JPH07206838A - 新規なアスコフラノン誘導体並びにそれらを有効成分とする血中脂質低下剤、血糖低下剤、グリケイション阻害剤及び抗酸化剤 - Google Patents
新規なアスコフラノン誘導体並びにそれらを有効成分とする血中脂質低下剤、血糖低下剤、グリケイション阻害剤及び抗酸化剤Info
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- JPH07206838A JPH07206838A JP6002729A JP272994A JPH07206838A JP H07206838 A JPH07206838 A JP H07206838A JP 6002729 A JP6002729 A JP 6002729A JP 272994 A JP272994 A JP 272994A JP H07206838 A JPH07206838 A JP H07206838A
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- formula
- agent
- cho
- cooh
- ascofuranone
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Abstract
(57)【要約】
【構成】一般式(I)
【化1】
(式中R1は−CHO又は−COOHを表し、R2は水素
原子、−CH2COOH又は式−CH2COOR3(式
中、R3は炭素数1−6の低級アルキル基を表す)を表
す。但し、R1が−CHOでかつR2が水素原子又は−C
H2COOR3(R3は炭素数1−6の低級アルキル基を
表す)である場合を除く)で示されるアスコフラノン誘
導体又はその薬剤学的に許容し得る塩。 【効果】 上記式(I)で示される化合物及びその薬剤
学的に許容し得る塩は優れた血中脂質低下作用、血糖低
下作用、グリケイション阻害作用及び抗酸化作用を示す
ので、糖尿病、動脈硬化症等の予防、治療薬として極め
て有用である。
原子、−CH2COOH又は式−CH2COOR3(式
中、R3は炭素数1−6の低級アルキル基を表す)を表
す。但し、R1が−CHOでかつR2が水素原子又は−C
H2COOR3(R3は炭素数1−6の低級アルキル基を
表す)である場合を除く)で示されるアスコフラノン誘
導体又はその薬剤学的に許容し得る塩。 【効果】 上記式(I)で示される化合物及びその薬剤
学的に許容し得る塩は優れた血中脂質低下作用、血糖低
下作用、グリケイション阻害作用及び抗酸化作用を示す
ので、糖尿病、動脈硬化症等の予防、治療薬として極め
て有用である。
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は下記一般式(I)で示さ
れる新規なアスコフラノン誘導体又はその薬剤学的に許
容し得る塩並びにこれらの化合物のうち少なくとも一種
を有効成分とする血中脂質低下剤、血糖低下剤、グリケ
イション阻害剤及び抗酸化剤に関する。
れる新規なアスコフラノン誘導体又はその薬剤学的に許
容し得る塩並びにこれらの化合物のうち少なくとも一種
を有効成分とする血中脂質低下剤、血糖低下剤、グリケ
イション阻害剤及び抗酸化剤に関する。
【0002】
【化6】 (式中R1は−CHO又は−COOHを表し、R2は水素
原子、−CH2COOH又は式−CH2COOR3(式
中、R3は炭素数1−6の低級アルキル基を表す)を表
す。但し、R1が−CHOでかつR2が水素原子又は−C
H2COOR3(R3は炭素数1−6の低級アルキル基を
表す)である場合を除く)。
原子、−CH2COOH又は式−CH2COOR3(式
中、R3は炭素数1−6の低級アルキル基を表す)を表
す。但し、R1が−CHOでかつR2が水素原子又は−C
H2COOR3(R3は炭素数1−6の低級アルキル基を
表す)である場合を除く)。
【0003】
【従来の技術】上記一般式(I)のR1がCHO、R2が
Hで示されるアスコフラノンは本発明者によって糸状菌
Ascochyta visiae Libertの菌
体中より単離されたものであり(特開昭48−9127
8号公報参照)、その抗腫瘍活性はすでに報告されてい
