JPH0720823A - 映像信号表示方法及び表示装置 - Google Patents

映像信号表示方法及び表示装置

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Publication number
JPH0720823A
JPH0720823A JP16442493A JP16442493A JPH0720823A JP H0720823 A JPH0720823 A JP H0720823A JP 16442493 A JP16442493 A JP 16442493A JP 16442493 A JP16442493 A JP 16442493A JP H0720823 A JPH0720823 A JP H0720823A
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JP
Japan
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display
line
video signal
frame
signal
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Application number
JP16442493A
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English (en)
Inventor
Tsutomu Muraji
努 連
Hiroshi Takahara
博司 高原
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 パーソナルコンピュータやワークステーショ
ン等の広帯域(高速データレート)順次走査映像信号
を、マトリクス型液晶ディスプレイのように高速表示の
苦手なディスプレイに、簡単かつ安価に、しかも画質の
劣化を生じることなく表示させることのできる映像信号
表示方法および映像信号表示装置を提供する。 【構成】 第1のフレーム中の順次走査映像信号から奇
数ライン信号を取り出してディスプレイ上の奇数ライン
に表示した後、第2のフレーム中の順次走査映像信号か
ら偶数ライン信号を取り出してディスプレイ上の偶数ラ
インに表示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、映像信号表示方法及び
表示装置に関し、より特定的にはパーソナルコンピュー
タやワークステーション等の順次走査映像信号を表示す
るディスプレイ、なかでもアクティブマトリクス型液晶
パネルに代表されるようなマトリクス型液晶ディスプレ
イに好適する映像信号表示方法及び映像信号表示装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】近年、アクティブマトリクス型液晶パネ
ルは高密度化、画素数の増大が進み、パーソナルコンピ
ュータやワークステーションのデータ表示用ディスプレ
イとして、また標準方式(NTSC)やHDTV方式の
AV用ディスプレイとして利用されている。さらに、ア
クティブマトリクス型液晶パネルの画素数の増大にとも
ないソース駆動(データライン駆動)ICの動作クロッ
クの高速化も要求されるようになり、高速動作クロック
のソース駆動ICの開発のみならず、駆動方法としても
複数のソース駆動ICを並列に動作させ、複数に分割さ
れた画面領域のソースラインを同時に駆動する方法が提
案されている。
【0003】以下、図面を参照しながら、従来のアクテ
ィブマトリクス型液晶パネルの表示駆動方法の具体例に
ついて説明する。
【0004】図8に従来のアクティブマトリクス型液晶
パネルの映像信号処理回路を示す。図8において、映像
信号処理回路は、A/D変換器71と、メモリ72,7
3と、D/A変換器74,75と、ソース信号処理回路
76,77と、アクティブマトリクス型液晶パネル(単
に「液晶パネル」と略称する場合もある)81のゲート
ラインxi (i=1〜n)を駆動するゲート駆動IC8
0と、液晶パネル81のソースラインyj (j=1〜2
m)を駆動する2つのソース駆動IC78,79とを備
える。ソース駆動IC78,79は、それぞれ、mビッ
トのシフトレジスタ82,83と、サンプルホールド回
路群84,85とを含む。なお、各サンプルホールド回
路群84,85は、それぞれm個のサンプルホールド回
路を有している。液晶パネル81には、複数の画素がマ
トリクス状に配置されている。各画素は、スイッチング
素子としての薄膜トランジスタ86と、液晶セル87と
によって構成される。薄膜トランジスタ86のソースは
対応する列のソースラインyj に接続され、ゲートは対
応する行のゲートラインxi に接続される。液晶セル8
7は、その一方電極が対応する薄膜トランジスタ86の
ドレインに接続され、その他方電極がコモン電極88に
接続される。また、メモリ72,73はランダムアクセ
スメモリであり、映像信号を2倍に時間軸伸長する機能
を有する。なお、上記の構成では、ソース駆動ICが2
つに分割されているが、より大きな液晶パネルを表示駆
動する場合は、ソース駆動ICが3以上に分割される場
合もある。
【0005】以上のように構成された従来のアクティブ
マトリクス型液晶パネルの映像信号処理回路の動作を以
下に説明する。まず、入力映像信号がA/D変換器71
でディジタル映像信号に変換され、メモリ72,73に
ストアされる。メモリ72は、液晶パネル81のソース
ラインy1 〜ym に入力される映像信号、すなわち一走
査線の映像信号の内の前半の映像信号を2倍に時間軸伸
長する。メモリ72で2倍に時間軸伸長されたディジタ
ル映像信号は、D/A変換器74でアナログ映像信号に
変換される。次に、ソース信号処理回路76は、2倍に
時間軸伸長されたアナログ映像信号にγ補正を施すとと
もに、液晶パネル81を交流駆動するために1フレーム
毎にアナログ映像信号の極性を反転する。ソース信号処
理回路76の出力信号は、ソース駆動IC78に入力さ
れる。一方、メモリ73は、液晶パネル81のソースラ
インym+1 〜y2mに入力される映像信号、すなわち一走
査線の映像信号の内の後半の映像信号を2倍に時間軸伸
長する。メモリ73で2倍に時間軸伸長されたディジタ
ル映像信号は、D/A変換器75でアナログ映像信号に
変換される。次に、ソース信号処理回路77は、2倍に
時間軸伸長されたアナログ映像信号にγ補正を施すとと
