JPH0136466Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） この発明はバスルーム、シヤワールーム等の室
に配設されるシヤワー装置に係り、特にそれ等室
内に配設されている握りバーを利用したシヤワー
装置に関する。

（従来の技術） 従来、バスルーム、シヤワールーム等の室に配
設されるシヤワー装置においては、シヤワー専用
ヘツドが壁面に固定的に、或いはフレキシブルホ
ース等を介して取り付けられ、そのシヤワー専用
ヘツドの噴出孔から湯又は水（以下単に湯とす
る）が噴出するようにされている。

（考案が解決しようとする問題点） ところが、前者の形式のシヤワー装置、つまり
シヤワー専用ヘツドが壁面に固定される固定式の
装置においては、シヤワー専用ヘツドが頭上に設
置されてシヤワーが下方に向けてのみ噴出するよ
うにされているため、噴出されたシヤワーがボデ
イー部分に当たらない不具合がある。

一方、後者のシヤワー装置、つまりシヤワー専
用ヘツドがフレキシブルホースを介して壁面に取
り付けられている形式のシヤワー装置において、
シヤワー専用ヘツドを手にもつて移動させること
により、ボデイー部分に対してもシヤワーを当て
ることができるが、この場合には一方の手が塞が
れてしまう問題がある。

また、これら何れの装置においても、シヤワー
専用ヘツドの、シヤワーを噴出させる部分が円形
若しくはそれに近い形をしているため、噴出され
たシヤワーは身体の一部にスポツト的に当たるだ
けであり、身体を洗う際の効率において、或いは
身体に対するマツサージ機能において充分でない
不具合がある。

（問題点を解決するための手段） 本考案はこのような問題点を解決するために為
されたものであり、その要旨とするところは、バ
スルーム、シヤワールーム等の室の内部に配設さ
れた身体支持用の握りバーの内部に通水路を設け
て、該通水路を給水管に接続するとともに、該通
水路に連通する複数の噴出孔を前記握りバーの表
面に形成し、それ等噴出孔から湯又は水を噴出さ
せるようにしたことにある。

（作用） この握りバーは、身体のボデイー部分に対向す
る位置若しくはその近傍に設けられており、且つ
その軸線にほぼ直角な横方向に湯（水）を噴出す
ることとなるため、人はこの握りバーを握つた状
態で、或いは両手をフリーにした状態で握りバー
からのシヤワーをほぼ正面からボデイー部分に浴
びることができる。しかも、握りバーは一定の長
さを有することから、広い範囲に亙つてシヤワー
を浴びることができるのである。

（実施例） 次に本考案の実施例を図面に基づいて詳しく説
明する。

第１図はユニツトバスルームの内部を示したも
のであり、図において１０は側壁を、１２は防水
床を、１４は浴槽を夫々示している。また、１６
は洗面カウンターであり、１８は洗面器、２０は
洗面器用の混合水栓である。

洗面器１８の側方、浴槽１４の上部にはシヤワ
ー装置２２が配設されている。このシヤワー装置
２２は、図示しない給水管に接続されたフレキシ
ブルホース２４と、シヤワー専用ヘツド２６と、
混合水栓２８とを備え、この水栓２８の操作によ
つて適当な温度の湯（水）を適量噴出する。

一方、浴槽１４の上方に位置する部位には、握
りバー３０が配設されている。握りバー３０は人
のボデイー部分に対向する高さ位置において、側
壁１０に平行且つ上下方向に配向され、その両端
が側壁１０に固定されている。この握りバー３０
は第２図に示すように、内部が中空とされてお
り、且つ側壁１０の壁面とは反対の側にその中空
内部（通水路）に連通する複数の噴出孔３２が設
けられている。またその両端部は側壁１０の側に
曲げられており、その曲げられた両端部のうちの
一方が接続金具３４、締付ナツト３６、ワツシヤ
３８を介して側壁１０に固定され、且つ側壁１０
の裏面に配設された給水管３９（第１図参照）に
接続されている。そして、その接続管３９にはコ
ツク４１が設けられ、握りバー３０への給湯
（水）、遮断及び給湯（水）量の調節が為されるよ
うになつている。なお、第２図において４０はわ
ん座である。

以上のように構成された上記シヤワー装置にあ
つては混合水栓２８の操作ノブをひねればシヤワ
ー専用ヘツド２６から適量の湯（水）が噴出され
るとともにコツク４１の操作によつて握りバー３
０からの湯（水）が噴出される。この握りバー３
０は人が立つた状態においてほぼボデイー部分に
向き合う位置に位置し、且つ水平方向に湯（水）
を噴き出すため、人は握りバー３０によつて体を
支持しつつボデイー部分に正面から直接的にシヤ
ワーを浴びることができる。一方、シヤワー専用
ヘツド２６からの湯（水）は頭上から、或いはこ
れを移動させることによつて各方向から各部に浴
びせられる。すなわち、本装置を用いれば身体に
万遍なくシヤワーを浴びることができ、そのマツ
サージ効果の点においても高められるのである。

