JPH07199422A - ハロゲン化銀カラー写真感光材料の処理方法 - Google Patents

ハロゲン化銀カラー写真感光材料の処理方法

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JPH07199422A
JPH07199422A JP33673993A JP33673993A JPH07199422A JP H07199422 A JPH07199422 A JP H07199422A JP 33673993 A JP33673993 A JP 33673993A JP 33673993 A JP33673993 A JP 33673993A JP H07199422 A JPH07199422 A JP H07199422A
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processing
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silver halide
silver
photographic
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JP33673993A
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Masatoyo Suzuki
勝豊 鈴木
Masao Iwamuro
正雄 岩室
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Konica Minolta Inc
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Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 省資源に寄与する低銀量および、薄膜化によ
る迅速処理可能な感光材料を、従来技術の写真特性の欠
点を解消した自現機を用いて処理することによる、現像
処理安定性の優れたカラー感光材料の処理方法の提供。 【構成】 総塗布銀量が金属銀に換算して4.5g/m2
下であり、かつ写真感度がISO感度で25以上であり、
更に支持体上の乳剤層を有する側の全写真構成層の乾燥
膜厚が20μm以下であるハロゲン化銀カラー写真感光材
料を自動現像機にて処理するにあたり、該自動現像機の
少なくとも1つの処理槽に実質的に直接固体処理剤を投
入することを特徴とするハロゲン化銀カラー写真感光材
料の処理方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はハロゲン化銀カラー写真
感光材料の処理方法に関し、更に詳しくは薄膜化および
充分低銀化された撮影用カラー写真感光材料の処理方法
であって、特に現像処理安定性に優れたハロゲン化銀カ
ラー写真感光材料の処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ハロゲン化銀カラー写真感光材料(以
下、「カラー感光材料」又は単に「感光材料」と略すこ
とがある。)に関する近年の技術の進歩にはめざましい
ものがあるが、これまでのように感度・画質等の写真性
能の向上に対する要求はもちろんのことながら、最近で
はさらに省資源・省エネルギーや環境問題の観点から地
球にやさしい製品であることが一方で求められて来てい
る。
【0003】省資源の点では、感光材料に用いられるハ
ロゲン化銀粒子の原料である貴重な銀資源の有効的利用
ということから、塗布銀量をできるだけ少なくした感光
材料が望まれている。しかしながら、低銀量の感光材料
においては、画質、特に粒状性の劣化を生じたり写真性
能的に必要な階調性や発色濃度の低下を招いたりするた
め、大幅な銀量の低減は困難であった。
【0004】また、一般にカラー感光材料においては銀
量を減らしていくと、発色濃度の低下を補うために感光
材料中のカプラー量を増やしたり、現像性の高いハロゲ
ン化銀を導入したり、現像性および迅速処理性を上げる
ために薄膜化することがあるが、これらはいずれも感材
の処理安定性という点ではむしろ好ましくないものであ
る。特に近年台頭してきたミニラボのような処理形態で
は、迅速・低補充処理が主流であるため、感光材料の処
理安定性に対する要求は特にミニラボにとっては以前に
も増して大きなものとなっている。
【0005】ところで、カラー感光材料に用いられるハ
ロゲン化銀乳剤を分光増感することは周知であり、増感
色素を溶剤に溶解してハロゲン化銀乳剤に添加するのが
一般的である。
【0006】従来特に増感色素の溶剤としては、水混和
性有機溶剤が用いられてきた。例えばアルコール類、ケ
トン類、ニトリル類、アルコキシアルコール類等が用い
られてきた。具体例としてはメタノール、エタノール、
n-プロピルアルコール、イソプロピルアルコール、エチ
レングリコール、プロピレングリコール、1,3-プロパン
ジオール、アセトン、アセトニトリル、2-メトキシエタ
ノール、2-エトキシエタノールなどがある。
【0007】また増感色素の分散に界面活性剤を用いる
技術も広く知られており、このような界面活性剤にはア
ニオン型界面活性剤、カチオン型界面活性剤、ノニオン
型界面活性剤、両イオン型界面活性剤がある。
【0008】しかしながら、銀量の少ないハロゲン化銀
乳剤に従来の通常の増感技術を用いた場合には、処理安
定性等に十分対応することができず、改良が要望されて
いた。
【0009】また有機染料を水性媒体中で機械的に分散
する技術は、特開平3-288842号において知られている。
しかしこの方法は、有機染料を写真感光材料中にて耐拡
散化とするためのものであり、単なる分散添加法にすぎ
なく、写真用分光増感色素をハロゲン化銀粒子表面に均
質かつ有効に吸着させる目的とは全く異なるものであ
る。
【0010】一方、ミニラボでカラー感光材料を処理す
るに当たって、写真業界においては、写真廃液がほとん
どなく、ボトルも使用せずしかも溶解作業が全く不要と
なる新しい補充システムの開発が強く求められている。
【0011】その方法として、ほとんど全ての処理成分
を固形処理剤化し、直接処理槽に投入する方法が開示さ
れている。
【0012】従来より使用されてきた液体処理剤に代わ
り、固形ケミカルを用いるに当たって、直接固形処理剤
を処理槽に投入する方法および補充液として溶解する方
法が知られている。
【0013】ここで、固形処理剤と補充水とを分離し
て、各々を直接処理槽に投入する方法においては、従来
の液体補充液供給方法と同様に、固形処理剤と補充水と
は同時に処理槽に供給されるものである。
【0014】しかし、固形処理剤と補充水とを同時に一
補給単位量で一挙に供給すると、処理槽内の処理液の希
釈が一気に起こり、処理液の濃度変動(以下、濃度ハン
ティングとも言う)が大きく発生し、写真性能に影響が
起こり問題となることがわかった。一方、固形処理剤が
完全に溶解した後に補充水を供給する場合でも、濃度変
動は大きく発生してしまい、写真特性に影響が起こり問
題となることがわかった。
【0015】前記問題を防止するため、処理液主剤の濃
度を検知して補充水の供給を制御して処理を行なうこと
もできるが、これは装置や制御が複雑になり問題であ
る。
【0016】また、固形処理剤と補充水を少量ずつ供給
する方法を用いることもできるが、これは固形処理剤供
給手段及び/または補充水供給手段等の投入精度や耐久
性に問題が発生する。
【0017】従って、自現機における上記従来技術の欠
点を解消し、処理液の濃度ハンティングを抑え、最適な