もに、液晶パネル81を交流駆動するために1フレーム
毎にアナログ映像信号の極性を反転する。ソース信号処
理回路77の出力信号は、ソース駆動IC79に入力さ
れる。
【0006】ソース駆動IC78,79では、ソース信
号処理回路76,77から入力された映像信号が、それ
ぞれ、サンプルホールド回路群84,85の各サンプル
ホールド回路に並列に与えられる。サンプルホールド回
路群84の各サンプルホールド回路は、シフトレジスタ
82のシフト動作に同期して、ソースラインy1 〜y m
へ入力する映像信号を順次的に保持する。同様に、サン
プルホールド回路群85の各サンプルホールド回路は、
シフトレジスタ83のシフト動作に同期して、ソースラ
インym+1 〜y2mへ入力する映像信号を順次的に保持す
る。ゲートラインxi がゲート駆動IC80によってア
クティブとなりi行目の各薄膜トランジスタ86がオン
したとき、サンプルホールド回路群84,85の各サン
プルホールド回路に保持された一走査線分の映像データ
はソースラインy1 〜y2mを介してi行目の各液晶セル
87に印加される。その結果、一走査線分の映像データ
が液晶パネル81に書き込まれる。上記のソース駆動動
作をくり返すとともに、ゲート駆動IC80がゲートラ
インを順次走査することにより、液晶パネル81に画像
が得られる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような構成では、隣合うソース駆動ICの継ぎ目で、D
/A変換器以降のアナログ回路のバラツキや、ソース駆
動IC内部の各サンプルホールド回路における保持時間
の違いのために輝度差が発生し画質が劣化する。また上
記課題を解決するために、輝度差を補正する補正回路を
付加する方法や、ソース駆動ICをディジタル入力にす
る方法が考えられるが、コストアップや回路規模、液晶
パネル周辺の実装面積の増大を伴う。
【0008】それゆえに本発明の目的は、パーソナルコ
ンピュータやワークステーション等の広帯域(高速デー
タレート)順次走査映像信号を、マトリクス型液晶ディ
スプレイのように高速表示の苦手なディスプレイに、簡
単かつ安価に、しかも画質の劣化を生じることなく表示
させることのできる映像信号表示方法および映像信号表
示装置を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
順次走査映像信号をディスプレイ上に表示する方法であ
って、第1のフレーム中の順次走査映像信号から奇数ラ
イン信号を取り出してディスプレイ上の奇数ラインに表
示する第1のステップ、および第1のフレームに連続す
る第2のフレーム中の順次走査映像信号から偶数ライン
信号を取り出してディスプレイ上の偶数ラインに表示す
る第2のステップを備え、2フレーム期間でディスプレ
イ上に1フレーム分の映像情報を表示することを特徴と
する。
【0010】請求項2に係る発明は、請求項1の発明に
おいて、第1のステップでは、第1のフレームの順次走
査映像信号から取り出した奇数ライン信号を時間軸伸長
してディスプレイ上の奇数ラインに表示し、第2のステ
ップでは、第2のフレームの順次走査映像信号から取り
出した偶数ライン信号を時間軸伸長してディスプレイ上
の偶数ラインに表示することを特徴としている。
【0011】請求項3に係る発明は、請求項1の発明に
おいて、ディスプレイはマトリクス型液晶ディスプレイ
であることを特徴とする。
【0012】請求項4に係る発明は、順次走査映像信号
をディスプレイ上に表示する方法であって、第1のフレ
ーム中の順次走査映像信号から奇数ライン信号を取り出
してディスプレイ上の奇数ラインと当該奇数ラインに隣
接する次の偶数ラインに同時に表示する第1のステッ
プ、および第1のフレームに連続する第2のフレーム中
の順次走査映像信号から偶数ライン信号を取り出してデ
ィスプレイ上の偶数ラインと当該偶数ラインに隣接する
次の奇数ラインに同時に表示する第2のステップを備
え、2フレーム期間でディスプレイ上に1フレーム分の
映像情報を表示することを特徴とする。
【0013】請求項5に係る発明は、請求項4の発明に
おいて、第1のステップでは、第1のフレームの順次走
査映像信号から取り出した奇数ライン信号を時間軸伸長
してディスプレイ上の奇数ラインと当該奇数ラインに隣
接する次の偶数ラインに同時に表示し、第2のステップ
では、第2のフレームの順次走査映像信号から取り出し
た偶数ライン信号を時間軸伸長してディスプレイ上の偶
数ラインと当該偶数ラインに隣接する次の奇数ラインに
同時に表示することを特徴とする。
【0014】請求項6に係る発明は、請求項4の発明に
おいて、ディスプレイはマトリクス型液晶ディスプレイ
であることを特徴とする。
【0015】請求項7に係る発明は、順次走査映像信号
をディスプレイ上に表示する装置であって、第1のフレ
ーム中の順次走査映像信号から奇数ライン信号を取り出
してディスプレイ上の奇数ラインに表示する手段、およ
び第1のフレームに連続する第2のフレーム中の順次走
査映像信号から偶数ライン信号を取り出してディスプレ
イ上の偶数ラインに表示する手段を備え、2フレーム期
間でディスプレイ上に1フレーム分の映像情報を表示す
ることを特徴とする。
【0016】請求項8に係る発明は、順次走査映像信号
をディスプレイ上に表示する装置であって、第1のフレ
ーム中の順次走査映像信号から奇数ライン信号を取り出
してディスプレイ上の奇数ラインと当該奇数ラインに隣
接する次の偶数ラインに同時に表示する手段、および第
1のフレームに連続する第2のフレーム中の順次走査映
像信号から偶数ライン信号を取り出してディスプレイ上
の偶数ラインと当該偶数ラインに隣接する次の奇数ライ
ンに同時に表示する手段を備え、2フレーム期間でディ
スプレイ上に1フレーム分の映像情報を表示することを
特徴とする。
【0017】請求項9に係る発明は、順次走査映像信号
をディスプレイ上に表示する装置であって、第1のフレ
ーム中の順次走査映像信号から奇数ライン信号を取り出
してディスプレイ上の奇数ラインに表示し、当該第1の
フレームに連続する第2のフレーム中の順次走査映像信
号から偶数ライン信号を取り出してディスプレイ上の偶
数ラインに表示する第1の表示制御手段、第1のフレー
ム中の順次走査映像信号から奇数ライン信号を取り出し
てディスプレイ上の奇数ラインと当該奇数ラインに隣接
する次の偶数ラインに同時に表示し、当該第1のフレー
