JPH07205109A - 化粧木質板 - Google Patents
化粧木質板Info
- Publication number
- JPH07205109A JPH07205109A JP546894A JP546894A JPH07205109A JP H07205109 A JPH07205109 A JP H07205109A JP 546894 A JP546894 A JP 546894A JP 546894 A JP546894 A JP 546894A JP H07205109 A JPH07205109 A JP H07205109A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- particles
- decorative
- coating film
- coupling agent
- treated
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Finished Plywoods (AREA)
- Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
Abstract
た化粧木質板の提供。 【構成】 木質化粧基材1の表面に合成樹脂塗料からな
る透明または半透明塗膜が一層以上形成されてなる化粧
木質板において、少なくとも最上層の塗膜2にカップリ
ング剤により処理が施された無機質粒子5が混入されて
なる化粧木質板。 【効果】 屋内外の床材等として使用されても長期間美
しい外観を保つことができる。
Description
装材等として用いられる化粧木質板に関し、少なくとも
最上層の塗膜にカップリング剤により処理が施された無
機質粒子を混入することによって、表面に擦傷がつきに
くくしたものである。
材の表面に透明または半透明合成樹脂塗料からなる塗膜
を一層以上形成し、最上層の塗膜にα−アルミナ(Al
2O3)粒子を添加することによって、耐摩耗性を向上さ
せたものが知られている(特公昭49−19849号公
報)。
化粧木質板においては、α−アルミナ粒子とこれら粒子
が添加される合成樹脂塗料との接着性が不十分であるた
め、塗膜を硬い物で擦ると、白く傷つき、外観不良とな
る。また、α−アルミナ粒子の添加量が多いと、得られ
る塗膜が白濁して透明度が低下し、木質化粧基材の模様
が視認しにくくなってしまう。また、α−アルミナ粒子
は密度が大きいため、塗装中に沈澱し易く、このため得
られる塗膜中のα−アルミナ粒子の分散状態が不均一と
なり、安定した塗膜性能が得られないという欠点があっ
た。本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、耐擦
傷性、透明度が優れ、塗膜性能が安定した化粧木質板を
得ることにある。
板は、木質化粧基材の表面に合成樹脂塗料からなる透明
または半透明塗膜が一層以上形成されてなる化粧木質板
において、少なくとも最上層の塗膜にカップリング剤に
より処理が施された無機質粒子が混入されていることを
特徴とする。また、請求項2記載の上記化粧木質板は、
上記請求項1記載の化粧木質板において、最下層の塗膜
と木質化粧基材との間に加飾層が形成されていることを
特徴とする。
上層の塗膜にカップリング剤により処理が施された無機
質粒子を混入することにより、カップリング剤が無機質
粒子とこの無機質粒子が混入される合成樹脂塗料のポリ
マーとの双方と反応または相互作用し、無機質粒子と合
成樹脂塗料とを強固に接着するので、塗膜が硬い物で擦
られても塗膜が破壊されにくく、白い傷がつきにくい。
また、合成樹脂塗料への分散性が向上するので、得られ
る塗膜中の無機質粒子の分散状態が均一となり易い。
2粒子を用いると、該結晶性SiO2粒子は透明性が優れ
ているので、同量のα−アルミナ粒子を合成樹脂塗料に
混入した場合に比べて、塗膜が白濁しにくく透明度が向
上する。また、結晶性SiO2の比重は2.65〜2.
