JPH07200303A - プログラムローディング方式 - Google Patents

プログラムローディング方式

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Publication number
JPH07200303A
JPH07200303A JP33665293A JP33665293A JPH07200303A JP H07200303 A JPH07200303 A JP H07200303A JP 33665293 A JP33665293 A JP 33665293A JP 33665293 A JP33665293 A JP 33665293A JP H07200303 A JPH07200303 A JP H07200303A
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JP
Japan
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program
unit
execution area
loading
relocation
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JP33665293A
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Inventor
Masaki Hayashi
林  正樹
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PFU Ltd
Original Assignee
PFU Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、プログラムローディング方式に関
し、少ないメモリ容量で高速ローディングを可能とする
ことを目的とする。 【構成】 ローディング部5は外部記憶装置2内のプロ
グラムモジュール20のうちリロケーション部23及び
プログラムテキスト部24をプログラム実行域12へロ
ーディングする。複写再配置部11は、判定部10が所
望のプログラムがプログラム実行域12内に存在すると
判定した場合に、プログラム実行域12内に存在するプ
ログラム30を複写すると共に、当該プログラムのリロ
ケーション部23に基づいて、複写したプログラム40
の再配置を行なう。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プログラムローディン
グ方式に関し、特に、同じプログラムを何度もローディ
ングする場合のプログラムローディング方式に関する。
【0002】
【従来の技術】電子計算機において、プログラムは、主
記憶装置上にローディングされ、実行される。この実行
処理は、通常、図7に示す如くに運用される。
【0003】電子計算機(マシン)側が入力待ちの状態
となっている(S100)ところへ、オペレータが実行
プログラムを呼出しコマンドを入力すると(S10
1)、プログラムが主記憶装置のプログラム実行域にロ
ーディングされ(S102)、オペレータとの会話を行
ないながらプログラムの実行処理がなされ(S10
3)、実行が終了するとプログラムがプログラム実行域
から消去される(S104)。
【0004】プログラムのローディング(S102)か
ら実行(S103)までは自動的に行なわれ、更に、そ
の終了によりプログラムはプログラム実行域から自動的
に消去される(S104)。従って、同じプログラムを
再度実行しようとすると、再ローディング(S102)
が必要となる。
【0005】ところで、このプログラムのプログラム実
行域へのローディングは、従来、図8に示す如くに行な
われている。図8(A)に示す如く、従来、プログラム
100は、フレキシブルディスクやハードディスクの如
き外部記憶装置101に格納され、起動時に主記憶装置
(主メモリ)102上にローディングされ、実行されて
いた。
【0006】しかし、この方式では、当該プログラム1
00を何度も実行する場合に、その都度、外部記憶装置
101から主記憶装置102へのローディングを繰り返
さなければならず、ローディング時間が長くなってしま
う。
【0007】そこで、例えば、図8(B)に示す如き方
式が提案されている。この方式によれば、プログラム1
00の1回目のローディング時には、外部記憶装置10
1内のプログラム100を、主記憶装置102上のプロ
グラム退避域103にローディングしプログラム104
とする。この後、そのプログラム104をプログラム退
避域103からプログラム実行域105に複写し、実行
する。このプログラムは、前述の如く、実行後に消去さ
れる。
【0008】そして、2回目以降のローディング時に
は、プログラム退避域103からプログラム実行域10
5にプログラム104を複写し、実行する。これによ
り、2回目以降のローディングにおいて、外部記憶装置
