JP2000277037A - 偏向ヨークおよび陰極線管 - Google Patents

偏向ヨークおよび陰極線管

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JP2000277037A
JP2000277037A JP11085140A JP8514099A JP2000277037A JP 2000277037 A JP2000277037 A JP 2000277037A JP 11085140 A JP11085140 A JP 11085140A JP 8514099 A JP8514099 A JP 8514099A JP 2000277037 A JP2000277037 A JP 2000277037A
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coils
coil
deflection yoke
tlv
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Yukitaka Oosawa
幸宇 大澤
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Sony Corp
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    • H04NPICTORIAL COMMUNICATION, e.g. TELEVISION
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の補正方法では、垂直偏向磁界とビーム
の位置の左右非対称によるミスコンバージェンス(TL
V)を補正した際に、他の主要なコンバージェンスに悪
影響を及ぼす。 【解決手段】 偏向ヨークの後端部に2つのコイル対3
3a,33bを水平軸方向においてそれぞれ対向して配
置し、この2つのコイル対33a,33bにおいて、同
じ対のコイル同士(L1とL2、L3とL4)が互いに
逆方向の磁界を発生し、かつ異なる対の逆方向の磁界を
発生するコイル同士(L1とL4、L2とL3)を直列
に結線するとともに、可変抵抗VRを用いてブリッジ回
路34を形成する。そして、この可変抵抗VRによって
同じ対のコイル同士(L1とL2、L3とL4)に流れ
る電流の割合を制御することにより、左右非対称による
ミスコンバージェンス(TLV)を補正する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、偏向ヨークおよび
陰極線管に関し、特にテレビジョン受像管やディスプレ
イモニター等で使用するカラー陰極線管に用いられる偏
向ヨークおよびこの偏向ヨークを用いたカラー陰極線管
に関する。
【0002】
【従来の技術】カラー陰極線管において、緑の蛍光面を
光らせる電子ビームをセンタービームG、赤,青の蛍光
面を光らせる各電子ビームをサイドビームR,Bとする
インライン配列の電子銃を有するものは、図13におい
て、(A)管中心Oに対して電子ビームが左又は右にず
れたり、あるいは(B)管中心Oに対して垂直偏向コイ
ルの発生する磁界(垂直偏向磁界)が左又は右にずれ非
対称となることにより、図14に示すように、垂直方向
の偏向により画面の上下でGのラスターに対してR,B
の各ラスターが内側又は外側にずれるミスコンバージェ
ンスが発生する。ここでは、このミスコンバージェンス
を、垂直偏向磁界とビームの位置の左右非対称によるミ
スコンバージェンス(以下、TLVとも記す)と称す
る。
【0003】このTLVを補正する方法として、従来
は、以下のような手段が用いられていた。 磁性体を偏向ヨークの後端部付近の左右どちらか一方
側に付加し、垂直偏向磁界の左右のバランスを崩すこと
によって補正する方法。 偏向ヨークの左右両側に配置され、垂直偏向電流が流
される一対のコマ収差補正コイルにおいて、左右のコイ
ルに流れる電流のバランスを変え、バレル磁界の左右の
バランスを崩すことによって補正する方法。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