ムに連続する第2のフレーム中の順次走査映像信号から
偶数ライン信号を取り出してディスプレイ上の偶数ライ
ンと当該偶数ラインに隣接する次の奇数ラインに同時に
表示する第2の表示制御手段、および第1および第2の
表示制御手段を選択的に能動化するための表示方法選択
手段を備えている。
【0018】請求項10に係る発明は、請求項9の発明
において、表示方法選択手段は、順次走査映像信号の隣
接フレーム間の相関を表す値が所定値以上のときは第1
の表示制御手段を選択的に能動化し、所定値未満のとき
は第2の表示制御手段を選択的に能動化することを特徴
とする。
【0019】請求項11に係る発明は、請求項9の発明
において、第1の表示制御手段は、第1のフレームの順
次走査映像信号から取り出した奇数ライン信号を時間軸
伸長してディスプレイ上の奇数ラインに表示し、第2の
フレームの順次走査映像信号から取り出した偶数ライン
信号を時間軸伸長してディスプレイ上の偶数ラインに表
示し、第2の表示制御手段は、第1のフレームの順次走
査映像信号から取り出した奇数ライン信号を時間軸伸長
してディスプレイ上の奇数ラインと当該奇数ラインに隣
接する次の偶数ラインに同時に表示し、第2のフレーム
の順次走査映像信号から取り出した偶数ライン信号を時
間軸伸長してディスプレイ上の偶数ラインと当該偶数ラ
インに隣接する次の奇数ラインに同時に表示することを
特徴とする。
【0020】請求項12に係る発明は、請求項9の発明
において、ディスプレイはマトリクス型液晶ディスプレ
イであることを特徴とする。
【0021】請求項13に係る発明は、順次走査映像信
号をディスプレイ上に表示する装置であって、第1のフ
レーム中の順次走査映像信号から奇数ライン信号を選択
し、第2のフレーム中の順次走査映像信号から偶数ライ
ン信号を選択するとともに、選択された順次走査映像信
号を時間軸伸長する表示ライン選択手段、ディスプレイ
を1ライン飛ばしで駆動することにより、時間軸伸長さ
れた奇数ライン信号をディスプレイ上の奇数ラインに表
示し、時間軸伸長された偶数ライン信号をディスプレイ
上の偶数ラインに表示する第1の駆動回路と、ディスプ
レイを2ラインずつ同時に駆動することにより、時間軸
伸長された奇数ライン信号をディスプレイ上の奇数ライ
ンと当該奇数ラインに隣接する次の偶数ラインに同時に
表示し、時間軸伸長された偶数ライン信号をディスプレ
イ上の偶数ラインと当該偶数ラインに隣接する次の隣接
奇数ラインに同時に表示する第2の駆動回路とを含むデ
ィスプレイ駆動手段、および第1および第2の駆動回路
を選択的に能動化する表示方法選択手段を備えている。
【0022】
【作用】請求項1または請求項7に係る発明において
は、第1のフレーム中の順次走査映像信号から奇数ライ
ン信号を取り出してディスプレイ上の奇数ラインに表示
し、第1のフレームに連続する第2のフレーム中の順次
走査映像信号から偶数ライン信号を取り出してディスプ
レイ上の偶数ラインに表示することにより、2フレーム
期間で1フレーム分の映像情報を表示するようにしてい
る。これによって、入力された順次走査映像信号をその
まま表示するときに比べて1/2の速度で表示すること
ができる。その結果、パーソナルコンピュータやワーク
ステーション等の広帯域(高速データレート)順次走査
映像信号を、マトリクス型液晶ディスプレイのように高
速表示の苦手なディスプレイに表示する場合でも画質の
劣化が生じない。すなわち、従来例のようにディスプレ
イを分割駆動する必要がなくなり、輝度差の発生を防止
することができる。
【0023】請求項4または請求項8に係る発明におい
ては、第1のフレーム中の順次走査映像信号から奇数ラ
イン信号を取り出してディスプレイ上の奇数ラインと当
該奇数ラインに隣接する次の偶数ラインに同時に表示
し、第1のフレームに連続する第2のフレーム中の順次
走査映像信号から偶数ライン信号を取り出してディスプ
レイ上の偶数ラインと当該偶数ラインに隣接する次の奇
数ラインに同時に表示することにより、2フレーム期間
で1フレーム分の映像情報を表示するようにしている。
これによって、入力された順次走査映像信号をそのまま
表示するときに比べて1/2の速度で表示することがで
きる。その結果、パーソナルコンピュータやワークステ
ーション等の広帯域(高速データレート)順次走査映像
信号を、マトリクス型液晶ディスプレイのように高速表
示の苦手なディスプレイに表示する場合でも画質の劣化
が生じない。すなわち、従来例のようにディスプレイを
分割駆動する必要がなくなり、輝度差の発生を防止する
ことができる。
【0024】請求項9に係る発明においては、第1のフ
レーム中の順次走査映像信号から奇数ライン信号を取り
出してディスプレイ上の奇数ラインに表示し、当該第1
のフレームに連続する第2のフレーム中の順次走査映像
信号から偶数ライン信号を取り出してディスプレイ上の
偶数ラインに表示する第1の表示制御手段と、第1のフ
レーム中の順次走査映像信号から奇数ライン信号を取り
出してディスプレイ上の奇数ラインと当該奇数ラインに
隣接する次の偶数ラインに同時に表示し、当該第1のフ
レームに連続する第2のフレーム中の順次走査映像信号
から偶数ライン信号を取り出してディスプレイ上の偶数
ラインと当該偶数ラインに隣接する次の奇数ラインに同
時に表示する第2の表示制御手段とを選択的に能動化す
ることにより、順次走査映像信号の性質(例えば、静止
画か動画か)に応じて常に最適な表示が行えるようにし
ている。
【0025】請求項10に係る発明においては、順次走
査映像信号の隣接フレーム間の相関を表す値が所定値以
上のとき(すなわち、静止画のとき)は第1の表示制御
手段を選択的に能動化し、所定値未満のとき(すなわ
ち、動画のとき)は第2の表示制御手段を選択的に能動
化するようにしている。これによって、静止画の場合は
フレーム間で内挿が行われ、垂直解像度が確保される。
また、動画の場合はフレーム内で内挿が行われ、動画ぼ
けの発生が防止される。
【0026】
【実施例】まず、本発明の一実施例の映像信号表示方法
について、図面を参照しながら説明する。
【0027】本発明では、互いに異なる第1および第2
の表示方法が個別的にまたは選択的に実行される。図1
は第1の表示方法を説明するためのディスプレイ上の表
示画像を示しており、図2は第2の表示方法を説明する
ためのディスプレイ上の表示画像を示している。
【0028】まず、第1の表示方法について説明する。
図1において、(a)は入力された順次走査映像信号の