101から主記憶装置102へのローディングを省略
し、ローディング時間を短縮することができる。
【0009】なお、図8(B)の方式においては、実際
にプログラム実行域105へローディングされるのはプ
ログラム(モジュール)100のプログラム本体(テキ
スト部)のみである点で図8(A)の方式と同一である
が、プログラム退避域103へはプログラム本体部の他
にリロケーション部もローディングする必要がある。こ
れは、プログラム退避域103からプログラム実行域1
05へプログラム100(のプログラム本体部)をロー
ディングするため、即ち、プログラム実行域105に再
配置するために不可欠だからである。
【0010】従って、図8(B)の方式においては、外
部記憶装置101のプログラム100はディレクトリ
部、ディクショナリ部、リロケーション部及びプログラ
ム本体部からなる。そして、これらのうち、リロケーシ
ョン部とプログラム本体部とが、プログラム退避域10
3へローディングされる。更に、リロケーション部に基
づいて、プログラム実行域105へはプログラム本体部
のみがローディングされる(再配置される)。
【0011】なお、このプログラム実行域105上のプ
ログラム本体部は、前述の如く、その実行が終了すると
消去される。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】前述の図8(B)に示
した従来技術によれば、図8(A)に示した従来技術に
比べて、ローディング時間を極めて短くすることができ
る。
【0013】しかし、図8(B)に示した方式によれ
ば、プログラム100を一旦プログラム退避域103に
ローディングしなけらばならないため、以下の問題があ
る。プログラム100をプログラム退避域103にロー
ディングする時、このプログラム100がその後何回ロ
ーディングされるかは不明である。従って、全てのプロ
グラム100について区別することなくプログラム退避
域103にローディングしなければならない。このた
め、異なるプログラム100のローディングが続くと、
プログラム退避域103の大きさのみが増すこととなっ
てしまう。即ち、大きなメモリ容量が必要とされる。
【0014】また、プログラム退避域103にローディ
ングされたプログラム100を管理する必要がある。即
ち、ローディングされたプログラムのプログラム名、ア
ドレス、プログラムの状態、サイズなどを管理する必要
がある。このため、管理領域を設け、各プログラム10
0毎にこれらの情報を格納する必要がある。従って、こ
の管理領域の分だけ大きなメモリ容量を必要とし、異な
るプログラム100のローディングが続くと、この領域
が大きくなってしまう。
【0015】本発明は、少ないメモリ容量でプログラム
の高速ローディングが可能なプログラムローディング方
式を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】図1は本発明の原理構成
図であり、本発明によるデータ処理装置を示す。このデ
ータ処理装置は、プログラムを格納する外部記憶装置2
と、主記憶装置4内において実行すべきプログラムを格
納するプログラム実行域12と、プログラムを外部記憶
装置2からプログラム実行域12へローディングするロ
ーディング部5と、所望のプログラムがプログラム実行
域12に存在するか否かを判定する判定部10と、プロ
グラム実行域12内に存在するプログラム30を当該プ
ログラム実行域12内の他の領域に複写する複写再配置
部11とを備える。
【0017】外部記憶装置2はプログラムを、ディレク
トリ部21、ディクショナリ部22、リロケーション部
23及びプログラムテキスト部24からなるプログラム
モジュール20の形で格納する。ローディング部5はプ
ログラムモジュール20のうちリロケーション部23及
びプログラムテキスト部24をローディングする。従っ
て、プログラム実行域12は実行すべきプログラム30
を、そのリロケーション部23及びプログラムテキスト
部24を対として格納する。複写再配置部11は、判定
部10が所望のプログラムがプログラム実行域12内に
存在すると判定した場合に、当該プログラム実行域12
内に存在するプログラム30を複写すると共に、当該プ
ログラムのリロケーション部23に基づいて、当該複写
したプログラム40の再配置を行なう。
【0018】
【作用】本発明によれば、所望のプログラムがプログラ
ム実行域12内に存在する場合、これを複写して用いる
ので、外部記憶装置2からローディングする場合に比べ
て、ローディング時間を極めて短くすることができる。
【0019】また、プログラム実行域12内にあるプロ
グラム30を複写しているが、プログラム30はそのリ
ロケーション部23を備えているので、複写したプログ
ラム40を正しく再配置することができる。従って、プ
ログラム40を利用することに何ら支障が生ずることは
ない。
【0020】一方、この複写(擬似的なローディング)
