JPH0332310Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は縦長のシヤワー塔体に複数個の吐出口
を設け、無理な姿勢をとることなく体全体に湯を
かぶることができるシヤワー装置に関するもので
ある。

（従来の技術） 本件出願人は上記したシヤワー装置を先に実願
昭60−163954号実開昭63−15886号公報として提
案したが、かかるシヤワー装置では各吐出口に選
択的に温水を供給する必要上各吐出口に至る水路
に電磁弁を設け、又使用停止時における各水路内
で冷却された滞留水の初期吐出を防止する為、各
水路の上流側水路に元電磁弁を介設すると共に元
電磁弁下流側の水路に排水電磁弁を介設した排水
路を接続して、使用停止時にはこれら電磁弁を開
閉させて水路内の排水を行う必要がある。

（考案が解決しようとする問題点） しかしながら、上記した構成においてこれらの
電磁弁を直動式電磁弁で構成すると各吐出口への
温水の選択供給時に弁体に過大な背圧力が加わつ
て該電磁弁を開弁することができない。又上記電
磁弁をパイロツト式電磁弁とした場合には上記開
弁不能となる問題はないが、排水時には該電磁弁
下流水路内は排水が困難である。

（問題を解決するための手段） 本考案は上記した問題点を解決せんとしたもの
であり、かかる目的を達成するために本考案は縦
長のシヤワー塔体の複数個の吐出口を設け、各吐
出口に至る水路の上流側に元電磁弁を介設し、元
電磁弁下流側水路には排水電磁弁を介設した排水
路を接続すると共に、上記各吐出口に至る水路に
夫々パイロツト式電磁弁と直動式電磁弁とを並列
接続した構成としてある。

（作用） 使用時には元電磁弁を開、排水電磁弁を閉とす
ることにより温水は各水路に供給され、この時任
意の吐出口に温水を供給する場合はその水路に設
けたパイロツト式電磁弁を通電開放するのであ
る。使用停止時には元電磁弁を閉、排水電磁弁を
開とすると共に水路に設けた直動式電磁弁を通電
開放すれば、元電磁弁下流の水路内の水も排水さ
れる。

（実施例） 以下本考案の実施例を図面に基づいて具体的に
説明する。

第１図、第２図において、１は浴室に設置固定
するシヤワー塔体で、塔体表面には縦列に複数個
シヤワー吐出口２，３，４，５，６を設けてあ
る。このシヤワー吐出口は平面〓形状の両袖斜面
部に位置している。８，９，１０は前記複数個の
シヤワー吐出口のうちの一部でかつ吐出口近傍に
設けた吐出スイツチであり、湯の吐出開閉を行な
う図示しない制御回路と結線されており、選択し
た吐出スイツチのONにより吐出湯の吐出個数即
ち吐出高さが指定出来るようになつている。

１１は湯湯の調節、吐出シーケーンスを選定で
きる操作部、１２はエアマツサージシヤワー等多
機能シヤワー吐出口、１３は打たせ湯の吐出口で
ある。

このシヤワー塔体１への湯、水の供給は第３図
に示すようにシヤワー塔体１の裏面側で配管によ
り行なわれる。図中、１４はシスターン、１５，
１６は直列接続した給湯機である。１７は給水本
管、１８は給湯本管、１９は給湯機の給水側へ湯
を戻す戻し管である。２１，２２はポンプ、２３
は逆止弁である。２４は給水本管１７と給湯本管
１８とを接続した湯水混合弁で、流出側に設けた
温度検出器２５の検出温度により設定温度の温水
が流出するように制御される。２６は元電磁弁、
２７は排水電磁弁、２８は流量制御弁である。流
量制御弁２８は流量検出器２９の検出流量により
設定流量となるよう制御され、流量制御弁２８か
ら前記したシヤワー吐出口２等へ水路３０を介し
て給湯される。３１は各水路３０に介設した電磁
弁である。