66であり、Al2O3の比重3.99と比べて小さいこ
とから、塗装中の沈澱が少なり、さらにこの結晶性Si
O2粒子がカップリング剤により処理されると、合成樹
脂塗料への分散性が向上するので、得られる塗膜中の結
晶性SiO2粒子の分散状態がより均一となり易い。
本発明の化粧木質板の一例を示したものであり、図中符
号1は木質化粧基材である。木質化粧基材1としては、
アメリカンウォールナット、メープル、クス、サペリ、
マホガニー、チーク、ローズ、ブナなどの天然木突板、
人工突板などの化粧単板、木目印刷紙、樹脂含浸化粧
紙、単色化粧紙などや、これらを貼り付けた化粧合板
や、これらを任意の色調に着色したものあるいは下地調
製を施したものなどが用いられる。
料からなる透明または半透明塗膜が一層以上(図面では
三層)形成されている。ここでの合成樹脂塗料として
は、ウレタンアクリレート樹脂などの紫外線硬化型樹脂
液、ポリウレタン樹脂液、アミノアルキッド樹脂液、ポ
リエステル樹脂液、アクリル樹脂液、ビニル樹脂液、イ
ソシアネート樹脂液等が用いられる。ここで最上層の塗
膜を上塗膜2、この上塗膜2の下層の塗膜を中塗膜3、
この中塗膜3の下層の塗膜を4とする。
れた無機質粒子(以下、処理無機質粒子と略記する。)
5が混入されている。ここでの無機質粒子としては、結
晶性SiO2粒子、炭化珪素粒子、硼砂粒子、炭化ホウ
素粒子、α−アルミナなどの酸化アルミニウム、ムライ
ト、トパーズ、シリマナイトが用いられるが、得られる
塗膜の透明性や粒子の分散性の点から特に結晶性SiO
2粒子が好ましい。また、無機質粒子の粒径は5μm以
上70μm以下、好ましくは10〜50μmが好適であ
る。粒径が5μm未満であると、耐擦傷性が不十分とな
り、一方70μmを超えると無機質粒子が混入された塗
膜が平滑に仕上がらない恐れがあるからである。
形成するために用いる合成樹脂塗料や無機質粒子に応じ
て、γ−メタアクリロキシプロピルトリメトキシシラ
ン、N−β(アミノエチル)γ−アミノプロピルトリメ
トキシシラン、γ−アミノプロピルトリエトキシランな
どのシランカップリング剤、テトラ(2,2−ジアリル
オキシメチル−1ブチル)ビス(ジ−トリデシル)ホス
ファイトチタネートなどのチタネート系カップリング
剤、アセトアルコキシアルミニウムジイソプロピレート
などのアルミニウム系カップリング剤およびジルコアル
ミネート系カップリング剤のうちから一種が適宜選択さ
れて用いられる。上記シランカップリング剤は、分子中
に2個以上の異った反応基を有しているため、無機質粒
子として特に結晶性SiO2粒子を用いる場合、一方の
反応基は結晶性SiO2粒子表面と反応し、他方の反応
基は結晶性SiO2粒子が混入される合成樹脂塗料のポ
リマーと反応し、結晶性SiO2粒子と合成樹脂塗料と
を結合することができる。また、上記ジルコアルミネー
ト系カップリング剤は、活性基の化学修飾により無機質
粒子間の相互作用を低下させるので、均一分散をもたら
すことができる。
機質粒子5が混入される塗膜をなす合成樹脂塗料の不揮
発分に対して5重量%以上50重量%以下、好ましくは
5重量%以上15重量%以下が好適である。混入量が5
重量%未満であると耐擦傷性が不十分となり、一方50
重量%を超えると得られる塗膜の耐擦傷性、透明性、平
滑性が不十分となる恐れがあるからである。
性をより向上させるために無機質粒子6が混入されてお
り、この無機質粒子は上述のカップリング剤により処理
されたものであっても無処理のものであってもよいが、
その粒径が5μm以上20μm以下のものが好ましく、
また混入量は該無機質粒子6が混入される合成樹脂塗料
の不揮発分に対して10重量%以上50重量%以下が好
ましい。粒径が5μm未満であると、耐擦傷性をより向
上させる効果がそれ程期待できず、一方20μmを超え
ると上塗膜2が平滑に仕上がらない恐れがあるからであ
る。混入量が10重量%未満であると耐擦傷性をより向
上させる効果がそれ程期待できず、一方50重量%を超
えると得られる塗膜の透明性が不十分となる恐れがある
からである。
いて説明する。まず、容器内に満たされた水に上述の無
機質粒子を混入した後、上述のカップリング剤を混入混
合し、ついでこの容器ごとオーブンに入れ水分を乾燥さ
せたのち上記無機質粒子を水洗し、さらにこの無機質粒
子を乾燥させ、処理無機質粒子5を作製しておく。つい
で、上述の木質化粧基材1の表面に上述の無機質粒子6
が所定割合混入された合成樹脂塗料を10〜40g/m
2塗布後、硬化させ、下塗膜4を形成する。ついで、こ
の下塗膜4の表面に上述の無機質粒子6が所定割合混入
された合成樹脂塗料を40〜160g/m2塗布後、硬
化させ、中塗膜3を形成する。ついで、この中塗膜3の
表面に先に作製した処理無機質粒子5が所定割合混入さ
れた合成樹脂塗料を40〜160g/m2塗布後、硬化
