JPH0720281Y2 - ポータブルパーク - Google Patents

ポータブルパーク

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JPH0720281Y2
JPH0720281Y2 JP7523291U JP7523291U JPH0720281Y2 JP H0720281 Y2 JPH0720281 Y2 JP H0720281Y2 JP 7523291 U JP7523291 U JP 7523291U JP 7523291 U JP7523291 U JP 7523291U JP H0720281 Y2 JPH0720281 Y2 JP H0720281Y2
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JP
Japan
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box pallet
pair
horizontal
floor
stage box
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JP7523291U
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JPH0519457U (ja
Inventor
三男 佐々木
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ジャストジャパン株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、フォークリフトを利
用して積み重ねることができる複数個のボックスパレッ
トからなるポータブルパークに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、駐車スペースを効率的に利用
するための立体駐車装置が種々提案されている。例えば
特公昭64−8155号公報には、ボックスパレットに
車両を乗せ、このボックスパレットを天井クレーンで吊
って移動させ、車庫内の適所に置くことにより駐車させ
るよう構成された立体駐車装置(駐車設備)が開示され
ている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】前記従来の立体駐車装
置によれば、ボックスパレットを積み重ねる(段積みす
る)こともできるので、床面積に対する駐車能力を増大
することができるメリットを有するものである。しかし
ながら、天井クレーンを設置しなければならないため、
駐車装置全体の工事が大掛かりとなる、工事費用も高い
ものとなる、あらかじめ相当広い駐車スペースを必要と
する、等の解決すべき課題を有している。
【0004】したがってこの考案の主な目的は、天井ク
レーン等の大掛かりな装置を必要とせず、したがって、
きわめて低コストで、少ない駐車スペースを最大限有効
に活用することができる、改良されたポータブルパーク
を提供することである。
【0005】この考案のその他の目的は、この考案に従
って構成されたポータブルパークの実施例について、添
付図面を参照して詳細に説明する後の記載から明らかに
なるであろう。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この考案によれば、少なくとも、地面に載置される
一段目のボックスパレットと、該一段目のボックスパレ
ット上に積み重ねうる二段目のボックスパレットとを含
む複数個のボックスパレットからなり、該ボックスパレ
ットの各々は、矩形の床部と、該床部の各コーナー部に
直立されたポールと、該ポール上に支持された矩形の天
井枠部とを含み、該床部は、左右両側部を規定する一対
の縦フレームと前後両側部を規定する一対の横フレーム
とを有するフレーム手段と、該フレーム手段に設けられ
た床板を含み、該天井枠部は、左右両側部を規定する一
対の縦フレームと前後両側部を規定する一対の横フレー
ムとを有するフレーム手段を含み、該床部の該フレーム
手段の下面は、実質的に同一面上に位置するよう構成さ
れ、該天井枠部の該フレーム手段の上面は、実質的に同
一面上に位置するよう構成され、該床部の該縦フレーム