る(特公昭63−61929号公報参照)。
Hで示されるアスコフラノンは本発明者によって糸状菌
Ascochyta visiae Libertの菌
体中より単離されたものであり(特開昭48−9127
8号公報参照)、その抗腫瘍活性はすでに報告されてい
る(特公昭63−61929号公報参照)。
【0004】英国特許第1,498,334号明細書に
は、上記一般式におけるR1が−CHOでR2がアシル基
であるアスコフラノン誘導体が記載されており、当該誘
導体が血圧降下作用を有することが開示されている。
は、上記一般式におけるR1が−CHOでR2がアシル基
であるアスコフラノン誘導体が記載されており、当該誘
導体が血圧降下作用を有することが開示されている。
【0005】特公平4−28705号公報には、上記一
般式におけるR1が水素原子でR2がOHであるアスコフ
ラノン誘導体等が記載されており、アスコフラノンを合
成するための中間体として有用であることが教示されて
いる。
般式におけるR1が水素原子でR2がOHであるアスコフ
ラノン誘導体等が記載されており、アスコフラノンを合
成するための中間体として有用であることが教示されて
いる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明者はアスコフラ
ノンの薬剤としての新たな有用性について鋭意研究を重
ねた結果、アスコフラノン並びに一部のアスコフラノン
誘導体が優れた血糖低下作用を有することを報告した
(特願平5−18904号)。しかし、これらの化合物
は、(1)水溶性に乏しく、経口的に投与すると血中濃
度は上昇しにくい、(2)経口的に投与すると腸管内に
おいてエステラーゼによって、容易にエステル結合が分
解する、(3)通常の酸化剤に対して非常に不安定で有
機化学的な方法では1位のアルデヒド基を相当するカル
ボン酸に酸化することは困難である。
ノンの薬剤としての新たな有用性について鋭意研究を重
ねた結果、アスコフラノン並びに一部のアスコフラノン
誘導体が優れた血糖低下作用を有することを報告した
(特願平5−18904号)。しかし、これらの化合物
は、(1)水溶性に乏しく、経口的に投与すると血中濃
度は上昇しにくい、(2)経口的に投与すると腸管内に
おいてエステラーゼによって、容易にエステル結合が分
解する、(3)通常の酸化剤に対して非常に不安定で有
機化学的な方法では1位のアルデヒド基を相当するカル
ボン酸に酸化することは困難である。
【0007】
【課題を解決するための手段】R2が−CH2COOR3
で示される化合物をあらかじめエステラーゼ処理するか
アルカリ処理することによって、容易に−CH2COO
Hの化合物が得られ、血糖低下、脂質低下、メイラード
反応阻害作用に既存の物質に比べて、優れた効果が認め
られた。また、アスコフラノン並びにその誘導体(1)
動物肝臓の摩砕物とともに一定時間、撹拌するか(2)
酸化細菌として知られる一群の細菌、例えば、Pseu
domonas属あるいはAcetobacter属に
よって酸化させれば、1位のCHO基をCOOH基に転
換することができる。このようにして得られた1位がC
OOHに酸化された化合物は水溶性が増加し、経口投与
によって血中濃度は上昇し、バイオアベイラビリティー
(bioavailability)が増加する。ま
た、経口投与による急性毒性は1/2−1/4に低下し
た。
で示される化合物をあらかじめエステラーゼ処理するか
アルカリ処理することによって、容易に−CH2COO
Hの化合物が得られ、血糖低下、脂質低下、メイラード
反応阻害作用に既存の物質に比べて、優れた効果が認め
られた。また、アスコフラノン並びにその誘導体(1)
動物肝臓の摩砕物とともに一定時間、撹拌するか(2)
酸化細菌として知られる一群の細菌、例えば、Pseu
domonas属あるいはAcetobacter属に
よって酸化させれば、1位のCHO基をCOOH基に転
換することができる。このようにして得られた1位がC
OOHに酸化された化合物は水溶性が増加し、経口投与
によって血中濃度は上昇し、バイオアベイラビリティー
(bioavailability)が増加する。ま
