JP6650122B2 - シート材判別装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、シート材判別装置及び画像形成装置に関するものである。
従来、画像形成装置では、印刷物の高画質化のために、シート材の種類を自動的に判別し、判別されたシート材の種類に応じて画像形成条件を設定することが知られている。
特許文献1に記載の画像形成装置には、シート材搬送路で搬送されているシート材の情報を判別するシート材判別装置が画像形成装置の内部に設けられている。このシート材判別装置は、発光素子と受光素子とを有する光学センサからなり、シート材の情報を光学的に検出するシート材情報検出センサを備えている。このシート材情報検出センサでは、発光素子を発光させてシート材に向けて光を照射し、シート材表面で反射した反射光を反射光受光素子で受光して、受光量などの光学的情報からシート材の種類を特定するための特徴情報を検出する。そして、このように検出されたシート材の特徴情報に基づきシート材の種類を判別し、シート材の種類に応じた画像形成条件を設定している。
本願発明者らは、画像形成装置外部に位置させて用いられるシート材判別装置の開発を行っている。このシート材判別装置の筐体の側壁には、シート材を抜き差し可能な挿入口が設けられている。また、この筐体の内側には、シート材の情報を検出するための光学センサや、前記光学センサと隙間をあけて対向し前記挿入口から挿入されたシート材が載置されるシート材載置部が設けられている。
シート材の種類の判別を行うときには、作業者が手に持ったシート材を、筐体に形成された挿入口から光学センサとシート材載置部との間に挿入する。そして、筐体のシート材載置部と対向する面に形成された開口を通して、光学センサの発光素子から照射してシート材で反射した光を受光素子で受光することによりシート材情報を検出する。しかしながら、前記挿入口からシート材を挿入する際に、シート材の先端が前記開口の辺に引っかかってしまうと、シート材が折れ曲がるなどしてシート材を傷つけてしまうといった問題が生じる。
上述した課題を解決するために、本発明は、シート材が載置されるシート材載置部と、前記シート材載置部に載置されたシート材の情報を、発光手段を発光させて該シート材に照射した光を受光手段で受光して検出する情報検出手段と、少なくとも前記情報検出手段が内部に設けられ、前記シート材載置部と対向する面に開口が形成された筐体と、前記情報検出手段が検出した前記シート材の情報に基づいてシート材の判別を行う判別手段とを備えたシート材判別装置において、前記開口は、前記シート材載置部と前記情報検出手段との間にシート材を挿入する際における所定シート材挿入方向の下流側の辺が少なくとも円弧形状であり、前記円弧形状の円弧部が該円弧形状の両端部よりも先にシート材の先端と接触するように、該円弧形状を形成したことを特徴とする。
以上、本発明によれば、筐体に形成された開口の辺にシート材の先端を引っ掛り難くして、シート材が傷つけてしまうのを抑制できるという優れた効果がある。
構成例1に係るシート材判別装置の開口を図5中矢印C方向から見た断面図。 実施形態に係る画像形成システムの概略構成図。 画像形成装置について説明する図。 シート材後処理装置について説明する図。 実施形態1に係るシート材判別装置の一例を示す図。 図5の矢印B方向から見たシート材判別装置の断面斜視図。 図5の矢印B方向から見た開口付近での断面図。 図7内にシート材情報検出部によってシート材を判別する際の正反射光の経路を示した図。 参考構成例に係るシート材判別装置の開口を図5の矢印C方向から見た断面図。 構成例2に係るシート材判別装置の開口を図5の矢印C方向から見た断面図。 構成例3に係るシート材判別装置の開口を図5の矢印C方向から見た断面図。 構成例4に係るシート材判別装置の開口を図5の矢印A方向から見た断面図。 実施形態2に係るシート材判別装置の分解斜視図。 シート材の種別を判別する際の構成について説明する図。 シート材厚さ検知センサの模式図。 シート材判別装置のシート材載置台とシート材厚さ検知センサとを示した斜視図。 (a)フィラーの上端とシート材情報検出センサの下面との接触位置をシート材が通過する直前の状態を示した図、(b)前記接触位置をシート材が通過している状態を示す図。 シート材判別装置に通常のシート材が挿入されたときのシート材先端部の近傍を示した図。 裁断バリなどの変形が発生したシート材が、シート材判別装置に挿入されたときのシート材先端部の近傍を示した図。 ケース部材やシート材載置台に凹み部を形成されたシート材判別装置に、裁断バリなどの変形が発生したシート材が挿入されたときのシート材先端部の近傍を示した図。 (a)測定基準平面の凹み部分にエンコーダフィラーの上端が接触した状態を示す図、(b)分厚いシート材をエンコーダフィラーの上端と測定基準平面との間に差し込んだ状態を示す図。 シート材厚さの実測値の校正に係る制御ブロック図。 シート材Pの実際の厚みと、複数のシート材判別装置間におけるシート材厚さのばらつき量との関係を示したグラフ。 シート材判別装置のシート材厚さ検知センサで計測したシート材厚さの実測値の校正処理に関するフローチャート。
[実施形態1]
以下に、本発明を適用した第1の実施形態に係る画像形成システムの一例について図面を参照して説明する。図2は、実施形態2に係る画像形成システムの概略構成図である。図2に示すように、画像形成システム1は、画像形成装置2、シート材処理装置としてのシート材後処理装置3、シート材判別装置100などを備えている。シート材判別装置100については後で説明する。
画像形成装置2とシート材後処理装置3とは、相互に通信可能に接続されている。画像形成システム1では、画像形成装置2がシート材Pに画像を形成した後、シート材後処理装置3が画像形成装置2からシート材Pを受け入れ、受け入れたシート材Pに各種の後処理を施す。
各種の後処理は、例えば、端部綴じ処理、中折り処理等である。中折り処理は、中綴じ処理を含む。このような各種の後処理を行うシート材後処理装置3は、動作モードとして、排出モードと、端部綴じモードと、中折りモードと、を有している。
図3は、画像形成装置2について説明する図である。画像形成装置本体400は、画像形成部の下部に、記録媒体であるシートを収納する給送カセットが配置されている。給送カセットに収納されたシートは、それぞれ、給送ローラ414a,414bによって給送された後、所定の搬送路に沿って上方へ搬送され、レジストローラ対413へ到達する。
画像形成部は、像担持体としての感光体ドラム401と、帯電装置402と、露光装置410と、現像装置404と、転写装置405と、クリーニング装置406とを備えている。
帯電装置402は、感光体ドラム401の表面を一様に帯電する帯電手段である。露光装置410は、画像読取装置300で読み取った画像情報に基づいて感光体ドラム401上に静電潜像を形成する潜像形成手段である。現像装置404は、感光体ドラム401上の静電潜像にトナーを付着させて可視像化する現像手段である。
転写装置405は、感光体ドラム401上のトナー画像をシートに転写する転写手段である。クリーニング装置406は、転写後の感光体ドラム401上に残留したトナーを除去するクリーニング手段である。また、画像形成部のシート搬送方向下流側には、トナー画像をシートに定着する定着手段としての定着装置407が配置されている。
露光装置410は、制御部の制御の下で画像情報に基づくレーザー光を発射するレーザーユニット411と、レーザーユニット411からのレーザー光を感光体ドラム401の回転軸方向(主走査方向)に走査するポリゴンミラー412を具備する。
また、画像読取装置300の上部には、自動原稿搬送装置500が接続されている。この自動原稿搬送装置500は、原稿テーブル501、原稿分離給送ローラ502、搬送ベルト503、原稿排紙トレイ504を具備している。
原稿テーブル501に原稿がセットされて読み取り開始指示を受けると、自動原稿搬送装置500では、原稿テーブル501上の原稿が原稿分離給送ローラ502により1枚ずつ送り出される。そして、その原稿は搬送ベルト503によりプラテンガラス309上に案内され、一時停止する。
