JPH0720993U - 温水暖房便器の蓋カバー - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 様々な大きさの機種に対応できる係止部材を
有する蓋カバーを提供することを目的とする。 【構成】 係止部材１０が、中心棒と両側棒を有するす
べり子１１と、フック１２と、ゴム製の帯状体１３とを
備え、その帯状体１３の一端をすべり子１１の中心棒に
固定し、他端にフック１２を挿入した後さらにその他端
をすべり子１１の中心棒と両側棒との間の溝内に挿通さ
せて、帯状体１３に伸縮自在のループを形成し、ループ
のすべり子１１のない先端部にフック１２を位置させ、
帯状体の他端を前記Ｃ字状のゴム輪８の両端から離して
切り抜き部のある前記蓋カバー６の裏面に縫合させてあ
り、前記係止部材受け１４が前記縫合されたＣ字状のゴ
ム輪８の両端部にそれぞれ近接して前記蓋カバー６の裏
面に縫合させてあることを特徴とする温水暖房便器の蓋
カバー。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は蓋カバーが便蓋の自由端に支持されるように蓋カバーの上部から側部 へ折られ、さらに折り返された端縁にＣ字状のゴム輪を縫合した蓋カバーの支持 部と、蓋カバーの上部から側部へ折られその端縁が着座センサー用光路となり水 がはねたときの濡れを避けた蓋カバーの切り抜き部と、蓋カバーの下部に係止部 材と係止部材受けを有する温水暖房便器の便蓋を包み込む便蓋カバーに関する。

【０００２】

【従来技術】

水洗トイレには様々なタイプがあり、近年はオゾン脱臭、衛生洗浄、暖房便座 、着座スイッチ等を備えた温水暖房便器が普及し出している。この温水暖房便器 の蓋に対しては便蓋の着座センサーの光路用の切り欠き部を残すように便蓋の裏 面にて係止する係止部材を有する脱着可能な蓋カバーを装着することが多い。こ の種の温水暖房便器の蓋カバーの係止部材としては、便蓋の大きさによりその係 止部材が異なり、フックを直接便蓋の枢着部に近接した縁を係止部材受けとして 直接縁に引っかけるか、より長い係止部材により便蓋の下端の縁で折り返し、蓋 カバーに縫合したＣ字状のゴム輪の両端部に近接して設けた係止部材受けに引っ かけるものと、大きく分けて２種類使用されている。前者のものは便蓋が比較的 大きいもの、後者のものは便蓋が比較的小さい型に使用されている。この２つの 型はそれぞれ個別で別の型には適用できないものであった。従って、この２つの 型の温水暖房便器の蓋カバーは便器の機種が変われば又その蓋カバーも代えなけ ればならなかった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本願では上記従来の温水暖房便器の蓋カバーの欠点を解消すべく、両型のいず れの機種にも対応できる係止部材を有する蓋カバーを提供することを目的とする 。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

上記課題を解決するために本考案では、実用新案登録請求の範囲に記載の便蓋 カバー、すなわち、係止部材１０が、中心棒と両側棒を有するすべり子１１と、 フック１２と、ゴム製の帯状体１３とを備え、その帯状体１３の一端をすべり子 １１の中心棒に固定し、他端にフック１２を挿入した後さらにその他端をすべり 子１１の中心棒と両側棒との間の溝内に挿通させて、帯状体１３に伸縮自在のル ープを形成し、ループのすべり子１１のない先端部にフック１２を位置させ、帯 状体の他端を前記Ｃ字状のゴム輪８の両端から離して切り抜き部のある前記蓋カ バー６の裏面に縫合させてあり、前記係止部材受け１４が前記縫合されたＣ字状 のゴム輪８の両端部にそれぞれ近接して前記蓋カバー６の裏面に縫合させてある ことを特徴とする温水暖房便器の蓋カバーによって達成できる。

【０００５】

【実施例】

以下本考案をその実施例を示す図面に基づいて記述する。 図１は本考案に係わる温水暖房便器の便座の蓋を開けたときの全体図であり、 便蓋及び便座の型は一般にＵ型をなしており、便器の下方には温水の出口５や乾 燥用の温風の出口等が、側部にはスイッチ等の電気系統、及び着座センサー用の 光路のための様々な突起部４が設けられている。便蓋２の縁部には着座センサー 用の光路のための切り抜きを便蓋の枢着部に近接して設けたリム３が突出して配 設されている。

