JPH09306509A - 酸素還元電極の製造方法およびこの電極を用いた電池 - Google Patents

酸素還元電極の製造方法およびこの電極を用いた電池

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JPH09306509A
JPH09306509A JP8119192A JP11919296A JPH09306509A JP H09306509 A JPH09306509 A JP H09306509A JP 8119192 A JP8119192 A JP 8119192A JP 11919296 A JP11919296 A JP 11919296A JP H09306509 A JPH09306509 A JP H09306509A
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oxygen
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oxygen reduction
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Kazuyoshi Honda
一良 本田
Hiroyuki Morita
浩之 森田
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 重負荷特性に優れた酸素還元電極を形成し、
大電流放電で放電容量の大きな電池を提供する。 【解決手段】 酸素還元電極の反応層の酸素供給側にテ
トラフルオロエチレン−パーフルオロアルコキシエチレ
ンコポリマーを0.5〜2.0mg/cm2 の範囲で塗
着し、その後、前記酸素還元電極を280℃〜320℃
の範囲で熱処理を行い、更にその後、多孔性ポリテトラ
フルオロエチレン膜を密着または一体化して酸素還元電
極を製造する。正極端子を兼ねる正極缶1の底部の空気
孔2を防ぐように空気拡散紙3を設け、ポリテトラフル
オロエチレンの多孔質膜4を挿入し、その上に電極5を
圧着したポリテトラフルオロエチレン多孔質膜を下側に
して入れ、更にその上にセルロースフィルムからなるセ
パレータ6と、セルロース繊維からなる不織布の電解液
保持層7を挿入する。負極端子を兼ねる負極カップ8に
絶縁ガスケット9を組み込み一体化させ電池を形成す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は酸素還元電極の製造
方法とこれを用いた電池に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より大気中の酸素を活物質として使
用する電極を用いた電池として空気亜鉛電池や燃料電池
等が知られている。近年では地球環境や資源の有効利用
に大きな関心が集まっており、その観点からも大気中の
酸素を利用するこれらの電池系はクリーンな電源として
注目を集めている。例えば補聴器用の電池として従来水
銀電池が使用されていたが、活物質として酸化水銀を使
用する水銀電池は環境上の問題もあり、それに替わって
空気亜鉛電池が使用されるようになってきた。
【0003】また、空気亜鉛電池は他の電池系と比較し
て体積当たりのエネルギー密度がアルカリマンガン電池
の約5倍、酸化銀電池の約3倍、水銀電池やリチウム電
池の約2倍と格段に優れている。従って、小型で大電流
を必要とし、且つ電池交換の手間の省けることが望まれ
る携帯用電子機器や医療機器にもその用途が広がってき
ている。
【0004】しかるにこのように大きな特徴を有する空
気亜鉛電池ではあるが、取り出せる電流の大きさに限界
がある。一方、近年における補聴器やページャー等の携
帯機器は、多機能化による性能向上が進んでおり、より
大きな電流での放電が要望されている。
【0005】これまでの空気亜鉛電池では、連続放電で
取り出せる電流は酸素還元電極の電極単位面積当たり5
〜7mA/cm2 程度であり、これが10mA/cm2
以上の大電流放電になると、著しく放電容量が低下する
という問題があった。
【0006】この問題に対して、従来の技術では大電流
放電特性を向上させると耐漏液性や未使用での保存時の
電気容量保持性等が著しく劣化し、電池の寿命が短くな
って実施用に適さないものとなっていた。その理由を以
下に述べる。
【0007】空気亜鉛電池に使用されている電解液は大
電流を取り出すため電気抵抗の小さい濃厚な水酸化カリ
ウム水溶液である。この電解液は電池の外部に出た場
合、その強アルカリ性のため腐食性が激しく、使用して
いる機器や人体に危害を加えることになり、十分な液密
性を確保する必要がある。
【0008】また、大電流を取り出すためにはこの電解
液が酸素還元電極に浸透しなければならないが、浸透性
が強すぎると反応層全部を濡らしてしまい、酸素が供給
されない状態になって放電不能に陥り、最悪の場合、空
気孔から外部に漏液する虞れがある。従って、ある程度
電解液の浸透性を抑えて、即ち大電流出力を犠牲にして