そして、プラテンガラス309上に一時停止した原稿は、画像読取装置300によりその画像情報が読み取られる。その後、搬送ベルト503が原稿の搬送を再開し、その原稿は原稿排紙トレイ504に排出される。
次に、画像読取動作と画像形成動作について説明する。自動原稿搬送装置500によりプラテンガラス309上に原稿が搬送されるか、ユーザーによりプラテンガラス309上に原稿が載置されて、操作パネル200にコピー開始操作がなされると、第一走行体303上の光源301が発光する。また、これとともに、第一走行体303及び第二走行体306を、ガイドレールに沿って移動させる。
そして、プラテンガラス309上の原稿に光源301からの光が照射され、その反射光が、第一走行体303上のミラー302、第二走行体306上のミラー304,305、レンズ307に案内されて、CCD308で受光される。これにより、CCD308は原稿の画像情報を読み取り、その画像情報はA/D変換回路によってアナログデータからデジタルデータに変換される。この画像情報は、情報出力部から画像形成装置本体400の制御部へ送られる。
一方、画像形成装置本体400は、感光体ドラム401の駆動を開始し、感光体ドラム401が所定速度で回転したら、帯電装置402により感光体ドラム401の表面を一様に帯電させる。そして、この帯電した感光体ドラム401の表面に、画像読取装置で読み取った画像情報に基づいた静電潜像が露光装置410により形成する。
その後、感光体ドラム401の表面上の静電潜像は、現像装置404により現像されてトナー画像となる。また、給送カセットに収納されたシートは、給送ローラ414a,414bによって給送され、レジストローラ対413で一時停止させる。
そして、感光体ドラム401の表面に形成されたトナー画像の先端部分が転写装置405と対向する転写部に到達するタイミングに合わせて、レジストローラ対413により転写部に送り込まれる。転写部をシートが通過する際、転写電界の作用によって感光体ドラム401の表面に形成されたトナー像がシート材P上に転写される。
その後、トナー像を載せたシートは、定着装置407に搬送され、定着装置407により定着処理を受けた後、後段のシート材後処理装置3に排出される。なお、転写部においてシートに転写されることなく感光体ドラム401の表面に残留した転写残トナーは、クリーニング装置406により除去される。
図4は、シート材後処理装置3について説明する図である。シート材後処理装置3には、画像形成装置2から排出されたシート材Pを受け入れてシート材Pを第一排紙トレイ10に排出するための第一搬送経路Pt1が設けられている。また、第一搬送経路Pt1から分岐してシート束に端部綴じ処理等を施すための第二搬送経路Pt2と、第二搬送経路Pt2と接続していてシート束に中綴じ中折り処理を施すための第三搬送経路Pt3とが設けられている。
第一搬送経路Pt1、第二搬送経路Pt2及び第三搬送経路Pt3は、例えばガイド部材等によって形成されている。第一搬送経路Pt1には、入口ローラ11、搬送ローラ12、搬送ローラ13及び排紙ローラ14が、第一搬送経路Pt1のシート材搬送方向上流部から下流部に向けて順に配置されている。
入口ローラ11、搬送ローラ12、搬送ローラ13及び排紙ローラ14は、駆動源であるモータによって回転駆動されてシート材Pを搬送する。入口ローラ11のシート材搬送方向上流側には、入口センサ15が配置されている。入口センサ15は、シート材Pがシート材後処理装置3内へ搬入されたことを検知する。
搬送ローラ12のシート材搬送方向下流側には、分岐爪17が配置されている。分岐爪17は、回動してその位置を切替えすることにより、第一搬送経路Pt1における分岐爪17のシート材搬送方向下流側の部分と、第二搬送経路Pt2とのいずれか一方へ、シート材Pを選択的に案内する。分岐爪17は、例えばモータやソレノイドなどで駆動される。
排出モードでは、画像形成装置2から第一搬送経路Pt1に搬入されたシート材Pは、入口ローラ11、搬送ローラ12、搬送ローラ13及び排紙ローラ14によって搬送されて、第一排紙トレイ10に排出される。一方、端部綴じモード及び中折りモードでは、第一搬送経路Pt1に搬入されたシート材Pは、入口ローラ11及び搬送ローラ12によって搬送され、分岐爪17で進行方向を変えられて第二搬送経路Pt2へ搬送される。
第二搬送経路Pt2には、搬送ローラ20、搬送ローラ21及び搬送ローラ22と、シート材積載トレイ23と、第一シート材揃え部24と、端部綴じ処理部(第一綴じ処理部)25とが配置されている。搬送ローラ20、搬送ローラ21及び搬送ローラ22は、モータによって駆動されてシート材Pを搬送する。第一シート材揃え部24は、モータによって駆動される。
また、シート材積載トレイ23のシート材搬送方向下流側には、分岐爪26及び分岐爪27が配置されている。分岐爪26及び分岐爪27は、回動してその位置を切替えすることにより、シート材Pを、第一搬送経路Pt1における分岐爪17のシート材搬送方向下流側の部分と、第三搬送経路Pt3とのいずれか一方へ、シート材Pを選択的に案内する。分岐爪26及び分岐爪27は、例えばモータやソレノイドなどによって駆動される。
端部綴じモードでは、順次、シート材積載トレイ23上に積載される。これにより、複数のシート材Pが積層されたシート束が形成される。この際、シート材Pは、その後端がシート材積載トレイ23に設けられた第一可動基準フェンスに当接し、シート材搬送方向位置が揃えられるとともに、第一シート材揃え部24によって幅方向位置が揃えられる。
ここで、シート材積載トレイ23、第一シート材揃え部24及び第一可動基準フェンスは、複数のシート材Pを重ねてシート束とする束化部としての第一束化部28を構成している。また、第一束化部28は、第一シート材揃え部24を駆動するモータや、第一可動基準フェンスを駆動するモータも含む。端部が綴じられたシート束は、第一可動基準フェンスによって第一搬送経路Pt1に搬送され、その後、搬送ローラ13及び排紙ローラ14によって搬送されて第一排紙トレイ10に排出される。
ここで、排紙ローラ14は、端部綴じ処理部25によって綴じられたシート束を排出する排紙部の一例である。一方、中折りモードでは、第二搬送経路Pt2に搬送されたシート材Pは、搬送ローラ20、搬送ローラ21、搬送ローラ22及び第一可動基準フェンスによって、第三搬送経路Pt3へ搬送される。
第三搬送経路Pt3には、搬送ローラ31及び搬送ローラ32と、中綴じ折り部33とが配置されている。搬送ローラ31及び搬送ローラ32は、モータで駆動されてシート材Pを搬送する。中綴じ折り部33は、中折り部34と、中綴じ処理部(第二綴じ処理部)35と、第二束化部36と、を有している。
第三搬送経路Pt3に搬送されたシート材Pは、搬送ローラ31及び搬送ローラ32によって、順次、第二束化部36に積載される。これにより、複数のシート材Pが積層されたシート束が形成される。つまり、第二束化部36は、入口ローラ11、搬送ローラ12、搬送ローラ20、搬送ローラ21、搬送ローラ22、搬送ローラ31及び搬送ローラ32から成る搬送部51によって搬送された複数のシート材Pを重ねてシート束とする。
この際、シート材Pは、その前端が第二可動基準フェンス37に当接し、シート材搬送方向位置が揃えられるとともに、第二シート材揃え部によって幅方向位置が揃えられる。そして、シート束は中綴じ処理部35により、シート材搬送方向の中央部近傍が中綴じされる。中綴じされたシート束は、第二可動基準フェンス37によって中折り位置まで戻される。第二可動基準フェンス37は、モータによって駆動される。
中折り位置に位置したシート束は、中折り部34によって、シート材搬送方向の中央部で中折りされる。中折り部34では、中折り位置にあるシート束のシート材搬送方向中央部と対向する折りブレード38が、図2の右から左へ移動して、シート束のシート材搬送方向中央部を折り曲げながら、下押圧ローラ39と上押圧ローラ40との間に押し込む。折りブレード38は、モータによって駆動される。
