JPH07201335A - 空気極触媒層の製造法およびそれを用いた円筒形空気電池 - Google Patents

空気極触媒層の製造法およびそれを用いた円筒形空気電池

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JPH07201335A
JPH07201335A JP6000279A JP27994A JPH07201335A JP H07201335 A JPH07201335 A JP H07201335A JP 6000279 A JP6000279 A JP 6000279A JP 27994 A JP27994 A JP 27994A JP H07201335 A JPH07201335 A JP H07201335A
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catalyst layer
activated carbon
air electrode
surface area
specific surface
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JP6000279A
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Takafumi Fujiwara
隆文 藤原
Akira Miura
晃 三浦
Koji Yoshizawa
浩司 芳澤
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 空気触媒層の製造法に関し、強負荷放電時の
空気極の濡れを抑制するため、一定の撥水性を保持でき
る結着力の強いシート状触媒層を製造し、さらに触媒材
料として比表面積の大きい活性炭を使用し、この触媒層
を空気極に用いることにより放電性能にすぐれた空気電
池を実現することを目的とする。 【構成】 比表面積の大きい活性炭(形状が球状または
鎖状で比表面積が3000m2/g以上および粒径が1
0〜40μm)、マンガン酸化物、カーボンブラック及
びフッ素樹脂粉末からなる触媒層であって、触媒槽シー
ト化時に、エチルアルコールで混練し、30℃〜80℃
に加熱した2本ローラーに通しシート状に成形すること
により結着性の高い触媒層シートを作成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、酸素を活物質に用いる
ガス拡散電極であり、空気極触媒層製造法およびそれを
備えた円筒形空気電池に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、空気電池用空気極触媒層は、触媒
として比表面積約2000m2/gの活性炭、助触媒と
してマンガン酸化物、導電材としてケッチェンブラック
またはアセチレンブラックを用い、これらを十分に乾式
混合した後、フッ素樹脂の微粉末を含む水溶性の分散液
を加え十分に湿式混合を行い、整粒し、少し湿った状態
の混合物(以降合剤と呼ぶ)を二本ローラーに通して一
定の厚みに押し固める。同時にこの触媒層合剤を集電体
層であるニッケルメッキを施したステンレス製の金網に
圧着し一体化する。さらに集電体層側にフッ素樹脂微粉
末を含む分散液を塗布し、約230℃で乾燥を行う。こ
のフッ素樹脂分散液を塗布することにより、電解液が空
気極を貫通し、酸素ガスの供給を妨害することを防いで
いる。約230℃での乾燥は、分散液中に含まれる界面
活性剤を除去するためである。そして最後に、フッ素樹
脂分散液を塗布した側にガス透過能を有する撥水性のフ
ッ素樹脂多孔膜層を圧着することにより、触媒層、集電
体層およびフッ素樹脂多孔膜層から成る3層構造の空気
極ができる。
【0003】これを例えばボタン型空気亜鉛電池の正極
に適用する場合は円形のパンチで打ち抜いて適当な大き
さとする。また円筒形空気亜鉛電池の正極に適用する場
合は、この空気極を適当な大きさの四角形に切取り触媒
層が内側になるようにして湾曲し触媒層とフッ素樹脂多
孔膜層の両端部の一部を重ねて筒形とする。ついで、こ
の重なった部分のフッ素樹脂多孔膜層、触媒層の部分を
取り除いて露出した集電体層をスポット溶接、ビーム溶