３３，３４は夫々給水本管１７と給湯本管１８
から分岐せしめた分岐水管並びに分岐給湯管であ
り、こ分岐水管３３と分岐給湯管３４には末端に
接続さた水栓の開栓を検出する為の圧力スイツチ
３５と閉栓を検出する為の流量スイツチ３６を設
けてある。尚、以上シヤワー装置の動作は図示し
ない台所等に設置した運転スイツチの投入でポン
プ２２が駆動し給湯本管１８と戻り管１９の間で
設定温度（70℃）の湯を循環させながら生成させ
るのである。シヤワー塔体１の不使用時元電磁弁
２６は閉、排水電磁弁２７は開、後述する直動式
電磁弁３１ｂは一定時間開となつた後閉止されて
おり、従つて元電磁弁２６以降の水路内は排水さ
れている。次に例えばかぶり湯を使用する場合に
は操作部１１の吐出シーケンスメニユ、即ちかぶ
り湯、打たせ湯、シヤワー、ボデイシヤワー、ハ
ンドシヤワーの各メニユーのうちかぶり湯を選択
し、かつ湯温と流量を設定すればポンプ２１が動
き、ポンプ２２が停止して元電磁弁２６が開、排
水電磁弁２７が閉、シヤワー吐出口２〜６への後
述するパイロツト式電磁弁３１ａが開となり、湯
水混合弁２４により湯温が、流量制御弁２８によ
り流量が設定値に制御されて供給される。尚上記
したかぶり湯において、シヤワー吐出スイツチ８
〜１０の操作によりかぶり湯時のかぶり湯高さを
設定できる。

第４図は電磁弁３１の断面図を示したもので、
水路３０に並列に介設されたパイロツト式電磁弁
３１ａと直動式電磁弁３１ｂとからなる。パイロ
ツト式電磁弁３１ａは流入路４７と流出路４８を
有する単一の弁主体４９に形成した弁座５０を開
閉するダイヤフラム弁体５１と、該弁体５１に設
けた開口５２をコイル５３の通電により駆動され
て開放するプランジヤー５４から成る。尚５５は
ダイヤフラム弁体５１に設けた開孔である。又直
動式電磁弁３１ｂは上記弁主体４９に形成された
弁座６０を開閉する弁体６１と、該弁体６１を取
着してコイル６３の通電により駆動されて弁座６
０を開放するプランジヤー６４から成る。

以上の構成において、その動作を更に詳細に説
明すると、前記かぶり湯メニユーの選択時先ずポ
ンプ２２が停止し、ポンプ２１が駆動すると共に
元電磁弁２６を開、排水電磁弁２７が開となる。
そして一定時間経過後に排水電磁弁２７が閉とな
り、かつ下方のシヤワー吐出口６からシヤワー吐
出スイツチ８〜１０で設定した高さのシヤワー吐
出口２〜４まで各シヤワー吐出口に至る水路３０
のパイロツト式電磁弁３１ａが順次通電開放され
て、かぶり湯が行われる。そしてかぶり湯使用停
止時には停止操作で先ず元電磁弁２６を閉とした
一定時間後にポンプ２１を停止し、かつパイロツ
ト式電磁弁３１ａを閉とする。かかる停止状態が
設定時間継続した場合には排水電磁弁２７並びに
直動式電磁弁３１ｂを開とするのであり、この動
作により元電磁弁２６以降の水路内の滞留水は排
水路６６より排水されるのである。

（考案の効果） 以上説明したように本考案によれば無理のない
姿勢でしかも冷水吐出のない快適なシヤワーが得
られるのである。

尚本実施例のようにパイロツト式電磁弁と直動
式電磁弁とをその各弁座並びに入出路を単一の弁
主体に形成した一体化した構成のものを用いれ
ば、電磁弁が小型化しかつ価格的にも安価とな
り、従つてシヤワー装置の小型化並びに低価格化
に寄与することができる。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例を示したもので、第１
図は全体正面図、第２図は全体側面図、第３図は
シヤワー塔体と熱源との関係を示す全体構成図、
第４図は要部断面図である。 １……シヤワー塔体、２……吐出口、３……吐
出口、４……吐出口、５……吐出口、６……吐出
口、１２……吐出口、１３……吐出口、３０……
水路、２６……元電磁弁、２７……排水電磁弁、
３１ａ……パイロツト式電磁弁、３１ｂ……直動
式電磁弁、６６……排水路。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 縦長のシヤワー塔体に複数個の吐出口を設け、
   各吐出口に至る水路の上流側に元電磁弁を介設
   し、元電磁弁下流側水路には排水電磁弁を介設し
   た排水路を接続すると共に、上記各吐出口に至る
   水路に夫々パイロツト式電磁弁と直動式電磁弁と
   を並列接続してあることを特徴とするシヤワー装
   置。