そして、折り曲げられたシート束は、下押圧ローラ39と上押圧ローラ40とによって上下から押圧される。下押圧ローラ39及び上押圧ローラ40は、モータによって駆動される。このようにして折り曲げられたシート束は、下押圧ローラ39及び上押圧ローラ40と、排紙ローラ41とよって、第二排紙トレイ42上に排紙される。
本実施形態のシート材判別装置100は、画像形成装置2と通信ケーブル60によって接続されており、シート材判別装置100と画像形成装置2との間で通信可能になっている。
図5は、光学式センサによるシート材判別装置100の一例を示す図である。図5においてシート材判別装置100は、シート材情報検出部110やシート材載置台120などが、外装ケース101内に設けられている。外装ケース101の側壁には、シート材載置台120にシート材Pを設置可能なように、シート材Pを抜き差し可能な挿入口102が設けられている。
シート材判別装置100の挿入口102に対して、シート材Pは図中矢印B方向に挿入し、基本的には挿入口102の端面103に接するか、端面103付近までシート材を差し込む。この際、シート材Pは図中矢印B方向に対して、左右の端を手でつかみ、シート材Pにシワや折れといった変形がないことを確認しながら挿入することが望ましい。なお、シート材判別装置100の挿入口102に対して、水平にシート材Pを挿入できる手段であれば、この手段に限らなくても問題ない。
次に、シート材判別装置100の判別方法について、シート材判別装置100の1例をもとに説明する。図6は、図5中矢印B方向から見たシート材判別装置100の断面斜視図である。図7は図5中矢印B方向から見た開口110j付近での断面図である。
シート材判別装置100の外装ケース101の内側には、上部にシート材情報検出部110が設けられている。また、外装ケース101の内側の下部には、シート材載置台120が設けられている。シート材載置台120は、シート材情報検出部110と隙間をあけて対向する位置に設置されている。シート材載置台120のシート材情報検出部110とは反対側には、バネ等の付勢部材150が設置されており、シート材載置台120は付勢部材150によって図中矢印方向、すなわちシート材情報検出部110側に付勢される構成となっている。
図6ではシート材Pは端面103に向かって挿入口102内に進入し、シート材Pが端面103付近に到達した際に、シート材情報検出部110によってシート材Pの判別を行う。シート材情報検出部110は、光源110a、受光素子110b,110c,110d,110e, 110f、レンズ110g,110h、ミラー110i、開口110jによって構成されている。
光源110aとしては、VCSEL(Vertical Cavity Surface Emitting Laser)素子を用いた面発光レーザー等が挙げられる。また、光源110aは、発光制御手段である制御部によって発光させたり発光を停止させたりすることができる。本実施形態のシート材判別装置100では、操作パネル200で判別動作開始の操作を行うことで、操作パネル200から制御部に対して光源110aを発光させる指示が出される。これにより、シート材情報検出部110によってシート材Pの情報検出を行うときにだけ、光源110aを発光させることができる。よって、光源110aを常時発光させる場合よりも、光源110aの寿命を延ばしたり、装置の無駄なエネルギー消費を抑えたりすることができる。
シート材情報検出部110としては、光源110aより照射された光のうち、シート材Pにおいて正反射された光を受光する正反射光受光素子と、シート材Pにおいて拡散反射された光を受光する拡散反射光受光素子とを少なくとも含む光学センサを用いるのが良い。これにより、シート材Pに対する、反射光の拡散分子を複数の異なる角度に設置させたセンサで検出できるので、正反射のみの情報よりも、さらに精度の高い検出結果を得ることができる。また、シート材Pの厚さ検知としては、シート材情報検出部110を用いて光源110aから照射されシート材Pを透過した透過光を受光素子110fで受光した結果に基づいて行われる。
図8は、図7内にシート材情報検出部110によってシート材Pを判別する際の正反射光の経路を示したものである。光源110aより照射された光は、レンズ110hを通過しミラー110iで反射して開口110jを通過しシート材Pを照射する。シート材Pに照射された光の正反射光は、レンズ110gを経由して受光素子110eへ入る。なお、開口110jの形状は、光源110aからシート材Pに照射された光と、シート材Pで反射した正反射光それぞれの経路をふさがないようにするために、長方形等の長孔形状としている。
[参考構成例]
図9は、参考構成例に係るシート材判別装置100の開口110jを図5中矢印C方向から見た断面図であり、シート材Pを開口110jまで差し込んだ状態を表している。また、シート材Pは付勢部材150によって図9の紙面手前側に付勢されている。
図9に示すように開口110jは、シート材挿入方向に対して直交する方向に長尺な長方形の長孔である。そのため、シート材Pの先端Paが開口110jのシート材挿入方向下流側の長辺110jAを通過する際に、シート材Pの先端Paと長辺110jAとが線と線の接触となるために引っかかりが生じる。その結果、シート材Pにめくれ等が生じシート材Pが傷ついてしまう。
[構成例1]
図1は、構成例1に係るシート材判別装置100の開口110kを図5の矢印C方向から見た断面図である。本構成例においては、図1に示すように開口110kのシート材挿入方向下流側の長辺110kAが、シート材挿入方向下流側が凸となるような円弧形状をしている。これにより、シート材Pの先端Paが開口110kの長辺110kAを通過する際に、シート材Pの先端Paと長辺110kAとが線と線の接触ではなく、線と点での接触になる。そのため、シート材Pの先端Paが長辺110kAに引っかかり難くなり、シート材Pにめくれ等が生じ難くなるため、シート材Pが傷つくのを抑制することが可能となる。
[構成例2]
図10は、構成例2に係るシート材判別装置100の開口110kを図5の矢印C方向から見た断面図である。本構成例においては、図10に示すように開口110kのシート材挿入方向下流側の長辺110kAが、シート材挿入方向下流側が凸となるような円弧形状をしており、その円弧形状が左右非対称となっている。
これにより、シート材Pが挿入口102内に差し込まれた際に、前記円弧形状のシート材挿入方向と直交する方向の一端部k1が他端部k2よりもシート材Pの先端Paと先に接触し、長辺110kA上における1点とのみシート材Pの先端Paが接触する。よって、開口110kの長辺110kAとシート材Pの先端Paとの接触点を減らすことができるため、その分、開口110kの長辺110kAに対するシート材Pの引っ掛かりをより抑えることが可能となる。
[構成例3]
図11は、構成例3に係るシート材判別装置100の開口110kを図5の矢印C方向から見た断面図である。本構成例においては、図11に示すように、開口110kのシート材挿入方向下流側の長辺110kAが、シート材挿入方向上流側が凸となるような円弧形状をしている。すなわち、図1に示した開口110kに対して円弧形状がシート材挿入方向で反対となっている。
長辺110kAの前記円弧形状をシート材挿入方向上流側が凸となるようにすることで、前記円弧形状の円弧部k3が当該円弧形状のシート材挿入方向両端部k1,k2よりも先に、シート材Pの先端Paと接触する。これにより、シート材Pが挿入口102内に差し込まれた際に、長辺110kAにおいて円弧部k3とシート材Pの先端Paとが最初に接触するので、長辺110kAとシート材Pの先端Paとの接触点を1つにすることが可能となる。そのため、図1に示した開口110kよりも、長辺110kAとシート材Pの先端Paとの接触点を減らすことができる分、長辺110kAに対するシート材Pの先端Paの引っ掛かりをより抑えることが可能となる。
[構成例4]