の少なくとも一方及び該横フレームの少なくとも一方に
は、フォークリフトのフォークが挿入可能な一対の開口
がそれぞれ形成されており、該二段目のボックスパレッ
トの該床部の該フレーム手段の該下面が、該一段目のボ
ックスパレットの該天井枠部の該フレーム手段の該上面
に載置されることにより、該二段目のボックスパレット
が該一段目のボックスパレット上に積み重ねられるよう
構成されたことを特徴とするポータブルパーク、が提供
される。
【0007】
【実施例】以下、この考案に従って構成されたポータブ
ルパークの実施例を、添付図面により詳細に説明する。
図1を参照して、全体を番号2で示すポータブルパーク
は、少なくとも、地面に載置される一段目のボックスパ
レット4と、一段目のボックスパレット4上に積み重ね
うる二段目のボックスパレット4とを含む複数個のボッ
クスパレットからなる。なお、この明細書においてボッ
クスパレットとは、パレットの外形部分がボックス形状
をなすもの、換言すれば直方体状をなすものをいう。各
ボックスパレット4には車両6が搭載される。
【0008】この実施例においては、一段目及び二段目
を含む複数個のボックスパレット4の各々は、互いに実
質的に同一の大きさ及び構成を有するとともに相互に積
み重ね可能であるよう構成されている。すなわち、二段
目のボックスパレット4が地面に載置され、その上に一
段目のボックスパレット4を積み重ねることも可能であ
る。もちろん、フォークリフトの能力に応じて、三段以
上の積み重ねも可能である。したがってここでは、それ
らを代表して一つのボックスパレット4の構成について
説明する。なお、各図において同一部分は同一符号で示
す。
【0009】ボックスパレット4は、矩形の床部8と、
床部8の4つのコーナー部に直立されたポールPと、ポ
ールP上に支持された矩形の天井枠部10とを含んでい
る。図2ないし図5を参照して、床部8は、左右両側部
を規定する一対の縦フレーム12と前後両側部を規定す
る一対の横フレーム14とを有するフレーム手段と、こ
のフレーム手段に設けられた床板16を含んでいる。縦
フレーム12と横フレーム14の各々は溝形鋼により構
成され、それぞれ溝側が外側に向くよう配置されてい
る。フレーム手段の下面すなわち一対の縦フレーム12
及び一対の横フレーム14の下面は、実質的に同一面上
に位置するよう構成されている。縦フレーム12の少な
くとも一方には、図示しない当業者には周知のフォーク
リフトのフォーク(爪)が挿入可能な一対の開口18が
形成されている。また、横フレーム14の少なくとも一
方には、前記フォークが挿入可能な一対の開口20が形
成されている。各開口18及び20はこの例では矩形で
ある。
【0010】床板16は、一対の縦フレーム12間に背
面を上にして配置された複数個のチャンネル形の横プレ
ート部材22、22a及び24の背面により構成されて
いる。各横プレート部材22、22a及び24は、互い
に幅方向に所定の間隔を置いて配置され、1個の横プレ
ート部材22aを除いて、それらの背面は実質的に同一
面上に位置付けられている。各横プレート部材22、2
2a及び24の各端部は、各縦フレーム12の内側に位
置する背面に固着されている。各横プレート部材22及
び24の各背面は、フレーム手段の上面と実質的に同一
面上に位置付けられている。
【0011】符号24で示す2個の横プレート部材は、
床部8の縦方向の中央部寄りの対称位置に配置され、ビ
ームとしての機能を有するよう構成されている。すなわ
ち、2個の横プレート部材24の各々は、他の横プレー
ト部材22より板厚が厚く、しかもその背面からの高さ
が他の横プレート部材22より高く形成されている。2
個の横プレート部材24の各々の一端部は、それぞれ、
そのチャンネル形の底面が、縦フレーム12の少なくと
も一方に設けられた一対の開口18の上縁部付近に位置
するよう配置されている。図6及び図7に示すように、
縦フレーム12の各開口18形成位置における外側に
は、開口18の両サイドに縦方向に延びる2枚の補強プ
レート19が固着され、また開口18の上縁に沿って横
方向に延びる補強プレート21が固着されている。一
方、縦フレーム12の各開口18形成位置における内側
には、矩形の補強プレート23が固着されている。補強