写真特性を得る固形処理剤供給手段と補充水供給手段を
備えた自動現像装置を用いた処理方法を提供することが
提唱されている。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明者は、
低銀量および薄膜の感光材料であって、上記従来技術の
欠点を解消した自現機を用い、更に処理安定性に優れた
感光材料が得られることを見出した。
【0019】従って、上記の問題点に対し本発明の目的
は、省資源に寄与する低銀量および、薄膜化による迅速
処理可能な感光材料を、上記従来技術の写真特性の欠点
を解消した自現機を用いて処理することによる、現像処
理安定性の優れたカラー感光材料の処理方法を提供する
ことである。
【0020】
【課題を解決するための手段】本発明の前記目的は、下
記に示すハロゲン化銀カラー写真感光材料の処理方法に
よって達成される。
【0021】即ち、総塗布銀量が金属銀に換算して4.5
g/m2以下であり、かつ写真感度がISO感度で25以上
であり、更に支持体上の乳剤層を有する側の全写真構成
層の乾燥膜厚が20μm以下であるハロゲン化銀カラー写
真感光材料を自動現像機にて処理するにあたり、該自動
現像機の少なくとも1つの処理槽に実質的に直接固体処
理剤を投入することを特徴とするハロゲン化銀カラー写
真感光材料の処理方法。
【0022】また、前記写真構成層の少なくとも1層に
含まれるハロゲン化銀乳剤が実質的に水不溶性の写真用
分光増感色素を固体状態で添加することにより分光増感
されている前記ハロゲン化銀カラー写真感光材料の処理
方法。
【0023】以下に本発明について更に詳細に説明す
る。
【0024】本発明において支持体上に塗布された「総
塗布銀量」の値が重要である。銀量の測定は蛍光X線法
により行うことができる。本発明において「総塗布銀
量」とは、非感光性のハロゲン化銀やコロイド銀も含ま
れる。本発明におけるカラー写真感光材料の総塗布銀量
は4.5g/m2以下であることを特徴とする。
【0025】貴重な銀資源の有効的利用よりハロゲン化
銀カラー写真感光材料に於いても塗布銀量はできるだけ
少量にする研究が進められている。
【0026】しかしながら、感光材料中から大幅な銀量
低減を行うと発色濃度の低下や、特に撮影感材に必要な
階調性の欠如といった問題が発生して感材の構成が困難
となる。本発明の感光材料においては、総塗布銀量とし
て好ましくは1.5〜4.5g/m2であり、さらに好ましくは
2.5〜4.0g/m2である。
【0027】本発明に使用して有用なハロゲン化銀粒子
としては、感光材料を構成する全ハロゲン化銀乳剤層中
の平均ハロゲン組成が沃化銀の含有量で3モル%以上で
あればよい。従って感光材料全体としてこの沃化銀含有
率であればよく、ある層に含まれるハロゲン化銀粒子が
この範囲を外れていてもよい。
【0028】本発明においては支持体上に赤感色性、緑
感色性及び青感色性を少なくとも1層ずつ有しているこ
とが特徴である。それぞれの感光層は何層でもよいが、
1層〜5層が好ましく、特に2層、3層が好ましい。そ
れぞれの感光層が複数から構成される場合、高感度層、
中感度層、低感度層のように実質的に同一の感色性を有
しながら異なる写真感度を有するような層から構成され
ることが好ましい。ここで言う「実質的に同一の感色
性」とは、青感色性、緑感色性、赤感色性という点で同
じであればよく、分光感度特性が全く同一である必要は
ない。また、いわゆる順層構成、逆層構成のいずれの層
構成でも差し支えない。
【0029】又、実質的に感光性を有しない層をそれぞ
れの感光層の間に塗設してもよい。
【0030】本発明に使用されるハロゲン化銀の粒径は
特に制限はないが、粒状性をはじめとする画像特性、及
び粒子の粒径による現像性の違いによる処理適性から好
ましくは0.1〜3μmであり、さらに好ましくは0.2〜2
μmである。またハロゲン化銀粒子の構造としてはコア
/シェル型ハロゲン化銀粒子が好ましい。コア/シェル
型とは、ハロゲン化銀粒子において内部と表面とでハロ
ゲン化銀組成が異なるものをいう。
【0031】さらに、単分散性の粒子が好ましく、各ハ
ロゲン化銀乳剤層に含まれるハロゲン化銀粒子全体とし
て粒径の標準偏差(S)と平均粒径(r)との比S/r
で定義される変動係数が0.4以下が好ましく、0.33以下
がより好ましく、0.25以下が更に好ましく、0.20以下が
特に好ましい。
【0032】平均粒径(r)とは、粒径(立方体のハロ
ゲン化銀粒子の場合は、その一辺の長さ、又、立方体以
外の形状の粒子の場合は、同一体積を有する立方体に換
算したときの一辺の長さ)riの粒子の数がniであるとき
下記の式1によって定義されたものである。また粒径
(ri)の標準偏差(S)は、下記の式2で表される。
【0033】
【数1】
【0034】
【数2】
【0035】上記のような本発明に使用される単分散性
のコア/シェル型ハロゲン化銀乳剤は、特開昭59-17735
3号、同60-138538号、同59-52238号、同60-143331号、
同60-35726号及び同60-258536号等に開示された公知の
方法によって製造することができる。
【0036】また本発明において平板状粒子も使用でき
る。
【0037】本発明によるハロゲン化銀乳剤はハロゲン
化銀粒子を生成、成長させる液相中のpAgとpH、温度と
攪拌等を所定のパターンに制御すること、塩化ナトリウ
ム、臭化カリウム、沃化カリウムなどのハロゲン化物、
硝酸銀の添加を制御する、ダブルジェット法による乳剤
製造装置により製造される。又、実質的に非感光性のハ
ロゲン化銀粒子の直径が0.01〜0.2μmの微粒子乳剤も同
様に作製し、保護層、中間層にも用いることができる。
【0038】実質的に非感光性とは感光性乳剤層に存在
する最低感度の粒子の1/50以下の感度を言う。
【0039】本発明において広い露光ラチチュードを得
るために同一構成層内に粒径、あるいはハロゲン化物組
成の異なるハロゲン化銀乳剤を任意の割合で混合使用す
ることができる。
【0040】混合使用される粒径の異なるハロゲン化銀
粒子としては、平均粒径が0.2〜2.0μmの最大平均粒径
を有するハロゲン化銀粒子と平均粒径が0.05〜1.0μmの
最小平均粒径を有するハロゲン化銀粒子の組み合わせが
好ましく、更に中間の平均粒径を有するハロゲン化銀粒
子を1種以上組み合わせてもよい。又、最大平均粒径の
ハロゲン化銀粒子の平均粒径が、最小平均粒径のハロゲ
ン化銀粒子の平均粒径の1.5〜40倍であることが好まし
い。
【0041】本発明のカラー感光材料は、乳剤層を有す
る側の写真構成層の膜厚の総和が20μm以下であること
が好ましく、18μm以下がより好ましく、17μm以下が更
に好ましい。又、膜膨張速度T1/2は30秒以下が好まし
く、20秒以下がより好ましい。膜厚は25℃相対湿度55%
調湿下(2hr)で測定した膜厚を意味し、膜膨張速度T
1/2は、当該技術分野において公知の手法に従って測定
することができる。
【0042】膜膨潤速度T1/2は、バインダーとしての
ゼラチンに硬膜剤を加えること、あるいは塗布後の経時
条件を変えることによって調整することができる。又、
膨潤率は150〜400%が好ましい。膨潤率とは、先に述べ
た条件下での最大膨潤膜厚から、式:(最大膨潤膜厚−
膜厚)/膜厚に従って計算できる。
【0043】本発明に用いられる実質的に水不溶性の写
真用分光増感色素とは、有機溶媒及び/又は界面活性剤
が存在しない水系中で27℃における溶解度が1×10-4
4×10-2モル/リットル、好ましくは2×10-4〜4×10
-2モル/リットルの分光増感色素を溶解度を越える量程
添加して機械的に1μm以下の固体微粒子に分散したも