接などの溶接手段で溶接し、液密の状態にない溶接部に
フッ素樹脂を充填し液密に補修する方法(例えば特開昭
58−75773号公報)などがあり、これを円筒形空
気極とする。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記の方法において作
成した空気極を正極として電池を構成した場合、空気極
単位面積当たり約10mA/cm2の電流しか取ること
ができない。ボタン型電池のように強負荷放電を必要と
しない場合には問題がないが、円筒形電池のように強負
荷放電ができないと魅力のない電池には適さない状態で
ある。その原因は触媒層の結着力が弱いため、電池を分
極させたときに触媒層が電解液に対して濡れやすくな
り、電解液を吸収して膨脹し、その結果集電体層との結
着力が弱まること、また触媒層が濡れ過ぎることによっ
て、液相(電解液)、気相(酸素)、固相(触媒)から
構成される活性点である3相界面が減少し、酸素還元反
応が十分にできない状態になることなどが考えられる。
【0005】本発明はこのような課題を解決するもの
で、電池を分極させたときに触媒層が濡れ過ぎないよう
一定の撥水性を保持できる触媒層の製造法およびその触
媒層を備えた円筒形空気電池を提供することを目的とす
るものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】空気極触媒層の製造法に
おいて、活性炭、マンガン酸化物およびカーボンブラッ
クを含む混合粉末に結着剤としてフッ素樹脂粉末を加
え、さらにエチルアルコールを加えて混練し、30℃〜
80℃に加熱した二本ローラーに数回通すことによりシ
ート状に成形する。活性炭は形状が球状または鎖状で比
表面積が3000m2/g以上および粒径が10〜40
μmであるものがより良い特性を示す。
【0007】
【作用】空気電池用空気触媒層は、従来、触媒として比
表面積約2000m2/gの活性炭、助触媒としてマン
ガン酸化物、導電剤としてケッチェンブラックまたはア
セチレンブラックを用い、フッ素樹脂の微粉末を含む分
散液を加え混合し、混合物を2本ローラーに通して一定
の厚みに押し固め集電体層に圧着したが、このようにし
て作成した触媒層を単3サイズの円筒形空気電池に適用
した場合、十分な電流を取ることができない。このこと
は、触媒層の結着力が弱いため、電池を分極させたとき
に触媒層が電解液に対して濡れやすくなり、電解液を吸
収して膨脹し、その結果集電体層との結着力が弱まるこ
とと、触媒層が濡れ過ぎることによって、液相(電解
液)、気相(酸素)、固相(触媒)から構成される活性
点である3相界面が減少し、酸素還元反応が十分にでき
ない状態になることが原因であると考えられる。
【0008】本発明のように、触媒層混合粉末にエチル
アルコールを加えて混練し、30℃〜80℃に加熱した
二本ローラーでシート状に成形することにより、フッ素
樹脂の繊維化を促進させ、一定の撥水性を保った結着性
の良い触媒層を作製することができる。このときエチル
アルコールの作用は明確ではないが、以下のように考え
ることができる。エチルアルコールを添加することによ
りフッ素樹脂粉末粒子同志が結着し、その後、2本ロー
ラーに通すことにより粉体にせん断力が加わりフッ素樹
脂はフッ素樹脂同志が結着した形で繊維化する。
【0009】エチルアルコールを用いず水性のディスパ
ージョンで湿式混合しローラーで押し固める従来の方法
では、フッ素樹脂粉末同志が結着することができず、せ
ん断力を加えてもある程度繊維化はするものの、粒子同
志が結着していないために触媒層を十分に保持する結着
性は得られない。このようにエチルアルコールはフッ素
樹脂粉末同志を結着させ、繊維化させる作用があり、フ
ッ素樹脂の撥水性と結着性の2つの効果を十分に引き出
す作用がある。30℃〜80℃に2本ローラーを加熱す
るのは合剤をシート化する際に一定の密度に成形するた
めの適温である。
【0010】触媒として比表面積の大きい活性炭を用い
ると、反応サイトが増加し、触媒能が向上することは従
来より知られていることである。しかしこのような構成
の触媒層においては、従来までの空気極作製法では強負
荷放電時に空気極が濡れ過ぎるために、気相、液相およ