図12は、構成例4に係るシート材判別装置100の開口110kを図5の矢印A方向から見た断面図である。図12に示す開口110lは、シート材挿入方向に対して直交する方向に長尺な長方形の長孔であり、シート材挿入方向下流側の長辺110lA及び上流側の長辺110lB(開口110lのシート材Pの差し込まれる側の面のエッジ形状)をR形状にしている。開口110lのシート材挿入方向下流側の長辺110lAがR形状を有することで、シート材Pをスムーズにガイドすることができ、長辺110lAに対してシート材Pの先端Paの引っ掛かりが生じるのを抑制することができる。
また、開口110lを形成する部材がモールド部品である場合、開口110lのシート材搬送方向上流側の長辺110lBの位置にもR形状を付けることで、パーティングラインが確実にシート材Pの差し込まれる側の面の逆側になる。そのため、開口110lのシート材搬送方向上流側にバリ等が発生し、シート材Pの引っ掛かりが生じることも回避できる。また、開口110lのシート材搬送方向上流側の長辺110lBの位置にR形状ではなく、面取り形状を付けた場合でもR形状を付けた場合と同様の効果を得ることができる。
また、図1を用いて説明したように、開口110lの長辺110lAや長辺110lBを円弧形状にすることで、シート材Pの先端Paが開口110lの長辺110lAや長辺110lBに引っかかり難くなり、より高い効果を発揮することができる。
[実施形態2]
以下に、本発明を適用した第2の実施形態に係る画像形成システムについて説明する。なお、実施形態2に係る画像形成システムの基本的な構成は、実施形態1に係る画像形成システムと同じなので説明を省略し、実施形態2に係る画像形成システムの特徴部であるシート材判別装置100について説明する。
図13は、実施形態2に係るシート材判別装置100の分解斜視図である。シート材判別装置100は、シート材情報検出モジュール880、シート材厚さ検知ユニット870、シート材載置台120、台座890などから構成されている。シート材情報検出モジュール880は、光源110aを含むシート材情報検出部110や、ケース部材820や、ケース部材820の蓋となるカバー部材830や、シート材Pの有無を検知するシート材検知センサ703(図14参照)などによって構成される。
光源110aとしては、VCSEL素子を用いた面発光レーザーを用いており、シート材検知センサ703としては、反射型フォトセンサを用いている。また、ケース部材820は、シート材情報検出部110を保持するとともに、シート材情報を測定するときのシート材Pの位置基準となる測定基準平面201(図17参照)を有している。なお、シート材情報検出部110の構成、及び、シート材情報の検出原理は、実施形態1で説明したのと同様である。
シート材厚さ検知ユニット870は、シート材厚さ検知センサ170や、シート材厚さ検知センサ170を保持するセンサ取付けブラケット701などから構成される。シート材厚さ検知センサ170は、紙厚に応じた変位量を検出する変位量検出手段たるエンコーダである。センサ取付けブラケット701は、ABS樹脂などの強度に優れたエンジニアリング・プラスチックまたは金属によって成形されている。
台座890は、ベース部材860や、ベース部材860の蓋となるカバー部材850などから構成されている。ベース部材860の内部には、シート材厚さ検知ユニット870が位置しているとともに、シート材Pを載置するためのシート材載置台120が取り付けられている。また、シート材情報検出モジュール880は、台座890によって支えられている。
シート材Pは、シート材情報検出モジュール880とシート材載置台120との間に挿入されることで、シート材Pの種別を判別するためのシート材Pの情報が、シート材情報検出モジュール880とシート材厚さ検知センサ170とによって検出される。
図14は、シート材Pの種別を判別する際の構成について説明する図である。なお、図14において、説明の都合上、台座890は省略している。センサ取付けブラケット701のシート材厚さ検知センサ170が取り付けられている側とは反対側は、ケース部材820の下部にネジなどによって締結されている。シート材Pはシート材Pの挿入方向Xからシート材判別装置100に挿入されることで判別動作が開始される。シート材Pが挿入される際は、ケース部材820とシート材載置台120との隙間にシート材Pが入り込む構造になっている。
シート材載置台120は上下に可動であり、圧縮バネにより下から上方向に、すなわちケース部材820側に常に押し上げられる構造になっている。シート材載置台120がケース部材820側に押し上げられることで、ケース部材820とシート材載置台120との隙間に入り込んだシート材Pは、ケース部材820とシート材載置台120とで挟まれシート材判別装置100に保持される。この際に基準となるのが、ケース部材820のシート材載置台120と対向する位置に設けられた測定基準平面201である。そして、測定基準平面201とシート材載置台120との間にあるシート材Pは、常に測定基準平面201に対してシート材載置台120によって押し当てられる。
図14において、シート材Pは、図中矢印X方向からケース部材820の下面である測定基準平面201とシート材載置台120との間に挿入される。シート材載置台120のシート材情報検出部110に対する反対側には、バネ等の付勢部材150が設置されており、シート材載置台120は付勢部材150によって測定基準平面201に向かって付勢されている。そのため、測定基準平面201とシート材載置台120との間に挿入されたシート材Pの表面は、シート材載置台120によって測定基準平面201に押し当てられる。
シート材情報検出部110によりシート材情報を検出するとき、光源110aによってシート材Pの表面に向けてレーザー光が照射されるが、このとき、シート材Pの表面が測定基準平面201に押し当てられている。そのため、測定基準平面201が測定時におけるシート材Pの位置の基準面となる。また、シート材厚さ検知センサ170を用いてシート材Pの厚みを測定するときも、測定基準平面201を基準にシート材Pの厚みを測定する構成になっている。
シート材判別装置100内へのシート材挿入方向(図14中矢印X方向)で、シート材情報検出部110とシート材検知センサ703とが順に並んで設けられている。シート材検知センサ703は、シート材情報検出部110と同様に制御部と接続されている。そして、シート材検知センサ703の検知結果に基づいて、制御部を介してシート材情報検出部110によるシート材情報の検出動作を開始させたり停止させたりする制御が行われる。
シート材判別装置100内にシート材Pが挿入されたことを、反射型フォトセンサからなるシート材検知センサ703によって検知されると、シート材Pの測定が開始される。測定が開始されるとシート材情報検出部110の光源110aからレーザー光がシート材Pの表面に照射され、シート材Pの状態を検知する。それと同時にシート材厚さ検知センサ170によってシート材Pの厚みが測定される。
図15は、シート材厚さ検知センサ170の模式図である。シート材厚さ検知センサ170は、紙厚に応じた変位量を検出する変位量検出手段たるエンコーダである。図15に示すように、シート材厚さ検知センサ170は、回動軸173を中心に回動可能であり、一定の角度のピッチで複数のスリット171bを形成したエンコーダフィラー171を有している。エンコーダフィラー171の上端171aは、シート材情報検出部110の下面である測定基準平面201(図14参照)と接触可能となっている。また、シート材厚さ検知センサ170は、エンコーダフィラー171のスリット171bを、センサ部172aで検知する透過型の光学センサ172を有している。
図16は、シート材判別装置100のシート材載置台120とシート材厚さ検知センサ170とを示した斜視図である。図16に示すように、エンコーダフィラー171の上部は、測定基準平面201とシート材載置台120との間に挿入されたシート材Pの挿入経路上に位置するように、シート材載置台120に形成されたスリット120aから外部に露出している。