第1フレームをディスプレイ上にそのまま表示したとき
の画像を示し、(b)は入力された順次走査映像信号の
第2フレームをディスプレイ上にそのまま表示した画像
を示している。なお、第1および第2のフレームは、時
間的に連続したフレームである。まず、入力された順次
走査映像信号の第1フレームの第1ラインを選択し、2
倍に時間軸伸長してディスプレイ上の第1ラインに表示
する。次に、第1フレームの第3ラインを選択し、2倍
に時間軸伸長してディスプレイ上の第3ラインに表示す
る。以下、第5ライン,第7ライン…というように、第
1フレームの奇数ラインだけを順次選択し、2倍に時間
軸伸長してディスプレイ上の奇数ラインに表示する。一
方、第2フレームにおいては、偶数ラインだけを順次選
択し、2倍に時間軸伸長してディスプレイ上の偶数ライ
ンに表示する。その結果、図1(c)に示すような第1
フレームの奇数ラインと第2フレームの偶数ラインとか
らなる1フレームが表示される。以上の操作を第3フレ
ーム、第4フレームにも同様に施し、以後繰り返す。上
記のように、入力された順次走査映像信号の2フレーム
期間で、第1のフレームの奇数ラインと第2のフレーム
の偶数ラインとからなる1フレームを表示すれば良いた
め、入力された順次走査映像信号をそのまま表示すると
きに比べて1/2の速度で表示することができる。した
がって、従来例のように液晶パネル81を分割駆動する
必要がなくなり、輝度差の発生を防止できる。
【0029】次に、第2の表示方法について説明する。
図2おいて、(a)は入力された順次走査映像信号の第
1フレームをディスプレイ上にそのまま表示したときの
画像示し、(b)は入力された順次走査映像信号の第2
フレームをディスプレイ上にそのまま表示した画像を示
している。まず、入力された順次走査映像信号の第1フ
レームの第1ラインを選択し、2倍に時間軸伸長してデ
ィスプレイ上の第1および第2のラインに同時に表示す
る。次に、第1フレームの第3ラインを選択し、2倍に
時間軸伸長してディスプレイ上の第3および第4のライ
ンに同時に表示する。以後、第5、第7ライン…という
ように、第1フレームの奇数ラインだけを順次選択し、
2倍に時間軸伸長してディスプレイ上の奇数ラインと隣
接偶数ラインに同時に表示する。その結果、図2(b)
に示す画像が得られる。一方、第2フレームにおいて
は、偶数ラインだけを順次選択し、2倍に時間軸伸長し
てディスプレイ上の偶数ラインと隣接奇数ラインに同時
に表示する。その結果、図2(c)に示す画像が得られ
る。以上の操作を第3フレーム、第4フレームにも同様
に施し、以後繰り返す。上記のように、入力された順次
走査映像信号の2ライン期間で、第1フレームの奇数ラ
インと第2フレームの偶数ラインとからなる1フレーム
を表示すれば良いため、入力された順次走査映像信号を
そのまま表示するときに比べて1/2の速度で表示する
ことができる。したがって、従来例のように液晶パネル
81を分割駆動する必要がなくなり、輝度差の発生を防
止することができる。
【0030】以上2つの表示方法について示したが、静
止画の場合は第1の表示方法を選択し、動画の場合は第
2の表示方法を選択するのが好ましい。静止画は画像が
停止しているため、動画に比べて垂直方向の画像の不連
続性が視認されやすい。そのため、静止画の場合は、第
1の表示方法でフレーム間での内挿を行うことにより、
見かけ上の垂直解像度を確保することが好ましい。一
方、動画は時間的な画像の変化が激しいため、第1の表
示方法を適用すると、いわゆる動画ボケ(ジャーキネス
妨害等)が発生する。そのため、動画の場合は、第2の
方法でフレーム内での内挿を行うことにより、動画ボケ
の発生を防止することが好ましい。
【0031】なお、第1の表示方法では、CRTディス
プレイのように表示時間(発光時間)が数ミリ秒から数
十ミリ秒と非常に短い場合、例えば入力順次映像信号の
フレーム周期が60Hzのとき、同一ラインの表示周期
が30Hzとなりフリッカが発生する。ところが、アク
ティブマトリクス型液晶ディスプレイのように、リフレ
ッシュするまで表示状態を保持するディスプレイにおい
ては、完全に走査線補間が行われる。また、第2の表示
方法は、CRTディスプレイでは電子銃をマルチガン構
成にする(電子銃を例えば2つ用意する)ことで、アク
ティブマトリクス型液晶ディスプレイではゲートライン
を2ライン同時にアクティブにすることで、容易に実現
できる。
【0032】次に、本発明の一実施例の映像信号表示装
置について、図面を参照しながら説明する。
【0033】図3は、本発明の一実施例の映像信号表示
装置を示している。図3において、映像信号表示装置
は、表示ラインの選択と映像信号の時間軸伸長を行う表
示ライン選択回路31と、主にγ補正と交流化を行い映
像信号を液晶駆動に適した信号に変換するソース信号処
理回路32と、複数の画素がマトリクス状に配置された
液晶パネル81と、液晶パネル81のソースラインに接
続され液晶87に電圧を印可するソース駆動IC33
と、水平スタートパルスHDおよび垂直スタートパルス
VDに応答してゲート駆動IC制御信号(GCK1,G
CK2,GST1,GST2,GEN1,GEN2)を
発生するゲート駆動IC制御回路36,37と、ゲート
駆動IC制御回路36,37からのゲート駆動IC制御
信号に基づいて動作が制御されるゲート駆動IC38,
39と、画像の性質(静止画か動画か)に応じてゲート
駆動IC制御回路36,37のいずれかを選択する表示
方法選択回路35と、表示方法選択回路35からの切換
信号に応答してゲート駆動IC制御回路36,37の出
力を選択的に切り換えてゲート駆動IC38,39に出
力する切換器44とを備える。表示ライン選択回路31
は、A/D変換器40と、一走査線分の画像信号を記憶
するラインメモリ41と、D/A変換器42と、水平ス
タートパルスHDおよび垂直スタートパルスVDに応答
してメモリ制御信号(WCK,WEN,RCK)を発生
しラインメモリ41の動作を制御するラインメモリ制御
回路43とを含む。ソース駆動IC33は、図8のソー
ス駆動IC78,79を一体化した構成となっており、
2mビットのシフトレジスタと、2m個のサンプルホー
ルド回路を有するサンプルホールド回路群とを含む。
【0034】ゲート駆動IC38,39は、互いに同じ
構成および機能を備えたICである。ただし、第1のゲ
ート駆動IC38は、液晶パネル81の奇数番目のゲー