た、経口投与による急性毒性は1/2−1/4に低下し
た。
【0008】以上の方法によって得られた本発明の目的
化合物は、いずれも新規化合物で優れた血糖低下、脂質
低下、メイラード反応阻害、抗酸化作用を有し、医薬品
として有用であることを見い出した。
化合物は、いずれも新規化合物で優れた血糖低下、脂質
低下、メイラード反応阻害、抗酸化作用を有し、医薬品
として有用であることを見い出した。
【0009】本発明はこのような知見に基づいてなされ
たもので、上記一般式(I)で示されるアスコフラノン
誘導体及びその薬剤学的に許容される塩、並びにこのよ
うな化合物のうち、少なくとも一種を有効成分として含
有する血中脂質低下剤、血糖低下剤、グリケイション阻
害剤及び抗酸化剤を提供する。
たもので、上記一般式(I)で示されるアスコフラノン
誘導体及びその薬剤学的に許容される塩、並びにこのよ
うな化合物のうち、少なくとも一種を有効成分として含
有する血中脂質低下剤、血糖低下剤、グリケイション阻
害剤及び抗酸化剤を提供する。
【0010】本発明の抗酸化剤は、腎疾患、消化器系疾
患、循環器系疾患、皮膚疾患等の各種疾患において、酸
化作用を防止する目的で広く適用することができる。
患、循環器系疾患、皮膚疾患等の各種疾患において、酸
化作用を防止する目的で広く適用することができる。
【0011】本発明に係る各医薬の用量は病態の種類、
症状によって異なるが例えば、注射の場合は成人一日一
人当たり10−200mg、経口投与の場合には60−
5000mg、座薬の場合には100−2000mgで
目的を達成することができる。本発明の化合物は単独で
用いてもよいが、通常はアルカリで中和して水に溶解し
たり、懸濁液、賦形剤又はその他の補助剤として混合し
て非経口投与及び経口投与に適する剤形として製剤する
ことが好ましい。好ましい製剤としては、例えば、注射
剤、粉剤、顆粒剤、錠剤、糖衣錠、丸錠、カプセル剤、
座剤等が上げられる。これらの製剤は常法により、例え
ば賦形剤または補助剤として、乳糖、蔗糖、種々の澱
粉、ぶどう糖、セルロース、メチルセルロース、カルボ
キシメチルセルロース、ステアリン酸マグネシウム、ラ
ウリル硫酸、タルク、植物油、レシチンならびにこれら
の2種以上の混合物等を用いて製造される。
症状によって異なるが例えば、注射の場合は成人一日一
人当たり10−200mg、経口投与の場合には60−
5000mg、座薬の場合には100−2000mgで
目的を達成することができる。本発明の化合物は単独で
用いてもよいが、通常はアルカリで中和して水に溶解し
たり、懸濁液、賦形剤又はその他の補助剤として混合し
て非経口投与及び経口投与に適する剤形として製剤する
ことが好ましい。好ましい製剤としては、例えば、注射
剤、粉剤、顆粒剤、錠剤、糖衣錠、丸錠、カプセル剤、
座剤等が上げられる。これらの製剤は常法により、例え
ば賦形剤または補助剤として、乳糖、蔗糖、種々の澱
粉、ぶどう糖、セルロース、メチルセルロース、カルボ
キシメチルセルロース、ステアリン酸マグネシウム、ラ
ウリル硫酸、タルク、植物油、レシチンならびにこれら
の2種以上の混合物等を用いて製造される。
【0012】一般式(I)で示される本発明の化合物の
うち、代表的な化合物を以下に示す。
うち、代表的な化合物を以下に示す。
【0013】 化合物番号 R1 R2 R3 1 CHO CH2COOH − 2 COOH CH2COOR3 CH3 3 COOH CH2COOH − 4 COOH H − なお、上記の化合物以外に、R1がCOOHでR2がCH
2COOR3の化合物としては、R3がC2H5、n−C3H
7、i−C3H7、n−C4H9、s−C4H9、i−C
4H9、t−C4H9、n−C5H11、i−C5H11、n−C
6H13などの化合物を挙げることができる。
2COOR3の化合物としては、R3がC2H5、n−C3H
7、i−C3H7、n−C4H9、s−C4H9、i−C
4H9、t−C4H9、n−C5H11、i−C5H11、n−C
6H13などの化合物を挙げることができる。
【0014】以下に本発明を実施例に基づいて詳細に説
明するが、これらは本発明を何ら限定するものではな
い。