プレート23には、開口18と同形の開口が形成されて
いる。横プレート部材24の各々の一端部は、補強プレ
ート23に固着されている。なお、縦フレーム12の他
方にも同様な補強プレート23が固着され、横プレート
部材24の各々の他端部は、それに固着されている。ま
たこの実施例では、明確には図示されていないが、縦フ
レーム12の他方の対称位置にも、一方側と同様に一対
の開口18が形成され、その周辺の構成も前記一方側と
同様に構成されている。これにより、フォークを一対の
縦フレーム12のいずれの側からも挿入することができ
る。
【0012】2個の横プレート部材24の長手方向中央
部付近には、それぞれ、ガイドプレート26が、底面に
対し所定の間隔をおいて平行に配置されている。ガイド
プレート26は矩形であり、その各々の両端部は、2個
の横プレート部材24の各々における各下端部に固着さ
れている。2個の横プレート部材24の各々における底
面とガイドプレート26との間の前記間隔は、一対の開
口18から挿入されたフォークが、抜き出し自在に挿入
できる大きさに設定されている。
【0013】2個の横プレート部材24の一方と一対の
横フレーム14の一方との間及び2個の横プレート部材
24の他方と一対の横フレーム14の他方との間にそれ
ぞれ配置された横プレート部材22の各々の下端部に
は、それぞれ、互いに平行な2個のチャンネル形の縦プ
レート部材28が背面を上にして配置されている。縦プ
レート部材28の各々の一端は、それぞれ対応する横フ
レーム14の内側に位置する背面に補強プレート29を
介して固着されている。またそれらの他端は、それぞれ
2個の横プレート部材24の対応する1個の側部に固着
されている。2個の横プレート部材24の一方と一対の
横フレーム14の一方との間に配置された2個の縦プレ
ート部材28の各々の一端部は、そのチャンネル形の底
面が、横フレーム14の一方に設けられた一対の開口1
8の上縁部付近に位置するよう配置されている。なお補
強プレート29にも、開口18と同形の開口が形成され
ている。また、明確には図示されていないが、この実施
例においては、一対の横フレーム14の他方側にも、前
記一方側と同様な一対の開口18が対称位置に設けられ
ている。したがってその周辺の構成も前記一方側と同様
に構成されている。これにより、フォークを一対の横フ
レーム14のいずれの側からも挿入することができる。
【0014】図4及び図10に示すように、前記横プレ
ート部材の少なくとも1個22aは、床板16に搭載さ
れる車両の前輪又は後輪が載置される位置に位置付けら
れるとともにその背面は、実質的に同一面上に位置付け
られた他の横プレート部材22及び24の背面より低く
位置付けられている。横プレート部材22aの両側部に
は、縦プレート部材28が直交して嵌合しうる切欠きが
形成されている。横プレート部材22aは、縦プレート
部材28の背面上にそのチャンネル部の底面が載置され
ることにより、縦プレート部材28上に連結される。し
たがって、横プレート部材22aは、縦プレート部材2
8の背面上にその板厚分だけしか突出しないよう構成さ
れるのである。
【0015】前記床部8において、一対の縦フレーム1
2はそれぞれ実質的に共通の部品から構成されている。
一対の横フレーム14、複数個の横プレート部材22及
び22a(横プレート部材22aは、共通部品である横
プレート部材22を加工したもの)、2個の横プレート
部材24、4個の補強プレート23、2個のガイドプレ
ート26、4個の縦プレート部材28、4個の補強プレ
ート29のそれぞれにおいても、同様に共通の部品から
構成されている。このような部品の共通化は、製造費の
節減に大いに寄与するものである。
【0016】図2、図3、図8及び図9を参照して、床
部8の一対の縦フレーム12及び一対の横フレーム14
の内側には、それぞれ少なくとも1個のガイド部材30
が、各々の下面から下方に突出して設けられている。ガ
イド部材30はこの実施例においては、縦フレーム12
側に6個、横フレーム14側に2個設けられ、実質的に
共通の部品から構成されている。したがって、ここでは
ガイド部材30の一つについて説明する。ガイド部材3
0は、図8及び図9に示すように、横フレーム14の背
