JPH0720927B2 - 光学活性な2―アゼチジノン誘導体及びその新製造方法 - Google Patents

光学活性な2―アゼチジノン誘導体及びその新製造方法

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JPH0720927B2
JPH0720927B2 JP60244247A JP24424785A JPH0720927B2 JP H0720927 B2 JPH0720927 B2 JP H0720927B2 JP 60244247 A JP60244247 A JP 60244247A JP 24424785 A JP24424785 A JP 24424785A JP H0720927 B2 JPH0720927 B2 JP H0720927B2
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ステフアーヌ・ジユロ
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、光学活性な2−アゼチジノン誘導体及びその
新製造方法に関する。
しかして、本発明の主題は、次式I 〔ここで、Rは1〜4個の炭素原子を有するアルキル基
を表わし、R1は水素原子、保護されていてもよいヒドロ
キシル基又はOCH2‐CO2‐R′基(R′は水素原子又は
1〜4個の炭素原子を有するアルキル基を表わす)を表
わし、R2は1〜4個の炭素原子を有するアルキル基又は
ヒドロキシ基の保護基を表わす) を有する化合物を製造するにあたり、次式II (ここでR及びR2は前記の意味を有する) を有する化合物を一けん化剤で処理して次式III を有する化合物を得、この化合物を次式 R′1‐O-NH2 (ここでR′1はヒドロキシル基の保護基又はCH2‐CO2
‐R′基(R′は前記の意味を有する)を表わす) のヒドロキシルアミン誘導体で処理して次式IV を有する化合物を得、この化合物を環化剤で処理して次
式Ia (ここでR′1、R及びR2は前記の意味を有する)を有
する化合物(これは、R1が保護されたヒドロキシル基又
はOCH2‐CO2‐R′基を表わす式Iを有する化合物に相
当する)を得、この化合物のR′1が保護基を表わすと
きは、所望によりこの化合物に選択脱保護反応を行つて
次式Ib (ここでR及びR2は前記の意味を有する) を有する化合物(これは、R1が保護されていないヒドロ
キシル基を表わす式Iの化合物に相当する)を得、所望
ならばこの化合物に還元剤を作用させて次式Ic (ここでR及びR2は前記の意味を有する) を有する化合物(これは、R1が水素原子を表わす式Iの
化合物に相当する)を得ることを特徴とする式Iの化合
物の製造方法にある。
R、R2及びR′の意味としては、メチル、エチル、プロ
ピル、イソプロピル、ブチル又はt−ブチル基があげら
れる。
基R1が含むことができ又は基R2が表わすことができるヒ
ドロキシル基の保護基は、通常の知られた基、特にセフ
アロスポリンの化学において知られた基のうちから選ば
れる。
特に、アセチル、ベンジル、トリチル、ベンズヒドリ
ル、4−メトキシベンジル、テトラヒドロピラニル、t
−ブトキシカルボニル、β,β,β−トリクロルエトキ
シカルボニル、ベンジルオキシカルボニル、エトキシカ
ルボニル基などがあげられる。
R及びR′の意味のうちでメチル及びエチル基が好まし
い。R1は好ましくはベンジルオキシ基を表わし、R2は好
ましくはベンジル又はメチル基を表わす。
好ましくは式IIの化合物に反応させる一けん化剤は、炭
酸アルカリ金属のような無機塩基であつてよい。好まし
くは炭酸カリウムが用いられる。反応は、好ましくは、
過剰量の無機塩基の存在下に、アルコール−水混合物又
はジオキサン−水混合物のような含水有機溶液中で行わ
れる。
また、植物又は動物起源のエステラーゼも用いることが
できる。例えば、豚の肝臓のエステラーゼを用いること
ができる。その場合、反応は緩衝媒質中で、例えばりん
酸塩緩衝液中で行われる。
式IIIの化合物に対する式R′1ONH2のヒドロキシルアミ
ン誘導体の作用は、周囲温度で行うことができる。ヒド
ロキシルアミン誘導体の塩、例えば塩酸塩を用いること
ができる。この場合、反応は水中で又は水−有機溶媒混
合物中で行うことができる。
反応操作は、例えば、ジシクロヘキシルカルボジイミド
のようなカルボジイミドの存在下に、又は水性媒体中で
行う場合には1−エチル−3,3−ジメチルアミノプロピ
ルカルボジイミド塩酸塩のような可溶性カルボジイミド
の存在下に行われる。この操作を行う際の溶媒は例えば
テトラヒドロフランである。
式IVの化合物から式Iaの化合物への環化は、ヒドロキシ
ル基のスルホン酸誘導体を介して行うことができる。こ
の場合には、環化は塩化p−トルエンスルホニル又は塩
化メチルスルホニルのようなスルホン酸ハロゲン化物に
よつて行うことができる。この反応操作は、アミノ塩基
のような塩酸捕捉剤の存在下に行われる。また、操作
は、ピリジンのような溶媒、又はピリジンと塩化メチレ
ンのような有機溶媒との混合物中で行うことができる。
このようにして得られたスルホニル誘導体は、炭酸アル
カリ金属、例えば炭酸カリウムのような塩基で処理して
式Iaの所期化合物を得ることができる。環化反応自体は
アセトンのような有機溶媒中で行うことができる。
また、式IVの化合物の環化は、トリフエニルホスフイン
及びアゾジカルボン酸ジエチルの存在下に行うこともで
きる。この場合に反応操作はテトラヒドロフランのよう
な有機溶媒中で行われる。
式Iaの化合物において基R′1がヒドロキシル基の保護
