JPH07204558A - 接着剤塗布装置 - Google Patents

接着剤塗布装置

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JPH07204558A
JPH07204558A JP800294A JP800294A JPH07204558A JP H07204558 A JPH07204558 A JP H07204558A JP 800294 A JP800294 A JP 800294A JP 800294 A JP800294 A JP 800294A JP H07204558 A JPH07204558 A JP H07204558A
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JP
Japan
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adhesive
syringe
float
coating
head
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JP800294A
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English (en)
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Yoshiro Shinoda
芳郎 篠田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 シリンジ内のフロートの上部空間に高温の圧
縮空気が供給されても、その熱が下方の接着剤に伝達さ
れることを抑える。 【構成】 塗布ヘッド22は、ヘッド主部34の下端部
に、塗布ノズル35を有すると共に、上部にシリンジ3
7を交換可能に有する。シリンジ37は、下端の口部が
先細り状となった円筒状をなし、内部に、熱硬化性樹脂
からなる接着剤Aが収容されると共に、接着剤Aの上面
に浮かぶフロート41が収容される。シリンジ37の上
部空間に、圧力調整機構43からエアホース42を介し
て圧縮空気が供給されることにより、塗布ノズル35か
ら接着剤Aが吐出する。フロート41を、熱伝導率の小
さい硬質ウレタンフォームから構成すると共に、その外
周部に、シリンジ37の内周部を摺動するOリング48
を嵌め込む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、塗布ヘッドに内部に接
着剤を収容した円筒状のシリンジを備える接着剤塗布装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、例えばプリント基板上の所定の塗
布点に自動的に接着剤を塗布し、その後、その塗布点を
含んだ位置に電子部品を自動的に装着する部品実装シス
テムが供されてきている。この部品実装システムの一部
を構成する接着剤塗布装置は、図5に一部を示すよう
に、接着剤Aの塗布作業を行う塗布ヘッド1、基板2を
作業位置に搬入し,搬出する図示しない搬送機構、前記
塗布ヘッド1を含むディスペンスユニット3を水平方向
に自在に移動させる図示しないXY移動機構、塗布デー
タなどに基づいて各機構を制御する制御装置等から構成
されている。前記ディスペンスユニット3は、前記塗布
ヘッド1を上下動自在に備えると共に、その塗布ヘッド
1を上下動させるヘッド駆動機構を備えている。
【0003】そして、前記塗布ヘッド2は、図5に示す
ように、接着剤Aが通る細管部4aを上下に延びて有す
るヘッド主部4の下端部に、前記塗布ノズル5を袋ナッ
ト6により交換可能に備えて構成されている。また、ヘ
ッド主部4の上部には、接着剤Aを収容したシリンジ7
を交換可能に保持するための円筒状のシリンジホルダ8
が設けられている。
【0004】前記シリンジ7は、先端(下端)の口部が
先細り状となった円筒状をなし、その口部が前記細管部
4aに連結された状態で、前記シリンジホルダ8に着脱
可能に取付けられるようになっている。そして、シリン
ジ7内には、接着剤Aの上面に浮かぶ例えばポリカーボ
ネイトや塩化ビニール製のフロート9が収容されてお
り、また、シリンジ7の上端部は、エアホース10を介
して圧力調整機構11に連結されている。この圧力調整
機構11は、加圧源12,電空減圧弁13,切換弁14
等から構成されている。
【0005】このとき、図6に示すように、前記フロー
ト9は、前記シリンジ7の内径寸法Dよりもやや小さい
外径寸法dを有する円形状をなし、その一部に金属リン
