JPH0720775Y2 - カードリーダのシヤツタ機構 - Google Patents

カードリーダのシヤツタ機構

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JPH0720775Y2
JPH0720775Y2 JP7266290U JP7266290U JPH0720775Y2 JP H0720775 Y2 JPH0720775 Y2 JP H0720775Y2 JP 7266290 U JP7266290 U JP 7266290U JP 7266290 U JP7266290 U JP 7266290U JP H0720775 Y2 JPH0720775 Y2 JP H0720775Y2
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充 北村
博 橘
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株式会社田村電機製作所
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、カード式自動販売機、カード式公衆電話機等
に組み込まれているカードリーダのシャッタ機構に関す
る。
[従来の技術] 従来から、カードリーダはカード処理中に2枚目カード
が挿入されるのを防止するシャッタ機構を備え、カード
詰まり、装置自体の故障発生等を防止している。第5図
はこのようなシャッタ機構の従来例を示すものであり、
1はカードリーダの筐体前面に設けられたカード挿入
口、2は筐体内に略水平に設けられ前端がカード挿入口
1に連通するカード搬送路、3、4はカード搬送路2を
挟んで対設されたカード搬送機構を構成する上下一対の
搬送ローラ、5はカード挿入口1と搬送ローラ3、4間
に配設されたシャッタ機構で、このシャッタ機構5は、
カード搬送路2に臨むピン6と、ピン6の直後に位置し
てカード搬送路2を通常閉鎖するローラ7を備えてい
る。ローラ7は上下動自在に配設された支持棒8の上端
に回転自在に軸支されて配設され、カード取込み時に前
記支持棒8をソレノイド等の適宜な駆動手段(図示せ
ず)によって下降させ、ローラ7をカード搬送路2の下
方に一時退避させることにより、一枚目カード9Aの取込
みを可能にしている。そして、一枚目カード9Aの取込み
動作が終了すると、支持棒8を再び上昇させてローラ7
でカード搬送路2を閉鎖し、二枚目カード9Bの取込みを
阻止するようにしている。
[考案が解決しようとする課題] しかしながら、このような従来のシャッタ機構5におい
ては、カード9A(または9B)を挿入すると、その挿入端
がローラ7の前面側周面に沿って下方もしくは上方に折
り曲げられるため、挿入端の損傷が激しく、また取込み
時にカード9A(9B)がピン6の下方を通過する際、ピン
6の下端面によってカード上面を擦るため、傷付き易い
などの問題があった。
したがって、本考案は上述したような従来の問題点に鑑
みてなされたもので、その目的とするところは、比較的
簡単な構成でカードを折り曲げたり、傷付けたりするこ
となく確実に取り込むことができるようにしたカードリ
ーダのシャッタ機構を提供することにある。
[課題を解決するための手段] 本考案は上記目的を達成するために、カード搬送路に臨
む第1のローラと、この第1のローラの直後に位置し、
通常前記カード搬送路よりもやや高い位置に回転中心が
配置されて前記カード搬送路を閉鎖する第2のローラ
と、駆動手段によって上下動される支持棒と、先端に前
記第2のローラが回転自在に設けられて前記支持棒の先
端に取り付けられたカード受け部材とを備え、前記カー
ド受け部材は、その前端面に第2のローラより前方に延
在し通常カード搬送路と略同一高さを保持することによ
り前記第2のローラと共に挿入カードの挿入端を受け止
めるテーパ部を有し、前記支持棒はカード取込み時に動
作して前記第2のローラおよびカード受け部材をカード
搬送路から退出させるようにしたものである。
[作用] 本考案において、カード挿入口にカードを挿入すると、
その挿入端は、カード受け部材のテーパ部と第2のロー