トラインに接続され、奇数番目のゲートラインを順次ア
クティブにする。また、第2のゲート駆動IC39は、
液晶パネル81の偶数番目のゲートラインに接続され、
偶数番目のゲートラインを順次アクティブにする。
【0035】図4は、上記ゲート駆動IC38(または
39)のより詳細な構成を示している。図4において、
ゲート駆動IC38(または39)は、n/2ビット
(nは液晶パネル81のゲートラインの本数)のシフト
レジスタ91と、n/2個の切換スイッチ96を有する
切換スイッチ群92と、n/2個の出力バッファ97を
有する出力バッファ群93とを備えている。シフトレジ
スタ91は、n/2個のD型フリップフロップ94と、
1個のインバータ95とを有する。スタート信号GST
1(またはGST2)が、1つ目のD型フリップフロッ
プ94のデータ入力端子Dに与えられるとともに、イン
バータ95で極性が反転された後、2つ目以降の各D型
フリップフロップ94のクリア端子Cに与えられる。ま
た、クロック信号GCK1(またはGCK2)が、各D
型フリップフロップ94のクロック端子CKに与えられ
る。また、2つ目以降の各D型フリップフロップ94の
データ入力端子Dには、前段のD型フリップフロップ9
4のQ出力が与えられる。上記のような構成を有するシ
フトレジスタ91は、k個目(k=1〜n/2)のD型
フリップフロップ94のQ出力がkビット目の信号とし
て取り出され、切換スイッチ群92内のk個目の切換ス
イッチ96のA端子に与えられる。各切換スイッチ96
のB端子は、接地されている。各切換スイッチ96の出
力端子Cは、イネーブル信号GEN1(またはGEN
2)がハイレベルのときA端子に接続され、ローレベル
のときB端子に接続される。各切換スイッチ96の出力
端子Cから出力される信号は、それぞれ出力バッファ群
93内の対応する出力バッファ97を介して各出力ピン
98に与えられる。各出力ピン98は、それぞれ液晶パ
ネル81の対応するゲートラインに接続される。
【0036】以上のように構成された映像信号表示装置
の動作を以下に説明する。図5は、ラインメモリ41に
入力されるメモリ制御信号およびラインメモリ41の入
出力映像信号のタイミングチャートを示している。ま
ず、この図5を参照して、ソースラインの駆動制御動作
を説明する。表示ライン選択回路31に入力された順次
走査映像信号は、まずA/D変換器40でディジタル映
像信号に変換される。ラインメモリ41は、ライトイネ
ーブル信号WENがハイレベルの期間、ライトクロック
信号WCKに同期するタイミングでディジタル順次走査
映像信号を取り込む。すなわち、第1フレームの第1ラ
インはライトイネーブル信号WENがハイレベルのため
ライトクロック信号WCKに同期して取り込まれ、第1
フレームの第2ラインはライトイネーブル信号WENが
ローレベルのため取り込まれない。上記の動作を繰り返
すことにより、第1フレームの奇数ラインがラインメモ
リ41に順次取り込まれる。同様に、第2フレームの第
1ラインはライトイネーブル信号WENがローレベルの
ため取り込まれず、第2フレームの第2ラインはライト
イネーブル信号WENがハイレベルのためライトクロッ
ク信号WCKに同期して取り込まれる。上記の動作を繰
り返すことにより、第2フレームの偶数ラインがライン
メモリ41に順次取り込まれる。さらに、以上の各動作
をフレーム単位で繰り返すことにより、奇数フレームの
奇数ラインと偶数フレームの偶数ラインが、ラインメモ
リ41に順次取り込まれる。ラインメモリ41に取り込
まれたディジタル映像信号は、ライトクロック信号WC
Kの1/2の周波数であるリードクロック信号RCKに
同期して読み出される。ラインメモリから出力される信
号は、取り込まれた順次走査映像信号の奇数フレームの
奇数ラインと偶数フレームの偶数ラインを2倍に時間軸
伸長したディジタル映像信号であり、D/A変換器42
でアナログ映像信号に変換される。
【0037】次に、ソース信号処理回路32は、ライン
選択され2倍に時間軸伸長された順次走査映像信号にγ
補正を施し、液晶パネル34を交流駆動するために1フ
レーム毎に極性を反転し、ソース駆動IC33に入力す
る。ソース駆動IC33は、入力された映像信号をIC
内部の各サンプルホールド回路(図示せず)へ順次書き
込み保持する。このときソース駆動IC33に入力され
る信号は、2倍に時間軸伸長された順次走査映像信号で
あるため、シフトレジスタ(図示せず)で生成される各
サンプルホールド回路への書き込みクロックも、時間軸
伸長しない場合に比べて1/2でよい。液晶パネル81
のゲートラインxi がゲート駆動IC38または39に
よってアクティブとなり薄膜トランジスタ87がオンし
たとき、各サンプルホールド回路に保持された映像デー
タはソースラインyj を介して液晶セル87に印加され
る。その結果、一走査線分の映像信号が液晶パネル81
に書き込まれる。上記の動作をくり返すとともに、ゲー
ト駆動IC38,39がゲートラインを走査することに
より、液晶パネル81に画像が得られる。
【0038】次に、ゲートラインの駆動制御動作につい
て説明する。ゲートラインの走査は、第1のゲート駆動
IC制御回路36または第2のゲート駆動IC制御回路
37から出力されるゲート駆動IC制御信号(GCK
1,GST1,GEN1またはGCK2,GST2,G
EN2)によって決まる。前述したようにゲート駆動I
C38,39は同じ機能を備えたICであり、ゲート駆
動IC制御信号の制御によって液晶パネル81のゲート
ラインを順次的かつ選択的にアクティブにする。ゲート
駆動IC38(または39)は、スタート信号GST1
(またはGST2)がハイレベルのとき、クロック信号
GCK1(またはGCK2)の立ち上がり(ローレベル
からハイレベルに変化したとき)で内部のシフトレジス
タ91(図4参照)がリセットされ1番目のゲートライ
ンを選択(リトレースされ)し、クロック信号GCK1
(またはGCK2)の立ち上がりのたびに2番目、3番
目と順次選択していく。そして、イネーブル信号GEN
1(またはGEN2)がハイレベルのときに、選択され
たゲートラインに信号が出力され、ゲートラインをアク
ティブにする。これによって選択されたゲートラインに
接続された薄膜トランジスタ86がオンする。イネーブ
ル信号GEN1(またはGEN2)がローレベルのとき
は、選択されたゲートラインに信号が出力されずアクテ
ィブにならない。したがって、そのゲートラインに接続
された薄膜トランジスタ86はオフ状態である。ここ