グ15が設けられている。一方、前記ディスペンスユニ
ット3側には、前記金属リング15の位置を検出するた
めの近接センサ16(図5参照)が設けられている。ま
た、前記シリンジ7は一般にスロウアウェイ方式(使い
捨て方式)が採用されるが、フロート9については、そ
の都度取出して繰返し使用される。
【0006】これにて、塗布ヘッド1は、基板2上の所
定の塗布点の上方に移動され、そこから塗布ノズル5が
基板2上の塗布点に近接するまで下降され、ここで、前
記圧力調整機構11により、シリンジ7内のフロート9
の上部空間が短時間だけ正圧とされることにより、塗布
ノズル5から接着剤Aが吐出されて塗布点に塗布される
ようになっているのである。このとき、フロート9によ
り接着剤Aは均一に加圧されるようになっている。ま
た、この塗布作業が進行して接着剤Aが減少するに伴
い、フロート9もシリンジ7内を次第に下降することに
なるが、前記近接センサ16により、接着剤Aの残量が
検出されるようになっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のものでは、次のような欠点があった。即ち、まず、
接着剤Aの塗布時には、上記のようにシリンジ7内のフ
ロート9の上部空間に圧縮空気が供給されるのである
が、この空気は高温となるため、その熱がフロート9を
介して接着剤Aに伝達され、接着剤Aの温度も上昇して
しまうことになる。本発明者の実験によれば、従来のも
のでは、フロート9の上部の空気の温度は、約80〜9
0℃となり、また、これに伴い、接着剤Aの温度は約4
5〜50℃に上昇していた。
【0008】ここで、近年では、接着剤Aとして熱硬化
性樹脂が一般に用いられている。このため、接着剤Aの
温度上昇に伴って、接着剤の一部で硬化反応が開始され
てしまい、接着剤Aの粘度が上昇してしまうことにな
る。このように接着剤Aの粘度が上昇すると、塗布ノズ
ル5内の接着剤Aの流れが悪くなって接着剤Aの吐出量
が変化するなどの不具合を招いていた。
【0009】また、フロート9とシリンジ7の内周面と
の間に隙間があるため、シリンジ7の内周面に接着剤A
が付着したままでフロート9がその位置から下降するこ
とがあり、シリンジ7の内周面に接着剤Aが付着したま
ま残ると、上記のような高温の空気によりその接着剤A
が硬化されてしまうことになる。このような現象が生ず
ると、硬化した接着剤Aによりシリンジ7の内径が小さ
くなって、接着剤Aを使い切ったシリンジ7からフロー
ト9を取出そうとしても、取出せなくなる事態を招いて
しまうことになる。
【0010】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、その主たる目的は、シリンジの上部空気が高温とな
っても、接着剤の温度上昇を低く抑えることができる接
着剤塗布装置を提供するにある。また、これと併せて、
接着剤がシリンジの内周面に付着して硬化することを極
力防止することを副次的な目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の接着剤塗布装置
は、塗布ノズルを有する塗布ヘッドと、この塗布ヘッド
に下端の接着剤出口が接続された状態に設けられ内部に
接着剤を収容した円筒状のシリンジと、このシリンジ内
に前記接着剤の上面に浮いた状態に収容されるフロート
と、前記シリンジ内のフロートの上部空間を正圧とする
ことにより前記塗布ノズルから接着剤を吐出させる圧力
調整機構とを具備するものであって、前記フロートを熱
伝導率の小さい材料から構成したところに特徴を有する
ものである。
【0012】また、この場合、前記フロートの外周部
に、シリンジの内周部に摺接するOリングを設けたり、
シリンジの内周部に摺接するスクレーパを設けたりすれ
ば、より効果的である。さらには、前記スクレーパを、
フロートの下方の空気を上方に逃がせることが可能な硬
さとすれば一層効果的である。
【0013】
【作用】上記手段によれば、フロートを熱伝導率の小さ
い材料から構成したので、シリンジ内のフロートの上部
空間に高温の圧縮空気が供給される事情があっても、そ
の熱が下方の接着剤に伝達されることが抑えられ、接着
剤の温度上昇を抑えることができる。
【0014】また、この場合、フロートの外周部に、シ
リンジの内周部に摺接するOリングやスクレーパを設け
るようにすれば、シリンジの内周部に付着しようとする
接着剤が、フロートの下降に伴い、Oリングあるいはス
クレーパにより掻き取られるようになる。さらには、ス
クレーパを、フロートの下方の空気を上方に逃がせるこ
とが可能な硬さとすれば、フロートをシリンジにセット
する際に、フロートと接着剤との間に、空気が残ること
