JPH07206818A - インドリルシクロアルカニルアミン抗偏頭痛剤 - Google Patents

インドリルシクロアルカニルアミン抗偏頭痛剤

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JPH07206818A
JPH07206818A JP6340942A JP34094294A JPH07206818A JP H07206818 A JPH07206818 A JP H07206818A JP 6340942 A JP6340942 A JP 6340942A JP 34094294 A JP34094294 A JP 34094294A JP H07206818 A JPH07206818 A JP H07206818A
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amino
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phenylethyl
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Joseph A Cipollina
エイ シポリナ ジョセフ
Jonas A Gylys
エイ ゲイリス ジョナス
Ronald J Mattson
ジェイ マットソン ロナルド
Charles P Sloan
ピー スローアン チャールズ
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Bristol Myers Squibb Co
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 血管性頭痛、特に偏頭痛の緩和に有効なシク
ロアルカニル−、及びシクロアルケニル−インドール誘
導体の提供。 【構成】 式I; で示されるN−置換アミノ−シクロアルカニル、或いは
N−置換アミノ−シクロアルケニル−1H−インドール
誘導体、及びそれらの薬理学的に許容される塩は偏頭
痛、及びクラスター頭痛を包含する血管性頭痛の軽減に
優れた効果を示す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、置換インドール−3−
イルのN−アルキル−N−シクロアルカニルアミン誘導
体、又はシクロアルケニルアミン誘導体に関するもので
あり、偏頭痛、クラスター頭痛を包含する血管性頭痛、
或いは血管性関連頭痛の緩和及び治療に用いることが出
来る医薬組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】本発明は医薬剤としてまた生物学的作用
をもつ複素環炭素化合物に関するものであり、又それら
の製造法及び使用法に関する。特に本発明は二置換シク
ロアルカニル及びシクロアルケニル誘導体、即ち一つの
置換基が5位置換インドール−3−イル基であり、もう
一つはアリール基又は例えばピリジニル基のようなヘテ
ロアリール基である誘導体に関する。これらの化合物は
特異なセロトニン様作用を保持し、それにより特に偏頭
痛或いはクラスター頭痛の様な血管性頭痛の治療に有用
なものと考えられる。
【0003】ドウィ(Dowie)らは、偏頭痛の治療
に潜在的に有用であると考えられる一連の3−アルキル
アミノ−インドール誘導体について英国特許第2,12
4,210号に開示している。この一連の化合物群の一
つは、オックスフォード(Oxford)による後の特
許、英国特許明細書第2,162,522号(1986
年2月5日出版)に特に指定して特許請求を行ってい
る。その化合物は、スマトリプタン(Sumatrip
tan)(i)として文献的に公知の化合物である。
【0004】
【化4】
【0005】数多くのスマトリプタン誘導体、例えば5
−インドリル置換基について様々に変化させた誘導体
が、マコール(Macor)によるWO9311106
号に、また3−インドリルアルキルアミノ置換基につい
て変化させた誘導体は、ノワコウスキー(Nowako
wski)によるWO9213856号に開示されてい
る。
【0006】ジアルキルアミノ部分をピペラジニル環に
することにより化合物(ii)を与える構造の変化が開
示されている。
【0007】
【化5】
【0008】式(ii)の化合物は公知であり、Arが
ピリジン環である場合はスミス(Smith)らに付与
された米国特許第4,954,502号に、任意に置換
されたフェニル環の場合は、ボッチャー(Bottch
er)らに付与されたカナダ特許明細書第2,059,
708号に、そしてピリミジニル環系の場合は、スミス
らに付与された欧州特許第0548813Aに開示され
ている。
【0009】式(iii)のヒドロピリジン関連の化合
物は合成されており、抗精神薬(フランス特許第245
8550号)、抗痴呆薬(ペリッガード(Perrig
aard)ら、WO9215303)及び耽溺治療薬
(ペリッガードら、WO9215302)として開示さ
れている。
【0010】
【化6】
【0011】少なくとも分子構造の点でより関連の深い
化合物は式(iv);
【0012】
【化7】
【0013】で示される化合物であり、この化合物は精
神病を治療するドーパミン様薬剤としてワイズ(Wis
e)らに付与された米国特許第5,124,332号、
及びカプラテ(Caprathe)らによるWO931
0092に開示されてをり、また大脳虚血治療剤として
マトソン(Mattson)らによるEPO−A056
0669に開示されている。
【0014】前記のいずれの参照も、単一に於いても、
或いは組み合わせに於いても本発明による新規な化合物
を包含するような特別な構造的組み合わせを記述したも
の、或いは示唆したものはなく、又偏頭痛の治療に特に
有用であるセロトニン様薬剤として使用することを記述
したもの、或いは示唆したものはない。
【0015】偏頭痛は、クラスター頭痛及びその病因が
血管に関連したものであると信じられているその他の頭
痛を包含する広い分類の中の一つである。これらの頭痛