補正方法,では、TLVのみを補正することはでき
ない。すなわち、前者の補正方法の場合には、磁性体
が垂直偏向磁界だけでなく、水平偏向コイルの発生する
水平偏向磁界も吸収するため、副作用として水平偏向磁
界の非対称を発生させることになり、結果として他の主
要なコンバージェンス特性に悪影響を与えるためであ
る。また、この補正方法は、偏向ヨークが発生する漏れ
磁界を利用して補正するものであり、補正量に限度があ
った。一方、後者の補正方法の場合には、TLVに対
する補正量を大きくすればするほど、コマ収差補正コイ
ルの本来の補正効果の対称性が大きく損なわれてしま
い、他の主要なコンバージェンス特性に悪影響を及ぼす
ためである。
【0005】本発明は、上記課題に鑑みてなされたもの
であり、その目的とするところは、他の主要なコンバー
ジェンス特性に対して悪影響を及ぼすことなく、左右非
対称によるミスコンバージェンス(TLV)を確実に補
正することが可能な偏向ヨークおよびこれを用いた陰極
線管を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明では、偏向ヨークの後端部に、2つのコイル
対を陰極線管のネック部を挟むように水平軸方向におい
てそれぞれ対向して設ける。この2つのコイル対におい
て、同じ対のコイル同士が互いに逆方向の磁界を発生
し、かつ異なる対の逆方向の磁界を発生するコイル同士
を直列又は並列に結線するとともに、垂直偏向コイルに
対して直列に接続する。また、2つのコイル対と可変抵
抗とによってブリッジ回路を形成し、この可変抵抗によ
って同じ対のコイル同士に流れる電流の割合を制御する
ようにする。そして、2つのコイル対の磁極が電子銃か
ら出射される3本の電子ビームの配列方向に位置するよ
うに偏向ヨークを配置する。
【0007】ここで、上記構成における作用について説
明する。先ず、2つのコイル対と可変抵抗からなるブリ
ッジ回路において、可変抵抗の摺動子を一方側に摺動さ
せてブリッジのバランスを崩すと、2つのコイル対の内
方向への磁界を発生するコイル同士には、外方向への磁
界を発生するコイル同士よりも多く電流が流れる。これ
により、内方向への磁界の方が外方向への磁界よりも強
くなり、その結果、電子ビームの周りには内方向への磁
界に基づく4極磁界が発生する。そして、画面の上側で
は、この4極磁界により、サイドビームの一方に上方向
の力が作用し、他方に下方向の力が作用する。また、画
面の下側では、垂直偏向コイルに流れる電流の方向は、
画面上側に偏向する場合とは逆になるため、2つのコイ
ル対に逆方向の電流が流れ、外方向への磁界の方が内方
向への磁界よりも強くなるため4極磁界も逆に発生し、
これにより、サイドビームの一方に下方向の力が作用
し、他方に上方向の力が作用する。
【0008】一方、可変抵抗の摺動子を他方側に摺動さ
せてブリッジのバランスを崩した場合には、2つのコイ
ル対の外方向への磁界を発生するコイル同士には、内方
向への磁界を発生するコイル同士よりも多く電流が流れ
る。これにより、外方向への磁界の方が内方向への磁界
よりも強くなり、その結果、電子ビームの周りには外方
向への磁界に基づく4極磁界が発生する。そして、画面
の上側では、この4極磁界により、サイドビームの一方
に下方向の力が作用し、他方に上方向の力が作用する。
また、画面の下側では、垂直偏向コイルに流れる電流の
方向は、画面上側に偏向する場合とは逆になるため、2
つのコイル対に逆方向の電流が流れ、内方向への磁界の
方が外方向への磁界よりも強くなるため4極磁界も逆に
発生し、これにより、サイドビームの一方に上方向の力
が作用し、他方に下方向の力が作用する。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。
【0010】図1は、本発明に係るカラー陰極線管の全
体像を示す概略斜視図である。図1において、受像管バ
ルブ11の開口部には内面に蛍光面が設けられたパネル
12が装着され、受像管バルブ11のネック部にはコー
ン形状の偏向ヨーク(Deflecting Yoke;DY)13が取