び固相より構成される活性点である3相界面が減少する
ために活性炭の比表面積を大きくしてもその特性を有効
に発揮することができなかった。しかし本発明の空気極
作製法を用いることにより、強負荷放電時にも一定の撥
水性を保持することができるため、比表面積の大きい活
性炭を有効に利用できるようになる。
【0011】
【実施例】
(実施例1)以下、図面とともに本発明を具体的な実施
例に添って説明する。
【0012】まず本発明の酸素還元能を有する触媒層シ
ートを以下の手順により作成した。活性炭3kg、マンガ
ン酸化物4kg、アセチレンブラック1.5kgをミキサー
で10分間攪拌し、十分に混合する。この混合粉末にフ
ッ素樹脂粉末を60重量%含む水性の分散液2.5kgと
水15kgを混合したものを加え攪拌機で10分間湿式混
合を行い、十分に混合する。この合剤を110℃で乾燥
することにより水分を除去し、ミキサーにかけ粉末状に
する。この乾燥粉末1kgに対してエチルアルコールを
0.5kg加え1軸式ニーダー(本田鐡工(株)製)で混練
し、ニーダー先端部に取りつけた、長径30mm、短径5
mmの扁平形の開口部を持つ治具より押し出し、扁平形の
帯状の合剤とする。さらのこの帯状の合剤を60℃に加
熱した直径200mmの2本ローラーに3回通して圧延
し、最終的に厚さ0.6mmのシート状の触媒層を成形す
る。
【0013】2本のローラーの間隔は、1回目の圧延で
2.5mm、2回目で1.0mm、3回目で0.5mmとす
る。また触媒層シートは圧延を重ねるごとに繊維が発達
し、3回の圧延により、ゴム状で弾性力があり、延性に
も優れた密度の均一な結着力のある触媒層シートが得ら
れた。3回目の圧延でローラーの間隔を0.5mmとした
が圧延された触媒層シートは弾性があるため0.6mmと
なる。マンガン酸化物は、γ−MnOOHを窒素気流中
400℃で熱処理したものを用いた。
【0014】次に、この触媒層を単3型空気亜鉛電池の
空気極触媒層として適用した場合について説明する。図
1に本発明を適用した単3型空気亜鉛電池の構造断面図
を示した。図中の4は触媒層を含む3層構造の円筒形空
気極で、内側から1:触媒層、2:集電体層、3:撥水
性フッ素樹脂多孔膜層である。この空気極4は、まずニ
ッケルメッキを施したステンレス製の金網である集電体
層2に本発明の触媒層1シートをプレスにより圧着す
る。そして集電体層2側にフッ素樹脂微粉末を含む分散
液を塗布し、230℃で乾燥を行う。このフッ素樹脂分
散液を塗布することにより、電解液が空気極を貫通し、
酸素ガスの供給を妨害することを防いでいる。230℃
での乾燥は、分散液中に含まれる界面活性剤を除去する
ためである。最後に、フッ素樹脂微粉末分散液を塗布し
た側にガス透過能を有する撥水性のフッ素樹脂多孔膜層
3をプレスにより圧着することにより、触媒層1、集電
体層2およびフッ素樹脂多孔膜層3からなる3層構造の
平板の空気極4を作成する。
【0015】このように作成した平板の空気極4を触媒
層1が内側になるように湾曲し触媒層1とフッ素樹脂多
孔膜層3の両端部の一部を重ねて筒形とする。ついで、
この重なった部分の触媒層1およびフッ素樹脂多孔膜層
3の一部を取り除いて露出した集電体層2をスポット溶
接し、液密の状態にない溶接部に合成ゴム系の接着剤を
充填し液密に補修する。以上の工程により、3層構造の
円筒形空気極4を作り上げる。
【0016】5はセパレータ、6はゲル状亜鉛負極であ
る。ゲル状亜鉛負極は以下のようにして調整した。40
重量%の水酸化カリウム水溶液(ZnOを3重量%含
む)に3重量%のポリアクリル酸ソーダと1重量%のカ
ルボキシメチルセルロースを加えてゲル化する。次に、
ゲル状電解液に対して重量比で2倍の亜鉛合金粉末を加
えて混合し、ゲル状亜鉛負極6とした。7は空気拡散
紙、8は正極缶、9は絶縁チューブである。10は空気
取り入れ孔で、11は電池を使用する前にはがす密封シ
ール、12は正極キャップ、13は皿紙である。14、
15は金属製のキャップで14と15の間に円筒形空気
極をはさみ込み圧着させ、正極缶とスポット溶接するこ
とにより集電する。16は有機封止剤、17は樹脂封口
体、18は負極端子キャップ、19は負極集電子であ
る。
【0017】上記の方法で作製した触媒層を正極に備え