はしばしば血管性頭痛として分類される。最近の頭痛及
びその治療の解説に関しては、Drug Evalua
tion,第6版、1986年、239−253頁、第
13章:“Drugs Used to Treat
Migraine and Other Headac
hes”米国医学会、W.B.Saunders社出
版、(フィラデルフィア市、ペンシルバニア州)を参照
されたい。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】しばしば不規則に起こ
る頭痛の挿間状態(episode)に多くのヒトは悩
まされるが、それは通常急性のものであり永く続くもの
ではない。この種の頭痛は普通アスピリン又はアセトア
ミノヘンのような緩和な鎮痛剤によって治癒される。そ
のような頭痛は全く普通のことであり、その痛さや煩わ
しさがヒトを無気力にしたり衰弱させたりすることは滅
多にない。しかし漫性の、繰り返して起こる血管性の頭
痛は、しばしば無気力にするほど痛みが激しいので患者
は医師の診療を受けなければならなくなる。
【0017】頭痛については、全ての人が認めている分
類形式はないが、本発明の目的である血管性頭痛は主に
偏頭痛、及びクラスター頭痛(群発性頭痛)を意味して
いる。偏頭痛は通常の、或いは古典的な分類による偏頭
痛、及び当業者であれば周知であろう偏頭痛様頭痛を包
含する。中毒血管性頭痛及び高血圧性頭痛、慢性の発作
性偏頭痛、及び筋収縮による頭痛、或いはこれらが合併
した又は混合した頭痛の下位分類は、血管関連性頭痛の
カテゴリーに入れられるものであり、本発明によって治
療可能なものである。頭痛の更なる分類が不確かである
ことにより、同じ下位分類の頭痛と診断された患者全て
が、必ずしも単一の治療法のみで有効であるとは限らな
いことを当業者はよく理解すべきである。
【0018】本発明は、アリールアルキルアミンの新規
なインドーリル−シクロアルカニル及びシクロアルケニ
ル誘導体、セロトニン様療法薬剤としてのそれらの使
用、特に頭痛の治療に於ける使用、及びそれらの医薬組
成物に関する。
【0019】
【課題を解決するための手段】
〔発明の説明〕本発明の使用の方法は、偏頭痛及びクラ
スター頭痛でよく知られた血管性、或いは血管関連性頭
痛を軽減することを意としている。この方法は、基本的
にはN−アルキル−N−シクロアルカニルアミン、又は
シクロアルケニルアミンの置換インドール−3−イル誘
導体、或いは薬理学的に許容されるそれらの塩及び/又
はそれらの溶媒和を、治療の必要なヒトに投与すること
を包含する。本方法による使用法としては、本発明の主
題のセロトニン様薬剤を含有する薬理学的な組成物を経
口投与、経鼻投与することが好ましい。
【0020】より広い観点からは、本発明は有用なセロ
トニン様活性をもつ式Iで特徴ずけられるシクロアルカ
ニル及びシクロアルケニルアミン類の置換インドール−
3−イル誘導体に関する;
【0021】
【化8】
【0022】式I中;Rは、COR;CONH
;CO;OH,NRCOR;NRSO
;SO;及びSONHRより選ばれた
置換基である。Arは、
【0023】
【化9】
【0024】である。Rは水素、及び低級アルキル基
であってもよい。Rは水素、低級アルキル基、及びフ
ェニル−低級アルキレン基であってもよい。Rは低級
アルキル基であり;そしてRは、水素、ハロゲン、及
び低級アルキルオキシ基であってもよい。
【0025】記号mは0、又は1であり;nは1から3
の整数であり;そしてpは0、又は1から4の整数であ
る。
【0026】最後に、実線及び点線は一重結合又は二重
結合のいずれかを表わしている。
【0027】更に、式Iの化合物はまた、その化合物の
薬理学的に許容されるすべての酸付加塩及び/又は溶媒
和を包含する。本発明は又、光学異性体及び幾何異性体
をも包含するものと考えるべきである。例えば、個々の
対掌体、対掌体の混合物、及び本発明の一連の化合物の
構造不整によるジアステレオマーをも包含する。それぞ
れの異性体の単離は、この分野の熟練者にはよく知られ
た多くの方法を適用することによって達成することが出
来る。
【0028】「低級アルキル基」なる語は、炭素原子1
〜4個を有する直鎖、及び分枝鎖炭素基の両者を意味す
る。これらの例としては、メチル基、エチル基、プロピ
ル基、イソプロピル基、1−ブチル基、1−メチルプロ
ピル基、2−メチルプロピル基である炭素鎖である。
「低級アルキルオキシ基」なる語は、炭素原子1〜4個
を有するアルキルオキシ基を意味する。例えば、メトキ
シ基、プロポキシ基などである。「低級アルキレン−フ
ェニル基」は、1〜4個の炭素より成るアルカニル結合
をもつフェナルキル基を意味する。ハロゲンは、フッ
素、塩素、臭素、又はヨウ素である。
【0029】好ましい化合物は、Rがカルボキシアミ
ド基であり;シクロアルカン及びシクロアンケル系がC
−環(即ちmが2)であり;Arがフェニル基であ
り;pが2の化合物である。Rが水素である化合物も
また好ましい化合物である。
【0030】本発明による薬理学的に許容しうる酸付加
塩は、そのカウンターイオンがその塩の毒性、及び薬理
学的に有意に影響するものではなく、式Iの塩基と薬理
学的に同等であるものである。それらは、通常医薬品と
して好ましい。例えばこれらの酸付加塩は水溶性がよ
く、吸湿性がなく、錠剤を製造する場合の圧縮性が良好
であり、医薬品として製剤する場合、他の有効成分との
適合性がよいという医薬製剤には望ましい物理学的性質
を備えている。これらの塩は、通常式Iの塩基を、適切
なものとして選んだ酸と、過剰の通常の不活性溶媒、例
えば水、エーテル、ベンゼン、メタノール、エタノー
ル、酢酸エチル、及びアセトニトリル中で接触させるこ
とにより普通に製造される。これらの塩は又、溶液から
の沈殿、溶媒での抽出、イオン交換樹脂よりの溶出、又
は保持などによって所望の化合物を分離することが出来
る条件で、式Iの一つの塩のアニオンを他のアニオンに
交換する為の複分解、又はイオン交換樹脂での処理によ
って製造することができる。式Iの化合物の塩形成の為
の薬理学的に許容しうる酸は、硫酸、リン酸、塩酸、臭