で、第1のゲート駆動IC38は液晶パネル81の奇数
番目のゲートラインに接続され、第2のゲート駆動IC
39は偶数番目のゲートラインに接続されている。
【0039】図6は第1のゲート駆動IC制御回路36
から出力されるゲート駆動IC制御信号のタイミングチ
ャートを示し、図7は第2のゲート駆動IC制御回路3
7から出力されるゲート駆動IC制御信号のタイミング
チャートを示している。以下、これら図6および図7を
参照して、ゲートラインの駆動制御動作をより詳細に説
明する。
【0040】図6において、クロック信号GCK1,ス
タート信号GST1,イネーブル信号GEN1は第1の
ゲート駆動IC制御回路36から第1のゲート駆動IC
38に入力されるゲート駆動IC制御信号であり、クロ
ック信号GCK2,スタート信号GST2,イネーブル
信号GEN2は第1のゲート駆動IC制御回路36から
第2のゲート駆動IC39に入力されるゲート駆動IC
制御信号である。クロック信号GCK1は2ライン期間
周期でハイレベル、スタート信号GST1は第1フレー
ム第1ラインでハイレベル、イネーブル信号GEN1は
第1フレーム期間中ハイレベル(ただし、第1フレーム
期間の最終のラインではローレベル)なので、第1フレ
ームが始まると、第1のゲート駆動IC38は、1番目
のゲートライン(図3のx1 )から順次アクティブにす
る。第1のゲート駆動IC38は液晶パネル81の奇数
番目のゲートラインに接続されているため、第1フレー
ム期間は、2ライン期間毎に液晶パネル81の奇数ライ
ンが順次アクティブにされる。なお、第2フレーム期間
はイネーブル信号GEN1がローレベルなので、液晶パ
ネル81の奇数ラインはアクティブにされない。
【0041】一方、クロック信号GCK2は2ライン期
間周期でハイレベル、スタート信号GST2は第2フレ
ーム第2ラインでハイレベル、イネーブル信号GEN2
は第2フレーム第2ラインからハイレベルなので、第2
フレームが始まると、第2のゲート駆動IC39は、2
番目のゲートライン(図3のx2 )から順次アクティブ
にする。第2のゲート駆動IC39は液晶パネル81の
偶数番目のゲートラインに接続されているため、第2フ
レーム期間は、2ライン期間毎に液晶パネル81の偶数
ラインが順次アクティブにされる。なお、第1フレーム
期間はイネーブル信号GEN2がローレベルなので、液
晶パネル81の偶数ラインはアクティブにされない。
【0042】したがって、入力順次走査映像信号の第1
フレームの奇数ラインだけを選択し2倍に時間軸伸長し
て、液晶パネル81の奇数ラインに表示することができ
る。また、入力順次走査映像信号の第2フレームの偶数
ラインだけを選択し2倍に時間軸伸長して、液晶パネル
81の偶数ラインに表示することができる。以上の動作
を2フレーム単位で繰り返す。
【0043】図7において、クロック信号GCK1,ス
タート信号GST1,イネーブル信号GEN1は第2の
ゲート駆動IC制御回路37から第1のゲート駆動IC
38に入力されるゲート駆動IC制御信号であり、クロ
ック信号GCK2,スタート信号GST2,イネーブル
信号GEN2は第2のゲート駆動IC制御回路37から
第2のゲート駆動IC39に入力されるゲート駆動IC
制御信号である。第1フレーム期間において、クロック
信号GCK1は2ライン期間周期でハイレベル、スター
ト信号GST1は第1ラインでハイレベル、イネーブル
信号GEN1は第1フレーム期間中ハイレベル(ただ
し、第1フレーム期間の最終のライン期間はローレベ
ル)なので、第1フレームが始まると、第1のゲート駆
動IC38は、1番目のゲートライン(図3のx1 )か
ら順次アクティブにする。また、第1フレーム期間にお
いて、クロック信号GCK2は2ライン期間周期でハイ
レベル、スタート信号GST2は第1ラインでハイレベ
ル、イネーブル信号GEN2は第1フレーム期間中ハイ
レベル(ただし、第1フレーム期間の最終のライン期間
はローレベル)なので、第1フレームが始まると、第2
のゲート駆動IC39は、2番目のゲートライン(図3
のx2 )から順次アクティブにする。第1のゲート駆動
IC38は液晶パネル81の奇数番目のゲートラインに
接続されており、第2のゲート駆動IC39は液晶パネ
ル81の偶数番目のゲートラインに接続されているた
め、第1フレーム期間は、2ライン期間毎に液晶パネル
81の奇数ラインと次の隣接偶数ラインが同時にアクテ
ィブにされ、以降、順次2ライン期間周期で、奇数,偶
数ラインが2ラインずつ同時にアクティブにされる。
【0044】一方、第2フレーム期間において、クロッ
ク信号GCK1は2ライン期間周期でハイレベル、スタ
ート信号GST1は第1フレームの最終ラインでハイレ
ベルなので、第2フレーム第1ライン期間には、1番目
のゲートライン(図3のX1)が選択されている。しか
しながら、第2フレーム第1ライン期間には、イネーブ
ル信号GEN1がローレベルのため、1番目のゲートラ
インはアクティブにならない。その後、第2フレーム第
2ライン期間からイネーブル信号GEN1がハイレベル
となるため、第1のゲート駆動IC38は、第2フレー
ム2ライン期間が開始すると、3番目のゲートライン
(図3のX3 )から順次アクティブにする。また、クロ
ック信号GCK2は2ライン期間周期でハイレベル、ス
タート信号GST2は第2ラインでハイレベル、イネー
ブル信号GEN2は第2フレーム第2ライン期間からハ
イレベルなので、第2のゲート駆動IC39は、第2フ
レーム2ライン期間が開始すると、2番目のゲートライ
ン(図3のx2 )から順次アクティブにする。第1のゲ
ート駆動IC38は液晶パネル81の奇数番目のゲート
ラインに接続されており、第2のゲート駆動IC39は
液晶パネル81の偶数番目のゲートラインに接続されて
いるため、第2フレーム期間は、2ライン期間毎に液晶
パネル81の偶数ラインと次の隣接奇数ラインが同時に
アクティブにされ、以降、順次2ライン期間周期で、偶
数,奇数ラインが2ラインずつ同時にアクティブにされ
る。
【0045】したがって、入力順次走査映像信号の第1
フレームの奇数ラインだけを選択し2倍に時間軸伸長し
て、液晶パネル81の奇数ラインと隣接偶数ラインに同
時に表示することができる。また、入力順次走査映像信
号の第2フレームの偶数ラインだけを選択し2倍に時間
軸伸長して、液晶パネル81の偶数ラインと隣接奇数ラ
インに同時に表示することができる。以上の動作を2フ
