JP2520292Y2 - シャワー装置 - Google Patents

シャワー装置

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JP2520292Y2
JP2520292Y2 JP6074690U JP6074690U JP2520292Y2 JP 2520292 Y2 JP2520292 Y2 JP 2520292Y2 JP 6074690 U JP6074690 U JP 6074690U JP 6074690 U JP6074690 U JP 6074690U JP 2520292 Y2 JP2520292 Y2 JP 2520292Y2
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一男 平石
勝 在津
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東陶機器株式会社
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【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この考案はシャワー装置におけるシャワー吐水用の開
閉弁からシャワー吐水口までの給湯路内に残留する低温
水のすて水を行なうシャワー装置に関する。
(従来技術) 第5図は多数のシャワー吐水口を具備する従来のシャ
ワー装置を示している。このシャワー装置は給湯源(図
示せず)からの給湯を第1給湯路(102)を介して湯水
混合栓(101)の給湯口に供給し、上記湯水混合栓(10
1)にて任意の温度に混合した給湯を2系路(103a)(1
03b)に分岐される第2給湯路(103)を介して9個の各
吐水用電磁弁(104)に供給している。
各吐水用電磁弁(104)は排水弁(105)と一対になっ
て並列状に設置され、両弁(104)(105)の下流側には
各種のシャワー吐水口(S1)〜(S5)に連絡する第3給
湯路(106)が接続されている。
湯水混合栓(101)の湯側逆止弁(110)の手前には必
要時に第1給湯等(102)内の給湯を給湯源に向けて戻
す循環路(111)が配管されている。
第2給湯路(103)に設けられる(112)は止水用バル
ブであり、該バルブ(112)の下流側からは1本の排水
路(108)を分岐させ、この排水路(108)の途中に排水
弁(109)が設けてある。
そして、第1給湯路(102)から供給される給湯を混
合栓(101)によって給水路(107)の水と適宜温度に混
合した後に第2給湯路(103)に供給し、使用時に任意
の吐水用電磁弁(104)を開弁することで第3給湯路(1
06)を通して所定のシャワー吐水口(S1)〜(S5)から
吐水されるものである。
ところで、各シャワーを使用した後の時間経過に伴な
って、第3給湯路(106)を初め各給湯路内に残留する
給湯の温度が低下してしまう。従って、時間を置いて次
にシャワーを使用すると、上記第3給湯路(106)内の
低温水が最初にシャワー吐水口(S1)〜(S5)から吐水
され使用者が浴びてしまうことになる。
上述した様に、第3給湯路(106)内の低温水が混合
栓以降に供給されて吐水されるのを防止する為には、第
3給湯路(106)内の給湯をシャワーの使用前に温い新
たな給湯に入れ換える必要がある。
前記したシャワー装置では、給水混合栓(101)以降
の第2,第3両給湯路(103)(106)内に残る給湯を、第
2給湯路(103)上流側の止水用バルブ(112)を閉弁さ
せて湯水混合栓(101)からの給湯を止水した上で各排
水弁(105)及び(109)を開弁することにより、1本の
排水路(108)からすて水している。
尚、上述した様に1本の排水路(108)から排水する
ことによって行なう給湯の入れ換えを水抜き方式のすて
水と称している。
〔考案が解決しようとする課題〕
しかし、上記したシャワー装置のすて水構造にあって
は、止水バルブ(112)を開弁させて湯水混合栓からの
給湯を止めた上で第2及び第3給湯路(103)(106)内
の残水を1本の排水路(108)から排水するものである
から、すて水にかなりの時間がかかってしまう問題があ
