JP2005112755A - フェノール系誘導体を有効成分とするクリプトスポリジウム症の予防・治療剤 - Google Patents

フェノール系誘導体を有効成分とするクリプトスポリジウム症の予防・治療剤 Download PDF

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Abstract

【課題】 クリプトスポリジウム症に対する有効な予防薬及び治療薬を提供すること。
【解決手段】 一般式(I)、(II)及び/または(III)で示される化合物の1種または2種以上を有効成分として含有するクリプトスポリジウム症の予防・治療剤。
【化1】
Figure 2005112755

(式中、Rは−CHOまたは−COOHを表し、Rは水素原子、−(C2n)−R’(nは1−5の整数、R’は水素原子またはn個の炭素原子のいずれか一つに置換されている基COOR’’、ここではR’’は水素原子または炭素数1−3のアルキル基を意味する)か、または−COR’’’(R’’’はピリジル基、炭素数1−3のアルキル基で置換されたアミノ基、核にハロゲン原子を有するフェノキシアルキル基又は核に炭素数1−3のアルコキシ基あるいは炭素数1−3のアルコキシカルボニル基を有するフェニル基を意味する)を表す)
【選択図】 なし

Description

本発明は、フェノール系誘導体を有効成分とするクリプトスポリジウム症予防・治療用薬剤組成物、クリプトスポリジウム症の予防または治療用薬剤組成物の製造におけるフェノール系誘導体の使用、クリプトスポリジウムによって惹起される疾患を予防または治療する方法に関する。
クリプトスポリジウム症を発症するクリプトスポリジウム・パルブム(Cryptosporidium parvum)は胞子虫綱のコクシジウム類に属する5μmと最も小形類円形の腸管寄生原虫で、粘膜上皮細胞の微絨毛内に寄生し、無性生殖と有性生殖を繰り返しながら急速に増殖する。有性生殖で形成されたオーシストが糞便に多数排出され、これが他の個体への感染源になる。クリプトスポリジウム症の病態は4,5日から1週間前後、腹痛を伴う激しい水様下痢を主徴とし、約半数に嘔吐や軽度の発熱をみるが、下血は殆どみられない。免疫機能が正常であれば放置しても下痢は1−2週間で治まるが、免疫不全患者では抗体産生が悪く、非常に難治性であり、有効な治療法はなく慢性化し重症になる。
クリプトスポリジウムは小腸上皮細胞に感染し、激しい下痢を引き起こす人畜共通病原体である。熱帯風土病としてはもちろん、集団水系感染を引き起こす新興感染症の病原体として、また、免疫不全患者における日和見病原体として重要な病原体である。
クリプトスポリジウムは1907年に発見されたきわめて微小な原虫であるが、病原性が明白でなかったため、医学上の注意を喚起することはなかった。しかし、1976年になってヒトに下痢を起こすことが報告され、1982年には米国のCDCが激しい下痢と腹痛を訴えるAIDS患者多数からC.parvumを検出して以来注目されるようになった。下痢便からの検出率は、アフリカ及び中南米で約10%、アジア・太平洋地区で5%、ヨーロッパで3.5%、北米で1.6%と言われており、世界で1年間に数億人が感染していると言われている。
AIDS患者が感染した場合には、年余にわたってC.parvumが腸粘膜で増殖を繰り返し、対症療法を行なってもやがて衰弱死の転帰をとるケースが多い。一般健常者が感染した場合、水溶性から粘液便・軟便と腹痛が主症状であるが、乳幼児や高齢者では長期化、重症化するケースがある。
クリプトストリジウムが水道水を介して広まり、一度に多数の住民が下痢を体験した事例が多数報告されている。米国のテキサス州(1984)で900名が、ジョージア州(1987)では32,000名が汚染された処理水道水に暴露され、それぞれ感染率は34%、40%と報告されている。1993年にはさらに大規模な水道水汚染による集団発生がウイスコンシン州ミルウォーキー市で発生、約2週間の間に湖水を水源とする水道水給水を受けた160万人のうち403,000人が下痢を起こし、約4,000人が入院、老人やAIDS患者など数100人が死亡した。