挿入口102にシート材Pが挿入されていないときには、エンコーダフィラー171の上端171aがシート材情報検出部110の下面である測定基準平面201に接触した初期位置に、エンコーダフィラー171が位置している。なお、シート材Pが装置に挿入されたときの基準は、全て測定基準平面201となる。そして、その初期位置にエンコーダフィラー171が位置しているときには、エンコーダフィラー171とシート材情報検出部110との間にシート材Pが挟まれていない。そのため、シート材厚さ検知センサ170によってシート材Pの厚さが「0」と検知されるようになっている。
図17(a)に示すように、挿入口102にシート材Pを挿入して、前記上端171aと前記測定基準平面201との接触位置をシート材Pが通過するときには、エンコーダフィラー171がシート材Pによって押される。これにより、図17(b)に示すように、エンコーダフィラー171が回動軸173を中心に図中時計回り方向に回動して、エンコーダフィラー171とシート材情報検出部110との間にシート材Pが挟み込まれる。
そして、このときのエンコーダフィラー171の回動量を、光学センサ172のセンサ部172aとの対向位置を通過するスリット171bを光学センサ172によって検出することで求める。このように求めた回動量を、所定の演算式などにより厚み量に換算することで、シート材Pの厚さが検知される。なお、求めた回転量を厚みへと換算する分解能は5[μm]である。
図18は、シート材判別装置100に通常のシート材Pが挿入されたときのシート材先端部Sの近傍を示した図である。シート材PAがシート材判別装置100に差し込まれると、シート材PAはシート材載置台120に押し上げられて、シート材Pの測定基準平面201に押し当てられて保持される。ここで、シート材Pの厚み測定と、レーザーによるシート材Pの判別が実施される。
図19は、裁断バリなどの変形が発生したシート材Pが、シート材判別装置100に挿入されたときのシート材先端部Sの近傍を示した図である。図19(a)に示すシート材PBのように、シート材Pの端部に裁断バリや、めくれ等の変形が発生している場合には、シート材載置台120での押し上げが、シート材Pの変形部Hで妨げられる。そのために、図19(b)に示すように、測定基準平面201とシート材載置台120との間にすき間ができてしまうため、シート材Pの保持が不十分となってしまうことがあった。これにより、厚み計測時のシート材Pの姿勢が定まらずに、結果としてシート材厚さ検知センサ170の測定結果にバラつきが生じてしまう。
このシート材端部の変形については、厚さの薄いシート材Pであればシート材載置台120に押し付けられることで、測定基準平面201にならうため問題とはならない。一方、ある程度の厚さ、例えば坪量が200[g/m]程度の厚さ以上のシート材Pについては、シート材Pの剛性が強く、測定基準平面201にシート材Pがならわずに、上述したような現象が発生しやすい。
図20は、ケース部材820Bやシート材載置台120Bに凹み部820J,120Jを形成されたシート材判別装置100に、裁断バリなどの変形が発生したシート材Pが挿入されたときのシート材先端部Sの近傍を示した図である。上述したような問題に対して、シート材情報検出部110でシート材Pの情報が検出可能な位置である情報検出可能位置にシート材Pが位置するときに、ケース部材820Bのシート材端部と対向する部分を、測定基準平面201よりも凹ませている。また、情報検出可能位置にシート材Pが位置するときに、シート材載置台120Bのシート材端部と対向する部分を他の部分よりも凹ませている。すなわち、図20に示すケース部材820Bやシート材載置台120Bのように、シート材端部が位置する箇所をカットして(一段高さを変える)、測定基準平面201よりも凹んだ凹み部820J,120Jを形成する。
これにより、シート材端部に裁断バリやめくれ等の変形が生じている場合においても、シート材載置台120Bがシート材Pの変形の影響を受けることなくケース部材820B方向にシート材PBを押し上げることができる。そのため、シート材Pと測定基準平面201とが隙間無く接触することになり、シート材厚さ検知センサ170によってシート材PBの厚さを正確に測定することが可能となる。
また、実施形態1の構成例1から構成例3のように、ケース部材820の下面である測定基準平面201に形成された開口の少なくとも一辺を円弧形状にすることで、シート材Pの先端が開口の円弧形状の辺に引っかかり難くなる。また、実施形態1の構成例4のように、前記開口のシート材挿入方向にある辺などがR形状または面取り形状を有することで、そのR形状または面取り形状を有する辺でシート材がスムーズにガイドされ、シート材の先端の引っ掛かりが生じるのを抑制できる。よって、このように前記開口を構成することで、シート材にめくれ等が生じ難くなり、シート材が傷つくのを抑制することが可能となる。
[実施形態3]
以下に、本発明を適用した第3の実施形態に係るシート判別装置を備えた画像形成システムについて説明する。なお、実施形態3に係るシート判別装置を備えた画像形成システムの基本的な構成としては、実施形態2に係るシート判別装置を備えた画像形成システムと同じものを適用可能であるため、その説明を省略する。本実施形態においては、図21、図22、図23及び図24を用いて、シート材判別装置100によるシート材Pの厚み判別時に生じ得る不具合及びその解決方法について説明する。
図21(a)は、測定基準平面201の凹み部分201aに、シート材厚さ検知センサ170に設けられたエンコーダフィラー171の上端171aが接触した状態を示す図である。図21(b)は、分厚いシート材Pをエンコーダフィラー171の上端171aと測定基準平面201との間に差し込んだ状態を示す図である。図21(a)に示すように、測定基準平面201の中で、シート材厚さ検知センサ70に設けられたエンコーダフィラー171の上端171aの接触する部分が、加工不良などによって凹む場合がある。このような凹み部分201aが測定基準平面201の前記上端171aが接触する部分にある状態では、次のような問題が生じ得る。例えば、図21(b)に示すように、分厚いシート材Pを上端171aと測定基準平面201との間に差し込んだ場合、エンコーダフィラー171はシート材Pの実際の厚みを検知した際に図中時計まわり方向に回動する回動量よりも大きく回動してしまう。その結果、シート材Pの実際の厚みよりも厚いシート材Pが差し込まれたと、シート材Pの厚みの誤検知がなされてしまうといった問題が生じ得る。
特に、シート材Pが厚紙であるとシート材自体に剛性があるため、測定基準平面201の凹み部分201aに厚紙がならわず凹み部分201aの深さ分だけ余計に厚く、厚紙の厚さが検知されてしまう。そのため、実際のシート材厚さと、シート材厚さの実測値との間に顕著な違いが発生する。逆に、シート材Pが薄紙であると測定基準平面201の凹んだ部分に薄紙がならうため、実際のシート材厚さと、シート材厚さの実測値との間に顕著な違いは発生しない。そして、本願発明者らがシート材厚さを変化させて確認した結果、実際のシート材厚さと、シート材厚さの実測値との間に顕著な違いが発生するか発生しないかは、シート材厚さ300[μm]程度がしきい値となることがわかった。
図22は、シート材厚さの実測値の校正に係る制御ブロック図である。本実施形態においては、実際のシート材厚さと、シート材判別装置100のシート材厚さ検知センサ170で計測されたシート材厚さの実測値とのずれを補正するような校正値を、シート材判別装置100に設けた記憶部181に記憶させておく。そして、シート材Pが分厚い際に、記憶部181に記憶させておいた校正値を用いて、シート材判別装置100に設けた処理部180によりシート材厚さの実測値の校正を行うことが可能となっている。なお、記憶部181や処理部180を、シート材判別装置100に設けず画像形成装置2などに設けて、シート材判別装置100と画像形成装置2との間で通信を行うようにしても良い。