った。
また、各シャワー使用中において特定のシャワーだけ
が使用されない時間が経過すると、そのシャワー吐水口
に連絡する第3給湯路(106)内に残る給湯の温度が低
下してしまうが、このシャワーのすて水だけを行なうこ
とはできないので、次に該シャワーを使用する際には残
留低温水をそのまま吐水させるか、若しくは上記した様
に止水用バルブ(112)を開弁させてシャワー使用を中
止した上で第2,第3両給湯路(103)(106)内全系統の
すて水を行なわなければならなかった。
また、上記したすて水用の排水弁(105)(109)にお
いてはすて水を行なう際の手順に合わせて開弁,閉操作
を行なう必要があるので、各吐水用電磁弁(104)と同
様に電磁弁にて構成し、これを制御部(図示せず)から
の動作制御によって必要時に作動させている。上記した
様に、すて水用排水弁(105)(109)の作動を電磁弁と
制御部とを連繋させた構成にあっては、すて水用の排水
弁(105)(109)を所望のタイミングにて自由に作動さ
せることができる利点があるが、制御手段や電磁弁が必
要になるので、製造コストや運用コストが高くなること
は避けられない。
本考案は、開閉弁からシャワー吐水口までの第3給湯
路内のすて水構造を第2給湯路より独立させることで、
各シャワー使用中において夫々のシャワー毎に第3給湯
路内のすて水を行なえる様にすると共に、機械的構造だ
けで作動する排水弁によりシャワーの止水を行なう度に
第3給湯路内に残る給湯をすて水させ、これにより、適
温のシャワー吐水を即時に行なえる様にすること、さら
には、第3給湯路に関するすて水構造のコストを低減さ
せることを目的とするものである。
(課題を解決する為の手段) 上記した課題を解決する為に本考案のシャワー装置
は、給湯源とシャワー吐水口とを開閉弁を介して接続し
たシャワー装置において、該開閉弁の二次側に前記シャ
ワー吐水口に到る給湯路から分岐した排水路を設け、さ
らに該排水路には上記給湯路との連通/遮断するための
すて水用の排水弁を設け、該排水弁は弁体部、弁座部お
よび該弁体部を該弁座部から離脱方向に付勢する弾性体
とにより構成し、開閉弁開時は前記弾性体の力に抗し
て、給湯源からシャワー吐水口に流入する水圧により前
記弁体部を前記弁座部に着座させるようにしたものであ
る。
(作用) 以上の手段によれば、給湯源から開始弁に供給される
給湯は、給湯路を介してシャワー吐水口に供給され吐水
される。また、上記開閉弁の二次側の給湯路からは排水
路が分岐され、その排水路にすて水用の排水弁が設けて
ある。
排水弁の弁体部は、弾性体の付勢力によって常時開弁
方向へ付勢される。そして、シャワー使用の際にシャワ
ー開閉弁が開弁されて吐水が開始されると、給湯路内に
加わる流動圧力が弁体部の1次側に加わって該弁体を閉
弁させ、すて水用排水弁を閉じる。
また、吐水が止められると、上記弁体部の1次側に加
わる圧力が湯路内に残る給湯の重量に伴なう圧力だけに
なるので、弁体部は弾性体の付勢力によって開弁され、
給湯路内二次側の残留湯が排水弁を通過して排水され
る。
(考案の効果) 本考案は以上の様に、各開閉弁とシャワー吐水口とを
連絡する給湯路二次側に制御手段や電磁弁を用いること
なく夫々機械的に独立して作動するすて水用の排水弁を
設けることにより、二次側給湯路内の水抜きを行なえる
様にしたものである。従って、従来のものの様に、二次
側湯路内の低温湯を一次側給湯路を通してからすて水す
る必要がなくなり、吐水を止めたシャワーの二次側給湯
路から短時間のうちにすて水を行ない、路内を空の状態
として次の使用に備えることができる。従って、毎回の
使用にシャワーから少しの温度低下もない適温の給湯を
即時に吐水させることが可能となる。
また、二次側湯路内の残留湯のすて水を行なう排水弁
は、制御手段や電磁弁を用いることなく機械的に独立し
て作動する様に構成してあるので、シャワー装置におけ
る二次側給湯路のすて水構造に伴なう製造コストと運用
コストを低減することができる。
さらに、上記すて水用の排水弁は、シャワー吐水中に
おいて二次側給湯路内を流れる給湯の流動圧が弁体部の
閉弁力を増大する方向に作用するので、高い流動圧力が
