JPH07207522A - アクリロニトリル系繊維の紡糸方法および紡糸装置 - Google Patents

アクリロニトリル系繊維の紡糸方法および紡糸装置

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JPH07207522A
JPH07207522A JP130894A JP130894A JPH07207522A JP H07207522 A JPH07207522 A JP H07207522A JP 130894 A JP130894 A JP 130894A JP 130894 A JP130894 A JP 130894A JP H07207522 A JPH07207522 A JP H07207522A
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Abstract

(57)【要約】 【構成】アクリロニトリル系重合体を乾湿式紡糸方法で
紡糸するに当たり、多孔材質からなる板状部材で構成さ
れた整流板あるいは波立ち防止板を、口金と紡糸糸条の
走行方向と反対側の凝固浴槽壁との間に、あるいは口金
と凝固浴出ガイドとの間に、該整流板あるいは波立ち防
止板の上端部を凝固浴液面上に露出させて設置すること
を特徴とするアクリロニトリル系繊維の紡糸方法および
紡糸装置。 【効果】アクリロニトリル系重合体を乾湿式紡糸方式で
紡糸するに当たり、凝固引取り速度を上げることができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、乾湿式紡糸方式による
アクリロニトリル系繊維の紡糸方法および紡糸装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】乾湿式紡糸法は重合体溶液を口金より一
旦気相部に吐出させた後、凝固浴中に導入して紡糸する
技術で気相部にドラフトが集中するため、低張力下での
凝固・ゲル化が可能で、後工程での延伸性に優れた糸を
得ることができる。また乾湿式紡糸法によると緻密度の
良好な糸とすることができ、特に炭素繊維糸条のアクリ
ル系プリカ−サ−として使用した場合、強度の高いスト
ランドを得ることができる。近年、これらアクリロニト
リル系繊維の生産性向上のため高速度紡糸、高密度紡糸
(口金多孔化)の必要性が生じてきた。ところが、これ
ら施策を実施すると次のような問題があった。すなわ
ち、高速度紡糸、口金孔の多数化にともない繊維量が増
大すると、そのために随伴流量が増大して、凝固液面が
盛り上がり、時には渦巻き等が発生し、口金直近の凝固
浴液面が変動することによる単繊維の乱れ・単繊維切れ
が起こり、時には口金浸漬が発生し、紡糸できなくなる
問題である。また、糸条速度を上げる方法では、凝固繊
維から滴下する随伴液により、凝固液面に波立ちが発生
し、これが口金近辺の凝固浴液面に波紋移動する。凝固
浴液面と口金の間隔は数ミリメ−トルしかなく、これを
越える波が発生すると口金浸漬となり紡糸不能となる問
題もあった。このような問題を解決するために特開昭5
9−228012号公報では漏斗状の流管を凝固浴中に
没して設置しているが、アクリル系重合体が気相部から
凝固浴液内に進入する際に受ける凝固浴内液流の影響が
大きくなるため紡糸速度が向上しない。また特開平1−
183511号公報では口金直後に凝固浴液面より露出
した紡糸整流筒を設け紡糸する方法が行われている。こ
の方法では口金廻りを整流筒が囲んで、さらに凝固液面
より露出しているため、スタ−ト時における糸出し作業
において、アクリル系重合体が整流筒の露出部に付着
し、この付着物の除去を行う作業が必要であり、付着物
が完全に除去出来ていない場合には、付着物が振動など
で剥離され凝固繊維に混入し、後工程での糸切れの要因
となる等の問題があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上述