り付けられ、受像管バルブ11の後端部には電子銃14
が内装されている。
【0011】図2に、本発明が適用される偏向ヨーク1
3の一部破断面を含む側面図(A)およびその正面図
(B)をそれぞれ示す。図2(A),(B)において、
水平偏向コイル22および垂直偏向コイル23の外部を
覆うように環状のDYコア21が配置されている。ま
た、偏向ヨーク13の後端部には、左右非対称によるミ
スコンバージェンス(TLV)補正コイル(以下、TL
V補正コイルと略称する)25が左右方向(図1におけ
る陰極線管の水平軸(X軸)方向)においてそれぞれ対
向配置されている。
【0012】ここで、TLV補正コイル25の具体的な
構成について、図3を用いて詳細に説明する。
【0013】図3において、緑の蛍光面を光らせる電子
ビームをセンタービームG、赤,青の蛍光面を光らせる
各電子ビームをサイドビームR,Bとするインライン配
列の電子銃から出射される3本の電子ビームに対し、そ
の配列方向において陰極線管のネック部31を左右から
挟むようにして一対の例えばI型形状のコア32a,3
2bが配置されている。そして、コア32aには、一対
のTLV補正コイルL1,L2が巻回されてコイル対3
3aを構成している。同様にして、コア32bには、一
対のTLV補正コイルL3,L4が巻回されてコイル対
33bを構成している。すなわち、TLV補正コイルL
1とL2、TLV補正コイルL3とL4は磁気的なコイ
ル対33a,33bを構成している。
【0014】ここで、コア32aに対して一対のTLV
補正コイルL1,L2を巻装するに当たっては、絶縁層
を有する導線を二本同時に巻くことで一回の巻線作業で
2つのコイルを作るいわゆるバイファイラー巻にするの
が好ましい。このバイファイラー巻によれば、一対のT
LV補正コイルL1,L2の巻線状態が等しくなり、両
コイルL1,L2に対してほぼ等しい磁気的特性を持た
せることができる。コア32bに対する一対のTLV補
正コイルL3,L4の巻装に際しても同様のことが言え
る。ただし、別個にコイルを巻く場合でも、各コイルの
特性がほぼ等しくなるように巻線を調整すれば良いの
で、必ずしもバイファイラー巻に限定されるものではな
い。
【0015】この2つのコイル対33a,33bにおい
て、同じ対のコイル同士、即ちTLV補正コイルL1と
L2およびTLV補正コイルL3とL4を、互いに逆方
向の磁界を発生するように結線する。これにより、例え
ば、TLV補正コイルL1とL3は互いに同じ方向の磁
界を発生し、TLV補正コイルL2とL4は互いに同じ
方向でかつTLV補正コイルL1,L3とは逆方向の磁
界を発生することになる。
【0016】なお、磁界の発生方向は、コイルの巻き方
向とコイルに流れる電流の向きによって決まる。2つの
コイル対33a,33bにおいては、異なる対の逆方向
の磁界を発生するコイル同士、即ちTLV補正コイルL
1とL4およびTLV補正コイルL2とL3に常に同じ
電流が流れるように結線する。すなわち、TLV補正コ
イルL1とL4、TLV補正コイルL2とL3は電気的
なコイル対を構成している。以下、TLV補正コイルL
1とL4のコイル対を第1のコイル対36a、TLV補
正コイルL2とL3のコイル対を第2のコイル対36b
と称する。
【0017】具体的には、図4の結線図に示すように、
第1のコイル対36aのTLV補正コイルL1とL4を
直列に結線し、さらに第2のコイル対26bのTLV補
正コイルL2とL3を直列に結線する。そして、TLV
補正コイルL1,L4の直列接続回路と、TLV補正コ
イルL2,L3の直列接続回路とを直列に接続し、さら
にこの直列接続回路を垂直偏向コイル23に対して直列
に接続する。これにより、TLV補正コイルL1,L4
およびL2,L3のコイル回路には、垂直偏向コイル2
3を通して垂直偏向の周期で電流が供給されることにな
る。
【0018】また、TLV補正コイルL1,L4および
L2,L3のコイル回路の両端O,P間には、抵抗R
1、可変抵抗VRおよび抵抗R2が直列に接続され、可
変抵抗VRの摺動子SがTLV補正コイルL1,L4と
