JPH07201009A - 磁気ヘッドの製造方法 - Google Patents

磁気ヘッドの製造方法

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JPH07201009A
JPH07201009A JP5354259A JP35425993A JPH07201009A JP H07201009 A JPH07201009 A JP H07201009A JP 5354259 A JP5354259 A JP 5354259A JP 35425993 A JP35425993 A JP 35425993A JP H07201009 A JPH07201009 A JP H07201009A
Authority
JP
Japan
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track width
magnetic
magnetic head
core half
core
Prior art date
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Pending
Application number
JP5354259A
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English (en)
Inventor
Yasuhiko Shinjo
康彦 新庄
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Mitsumi Electric Co Ltd
Original Assignee
Mitsumi Electric Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、各コア半体のトラック幅規制溝が互
いにずれるようなことがなく、且つ高精度のギャップ部
が得られるようにした、磁気ヘッドの製造方法を提供す
ることを目的とする。 【構成】非磁性体基板上に積層させた複数の磁性体膜か
ら成る一対のコア半体を互いに突き合わせることによ
り、該磁性体膜がギャップに対して実質的に垂直に延び
るように、ギャップ部が画成されており、該ギャップ部
が、各コア半体に設けられたトラック幅規制溝により、
所定のトラック幅を有するように構成されている、磁気
ヘッド1において、上記トラック幅規制溝43が、各コ
ア半体41,42の相互の接合後に、コア半体の接合面
に対してブレード加工により形成された後、該接合面の
全面に対するイオンミリングにより、仕上げ加工される
ように、構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばハイビジョンV
TR装置等の高密度磁気記録再生装置等に使用される磁
気ヘッドの製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、このような磁気ヘッドは、例えば
図3に示すように構成されている。即ち、図3におい
て、磁気ヘッド10は、非磁性体基板11a,12a上
に積層された複数の磁性体膜11b,12bから成る一
対のコア半体11,12から構成されており、該コア半
体11,12の突き合わせ面(接合面)13,14に
は、それぞれギャップ形成部13a,14aと、後部接
合部13b,14bが形成されている。
【0003】ここで、上記コア半体11,12の突き合
わせ面13,14は、そのギャップ形成部13a,14
aが互いに所定間隔で突き合わされることにより、ギャ
ップ部15が構成され得るようになっている。さらに、
各コア半体11,12を構成する磁性体膜11b,12
bは、上記ギャップ部15に対してほぼ垂直に(正確に
は、図4に示すように、僅かなアジマス角を有して)延
びるようになっている。
【0004】さらに、一方のコア半体11は、その突き
合わせ面13側に、巻線が巻回されるべき溝部13cを
備えており、この溝部13cが、他方のコア半体12と
接合されたときに、巻線窓16を画成することにより、
該巻線窓16を通って、コア半体11の溝部13cにコ
イル巻線(図示せず)が巻回され得るようになってい
る。
【0005】また、上記コア半体11,12の突き合わ
せ面13,14は、図4に詳細に示すように、構成され
ている。即ち、図4において、各磁性体膜11b,12
bは、その厚さが、前以てトラック幅より大きくなるよ
うに形成されていて、その後、各コア半体11,12の
突き合わせ面13,14の領域にて、コア半体11,1
2が、磁性体膜11b,12bの一部にまで達するトラ
ック幅規制溝17,18を形成するように、非磁性体基
板11a,12aの部分を除去されている。
【0006】これにより、ギャップ部15における上記
磁性体膜11b,12bの全体の厚さが、トラック幅T
wに相当するようになっている。この状態から、上記コ
ア半体11,12は、その突き合わせ面13,14が研
磨され、該トラック幅規制溝17,18が、接合用ガラ
ス19により充填された後、互いに突き合わされ、接合
されるようになっている。
【0007】従って、該磁気ヘッド10の各コア11,
12の全体として湾曲して形成された上面に沿って、磁
気テープ(図示せず)が摺動することにより、該磁気テ
ープに磁気記録されたデータ等がコイル巻線によって電
気信号に変換され、再生され得ることになる。
【0008】ここで、上記磁気ヘッド10は、図5,図