ラの前面側周面に当たって停止し、それ以上の進入を阻
止される。支持棒は動作して第2のローラおよびカード
受け部材をカード搬送路から一時退出させることによ
り、カードの取込みを可能にする。
[実施例] 以下、本考案を図面に示す実施例に基づいて詳細に説明
する。
第1図は本考案に係るシャッタ機構を備えたカードリー
ダの要部斜視図、第2図は同シャッタ機構の側面図であ
る。なお、図中第5図と同一構成部品のものに対しては
同一符号を以て示し、その説明を省略する。これらの図
において、カードリーダの筐体10は前後方向に長い箱型
に形成されることにより、カード挿入口1を有する前面
板11、互いに平行に対向する左右一対の側板12、13、不
図示の上板、底板、背面板等によって構成されている。
前記一対の側板12、13のうち何れか一方の内壁面は、磁
気カード9の搬送基準面を形成している。
前記筐体1の内部に配設されるシャッタ機構15は、上方
からカード搬送路2に臨む第1のローラ16と、第1のロ
ーラ16の直後に位置してカード搬送路2を通常閉鎖する
第2のローラ17を備えている。第1のローラ16は、上端
を筐体10に固定されたローラ支持部材18の下端に回転自
在に軸支されて配設され、その下面がカード搬送路2に
臨んでいる。第2のローラ17は、カード受け部材20の上
端に軸21によって回転自在に軸支されて配設され、通常
カード搬送路2中に位置するとにより、上下面がカード
搬送路2の上方および下方に突出している。
前記カード受け部材20は、支持棒22の上端に固定されて
いる。カード受け部材20の上端は前記第2のローラ17の
上側周面より低く設定され、前面上部には適宜角度を以
て前下がりに傾斜するテーパ部24が形成されている。テ
ーパ部24の前端は前記第2のローラ17より前方に延在し
てカード搬送路2の下面と略等しいかこれより低い位置
を保っており、後端はカード搬送路2と略同一高さ位置
とされる。
前記支持棒22はガイド部材26によって上下動自在に保持
され、かつ引張りコイルばね30によって下方に付勢され
ることにより、下端がローラ27を介して伝達部材28の一
端部上面に当接されている。前記伝達部材28は、水平な
軸29によって回動自在に軸支されており、かつ引張りコ
イルばね31によって第1図時計方向の回動習性を付与さ
れている。このばね31のばね力は前記引張りコイルばね
30のばね力より大きく設定されている。
32は前記支持棒22を上下動させるための駆動手段を構成
するソレノイドで、このソレノイド32はブラケット33に
取り付けられて、励磁時に吸着上昇させる吸着板34を備
えている。また吸着板34にはソレノイド32を貫通してそ
の上方に突出するピン35が設けられており、その上端に
前記伝達部材28の一側面に突設された水平な連結ピン36
が連結されている。連結ピン36は、前記軸29を挟んで前
記支持棒22側とは反対側に突設されている。
なお、第2図において35A、35Bは磁気カード9の挿入を
検出するセンサである。
このような構成において、シャッタ機構15は通常第2図
に示す状態に保持されることにより、第2のローラ17が
カード搬送路2中に位置して該搬送路を遮断している。
この状態で、磁気カード9をカード挿入口1に挿入する
と、その挿入端が第1のローラ16の下面に沿って進み、
該ローラ16を過ぎると、今度はテーパ部24に沿って進
み、第2のローラ17の前面側周面に当接してそれ以上の
挿入を阻止される。この時、センサ35A、35Bが磁気カー
ド9の挿入を検知し、その検知信号によってソレノイド
32を励磁する。すると、吸着板34が吸引上昇されるた
め、伝達部材28は軸29を回動中心として引張りコイルば
ね31に抗して第1図反時計方向に回動し、ローラ27の押
圧状態を解除する。したがって、支持棒22は引張りコイ
ルばね30のばね力によって下降し、第2のローラ17を第
3図に示すようにカード搬送路2の下方に一時退避させ
る。第2のローラ17が下降すると、カード搬送路2は開
放されるため、磁気カード9は手で押し込まれることに
より、第1のローラ16と第2のローラ17間を通過して搬
送ローラ3、4間に送り込まれ、装置内部に取り込まれ
る。磁気カード9を取り込むと、センサ35A、35Bがカー