のである。
【0044】前述の特開平3-288842号において開示され
ている技術に対し、本発明は写真用分光増感色素をハロ
ゲン化銀粒子表面に均質かつ有効に吸着させるためにな
されたものであり、単に分散して添加するためだけの上
記技術とは、目的効果とも異なるものである。
【0045】本発明の好ましい態様は、前述の如き従来
用いられているような有機溶媒を実質的に含まなくても
よく、又、前述の如き従来増感色素の分散剤として用い
られてきた界面活性剤も実質的に含まなくてもその効果
は奏される。
【0046】本発明の好ましい態様における、実質的に
有機溶剤及び/又は界面活性剤が存在しない水系とは、
ハロゲン化銀写真乳剤に悪影響を及ぼさない程度以下の
不純物を含有する水であり、より好ましくはイオン交換
水をいう。
【0047】本発明における分光増感色素の水に対する
溶解度は、2×10-4〜4×10-2モル/リットルである
が、より好ましくは1×10-3〜4×10-2モル/リットル
である。即ち、溶解度がこの領域よりも低いと、分散粒
径が非常に大きく、かつ、不均一になるため、分散終了
後に分散物の沈降が生じたり、分散物をハロゲン化銀乳
剤に添加した時に、色素のハロゲン化銀への吸着過程に
支障をきたすことがわかった。
【0048】又、溶解度がこの領域よりも高い場合に
は、分散物の粘度が必要以上に増大し、気泡を巻き込ん
で分散に支障をきたし、更に高い溶解度では分散が不可
能になってしまうことが、本発明者らの研究から明らか
になっている。
【0049】又、本発明における分光増感色素とは、ハ
ロゲン化銀に吸着した時に、光励起された際、ハロゲン
化銀に対して電子移動を起こすものをいい、有機染料は
含まれない。
【0050】本発明の分光増感色素は水に対する溶解度
が2×10-4〜4×10-2モル/リットルの範囲内であれば
どんなものでもよく、好ましくはシアニン色素である。
より好ましくは親水性基(例えば−SO3H,−COOHなど)
をもつシアニン色素である。
【0051】以下にその具体例と水に対する溶解度を挙
げるが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0052】
【化1】
【0053】
【化2】
【0054】
【化3】
【0055】本発明において分光増感色素を水系溶媒中
にて機械的に粉砕、分散するには種々の分散機が有効に
用いられる。具体的には、高速攪拌機、ボールミル、サ
ンドミル、コロイドミル、アトライター、超音波分散機
等が用いられる。本発明においては高速攪拌機が好まし
い。
【0056】高速攪拌型分散機は、垂直軸に複数個のイ
ンペラーを装着したディゾルバー、あるいは複数の垂直
軸を設けた多軸ディゾルバーを有したものであってもよ
い。
【0057】又、ディゾルバー単独のものの他、他にア
ンカー翼を有した高速攪拌型分散機はより好ましいもの
である。
【0058】具体的な作業例としては、温度調節が可能
なタンクに水を入れた後、分光増感色素の粉体を一定量
入れ、高速攪拌機にて、温度制御のもとで一定時間攪拌
し、粉砕、分散する。又、分光増感色素を機械的に分散
する時のpHや温度は特に問わないが、低温下では、長
時間分散を行っても所望の粒径に達せず、高温下では再
凝集あるいは分解などが生じて、所望の写真性能を得る
ことができないという問題点や、温度を上げると溶液系
の粘度が低下するため固体の粉砕及び分散の効率を大き
く低下させる等の問題点がある。よって分散温度は15〜
50℃であることがより好ましい。さらに分散時の攪拌回
転数は、低回転数では所望の粒径を得るのに長時間を要
し、又、高回転数では気泡を巻き込み分散効率を低下さ
せてしまうので、1000〜6000rpmで分散することがより
好ましい。
【0059】本発明の方法によって分散した分光増感色
素の固体微粒子が1μm以下であるとは、球相当の体積
平均による粒子サイズが1μm以下であることを意味
し、一般的な方法で測定できる。
【0060】又、本発明でいう分散物とは、分光増感色
素の懸濁液のことをいい、好ましくは懸濁液中の分光増
感色素の重量比率が0.2%〜5.0%のものが用いられる。
本発明によって調製された分光増感色素の分散物は、ハ
ロゲン化銀乳剤に直接添加してもよいし、適当に希釈し
て添加してもよいが、この時の希釈液には水を用いるの
が好ましい。
【0061】本発明の感光材料を構成する場合におい
て、ハロゲン化銀乳剤は一般に、物理熟成及び分光増感
を行ったものを使用する。このような工程で使用される
添加剤は、リサーチ・ディスクロージャNo.17643、No.1
8716及びNo.308119(それぞれ、以下RD17643、RD18716
及びRD308119と略す)に記載されている。
【0062】以下に記載箇所を示す。
【0063】 〔項目〕 〔RD308119の頁〕 〔RD17643〕 〔RD18716〕 化学増感剤 996 III−A項 23 648 分光増感剤 996 IV−A,B,C 23〜24 648〜9 D,H,I,J項 強色増感剤 996 IV−A−E,J 23〜24 648〜9 カブリ防止剤 998 VI 24〜25 649 安定剤 998 VI 24〜25 649 本発明に用いる乳剤の化学増感は、より具体的には、銀
イオンと反応できる硫黄を含む化合物や、活性ゼラチン
を用いる硫黄増感法、セレン化合物を用いるセレン増感
法、還元性物質を用いる還元増感法、金その他の貴金属
化合物を用いる貴金属増感法などを単独又は組み合わせ
て用いることができる。
【0064】本発明においては、化学増感剤として例え
ばカルコゲン増感法を用いることができ、中でも硫黄増
感剤、セレン増感剤が好ましい。
【0065】硫黄増感剤としては例えば、チオ硫酸塩、
アリルチオカルバミド、チオ尿素、アリルイソチオシア
ネート、シスチン、p-トリエンチオスルホン酸塩、ロー
ダニンなどが挙げられる。
【0066】その他、米国特許1,574,944号、同2,410,6
89号、同2,278,947号、同2,728,668号、同3,501,313
号、同3,656,955号、西独出願公開(OLS)1,422,869
号、特開昭56-24937号、同55-45016号等に記載されてい
る硫黄増感剤も用いることができる。
【0067】硫黄増感剤の添加量はpH、温度、ハロゲ
ン化銀粒子の大きさなどの種々の条件下で相当の範囲に
わたって変化するが、目安としては、ハロゲン化銀1モ
ル当り約10-7モル〜約10-1モル程度が好ましい。
【0068】セレン増感剤としては、アリルイソセレノ
シアネートの如き脂肪族イソシアネート類、セレノ尿素
類、セレノセレナイド、ジエチルセレナイド等のセレナ
イド類などを用いることができ、それらの具体例は、米
国特許1,574,944号、同1,602,592号、同1,623,499号に
記載されている。更に還元増感を併用することもでき
る。
【0069】還元剤としては、塩化第一錫、二酸化チオ
尿素、ヒドラジン、ポリアミン等が挙げられる。又、金
以外の貴金属化合物、例えばパラジウム化合物等を併用
することもできる。
【0070】本発明に用いる乳剤のハロゲン化銀粒子
は、金化合物を含有することが好ましい。
【0071】本発明に好ましく用いられる金化合物とし
ては、金酸化数が+1価でも+3価でもよく、多種の金
化合物が用いられる。
【0072】代表的な例としては塩化金酸塩は、カリウ
ムクロロオーレート、オーリックトリクロライド、カリ
ウムオーリックチオシアネート、カリウムヨードオーレ
ート、テトラシアノオーリックアシド、アンモニウムオ
ーロチオシアネート、ピリジルトリクロロゴールド、金
