JPH07207243A - 粘着剤組成物 - Google Patents
粘着剤組成物Info
- Publication number
- JPH07207243A JPH07207243A JP184394A JP184394A JPH07207243A JP H07207243 A JPH07207243 A JP H07207243A JP 184394 A JP184394 A JP 184394A JP 184394 A JP184394 A JP 184394A JP H07207243 A JPH07207243 A JP H07207243A
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- Japan
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- weight
- monomer
- parts
- ethylenically unsaturated
- alkyl ester
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 (1)エチレン系不飽和カルボン酸単量体、
(2)エチレン系不飽和三級アミン単量体、および
(3)アクリル酸アルキルエステル単量体、メタクリル
酸アルキルエステル単量体、アクリル酸アルキルエステ
ル単量体と共重合可能なエチレン系不飽和単量体および
メタクリル酸アルキルエステル単量体と共重合可能なエ
チレン系不飽和単量体からなる群から選ばれた少なくと
も1種を共重合してエマルション型アクリル系粘着剤組
成物を得る。 【効果】 従来の架橋システムでは解決することのでき
なかった低温特性と凝集力のバランスに優れた一液型の
エマルション型アクリル系粘着剤組成物が得られる。
(2)エチレン系不飽和三級アミン単量体、および
(3)アクリル酸アルキルエステル単量体、メタクリル
酸アルキルエステル単量体、アクリル酸アルキルエステ
ル単量体と共重合可能なエチレン系不飽和単量体および
メタクリル酸アルキルエステル単量体と共重合可能なエ
チレン系不飽和単量体からなる群から選ばれた少なくと
も1種を共重合してエマルション型アクリル系粘着剤組
成物を得る。 【効果】 従来の架橋システムでは解決することのでき
なかった低温特性と凝集力のバランスに優れた一液型の
エマルション型アクリル系粘着剤組成物が得られる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はエマルション型アクリル
系粘着剤組成物に関する。詳しくは本発明は、粘着フィ
ルム、テープ等に使用されるエマルション型アクリル系
粘着剤組成物に関し、より詳しくは低温特性(低温粘着
力、低温タック)と凝集力のバランスに優れた一液型の
エマルション型アクリル系粘着剤組成物に関する。
系粘着剤組成物に関する。詳しくは本発明は、粘着フィ
ルム、テープ等に使用されるエマルション型アクリル系
粘着剤組成物に関し、より詳しくは低温特性(低温粘着
力、低温タック)と凝集力のバランスに優れた一液型の
エマルション型アクリル系粘着剤組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、エマルション型アクリル系粘着剤
は塗布乾燥時の安全性、無公害、低コストという点で注
目されている。しかし、未架橋のエマルション型アクリ
ル系粘着剤を基材に塗布乾燥して得られたテープは凝集
力に乏しく、高温や高湿といった条件下では粘着剤層が
凝集破壊を起こして、テープ開反時や再剥離時にテープ
背面や被着体に糊が残ってしまうという欠点を有してい
た。
は塗布乾燥時の安全性、無公害、低コストという点で注
目されている。しかし、未架橋のエマルション型アクリ
ル系粘着剤を基材に塗布乾燥して得られたテープは凝集
力に乏しく、高温や高湿といった条件下では粘着剤層が
凝集破壊を起こして、テープ開反時や再剥離時にテープ
背面や被着体に糊が残ってしまうという欠点を有してい
た。
【0003】そこで、粘着剤の凝集力を向上させるため
に、内部架橋性単量体を用いて高凝集力を得る技術が、
特公平1−15543号公報に開示されている。ところ
が、この方法では、架橋構造が共有結合であるため、十
分な凝集力を得ようとすると低温特性が悪化するという
問題を有していた。また、該公報には、多官能単量体を
用いる方法も例示されているが、上述と同様の理由で凝
集力と低温特性のバランスをとるのは困難であった。
に、内部架橋性単量体を用いて高凝集力を得る技術が、
特公平1−15543号公報に開示されている。ところ
が、この方法では、架橋構造が共有結合であるため、十
分な凝集力を得ようとすると低温特性が悪化するという
問題を有していた。また、該公報には、多官能単量体を
用いる方法も例示されているが、上述と同様の理由で凝
集力と低温特性のバランスをとるのは困難であった。
【0004】また、上記従来技術とは別に、エポキシ系
樹脂、メラミン系樹脂、アジリジン系樹脂等の外部架橋
剤を用いた凝集力向上の技術が一般に知られているが、
ポットライフが短い上に、十分な凝集力を得ようとする
と低温特性を悪化させてしまうという欠点を有してい
た。さらに、カルボキシル基含有エマルションに多価金
属塩を添加してイオン架橋する方法も一般に知られてい
るが、十分な凝集力は得られず、凝集力を向上させるた
めに多価金属塩の添加量を増加するとエマルションが不
安定になるという問題を有していた。
樹脂、メラミン系樹脂、アジリジン系樹脂等の外部架橋
剤を用いた凝集力向上の技術が一般に知られているが、
ポットライフが短い上に、十分な凝集力を得ようとする
と低温特性を悪化させてしまうという欠点を有してい
た。さらに、カルボキシル基含有エマルションに多価金
属塩を添加してイオン架橋する方法も一般に知られてい
るが、十分な凝集力は得られず、凝集力を向上させるた
めに多価金属塩の添加量を増加するとエマルションが不
安定になるという問題を有していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、従来
の架橋システムでは解決する事のできなかった低温特性
と凝集力のバランスに優れた一液型のエマルション型ア
クリル系粘着剤組成物を提供することにある。
の架橋システムでは解決する事のできなかった低温特性
と凝集力のバランスに優れた一液型のエマルション型ア
クリル系粘着剤組成物を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記目的
