JPH07209079A - 光学装置 - Google Patents

光学装置

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JPH07209079A
JPH07209079A JP6000686A JP68694A JPH07209079A JP H07209079 A JPH07209079 A JP H07209079A JP 6000686 A JP6000686 A JP 6000686A JP 68694 A JP68694 A JP 68694A JP H07209079 A JPH07209079 A JP H07209079A
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JP
Japan
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light
optical device
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light emitting
detected object
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JP6000686A
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English (en)
Inventor
Shigetome Yasuda
成留 安田
Hayami Hosokawa
速美 細川
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Omron Corp
Original Assignee
Omron Corp
Omron Tateisi Electronics Co
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 表面粗さや反射率の類似した被検知物体同士
についても、材質の違いによる種類の判別を可能とし、
かつ被検知物体の有無も検知できるようにする。 【構成】 LED3より被検知物体2に対して斜めに光
を出射し、反射光を、PBS4によりS偏光成分とP偏
光成分の光に分割し、それぞれPD5,6により受光す
る。このとき、被検知物体2とPD5,6との間に開口
7を設けて、拡散反射光を遮光し、正反射光のみを通過
させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光学的に、被検知物体
の有無、種類、もしくは表面などの状態を検知する光学
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】被検知物体の種類判別もしくは有無を検
知する手段として、従来から種々の提案がなされている
が、代表的なものとして、被検知物体の表面に対して発
光手段からの投射光を投射させ、その反射光を受光手段
によって受光して、受光手段に入射する光の強弱を検知
することにより、被検知物体の性質を検知するような光
学的検知装置が提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来の反射型光学的検知装置において、被検知物
体の種類を判別するときには、被検知物体の反射率の違
いにより、その種類を判別することになり、判別可能な
物体が限定されるという問題があった。
【0004】そこで、本出願人は、特願平5−2792
66号により、被検知物体を反射した光を複数の偏光成
分に分割し、別個にそれぞれ複数の受光素子により受光
する構成とし、被検知物体の表面状態や材質の違いを検
知し、物体の種類判別並びに有無検知が可能な光学装置
を提案した。
【0005】しかし、上記の提案による光学装置によっ
ても、紙などのように、表面が粗く、発光手段から投射
された光が殆ど拡散反射する被検知物体については、材
質の違いによる種類の判別は困難であった。
【0006】本発明はこのような状況に鑑みてなされた
ものであり、表面の粗さや反射率の類似した被検知物体
同士についても、材質の違いによる種類の判別が可能
で、かつ被検知物体の有無を検知することができる光学
装置を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の光学装
置は、被検知物体2に対して光を出射する発光手段とし
てのLED3と、LED3から出射し、被検知物体2を