した問題点を解決するために口金近辺の凝固浴に整流板
および波立ち防止板を設置することにより、凝固液面変
動を制御し、安定して紡糸できる、アクリル繊維の乾湿
式紡糸方法および紡糸装置を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明の紡糸方法は次のいずれかの構成を有する。す
なわち、アクリロニトリル系重合体を乾湿式紡糸方法で
紡糸するに当たり、多孔材質からなる板状部材で構成さ
れた整流板を口金と紡糸糸条の走行方向と反対側の凝固
浴槽壁との間に、該整流板の上端部を凝固浴液面上に露
出させて設置し口金と紡糸糸条の走行方向と反対側の凝
固浴槽壁との間の凝固液を整流しつつ紡糸することを特
徴とするアクリロニトリル系繊維の紡糸方法。
【0005】または、アクリロニトリル系重合体を乾湿
式紡糸方法で紡糸するに当たり、多孔材質からなる板状
部材で構成された波立ち防止板を、口金と、凝固浴出ガ
イドとの間に、該波立ち防止板の上部を凝固浴液面上に
露出させて設置して、口金と、凝固浴出ガイドとの間の
凝固浴面の波立ちを防止しつつ紡糸することを特徴とす
るアクリロニトリル系繊維の紡糸方法。
【0006】または、アクリロニトリル系重合体を乾湿
式紡糸方法で紡糸するに当たり、多孔材質からなる板状
部材で構成された整流板を口金と紡糸糸条の走行方向と
反対側の凝固浴槽壁との間に、該整流板の上端部を凝固
浴液面上に露出させて設置し口金と紡糸糸条の走行方向
と反対側の凝固浴槽壁との間の凝固液を整流しつつ、か
つ多孔材質からなる板状部材で構成された波立ち防止板
を、口金と凝固浴出ガイドとの間に、該波立ち防止板の
上部を凝固浴液面上に露出させて設置して、口金と凝固
浴出ガイドとの間の凝固浴面の波立ちを防止しつつ紡糸
することを特徴とするアクリロニトリル系繊維の紡糸方
法である。
【0007】また、本発明の紡糸装置は次のいずれかの
構成を有する。すなわち、アクリロニトリル系重合体の
乾湿式紡糸装置において、多孔材質からなる板状部材で
構成された整流板を口金と紡糸糸条の走行方向と反対側
の凝固浴槽壁との間に、該整流板の上端部を凝固浴液面
上に露出させて設置したことを特徴とするアクリロニト
リル系繊維の紡糸装置。
【0008】または、アクリロニトリル系重合体の乾湿
式紡糸装置において、多孔材質からなる板状部材で構成
された波立ち防止板を、口金と、凝固浴出ガイドとの間
に、該波立ち防止板の上部を凝固浴液面上に露出させて
設置したことを特徴とするアクリロニトリル系繊維の紡
糸装置。
【0009】または、アクリロニトリル系重合体の乾湿
式紡糸装置において、多孔材質からなる板状部材で構成
された整流板を口金と紡糸糸条の走行方向と反対側の凝
固浴槽壁との間に、該整流板の上端部を凝固浴液面上に
露出させて設置し、かつ多孔材質からなる板状部材で構
成された波立ち防止板を、口金と凝固浴出ガイドとの間
に、該波立ち防止板の上部を凝固浴液面上に露出させて
設置したことを特徴とするアクリロニトリル系繊維の紡
糸装置である。
【0010】以下、本発明を図面を参照しながら具体的
に説明する。図1は、本発明にかかわる整流板及び波立
ち防止板の一実施例を示すもので、1は整流板、2,
3,4,5は波立ち防止板、6は紡出口金、7は凝固浴
中ガイド、8は凝固出ガイド、9は紡出糸条、10は凝
固浴槽、11は凝固流出受け槽、12は循環ポンプを示
す。本発明における整流板とは、口金直下の紡出糸条の
随伴流のはね返り液流が口金に向かって流れ入る速度を
規制するために設置する、多孔材質からなる板状部材で
ある。口金直下の随伴流は、浴槽壁ではね返ったあと紡
糸糸条の走行方向と反対側の凝固浴槽壁に沿って上昇
し、液面付近で急激に口金に向かって流れ込む。この流
れが強いと口金直下で糸条が不安定になって単繊維切れ
が発生し、紡糸速度を上げることができなくなる。した
がって、整流板の取り付け位置としては、図1に示すよ
うに口金と紡糸糸条の走行方向と反対側の凝固浴槽壁と
の間に設置し、該整流板の上端部が凝固浴液面上に露出