面の下方に固着されたL形断面のプレート32と、プレ
ート32の下面に固着されたL形断面のプレート34
と、プレート34の各端部に両端が固着されたガイドプ
レート36とを含んでいる。プレート34は、図8に示
すように、そのL形の向きがプレート32と逆になるよ
う配置されている。プレート32の長手方向中央部に
は、リブ38が固着されている。ガイドプレート36の
下面により、横フレーム14の内側下部から下方内側に
向かって延びる傾斜下面40が形成される。
【0017】図11及び図12を参照して、ボックスパ
レット4の天井枠部10は、左右両側部を規定する一対
の縦フレーム42と前後両側部を規定する一対の横フレ
ーム44とを有するフレーム手段を含んでいる。縦フレ
ーム42と横フレーム44の各々は溝形鋼により構成さ
れ、それぞれ溝側が外側に向くよう配置されている。一
対の縦フレーム42の中央部付近には、両端が縦フレー
ム42の内側背面に固着された2本のIビーム43が設
けられている。フレーム手段の下面すなわち一対の縦フ
レーム42及び一対の横フレーム44の上面は、実質的
に同一面上に位置するよう構成されている。一対の縦フ
レーム42、一対の横フレーム44及び2本のIビーム
43は、それぞれにおいて実質的に共通の部品から構成
されている。なおこの実施例においては、天井枠部10
の一対の縦フレーム42と床部8の一対の縦フレーム1
2、天井枠部10の一対の横フレーム44と床部8の一
対の横フレーム14とは、それぞれにおいて実質的に共
通の部品から構成されている。したがって、天井枠部1
0と床部8との矩形の大きさは、実質的に同一である。
このような部品の共通化は、製造費の節減に寄与するも
のである。
【0018】図11ないし図13を参照して、天井枠部
10の一対の縦フレーム42及び一対の横フレーム44
の内側には、それぞれ少なくとも1個の受けガイド部材
46が設けられている。受けガイド部材46はこの実施
例においては、縦フレーム42側に6個、横フレーム4
4側に2個設けられ、実質的に共通の部品から構成され
ている。したがって、ここでは受けガイド部材46の一
つについて説明する。受けガイド部材46は、L形断面
のガイドプレート48からなり、その各端部は横フレー
ム44の内側背面に固着されている。この状態におい
て、ガイドプレート48の上面により、横フレーム44
の内側上部から下方内側に向かって延びる傾斜上面50
が形成される。
【0019】一つのボックスパレット4は以上のように
構成されているが、次に、地面に載置される一段目のボ
ックスパレット4と、一段目のボックスパレット4上に
積み重ねられる二段目のボックスパレット4との関係に
ついて説明する。一段目のボックスパレット4は、床部
8に設けられたガイド部材30の各々を介して地面に載
置される。もっとも、予め、一段目のボックスパレット
4についてはガイド部材30を床部8に設けないよう構
成することも考えられる。このような構成としたボック
スパレット4は、一段目のボックスパレットとしてしか
使用できないため、互換性には欠けるが、フレーム手段
を介して直接地面に載置されるので安定性が向上すると
ともに、ガイド部材30を損傷する恐れが少なくなる。
なお、いずれの場合においても、地面に載置された一段
目のボックスパレット4は、車両6の入庫及び出庫を許
容しなければならない。そのためには、地面の所定の位
置に、予めスロープ部材を設置又は載置することが必要
である。
【0020】前記したように、各ボックスパレット4に
おける天井枠部10と床部8との矩形の大きさは、実質
的に同一であるので、二段目のボックスパレット4の床
部8のフレーム手段の下面が、一段目のボックスパレッ
ト4の天井枠部10のフレーム手段の上面に載置される
ことにより、二段目のボックスパレット4が一段目のボ
ックスパレット4上に積み重ねられる。車両6が搭載さ
れているといないとに係わらず、二段目のボックスパレ
ット4を一段目のボックスパレット4上に積み重ねるに
は、フォークリフトのフォークを、縦フレーム12又は
横フレーム14に形成された前記開口18又は20に挿
入して所定の高さまで持ち上げなければならない。図1
4は、フォークFを縦フレーム12の開口18から横プ
レート部材24の底面に沿って挿入し、ボックスパレッ