も、容量劣化と漏液を防止し、信頼性を確保しなければ
ならなかった。
【0009】従来より、この空気亜鉛電池の放電特性と
信頼性を両立させるために様々な改良が試みられてき
た。その一つは電極の反応層を厚くして電解液に対する
耐浸透性を確保する方法である。しかしながら、この方
法によると電池内の電極の占める体積が増加するため、
負極活物質の充填される体積が減少し、電池としての放
電容量が低下する欠点があった。
【0010】また、電解液の浸透と透過を抑制するた
め、電極の反応層の酸素供給側に疎水性の多孔質フィル
ムを密着、または一体化させる構成をとる方法もある。
更に、近年では電極を300℃前後の温度で熱処理して
から疎水性の多孔質フィルムを密着、または一体化させ
る方法や、反応層の酸素供給側の表面にポリテトラフル
オロエチレン、またはパーフルオロエチレン−プロピレ
ンコポリマーを塗布乾燥し、300℃前後の温度で熱処
理してから多孔質フィルムと圧着する方法等で大電流特
性の確保と信頼性の向上が図られてきた。
【0011】しかし、上述した技術は単位面積当たりの
放電電流が小さい場合には有効であるが10mA/cm
2 以上の大電流放電時には、未だ十分な効果は得られて
いない。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】従って本発明の課題
は、耐漏液性や容量保存特性が高く、大電流を取り出す
ことができ、且つ、放電容量も大きく、信頼性の高い空
気亜鉛電池を提供しようとするものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題に鑑み
なされたものであり、気体透過性を有し、活物質として
大気中の酸素を還元して使用する電極で、反応層が酸素
還元触媒とそれを担持する炭素系物質とこれらを結着す
るポリテトラフルオロエチレンから構成され、且つ、反
応層内または反応層に接して集電と補強のための金属製
スクリーンを有し、且つ、反応層の酸素供給側に多孔性
ポリテトラフルオロエチレン膜が反応層と密着または一
体化されて構成される酸素還元電極において、前記酸素
還元電極の反応層の酸素供給側にテトラフルオロエチレ
ン−パーフルオロアルコキシエチレンコポリマーを0.
5mg/cm2 以上、2.0mg/cm2 以下の範囲で
塗着し、その後、前記酸素還元電極を280℃以上、3
20℃以下の範囲で熱処理を行い、更にその後、多孔性
ポリテトラフルオロエチレン膜を密着または一体化して
酸素還元電極を製造し、また、この酸素還元電極を用い
て電極を形成して課題を解決する。
【0014】本発明によると重負荷特性に優れた電極が
得られ、これを用いることにより大電流放電で放電容量
が大きく、且つ未放電で保存しても容量保持特性が良好
で信頼性の高い空気亜鉛電池を形成することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明者らは電極の反応層の材料
として、酸素還元触媒とそれを担持する炭素系物質とそ
れらを結着させるためのポリテトラフルオロエチレンを
使用し、その反応層の酸素供給側表面にパーフルオロア
ルコキシエチレン−テトラフルオロエチレンコポリマー
を0.5〜2.0mg/cm2 の範囲で途着して280
〜320℃の範囲で熱処理を施した後、ポリテトラフル
オロエチレンの多孔性フィルムを密着または一体化する
ことを特徴とした酸素還元電極を使用することにより、
電流密度が10mA/cm2 以上の大電流放電での放電
容量が大きく、且つ未放電で保存しても放電容量保持特
性が良好で信頼性の高い空気亜鉛電池が得られることを
見いだした。
【0016】従来技術としては反応層の酸素供給側には
何も施さない、或いはポリテトラフルオロエチレン、パ
ーフルオロエチレン−プロピレンコポリマー、ポリクロ
ロトリフルオロエチレン、エチレン−テトラフルオロエ
チレンコポリマー等のいずれかのフッ素樹脂を塗着後に
熱処理を行う方法が取られてきた。本発明はこれら従来
使用されてきた樹脂に対してパーフルオロアルコキシエ
チレン−テトラフルオロエチレンコポリマーが、より優
れた電池特性を示すことに基づいて行われるものであ
る。
【0017】実施例 電極酸素還元媒体として二酸化マンガンを35重量%、
触媒を担持する炭素系材料としてカーボンブラックを3
0重量%、結着剤としてポリテトラフルオロエチレンの
水性ディスパージョンを35重量%で配合し、これらを
十分均一に混合する。このときポリテトラフルオロエチ
レン水性ディスパージョンの組成は水60重量%、固形
分40重量%のものを使用した。混合した材料を直径
0.15mmのニッケル線からなる40メッシュのスク
リーンに均一に塗着し乾燥させ、乾燥後にローラーを通
過させて反応層を圧縮し、厚み0.40mmの反応層と
スクリーンの一体物を得る。
【0018】つぎに、テトラフルオロエチレン−パーフ
ルオロアルコキシエチレンコポリマーのパウダーを40
重量%、ポリオキシエチレンパウダーを10重量%、水