基を表わすときは、このR′1基の選択的解裂は、知ら
れた方法に従つて行われる。この基はベンジル基のよう
な水添分解によつて解裂できる基であるときは、この解
裂はパラジウム炭のような触媒の存在下に水素によつて
行われる。
場合により式Ibの化合物に作用させる還元剤は、通常の
薬剤から選ばれる。例えば塩化チタンを用いることがで
きる。
また、上記したような本発明の方法の反応のいくつかは
副生成物を形成させることに留意しなければならない
が、これらは一般的には既知の精製方法、特にクロマト
グラフイーによつて除去することができる。このような
方法は実験の部でさらに説明する。
特に、式R′1‐ONH2のヒドロキシルアミン誘導体を式I
IIの化合物に作用させると、式IVの所期化合物と同様
に、次式IV′及びIV″の副生物をも生じさせる。
式IV″の副生物は一般に沈殿によつて容易に除去するこ
とができる。式IV′の化合物は環化の後続工程の間に通
常の方法によつて容易に除去することができる。
本発明の主題は、さらに特定すれば、基R2がベンジル又
はメチル基を表わす式IIの化合物より出発し、そして式
IIIの化合物に反応させるヒドロキシルアミン誘導体
R′1ONH2がO−ベンジルヒドロキシルアミンであるこ
とを特徴とする前記の方法にある。
本発明の方法を実施するのに好ましい方法によれば、 a)式IIの化合物に作用させる一けん化剤は炭酸カリウ
ム又は動物起源のエステラーゼであり、 b)式IVの化合物を処理する環化剤がスルホン酸誘導体
であり、これにより次式IVa (ここでXはトシル基H3C‐φ‐SO2又はメシル基CH3‐S
O2を表わす) の化合物となし、この化合物を塩基の存在下に環化して
式Iaの化合物が形成され、 c)式IVの化合物を処理する環化剤がトリフエニルホス
フインとアゾジカルボン酸ジアルキルとの混合物であ
る。
また、本発明の主題は、次式V (ここでRは先に記載した意味を有する) の化合物を塩化すずの存在下にジアゾアルカンで処理す
ることによつて、R2が1〜4個の炭素原子を有するアル
キル基を表わす式IIの化合物を製造する方法にある。
この製造法を実施するのに好ましい方法においては、式
Vの化合物が塩化すずで錯化されてからアルキル化され
る。この反応はアセトニトリルのような有機溶媒中で行
うことができる。ジアゾアルカン、好ましくはジアゾメ
タンによるアルキル化反応は、通常の条件下で例えばエ
チルエーテルのような有機溶媒中で行われる。
また、本発明の主題は、式Vの酒石酸ジエステルをナト
リウムヘキサメチルジシラジドの存在下に保護基の反応
誘導体で処理することによつて、R2がヒドロキシル基の
保護基を表わす式IIの化合物を製造する方法にある。
この反応は、テトラヒドロフラン及びトルエンのような
有機溶媒又は有機溶媒混合物中で行うことができる。
また、本発明の主題は、次式VI の化合物に還元剤を作用させることによつて、R2がベン
ジル基を表わす式IIの化合物を製造する方法にある。
用いられる還元剤は、好ましくは、水素化アルカリ金属
又はほう水素化アルカリ金属である。シアノほう水素化
ナトリウムが好ましい。この反応はアセトニトリルのよ
うな有機溶媒中で行うことができる。
本発明の製造方法により得られた次式Id (ここでRは先に示した意味を有し、R′2はヒドロキ
シル基の保護基を表わし、Rdは水素原子又は保護された
ヒドロキシル基を表わす) を有する化合物は次式VII (ここでR′dは水素原子又は保護されていてもよいヒ
ドロキシル基を表わし、R3は水素原子又はR′3(R′3
はアミノ基の保護基を表わす)を表わし、Rは前記の意
味を有する) を有する化合物の製造に使用することができる。しかし
て、式Idの化合物に選択的脱保護反応を行つて次式VIII (ここでR及びRdは前記の意味を有する) の化合物を得、この化合物に次式 R4‐OH (ここでR4はスルホン酸残基を表わす) のスルホン酸誘導体を作用させて次式IX (ここでR、Rd及びR4は前記の意味を有する) の化合物を得、式IXの化合物にアルカリ金属アジドを作
用させて次式X (ここでR及びRdは前記の意味を有する) の化合物を得、式Xの化合物に水素化剤を作用させて次
式VIIa (ここでR及びR′dは前記の意味を有する) の化合物を得、必要ならば、式VIIaの化合物を得、必要
ならば、式VIIaの化合物にアミノ基の保護基の導入剤を
作用させて次式VIIb (ここでR、R′d及びR′3は前記の意味を有する) の化合物を得、式VIIa及びVIIbの化合物のR′dが保護
されたヒドロキシル基を表わすときは、所望によりこれ
らの化合物に選択的保護反応を行つて次式VIIc (ここでR及びR3は前記の意味を有する) の化合物を得、所望ならばこの化合物に還元剤を作用さ
せて次式VIId (ここでR及びR3は前記の意味を有する) の化合物を得ることを特徴とする。
基Rdが含むことができるヒドロキシル基の保護基は、R1
及びR2について前記した既知の基から選ぶことができ
る。
上記の方法では、特に、Rdが保護されたヒドロキシル
基、そして特にアシルオキシ基を表わす式Idの化合物を
開始時に用いる。
上記の方法においては、 a)式Idの化合物に作用させる選択的脱ブロツキング反
応は、通常の方法に従つて行われる。ヒドロキシル基の
保護基がベンジル基のような水添分解によつて解裂でき
るときは、この解裂はパラジウム炭のような触媒の存在
下に水素によつて行われる。
b)用いられる式R4‐OHのスルホン酸誘導体としては、
R4がメチルスルホニル基CH3SO2、p−トルエンスルホニ
ル基H3C‐Ph-SO2又はトリフルオルメチルスルホニル基F