ト4を横方向から持ち上げた状態を示している。フォー
クFは、横プレート部材24の底面とガイドプレート2
6との間に挿入される。フォークFがボックスパレット
4の横方向に向けて挿入されるため、ボックスパレット
4の重心が図示しないフォークリフト寄りに位置する。
したがってフォークFの先端部にボックスパレット4の
荷重は集中せず、フォークFの支点は、フォークFの上
面と開口18の上縁との接点P1及びフォークFの下面
とガイドプレート26の上端縁との接点P2となる。ボ
ックスパレット4は浮いた状態となるが、フォークF
は、横プレート部材24の底面とガイドプレート26と
の間に挿入されているので、フォークFの先端部の遊び
が少なくなる。
【0021】図15は、フォークFを横フレーム14の
開口20から縦プレート部材28の底面に沿って挿入
し、ボックスパレット4を縦方向から持ち上げた状態を
示している。フォークFがボックスパレット4の縦方向
に向けて挿入されるため、ボックスパレット4の重心が
フォークFの先端部より更に先方に位置する。したがっ
てフォークFの先端部にボックスパレット4の荷重が集
中し、フォークFの支点は、フォークFの下面と開口2
0の下縁との接点P1及びフォークF先端部の上面と縦
プレート部材28の底面との接点P2となる。ボックス
パレット4は、フォークFに対して以上の支点P1及び
P2において固定された状態となる。
【0022】以上のようにしてフォークFにより、一段
目のボックスパレット4より高く持ち上げられた二段目
のボックスパレット4が一段目のボックスパレット4上
に積み重ねられる際には、二段目のボックスパレット4
の床部8のガイド部材30の各々が、対応する一段目の
ボックスパレット4の天井枠部10の受けガイド部材4
6の各々にガイドされることにより、二段目のボックス
パレット4の、一段目のボックスパレット4に対する積
み重ね位置が規定される。具体的には、図16に示すよ
うに、二段目のボックスパレット4が一段目のボックス
パレット4に対して、所定の載置位置から水平方向にず
れた状態で降ろされた場合においても、二段目のボック
スパレット4の各ガイド部材30のガイドプレート36
の傾斜下面40が、一段目のボックスパレット4の各受
けガイド部材46のガイドプレート48の傾斜上面50
に接触してガイドされる。その結果、図17に示すよう
に、二段目のボックスパレット4のフレーム手段(図示
の例では横フレーム14)の下面が、一段目のボックス
パレット4のフレーム手段(図示の例では横フレーム4
4)の上面に載置されて、二段目のボックスパレット4
が一段目のボックスパレット4上の所定の位置に積み重
ねられる。
【0023】二段目のボックスパレット4が一段目のボ
ックスパレット4上に積み重ねられた状態において、二
段目のボックスパレット4の各ガイド部材30と、対応
する一段目のボックスパレット4の各受けガイド部材4
6との間で、一段目のボックスパレット4に対する二段
目のボックスパレット4の水平方向の移動を規制するよ
う構成されている。具体的には、図17に示すように、
二段目のボックスパレット4の各ガイド部材30の傾斜
下面40は、一段目のボックスパレット4の対応する各
受けガイド部材46の傾斜上面50に対して、その上方
に密着して、或いは所定の隙間を置いて、実質的に平行
に位置付けられるよう構成されている。
【0024】以上のようにして、ボックスパレット4
は、フォークリフトを利用することにより、立体的に積
み重ねることができる。また横方向及び縦方向に隣接し
て並べてゆくことができる。各ボックスパレット4は、
直方体上に構成されているので、互いに隣接するボック
スパレット4同士は、ほとんど間隔を置くことなく、密
接して並べられる。
【0025】以上、この考案を、実施例に基づいて詳細
に説明したが、この考案は上記実施例に限定されるもの
ではなく、この考案の範囲内において、さまざまな変形
あるいは修正ができるものである。例えば、ボックスパ
レット4の床部8の床板16の形状等を変えることによ
り、車両以外の物(一例としてボート、ヨット等の小型
船舶類)の収納にも利用することができる。この考案
は、それらをも含むものである。
【0026】
【考案の効果】(1)少なくとも、地面に載置される一