明するが、これらは本発明を何ら限定するものではな
い。
【0015】
【実施例1】アスコフラノン10.08gをジメチルホ
ルムアミド120mlに溶解し、これに60%水素化ナ
トリウム0.8gを少しずつ加えた。得られたナトリウ
ム塩の溶液にブロム酢酸メチルエステル6gを加えた。
室温に一夜放置した後、さらに60%水素化ナトリウム
0.08g及びブロム酢酸メチルエステル0.6gを加
えた。一夜放置した後、減圧濃縮した。残った油状物に
1%塩酸400ml及びクロロホルム400mlを加え
て分液ロートにて撹拌し、クロロホルム層を分取し濃縮
乾固した。残った油状物にメタノールを加えて一夜放置
すると4−0−methoxycarbonylmet
hyl ascofuranone(AF−3913)
の結晶7.6gが析出した。
ルムアミド120mlに溶解し、これに60%水素化ナ
トリウム0.8gを少しずつ加えた。得られたナトリウ
ム塩の溶液にブロム酢酸メチルエステル6gを加えた。
室温に一夜放置した後、さらに60%水素化ナトリウム
0.08g及びブロム酢酸メチルエステル0.6gを加
えた。一夜放置した後、減圧濃縮した。残った油状物に
1%塩酸400ml及びクロロホルム400mlを加え
て分液ロートにて撹拌し、クロロホルム層を分取し濃縮
乾固した。残った油状物にメタノールを加えて一夜放置
すると4−0−methoxycarbonylmet
hyl ascofuranone(AF−3913)
の結晶7.6gが析出した。
【0016】得られた4−0−methoxycarb
onylmethyl ascofuranone 2
gを80mlのメタノールに溶解して、1N水酸化ナト
リウム30mlと水130ml混合した溶液に加え、室
温にて反応させた。30分後エチルエーテルにて洗滌
後、冷却しながら2N−塩酸にてpH3とし酢酸エチル
にて3回抽出した。酢酸エチル層を飽和食塩水にて洗滌
後、無水硫酸ナトリウムにて脱水後、濃縮乾固すると4
−0−carboxymethyl ascofura
none(化合物番号1の化合物,AF−M)の結晶
1.4gが得られた。
onylmethyl ascofuranone 2
gを80mlのメタノールに溶解して、1N水酸化ナト
リウム30mlと水130ml混合した溶液に加え、室
温にて反応させた。30分後エチルエーテルにて洗滌
後、冷却しながら2N−塩酸にてpH3とし酢酸エチル
にて3回抽出した。酢酸エチル層を飽和食塩水にて洗滌
後、無水硫酸ナトリウムにて脱水後、濃縮乾固すると4
−0−carboxymethyl ascofura
none(化合物番号1の化合物,AF−M)の結晶
1.4gが得られた。
【0017】化合物番号1の化合物(AF−M)のNM
R分析データを以下に示す。
R分析データを以下に示す。
【0018】NMR δ(CDCl3):12.51
(1H,s),10.27(1H,s),5.51(1
H,t,J=7.0Hz),5.08(1H,t,J=
6.2Hz),4.65(1H,dJ=15.8H
z),4.64(1H,m),4.59(1H,d,J
=15.8Hz),3.46(2H,d J=7.0H
z),2.64(3H,s),2.49(1H,dd,
J=18.3Hz,6.6Hz),2.44(1H,d
d,J=18.3Hz,10.1Hz),2.18(2
H,m),2.05(2H,t J=7.0),1.7
7(3H,s),1.62(3H,s),1.31(3
H,s),1.25(3H,s)
(1H,s),10.27(1H,s),5.51(1
H,t,J=7.0Hz),5.08(1H,t,J=
6.2Hz),4.65(1H,dJ=15.8H
z),4.64(1H,m),4.59(1H,d,J
=15.8Hz),3.46(2H,d J=7.0H
z),2.64(3H,s),2.49(1H,dd,
J=18.3Hz,6.6Hz),2.44(1H,d
d,J=18.3Hz,10.1Hz),2.18(2
H,m),2.05(2H,t J=7.0),1.7
7(3H,s),1.62(3H,s),1.31(3
H,s),1.25(3H,s)
【0019】
【実施例2】2%ぶどう糖、0.1%酵母エキス、0.
