JP2004077213A - 透光性シート体の検出方法及び検出装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】感材検出センサ120は、投光部122から照射して、Xレイフィルム12の表面で反射した反射光を受光部124で受光する。投光部から照射する光ビームの光軸134は、垂直線136に対して角度θ1で傾斜させており、受光部は、受光する光の光軸138が角度θ1と同じ角度θ2で傾斜している。また、光軸134、138は、Xレイフィルムの表面で交差するように設けられ、光ビームの照射領域140と、反射光の受光領域142が、所定の範囲Yの間で交差する。これにより、感材検出センサは、搬送方向と直交する方向に沿って隣接する搬送ベルトの間で、搬送ベルトに挟持されて搬送されるXレイフィルムを確実に検出できるようになっている。
【選択図】 図4
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、透光性シート体の有無を検出する透光性シート体の検出装置に関する。詳細には、医療用撮影フィルムなどの透光性の写真感光材料を含む透光性シート体の検出方法及び検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
シート状の感光材料である医療用撮影フィルム(以下「Xレイフィルム」とする)は、透明ベースを支持体として、その表面に乳剤が塗布されている。また、Xレイフィルムは、複数枚を重ねて集積して、当てボールなどの厚紙等で形成した保護カバーに挟み込んで保護して、包装袋に密封包装される。
【0003】
このようなXレイフィルムの加工及び包装工程では、原反から引出したウエブを製品サイズに裁断して細幅のウエブを形成し、この細幅のウエブを所定長さに切断することによりシート状に加工して、所定枚数ずつ積層して集積する。この後に、所定枚数ずつ集積したXレイフィルムを当てボールに挟み込み、さらに、包装袋に収納して袋詰する。このようにして袋詰めされたXレイフィルムは、ダンボール箱等に収納される箱詰めされて、医療用撮影フィルムとして出荷される。
【0004】
近年、医療用撮影フィルムの分野では、画像処理のデジタル化と共に、フィルム処理のドライ化が進んでおり、ドライ感材においては、画質向上を図るために、乳剤に余分や色を付けずに、光透過率を向上させる方向へ進んでいる。具体的には、ゴニオフォトメータ(変角光度計)を使用して、ドライ処理用のXレイフィルムの透過率を計測すると、950nm〜1300nmの波長において、約70%となっている。
【0005】
ところで、Xレイフィルム等の感光材料を搬送しながら加工する工程では、搬送されるXレイフィルムを非接触方式で検出する必要がある。非接触で被検出体を検出するセンサには、投光部から発して被検出体で反射した光を受光部で受光する構成や、投光部から発した光が受光部に達するのを被検出体で遮られることにより、被検出体を検出する構成などの光電スイッチが多用されており、このような光電スイッチを用いてXレイフィルムなどの透過性のシート体の検出に用いることが各種提案、実施されている。
【0006】
例えば、特開昭63−166118号公報(従来例1とする)では、異なる波長の光を同軸に照射する投光部と、投光部から照射される光の反射率の異なる反射板を用い、投光部から射出されて被検出物体を透過して反射板で反射された光を受光素子によって受光したときの光量を比較することにより、光透過性の被検出物体の有無を検出するようにしている。
【0007】
また、特開平8−337354号公報(従来例2とする)では、レーザー投光部から発して偏向フィルターを通過させた光を、レーザー受光部で受光するときに、偏向フィルターのみを透過した光と、偏向フィルターと被検出体である透明シートを透過した光の位相が異なることから、透明シートの有無を検出するようにしている。
【0008】
さらに、特開平6−177737号公報(従来例3とする)では、差動増幅回路を用いて、物体を透過することにより低下する受光レベルを増幅することにより、物体を検出するようにしている。
【0009】
また、特開平7−113876号公報(従来例4とする)では、光透過性被検出物体としてガラス基板を検出するときに、ガラス基板の端部に対向するように2つのレーザ光電スイッチを設けて、それぞれのレーザー光電スイッチの検出結果に基づいてガラス基板の有無及びガラス基板の姿勢の適否を検出するようにしている。
【0010】
しかしながら、従来例1の回帰反射方式では、光の屈折が生じ易い物体の検出に用いることができるが、肉厚が200μm程度の医療用撮影フィルム等では、安定した検出が困難となり、受光部にスリットを設けて光量を落としたり、センサの取り付け位置を高精度で調整するなどして、思考錯誤を繰り返しながらセンサの取り付けを行う必要があり、また、そのようにして取り付けたとしても、必ずしも安定して検出しうるものではない。
【0011】
また、従来例2の方式では、位相差が微小であるために、的確な検出が困難となることがある。例えば、測定器としてゴニオフォトメータ(偏角光度計)を用いて、試料として光透過率が70%の医療用撮影フィルムを検出するときに、可視光カットフィルターと共に偏向フィルターとして赤外偏向フィルターを透過した光を受光部で受光する。このときの受光部の出力を表1に示す。なお、「試料なし」は光透過率を100%としている。また、この測定試験では、偏向フィルター(赤外偏向フィルター)を通過することにより位相と共に変化する受光量を、受光部からの出力電圧によって比較している。