3C‐SO2を表わすものがあげられる。式VIIIの化合物に
反応させるスルホン酸誘導体は、好ましくはトリフルオ
ルメチルスルホン酸誘導体である。酸無水物又は酸クロ
リドが用いられ、特に無水物が用いられる。この場合
に、反応操作は塩化メチレンのような有機溶媒中でピリ
ジンのようなアミノ塩基の存在下に行われる。
b)アルカリ金属アジドは好ましくはナトリウムアジド
であり、そして反応はベンゼンのような有機溶媒中で行
われる。
d)式Xのアジドからアミノ誘導体への還元は通常の方
法、例えば接触水素化によつて行われる。
e)場合により行われるアミノ基の保護は、ペプチドや
β−ラクタムの化学で知られた薬剤によつて行われる。
このような置換基のリストは、例えばフランス国特許第
2,495,613号にみられる。好ましくはカルボベンジルオ
キシ基が用いられる。この基を導入できる薬剤は、例え
ば、炭酸水素ナトリウムのような塩基の存在下でのクロ
ルぎ酸ベンジルである。
f)式VIIa及びVIIbの化合物より出発する式VIIc及びVI
Idの化合物の製造は、式Iaの化合物から出発する式Ib及
びIcの化合物の製造について示した操作方法と同じ操作
方法に従つて行われる。
また、本発明の主題は、前記のような式Iの化合物、特
に、R2がベンジル基を表わし、R1が水素原子を表わす式
Iの化合物にある。これらの化合物においてRは好まし
くはメチル又はエチル基を表わす。
式Iの化合物は、抗生物質として説明されているβ−ラ
クタムの合成に有用な中間体である。
しかして、R2がヒドロキシル基の保護基を表わす式Icの
化合物は、3位置にアミノ基を含むβ−ラクタムに変換
することができる。このような反応の例は、例えば、Li
ebigs Annalen der ehimil 1794、p.369又はJ.A.C.S.10
5、7.345(1983)のような刊行物に示されている。
このようにして得られた化合物は、次いで文献で知られ
た方法に従つてアシル化し、スルホニル化できる。この
方法では、フランス国特許第2,495,613号に記載のよう
な種類の化合物が得られる。
R1がOCH2‐CO2R基を表わす化合物は、通常の方法に従つ
て、Tet.let.Vol.25、No.32、p.3425に記載のようなオ
キサマジン型の化合物を製造するのに用いることができ
る。
下記の実施例は本発明を例示するもので、これを何ら制
限しない。
例1:(2S-trans)−1−フエニルメトキシ−3−メトキ
シ−4−オキソ−2−アゼチジンカルボン酸メチル 工程A:〔2R-(R*,R*)〕−2−ヒドロキシ−4−オキソ
−3−メトキシ−4−〔(フエニルメトキシ)アミノ〕
ブタン酸メチル 235mgの〔R−(R*,R*)〕−2−ヒドロキシ−3−メト
キシブタンジ酸ジメチルと336mgのK2CO3(2.44mM)を6m
lの1/1ジオキサン/H2O混合物に溶解し、周囲温度で5
時間かきまぜる。反応混合物をアンバーライトIRN77(H
+)で処理し、過し、蒸発乾固する。得られた粗生成
物(190mg)とO−ベンジルヒドロキシルアミン塩酸塩
(182mg、1.1当量)を10mlの水に溶解し、次いで5mlの
水に溶解したエチル−1−ジメチルアミノプロピル−3,
3−カルボジイミド(345mg、1.5当量)を添加するとと
もに1N HClを添加することによりpHを4.5に保つ。半時
間後に、35mg(10%)の〔2R-(R*,R*)〕−2−ヒドロ
キシ−3−メトキシ−N,N′−ビス(フエニルメトキ
シ)ブタンジアミド沈殿を過して単離する。
水性相をCH2Cl2で抽出することにより300mgの生成物を
得、これをシリカゲル調製板でクロマトグラフイー(溶
離剤:ACOEt/ヘキサン8/2)によつて精製する。
このようにして、200mgの〔2R-(R*,R*)〕−2−ヒド
ロキシ−4−オキソ−3−メトキシ−4−〔(フエニル
メトキシ)アミノ〕ブタン酸メチルと〔2R-(R*,R*)〕
−2−メトキシ−4−オキソ−3−ヒドロキシ−4−
〔(フエニルメトキシ)アミノ〕ブタン酸メチルとの約
6.5/3.5の比(NMR 1Hにより測定)の混合物を得た。得
られた生成物のNMR 1Hは次の通り。
NMR 1H(60MHz) 3.3ppm 3.4(s、3H、6.5/3.5);3.6and3.8(s,3H)、
4.15(s広い,1H);4.3-4.5(m,2H);4.8(s広い,2
H);7.2(s 5H);9.31(m,1H)。
工程B:(2S-trans)−1−フエニルメトキシ−3−メト
キシ−4−オキソ−2−アゼチジンカルボン酸メチル 工程Aで得た混合物を−10℃で5ccの1/1ピリジン/CH2C
l2混合物に溶解し、0.1mlの塩化メシルを加え、反応混
合物を4時間かきまぜる。CH2Cl2で抽出した後、粗生成
物をアセトンに溶解し、200mg(1.5当量)のK2CO3のア
セトン懸濁液に60℃で加える。1時間かきまぜ、過
し、クロマトグラフイー(溶離剤:ACOEt/ヘキサン1/1)
した後、40mgの所期生成物を単離した(収率=22%)。
▲〔α〕25 D▼=+37°(c=0.54、CHCl3)。
分析:C13H15O5N 計算: C%58.85 H%5.70 N%5.28 実測: 58.83 5.74 5.53 NMR 1H(200MHz) 3.43ppm(s,3H);3.76(s,3H);4.04(d,1H,J3,4=1.5H
z);4.40(d,1H,J3,4=1.5Hz);5.08(q,2H);7.34(s,
5H)。
例2:(2S-trans)−1,3−ビス(フエニルメトキシ)−
4−オキソ−2−アゼチジンカルボン酸メチル 工程A:〔2R-(R*,R*)〕−2−ヒドロキシ−4−オキソ
