JPH085665Y2 - シャワー装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は体の両側からシャワーを浴びることのできる
シャワー装置に関する。

（従来の技術及び課題） 従来、シャワー装置として壁面の所定高さに固定した
固定シャワーノズルと、ハンガー等を介して壁面に脱着
自在に係止したハンドシャワーノズルとが知られてい
る。

しかしながら従来の固定シャワーノズルを用いた場合
には、体の全身にシャワーを浴びるためには、体を動か
す必要があり、またシャワーを浴びる時間も長くかかる
という不具合があった。

またハンドシャワーノズルを用いた場合には、ハンド
シャワーノズルを持つために片手が拘束されるととも
に、ハンドシャワーノズルに連結されるホース等が煩わ
しく、また固定シャワーノズル同様シャワーを浴びる時
間が長くかかるという不具合があった。

そこで本考案の目的は、シャワーノズルを固定したま
まで、且つ体をほとんど動かすことなく短時間で全身に
シャワーを浴びることが出来るシャワー装置を提供する
にある。

（課題を解決するための手段） 上記目的を達成すべく本考案は、内部に配管系を収納
する中空状の装置本体を設け、この装置本体の両側部か
ら平面視Ｖ型に管状アーム部材を突設し、この管状アー
ム部材に使用者に向う内向きのシャワーノズルを夫々設
け、このシャワーノズルに管状アーム部材に対して回動
自在のグリップを形成した。又、グリップ部の回動によ
りシャワーがオン・オフされる様にした。

（作用） 装置本体の両側部から平面視Ｖ型に管状アーム部材を
突設し、この管状アーム部材に内向きのシャワーノズル
を夫々設けたため、使用者の両側方から湯水を噴出する
ことが出来る。

又、シャワーノズルから噴出される湯水を受けながらグ
リップ部を回動することで、湯水の噴出方向を調整す
る。

（実施例） 以下に本考案の好適実施例を添付図面に基づいて説明
する。

第１図は本考案に係わるシャワー装置を備えたユニッ
トバスの縦断面図、第２図は同横断面図である。

第１図及び第２図に示すように、本実施例に係わるシ
ャワー装置を設置したユニットバスは、浴槽１及び該浴
槽１に隣接する洗い場２を囲周する如く側壁3A,3B,3C,3
Dを建付け、該側壁3A,3B,3C,3D上部に天井パネル４を載
設して浴室を画成している。

前記洗い場２は、浴槽載置部21とともに一体成形され
て床パン20を構成しており、該床パン20は、アジャスタ
ボルト22…を備える支持台23…上に載置され、床パン20
の水平及び躯体の床Ｆからの高さの調整はアジャスタボ
ルト22…を回動させて行う。

また側壁3A,3B,3C,3Dは、床パン20の外周縁部に設け
られる壁部ユニット載置部25に平板状壁部ユニット3Uの
下面を載置して建付けることにより構成されている。そ
して側壁3A,3Bのなすコーナー部にはシャワー装置５を
配設する。

尚図中、11は浴槽用湯水混合栓、24は排水トラップ、
3Eはコーナー窓、、3Fは出入口用のドアである。

第３図はシャワー装置の全体斜視図、第４図はシャワ
ー装置の使用状態を示す正面図である。シャワー装置５
は、縦長の中空状をなす装置本体51と、この装置本体51
の両側部に夫々設けた管状アーム部材71,73とからな
る。

前記装置本体51は、上端に表面5A側に突出する突出部
52を有し、この突出部52の下面53には使用者Ｍの頭部Ｈ
に向かって湯水を吐出するヘッドシャワーノズル54及び
湯水を霧状に吐出するミストシャワーノズル55を有す
る。

前記装置本体51の表面5Aの略中央には、湯と水の混合
割合を変えて温度調整する湯水混合栓57と、シャワーの
吐出量を調整する流量調整用の開閉弁56とを有する。

また前記装置本体51の下端には表面5A側に突出する突
出部58を有し、この突出部58の上面59には使用者Ｍの腰
部Ｗに向かってシャワーを吐出するヒップシャワーノズ
ル60を有し、また先端面には使用者Ｍの足Ｆに向かって
下向きのシャワーを吐出するフットシャワーノズル61を
有する。

一方前記装置本体51の両側部51R,51Lに有する一対の
管状アーム部材71,73はコ字形状をなし、開放端側で装
置本体51に連結される。そして一対の管状アーム部材7
1,73には夫々垂直部に使用者Ｍの胸Ｂに向かってシャワ
ー吐出するバストシャワーノズル74を有する。

第５図は第４図中Ｖ−Ｖ線断面図を示し、管状アーム
部材71にはグリップ部72が回動自在に取り付けられてい
る。このグリップ部72には外周に滑り止めの多数の突部
81…を有し、またシャワー噴出用の多数の孔82…が形成
されている。そしてこの孔82…はグリップ部72が第５図
の状態のときに管状アーム部材71の開孔710を介して管
状アーム部材71の内部711と連通する。このときに管状
アーム部材71の内部を流通する湯水が孔82…から噴出す
る。

このときグリップ部72…を回動することにより湯水噴
出方向を調整することが出来る。またグリップ部72を約
180°回転することにより湯水の噴出を止めることが出
来る。管状対73も管状アーム部材71と同様に構成され
る。

また本実施例の如く管状アーム部材71,73の挟角を90
°のＶ型とすることにより、コーナー部の壁面3A,3Bに
沿わすことが出来、スペース上有利である。

またヘッドシャワーノズル54、ミストシャワーノズル
55、バストシャワーノズル74、ヒップシャワーノズル6
0、フィットシャワーノズル61、開閉弁56、湯水混合栓5
7、給湯口及び給水口を連結する配管系63は、筒状本体5
1内に収納される。

尚図中、69は取付部分を保護するカバー部材であり、
このカバー部材69により装置本体51の裏面5Bと側壁3A,3
Bとの間をスパナを挿入可能な程度に離間させることが
出来る。

（考案の効果） 以上の説明で明らかな如く本考案によれば、装置本体
の両側部から平面視Ｖ型に管状アーム部材を突設し、こ
の管状アーム部材に内向きのシャワーノズルを夫々設け
たため、シャワーノズルを固定したままで、且つ身体を
動かすことなくグリップ部を回動させて湯水の噴出方向
を調整し、短時間で全身にシャワーを浴びることが出来
る。又、グリップ部の回動によりシャワーがオン・オフ
されるので、シャワーノズルに対して最適の位置に身体
を置いてからシャワーを噴出させることが出来、シャワ
ーノズルから離れた場所に調整スイッチを設けたものと
比べて、湯水を無駄に流さずに使用出来る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係るシャワー装置を備えたユニットバ
スの縦断面図、第２図は同横断面図、第３図はシャワー
装置全体の斜視図、第４図はシャワー装置の使用状態を
示す正面図、第５図は第４図中Ｖ−Ｖ線断面図である。 尚図中、51は装置本体、63は配管系、71,73は管状アー
ム部材、72,74はシャワーノズル、Ｂは胸部、Ｍは使用
者である。

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】内部に配管系を収納する中空状の装置本体
   を設け、この装置本体の両側部から平面視Ｖ型に管状ア
   ーム部材を突設し、この管状アーム部材に使用者に向う
   内向きのシャワーノズルを夫々設け、このシャワーノズ
   ルに前記管状アーム部材に対して回動自在のグリップが
   形成されていることを特徴とするシャワー装置。
2. 【請求項２】前記グリップ部の回動によりシャワーがオ
   ン・オフされることを特徴とする請求項１のシャワー装
   置。