【0012】
【表1】
【0013】
この試験結果で明らかなように、偏向フィルターがないときに、試料によって光量が30%低下するが、偏向フィルターを用いても、光量が33%しか低下せずに、試料によっては、偏向フィルターを設けることによる効果が、必ずしも現れるものではない。
【0014】
さらに、従来例3の検出方法では、作動増幅回路を設けて受光素子の出力信号を増幅するために出力信号のノイズ成分も増幅されるために、適正な検出が困難となることがあり、差動増幅回路がノイズの影響を受けてしまうと、さらに、適正な検出が困難となる。特に、ライン上を搬送されるシート体を検出する場合、周囲のノイズは勿論、塵や埃等の影響を受けてしまうためにノイズ成分が増加し、光透過率の高いシート体を安定して検出しうるものではない。
【0015】
また、従来例4の方式では、レーザー光を被検出体の端面に照射するために、肉厚の薄い医療用撮影フィルムでは、安定した検出が困難であり、特に、搬送路中を移動する医療用撮影フィルムを検出するときには、検出する医療用撮影フィルムに動的変化が加わってしまうために、安定した検出が一層困難となっている。
【0016】
さらに、透光性のシート体を非接触方式で検出する検出手段としては、超音波センサーを適用する方法もあるが、超音波センサーは、応答速度が遅く、空調風(空気の流れ)、電源ノイズ、モータノイズ等の影響を受け易い。このために、ライン上を搬送される医療用撮影フィルムの検出に超音波センサーを使用することは困難である。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記事実に鑑みてなされた所定速度で移動する薄肉の光透過性シート体であっても的確に検出可能な光透過性シート体の検出方法及び検出装置を提案することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明の透過性シート体の検出方法は、光ビームを射出する投光部と、光ビームを受光する受光部とを、光軸が透光性シート体の表面で交差すると共に、透光性シート体の表面の垂直線に対して、垂直線を含む同一平面上で同じ角度に傾斜させて配置し、前記投光部から照射した光ビームが、前記透光性シート体の表面で反射して、前記受光部に受光されることにより透光性シート体を検出することを特徴とする。
【0019】
このような本発明によれば、投光部の光軸と受光部の光軸が透光性シート体の表面上で交差するように、投光部と受光部とを、透光性シート体の表面に対して所定角度で配置し、投光部から照射して透光性シート体の表面に反射した光ビームを、効率的に受光されるようにして、透光性シート体を検出する。
【0020】
すなわち、透光性シート体においても、透光率が100%でなければ、少なからず表面反射が生じる。また、投光部から照射する光ビームの光軸を、透光性シート体の表面に対して所定の角度で傾斜して、光ビームの反射効率を高めるようにすると共に、投光部の光軸と受光部部の光軸が透光性シート体の表面で交差するように配置して、投光部から照射して透光性シート体の表面で反射した光ビームを効率的に受光部で受光する。
【0021】
これにより、限定反射方式を用いて、非接触で透光性シート体を確実に検出することができる。
【0022】
このような本発明を適用する本発明の透光性シート体の検出装置は、光軸が透光性シート体の表面へ向けられて、透光性シート体の表面の垂直線に対して所定角度で傾斜されて光ビームを発する投光部と、光軸が前記投光部から照射される光ビームの光軸と前記透光性シート対の表面上で交差すると共に、透光性シート対の表面の垂直線に対して投光部と同じ角度で反対側に傾斜され、投光部から照射して透光性シート体の表面で反射した反射光を受光する受光部と、を含むものであれば良い。
【0023】
また、本発明では、前記透光性シート体が写真感光材料であるときに、前記投光部が、前記写真感光材料の感光域を外れた領域の波長の光を発することが好ましく、これにより写真感光材料を検出するときに、写真感光材料を感光させて、写真感光材料に形成する撮影画像の仕上りを損ねてしまうのを防止することができる。
【0024】
写真感光材料では、感光域の波長に対する分光吸収率より、この感光域より長い波長の光に対する分光吸収率が低い。したがって、感光域を外れた領域、特に、波長が長い光に対しては、反射率も高くなるために、的確な検出が可能となる。
【0025】
また、本発明の透光性シート体の検出装置は、前記投光部と前記受光部が、前記透光性シート体を展開状態で載置して搬送する搬送手段に設けられて、該搬送手段によって所定速度で搬送される前記シート体に対向されていることを特徴とする。
【0026】
搬送手段によって透光性シート体を搬送する場合においても、投光部及び受光部と透光性シート体の表面の距離が変化することがある。
【0027】
一般的に、投光部からは、所定のビーム径の光ビームが照射され、受光部では、所定領域の反射光を検出可能となっている。
【0028】
ここから、投光部から照射される光ビームと、受光部の受光領域が交差する範囲であれば、投光部から照射した光を受光部で受光することができるので、この範囲であれば、投光部及び受光部と透光性シート体の間隔や、透光性シート体の表面の傾きが変化しても、透光性シート体の検出が可能となる。
【0029】
したがって、搬送手段によって搬送される透光性シート体の確実な検出が可能となっている。
