JPH06215311A - 浮上型磁気ヘッド - Google Patents

浮上型磁気ヘッド

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Publication number
JPH06215311A
JPH06215311A JP21744592A JP21744592A JPH06215311A JP H06215311 A JPH06215311 A JP H06215311A JP 21744592 A JP21744592 A JP 21744592A JP 21744592 A JP21744592 A JP 21744592A JP H06215311 A JPH06215311 A JP H06215311A
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JP
Japan
Prior art keywords
magnetic
thin film
substrate
soft magnetic
ferromagnetic oxide
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP21744592A
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English (en)
Inventor
Yoshito Kobayashi
善人 小林
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TDK Corp
Original Assignee
TDK Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by TDK Corp filed Critical TDK Corp
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  • Adjustment Of The Magnetic Head Position Track Following On Tapes (AREA)
  • Magnetic Heads (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】磁気記録の高密度化、高速化に対応でき、しか
も量産性のよい構造の浮上型磁気ヘッドを提供する。 【構成】非磁性基板7と強磁性酸化物9とからなるスラ
イダ3を形成する複合基板上に、ギャップ部18に対し
て傾斜して金属軟磁性薄膜6又は金属軟磁性薄膜と非磁
性層との積層膜で磁路を形成する。非磁性基板7と強磁
性酸化物9との接合部14を、巻線巻回部11aの略半
分以上の高さとなる位置に設定した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、主としてコンピュ−タ
のハ−ドディスクドライブに用いられる磁気ヘッド、す
なわち、磁気ヘッドとディスクとの間に微小エアギャプ
を形成して非接触で記録再生を行う浮上型磁気ヘッドに
関する。
【0002】
【従来の技術】従来の浮上型磁気ヘッドは、フェライト
材を機械加工してコアピ−スを形成し、これを非磁性ス
ライダに組み付け、巻線を施すことにより構成していた
が、機械加工上、10μm以下のトラック幅を実現する
ことが困難であり、高密度化に対応できず、またインダ
クタンスが約8μH程度と大きくなるので、高速化が困
難である。そこで図5に示すように、金属軟磁性薄膜6
を用いた浮上型磁気ヘッドが開発されている。
【0003】この磁気ヘッドは、セラミック等の非磁性
材でなるスライダ30の本体部30aの側面に金属軟磁
性薄膜6を形成して、その薄膜6上に非磁性材でなる部
材31を重ねて接着し、一方、巻線10を巻回するコア
部32も、片側の非磁性材33に金属軟磁性薄膜6を形
成したものに他方の非磁性材34を重ねて接着してな
る。この構造のコア部32を前記スライダ本体部30a
に金属軟磁性薄膜6どうしが合致するようにギャップ部
18を介して突き合わせ、ガラス4により接合する。そ
してコア部32に巻線10を巻く。
【0004】上記のような積層型の磁気ヘッドにおいて
は、金属軟磁性薄膜6の厚さがトラック幅となるため1
0μm以下の狭幅トラックを実現することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のよう
に、高密度記録対応を図るため、金属軟磁性薄膜6のみ
で磁路を形成し、トラック幅を狭小化すると、コアの飽
和が生じ易くなり、効率が悪くなり、10MHz以上の
高周波域で十分なS/N比が得られなくなり、また標準
的な巻線を施した場合、インダクタンスが0.5〜1.