を達成するために鋭意検討した結果、(1)エチレン系
不飽和カルボン酸単量体、(2)エチレン系不飽和三級
アミン単量体、および(3)アクリル酸アルキルエステ
ル単量体、メタクリル酸アルキルエステル単量体、アク
リル酸アルキルエステル単量体と共重合可能なエチレン
系不飽和単量体およびメタクリル酸アルキルエステル単
量体と共重合可能なエチレン系不飽和単量体からなる群
から選ばれた少なくとも1種をそれぞれ特定の割合で共
重合させればよいことことを見出し、本発明を完成させ
るに至った。
を達成するために鋭意検討した結果、(1)エチレン系
不飽和カルボン酸単量体、(2)エチレン系不飽和三級
アミン単量体、および(3)アクリル酸アルキルエステ
ル単量体、メタクリル酸アルキルエステル単量体、アク
リル酸アルキルエステル単量体と共重合可能なエチレン
系不飽和単量体およびメタクリル酸アルキルエステル単
量体と共重合可能なエチレン系不飽和単量体からなる群
から選ばれた少なくとも1種をそれぞれ特定の割合で共
重合させればよいことことを見出し、本発明を完成させ
るに至った。
【0007】即ち本発明は、(1)エチレン系不飽和カ
ルボン酸単量体、(2)エチレン系不飽和三級アミン単
量体、および(3)アクリル酸アルキルエステル単量
体、メタクリル酸アルキルエステル単量体、アクリル酸
アルキルエステル単量体と共重合可能なエチレン系不飽
和単量体およびメタクリル酸アルキルエステル単量体と
共重合可能なエチレン系不飽和単量体からなる群から選
ばれた少なくとも1種を共重合成分として含有すること
を特徴とするエマルション型アクリル系粘着剤組成物で
ある。
ルボン酸単量体、(2)エチレン系不飽和三級アミン単
量体、および(3)アクリル酸アルキルエステル単量
体、メタクリル酸アルキルエステル単量体、アクリル酸
アルキルエステル単量体と共重合可能なエチレン系不飽
和単量体およびメタクリル酸アルキルエステル単量体と
共重合可能なエチレン系不飽和単量体からなる群から選
ばれた少なくとも1種を共重合成分として含有すること
を特徴とするエマルション型アクリル系粘着剤組成物で
ある。
【0008】本発明のエマルション型アクリル系粘着剤
組成物は、(1)エチレン系不飽和カルボン酸単量体、
(2)エチレン系不飽和三級アミン単量体、および
(3)アクリル酸アルキルエステル単量体、メタクリル
酸アルキルエステル単量体、アクリル酸アルキルエステ
ル単量体と共重合可能なエチレン系不飽和単量体および
メタクリル酸アルキルエステル単量体と共重合可能なエ
チレン系不飽和単量体からなる群から選ばれた少なくと
も1種を乳化共重合して得られるものである。
組成物は、(1)エチレン系不飽和カルボン酸単量体、
(2)エチレン系不飽和三級アミン単量体、および
(3)アクリル酸アルキルエステル単量体、メタクリル
酸アルキルエステル単量体、アクリル酸アルキルエステ
ル単量体と共重合可能なエチレン系不飽和単量体および
メタクリル酸アルキルエステル単量体と共重合可能なエ
チレン系不飽和単量体からなる群から選ばれた少なくと
も1種を乳化共重合して得られるものである。
【0009】以下、該粘着剤組成物を製造するための全
単量体とは、(1)エチレン系不飽和カルボン酸単量
体、(2)エチレン系不飽和三級アミン単量体、および
(3)アクリル酸アルキルエステル単量体、メタクリル
酸アルキルエステル単量体、アクリル酸アルキルエステ
ル単量体と共重合可能なエチレン系不飽和単量体および
メタクリル酸アルキルエステル単量体と共重合可能なエ
チレン系不飽和単量体からなる群から選ばれた少なくと
も1種を合計したものをいう。
単量体とは、(1)エチレン系不飽和カルボン酸単量
体、(2)エチレン系不飽和三級アミン単量体、および
(3)アクリル酸アルキルエステル単量体、メタクリル
酸アルキルエステル単量体、アクリル酸アルキルエステ
ル単量体と共重合可能なエチレン系不飽和単量体および
メタクリル酸アルキルエステル単量体と共重合可能なエ
チレン系不飽和単量体からなる群から選ばれた少なくと
も1種を合計したものをいう。
【0010】エチレン系不飽和カルボン酸単量体として
は、例えば、アクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、
フマル酸、クロトン酸、イソクロトン酸、イタコン酸、
メサコン酸、シトラコン酸などが挙げられ、好ましくは
アクリル酸、メタクリル酸である。該単量体の使用量
は、全単量体100重量部に対して、0.1〜10重量
部である。該カルボン酸単量体は後述する共重合成分で
あるエチレン系不飽和三級アミン単量体中の三級アミン
とイオン架橋する架橋点であるから、該カルボン酸単量
体が0.1重量部に満たない場合には、十分な架橋構造
が形成されず凝集力不足となる。また、該カルボン酸単
量体が10重量部を越す場合は、乳化重合時の系が不安
定になる。上記のエチレン系不飽和カルボン酸単量体は
目的に応じて2種以上併用しても良い。
は、例えば、アクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、
フマル酸、クロトン酸、イソクロトン酸、イタコン酸、
メサコン酸、シトラコン酸などが挙げられ、好ましくは
アクリル酸、メタクリル酸である。該単量体の使用量
は、全単量体100重量部に対して、0.1〜10重量
部である。該カルボン酸単量体は後述する共重合成分で
あるエチレン系不飽和三級アミン単量体中の三級アミン
とイオン架橋する架橋点であるから、該カルボン酸単量
体が0.1重量部に満たない場合には、十分な架橋構造
が形成されず凝集力不足となる。また、該カルボン酸単
量体が10重量部を越す場合は、乳化重合時の系が不安
定になる。上記のエチレン系不飽和カルボン酸単量体は
目的に応じて2種以上併用しても良い。
【0011】エチレン系不飽和三級アミン単量体として
は、例えば、ジメチルアミノエチルアクリレート、ジメ
チルアミノエチルメタクリレート、ジエチルアミノエチ
ルアクリレート、ジエチルアミノエチルメタクリレー
ト、ジブチルアミノエチルアクリレート、ジブチルアミ
ノエチルメタクリレート、ジメチルアミノエチルアクリ
ルアミド、ジメチルアミノエチルメタクリルアミド、ジ
メチルアミノプロピルアクリルアミド、ジメチルアミノ
プロピルメタクリルアミド、ジメチルアミノエチルビニ
ルエーテル、2−ビニルピリジン、4−ビニルピリジ
ン、2−メチル−5−ビニルピリジンなどが挙げられ、
好ましくはジメチルアミノエチルアクリレート、ジメチ
ルアミノエチルメタクリレート、ジエチルアミノエチル
アクリレート、ジメチルアミノプロピルアクリルアミ