段目のボックスパレットと、一段目のボックスパレット
上に積み重ねうる二段目のボックスパレットとを含む複
数個のボックスパレットからなり、各ボックスパレット
の床部の縦フレームの少なくとも一方及び横フレームの
少なくとも一方には、フォークリフトのフォークが挿入
可能な一対の開口がそれぞれ形成されているので、フォ
ークリフトを利用してボックスパレットを移動・積み重
ね・積み降ろしすることができる。したがって、天井ク
レーン等の大掛かりな装置を必要とせず、きわめて低コ
ストで、少ない駐車スペースを最大限有効に活用するこ
とができるポータブルパークが得られる。 (2)各ボックスパレットの縦及び横の何れの方向から
もフォークの挿入が可能であるため、各ボックスパレッ
トの移動・積み重ね作業を敷地の状況に合わせてスムー
ズに行うことができる。 (3)複数個のボックスパレットは、立体的に積み重ね
ることができるとともに、横方向及び縦方向に隣接して
隙間なく並べてゆくことができるので、狭い駐車スペー
スに多くの車両を収納することが可能である。また敷地
に合わせたレイアウトも可能である。 (4)各ボックスパレットが、互いに実質的に同一の大
きさ及び構成を有するとともに相互に積み重ね可能であ
るよう構成された場合には、互いに互換性があるので、
製造コストを大幅に低減することができる。 (5)縦フレームの開口から挿入されたフォークは、横
プレート部材の底面とその下方に間隔をおいて配置され
たガイドプレートとの間に挿入されるよう構成されてい
るので、フォークの先端部の遊びを少なくすることがで
きる。その結果、フォークによるボックスパレットの移
動・積み重ね・積み降ろし作業を安全に行うことができ
る。 (6)少なくとも一段目のボックスパレットの天井枠部
には、複数個の受けガイド部材が設けられ、少なくとも
二段目のボックスパレットの床部には、複数個のガイド
部材が設けられているので、二段目のボックスパレット
を一段目のボックスパレット上の所定の位置にスムーズ
に積み重ねることができる。したがって、ボックスパレ
ットの積み重ね作業を迅速に行うことができる。 (7)二段目のボックスパレットが一段目のボックスパ
レット上に積み重ねられた状態において、二段目のボッ
クスパレットのガイド部材の各々と、対応する一段目の
ボックスパレットの受けガイド部材の各々との間で、一
段目のボックスパレットに対する二段目のボックスパレ
ットの水平方向の移動を規制するよう構成されているの
で、安定した積み重ね状態を確保でき、安全である。 (8)ボックスパレットの床部の、車両の前輪又は後輪
が載置される部分が低く形成されているので、車両の位
置決めが容易であり、車両を安全に載置できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案に従って構成されたポータブルパーク
の一実施例の使用状態を示す斜視概略図。
【図2】図1に示すポータブルパークを構成するボック
スパレットの床部を示す平面図。
【図3】図2を下側から見た側面図。
【図4】図2のA−A矢視断面図。
【図5】図2を左側から見た正面図。
【図6】図2のB−B矢視断面図。
【図7】図6を左方から見た図。
【図8】図2のC−C矢視断面図。
【図9】図8を右側から見た図。
【図10】図4のD部付近を示す斜視概略断面図。
【図11】図1に示すポータブルパークを構成するボッ
クスパレットの天井枠部を示す平面図。
【図12】図12を下側から見た側面図。
【図13】図11のE−E矢視断面図。
【図14】フォークと床部との関係を示す図であって、
床部を破断して示す図。
【図15】フォークと床部の他の部分との関係を示す図
であって、床部を破断して示す図。
【図16】床部のガイド部材と天井枠部の受けガイド部
材との位置関係を示す側断面図。
【図17】図16の他の作動態様を示す側断面図。
【符号の説明】
2 ポータブルパーク 4 ボックスパレット 8 床部 10 天井枠部 12 縦フレーム 14 横フレーム 16 床板 18及び20 開口 22、22a及び24 横プレート部材 26 ガイドプレート 28 縦プレート部材 30 ガイド部材 36 ガイドプレート 40 傾斜下面 42 縦フレーム 44 横フレーム 46 受けガイド部材 48 ガイドプレート 50 傾斜上面