−3−フエニルメトキシ−4−〔(フエニルメトキシ)
アミノ〕ブタン酸メチル 470mgの〔R−(R*,R*)〕−2−ヒドロキシ−3−フエ
ニルメトキシブタンジ酸ジメチルを例1の工程Aに記載
のように処理する(600mgの炭酸カリウム)。粗製残留
物を840mgのO−ベンジルヒドロキシルアミン塩酸塩及
び1gのエチル−1−ジメチルアミノプロピル−3,3−カ
ルボジイミド塩酸塩で直接処理する。シリカゲルでクロ
マトグラフイー(溶離剤:ACOEt/ヘキサン8:2)した後、
50mgの〔2R-(R*,R*)〕−2−ヒドロキシ−N,N′−3
−トリス(フエニルメトキシ)ブタンジアミド及び400m
gの〔2R-(R*,R*)〕−2−ヒドロキシ−4−オキソ−
3−フエニルメトキシ−4−〔(フエニルメトキシ)ア
ミノ〕ブタン酸メチルと〔2R-(R*,R*)〕−3−ヒドロ
キシ−4−オキソ−2−フエニルメトキシ−4−〔(フ
エニルメトキシ)アミノ〕ブタン酸メチルとの約6/1の
比(NMRによる)の混合物を単離した。
得られた生成物の物理−化学的データは次の通り。
分析:C19H21O6N 計算: C%63.49 H%5.89 N%3.89 実測: 63.23 6.05 3.91 NMR 1H(60MHz) 3.58ppm(s,3H);3.7-4.6(強い、5H);4.85(s);7.1
(m,10H)。
8.98and9.78(s広い、1H% 6/1)。
IR:νCO2R=1730 νCONHOR=1670 工程B1:(2S-trans)−1,3−ビス(フエニルメトキ
シ)−4−オキソ−2−アゼチジノカルボン酸メチル 150mgの工程Aで得た混合物をピリジン/塩化メチレン
混合物(1/1)中で塩化メチル(2当量0.6ml)により−
10℃で2時間処理する。抽出し、蒸発させた後、残留物
をアセトンに直接溶解し、1.5当量(83mg)のK2CO3のア
セトン懸濁液に60℃で加える。20分たつてから過し、
溶媒を蒸発させた後、粗生成物をシリカゲルでクロマト
グラフイーする(溶離剤:ACOEt/ヘキサン1/1)。
27mgの所期生成物を単離した(収率=20%)。
▲〔α〕25 D▼=+51°(c=0.69、CHCl3) 分析:C19H19O5N 計算: C%66.84 H%5.61 N%4.10 実測: 66.82 5.72 3.96 IR:νCO2Me=1740、ラクタム=1790 NMR 1H(400MHz、CDCl3) 3.75ppm(s,3H);4.04(d,1H,J3,4=1.5Hz);4.54(d,1
H,J3,4=1.5Hz);4.67(q,2H);5.07(q,2H);7.38(m,
10H) 工程B2:(2S-trans)−1,3−ビス(フエニルメトキ
シ)−4−オキソ−2−アゼチジノカルボン酸メチル 300mgの工程Aで得た混合物と435mgのトリフエニルホス
フインをアルゴン雰囲気下に5mlのテトラヒドロフラン
に溶解する。0.26ml(2当量)のアゾジカルボン酸ジエ
チルを注射器で加える。2時間後に溶液を蒸発させ、残
留物をクロマトグラフイーする(溶離剤:ACOEt/ヘキサ
ン1/1)。このようにして、50mgの出発物質のヒドロキ
サメート(17%)及び96mgの所期生成物(工程B1で得た
ものと同一)を単離した。
工程B′3:〔2R-(R*,R*)〕−2−〔(4−メチルフ
エニルスルホニル)オキシ〕−4−オキソ−3−(フエ
ニルメトキシ)−4−〔(フエニルメトキシ)アミノ〕
ブタン酸メチル 440mgの工程Aで得た混合物を3ccのピリジンと2ccのCH2
Cl2に−10℃で溶解する。2.5当量の塩化トシル(580m
g)を加え、全体をかきまぜながら−10℃で2日間放置
する。抽出し、クロマトグラフイー(ACOEt/ヘキサン2/
8)した後、90mgの出発物質、420mgの所期生成物及び
〔2R-(R*,R*)〕−3−〔(4−メチルフエニルスルホ
ニル)オキシ〕−4−オキソ−2−(フエニルメトキ
シ)−4−〔(フエニルメトキシ)アミノ〕ブタン酸メ
チルを単離した。
所期生成物のNMRは次の通り。
NMR 1H(60MHz) 2.3ppm(s,2H);3.55(s,3H);4.3(s,2H);4.4(d,1H,
J2.3=2Hz);4.6(s,2H);5.25(d,1H,J2.2=2Hz);7-
7.25(7H);7.6(d,2H);8.7(m.1H) 工程B″3:(2S-trans)−1,3−ビス(フエニルメトキ
シ)−4−オキソ−2−アゼチジノカルボン酸メチル 57mgの工程B′3で得た生成物を3ccのアセトンに溶解
し、46mgの炭酸カリウムのアセトン懸濁液に60℃で加え
る。
1時間かきまぜた後、反応混合物を過し、蒸発させ
る。上で得た生成物と同一のβ−ラクタム28mgを定量的
に得た。
例3:(2S-trans)−1−フエニルメトキシ−3−メトキ
シ−4−オキソ−2−アゼチジンカルボン酸エチル 工程A:〔2R-(R*,R*)〕−2−ヒドロキシ−4−オキソ
−3−メトキシ−4−〔(フエニルメトキシ)アミノ〕
ブタン酸エチル 610mgの〔R−(R*,R*)〕−2−ヒドロキシ−3−メト
キシブタンジ酸ジエチルを例1の工程Aに記載の条件下
に930mgの炭酸カリウムで処理する。
得られた粗生成物を1.34gのO−ベンジルヒドロキシル
アミン塩酸塩及び1.6gのエチル−1−ジメチルアミノプ
ロピル−3,3−カルボジイミド塩酸塩で処理する。半時
間反応させてから抽出し、クロマトグラフイー(溶離
剤:酢酸エチル−ヘキサン8:2)した後、40mgの〔2R-
(R*,R*)〕−2−ヒドロキシ−3−メトキシ−N,N′−
ビス(フエニルメトキシ)ブタンジアミド沈殿、そして
