JPH0721196Y2 - シャワー装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は上下にシャワーノズルを有するシャワー装置に
関する。

（従来の技術及び課題） 従来、シャワー装置として壁面の所定高さに固定した固
定シャワーノズルと、ハンガー等を介して壁面に脱着自
在係止したハンドシャワーノズルとが知られている。

しかしながら従来の固定シャワーノズルを用いた場合に
は、体の全身にシャワーを浴びるためには、体を動かす
必要があり、またシャワーを浴びる時間も長くかかると
いう不具合があった。

またハンドシャワーノズルを持つために片手が拘束され
るとともに、ハンドシャワーノズルに連結されるホース
等が煩わしく、また固定シャワーノズル同様シャワーを
浴びる時間が長くかかるという不具合があった。

そこで本考案の目的は、シャワーノズルを固定したまま
で、且つ体をほとんど動かすことなく短時間で全身にシ
ャワーを浴びることが出来るシャワー装置を提供するに
ある。

（課題を解決するための手段） 上記目的を達成すべく本考案は、内部に配管系を収納す
る筒状の装置本体を縦方向に配設し、この装置本体前面
の上下端に夫々突出形成してなる突出部を設け、上側突
出部の下面に使用者の頭部に向かう斜め下向きのシャワ
ーノズルを設け、下側突出部の上面に使用者の腰部に向
かう斜め上向きのシャワーノズルを設けると共に下側突
出部の先端面に斜め下向きのシャワーノズルを設けた。

（作用） 筒状本体の上側突出部に斜め下向きのシャワーノズルを
設け、下側突出部に斜め上向きのシャワーノズルと斜め
下向きのシャワーノズルを設けたので、使用者は殆ど身
体を動かさずに短時間で全身にシャワーを浴びることが
できる。

（実施例） 以下に本考案の好適実施例を添付図面に基いて説明す
る。

第１図は本考案に係わるシャワー装置を備えたユニット
バスの縦断面図、第２図は同横断面図である。

第１図及び第２図に示すように、本実施例に係わるシャ
ワー装置を設置したユニットバスは、浴槽１及び該浴槽
１に隣接する洗い場２を囲周する如く側壁3A,3B,3C,3D
を建付け、該側壁3A,3B,3C,3D上部に天井パネル４を載
設して浴室を画成している。

前記洗い場２は、浴槽載置部21とともに一体成形されて
床パン20を構成しており、該床パン20は、アジャスタボ
ルト22…を備える支持台23…上に載置され、床パン20の
水平及び躯体の床Ｆからの高さの調整はアジャスタボル
ト22…を回動させて行う。

また側壁3A,3B,3C,3Dは、床パン20の外周縁部に設けら
れる壁部ユニット載置部25に平板状壁部ユニット3Uの下
面を載置して建付けることにより構成されている。そし
て側壁3A,3Bのなすコーナー部には縦方向にシャワー装
置５を配設する。

尚図中、11は浴槽用湯水混合栓、24は排水トラップ、3E
はコーナー窓、3Fは出入口用のドアである。

第３図はシャワー装置の全体斜視図、第４図はシャワー
装置の使用状態を示す側面図である。シャワー装置５
は、縦長の筒状をなす装置本体51を有し、この装置本体
51は、上端に前面5A側に突出する上側突出部52を有し、
この上側突出部52の前上りの傾斜面である下面53には使
用者Ｍの頭部Ｈに向かって湯水を吐出するヘッドシャワ
ーノズル54及び湯水を露状に吐出するミストシャワーノ
ズル55を有する。