6及び図7に示すように、製造されるようになってい
る。即ち、先づ図5(A)において、基板20は、セラ
ミックス,ガラスセラミックス等のセラミック材料から
成る非磁性体基板21上に、複数の磁性体膜22(図5
(B)参照)をそれぞれガラス23を介して積層させた
個々の基板を、図5(C)に示すように、複数個重ね合
わせて接合することにより、形成される。この際、上記
磁性体膜22の厚さは、トラック幅より大きくなるよう
に選定されている。
【0009】このように形成された基板20は、その
後、図5(D)に示すように、図面にて上下を向いた側
面に、巻線溝24が、また上方を向いた側面に、補強溝
25が加工され、続いて該補強溝25内に接合用ガラス
26が充填された後に、図面にて上方の接合面20aが
研磨される。
【0010】その後、該接合面20aに関して、各磁性
体膜22の一部及び非磁性体基板21を除去するよう
に、該接合面20aに、トラック幅規制溝27が加工さ
れ(図5(E)参照)、続いて該トラック幅規制溝27
内に、接合用ガラス28が充填された後(図6(F)参
照)、該接合面20aが再び研磨される(図6(G)参
照)。
【0011】さらに、残った接合面20aの領域に対し
て、ギャップ材29がスパッタリング等により形成され
(図6(H)参照)、複数個のコア半体が一体に並んで
いるコア半体ブロック30が完成する。
【0012】このようにして形成された二つのコア半体
ブロック30が、図6(I)に示すように、互いに接合
面20aが対向するように接合され、図6(I)にて下
方の端面が研磨された後に、上記トラック幅規制溝27
が露出しているテープ摺動面20bが、図7(J)に示
すように、円筒状に研磨され、最後に図7(K)に点線
で示すように、長手方向に沿ってスライス加工されるこ
とにより、個々の磁気ヘッド10が完成する。
【0013】また、他の製造方法によれば、各コア半体
11,12を互いに接合した後、ブレードによって、ト
ラック幅規制溝を形成し、該トラック幅規制溝内にガラ
スを充填するようにしている。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うに構成された磁気ヘッド10においては、各コア半体
11,12の接合の際に、例えば専用の治具等を使用す
ることにより、各コア半体11,12を互いに位置合わ
せした後、コア半体11,12をこの治具と共に電気炉
等の加熱装置内に挿入して、ガラス等によって接合する
ようにしている。
【0015】そして、この治具等による位置合わせの際
に、各コア半体11,12の接合面には既にトラック幅
規制溝27が形成されていることから、正確な位置合わ
せが必要となり、製造コストが高くなってしまうと共
に、トラック幅規制溝が互いにずれてしまった場合に
は、所定のトラック幅が得られなくなるため、歩留まり
が低下してしまうという問題があった。
【0016】また、コア半体11,12を互いに接合し
た後、ブレードによりトラック幅規制溝を形成するよう
にした場合には、ブレード加工によって、磁性体膜等が
ダメージを受けることになり、高精度のギャップ部が得
られなくなってしまい、磁気ヘッドの特性劣化が生ずる
という問題もあった。
【0017】本発明は、以上の点に鑑み、各コア半体の
トラック幅規制溝が互いにずれるようなことがなく、且
つ高精度のギャップ部が得られるようにした、磁気ヘッ
ドの製造方法を提供することを目的としている。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記目的は、本発明によ
れば、非磁性体基板上に積層させた複数の磁性体膜から
成る一対のコア半体を互いに突き合わせることにより、
該磁性体膜がギャップに対して実質的に垂直に延びるよ
うに、ギャップ部が画成されており、該ギャップ部が、
各コア半体に設けられたトラック幅規制溝により、所定
のトラック幅を有するように構成されている、磁気ヘッ
ドにおいて、上記トラック幅規制溝が、各コア半体の相
互の接合後に、コア半体の接合面に対してブレード加工
により形成された後、該接合面の全面に対するイオンミ
リングにより、仕上げ加工されることを特徴とする、磁
気ヘッドの製造方法により、達成される。
【0019】
【作用】上記構成によれば、コア半体のトラック幅規制
溝が、コア半体の接合後に、ブレードによって形成され
た後、イオンミリングによって仕上げ加工されるので、
コア接合の際に、トラックずれ防止のために正確に位置
合わせする必要がなく、従って製造コストが低減され得
ることになる。
【0020】また、ブレード加工によって形成されたト
ラック幅規制溝は、その後のイオンミリングによって仕
上げ加工されるため、表面のダメージによる加工変質層
がイオンミリングにより除去され得る。従って、磁気ヘ
ッドの特性劣化が排除され得ることになる。
【0021】尚、上記イオンミリングによる仕上げ加工
は、コア半体の接合面全体に対して行なわれ得るので、
パターンニング等の工程は不要であり、比較的低コスト
で済むことになる。
【0022】
【実施例】以下、図面に示した実施例に基づいて、本発
明を詳細に説明する。図1及び図2は、本発明による磁
気ヘッドの製造方法の一実施例を示している。
【0023】この実施例により製造される磁気ヘッド
は、図3に示す磁気ヘッド10と同様の構成であって、
製造工程のみが異なるものであり、図1及び図2に示す
ように製造されるようになっている。
【0024】即ち、先づ図1(A)において、基板40