するように設置することが必須である。整流板の上端部
が全く液面上に露出せず該整流板全体が凝固浴液中に完
全に没している場合には、紡出口金より一旦気相部に吐
出された繊維が凝固浴液中に導入される際、浴内液流の
影響を受け、低ドラフト、低張力下での凝固あるいはゲ
ル化を行うことができず、延伸性の劣った凝固繊維また
はゲル繊維しか得られない。浴内液流の影響が大の場合
は凝固浴液中に導入される際、単繊維切れが発生し、紡
糸できなくなり紡糸速度を上げることが難しくなる。一
方、整流板の上端部が少しでも凝固浴液面上に露出して
いれば、紡出された繊維が凝固浴液中に導入される際に
受ける浴内液流の影響を著しく軽減することができ、延
伸性に優れた凝固繊維またはゲル繊維を得ることがで
き、浴内液流の影響が小の場合は凝固浴液中に導入され
る際、単繊維切れが発生し難く紡糸速度を上げることが
できる。整流板の設置深さについては、あまり小さすぎ
ると随伴流による口金直下の液面変動の影響を受け紡糸
速度が期待するほど向上しない場合があるため、液面下
100mm以上の範囲が好ましい。
【0011】本発明における波立ち防止板とは、口金
と、紡出糸条との間の凝固浴液面に設置する、多孔材質
からなる板状部材である。
【0012】口金面と凝固浴液面との間の気相部を経て
凝固浴中に紡出された糸条は凝固ガイド8へと導かれる
が、凝固浴液を含んだ糸条がガイド8と接触する時に浴
液が液面に落下し、液面が波立つ。波立ち防止板はこの
波紋が口金に波及するのを防ぐためのものであり、口金
とガイド8との間に複数枚設置するのが好ましい。
【0013】また波立ち防止板取り付け位置としては、
図1に示すように口金と凝固浴液中より凝固繊維を引き
出す間に該波立ち防止板の上端部が凝固浴液面上に露出
するように設置することが必須である。波立ち防止板の
上端部が全く液面上に露出せず該波立ち防止板全体が凝
固浴液中に完全に没している場合には凝固浴液中より凝
固繊維を引き出す際発生する随伴流の波紋が紡出された
繊維が導入される凝固浴液面に拡がる。波立ちが大の場
合は凝固浴液中に導入される際、単繊維切れが発生し、
紡糸できなくなり紡糸速度を上げることができない。波
立ちの大きさが気相部(口金と凝固液面の距離)より大
きい場合は口金が浸漬し、紡糸できなくなる。一方、波
立ち防止板の上端部が凝固浴液面上に露出していれば、
凝固浴液中より凝固繊維を引き出す際、発生する随伴流
の波紋が該波立ち防止板により完全に制御され口金直下
の凝固液面の波立ちが防止でき紡糸速度を上げることが
できる。波立ち防止板の設置深さはできるだけ凝固浴中
を走行する繊維に近い方が凝固浴中を走行する繊維によ
り発生する随伴流を弱める効果があるが、近すぎると凝
固浴中を走行する繊維に接触し、凝固繊維を傷付けある
いは単繊維切れが発生し延伸性低下及び紡糸性不良原因
となる場合があるため、凝固浴中を走行する凝固繊維あ
るいはゲル繊維より50mm以上、好ましくは100mm以
上、上部に設置するのが望ましい。
【0014】本発明における整流板および波立ち防止板
の板状材質としては、金網、パンチングメタルなどの多
孔材質が挙げられるが形状保持性を有する多孔材質から
なる板状部材であればよく、これに制限されるものでは
ない。多孔材質を用いるのは、一般板材では口金近辺に
設置されるため口金と凝固浴間の気相部距離を設定、確
認することが困難なうえ随伴流の流れ方向を変える効果
はあっても流れを弱める効果は小さく凝固液面変動を小
さくする面で劣るからである。すなわち、板材質として
好ましくは、口金と凝固浴間の気相部距離を設定、確認
することができ、且つ随伴流の流れを弱めることが可能
となる金網、パンチングメタルなどであり、開孔率(単
位面積に対する平均開孔部面積の割合)としては、小さ
すぎると口金と凝固浴間の気相部距離を設定、確認する
ことが困難なうえ随伴流の流れ方向を変える効果はあっ
ても流れを弱める効果が小さくなり、また大きすぎると