【0030】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。図1には、本実施の形態に適用したカッター装置10の概略構成を示している。このカッター装置10は、透光性シート体として医療用の写真感光材料(医療用撮影フィルム)であるXレイフィルム12を用い、このXレイフィルム12を所定サイズに裁断加工する。
【0031】
図2に示すように、Xレイフィルム12は、ポリエチレンテレフタレート(PET)等の透明支持体をベース層14として、このベース層14の少なくともに一方の面に乳剤が塗布されて乳剤層16が形成されている。なお、本発明を適用する写真感光材料は、ベース層14を形成する支持体としてポリエチレンナフタレート(PEN)、ポリエチレンラミネート紙三酢酸セルロースフィルム、ポリエステルフィルムなどの適用が可能である。
【0032】
また、Xレイフィルム12は、ベース層14に塗布される乳剤が着色されておらず略無色となっており、これにより、Xレイフィルム12は、光透過率が約70%程度となっている。
【0033】
図1に示すように、カッター装置10には、長尺のXレイフィルム12を巻芯18にロール状に巻いたロール20が装填される。このロール20は、Xレイフィルム12の原反であっても良く、また、原反から引出したXレイフィルム12を図示しないスリッター装置によって所定幅に裁断してロール状に巻き取ったものであっても良い。
【0034】
ロール20は、コンテナ22に巻芯18が軸支されて装填されるようになっており、このロール20の外周端からXレイフィルム12が引出される。なお、カッター装置10としては、ロール20を収容するコンテナ22が所定位置に装填されるものであっても良い。
【0035】
カッター装置10には、コンテナ22に隣接してパスロール24、26が上下に配置されており、ロール20から略水平方向に引出されたXレイフィルム12は、パスロール24に巻き掛けられることにより下方へ向けられてパルスール26に巻き掛けられる。
【0036】
カッター装置10には、加熱ロール28及びパスロール30が設けられており、Xレイフィルム12は、パスロール26、30の間で、加熱ロール28に巻き掛けられる。加熱ロール28は、Xレイフィルム12に悪影響を与えない程度に加熱し、Xレイフィルム12の巻癖を矯正する。また、カッター装置10には、加熱ロール28とパスロール30の間に、図示しない冷却手段が設けられており、巻癖を矯正した状態でXレイフィルム12を固定する。
【0037】
パスロール30は、図示しない付勢手段によって下方移動可能なテンションロールとなっており、Xレイフィルム12は、このパスロール30によって一定のテンションが付与されながら搬送されるようになっている。
【0038】
なお、パスロール24の近傍には、ウエブエッジコントロールセンサ32が設けられており、カッター装置10では、ウエブエッジコントロールセンサ32によってXレイフィルム12の幅方向の端部の通過位置を検出し、この検出結果に基づいて巻芯18の軸線方向に沿った位置を制御することにより、Xレイフィルム12の幅方向の端部が一定位置を通過するように搬送して横ズレが生じるのを防止する。
【0039】
パスロール30の上方には、サクションドラム34が配置されており、Xレイフィルム12は、パスロール30に巻き掛けられることにより上方へ向けられた後に、サクションドラム34に巻き掛けられて略水平方向へ向けられる。
【0040】
サクションドラム34には、図示しない複数の吸着孔が形成されており、この吸着孔に供給される負圧によって、外周面に巻き掛けられたXレイフィルム12を吸着保持して回転する。これにより、Xレイフィルム12は、サクションドラム34の回転数に応じた速度で、ロール20から引出されて、サクションドラム34から送り出される。
【0041】
カッター装置10には、サクションドラム34の下流側に、略水平にXレイフィルム12を搬送する搬送路が形成されている。この搬送路には、Xレイフィルム12の下面側に対向して、メインコンベア38、ゲートコンベア40及び分岐コンベア42が、Xレイフィルム12の移動方向(図1の矢印方向側)に沿って順に配置されている。
【0042】
メインコンベア38には、Xレイフィルム12の搬送路の下方側に配置されているロール44A、44Bの間に無端の搬送ベルト46が巻き掛けられて形成されている。また、メインコンベア38には、ロール44A、44Bの間にロール44Cが配置され、ロール44C、44Bのそれぞれに対向して、Xレイフィルム12の搬送路の上方側に配置されているロール48A、48Bの間に無端の搬送ベルト50が巻き掛けられた抑えコンベア52が対向配置されている。
【0043】
また、抑えコンベア52のサクションドラム34側には、ロータリーオシレートカッター54が設けられている。
【0044】
サクションドラム34から一定速度で送り出されたXレイフィルム12は、メインコンベア38の搬送ベルト46上に載置されることにより、メインコンベア38によって搬送されて、ロータリーオシレートカッター54に対向される。
【0045】
ロータリーオシレートカッター54は、Xレイフィルム12を搬送するサクションドラム34に、電気的及び機械的に同期して作動して、Xレイフィルム12を所定長さに切断してシート状に形成する(以下、シート状のXレイフィルム12を「Xレイフィルム12A」とする)。なお、ロータリーオシレートカッター54は、Xレイフィルム12をシート状に切断してXレイフィルム12Aに加工するときに、Xレイフィルム12Aの角部を円弧状にカットするようにしている。
【0046】