させ、最上層となる上塗膜2を形成すると目的とする化
粧木質板が得られる。ここでの合成樹脂塗料の塗布方法
としては、周知の刷毛塗、ロールコータ塗装、フローコ
ーター塗装、スプレー塗装等の方法が実施可能である。
上層の上塗膜2に処理無機質粒子5が混入されたことよ
り、処理無機質粒子5をなす無機質粒子と該粒子が混入
される合成樹脂塗料とが強固に接着するので、上塗膜2
が硬い物で擦られても上塗膜2が破壊されにくく、白い
傷がつくのが防止され、従って屋内外の床材等として使
用されても長期間美しい外観を保つことができる。ま
た、合成樹脂塗料への分散性が向上するので、得られる
塗膜中の無機質粒子の分散状態が均一となり易く、安定
した塗膜性能を有するものとなる。
として特に結晶性SiO2粒子を用いると、該結晶性S
iO2粒子は透明性が優れているので、同量のα−アル
ミナ粒子を合成樹脂塗料に混入した従来の化粧木質板に
比べて、塗膜が白濁しにくく透明度が向上し、木質化粧
基材の模様が視認され易く、美麗な外観を有するものと
なる。また、結晶性SiO2の比重はAl2O3の比重と
比べて小さいことから、塗装中の沈澱が少なり、さらに
この結晶性SiO2粒子がカップリング剤により処理さ
れると、合成樹脂塗料への分散性が向上するので、得ら
れる塗膜中の結晶性SiO2粒子の分散状態がより均一
となり易く、より安定した塗膜性能を有するものとな
る。
3と下塗膜4のそれぞれに無機質粒子6を混入した例に
ついて説明したが、混入しなくてもよい。また、図2に
示すように木質化粧基材1の表面と最下層の下塗膜4と
の間には、必要に応じて印刷による各種色模様や、顔料
系着色剤による着色層などからなる加飾層7が形成され
ていても同様になし得る。
mm厚の化粧合板の表面に顔料系着色剤を塗布し厚さ1
0μmの加飾層を形成した。ついで、この加飾層の表面
に、カップリング剤により処理されていない粒径21〜
30μmのAl2O3粒子が不揮発分に対して20重量%
混入された不飽和ポリエステル樹脂液とイソシアネート
樹脂液からなる合成樹脂塗料(不揮発分90%)を20
g/m2塗布後、硬化させ、下塗膜を形成した。つい
で、この下塗膜の表面に、カップリング剤により処理さ
れていない粒径21〜30μmのAl2O3粒子が不揮発
分に対して20重量%混入されたウレタンアクリレート
樹脂液からなる合成樹脂塗料(不揮発分50%)を80
g/m2塗布後、硬化させ、中塗膜を形成した。つい
で、この中塗膜の表面に、KBM503(商品名;信越
シリコーン株式会社製のシランカップリング剤、γ−メ
タアクリロキシプロピルトリメトキシシラン)により処
理された粒径1〜4μmの結晶性SiO2粒子が不揮発
分に対して10重量%混入されたウレタンアクリレート
樹脂液からなる合成樹脂塗料(不揮発分50%)を80
g/m2塗布後、硬化させ、最上層となる上塗膜を形成
し、図2に示すような化粧木質板を得た。
径が5〜9μmのものを用いた以外は上記実施例1と同
様にして化粧木質板を得た。 (実施例3)結晶性SiO2粒子として粒径が11〜1
5μmのものを用いた以外は上記実施例1と同様にして
化粧木質板を得た。
径が16〜20μmのものを用いた以外は上記実施例1
と同様にして化粧木質板を得た。 (実施例5)結晶性SiO2粒子として粒径が21〜3
0μmのものを用いた以外は上記実施例1と同様にして
化粧木質板を得た。
径が31〜50μmのものを用いた以外は上記実施例1
と同様にして化粧木質板を得た。 (実施例7)結晶性SiO2粒子として粒径が51〜7
0μmのものを用いた以外は上記実施例1と同様にして
化粧木質板を得た。
径が71〜99μmのものを用いた以外は上記実施例1
と同様にして化粧木質板を得た。 (実施例9)結晶性SiO2粒子として粒径が100〜
200μmのものを用いた以外は上記実施例1と同様に
して化粧木質板を得た。
り処理された結晶性SiO2粒子の混入量を3重量%と
した以外は上記実施例3と同様にして化粧木質板を得
た。 (実施例11)シランカップリング剤により処理された
結晶性SiO2粒子の混入量を5重量%とした以外は上
記実施例3と同様にして化粧木質板を得た。
り処理された結晶性SiO2粒子の混入量を15重量%
とした以外は上記実施例3と同様にして化粧木質板を得
た。 (実施例13)シランカップリング剤により処理された
結晶性SiO2粒子の混入量を20重量%とした以外は
上記実施例3と同様にして化粧木質板を得た。
り処理された結晶性SiO2粒子の混入量を30重量%
とした以外は上記実施例3と同様にして化粧木質板を得
た。 (実施例15)シランカップリング剤により処理された
結晶性SiO2粒子の混入量を40重量%とした以外は
上記実施例3と同様にして化粧木質板を得た。
り処理された結晶性SiO2粒子の混入量を50重量%