460mgの〔2R-(R*,R*)〕−2−ヒドロキシ−4−オキ
ソ−3−メトキシ−4−(フエニルメトキシ)アミノ〕
ブタン酸エチルと〔2R-(R*,R*)〕−2−メトキシ−4
−オキソ−3−ヒドロキシ−4−〔(フエニルメトキ
シ)アミノ〕ブタン酸エチルとの混合物(7:1の比)を
得た。
分析:C14H19O6N 計算: C%56.55 H%6.44 N%4.71 実測: 56.45 6.32 4.51 NMR 1H(60MHz) 1.25ppm(t,3H);2.8(s,1H);3.22(s)and3.35(s,3
H);4-4.85(6H);7.18(s,5H);8.75and9.25(7/1=1
H) 工程B′:〔2R-(R*,R*)〕−2−〔(4.−(メチルフ
エニルスルホニル)オキシ〕−4−オキソ−3−メトキ
シ−4−〔(フエニルメトキシ)アミノ〕ブタン酸エチ
ル 〔2R-(R*,R*)〕−2−ヒドロキシ−4−オキソ−3−
メトキシ−4−〔(フエニルメトキシ)アミノ〕ブタン
酸エチルと〔2R-(R*,R*)〕−2−メトキシ−4−オキ
ソ−3−ヒドロキシ−4−〔(フエニルメトキシ)アミ
ノ〕ブタン酸エチルとの生成物混合物475mgを5ccのピリ
ジンと2ccの塩化メチレンに溶解する。−10℃で457mgの
塩化トシルを加える。−10℃で1夜放置した後、混合物
を5.2ccの濃塩酸を含有する冷水上に注ぐ、塩化メチレ
ンで抽出し、シリカでクロマトグラフイー(溶離剤:酢
酸エチル・ヘキサン1:1)した後、110mgの出発物質、43
0mgの所期生成物及び90mgの〔2R-(R*,R*)〕−3−
〔4−メチルフエニルスルホニル)オキシ〕−4−オキ
ソ−2−メトキシ−4−〔(フエニルメトキシ)アミ
ノ〕ブタン酸エチルを回収した。
所期生成物を塩化メチレン−ヘキサン混合物(8−2)
より結晶化する。
m.p・=101-102℃。▲〔α〕25 D▼=+12°(c=1.0
3、CHCl3) 分析:C21H25O8NS 計算: C%55.86 H%5.58 N%3.10 S%7.1 実測: 55.62 5.49 3.13 6.8 NMR 1H(60MHz) 1.25ppm(t,3H);2.34(s,3H);3.3(s,3H);4.2(q,2
H);4.30(d,J=3Hz,1H);4.68(d,2H);5.35(d,J=3H
z,1H);7.1-7.3(7H);7.7(d,2H);8.8(1H) 工程B″:(2S-trans)−1−フエニルメトキシ−3−
メトキシ−4−オキソ−2−アゼチジンカルボン酸エチ
ル 工程B′で得た生成物(245mg)を3ccのアセトン溶液に
溶解してなる溶液を223mgの炭酸カリウムのアセトン懸
濁液に60℃で加える。
1時間後に反応混合物を過し、蒸発乾固させ、所期生
成物を定量的に得た。
▲〔α〕25 D▼=+37°(c=1.6、CHCl3) 分析:C14H17O5N 計算: C%60.20 H%6.13 N%5.01 実測: 60.05 6.21 5.05 NMR 1H(60MHz) 1.3ppm(t,3H);3.4(s,3H);4(d,1H,J3,4=1.5Hz);
4.2(q,2H);4.3(d,1H,J3,4=1.5Hz);4.98(s,2H);
7.25(s,5H); 例4:(2S-trans)−1,3−ビス(フエニルメトキシ)−
4−オキソ−2−アゼチジンカルボン酸エチル 工程A:〔2R-(R*,R*)〕−2−ヒドロキシ−4−オキソ
−3−フエニルメトキシ−4−〔(フエニルメトキシ)
アミノ〕ブタン酸エチル 380mgの〔R−(R*,R*)〕−2−ヒドロキシ−3−フエ
ニルメトキシブタンジ酸ジエチルを例1の工程Aに記載
のように430mgの炭酸カリウムで処理する。得られた粗
生成物を624mgのO−ベンジルヒドロキシルアミン塩酸
塩及び750mgのエチル−1−ジメチルアミノプロピル−
3,3−カルボジイミド塩酸塩と半時間反応させる。抽出
し、クロマトグラフイーした後、180mgの出発物質、70m
gの〔2R-(R*,R*)〕−2−ヒドロキシ−N,N′−3−ト
リス(フエニルメトキシ)ブタンジアミド、そして290m
gの〔2R-(R*,R*)〕−2−ヒドロキシ−4−オキソ−
3−フエニルメトキシ−4−〔(フエニルメトキシ)ア
ミノ〕ブタン酸エチルと〔2R-(R*,R*)〕−3−ヒドロ
キシ−4−オキソ−2−フエニルメトキシ−4−〔(フ
エニルメトキシ)アミノ〕ブタン酸エチルとの混合物を
単離した。
所期生成物の物理化学的分析は次の通り。
NMR 1H(60MHz) 1.2ppm(2t,3H);3.75-3.85(強い、9H);7.18(10H);
9.13及び9.33(1H,7/3) 工程B′:〔2R-(R*,R*)〕−2−〔(4−メチルフエ
ニルスルホニル)オキシ〕−4−オキソ−3−(フエニ
ルメトキシ)−4−〔(フエニルメトキシ)アミノ〕ブ
タン酸エチル 〔2R-(R*,R*)〕−2−ヒドロキシ−4−オキソ−3−
フエニルメトキシ−4−〔(フエニルメトキシ)〕アミ
ノ〕ブタン酸エチルと〔2R-(R*,R*)〕−3−ヒドロキ
シ−4−オキソ−2−フエニルメトキシ−4−〔(フエ
ニルメトキシ)〕アミノ〕ブタン酸エチルとの混合物を
3ccのピリジンと2ccの塩化メチレンに−10℃で溶解す
る。710mgの塩化トシルを加え、混合物を−10℃で3日
間放置し、次いで3.1ccの12N塩酸を含有する氷水上に注
ぐ。抽出し、クロマトグラフイー(溶離剤:酢酸エチル
−ヘキサン1:1)した後、100mgの出発物質、390mgの所
期生成物及び10mgの〔2R-(R*,R*)〕−3−〔(4−メ
チルフエニルスルホニル)オキシ〕−4−オキソ−2−