サルファイド、金セレナイド等が挙げられる。
【0073】金化合物は、ハロゲン化銀粒子を増感させ
る用い方をしてもよいし、実質的に増感には寄与しない
ような用い方をしてもよい。
【0074】金化合物の添加量は種々の条件で異なる
が、目安としてはハロゲン化銀1モル当り10-8モルから
10-1モルであり、好ましくは10-7モルから10-2である。
【0075】又これらの化合物の添加時期はハロゲン化
銀の粒子形成時、物理熟成時、化学熟成時及び化学熟成
終了後の何れの工程でもよい。
【0076】本発明に使用できる公知の写真用添加剤も
上記リサーチ・ディスクロージャーに記載されている。
【0077】以下に関連する記載箇所を示す。
【0078】 〔項目〕 〔RD308119の頁〕 〔RD17643〕 〔RD18716〕 色濁り防止剤 1002 VII-I項 25 650 色素画像安定剤 1001 VII-J項 25 増 白 剤 998 V 24 紫外線吸収剤 1003 VIII-C, 25〜26 VIII C項 光吸収剤 1003 VIII 25〜26 光散乱剤 1003 VIII フィルター染料 1003 VIII 25〜26 バインダー 1003 IX 26 651 スタチック防止剤 1006 XIII 27 650 硬膜剤 1004 X 26 651 可塑剤 1006 XII 27 650 潤滑油 1006 XII 27 650 活性剤・塗布助剤 1005 XI 26〜27 650 マット剤 1007 XVI 現像剤 1011 XXB項 (感光材料中に含有) 又、ホルムアルデヒドガスによる写真性能の劣化を防止
するために、米国特許第4,411,987号や同第4,435,503号
に記載されたホルムアルデヒドと反応して、固定化でき
る化合物を感光材料に添加することが好ましい。
【0079】本発明には種々のカラーカプラーを使用す
ることができ、その具体例は前述のリサーチ・ディスク
ロージャー(RD)No.17643号、VII−C〜Gに記載さ
れた特許に記載されている。
【0080】イエローカラーとしては、例えば米国特許
第3,933,051号、同第4,022,620号、同第4,326,024号、
同第4,401,752号、同第4,248,961号、特公昭58-10739
号、英国特許第1,425,020号、同第1,476,760号、米国特
許第3,973,968号、同第4,314,023号、同第4,511,649
号、欧州特許第279,473A号等に記載のものが好ましい。
【0081】マゼンタカプラーとしては5−ピラゾロン
系及びピラゾロアゾール系の化合物が好ましく、米国特
許第4,310,619号、同第4,351,897号、欧州特許第73,636
号、米国特許第3,061,432号、同第3,725,067号、米国特
許第3,061,432号、同第3,725,067号、リサーチ・ディス
クロージャーNo.24220(1984年6月)、特開昭60-33552
号、リサーチ・ディスクロージャーNo.24230(1984年6
月)、特開昭60-43659号、同61-72238号、同60-35730
号、同55-118034号、同60-185951号、米国特許第4,500,
630号、同第4,540,654号、同第4,556,630号、国際公開W
O88/04795号等に記載のものが特に好ましい。
【0082】シアンカプラーとしては、フェノール系及
びナフトール系カプラーが挙げられ、米国特許第4,052,
212号、同第4,146,396号、同第4,228,233号、同第4,29
6,200号、同第2,369,929号、同第2,801,171号、同第2,7
72,162号、同第2,895,826号、同第3,772,002号、同第3,
758,308号、同第4,334,011号、同第4,327,173号、西独
特許公開第3,329,729号、欧州特許第121,365A号、同第2
49,453A号、米国特許第3,446,622号、同第4,333,999
号、同第4,775,616号、同第4,451,559号、同第4,427,76
7号、同第4,690,889号、同第4,254,212号、同第4,296,1
99号、特開昭61-42658号等に記載のものが好ましい。
【0083】発色色素の不要吸収を補正するためのカラ
ード・カプラーは、リサーチ・ディスクロージャーNo.1
7643号のVII−G項、米国特許第4,163,670号、特公昭57
-39413号、米国特許第4,004,929号、同第4,138,258号、
英国特許第1,146,368号に記載のものが好ましい。又、
米国特許第4,774,181号に記載のカップリング時に放出
された蛍光色素により発色色素の不要吸収を補正するカ
プラーや、米国特許第4,777,120号に記載の現像主薬と
反応して色素を形成しうる色素プレカーサー基を離脱基
として有するカプラーを用いることが好ましい。
【0084】発色色素が適度な拡散性を有するカプラー
としては、米国特許第4,366,237号、英国特許第2,125,5
70号、欧州特許第96,570号、西独特許(公開)第3,234,
533号に記載のものが好ましい。
【0085】ポリマー化された色素形成カプラーの典型
例は、米国特許第3,451,820号、同第4,080,211号、同第
4,367,282号、同第4,409,320号、同第4,576,910号、英
国特許第2,102,173号等に記載されている。
【0086】カップリングに伴って写真的に有用な残基
を放出するカプラーも又本発明で好ましく使用できる。
現像抑制剤を放出するDIRカプラーは、前出のRD1764
3、VII−F項に記載された特許、特開昭57-151944号、
同57-154234号、同60-184248号、同63-37346号、米国特
許第4,248,962号、同第4,782,012号等に記載されたもの
が好ましい。
【0087】現像時に画像状に造刻剤もしくは現像促進
剤を放出するカプラーとしては、英国特許第2,097,140
号、同第2,131,188号、特開昭59-157638号、同59-17084
0号に記載のものが好ましい。
【0088】その他、本発明の感光材料に用いることの
できるカプラーとしては、米国特許第4,130,427号に記
載の競争カプラー、米国特許第4,283,427号、同第4,33
8,393号、同第4,310,618号に多当量カプラー、特開昭60
-185950号、特開昭62-24252号等に記載のDIRレドッ
クス化合物放出カプラー、DIRカプラー放出カプラ
ー、DIRカプラー放出レドックス化合物、もしくはD
IRレドックス放出レドックス化合物、欧州特許第173,
302A号に記載の離脱後復色する色素を放出するカプラ
ー、R.D.No11449、同24241、特開昭61-201247号等に記
載の漂白促進剤放出カプラー、米国特許第4,553,477号
等に記載のリガンド放出カプラー、特開昭63-75747号に
記載のロイコ色素を放出するカプラー、米国特許第4,77
4,181号に記載の蛍光色素を放出するカプラー等が挙げ
られる。
【0089】又本発明にはさらに種々のカプラーを使用
することができ、その具体例は、下記RDに記載されて
いる。関連箇所を下記に示す。
【0090】 〔項目〕 〔RD308119のページ〕 〔RD17643〕 イエローカプラー 1001 VII−D項 VII C〜G項 マゼンタカプラー 1001 VII−D項 VII C〜G項 シアンカプラー 1001 VII−D項 VII C〜G項 カラードカプラー 1002 VII−G項 VII G項 DIRカプラー 1001 VII−F項 VII F項 BARカプラー 1002 VII−F項 その他の有用残基 放出カプラー 1001 VII−F項 本発明に使用する添加剤は、RD308119XIVに記載されて