レーム単位で繰り返す。
【0046】上記のように、第1および第2のゲート駆
動IC制御回路36,37いずれのゲート駆動IC制御
信号によっても、入力された順次走査映像信号の2フレ
ーム期間で、第1のフレームの奇数ラインと第2のフレ
ームの偶数ラインからなる1フレームを表示すれば良い
ため、入力された順次走査映像信号をそのまま表示する
ときに比べて1/2の速度で表示することができる。し
たがって、従来例のように液晶パネル81を分割駆動す
る必要がなくなり、輝度差の発生を防止することができ
る。
【0047】前述のように、ゲートラインの走査方法
は、第1のゲート駆動IC制御回路36または第2のゲ
ート駆動IC制御回路37から出力されるゲート駆動I
C制御信号によって決まる。換言すれば、液晶パネル8
1の表示方法は、どちらのゲート駆動IC制御回路から
出力されたゲート駆動IC制御信号を選択するかによっ
て決定される。ゲート駆動IC制御信号の選択は、表示
方法選択回路35から出力される切換信号に応答する切
換器44で行う。表示方法選択回路35には、A/D変
換器40でディジタル信号に変換された順次走査映像信
号が入力される。表示方法選択回路35は、入力された
順次走査映像信号のフレーム毎の差分を計算し、差分の
大きさにより、静止画か動画かの判定をする。その結
果、静止画の場合は第1のゲート駆動IC制御回路36
から出力されるゲート駆動IC制御信号を、動画の場合
は第2のゲート駆動IC制御回路37から出力されるゲ
ート駆動IC制御信号選択する。アクティブマトリクス
型液晶ディスプレイのように、リフレッシュするまで表
示状態を保持するディスプレイにおいては、静止画の場
合、フレーム間での内挿が行われるために垂直解像度が
確保され、動画の場合、フレーム内での内挿が行われる
ために動画ボケは発生せず、入力された順次走査映像信
号をそのまま表示するときに比べて1/2の速度で表示
したにもかかわらず良好な画像が得られる。
【0048】なお、上記実施例では自動検出による切り
換えを述べたが、それにつけ加えユーザーによる切換器
44の強制切換を可能にすると、さらに実用上便利にな
る。
【0049】また、本発明の表示装置は、単純マトリク
ス型液晶パネル、ELパネルにも適用可能なことはいう
までもない。
【0050】
【発明の効果】請求項1〜13の本発明によれば、2フ
レーム期間で1フレーム分の映像情報を表示するように
しているので、入力された順次走査映像信号をそのまま
表示するときに比べて1/2の速度で表示することがで
きる。その結果、パーソナルコンピュータやワークステ
ーション等の広帯域(高速データレート)順次走査映像
信号を、マトリクス型液晶ディスプレイのように高速表
示の苦手なディスプレイに表示する場合でも画質の劣化
が生じない。すなわち、従来例のようにディスプレイを
分割駆動する必要がなくなり、輝度差の発生を防止する
ことができる。
【0051】また、請求項9の発明によれば、第1の表
示制御手段と第2の表示制御手段とを選択的に能動化す
るようにしているので、順次走査映像信号の性質(例え
ば、静止画か動画か)に応じて常に最適な表示を行うこ
とができる。
【0052】さらに、請求項10の発明によれば、順次
走査映像信号の隣接フレーム間の相関を表す値が所定値
以上のとき(すなわち、静止画のとき)は第1の表示制
御手段を選択的に能動化し、所定値未満のとき(すなわ
ち、動画のとき)は第2の表示制御手段を選択的に能動
化するようにしているので、静止画の場合はフレーム間
で内挿が行われて垂直解像度を確保でき、動画の場合は
フレーム内で内挿が行われて動画ぼけの発生を防止でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の映像信号表示方法を説
明するためのディスプレイ上の表示画像を示す図
【図2】本発明の第2の実施例の映像信号表示方法を説
明するためのディスプレイ上の表示画像を示す図
【図3】アクティブマトリクス型液晶パネルを用いた本
発明の一実施例の映像信号表示装置の構成を示すブロッ
ク図
【図4】図3におけるゲート駆動ICのより詳細な構成
を示すブロック図
【図5】図3におけるラインメモリに入力されるメモリ
制御信号およびその入出力画像信号のタイミングチャー
【図6】図3におけるゲート駆動IC制御回路36から
ゲート駆動IC38,39に入力されるゲート駆動IC
制御信号のタイミングチャート
【図7】図3におけるゲート駆動IC制御回路37から
ゲート駆動IC38,39に入力されるゲート駆動IC
制御信号のタイミングチャート
【図8】アクティブマトリクス型液晶パネルを用いた従
来の映像信号表示装置の構成を示すブロック図
【符号の説明】
31 表示ライン選択回路 32 ソース信号処理回路 33 ソース駆動IC 35 表示方法選択回路 36,37 ゲート駆動IC制御回路 38,39 ゲート駆動IC 40 A/D変換器 41 ラインメモリ 42 D/A変換器 43 ラインメモリ制御回路 44 切換器 81 アクティブマトリクス型液晶パネル

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】順次走査映像信号をディスプレイ上に表示
    する方法であって、 第1のフレーム中の順次走査映像信号から奇数ライン信
    号を取り出して前記ディスプレイ上の奇数ラインに表示
    する第1のステップ、および前記第1のフレームに連続
    する第2のフレーム中の順次走査映像信号から偶数ライ
    ン信号を取り出して前記ディスプレイ上の偶数ラインに
    表示する第2のステップを備え、 2フレーム期間で前記ディスプレイ上に1フレーム分の
    映像情報を表示することを特徴とする、映像信号表示方
    法。
  2. 【請求項2】第1のステップでは、第1のフレームの順
    次走査映像信号から取り出した奇数ライン信号を時間軸
    伸長して前記ディスプレイ上の奇数ラインに表示し、 第2のステップでは、第2のフレームの順次走査映像信
    号から取り出した偶数ライン信号を時間軸伸長して前記
    ディスプレイ上の偶数ラインに表示する、請求項1に記
    載の映像信号表示方法。
  3. 【請求項3】ディスプレイはマトリクス型液晶ディスプ
    レイである、請求項1に記載の映像信号表示方法。
  4. 【請求項4】順次走査映像信号をディスプレイ上に表示
    する方法であって、 第1のフレーム中の順次走査映像信号から奇数ライン信