前記校正値としては、未知のシート材Pの厚さを測定する前に、厚みが既知のシート材Pの厚さをシート材判別装置100で一度計測し、その計測したシート材Pの厚みの実測値と、実際のシート材Pの厚みとの差異を用いて処理部180によって決定する。そして、その決定された校正値を処理部180により記憶部181に記憶させておく。また、記憶部181に記憶させておく前記校正値としては、シート材厚さに対応させて複数記憶させておき、シート材厚さに応じて校正に用いる校正値を処理部180が変更するようにしてもよい。これにより、シート材Pの厚さに応じた適切な校正値を用いることが可能となる。
図23は、実際のシート材Pの厚みと、複数のシート材判別装置間におけるシート材厚さのばらつき量との関係を示したグラフである。図23に示すグラフの横軸は、実際のシート材Pの厚みを示している。図23に示すグラフの縦軸は、複数のシート材判別装置100を用いて同一のシート材Pの厚さを測定し、各シート材判別装置が測定したシート材厚さの実測値のばらつき量を示している。
図23に示すように、シート材厚さが300[μm]以上の場合にシート材厚さの実測値の校正を行うことで、実際のシート材Pの厚さによらず、複数のシート材判別装置間におけるシート材厚さの実測値の校正後のばらつき量が略同程度となり有効である。したがって、シート材判別装置100によりシート材Pを判別するときには、シート材Pの厚みが300[μm]以上のときに、シート材判別装置100で計測されたシート材厚さの実測値の校正を行うことが望ましい。
図24に、シート材判別装置100のシート材厚さ検知センサ170で計測したシート材厚さの実測値の校正処理に関するフローチャートを示す。まず、シート材判別装置100内にシート材Pを挿入し、シート材厚さ検知センサ170によってシート材厚さを計測する(S1)。そして、シート材厚さ検知センサ170で計測されたシート材厚さの実測値が300[μm]以上であるか処理部180で判断する(S2)。シート材厚さの実測値が300[μm]未満であれば(S2でNO)、シート材厚さ検知センサ170によって計測されたシート材厚さの実測値を、計測結果として画像形成装置本体400の制御部などに出力する(S3)。一方、シート材厚さの実測値が300[μm]以上であれば(S2でYES)、記憶部181から校正値を呼び出す(S4)。そして、シート材厚さ検知センサ170によって計測されたシート材厚さの実測値に校正値を反映させ校正する処理を処理部180で行い、その校正されたシート材厚さを計測結果として画像形成装置本体400の制御部などに出力する(S5)。
なお、実施形態1に係るシート材判別装置100に、実施形態2に係るシート材判別装置100のシート材厚さ検知センサ170などを用いてシート材Pの厚さを検知する構成を採用した場合にも、上述したようなシート材厚さの実測値の校正を行うのが望ましい。
以上に説明したものは一例であり、本発明は、次の態様毎に特有の効果を奏する。
(態様A)
シート材が載置されるシート材載置台120などのシート材載置部と、シート材載置部に載置されたシート材の情報を、光源110aなどの発光手段を発光させてシート材に照射した光を受光素子110b,110c,110d,110e,110fなどの受光手段で受光して検出するシート材情報検出部110などの情報検出手段と、少なくとも情報検出手段が内部に設けられ、シート材載置部と対向する面に開口110kなどの開口が形成された外装ケース101などの筐体と、情報検出手段が検出したシート材の情報に基づいてシート材の判別を行う判別手段とを備えたシート材判別装置100などのシート材判別装置において、前記筐体に形成された前記開口の長辺110kAなどの少なくとも一辺が円弧形状である。
(態様A)においては、シート材の先端が開口の円弧形状の辺を通過する際に、シート材の先端と開口の円弧形状の辺とが線と点での接触になる。これにより、シート材の先端が開口の円弧形状の辺に引っかかり難くなる。よって、シート材にめくれ等が生じ難くなるため、シート材が傷つくのを抑制することが可能となる。
(態様B)
(態様A)において、前記開口は、前記シート材載置台と前記情報検出手段との間にシート材を挿入する際における所定シート材挿入方向の下流側の辺が少なくとも円弧形状であり、前記円弧形状の前記所定シート材挿入方向と直交する方向の一端部が他端部よりもシート材の先端と先に接触するように、当該円弧形状を形成した。これによれば、上記実施形態について説明したように、開口の円弧形状の辺とシート材の先端との接触点を減らすことにより、開口の円弧形状の辺に対するシート材の引っ掛かりに対してさらに有利となる。
(態様C)
(態様A)において、前記開口は、前記シート材載置台と前記情報検出手段との間にシート材を挿入する際における所定シート材挿入方向の下流側の辺が少なくとも円弧形状であり、前記円弧形状の円弧部k3が当該円弧形状の両端部k1,k2よりも先にシート材の先端と接触するように、当該円弧形状を形成した。これによれば、上記実施形態について説明したように、開口の円弧形状の辺とシート材の先端との接触点を減らすことにより、開口の円弧形状の辺に対するシート材の引っ掛かりに対してさらに有利となる。
(態様D)
シート材が載置されるシート材載置部と、前記シート材載置部に載置されたシート材の情報を、発光手段を発光させてシート材に照射した光を受光手段で受光して検出する情報検出手段と、少なくとも前記情報検出手段が内部に設けられ、前記シート材載置部と対向する面に開口が形成された筐体と、前記情報検出手段が検出した前記シート材の情報に基づいてシート材の判別を行う判別手段とを備えたシート材判別装置において、前記筐体に形成された前記開口の少なくとも一辺がR形状を有する。これによれば、上記実施形態について説明したように、開口のシート材挿入方向にある辺などがR形状を有することで、そのR形状を有する辺でシート材がスムーズにガイドされ、シート材の先端の引っ掛かりが生じるのを抑制することができる。よって、シート材にめくれ等が生じ難くなるため、シート材が傷つくのを抑制することが可能となる。
(態様E)
シート材が載置されるシート材載置部と、前記シート材載置部に載置されたシート材の情報を、発光手段を発光させてシート材に照射した光を受光手段で受光して検出する情報検出手段と、少なくとも前記情報検出手段が内部に設けられ、前記シート材載置部と対向する面に開口が形成された筐体と、前記情報検出手段が検出した前記シート材の情報に基づいてシート材の判別を行う判別手段とを備えたシート材判別装置において、前記筐体に形成された前記開口の少なくとも一辺が面取り形状を有する。これによれば、上記実施形態について説明したように、開口のシート材挿入方向にある辺などが面取り形状を有することで、その面取り形状を有する辺でシートがスムーズにガイドされ、シート材の先端の引っ掛かりが生じるのを抑制することができる。よって、シート材にめくれ等が生じ難くなるため、シート材が傷つくのを抑制することが可能となる。
(態様F)
(態様A)乃至(態様E)のいずれか1つにおいて、装置内を移動するシート材を自身と対向する対向部材との間に挟むことで、前記対向部材との間に前記シート材を挟んでいないときに位置する初期位置から変位するエンコーダフィラー171などの変位部材と、前記変位部材の変位量を検知する光学センサ172などの変位量検知手段とを備え、前記変位量検知手段の検知結果に基づいて前記シート材の厚さを検知するシート材厚さ検知センサ170などのシート材厚さ検知手段と、前記シート材厚さ検知手段でシート材の厚さを検知する際に、前記対向部材に設けられた測定基準平面201などの測定基準面にシート材を押し当てるシート材載置台120などの押し当て手段とを有し、前記初期位置で前記変位部材が前記測定基準面と接触しており、前記情報検出手段でシート材の情報が検出可能な位置である情報検出可能位置にシート材が位置するときに、前記対向部材のシート材端部と対向する部分が、前記測定基準面よりも凹んでいる。これによれば、上記実施形態について説明したように、シート材端部にバリなどがあったとしても、シート材と測定基準面とが隙間無く接触することができ、シート材厚さ検知手段によってシート材の厚さを正確に測定することが可能となる。
(態様G)