とした以外は上記実施例3と同様にして化粧木質板を得
た。 (実施例17)シランカップリング剤により処理された
結晶性SiO2粒子の混入量を60重量%とした以外は
上記実施例3と同様にして化粧木質板を得た。
されていないAl2O3粒子に代えてKBM503(商品
名;信越シリコーン株式会社製のシランカップリング
剤、γ−メタアクリロキシプロピルトリメトキシシラ
ン)により処理された粒径21〜30μmの結晶性Si
O2粒子を下塗膜を形成するための合成樹脂塗料に混入
し、かつカップリング剤により処理されていないAl2
O3粒子に代えてKBM503(商品名;信越シリコー
ン株式会社製のシランカップリング剤、γ−メタアクリ
ロキシプロピルトリメトキシシラン)により処理された
粒径21〜30μmの結晶性SiO2粒子を中塗膜を形
成するための合成樹脂塗料に混入した以外は上記実施例
3と同様にして化粧木質板を得た。
えてプレンアクトKR−55(商品名;味の素株式会社
製のチタネート系カップリング剤、テトラ(2,2−ジ
アリルオキシメチル−1ブチル)ビス(ジ−トリデシ
ル)ホスファイトチタネート)により処理された結晶性
SiO2粒子を上塗膜を形成するための合成樹脂塗料に
混入した以外は上記実施例3と同様にして化粧木質板を
得た。
されていないAl2O3粒子に代えてプレンアクトKR−
55(商品名;味の素株式会社製のチタネート系カップ
リング剤、テトラ(2,2−ジアリルオキシメチル−1
ブチル)ビス(ジ−トリデシル)ホスファイトチタネー
ト)により処理された粒径21〜30μmの結晶性Si
O2粒子を下塗膜を形成するための合成樹脂塗料と中塗
膜を形成するための合成樹脂塗料のそれぞれに混入した
以外は上記実施例19と同様にして化粧木質板を得た。
えてAL−M(商品名;味の素株式会社製のアルミニウ
ム系カップリング剤、アセトアルコキシアルミニウムジ
イソプロピレート)により処理された結晶性SiO2粒
子を上塗膜を形成するための合成樹脂塗料に混入した以
外は上記実施例3と同様にして化粧木質板を得た。
されていないAl2O3粒子に代えてAL−M(商品名;
味の素株式会社製のアルミニウム系カップリング剤、ア
セトアルコキシアルミニウムジイソプロピレート)によ
り処理された粒径21〜30μmの結晶性SiO2粒子
を下塗膜を形成するための合成樹脂塗料と中塗膜を形成
するための合成樹脂塗料のそれぞれに混入した以外は上
記実施例21と同様にして化粧木質板を得た。
えてM−1(商品名;CAVEDON CHEMICAL CO.,INC製のジ
ルコアルミネート系カップリング剤)により処理された
結晶性SiO2粒子を上塗膜を形成するための合成樹脂
塗料に混入した以外は上記実施例3と同様にして化粧木
質板を得た。
されていないAl2O3粒子に代えてM−1(商品名;CA
VEDON CHEMICAL CO.,INC製のジルコアルミネート系カッ
プリング剤)により処理された粒径21〜30μmの結
晶性SiO2粒子を下塗膜を形成するための合成樹脂塗
料と中塗膜を形成するための合成樹脂塗料のそれぞれに
混入した以外は上記実施例21と同様にして化粧木質板
を得た。
れた結晶性SiO2粒子に代えてカップリング剤により
処理されていない粒径21〜30μmのAl2O3粒子を
上塗膜を形成するための合成樹脂塗料にこれ不揮発分に
対して20重量%混入した以外は上記実施例1と同様に
して化粧木質板を得た。 (比較例2)上塗膜を形成するための合成樹脂塗料に混
入するAl2O3粒子の混入量を10重量%とした以外は
上記比較例1と同様にして化粧木質板を得た。
れた結晶性SiO2粒子に代えてカップリング剤により
処理されていない粒径11〜15μmのSiO2粒子を
上塗膜を形成するための合成樹脂塗料にこれの不揮発分
に対して20重量%混入した以外は上記実施例1と同様
にして化粧木質板を得た。 (比較例4)上塗膜を形成するための合成樹脂塗料に混
入するカップリング剤により処理されていないSiO2
粒子の混入量を10重量%とした以外は上記比較例3と
同様にして化粧木質板を得た。
得られた化粧木質板のそれぞれについて仕上がり外観、
耐摩耗性、耐擦傷性について調べた。その結果を下記表
1に示す。ここでの仕上がり外観は、透明感と滑らかさ
のそれぞれについて目視により判定した。また、耐摩耗
性は、日本農林規格に定められている摩耗A試験の条件
で上塗膜が消滅し始めるまでの摩耗回転数を測定した。
また、耐擦傷性は、28〜32メッシュの富士砂0.5
gを上塗膜表面に散布し、さらにこの上に500gの荷
重が乗せられたブナムク材を載せ、該ブナムク材を15
0mmのストロークで5往復させた時の塗膜面の状態を
判定する擦傷テストにより調べた。
りである。 ○・・・・・・耐擦傷性が良好で、実用性十分。 △・・・・・・耐擦傷性が改善されており、実用性高い。 ×・・・・・・耐擦傷性が不良で、実用性低い。