前記装置本体51の前面5Aの略中央には、湯と水の混合割
合を変えて温度調整する湯水混合栓57と、シャワーの吐
出量を調整する流量調整用の開閉弁56とを有する。

また前記装置本体51の下端には前面5A側に突出する下側
突出部58を有し、この下側突出部58の前下がりの傾斜面
である上面59には湯水が拡散することなく使用者Ｍの腰
部Ｗに向かってシャワーを吐出するヒップシャワーノズ
ル60を有し、また先端面には使用者Ｍの足Ｆに向かって
下向きのシャワーを吐出するフットシャワーノズル61を
有する。そして装置本体51の縦方向中間部の両側には、
夫々側壁3A、又は3Bに沿って突出形成された握りバー7
3、73を固定する。握りバー73は鉤の手状に屈曲形成さ
れ、上下の水平部73a、及び73bと、両水平部73a、73bを
連結する垂直部73cとから成り、高齢者等の使用者Ｍは
左右の垂直部73cを両手で握って身体を支えた状態で、
シャワーを利用することもできるようになっている。
又、垂直部73cには、バストシャワーノズル74を設けて
いる。

以上の如く構成されるシャワー装置５を使用するには、
湯水混合栓57を低温側に回し、次いで開閉弁56を開いて
シャワーの流量を調整し、湯水混合栓57を徐々に高温側
に回して所望のシャワー温度に調整する。このようにし
て流量及び温度の調整された湯水は第４図に示す如く、
ヘッドシャワーノズル54からのシャワー水HSとヒップシ
ャワーノズル60からのシャワー水WSとで使用者Ｍの上半
身及び下半身に夫々噴射される。

前記装置本体51の裏面5Bには第４図に示す如く湯水混合
栓57に連結される給水口67及び給湯口65を備え、これら
の給水口67及び給湯口65の先部には夫々袋ナット68,66
が配設される。またヘッドシャワーノズル54、ミストシ
ャワーノズル55、バストシャワーノズル74、ヒップシャ
ワーノズル60、フットシャワーノズル61、開閉弁56、湯
水混合栓57、給湯口65及び給水口67を連結する配管系63
は、筒状本体51内に収納される。そして側壁3A,Bから突
出した湯配管91の先端ネジ部を給湯口65の袋ナット66で
螺合連結するとともに、水配管92の先端ネジ部を給水口
67の袋ナット68で螺合連結することにより、シャワー装
置５を簡単に設置することが出来る。

尚図中、69は取付部分を保護するカバー部材であり、こ
のカバー部材69により装置本体51の裏面5Bと側壁3A,Bと
の間をスパナを挿入可能な程度に離間させることが出来
る。

（考案の効果） 以上の説明から明らかな如く本考案によれば、筒状本体
の上側突出部に斜め下向きのシャワーノズルを設け、下
側突出部に斜め上向きのシャワーノズルと斜め下向きの
シャワーノズルを設けたので、使用者の全身にシャワー
を噴出することが出来、従って体をほとんど動かす必要
がなく、またシャワーを短時間で浴びることが出来、ま
たハンドシャワーの如く手で持つ必要がないため、両手
を自由に使うことが出来、更に使用時にホース等の煩わ
しさがない。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係るシャワー装置を備えたユニットバ
スの縦断面図、第２図は同横断面図、第３図はシャワー
装置全体の斜視図、第４図はシャワー装置の使用状態を
示す側面図である。 尚図中、51は装置本体、52,58は突出部、53は下面、54,
60はシャワーノズル、59は上面、63は配管系、Ｈは頭
部、Ｍは使用者、Ｗは腰部である。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭49−117232（ＪＰ，Ｕ) 実開 昭63−15886（ＪＰ，Ｕ)

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】内部に配管系を収納する筒状の装置本体を
   縦方向に配設し、この装置本体前面の上下端に突出形成
   してなる突出部を夫々設け、上側突出部の下面に使用者
   の頭部に向かう斜め下向きのシャワーノズルを設け、下
   側突出部の上面に使用者の腰部に向かう斜め上向きのシ
   ャワーノズルを設けると共に下側突出部の先端面に斜め
   下向きのシャワーノズルを設けたことを特徴とするシャ
   ワー装置。