いる分散法などにより添加することができる。
【0091】本発明においては、前述RD17643、第28
頁、RD18716の647〜8頁及びRD308119のXIXに記載され
ている支持体を使用することができる。
【0092】本発明の感光材料には、前述のRD308119VI
I−K項に記載されているフィルター層や中間層の補助
層を設けることができる。
【0093】本発明の感光材料の、写真構成層最表面の
pHは5.0〜7.0、好ましくは5.5〜6.5であり、特開昭61
-245153号に記載された方法で測定することができる。
【0094】本発明に使用できる適当な支持体は、例え
ば前述のRD.No.17643の28頁及び同No.18716の647頁右欄
から648頁左欄に記載されている。
【0095】具体的な支持体としては、ポリエチレンテ
レフタレートフィルム、三酢酸セルロースフィルム等を
用いることができる。支持体の厚さは50〜200μmが通常
用いられる。
【0096】本発明の感光材料をロール状の形態で使用
する場合はカートリッジに収納した形態を取るのが好ま
しい。カートリッジとして最も一般的なものは、現在の
135フォーマットのパトローネである。その他の下記特
許で提案されたカートリッジも使用できる(実開昭58-6
7329号、特開昭58-181035号、同58-182634号、実開昭58
-195236号、米国特許第4,221,479号、特願昭63-57785
号、同63-183344号、同63-325638号、特願平1-21862
号、同1-25362号、同1-30246号、同1-20222号、同1-218
63号、同1-37181号、同1-33108号、同1-85198号、同1-1
72595号、同1-172594号、同1-172593号、米国特許第4,8
46,418号、同第4,848,693号、同第4,832,275号)。
【0097】又、特願平4-16934号の「小型の写真用ロ
ールフィルムパトローネとフィルムカメラ」に本発明を
適用することができる。
【0098】次に本発明のカラー感光材料の現像処理方
法について説明する。
【0099】本発明でいう固体処理剤とは、粉末処理剤
や錠剤、丸薬、顆粒の如き固形処理剤などであり、必要
に応じ防湿加工を施したものである。輸送上の危険をと
もない規制を受けるような形状のものは本発明の固体処
理剤には含まれない。
【0100】本発明でいう粉末とは、微粒結晶の集合体
のことをいう。本発明でいう顆粒とは、粉末に造粒工程
を加えたもので、粒径50〜5000μmの粒状物のことをい
う。
【0101】本発明でいう錠剤とは、粉末又は顆粒を一
定の形状に圧縮成型したもののことを言う。
【0102】上記固体処理剤の中でも錠剤である方が、
補充精度が高くしかも取扱い性が簡単であることから好
ましく用いられる。
【0103】写真処理剤を固形化するには、濃厚液また
は微粉ないし粒状写真処理剤と水溶性結着剤を混練し成
型化するか、仮成型した写真処理剤の表面に水溶性結着
剤を噴霧したりすることで被覆層を形成する等、任意の
手段が採用できる(特開平4-29136号、同4-85533号、同
4-85534号、同4-85535号、同4-85536号、同4-172341号
等参照)。
【0104】好ましい錠剤の製造法としては粉末状の固
体処理剤を造粒した後打錠工程を行い形成する方法であ
る。単に固体処理剤成分を混合し打錠工程により形成さ
れた固形処理剤より溶解性や保存性が改良され、結果と
して写真性能も安定になるという利点がある。
【0105】錠剤形成のための造粒方法は転動造粒、押
し出し造粒、圧縮造粒、解砕造粒、攪拌造粒、流動層造
粒、噴霧乾燥造粒等公知の方法を用いることが出来る。
【0106】次に得られた造粒物を加圧圧縮する際には
公知の圧縮機、例えば油圧プレス機、単発式打錠機、ロ
ータリー式打錠機、プリケッテングマシンを用いること
が出来る。加圧圧縮されて得られる固形処理剤は任意の
形状を取ることが可能であるが、生産性、取扱い性の観
点から又はユーザーサイドで使用する場合の粉塵の問題
からは円筒型、いわゆる錠剤が好ましい。
【0107】さらに好ましくは造粒時、各成分毎例えば
アルカリ剤、還元剤、漂白剤、保恒剤等を分別造粒する
ことによって更に上記効果が顕著になる。
【0108】錠剤処理剤の製造方法は、例えば、特開昭
51-61837号、同54-155038号、同52-88025号、英国特許
1,213,808号等の明細書に記載される一般的な方法で製
造でき、更に顆粒処理剤は、例えば、特開平2-109042
号、同2-109043号、同3-39735号及び同3-39739号等の明
細書に記載される一般的な方法で製造できる。更にまた
粉末処理剤は、例えば、特開昭54-133332号、英国特許7
25,892号、同729,862号及びドイツ特許3,733,861号等の
明細書に記載されるが如き一般的な方法で製造できる。
本発明に用いられる固体処理剤は発色現像剤、黒白現像
剤、漂白剤、定着剤、漂白定着剤、安定剤等写真用処理
剤に用いられるが、本発明の効果とりわけ写真性能を安
定化させる効果が大きいのは発色現像剤である。
【0109】又液体危険物の規制を除外できるのは黒白
現像剤、発色現像剤、漂白剤、漂白定着剤、安定剤であ
る。
【0110】本発明に用いられる固体処理剤はある処理
剤の1部の成分のみ固体化することも本発明の範囲に入
るが、好ましくは該処理剤の全成分が固体化されている
ことである。
【0111】処理量情報に応じて各処理槽に補充する処
理剤全てを固体処理剤として投入することが好ましい。
補充水が必要な場合には、処理量情報又は別の補充水制
御情報にもとづき補充水が補充される。この場合処理槽
に補充する液体は補充水のみとすることが出来る。
【0112】発色現像剤を固形化する場合、アルカリ
剤、発色剤及び還元剤全てを固形処理剤化し、かつ錠剤
の場合には少なくとも3剤以内最も好ましくは1剤にす
ることが、本発明に用いられる固形処理剤の好ましい実
施態様である。
【0113】本発明において固体処理剤を処理槽に供給
する供給手段としては、例えば、固形処理剤が錠剤であ
る場合、実開昭63-137783号公報、同63-97522号公報、
実開平1-85732号等に記載の公知の方法があるが、要は
錠剤を処理槽に供給せしめる機能が最低限付与されてい
ればいかなる方法でも良い。又固体処理剤が顆粒又は粉
末である場合には実開昭62-81964号、同63-84151号、特
開平1-292375号等に記載の重力落下方式や実開昭63-105
159号、同63-195345号等に記載のスクリュー又はネジに
よる方式が公知の方法としてあるがこれらに限定される
ものではない。
【0114】本発明の固体処理剤を投入する場所は処理
槽中であればよいが、好ましいのは、感光材料を処理す
る処理部と連通し、該処理部との間を処理液が流通して
いる場所であり、更に処理部との間に一定の処理液循環
量があり溶解した成分が処理部に移動する構造が好まし
く、本発明における「実質的に直接」とは前記のような
形態を包含する。固体処理剤は温調されている処理液中
に実質的に直接投入されることが好ましい。
【0115】一般に自動現像機は温調のため、電気ヒー
ターにより処理液を温調しており、処理部としての処理
タンクと連結した補助タンクに熱交換部を設け、ヒータ
ーを設置しこの補充タンクには処理タンクから液を一定
循環量で送り込み、温度を一定ならしめるようポンプが
配置されている。