上塗膜にカップリング剤により処理されていない無機質
粒子が混入された比較例1〜4の化粧木質板は、擦傷テ
ストにおいて塗膜に傷がつくため、耐擦傷性が不良であ
ることが分る。これに比べて上塗膜にカップリング剤に
より処理されたSiO2粒子が混入された実施例1〜2
4の化粧木質板は擦傷テストにおいて塗膜に傷がつきに
くく、耐擦傷性が優れていることが分る。また、SiO
2粒子の粒径が5μm〜70μmである実施例2〜7の
化粧木質板は、塗膜の透明感が良好で、かつ滑らかさに
ついても良好であることが分る。また、カップリング剤
により処理されたSiO2粒子の混入量が5〜50重量
%の範囲である実施例11〜16の化粧木質板は、耐擦
傷性、透明感、滑らかさの全てについて実用上充分であ
ることが分る。
は、少なくとも最上層の塗膜に処理無機質粒子が混入さ
れたことより、処理無機質粒子をなす無機質粒子と該粒
子が混入される合成樹脂塗料とが強固に接着するので、
塗膜が硬い物で擦られても塗膜が破壊されにくく、白い
傷がつくのが防止され、従って屋内外の床材等として使
用されても長期間美しい外観を保つことができる。ま
た、合成樹脂塗料への分散性が向上するので、得られる
塗膜中の無機質粒子の分散状態が均一となり易く、安定
した塗膜性能を有するものとなる。
して特に結晶性SiO2粒子を用いると、該結晶性Si
O2粒子は透明性が優れているので、同量のα−アルミ
ナ粒子を合成樹脂塗料に混入した従来の化粧木質板に比
べて、塗膜が白濁しにくく透明度が向上し、木質化粧基
材または加飾層の模様が視認され易く、美麗な外観を有
するものとなる。また、結晶性SiO2の比重はAl2O
3の比重と比べて小さいことから、塗装中の沈澱が少な
り、さらにこの結晶性SiO2粒子がカップリング剤に
より処理されると合成樹脂塗料への分散性が向上するの
で、得られる塗膜中の結晶性SiO2粒子の分散状態が
より均一となり易く、より安定した塗膜性能を有するも
のとなる。
ては、次に記載したような構成要件を設定したときに、
発明の効果を特に得ることができる。 1. カップリング剤がシランカップリング剤、チタネ
ート系カップリング剤、アルミニウム系カップリング剤
およびジルコアルミネート系カップリング剤のうちから
選択される一種であることを特徴とする化粧木質板。 2. カップリング剤により処理が施された無機質粒子
の混入量が、該無機質粒子が混入される合成樹脂塗料の
不揮発分に対して5重量%以上50重量%以下であるこ
とを特徴とする化粧木質板。 3. 無機質粒子の粒径が5μm以上70μm以下であ
ることを特徴とする化粧木質板。 4. 無機質粒子が結晶性SiO2粒子であることを特
徴とする化粧木質板。
る。
図である。
下塗膜、5・・・処理無機質粒子、6・・・無機質粒子、7・・
・加飾層
Claims (2)
- 【請求項1】 木質化粧基材の表面に合成樹脂塗料から
なる透明または半透明塗膜が一層以上形成されてなる化
粧木質板において、少なくとも最上層の塗膜にカップリ
ング剤により処理が施された無機質粒子が混入されてい
ることを特徴とする化粧木質板。 - 【請求項2】 最下層の塗膜と木質化粧基材との間に加
飾層が形成されていることを特徴とする請求項1記載の
化粧木質板。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP00546894A JP3498344B2 (ja) | 1994-01-21 | 1994-01-21 | 化粧木質板 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP00546894A JP3498344B2 (ja) | 1994-01-21 | 1994-01-21 | 化粧木質板 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07205109A true JPH07205109A (ja) | 1995-08-08 |
JP3498344B2 JP3498344B2 (ja) | 2004-02-16 |
Family
ID=11612079
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP00546894A Expired - Fee Related JP3498344B2 (ja) | 1994-01-21 | 1994-01-21 | 化粧木質板 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3498344B2 (ja) |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2001047726A1 (en) * | 1999-12-23 | 2001-07-05 | Perstorp Flooring Ab | A process for achieving a wear resistant translucent surface on surface elements |