を50重量%使用した水溶液を攪拌して安定なコロイド
状態にする。このコロイド液をスプレーによる吹き付け
法にて反応層の片面に塗布し乾燥させ、反応層表面に塗
着しているテトラフルオロエチレン−パーフルオロアル
コキシエチレンコポリマーのパウダーの量が、それぞれ
0.1〜2.0mg/cm2 の表面密度と成るようにす
る。
【0019】その後、200〜400℃で熱処理を行い
電極の撥水性を高める。この塗着面にポリテトラフルオ
ロエチレンの多孔質膜を重ね、ローラーを通過させるこ
とで多孔質膜と反応層をプレスし一体化させる。これを
電極として直径11.0mmの円形に打ち抜き、PR4
4タイプの空気亜鉛電池を製作した。
【0020】前記空気亜鉛電池の側面断面を図1に示
す。正極端子を兼ねる正極缶1の底部に空気孔2を設
け、その上にこの空気孔2を防ぐように空気拡散紙3を
設ける。つぎにポリテトラフルオロエチレンの多孔質膜
4を直径11.0mmの円形に打ち抜いて挿入し、その
上に前記電極5を圧着したポリテトラフルオロエチレン
多孔質膜を下側にして入れ、更にその上にセルロースフ
ィルムからなるセパレータ6と、セルロース繊維からな
る不織布の電解液保持層7を直径11.0mmの円形に
打ち抜いて挿入する。負極端子を兼ねる負極カップ8に
絶縁ガスケット9を組み込み一体化させる。
【0021】その後、負極カップ8と絶縁ガスケット9
の一体物の内側に、粒状亜鉛と水酸化カリウム水溶液の
電解液をカルボキシメチルセルロース等のゲル化剤で混
合したゲル状の負極合剤10を注入する。その後、負極
カップ8と絶縁ガスケット9に、電解液保持層7まで挿
入してある正極缶1をかぶせて正極缶1の開口部の全周
を負極カップ8側へ機械的に屈曲させて電池を封口す
る。最後に正極缶1の底部の空気孔2にシール11を貼
り、電池が完成する。
【0022】以上説明した方法で、それぞれでテトラフ
ルオロエチレン−パーフルオロアルコキシエチレンコポ
リマーの塗布量と、その後の熱処理温度の異なる酸素還
元電極を電池に取り込み、電池特性を比較した。特性の
試験方法は電池の完成直後に正極缶1のシール11を取
り去り、放電電流密度が10mA/cm2 以上の領域で
100Ωの抵抗にて放電させる。この時の初期放電容量
を表1に示す。
【0023】
【表1】
【0024】また、全く同じ構成の電池を60℃の温度
雰囲気で20日間保管し、その後正極缶1のシール11
を取り去り、100Ωの抵抗にて放電させる。このとき
の放電容量を表1の容量を100%としてこれと比較
し、その割合を放電容量保持率として表2に示す。この
60℃の温度雰囲気で20日の保管は、常温で約1年間
の保管期間に相当する加速寿命試験の一つである。
【0025】
【表2】
【0026】表1および表2に示すようにテトラフルオ
ロエチレン−パーフルオロアルコキシエチレンコポリマ
ーの塗布量が0.5〜2.0mg/cm2 、熱処理温度
が280〜320℃の範囲で、初期放電容量と60℃、
20日後の容量保持率が高いという結果が得られた。
【0027】比較例1 比較例1として反応層に塗着する材料としてポリテトラ
フルオロエチレンを使用し、ポリテトラフルオロエチレ
ン多孔質膜とプレス一体化して電極を製作した。電極サ
ンプルは実施例と同じ塗着量と熱処理温度とにおいて製
作し、それぞれPR44タイプの電池に組み込み、同様
の特性を測定した。100Ωの抵抗にて放電させたとき
の初期放電容量を表3に示し、また、60℃の温度雰囲
気で20日間保管した後の放電容量保持率を表4に示
す。
【0028】
【表3】
【0029】
【表4】
【0030】表3および表4からポリテトラフルオロエ
チレンの塗布量が0.5〜2.0mg/cm2 、熱処理
温度が280〜320℃の範囲で、初期放電容量と60
℃、20日後の容量保持率が高いが、実施例で得られた
値には達していないことが分かる。
【0031】比較例2 比較例2として反応層へ途着する材料にパーフルオロエ
チレン−プロピレンコポリマーを使用し、ポリテトラフ
ルオロエチレン多孔質膜とプレス一体化して電極を製作
した。電極サンプルは実施例と同じ塗着量と熱処理温度
とにおいて製作し、それぞれPR44タイプの電池に組
み込み、同様の特性を測定した。
【0032】パーフルオロエチレン−プロピレンコポリ
マーの塗布量が0.5〜2.5mg/cm2 、熱処理温
度が280〜320℃の範囲で、初期放電容量と60
℃、20日後の容量保持率が高い結果が得られたが、実
施例で得られた値には達しなかった。
【0033】比較例3 比較例3として反応層へ途着する材料にポリクロロトリ
フルオロエチレンを使用し、ポリテトラフルオロエチレ
ン多孔質膜とプレス一体化して電極を製作した。電極サ
ンプルは実施例と同じ塗着量と熱処理温度とにおいて製
作し、それぞれPR44タイプの電池に組み込み、同様
の特性を測定した。
【0034】ポリクロロトリフルオロエチレンの塗布量
が0.5〜3.0mg/cm2 、熱処理温度が280〜
320℃の範囲で、初期放電容量と60℃、20日後の