加わる吐水中においても弁体の密閉力が流動圧力に比例
して増大され、これにより、吐水中に生じ易い排水弁か
らの逆流を確実に防止することができる。
(実施例) 以下、本考案の一実施例を図面に基づいて説明する。
第2図は本考案のシャワー装置(A)を示し、パネル
化した塔体(A′)の両側及び上下の夫々の個所に多種
類のシャワー(a1)〜(a6)を備えている。
第1図は上記シャワー装置(A)の給湯及びすて水の
配管系路を簡略化して示す図であり、給湯源(1)から
シャワー装置(A)の湯水混合栓(3)までの間を第1
給湯路(2)によって連絡している。また、上記湯水混
合栓(3)の2次側には2系路に分岐する第2給湯路
(7)が接続され、両分岐路(7a)(7b)には夫々6個
及び5個のシャワー吐水用の電磁弁(8a)(8b)が並列
状に接続されている。そして、これら電磁弁(8a)(8
b)の2次側に夫々接続される第3給湯路(9a)(9b)
は各シャワー吐水口(a1-1)〜(a6-2)に連絡してい
る。
ここで各シャワー吐水口(a1-1)〜(a6-2)について
説明すると、第1図中(a1-1)(a1-2)(a1-3)は塔体
(A′)上部に設置したオーバーヘッドシャワー(a1
のスプレー吐水口,ソフト(泡沫)吐水口,マッサージ
吐水口の各吐水口であり、実際には3個の各吐水口が第
2図にて示す様な1個のオーバーヘッドシャワー(a1
に組み込まれた状態で構成されている。
(a2)は上記オーバーヘッドシャワー(a2)の両側部
に配置されるミクロシャワー吐水口であり、シャワー水
を霧状に吐水するものである。
塔体(A′)両側の上方に設けられる(a3-1)(a3-
2)は打たせ湯(a3)の吐水口であり、シャワー水を上
方へ向けて放水することにより玉状となって落下する湯
を使用者の肩等に対して滝状に当てて使用するものであ
る。
(a4-1)(a4-2)はボディシャワー(a4)の吐水口で
あり、スプレー吐水口(a4-1)と継続(マッサージ)吐
水口(a4-2)の2種類の吐水口を2個1組として塔体
(A′)両側の上下2個所に配設し、塔体(A′)の前
に立つ使用者に向けられている。
塔体(A′)下方の台状部に設けた(a6-1)(a6-2)
はアンダーシャワー(a6)吐水口であり、上方へ向けて
吐水されるシャワー水にて足の裏等をマッサージする。
尚、塔体(A′)側部に取外し自在に設置されるハン
ドシャワー(a5)は上記した各シャワーを併用したり、
頭髪をシャンプーする際に使用するものである。
一方、給湯源(1)の構成は仕様によって給湯機(1
a)から直接給湯が成される場合と、給湯機(1a)から
の給湯を給湯タンク(1b)内に貯湯してから給湯する場
合があるが、本実施例の場合はその後者のものであり、
給湯機(1a)にて加熱した湯を給湯タンク(1b)内に貯
湯し、さらに加圧ポンプ(15)を介して増圧した状態で
第1給湯路(2)から湯水混合栓(3)に向けて供給し
ている。
湯水混合栓(3)は手動式のサーモスタットミキシン
グバルブを用いており、前記第1給湯路(2)を該給湯
混合栓(3)の給湯口に接続すると共に、給水タンク
(25)に連絡する給水路(10)を同湯水混合栓(3)の
給水口に接続し、さらに、上記第1給湯路(2)と給水
路(10)における湯済混合栓(3)の上流側には夫々止
水栓(16),ストレーナ(17),逆止弁(18)が順に設
けてある。
また、湯水混合栓(3)にて所望の温度に混合された
給湯は第2給湯路(7)の分岐路(7a)(7b)内に供給
され、各電磁弁(8a)(8b)が開弁されると第3給湯路
(9a)(9b)を介して各シャワー吐水口(a1)〜(a6
より吐水される。
本実施例のシャワー装置(A)においては、第1給湯
路(2)と第2給湯路(7)が夫々に独立して流動方式
による水すて構造を備え、そして、第3給湯路(9a)
(9b)が後述する排水弁(11a)(11b)によって行なう
水抜き方式のすて水構造を具備している。
先ず、第1給湯路(2)における湯水混合栓(3)給
湯口の直前にはすて水用の排水栓(4)が接続してあ
る。
排水弁(4)は後述する制御部(図示せず)によって
開閉動作を制御している。また、この排水弁(4)の2
次側には排水路(5)を接続し、これを装置(A)下部