【0116】そして通常は処理液中に混入したり、結晶
化で生じる結晶異物を取り除く目的でフィルターが配置
され、異物を除去する役割を担っている。
【0117】この補助タンクの如き、処理部と連通した
場所であって、温調が施された場所に固体処理剤が投入
されるのが最も好ましい方法である。何故なら投入され
た処理剤のうちの不溶成分はフィルター部によって処理
部とは遮断され、固形分が処理部に流れ込み感光材料な
どに付着することは防止できるからである。
【0118】又、処理タンク内に処理部と共に処理剤投
入部を設ける場合には、不溶成分がフィルムなどに直接
接触しないよう遮蔽物等の工夫をすることが好ましい。
【0119】本発明は固体処理剤を処理槽に投入するこ
とで補充液を蓄える為のタンク等が不要になり自現機が
コンパクトになる、又循環手段を有する場合には、固形
処理剤の溶解性も非常に良好となる。
【0120】本発明における発色現像剤に用いられる発
色現像主薬としては、特願平5-272858号の明細書、段落
146〜151に記載のものが使用できる。
【0121】本発明に好ましく用いられる発色現像主薬
の具体的例示化合物としては、特開平4-86741号の明細
書第7〜9頁に記載されている(C−1)〜(C−16)
が挙げられる。
【0122】又、本発明においては、本発明に係る発色
現像剤中に下記一般式[A]で示される化合物を含有す
ることが、本発明の効果をより良好に奏する。
【0123】すなわち、固形処理剤化されると他の化合
物に比べ錠剤等の固形処理剤の保存性が良くなるばかり
でなく強度も保てるという点で効果があり、しかも写真
性能的に安定で未露光部に生じるカブリも少ないという
利点もある。
【0124】
【化4】
【0125】一般式[A]において、R1及びR2は同時
に水素原子ではないそれぞれアルキル基、アリール基、
【0126】
【化5】
【0127】または水素原子を表すが、R1及びR2で表
されるアルキル基は、同一でも異なってもよく、それぞ
れ炭素数1〜3のアルキル基が好ましい。更にこれらア
ルキル基はカルボン酸基、リン酸基、スルホン酸基、又
は水酸基を有してもよい。
【0128】R′はアルコキシ基、アルキル基又はアリ
ール基を表す。R1、R2及びR′のアルキル基及びアリ
ール基は置換基を有するものも含み、また、R1及びR2
は結合して環を構成してもよく、例えばピペリジン、ピ
リジン、トリアジンやモルホリンの如き複素環を構成し
てもよい。
【0129】更に保恒剤としては特願平5-272858号の明
細書、段落第159〜162に記載の一般式〔B〕で表される
化合物が使用できる。
【0130】前記一般式[A]で示されるヒドロキシル
アミン系化合物の具体例は、米国特許3,287,125号、同3
3,293,034号及び同3,287,124号等に記載されているが、
特に好ましい具体的例示化合物としては、特開平4-8674
1号明細書第10頁記載の(A−1)〜(A−39)及び特
開平3-33845号明細書第3〜6頁記載の(1)〜(53)
及び特開平3-63646号明細書第5〜7頁記載の(1)〜
(52)が挙げられる。
【0131】次に、前記一般式〔B〕で示される化合物
の具体例としては、特開平4-86741号明細書第11〜12頁
記載の(B−1)〜(B−33)及び特開平3-33846号明
細書第4〜6頁記載の(1)〜(56)が挙げられる。
【0132】これら一般式〔A〕又は〔B〕で示される
化合物は、通常遊離のアミン、塩酸塩、硫酸塩、p-トル
エンスルホン酸塩、シュウ酸塩、リン酸塩、酢酸塩等の
形で用いられる。
【0133】更に本発明に用いられる発色現像剤および
黒白現像剤中には特願平5-272858号明細書,段落第166
〜174に記載の保恒剤、緩衝剤、現像促進剤、カブリ防
止剤を用いることができる。
【0134】本発明に用いられる発色現像剤及び現像剤
にはトリアジニルスチルベン系蛍光増白剤を含有させる
ことが本発明の目的および効果の点から好ましい。係る
蛍光増白剤としては特願平5-272858号明細書、段落第17
6〜187に詳細に説明された化合物が好ましい。
【0135】上記蛍光増白剤は公知の方法で合成するこ
とができる。これらの化合物の添加量は発色現像液1l
当り0.2g〜10gの範囲になる様に固体処理剤を調整す
ることが好ましく、更に好ましくは0.4g〜5gの範囲
である。
【0136】さらに、現像主薬とともに特願平5-272858
号、段落第190〜197に記載の補助現像剤、キレート剤お
よび界面活性剤を使用することもできる。
【0137】これらキレート剤の添加量は発色現像液及
び黒白現像液1l当たり0.1〜20gの範囲になる様に固
体処理剤に添加することが好ましく、より好ましくは0.
2〜8gの範囲である。
【0138】本発明に係る漂白剤又は漂白定着剤に好ま
しく用いられる漂白主剤は特願平5-272858号、段落第19
8〜205に記載の有機酸の第2鉄錯塩である。
【0139】漂白剤、漂白定着剤及び定着剤には、特開
昭64-295258号明細書に記載のイミダゾール及びその誘
導体又は同明細書記載の一般式[I]〜[IX]で示され
る化合物及びこれらの例示化合物の少なくとも一種を含
有することにより迅速性が向上する。
【0140】上記の促進剤の他、特開昭62-123459号明
細書の第51頁から第115頁に記載の例示化合物及び特開
昭63-17445号明細書の第22頁から第25頁に記載の例示化
合物、特開昭53-95630号、同53-28426号記載の化合物等
も同様に用いることができる。
【0141】漂白剤又は漂白定着剤には、上記以外に臭
化アンモニウム、臭化カリウム、臭化ナトリウムの如き
ハロゲン化物、各種の蛍光増白剤、消泡剤あるいは界面
活性剤を含有せしめることもできる。
【0142】本発明における定着剤又は漂白定着剤に用
いられる定着主剤としては、チオシアン酸塩、チオ硫酸
塩が好ましく用いられる。
【0143】本発明に用いられる定着剤又は漂白定着剤
には、これら定着主剤の他にpH緩衝剤、アルキルアミ
ン類、ポリエチレンオキサイド類、さらにアルカリハラ
イドまたはアンモニウムハライド、例えば臭化カリウ
ム、臭化ナトリウム、塩化ナトリウム、臭化アンモニウ
ム等の再ハロゲン化剤を含有させることが望ましい。
【0144】定着剤または漂白定着剤には、特開昭64-2
95258号明細書第56頁に記載の化合物及びこの例示化合
物を添加するのが好ましく、本発明の効果をより良好に
奏するばかりか、少量の感光材料を長期間にわたって処
理する際に定着能を有する処理液中に発生するスラッジ
も極めて少ないという別なる効果が得られる。
【0145】本発明において安定液には第2鉄イオンに
対するキレート安定度定数が8以上であるキレート剤を
含有することが好ましい。ここにキレート安定度定数と
は、L.G.Sillen・A.E.Martell著、“Stability Constant
s of Metal-ion Complexes",The Chemical Society,Lon
don(1964)、S.Chaberek・A.E.Martell著、“Organic Seq
uestering Agents",Wiley(1959)等により一般に知ら
れた定数を意味する。
【0146】第2鉄イオンに対するキレート安定度定数
が8以上であるキレート剤としては特開平3-182750号等
に記載のものが挙げられる。
【0147】上記キレート剤の使用量は安定液1l当り
0.01〜50gが好ましく、より好ましくは0.05〜20gの範
囲で良好な結果が得られる。
【0148】また安定液に添加する好ましい化合物とし
