JPH072033U - ゲートカット装置 - Google Patents

ゲートカット装置

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JPH072033U
JPH072033U JP3635793U JP3635793U JPH072033U JP H072033 U JPH072033 U JP H072033U JP 3635793 U JP3635793 U JP 3635793U JP 3635793 U JP3635793 U JP 3635793U JP H072033 U JPH072033 U JP H072033U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ランナ部の振れに起因するゲートカットの精
度不良の問題を解決し得る改良されたゲートカット装置
を提供する。 【構成】 ワークWのスプル部Sを掴んで移動、回転動
作するチャック部材6の周囲に、該チャック部材6で掴
まれたワークWのランナ部Rを支えるV型切欠24aを
有する一対のランナ保持具24を開閉、前後進退並びに
回転可能に設けて構成される。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、プラスチック成形品のゲートカット作業に利用されるゲートカット 装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
射出成形機で成形されるプラスチック成形品は、ランナやスプルが付着したま まの状態で取り出され、成形後にゲートをカットして製品部分をランナから切り 離すようにするのが普通であるが、最近では省力化の目的により、成形機から取 り出されたランナ付成形品から製品部分を自動的に切り落とす各種のゲートカッ ト装置が提案され、普及しつつある。
【0003】 一般にゲートカット装置は、架台上に、成形機から取り出されたワーク(ラン ナ付成形品)のスプル部を掴んで移動、回転動作するためのチャック部材と、チ ャック部材で掴まれたワークの掴持姿勢を矯正するための位置決めガイドと、チ ャック部材で所定の切断位置に搬入されたワークのゲート部分をカットするカッ ター等を配置して構成される。
【0004】 この種のゲートカット装置では、取出機により成形機から取り出されたワーク が架台上の受渡位置に搬入されると、チャック部材がワークのスプル部を掴んで 受け取った後、まずワークを位置決めガイドに当接させてワークのスプル部をセ ンタリングチャックする掴み直し動作が行われ、これによりワークをカッター前 面の切断位置に搬入した際、チャック部材に掴まれたワークのゲート部分が予め ゲートレイアウトに応じて配置されている各カッターユニットのカット位置に正 確に位置決めされるようにしている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、成形機で成形されるワークには様々な形態のものがあり、中にはラ ンナ部の寸法が相当長いものも見られる。しかるに、このような長尺ランナを有 するワークを上記ゲートカット装置によりゲートカットしようとした場合、次の ような問題を生じることがある。
【0006】 図6は、ゲートカット装置のチャック部材6によりワークWのスプル部Sをチ ャックした状態を示している。この際、ワークWのランナ部Rが、図示のように 長尺なものであると、チャック部材6によるワークWの移動、回転動作に伴って ランナ部Rが前後、左右方向(矢印a、b)に撓んで振れを生じ易い。そして、 ランナ部Rに振れを生じると、カッターユニットに対するゲート部gの相対位置 に狂いを生じて、ゲートカットの切断精度に悪影響を及ぼす問題を来たす。
【0007】 本考案は、このようなランナ部の振れに起因するゲートカットの精度不良の問 題を解決し得る改良されたゲートカット装置を提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本考案に基づくゲートカット装置では、上記の目的を達成するための手段とし て、ワークのスプル部を掴んで移動、回転動作するチャック部材の周囲に、該チ ャック部材で掴まれたワークのランナ部を支えるランナ保持具を設けて構成され ている。
【0009】
【作用】
チャック部材の周囲にランナ保持具を追加したものであれば、チャック部材で 掴まれたワークのランナ部がランナ保持具により支えられて、ワークの移動、回 転動作に伴うランナ部の振れが拘束されるものとなる。
【0010】
【実施例】
以下、本考案の実施例を図示して説明する。 そこで先ず、図5に一例を挙げて、本考案が適用されるゲートカット装置の概 要を簡単に説明する。
【0011】 このゲートカット装置は、架台1の上に、片側で位置決めガイド2を設けたガ イド支持板3と、ゲートカッターをなすエアニッパ4を取り付けたカッター支持 板5とを配置し、反対側にゲートカット装置上で直交X、Y2軸とY軸と平行な 1軸回り(θ軸)に移動、回転動作されるチャック部材(チャック爪)6を配置 して構成されている。この装置では、図示しない取出機によってワークが所定の 受渡位置まで搬入されると、チャック部材6がそのスプル部を掴んでワーク(図 示せず)を受け取り、まずワークを対向位置のガイド支持板3に設けられている 位置決めガイド2に当接させて掴持姿勢を矯正し、次いで、ワークをカッター支 持板5の前面の切断位置へ移送し、必要に応じワークを回転しながらエアニッパ 4により製品部分をゲートカットする移動、回転を組み合わせた一連のサイクル 動作を実行し、ワークのゲートカット作業が自動で連続的に行えるものとなって いる。