(態様A)乃至(態様F)のいずれか1つにおいて、前記発光手段からレーザー光を照射する。これによれば、上記実施形態について説明したように、より鮮明にシート材の面情報を検出できるため、より精度の高い検出結果を得ることができる。
(態様H)
(態様A)乃至(態様G)のいずれか1つにおいて、前記情報検出手段は前記受光手段を複数有しており、前記受光手段には、前記発光手段より照射された光のうち、前記シート材を透過した光を受光する受光素子110fなどの透過光受光手段を少なくとも含む。これによれば、上記実施形態について説明したように、シート材の厚さが薄いときには、シート材情報として透過光受光手段の受光量も用いてシート材の厚さを求めることで、シート材厚さの検知精度を高めることが可能となる。
(態様I)
(態様A)乃至(態様H)のいずれか1つにおいて、前記情報検出手段は前記受光手段を複数有しており、前記発光手段より照射された光のうち、前記シート材において正反射された光を受光する正反射光受光手段と、前記発光手段より照射された光のうち、前記シート材において拡散反射された光を受光する拡散反射光受光手段とを少なくとも含む。これによれば、上記実施形態について説明したように、シート材に対する、反射光の拡散分子を複数の異なる角度に設置させたセンサで検出できるので、正反射のみの情報よりも、さらに精度の高い検出結果を得ることができる。
(態様J)
(態様A)乃至(態様I)のいずれか1つにおいて、画像形成装置と通信可能な通信ケーブル60などの通信手段を有する。これによれば、上記実施形態について説明したように、シート材判別装置で判別したシート材の種類に関する情報を通信手段により画像形成装置に送って、画像形成条件を設定することが可能となる。
(態様K)
(態様A)乃至(態様E)のいずれか1つにおいて、装置内を移動するシート材を自身と対向する対向部材との間に挟むことで、前記対向部材との間に前記シート材を挟んでいないときに位置する初期位置から変位するエンコーダフィラー171などの変位部材と、前記変位部材の変位量を検知する光学センサ172などの変位量検知手段とを備え、前記変位量検知手段の検知結果に基づいて前記シート材の厚さを検知するシート材厚さ検知センサ170などのシート材厚さ検知手段を有しており、前記シート材厚さ検知手段によって検知されたシート材厚さを、所定の補正値(校正値)を用いて補正(校正)する処理部180などのシート材厚さ補正手段を有する。これによれば、上記実施形態について説明したように、シート材の厚みの誤検知がなされてしまうのを抑制することができる。
(態様L)
(態様F)乃至(態様J)のいずれか1つにおいて、前記シート材厚さ検知手段によって検知されたシート材厚さを、所定の補正値を用いて補正する処理部180などのシート材厚さ補正手段を有する。これによれば、上記実施形態について説明したように、シート材の厚みの誤検知がなされてしまうのを抑制することができる。
(態様M)
(態様K)または(態様L)において、前記補正値を変更する処理部180などの補正値変更手段を有する。これによれば、上記実施形態について説明したように、シート材の厚さに応じた適切な補正値を用いることが可能となる。
(態様N)
(態様K)乃至(態様M)のいずれか1つにおいて、前記補正値を記憶する記憶部181などの補正値記憶手段を有する。これによれば、上記実施形態について説明したように、補正値記憶手段に記憶させた補正値を用いてシート材厚さの補正を行うことができる。
(態様O)
(態様K)乃至(態様N)のいずれか1つにおいて、前記シート材厚さ検知手段によって検知されたシート材厚さが300[μm]以上のときに、前記シート材厚さ補正手段によって該シート材厚さを補正する。これによれば、上記実施形態について説明したように、実際のシート材厚さと、シート材厚さ検知手段で検知されたシート材厚さとの間に顕著な違いが発生するのを抑制することができる。
(態様P)
(態様K)乃至(態様O)のいずれか1つにおいて、厚みが既知のシート材の厚さを前記シート材厚さ検知手段によって検知した検知結果と、前記シート材の実際の厚さとの差異を用いて、前記補正値を決定する。これによれば、上記実施形態について説明したように、シート材の厚さに応じた適切な補正値を決定することが可能となる。
(態様Q)
シート材に画像を形成する画像形成手段と、前記シート材の情報を検出し該シート材の判別を行うシート材判別装置とを備えた画像形成装置において、前記シート材判別装置として、(態様A)乃至(態様P)のいずれか1つのシート材判別装置を画像形成装置外部に設けた。これによれば、上記実施形態について説明したように、シート材にめくれ等が生じ難くなるため、シート材が傷つくのを抑制できるとともに、シート材の判別の精度が低下するのを抑えて、シート材の種類に応じた適切な画像形成条件で画像形成を行うことができる。
(態様R)
(態様Q)において、前記発光手段を発光させたり発光を停止させたりする発光制御手段を有しており、前記発光制御手段に対して前記発光手段を発光させる指示を出す操作パネル200などの指示手段を、画像形成装置本体に設けた。これによれば、上記実施形態について説明したように、指示手段を作業者が操作して、情報検出手段によるシート材の情報検出を行うときに、発光手段の発光を開始させることが可能となる。よって、発光手段を常時発光させる場合よりも、発光手段の寿命を延ばしたり、装置の無駄なエネルギー消費を抑えたりすることができる。
1 画像形成システム
2 画像形成装置
3 シート材後処理装置
10 第一排紙トレイ
11 入口ローラ
12 搬送ローラ
13 搬送ローラ
14 排紙ローラ
15 入口センサ
17 分岐爪
20 搬送ローラ
21 搬送ローラ
22 搬送ローラ
23 シート材積載トレイ
24 第一シート材揃え部
25 端部綴じ処理部
26 分岐爪
27 分岐爪
28 第一束化部
31 搬送ローラ
32 搬送ローラ
33 中綴じ折り部
34 中折り部
35 中綴じ処理部
36 第二束化部
37 第二可動基準フェンス
38 折りブレード
39 下押圧ローラ
40 上押圧ローラ
41 排紙ローラ
42 第二排紙トレイ
51 搬送部
60 通信ケーブル
100 シート材判別装置
101 外装ケース
102 挿入口
103 端面
110 シート材情報検出部
110a 光源
110b 受光素子
110c 受光素子
110d 受光素子
110e 受光素子
110f 受光素子
110g レンズ
110h レンズ
110i ミラー
110j 開口
110jA 長辺
110k 開口
110kA 長辺
110l 開口
110lA 長辺
110lB 長辺
120 シート材載置台
120a スリット
120B シート材載置台
150 付勢部材
170 シート材厚さ検知センサ
171 エンコーダフィラー
171a 上端
171b スリット
172 光学センサ
172a センサ部
173 回動軸
180 処理部
181 記憶部
200 操作パネル
201 測定基準平面
201a 凹み部分
300 画像読取装置
301 光源
302 ミラー
303 第一走行体
304 ミラー
305 ミラー
306 第二走行体
307 レンズ
309 プラテンガラス
400 画像形成装置本体
401 感光体ドラム
402 帯電装置
404 現像装置
405 転写装置
406 クリーニング装置
407 定着装置
410 露光装置
411 レーザーユニット
412 ポリゴンミラー
413 レジストローラ対
414a 給送ローラ
414b 給送ローラ
500 自動原稿搬送装置
501 原稿テーブル
502 原稿分離給送ローラ
503 搬送ベルト
504 原稿排紙トレイ
701 ブラケット
703 シート材検知センサ
820 ケース部材
820B ケース部材
830 カバー部材
850 カバー部材
860 ベース部材
870 シート材厚さ検知ユニット
880 シート材情報検出モジュール
890 台座
特開2007−233186号公報

Claims (16)

  1. シート材が載置されるシート材載置部と、