(フエニルメトキシ)−4−〔(フエニルメトキシ)ア
ミノ〕ブタン酸エチルを単離した。
所期生成物を塩化メチレン−ヘキサン混合物(7/3)よ
り結晶化する。
m.p.=83-84℃。▲〔α〕25 D▼=+20°(c=0.87、CH
Cl3) 分析:C27H29O8NS: 計算: C%61.46 H%5.54 N%2.65 S%6.1 実測: 61.24 5.38 2.62 5.8 NMR 1H(60MHz) 1.15ppm(t,3H);2.3(s,3H);4(qd,2H);4.35(s,2
H);4.4(d,1H,J=2.5Hz);4.58(s,2H);5.25(d,1H,J
=2.5Hz);7.05-7.25(12H);7.6(d,2H);8.77(s広
い、1H) 工程B″:(2S-trans)−1,3−ビス(フエニルメトキ
シ)−4−オキソ−2−アゼチジンカルボン酸エチル 5ccのアセトンに溶解した0.55mM(290mg)の工程B′で
得た生成物を、3当量(228mg)のK2CO3を5mlのアセト
ンに加えてなる懸濁液に60℃で添加する。1時間かきま
ぜ、次いで過し、溶媒を蒸発乾固させた後、156mg
(収率=80%)の所期のアゼチジノンをクロマトグラフ
イーにより単離した。
▲〔α〕25 D▼=+40°(c=0.63、CHCl3) 分析:C20H21O5N 計算: C%67.59 H%5.96 N%3.94 実測: 67.33 5.93 3.88 NMR 1H(80MHz、CDCl3) 1.6ppm(t,3H);4.01(d,1H,J3,4=1.5Hz);4.23(q,2
H);4.55(d,1H,J3,4=1.5Hz);4.68(s,2H);5.1(s,2
H);7.4-7.6(10H) 例5:(2S-trans)−1−ヒドロキシ−4−オキソ−3−
フエニルメトキシ−2−アゼチジンカルボン酸メチル 170mgの例2で得たアゼチジノンを10ccの酢酸エチルに
溶解し、170mgの5%パラジウム担持炭の存在下に3バ
ールの圧力下に1時間水素化する。次いで触媒を過
し、蒸発させ、クロマトグラフイーした後、100mgの所
期生成物を単離した。
NMR 1H(60MHz、CDCl3) 3.7(s,3H);4.28(d広い、1H,J3,4=1.5Hz);4.55
(d広い、1H,J3,4=1.5Hz);4.55(d広い、1H,J3,4
1.5Hz);4.62(s,2H);7.2(s,5H) 例6:(2S-trans)−1−ヒドロキシ−4−オキソ−3−
フエニルメトキシ−2−アゼチジンカルボン酸エチル 115mgの例4で得たアゼチジノンを10ccの酢酸エチルに
溶解してなる溶液に115mgの5%パラジウム担持炭を加
える。
3バールで1時間水素化した後、触媒を過し、溶媒を
蒸発させる。クロマトグラフイーによつて61mg(収率=
77%)の所期アゼチジノンを単離した。
NMR 1H(200MHz、CDCl3) 1.9(td,3H);4.22(qd,2H);4.29(d,1H,J3,4=1.22H
z);4.52(d,1H,J3,4=1.22Hz);4.70(q,2H);7.59
(s,5H) 例7:(2S-trans)−4−オキソ−3−メトキシ−2−ア
ゼチジンカルボン酸エチル 270mgの例3で得たアゼチジノンを25ccの酢酸エチルに
溶解してなる溶液を270mgの5%パラジウム担持炭の存
在下に3バールの水素により1時間還元する。結晶を
過し、溶媒を蒸発させる。残留物を5ccのメタノールに
溶解し、アルゴン雰囲気下に30ccの炭酸水素ナトリウム
水溶液(2.35g)及び4ccの20%塩化チタン水溶液(771m
g)に加える。
10%炭酸ナトリウム水溶液によりpHを6.5に調節する。
1時間かきまぜ、次いで酢酸エチルで抽出し、クロマト
グラフイー(溶離剤:酢酸エチル/ヘキサン2:8)した
後、50mgの所期生成物を得た。
▲〔α〕25 D▼=+15°(c=1.3、CHCl3 分析:C7H11O4N 計算: C%48.55 H%6.40 N%8.09 実測: 48.01 6.39 7.88IR :COOR=1740;νラクタム=1795 NMR 1Hν(200MHz、CDCl3 1.32(t,3H);3.55(s,3H);4.15(d,1H,J3,4=2Hz);
4.27(q,2H);4.63(t,1H,J3,4=J3.1=2Hz);6.49(s
広い、1H) 例8:(2S-trans)−1,3−ビス(フエニルメトキシ)−
4−オキソ−2−アゼチジンカルボン酸メチル 工程A:(2S-(R*,R*)〕−2−ヒドロキシ−3−フエニ
ルメトキシブタンジ酸のモノメチルエステル 560mgの〔R−(R*,R*)〕−2−ヒドロキシ−3−フエ
ニルメトキシブタンジ酸ジメチルを3.3ccのりん酸塩緩
衝液(0.1M、pH8)に溶解してなる溶液に200単位のブタ
肝臓エステラーゼ(PLE)をかきまぜながら加える。
1N水酸化ナトリウム溶液を加えてpHを8に保つ。8時間
反応させた後、出発物質をエーテルで抽出する(30
%)。水性相をアンバーライトIRM77(H+)で酸性化す
る。過し、酢酸エチルで抽出した後、蒸発によつて約
10%の出発物質を含む240mgの所期生成物を得た。
工程B:〔2R-(R*,R*)〕−2−ヒドロキシ−4−オキソ
−3−フエニルメトキシ−4−〔(フエニルメトキシ)
アミノ〕ブタン酸メチル 工程Aで得た混合物を150mgのO−ベンジルヒドロキシ
ルアミン塩酸塩及び300mgのエチル−1−ジメチルアミ
ノブロロピル−3,3−カルボジイミド塩酸塩を含有する5
ccの含水テトラヒドロフランに溶解する。半時間反応さ
せた後、塩化メチレンで抽出を行い、所期生成物(90