随伴流の影響を完全に制御することが困難な場合がある
ため、好ましくは0.1以上0.7以下、さらに好まし
くは0.2以上0.6以下が望ましい。
【0015】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに詳細に説
明する。本例中限界速度係数は次のようにして求めた。
すなわち図1の装置の中で整流板、波立ち防止板2〜5
を外した状態でポリマ−吐出量一定で紡糸し、糸条の引
取り速度を上げていった時に口金直下で単繊維切れを起
こす速度を100とする。以下の実施例中、同様にして
測定した引取り速度との比をとったものが限界速度係数
である。
【0016】(実施例1)アクリロニトリル(AN)と
イタコン酸(IA)との共重合モル比がAN/IA=9
8/2であるアクリル系重合体のジメチルスルホキシド
(DMSO)溶液(ポリマ−濃度18重量%、粘度70
0ポイズ/45℃)を図1のような凝固浴装置で直径
0.18mmφ、孔数2000口金を通して、一度空中に
紡出した後、濃度が50%、浴温度20℃のDMSO水
溶液中(凝固浴)に吐出して、凝固繊維を作成した。こ
の時の整流板は口金外周部から100mmの間隔を取り、
開孔率0.4で深さ200mm、露出部の高さは5mmとし
た。また波立ち防止板は、凝固繊維が凝固浴から出る位
置を基準に、第1防止板は口金よりに150mm、第2防
止板は300mmに第3防止板は900mmに第4防止板1
200mmに設置し、深さは、凝固繊維が走行する位置か
ら、波立ち防止板の下端までの距離をそれぞれ100mm
とし、露出部の高さは10mmとした。
【0017】この時の紡糸状態は大変安定しており、さ
らに凝固引取り速度を上げて糸切れが始まる限界速度係
数(従来の限界凝固引取り速度を100とした場合)を
測定したところ167まで問題なく紡糸できることが確
認できた。
【0018】(実施例2)実施例1と同様の方法で整流
板および波立ち防止板の開孔率が0〜0.8についてそ
れぞれ行い凝固引取り速度を上げて糸切れが始まる限界
速度係数を測定した。結果を表1にまとめた。開孔率が
0.2〜0.6の範囲が限界速度係数が特に高いことが
わかる。
【0019】
【表1】 (実施例3)実施例1と同一の設置条件および吐出条件
で整流板の深さのみ50〜600mmの範囲で変更し、凝
固引取り速度を上げて糸切れが始まる限界速度係数を測
定した。表2に示す通り50mmでは限界速度は125で
あり、200mm〜600mmでは差がなく167であっ
た。
【0020】
【表2】 (実施例4)実施例1と同一の設置条件および吐出条件
で整流板および波立ち防止板の液面からの露出部の高さ
を変更し、凝固引取り速度を上げて糸切れが始まる限界
速度係数を測定した。結果を表3に示した。露出部の高
さ5mm以上あれば問題ないことが分かった。
【0021】
【表3】 (実施例5)実施例1と同様の吐出条件で整流板のみを
口金外周部から100mmの間隔を取り、開孔率0.4で
深さ200mm、露出部の高さは5mmに設置し、波立ち防
止板2〜5を設置しない状態で凝固引取り速度を上げて
糸切れが始まる限界速度係数を測定したところ146ま
で安定して紡糸できた。
【0022】(実施例6)実施例1と同様の吐出条件
(整流板あり)で凝固繊維が凝固浴から出る位置を基準
に、第1防止板は口金よりに150mm、第2防止板は3
00mmに第3防止板は900mmは第4防止板は1200
mmに設置し、深さは、凝固繊維が走行する位置から、波
立ち防止板の下端までの距離をそれぞれ100mmとし、
露出部の高さは10mmとした設置方法で凝固引取り速度
を上げて糸切れが始まる限界速度を測定したところ第1
防止板のみの場合で150,第1,2防止板を設置する
と158まで上げることができ第1,2,3,4防止板
を設置した場合は167まで上げる事ができた。結果を
表4にまとめた。
【0023】また、整流板を外し、第1〜4防止板を設
置した場合は121まで上げる事が可能であった。
【0024】
【表4】