2%ペプトン、0.1%塩化アンモニウム、0.05%
リン酸−1−カリ、0.02%硫酸マグネシウム、0.
5%炭酸カルシウムからなる培養培地10lに2%ぶど
う糖添加肉汁培地に28℃で一夜培養したPseudo
monas ovalis 200mlを接種した。培
養は温度28℃で通気撹拌培養した。15時間後にTw
een80に溶解したascofuranone 20
gを添加し、さらに培養を継続した。2日後に培養を終
了させ、遠心分離機にて分離して得られた培養濾液に硫
酸を加えてpH3に調節した。次に酢酸エチル5lを加
えて撹拌抽出した。酢酸エチル層を分離し、無水硫酸ナ
トリウムにて脱水した後、減圧濃縮した。得られた油状
物をベンゼン・シリカゲルカラムクロマトグラフィーを
行い、ベンゼン−アセトン(3:1)混液で溶出した画
分を濃縮乾固することによって化合物番号4の物質を得
た。
2%ペプトン、0.1%塩化アンモニウム、0.05%
リン酸−1−カリ、0.02%硫酸マグネシウム、0.
5%炭酸カルシウムからなる培養培地10lに2%ぶど
う糖添加肉汁培地に28℃で一夜培養したPseudo
monas ovalis 200mlを接種した。培
養は温度28℃で通気撹拌培養した。15時間後にTw
een80に溶解したascofuranone 20
gを添加し、さらに培養を継続した。2日後に培養を終
了させ、遠心分離機にて分離して得られた培養濾液に硫
酸を加えてpH3に調節した。次に酢酸エチル5lを加
えて撹拌抽出した。酢酸エチル層を分離し、無水硫酸ナ
トリウムにて脱水した後、減圧濃縮した。得られた油状
物をベンゼン・シリカゲルカラムクロマトグラフィーを
行い、ベンゼン−アセトン(3:1)混液で溶出した画
分を濃縮乾固することによって化合物番号4の物質を得
た。
【0020】化合物番号4の化合物のNMR分析データ
を以下に示す。
を以下に示す。
【0021】NMR δ(CDCl3):9.66(1
H,s),5.43(1H,brt),5.13(1
H,brt),4.46(1H,t J=8.3H
z),3.30(2H,d J=6.4Hz),2.5
3(3H,s),2.36(2H,m),1.90−
2.15(4H,m),1.74(3H,s),1.5
4(3H,s),1.11(3H,s),1.14(3
H,s)
H,s),5.43(1H,brt),5.13(1
H,brt),4.46(1H,t J=8.3H
z),3.30(2H,d J=6.4Hz),2.5
3(3H,s),2.36(2H,m),1.90−
2.15(4H,m),1.74(3H,s),1.5
4(3H,s),1.11(3H,s),1.14(3
H,s)
【0022】
【実施例3】1群8匹のddYマウスにアスコフラノン
(AF)、4−0−メトキシカルボニルメチル アスコ
フラノン(AF−3913)、4−0−カルボキシメチ
ルアスコフラノン(AF−M)を8mg/kg7日間経
口投与し、血中コレステロール、血中中性脂肪に与える
効果を検討した。結果は表1に示した。
(AF)、4−0−メトキシカルボニルメチル アスコ
フラノン(AF−3913)、4−0−カルボキシメチ
ルアスコフラノン(AF−M)を8mg/kg7日間経
口投与し、血中コレステロール、血中中性脂肪に与える
効果を検討した。結果は表1に示した。
【0023】
【表1】 AF−M投与群の血中コレステロール、中性脂肪値は対
照群に比べて有意に低下したが、その低下率は他の2検
体に比べて大きかった。
照群に比べて有意に低下したが、その低下率は他の2検
体に比べて大きかった。
【0024】
【実施例4】25mg/mlの牛血清アルブミンに20
0mMのグルコースを加え、アスコフラノン(AF)並
びにその誘導体(AF−3913.AF−Mを40,2
00,1000,5000μg/mlの割合で添加し、
37℃、14日間培養し、生成したケトアミンの加水分
解産物フロシンを高速液体クロマトグラフィーで測定し
た。結果は表2に示した。
0mMのグルコースを加え、アスコフラノン(AF)並
びにその誘導体(AF−3913.AF−Mを40,2
00,1000,5000μg/mlの割合で添加し、
37℃、14日間培養し、生成したケトアミンの加水分
解産物フロシンを高速液体クロマトグラフィーで測定し
た。結果は表2に示した。
【0025】
【表2】 AF−M添加は他の2検体の場合に比較して、フロシン
生成阻害率は高値を示した。
生成阻害率は高値を示した。
【0026】
【実施例5】10mMのリボース、アルギニン、リジン
を含む反応液にアスコフラノン(AF)並びにその誘導
体(AF−3913.AF−M)を1000,500,
100,20μM添加して37℃8日間培養し、生成し
たペントシジンを高速液体クロマトグラフィーで測定し