に配置した排水口(6)に連絡させてある。
さらに、第1給湯路(2)の排水弁(4)の直上流部
には排水弁(4)の開閉動作制御を行なう制御部(図示
せず)と連繋する温度サーミスタ(19)が設けてあり、
この温度サーミスタ(19)にて第1給湯路(2)内の湯
温を測定し、その測定情報を前記制御部に対して送って
いる。
上記第1給湯路(2)から湯水混合栓(3)に供給さ
れた給湯は、該湯水混合栓(3)内によって給水路(1
0)からの給水と任意の温度に混合されて第2給湯路
(7)に流れ込む。
第2給湯路(7)は複数の系路、例えば2系路の分岐
路(7a)(7b)に分岐させ、この両分岐路(7a)(7b)
には、同分岐路(7a)(7b)内を通過する給湯の流量を
測定する水量センサ(14a)(14b)と、その流量を調節
する流量調節バルブ(13a)(13b)及び分岐路(7a)
(7b)内の湯温を測定する温度サーミスタ(22a)(22
b)が上流側から順に設置させてある。
一方の分岐路(7a)には前記したオーバーヘッドシャ
ワー(a1)の3つのシャワー吐水口(a1-1)(a1-2)
(a1-3)、打たせ湯吐水口(a3-1)(a3-2)、ハンドシ
ャワー(a5)の夫々の開閉を行なう6個のダイヤフラム
式の電磁弁(8a)が接続してあり、もう一方の分岐路
(7b)には、ミクロシャワー吐水口(a2)、アンダーシ
ャワー吐水口(a6-1)(a6-2)、ボディシャワー吐水口
(a4-1)(a4-2)用として5個のダイヤフラム式の電磁
弁(8b)が接続してある。
而して、各シャワー(a1)〜(a6)は第2給湯路
(7)の分岐路(7a)側に連絡される(a1)(a3
(a5)と、分岐路(7b)側に連絡される(a2)(a4
(a6)の2系路に分かれることになり、例えば所望する
電磁弁(8a)(8b)を1個ずつ開弁することにより、オ
ーバーヘッドシャワー(a1)とボディシャワー(a4)、
ハンドジャワー(a5)とボディシャワー(a4)の様に、
異なる分岐路(7a)(7b)に連絡するシャワーが同時に
吐水される。さらに、両分岐路(7a)(7b)に供給さる
給湯の流量は流量調節バルブ(13a)(13b)の自動制御
によって夫々の分岐路(7a)(7b)で夫々開弁されるシ
ャワー吐水口(a1-1)〜(a6-2)の種類に対応して最適
流量に調節される。
そして、第2給湯路(7)の分岐路(7a)(7b)の下
流端には電磁弁からなるすて水用の排水弁(20a)(20
b)を設け、これらの弁の2次側に接続した第2排水路
(21a)(21b)を夫々前記した排水路(5)に連絡して
ある。
また、各電磁弁(8a)(8b)と夫々のシャァワー吐水
口(a1-1)〜(a6-2)とを連各する第3給湯路(9a)
(9b)における直下流には電磁弁ではない機械的構造の
すて水用の排水弁(11a)(11b)が設けてあり、これら
排水弁(11a)(11b)の2次側には排水路(12a)(12
b)を接続し、これらを一本ずに集合させた上で共通排
水弁(11c)(11d)介して前記した第2排水路(21a)
(21b)に対して連絡してある。
上記共通排水弁(11c)(11d)は逆流防止用の弁であ
り、各排水弁(11a)及び(11b)に追従して開弁し、集
合した排水を第2排水路(21a)(21b)内に排水させる
ものである。
尚、第1図において、各排水弁(11a)(11b)は簡略
表現の為に電磁弁(8a)(8b)から離れて位置している
ものがあるが、実際には第3図,第4図にて示す様に、
ダイヤフラム式の電磁弁(8a)と機械的構造の排水弁
(11a)とを一体に形成してユニット化してある。
上記ユニット本体(30)の下部には第2給湯路(7)
の分岐路(7a)に接続される接続路(31)が形成され、
電磁弁(8a)の弁座部(32)に連絡し、さらに弁座部
(32)の2次側には第3給湯路(9a)が上方へ向けて形
成されている。
上記弁座(32)にはダイヤフラム式の弁体(33)が着
座し、この弁体(33)がソレノイド(34)のプランジャ
(34a)の退動によって開弁されると、第2給湯路(7
a)からの給湯が第3給湯路(9a)を上昇し、例えばオ
ーバーヘッドシャワー(a1)のスプレー吐水口(a1-1)