素酸、ヨウ素酸、クエン酸、酢酸、安息香酸、桂皮酸、
フマール酸、マンデル酸、硝酸、ムチン酸、イセチオン
酸、パルミチン酸などである。
【0031】式Iの化合物は、反応式1及び2に示した
一般合成工程を採用することにより製造することが出来
る。反応式Iに於いては、適宜に置換されたインドール
化合物(III)を、シクロアルカノン中間体(II)
と縮合させ、シクロアルケニル生成物IBとする。化合
物IBは還元してシクロアルカニル化合物IAとする。
【0032】反応式2は、シクロアルカノン中間体(I
I)の一般合成法を示している。適宜なシクロアルカン
ジオン−モノ−エチレンケタール(VI)とアミン化合
物(V)とをナトリウムトリアセトキシボロンヒドリド
を使用して還元アミノ化反応を行うと、アミン中間体式
IVaが得られる。所望であれば、化合物IVa及び適
宜なアルデヒドを用いて二回目の還元アミノ化反応を行
い、Rが低級アルキル基であるケタール−アミン中間
体IVbとする。酸性条件下でケタール基を除去すると
シクロアルカノン−アミン中間体(II)が高収量で得
られる。
【0033】
【化10】
【0034】
【化11】
【0035】反応式1及び2の反応、及びその応用は、
有機合成に習熟している熟練者にとってはよく知られた
事柄であり、また反応条件及び反応試薬が修飾できるこ
とは容易に理解される事柄である。熟練した合成化学者
は、特定した式Iの化合物、並びに、特に開示はしてい
ないが、本発明に包含される他の化合物を合成するに当
たって、これらの合成工程をどのように採用するかにつ
いては熟知しているものと考えられる。同じ化合物を、
少し異なった方法で合成する変形については、同業者に
とっては又明白なことである。より詳細に説明するため
に、代表的な合成例を以下の「実施例」の項で説明す
る。
【0036】式Iの化合物は、5−HT結合部位に強
力な親和性を示すことにより、セロトニン様神経伝達に
於ける機能不全に関連した障害に対して有効であろうこ
とが考えられる。そのような障害には、抑鬱症、不安
症、食欲不振、肥満症、薬物耽溺症、及び頭痛が包含さ
れる。特に本発明の一連の活性化合物は血管に起因した
頭痛の治療に対して特異な薬剤であることが思考され
る。
【0037】セロトニンは、偏頭痛の間セロトニン代謝
物の排泄の増加、続いて偏頭痛の発生、及び血小板中の
セロトニンの減少などの現象により偏頭痛の病態生理と
関連ずけられてきた。この後者の現象は、偏頭痛場合に
特異なものであり痛みやストレスによるものではない
(アンソニイ(Anthony)ら、“PrasmaS
erotonin in Migraine and
Stress”Arch.Neurol.1967年,
16巻:544−552頁)。更に重要なことには、レ
ゼルピンを筋肉内注射するとプラズマ中のセロトニンが
低下し、偏頭痛もち患者に典型的な偏頭痛を誘発する。
この誘発された頭痛は、セロトニンクレアチニン硫酸塩
をゆっくりI.V.投与することによって軽減すること
ができる。(キンバル(Kimball)ら、“Eff
ect of Serotonin in Migra
ine Patients”Neurology N.
Y.,1960年,10巻:107−111頁)。
【0038】セロトニンが偏頭痛の治療に効果的である
ことを示してきたが、偏頭痛に対するセロトニンの使用
は、その副作用、例えば不眠、嘔吐、目眩、呼吸昂進、
赤面、及び異常知覚などの副作用の為に制限されている
(ランス(Lance)ら、“The Control
of Cranial Arterries byH
umoral Mechanisms and Its
Relationto the Migraine
Syndorome”Headache,1967年,
7巻:93−102頁)。この様な理由により、他の作
用をまったく示すことなく偏頭痛を治療することが出来
るより特異なセロトニン薬剤が、非常に有用な抗頭痛治
療薬なのである。多大の研究の結果、セロトニン受容体
の5−HT1Dサブタイプに対して選択性を持つ化合物
が偏頭痛の治療に臨床的に効果があることが究明され
た。このような観点から、本発明の化合物は5−HT
1D部位に非常に強い親和性があり、又競合活性を示す
ものである。この興味深い式Iの化合物は、5−HT
1D部位に於けるそのIC50値は100nmol以下
である。より好ましい化合物の場合は、IC50値は1
0nmol以下である。
【0039】5−HT1D結合作用の評価は、ホイリン
グ(Heuring)及びペロウトカ(Peroutk
a)(J.Neurosci.,7巻(3号),198
7年,894−903頁)の方法を少し改良した方法を
用いて行った。本発明の化合物についてin vitr
o IC50(nmol)値の測定は、トリチル化した
セロトニンを用いて行った。
【0040】5−HT1D結合試験データに加えて、本
発明による化合物の、イヌの下肢の伏在静脈モデルでの
明らかに判別出来る収縮の能力は、更に血管性頭痛の治
療に有用であることを示唆している。本発明の好ましい
化合物は、セロトニンそれ自身と同等であるか、又はそ
れ以上であることを示している。本シリーズ中より化合
物を選択し、in vivoモデルで試験を行った。こ
の試験ではそれらの化合物は、麻酔したイヌの頸動脈の
血流の減少に効果を示した。以下に述べるこれらの化合
物についての薬理学的な試験は、本発明の化合物すべて
が有用な抗偏頭痛活性を示すものであることを示唆し
た。
【0041】本発明の他の観点は、偏頭痛患者に、式I
の化合物、又は薬理学的に許容し得るそれらの塩の療法
学的に有効な量を全身系で投与することを包含する治療
法を提供する。
【0042】式Iの化合物の投与法、及び投薬処方は、
対照化合物であるスマトリプタン(オックスフォード
(Oxford),英国特許第2,162,522A号
参照)に対する方法と同様な方法で行われるべきものと
考えられる。投与用量、及び投薬処方は、それぞれ注意
深く調整され、健全な、専門的な判断により、患者の年
齢、体重、状況、投与の経路及び疾病の性質、及び重篤
性が考慮されなければならないが、通常一日の投与量