ては、アンモニウム化合物が挙げられる。アンモニウム
化合物の添加量は安定液1l当り0.001モル〜1.0モルの
範囲が好ましく、より好ましくは0.002〜2.0モルの範囲
である。
【0149】さらに安定剤には亜硫酸塩を含有させるこ
とが好ましい。
【0150】さらにまた安定液には前記キレート剤と併
用して金属塩を含有することが好ましい。かかる金属塩
としては、Ba,Ca,Ce,Co,In,La,Mn,Ni,Bi,Pb,
Sn,Zn,Ti,Zr,Mg,Al又はSrの金属塩があり、ハロゲ
ン化物、水酸化物、硫酸塩、炭酸塩、リン酸塩、酢酸塩
等の無機塩又は水溶性キレート剤として供給できる。使
用量としては安定液1l当り1×10-4〜1×10-1モルの
範囲が好ましく、より好ましくは4×10-4〜2×10-2
ルの範囲である。
【0151】一般に自動現像機は温調のため、電気ヒー
ターにより処理液を温調しており、処理部としての処理
タンクと連結した補助タンクに熱交換部を設け、ヒータ
ーを設置しこの補充タンクには処理タンクから液を一定
循環量で送り込み、温度を一定ならしめるようポンプが
配置されている。
【0152】そして通常は処理液中に混入したり、結晶
化で生じる結晶異物を取り除く目的でフィルターが配置
され、異物を除去する役割を担っている。
【0153】この補助タンクの如き、処理部と連通した
場所であって、温調が施された場所に固体処理剤が投入
されるのが最も好ましい方法である。何故なら投入され
た処理剤のうちの不溶成分はフィルター部によって処理
部とは遮断され、固形分が処理部に流れ込み感光材料な
どに付着することは防止できるからである。
【0154】又、処理タンク内に処理部と共に処理剤投
入部を設ける場合には、不溶成分がフィルムなどに直接
接触しないよう遮蔽物等の工夫をすることが好ましい。
【0155】本発明は固体処理剤を処理槽に投入するこ
とで補充液を蓄える為のタンク等が不要になり自現機が
コンパクトになり、又循環手段を有する場合には、固形
処理剤の溶解性も非常に良好となる。
【0156】図1に本発明に使用する自動現像機の処理
槽である発色現像槽の処理剤投入部と処理剤供給手段と
の断面図の1例を示す。なお、漂白定着槽、安定槽等に
おいては発色現像槽と同じ構成となるので処理槽1とし
て説明する。なお、図には、構成をわかりやすくするた
めに、感光材料を搬送する搬送手段等は省略してある。
また、本例においては、固形処理剤として錠剤を用いた
場合について説明する。感光材料を処理する処理槽1
は、該処理槽1を形成する仕切壁の外側に一体的に設け
た固形処理剤(錠剤)Jを供給する固形処理剤投入部20
および恒温槽2を有する。これら処理槽1と恒温槽2と
は連通窓21が形成された仕切壁21Aにより仕切られてお
り、処理液は流通できるようになっている。そして恒温
槽2の上方に設けた固形処理剤投入部20には固形処理剤
Jを受容する囲い25を設けたので、固形処理剤Jは固形
のまま処理槽1に移動することがない。なお、囲い25は
処理液の通過は可能であるが、固形処理剤Jは溶け終わ
るまで通過できない網状またはフィルター状としてあ
る。
【0157】筒状のフィルター22は、恒温槽2の下方に
交換可能に設けられ、処理液中の不溶物、例えば紙くず
等を除去する機能を果たす。このフィルター22の中は、
恒温槽2の下方壁を貫通して設けられた循環パイプ23を
介して循環ポンプ24(循環手段)の吸引側に連通してい
る。
【0158】循環系は、液の循環通路を形成する循環パ
イプ23、循環ポンプ24、および、処理槽1等で構成され
ていることになる。前記循環ポンプ24の吐出側に連通し
た循環パイプ23の他端は処理槽1の下方壁を貫通し、該
処理槽1に連通している。このような構成により、循環
ポンプ24が作動すると処理液は恒温槽2から吸い込ま
れ、処理槽1に吐出されて、処理液は処理槽1内の処理
液と混じり合い、再び恒温槽2へと入る循環を繰り返す
ことになる。処理液の循環方向は、図1に示した方向に
限られる必要はなく、逆方向であってもよい。
【0159】廃液管11は、処理槽1内の処理液をオーバ
ーフローさせるためのものであり、液面レベルを一定に
保つとともに、他の処理槽から感光材料に付着して持ち
込まれる成分や、感光材料から浸み出す成分が貯留し、
増加することを防ぐのに役立つ。
【0160】棒状のヒータ26は、恒温槽2の上方壁を貫
通して恒温槽2内の処理液中に浸漬するよう配設されて
いる。このヒータ26は、恒温槽2および処理槽1内の処
理液を加温するものであり、換言すると処理槽1内の処
理液を処理に適した温度範囲(例えば20〜55℃)に保持
する温度調整手段である。
【0161】処理量情報検出手段31が、自動現像機の入
口に設けられ、処理される感光材料の処理量を検出する
ために用いられてもよい。この処理量情報検出手段31
は、左右方向に複数の検出部材を配してなり、感光材料
の幅を検出するとともに、検出されている時間をカウン
トするための要素として機能する。感光材料の搬送速度
は機械的に予め設定されているので、幅情報と時間情報
とから感光材料の処理面積が算出できる。なお、この処
理量情報検出手段31は、赤外線センサ、マイクロスイッ
チ、超音波センサ等の感光材料の幅および搬送時間を検
出できるものであればよい。また、間接的に感光材料の
処理面積が検出できるもの、例えば予め決まっている面
積を有する感光材料の処理数を検出するものでもよい。
さらに、検出するタイミングは、処理される前、処理し
た後、あるいは処理液中に浸漬されている間でも良い
(このような場合は、処理量情報検出手段31を設ける位
置を処理後に検出できる位置や処理中に検出できる位置
に適宜変更することによりできる)。また、処理量情報
検出手段31は、各処理槽毎に設ける必要はなく、1台の
自動現像機に対して1つ設けることが好ましい。32は前
記処理量情報検出手段31による信号を受けて処理剤の処
理量供給を制御する処理量供給制御手段である。本発明
に用いることのできる固形処理剤補充装置30は、露光さ
れた感光材料を処理する感光材料処理装置の処理槽の上
方に設定され、収納容器33、収納容器装填手段34、供給
手段35、駆動手段36から構成されていて、上部カバー30
1内によって密閉されている。上記上部カバー301は、前
記処理槽1および恒温槽2を収容する本体101と本体背
部の支軸302により揺動自在に結合されていて、該上部
カバー301は、図示一点鎖線A方向に持ち上げて、操作
者側の前面および上面を大きく開放することにより、固
形処理剤補充装置30の点検や、前記フィルター22の交換
作業をすることができる。
【0162】また、上記上部カバー301の上面の一部に
は、天窓303が揺動自在に結合されていて、該天窓303を
図示一点鎖線B方向に開放して、前記収納容器33の装
着、交換を行う。
【0163】感光材料処理装置の本体101の内部で、前
記恒温槽2の近傍には、補充水供給手段40が設置してあ
る。該補充水供給手段40は、補充水タンク41、ベローズ
ポンプ42、吸水管43,送水管44から構成されている。補
充水タンク41内に収容された補充水Wは、ベローズポン
プ42の吸引作用により吸入管43を通って吸引され、引続
き送水管44を通って恒温槽2内の処理液面上方に供給さ
れる。
【0164】前記ベローズポンプ42の駆動モータは補充
水供給制御手段45によりタイミング制御されて駆動回転
して断続的に補充する。
【0165】図2は、収納容器33と収納容器装填手段34
と、供給手段35および駆動手段36の動作を説明する側断
面図である。
【0166】収納容器装填手段34の固定枠体341、供給
手段35のハウジング部材351および駆動手段36は前記本