のために、プログラム退避域(103)を用いることも
ないので、異なる種類のプログラムを多数ローディング
しても、プログラム退避域の容量が大きくなることはな
い。従って、また、プログラム退避域の管理のための領
域が大きくなることもない。
【0021】以上により、主記憶装置4のメモリ容量を
特に増大させることなく、高速でのプログラムローディ
ングを可能とすることができる。
【0022】
【実施例】図2は実施例構成図であり、データ処理装置
を示す。処理装置1はCPU(中央処理装置、図示せ
ず)と主記憶装置又は主メモリ(図4参照)4とからな
る。処理装置1には、その入出力装置としての外部記憶
装置2及び(コマンド)入力装置13が接続される。
【0023】外部記憶装置2は、プログラムを、ディレ
クトリ部21、ディクショナリ部22、リロケーション
部23及びプログラムテキスト部24からなるプログラ
ムモジュール20の形で格納する。プログラムテキスト
部24がプログラムの本体である(後述する)。
【0024】入力装置13は、オペレータの操作に従っ
て、各種のプログラム実行制御コマンドをオペレーティ
ングシステム(OS)3に対して入力する。このコマン
ドとしては、プログラムのローディング(呼出し)コマ
ンド、実行開始コマンド、初期化コマンド、待機状態設
定コマンド、消去コマンドがある。従って、プログラム
のローディング、実行、消去が一連の処理として自動的
に行なわれるのではなく、各処理がオペレーティングシ
ステム3によって独立に行なわれる。
【0025】オペレーティングシステム3は、処理装置
1内に設けられ、主記憶装置4内の所定の(常駐)領域
内に存在するプログラムとCPUとからなり、プログラ
ムについての種々の処理を行なう。このために、オペレ
ーティングシステム3は、その一部として、ローディン
グ部5、実行開始部6、初期化部7、待機状態設定部
8、消去部9、判定部10、複写再配置部11の各部を
備える。これらの各部5乃至11は、これらに対応する
各プログラムによって実現される。
【0026】ローディング部5は、基本的には、入力装
置13から入力されたローディングコマンドに従って、
当該コマンドで指定された(所望の)プログラムについ
て、外部記憶装置2からプログラム実行域12へのロー
ディングを行なう。
【0027】ここで、プログラム実行域12は、主記憶
装置4上の予め定められた所定の領域であって、プログ
ラム退避域(103)とは区別され、ローディングコマ
ンドで指定されたプログラムであって実行開始コマンド
により実行されるプログラム30を格納する。
【0028】ローディングコマンドが入力されると、ロ
ーディング部5によるローディングに先立って、判定部
10による判定が行なわれる。そして、判定部10が当
該コマンドで指定されたプログラムがプログラム実行域
12内に存在すると判定した場合、複写再配置部11が
当該プログラム30の複写等を行なう(後述する)。ま
た、判定部10が所望のプログラムがプログラム実行域
12内に存在しないと判定した場合、ローディング部5
が外部記憶装置2から当該プログラム(20)のリロケ
ーション部23及びプログラムテキスト部24をプログ
ラム実行域12へローディングする。
【0029】このローディング部5によるローディング
において、プログラムの本体であるプログラムテキスト
部24の他に、そのリロケーション部(リロケーション
表)23も、共にプログラム実行域12へローディング
される。リロケーション部23は、複写再配置部11に
よるプログラム30の複写等のために必要とされる。
【0030】このように、ローディングコマンドが入力
されると、判定部10がこれに従って判定を行ない、こ
の判定結果に従って、ローディング部5によるローディ
ング又は複写再配置部11による複写等が択一的に行な
われ、結果として、プログラム実行域12上に、所望の
プログラムがローディングされる。
【0031】実行開始部6は、実行開始コマンドに従っ
て、当該コマンドで指定されたプログラムについて、そ
の実行を開始する。初期化部7は、初期化コマンドに従
って、当該コマンドで指定されたプログラムについて、
その初期化を行なう。
【0032】待機状態設定部8は、待機状態設定コマン
ドに従って、当該コマンドで指定されたプログラムにつ
いて、これを待機状態とする(待機状態を設定する)。
消去部9は、消去コマンドに従って、当該コマンドで指
定されたプログラムについて、これをプログラム実行域
12上から消去する。
【0033】このように、オペレーティングシステム3
は、プログラムについて、ローディング、実行開始、初
期化、待機状態設定、消去の各処理を、入力された各コ
マンドに従って、独立に実行する。
【0034】即ち、図3に示す如く、データ処理装置
(マシン)側またはオペレーティングシステム3が入力
待ちの状態となっている(S1)ところへ、オペレータ
により入力装置13を介して実行プログラムの制御コマ