WO2002028665A1 (en) * | 2000-10-03 | 2002-04-11 | Pergo Ab | A process for the manufacture of surface elements |
JP2006035440A (ja) * | 2004-07-22 | 2006-02-09 | Daiken Trade & Ind Co Ltd | 化粧板用基材の製造方法及び該基材を用いた化粧板 |
JP2009172947A (ja) * | 2008-01-28 | 2009-08-06 | Panasonic Electric Works Co Ltd | 木質複合床材の表面塗装方法 |
JP2009172547A (ja) * | 2008-01-28 | 2009-08-06 | Panasonic Electric Works Co Ltd | 木質系複合床材の表面塗装方法 |
JP2009172931A (ja) * | 2008-01-28 | 2009-08-06 | Panasonic Electric Works Co Ltd | 木質複合床材の表面塗装方法 |
JP2010524674A (ja) * | 2007-04-25 | 2010-07-22 | ビーエーエスエフ ソシエタス・ヨーロピア | 木材用着色クリアコーティング |
-
1994
- 1994-01-21 JP JP00546894A patent/JP3498344B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (15)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US9409412B2 (en) | 1999-12-23 | 2016-08-09 | Pergo (Europe) Ab | Process for the manufacturing of surface elements |
US6685993B1 (en) | 1999-12-23 | 2004-02-03 | Pergo (Europe) Ab | Process for achieving a wear resistant translucent surface on surface elements |
WO2001047726A1 (en) * | 1999-12-23 | 2001-07-05 | Perstorp Flooring Ab | A process for achieving a wear resistant translucent surface on surface elements |
US10464339B2 (en) | 1999-12-23 | 2019-11-05 | Pergo (Europe) Ab | Process for the manufacturing of surface elements |
US9656476B2 (en) | 1999-12-23 | 2017-05-23 | Pergo (Europe) Ab | Process for the manufacturing of surface elements |
US9636923B2 (en) | 1999-12-23 | 2017-05-02 | Pergo (Europe) Ab | Process for the manufacturing of surface elements |
US9636922B2 (en) | 1999-12-23 | 2017-05-02 | Pergo (Europe) Ab | Process for the manufacturing of surface elements |
US9321299B2 (en) | 1999-12-23 | 2016-04-26 | Pergo (Europe) Ab | Process for the manufacturing of surface elements |
WO2002028665A1 (en) * | 2000-10-03 | 2002-04-11 | Pergo Ab | A process for the manufacture of surface elements |
CN1325285C (zh) * | 2000-10-03 | 2007-07-11 | 佩尔戈(欧洲)股份公司 | 一种表面元件的制造方法 |