Claims (8)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも、地面に載置される一段目の
    ボックスパレットと、該一段目のボックスパレット上に
    積み重ねうる二段目のボックスパレットとを含む複数個
    のボックスパレットからなり、 該ボックスパレットの各々は、矩形の床部と、該床部の
    各コーナー部に直立されたポールと、該ポール上に支持
    された矩形の天井枠部とを含み、該床部は、左右両側部
    を規定する一対の縦フレームと前後両側部を規定する一
    対の横フレームとを有するフレーム手段と、該フレーム
    手段に設けられた床板を含み、該天井枠部は、左右両側
    部を規定する一対の縦フレームと前後両側部を規定する
    一対の横フレームとを有するフレーム手段を含み、該床
    部の該フレーム手段の下面は、実質的に同一面上に位置
    するよう構成され、該天井枠部の該フレーム手段の上面
    は、実質的に同一面上に位置するよう構成され、該床部
    の該縦フレームの少なくとも一方及び該横フレームの少
    なくとも一方には、フォークリフトのフォークが挿入可
    能な一対の開口がそれぞれ形成されており、 該二段目のボックスパレットの該床部の該フレーム手段
    の該下面が、該一段目のボックスパレットの該天井枠部
    の該フレーム手段の該上面に載置されることにより、該
    二段目のボックスパレットが該一段目のボックスパレッ
    ト上に積み重ねられるよう構成されたことを特徴とする
    ポータブルパーク。
  2. 【請求項2】 該ボックスパレットの各々は、互いに実
    質的に同一の大きさ及び構成を有するとともに相互に積
    み重ね可能であることを特徴とする請求項1記載のポー
    タブルパーク。
  3. 【請求項3】 該床部の該床板は、該床部の該一対の縦
    フレーム間に背面を上にして配置された複数個のチャン
    ネル形の横プレート部材の該背面により構成され、 該横プレート部材のうちの2個の一端部は、それぞれ、
    そのチャンネル形の底面が、該縦フレームの少なくとも
    一方に設けられた該一対の開口の上縁部付近に位置する
    よう配置され、 該2個の横プレート部材の長手方向中央部付近には、そ
    れぞれ、ガイドプレートが、該底面に対し所定の間隔を
    おいて平行に配置され、該ガイドプレートの各々の両端
    部は、該2個の横プレート部材の各々における各下端部
    に固着され、 該2個の横プレート部材における該底面と該ガイドプレ
    ートとの間の該間隔は、該一対の開口から挿入された該
    フォークが、抜き出し自在に挿入できる大きさに設定さ
    れたことを特徴とする請求項1又は請求項2記載のポー
    タブルパーク。
  4. 【請求項4】 該床部の該床板は、該床部の該一対の縦
    フレーム間に背面を上にして配置された複数個のチャン
    ネル形の横プレート部材の該背面により構成され、 該横プレート部材のうちの2個は、その背面からの高さ
    が他の横プレート部材より高く形成されるとともに、そ
    の一端部は、それぞれ、そのチャンネル形の底面が、該
    縦フレームの少なくとも一方に設けられた該一対の開口
    の上縁部付近に位置するよう配置され、 該2個の横プレート部材の一方と該一対の横フレームの
    一方との間及び該2個の横プレート部材の他方と該一対
    の横フレームの他方との間にそれぞれ配置された横プレ
    ート部材の各々の下端部には、それぞれ、互いに平行な
    2個のチャンネル形の縦プレート部材が背面を上にして
    配置され、 該縦プレート部材の各々の一端は、それぞれ対応する該
    横フレームの側部に固着され、該縦プレート部材の各々
    の他端は、それぞれ該2個の横プレート部材の対応する
    1個の側部に固着され、 該2個の横プレート部材の一方と該一対の横フレームの
    一方との間に配置された該2個の縦プレート部材の各々
    の一端部は、そのチャンネル形の底面が、該横フレーム
    の該一方に設けられた該一対の開口の上縁部付近に位置