を防止することができる。
【0015】
【実施例】以下、本発明の第1の実施例(請求項1及び
2に対応)について、図1乃至図3を参照して説明す
る。まず、本実施例に係る接着剤塗布装置の全体構成に
ついて簡単に述べる。図示はしないが、この接着剤塗布
装置は、ベース上に塗布対象物としての基板21(図3
参照)を作業位置に搬入し,搬出する搬送機構が設けら
れている。
【0016】そして、前記ベース上には、前記作業位置
の上方部に位置して、複数個の塗布ヘッド22を備える
ディスペンスユニット23(図3参照)が設けられてい
ると共に、このディスペンスユニット23を水平方向に
自在に移動させる周知のXY移動機構(図示せず)が設
けられている。また、塗布データなどに基づいて各機構
を制御するマイコン等からなる制御装置が設けられてい
る。
【0017】前記ディスペンスユニット23は、図3に
示すように、フレーム24の外壁部に例えば4個(1個
のみ図示)の塗布ヘッド22を備えると共に、それら各
塗布ヘッド22を選択的に上下動させて前記基板21上
の所定の塗布点に接着剤Aの塗布作業を行うヘッド駆動
機構25を備えて構成されている。この場合、各塗布ヘ
ッド22は、スライダ26に支持され、このスライダ2
6がリニアガイド27を介して前記フレーム24の外壁
部に上下動自在に支持されている。
【0018】前記ヘッド駆動機構25は、軸28を支点
として揺動するリンクレバー29の先端部を、前記スラ
イダ26の上端に連結させ、そのリンクレバー29に設
けられたカム受けローラ30を、ばね31によりカム3
2に常に当接させ、そのカム32を図示しないモータ等
により回転させることにより、スライダ26ひいては塗
布ヘッド22を上下動させるように構成されている。ま
た、前記スライダ26には、接着剤Aの残量を検出する
ための近接センサ33(図2参照)が設けられている。
【0019】前記塗布ヘッド22は、図2に示すよう
に、接着剤Aが通る細管部34aを上下に延びて有する
ヘッド主部34の下端部に、前記塗布ノズル35を袋ナ
ット36により着脱可能に備えて構成されている。ま
た、ヘッド主部34の上部には、接着剤Aを収容したシ
リンジ37を交換可能に保持する円筒状のシリンジホル
ダ38が設けられている。
【0020】また、塗布ヘッド22(ヘッド主部34)
は、前記スライダ26に軸受け39,39を介して水平
方向に回動可能に支持されている。そして、前記ヘッド
主部34の下部にはギア40が設けられ、このギア40
が前記ディスペンスユニット23に設けられた図示しな
い回転角度調整機構に連結されていることにより、塗布
ヘッド22が回転され、以て、塗布ノズル35の回転角
度が自在に変更されるようになっている。
【0021】そして、前記シリンジ37は、例えばプラ
スチック材料からなり、先端(下端)の口部が先細り状
となった円筒状をなし、その内部に例えば熱硬化性樹脂
からなる接着剤Aが収容されている。この場合、シリン
ジ37はいわゆるスロウアウェイ方式(使い捨て方式)
とされている。このシリンジ37は、下端の口部が前記
細管部34aに連結された状態で、前記シリンジホルダ
38により着脱可能に取付けられるようになっている。
そして、後述するように、シリンジ37内には、接着剤
Aの上面に浮かぶフロート41が収容されている。
【0022】さらに、前記シリンジ37の上端部は、エ
アホース42を介して圧力調整機構43に連結されてい
る。この圧力調整機構43は、加圧源44,電空減圧弁
45,切換弁46等から構成されている。この圧力調整
機構43により、シリンジ37内のフロート41の上部
空間の圧力が調整され、その空間に圧縮空気が供給され
て正圧とされることにより、塗布ノズル35から接着剤
Aが吐出されるようになっているのである。
【0023】さて、前記フロート41について、図1も
参照しながら述べる。このフロート41は、熱伝導率の
小さい材料例えば硬質ウレタンフォームから、前記シリ
ンジ37の内径寸法よりも若干小さい外径寸法を有する
円筒状に形成されている。そして、その中間部には、金
属リング47が設けられている。この金属リング47に
より、前記近接センサ33がフロート41の高さ位置ひ
いては接着剤Aの残量が検出可能とされるようになって
いる。
【0024】さらに、本実施例では、フロート41の上
部には、凹溝部41aが外周面全体に渡ってリング状に
形成されていると共に、その凹溝部41aに、Oリング
48が嵌め込まれている。このOリング48は、その外
周部が前記シリンジ37の内周部に軽く接触するように
構成されている。尚、このフロート41は、接着剤Aを