TLV補正コイルL2,L3との共通接続点Qに接続さ
れることによってブリッジ回路34を形成している。こ
のブリッジ回路34において、可変抵抗VRのセンター
位置でブリッジのバランスがとれるように、抵抗R1,
R2の各抵抗値はほぼ等しく設定されている。
【0019】これにより、可変抵抗VRの摺動子Sがセ
ンター位置にあれば、ブリッジ回路34がバランス状態
となり、TLV補正コイルL1,L4とTLV補正コイ
ルL2,L3には同じ電流が流れることから、TLV補
正コイルL1とL2が発生する磁界の強さがほぼ等しく
かつ各磁界の方向が逆方向であるため互いに打ち消し合
い、同様に、TLV補正コイルL3とL4が発生する磁
界の強さがほぼ等しくかつ各磁界の方向が逆方向である
ため互いに打ち消し合うことになる。このバランス状態
では、左右非対称によるミスコンバージェンス(TL
V)の補正は行われない。
【0020】次に、上記構成における左右非対称による
ミスコンバージェンス(TLV)の補正原理について具
体的に説明する。
【0021】先ず、図5に示すように、画面の上下にお
いて、G(緑)のラスターに対してB(青)のラスター
が外側にずれ、R(赤)のラスターが内側にずれるTL
Vが発生した場合には、図4に示すブリッジ回路34に
おいて、可変抵抗VRの摺動子Sを一方側(図の右側)
に摺動させる。すると、ブリッジ回路34のバランスが
崩れ、TLV補正コイルL1,L4にはTLV補正コイ
ルL2,L3に比べてより多くの電流が流れることにな
る。
【0022】ここで、画面上側の偏向時の補正につい
て、図6(A)を用いて説明すると、TLV補正コイル
L1,L4には内方向への磁界が発生し、TLV補正コ
イルL2,L3には外方向への磁界が発生するものとす
ると、TLV補正コイルL1,L4に流れる電流がTL
V補正コイルL2,L3に流れる電流よりも多くなるこ
とで、TLV補正コイルL1,L4にはTLV補正コイ
ルL2,L3よりも大きな磁界が発生する。
【0023】その結果、第1,第2のコイル対36a,
36bによって電子ビームB,G,Rの周りには、図6
(A)に矢印で示す方向の4極の磁界、即ち左右から入
って上下から出る磁界が発生する。この4極の磁界によ
り、青色のサイドビームBには下方向の力が作用し、赤
色のサイドビームRには上方向の力が作用する。これに
より、図5の画面上側の偏向時において、Gのラスター
に対してBのラスターが下側に移動し、Rのラスターが
上側に移動し、よって画面上側の非対称ミスコンバージ
ェンスが補正される。
【0024】一方、画面下側の偏向時には、画面上側の
偏向時と逆方向の電流がブリッジ回路34に流れること
になる。このときにも、画面上側の偏向時の場合と同様
に、TLV補正コイルL1,L4にはTLV補正コイル
L2,L3に比べてより多くの電流が流れることにな
る。そして、図6(B)を用いて説明すると、TLV補
正コイルL1,L4には外方向への磁界が発生し、TL
V補正コイルL2,L3には内方向への磁界が発生し、
かつTLV補正コイルL1,L4の磁界がTLV補正コ
イルL2,L3の磁界よりも強くなる。
【0025】その結果、第1,第2のコイル対36a,
36bによって電子ビームB,G,Rの周りには、図6
(B)に矢印で示す方向の4極の磁界、即ち上下から入
って左右から出る磁界が発生する。この4極の磁界によ
り、青色のサイドビームBには上方向の力が作用し、赤
色のサイドビームRには下方向の力が作用する。これに
より、図5の画面下側の偏向時において、Gのラスター
に対してBのラスターが上側に移動し、Rのラスターが
下側に移動し、よって画面下側の非対称ミスコンバージ
ェンスが補正される。
【0026】なお、Gのラスターに対するB,Rの各ラ
スターの移動量、即ちTLVの補正量は、第1のコイル
対(TLV補正コイルL1,L4)36aと第2のコイ
ル対(TLV補正コイルL2,L3)36こに流れる電
流の割合によって決まり、またその電流の割合は可変抵
抗VRによって制御される。
【0027】また、図7に示すように、画面の上下にお
いて、Gのラスターに対してRのラスターが外側にず
れ、Bのラスターが内側にずれるTLVが発生した場合