に供給されて吐水される。
一方、排水弁(11a)は上記電磁弁(8a)と対向する
様に設置される。内装体(35)は蓋付の筒状体であり、
ユニット本体(30)における電磁弁(8a)とは反対に開
口される装着口(36)内に対して外側から螺嵌させるこ
とによってその内部に弁室(37)を構成する。
弁室(37)は第3給湯路(9a)を挾んで上記電磁弁
(8a)の弁座部(32)と略対向して水平状に構成され、
また、該弁室(37)の上流側にはガイド孔(38)を開孔
させると共に、同弁室(37)下流側には弁座部(39)を
周設し、これに対し弁体(40)を上流側から着座させて
ある。
弁体(40)はその前後面に装着したガイド片(41)
(42)を上記したガイド孔(38)と弁座部(39)の弁座
口(39a)内に内嵌することによってスライド自在に保
持し、1次側の第3給湯路(9a)側へ向けて開弁し、2
次側へ向けて開弁する様になっている。
また、上記弁体の2次側面と蓋壁部内面との間にコイ
ルスプリング(43)を弾装し、弁体(40)を開弁方向へ
向けて所定の力でもって常時付勢している。
コイルスプリング(43)の付勢力は、電磁弁(8a)が
開弁されてシャワー吐水が開始された状態において、第
3給湯路(9a)内で生じる流動圧力により弁体(40)が
受ける閉弁方向への力より小さく、また、止水時におい
て、第3給湯路(9a)内に残る給湯からの水圧により受
ける閉弁方向への力より大きく設定するものである。
従って、シャワー吐水時において弁体(40)は、第3
給湯路(9a)内を流れる給湯からの流動圧を1次側から
受けると、この圧力がコイルスプリング(43)の付勢力
よりも大きいことから2次側へ向けてスライドし、弁座
部(39)に対して押圧される。よって、シャワー吐水中
において排水弁(11a)は閉弁して該弁(11a)からの給
湯の漏出が防止される(第3図)。
また、その際に、弁体(40)に作用する圧力は弁座部
(39)に対する弁体(40)の押圧力を増大させる様に作
用するので、第3給湯路(9a)を通し比較的大きな圧力
でもって給湯が行なわれたとしてもその圧力に比例して
増大する閉弁力により排水弁(11a)からの給湯の漏出
を確実に防止することができる。
そして、シャワーの止水が行なわれて第3給湯路(9
a)内に加わる圧力が該第3給湯路(9a)内に残される
給湯による水圧だけになると、コイルスプリング(43)
の付勢力がその圧力を上回って弁体(40)が開弁し、第
3給湯路(9a)内の残留湯が排水弁(11a)を通過して
排水路(12a)からすて水される(第4図)。
尚、分岐路(7b)側に連絡する各第3給湯路(9b)の
排水弁(11b)と電磁弁(8b)も上記した排水弁(11a)
と電磁弁(8a)のユニットと全く同様に構成されてい
る。
而して、本実施例におけるシャワー装置においては、
各第3給湯路(9a)(9b)の排水弁(11a)(11b)に上
記した様に機械的に作動する構成を用いているので、従
来のものの様に、すて水用の排水弁の作動を電動弁と制
御手段を用いて行なうものと比較すると、製造コストと
運用コストを大幅に低減させることができるものであ
る。
上記シャワー装置においては、シャワー使用後の時間
経過に伴なって第1給湯路(2)内に残る給湯の温度が
徐々に低下していくが、次にシャワー(a1)〜(a6)を
使用とする時に、第1給湯路(2)内の温度が所定の温
度(例えば47℃±3℃)以下に低下していた場合におい
て、制御部(図示せず)は電磁弁(8a)(8b)の開弁を
行なわずに排水弁(4)を開弁させて第1給湯路(2)
内の冷温水を湯水混合栓(3)給湯口の直前からすて水
し、排水路(5)を介して排水口(6)から外部へ排出
する。
すて水がなされるに連れて第1給湯路(2)内が給湯
タンク(1b)から送られる新たな給湯に入れ換えられる
と、同第1給湯路(2)内の湯温が上記した所定温度の
範囲まで上昇し、これを温度サーミスタ(19)によって
検知した制御部は排水弁(4)を閉弁させてすて水が中
止する。
よって、第1給湯路(2)内の給湯が時間経過に伴な
って温度低下した状態においてシャワーが再使用された
場合においても、冷温水の混入しない所定温度の給湯を