わが国では、1986年以降、高知、大阪、東京などの各都道府県で本症の症例が報告されている。わが国で水系感染による集団的発症は1994年に神奈川県平塚市で461人、1996年に埼玉県越生町で約9,000人が発症したことが報告されている。最近では2002年に北海道で旅行中の専門学校生300名のうち170名が発症している。また、スペインでは2003年8月にホテルの付属プールを利用した子供を中心とした集団発生があった。発症者は391名で発症者の214名(61.3%)からクリプトスポリジウムが検出された。
動物では牛、豚、羊等の家畜、イヌ、猫、ねずみ等に広く分布しており、中でも子牛の場合1ヶ月令未満の個体では感染して発症する可能性が高い。症状は水様性下痢、発熱等が3日から1週間程度続く。また、ウイルス、細菌、コクシジウム等の混合感染により症状はさらに悪化する。
動物のクリプトスポリジウム症は世界各国の研究者により報告されており、世界中の牛が本症に汚染されていることがわかった。北米でも詳細なデータが報告されており、米国及びカナダの子牛の15〜60%が感染を受けていることが示されている。日本でも1997年に全国調査が行なわれ、牛では2.14%、豚では1.10%の糞便から原虫が認められた。
以上のように人の感染のみでなく、動物にも広く分布しており、特に家畜での損害も大きい。
クリプトスポリジウム症に確実に効く治療薬は見つかっていない。健常人はクリプトスポリジウム感染から自己の免疫能で自然治癒することが出来るが、AIDS患者等の免疫学的不全症の患者では自己の能力での回復は困難で、時に本症による下痢は致命的であることから、殺クリプトスポリジウム剤の開発が強く望まれている。
現在では乳酸菌製剤、アジスロマイシン(ジスロマック)、クラリスロマイシン(クラリス、クラリシッド)、ロキシスロマイシン(ルリッド)などの抗菌薬の多剤併用法が用いられており、下痢症の改善がみられたとの報告もあるが、一定の評価は得られていない。
クリプトスポリジウムは主に腸管中に生息している。この様に嫌気的な環境に生息することからエネルギー代謝は解糖系に依存しており、いわゆるミトコンドリアにおける酸化的リン酸化は機能していない。しかしこの解糖系を効率よく駆動するためには生成したNADHの再酸化が必要である。この酸化系の末端酸化酵素は還元型のユビキノンを電子供与体とするキノール酸化酵素であり、宿主の持つ好気的な呼吸系のシトクロム酸化酵素とは大きく異なった性質を有している。特に注目すべき点は宿主のシトクロム酸化酵素を速やかに阻害するシアンに非感受性と言う点である。そこで、これまでも欧米を中心に多くの研究者がこのシアン耐性酸化酵素を標的とした薬剤の開発を試みてきたが、選択毒性の高い有効なものは得られていなかった。
このような状況の中で、発明者等はフェノール系生理活性物質アスコクロリン、アスコフラノン、デヒドロアスコフラノン並びにそれらの誘導体、特にアスコフラノンがクリプトスポリジウムのキノール酸化酵素をnMオーダーという極めて低い濃度で特異的に阻害する事を発見した。すなわち、クリプトスポリジウムからシアン耐性キノール酸化酵素cDNAのクローニングを行い、組み換え酵素を大腸菌で発現する系を確立した。そしてこの組み換えキノール酸化酵素に対するアスコクロリン、アスコフラノン、デヒドロアスコフラノン及びそれらの誘導体の阻害効果を検討した。植物ミトコンドリアのキノール酸化酵素の阻害剤として知られるサリチルヒドロキサム酸(以下、「SHAM」と略す)の50%阻害濃度は数100μMであったが、これに対してアスコフラノンは0.3nMと極めて低濃度で阻害効果を示した。
これまでに、下記のようにアスコフラノン系化合物及びアスコクロリン系化合物を種々の疾患に適用することが提案されている。
アフリカ睡眠病及び家畜トリパノソーマ病の病原体であるトリパノゾーマー科に属する原虫に対してアスコフラノン系化合物及びアスコクロリン系化合物を用いることが提案されている(特許文献1)。
下記一般式(I)に示される化合物のうち、RがCHO、Rがメチル基、R及びRが水素原子、Xが塩素原子の化合物は本発明者等により発明されたアスコフラノンとして知られる化合物である。アスコフラノンは上記アスコクロリン製造時に糸状菌Ascochytavisiaeから生産され、その具体的製法は特許文献2に記載されており、その抗腫瘍活性はすでに特許文献3、特許文献4、特許文献5に記載されている。また、アスコフラノン誘導体の血糖低下作用、血中脂質低下作用、グリケイション阻害作用、抗酸化作用は特許文献6ならびに特許文献7に記載されている。