ンドが入力される(S2)。このコマンドとしては、図
示の各種コマンドのうちのいずれかが択一的に入力され
る。オペレーティングシステム3は、コマンドが入力さ
れると、入力されたコマンドに従って各々の処理を行な
う(S3)。
【0035】具体的には、まず、オペレーティングシス
テム3は、入力されたコマンドの種類を判別し、この判
別の結果に従って、前述の各部5乃至11を起動しその
処理を実行させ、コマンドで特定された処理を終了する
とS1へ戻る。
【0036】従って、例えばその実行が終了したプログ
ラムも、消去コマンドの入力がない限り、プログラム実
行域12内に存在する。なお、実行開始、初期化、待機
状態設定、消去の各コマンドの指定対象となるプログラ
ムは、プログラム実行域12内に存在するものでなけれ
ばならない。これに対して、ローディングコマンドの指
定対象となるプログラムは、原則として外部記憶装置2
内に存在するが、プログラム実行域12内に存在するこ
とが可能である。即ち、先にローディングされて実行後
に、消去されなければそのまま存在する。
【0037】このように、1つのプログラムに対して、
ローディング等の各処理別にコマンドが定義され、入力
されることによって、複数のプログラムをプログラム実
行域12上にローディングする(存在させる)ことがで
きる。また、プログラムの実行が終了しても消去されな
いようにできる。そして、これにより、プログラムの初
期化コマンド、実行開始コマンドを入力することによ
り、1つのプログラムをプログラム実行域12上で複数
回繰り返し実行することができる。以上により、プログ
ラム実行域12内でのプログラムの複写(ローディン
グ)が可能となる。
【0038】図4乃至図6はプログラムのローディング
について示す。図4に示す如く、外部記憶装置2におい
て、プログラムはプログラムモジュール20の形で格納
される。プログラムモジュール20は、ディレクトリ部
21、ディクショナリ部22、リロケーション部23、
プログラムテキスト部24からなる。
【0039】プログラムの本体はプログラムテキスト部
24であって、本来、これがプログラム実行域12にロ
ーディングされれば、プログラムを実行できる。一方、
ディレクトリ部21、ディクショナリ部22、リロケー
ション部23は、制御情報部を構成し、本来、プログラ
ムの実行には不要なものである。ディレクトリ部21及
びディクショナリ部22は、プログラムを作成する場合
に必要とされる情報である。リロケーション部23は、
本来、プログラムを外部記憶装置2からプログラム実行
域12へローディングする場合に必要とされる情報であ
る。
【0040】ディレクトリ部21は、そのプログラムモ
ジュール20の先頭に存在し、そのプログラムの管理情
報を格納する。管理情報としては、例えば、プログラム
種別、プログラムサイズ(各部21乃至24の各々のサ
イズ)、作成日付や時間等がある。
【0041】ディクショナリ部22は、そのプログラム
の構造を示す管理情報を格納する。この管理情報として
は、外部参照、入口点アドレス、モジュールサイズ等が
ある。例えば、複数のプログラムを連鎖させて1つのプ
ログラムモジュールを形成する場合に、この連鎖の先頭
に設けられた制御情報部内のディクショナリ部22にお
いて、このモジュールの構造が記述される。
【0042】リロケーション部23は、そのプログラム
におけるアドレス定数を再配置するために必要な情報
(アドレス定数の管理情報)を格納する。プログラムテ
キスト部24はプログラムの本体であり、処理記述部と
データ部とからなる。処理記述部はそのプログラムを実
行するときの処理内容を格納する。データ部は、処理記
述部が実行される場合において、参照される各種データ
(固定データ、変数データ)を格納する。
【0043】以上の構成のプログラムモジュール(以
下、単にプログラムともいう)20のうち、ローディン
グ部5は、前述の如く、リロケーション部23とプログ
ラムテキスト部24とを、プログラム実行域12上にロ
ーディングしプログラム30とする。これにより、プロ
グラム実行域12において、プログラム30は、先頭の
リロケーション部23とこれに続くプログラムテキスト
部24とからなる。
【0044】プログラム30は、複写再配置部11によ
って、そのまま複写再配置されてプログラム40とされ
る。従って、プログラム40も、先頭のリロケーション
部23とこれに続くプログラムテキスト部24とからな
る。
【0045】従って、プログラム実行域12は実行すべ
きプログラム30をそのリロケーション部23及びプロ
グラムテキスト部24を対として格納する。なお、プロ
グラム30及び40のリロケーション部23は同一の内
容を有する。従って、プログラム30及び40のいずれ
か一方が消去されても、他方が消去されずにプログラム
実行域12上に残っていれば、再びこれを複写再配置す
ることによって、外部記憶装置2からのローディングを
省略できる。