ロータリーオシレートカッター54によって加工されたXレイフィルム12は、メインコンベア38の搬送ベルト46と抑えコンベア52の搬送ベルト50の間に挟持されて搬送され、ゲートコンベア40へ送られる。なお、ロータリーオシレートカッター54によって加工されたXレイフィルム12Aを、メインコンベア38の搬送ベルト46に載置して搬送するときに、このXレイフィルム12Aの所定位置に、図示しないレーザーマーカーによって所定のマーキングパターンを形成するようにしても良い。
【0047】
ゲートコンベア40は、Xレイフィルム12の搬送路の下方側に配置されているロール56A、56Bの間に搬送ベルト58が巻き掛けられている。また、ゲートコンベア40には、ロール56A、56Bのそれぞれに対向してXレイフィルム12の搬送路の上方側に配置されているロール60A、60Bの間に無端の搬送ベルト62が巻き掛けられた抑えコンベア64が、対向して配置されている。
【0048】
これにより、ゲートコンベア40は、搬送ベルト58と抑えコンベア64の搬送ベルト62との間にXレイフィルム12を挟持して、分岐コンベア42へ向けて搬送可能となっている。
【0049】
分岐コンベア42は、Xレイフィルム12の搬送路の下方側に配置されたロール66A、66Bの間に搬送ベルト68が巻き掛けられて形成されている。また、分岐コンベア42には、ロール66A、66Bのそれぞれに対向してXレイフィルム12の搬送路の上方側に配置されているロール70A、70Bの間に無端の搬送ベルト72が巻き掛けられた抑えコンベア74が、対向して配置されている。
【0050】
これにより、分岐コンベア42は、ゲートコンベア40から送り込まれるXレイフィルム12Aを、搬送ベルト68と抑えコンベア74の搬送ベルト72との間で挟持して搬送するようになっている。
【0051】
一方、カッター装置10には、分岐コンベア42より下流側の下方に受け台76が配置され、分岐コンベア42の略下方に受け台78が配置されている。受け台76、78の上面には、Xレイフィルム12Aを集積するトレイ80が設けられている。
【0052】
分岐コンベア42と受け台76上のトレイ80の間には、搬送コンベア82が設けられている。搬送コンベア82は、ロール84A、84Bの間に搬送ベルト86が巻き掛けられ、分岐コンベア42から送り込まれるXレイフィルム12Aを、搬送ベルト86上に載置して、受け台76上のトレイ80へ向けて斜め下方へ案内搬送するようになっている。
【0053】
これにより、ゲートコンベア40から分岐コンベア42へ送り込まれたXレイフィルム12Aが、搬送コンベア82によってトレイ80へ搬送されて、トレイ80に収容されることにより、トレイ80に積層されながら収容される。
【0054】
なお、搬送コンベア82には、ロール84A、84Bに対向して配置されたロール88A、88Bに搬送ベルト90が巻き掛けられた抑えコンベア92が対向されており、Xレイフィルム12Aを搬送ベルト86、90の間で挟持して搬送するようになっている。
【0055】
一方、ゲートコンベア40は、図1に二点鎖線で示すように、メインコンベア38側のロール56Aを軸にして、ロール56B側が下方へ向けて揺動して、所定角度で傾斜可能となっている。
【0056】
図1及び図3に示すように、ゲートコンベア40は、ロール56B側が下方となるように揺動して傾斜することにより、抑えコンベア64から離間する。これにより、メインコンベア38と抑えコンベア52によって搬送されるXレイフィルム12Aは、ゲートコンベア40の搬送ベルト58に載置されると、分岐コンベア42側へわたらずに、ゲートコンベア40の傾斜に沿って斜め下方へ案内搬送される。
【0057】
ロール56B側が下方となるように揺動したゲートコンベア40と受け台78上のトレイ80の間には、搬送コンベア94が配置されている。この搬送コンベア94は、ロール96A、96Bの間に無端の搬送ベルト98が配置されており、搬送コンベア94は、ゲートコンベア40から送り込まれるXレイフィルム12を搬送ベルト98上に載置して、受け台78のトレイ80へ向けて斜め下方へ案内する。
【0058】
これにより、Xレイフィルム12は、受け台78のトレイ80に収容されて、積層されながら集積される。なお、搬送コンベア94には、ロール96A、96Bに対向して配置されたロール100A、100Bに搬送ベルト102が巻き掛けられた抑えコンベア104が対向されており、Xレイフィルム12Aを搬送ベルト98、102の間で挟持して搬送するようになっている。
【0059】
ところで、図1及び図3に示すように、カッター装置10には、ゲートコンベア40を挟んで、Xレイフィルム12Aの搬送路の上流側及び下流側に、透光性シート体の検出装置を形成する感材検出センサ120が設けられている。
【0060】
すなわち、カッター装置10には、メインコンベア38の搬送ベルト46に載置されて搬送されるXレイフィルム12Aを検出する感材検出センサ120A、分岐コンベア42の搬送ベルト68に載置されて搬送されるXレイフィルム12Aを検出する感材検出センサ120B及び、搬送コンベア94の搬送ベルト98に載置されて搬送されるXレイフィルム12を検出する感材検出センサ120Cが設けられている。
【0061】
これにより、カッター装置10では、切断加工されてメインコンベア38の搬送ベルト46に載置されてゲートコンベア40へ向けて搬送されるXレイフィルム12Aを、感材検出センサ120Aによって検出して、ゲートコンベア40の揺動を制御することにより、Xレイフィルム12Aの仕分けを行う。
【0062】
また、カッター装置10では、感材検出センサ120Bによって分岐コンベア42上を受け台76のトレイ80へ搬送されるXレイフィルム12Aを検出し、感材検出センサ120Cが、搬送コンベア94によって受け台78のトレイ80へ搬送されるXレイフィルム12を検出する。