には、図4に示すブリッジ回路34において、可変抵抗
VRの摺動個Sを他方側(図の左側)に摺動させ、画面
上側の偏向時には図6(B)の補正動作を行い、画面下
側の偏向時には図6(A)の補正動作を行うことによ
り、画面上下の非対称ミスコンバージェンスを補正でき
る。
【0028】以上説明した動作原理から明らかなよう
に、本発明によれば、左右非対称によるミスコンバージ
ェンス(TLV)のみを補正することが可能であり、他
の主要なコンバージェンス特性に悪影響を及ぼすことは
ない。また、TLV補正コイルの巻数および可変抵抗V
Rの抵抗値の設定により、TLV補正量の上限を自由に
設定することができる。従来の補正方法では、TLVの
み独立に補正することができず、他の主要なコンバージ
ェンス特性に悪影響を及ぼし、また補正量の上限にも限
界があった。本発明によれば、これらの問題を解決する
ことができる。
【0029】なお、上記実施形態では、偏向ヨークの後
端部の左右方向に他のコンバージェンスを補正する機構
を持たない偏向ヨークに適用した場合を例に採って説明
したが、I型形状のコアに巻装された一対のコマ収差補
正コイルを対向させて配置した機構を持つ偏向ヨークに
も同様に適用可能である。
【0030】この場合には、I型形状のコアに巻装され
た一対のコマ収差補正コイルに対して、例えばその上側
(又は、下側)に当該コマ収差補正コイルとは独立して
2つのコイル対33a,33bを巻装するようにすれば
良い。そして、図8の結線図に示すように、垂直偏向コ
イル23に対して直列に接続されているコマ収差補正コ
イル35に対して、TLV補正コイルL1,L4および
L2,L3のコイル回路を直列に接続し、さらに可変抵
抗VRを用いてブリッジ回路34を形成するようにすれ
ば良い。
【0031】このように、コマ収差補正コイル35が巻
装されたI型形状のコアを兼用した場合であっても、2
つのコイル対33a,33bがコマ収差補正コイル35
とは全く独立して巻装されているため、コマ収差補正コ
イル35によるVCR(Vertical Center Raster)などの
コンバージェンス特性に悪影響を与えることなく、左右
非対称によるミスコンバージェンス(TLV)を補正で
きる。ここで、VCRとは、垂直方向(上下方向)のミ
スコンバージェンスが生じている場合を考えたとき、サ
イドビームB,Rの平均値とセンタービームGとの差分
を言う。
【0032】先述したように、このコマ収差補正コイル
35を用いて左右非対称によるミスコンバージェンス
(TLV)を補正する方法も従来から採られていた。す
なわち、コマ収差補正コイル35の片方の電流を減ら
し、バレル磁界の左右のバランスを崩すことによってT
LVを補正するというものである。しかし、この補正方
法は、TLVに対する補正量を大きくすれば、他の主要
なコンバージェンス特性に悪影響を及ぼすことになる。
【0033】図9に、補正方式の違いによる他の主要な
コンバージェンスの変化を示す。ここでは、コマ収差補
正コイル35を用いる補正方式(a)、本発明のTLV
補正コイルL1〜L4による補正方式(b)の各方式に
おいて、左右非対称によるミスコンバージェンス(TL
V)の補正量を1.00としたときの他のコンバージェ
ンスの変化量を示している。
【0034】図9から明らかなように、本発明のTLV
補正コイルL1〜L4による補正方式(b)を用いた場
合には、TLVを補正しても他の主要なコンバージェン
スには全く悪影響を及ぼさないが、コマ収差補正コイル
35を用いる補正方式(a)の場合には、他の主要なコ
ンバージェンスのほとんどに対して悪影響を及ぼすこと
がわかる。
【0035】ここで、他の主要なコンバージェンスの種
類について説明する。先ず、YBHは、図10(A)に
示すように、画面(蛍光面)のY軸上の縦線が弓形にな
る状態を言い、上下端でR−Bとなるパターン(図示の
パターン)のを便宜上プラスとしている。CBHは、同
図(B)に示すように、画面の左右端で縦線が弓形にな
る状態を言い、上下端でR−Bとなるパターン(図示の
パターン)のを便宜上プラスとしている。TLHは、同