容量保持率が高い結果が得られたが、実施例で得られた
値には達しなかった。
【0035】比較例4 比較例4として反応層へ途着する材料にエチレン−テト
ラフルオロエチレンコポリマーを使用し、ポリテトラフ
ルオロエチレン多孔質膜とプレス一体化して電極を製作
した。電極サンプルは実施例と同じ塗着量と熱処理温度
とにおいて製作し、それぞれPR44タイプの電池に組
み込み、同様の特性を測定した。
【0036】ポリクロロトリフルオロエチレンの塗布量
が0.5〜3.0mg/cm2 、熱処理温度が280〜
320℃の範囲で、初期放電容量と60℃、20日後の
容量保持率が高い結果が得られたが、実施例で得られた
値には達しなかった。
【0037】比較例5 比較例5として反応層とポリテトラフルオロエチレン多
孔質膜との間に何も途着せず、ローラーでの機械的なプ
レスのみで一体化して電極を製作した。電極サンプルは
実施例と同じ塗着量と熱処理温度とにおいて製作し、そ
れぞれPR44タイプの電池に組み込み、同様の特性を
測定した。
【0038】熱処理温度が280〜320℃の範囲で、
初期放電容量と60℃、20日後の容量保持率が高い結
果が得られたが、実施例で得られた値には達しなかっ
た。
【0039】実施例と比較例1〜5までの中で、それぞ
れ最も結果のよい条件(塗着量と熱処理温度)を抜き出
し、その時の初期放電容量と60℃、20日後の容量保
持率を、塗着する材料別に表5に示した。この表からも
分かるようにテトラフルオロエチレン−パーフルオロア
ルコキシエチレンコポリマーを塗着した実施例が最も優
れた値を示した。
【0040】
【表5】
【0041】
【発明の効果】以上の説明からも明らかなように、電極
の反応層の材料として、酸素還元触媒とそれを担持する
炭素系物質とそれらを結着させるためのポリテトラフル
オロエチレンを使用し、その反応層の酸素供給側表面に
パーフルオロアルコキシエチレン−テトラフルオロエチ
レンコポリマーを塗布量が0.5〜2.0mg/cm2
の範囲に途着して280〜320℃の範囲で熱処理を施
した後にポリテトラフルオロエチレンの多孔性フィルム
を密着、または一体化することを特徴とした酸素還元電
極を使用することにより、従来の樹脂の使用では得られ
ない高性能な電池、即ち電流密度が10mA/cm2
上の大電流放電での放電容量が大きく、且つ未放電で保
存しても容量保持特性が良好で信頼性の高い空気亜鉛電
池が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による酸素還元電極を用いて構成した
空気亜鉛電池の側面断面図である。
【符号の説明】
1…正極缶、2…空気孔、3…空気拡散紙、4…多孔質
膜、5…電極 6…セパレータ、7…電解液保持層、8…負極カップ、
9…絶縁ガスケット 10…負極合剤、11…シール

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 気体透過性を有し、活物質として大気中
    の酸素を還元して使用する電極で、 反応層が酸素還元触媒とそれを担持する炭素系物質とこ
    れらを結着するポリテトラフルオロエチレンから構成さ
    れ、 且つ、反応層内または反応層に接して集電と補強のため
    の金属製スクリーンを有し、 且つ、反応層の酸素供給側に多孔性ポリテトラフルオロ
    エチレン膜が反応層と密着または一体化されて構成され
    る酸素還元電極において、 前記酸素還元電極の反応層の酸素供給側にテトラフルオ
    ロエチレン−パーフルオロアルコキシエチレンコポリマ
    ーを0.5mg/cm2 以上、2.0mg/cm2 以下
    の範囲で塗着し、 その後、前記酸素還元電極を280℃以上、320℃以
    下の範囲で熱処理を行い、 更にその後、多孔性ポリテトラフルオロエチレン膜を密
    着または一体化することを特徴とする酸素還元電極の製
    造方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載した製造方法により形成
    された酸素還元電極を用いて形成したことを特徴とする
    電池。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003514367A (ja) * 1999-10-26 2003-04-15 ザ ジレット カンパニー 金属空気電気化学電池のカソード
JP2005523566A (ja) * 2002-04-16 2005-08-04 ゴア エンタープライズ ホールディングス,インコーポレイティド 電気化学装置の合わせフィルム
EP2461402A1 (de) * 2010-12-03 2012-06-06 Bayer MaterialScience AG Sauerstoffverzehrelektrode und Verfahren zu ihrer Herstellung

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