【0063】
これにより、カッター装置10では、受け台76のトレイ及び受け台78のトレイ80のそれぞれに仕分けてして集積したXレイフィルム12Aの枚数(集積枚数)の計測が可能となっている。
【0064】
図3に示すように、メインコンベア38の搬送ベルト46、ゲートコンベア40の搬送ベルト68、抑えコンベア52、64、74、104の搬送ベルト50、62、72、102及び搬送コンベア94の搬送ベルト98のそれぞれは、小幅となっており、小幅の搬送ベルト46、50、62、68、72、98、102が、Xレイフィルム12の搬送方向と直交する方向に沿って所定間隔で配設されている。
【0065】
これにより、Xレイフィルム12は、搬送ベルト46と搬送ベルト50、搬送ベルト58と搬送ベルト62、搬送ベルト68と搬送ベルト72ないし搬送ベルト98と搬送ベルト102によって所定間隔で挟持されて搬送されるようになっている。
【0066】
一方、感材検出センサ120Aは、搬送ベルト50の間に配置され、感材検出センサ120Bは、搬送ベルト72の間に配置され、感材検出センサ120Cは、搬送ベルト102の間に配置されている。
【0067】
これにより、感材検出センサ120A搬送ベルト46の間及び搬送ベルト50の間で、搬送ベルト46、50に挟持されるXレイフィルム12Aに対向し、感材検出センサ120は、搬送ベルト68の間及び搬送ベルト72の間で搬送ベルト68、72に挟持されるXレイフィルム12Aに対向し、感材検出センサ120Cは、搬送ベルト98の間及び搬送ベルト102の間で搬送ベルト98、102に挟持されるXレイフィルム12Aに対向するようになっている。
【0068】
一方、図4に示すように、感材検出センサ120(120A〜120C)は、発光素子として例えば所定波長の光を発する発光ダイオードを備えた投光部122と、発光部122から発生された光を受光する受光素子を備えた受光部124と、を備えている。
【0069】
投光部122には、光ファイバーケーブル126が接続しており、この光ファイバーケーブル126の射出口がXレイフィルム12Aの搬送路へ向けられており、これにより、投光部122の発光ダイオードから発せられた光がスポット状の光ビームとなってXレイフィルム12A上に照射される。
【0070】
また、受光部124には、光ファイバーケーブル128が接続しており、この光ファイバーケーブル128の受光口が、Xレイフィルム12の搬送路へ向けられており、Xレイフィルム12Aで反射した光を受光可能となっている。なお、本実施の形態では、光ファイバーケーブル126、128を用いているが、光ファイバーケーブル126、128を用いずに、投光部122及び受光部124がXレイフィルム12Aに直接対向するようにしたものであっても良い。
【0071】
一方、受光部124は、受光素子によって検出した光の光量に応じた電気信号(例えば電圧)を出力するようになっており、この電気信号が増幅部130で増幅されて、判定部132へ入力される。
【0072】
判定部132は、増幅部130から入力された信号が、予め設定している所定レベルに達しているか否かから、感材検出センサ120によってXレイフィルム12Aを検出したか否かを判断するようになっている。すなわち、カッター装置10には、感材検出センサ120として、限定反射型光電センサを用いている。
【0073】
一方、感材検出センサ120は、光ファイバーケーブル126から射出する光ビームの光軸134が、Xレイフィルム12Aの上面の垂直線136に対して角度θ1(0°<θ1<90°)となるように傾斜され、光ファイバーケーブル128で受光する光の光軸138が、垂直線136に対して角度θ2(0°<θ2<90°)で傾斜されている。
【0074】
また、感材検出センサ120は、光軸134、138が、Xレイフィルム12Aの上面(表面)上で交差するように取り付けられ、角度θ1と角度θ2が同じ角度となっている(θ1=θ2)。
【0075】
これにより、投光部122から発せられてXレイフィルム12Aへ照射された光が、Xレイフィルム12Aの上面で反射されることにより、受光部124で受光されるようになっている。なお、本実施の形態では、一例として、角度θ1、θ2を7°としている(θ1=θ2=7°)
また、感材検出センサ120では、光ファイバーケーブル126から射出される光が光軸134を中心とした所定径のビーム状(図4で二点鎖線で示す照射範囲140)となっており、光ファイバーケーブル128が光軸138を中心にした所定範囲(所定径)内の光(図4で二点鎖線で示す受光範囲142)を受光可能となっている。
【0076】
これにより感材検出センサ120では、光ファイバーケーブル126から射出された光ビームの照射範囲140と、光ファイバーケーブル128による受光範囲142が交差する領域内をXレイフィルム12が通過することにより、このXレイフィルム12Aの検出が可能となっている。すなわち、感材検出センサ120では、検出可能範囲Y内をXレイフィルム12Aが通過することにより、このXレイフィルム12Aの検出が可能となっている。
【0077】
また、カッター装置10では、感材検出センサ120(120A〜120C)に対向するXレイフィルム12Aを、搬送ベルト46と搬送ベルト50、搬送ベルト68と搬送ベルト72又は搬送ベルト98と搬送ベルト102に挟持されるようにすることにより、感材検出センサ120に対向するXレイフィルム12Aの表面の向き(Xレイフィルム12Aの上面)を安定させると共に、感材検出センサ120とXレイフィルム12Aの表面の間隔が一定となるようにしている。