    するよう配置されたことを特徴とする請求項1又は請求
    項2記載のポータブルパーク。
  5. 【請求項5】 該床部の該床板は、該床部の該一対の縦
    フレーム間に背面を上にして配置された複数個のチャン
    ネル形の横プレート部材の該背面により構成され、 該横プレート部材の少なくとも1個は、該床板に搭載さ
    れる車両の前輪又は後輪が載置される位置に位置付けら
    れるとともにその背面は、実質的に同一面上に位置付け
    られた他の該横プレート部材の背面より低く位置付けら
    れたことを特徴とする請求項1又は請求項2記載のポー
    タブルパーク。
  6. 【請求項6】 該一段目のボックスパレットにおける該
    天井枠部の該一対の縦フレーム及び該一対の横フレーム
    の内側には、それぞれ少なくとも1個の受けガイド部材
    が設けられ、 該二段目のボックスパレットにおける該床部の該一対の
    縦フレーム及び該一対の横フレームの内側には、それぞ
    れ少なくとも1個のガイド部材が、各々の該下面から下
    方に突出して設けられ、 該二段目のボックスパレットが該一段目のボックスパレ
    ット上に積み重ねられる際には、該二段目のボックスパ
    レットの該ガイド部材の各々が、対応する該一段目のボ
    ックスパレットの該受けガイド部材の各々にガイドされ
    ることにより該積み重ね位置が規定され、 該二段目のボックスパレットが該一段目のボックスパレ
    ット上に積み重ねられた状態においては、該二段目のボ
    ックスパレットの該ガイド部材の各々と、対応する該一
    段目のボックスパレットの該受けガイド部材の各々との
    間で、該一段目のボックスパレットに対する該二段目の
    ボックスパレットの水平方向の移動を規制するよう構成
    されたことを特徴とする請求項1記載のポータブルパー
    ク。
  7. 【請求項7】 該ボックスパレットの各々における該天
    井枠部の該一対の縦フレーム及び該一対の横フレームの
    内側には、それぞれ少なくとも1個の受けガイド部材が
    設けられ、 該ボックスパレットの各々における該床部の該一対の縦
    フレーム及び該一対の横フレームの内側には、それぞれ
    少なくとも1個のガイド部材が、各々の該下面から下方
    に突出して設けられ、 該一段目のボックスパレットは、該床部に設けられた該
    ガイド部材の各々を介して地面に載置され、 該二段目のボックスパレットが該一段目のボックスパレ
    ット上に積み重ねられる際には、該二段目のボックスパ
    レットの該ガイド部材の各々が、対応する該一段目のボ
    ックスパレットの該受けガイド部材の各々にガイドされ
    ることにより該積み重ね位置が規定され、 該二段目のボックスパレットが該一段目のボックスパレ
    ット上に積み重ねられた状態においては、該二段目のボ
    ックスパレットの該ガイド部材の各々と、対応する該一
    段目のボックスパレットの該受けガイド部材の各々との
    間で、該一段目のボックスパレットに対する該二段目の
    ボックスパレットの水平方向の移動を規制するよう構成
    されたことを特徴とする請求項1又は請求項2記載のポ
    ータブルパーク。
  8. 【請求項8】 該一段目のボックスパレットの該受けガ
    イド部材の各々は、該縦フレーム及び横フレームの各々
    の内側上部から下方内側に向かって延びる傾斜上面を有
    し、 該二段目のボックスパレットの該ガイド部材の各々は、
    該縦フレーム及び横フレームの各々の内側下部から下方
    内側に向かって延びる傾斜下面を有し、 該二段目のボックスパレットが該一段目のボックスパレ
    ット上に積み重ねられた状態において、該ガイド部材の
    各々の該傾斜下面は、対応する該受けガイド部材の各々
    の該傾斜上面に対して、その上方において実質的に平行
    に位置付けられるよう構成されたことを特徴とする請求
    項6又は請求項7記載のポータブルパーク。
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