JP3108474B2 - 活性型ビタミンd誘導体 - Google Patents
活性型ビタミンd誘導体Info
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- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P20/00—Technologies relating to chemical industry
- Y02P20/50—Improvements relating to the production of bulk chemicals
- Y02P20/55—Design of synthesis routes, e.g. reducing the use of auxiliary or protecting groups
Landscapes
- Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は骨粗鬆症剤、皮膚潰瘍剤
および抗腫瘍剤として有用な活性型ビタミンD誘導体に
関する。
および抗腫瘍剤として有用な活性型ビタミンD誘導体に
関する。
【0002】
【従来の技術】1α位に水酸基を有する活性型ビタミン
Dは広く骨粗鬆症の治療に用いられており、また最近で
は分化誘導能を有することが発見され、乾癬症の治療、
抗ガン剤としての適用も試みられている。
Dは広く骨粗鬆症の治療に用いられており、また最近で
は分化誘導能を有することが発見され、乾癬症の治療、
抗ガン剤としての適用も試みられている。
【0003】一方、ビタミンA酸は生体内においてビタ
ミンAアルコールより生合成され、生体内でのビタミン
A作用の発現の際の中間活性体と考えられている物質で
ある。すなわち、生長促進、蛋白代謝、上皮細胞組織の
安定化などのビタミンAの機能はこのビタミンA酸を経
由して行われることが解明されている。そしてこのビタ
ミンA酸には側鎖の不飽和結合に由来して全トランスビ
タミンA酸、13−シスビタミンA酸、9−シスビタミ
ンA酸などの存在が知られている。
ミンAアルコールより生合成され、生体内でのビタミン
A作用の発現の際の中間活性体と考えられている物質で
ある。すなわち、生長促進、蛋白代謝、上皮細胞組織の
安定化などのビタミンAの機能はこのビタミンA酸を経
由して行われることが解明されている。そしてこのビタ
ミンA酸には側鎖の不飽和結合に由来して全トランスビ
タミンA酸、13−シスビタミンA酸、9−シスビタミ
ンA酸などの存在が知られている。
【0004】上記のような生理活性を有するビタミンA
酸をその酸としての機能に着目して同じく生理活性を有
するアルコールとエステル化することにより有用な物質
を製造することは例えばビタミンA酸とα−トコフェロ
ールとのエステルすなわち、α−トコフェロールビタミ
ンA酸エステルを開示した特開昭48−469号公報お
よび特開昭54−92967号公報によって知られてい
る。しかしながら、ビタミンA酸と活性型ビタミンDと
のエステルについては知られていない。
酸をその酸としての機能に着目して同じく生理活性を有
するアルコールとエステル化することにより有用な物質
を製造することは例えばビタミンA酸とα−トコフェロ
ールとのエステルすなわち、α−トコフェロールビタミ
ンA酸エステルを開示した特開昭48−469号公報お
よび特開昭54−92967号公報によって知られてい
る。しかしながら、ビタミンA酸と活性型ビタミンDと
のエステルについては知られていない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は優れた薬理作
用を有する新規な活性型ビタミンD誘導体を提供するこ
とを目的とする。
用を有する新規な活性型ビタミンD誘導体を提供するこ
とを目的とする。
【0006】
【課題を解決しようとする手段】本発明者らは鋭意研究
を重ねた結果、次の式(I)、(II)