【0046】プログラム実行域12上に存在するプログ
ラム30,40は、プログラム実行域12の先頭に設け
られた実行域管理領域14に登録されこれにより管理さ
れる。実行域管理領域14は、プログラム実行域12に
展開されたプログラム30,40のプログラム名、展開
アドレス(先頭アドレス)、プログラムの状態、サイズ
等を一元的に管理する。
【0047】ローディング部5又はオペレーティングシ
ステム3は、プログラム30をローディングした際に、
プログラム30についての管理情報を実行域管理領域1
4に登録する。また、複写再配置部11又はオペレーテ
ィングシステム3は、プログラム40を複写再配置した
際に、プログラム40についての管理情報を実行域管理
領域14に登録する。
【0048】一方、プログラム30,40がその消去コ
マンドに従って消去された場合、消去部9又はオペレー
ティングシステム3は、これらの管理情報を実行域管理
領域14から消去する。
【0049】判定部10は、ローディングコマンドの入
力があると、実行域管理領域14を検索して、当該コマ
ンドにより指示されたプログラム名が存在するか否かを
調べる。プログラム名が存在すれば、当該プログラムが
プログラム実行域12上に存在することになる。プログ
ラム名が存在しなければ、当該プログラムはプログラム
実行域12上に存在しない。
【0050】なお、プログラム実行域12は、通常、1
つの連続した領域ではなく、プログラム30及び40の
存在する領域は互いに不連続な領域である。即ち、プロ
グラム30のローディングされた(存在する)領域がプ
ログラム30の実行域であり、プログラム40の複写さ
れた(存在する)領域がプログラム40の実行域であ
る。
【0051】次に、図5によりプログラムの複写と再配
置について示す。複写再配置部11は、判定部10での
判定結果に従い、プログラム実行域12として必要な領
域を獲得し、ここへプログラム30を複写してプログラ
ム40’とする。
【0052】複写前のプログラム30について、その絶
体アドレス(位置)が図示の如くであったとする。そし
て、複写によりプログラム40’の絶体アドレスが図示
の如くに変化したとする。即ち、一例として、絶体アド
レスが「+1000」だけ変化したとする。
【0053】ここで、プログラム30中に、絶体アドレ
ス「1120番地」にあるデータAを参照する処理があ
るとする。この処理は、このまま複写されるから、プロ
グラム40’中にも、絶体アドレス「1120番地」に
あるデータAを参照する処理が存在することになる。し
かし、プログラム40’は絶体アドレス「1120番
地」には存在しないので、このままではプログラム4
0’は正しく動作しない。これは、プログラム40’が
動作する場合、プログラム40’がデータAを参照しよ
うとしても、プログラム40’のデータAの存在する正
しい絶体アドレスが与えられないからである。これはデ
ータBについても同様である。
【0054】そこで、複写再配置部11は、複写したま
まのプログラム40’に対して、これが複写された絶体
アドレスを通知して書き込む処理(再配置処理)を行な
う。再配置処理は、具体的には以下の如くに行なう。
【0055】まず、プログラム40’の先頭アドレス
「2000」からプログラム30の先頭アドレス「10
00」を減じて差「1000」を求める。一方、複写し
たリロケーション部23(図5では省略してある)から
データAのプログラム40’(30)内での相対アドレ
ス(先頭アドレスからの変位)「120」を知り、これ
にプログラム30の先頭アドレス「1000」を加えて
「1120」を求める。これが、プログラム30内にお
けるデータAの絶体アドレスである。そこで、これに、
先に求めた差「1000」を加えて「2120」を求め
る。これが、プログラム40’内におけるデータAの正
しい絶体アドレスである。なお、プログラム30,4
0’の先頭アドレスは、実行域管理領域14においてこ
れらの展開アドレスとして管理されているので、これか
ら知ることができる。
【0056】なお、複写したリロケーション部23から
データAの相対アドレス「120」を知り、これにプロ
グラム40’の先頭アドレス「2000」を加えてもよ
い。これによっても、正しい絶体アドレス「2120」
が得られる。
【0057】以上によって得た正しい絶体アドレスを、
複写再配置部11が、プログラム40’に通知し(書込
み)、プログラム40とする。これにより、プログラム
40’に存在した「1120番地のデータAを参照」す
る処理は、プログラム40において「2120番地のデ
ータAを参照」する処理に改められる。
【0058】この結果、プログラム40が実行される場
合、プログラム40はデータAの存在する正しい絶体ア
ドレスが与えられているので、データAを正しく参照す
ることができる。従って、プログラム40は、複写した
だけのプログラム40’とは異なり、正しく実行され
る。データBについても同様である。