上記一般式(II)で示される化合物のうち、RがCHO、Rがメチル基、R及びR水素原子、Xが塩素原子の化合物は本発明者等により発明されたアスコクロリンとして知られる化合物である。アスコクロリンは糸状菌Ascochyta visiaeの生産物より見いだされたイソプレノイド系抗生物質である(特許文献8)。その誘導体に関しては製法ならびに血糖低下作用が特許文献9、ならびに特許文献10に記載されている。また、アスコクロリン誘導体のグリケイション阻害作用は特許文献11に記載されている。
特開平9−165332号公報 特公昭56−25310号公報 特開昭55−162621号公報 特開昭57−88119号公報 特公昭63−61929号公報 特開平6−506100号公報 特開平7−206838号公報 特許第585252号公報 特許第1556883号公報 特許第1643307号公報 特開平4−242051号公報 しかしながら、アスコクロリン系化合物、アスコフラノン系化合物及びデヒドロアスコフラノン系化合物をクリプトスポリジウム症の予防・治療剤として使用することは全く知られていない。
このような状況の中で、本発明者等はフェノール系生理活性物質アスコクロリン、アスコフラノン並びにそれらの誘導体、特にアスコフラノンがクリプトスポリジウムのシアン耐性キノール酸化酵素系をnMオーダーという極めて低い濃度で特異的に阻害する事を発見した。すなわち、クリプトスポリジウムからシアン耐性キノール酸化酵素cDNAのクローニングを行い、組み換え酵素を大腸菌で発現する系を確立した。そしてこの組み換えキノール酸化酵素に対するアスコクロリン、アスコフラノン及びそれらの誘導体に対する阻害効果を検討した。植物ミトコンドリアのキノール酸化酵素に対する阻害剤として知られるサリチルヒドロキサム酸(SHAM)の50%阻害濃度は数百μMであったが、これに対してアスコフラノンは0.3nMと極めて低濃度で阻害効果を示した。
本発明者等はかかる知見に基づいて本発明を完成した。
本発明は、実用化可能なクリプトスポリジウム症の予防・治療剤を提供することを目的とする。
すなわち、本発明は、一般式(I)、(II)及び/または(III)で示される化合物の1種または2種以上を有効成分として含有するクリプトスポリジウム症の予防・治療剤を提供する。
Figure 2005112755
(式中、Rは−CHOまたは−COOHを表し、Rは水素原子、−(C2n)−R’(nは1−5の整数、R’は水素原子またはn個の炭素原子のいずれか一つに置換されている基COOH等)、または−COR’’’(R’’’はピリジル基、炭素数1−3で置換されたアミノ基、核にハロゲン原子を有するフェノキシアルキル基又は核に炭素数1−3のアルコキシ基あるいは炭素数1−3のアルコキシカルボニル基を有するフェニル基、を意味する)。
また、本発明は、一般式(I)で示される化合物の1種または2種以上を有効成分として含有する、請求項1記載のクリプトスポリジウム症の予防・治療剤を提供する。
Figure 2005112755
(式中、Rは−CHOまたは−COOHを表し、Rは水素原子、−(C2n)−R’(nは1−5の整数、R’は水素原子またはn個の炭素原子のいずれか一つに置換されている基COOR’’、ここではR’’は水素原子または炭素数1−3のアルキル基を意味する)か、または−COR’’’(R’’’はピリジル基、炭素数1−3で置換されたアミノ基、核にハロゲン原子を有するフェノキシアルキル基又は核に炭素数1−3のアルコキシ基あるいは炭素数1−3のアルコキシカルボニル基を有するフェニル基を意味する)を有効成分とする抗クリプトスポリジウム予防・治療剤
更に、本発明は、一般式(II)で示される化合物の1種または2種以上を有効成分として含有する、請求項1記載のクリプトスポリジウム症の予防・治療剤を提供する。
Figure 2005112755
(式中、Rは−CHOまたは−COOHを表し、Rは水素原子、−(C2n)−R’(nは1−5の整数、R’は水素原子またはn個の炭素原子のいずれか一つに置換されている基COOR’’、ここではR’’は水素原子または炭素数1−3のアルキル基を意味する)か、または−COR’’’(R’’’はピリジル基、炭素数1−3で置換されたアミノ基、核にハロゲン原子を有するフェノキシアルキル基又は核に炭素数1−3のアルコキシ基あるいは炭素数1−3のアルコキシカルボニル基を有するフェニル基を意味する)。