を重ねた結果、次の式(I)、(II)
【化3】
【0007】または次の式(III)、(IV)
【化4】 で示される活性型ビタミンD誘導体、すなわち活性型ビ
タミンDとビタミンA酸とのエステル化合物が優れた薬
理効果を示すことを見い出した。
タミンDとビタミンA酸とのエステル化合物が優れた薬
理効果を示すことを見い出した。
【0008】本発明の活性型ビタミンD誘導体は以下に
記載する方法によって容易に製造することができる。
記載する方法によって容易に製造することができる。
【0009】ビタミンD3、ビタミンD2より4工程で得
られる式(V)および(VI)
られる式(V)および(VI)
【化5】 で示される化合物(DeLuca, J. Org. Chem., 45,3
253(1980年)を参照)の3位の水酸基を保護し
て式(VII)および(VIII)
253(1980年)を参照)の3位の水酸基を保護し
て式(VII)および(VIII)
【0010】
【化6】 (式中、Xは保護基である)で示される化合物とする。
この保護基としては、1位のアセトキシ基と化学的に区
別することが可能な保護基例えばテトラヒドロピラニ
ル、t−ブチルジメチルシリル、メトキシメチル基など
が用いられる。ビタミンA、ビタミンD骨格を分解せ
ず、かつ容易に脱離可能な保護基、例えばt−ブチルジ
メチルシリル基で保護するのが好ましい。t−ブチルジ
メチルシリル基を保護基として導入する場合、化合物
(V)または(VI)をt−ブチルジメチルシリルクロラ
イドとジメチルホルムアミド中でイミダゾールの存在下
で反応させる慣用の手段により容易に行われる。
この保護基としては、1位のアセトキシ基と化学的に区
別することが可能な保護基例えばテトラヒドロピラニ
ル、t−ブチルジメチルシリル、メトキシメチル基など
が用いられる。ビタミンA、ビタミンD骨格を分解せ
ず、かつ容易に脱離可能な保護基、例えばt−ブチルジ
メチルシリル基で保護するのが好ましい。t−ブチルジ
メチルシリル基を保護基として導入する場合、化合物
(V)または(VI)をt−ブチルジメチルシリルクロラ
イドとジメチルホルムアミド中でイミダゾールの存在下
で反応させる慣用の手段により容易に行われる。
【0011】次に、化合物(VII)および(VIII)の1位の
アセトキシ基を加水分解して式(IX)および(X)
アセトキシ基を加水分解して式(IX)および(X)
【化7】 (式中、Xは保護基である)で示される化合物とする。
加水分解は慣用の方法で、すなわちメタノールまたはエ
タノール中において、水酸化ナトリウムまたは水酸化カ
リウムを用いて行われる。
加水分解は慣用の方法で、すなわちメタノールまたはエ
タノール中において、水酸化ナトリウムまたは水酸化カ
リウムを用いて行われる。
【0012】次に、化合物(IX)および(X)を次の構
造式
造式
【化8】 で示される全トランス−ビタミンA酸(全トランス−レ
チノイン酸)または次の構造式
チノイン酸)または次の構造式
【0013】
【化9】 で示される13−シス−ビタミンA酸(13−シス−レ
チノイン酸)とエステル縮合させて式(XI)および(XI
I)
チノイン酸)とエステル縮合させて式(XI)および(XI
I)
【0014】
【化10】 (式中、Xは保護基である)
【0015】または式(XIII)および(XIV)
【化11】 (式中、Xは保護基である)で示されるエステル化合物
とする。エステル縮合は公知の技術を用いて行われ、例
えばジシクロヘキシルカルボジイミド(DCC)または
トリフルオロ無水酢酸などの脱水触媒の存在下で直接縮
合する方法、あるいはビタミンA酸を酸ハライドに変換
した後に縮合する方法などが使用される。ビタミンA酸
の二重結合の立体構造を保持し、異性化や環化反応を防
止するためには、なるべく温和な条件下で反応を行うこ
とが望ましく、その点でトリフルオロ無水酢酸を用いて
のエステル化反応が好ましい。
とする。エステル縮合は公知の技術を用いて行われ、例