【0059】なお、正しい絶体アドレス「2120」
は、リロケーション部23がなければ、求めることは極
めて難しい。即ち、リロケーション部23があれば、デ
ータAのプログラム30,40’内での相対アドレス
「120」を容易に求めうる。しかし、リロケーション
部23がなければ、既にプログラム実行域12上に存在
するプログラム30について、(1行づつ)詳細にその
構造を解析しなければ、相対アドレス「120」を求め
ることができない。この場合、解析のためのプログラム
を別に用意し、このプログラムをプログラム実行域12
上にローディングし、他の処理の実行を止めてこの解析
をしなければならない。これでは、却ってローディング
時間を長くしてしまい、極めて非現実的となってしま
う。
【0060】図6はローディング処理フローを示す。オ
ペレーティングシステム3にローディングコマンドが入
力されると、判定部10が起動され、プログラム実行域
12内に当該コマンドで指定されたプログラムと同一の
ものが存在するか否かを調べる(S11)。
【0061】存在しない場合、ローディング部5が起動
され、当該プログラム(20)のリロケーション部23
とプログラムテキスト部24とを外部記憶装置2からプ
ログラム実行域12上にローディングし、プログラム3
0とする(S12)。
【0062】存在する場合、複写再配置部11が起動さ
れ、プログラム実行域12内において、指定されたプロ
グラムと同一のプログラム30を、その存在する領域A
からこれ以外の領域Bに複写して、プログラム40’と
する(S13)。
【0063】続いて複写再配置部11が、プログラム4
0’について、リロケーション部23に基づいて、再配
置処理を行ない、プログラム40とする(S14)。な
お、複写の際に、プログラム30のリロケーション部2
3も複写され、プログラム40のリロケーション部23
とされる。
【0064】以上により、ローディングコマンドの入力
に応じて、当該コマンドで指定されたプログラムと同一
のプログラム30又は40が、プログラム実行域12上
に得られ、当該コマンドの実行が終了する。
【0065】次に、図2乃至図6を参照して、複写した
プログラムの実行について説明する。このために、外部
記憶装置2上に存在しプログラム実行域12上に存在し
ないプログラム(モジュール)20を考える。
【0066】まず、オペレーティングシステム3が待ち
状態のところへ(S1)、プログラム20のローディン
グコマンドが入力されると(S2)、コマンドの判別
後、判定部10が起動されて実行域管理領域14を検索
して判定を行ない(S11)、この判定結果に従いロー
ディング部5が起動されて外部記憶装置2からプログラ
ム実行域12上へプログラム20のリロケーション部2
3とプログラムテキスト部24をローディングし(S1
2)プログラム30とする(S3)。
【0067】次に、待ち状態となったところへ(S
1)、プログラム20の実行開始コマンドが入力される
と(S2)、実行開始部6がプログラム30を実行する
(S3)。
【0068】再び、実行終了により待ち状態となったと
ころへ(S1)、消去することなく、プログラム20の
待ち状態設定コマンドが入力されると(S2)、待ち状
態設定部8がプログラム30を待ち状態とし、プログラ
ム実行域12上に残す(S3)。
【0069】次に、待ち状態のところへ(S1)、再び
プログラム20のローディングコマンドが入力されると
(S2)、判定部10が判定を行ない(S11)、この
結果に従い複写再配置部11が起動される。複写再配置
部11は、プログラム30をプログラム実行域12の他
の領域に複写してプログラム40’とし(S13)、複
写したリロケーション部23を参照してプログラム4
0’について再配置処理を行ない(S14)、プログラ
ム40とする(S3)。これにより、プログラム20の
擬似的ローディングが極めて短時間で終了する。
【0070】次に、待ち状態のところへ(S1)、プロ
グラム40の初期化コマンドが入力されると(S2)、
初期化部7がプログラム40を初期化する(S3)。こ
れにより、プログラム40は再度実行可能となる。
【0071】次に、待ち状態のところへ(S1)、プロ
グラム40の実行開始コマンドが入力されると(S
2)、実行開始部6がプログラム40を実行する(S
3)。これにより、プログラム20を実際にローディン
グすることなく、これと同一のプログラム40を用いた
処理を実行したことになる。
【0072】これとは別に、プログラム40を得た後
は、プログラム30又は40のいずれか一方を消去して
もよい。そこで、例えば、待ち状態のところへ(S
1)、プログラム30の消去コマンドが入力されると
(S2)、消去部9がプログラム30を消去する(S
3)。この消去後も、プログラム40が残るので、プロ
グラム20を実際にローディングしなくとも、これと同
一の処理が可能である。
【0073】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