加えて、本発明は、一般式(II)で示される化合物の1種または2種以上を有効成分として含有する、請求項1記載のクリプトスポリジウム症の予防・治療剤を提供する。
Figure 2005112755
(式中、Rは−CHOまたは−COOHを表し、Rは水素原子、−(C2n)−R’(nは1−5の整数、R’は水素原子またはn個の炭素原子のいずれか一つに置換されている基COOR’’、ここではR’’は水素原子または炭素数1−3のアルキル基を意味する)か、または−COR’’’(R’’’はピリジル基、炭素数1−3で置換されたアミノ基、核にハロゲン原子を有するフェノキシアルキル基又は核に炭素数1−3のアルコキシ基あるいは炭素数1−3のアルコキシカルボニル基を有するフェニル基を意味する)。
上記式(I)、(II)及び(III)で示される化合物は低濃度でクリプトスポリジウム原虫の生存に必須なシアン耐性キノール酸化酵素を阻害することから、ヒト及び動物のクリプトスポリジウム症の予防・治療薬として極めて有用である。
上記一般式(I)、(II)及び(III)で示される化合物が抗クリプトスポリジウム活性を有するということは、前記先行技術文献の記載からは全く予想できなかったことである。これまで、クリプトスポリジウム症に対する有効な治療薬がなかったことから、特に先進国で深刻な問題を引き起こしているクリプトスポリジウム症の予防及び治療に対して極めて有用である。
本発明において、アスコクロリン系化合物とは上記一般式(I)で表される化合物を意味し、アスコフラノン系化合物とは上記一般式(II)で表される化合物を意味する。
本発明において、炭素数1−3のアルキル基とは、直鎖または分岐鎖の炭素数が1から3までのアルキル基を意味し、メチル基、エチル基、n−プロピル基、i−プロピル基が挙げられる。
本発明において、炭素数1−3のアルコキシ基とは、「炭素数1−3のアルキル基−O−」で示される基で、炭素数1−3のアルキル基は前記と同じ意味を表す。炭素数1−3のアルコキシ基としては、メトキシ基、エトキシ基、n−プロポキシ基、i−プロポキシ基が挙げられる。
本発明において、炭素数1−3のアルコキシカルボニル基とは、「炭素数1−3のアルキル基−CO−」で示される基で、炭素数1−3のアルキル基は前記と同じ意味を表す。炭素数1−3のアルコキシカルボニル基としては、メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基、n−プロポキシカルボニル基、i−プロポキシカルボニル基が挙げられる。
本発明において、フェノキシアルキル基とは、「フェニル基−O−炭素数1−3のアルキル基」の形で表される基で、例えば、ベンジルオキシ基、フェネチルオキシ基、等が挙げられる。
本発明において使用されるアスコクロリン系化合物、アスコフラノン系化合物及びデヒドロアスコフラノン系化合物には、光学異性体が存在するが、それぞれの光学異性体、およびそれらの混合物は全て本発明に含まれる。本発明の薬剤組成物としてはいずれを用いてもよい。
なお、上記一般式(I)、(II)及び(III)で示される化合物の2種以上を有効成分として用いる場合、各式におけるR、R、n、R’、R’’’は同一であっても、異なっていてもよい。
本発明において使用されるアスコフラノン系化合物及びアスコクロリン系化合物を以下に例示する。
アスコフラノン
4−O−メチルアスコフラノン
4−O−カルボキシメチルアスコフラノン
4−O−メトキシカルボニルメチルアスコフラノン
デヒドロアスコフラノン
4−O−カルボキシメチルデヒドロアスコフラノン
4−O−メトキシカルボニルメチルデヒドロアスコフラノン
アスコクロリン
4−O−メチルアスコクロリン
4−O−カルボキシメチルアスコクロリン
4−O−ニコチノイルアスコクロリン