    号を取り出して前記ディスプレイ上の奇数ラインと当該
    奇数ラインに隣接する次の偶数ラインに同時に表示する
    第1のステップ、および前記第1のフレームに連続する
    第2のフレーム中の順次走査映像信号から偶数ライン信
    号を取り出して前記ディスプレイ上の偶数ラインと当該
    偶数ラインに隣接する次の奇数ラインに同時に表示する
    第2のステップを備え、 2フレーム期間で前記ディスプレイ上に1フレーム分の
    映像情報を表示することを特徴とする、映像信号表示方
    法。
  5. 【請求項5】第1のステップでは、第1のフレームの順
    次走査映像信号から取り出した奇数ライン信号を時間軸
    伸長して前記ディスプレイ上の奇数ラインと当該奇数ラ
    インに隣接する次の偶数ラインに同時に表示し、 第2のステップでは、第2のフレームの順次走査映像信
    号から取り出した偶数ライン信号を時間軸伸長して前記
    ディスプレイ上の偶数ラインと当該偶数ラインに隣接す
    る次の奇数ラインに同時に表示する、請求項4に記載の
    映像信号表示方法。
  6. 【請求項6】ディスプレイはマトリクス型液晶ディスプ
    レイである、請求項4に記載の映像信号表示方法。
  7. 【請求項7】順次走査映像信号をディスプレイ上に表示
    する装置であって、 第1のフレーム中の順次走査映像信号から奇数ライン信
    号を取り出して前記ディスプレイ上の奇数ラインに表示
    する手段、および前記第1のフレームに連続する第2の
    フレーム中の順次走査映像信号から偶数ライン信号を取
    り出して前記ディスプレイ上の偶数ラインに表示する手
    段を備え、 2フレーム期間で前記ディスプレイ上に1フレーム分の
    映像情報を表示することを特徴とする、映像信号表示装
    置。
  8. 【請求項8】順次走査映像信号をディスプレイ上に表示
    する装置であって、 第1のフレーム中の順次走査映像信号から奇数ライン信
    号を取り出して前記ディスプレイ上の奇数ラインと当該
    奇数ラインに隣接する次の偶数ラインに同時に表示する
    手段、および前記第1のフレームに連続する第2のフレ
    ーム中の順次走査映像信号から偶数ライン信号を取り出
    して前記ディスプレイ上の偶数ラインと当該偶数ライン
    に隣接する次の奇数ラインに同時に表示する手段を備
    え、 2フレーム期間で前記ディスプレイ上に1フレーム分の
    映像情報を表示することを特徴とする、映像信号表示装
    置。
  9. 【請求項9】順次走査映像信号をディスプレイ上に表示
    する装置であって、 第1のフレーム中の順次走査映像信号から奇数ライン信
    号を取り出して前記ディスプレイ上の奇数ラインに表示
    し、当該第1のフレームに連続する第2のフレーム中の
    順次走査映像信号から偶数ライン信号を取り出して前記
    ディスプレイ上の偶数ラインに表示する第1の表示制御
    手段、 第1のフレーム中の順次走査映像信号から奇数ライン信
    号を取り出して前記ディスプレイ上の奇数ラインと当該
    奇数ラインに隣接する次の偶数ラインに同時に表示し、
    当該第1のフレームに連続する第2のフレーム中の順次
    走査映像信号から偶数ライン信号を取り出して前記ディ
    スプレイ上の偶数ラインと当該偶数ラインに隣接する次
    の奇数ラインに同時に表示する第2の表示制御手段、お
    よび前記第1および第2の表示制御手段を選択的に能動
    化するための表示方法選択手段を備える、映像信号表示
    装置。
  10. 【請求項10】表示方法選択手段は、順次走査映像信号
    の隣接フレーム間の相関を表す値が所定値以上のときは
    前記第1の表示制御手段を選択的に能動化し、所定値未
    満のときは前記第2の表示制御手段を選択的に能動化す
    る、請求項9に記載の映像信号表示装置。
  11. 【請求項11】第1の表示制御手段は、第1のフレーム
    の順次走査映像信号から取り出した奇数ライン信号を時
    間軸伸長して前記ディスプレイ上の奇数ラインに表示
    し、第2のフレームの順次走査映像信号から取り出した
    偶数ライン信号を時間軸伸長して前記ディスプレイ上の
    偶数ラインに表示し、 第2の表示制御手段は、第1のフレームの順次走査映像
    信号から取り出した奇数ライン信号を時間軸伸長して前
    記ディスプレイ上の奇数ラインと当該奇数ラインに隣接
    する次の偶数ラインに同時に表示し、第2のフレームの
    順次走査映像信号から取り出した偶数ライン信号を時間
    軸伸長して前記ディスプレイ上の偶数ラインと当該偶数
    ラインに隣接する次の奇数ラインに同時に表示する、請
    求項9に記載の映像信号表示装置。
  12. 【請求項12】ディスプレイはマトリクス型液晶ディス
    プレイである、請求項9に記載の映像信号表示装置。
  13. 【請求項13】順次走査映像信号をディスプレイ上に表
    示する装置であって、 第1のフレーム中の順次走査映像信号から奇数ライン信
    号を選択し、第2のフレーム中の順次走査映像信号から
    偶数ライン信号を選択するとともに、選択された順次走
    査映像信号を時間軸伸長する表示ライン選択手段、 前記ディスプレイを1ライン飛ばしで駆動することによ
    り、時間軸伸長された奇数ライン信号を前記ディスプレ
    イ上の奇数ラインに表示し、時間軸伸長された偶数ライ
    ン信号を前記ディスプレイ上の偶数ラインに表示する第
    1の駆動回路と、前記ディスプレイを2ラインずつ同時
    に駆動することにより、時間軸伸長された奇数ライン信
    号を前記ディスプレイ上の奇数ラインと当該奇数ライン
    に隣接する次の偶数ラインに同時に表示し、時間軸伸長
    された偶数ライン信号を前記ディスプレイ上の偶数ライ
    ンと当該偶数ラインに隣接する次の隣接奇数ラインに同
    時に表示する第2の駆動回路とを含むディスプレイ駆動
    手段、および前記第1および第2の駆動回路を選択的に
    能動化する表示方法選択手段を備える、映像信号表示装
    置。
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