プログラムローディング方式において、プログラム実行
域にプログラム本体とそのリロケーション部とをローデ
ィングすると共に、所望のプログラムがプログラム実行
域に存在する場合にこれを複写してローディングに代え
ることにより、外部記憶装置からローディングするより
もローディング時間を短縮でき、また、リロケーション
部により複写したプログラムを正しく再配置できるの
で、特にこのためにメモリ容量を多くすることなく高速
でのプログラムローディングができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理構成図である。
【図2】実施例構成図である。
【図3】データ処理フローである。
【図4】ローディング説明図である。
【図5】複写再配置説明図である。
【図6】ローディング処理フローである。
【図7】従来技術説明図である。
【図8】従来技術説明図である。
【符号の説明】
1 処理装置(CPU/主メモリ) 2 外部記憶装置 3 オペレーティングシステム 4 主記憶装置 5 ローディング部 6 実行開始部 7 初期化部 8 待機状態設定部 9 消去部 10 判定部 11 複写再配置部 12 プログラム実行域 13 入力装置 14 実行域管理領域14 20 プログラムモジュール 21 ディレクトリ部 22 ディクショナリ部 23 リロケーション部 24 プログラムテキスト部 30 プログラム 40 プログラム

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プログラムを格納する外部記憶装置
    (2)と、 主記憶装置(4)内において実行すべきプログラムを格
    納するプログラム実行域(12)と、 プログラムを前記外部記憶装置(2)からプログラム実
    行域(12)へローディングするローディング部(5)
    と、 所望のプログラムが前記プログラム実行域(12)に存
    在するか否かを判定する判定部(10)と、 前記プログラム実行域(12)内に存在するプログラム
    を当該プログラム実行域(12)内の他の領域に複写す
    る複写再配置部(11)とを備え、 前記外部記憶装置(2)はプログラムをディレクトリ部
    (21)、ディクショナリ部(22)、リロケーション
    部(23)及びプログラムテキスト部(24)からなる
    プログラムモジュール(20)の形で格納し、 前記ローディング部(5)は前記プログラムモジュール
    (20)のうちリロケーション部(23)及びプログラ
    ムテキスト部(24)をローディングし、 前記プログラム実行域(12)は実行すべきプログラム
    をそのリロケーション部(23)及びプログラムテキス
    ト部(24)を対として格納し、 前記複写再配置部(11)は、前記判定部(10)が所
    望のプログラムが前記プログラム実行域(12)内に存
    在すると判定した場合に、当該プログラム実行域(1
    2)内に存在するプログラムを複写すると共に、当該プ
    ログラムのリロケーション部(23)に基づいて、当該
    複写したプログラムの再配置を行なうことを特徴とする
    プログラムローディング方式。
  2. 【請求項2】 プログラムについての種々の処理を行な
    うオペレーティングシステム(3)を備え、 前記オペレーティングシステム(3)が、プログラムに
    ついてのローディング、実行及び消去の各処理を独立に
    行なうことを特徴とする請求項1に記載のプログラムロ
    ーディング方式。
  3. 【請求項3】 前記ローディング部(5)は、前記判定
    部(10)が所望のプログラムが前記プログラム実行域
    (12)内に存在しないと判定した場合に、前記外部記
    憶装置(2)から当該プログラムのリロケーション部
    (23)及びプログラムテキスト部(24)を前記プロ
    グラム実行域(12)へローディングすることを特徴と
    する請求項1又は請求項2に記載のプログラムローディ
    ング方式。
JP33665293A 1993-12-28 1993-12-28 プログラムローディング方式 Pending JPH07200303A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000322268A (ja) * 1999-05-13 2000-11-24 Sharp Corp 再配置可能なアドインソフト管理システム

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000322268A (ja) * 1999-05-13 2000-11-24 Sharp Corp 再配置可能なアドインソフト管理システム

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