湯水混合栓(3)に対して即座に供給することができ
る。
第1給湯路(2)内のすて水が終了して第1給湯路
(2)内の給湯が所定温度以上に保たれたのに引き続
き、第2給湯路(7)の両分岐路(7a)(7b)内に残る
給湯が所定以下の湯温(例えば33℃±3℃)以下であっ
た場合、両分岐路(7a)(7b)の排水弁(20a)(20b)
を所定時間(例えば5秒程度)開弁して排水路(21a)
(21b)からすて水することにより、第2給湯路(7)
内の給湯を設定温度に混合された給湯に入れ換える。
上記した各種のシャワー(a1)〜(a6)は制御部によ
る動作制御によって、例えばオーバーヘッドシャワー
(a1)とボディシャワー(a4)、ハンドシャワー(a5
とボディシャワー(a4)、アンダーシャワー(a6)とオ
ーバーヘッドシャワー(a1)の様に、分岐路(7a)側か
ら給湯を供給させるシャワー(a1)(a3)(a5)と、分
岐路(7b)側より給湯を供給されるシャワー(a2
(a4)(a6)とを1種類ずつ同時吐水し、これらのシャ
ワーの組合わせを使用者の好みに応じて換えながら使用
するのが効果的である。
そして、各シャワー(a1)〜(a6)の第3給湯路(9
a)(9b)内に残る給湯は、使用されたシャワーが止め
られるごとに、その使用したシャワー吐水口(a1-1)〜
(a6-2)の排水弁(11a)(11b)及び(11c)(11d)が
自動的に開弁することにより、第3排水路(12a)若し
くは(12b)からすて水し、第3給湯路(9a)(9b)を
使用後直ぐに空の状態にしておく。これによって、次に
そのシャワー吐水口を使用する際には第2給湯路(7)
からの設定温度の給湯をそのまま吐水することができ
る。
而して、本実施例におけるシャワー装置においては各
第3給湯路(9a)(9b)内のすて水を第2給湯路(7)
のすて水とは関係なく個別に行なうことができるので、
上記した如くシャワー(a1)〜(a6)を繰り返して使用
する場合において、使用が終えたシャワー毎に第3給湯
路(9a)(9b)内の残留給湯のすて水を短時間に済ませ
ながら各シャワー(a1)〜(a6)の使用を続けることが
でき、これによって、どのシャワーからも低温水の混入
や時間経過に伴なう温度低下のない適温の給湯を即時に
吐水させることができるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案を実施したシャワー装置の配管系路の簡
略図、第2図は同シャワー装置の斜視図、第3図は吐水
時における電磁弁と排水弁を示す縦端面図、第4図は止
水状態の電磁弁と排水弁とを示す縦断面図、第5図は従
来のシャワー装置の配管系路を示す簡略図である。 図中、 A……シャワー装置 a1-1〜a6-2……シャワー吐水口 1a……給湯機(給湯源) 1b……給湯タンク(給湯源) 2……第1給湯路、3……湯水混合栓 6……排水口、7……第2給湯路 7a,7b……分岐路、8a,8b……電磁弁(開閉弁) 9a,9b……第3給湯路、11a,11b……排水弁 12a,12b……排水路、39……弁座部 40……弁体 43……コイルスプリング(弾性体)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 加藤 康晴 福岡県北九州市小倉北区中島2丁目1番 1号 東陶機器株式会社内

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】給湯源とシャワー吐水口とを開閉弁を介し
    て接続したシャワー装置において、該開閉弁の二次側に
    前記シャワー吐水口に到る給湯路から分岐した排水路を
    設け、さらに該排水路には上記給湯路との連通/遮断す
    るためのすて水用の排水弁を設け、該排水弁は弁体部、
    弁座部および該弁体部を該弁座部から離脱方向に付勢す
    る弾性体とにより構成し、開閉弁開時は前記弾性体の力
    に抗して、給湯源からシャワー吐水口に流入する水圧に
    より前記弁体部を前記弁座部に着座させるようにしたこ
    とを特徴とするシャワー装置。
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