えばジシクロヘキシルカルボジイミド(DCC)または
トリフルオロ無水酢酸などの脱水触媒の存在下で直接縮
合する方法、あるいはビタミンA酸を酸ハライドに変換
した後に縮合する方法などが使用される。ビタミンA酸
の二重結合の立体構造を保持し、異性化や環化反応を防
止するためには、なるべく温和な条件下で反応を行うこ
とが望ましく、その点でトリフルオロ無水酢酸を用いて
のエステル化反応が好ましい。
【0016】最後に、化合物(XI)、(XII)、(XII
I)および(XIV)の3位の水酸基の保護基を除去するこ
とにより、上記した本発明の活性型ビタミンD誘導体化
合物(I)、(II)、(III)および(IV)が得られ
る。保護基がt−ブチルジメチルシリル基の場合は、テ
トラブチルアンモニウムフルオライドを用いて容易に脱
離することができる。
I)および(XIV)の3位の水酸基の保護基を除去するこ
とにより、上記した本発明の活性型ビタミンD誘導体化
合物(I)、(II)、(III)および(IV)が得られ
る。保護基がt−ブチルジメチルシリル基の場合は、テ
トラブチルアンモニウムフルオライドを用いて容易に脱
離することができる。
【0017】本発明の方法を具体的な反応試薬を用いる
反応によって例示すると、次の反応スキームで示される
通りである。
反応によって例示すると、次の反応スキームで示される
通りである。
【0018】
【化12】
【0019】
【化13】
【0020】
【実施例】以下、本発明を実施例により詳しく説明する
が、これらは本発明を限定するものではない。
が、これらは本発明を限定するものではない。
【0021】実施例 1 1α−アセトキシ−3β−t−ブチルジメチルシリロキ
シビタミンD3(VII) 化合物(V)(700mg)をジメチルホルムアミド(5
ml)に溶解し、t−ブチルジメチルシリルクロライド
(350mg)及びイミダゾール(350mg)を加えた。
40℃で1時間保った後、エーテルで抽出し、ブライン
で洗浄しそしてエーテルを留去した。残留物をシリカゲ
ルクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル=95/
5)により精製して表題化合物(VII)を520mg得た
(油状物)。1H−NMR(CDCl3):δ 2.03
(3H,s,COCH3)、4.23(1H,m,H−
3)、4.93(1H,s,19−Z)、5.41(1
H,m,H−1)、5.27(1H,s,19−E)、
6.05、6.32(2H,ABq,J=12.0Hz,
H−6,H−7)。
シビタミンD3(VII) 化合物(V)(700mg)をジメチルホルムアミド(5
ml)に溶解し、t−ブチルジメチルシリルクロライド
(350mg)及びイミダゾール(350mg)を加えた。
40℃で1時間保った後、エーテルで抽出し、ブライン
で洗浄しそしてエーテルを留去した。残留物をシリカゲ
ルクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル=95/
5)により精製して表題化合物(VII)を520mg得た
(油状物)。1H−NMR(CDCl3):δ 2.03
(3H,s,COCH3)、4.23(1H,m,H−
3)、4.93(1H,s,19−Z)、5.41(1
H,m,H−1)、5.27(1H,s,19−E)、
6.05、6.32(2H,ABq,J=12.0Hz,
H−6,H−7)。
【0022】実施例 2 1α−アセトキシ−3β−t−ブチルジメチルシリロキ
シビタミンD2(VIII) 化合物(VI)(500mg)を実施例1と同様に処理して
表題化合物(VIII)を430mg得た(油状物)。1H−
NMR(CDCl3):δ 2.03(3H,s,COC
H3)、4.24(1H,m,H−3)、4.93(1
H,s,19−Z)、5.21(2H,m,H−22,
H−23)、5.29(1H,s,19−E)、5.36
(1H,m,H−1)、6.06、6.31(2H,AB