本発明の医薬組成物において使用する担体としては、医薬品製造の技術分野で周知である任意の添加剤を使用することができる。そのような担体として、賦形剤、希釈剤、湿潤剤、懸濁剤、乳化剤、分散剤、補助剤、甘味剤、着色剤、風味剤、緩衝剤、防腐剤、保存剤、緩衝剤、結合剤、安定化剤等が例示され、目的とする剤形に応じて周知慣用の担体から必要なものを選択することができる。例えば、インドール骨格を持つアルカロイドの酸との塩およびアスコフラノンの塩基との塩を水に溶解したり、懸濁剤、賦形剤および・またはその他の担体と混合して経口投与に適する剤形として製剤化することができる。なお、賦形剤または補助剤としては、例えば、乳糖、種々のデンプン(例えば、トウモロコシデンプン)、ブドウ糖、スクロース、セルロース、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ステアリン酸マグネシウム、ラウリル硫酸塩、タルク、植物油(例えば、大豆油、ラッカセイ油。オリーブ油)、レシチン等が挙げられる。
なお、本発明の薬剤組成物は、グリセロールを含有してもよい。添加するグリセロールの量は、必要に応じて適宜調節することができる。
本発明にかかわる各化合物の用量は病態、症状により異なるが、クリプトスポリジウム原虫は腸管に寄生するので、経口的投与が望ましく、体重Kgあたり10〜1000mgで目的を達成できる。本発明の化合物を薬剤として用いる場合は、例えば、錠剤またはカプセル剤、及び、アルカリで中和して水に溶解したり、懸濁剤、賦形剤又はその補助剤と混合して経口投与に適する剤形として製剤化することが望ましい。また、化合物の胃中での分解を防ぎ、腸管への化合物を分解することなく到達させる腸溶錠が望ましい。賦形剤又はその補助剤としては乳糖、種々の澱粉、ブドウ糖、果糖セルロース、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ステアリン酸マグネシウム、ラウリル硫酸塩、タルク、植物油、レシチン等を用いて製造することが出来る。
クリプトスポリジウムによって惹起される疾患を予防または治療するためのキットは、上記一般式(I)、(II)、(III)で示される化合物のうち1種または2種以上の化合物、並びに使用説明書を含む。
以下に本発明を実施例に基づいて詳細に説明するが、これは本発明を何ら限定するものではない。
クリプトスポリジウムのシアン耐性キノール酸化酵素に対するアスコクロリン、アスコフラノン、デヒドロアスコフラノン及びそれらの誘導体の呼吸阻害効果を組み換え酵素を用いて検討した。
現在、クリプトスポリジウムの培養系は確立されておらず、生化学的な解析は不可能である。そこで組み換え酵素を用いた解析を行うこととした。すなわち、シストよりmRNAを調製し、これからcDNAを合成した。そしてこのcDNAを鋳型として、これまでに本発明者等が研究を進めてきたトリパノソーマ原虫のシアン耐性キノール酸化酵素遺伝子の塩基配列に基づいて設計した縮重プライマーを用いてPCRを行い、クリプトスポリジウムのシアン耐性キノール酸化酵素のcDNAを得た。これを大腸菌での発現ベクターに挿入し、宿主株としてヘム合成系を欠損した大腸菌に導入した。このヘム合成欠損株では補欠分子族としてヘムの必要な大腸菌由来のキノール酸化酵素は活性を示さないことから、組み換え酵素の活性のみを解析することができる。組み換え酵素は大腸菌細胞膜に局在するので、この膜画分を用い、還元型ユビキノンであるユビキノールから酸素への電子伝達活性をユビキノンの持つ紫外部の吸収変化によって測定した。このキノール酸化酵素活性に対する各化合物の阻害効果を調べ、その結果を表1に示した。
Figure 2005112755
上述のように、本発明の薬剤組成物は、1種もしくはそれ以上の薬剤学的に許容し得る担体を含む薬剤組成物として、目的とする投与経路に応じ、適当な任意の形態にして投与することができる。投与経路は非経口的経路であっても経口的経路であってもよい。例えば、錠剤として使用する場合には、次のような処方例が挙げられる。

錠剤の処方例
アスコフラノン 50mg
酸化マグネシウム 30mg
ヒドロキシプロピルセルロース 10mg
カルメロースカルシウム 10mg
微結晶セルロース 25mg
タルク 1mg
酸化チタン 1mg
ポリビニルピロリドン 20mg
ステアリン酸マグネシウム 1mg

アスコフラノン、酸化マグネシウム、ヒドロキシプロピルセルロース、カルメロースカルシウム、および微結晶セルロースを混合し、篩にかけた。混合物を湿潤粒状化し、乾燥し、篩にかけた。篩にかけた顆粒をステアリン酸マグネシウムと混合し、錠剤とした。
上記上記一般式(I)、(II)及び(III)で示されるフェノール系誘導体は優れた抗クリプトスポリジウム活性を有するため、これらの化合物は、これまでに有効な治療薬がなかったことから、特に先進国で深刻な問題を引き起こしているクリプトスポリジウム症の予防及び治療薬として大きく貢献することが期待される。