%)と工程Aの出発物質(10%)との混合物を得た。
工程C:〔2R-(R*,R*)〕−2−〔(4−メチルフエニル
スルホニル)オキシ〕−4−オキソ−3−(フエニルメ
トキシ)−4−〔(フエニルメトキシ)アミノ〕ブタン
酸メチル 工程Bで得た生成物より出発し、400mgの塩化トシルを5
ccのピリジンに溶解したものを用いて例2の工程B′3
におけるように実施する。720mgの混合物を得た。クロ
マトグラフイーした後、200mgの所期生成物を得た。
工程D:(2S-trans)−1,3−ビス(フエニルメトキシ)
−4−オキソ−2−アゼチジンカルボン酸エチル 例2の工程B″3におけるように実施し、例2で得た生
成物と同一の所期生成物を得た。
例9:(2S-cis)−1−アセトキシ−4−オキソ〔〔(フ
エニルメトキシ)カルボニル〕アミノ〕−2−アゼチジ
ンカルボン酸エチル 工程A:(2S-trans)−1−アセトキシ−4−オキソ−3
−フエニルメトキシ−2−アゼチジンカルボン酸エチル 150mgの例6に記載のように得た(2S-trans)−1−ヒ
ドロキシ−4−オキソ−3−フエニルメトキシ−2−ア
ゼチジンカルボン酸エチルを8ccの無水塩化メチレンに
溶解し、0.07ccの無水酢酸と0.012ccのトリエチルアミ
ンを加える。2時間反応させ、塩化メチレンで抽出した
後、200mgの混合物を得、次いで136mgの所期生成物をク
ロマトグラフイーにより単離した。
▲〔α〕25 D▼=+9.5°(c=3.31 CHCl3) 分析:C15H17O6N 計算: C%58.62 H%5.58 N%4.56 実測: 58.45 5.74 4.84 NMR 1H(80MHz;CDCl3) 1.27(t,3H);2.16(s,3H);4.22(q,2H);4.5(d,1H,J
3,4=2Hz);4.77(s広い、3H);7.35(s,5H) 工程B:(2S-trans)−1−アセトキシ−4−オキソ−3
−〔(トリフルオルメチルスルホニル)オキシ〕−2−
アゼチジンカルボン酸エチル 128mgの上で得た生成物を15ccの酢酸エチルに溶解して1
28mgの10%パラジウム担持活性炭の存在下に3バールの
圧力下に1時間30分水素化する。触媒を過し、溶媒を
蒸発させ、得られた生成物を6ccの塩化メチレンで溶解
する。0.1ccのピリジンと0.08ccのトリフルオルメチル
スルホン酸無水物を0℃で加える。半時間反応させた
後、反応混合物を冷塩化アンモニア水に注ぎ、塩化メチ
レンで抽出する。60mgの所期生成物を得た。
NMR 1H(80MHz;CDCl3) 1.32(t,3H);2.2(s,3H);4.32(q,2H);4.7(d,1H,J
=2Hz);5.7(d,1H,J=2Hz) 工程C:(2S-cis)−1−アセトキシ−4−オキソ−3−
〔〔(フエニルメトキシ)カルボニル〕アミノ〕−2−
アゼチジンカルボン酸エチル 60mgの上記工程Aで得た生成物を8ccのベンゼンに溶解
し、30mgのナトリウムアジドと5%塩化トリカプリルメ
チルアンモニウムを60℃で加える。1時間反応させた
後、塩化メチレンで抽出し、溶媒を蒸発し、残留物を8c
cの酢酸エチルに溶解し、100mgの10%パラジウム担持活
性炭の存在下に3バールの圧力下に水素化する。2時間
後に触媒を過し、溶媒を蒸発させる。得られた生成物
を4ccのアセトン−水混合物(1−1)に溶解し、0.024
ccのクロルぎ酸ベンジルと28mgの重炭酸ナトリウムを加
える。1時間反応させ、蒸発乾固し、塩化メチレンで溶
解した後、残留物をクロマトグラフイーし、20mgの所期
生成物を得た。
製造例 前記の例の開始時で用いた化合物は次のように製造し
た。
製造1:〔R−(R*,R*)〕−2−ヒドロキシ−3−メト
キシブタンジ酸ジメチル 450mgの〔R−(R*,R*)〕−2,3−ジヒドロキシブタン
ジ酸ジメチルと50mgの無水塩化第一すずを10mlのアセト
ニトリルに溶解し、ジアゾメタンのエーテル溶液を、溶
液が黄色を留めるまで0℃で加える。溶媒を真空下に蒸
発乾固し、残留物を短いシリカゲルカラムでクロマトグ
ラフイーする(溶離剤:酢酸エチル/ヘキサン1/2)。
生成物を蒸留し、292mgの所期生成物を単離した。
b.p.0.4=35℃ ▲〔α〕25 D▼=+32°(c=1.14、CHCl3) 分析:C7H12O6 計算: C%43.75 H%6.29 実測: 43.63 6.38 製造2:〔R−(R*,R*)〕−2−ヒドロキシ−3−フエ
ニルメトキシブタンジ酸ジメチル 3gの(4R-trans)−2−メチル−2−フエニル−1,3−
ジオキソラン−4,5−ジカルボン酸ジメチルと3gのナト
リウムシアノほう水素化物を35ccのアセトニトリルに溶
解する。飽和HClエーテル溶液をpHが2となるまでかき
まぜながら滴下する。周囲温度で2時間後に、混合物を
NaHCO3の飽和水溶液上に注ぎ、CH2Cl2で抽出する。有機
相を水洗し、乾燥し、蒸発させる。その残留物を短いシ
リカカラムでクロマトグラフイーする。シクロヘキサン
で結晶化することによつて所期の純モノベンジルエーテ
ルを得た(2.55g)。
m.p.=69℃ ▲〔α〕25 D▼=+87°(c=0.98;CHCl3) 分析:C13H16O6 計算: C%58.20 H%6.01 実測: 58.27 6.03 製造2′:R−(R*,R*)〕−2−ヒドロキシ−3−フエ
ニルメトキシブタンジ酸ジメチル 3gの〔R−(R*,R*)〕−2,3−ジヒドロキシブタンジ酸
ジメチルをアルゴン雰囲気下に無水テトラヒドロフラン
に溶解する。13.6mlの2.5Nのナトリウムヘキサメチルジ