q,J=12.1Hz,H−6,H−7)。
シビタミンD2(VIII) 化合物(VI)(500mg)を実施例1と同様に処理して
表題化合物(VIII)を430mg得た(油状物)。1H−
NMR(CDCl3):δ 2.03(3H,s,COC
H3)、4.24(1H,m,H−3)、4.93(1
H,s,19−Z)、5.21(2H,m,H−22,
H−23)、5.29(1H,s,19−E)、5.36
(1H,m,H−1)、6.06、6.31(2H,AB
q,J=12.1Hz,H−6,H−7)。
【0023】実施例 3 3β−t−ブチルジメチルシリロキシ−1α−ヒドロキ
シビタミンD3(IX) 化合物(VII)(500mg)をエタノール(5ml)に溶
解し、さらに10% KOHエタノール溶液(0.5ml)
を加えて30分間室温で撹拌した。酢酸エチルで抽出
し、ブラインで洗浄した後、溶媒を留去した。残留物を
シリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル
=9/1)により精製して表題化合物(IX)を330mg
得た(油状物)。1H−NMR(CDCl3):δ 4.2
2(1H,m,H−3)、4.41(1H,m,H−
1)、4.93(1H,s,19−Z)、5.30(1
H,s,19−E)、6.04、6.35(2H,AB
q,J=12.1Hz,H−6,H−7)。
シビタミンD3(IX) 化合物(VII)(500mg)をエタノール(5ml)に溶
解し、さらに10% KOHエタノール溶液(0.5ml)
を加えて30分間室温で撹拌した。酢酸エチルで抽出
し、ブラインで洗浄した後、溶媒を留去した。残留物を
シリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル
=9/1)により精製して表題化合物(IX)を330mg
得た(油状物)。1H−NMR(CDCl3):δ 4.2
2(1H,m,H−3)、4.41(1H,m,H−
1)、4.93(1H,s,19−Z)、5.30(1
H,s,19−E)、6.04、6.35(2H,AB
q,J=12.1Hz,H−6,H−7)。
【0024】実施例 4 3β−t−ブチルジメチルシリロキシ−1α−ヒドロキ
シビタミンD2(X) 化合物(VIII)(300mg)を実施例3と同様に処理し
て表題化合物(X)を210mg得た(油状物)。1H−
NMR(CDCl3):δ 4.26(1H,m,H−
3)、4.40(1H,m,H−1)、4.94(1H,
s,19−Z)、5.23(2H,m,H−22,H−
23)、5.29(1H,s,19−E)、6.06、
6.37(2H,ABq,J=12.1Hz,H−6,H
−7)。
シビタミンD2(X) 化合物(VIII)(300mg)を実施例3と同様に処理し
て表題化合物(X)を210mg得た(油状物)。1H−
NMR(CDCl3):δ 4.26(1H,m,H−
3)、4.40(1H,m,H−1)、4.94(1H,
s,19−Z)、5.23(2H,m,H−22,H−
23)、5.29(1H,s,19−E)、6.06、
6.37(2H,ABq,J=12.1Hz,H−6,H
−7)。
【0025】実施例 5 1α−ヒドロキシコレカルシフェロールビタミンA酸
(全トランス型)エステル(I) 全トランス−ビタミンA酸(300mg)およびイソプロ
ピルエーテル(3ml)の混合物に、トリフルオロ酢酸無
水物(0.18ml)を滴下し、そして30分間撹拌し
た。次いで化合物(IX)(300mg)のテトラヒドロフ
ラン溶液(5ml)を滴下し、室温で2時間撹拌した。ア
ンモニア水(0.5ml)を加え、エーテルで抽出し、ブ
ラインで洗浄後、エーテル相を濃縮し、そして残留物を
シリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル
=95/5)により精製して化合物(XI)を310mg得