ド、ジメチルアミノプロピルメタクリルアミドである。
該三級アミン単量体の使用量は、全単量体100重量部
に対して、0.1〜10重量部である。該三級アミンは
前述の共重合成分であるエチレン系不飽和カルボン酸単
量体中のカルボン酸とイオン架橋する架橋点であるか
ら、該三級アミン単量体が0.1重量部に満たない場合
には、十分な架橋構造が形成されず凝集力不足となる。
また、該三級アミン単量体の共重合量が多い程、凝集力
は高くなるが、イオン架橋の性質上、該カルボン酸単量
体と該三級アミン単量体のモル数が同じになる様に共重
合するのが好ましい。上記のエチレン系不飽和三級アミ
ン単量体は目的に応じて2種以上併用しても良い。
は、例えば、ジメチルアミノエチルアクリレート、ジメ
チルアミノエチルメタクリレート、ジエチルアミノエチ
ルアクリレート、ジエチルアミノエチルメタクリレー
ト、ジブチルアミノエチルアクリレート、ジブチルアミ
ノエチルメタクリレート、ジメチルアミノエチルアクリ
ルアミド、ジメチルアミノエチルメタクリルアミド、ジ
メチルアミノプロピルアクリルアミド、ジメチルアミノ
プロピルメタクリルアミド、ジメチルアミノエチルビニ
ルエーテル、2−ビニルピリジン、4−ビニルピリジ
ン、2−メチル−5−ビニルピリジンなどが挙げられ、
好ましくはジメチルアミノエチルアクリレート、ジメチ
ルアミノエチルメタクリレート、ジエチルアミノエチル
アクリレート、ジメチルアミノプロピルアクリルアミ
ド、ジメチルアミノプロピルメタクリルアミドである。
該三級アミン単量体の使用量は、全単量体100重量部
に対して、0.1〜10重量部である。該三級アミンは
前述の共重合成分であるエチレン系不飽和カルボン酸単
量体中のカルボン酸とイオン架橋する架橋点であるか
ら、該三級アミン単量体が0.1重量部に満たない場合
には、十分な架橋構造が形成されず凝集力不足となる。
また、該三級アミン単量体の共重合量が多い程、凝集力
は高くなるが、イオン架橋の性質上、該カルボン酸単量
体と該三級アミン単量体のモル数が同じになる様に共重
合するのが好ましい。上記のエチレン系不飽和三級アミ
ン単量体は目的に応じて2種以上併用しても良い。
【0012】アクリル酸アルキルエステル単量体として
は、例えば、メチルアクリレート、エチルアクリレー
ト、ブチルアクリレート、プロピルアクリレート、ヘキ
シルアクリレート、オクチルアクリレート、ノニルアク
リレート、ドデシルアクリレートなどが挙げられる。ま
た、メタクリル酸アルキルエステル単量体としては、例
えば、メチルメタクリレート、エチルメタクリレート、
ブチルメタクリレート、プロピルメタクリレート、ヘキ
シルメタクリレート、オクチルメタクリレート、ノニル
メタクリレート、ドデシルメタクリレートなどが挙げら
れる。側鎖アルキル基は直鎖状でも分岐状でも良い。ま
た、上記のアクリル酸アルキルエステル単量体およびメ
タクリル酸アルキルエステル単量体は目的に応じて2種
以上併用しても良い。
は、例えば、メチルアクリレート、エチルアクリレー
ト、ブチルアクリレート、プロピルアクリレート、ヘキ
シルアクリレート、オクチルアクリレート、ノニルアク
リレート、ドデシルアクリレートなどが挙げられる。ま
た、メタクリル酸アルキルエステル単量体としては、例
えば、メチルメタクリレート、エチルメタクリレート、
ブチルメタクリレート、プロピルメタクリレート、ヘキ
シルメタクリレート、オクチルメタクリレート、ノニル
メタクリレート、ドデシルメタクリレートなどが挙げら
れる。側鎖アルキル基は直鎖状でも分岐状でも良い。ま
た、上記のアクリル酸アルキルエステル単量体およびメ
タクリル酸アルキルエステル単量体は目的に応じて2種
以上併用しても良い。
【0013】その他アクリル酸アルキルエステル単量体
と共重合可能なエチレン系不飽和単量体およびメタクリ
ル酸アルキルエステル単量体と共重合可能なエチレン系
不飽和単量体としては、例えば、ヒドロキシエチルアク
リレート、ヒドロキシエチルメタクリレート、ヒドロキ
シプロピルアクリレート、ヒドロキシプロピルメタクリ
レート、アクリルアミド、メタクリルアミド、酢酸ビニ
ル、スチレン、アクリロニトリル、ジビニルベンゼン、
ポリエチレングリコールジアクリレート、ポリエチレン
グリコールジメタクリレート、トリメチロールプロパン
トリアクリレート、トリメチロールプロパントリメタク
リレート、N−メチロールアクリルアミド、N−メチロ
ールメタクリルアミド、グリシジルアクリレート、グリ
シジルメタクリレートなどが挙げらる。上記のエチレン
系不飽和単量体は目的に応じて2種以上併用しても良
い。
と共重合可能なエチレン系不飽和単量体およびメタクリ
ル酸アルキルエステル単量体と共重合可能なエチレン系
不飽和単量体としては、例えば、ヒドロキシエチルアク
リレート、ヒドロキシエチルメタクリレート、ヒドロキ
シプロピルアクリレート、ヒドロキシプロピルメタクリ
レート、アクリルアミド、メタクリルアミド、酢酸ビニ
ル、スチレン、アクリロニトリル、ジビニルベンゼン、
ポリエチレングリコールジアクリレート、ポリエチレン
グリコールジメタクリレート、トリメチロールプロパン
トリアクリレート、トリメチロールプロパントリメタク
リレート、N−メチロールアクリルアミド、N−メチロ
ールメタクリルアミド、グリシジルアクリレート、グリ
シジルメタクリレートなどが挙げらる。上記のエチレン
系不飽和単量体は目的に応じて2種以上併用しても良
い。
【0014】上記のアクリル酸アルキルエステル単量
体、メタクリル酸アルキルエステル単量体、その他アク
リル酸アルキルエステル単量体と共重合可能なエチレン
系不飽和単量体およびメタクリル酸アルキルエステル単
量体と共重合可能なエチレン系不飽和単量体の使用量
は、全単量体100重量部に対して、80〜99.8重
量部である。
体、メタクリル酸アルキルエステル単量体、その他アク
リル酸アルキルエステル単量体と共重合可能なエチレン
系不飽和単量体およびメタクリル酸アルキルエステル単
量体と共重合可能なエチレン系不飽和単量体の使用量
は、全単量体100重量部に対して、80〜99.8重
量部である。
【0015】本発明のエマルション型アクリル系粘着剤
組成物を製造する場合、エチレン系不飽和三級アミン単
量体がエチレン系不飽和カルボン酸単量体と重合中にイ
オン架橋するのを防止するために、エチレン系不飽和三
級アミン単量体添加前に反応液のpHを7以上にしてお
かなければならないので、エチレン系不飽和三級アミン
単量体は重合後期に添加、共重合させるのが好ましい。
これは、重合初期に反応液のpHを7以上にしてしまう
と、開始剤のラジカル発生速度が低下し、目的のエマル