5μHと低くなり過ぎて十分な再生出力が得がたい。
【0006】一方、図5のものを量産するため、本体部
30aとコア部32とをそれぞれ複数個分を切り出すた
めの素材ブロックとして作製しておき、これらの素材ブ
ロックを組合わせて接着する場合、積層誤差が集積して
ブロック突き合わせの際に金属軟磁性薄膜6の部分を揃
えて突き合わせることが困難であり、そのため積層数が
少数に限られるため、量産性が劣るという問題点があっ
た。即ち、金属軟磁性薄膜の突き合わせ精度が積層膜形
成精度に依存しているため、量産性が得難いという問題
点があった。
【0007】本発明は、上記した実情に鑑み、磁気記録
の高密度化、高速化に対応でき、しかも量産性のよい構
造の浮上型磁気ヘッドを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するため、非磁性基板と強磁性酸化物とからなるスラ
イダを形成する複合基板上に、ギャップ部に対して傾斜
して金属軟磁性薄膜又は金属軟磁性薄膜と非磁性層との
積層膜で磁路を形成し、前記非磁性基板と強磁性酸化物
との接合部を、巻線巻回部の略半分以上の高さとなる位
置に設定したことを特徴とする。
【0009】
【作用】本発明は、上述のように、非磁性基板と強磁性
酸化物とを接合させた複合基板のスライダのギャップ部
に金属軟磁性薄膜を形成したので、金属軟磁性薄膜と複
合基板の強磁性酸化物部分とが磁路として作用する。前
記金属軟磁性薄膜の傾斜は、多数個取りの複合基板の素
材ブロックに機械加工により高精度に形成された溝に成
膜することにより実現され、これらのブロックを突き合
わせることによって、金属軟磁性薄膜の突き合わせ精度
が高精度に設定される。
【0010】
【実施例】図1(A)は本発明による浮上型磁気ヘッド
の一実施例の斜視図、(B)はその要部を示す平面図で
ある。図1に示すように、本例の磁気ヘッドは、チタン
酸カルシウム等のセラミック又はアルチックもしくは非
磁性フェライト等の非磁性基板7と磁性フェライト等の
強磁性酸化物9とを接合させた複合基板でスライダ3を
形成し、コア部11に巻線(図示せず)を手巻きにより
巻付けるものである。
【0011】前記スライダ3は左右少なくもどちらか一
方にセンダストあるいはその他の飽和磁束密度の高い鉄
系、Fe−Zr−N等の金属軟磁性薄膜6をギャップ部
15に対して傾斜させて、スパッタリング等の薄膜形成
技術で成膜する。同様にスライダ本体3aに接着するコ
ア部11も、非磁性基板7と強磁性酸化物9との複合基
板5に金属軟磁性薄膜6をギャップ部18に対して傾斜
させて成膜し、これをスライダ本体3a側の金属軟磁性
薄膜6とコア11部の金属軟磁性薄膜6とが合致するよ
うに、低融点ガラス4により接着する。
【0012】前記非磁性基板7と強磁性酸化物9との接
合部14は、コア部11の巻線を施す柱部11aの少な
くとも略半分以上の高さになるように設定し(スライダ
本体部3aにおける接合部の高さも同様とする)、必要
なヘッド効率及びインダクタンスが得られるようにす
る。
【0013】前記スライダ本体3a及びコア部11の非
磁性基板7の材質を非磁性フェライトとし、強磁性酸化
物9を磁性フェライトとすることにより、ガラス溶着時
における熱膨張、収縮に伴う相互の剥離や反り等を生じ
るおそれがない。
【0014】また、金属軟磁性薄膜6を単層とするので
はなく、センダスト等の金属軟磁性薄膜とSiO2等の
非磁性層とを交互に積層した複層の積層膜とし、これに
より渦電流損失の低減を図ることもある。
【0015】このように、複合基板に磁路となる金属軟
磁性薄膜6を成膜したので、この金属軟磁性薄膜6の厚
みがトラック幅となり、必要な場合には幅が10μm以
下の狭幅トラックが実現できる。また、強磁性酸化物9
の部分も磁路の一部として作用するので、磁気飽和がな
くなり、かつ複合基板5の非磁性基板7と強磁性酸化物
9との接合部が巻線の範囲にあるので、適度なインダク
タンス(2〜3μH)となり、高周波域でも十分なS/
N比が得られ、再生感度が向上する。この構造のもの
は、金属軟磁性薄膜のギャップ部18に対する傾斜形成
がダイヤモンドカッタ等によるV溝切削加工、成膜、突
き合わせ接着、切断により、突き合わせ精度を高精度に
確保して作製される。
【0016】以下この製造工程について、図2、図3に
より説明する。図2、図3は前記スライダを多数個取り
で製造する場合の工程を示す図である。この工程につい
て説明すると、図2において、まず非磁性基板7および
強磁性酸化物9の外形出し、面出しを行い(A)、融点
が700℃程度の高融点ガラス4c等の接合材を前記非
磁性基板7および強磁性酸化物9のそれぞれ両面にスパ
ッタリング等で形成し(B)、これを交互に積層して焼
成し、積層体8を形成する(C)。次に前記積層体8を
積層面に直交する面20で切断し、積層体8eを形成す
る(D)。
【0017】次に図3において、前記積層体8eの外面
を整形し、外形出しを行い(A)、積層体8eの上面に