た。次いで化合物(XI)(310mg)をテトラヒドロフ
ラン(5ml)に溶解し、そしてテトラブチルアンモニウ
ムフルオライドの1M溶液(3ml)を加えた。室温で3
時間撹拌した後、酢酸エチルで抽出し、ブラインで洗浄
し、そして酢酸エチルを留去した。残留物をシリカゲル
クロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル=9/1)
により精製して表題化合物(I)を210mg得た(油状
物)。1H−NMR(CDCl3):δ 0.55(3H,
s)、0.87(3H,s)、0.89(3H,s)、
0.93(3H,d,J=6Hz)、1.03(6H,
s)、1.71(3H,s)、2.01(3H,s)、
2.35(3H,s)、4.19(1H,m)、5.00
(1H,s)、5.34(1H,s)、5.53(1H,
m)、5.74(1H,s)、6.00−6.36(6
H,m)、7.01(1H,dd,J1=15Hz,J2
=11Hz)。
(全トランス型)エステル(I) 全トランス−ビタミンA酸(300mg)およびイソプロ
ピルエーテル(3ml)の混合物に、トリフルオロ酢酸無
水物(0.18ml)を滴下し、そして30分間撹拌し
た。次いで化合物(IX)(300mg)のテトラヒドロフ
ラン溶液(5ml)を滴下し、室温で2時間撹拌した。ア
ンモニア水(0.5ml)を加え、エーテルで抽出し、ブ
ラインで洗浄後、エーテル相を濃縮し、そして残留物を
シリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル
=95/5)により精製して化合物(XI)を310mg得
た。次いで化合物(XI)(310mg)をテトラヒドロフ
ラン(5ml)に溶解し、そしてテトラブチルアンモニウ
ムフルオライドの1M溶液(3ml)を加えた。室温で3
時間撹拌した後、酢酸エチルで抽出し、ブラインで洗浄
し、そして酢酸エチルを留去した。残留物をシリカゲル
クロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル=9/1)
により精製して表題化合物(I)を210mg得た(油状
物)。1H−NMR(CDCl3):δ 0.55(3H,
s)、0.87(3H,s)、0.89(3H,s)、
0.93(3H,d,J=6Hz)、1.03(6H,
s)、1.71(3H,s)、2.01(3H,s)、
2.35(3H,s)、4.19(1H,m)、5.00
(1H,s)、5.34(1H,s)、5.53(1H,
m)、5.74(1H,s)、6.00−6.36(6
H,m)、7.01(1H,dd,J1=15Hz,J2
=11Hz)。
【0026】実施例 6 1α−ヒドロキシエルゴカルシフェロールビタミンA
(全トランス型)エステル(II) 全トランス−ビタミンA酸(150mg)およびイソプロ
ピルエーテル(2ml)の混合物に、トリフルオロ酢酸無
水物(0.13ml)を加え、室温で15分間撹拌した。
化合物(X)(200mg)のテトラヒドロフラン溶液
(5ml)を滴下し、5℃で一夜放置した。アンモニア水
(0.4ml)を加え、30分間撹拌し、そしてエーテル
で抽出した。ブラインで洗浄した後、エーテルを留去
し、残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン
/酢酸エチル=9/1)に付して化合物(XII)を21
0mg得た。この化合物(XII)(210mg)をテトラヒ
ドロフラン(4ml)に溶解し、Bu4NFの1M溶液
(1.5ml)を加え、そして室温で4時間撹拌した。酢
酸エチルで抽出し、ブラインで洗浄した後、酢酸エチル
を留去した。残留物をシリカゲルクロマトグラフィーに
より精製して、表題化合物(II)を130mg得た。1H
−NMR(CDCl3):δ 0.55(3H,s)、0.
82(3H,d,J=6Hz)、0.84(3H,d,
J=6Hz)、0.92(3H,d,J=6Hz)、1.