すなわち、本発明は、一般式(I)、(II)及び/または(III)で示される化合物の1種または2種以上を有効成分として含有するクリプトスポリジウム症の予防・治療剤を提供する。
Figure 2005112755
(式中、Rは−CHOまたは−COOHを表し、Rは水素原子、−(C2n)−R’(nは1−5の整数、R’は水素原子またはn個の炭素原子のいずれか一つに置換されている基COOR’’、ここではR’’は水素原子または炭素数1−3のアルキル基を意味する)か、または−COR’’’(R’’’はピリジル基、炭素数1−3のアルキル基で置換されたアミノ基、核にハロゲン原子を有するフェノキシアルキル基又は核に炭素数1−3のアルコキシ基あるいは炭素数1−3のアルコキシカルボニル基を有するフェニル基を意味する)を表す)
また、本発明は、一般式(I)で示される化合物の1種または2種以上を有効成分として含有する、請求項1記載のクリプトスポリジウム症の予防・治療剤を提供する。
Figure 2005112755
(式中、Rは−CHOまたは−COOHを表し、Rは水素原子、−(C2n)−R’(nは1−5の整数、R’は水素原子またはn個の炭素原子のいずれか一つに置換されている基COOR’’、ここではR’’は水素原子または炭素数1−3のアルキル基を意味する)か、または−COR’’’(R’’’はピリジル基、炭素数1−3のアルキル基で置換されたアミノ基、核にハロゲン原子を有するフェノキシアルキル基又は核に炭素数1−3のアルコキシ基あるいは炭素数1−3のアルコキシカルボニル基を有するフェニル基を意味する)を表す。)
更に、本発明は、一般式(II)で示される化合物の1種または2種以上を有効成分として含有する、請求項1記載のクリプトスポリジウム症の予防・治療剤を提供する。
Figure 2005112755
(式中、Rは−CHOまたは−COOHを表し、Rは水素原子、−(C2n)−R’(nは1−5の整数、R’は水素原子またはn個の炭素原子のいずれか一つに置換されている基COOR’’、ここではR’’は水素原子または炭素数1−3のアルキル基を意味する)か、または−COR’’’(R’’’はピリジル基、炭素数1−3のアルキル基で置換されたアミノ基、核にハロゲン原子を有するフェノキシアルキル基又は核に炭素数1−3のアルコキシ基あるいは炭素数1−3のアルコキシカルボニル基を有するフェニル基を意味する)。
加えて、本発明は、一般式(II)で示される化合物の1種または2種以上を有効成分として含有する、請求項1記載のクリプトスポリジウム症の予防・治療剤を提供する。
Figure 2005112755
(式中、Rは−CHOまたは−COOHを表し、Rは水素原子、−(C2n)−R’(nは1−5の整数、R’は水素原子またはn個の炭素原子のいずれか一つに置換されている基COOR’’、ここではR’’は水素原子または炭素数1−3のアルキル基を意味する)か、または−COR’’’(R’’’はピリジル基、炭素数1−3のアルキル基で置換されたアミノ基、核にハロゲン原子を有するフェノキシアルキル基又は核に炭素数1−3のアルコキシ基あるいは炭素数1−3のアルコキシカルボニル基を有するフェニル基を意味する)を表す)
上記式(I)、(II)及び(III)で示される化合物は低濃度でクリプトスポリジウム原虫の生存に必須なシアン耐性キノール酸化酵素を阻害することから、ヒト及び動物のクリプトスポリジウム症の予防・治療薬として極めて有用である。
本発明において、アスコクロリン系化合物とは上記一般式(I)で表される化合物を意味し、アスコフラノン系化合物とは上記一般式(II)で表される化合物を意味し、デヒドロアスコフラノン系化合物とは上記一般式(III)で表される化合物を意味する。
本発明において、炭素数1−3のアルキル基とは、直鎖または分岐鎖の炭素数が1から3までのアルキル基を意味し、メチル基、エチル基、n−プロピル基、i−プロピル基が挙げられる。
本発明において、炭素数1−3のアルコキシ基とは、「炭素数1−3のアルキル基−O−」で示される基で、炭素数1−3のアルキル基は前記と同じ意味を表す。炭素数1−3のアルコキシ基としては、メトキシ基、エトキシ基、n−プロポキシ基、i−プロポキシ基が挙げられる。