は、非経口投与の場合は、0.05〜10mg/kg、
好ましくは0.1〜2mg/kgであり、経口投与の場
合は1〜50mg/kg、好ましくは5〜20mg/k
gであろう。これよりも少ない用量で十分な治療効果が
得られる場合もあり、又一方それらよりも多い用量が必
要な場合もある。全身的な投与とは、経口、鼻腔内、直
腸内及び非経口(例えば、筋肉内、静脈内、および皮
下)投与を意味する。一般的に、本発明の化合物は経口
で投与する場合には、より少ない量の鼻腔内、又は非経
口投与によって得られる効果と同じ効果を得るには、そ
れらよりはより多くの用量が必要であることが理解され
るであろう。好ましい臨床治療に従って、いかなる有害
な、また不都合な副作用を示すことなく、有効な抗偏頭
痛効果を発揮する濃度で投与することが好ましいことで
ある。
【0043】本発明の化合物は偏頭痛の治療を目的と
し、それぞれ単一の療法剤として又は他の療法剤との混
合剤として投与することが出来る。療法的にはそれら
は、式Iの化合物、又は薬理学的に許容されるそれらの
塩の抗偏頭痛剤としての十分な量、および薬理学的に許
容される担体を含有する医薬組成物として通常投与され
る。医薬組成物としては、投与単位あたり活性成分1〜
500mgを含有するものが好ましく、通常錠剤、ロゼ
ンジ剤、カプセル剤、散剤、水性又は油性分散剤、シロ
ップ剤、エリキシル剤、及び水溶液剤として調製され
る。
【0044】使用される医薬組成物の性質は、言うまで
もなく望ましい投与の経路に依存している。例えば、経
口投与としては錠剤、又はカプセル剤であり、結合剤
(例えば澱粉)及び湿潤剤(例えばラウリル硫酸ナトリ
ウム)の様な通常の賦形剤を含んでいてもよい。通常の
薬剤学的な担体と共に、式Iの化合物の溶液、又は分散
剤は、静脈注射用としての水性剤、又は筋肉内注射用と
しての油性分散剤の様に、鼻腔内用、及び非経口用組成
として使用される。
【0045】
【実施例】本発明を構成している化合物、それらの合成
法、及びそれらの生物学的作用は以下の実施例を理解す
ることによって明白なものとなるであろう。また以下の
実施例は、ただ本発明を説明する為のものであって、本
発明の領域又は範囲を限定するものではないことを理解
すべきである。以下の実施例に於いて、合成工程を説明
するのに用いられている温度は摂氏で表されている。融
点は補正されていない。核磁気共鳴(NMR)スペクト
ルは、標準物質であるテトラメチルシラン(TMS)に
対して百万分の一比で表す化学シフト(δ)で表されて
いる。HNMRスペクトル中の、それぞれの化学シフ
トでの面積は、分子中の特定の基の水素原子の数に対応
している。化学シフトの分裂は、幅広一重項(bs)、
一重項(s)、多重項(m)、六重項(hept)、四
重項(q)、三重項(t)、又は二重項で表す。省略記
号として、DMSO−d(重水素化ジメチルスルホキ
シド)、CDCl(重水素化クロロホルム)、及び他
の常用のものが用いられている。赤外線(IR)スペク
トルは、官能基が帰属できる値の吸収波数(cm−1
のみを示した。
【0046】分析薄層クロマトグラフィー(TLC)
は、0.25mmEMシリカゲル60F−254でコー
ティングしたガラスプレートを使用した。又、分離用フ
ラッシュクロマトグラフィーは、EMシリカゲル(36
−62μm)を使用した。すべての反応、抽出、クロマ
トグラフの溶媒は、試薬級のものを用い、さらに精製す
ることはしなかった。但しテトラヒドロフラン(TH
F)は、ナトリウム/ベンゾフェノンケチルより蒸留し
て得た。全ての無水条件での反応は、ガラス器具は、窒
素気流下、火炎で乾燥したものを用いて行った。
【0047】A. 中間体化合物の合成 式IIの化合物: 〔一般合成法〕シクロアルカンジオンモノエチレンケタ
ール化合物(VI)及びアミン化合物(V)のれぞれの
当量量をメチレンクロリド溶液中、窒素気流下、室温で
合わせた。反応溶媒の量は、化合物VI,及びVの25
gに対してCHCl400mLの量を用いた。ナト
リウムトリアセトキシボロヒドリド(アミン化合物1当
量につき1.25〜1.50当量)を少しずつ加え、沸
騰してふきこぼれないように注意した。TLC検定で出
発物質が消費されたことを示すまで反応溶液を攪拌し
た。それから反応溶液を氷水上で冷却し、3NNaOH
を加えて塩基性にした。層を分離し、水層はCHCl
(2回)で抽出した。有機層を集め、NaSO
乾燥し、濾過し、そして溶媒を減圧下留去した。粗生成
物IV(通常純粋である)は更に精製することなく加水
分解した。
【0048】反応式2に示した様に、中間体化合物IV
aを中間体化合物IVbに変換する別反応を行った。例
えば、RがEt、ArがPh、nが2、そしてpが2
である化合物IVaをメチレンクロリド中当量のアセト
アルデヒド、及び過剰のNaBH(OAc)と反応さ
せることにより99%の収率で中間体化合物IVbに変
換する事が出来た。
【0049】粗ケタール(IV)を50%HSO
(10mL/gケタール)に室温で溶解した。一当量
のTHFを加え、反応混合物を室温で、18時間攪拌し
た。この反応混合物を氷水浴上冷却し、烈しく攪拌しな
がら50%NaOHを加えて強い塩基性にした。上澄液
を傾瀉により分液ロートに移し、層を分離した。水層
は、塩が沈殿しないように温水を加えながら繰り返して
ジエチルエーテルで抽出(〜5回)した。合わせた有機
抽出液は、塩水で逆抽出し、有機層はMgSOで乾燥
し、濾過し、溶媒を減圧下留去した。粗生成物は減圧下
バルブからバルブへの蒸留により精製した(表1参
照)。
【0050】
【表1】
【0051】式IIIの化合物:多くの5位置換インド
ール化合物は既知化合物であり,文献記載の方法によっ
て市販のインドール化合物から容易に合成することが出
来る。しかし、5位置換インドール化合物の中には通常
の方法では非常に合成の困難なものも存在する。式II
Iで示される5位置換インドール化合物の多くは新規な
パラジュウム〔O〕縮合法により便宜に合成することが
出来た。
【0052】この方法は以下に示す実施例によって例示
する。 実施例13 5−〔(メチルスルホニル)メチル〕−1