JP2006035440A (ja) * | 2004-07-22 | 2006-02-09 | Daiken Trade & Ind Co Ltd | 化粧板用基材の製造方法及び該基材を用いた化粧板 |
JP2010524674A (ja) * | 2007-04-25 | 2010-07-22 | ビーエーエスエフ ソシエタス・ヨーロピア | 木材用着色クリアコーティング |
JP2009172931A (ja) * | 2008-01-28 | 2009-08-06 | Panasonic Electric Works Co Ltd | 木質複合床材の表面塗装方法 |
JP2009172547A (ja) * | 2008-01-28 | 2009-08-06 | Panasonic Electric Works Co Ltd | 木質系複合床材の表面塗装方法 |
JP2009172947A (ja) * | 2008-01-28 | 2009-08-06 | Panasonic Electric Works Co Ltd | 木質複合床材の表面塗装方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3498344B2 (ja) | 2004-02-16 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CA2387803C (en) | Abrasion resistant coatings | |
JPH06509035A (ja) | 美粧性表面層組成物 | |
JPH07500855A (ja) | グラナイト様塗装剤 | |
CN107405889A (zh) | 片材 | |
JP3498344B2 (ja) | 化粧木質板 | |
JP2005186410A (ja) | 光輝性化粧板 | |
JP2001079990A (ja) | 化粧材 | |
JP4467679B2 (ja) | 化粧材 | |
JP3721944B2 (ja) | 木質系床材 | |
JPS6321634B2 (ja) | ||
JP2992734B2 (ja) | 化粧板とその製造方法 | |
US7812071B2 (en) | Decorative floor and deck finish and method for creating and applying such a finish | |
JPH0312946B2 (ja) | ||
JPH0252075A (ja) | 床表面の化粧と保護被覆方法 | |
JPH10211604A (ja) | 木目外観をもつ耐候性に優れた処理木材 | |
JP7475044B2 (ja) | 化粧パネル及びその製造方法 | |
JP2814354B2 (ja) | 天然木目模様を施した化粧材およびその製作方法 | |
JPH0346185B2 (ja) | ||
JP2869595B2 (ja) | 仕上げ方法 | |
JP2008126183A (ja) | 床材の化粧塗装方法および化粧床材 | |
JP5287691B2 (ja) | 床材梱包体 | |
JPS63156570A (ja) | 木質化粧板の製造方法 | |
JP2001259514A (ja) | メタリック塗装方法 | |
JPH11156818A (ja) | 模様付き化粧板、およびその製造方法 | |
AU672755C (en) | Granite-like coating |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20031104 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071205 Year of fee payment: 4 |
|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313532 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071205 Year of fee payment: 4 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081205 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081205 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091205 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101205 Year of fee payment: 7 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |