JPH07211670A - 半導体装置のダイシング方法 - Google Patents

半導体装置のダイシング方法

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JPH07211670A
JPH07211670A JP196194A JP196194A JPH07211670A JP H07211670 A JPH07211670 A JP H07211670A JP 196194 A JP196194 A JP 196194A JP 196194 A JP196194 A JP 196194A JP H07211670 A JPH07211670 A JP H07211670A
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JP
Japan
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ozone
water
dicing
cutting
semiconductor device
Prior art date
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Pending
Application number
JP196194A
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English (en)
Inventor
Mitsuo Yoshioka
充雄 吉岡
Hiroshi Mochizuki
弘 望月
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Renesas Semiconductor Engineering Corp
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Renesas Semiconductor Engineering Corp
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
Application filed by Renesas Semiconductor Engineering Corp, Mitsubishi Electric Corp filed Critical Renesas Semiconductor Engineering Corp
Priority to JP196194A priority Critical patent/JPH07211670A/ja
Publication of JPH07211670A publication Critical patent/JPH07211670A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 この発明は、アルミパッドにピンホールが生
じることのない半導体装置のダイシング方法を提供す
る。 【構成】 アルミパッド4を有する複数の半導体チップ
2が形成されてなるウエハを、切削刃に切削水をかけな
がら個々の半導体チップにダイシングする半導体装置の
ダイシング方法であって、前記切削水として純水にオゾ
ンを溶存させたオゾン溶存水を用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、アルミパッドを有す
る複数の半導体チップが形成されてなるウエハを個々の
半導体チップにダイシングする半導体装置のダイシング
方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図2は従来の半導体装置のダイシング方
法を示す図、図3は半導体装置の側断面図であり、1は
複数の半導体チップ2が構成されたウエハ、3はウエハ
1を複数の半導体チップ2にダイシングするための切削
刃、4は半導体チップ2のアルミパッド、5はアルミパ
ッド4の表面に形成されたアルミナ(Al23)膜、6
はアルミナ膜5上に接合されたボンディングワイヤ、7
は半導体チップ2の半導体基板、8は半導体基板7上に
形成された絶縁膜である。
【0003】上記半導体チップ2は、ウエハ1上に形成
されたダイシングラインに沿って切削刃3を高速回転す
ることにより個々にダイシングされる。このダイシング
の際には、ウエハ1と切断刃3との間には摩擦熱が発生
するが、この摩擦熱を除去するために、ダイシング中、
切削水としての純水が切削刃3にかけられる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の半導体装置のダ
イシング方法は以上のようにして行われているが、アル
ミナ膜5は、自然酸化膜であり組織が緻密ではなく、ま
たアルミパッド4の材料には、エレクトロマイグレーシ
ョンの耐量を上げるために例えば銅を含有したアルミニ
ウム合金が用いられており、そのためアルミパッド4の
表面に銅が露出しているものもある。このような状態で
ダイシング中にアルミパッド4が純水に浸されると、銅
が陽極、アルミニウムが陰極となり、銅とアルミニウム
との間には電流が流れ、銅の周りのアルミニウムが溶け
出す現象(局部電池現象)が生じる。この現象によりア
ルミパッド4が浸蝕する速度は、アルミパッド4の表面
に自然に形成されるアルミナ膜5の形成速度よりも大き
く、このためウエハ1のダイシング中にはアルミパッド
4の表面にピンホール9が形成され、アルミパッド4が
腐食する場合がある。この状態で、ボンディングワイヤ
6を接合すると、ボンディングワイヤ6とアルミパッド
4との間ではピンホール9の箇所で空隙部10が生じる
ことになり、アルミパッド4とボンディングワイヤ6と
の間の接合面積が小さくなり、接合強度が低下し、アル
ミパッド4の腐食が進行するとアルミパッド4とボンデ
ィングワイヤ6との接続が外れるという課題があった。
【0005】この発明は、かかる課題を解決するために
なされたもので、アルミパッド上のピンホールの発生が
抑制される半導体装置のダイシング方法を提供すること
を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1に係
る半導体装置のダイシング方法は、切削水として純水に
オゾンを溶存させたオゾン溶存水を用いたものである。
【0007】この発明の請求項2に係る半導体装置のダ
イシング方法は、切削水として純水に酸素を溶存させた
酸素溶存水を用いたものである。
【0008】
【作用】この発明の請求項1に係る半導体装置のダイシ
ング方法においては、切削水としてオゾン溶存水を用い
ており、ダイシング中に、アルミニウムとオゾンとの化
学反応でアルミナ膜が形成される反応速度は局部電池現
象によりアルミパッドが浸蝕する速度よりも大きくな
り、このためウエハのダイシング中にアルミパッドの表
面にピンホールが形成されにくくなる。
【0009】この発明の請求項2に係る半導体装置のダ
イシング方法においては、切削水として酸素溶存水を用
いており、ダイシング中に、アルミパッドの表面にアル
ミニウムと酸素との化学反応によりアルミナ膜が形成さ
れる反応速度は局部電池現象によりアルミパッドが浸蝕
する速度よりも大きくなり、このためウエハのダイシン
グ中にアルミパッドの表面にピンホールが形成されにく
くなる。
【0010】
【実施例】
実施例1.以下、この発明の実施例を図について説明す
る。図1は請求項第1項に記載の発明の一実施例を示す
側断面図であり、半導体チップ2は、切削刃3を高速回
転することにより個々にダイシングされ、このダイシン
グの際には、ウエハ1と切削刃3との間には摩擦熱が発
生する。その発熱を除去するために、オゾンを1〜4m
g/l含有した切削水であるオゾン溶存水を切削刃3に
かけながらウエハ1のダイシングを行う。このオゾンの
添加は、純水が流れる配管の途中にオゾン液槽からのオ
ゾン液を注入して行われる。
【0011】ウエハ1のダイシング中においては、切削
水としてオゾン溶存水を用いており、アルミパッド4の
表面にはアルミニウムとオゾンとの化学反応(Al2
3=Al23)により緻密なアルミナ膜11が積極的
に形成される。この反応速度は局部電池現象によりアル
ミパッド4が浸蝕する速度よりも大きいため、アルミパ
ッド4の表面にはピンホールが形成されにくくなる。個
々の半導体チップ2のアルミパッド4の表面には緻密な
アルミナ膜11が形成されており、その後、この状態
で、アルミパッド4にボンディングワイヤ6が接合され
る。その接合は、熱圧着と、ボンディングワイヤ6先端
への超音波の併用とに行われるので、ボンディングワイ
ヤ6の接合時に、アルミナ膜11は突き破られ、アルミ
パッド4の表面に直接ボンディングワイヤ6が接合され
る。このとき、アルミパッド4の表面にはピンホールが
なく、アルミパッド4とボンディングワイヤ6との間の
接合面積が大きくとれ、接合強度が増大する。
【0012】また、外気中の水分が半導体装置の内部に
侵入してピンホールを起点として局部電池現象によりア
ルミパッド4の腐食が進行するといった不都合も生じな
い。さらに、切削水は純水と比較して比抵抗値が低下し
ているので、ウエハ1と切削刃3との摩擦により生じる
静電気で半導体チップ2が静電破壊されるようなことは
なく、またダイシング時に生じた切削屑が静電気の影響
で半導体チップ2の表面に付着するようなこともない。
【0013】実施例2.なお、上記実施例では切削水と
して純水中にオゾンを溶存させたオゾン溶存水を用いた
場合について説明したが、純水中に酸素を1〜4mg/
l溶存させた酸素溶存水を用いてアルミニウムと酸素と
の化学反応(2Al2+3O2=2Al23)により緻密
なアルミナ膜11をアルミパッド4の表面に積極的に形
成してもよい。
【0014】
【発明の効果】以上説明したように、この発明の請求項
1に係る半導体装置のダイシング方法によれば、切削水
としてオゾン溶存水を用いたことにより、ダイシング中
に、アルミニウムとオゾンとの化学反応によりアルミナ
膜がアルミパッドの表面に形成される反応速度は局部電
池現象によりアルミパッドが浸蝕する速度よりも大きく
なり、このためウエハのダイシング中にアルミパッドの
表面にはピンホールが形成されにくくなり、平滑なアル
ミパッドの表面にはボンディングワイヤが強固に接合さ
れるという効果がある。また、外気中の水分が半導体装
置の内部に侵入し、ピンホールを起点として局部電池現
象によりアルミパッドの腐食が進行するといった不都合
も生じない。さらに、オゾン溶存水は比抵抗値が小さい
ので、ウエハと切削刃との摩擦により生じる静電気で半
導体チップが静電破壊されるようなことはなく、またダ
イシング時に生じた切削屑が半導体チップの表面に付着
するようなこともない。
【0015】また、この発明の請求項2に係る半導体装
置のダイシング方法によれば、切削水として酸素溶存水
を用いたことにより、ダイシング中に、アルミニウムと
酸素との化学反応によりアルミナ膜がアルミパッドの表
面に形成される反応速度は局部電池現象によりアルミパ
ッドが浸蝕する速度よりも大きくなり、請求項1に係る
発明と同様の効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の請求項1に係る発明の一実施例を示
す半導体装置の側断面図である。
【図2】従来の半導体装置のダイシング方法を示す図で
ある。
【図3】従来の半導体装置の一例を示す側断面図であ
る。
【符号の説明】
1 ウエハ 2 半導体チップ 3 切削刃 4 アルミパッド 6 ボンディングワイヤ 11 アルミナ膜

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アルミパッドを有する複数の半導体チッ
    プが形成されてなるウエハを、切削刃に切削水をかけな
    がら個々の半導体チップにダイシングする半導体装置の
    ダイシング方法において、前記切削水は純水にオゾンを
    溶存させたオゾン溶存水であることを特徴とする半導体
    装置のダイシング方法。
  2. 【請求項2】 アルミパッドを有する複数の半導体チッ
    プが形成されてなるウエハを、切削刃に切削水をかけな
    がら個々の半導体チップにダイシングする半導体装置の
    ダイシング方法において、前記切削水は純水に酸素を溶
    存させた酸素溶存水であることを特徴とする半導体装置
    のダイシング方法。
JP196194A 1994-01-13 1994-01-13 半導体装置のダイシング方法 Pending JPH07211670A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08264494A (ja) * 1995-01-26 1996-10-11 Tdk Corp 弾性表面波装置の製造方法
JP2008004598A (ja) * 2006-06-20 2008-01-10 Sanyo Electric Co Ltd ダイシング装置,ダイシング方法,半導体装置,及び半導体装置の製造方法
JP2009302371A (ja) * 2008-06-16 2009-12-24 Fujitsu Microelectronics Ltd 半導体装置の製造方法
KR20150108310A (ko) * 2014-03-17 2015-09-25 가부시기가이샤 디스코 절삭 방법

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