【0025】
【発明の効果】この発明はアクリロニトリル系重合体を
乾湿式紡糸方法で紡糸するに当たり、整流板を口金近辺
の凝固浴に設置することにより液流を弱め口金直下の、
液面変動を小さくすることにより凝固引取り速度を上げ
ることができる。また、波立ち紡糸板を凝固繊維が凝固
浴から出る位置から口金の間に設置することにより随伴
流により発生する波立ちを防止し、口金直下の、液面変
動を小さくすることにより凝固引取り速度を上げること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に関する紡糸装置の一例を示す側面図。
【符号の説明】
1:整流板 2,3,4,5:波立ち紡糸板 6:紡出口金 7:凝固浴 8:凝固出ガイド 9:紡出糸条 10:凝固浴槽 11:凝固出受け槽 12:循環ポンプ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】アクリロニトリル系重合体を乾湿式紡糸方
    法で紡糸するに当たり、多孔材質からなる板状部材で構
    成された整流板を口金と紡糸糸条の走行方向と反対側の
    凝固浴槽壁との間に、該整流板の上端部を凝固浴液面上
    に露出させて設置し口金と紡糸糸条の走行方向と反対側
    の凝固浴槽壁との間の凝固液を整流しつつ紡糸すること
    を特徴とするアクリロニトリル系繊維の紡糸方法。
  2. 【請求項2】アクリロニトリル系重合体の乾湿式紡糸装
    置において、多孔材質からなる板状部材で構成された整
    流板を口金と紡糸糸条の走行方向と反対側の凝固浴槽壁
    との間に、該整流板の上端部を凝固浴液面上に露出させ
    て設置したことを特徴とするアクリロニトリル系繊維の
    紡糸装置。
  3. 【請求項3】アクリロニトリル系重合体を乾湿式紡糸方
    法で紡糸するに当たり、多孔材質からなる板状部材で構
    成された波立ち防止板を、口金と凝固浴出ガイドとの間
    に、該波立ち防止板の上部を凝固浴液面上に露出させて
    設置して、口金と凝固浴出ガイドとの間の凝固浴面の波
    立ちを防止しつつ紡糸することを特徴とするアクリロニ
    トリル系繊維の紡糸方法。
  4. 【請求項4】アクリロニトリル系重合体の乾湿式紡糸装
    置において、多孔材質からなる板状部材で構成された波
    立ち防止板を、口金と凝固浴出ガイドとの間に、該波立
    ち防止板の上部を凝固浴液面上に露出させて設置したこ
    とを特徴とするアクリロニトリル系繊維の紡糸装置。
  5. 【請求項5】アクリロニトリル系重合体を乾湿式紡糸方
    法で紡糸するに当たり、多孔材質からなる板状部材で構
    成された整流板を口金と紡糸糸条の走行方向と反対側の
    凝固浴槽壁との間に、該整流板の上端部を凝固浴液面上
    に露出させて設置し口金と紡糸糸条の走行方向と反対側
    の凝固浴槽壁との間の凝固液を整流しつつ、かつ多孔材
    質からなる板状部材で構成された波立ち防止板を、口金
    と凝固浴出ガイドとの間に、該波立ち防止板の上部を凝
    固浴液面上に露出させて設置して、口金と凝固浴出ガイ
    ドとの間の凝固浴面の波立ちを防止しつつ紡糸すること
    を特徴とするアクリロニトリル系繊維の紡糸方法。
  6. 【請求項6】アクリロニトリル系重合体の乾湿式紡糸装
    置において、多孔材質からなる板状部材で構成された整
    流板を口金と紡糸糸条の走行方向と反対側の凝固浴槽壁
    との間に、該整流板の上端部を凝固浴液面上に露出させ
    て設置し、かつ多孔材質からなる板状部材で構成された
    波立ち防止板を、口金と凝固浴出ガイドとの間に、該波
    立ち防止板の上部を凝固浴液面上に露出させて設置した
    ことを特徴とするアクリロニトリル系繊維の紡糸装置。
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