反射した光を受光する受光手段としてのPD5,6と、
LED3から出射した光の一部、もしくはLED3から
出射し、被検知物体2を反射した光の一部を遮断する遮
光手段としての開口7とを備えた光学装置において、P
D5,6は、LED3から出射し、被検知物体2を反射
した光を複数の偏光成分に分割し、別個に受光すること
を特徴とする。
【0008】請求項2に記載の光学装置は、開口7は、
被検知物体2を拡散反射した光を遮光することを特徴と
する。
【0009】請求項3に記載の光学装置は、開口7が存
在するときのPD5,6の全受光量に対する正反射成分
受光量の割合は、開口7が存在しないときのPD5,6
の全受光量に対する正反射成分受光量の割合より大きい
ことを特徴とする。
【0010】請求項4に記載の光学装置は、被検知物体
2の検出領域内に存在する所定の面上において、PD
5,6の指向角内に入る範囲は、LED3により照射さ
れる光の範囲より狭いことを特徴とする。
【0011】請求項5に記載の光学装置は、LED3か
ら出射される光は、検出領域内で焦点を結ぶことを特徴
とする。
【0012】請求項6に記載の光学装置は、被検知物体
2の材質の違いを判別することを特徴とする。
【0013】請求項7に記載の光学装置は、LED3よ
り出射される光ビームの形状は、光ビームの光軸と被検
知物体の法線とを含む入射面に平行な径に比べ、入射面
に垂直な方向の径が小さいことを特徴とする。
【0014】請求項8に記載の光学装置は、LED3よ
り出射される光ビームの均一強度面は、入射面に平行な
方向に長いことを特徴とする。
【0015】請求項9に記載の光学装置は、LED3
は、LED3と開口7とを備え、開口7は、LED3か
ら所定の出射角範囲以外に出射する光を遮光することを
特徴とする。
【0016】請求項10に記載の光学装置は、受光手段
は、それぞれ異なる偏光成分の光を受光する複数のPD
5,6と、開口7とを備え、開口7は、被検知物体2に
より拡散反射した光の一部を遮光することを特徴とす
る。
【0017】請求項11に記載の光学装置は、遮光手段
は、開口7であることを特徴とする。
【0018】請求項12に記載の光学装置は、遮光手段
は、光学レンズ11,31,32であることを特徴とす
る。
【0019】請求項13に記載の光学装置は、開口7
の、光が通過する孔7a、もしくは光学レンズ11,3
1,32の形状は、入射面に平行な方向の径に比べ、入
射面に垂直な方向の径が小さいことを特徴とする。
【0020】請求項14に記載の光学装置は、開口7は
LED3に備えられ、開口7の光が通過する孔7aは、
開口面上において、LED3より発せられる光の光軸を
通り、被検知物体2への入射面に垂直な方向の軸に対
し、PD5,6側の面積がLED3側の面積より小さい
ことを特徴とする。
【0021】請求項15に記載の光学装置は、開口7は
PD5,6に備えられ、開口7の光が通過する孔7a
は、開口面上において、LED3より発せられる光の光
軸が被検知物体2上で反射する点とPD5,6のチップ
とを結ぶ軸を通り、被検知物体2への入射面に垂直な方
向の軸に対し、LED3側の面積がPD5,6側の面積
より小さいことを特徴とする。
【0022】請求項16に記載の光学装置は、光学レン
ズ31はLED3に備えられ、少なくとも、発光素子か
ら被検知物体2への入射面に垂直な方向に拡がって出射
する光を被検知物体2上へ集光させることを特徴とす
る。
【0023】請求項17に記載の光学装置は、光学レン
ズ32はPD5,6に備えられ、少なくとも、LED3
から出射され、被検知物体2への入射面に平行な方向に
拡がって反射された光を受光素子へ集光させることを特
徴とする。
【0024】請求項18に記載の光学装置は、光学レン
ズは、シリンドリカルレンズ41,42であることを特
徴とする。
【0025】請求項19に記載の光学装置は、開口7ま
たは光学レンズ31,32は、光軸に対してほぼ垂直に
配置されていることを特徴とする。
【0026】請求項20に記載の光学装置は、複数の偏
光成分は、互いに直交する2つの偏光成分であることを
特徴とする。
【0027】請求項21に記載の光学装置は、LED3
からの出射光は、被検知物体2の表面に対して斜め方向
に入射されるように構成されたことを特徴とする。
【0028】請求項22に記載の光学装置は、PD5,
6は、被検知物体2からの正反射成分を受光する位置に
配置されていることを特徴とする。
【0029】請求項23に記載の光学装置は、互いに直
交する2つの偏光成分は、被検知物体2に対する主にP