ション型アクリル系粘着剤を得ることが困難になるから
である。また、この操作によりエチレン系不飽和三級ア
ミン単量体がエマルション粒子表面で共重合し、粒子間
架橋にも寄与できる様になり、より凝集力を向上させる
ことができる。エチレン系不飽和三級アミン単量体は単
独で添加しても良いが、目的に応じてエチレン系不飽和
カルボン酸単量体以外のエチレン系不飽和単量体と共に
添加しても良い。
組成物を製造する場合、エチレン系不飽和三級アミン単
量体がエチレン系不飽和カルボン酸単量体と重合中にイ
オン架橋するのを防止するために、エチレン系不飽和三
級アミン単量体添加前に反応液のpHを7以上にしてお
かなければならないので、エチレン系不飽和三級アミン
単量体は重合後期に添加、共重合させるのが好ましい。
これは、重合初期に反応液のpHを7以上にしてしまう
と、開始剤のラジカル発生速度が低下し、目的のエマル
ション型アクリル系粘着剤を得ることが困難になるから
である。また、この操作によりエチレン系不飽和三級ア
ミン単量体がエマルション粒子表面で共重合し、粒子間
架橋にも寄与できる様になり、より凝集力を向上させる
ことができる。エチレン系不飽和三級アミン単量体は単
独で添加しても良いが、目的に応じてエチレン系不飽和
カルボン酸単量体以外のエチレン系不飽和単量体と共に
添加しても良い。
【0016】また、本発明のエマルション型アクリル系
粘着剤を製造する場合、中和剤及びエチレン系不飽和三
級アミンを加える前に反応液のコンバージョンを80%
以上にしておくのが好ましい。コンバージョンが80%
に満たない場合には、中和剤添加後のpH上昇の影響に
より重合速度が低下し、本発明のエマルション型アクリ
ル系粘着剤を得ることが困難となるからである。
粘着剤を製造する場合、中和剤及びエチレン系不飽和三
級アミンを加える前に反応液のコンバージョンを80%
以上にしておくのが好ましい。コンバージョンが80%
に満たない場合には、中和剤添加後のpH上昇の影響に
より重合速度が低下し、本発明のエマルション型アクリ
ル系粘着剤を得ることが困難となるからである。
【0017】反応液のpHを7以上にする中和剤として
は、トリメチルアミン、トリエチルアミンなどの三級ア
ミン類、水酸化ナトリウム水溶液、水酸化カリウム水溶
液などのアルカリ金属水酸化物塩の水溶液、及びアンモ
ニア水などが挙げられ、好ましくは三級アミン類、アン
モニア水である。これらは目的に応じて2種以上併用し
ても良い。
は、トリメチルアミン、トリエチルアミンなどの三級ア
ミン類、水酸化ナトリウム水溶液、水酸化カリウム水溶
液などのアルカリ金属水酸化物塩の水溶液、及びアンモ
ニア水などが挙げられ、好ましくは三級アミン類、アン
モニア水である。これらは目的に応じて2種以上併用し
ても良い。
【0018】本発明のエマルション型アクリル系粘着剤
組成物の乳化重合方法は特に限定されるものではなく、
一時仕込み法、モノマー添加法、エマルション添加法、
シード重合法等の公知の技術を用いることができる。重
合温度は触媒の種類によって異なるが、一般に100℃
以下、好ましくは40〜80℃である。重合触媒として
は、一般に乳化重合に使用される種々の遊離ラジカル形
成触媒を特に制限なく使用することができる。例えば、
ラウリルパーオキサイド、t−ブチルハイドロパーオキ
サイド、過硫酸アンモニウム、過硫酸カリウム及び過硫
酸ナトリウムのような有機及び無機の過酸化物が用いら
れる。また、これら過酸化物は、例えば重亜硫酸塩、ス
ルホキシレートまたは第一鉄塩等の還元剤と共にレドッ
クス系として使用することもできる。一般に触媒の添加
量は使用する全単量体100重量部に対して0.1〜2
重量部が適当であり、還元剤を使用する場合には、上記
触媒量の25〜100重量部が適当である。
組成物の乳化重合方法は特に限定されるものではなく、
一時仕込み法、モノマー添加法、エマルション添加法、
シード重合法等の公知の技術を用いることができる。重
合温度は触媒の種類によって異なるが、一般に100℃
以下、好ましくは40〜80℃である。重合触媒として
は、一般に乳化重合に使用される種々の遊離ラジカル形
成触媒を特に制限なく使用することができる。例えば、
ラウリルパーオキサイド、t−ブチルハイドロパーオキ
サイド、過硫酸アンモニウム、過硫酸カリウム及び過硫
酸ナトリウムのような有機及び無機の過酸化物が用いら
れる。また、これら過酸化物は、例えば重亜硫酸塩、ス
ルホキシレートまたは第一鉄塩等の還元剤と共にレドッ
クス系として使用することもできる。一般に触媒の添加
量は使用する全単量体100重量部に対して0.1〜2
重量部が適当であり、還元剤を使用する場合には、上記
触媒量の25〜100重量部が適当である。
【0019】乳化剤としては、通常のアニオン性界面活
性剤、例えばラウリルアルコール等の高級アルコールの
硫酸エステル塩、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウ
ム等のアルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキルナフタ
レンスルホン酸塩等が好ましく用いられ、またポリオキ
シエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチ
レンソルビタン脂肪酸エステル、オキシエチレン−オキ
シプロピレンブロックコポリマー等のノニオン性界面活
性剤を単独もしくは2種以上併用しても良い。更にポリ
ビニルアルコール、メチルセルロース、ヒドロキシエチ
ルセルロース等の高分子保護コロイドを上記乳化剤と併
用、叉はその代わりに用いても良い。
性剤、例えばラウリルアルコール等の高級アルコールの
硫酸エステル塩、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウ
ム等のアルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキルナフタ
レンスルホン酸塩等が好ましく用いられ、またポリオキ
シエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチ
レンソルビタン脂肪酸エステル、オキシエチレン−オキ
シプロピレンブロックコポリマー等のノニオン性界面活
性剤を単独もしくは2種以上併用しても良い。更にポリ
ビニルアルコール、メチルセルロース、ヒドロキシエチ
ルセルロース等の高分子保護コロイドを上記乳化剤と併
用、叉はその代わりに用いても良い。
【0020】更に本発明のエマルション型アクリル系粘