ド終端の通過を検知するため、その検知信号によってソ
レノイド32への通電を停止する。このため、吸着板34は
ソレノイド32から解放され、伝達部材28は引張りコイル
ばね31のばね力によって第1図時計方向に回動復帰して
ローラ27を押し上げ、これによって支持棒22が引張りコ
イルばね30に抗して上昇復帰して第4図に示すように第
2のローラ17をカード搬送路2中に突出させる。したが
って、カード搬送路2は再び閉鎖され、第2のローラ17
とテーパ部24により二枚目カードの挿入を阻止する。
ここで、本考案においては磁気カード9をカード挿入口
1に挿入すると、その挿入端側下面がテーパ部24によっ
て支持されるため、下方への折れ曲がりを確実に防止す
ることができ、また第2のローラ17はセンサ35A、35Bに
よるカード挿入検知によってカード搬送路2の下方に一
時後退するため、磁気カード9が第1、第2のローラ1
6、17間を通過する際、磁気カード9を曲げたりするこ
とがなく、しかも両ローラは回転自在であるため、磁気
カード9に接触していても、傷を付けたりすることがな
く、安定にかつ確実に磁気カード9を取り込むことがで
きる。
なお、通話等のサービスの終了すると、磁気ヘッドによ
る残額情報の更新記録、確認、パンチ機構による磁気カ
ード9への穿孔等を行い、しかる後ソレノイド32を励磁
して支持棒22を下降させてカード搬送路2を開放すると
同時に搬送ローラ3、4を逆転させることで磁気カード
9の返却動作が行われる。
[考案の効果] 以上説明したように本考案に係るカードリーダのシャッ
タ機構は、第1のローラと、この第1のローラの直後に
位置し、通常前記カード搬送路よりもやや高い位置に回
転中心が配置されて前記カード搬送路を通常閉鎖する第
2のローラと、第2のローラを回転自在に保持するカー
ド受け部材と、カード受け部材を上下動させる支持棒と
を備え、カード受け部材の前端面にカードの挿入を第2
のローラと共に阻止するテーパ部を設け、カード取込み
時に第2のローラをカード搬送路から後退させるように
構成したので、カードの挿入を確実に阻止し得て、挿入
端部を折り曲げたり、あるいはまたカード表面に傷を付
けたりすることがなく、その上構造が簡単で安価に提供
することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係るシャッタ機構を備えたカードリー
ダの要部斜視図、第2図は同シャッタ機構の側面図、第
3図はカード取込み時の状態を示す図、第4図はカード
取込み後の状態を示す図、第5図は従来のシャッタ機構
を示す図である。 1……カード挿入口、2……カード搬送路、3、4……
搬送ローラ、9……磁気カード、15……シャッタ機構、
16……第1のローラ、17……第2のローラ、20……カー
ド受け部材、22……支持棒、24……テーパ部、32……ソ
レノイド。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】カード搬送路に臨む第1のローラと、この
    第1のローラの直後に位置し、通常前記カード搬送路よ
    りもやや高い位置に回転中心が配置されて前記カード搬
    送路を閉鎖する第2のローラと、駆動手段によって上下
    動される支持棒と、先端に前記第2のローラが回転自在
    に設けられて前記支持棒の先端に取り付けられたカード
    受け部材とを備え、前記カード受け部材は、その前端面
    に第2のローラより前方に延在し通常カード搬送路と略
    同一高さを保持することにより前記第2のローラと共に
    挿入カードの挿入端を受け止めるテーパ部を有し、前記
    支持棒はカード取込み時に動作して前記第2のローラお
    よびカード受け部材をカード搬送路から退出させること
    を特徴とするカードリーダのシャッタ機構。
JP7266290U 1990-07-10 1990-07-10 カードリーダのシヤツタ機構 Expired - Fee Related JPH0720775Y2 (ja)

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