偏光成分とS偏光成分であることを特徴とする。
【0030】請求項24に記載の光学装置は、PD5,
6は、被検知物体2からの反射光の複数の偏光成分を別
個に受光する複数の受光素子と、受光素子と被検知物体
2との間に配置され、被検知物体2からの反射光を、そ
れぞれ主にP偏光成分とS偏光成分とに分離する偏光ビ
ームスプリッタ(PBS)4とで構成されたことを特徴
とする。
【0031】請求項25に記載の光学装置は、LED3
は、被検知物体2に対して出射するP偏光成分の光の強
度とS偏光成分の光の強度がほぼ等しいことを特徴とす
る。
【0032】請求項26に記載の光学装置は、LED3
からはランダム偏光の光が出射されることを特徴とす
る。
【0033】請求項27に記載の光学装置は、被検知物
体2は表面がコーティングされたもの、もしくはコーテ
ィング材料、塗料を塗布したものであることを特徴とす
る。
【0034】請求項28に記載の光学装置は、紙、フィ
ルムの材質もしくは種類の判別を行うことを特徴とす
る。
【0035】請求項29に記載の光学装置は、OHPフ
ィルムと紙の判別を行うことを特徴とする。
【0036】
【作用】上記構成の光学装置においては、発光手段とし
ての例えばLED3等の発光素子より、被検知物体2に
対して斜め入射するように光が出射され、被検知物体2
によって反射された光のうち、主に正反射光を受光する
ように、開口7等の遮光手段を備え、主に正反射光をP
偏光成分とS偏光成分に分割して別個の受光手段として
のPD5,6等の受光素子で受光するようにし、PD
5,6の受光出力を比較することにより、被検知物体2
を検知するようにしたので、例えば紙判別のように、被
検知物体の表面粗さや反射率が類似した物体、殆ど拡散
反射してしまう物体同士についても、わずかに含まれる
正反射光中のP偏光成分とS偏光成分の量が材質により
異なることを正確に検知可能となるため、種々の物体の
有無の検知と種類の判別が同時に可能となる。
【0037】さらに、被検知物体2からの反射光を、P
BS4によりP偏光成分とS偏光成分とに偏光分離する
構成としたので、被検知物体2の位置変動、傾き変動に
対して、安定して検知することができる。
【0038】
【実施例】以下、本発明の光学装置の実施例について、
図面を参照して説明する。
【0039】図1は、本発明の光学装置の基本構成を示
した第1の実施例である。装置の筐体1内には、被検知
物体2に対して斜めに光を出射する発光手段としての例
えばLED3が配置されている。LED3より出射され
た光は、被検知物体2により反射され、筐体1内に配置
された受光手段によって受光される。
【0040】この受光手段は、偏光子の1つである偏光
ビームスプリッタ(PBS)4と、受光素子の1つであ
る1対のフォトダイオード(PD)5,6とにより構成
されている。PBS4は、透過ガラス材よりなる平行平
板を基体とし、被検知物体2からの反射光の入射側表面
に、誘電体もしくは金属膜を含む誘電体多層膜が形成さ
れており、これにより、斜め方向から入射する反射光
を、互いに直交する2つの偏光成分の光に分割する。即
ち、S偏光成分は、PBS4の表面において反射され、
第1のPD5に投射される。また、P偏光成分は、透過
ガラス材よりなる平行平板の基体を透過し、第2のPD
6に投射される。
【0041】本発明においては、反射率が類似している
被検知物体2を、その材質の違いから判別を行うため、
被検知物体2とPD5,6との間に遮光手段としての開
口7が設けられている。開口7は、被検知物体2を正反
射した光をPD5,6へと通過させ、被検知物体2を拡
散反射した光を、できるだけ遮光するような位置に配置
されている。
【0042】これは、例えば被検知物体2が、雑誌の表
紙やコピー用紙のようなコーティング紙であったり、感
熱紙のように、紙の表面に誘電体物質を含む材質のコー
ティングがなされている場合、LED3から出射した光
の被検知物体2への入射角αを大きくすると、紙を正反
射した光は、P偏光成分よりS偏光成分が多く含まれる
にも拘らず、紙の反射光は正反射した光に比べ、拡散反
射した光がはるかに多く含まれる、つまり、P偏光成分
とS偏光成分がほぼ同じ割合で含まれる光である。この
ため、この拡散反射光をできるだけ受光しないようにし
ないと、2つのPD5,6の受光量に差が現れず、コー
ティング紙も普通紙も同じ紙と判別してしまう。そこ
で、本発明では開口7を設けた。
【0043】図2に示す第2の実施例は、PD5,6の
前に、それぞれ検光子(ポラライザ)8,9と開口7と