01(3H,d,J=6Hz)、1.03(6H,
s)、1.71(3H,s)、2.00(3H,s)、
2.35(3H,s)、4.20(1H,m)、5.01
(1H,s)、5.22(2H,m)、5.34(1H,
s)、5.54(1H,m)、5.76(1H,s)、
6.01−6.35(6H,m)、7.00(1H,d
d,J1=15Hz,J2=11Hz)。
(全トランス型)エステル(II) 全トランス−ビタミンA酸(150mg)およびイソプロ
ピルエーテル(2ml)の混合物に、トリフルオロ酢酸無
水物(0.13ml)を加え、室温で15分間撹拌した。
化合物(X)(200mg)のテトラヒドロフラン溶液
(5ml)を滴下し、5℃で一夜放置した。アンモニア水
(0.4ml)を加え、30分間撹拌し、そしてエーテル
で抽出した。ブラインで洗浄した後、エーテルを留去
し、残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(ヘキサン
/酢酸エチル=9/1)に付して化合物(XII)を21
0mg得た。この化合物(XII)(210mg)をテトラヒ
ドロフラン(4ml)に溶解し、Bu4NFの1M溶液
(1.5ml)を加え、そして室温で4時間撹拌した。酢
酸エチルで抽出し、ブラインで洗浄した後、酢酸エチル
を留去した。残留物をシリカゲルクロマトグラフィーに
より精製して、表題化合物(II)を130mg得た。1H
−NMR(CDCl3):δ 0.55(3H,s)、0.
82(3H,d,J=6Hz)、0.84(3H,d,
J=6Hz)、0.92(3H,d,J=6Hz)、1.
01(3H,d,J=6Hz)、1.03(6H,
s)、1.71(3H,s)、2.00(3H,s)、
2.35(3H,s)、4.20(1H,m)、5.01
(1H,s)、5.22(2H,m)、5.34(1H,
s)、5.54(1H,m)、5.76(1H,s)、
6.01−6.35(6H,m)、7.00(1H,d
d,J1=15Hz,J2=11Hz)。
【0027】実施例 7 1α−ヒドロキシコレカルシフェロールビタミンA酸
(13−シス型)エステル(III) 13−シス−ビタミンA酸(100mg)を、全トランス
−ビタミンA酸の代りに用いる他は実施例5と同様に処
理して表題化合物(III)を120mg得た。1H−NMR
(CDCl3):δ 0.54(3H,s)、0.86(3
H,s)、0.87(3H,s)、0.92(3H,d,
J=6Hz)、1.03(6H,s)、1.71(3H,
s)、2.03(3H,s)、2.17(3H,s)、
4.20(1H,m)、5.00(1H,m)、5.35
(1H,m)、5.56(1H,m)、5.95(1H,
s)、6.01−6.32(5H,m)、7.04(1
H,dd,J1=15Hz,J2=11Hz)、7.85
(1H,d,J=15Hz)。
(13−シス型)エステル(III) 13−シス−ビタミンA酸(100mg)を、全トランス
−ビタミンA酸の代りに用いる他は実施例5と同様に処
理して表題化合物(III)を120mg得た。1H−NMR
(CDCl3):δ 0.54(3H,s)、0.86(3
H,s)、0.87(3H,s)、0.92(3H,d,
J=6Hz)、1.03(6H,s)、1.71(3H,
s)、2.03(3H,s)、2.17(3H,s)、
4.20(1H,m)、5.00(1H,m)、5.35
(1H,m)、5.56(1H,m)、5.95(1H,
s)、6.01−6.32(5H,m)、7.04(1
H,dd,J1=15Hz,J2=11Hz)、7.85
(1H,d,J=15Hz)。
【0028】実施例 8 1α−ヒドロキシエルゴカルシフェロールビタミンA酸
(13−シス型)エステル(IV) 13−シス−ビタミンA酸(50mg)を、全トランス−
ビタミンA酸の代りに用いる他は実施例6と同様に処理
して表題化合物(IV)を38mg得た。1H−NMR(C
DCl3):δ 0.55(3H,s)、0.82(3H,
d,J=6Hz)、0.84(3H,d,J=6H
z)、0.92(3H,d,J=6Hz)、1.01(3
H,d,J=6Hz)、1.03(3H,s)、1.71
(3H,s)、2.03(3H,s)、2.17(3H,
s)、4.21(1H,m)、5.01(1H,m)、
5.28(1H,m)、5.34(1H,m)、5.20
(2H,m)、5.59(1H,m)、5.95(1H,
s)、6.00−6.35(5H,m)、7.04(1
H,dd,J1=15Hz,J2=11Hz)、7.84
(1H,d,J=15Hz)。
(13−シス型)エステル(IV) 13−シス−ビタミンA酸(50mg)を、全トランス−