【0078】
なお、本実施の形態では、感材検出センサ120に対向するときのXレイフィルム12Aと感材検出センサ120との間隔の変化幅が1mm以下となるようにすると共に、感材検出センサ120に対向するときのXレイフィルム12Aの表面の傾きが1°以下となるようにしている。
【0079】
一方、図5には、本実施の形態に適用したXレイフィルム12(12A)の分光吸収率特性を示しており、Xレイフィルム12Aは、約800nm以下の波長の光に対して感度が高くなっており、また、約800nm以上の波長の光に対しては、感度が低くなっている。
【0080】
ここから、本実施の形態に適用した感材検出センサ120は、投光部122から発する光がXレイフィルム12Aの品質に影響を及ぼすことがないように、投光部122から射出する光の波長が840nm〜1660nmの範囲となるように、発振波長のピークが930nm〜1460nmの範囲の発光ダイオードを用いるようにしている。
【0081】
以下に、本実施の形態の作用を説明する。
【0082】
カッター装置10では、コンテナ22に装填されたXレイフィルム12のロール20からXレイフィルム12が引出されて、パスロール24、26、加熱ロール28、パスロール30及びサクションドラム34に巻き掛けられると、加熱ロール28及びサクションドラム34等を回転駆動して、Xレイフィルム12の搬送を開始する。
【0083】
これにより、Xレイフィルム12は、ロール20から引出されながら、サクションドラム34から、メインコンベア38の搬送ベルト46上に送り出される。このとき、Xレイフィルム12は、加熱ロール28に巻き掛けられることにより加熱されて巻癖が除去される。
【0084】
メインコンベア38の搬送ベルト46上に送り込まれたXレイフィルム12は、搬送ベルト46がサクションドラム34の回転に同期して回転駆動することにより、搬送ベルト46上を移動して、ロータリーオシレートカッター54に対向する。
【0085】
ロータリーオシレートカッター54は、サクションドラム34の回転に同期して作動して、Xレイフィルム12を所定間隔で切断する。これにより、長尺のXレイフィルム12が、所定サイズのシート状のXレイフィルム12Aに加工される。なお、Xレイフィルム12の切断加工は、従来公知の構成を適用でき、本実施の形態では詳細な説明を省略する。
【0086】
ロータリーオシレートカッター54によって切断加工されたXレイフィルム12Aは、メインコンベア38の搬送ベルト46上を搬送されることにより、この搬送ベルト46と抑えコンベア52の搬送ベルト50に挟持されて、ゲートコンベア40の搬送ベルト58上へ送り出される。
【0087】
このように、カッター装置10では、ロール20から引出した長尺のXレイフィルム12を、ロータリーオシレートカッター54によって所定長さに切断することにより加工したシート状のXレイフィルム12を、ゲートコンベア40へ向けて送り出す。
【0088】
一方、カッター装置10では、ゲートコンベア40へ向けて搬送されるXレイフィルム12Aを、感材検出センサ120Aによって検出し、Xレイフィルム12Aの加工枚数を計測し、所定枚数に達する毎にゲートコンベア40の位置を切換えることにより、受け台76のトレイ80と受け台78のトレイ80に、Xレイフィルム12Aを梱包するときの一梱包枚数(例えば100枚)ずつ、交互に集積するようにしている。
【0089】
すなわち、カッター装置10では、ゲートコンベア40が分岐コンベア42へ向いていると、Xレイフィルム12Aは、ゲートコンベア40によって分岐コンベア42へ向けて搬送され、分岐コンベア42へ送られる。このXレイフィルム12Aを、分岐コンベア42に設けている感材検出センサ120BがXレイフィルム12Aを検出することにより、Xレイフィルム12Aが、分岐コンベア42へ受け渡されたか否かを確認する。
【0090】
これと共に、感材検出センサ120Bの検出結果をカウントすることにより、分岐コンベア42及び搬送コンベア82によって受け台76のトレイ80へ向けて搬送されたXレイフィルム12Aの枚数、すなわち、受け台76のトレイ80に集積されたXレイフィルム12Aの枚数の確認を行う。
【0091】
また、カッター装置10では、ゲートコンベア40が、搬送コンベア94へ向いていると、Xレイフィルム12Aが、ゲートコンベア40から搬送コンベア94へ向けて搬送される。これにより、Xレイフィルム12Aは、搬送コンベア94によって受け台78のトレイ80へ向けて搬送される。
【0092】
このとき、感材検出センサ12CによってXレイフィルム12Aが、搬送コンベア94へ受け渡されたか否か及び、受け台78のトレイ80に収容されたXレイフィルム12の枚数の確認がなされる。
【0093】
これにより、カッター装置10では、受け台76、78の一方のトレイ80にXレイフィルム12Aを集積しながら、受け台76、78の他方のトレイ80から集積したXレイフィルム12Aを取り出すことができるので、連続して加工されて形成されるXレイフィルム12Aの円滑な集積及び取り出しが可能となっている。
【0094】
ところで、カッター装置10では、透光性シート体であるXレイフィルム12(12A)を搬送して加工処理を行っており、感材検出センサ120(120A〜120C)は、このXレイフィルム12Aを検出している。
【0095】