本発明において、炭素数1−3のアルコキシカルボニル基とは、「炭素数1−3のアルキル基−CO−」で示される基で、炭素数1−3のアルキル基は前記と同じ意味を表す。炭素数1−3のアルコキシカルボニル基としては、メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基、n−プロポキシカルボニル基、i−プロポキシカルボニル基が挙げられる。
本発明において、フェノキシアルキル基とは、「フェニル基−O−炭素数1−3のアルキル基」の形で表される基で、例えば、フェノキシメチル基、フェノキシエチル基、等が挙げられる。
すなわち、本発明は、一般式(I)、(II)及び/または(III)で示される化合物の1種または2種以上を有効成分として含有するクリプトスポリジウム症の予防・治療剤を提供する。
Figure 2005112755
(式中、Rは−CHOまたは−COOHを表し、Rは水素原子、−(C2n)−R’(nは1−5の整数、R’は水素原子またはn個の炭素原子のいずれか一つに置換されている基COOR’’、ここではR’’は水素原子または炭素数1−3のアルキル基を意味する)か、または−COR’’’(R’’’はピリジル基、炭素数1−3のアルキル基で置換されたアミノ基、核にハロゲン原子を有するフェノキシアルキル基又は核に炭素数1−3のアルコキシ基あるいは炭素数1−3のアルコキシカルボニル基を有するフェニル基を意味する)を表す。)
また、本発明は、一般式(I)で示される化合物の1種または2種以上を有効成分として含有する、請求項1記載のクリプトスポリジウム症の予防・治療剤を提供する。
Figure 2005112755
(式中、Rは−CHOまたは−COOHを表し、Rは水素原子、−(C2n)−R’(nは1−5の整数、R’は水素原子またはn個の炭素原子のいずれか一つに置換されている基COOR’’、ここではR’’は水素原子または炭素数1−3のアルキル基を意味する)か、または−COR’’’(R’’’はピリジル基、炭素数1−3のアルキル基で置換されたアミノ基、核にハロゲン原子を有するフェノキシアルキル基又は核に炭素数1−3のアルコキシ基あるいは炭素数1−3のアルコキシカルボニル基を有するフェニル基を意味する)を表す。)
更に、本発明は、一般式(II)で示される化合物の1種または2種以上を有効成分として含有する、請求項1記載のクリプトスポリジウム症の予防・治療剤を提供する。
Figure 2005112755
(式中、Rは−CHOまたは−COOHを表し、Rは水素原子、−(C2n)−R’(nは1−5の整数、R’は水素原子またはn個の炭素原子のいずれか一つに置換されている基COOR’’、ここではR’’は水素原子または炭素数1−3のアルキル基を意味する)か、または−COR’’’(R’’’はピリジル基、炭素数1−3のアルキル基で置換されたアミノ基、核にハロゲン原子を有するフェノキシアルキル基又は核に炭素数1−3のアルコキシ基あるいは炭素数1−3のアルコキシカルボニル基を有するフェニル基を意味する)を表す。)
加えて、本発明は、一般式(III)で示される化合物の1種または2種以上を有効成分として含有する、請求項1記載のクリプトスポリジウム症の予防・治療剤を提供する。
Figure 2005112755
(式中、Rは−CHOまたは−COOHを表し、Rは水素原子、−(C2n)−R’(nは1−5の整数、R’は水素原子またはn個の炭素原子のいずれか一つに置換されている基COOR’’、ここではR’’は水素原子または炭素数1−3のアルキル基を意味する)か、または−COR’’’(R’’’はピリジル基、炭素数1−3のアルキル基で置換されたアミノ基、核にハロゲン原子を有するフェノキシアルキル基又は核に炭素数1−3のアルコキシ基あるいは炭素数1−3のアルコキシカルボニル基を有するフェニル基を意味する)を表す。)
上記式(I)、(II)及び(III)で示される化合物は低濃度でクリプトスポリジウム原虫の生存に必須なシアン耐性キノール酸化酵素を阻害することから、ヒト及び動物のクリプトスポリジウム症の予防・治療薬として極めて有用である。
本発明において、アスコクロリン系化合物とは上記一般式(I)で表される化合物を意味し、アスコフラノン系化合物とは上記一般式(II)で表される化合物を意味し、デヒドロアスコフラノン系化合物とは上記一般式(III)で表される化合物を意味する。