ビタミンA酸の代りに用いる他は実施例6と同様に処理
して表題化合物(IV)を38mg得た。1H−NMR(C
DCl3):δ 0.55(3H,s)、0.82(3H,
d,J=6Hz)、0.84(3H,d,J=6H
z)、0.92(3H,d,J=6Hz)、1.01(3
H,d,J=6Hz)、1.03(3H,s)、1.71
(3H,s)、2.03(3H,s)、2.17(3H,
s)、4.21(1H,m)、5.01(1H,m)、
5.28(1H,m)、5.34(1H,m)、5.20
(2H,m)、5.59(1H,m)、5.95(1H,
s)、6.00−6.35(5H,m)、7.04(1
H,dd,J1=15Hz,J2=11Hz)、7.84
(1H,d,J=15Hz)。
【0029】
【発明の効果】本発明の活性型ビタミンD誘導体は骨粗
鬆症剤、皮膚潰瘍剤および抗腫瘍剤として優れた薬理作
用を示し、医薬として有用である。
鬆症剤、皮膚潰瘍剤および抗腫瘍剤として優れた薬理作
用を示し、医薬として有用である。
【0030】本発明の化合物を医薬として用いる場合、
適当な担体、賦形剤、希釈剤などと混合し、散剤、錠
剤、カプセル剤、顆粒剤、注射剤、坐剤、軟膏剤などの
形態で投与することができる。投与量は患者の症状、年
齢、体重などにより変化しうるが、通常成人1日あた
り、例えば0.2〜20μgが適当である。
適当な担体、賦形剤、希釈剤などと混合し、散剤、錠
剤、カプセル剤、顆粒剤、注射剤、坐剤、軟膏剤などの
形態で投与することができる。投与量は患者の症状、年
齢、体重などにより変化しうるが、通常成人1日あた
り、例えば0.2〜20μgが適当である。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C07C 403/00 C07C 401/00 A61K 31/59 A61P 17/00 A61P 19/00 A61P 35/00 CA(STN) REGISTRY(STN)
Claims (1)
- 【請求項1】 次の式(I)、(II) 【化1】 または次の式(III)、(IV) 【化2】 で示される活性型ビタミンD誘導体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP03197612A JP3108474B2 (ja) | 1991-08-07 | 1991-08-07 | 活性型ビタミンd誘導体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP03197612A JP3108474B2 (ja) | 1991-08-07 | 1991-08-07 | 活性型ビタミンd誘導体 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0539261A JPH0539261A (ja) | 1993-02-19 |
JP3108474B2 true JP3108474B2 (ja) | 2000-11-13 |
Family
ID=16377373
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP03197612A Expired - Fee Related JP3108474B2 (ja) | 1991-08-07 | 1991-08-07 | 活性型ビタミンd誘導体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3108474B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
IT1311922B1 (it) | 1999-04-13 | 2002-03-20 | Nicox Sa | Composti farmaceutici. |
IT1311923B1 (it) | 1999-04-13 | 2002-03-20 | Nicox Sa | Composti farmaceutici. |
WO2001040177A2 (en) * | 1999-12-02 | 2001-06-07 | Women And Infants Hospital | Esters of vitamin d3 and uses thereof |
-
1991
- 1991-08-07 JP JP03197612A patent/JP3108474B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0539261A (ja) | 1993-02-19 |
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