を設け、被検知物体2からの正反射光に含まれるP偏光
成分とS偏光成分とを別個に受光するように構成した例
である。この場合、第1のPD5は、第1の検光子8に
よりS偏光成分の光を受光し、第2のPD6は、第2の
検光子9によりP偏光成分の光を受光するようにし、例
えば1対のPD5,6の出力の比により、被検知物体2
を検知もしくは判別する。この構成によると、特に装置
と被検知物体2との位置関係が変化しない場合、装置を
超小型化することができる。
【0044】尚、図1の実施例において、受光素子、P
D5,6を一体化した2分割PD10とすることで、装
置の小型化が可能となる(図3)。図2の実施例におい
ても同様(図示せず)である。さらに、図1のような構
成において、図4に示すように、被検知物体2とPBS
4との間に、被検知物体2からの正反射光を収束させる
光学レンズ11を配置させることで、被検知物体2の検
出感度を向上させることができる。このとき、PBS4
は、反射光の収束光路中に配置されるため、反射率や透
過率の入射角依存性が小さいものを使用することが好ま
しい。
【0045】図1および図3に示すように、光学レンズ
を用いない場合、正反射光を受光するために開口7を設
けているが、それでも拡散反射した光を受光してしま
う。この拡散反射した光は、正反射した光に比べて、広
い入射角範囲でPBS4へ入射する。従って、この拡散
反射光を正しく偏光分離しなければ、PD5,6にほぼ
均等に半分ずつ受光されるべき拡散反射光が、PD5ま
たはPD6に片寄って受光されることになり、被検知物
体2を正しく検知、判別することができなくなる。従っ
て、PBS4の反射率および透過率の入射角依存性は小
さいものを選ぶ必要がある。
【0046】図5に示す第4の実施例は、発光素子とし
て半導体レーザ(LD)21を用いた例である。本発明
による方式は、被検知物体2を正反射した光に含まれる
P偏光成分とS偏光成分の受光量を比較することによ
り、被検知物体2を検知するものであるので、発光素子
としては、被検知物体2に対してP偏光成分とS偏光成
分がほぼ同じ割合で出射するLED3のようなものが好
適である。しかし、大きな出力が必要なときにはLD2
1を使用し、出射される光の偏光方向は、P偏光成分お
よびS偏光成分に対し、45度傾いたものとし、被検知
物体2に対して、P偏光とS偏光の光がほぼ同じ割合で
照射されるようにする。
【0047】図6に示す第5の実施例は、検出領域内に
存在する被検知物体2を、安定して検出できるようにし
たものである。即ち、検出領域内に被検知物体2が存在
するときに、安定して正反射光を受光し、拡散反射光を
なるべく受光しないようにするために、LED3から出
射される光の指向角の範囲に比べて、PD5,6の視野
角を小さくした。
【0048】図7に示す第6の実施例は、LED3の出
光面およびPD5,6の入射面にそれぞれ凸レンズ3
1,32を配置し、LED3から出射する光を検出領域
A内で被検知物体2上に集光させ、被検知物体2からの
正反射光をPD5,6上に集光させたものである。この
場合、被検知物体2に照射される光の範囲は狭いため、
LED3からPD5,6に向かって正反射して受光され
ない方向に出射された光が、被検知物体2上で拡散反射
してPD5,6に入射する割合が減少する。しかも、L
ED3から出射された光は、凸レンズ32の手前で発散
光となっているため、被検知物体2の位置変動や角度変
動に対しても、安定して正反射光を受光でき、安定した
被検知物体2の有無検知と種類判別が可能となる。
【0049】図8に示す第7の実施例は、LED3から
出射される光ビームの断面Bの形状を、被検知物体2へ
の入射面に垂直な方向に径が小さくなるようにしたもの
である。
【0050】この実施例においては、被検知物体2に対
して、光を斜め方向に入射させるため、装置から比較的
近い距離で検出を行うことになり、この場合の検出特性
としては、角度特性より距離特性が問題となる。また、
前述した各実施例において、被検知物体2として紙の判
別を行う場合、紙は、一般的に、印刷装置内ではセンサ
に対する紙の角度はほぼ一定であるので、LED3から
入射面に垂直な方向に出射される光は、殆ど拡散反射光
としてしかPD5,6に受光されない。このため、上述
したように、光ビームの断面Bの形状を、被検知物体2
への入射面に垂直な方向に径が小さくなるようにして、
出射していく光ビームの断面を限定する。
【0051】光ビームの断面を限定する方法としては、
例えば図9に示すような開口7がある。開口7は、筐体