た単3形空気亜鉛電池の放電性能を従来の製造方法で作
製された触媒層を正極に備えた単3型空気亜鉛電池の放
電性能と比較した。その結果を図2に示した。
【0018】図中の電池No.1は本発明の触媒層製造
方法を用い、触媒として形状が球状または鎖状で比表面
積3000m2/g以上および粒径が10〜40μmで
ある活性炭を使用して作成した触媒層を正極に備える電
池で、本発明実施例1と同様の方法で電池を構成した。
【0019】No.2は本発明の触媒層製造方法を用
い、触媒として従来から使用されている比表面積200
0m2/gの活性炭を使用して作製した触媒層を正極に
備える電池で、本発明実施例1と同様の方法で電池を構
成した。
【0020】No.3は従来の触媒層製造法を用い、触
媒として形状が球状または鎖状で比表面積3000m2
/g以上および粒径が10〜40μmである活性炭を使
用して作成した触媒層を正極に備える電池で、電池の組
み立てに関しては本発明実施例1と同様である。
【0021】ここで用いた従来の触媒層製造法を以下に
示す。まず、活性炭3kg、マンガン酸化物4kg、アセチ
レンブラック1.5kgをミキサーで10分間攪拌し、十
分に混合する。この混合粉末にフッ素樹脂粉末を60重
量%含む水性の分散液2.5kgと水15kgを混合したも
のを加え攪拌機で10分間湿式混合を行い、十分に混合
する。これを整粒し、少し湿った状態の合剤を二本ロー
ラーに通して一定の厚みに押し固める。同時にこの触媒
層を集電体層であるニッケルメッキを施したステンレス
製の金網に圧着し一体化する。以後本発明実施例1と同
様の方法で電池を作製する。
【0022】電池No4は電池No3と同様に従来の触
媒層製造法を用い、触媒として従来から使用されている
比表面積2000m2/gの活性炭を使用して作製した
触媒層を正極に備える電池で、電池の組み立てに関して
は本発明実施例1と同様である。
【0023】電池放電性能に関しては、放電電流値を0
〜2Aの間で変化させたときの電池維持電圧を電池分極
特性としてグラフに示した。これによると電池No3と
電池No4の分極特性はほとんど変わらず、どちらも5
00mA以上の強負荷放電ができない。これは電池No
3は比表面積の大きい活性炭(比表面積が3000m 2
/g以上)を用いたにもかかわらず、触媒層製造法が従
来の方法であるため、強負荷放電時に空気極が濡れて、
気相、液相および固相から構成される活性点である3相
界面が減少してしまい、反応サイトを増加させ触媒能を
向上させる比表面積の大きい活性炭の特性を有効に発揮
できなかったからではないかと考えられる。
【0024】しかし電池No.2では従来の活性炭(比
表面積が2000m2/g)を用いたにもかかわらず、
電池分極特性が飛躍的に向上している。これは本発明の
触媒層製造法を用いたため触媒層の結着力が増し、強負
荷放電によって電池を分極させたときでも触媒層が電解
液に対して一定の撥水性を示し、電解液を吸収して膨張
することが少なくなり、その結果集電体との結着性が保
たれたことと、触媒層の濡れを抑制することができたの
で、気相、液相、固相から構成される活性点である3相
界面をより多く保つことができ、酸素還元反応を増加さ
せることができたことが原因であると考えられる。
【0025】また電池No1では本発明の触媒層製造法
に加えて、比表面積の大きい活性炭(比表面積が300
0m2/g以上)を用いることにより、電池No.2と
比較してさらに分極特性を向上させることができた。こ
れは本発明の触媒層製造法により触媒層の濡れを抑制す
ることができたため、比表面積の大きい活性炭が本来備
え持つ、反応サイトを増加させ、触媒能を向上させると
いう特性を十分に発揮することができたからではないか
と考えられる。
【0026】なお、本発明の触媒層製造法で、2本ロー
ラーの加熱温度を60℃としたが、ローラーの加熱温度
は30℃〜80℃がフッ素樹脂が繊維化しやすく、60
℃前後が最もシート状に成形しやすい温度であった。ロ
ーラーの加熱温度は30℃以下ではフッ素樹脂繊維が発
達しにくく、80℃以上ではエチルアルコールがすぐに
蒸発してしまい合剤の滑りが悪くなり、均一な密度をも
ったシートができない。30℃〜80℃の間では、電池