H−インドール:
【0053】
【化12】
【0054】1) 2−ヨード−4−〔(メチルスルホ
ニル)メチル〕ベンゼンアミン(1) 方法A:4−〔(メチルスルホニル)メチル〕ベンゼン
アミン(10.0g,0.054mol)をHOAc
(150mL)に溶解し、続いて水(20mL)を加え
た。ヨードモノクロリド(ICl,9.65g,0.0
595mol)をHOAc(15mL)に溶解し、そし
て上記の混合物中に室温で15分で滴下した。この混合
物を90°Cで5分加熱し、それから室温で1時間冷却
した。ナトリウムビスルフィトの飽和水溶液(15m
L)を攪拌しながら加えた。減圧下溶媒を濃縮した。残
渣をCHClに溶解し、ブライン及び水で洗った。
有機層をNaSOで乾燥し、減圧下濃縮した。残渣
をシリカゲルクロマトグラフ(10−100%EtOA
c,ヘキサン中,グラヂエント)により精製し、生成物
(1)(7.23g,43%)を褐色油状物質として得
た。このものは放置すると結晶化した。
【0055】方法B:4−〔(メチルスルホニル)メチ
ル〕ベンゼンアミン(3.74g,0.0202mo
l)をCHCN(80mL)に溶解し、ヨードモノク
ロリド(3.45g,0.0212mol)のCH
N(10mL)溶液を室温で15分で滴下した。この混
合物を穏やかに加熱し、それから室温で1時間攪拌し
た。減圧下溶媒を留去した。残渣をEtOAcに溶解
し、NaCO飽和水溶液(50mL)、ナトリウム
ビスルフィト飽和水溶液(10mL)より成る溶液で洗
浄し、続いて水で洗った。有機層はMgSOで乾燥
し、濾過し、減圧下濃縮して粗生成物(1)を得た。E
tOAcで研磨し、CHCNより再結晶して生成物
(3.50g,55.7%)を得た。
【0056】2) 5−〔(メチルスルホニル)メチ
ル〕−2−(トリメチルシリル)−1H−インドール
(2) 1,2−ジメトキシエタン(DME,70mL)の溶液
に、2−ヨード−4−〔(メチルスルホニル)メチル〕
ベンゼンアミン(1)(1.9g,0.0061mo
l)、ビス(トリメチルシリル)アセチレン(1.56
g,0.00915mol)、テトラキストリフェニル
ホスフィンPd(0)(0.705g,0.00061
mol)、及びNaCOの飽和水溶液(5mL)を
加えた。この反応溶液を48時間加熱還流した。減圧下
溶媒を留去し、そして残渣をEtOAcに溶解し、ブラ
インで洗浄した。有機層はMgSOで乾燥し、そし濃
縮し、粗生成物を得た。シリカゲルクロマトグラフ(2
0−100%EtOAc、ヘキサン中、勾配溶出、続い
て5−10%MeOH、EtOAc中、勾配溶出)を行
い、生成物(2)(1.42g,83%)を褐色油状物
質として得た。
【0057】3) 5−〔(メチルスルホニル)メチ
ル〕−1H−インドール(3) 5−〔(メチルスルホニル)メチル〕−2−(トリメチ
ルシリル)−1H−インドール(2)(1.5g,0.
00534mol)をCHCl(70ml)に溶解
した。トリフルオロ酢酸(2mL)を加え、そしてこの
混合物を室温で2時間攪拌した。溶媒を減圧下留去し、
残渣をEtOAcに溶解し、飽和NaHCO水溶液で
洗い、続いてブラインで洗った。有機相はMgSO
乾燥し、濾過し、減圧下濃縮した。濃縮物をシリカゲル
クロマトグラフ(50−100%EtOAc、グラジエ
ント、ヘキサン中)にかけ、生成物(0.57g,51
%)を褐色油状物質として得た。
【0058】実施例14 5−〔〔(メチルアミノ)ス
ルホニル〕メチル〕−1H−インドール:
【0059】
【化13】
【0060】(1) 5−〔〔(メチルアミノ)スルホ
ニル〕メチル〕−2−(トリメチルシリル)−1H−イ
ンドール(4) 4−アミノ−3−ヨード−N−メチルベンゼンメタンス
ルホンアミド(1.63g,0.005mol),ビス
(トリメチルシリル)アセチレン(1.28g,0.0
075mol)、及びテトラキストリフェニルホスフィ
ンPd(O)(0.578g,0.0005mol)を
DMF(50mL)に溶解し、続いて飽和NaCO
水溶液(5mL)を加えた。この混合物を48時間加熱
還流した。溶媒を減圧下留去した。残渣をEtOAcに
溶解し、ブラインで洗浄した。有機層をNaSO
乾燥し、濾過し、そして減圧下濃縮した。残渣をシリカ
ゲルクロマトグラフ(10−100%EtOAc、グラ
ジエント、ヘキサン中)にかけ生成物(4)(1.08
g,76.8%)を得た。
【0061】(2) 5−〔〔(メチルアミノ)スルホ
ニル〕メチル〕−1H−インドール(5) 5−〔〔(メチルアミノ)スルホニル〕メチル〕−2−
(トリメチルシリル)−1H−インドール(4)(1.
0g,0.00356mol)をCHCN(40m
L)に溶解した。濃フッ化水素酸(HF,1mL)を加
え、そしてこの混合物を室温で3時間攪拌した。有機相
は連続してNaHCO飽和水溶液、ブラインで抽出
し、MgSOで乾燥し、濾過し、そして減圧下濃縮し
た。残渣をシリカゲルクロマトグラフ(10−100%
EtOAc、グラジエント、ヘキサン中)にかけ生成物
(5)(0.52g,65.2%)を得た。
【0062】実施例15 N−メチル−1H−インドー
ル−5−アセトアミド:
【0063】
【化14】
【0064】(1) 4−アミノ−N−メチルベンゼン
アセトアミド(6) 4−ニトロベンゼン酢酸(16.6g,0.0916m
ol)をTHF(200mL)に溶解し、カルボニルジ
イミダゾール(CDI,15.6g,0.0963mo
l)を加えた。炭酸ガスがすぐに発生し、反応混合物を
室温で30分攪拌した。それからメチルアミンガスをリ
トマス試験紙で明らかに塩基性を示すまで吹き込んだ。
減圧下THFを留去し、それから水(70mL)を加え
た。固体を濾過して集め、パラジュウム炭素(10%,
3g)の入ったパールの反応瓶に移した。EtOH(2
00mL)及び1NHCl(50mL)の溶液を加え、
この混合物を60psiで4時間水素化した。反応混合
物を濾過し、減圧下濃縮し、そして残渣は、NaSO
飽和水溶液で塩基性にした。混合物の水溶液はEtO
Acで抽出した。合わせた有機層はブラインで洗浄し、