この実施例は、本考案を、浴室に設置される握
りバーに適用した例であるが、本考案はシヤワー
ルームに設置される握りバーに適用することも可
能である。第３図はその一例を示している。この
図において、４２はシヤワールームの側壁に固設
されたシヤワー専用ヘツドであり、また４８及び
４６は夫々給水管、洗い場用吐水口である。

またこの側壁１０には一対の握りバー５０，５
２が一定距離隔てて固設されている。握りバー５
０，５２は前記実施例と同様、内部が中空とされ
るとともに、シヤワー専用ヘツド４２の下に人が
立つた場合において、ほぼそのボデイー部分に向
つて開口する複数の噴出孔５３がその表面に形成
されている。この２つの握りバー５０，５２は連
結管５４，５６によつて給水管４８に接続されて
いる。またその接続部分にはコツク５８が配設さ
れ、それ等握りバー５０，５２及びシヤワー専用
ヘツド４２への給湯（水）の調節が為されるよう
になつている。

このシヤワー装置においては、シヤワー専用ヘ
ツド４２の下方に立つてコツク５８を操作するこ
とにより、頭上及び正面からシヤワーを浴びるこ
とができ、効果的に身体を万遍なく洗い、またマ
ーサージすることができる。しかも、本装置にあ
つては、シヤワールームにもともと備え付けられ
る握りバー５０，５２、更には専用のシヤワーへ
ツド４２に給水するための給水管４８をそのまま
利用しているため、装置を構成するための部品点
数が少なくて済む利点がある。

なお、本考案において、握りバーは様々な形態
のものを用いることが可能である。第４図乃至第
６図はその一例を示したものである。このうち、
第４図は握りバー６０を回転可能にしたものであ
つて、湯（水）の噴出方向をその軸線周りに回転
させ得る特徴がある。第５図及び第６図は夫々正
面形状をＬ字形、コ字形にした握りバー６２乃び
６４を示したものである。

以上、本考案の実施例を詳述したが、本考案は
その他様々な態様で実施することが可能である。
例えば、本考案は前記ユニツトバスルーム或いは
ユニツトシヤワールーム内に設置される握りバー
に対してのみ適用されるものではなく、その他の
形式のものに対しても適用可能であるし、シヤワ
ー専用ヘツドからのみシヤワーを噴き出す従来の
シヤワー装置と切り離して独立に配設することも
可能である。また、握りバーは側壁に固設された
ものだけに限定されるものではなく、他の形態で
設けられたものであつてもよい。

その他本考案はその主旨を逸脱しない範囲にお
いて当業者の知識に基づき様々な変更を加えた形
態で実施することが可能である。

（考案の効果） 以上詳述したように、本考案のシヤワー装置に
よれば、握りバーから噴出されたシヤワーをほぼ
正面からボデイー部分に浴びることができるため
ボデイー部分を効率良く洗うことができ、またマ
ツサージすることができる。しかもこの握りバー
はバスルーム、シヤワールーム等の室にもともと
設置されるものであることから、部品点数をそれ
ほど増さずに済み、また、室内の繁雑感を増すこ
ともない。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例であるシヤワー装置
を含むユニツトバスルーム内の斜視図である。第
２図は第１図におけるシヤワー装置の要部拡大断
面図である。第３図は本考案の他の実施例である
シヤワー装置の斜視図であり、第４図乃至第６図
は本考案に用いられる握りバーの他の形態を示す
要部斜視図である。 ３０，５０，５２，６２，６４：握りバー、３
９，４８：給水管、２６，４２：シヤワー専用ヘ
ツド、５３：噴出孔。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) バスルーム、シヤワールーム等の室の内部に
   配設された、身体支持用の握りバーの内部に通
   水路を設けて該通水路を給水管に接続するとと
   もに、該通水路に連通する複数の噴出孔を前記
   握りバーの表面に形成し、それら噴出孔から湯
   又は水を噴出させるようにしたことを特徴とす
   るシヤワー装置。 (2) 前記通水路が、前記室内に配設されているシ
   ヤワー専用ヘツドに給水するための給水管に接
   続され、該シヤワー専用ヘツドと前記握りバー
   とから湯又は水が噴出するようにされている実
   用新案登録請求の範囲第１項記載のシヤワー装
   置。