着剤に良好な皮膜形成性を付与する目的で、可塑剤や皮
膜形成助剤を添加することができる。例えばフタル酸ジ
ブチル、フタル酸ジオクチル等のフタル酸エステル、エ
チレングリコール、プロピレングリコール、ポリエチレ
ングリコール等のグリコール類、メチルセロソルブ、ブ
チルセロソルブ等のグリコールモノエーテル類及びその
エステル、メチルカルビトール、ブチルカルビトール等
のカルビトール類、ベンジルアルコール等が好ましく用
いられる。
着剤に良好な皮膜形成性を付与する目的で、可塑剤や皮
膜形成助剤を添加することができる。例えばフタル酸ジ
ブチル、フタル酸ジオクチル等のフタル酸エステル、エ
チレングリコール、プロピレングリコール、ポリエチレ
ングリコール等のグリコール類、メチルセロソルブ、ブ
チルセロソルブ等のグリコールモノエーテル類及びその
エステル、メチルカルビトール、ブチルカルビトール等
のカルビトール類、ベンジルアルコール等が好ましく用
いられる。
【0021】
【実施例】以下実施例により本発明を具体的に説明する
が、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。 実施例1 還流冷却管、攪拌機、温度計及び窒素導入管を備えた反
応器中に、水200重量部、メタクリル酸2重量部、ブ
チルアクリレート73重量部、メチルメタクリレート1
1重量部、ヒドロキシエチルメタクリレート9重量部、
アクリルアミド1重量部(以上の単量体を単量体Aと略
す)、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム0.5重
量部、過硫酸カリウム0.5重量部を仕込み、70℃に
て重合を開始させた。コンバージョンが80%以上にな
ったのを確認した後、中和剤として14重量%アンモニ
ア水を添加し、pH7にしてからジメチルアミノエチル
メタクリレート2重量部とブチルアクリレート2重量部
の混合物(以上の単量体を単量体Bと略す)を系に滴下
した。滴下終了後温度を80℃とし、さらに2時間重合
を続行して目的のエマルション型アクリル系粘着剤組成
物を得た。これを、片面にコロナ処理を施したポリエチ
レンフィルム(厚さ50μm)に塗布厚10μmとなる
ようにリバースコーターを用いて25℃で塗布、130
℃で乾燥し、テープを得た。これらのテープの性能評価
結果を表1に示す。
が、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。 実施例1 還流冷却管、攪拌機、温度計及び窒素導入管を備えた反
応器中に、水200重量部、メタクリル酸2重量部、ブ
チルアクリレート73重量部、メチルメタクリレート1
1重量部、ヒドロキシエチルメタクリレート9重量部、
アクリルアミド1重量部(以上の単量体を単量体Aと略
す)、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム0.5重
量部、過硫酸カリウム0.5重量部を仕込み、70℃に
て重合を開始させた。コンバージョンが80%以上にな
ったのを確認した後、中和剤として14重量%アンモニ
ア水を添加し、pH7にしてからジメチルアミノエチル
メタクリレート2重量部とブチルアクリレート2重量部
の混合物(以上の単量体を単量体Bと略す)を系に滴下
した。滴下終了後温度を80℃とし、さらに2時間重合
を続行して目的のエマルション型アクリル系粘着剤組成
物を得た。これを、片面にコロナ処理を施したポリエチ
レンフィルム(厚さ50μm)に塗布厚10μmとなる
ようにリバースコーターを用いて25℃で塗布、130
℃で乾燥し、テープを得た。これらのテープの性能評価
結果を表1に示す。
【0022】実施例2 単量体Aとしてメタクリル酸10重量部、ブチルアクリ
レート61重量部、ヒドロキシエチルメタクリレート9
重量部、単量体Bとしてジメチルアミノエチルメタクリ
レート10重量部とブチルアクリレート10重量部を用
いること以外は、実施例1と同様にしてテープを得た。
これらのテープの性能評価結果を表1に示す。
レート61重量部、ヒドロキシエチルメタクリレート9
重量部、単量体Bとしてジメチルアミノエチルメタクリ
レート10重量部とブチルアクリレート10重量部を用
いること以外は、実施例1と同様にしてテープを得た。
これらのテープの性能評価結果を表1に示す。
【0023】実施例3 単量体Aとしてアクリル酸0.5重量部、ブチルアクリ
レート77.5重量部、メチルメタクリレート11重量
部、ヒドロキシエチルメタクリレート9重量部、アクリ
ルアミド1重量部、単量体Bとしてジエチルアミノエチ
ルメタクリレート0.5重量部とブチルアクリレート
0.5重量部を用いること以外は、実施例1と同様にし
てテープを得た。これらのテープの性能評価結果を表1
に示す。
レート77.5重量部、メチルメタクリレート11重量
部、ヒドロキシエチルメタクリレート9重量部、アクリ
ルアミド1重量部、単量体Bとしてジエチルアミノエチ
ルメタクリレート0.5重量部とブチルアクリレート
0.5重量部を用いること以外は、実施例1と同様にし
てテープを得た。これらのテープの性能評価結果を表1
に示す。
【0024】実施例4 単量体Aとしてメタクリル酸5重量部、ブチルアクリレ
ート69重量部、メチルメタクリレート11重量部、ヒ
ドロキシエチルメタクリレート9重量部、アクリルアミ
ド1重量部、単量体Bとしてジメチルアミノプロピルメ
タクリルアミド5重量部を用いること以外は、実施例1
と同様にしてテープを得た。これらのテープの性能評価
結果を表1に示す。
ート69重量部、メチルメタクリレート11重量部、ヒ
ドロキシエチルメタクリレート9重量部、アクリルアミ
ド1重量部、単量体Bとしてジメチルアミノプロピルメ
タクリルアミド5重量部を用いること以外は、実施例1
と同様にしてテープを得た。これらのテープの性能評価
結果を表1に示す。
【0025】比較例1 単量体Aとしてメタクリル酸0.05重量部、ブチルア
クリレート78.85重量部、メチルメタクリレート1
1重量部、ヒドロキシエチルメタクリレート9重量部、
アクリルアミド1重量部、単量体Bとしてジメチルアミ
ノエチルメタクリレート0.05重量部とブチルアクリ
レート0.05重量部を用いること以外は、実施例1と
同様にしてテープを得た。これらのテープの性能評価結
果を表1に示す。
クリレート78.85重量部、メチルメタクリレート1
1重量部、ヒドロキシエチルメタクリレート9重量部、
アクリルアミド1重量部、単量体Bとしてジメチルアミ
ノエチルメタクリレート0.05重量部とブチルアクリ
レート0.05重量部を用いること以外は、実施例1と