MgSOで乾燥し、濾過し、そして減圧下濃縮して生
成物(6)(10.0g,66.6%)を得た。このも
のはNMR分析で純粋であった。
【0065】(2) 4−アミノ−3−ヨード−N−メ
チルベンゼンアセタミド(7) 4−アミノ−N−メチルベンゼンアセトアミド(6)
(6.56g,0.04mol)をCHCN(200
mL)に溶解し、そしてICl(7.14g,CH
N中、0.044mol)を激しく攪拌しながら滴下し
て加えた。3時間室温で攪拌した後、NaCO飽和
水溶液(50mL)を加え、そして反応混合物は減圧下
濃縮した。残渣をEtOAcに溶解し、NaCO
和水溶液で抽出した。有機相はMgSOで乾燥し、濾
過し、減圧下濃縮した。この濃縮物をCHCl/E
tOAcで研磨し、そしてEtOで洗浄することによ
り生成物(7)(7.38g,63.6%)を単離し
た。この物質はNMR分析により純粋であった。
【0066】(3) N−メチル−2−(トリメチルシ
リル)−1H−インドール−5−アセトアミド(8) 4−アミノ−3−ヨード−N−メチルベンゼンアセタミ
ド(7)(7.26g,0.025mol),ビス(ト
リメチルシリル)アセチレン(8.52g,0.05m
ol),及びテトラキスフェニルホスフィンPd(O)
(2.89g,0.00025mol)をCHCN
(400mL)に溶解し、続いて飽和NaHCO水溶
液(30mL)を加えた。この混合物を24時間加熱還
流した。溶媒を減圧下留去し、そして残渣をEtOAc
に溶解した。有機相はブラインで抽出し、MgSO
乾燥し、濾過し、減圧下濃縮した。濃縮物をシリカゲル
クロマトグラフ(50−100%EtOAc、グラジエ
ント、ヘキサン中)にかけ、生成物(8)(2.52
g,38.8%)を黄色の粘稠な油状物質として得た。
【0067】(4) N−メチル−1H−インドール−
5−アセトアミド(9) N−メチル−2−(トリメチルシリル)−1H−インド
ール−5−アセトアミド(8)(2.5g,0.009
61mol)をCHCN(50mL),及びHF
(1.9g,50%水溶液,0.048mol)に溶解
した。この混合物を室温にて1.5時間攪拌した。溶媒
を減圧下留去し、そして残渣をEtOAcに溶解した。
有機相は飽和NaHCO水溶液及びブラインで抽出
し、MgSOで乾燥し、濾過し、減圧下濃縮した。濃
縮物をシリカゲルクロマトグラフ(10−100%Et
OAc、グラジエント、ヘキサン中)にかけ、生成物
(0.86g,47.6%)を得た。
【0068】実施例16 第二級インドール−5−カル
ボキシアミド(11)の一般合成法:
【0069】
【化15】
【0070】(A) 5−ブロモ−1−トリ(イソプロ
ピル)シリルインドール(10) 水素化ナトリウム(3.5g)をDMF(50mL)中
で攪拌し、氷水浴中で冷却した。5−ブロモインドール
(23.5g,)及びTIPS−クロリド(28mL)
のDMF(50mL)溶液をNaH懸濁液中に攪拌しな
がら滴下した。反応混合物をゆっくり室温に温めながら
一夜攪拌した。水を加えて反応を止め、層を分液ロート
で分離した。水層はEtO(2回)で抽出し、有機層
を合し、ブラインで洗った。有機溶液はMgSOで乾
燥し、濾過し、そして溶媒は減圧下留去した。生成物
は、5%EtO/ヘキサンを溶離剤とするフラッシュ
クロマトグラフで精製し、29g(69%)の生成物
(10)を得た。
【0071】(B) 5−ブロモ−1−トリ(イソプロ
ピル)シリルインドール(10)(1当量)に、−70
°Cでt−ブチルリチウム(1.2当量)を加えた。反
応溶液を15分攪拌し、そしてイソシアネート(1.5
当量)を素早く加えた。反応溶液をゆっくり室温までに
温めながら一夜攪拌した。水を加えて反応を中止し、分
液ロートに移して分液した。水層はEtO(2回)で
抽出し、合した有機フラクションはブラインで洗った。
有機溶液はMgSOで乾燥し、濾過し、減圧下溶媒を
留去した。粗反応残渣をEtOH(0.1−0.2M)
に溶解し、そして過剰のKFを加えた。この不均一な反
応溶液を4時間加熱還流し、それから減圧下EtOHを
留去した。反応残渣をEtOAc及びHOの間で分配
した。層を分離し、水層はEtOAc(2回)で抽出し
た。有機相はMgSOで乾燥し、溶媒は減圧下留去し
た。得られた残渣をEtOAc/ヘキサンを溶離剤とし
たフラッシュクロマトグラフによる精製により、所望の
インドールカルボキシアミド(11)を得た。
【0072】化合物(I)の合成: インドール化合物(III)とシクロアルカノン(I
I)の一般縮合法 インドール化合物(III;1.0当量)及びシクロア
ルカノン化合物(II;1.0から2.0当量)をN
気流下アルコール中、好ましくはエタノール(20mL
/g,インドール化合物II)中で攪拌する。ピロリジ
ン(2.5当量)を加え、反応溶液をTLCで反応の完
了を確かめながら18〜48時間加熱還流する。式Iの
化合物は、反応出発物質と比べてUV光線で蛍光を発す
るのでTLCで確認し易い。分解物は、暗青色のスポッ
ト(蛍光を発しない)で現れる。
【0073】溶媒と過剰のピロリジンを留去することに
より反応は完了する。得られた油状物質は、0.2%N
OHを加えたCHCl中の2〜10%メタノー
ルの勾配溶離剤を用いた勾配フラッシュクロマトグラフ
ィにより精製する。精製した塩基化合物は通常の塩生成
法で酸の塩化合物に変換することが出来る。この工程は
いくつかの実施例によって更に詳しく説明する。
【0074】実施例17 N−メチル−3−〔〔4−
(2−フェニルエチル)アミノ〕−1−シクロヘキセン
−1−イル〕−1H−インドール−5−アセトアミド:
N−メチル−1H−インドール−5−アセトアミド
(0.86g,0.00457mol)、4−〔(2−
フェニルエチル)アミノ〕シクロヘキサノン(1.49
g,0.00686mol),及びピロリジン(3m
L)をEtOH(10mL)に溶解し、24時間加熱還
流した。溶媒は減圧下除去した。シリカゲルクロマトグ
ラフ(ヘキサン中10〜100%EtOAc勾配濃度で
溶出、続いてEtOAc中10〜20%MeOH勾配濃
度で溶出)により精製して生成物(0.29g,16.