1のLED3からの出射光を出射する出射部に設けられ
ており、被検知物体2への入射面に垂直な方向に、幅が
小さい矩形状の孔7aが形成されている。
【0052】図10に示す第8の実施例は、LED3に
レンズ3aを一体にモールドしたものである。LED3
の光が出射する面のレンズ3a以外の部分を筐体1に押
し当てて保持することにより、レンズ3a以外から出射
する光を遮光することができる。また、図11に示すよ
うに、LED3を筐体1に配置し、筐体1の光の出射部
に円形の孔7aを有する開口7を設け、不用な方向に出
射する光を遮光するようにしてもよい。
【0053】図12に示す第9の実施例は、開口7を受
光側に設け、開口7に形成された孔7aの形状を、被検
知物体2の位置変動を考慮し、かつ、できる限り被検知
物体2からの正反射光を受光し、拡散反射光を受光しな
いような形状としたものである。即ち、開口7の孔7a
の形状を、図12(b)または(c)に示すように、被
検知物体2を反射した光が開口7を通過するときの正反
射光のビーム径を考慮して、LED3に近い部分で小さ
く、遠い部分で大きくした。
【0054】ここで、図12(a)に示す実線は、被検
知物体2が遠い位置にあるとき、LED3を出射してP
D5,6で受光される正反射成分の光の範囲であり、点
線は、被検知物体2が近づいたときの正反射成分の光の
範囲である。開口7の部分で、点線の範囲は実線の範囲
より小さいので、この形状に合わせて開口7の孔7aを
形成した。
【0055】図13に示す第10の実施例は、第9の実
施例に示す開口7を投光側に設けたものである。この実
施例においては、被検知物体2に対し、LED3から斜
めに光を照射するため、投光ビームは、被検知物体2の
表面で矢印X方向に伸びた形で照射される。この結果、
拡散反射した成分の光しかPD5,6に受光されないよ
うな光照射点が多く存在することになる。
【0056】この問題を解決するために、図13(a)
に示すように、開口7を投光側に設け、同図(c)また
は(d)に示すように、開口7に形成された孔7aの径
を、LED3に近い部分で大きく、遠い部分で小さくし
た。
【0057】図14に示す第11の実施例は、投光部お
よび受光部に、それぞれシリンドリカルレンズ41,4
2を設けたものである。即ち、投光部にシリンドリカル
レンズ41を設けることにより、入射面に垂直な方向へ
出射していく光を光軸の方向に集光させる。また、受光
部にシリンドリカルレンズ42を設けることにより、被
検知物体2からレンズ42に入射してくる拡散反射光
を、PD5,6に入射させることを防ぎ、被検知物体2
を反射していく正反射光を、PD5,6に集光させる。
【0058】図15に示す第12の実施例は、本発明の
光学装置51を印刷機内に備えたもので、同図(a)
は、被印刷物52の搬送路53中に設けたものであり、
同図(b)は、被印刷物52のストック部であるトレイ
54に設けたものである。そして、光学装置51によ
り、印刷前に被印刷物52の種類やサイズを判別した
り、印刷時の各パラメータの制御を行う。
【0059】本実施例によれば、従来判別が不可能であ
ったOHPフィルムと各種の紙の判別が可能となるの
で、フィルムと紙とを判別する別の装置が不要となり、
制御系の簡素化を図ることができる。
【0060】
【発明の効果】以上の如く本発明の光学装置によれば、
被検知物体の主に正反射光を受光するように、開口など
の遮光手段を備え、主に正反射光をP偏光成分とS偏光
成分に分割して別個の受光手段で受光するようにし、そ
の受光量の違いから、被検知物体を検知するようにした
ので、表面粗さや反射率の類似した物体同士について
も、材質の違いにより判別が可能となり、また、種々の
物体の有無検知と種類判別も、同時に可能となる。
【0061】また、被検知物体からの反射光を、PBS
により偏光分離する構成としたので、物体の位置変動お
よび傾き変動に対して、安定して検知することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光学装置の第1の実施例による基本構
成を示した側面図である。
【図2】本発明の第2の実施例の構成を示した側面図で
ある。
【図3】本発明の第3の実施例の構成を示した側面図で
ある。
【図4】図3の受光側にレンズを配置した例の構成を示
した側面図である。
【図5】本発明の第4の実施例の構成を示した斜視図で
ある。
【図6】本発明の第5の実施例の構成を示した側面図で
ある。
【図7】本発明の第6の実施例の構成を示した側面図で
