
1に流れる電流の方が少なくなる。したがって、補正磁
界は図3(c),図4(c)に示すような上下非対称な
ピンクッション磁界となり、サイドビームRはX軸負方
向に、BはX軸正方向にそれぞれ偏向されるため、図5
(b)に示すYHバレルミスコンバーゼンスを補正する
ことができる。
2の矢印17の方向に移動させると、画面上側に偏向す
る場合は、第1の補正磁界コイル1に流れる電流より
も、第2の補正磁界コイル2に流れる電流の方が少なく
なる。また、画面下側に偏向する場合は、第2の補正磁
界コイル2に流れる電流よりも、第1の補正磁界コイル
1に流れる電流の方が少なくなる。したがって、補正磁
界は図3(c),図4(c)に示すような上下非対称な
ピンクッション磁界となり、サイドビームRはX軸負方
向に、BはX軸正方向にそれぞれ偏向されるため、図5
(b)に示すYHバレルミスコンバーゼンスを補正する
ことができる。
【0015】
【発明の効果】本発明によれば、垂直偏向磁界をずらす
ことなく、1つの可変抵抗器でYHのピンクッションミ
スコンバーゼンスパターンとバレルミスコンバーゼンス
パターンどちらでも補正することができる。その結果、
良好なコンバーゼンス特性を有する偏向ヨークを提供す
ることが可能となる。
ことなく、1つの可変抵抗器でYHのピンクッションミ
スコンバーゼンスパターンとバレルミスコンバーゼンス
パターンどちらでも補正することができる。その結果、
良好なコンバーゼンス特性を有する偏向ヨークを提供す
ることが可能となる。
【図1】本発明偏向ヨークの一実施例を示す回路図であ
る。
る。
【図2】本発明偏向ヨークの補正回路の等価回路図であ
る。
る。
【図3】画面の上側偏向時に補正磁界コイルが発生する
磁界を示す図である。
磁界を示す図である。
【図4】画面の下側偏向時に補正磁界コイルが発生する
磁界を示す図である。
磁界を示す図である。
【図5】垂直偏向磁界のばらつきにより発生するY軸の
代表的なミスコンバーゼンスパターンを示す図である。
代表的なミスコンバーゼンスパターンを示す図である。
【図6】従来の偏向ヨークの一例を示す回路図である。
1,2 補正磁界コイル 3,4,5,6 抵抗器 7,8,9,10 ダイオード 11 可変抵抗器 12,13 垂直偏向コイル
Claims (1)
- 【請求項1】一対のサドル型水平偏向コイルと、一対の
サドル型垂直偏向コイルとを具備したインライン型カラ
ー受像管用の偏向ヨークにおいて、 偏向ヨーク後方に配置された第1の補正磁界コイルを巻
装した第1の補正磁気コアと、第2の補正磁界コイルを
巻装した第2の補正磁気コアを有し、直列に接続された
前記第1及び第2の補正磁界コイルと並列にダイオード
ブリッジ回路を接続し、前記ダイオードブリッジ回路の
出力には3端子可変抵抗器の両端が接続され、前記3端
子可変抵抗器の可動端子は前記第1及び第2の補正磁界
コイルの接点に接続され、さらに、前記第1及び第2の
補正磁界コイルを前記一対のサドル型垂直偏向コイルに
直列に接続したことを特徴とする偏向ヨーク。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP01788594A JP3358270B2 (ja) | 1994-01-18 | 1994-01-18 | 偏向ヨーク |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP01788594A JP3358270B2 (ja) | 1994-01-18 | 1994-01-18 | 偏向ヨーク |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07212775A true JPH07212775A (ja) | 1995-08-11 |
JP3358270B2 JP3358270B2 (ja) | 2002-12-16 |
Family
ID=11956167
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP01788594A Expired - Fee Related JP3358270B2 (ja) | 1994-01-18 | 1994-01-18 | 偏向ヨーク |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3358270B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100347178B1 (ko) * | 2000-06-26 | 2002-08-03 | 삼성전기주식회사 | 화면 불균형 개선 회로 |
-
1994
- 1994-01-18 JP JP01788594A patent/JP3358270B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR100347178B1 (ko) * | 2000-06-26 | 2002-08-03 | 삼성전기주식회사 | 화면 불균형 개선 회로 |
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JP3358270B2 (ja) | 2002-12-16 |
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