3%)を得た。この物質をMeOH中のフマル酸で処理
してフマル酸塩を得、このものをEtOH/EtOAc
より再結晶した。0.2g(58.3%)。 mp:225−227°C. 元素分析:C2529O・0.5C; 計算値:C,70.78;H,7.13;N,9.17 実測値:C,70.72;H,7.07;N,8.96
【0075】実施例18 5−アセチル−3−〔〔4−
〔(2−フェニルエチル)アミノ〕−1−シクロヘキセ
ン−1−イル〕−1H−インドール:5−アセチル−1
H−インドール(ケミカルアブストラクト(CA)54
巻,12098記載の方法に従って合成,3.18
g,0.02mol)、4−〔(2−フェニルエチル)
アミノ〕シクロヘキサノン(5.2g,0.024mo
l)、及びピロリジン(5mL)をEtOH(30m
L)に溶解し、48時間加熱還流した。溶媒を減圧下留
去した。残渣をシリカゲルクロマトグラフ(20〜10
0%ヘキサン中EtOAc勾配濃度、続いて5〜20%
EtOAc中MeOH勾配濃度で溶出)にかけ、生成物
(6.93g,96%)を得た。 この物質をMeOH
中のフマル酸で処理してフマル酸塩を得、このものをM
eOH/EtOAcより再結晶した。2.6g(30.
5%)。 mp:266−269°C 元素分析:C2426O・0.7C; 計算値:C,73.25;H,6.84;N,6.37 実測値:C,73.20;H,6.60;N,6.37
【0076】実施例19 3−〔〔4−(2−フェニル
エチル)アミノ〕−1−シクロヘキセン−1−イル〕−
1H−インドール−5−カルボン酸メチルエステル:メ
チル1H−インドール−5−カルボキシレート(ポンテ
ィセロ(Ponticello),及びバルドウイン
(Baldwin),J.Org.Chem.,197
9年,44巻,(22号),4001頁、記載の方法に
より合成;1.75g,0.01mol)、4−〔(2
−フェニルエチル)アミノ〕シクロヘキサノン(2.6
g,0.012mol)、及びピロリジン(5mL)を
EtOH(20mL)に溶解し、24時間加熱還流し
た。溶媒を減圧下留去した。残渣をシリカゲルクロマト
グラフ(50〜100%ヘキサン中EtOAc勾配濃
度、続いて5〜20%EtOAc中MeOH勾配濃度で
溶出)にかけ、生成物(2.36g,63%)を得た。
この物質1.5gをMeOH中のフマル酸で処理して
フマル酸塩を得、このものをEtOH/EtOAcより
再結晶した。0.47g(25.7%)。 mp:232−235°C 元素分析:C2426・0.7C 計算値:C,70.63;H,6.37;N,6.15 実測値:C,70.63;H,6.74;N,6.03
【0077】実施例20 3−〔〔4−(2−フェニル
エチル)アミノ〕−1−シクロヘキセン−1−イル〕−
1H−インドール−5−アセトアミド:1H−インドー
ル−5−アセトアミド(前記のN−メチル−1H−イン
ドール−5−アセトアミドの合成と同様な方法により、
4−ニトロベンゼンアミン、及びメチルアミンより合成
した;0.63g,0.0036mol)、4−〔(2
−フェニルエチル)アミノ〕シクロヘキサノン(1.1
7g,0.0054mol)、及びピロリジン(4m
L)をEtOH(10mL)に溶解し、48時間加熱還
流した。濃縮物をシリカゲルクロマトグラフ(CH
:MeOH:NHOH=95:4.5:0.5,
続いてCHCl:MeOH:NHOH=90:
9:1で溶出)に付し生成物1.01g(75%)を得
た。この物質をMeOH中のフマル酸で処理してフマル
酸塩を得、このものをMeOH/EtOAcより再結晶
した。0.9g(75.4%)。 mp:207−210°C 元素分析:C242730・0.5C; 計算値:C,70.89;H,6.86;N,9.54 実測値:C,70.61;H,6.71;N,9.29
【0078】更なる式Iの化合物の合成実施例は表2に
示す。
【0079】
【表2】
【0080】上記の合成されたシクロアルケニル化合物
(IB)は、いずれも通常の水素化の方法で容易にシク
ロアルカニル化合物(IA)に変換することが出来る。
IA化合物は、シス及びトランス異性体として存在す
る。
【0081】実施例35 シス及びトランス−3−〔4
−(N−(2−フェニルエチル)アミノ)シクロヘキサ
ニル〕−1H−インドール−5−カルボキシアミド:3
−〔4−〔N−(2−フェニルエチル)アミノ〕シクロ
ヘキセン−1−イル〕−1H−インドール−5−カルボ
キシアミド(IB,2.57g)をエタノール60mL
に溶解した。パラジウム炭素(1g)をこの溶液に加
え、パールの装置で水素圧50−55psiで、化合物
IBが消費されるまで(TLCで監視)振盪した。更な
るPd/Cが反応を完結する為に必要な場合もある。反
応溶液をセライトを通して濾過し、風乾し、CHCl
中2から4%のMeOHを含む溶離剤(0.2%のN
OHを含む)を用いた勾配クロマトグラフにかけ
た。二つの異性体は、化合物A(高Rf値)、及び化合
物B(低Rf値)として集めた。異性体A(668m
g)をヘミフマル酸塩に変換し、そしてEtOHより再
結晶した;3−〔4−シス−(N−(2−フェニルエチ
ル)アミノ)シクロヘキサン−1−イル〕−1H−イン
ドール−5−カルボキシアミド ヘミフマル酸塩エタノ
ール溶媒和; mp:>230°C H NMR(メタノールーd)δ8.22(d,J
=1.3Hz,1H),7.65(dd,J=8.6,
1.7Hz,1H),7.39−7.22(m,7
H),6.68(s,1H),3.60(q,J=7.