この感材検出センサ120としては、所謂限定反射型光電センサを用いており、感材検出センサ120では、投光部122で発する所定波長の光を、Xレイフィルム12Aの上面の垂直線136に対して角度θ1で照射し、受光部124は、垂直線136に対して角度θ2(θ1=θ2)で反射される光を受光する。
【0096】
また、感材検出センサ120は、光軸134、138が、Xレイフィルム12の上面で交差するようにしており、これにより、感材検出センサ120は、Xレイフィルム12Aの光透過率が高くても、このXレイフィルム12Aを確実に検出することができるようになっている。
【0097】
すなわち、Xレイフィルム12は光透過率が高くても、少なからず反射が生じる。このとき、感材検出センサ120の光軸134を、Xレイフィルム12Aの表面の垂直線136に対して僅かに傾斜させて照射することにより、Xレイフィルム12Aの表面で反射した光を確実に検出するようにしており、これにより、光透過率の高いXレイフィルム12であっても、確実な検出が可能となっている。
【0098】
また、感材検出センサ120は、Xレイフィルム12の感光域を外れ、かつ、分光吸収率の低い800nm以上の波長の光を使用するために、Xレイフィルム12が感光してしまうのを防止しながら、光透過率に現れる以上に、光ビームの反射が可能となるようにして、Xレイフィルム12Aを的確に検出できるようにしている。
【0099】
シート体を非接触で検出する光電センサには、限定反射型に加えて、透過型、回帰反射型、拡散反射型、狭視界反射型、距離設定型等があるが、透過型、狭視界反射型、距離設定型等では、Xレイフィルム12(12A)等の透過性の高いシート体の検出は困難である。
【0100】
拡散反射型センサは、検出物体に光を照射し、検出物体からの反射光を受光する一般的構成の光電センサの一つであり、光透過率が低く表面の反射率の高いシート体等の検出に用いられる。また、回帰反射型センサも一般的構成の光電センサの一つであり、反射板へ向けて照射した光を被検出物体が遮ることで、被検出物体を検出するものである。
【0101】
ここで、オムロン社製の限定反射型センサ、竹中電子社製の拡散反射型センサ及びオムロン社製の回帰反射型センサを用いて、光透過率の異なるシート体の検出を行ったときの計測結果を説明する。
【0102】
なお、各センサは、波長が950nmの光を使用し、計測結果は全メモリ数に対して検出できる範囲に調整可能な目盛り数(検出可能に調整可能な目盛り数/全目盛り数)を示しており、検出可能に調整可能な目盛り数が大きいほど、調整範囲が広く確実な検出が可能となる。また、被検出体との距離は、限定反射型センサが30mm、拡散反射型センサが10mm、回帰反射型センサが200mmとした。
【0103】
試料1は、光透過率70%で本実施の形態に適用しているXレイフィルム12であるドライ処理用のXレイフィルム(Thirst2型:富士写真フィルム社製)、試料2は、光透過率25%のウエット処理用のXレイフィルム(CR3:富士写真フイルム社製)、試料3は、光透過率85%のOHPシートを用いている。
【0104】
表2には、それぞれの試料に対する計測結果を示している。
【0105】
【表2】
【0106】
この計測結果で明らかなように、光透過率の低い試料2に対しては、何れのセンサを用いても検出が可能であるが、回帰反射型センサでは、光透過率の比較的高い試料1に対しては、検出できる可能性もあるが、調整範囲が狭く、光透過率の高い試料1及び試料3の検出は実質的に不可能である。また、拡散反射型センサにおいても、光透過の高い試料1及び試料3に対しては調整範囲が狭く、必ずしも正確な検出を行えるものではないことは明らかである。
【0107】
これに対して、限定反射型センサ(本実施の形態の感材検出センサ120)では、試料1〜試料3の何れに対しても、検出可能とする調整範囲が広く、試料1〜試料3の何れも的確に検出することができた。すなわち、光透過率の高い試料1は勿論、試料3に対しても的確な検出が可能となる。
【0108】
また、表3には、それぞれのセンサにおける検出可能なシート体の光透過率の範囲を示している。なお、この計測は、光透過率の異なるNDフィルタを資料として用いて、検出可能な試料の光透過率の最大値を計測した。
【0109】
【表3】
【0110】
このように、限定反射型センサでは、光透過率の低いシート体のみならず、光透過率が92%までの試料の検出が可能となっている。すなわち、光透過率が100%であれば、無反射であり、実質的には目視で確認することができないが、目視で確認できるものであれば、少なからず表面反射があるために、限定反射型センサを用いることにより、このシート体の検出が可能となる。
【0111】
このような限定反射方式を用いた感材検出センサ120では、搬送されるXレイフィルム12を検出するようにしており、このために、Xレイフィルム12の上面と感材検出センサ120までの距離や、感材検出センサ120に対するXレイフィルム12の上面の角度が変化する。
【0112】
ここで、表4には、感材検出センサ120とXレイフィルム12の距離の変化に対する計測結果を示し、表5には、感材検出センサ120に対するXレイフィルム12の角度の変化に対する計測結果を示している。
【0113】
なお、図6に示すように、仰角αは、光軸134、138を含む平面と直交する軸を中心としたXレイフィルム12の角度であり、回転角は、光軸134、138を含む平面内の軸を中心にしたXレイフィルム12の角度としている。
【0114】
また、感材検出センサ12では、光軸134、138がXレイフィルム12の表面で交差するときのXレイフィルム12との間隔X0が30mm(X0=30mm)であり、また、照射範囲140と受光範囲142が交差する範囲での感材検出センサ120とXレイフィルム12との間隔X1〜X2が、20mm(X1=20mm)〜30mm(X2=40mm)となっている。