放電性能は同等であった。また本実施例ではステンレス
にニッケルメッキを施した金網を用いたが、ステンレス
金網、ニッケル金網でも放電性能は同等であった。
【0027】(実施例2)次に本発明の触媒層製造法を
用いて実施例1の電池構成に従い、比表面積が3000
2/g以上である活性炭の粒径のみを変化させて円筒
形空気電池を作成した。その結果を図3に示す。
【0028】図は活性炭の粒径と1A放電における電池
維持電圧の関係を示すが、粒径が10〜40μmの時に
電池維持電圧が最高となり、その間では電池維持電圧に
ほとんど差がみられない。このことから形状が球状また
は鎖状で比表面積が3000m2/g以上である活性炭
を用いた場合その粒径は10〜40μmが適当であると
考えられる。
【0029】なお、活性炭の形状に関しては、実施例で
は球状のものを用いているが、鎖状のものでも同様の放
電性能であった。
【0030】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明に
よれば結着性にすぐれた触媒層を作成し、さらに触媒と
して触媒能にすぐれた、形状が球状または鎖状で比表面
積が3000m2/g以上および粒径が10〜40μm
である活性炭を用いかつこれを円筒形空気極に用いるこ
とにより放電性能にすぐれた円筒形空気亜鉛電池を提供
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例における円筒形空気亜鉛電池の
断面図
【図2】円筒形空気亜鉛電池の分極特性図
【図3】活性炭の粒径と電池維持電圧の関係を示す図
【符号の説明】
1 触媒層 2 ニッケルめっきを施したステンレス製金網(集電体
層) 3 フッ素樹脂多孔膜層 4 3層構造の円筒形空気極 5 セパレータ 6 ゲル亜鉛負極 8 正極缶 10 空気取り入れ孔

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】空気極触媒層の製造法において、活性炭、
    マンガン酸化物およびカーボンブラックを含む混合粉末
    に結着剤としてフッ素樹脂粉末を加え、さらにエチルア
    ルコールを加えて混練後、30℃〜80℃に加熱した二
    本ローラーに数回通すことにより所定厚のシート状に成
    形することを特徴とする空気極触媒層の製造法。
  2. 【請求項2】上記活性炭は形状が球状または鎖状で比表
    面積が3000m2/g以上および粒径が10〜40μ
    mであることを特徴とする請求項1記載の空気極触媒層
    の製造法。
  3. 【請求項3】金属集電体層、その外側にガス透過能を有
    する撥水性のフッ素樹脂多孔膜層、内側に活性炭、マン
    ガン酸化物およびカーボンブラックを含む混合粉末に結
    着剤としてフッ素樹脂粉末さらにエチルアルコールを加
    えて混練され、30℃〜80℃に加熱した二本ローラー
    に数回通すことによりシート状に成形された触媒層から
    成る3層構造の空気電極を正極として備えたことを特徴
    とする円筒形空気電池。
  4. 【請求項4】上記活性炭は形状が球状または鎖状で比表
    面積が3000m2/g以上および粒径が10〜40μ
    mであることを特徴とする請求項3記載の円筒形空気電
    池。
  5. 【請求項5】上記金属集電体は、ステンレス金網、ニッ
    ケル金網、ステンレスにニッケルメッキを施した金網の
    うち少なくとも1つを含む金網よりなる請求項3記載の
    円筒形空気電池。
JP6000279A 1994-01-06 1994-01-06 空気極触媒層の製造法およびそれを用いた円筒形空気電池 Pending JPH07201335A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6479188B1 (en) 1999-10-13 2002-11-12 The Gillette Company Cathode tube and method of making the same
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