同様にしてテープを得た。これらのテープの性能評価結
果を表1に示す。
【0026】比較例2 単量体Aとしてメタクリル酸15重量部、ブチルアクリ
レート46重量部、ヒドロキシエチルメタクリレート9
重量部、単量体Bとしてジメチルアミノエチルメタクリ
レート15重量部とブチルアクリレート15重量部を用
いること以外は、実施例1と同様にしてテープを得た。
これらのテープの性能評価結果を表1に示す。
レート46重量部、ヒドロキシエチルメタクリレート9
重量部、単量体Bとしてジメチルアミノエチルメタクリ
レート15重量部とブチルアクリレート15重量部を用
いること以外は、実施例1と同様にしてテープを得た。
これらのテープの性能評価結果を表1に示す。
【0027】比較例3 還流冷却管、攪拌機、温度計及び窒素導入管を備えた反
応器中に、水200重量部、メタクリル酸2重量部、ブ
チルアクリレート75重量部、メチルメタクリレート1
1重量部、ヒドロキシエチルメタクリレート9重量部、
アクリルアミド1重量部、ジビニルベンゼン2重量部、
ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム0.5重量部、
過硫酸カリウム0.5重量部を仕込み、70℃にて重合
を開始させた。コンバージョンが80%以上になったの
を確認した後、温度を80℃とし、さらに2時間重合を
続行して目的のエマルション型アクリル系粘着剤組成物
を得た。その他は実施例1と同様にしてテープを得た。
これらのテープの性能評価結果を表1に示す。
応器中に、水200重量部、メタクリル酸2重量部、ブ
チルアクリレート75重量部、メチルメタクリレート1
1重量部、ヒドロキシエチルメタクリレート9重量部、
アクリルアミド1重量部、ジビニルベンゼン2重量部、
ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム0.5重量部、
過硫酸カリウム0.5重量部を仕込み、70℃にて重合
を開始させた。コンバージョンが80%以上になったの
を確認した後、温度を80℃とし、さらに2時間重合を
続行して目的のエマルション型アクリル系粘着剤組成物
を得た。その他は実施例1と同様にしてテープを得た。
これらのテープの性能評価結果を表1に示す。
【0028】比較例4 還流冷却管、攪拌機、温度計及び窒素導入管を備えた反
応器中に、水200重量部、メタクリル酸2重量部、ブ
チルアクリレート77重量部、メチルメタクリレート1
1重量部、ヒドロキシエチルメタクリレート9重量部、
アクリルアミド1重量部、ドデシルベンゼンスルホン酸
ナトリウム0.5重量部、過硫酸カリウム0.5重量部
を仕込み、70℃にて重合を開始させた。コンバージョ
ンが80%以上になったのを確認した後、温度を80℃
とし、さらに2時間重合を続行して目的のエマルション
型アクリル系粘着剤組成物を得た。これにソルビトール
ポリグリシジルエーテル2重量部を配合して塗工液とし
た。その他は実施例1と同様にしてテープを得た。これ
らのテープの性能評価結果を表1に示す。
応器中に、水200重量部、メタクリル酸2重量部、ブ
チルアクリレート77重量部、メチルメタクリレート1
1重量部、ヒドロキシエチルメタクリレート9重量部、
アクリルアミド1重量部、ドデシルベンゼンスルホン酸
ナトリウム0.5重量部、過硫酸カリウム0.5重量部
を仕込み、70℃にて重合を開始させた。コンバージョ
ンが80%以上になったのを確認した後、温度を80℃
とし、さらに2時間重合を続行して目的のエマルション
型アクリル系粘着剤組成物を得た。これにソルビトール
ポリグリシジルエーテル2重量部を配合して塗工液とし
た。その他は実施例1と同様にしてテープを得た。これ
らのテープの性能評価結果を表1に示す。
【0029】比較例5 ソルビトールポリグリシジルエーテルの代わりに酢酸ア
ルミニウムを用いる以外は、比較例4と同様にしてテー
プを得た。これらのテープの性能評価結果を表1に示
す。
ルミニウムを用いる以外は、比較例4と同様にしてテー
プを得た。これらのテープの性能評価結果を表1に示
す。
【0030】比較例6 還流冷却管、攪拌機、温度計及び窒素導入管を備えた反
応器中に、水200重量部、メタクリル酸2重量部、ブ
チルアクリレート75重量部、メチルメタクリレート1
1重量部、ヒドロキシエチルメタクリレート9重量部、
アクリルアミド1重量部、グリシジルメタクリレート2
重量部、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム0.5
重量部、過硫酸カリウム0.5重量部を仕込み、70℃
にて重合を開始させた。コンバージョンが80%以上に
なったのを確認した後、温度を80℃とし、さらに2時
間重合を続行して目的のエマルション型アクリル系粘着
剤組成物を得た。その他は実施例1と同様にしてテープ
を得た。これらのテープの性能評価結果を表1に示す。
応器中に、水200重量部、メタクリル酸2重量部、ブ
チルアクリレート75重量部、メチルメタクリレート1
1重量部、ヒドロキシエチルメタクリレート9重量部、
アクリルアミド1重量部、グリシジルメタクリレート2
重量部、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム0.5
重量部、過硫酸カリウム0.5重量部を仕込み、70℃
にて重合を開始させた。コンバージョンが80%以上に
なったのを確認した後、温度を80℃とし、さらに2時
間重合を続行して目的のエマルション型アクリル系粘着
剤組成物を得た。その他は実施例1と同様にしてテープ
を得た。これらのテープの性能評価結果を表1に示す。
【0031】比較例7 還流冷却管、攪拌機、温度計及び窒素導入管を備えた反
応器中に、水200重量部、メタクリル酸5重量部、ブ
チルアクリレート69重量部、メチルメタクリレート1
1重量部、ヒドロキシエチルメタクリレート9重量部、
アクリルアミド1重量部、グリシジルメタクリレート5
重量部、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム0.5
重量部、過硫酸カリウム0.5重量部を仕込み、70℃
にて重合を開始させた。コンバージョンが80%以上に
なったのを確認した後、温度を80℃とし、さらに2時
間重合を続行して目的のエマルション型アクリル系粘着
剤組成物を得た。その他は実施例1と同様にしてテープ
を得た。これらのテープの性能評価結果を表1に示す。
応器中に、水200重量部、メタクリル酸5重量部、ブ
チルアクリレート69重量部、メチルメタクリレート1