【０００６】 図２は本考案による温水暖房便器の便蓋カバー６の全体図である。本考案によ る温水暖房便器用便蓋カバー６は便蓋２の自由端の大きさに応じて伸縮自在にす るための、蓋カバーの表面から側部に折られ、さらに折り返された端縁に縫合し たＣ字状のゴム輪８を有する支持部と、蓋カバーの表面から側部へ折られその端 縁が着座センサーの光路用と水がはねたりしたときのカバーの濡れを防止するた めの切り抜き部９とを有し、その蓋カバーの下部の両側には伸縮可能なゴム製の 帯状の係止部材１０が配設されている。この係止部材は、中心棒と両側棒を有す るすべり子１１と、フック１２と、ゴム製の帯状体１３とを備え、その帯状体１ ３の一端をすべり子１１の中心棒に固定し、他端にフック１２を挿入した後さら にその他端をすべり子１１の中心棒と両側棒との間に挿通させて、帯状体１３に 伸縮自在のループを形成し、ループのすべり子のない先端部にフック１２を位置 させ、帯状体１３の他端をＣ字状のゴム輪８の両端から離して切り抜き部９のあ る前記蓋カバー６の裏面に縫合させている。係止部材受け１４は縫合されたＣ字 状のゴム輪８の両端部にそれぞれ近接して蓋カバー６の裏面に縫合させてある。 カバーの表面は一様に布地になっている。

【０００７】 このカバーを装着するするときの順序としては、まず便蓋の自由端に蓋カバー ６の支持部を被せ、便蓋２の大きさに応じて係止方法を決定する。フック１２を 便蓋の枢着部に近接した縁を係止部材受けとして直接縁に引っかけるか、ゴム帯 １０をすべり子１１により伸長してこのゴム帯１０を便蓋２の前記した縁で折り 返してフック受けである係止部材受け１３に引っかけるかのどちらかである。 便蓋の大きさについては大きく分けて２種類ある。比較的大きい型の便器に使用 するときには便蓋の下端の縁を通して一周して係止部材受け１３に連結すること になる。一方、比較的小さい型の便器を使用する際にはゴム製の伸縮可能な係止 部材１０の先端のフック１２によって便蓋の枢着部に近接した縁に引っ掛けるこ とができるようになっている。実際の便蓋カバーの取り付け方及び取り外し方は まず便蓋の表面から蓋カバー６を包み込み裏面の帯状体を備えた係止部材のすべ り子１１を調整しながら係止する。そして最後に係止部材受け１４と係止部材１ ０のバランスをとり形を整える。以上の様にして便蓋にカバーを被せ、使用中に ずれた場合は帯状体を備えた係止部材のすべり子１１を調節する。 本考案によ る便蓋カバーによれば殆どの機種の温水暖房便器に適用できる。 図３は本便蓋 カバーを温水暖房便器に装着したときの状態を示す図で、便蓋にカバーを被せ、 使用中にずれた場合は帯状体に備えた係止部材のすべり子１１を調節する。

【０００８】

【考案の効果】

本願考案による蓋カバーにより、上記２つの型の温水暖房便器をはじめ、いず れの機種にも対応できるようになる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案に係わる温水暖房便器の蓋を開けたとき
の全体図である。

【図２】本考案による温水暖房便器の蓋カバーの平面図
である。

【図３】本考案による温水暖房便器の蓋カバーを便蓋に
装着したときの全体図である。

【符号の説明】

１ 便座 ２ 便蓋 ３ リム ４ 着座センサー ５ 温水温風出口 ６ 蓋カバー ７ フード ８ Ｃ字型のゴム輪 ９ 切り抜き １０ 帯状体を備えた係止部材 １１ すべり子 １２ フック １３ ゴム製の帯状体 １４ 係止部材受け

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 蓋カバーが便蓋の自由端に支持されるよ
   うに蓋カバーの表面から側部へ折られ、さらに裏面に折
   り返された端縁にＣ字状のゴム輪を縫合した蓋カバーの
   支持部と、蓋カバーの表面から側部へ折られその端縁が
   着座センサー用光路となり水がはねたときの濡れを避け
   た蓋カバーの切り抜き部と、蓋カバーの裏面に係止部材
   と係止部材受けを有する温水暖房便器の蓋カバーにおい
   て、 前記係止部材１０が、中心棒と両側棒を有するすべり子
   １１と、フック１２と、ゴム製の帯状体１３とを備え、
   その帯状体１３の一端をすべり子１１の中心棒に固定
   し、他端にフック１２を挿入した後さらにその他端をす
   べり子１１の中心棒と両側棒との間の溝内に挿通させ
   て、帯状体１３に伸縮自在のループを形成し、ループの
   すべり子１１のない先端部にフック１２を位置させ、帯
   状体の他端を前記Ｃ字状のゴム輪８の両端から離して切
   り抜き部のある前記蓋カバー６の裏面に縫合させてあ
   り、前記係止部材受け１４が前記縫合されたＣ字状のゴ
   ム輪８の両端部にそれぞれ近接して前記蓋カバー６の裏
   面に縫合させてあることを特徴とする温水暖房便器の蓋
   カバー。