ある。
【図8】本発明の第7の実施例の構成を示した側面図で
ある。
【図9】図8に示す開口に形成された孔の形状を示した
斜視図である。
【図10】本発明の第8の実施例の構成を示した側面図
である。
【図11】図10に示した実施例の変形例の構成を示し
た斜視図である。
【図12】本発明の第9の実施例の構成を示した側面図
および開口の孔の形状例を示した平面図である。
【図13】本発明の第10の実施例の構成を示した側面
図と平面図、および開口の孔の形状例を示した図であ
る。
【図14】本発明の第11の実施例の構成を示した斜視
図である。
【図15】本発明の光学装置を印刷機内に備えた配置例
を示した斜視図である。
【符号の説明】
2 被検知物体 3 LED 4 偏光ビームスプリッタ 5,6 フォトダイオード 7 開口 7a 孔 31,32 光学レンズ 41,42 シリンドリカルレンズ

Claims (29)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被検知物体に対して光を出射する発光手
    段と、 前記発光手段から出射し、前記被検知物体を反射した光
    を受光する受光手段と、 前記発光手段から出射した光の一部、もしくは前記発光
    手段から出射し、前記被検知物体を反射した光の一部を
    遮断する遮光手段とを備えた光学装置において、 前記受光手段は、前記発光手段から出射し、前記被検知
    物体を反射した光を複数の偏光成分に分割し、別個に受
    光することを特徴とする光学装置。
  2. 【請求項2】 前記遮光手段は、前記被検知物体を拡散
    反射した光を遮光することを特徴とする請求項1に記載
    の光学装置。
  3. 【請求項3】 前記遮光手段が存在するときの前記受光
    手段の全受光量に対する正反射成分受光量の割合は、前
    記遮光手段が存在しないときの前記受光手段の全受光量
    に対する正反射成分受光量の割合より大きいことを特徴
    とする請求項1または2に記載の光学装置。
  4. 【請求項4】 前記被検知物体の検出領域内に存在する
    所定の面上において、前記受光手段の指向角内に入る範
    囲は、前記発光手段により照射される光の範囲より狭い
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の光
    学装置。
  5. 【請求項5】 前記発光手段から出射される光は、前記
    検出領域内で焦点を結ぶことを特徴とする請求項1乃至
    3のいずれかに記載の光学装置。
  6. 【請求項6】 前記被検知物体の材質の違いを判別する
    ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の光
    学装置。
  7. 【請求項7】 前記発光手段より出射される光ビームの
    形状は、前記光ビームの光軸と前記被検知物体の法線と
    を含む入射面に平行な径に比べ、前記入射面に垂直な方
    向の径が小さいことを特徴とする請求項1乃至6のいず
    れかに記載の光学装置。
  8. 【請求項8】 前記発光手段より出射される光ビームの
    均一強度面は、前記入射面に平行な方向に長いことを特
    徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の光学装置。
  9. 【請求項9】 前記発光手段は、発光素子と前記遮光手
    段とを備え、前記遮光手段は、前記発光素子から所定の
    出射角範囲以外に出射する光を遮光することを特徴とす
    る請求項1乃至8のいずれかに記載の光学装置。
  10. 【請求項10】 前記発光手段は、それぞれ異なる偏光
    成分の光を受光する複数の受光素子と、前記遮光手段と
    を備え、前記遮光手段は、前記被検知物体により拡散反
    射した光の一部を遮光することを特徴とする請求項1乃
    至9のいずれかに記載の光学装置。
  11. 【請求項11】 前記遮光手段は、開口であることを特
    徴とする請求項1乃至3または9,10のいずれかに記
    載の光学装置。
  12. 【請求項12】 前記遮光手段は、光学レンズであるこ
    とを特徴とする請求項1乃至3または9,10のいずれ
    かに記載の光学装置。
  13. 【請求項13】 前記開口の、光が通過する孔、もしく
    は前記光学レンズの形状は、前記入射面に平行な方向の