た。結果は表3に示した。
を含む反応液にアスコフラノン(AF)並びにその誘導
体(AF−3913.AF−M)を1000,500,
100,20μM添加して37℃8日間培養し、生成し
たペントシジンを高速液体クロマトグラフィーで測定し
た。結果は表3に示した。
【0027】
【表3】 AF−M添加は他の2検体の場合に比較して、ペントシ
ジン生成阻害率は高値を示した。
ジン生成阻害率は高値を示した。
【0028】
【実施例6】ラット肝臓ミトコンドリアにアスコルビン
酸100μM、塩化第二鉄25μMを加え、37℃、1
時間、培養し、生成する過酸化脂質に対するAF−39
13とAF−Mの効果を検討した。結果は表4に示し
た。
酸100μM、塩化第二鉄25μMを加え、37℃、1
時間、培養し、生成する過酸化脂質に対するAF−39
13とAF−Mの効果を検討した。結果は表4に示し
た。
【0029】
【表4】 両化合物ともに過酸化脂質の生成を抑制したが、AF−
MはAF−3913に比較してより低濃度で有効であっ
た。
MはAF−3913に比較してより低濃度で有効であっ
た。
【0030】
【発明の効果】上記式(I)で示される新規なアスコフ
ラノン誘導体又はその薬剤学的に許容し得る塩は、優れ
た血中脂質低下作用、血糖低下作用、グリケイション阻
害作用及び抗酸化作用を示すので、糖尿病、動脈硬化症
等の予防、治療薬として極めて有用である。
ラノン誘導体又はその薬剤学的に許容し得る塩は、優れ
た血中脂質低下作用、血糖低下作用、グリケイション阻
害作用及び抗酸化作用を示すので、糖尿病、動脈硬化症
等の予防、治療薬として極めて有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61K 31/34 AED
Claims (5)
- 【請求項1】一般式(I) 【化1】 (式中R1は−CHO又は−COOHを表し、R2は水素
原子、−CH2COOH又は式−CH2COOR3(式
中、R3は炭素数1−6の低級アルキル基を表す)を表
す。但し、R1が−CHOでかつR2が水素原子又は−C
H2COOR3(R3は炭素数1−6の低級アルキル基を
表す)である場合を除く)で示されるアスコフラノン誘
導体又はその薬剤学的に許容し得る塩。 - 【請求項2】一般式(I) 【化2】 (式中R1は−CHO又は−COOHを表し、R2は水素
原子、−CH2COOH又は式−CH2COOR3(式
中、R3は炭素数1−6の低級アルキル基を表す)を表
す。但し、R1が−CHOでかつR2が水素原子又は−C
H2COOR3(R3は炭素数1−6の低級アルキル基を
表す)である場合を除く)で示されるアスコフラノン誘
導体及びその薬剤学的に許容し得る塩のうち少なくとも
一種を有効成分として含有する血中脂質低下剤。 - 【請求項3】一般式(I) 【化3】 (式中R1は−CHO又は−COOHを表し、R2は水素
原子、−CH2COOH又は−CH2COOR3(式中、
R3は炭素数1−6低級アルキル基を表す)を表す。但
し、R1が−CHOでかつR2が水素原子又は−CH2C
OOR3(R3は炭素数1−6の低級アルキル基を表す)
である場合を除く)で示されるアスコフラノン誘導体及
びその薬剤学的に許容し得る塩のうち少なくとも一種を
有効成分として含有する血糖低下剤。 - 【請求項4】一般式(I) 【化4】 (式中R1は−CHO又は−COOHを表し、R2は水素
原子、−CH2COOH又は式−CH2COOR3(式
中、R3は炭素数1−6の低級アルキル基を表す)を表
す。但し、R1が−CHOでかつR2が水素原子又は−C
H2COOR3(R3は炭素数1−6の低級アルキル基を
表す)である場合を除く)で示されるアスコフラノン誘
導体及びその薬剤学的に許容し得る塩のうち少なくとも
一種を有効成分として含有するグリケイション阻害剤。 - 【請求項5】一般式(I) 【化5】 (式中R1は−CHO又は−COOHを表し、R2は水素
原子、−CH2COOH又は式−CH2COOR3(式
中、R3は炭素数1−6の低級アルキル基を表す)を表
す。但し、R1が−CHOでかつR2が水素原子又は−C
H2COOR3(R3は炭素数1−6の低級アルキル基を
表す)である場合を除く)で示されるアスコフラノン誘
導体又はその薬剤学的に許容し得る塩のうち少なくとも