【0012】 その他、図5において、8は架台1上に設置されてチャック部材6をX軸方向 に直進動作するロッドレスのX軸エアシリンダ、9はX軸エアシリンダ8の上に 取り付けられてチャック部材6をY軸方向に直進動作するY軸エアシリンダ、1 0はY軸エアシリンダ9の上に取り付けられてチャック部材6をθ軸方向に回転 させるステップハイロータを示し、このステップハイロータ10に支持されたチ ャック用アクチェータ7の一対をなす作動爪にチャック部材6が装着されている 。11はフレキシブルホルダ12でワーク搬入位置に臨設されるワーク検出セン サを示す。
【0013】 次いで、図1〜図4を参照して、上記ゲートカット装置のチャック部材6とそ の周囲に配設されるランナ保持具24とについて詳述する。
【0014】 チャック部材6は上下一対の二つ爪よりなり、上記チャック用アクチェータ7 の作動爪7aにそれぞれ装着されている。このチャック部材6の周囲には、後述 する内輪部材と外輪部材とを介してランナ保持具24を支持する上下一対の支持 ブラケット13が取り付けられる。この支持ブラケット13は、基端部をアクチ ェータ7の上下に押え板14を介しクランプ15して取り付けられている。
【0015】 各支持ブラケット13の外向きに曲げ出された先端部には、チャック部材6の 先端部を同心に囲んで内輪部材16が固定17されており、更に内輪部材16の 外周には外輪部材18が取り付けられている。外輪部材18は、裏面側に別体の 押えリング19を組み付けて、内輪部材16の上に回転可能(図2矢印B)に、 かつ前後方向で移動不能に冠着され、外周の数箇所に回転停止位置を位置決めす るためのセットボルト20を挿着して取り付けられている。
【0016】 そして、外輪部材18の上には、対向位置に一対のホルダ取付板21が取り付 けられ、各取付板21の外向きに起立された前面に本考案に係るランナ保持具2 4が取り付けられている。ここにおいて、ホルダ取付板21は長孔22を介して 外輪部材18に前後方向で進退可能(図3矢印C)にねじ止め23されている。 また、L型部材からなるランナ保持具24は、ホルダ取付板21から突出される 先端部にワークWのランナ部Rを受け入れてランナ部Rを支えるV型の切欠24 aを有する共に、取付板21の前面に添接される基端部には長孔25が設けられ 、この長孔25を介してホルダ取付板21に径方向で開閉可能(図1矢印A)に ねじ止め26されている。
【0017】 かくして、チャック部材6の周囲にランナ保持具24を設けたものであれば、 各図に二点鎖線で併記するように、チャック部材6によりワークWのスプル部S を掴んだときには、ワークWのランナ部Rがチャック部材6の周囲に設けられた ランナ保持具24のV型切欠24aの底部に入り込んで、該V型切欠24aの両 側縁によりランナ部Rが前後、左右方向で支えられるものとなる。
【0018】 そのため、ワークWのランナ部Rが長尺で剛性が不足する場合でも、チャック 部材6の移動、回転動作に伴って、図6に矢印a、bで示すようにランナ部Rが 前後、左右に振れることがなくなり、延いてはワークWをゲートカット位置に搬 入した際でのゲート部と各カッターユニットとの相対位置関係に狂いを生じるこ とがなくなって、高い位置決め精度のゲートカットが担保されるものとなる。
【0019】 また、図示実施例のように、チャック部材6の周囲に配設される一対のランナ 保持具24を開閉、前後進退並びに回転可能(矢印A、B、C)に取り付ける取 付構造を採用した場合には、ワークWの種別、寸法等の諸条件、具体的にはラン ナ長やスプル長或いはワークの受取姿勢等の変化に即応してランナ保持具24の 取付状態を可変、調整できる利便が得られるものとなる。
【0020】 但し、チャック部材6の周囲に設けるランナ保持具24の取付構造については 、実施例に示したものに限るものでないことは言うまでもない。また、ワークW のランナ部Rを支えるランナ保持具24の形態についても適宜変更可能である。
【0021】
【考案の効果】
以上の如く、本考案のゲートカット装置では、チャック部材の周囲に該チャッ ク部材で掴まれたワークのランナ部を支えるランナ保持具を設けたことにより、 ランナ寸法が長尺品の場合に見られるランナ部の振れを防止し、ランナ部の振れ に起因してゲートカットの切断精度に悪影響を及ぼす問題点を的確に解消するこ とができるものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例を示すゲートカット装置のチャック部の
縦断面図である。
【図2】図1の正面図である。
【図3】図1の平面図である。
【図4】図1〜図3に示すゲートカット装置の概要を示
す斜視図である。
【図5】本考案が適用されるゲートカット装置全体の概
要を示す斜視図である。
【図6】チャック部材による長尺ランナワークのチャッ
ク状態を示す断面図である。
【符号の説明】
1 架台 2 位置決めガイド 3 ガイド支持板 4 エアニッパ 5 カッター支持板 6 チャック部材 7 チャック用アクチェータ 7a 作動爪 8 X軸エアシリンダ 9 Y軸エアシリンダ 10 ステップハイロータ 12 フレキシブルホルダ 13 支持ブラケット 14 押え板 15 クランプ 16 内輪部材 17 固定具 18 外輪部材 19 押えリング 20 セットボルト 21 ホルダ取付板 22 長孔 23 ねじ 24 ランナ保持具 24a V型切欠 25 長孔 26 ねじ W ワーク(成形品) S スプル部 R ランナ部