積層方向に直交する方向に、ダイヤモンドカッタ等で複
数のV溝2eを形成し(B)、V溝2e形成面に金属軟
磁性薄膜6を成膜する(C)。
【0018】続いて、前記V溝2eに低融点ガラス4を
充填し(D)、ガラス4上面を前記金属軟磁性薄膜6が
線状に露出するように研磨し、積層体8fを形成する
(E)。
【0019】続いて、前記積層体8fに前記V溝2eと
直角方向に巻線窓となる台形溝2fを複数本形成し
(F)、非磁性基板7と強磁性酸化物9との積層面にそ
って切断し積層体8gを形成する(G)。
【0020】続いて、前記積層体8gの突き合わせであ
るギャップ部面を研磨し、そのギャップ部面にSiO2
等のギャップ部膜を形成し、図4(A)に示すように、
一方の積層体8hは積層体8gからさらに幅狭に研磨
し、前記台形溝2fどうしと前記線状に露出した金属軟
磁性薄膜6どうしをギャップ部材を介して合わせ、焼成
し、2個の積層体8g、8hを低融点ガラスにより接合
し、その後切断代22で切断し、図4(B)に示す個々
の磁気ヘッドを作製する。その後、図4(C)に示すよ
うに肩落し加工によりコア部11を形成する。
【0021】上記の工程図では、V溝2eと台形溝2f
が各4本の場合を示したが、より多数であっても同様に
加工可能である。
【0022】このように、機械加工により形成したV溝
2eに金属軟磁性薄膜6を成膜するので、上記工程図3
(G)に示すように、線状に露出した金属軟磁性薄膜6
を一定のピッチで形成した積層体8gが作製できる。従
って、2個の積層体8gを金属軟磁性薄膜6が露出した
面を合わせた時の金属軟磁性薄膜6のずれを防止できる
ので、多数個取りで作製した場合、ギャップ部で磁路が
ずれることによる不良がなくなり、量産性が向上する。
【0023】
【発明の効果】請求項1、2によれば、非磁性基板と強
磁性酸化物との複合基板で形成したスライダおよびコア
部に金属軟磁性薄膜を成膜し、この金属軟磁性薄膜を磁
路とするので、トラック幅が狭小化でき、磁気記録を高
密度化できる。また、前記強磁性酸化物が磁路の一部と
して作用するので、磁気飽和がなくなり、かつ非磁性基
板と強磁性酸化物との接合部をコア部の巻線巻回部の半
分以上の高さに設定したので、インダクタンスが適正に
なり、高周波域でも十分なS/N比が得られ、再生感度
が向上する。
【0024】また、磁路となる金属軟磁性薄膜をギャッ
プ部に対して斜めに形成するので、スライダを多数個取
りで作製する場合、機械加工で形成したV溝に金属軟磁
性薄膜を一定のピッチで形成した多数個取り用の積層体
を作製し、この積層体どうしを接合するので、磁路を形
成する金属軟磁性薄膜のずれを防止でき、ギャップ部で
の磁路ずれによる不良がなくなり、素材の積層数を増や
すことができるので、量産性が向上する。
【0025】請求項3によれば、複合基板を形成する非
磁性基板と強磁性酸化物との熱膨張率がほぼ等しいの
で、ガラスによる接着がより確実に行え、製造工程中の
ずれ、剥離等の不良がなくなり、生産性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は本発明による浮上型磁気ヘッドの一実
施例の斜視図、(B)はその要部を示す平面図である。
【図2】本実施例を多数個取りで製造する場合の製造工
程の一部を示す図である。
【図3】本実施例を多数個取りで製造する場合の製造工
程の残部を示す図である。
【図4】本実施例を多数個取りで製造する場合の製造工
程の残部を示す図である。
【図5】従来の浮上型磁気ヘッドの斜視図である。
【符号の説明】
2e〜2g 溝 3 スライダ 4、4c ガラス 6 金属軟磁性薄膜 7 非磁性基板 8、8e〜8h 積層体 9 強磁性酸化物 11 コア部 18 ギャップ部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】非磁性基板と強磁性酸化物とからなるスラ
    イダを形成する複合基板上に、ギャップ部に対して傾斜
    して金属軟磁性薄膜又は金属軟磁性薄膜と非磁性層との
    積層膜で磁路を形成し、前記非磁性基板と強磁性酸化物
    との接合部を、巻線巻回部の略半分以上の高さとなる位
    置に設定したことを特徴とする浮上型磁気ヘッド。
  2. 【請求項2】請求項1において、前記非磁性基板がセラ
    ミック材であり、強磁性酸化物がフェライトであること
    を特徴とする浮上型磁気ヘッド。
  3. 【請求項3】請求項1において、前記非磁性基板が非磁
    性フェライトであり、強磁性酸化物が磁性フェライトで
    あることを特徴とする浮上型磁気ヘッド。
JP21744592A 1992-07-24 1992-07-24 浮上型磁気ヘッド Withdrawn JPH06215311A (ja)

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Effective date: 19991005