本発明において、炭素数1−3のアルキル基とは、直鎖または分岐鎖の炭素数が1から3までのアルキル基を意味し、メチル基、エチル基、n−プロピル基、i−プロピル基が挙げられる。
本発明において、炭素数1−3のアルコキシ基とは、「炭素数1−3のアルキル基−O−」で示される基で、炭素数1−3のアルキル基は前記と同じ意味を表す。炭素数1−3のアルコキシ基としては、メトキシ基、エトキシ基、n−プロポキシ基、i−プロポキシ基が挙げられる。
本発明において、炭素数1−3のアルコキシカルボニル基とは、「炭素数1−3のアルキル基−CO−」で示される基で、炭素数1−3のアルキル基は前記と同じ意味を表す。炭素数1−3のアルコキシカルボニル基としては、メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基、n−プロポキシカルボニル基、i−プロポキシカルボニル基が挙げられる。
本発明において、フェノキシアルキル基とは、「フェニル基−O−炭素数1−3のアルキル基」の形で表される基で、例えば、フェノキシメチル基、フェノキシエチル基、等が挙げられる。

Claims (4)

  1. 一般式(I)、(II)及び/または(III)で示される化合物の1種または2種以上を有効成分として含有するクリプトスポリジウム症の予防・治療剤。
    Figure 2005112755
    (式中、Rは−CHOまたは−COOHを表し、Rは水素原子、−(C2n)−R’(nは1−5の整数、R’は水素原子またはn個の炭素原子のいずれか一つに置換されている基COOH等)、または−COR’’’(R’’’はピリジル基、炭素数1−3で置換されたアミノ基、核にハロゲン原子を有するフェノキシアルキル基又は核に炭素数1−3のアルコキシ基あるいは炭素数1−3のアルコキシカルボニル基を有するフェニル基、を意味する)。
  2. 一般式(I)で示される化合物の1種または2種以上を有効成分として含有する、請求項1記載のクリプトスポリジウム症の予防・治療剤。
    Figure 2005112755
    (式中、Rは−CHOまたは−COOHを表し、Rは水素原子、−(C2n)−R’(nは1−5の整数、R’は水素原子またはn個の炭素原子のいずれか一つに置換されている基COOR’’、ここではR’’は水素原子または炭素数1−3のアルキル基を意味する)か、または−COR’’’(R’’’はピリジル基、炭素数1−3で置換されたアミノ基、核にハロゲン原子を有するフェノキシアルキル基又は核に炭素数1−3のアルコキシ基あるいは炭素数1−3のアルコキシカルボニル基を有するフェニル基を意味する)を有効成分とする抗クリプトスポリジウム予防・治療剤
  3. 一般式(II)で示される化合物の1種または2種以上を有効成分として含有する、請求項1記載のクリプトスポリジウム症の予防・治療剤。
    Figure 2005112755
    (式中、Rは−CHOまたは−COOHを表し、Rは水素原子、−(C2n)−R’(nは1−5の整数、R’は水素原子またはn個の炭素原子のいずれか一つに置換されている基COOR’’、ここではR’’は水素原子または炭素数1−3のアルキル基を意味する)か、または−COR’’’(R’’’はピリジル基、炭素数1−3で置換されたアミノ基、核にハロゲン原子を有するフェノキシアルキル基又は核に炭素数1−3のアルコキシ基あるいは炭素数1−3のアルコキシカルボニル基を有するフェニル基を意味する)。
  4. 一般式(II)で示される化合物の1種または2種以上を有効成分として含有する、請求項1記載のクリプトスポリジウム症の予防・治療剤。
    Figure 2005112755
    (式中、Rは−CHOまたは−COOHを表し、Rは水素原子、−(C2n)−R’(nは1−5の整数、R’は水素原子またはn個の炭素原子のいずれか一つに置換されている基COOR’’、ここではR’’は水素原子または炭素数1−3のアルキル基を意味する)か、または−COR’’’(R’’’はピリジル基、炭素数1−3で置換されたアミノ基、核にハロゲン原子を有するフェノキシアルキル基又は核に炭素数1−3のアルコキシ基あるいは炭素数1−3のアルコキシカルボニル基を有するフェニル基を意味する)。
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