使い切ったシリンジ37から取出され、新たなシリンジ
37を取付ける際に、そのシリンジ37内に収容される
ようになっている。
【0025】次に、上記構成の作用について述べる。前
記制御装置には、予め基板21上の接着剤塗布点の座標
や、使用する塗布ヘッド22(塗布ノズル35)等を指
定した接着剤塗布データが入力される。制御装置は、前
記接着剤塗布データ及び制御プログラムに基づいて、次
のようにして基板21に対する接着剤Aの塗布作業を実
行する。
【0026】即ち、まず、搬送機構により基板21が作
業位置に搬送され停止される。そして、この基板21に
対し、ディスペンスユニット23による接着剤Aの塗布
作業が行われるのであるが、この作業は、所定の塗布ヘ
ッド25(塗布ノズル35)が接着剤塗布点の上方に来
るように、XY移動機構によりディスペンスユニット2
3が基板21の上方をXY方向に移動される。また、塗
布ヘッド25は回転角度調整機構により所定の回転角度
とされる。
【0027】ディスペンスユニット23が停止される
と、基板21の接着剤塗布点上に塗布ノズル35が来る
ように、ヘッド駆動機構25により所定の塗布ヘッド2
5のみが下降される。ここで、圧力調整機構43が駆動
され、シリンジ37内のフロート41の上部空間に圧縮
空気が供給されて短時間だけ正圧となり、フロート41
を介して接着剤Aが下方への圧力を受け、以て塗布ノズ
ル35から所定量の接着剤Aが吐出されて基板21に塗
布されるのである。その後、シリンジ37内のフロート
41の上部空間は、常圧(大気圧)に戻され、塗布ヘッ
ド22は上昇され、次の接着剤塗布点に対する塗布作業
が繰返される。
【0028】而して、上記のようにシリンジ37内のフ
ロート41の上部空間に圧縮空気が供給されるときに、
この空気は高温(約80〜90℃)となるため、その熱
がフロート41を介して接着剤Aに伝達され、接着剤A
の温度も上昇してしまうことになる。ところが、本実施
例では、フロート41を熱伝導率の小さい硬質ウレタン
フォームから構成したので、高温の圧縮空気の熱が下方
の接着剤Aに伝達されることが抑えられ、接着剤Aの温
度上昇が抑えられるのである。ちなみに、本発明者の実
験によれば、従来では接着剤Aの温度が約45〜50℃
となっていたものが、本実施例の構成では、接着剤Aの
温度を約35℃程度に抑えることができた。
【0029】従って、熱硬化性樹脂からなる接着剤Aに
あっても、シリンジ37内で硬化反応が開始されること
を未然に防止することができ、接着剤Aの粘度が一定に
保たれ、塗布ノズル35内の接着剤Aの流れが安定し
て、接着剤Aの吐出量を安定させることができるもので
ある。
【0030】また、この塗布作業が進行して接着剤Aが
減少するに伴い、フロート41もシリンジ37内を次第
に下降するようになるが、このとき、シリンジ37の内
周面に接着剤Aが付着したまま残ると、それが硬化して
しまう現象が生ずる。ところが、本実施例では、フロー
ト41の外周部にOリング48が設けられているので、
フロート41の下降に伴いOリング48がシリンジ37
の内周部に摺接しながら下降し、シリンジ37の内周部
に付着しようとする接着剤Aが、そのOリング48によ
り掻き取られるようになる。
【0031】従って、接着剤Aを無駄なく使用すること
ができると共に、シリンジ37の内周面に接着剤Aが付
着して硬化することを防止することができ、接着剤Aを
使い切ったシリンジ37からフロート41を取出す際の
邪魔となることもないのである。
【0032】このように本実施例によれば、フロート4
1を熱伝導率の小さい材料から構成し、さらに、フロー
ト41の外周部に、シリンジ37の内周部に摺接するO
リング48を設けたので、従来のものと異なり、シリン
ジ37の上部空気が高温となっても、接着剤Aの温度上
昇を低く抑えることができ、これと併せて、接着剤Aが
シリンジ37の内周面に付着して硬化することを極力防
止することができるという優れた効果を得ることができ
るものである。
【0033】図4は本発明の第2の実施例(請求項1,
3,4に対応)に係るフロート51を示すものである。
本実施例においては、フロート51は、やはり熱伝導率
の小さい材料例えば硬質ウレタンフォームから構成され
ていると共に、その上部に凹溝部51aが外周面全体に
渡ってリング状に形成され、その凹溝部51aに、ひれ
状をなす例えばゴム製のスクレーパ52が嵌め込まれて
いる。また、このスクレーパ52は、比較的柔らかい材
料から構成され、フロート51の下方の空気を逃がせる
ことが可能とされている。
【0034】かかる構成によれば、上記第1の実施例と
同様に、高温の圧縮空気の熱が下方の接着剤Aに伝達さ