1重量部、ヒドロキシエチルメタクリレート9重量部、
アクリルアミド1重量部、グリシジルメタクリレート5
重量部、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム0.5
重量部、過硫酸カリウム0.5重量部を仕込み、70℃
にて重合を開始させた。コンバージョンが80%以上に
なったのを確認した後、温度を80℃とし、さらに2時
間重合を続行して目的のエマルション型アクリル系粘着
剤組成物を得た。その他は実施例1と同様にしてテープ
を得た。これらのテープの性能評価結果を表1に示す。
【0032】比較例8 還流冷却管、攪拌機、温度計及び窒素導入管を備えた反
応器中に、水200重量部、メタクリル酸2重量部、ブ
チルアクリレート73重量部、メチルメタクリレート1
1重量部、ヒドロキシエチルメタクリレート9重量部、
アクリルアミド1重量部、グリシジルメタクリレート2
重量部、N−メチロールアクリルアミド2重量部、ドデ
シルベンゼンスルホン酸ナトリウム0.5重量部、過硫
酸カリウム0.5重量部を仕込み、70℃にて重合を開
始させた。コンバージョンが80%以上になったのを確
認した後、温度を80℃とし、さらに2時間重合を続行
して目的のエマルション型アクリル系粘着剤組成物を得
た。その他は実施例1と同様にしてテープを得た。これ
らのテープの性能評価結果を表1に示す。
応器中に、水200重量部、メタクリル酸2重量部、ブ
チルアクリレート73重量部、メチルメタクリレート1
1重量部、ヒドロキシエチルメタクリレート9重量部、
アクリルアミド1重量部、グリシジルメタクリレート2
重量部、N−メチロールアクリルアミド2重量部、ドデ
シルベンゼンスルホン酸ナトリウム0.5重量部、過硫
酸カリウム0.5重量部を仕込み、70℃にて重合を開
始させた。コンバージョンが80%以上になったのを確
認した後、温度を80℃とし、さらに2時間重合を続行
して目的のエマルション型アクリル系粘着剤組成物を得
た。その他は実施例1と同様にしてテープを得た。これ
らのテープの性能評価結果を表1に示す。
【0033】比較例9 還流冷却管、攪拌機、温度計及び窒素導入管を備えた反
応器中に、水200重量部、メタクリル酸2重量部、ブ
チルアクリレート67重量部、メチルメタクリレート1
1重量部、ヒドロキシエチルメタクリレート9重量部、
アクリルアミド1重量部、グリシジルメタクリレート5
重量部、N−メチロールアクリルアミド5重量部、ドデ
シルベンゼンスルホン酸ナトリウム0.5重量部、過硫
酸カリウム0.5重量部を仕込み、70℃にて重合を開
始させた。コンバージョンが80%以上になったのを確
認した後、温度を80℃とし、さらに2時間重合を続行
して目的のエマルション型アクリル系粘着剤組成物を得
た。その他は実施例1と同様にしてテープを得た。これ
らのテープの性能評価結果を表1に示す。
応器中に、水200重量部、メタクリル酸2重量部、ブ
チルアクリレート67重量部、メチルメタクリレート1
1重量部、ヒドロキシエチルメタクリレート9重量部、
アクリルアミド1重量部、グリシジルメタクリレート5
重量部、N−メチロールアクリルアミド5重量部、ドデ
シルベンゼンスルホン酸ナトリウム0.5重量部、過硫
酸カリウム0.5重量部を仕込み、70℃にて重合を開
始させた。コンバージョンが80%以上になったのを確
認した後、温度を80℃とし、さらに2時間重合を続行
して目的のエマルション型アクリル系粘着剤組成物を得
た。その他は実施例1と同様にしてテープを得た。これ
らのテープの性能評価結果を表1に示す。
【0034】なお、テープの性能評価は下記の方法にて
行った。 粘着力 テープを25℃でステンレス板(BA仕上げ)にラミネ
ーター(圧力1Kg/cm2)で貼り合わせ、25℃で1日放
置した後、剥離角180゜、速度300mm/分で引き剥
した時の応力を25℃で測定し、テープ幅25mmに換算
した。ここにBA仕上げとは、冷間圧延後、光沢熱処理
を行い、更に光沢をあげるために、軽い冷間圧延を施す
ことをいう。 低温粘着力 テープを0℃でステンレス板(BA仕上げ)にラミネー
ター(圧力1Kg/cm2)で貼り合わせ、0℃で1日放置し
た後、剥離角180゜、速度300mm/分で引き剥した
時の応力を0℃で測定し、テープ幅25mmに換算した。
この粘着力が50g/25mm以上ならば、低温時の粘着力
は十分である。 低温タック プローブタックテスターにて、温度0℃、ウエイト70
0g/cm2 、接触時間1秒、剥離速度5cm/分で測定し
た。この場合の負荷をタック値という。このタック値が
20g以上ならば、低温時のタック(低温タック)は十
分である。 糊残り 本発明でいうところの凝集力の実用的な評価として、テ
ープをステンレス板(BA仕上げ)にラミネーター(圧
力1Kg/cm2)で貼り合わせ、温度50℃湿度75%RH
の条件下に1か月放置した後、テープを剥して糊残りの
有無を目視にて確認し、次のランクで評価した。 ○ : 糊残りが全くない。 △ : 糊残り有り(少しでもあればこれに該当す
る)。 × : 全面に糊残りがある。
行った。 粘着力 テープを25℃でステンレス板(BA仕上げ)にラミネ
ーター(圧力1Kg/cm2)で貼り合わせ、25℃で1日放
置した後、剥離角180゜、速度300mm/分で引き剥
した時の応力を25℃で測定し、テープ幅25mmに換算
した。ここにBA仕上げとは、冷間圧延後、光沢熱処理
を行い、更に光沢をあげるために、軽い冷間圧延を施す
ことをいう。 低温粘着力 テープを0℃でステンレス板(BA仕上げ)にラミネー
ター(圧力1Kg/cm2)で貼り合わせ、0℃で1日放置し
た後、剥離角180゜、速度300mm/分で引き剥した
時の応力を0℃で測定し、テープ幅25mmに換算した。
この粘着力が50g/25mm以上ならば、低温時の粘着力
は十分である。 低温タック プローブタックテスターにて、温度0℃、ウエイト70
0g/cm2 、接触時間1秒、剥離速度5cm/分で測定し
た。この場合の負荷をタック値という。このタック値が
20g以上ならば、低温時のタック(低温タック)は十
分である。 糊残り 本発明でいうところの凝集力の実用的な評価として、テ
ープをステンレス板(BA仕上げ)にラミネーター(圧
力1Kg/cm2)で貼り合わせ、温度50℃湿度75%RH
の条件下に1か月放置した後、テープを剥して糊残りの
有無を目視にて確認し、次のランクで評価した。 ○ : 糊残りが全くない。 △ : 糊残り有り(少しでもあればこれに該当す
る)。 × : 全面に糊残りがある。
【0035】
【表1】
【0036】
【発明の効果】実施例に示すようにエチレン系不飽和三