0Hz,0.7H),3.22(m,3H),2.99
(m,2H),2.10(m,2H),1.95(m,
6H),1.17(t,J=7.0Hz,1H) IR(KBr):1660,1570,1375cm
−1 質量分析:〔M+H〕362 元素分析:C2327O・0.5C
0.3CO; 計算値:C,70.96;H,7.16;N,9.70 実測値:C,70.90;H,7.28;N,9.65
【0082】異性体B(791mg)をヘミフマル酸塩
に変換し、そしてEtOHより再結晶した;3−〔4−
トランス−(N−(2−フェニルエチル)アミノ)シク
ロヘキサン−1−イル〕−1H−インドール−5−カル
ボキシアミド ヘミフマル酸塩水和物; mp:>230°C H NMR(メタノール−d)δ8.13(d,J
=1.2Hz,1H),7.57(dd,J=8.6,
1.7Hz,1H),7.30−7.15(m,6
H),7.04(s,1H),6.48(s,1H),
3.10(m,2H),2.88(m,2H),2.4
9(m,2H),2.12(m,4H),1.52
(m,4H) IR(KBr):1660,1575,1375cm
−1 質量分析:〔M+H〕362 元素分析:C2327O・0.5C
0.8HO; 計算値:C,69.20;H,7.11;N,9.6
8;HO,3.32 実測値:C,69.51;H,6.68;N,9.6
3;HO,3.52更にA及びBの混合物を645m
g(25%)が得られた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07D 403/12 209 (72)発明者 ジョナス エイ ゲイリス アメリカ合衆国コネチカット州 サウシン グトン シシオ ロード 153 (72)発明者 ロナルド ジェイ マットソン アメリカ合衆国コネチカット州 メリデン スミスフィールド アベニュー 65 (72)発明者 チャールズ ピー スローアン アメリカ合衆国コネチカット州 ウォーリ ンフォードワード ストリート 419

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式I 【化1】 (式中、Arは、 【化2】 であり;Rは、COR,CONHR,CO
    ,OH,NRCOR,NR SO,SO,及びSONHRより選ば
    れた置換基であり;Rは、水素、及び低級アルキル基
    であり;Rは、水素、低級アルキル基、及びフェニル
    −低級アルキレン基であり;Rは、低級アルキル基で
    あり;Rは、水素であり;mは、0、又は1であり;
    nは、1から3の整数であり;pは、0、又は1から4
    の整数であり;そして実線及び点線は、一重結合又は二
    重結合のいずれかを表す)で示される化合物又は薬理学
    的に許容されるそれらの酸付加塩。
  2. 【請求項2】 RがCONHRである請求項1記載
    の化合物。
  3. 【請求項3】 nが2である請求項1記載の化合物。
  4. 【請求項4】 Arが 【化3】 である請求項1記載の化合物。
  5. 【請求項5】 3−〔4−〔N−(2−フェニルエチ
    ル)アミノ〕シクロヘキセン−1−イル〕−1H−イン
    ドール−5−アセトアミド;3−〔4−〔N−(2−フ
    ェニルアミノ)シクロヘキセン−1−イル〕−1H−イ
    ンドール−5−カルボキシアミド;3−〔4−〔N−
    (4−フルオロフェニル)アミノ〕シクロヘキセン−1
    −イル〕−1H−インドール−5−カルボキシアミド;
    3−〔4−〔N−(2−フェニルメチル)アミノ〕シク
    ロヘキセン−1−イル〕−1H−インド−ルー5−カル
    ボキシアミド;3−〔4−〔N−(2−フェニルエチ
    ル)アミノ〕シクロヘキセン−1−イル〕−1H−イン
    ドール−5−カルボキシアミド;N−メチル−3−〔4
    −〔N−(2−フェニルエチル)アミノ〕シクロヘキセ
    ン−1−イル〕−1H−インドール−5−カルボキシア
    ミド;N−エチル−3−〔4−〔N−(2−フェニルエ
    チル)アミノ〕シクロヘキセン−1−イル〕−1H−イ
    ンドール−5−カルボキシアミド;N−フェニル−3−
    〔4−〔N−(2−フェニルエチル)アミノ〕シクロヘ
    キセン−1−イル〕−1H−インドール−5−カルボキ
    シアミド;3−〔4−〔N−〔2−(2−フルオロフェ
    ニル)エチル〕アミノ〕シクロヘキセン−1−イル〕−
    1H−インドール−5−カルボキシアミド;3−〔4−
    〔N−〔2−(4−フルオロフェニル)エチル〕アミ
    ノ〕シクロヘキセン−1−イル〕−1H−インドール−
    5−カルボキシアミド;3−〔4−〔N−〔2−(2−
    メトキシフェニル)エチル〕アミノ〕シクロヘキセン−
    1−イル〕−1H−インドール−5−カルボキシアミ
    ド;3−〔4−〔N−〔2−(4−メトキシフェニル)
    エチル〕アミノ〕シクロヘキセン−1−イル〕−1H−
    インドール−5−カルボキシアミド;3−〔4−〔N−
    〔2−(ピリジン−2−イル)エチル〕アミノ〕シクロ
    ヘキセン−1−イル〕−1H−インドール−5−カルボ
    キシアミド;3−〔4−〔N−〔2−(ピリジン−3−
    イル)エチル〕アミノ〕シクロヘキセン−1−イル〕−
    1H−インドール−5−カルボキシアミド;3−〔4−
    〔N−(3−(フェニルプロピル)アミノ〕シクロヘキ
    セン−1−イル〕−1H−インドール−5−カルボキシ
    アミド;N−メチル−3−〔4−〔N−(2−フェニル
    エチル)アミノ〕シクロヘキセン−1−イル〕−1H−
    インドール−5−アセトアミド;より成る群より選ばれ
    た請求項2記載の化合物。
  6. 【請求項6】 5−アセチル−3−〔4−〔N−(2−
    フェニルエチル)アミノ〕シクロヘキセン−1−イル〕
    −1H−インドール、及び5−カルボキシメチル−3−
    〔4−〔N−(2−フェニルエチル)アミノ〕シクロヘ
    キセン−1−イル〕−1H−インドールより成る群より
    選ばれた請求項1記載の化合物。
  7. 【請求項7】 3−〔4−〔N−(2−フェニルエチ
    ル)アミノ〕シクロヘキセン−1−イル〕−1H−イン
    ドール−5−カルボキシアミドである請求項5記載の化
    合物。
  8. 【請求項8】 血管性頭痛の治療の為に全身性投与とし
    て適宜な投与形態であり、1mgから500mgの請求
    項1記載の化合物及び薬理学的に許容される担体より成
    る医薬組成物。
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