れることが抑えられ、シリンジ37内で硬化反応が開始
されることを未然に防止することができ、塗布ノズル3
5内の接着剤Aの流れが安定して、接着剤Aの吐出量を
安定させることができる。
【0035】そして、フロート51の下降に伴いスクレ
ーパ52がシリンジ37の内周部に摺接しながら下降
し、シリンジ37の内周部に付着しようとする接着剤A
が掻き取られるようになるので、接着剤Aを無駄なく使
用することができると共に、シリンジ37の内周面に接
着剤Aが付着して硬化することを防止することができる
ものである。さらには、スクレーパ52を、フロート5
1の下方の空気を上方に逃がせることが可能な硬さとし
たので、フロート51をシリンジ37にセットする際
に、フロート51と接着剤Aとの間に、空気が残ること
を防止することができるものである。
【0036】尚、上記各実施例では、フロート41,5
1にOリング48あるいはスクレーパ52を設けるよう
にしたが、少なくともフロートを熱伝導率の小さい材料
から構成すれば、シリンジ37の上部空気が高温となっ
ても、接着剤Aの温度上昇を低く抑えることができると
いう所期の目的を達成することができる。その他、本発
明は、上記した各実施例に限定されるものではなく、要
旨を逸脱しない範囲内で適宜変更して実施し得るもので
ある。
【0037】
【発明の効果】以上の説明にて明らかなように、本発明
の接着剤塗布装置によれば、シリンジ内に接着剤の上面
に浮いた状態に収容されるフロートを、熱伝導率の小さ
い材料から構成したので、シリンジ内のフロートの上部
空間に高温の圧縮空気が供給される事情があっても、そ
の熱が下方の接着剤に伝達されることが抑えられ、接着
剤の温度上昇を抑えることができるという優れた実用的
効果を奏する。
【0038】また、この場合、フロートの外周部に、シ
リンジの内周部に摺接するOリングやスクレーパを設け
るようにすれば、シリンジの内周部に付着しようとする
接着剤が、フロートの下降に伴い、Oリングあるいはス
クレーパにより掻き取られるようになり、接着剤がシリ
ンジの内周面に付着して硬化することを極力防止するこ
とができる。さらには、スクレーパを、フロートの下方
の空気を上方に逃がせることが可能な硬さとすれば、フ
ロートをシリンジにセットする際に、フロートと接着剤
との間に、空気が残ることを防止することができるもの
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示すもので、シリンジ
内のフロート部分を示す拡大縦断正面図
【図2】塗布ヘッドを示す縦断正面図
【図3】ディスペンスユニット部分を概略的に示す正面
【図4】本発明の第2の実施例を示すフロートの拡大正
面図
【図5】従来例を示す図2相当図
【図6】図1相当図
【符号の説明】
図面中、22は塗布ヘッド、23はディスペンスユニッ
ト、25はヘッド駆動機構、34はヘッド主部、34a
は細管部、35は塗布ノズル、37はシリンジ、41,
51はフロート、41a,51aは凹溝部、42はエア
ホース、43は圧力調整機構、47は金属リング、48
はOリング、52はスクレーパ、Aは接着剤を示す。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 塗布ノズルを有する塗布ヘッドと、この
    塗布ヘッドに下端の接着剤出口が接続された状態に設け
    られ内部に接着剤を収容した円筒状のシリンジと、この
    シリンジ内に前記接着剤の上面に浮いた状態に収容され
    るフロートと、前記シリンジ内のフロートの上部空間を
    正圧とすることにより前記塗布ノズルから接着剤を吐出
    させる圧力調整機構とを具備するものであって、前記フ
    ロートを熱伝導率の小さい材料から構成したことを特徴
    とする接着剤塗布装置。
  2. 【請求項2】 フロートの外周部に、シリンジの内周部
    に摺接するOリングを設けたことを特徴とする請求項1
    記載の接着剤塗布装置。
  3. 【請求項3】 フロートの外周部に、シリンジの内周部
    に摺接するスクレーパを設けたことを特徴とする請求項
    1記載の接着剤塗布装置。
  4. 【請求項4】 スクレーパは、フロートの下方の空気を
    上方に逃がせることが可能な硬さとされていることを特
    徴とする請求項3記載の接着剤塗布装置。
JP800294A 1994-01-28 1994-01-28 接着剤塗布装置 Pending JPH07204558A (ja)

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