は、セラミックス,ガラスセラミックス等のセラミック
材料から成る非磁性体基板上に、複数の磁性体膜をそれ
ぞれガラスを介して積層させて形成した個々の基板を、
複数個重ね合わせて接合することにより、構成された二
つの基板41,42(図1(A)参照)から成り、一方
の基板41の接合面41aには、前以て長手方向に延び
る巻線溝41bが形成されている。
【0025】このような基板40は、その後、図1
(B)に示すように、基板41及び42の接合面に関し
て各磁性体膜の一部及び非磁性体基板を除去するよう
に、基板41,42の上面に、トラック幅規制溝43が
加工される。この際、該トラック幅規制溝43は、図1
(C)に示すように、所定のトラック幅Twより僅かに
狭い幅を有するブレード44により、ブレード加工され
ることにより、形成される。
【0026】続いて、上記基板40は、図1(D)に示
すように、その上面の全面に亘って、イオンミリング4
5により、仕上げ加工される。これにより、該基板40
は、その個々の基板41,42の上面が、図1(D)に
て点線で示す位置から実線で示す位置まで、除去される
ことになる。かくして、該トラック幅規制溝43は、イ
オンミリングによって、所定のトラック幅Twを有する
ことになる。
【0027】その後、該基板40は、そのトラック幅規
制溝43内に、接合用ガラス46が充填された後(図2
(E)参照)、その上面が研磨されると共に、図2
(E)にて一部のトラック幅規制溝43に関して点線図
示されているように、トラック幅規制溝43の中心に沿
って、切断溝47が形成される。
【0028】最後に、上記基板40は、該トラック幅規
制溝43の切断溝47に沿ってスライス加工されること
により、個々の磁気ヘッド1が完成する。
【0029】本発明実施例により製造された磁気ヘッド
1は、以上のように構成されており、基板41,42か
ら成るコア半体2,3のギャップ形成部により画成され
たギャップ部5が、コア半体2,3の接合面により画成
され得ることになる。これにより、該磁気ヘッド1の各
コア半体2,3の全体として湾曲して形成された上面に
沿って、磁気テープ(図示せず)が摺動することによ
り、該磁気テープに磁気記録されたデータ等がコイル巻
線によって電気信号に変換され、再生され得ることにな
る。
【0030】この場合、上記磁気ヘッド1においては、
ギャップ部5は、コア半体2,3の接合後に形成された
トラック幅規制溝43により、トラック幅が決まるた
め、コア半体2,3の接合の際に、トラックずれを排除
するための正確な位置合わせは不要となり、製造が容易
に行なわれ得ると共に、正確なトラック幅が得られるこ
とになる。
【0031】また、トラック幅規制溝43の形成は、ブ
レード加工と、その後のイオンミリングによる仕上げ加
工により、行なわれるので、ブレード加工による表面の
ダメージが、イオンミリングによって除去され得ること
になり、磁気ヘッド1の特性が劣化してしまうようなこ
とはない。
【0032】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、各
コア半体のトラック幅規制溝が互いにずれるようなこと
がなく、且つ高精度のギャップ部が得られるようにし
た、極めて優れた磁気ヘッドの製造方法が提供され得る
ことになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による磁気ヘッドの製造方法の一実施例
を順次に示し、(A)〜(D)は概略図である。
【図2】図1の製造方法に続く工程を順次に示し、
(E)及び(F)は概略図である。
【図3】従来の磁気ヘッドの一例を示す概略斜視図であ
る。
【図4】図3の磁気ヘッドのギャップ部の研磨加工後の
拡大断面図である。
【図5】図3の磁気ヘッドの製造工程を順次に示し、
(A)〜(E)は概略図である。
【図6】図5の製造工程に続く工程を示し、(F)〜
(I)は概略図である。
【図7】図6の製造工程に続く工程を示し、(J)及び
(K)は概略図である。
【符号の説明】
1,10 磁気ヘッド 2,3,11,12 コア半体 11a,12a 非磁性体基板 11b,12b 磁性体膜 5,15 ギャップ部 40 基板 41,42 個々の基板(コア半体) 43 トラック幅規制溝 44 ブレード 45 イオンミリング 46 接合用ガラス 47 切断溝

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 非磁性体基板上に積層させた複数の磁性
    体膜から成る一対のコア半体を互いに突き合わせること
    により、該磁性体膜がギャップに対して実質的に垂直に
    延びるように、ギャップ部が画成されており、該ギャッ
    プ部が、各コア半体に設けられたトラック幅規制溝によ
    り、所定のトラック幅を有するように構成されている、
    磁気ヘッドにおいて、 上記トラック幅規制溝が、各コア半体の相互の接合後
    に、コア半体の接合面に対してブレード加工により形成
    された後、該接合面の全面に対するイオンミリングによ
    り、仕上げ加工されることを特徴とする、磁気ヘッドの
    製造方法。
JP5354259A 1993-12-29 1993-12-29 磁気ヘッドの製造方法 Pending JPH07201009A (ja)

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