【0115】
【表4】
【0116】
【表5】
【0117】
このように、感材検出センサ120は、Xレイフィルム12との距離が変化しても、照射範囲と受光範囲が交差する範囲内であれば、Xレイフィルム12の検出が可能であり、また、仰角α及び回転角βが変化しても、反射光が受光範囲内であれば、Xレイフィルム12の検出が可能となる。
【0118】
カッター装置10では、Xレイフィルム12Aが、感材検出センサ120(120A〜120C)に対向するときに、搬送ベルト46と搬送ベルト50、搬送ベルト68と搬送ベルト72又は搬送ベルト98と搬送ベルト102で挟持するようにしている。したがって、Xレイフィルム12は、略一定の姿勢で感材検出センサ120に対向するようになっており、これにより、感材検出センサ120よるXレイフィルム12Aの確実な検出が可能となるようにしている。
【0119】
このように、本実施の形態では、限定反射型センサである感材検出センサ120を用いることにより、光透過性の高いXレイフィルム12であっても、このXレイフィルム12を確実に検出することができる。
【0120】
なお、以上説明した本実施の形態は、本発明の構成を限定するものではない。例えば、本実施の形態に適用したカッター装置10では、所定サイズに切断加工したシート状のXレイフィルム12Aの検出に、感材検出センサ120を用いたが、切断前のXレイフィルム12の検出に適用することもできる。すなわち、本発明を適用した透光性シート体の検出装置は、シート状のシート体のみならず、長尺のシート体の検出に適用することもできる。
【0121】
また、本実施の形態では、透光性シート体として写真感光材料であるXレイフィルム12を用いたが、本発明は、Xレイフィルム12に限らず、光透過性の高い他の写真フィルム等の検出に用いることができる。また、本発明は、Xレイフィルム12などの写真フィルムに限らず、任意の透光性シート体の検出に適用することができる。
【0122】
さらに、本実施の形態では、感材検出センサ120を、カッター装置10に用いて説明したが、これに限らず、Xレイフィルム12などの写真フィルムを搬送しながら、所定の処理や加工処理等を行う任意の構成の感光材料処理装置や感光材料加工装置に適用することができる。
【0123】
また、本発明は、写真フィルム等の写真感光材料を処理する感光材料処理装置ないし加工装置に限らず、透光性シート体を搬送しながら各種の処理や加工処理を行う任意の構成の装置に適用することができる。
【0124】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、透光性シート体を確実に検出することができる。特に、所定速度で搬送される透光性シート体の確実な検出が可能となるという優れた効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に適用したカッター装置の概略構成図である。
【図2】本実施の形態に適用したXレイフィルムの概略構成図である。
【図3】カッター装置の要部を示す概略斜視図である。
【図4】本実施の形態に適用した感材検出センサの概略構成図である。
【図5】本実施の形態に適用したXレイフィルムの分光吸収特性の一例を示す線図である。
【図6】感材検出センサに対するXレイフィルムの間隔、回転角及び仰角を示す概略図である。
【符号の説明】
10 カッター装置
12(12A) Xレイフィルム(透光性シート体)
38 メインコンベア(搬送手段)
46、50、68、72、98、102 搬送ベルト
40 ゲートコンベア
42 分岐コンベア(搬送手段)
94 搬送コンベア(搬送手段)
120(120A〜120C) 感材検出センサ(透光性シート体の検出装置)
122 投光部
124 受光部
134 光軸
136 垂直線
138 光軸
140 照射範囲
142 受光範囲
Claims (4)
- 光ビームを射出する投光部と、光ビームを受光する受光部とを、光軸が透光性シート体の表面で交差すると共に、透光性シート体の表面の垂直線に対して、垂直線を含む同一平面上で同じ角度に傾斜させて配置し、前記投光部から照射した光ビームが、前記透光性シート体の表面で反射して、前記受光部に受光されることにより透光性シート体を検出することを特徴とする透光性シート体の検出方法。
- 光軸が透光性シート体の表面へ向けられて、透光性シート体の表面の垂直線に対して所定角度で傾斜されて光ビームを発する投光部と、
光軸が前記投光部から照射される光ビームの光軸と前記透光性シート対の表面上で交差すると共に、透光性シート対の表面の垂直線に対して投光部と同じ角度で反対側に傾斜され、投光部から照射して透光性シート体の表面で反射した反射光を受光する受光部と、
を含むことを特徴とする透光性シート体の検出装置。 - 前記透光性シート体が写真感光材料であるときに、前記投光部が、前記写真感光材料の感光域を外れた領域の波長の光を発することを特徴とする請求項2に記載の透光性シート体の検出装置。
- 前記投光部と前記受光部が、前記透光性シート体を展開状態で載置して搬送する搬送手段に設けられて、該搬送手段によって所定速度で搬送される前記シート体に対向されていることを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の透光性シート体の検出装置。
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