図(C)に示すように、画面の左で光っている縦線がR
−B、右でB−Rとなるようなパターンを言い、便宜
上、図示のパターンをプラスとし、左がB−R、右がR
−Bとなる場合をマイナスとしている。
【0036】なお、VCRは、先述したように、垂直方
向(上下方向)のミスコンバージェンスが生じている場
合を考えたとき、サイドビームB,Rの平均値とセンタ
ービームGとの差分を言い、便宜上、Gが上下とも上側
になるパターンをプラスとしている。また、HCR(Hor
izontal Center Raster)は、水平方向(左右方向)のミ
スコンバージェンスが生じている場合を考えたとき、サ
イドビームB,Rの平均値とセンタービームGとの差分
を言い、便宜上、Gが左右とも外側になるパターンをプ
ラスとしている。
【0037】図11(a),(b)は、上記各補正方式
(a),(b)の場合のそれぞれの主要なコンバージェ
ンスの特性変化をパターンに変換して示した図である。
図11(a),(b)において、細い実線がGのラスタ
ーを、太い実線がRのラスターを、太い点線がBのラス
ターをそれぞれ表している。このパターン図からも明ら
かなように、本発明のTLV補正コイルL1〜L4によ
る補正方式(b)は、他の方式(b)と違って、他の主
要なコンバージェンスに全く悪影響を及ぼさないことが
わかる。
【0038】なお、図4の結線図から明らかように、上
記実施形態では、TLV補正コイルL1とL4、L2と
L3をそれぞれ直列に結線する構成としたが、図12の
結線図に示すように、TLV補正コイルL1とL4、L
2とL3をそれぞれ並列に結線する構成としても良く、
この場合にも、直列に結線した場合と全く同様の作用効
果を得ることができる。
【0039】ここで、並列に結線する場合には、ブリッ
ジ回路34′を形成する際に、TLV補正コイルL1と
L4、L4とL2、L2とL3の相互間の接続、並びに
抵抗R1,R2および可変抵抗VRとの間の接続を、図
11の,,の3箇所で半田付けにて行うことにな
る。これに対して、直列に結線する場合には、5箇所で
半田付けにて行うことになる。
【0040】この半田付けによる接続処理は、図4の結
線図において、TLV補正コイルL1とL4、L2とL
3の間の結線であっても、コイル同士を直接半田付けす
ることはなく、専用の端子を用いて当該端子上において
半田付けされることになる。したがって、並列に結線す
る形式の方が、直列に結線する形式よりも接続箇所が2
箇所少なくて済むことから、半田付けのための専用の端
子が2個少なくて実現できるという利点がある。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
偏向ヨークの後端部に2つのコイル対をそれぞれ対向し
て配置し、この2つのコイル対において、同じ対のコイ
ル同士が互いに逆方向の磁界を発生し、かつ異なる対の
逆方向の磁界を発生するコイル同士に同じ電流が流れる
ように結線するとともに、可変抵抗を用いてブリッジ回
路を形成し、この可変抵抗によって同じ対のコイル同士
に流れる電流の割合を制御するようにしたことにより、
他の主要なコンバージェンス補正の設計要因とは全く独
立しているため、他の主要なコンバージェンスに対して
悪影響を及ぼすことなく、左右非対称によるミスコンバ
ージェンス(TLV)を確実に補正できることになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の係るカラー陰極線管の全体像を示す斜
視図である。
【図2】本発明が適用される偏向ヨークの一部破断面を
含む側面図(A)およびその正面図(B)である。
【図3】左右非対称によるミスコンバージェンス(TL
V)補正コイルの具体的な構成を示す図である。
【図4】ブリッジ回路の一例を示す結線図である。
【図5】Gラスターに対してBラスターが外側にずれ、
Rラスターが内側にずれた左右非対称によるミスコンバ
ージェンス(YLV)の状態を示す図である。
【図6】左右非対称によるミスコンバージェンス(TL
V)の補正原理を説明する図であり、(A)は画面上側
に偏向時、(B)は画面下側に偏向時をそれぞれ示して