    前記シート材載置部に載置されたシート材の情報を、発光手段を発光させて該シート材に照射した光を受光手段で受光して検出する情報検出手段と、
    少なくとも前記情報検出手段が内部に設けられ、前記シート材載置部と対向する面に開口が形成された筐体と、
    前記情報検出手段が検出した前記シート材の情報に基づいてシート材の判別を行う判別手段とを備えたシート材判別装置において、
    前記開口は、前記シート材載置部と前記情報検出手段との間にシート材を挿入する際における所定シート材挿入方向の下流側の辺が少なくとも円弧形状であり、
    前記円弧形状の円弧部が該円弧形状の両端部よりも先にシート材の先端と接触するように、該円弧形状を形成したことを特徴とするシート材判別装置。
  2. 請求項1に記載のシート材判別装置において、
    装置内を移動するシート材を自身と対向する対向部材との間に挟むことで、前記対向部材との間に前記シート材を挟んでいないときに位置する初期位置から変位する変位部材と、前記変位部材の変位量を検知する変位量検知手段とを備え、前記変位量検知手段の検知結果に基づいて前記シート材の厚さを検知するシート材厚さ検知手段と、
    前記シート材厚さ検知手段でシート材の厚さを検知する際に、前記対向部材に設けられた測定基準面にシート材を押し当てる押し当て手段とを有し、
    前記初期位置で前記変位部材が前記測定基準面と接触しており、
    前記情報検出手段でシート材の情報が検出可能な位置である情報検出可能位置にシート材が位置するときに、前記対向部材のシート材端部と対向する部分が、前記測定基準面よりも凹んでいることを特徴とするシート材判別装置。
  3. 請求項1または2に記載のシート材判別装置において、
    前記発光手段からレーザー光を照射することを特徴とするシート材判別装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1つに記載のシート材判別装置において、
    前記情報検出手段は前記受光手段を複数有しており、
    前記受光手段には、前記発光手段より照射された光のうち、前記シート材を透過した光を受光する透過光受光手段を少なくとも含むことを特徴とするシート材判別装置。
  5. 請求項1乃至4のいずれか1つに記載のシート材判別装置において、
    前記情報検出手段は前記受光手段を複数有しており、
    前記発光手段より照射された光のうち、前記シート材において正反射された光を受光する正反射光受光手段と、前記発光手段より照射された光のうち、前記シート材において拡散反射された光を受光する拡散反射光受光手段とを少なくとも含むことを特徴とするシート材判別装置。
  6. 請求項1乃至5のいずれか1つに記載のシート材判別装置において、
    画像形成装置と通信可能な通信手段を有することを特徴とするシート材判別装置。
  7. 請求項1に記載のシート材判別装置において、
    装置内を移動するシート材を自身と対向する対向部材との間に挟むことで、前記対向部材との間に前記シート材を挟んでいないときに位置する初期位置から変位する変位部材と、前記変位部材の変位量を検知する変位量検知手段とを備え、前記変位量検知手段の検知結果に基づいて前記シート材の厚さを検知するシート材厚さ検知手段を有しており、
    前記シート材厚さ検知手段によって検知されたシート材厚さを、所定の補正値を用いて補正するシート材厚さ補正手段を有することを特徴とするシート材判別装置。
  8. 請求項2または7に記載のシート材判別装置において、
    前記シート材厚さ検知手段によって検知されたシート材厚さを、所定の補正値を用いて補正するシート材厚さ補正手段を有することを特徴とするシート材判別装置。
  9. 請求項7または8に記載のシート材判別装置において、
    前記補正値を変更する補正値変更手段を有することを特徴とするシート材判別装置。
  10. シート材が載置されるシート材載置部と、
    前記シート材載置部に載置されたシート材の情報を、発光手段を発光させて該シート材に照射した光を受光手段で受光して検出する情報検出手段と、
    少なくとも前記情報検出手段が内部に設けられ、前記シート材載置部と対向する面に開口が形成された筐体と、
    前記情報検出手段が検出した前記シート材の情報に基づいてシート材の判別を行う判別手段とを備えたシート材判別装置において、
    前記開口は、前記シート材載置部と前記情報検出手段との間にシート材を挿入する際における所定シート材挿入方向の下流側の辺が少なくとも円弧形状であり、
    装置内を移動するシート材を自身と対向する対向部材との間に挟むことで、前記対向部材との間に前記シート材を挟んでいないときに位置する初期位置から変位する変位部材と、前記変位部材の変位量を検知する変位量検知手段とを備え、前記変位量検知手段の検知結果に基づいて前記シート材の厚さを検知するシート材厚さ検知手段と、
    前記シート材厚さ検知手段によって検知されたシート材厚さを、所定の補正値を用いて補正するシート材厚さ補正手段と、
    前記補正値を変更する補正値変更手段とを有することを特徴とするシート材判別装置。
  11. 請求項7乃至10のいずれか1つに記載のシート材判別装置において、
    前記補正値を記憶する補正値記憶手段を有することを特徴とするシート材判別装置。
  12. 請求項7乃至11のいずれか1つに記載のシート材判別装置において、
    前記シート材厚さ検知手段によって検知されたシート材厚さが300[μm]以上のときに、前記シート材厚さ補正手段によって該シート材厚さを補正することを特徴とするシート材判別装置。
  13. シート材が載置されるシート材載置部と、
    前記シート材載置部に載置されたシート材の情報を、発光手段を発光させて該シート材に照射した光を受光手段で受光して検出する情報検出手段と、
    少なくとも前記情報検出手段が内部に設けられ、前記シート材載置部と対向する面に開口が形成された筐体と、
    前記情報検出手段が検出した前記シート材の情報に基づいてシート材の判別を行う判別手段とを備えたシート材判別装置において、
    前記開口は、前記シート材載置部と前記情報検出手段との間にシート材を挿入する際における所定シート材挿入方向の下流側の辺が少なくとも円弧形状であり、
    装置内を移動するシート材を自身と対向する対向部材との間に挟むことで、前記対向部材との間に前記シート材を挟んでいないときに位置する初期位置から変位する変位部材と、前記変位部材の変位量を検知する変位量検知手段とを備え、前記変位量検知手段の検知結果に基づいて前記シート材の厚さを検知するシート材厚さ検知手段と、
    前記シート材厚さ検知手段によって検知されたシート材厚さを、所定の補正値を用いて補正するシート材厚さ補正手段とを有し、
    前記シート材厚さ検知手段によって検知されたシート材厚さが300[μm]以上のときに、前記シート材厚さ補正手段によって該シート材厚さを補正することを特徴とするシート材判別装置。
  14. 請求項7乃至13のいずれか1つに記載のシート材判別装置において、
    厚みが既知のシート材の厚さを前記シート材厚さ検知手段によって検知した検知結果と、前記シート材の実際の厚さとの差異を用いて、前記補正値を決定することを特徴とするシート材判別装置。
  15. シート材に画像を形成する画像形成手段と、
    前記シート材の情報を検出し該シート材の判別を行うシート材判別装置とを備えた画像形成装置において、
    前記シート材判別装置として、請求項1乃至14のいずれか1つに記載のシート材判別装置を画像形成装置外部に設けたことを特徴とする画像形成装置。
  16. 請求項15に記載の画像形成装置において、
    前記発光手段を発光させたり発光を停止させたりする発光制御手段を有しており、
    前記発光制御手段に対して前記発光手段を発光させる指示を出す指示手段を、画像形成装置本体に設けたことを特徴とする画像形成装置。
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