    径に比べ、入射面に垂直な方向の径が小さいことを特徴
    とする請求項11,12のいずれかに記載の光学装置。
  14. 【請求項14】 前記開口は前記発光手段に備えられ、
    前記開口の光が通過する孔は、開口面上において、前記
    発光素子より発せられる光の光軸を通り、前記被検知物
    体への入射面に垂直な方向の軸に対し、前記受光素子側
    の面積が前記発光素子側の面積より小さいことを特徴と
    する請求項11または13に記載の光学装置。
  15. 【請求項15】 前記開口は前記受光手段に備えられ、
    前記開口の光が通過する孔は、開口面上において、前記
    発光素子より発せられる光の光軸が前記被検知物体上で
    反射する点と前記受光素子のチップとを結ぶ軸を通り、
    前記被検知物体への入射面に垂直な方向の軸に対し、前
    記発光素子側の面積が前記受光素子側の面積より小さい
    ことを特徴とする請求項11または13に記載の光学装
    置。
  16. 【請求項16】 前記光学レンズは前記発光手段に備え
    られ、少なくとも、前記発光素子から前記被検知物体へ
    の入射面に垂直な方向に拡がって出射する光を前記被検
    知物体上へ集光させることを特徴とする請求項12また
    は13に記載の光学装置。
  17. 【請求項17】 前記光学レンズは前記受光手段に備え
    られ、少なくとも、前記発光手段から出射され、前記被
    検知物体への入射面に平行な方向に拡がって反射された
    光を前記受光素子へ集光させることを特徴とする請求項
    12または13に記載の光学装置。
  18. 【請求項18】 前記光学レンズは、シリンドリカルレ
    ンズであることを特徴とする請求項12,13,16,
    17のいずれかに記載の光学装置。
  19. 【請求項19】 前記開口または光学レンズは、光軸に
    対してほぼ垂直に配置されていることを特徴とする請求
    項1乃至18のいずれかに記載の光学装置。
  20. 【請求項20】 前記複数の偏光成分は、互いに直交す
    る2つの偏光成分であることを特徴とする請求項1乃至
    19のいずれかに記載の光学装置。
  21. 【請求項21】 前記発光手段からの出射光は、前記被
    検知物体の表面に対して斜め方向に入射されるように構
    成されたことを特徴とする請求項1乃至20のいずれか
    に記載の光学装置。
  22. 【請求項22】 前記受光手段は、前記被検知物体から
    の正反射成分を受光する位置に配置されていることを特
    徴とする請求項1乃至21のいずれかに記載の光学装
    置。
  23. 【請求項23】 前記互いに直交する2つの偏光成分
    は、前記被検知物体に対する主にP偏光成分とS偏光成
    分であることを特徴とする請求項1乃至22のいずれか
    に記載の光学装置。
  24. 【請求項24】 前記受光手段は、前記被検知物体から
    の反射光の複数の偏光成分を別個に受光する複数の受光
    素子と、前記受光素子と前記被検知物体との間に配置さ
    れ、前記被検知物体からの反射光を、それぞれ主にP偏
    光成分とS偏光成分とに分離する偏光ビームスプリッタ
    とで構成されたことを特徴とする請求項1乃至23のい
    ずれかに記載の光学装置。
  25. 【請求項25】 前記発光手段は、前記被検知物体に対
    して出射するP偏光成分の光の強度とS偏光成分の光の
    強度がほぼ等しいことを特徴とする請求項1乃至24の
    いずれかに記載の光学装置。
  26. 【請求項26】 前記発光手段からはランダム偏光の光
    が出射されることを特徴とする請求項1乃至25のいず
    れかに記載の光学装置。
  27. 【請求項27】 前記被検知物体は表面がコーティング
    されたもの、もしくはコーティング材料、塗料を塗布し
    たものであることを特徴とする請求項1乃至26のいず
    れかに記載の光学装置。
  28. 【請求項28】 紙、フィルムの材質もしくは種類の判
    別を行うことを特徴とする請求項1乃至27のいずれか
    に記載の光学装置。
  29. 【請求項29】 OHPフィルムと紙の判別を行うこと
    を特徴とする請求項1乃至28のいずれかに記載の光学
    装置。
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