一種を有効成分として含有する抗酸化剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6002729A JPH07206838A (ja) | 1994-01-14 | 1994-01-14 | 新規なアスコフラノン誘導体並びにそれらを有効成分とする血中脂質低下剤、血糖低下剤、グリケイション阻害剤及び抗酸化剤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6002729A JPH07206838A (ja) | 1994-01-14 | 1994-01-14 | 新規なアスコフラノン誘導体並びにそれらを有効成分とする血中脂質低下剤、血糖低下剤、グリケイション阻害剤及び抗酸化剤 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07206838A true JPH07206838A (ja) | 1995-08-08 |
Family
ID=11537411
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6002729A Pending JPH07206838A (ja) | 1994-01-14 | 1994-01-14 | 新規なアスコフラノン誘導体並びにそれらを有効成分とする血中脂質低下剤、血糖低下剤、グリケイション阻害剤及び抗酸化剤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07206838A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2000053563A1 (fr) * | 1999-03-11 | 2000-09-14 | Nuclear Receptor Research Limited | Nouveaux ligands de recepteurs nucleaires ppar |
WO2003063849A1 (fr) * | 2002-01-31 | 2003-08-07 | Arigen, Inc. | Composition pharmaceutique destinee au diagnostic, a la prevention ou au traitement d'un syndrome multifactoriel |
JP2005112755A (ja) * | 2003-10-06 | 2005-04-28 | Arigen Inc | フェノール系誘導体を有効成分とするクリプトスポリジウム症の予防・治療剤 |
US6919326B1 (en) | 1998-08-24 | 2005-07-19 | Toshio Miyata | Carbonyl-stress improving agent and peritoneal dialysate |
-
1994
- 1994-01-14 JP JP6002729A patent/JPH07206838A/ja active Pending
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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US7297689B2 (en) | 1998-08-24 | 2007-11-20 | Kiyoshi Kurokawa | Method for preparing peritoneal dialysate |
EP2070535A1 (en) | 1998-08-24 | 2009-06-17 | Kurokawa, Kiyoshi | Drugs for relieving carbonyl stress and peritoneal dialysates |
US7745613B2 (en) | 1998-08-24 | 2010-06-29 | Toshio Miyata | Method for preparing peritoneal dialysate |
WO2000053563A1 (fr) * | 1999-03-11 | 2000-09-14 | Nuclear Receptor Research Limited | Nouveaux ligands de recepteurs nucleaires ppar |
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JP2005112755A (ja) * | 2003-10-06 | 2005-04-28 | Arigen Inc | フェノール系誘導体を有効成分とするクリプトスポリジウム症の予防・治療剤 |
JP4553569B2 (ja) * | 2003-10-06 | 2010-09-29 | アリジェン製薬株式会社 | フェノール系誘導体を有効成分とするクリプトスポリジウム症の予防・治療剤 |
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