級アミン単量体とエチレン系不飽和カルボン酸単量体を
それぞれ特定の割合で共重合することにより、十分な凝
集力を得ることのできる粒子内及び粒子間イオン架橋を
可能とし、他の架橋システムでは解決することのできな
かった低温特性と凝集力のバランスに優れた一液型のエ
マルション型アクリル系粘着剤組成物を提供することを
可能とした。すなわち、本発明の範囲外である比較例
1、2は、低温特性(低温粘着力、低温タック)と凝集
力(糊残り)のバランスがとれず、どちらか一方で十分
なレベルに達していない。また、比較例3〜9について
も、同様な結果が得られた。これに対して、本発明の範
囲内である実施例1〜3は、低温特性(低温粘着力、低
温タック)と凝集力(糊残り)が共に良好であり、それ
ぞれのバランスに優れた一液型のエマルション型アクリ
ル系粘着剤組成物である。
級アミン単量体とエチレン系不飽和カルボン酸単量体を
それぞれ特定の割合で共重合することにより、十分な凝
集力を得ることのできる粒子内及び粒子間イオン架橋を
可能とし、他の架橋システムでは解決することのできな
かった低温特性と凝集力のバランスに優れた一液型のエ
マルション型アクリル系粘着剤組成物を提供することを
可能とした。すなわち、本発明の範囲外である比較例
1、2は、低温特性(低温粘着力、低温タック)と凝集
力(糊残り)のバランスがとれず、どちらか一方で十分
なレベルに達していない。また、比較例3〜9について
も、同様な結果が得られた。これに対して、本発明の範
囲内である実施例1〜3は、低温特性(低温粘着力、低
温タック)と凝集力(糊残り)が共に良好であり、それ
ぞれのバランスに優れた一液型のエマルション型アクリ
ル系粘着剤組成物である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 竹村 康男 愛知県名古屋市南区丹後通2丁目1番地 三井東圧化学株式会社内
Claims (4)
- 【請求項1】 (1)エチレン系不飽和カルボン酸単量
体、(2)エチレン系不飽和三級アミン単量体、および
(3)アクリル酸アルキルエステル単量体、メタクリル
酸アルキルエステル単量体、アクリル酸アルキルエステ
ル単量体と共重合可能なエチレン系不飽和単量体および
メタクリル酸アルキルエステル単量体と共重合可能なエ
チレン系不飽和単量体からなる群から選ばれた少なくと
も1種を共重合成分として含有することを特徴とするエ
マルション型アクリル系粘着剤組成物。 - 【請求項2】 エチレン系不飽和カルボン酸単量体がア
クリル酸およびメタクリル酸からなる群から選ばれた少
なくとも1種であることを特徴とする請求項1のエマル
ション型アクリル系粘着剤組成物。 - 【請求項3】 エチレン系不飽和三級アミン単量体がジ
メチルアミノエチルアクリレート、ジメチルアミノエチ
ルメタクリレート、ジエチルアミノエチルアクリレー
ト、ジエチルアミノエチルメタクリレート、ジメチルア
ミノプロピルアクリルアミドおよびジメチルアミノプロ
ピルメタクリルアミドからなる群から選ばれた少なくと
も1種であることを特徴とする請求項1のエマルション
型アクリル系粘着剤組成物。 - 【請求項4】 エチレン系不飽和カルボン酸単量体と、
エチレン系不飽和三級アミン単量体と、アクリル酸アル
キルエステル単量体、メタクリル酸アルキルエステル単
量体、アクリル酸アルキルエステル単量体と共重合可能
なエチレン系不飽和単量体およびメタクリル酸アルキル
エステル単量体と共重合可能なエチレン系不飽和単量体
からなる群から選ばれた少なくとも1種との共重合の割
合が重量比で、0.1〜10重量部:0.1〜10重量
部:99.8〜80重量部であることを特徴とする請求
項1のエマルション型アクリル系粘着剤組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP184394A JPH07207243A (ja) | 1994-01-13 | 1994-01-13 | 粘着剤組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP184394A JPH07207243A (ja) | 1994-01-13 | 1994-01-13 | 粘着剤組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07207243A true JPH07207243A (ja) | 1995-08-08 |
Family
ID=11512837
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP184394A Pending JPH07207243A (ja) | 1994-01-13 | 1994-01-13 | 粘着剤組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07207243A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013528672A (ja) * | 2010-04-05 | 2013-07-11 | スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー | アミノアルキル(メタ)アクリロイル溶媒モノマーを有する架橋性シロップコポリマー |
EP3781622B1 (de) * | 2018-04-20 | 2022-10-12 | Basf Se | Haftklebstoffzusammensetzung mit auf vernetzung über keto- oder aldehydgruppen beruhendem gelgehalt |
-
1994
- 1994-01-13 JP JP184394A patent/JPH07207243A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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EP3781622B1 (de) * | 2018-04-20 | 2022-10-12 | Basf Se | Haftklebstoffzusammensetzung mit auf vernetzung über keto- oder aldehydgruppen beruhendem gelgehalt |
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