いる。
【図7】Gラスターに対してRラスターが外側にずれ、
Bラスターが内側にずれた左右非対称によるミスコンバ
ージェンス(TLV)の状態を示す図である。
【図8】コマ収差補正コイルを併用した場合の結線図で
ある。
【図9】補正方式の違いによる他の主要なコンバージェ
ンスの変化を示す図である。
【図10】他の主要なコンバージェンスの各種類の特性
を説明する図である。
【図11】各補正方式の場合のそれぞれの主要なコンバ
ージェンスの変化を示すパターン図である。
【図12】ブリッジ回路の他の例を示す結線図である。
【図13】左右非対称によるミスコンバージェンス(T
LV)の発生原因を説明する図である。
【図14】左右非対称によるミスコンバージェンス(T
LV)が発生した状態を示す図である。
【符号の説明】
13…偏向ヨーク、22…水平偏向コイル、23…垂直
偏向コイル、24,35…コマ収差補正コイル、25,
L1〜L4…左右非対称によるミスコンバージェンス
(TLV)補正コイル、32a,32b…コア、33
a,33b…2つのコイル対、34,34′…ブリッジ
回路、36a,36b…磁界が逆方向を向くよう結線さ
れ形成される第1,第2のコイル対

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 偏向ヨークの後端部に該偏向ヨークの水
    平軸方向においてそれぞれ対向してコイルが一対ずつ配
    置され、同じ対のコイル同士が互いに逆方向の磁界を発
    生しかつ異なる対の逆方向の磁界を発生するコイル同士
    が直列に結線されるとともに、垂直偏向コイルに対して
    直列に接続される2つのコイル対と、 前記2つのコイル対とブリッジ回路を形成するととも
    に、同じ対のコイル同士に流れる電流の割合を制御する
    可変抵抗とを備えたことを特徴とする偏向ヨーク。
  2. 【請求項2】 偏向ヨークの後端部に該偏向ヨークの水
    平軸方向においてそれぞれ対向してコイルが一対ずつ配
    置され、同じ対のコイル同士が互いに逆方向の磁界を発
    生しかつ異なる対の逆方向の磁界を発生するコイル同士
    が並列に結線されるとともに、垂直偏向コイルに対して
    直列に接続される2つのコイル対と、 前記2つのコイル対とブリッジ回路を形成するととも
    に、同じ対のコイル同士に流れる電流の割合を制御する
    可変抵抗とを備えたことを特徴とする偏向ヨーク。
  3. 【請求項3】 偏向ヨークの後端部に電子銃のネック部
    を挟んでそれぞれ対向するように水平軸方向にコイルが
    一対ずつ配置され、同じ対のコイル同士が互いに逆方向
    の磁界を発生しかつ異なる対の逆方向の磁界を発生する
    コイル同士が直列に結線されるとともに、垂直偏向コイ
    ルに対して直列に接続される2つのコイル対と、前記2
    つのコイル対とブリッジ回路を形成するとともに、同じ
    対のコイル同士に流れる電流の割合を制御する可変抵抗
    とを備えた偏向ヨークを用い、 前記2つのコイル対の磁極が電子銃から出射される3本
    の電子ビームの配列方向に位置するように前記偏向ヨー
    クを配置したことを特徴とする陰極線管。
  4. 【請求項4】 偏向ヨークの後端部に電子銃のネック部
    を挟んでそれぞれ対向するように水平軸方向にコイルが
    一対ずつ配置され、同じ対のコイル同士が互いに逆方向
    の磁界を発生しかつ異なる対の逆方向の磁界を発生する
    コイル同士が並列に結線されるとともに、垂直偏向コイ
    ルに対して直列に接続される2つのコイル対と、前記2
    つのコイル対とブリッジ回路を形成するとともに、同じ
    対のコイル同士に流れる電流の割合を制御する可変抵抗
    とを備えた偏向ヨークを用い、 前記2つのコイル対の磁極が電子銃から出射される3本
    の電子ビームの配列方向に位置するように前記偏向ヨー
    クを配置したことを特徴とする陰極線管。
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