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワークのスプル部を掴んで移動、回転動
    作するチャック部材の周囲に、該チャック部材で掴まれ
    たワークのランナ部を支えるランナ保持具を設けたこと
    を特徴とするゲートカット装置。
JP3635793U 1993-06-08 1993-06-08 ゲートカット装置 Expired - Fee Related JP2554503Y2 (ja)

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JP3635793U JP2554503Y2 (ja) 1993-06-08 1993-06-08 ゲートカット装置

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JP3635793U JP2554503Y2 (ja) 1993-06-08 1993-06-08 ゲートカット装置

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JPH072033U true JPH072033U (ja) 1995-01-13
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20210059208A (ko) * 2019-11-15 2021-05-25 주식회사 코엠에스 사출물 지지 구조가 개선된 하부금형을 갖는 렌즈 게이트 커팅 금형 장치
KR20210059205A (ko) * 2019-11-15 2021-05-25 주식회사 코엠에스 개선된 구조의 하부 금형을 갖는 렌즈 게이트 커팅 금형 장치

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20210059208A (ko) * 2019-11-15 2021-05-25 주식회사 코엠에스 사출물 지지 구조가 개선된 하부금형을 갖는 렌즈 게이트 커팅 금형 장치
KR20210059205A (ko) * 2019-11-15 2021-05-25 주식회사 코엠에스 개선된 구조의 하부 금형을 갖는 렌즈 게이트 커팅 금형 장치

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Publication number Publication date
JP2554503Y2 (ja) 1997-11-17

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