シラジドトルエン溶液を加え、次いで10分後に2.4mlの
臭化ベンジルを加える。混合物を5時間かきまぜ、次い
で氷上に注ぎ、CH2Cl2で抽出する。有機相を水洗し、乾
燥し、蒸発させる。残留物をシリカゲルカラムでクロマ
トグラフイーする。最初に溶出する生成物は〔R−
(R*,R*)〕−2,3−ビス(フエニルメトキシ)ブタンジ
酸ジメチル(1.82g)であり、次いで、製造2で得た生
成物と同一の所期生成物(1.35g)が溶出した。
製造3:〔R−(R*,R*)〕−2−ヒドロキシ−3−メト
キシブタンジ酸ジエチル 1.5gの〔R−(R*,R*)〕−2,3−ジヒドロキシブタンジ
酸ジエチルと100mgの無水塩化第一すずを30ccのアセト
ニトリルに溶解する。0℃でジアゾメタンエーテル溶液
を、溶液が黄色を留めるまで加える。溶媒を真空下に蒸
発させ、残留物をシリカゲルカラムでクロマトグラフイ
ー(溶離酸:酢酸エチル/ヘキサン1/3)することによ
つて精製する。得られた生成物を蒸留し、1.2gの所期生
成物を単離した。
b.p.0.5=115℃ ▲〔α〕25 D▼=+37°(c=1.09、CHCl3) 分析:C9H16O6 計算: C%49.09 H%7.32 実測: 48.82 7.27 製造4:〔R−(R*,R*)〕−2−ヒドロキシ−3−フエ
ニルメトキシブタンジ酸ジエチル 3gの(4R-trans)−2−メチル−2−フエニル−1,3−
ジオキソラン−4,5−ジカルボン酸ジエチルと3gのナト
リウムシアノほう水素化物を35ccのアセトニトリルに溶
解する。HCl飽和エーテル溶液を滴下してpHを2に調節
する。周囲温度で2時間かきまぜた後、CH2Cl2で抽出す
る。溶媒を真空蒸発させた後、残留物をシリカゲルカラ
ムで過し、所期生成物を油状物の形で得た(2.24
g)。
▲〔α〕25 D▼=+73°(c=1.35、CHCl3) 分析:C15H20O6 計算: C%60.80 H%6.80 実測: 60.70 6.80
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07C 69/708 9279−4H C07D 205/085

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】次式I [ここで、Rは1〜4個の炭素原子を有するアルキル基
    を表し、R1は水素原子、保護されていてもよいヒドロキ
    シル基又はOCH2‐CO2‐R′基(R′は水素原子又は1
    〜4個の炭素原子を有するアルキル基を表す)を表し、
    R2は1〜4個の炭素原子を有するアルキル基又はヒドロ
    キシル基の保護基を表す] を有する化合物。
  2. 【請求項2】R2がベンジル基を表し、R1が水素原子を表
    す特許請求の範囲第1項記載の式(I)の化合物。
  3. 【請求項3】次式I [ここで、Rは1〜4個の炭素原子を有するアルキル基
    を表し、R1は水素原子、保護されていてもよいヒドロキ
    シル基又はOCH2‐CO2‐R′基(R′は水素原子又は1
    〜4個の炭素原子を有するアルキル基を表す)を表し、
    R2は1〜4個の炭素原子を有するアルキル基又はヒドロ
    キシル基の保護基を表す] を有する化合物を製造するにあたり、次式II (ここで、R及びR2は前記の意味を有する) を有する化合物を無機塩基及びエステラーゼのうちから
    選ばれる一けん化剤で処理して次式III を有する化合物を得、この化合物を次式 R′1‐O-NH2 (ここで、R′1はヒドロキシル基の保護基又はCH2‐CO
    2‐R′基(R′は前記の意味を有する)を表す) のヒドロキシルアミン誘導体で処理して次式IV を有する化合物を得、この化合物をスルホン酸誘導体に
    よるか又はトリフェニルホスフィン及びアゾジカルボン
    酸ジアルキルによって環化して次式Ia (ここで、R′1、R及びR2は前記の意味を有する) を有する化合物を得、この化合物のR′1が保護基を表
    すときは、所望によりこの化合物に選択的脱保護反応を
    行って次式Ib (ここで、R及びR2は前記の意味を有する) を有する化合物を得、所望ならばこの化合物に通常の還
    元剤を作用させて次式Ic (ここで、R及びR2は前記の意味を有する) を有する化合物を得ることを特徴とする式Iの化合物の
    製造方法。
  4. 【請求項4】基R2がベンジル又はメチル基を表す式IIの
    化合物より出発し、そして式IIIの化合物に反応させる
    ヒドロキシルアミン誘導体R′1‐O-NH2がO−ベンジル
    ヒドロキシルアミンであることを特徴とする特許請求の
    範囲第3項記載の方法。
  5. 【請求項5】式IIの化合物に作用させる一けん化剤が炭
    酸カリウム又は動物起源のエステラーゼであることを特
    徴とする特許請求の範囲第3又は4項記載の方法。
  6. 【請求項6】式IVの化合物を処理する環化剤がスルホン
    酸誘導体であり、これにより次式IVa (ここで、Xはトシル基H3C‐φ‐SO2又はメシル基CH3
    ‐SO2を表す) の化合物となし、この化合物を塩基の存在下に環化して
    式Iaの化合物を得ることを特徴とする特許請求の範囲第
    3又は4項記載の方法。
  7. 【請求項7】式IVの化合物を処理する環化剤がトリフェ
    ニルホスフィンとアゾジカルボン酸ジアルキルであるこ
    とを特徴とする特許請求の範囲第3又は4項記載の方
    法。
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