体101の上部に固定されている。
【0167】供給手段35は、ハウジング部材351と、該
ハウジング部材351の内周面に回転可能に配置され、収
納容器33内の固形処理剤Jを入口部351Aから一定量受
容して出口部351Bに移動させるポケット部352Aを有す
る回転可能な処理剤受容部材(ロータ)351と、上記出
口部352Bを開閉可能にするシャッタ部材353とから構成
されている。
【0168】供給手段35のハウジング部材351の入口部
の上方には、スライド蓋の開閉を規制する開閉規制部材
355が固設されている。すなわち、収納容器装填手段34
に装着した収納容器33を初期位置(図示一点鎖線)から
図示C方向に押し下げ、中間位置(図示一点鎖線)に達
すると、スライド蓋334の突起部は、前記開閉規制部材3
5により下降が阻止される。収納容器33をさらに下方に
揺動させると、スライド蓋334は停止したままであるか
ら、収納容器33の出口部材332の開口部は次第に開放さ
れていく。収納容器33の下降が所定位置に達して停止さ
れると、出口部材332の開口部は全開されて、収納容器3
3内の最前列の固形処理剤Jは供給手段35内に送り込ま
れる。図示実線はこの全開状態を示す。
【0169】次に、収納容器33内の固形処理剤Jが順次
消費されて皆無になると、残量検知信号発生により、収
納容器33の交換操作を行う。すなわち、収納容器33を後
方に引込めると、収納容器33および容器保持部材343は
時計方向に回動して左端部が上昇する。この上昇過程の
前半で、前記開閉規制部材355は、スライド蓋334を停留
させ、収納容器33の出口部材332、容器本体331から成る
本体部のみを上昇されるから、出口部材332の開口部は
スライド蓋334によって閉止状態になる。さらに収納容
器33が上昇する後半の過程では、この開口部の閉止状態
のまま、上死点である初期状態に戻される。
【0170】上記収納容器33の容器本体341、出口部材3
32、キャップ部材333は合成樹脂成型により、一体成型
または別体成型後接着によって作製される。該収納容器
の排出開口部にスライド蓋334を装着して閉止した状態
では、内部は外気に遮断され防湿状態に維持される。す
なわち、固形処理剤Jを内包した容器収容33を固形処理
剤補充装置30から取り外すときには、スライド蓋334が
前述のように自動閉止されるから、取り出された収納容
器33内の固体処理剤Jは外気と遮断される。
【0171】
【実施例】以下に、本発明の具体的実施例を述べるが、
本発明の実施様態はこれらに限定されない。
【0172】以下すべての実施例において、ハロゲン化
銀写真感光材料中の各成分の添加量は、g/m2単位で表
した塗布量で示す。ただし、ハロゲン化銀については銀
換算の塗布量を、増感色素については、同一層のハロゲ
ン化銀1モルに対する塗布量をモル単位で示す。
【0173】実施例1 1.ハロゲン化銀写真感光材料の作成 下塗りを施した三酢酸セルロースフィルム支持体上に、
下記に示すような組成を持つ各層から構成された多層カ
ラー感光材料である試料No.101を作製した。
【0174】 試料NO.101 第1層:ハレーション防止層 黒色コロイド銀 0.15 紫外線吸収剤(UV−1) 0.30 高沸点溶媒(Oil−1) 0.16 ゼラチン 1.64 第2層:中間層 ゼラチン 0.80 第3層:低感度赤感性層 沃臭化銀乳剤A 0.37 沃臭化銀乳剤C 0.09 増感色素(例示S−4) 2.6×10-5 増感色素(SD−2) 2.6×10-5 増感色素(SD−3) 3.1×10-4 増感色素(例示S−10) 2.3×10-5 増感色素(SD−5) 2.8×10-4 シアンカプラー(C−1) 0.35 カラードシアンカプラー(CC−1) 0.065 化合物(GA−1) 2.0×10-3 高沸点溶媒(Oil−1) 0.33 ゼラチン 0.94 第4層:中感度赤感性層 沃臭化銀乳剤C 0.33 増感色素(例示S−4) 1.3×10-4 増感色素(SD−2) 1.3×10-4 増感色素(SD−3) 2.5×10-4 増感色素(例示S−10) 1.8×10-5 シアンカプラー(C−1) 0.24 カラードシアンカプラー(CC−1) 0.040 DIR化合物(D−1) 0.025 化合物(GA−1) 1.0×10-3 高沸点溶媒(Oil−1) 0.30 ゼラチン 0.76 第5層:高感度赤感性層 沃臭化銀乳剤D 0.84 増感色素(例示S−4) 8.5×10-5 増感色素(SD−2) 9.1×10-5 増感色素(SD−3) 1.7×10-4 増感色素(例示S−10) 2.3×10-5 増感色素(SD−6) 1.1×10-5 シアンカプラー(C−2) 0.10 カラードシアンカプラー(CC−1) 0.014 DIR化合物(D−1) 7.5×10-3 化合物(GA−1) 1.4×10-3 高沸点溶媒(Oil−1) 0.12 ゼラチン 0.69 第6層:中間層 ゼラチン 1.14 第7層:低感度緑感性層 沃臭化銀乳剤B 0.27 沃臭化銀乳剤C 0.62 増感色素(例示S−3) 5.5×10-4 増感色素(例示S−4) 5.2×10-5 増感色素(例示S−12) 4.8×10-5 マゼンタカプラー(M−1) 0.15 マゼンタカプラー(M−2) 0.37 カラードマゼンタカプラー(CM−1) 0.20 DIR化合物(D−2)) 0.020 化合物(GA−1) 4.0×10-3 高沸点溶媒(Oil−2) 0.65 ゼラチン 2.13 第8層:高感度緑感性層 沃臭化銀乳剤E 0.67 増感色素(SD−8) 1.4×10-4 増感色素(例示S−9) 1.5×10-4 増感色素(例示S−5) 1.4×10-4 増感色素(例示S−2) 7.1×10-5 マゼンタカプラー(M−2) 0.065 マゼンタカプラー(M−3) 0.025 カラードマゼンタカプラー(CM−2) 0.025 DIR化合物(D−3) 7.0×10-4 化合物(GA−1) 1.8×10-3 高沸点溶媒(Oil−2) 0.15 ゼラチン 0.59 第9層:イエローフィルター層 黄色コロイド銀 0.10 化合物(SC−1) 0.14 化合物(FS−1) 0.20 高沸点溶媒(Oil−2) 0.18 ゼラチン 1.20 第10層:低感度青感性層 沃臭化銀乳剤B 0.23 沃臭化銀乳剤C 0.27 増感色素(例示S−6) 5.4×10-4 増感色素(例示S−2) 2.0×10-4 増感色素(SD−6) 6.5×10-5 イエローカプラー(Y−1) 0.62 イエローカプラー(Y−2) 0.31 化合物(GA−1) 4.5×10-3 高沸点溶媒(Oil−2) 0.20 ゼラチン 1.64 第11層:高感度青感性層 沃臭化銀乳剤E 0.56 増感色素(例示S−6) 2.8×10-4 増感色素(例示S−2) 1.1×10-4 増感色素(SD−6) 1.1×10-5 イエローカプラー(Y−1) 0.10 化合物(GA−1) 2.0×10-3 高沸点溶媒(Oil−2) 0.04 ゼラチン 0.74 第12層:第1保護層 沃臭化銀乳剤(平均粒径0.04μmで、沃化銀含有率4.0モル%) 0.30 紫外線吸収剤(UV−2) 0.030 紫外線吸収剤(UV−3) 0.015 紫外線吸収剤(UV−4) 0.015 紫外線吸収剤(UV−5) 0.015 紫外線吸収剤(UV−6) 0.10 化合物(FS−1) 0.25 高沸点溶媒(Oil−1) 0.07 高沸点溶媒(Oil−3) 0.07 ゼラチン 1.04 第13層:第2保護層 アルカリ可溶性マット剤(平均粒径2μm) 0.15 ポリメチルメタクリレート(平均粒径3μm) 0.04 滑り剤(WAX−1) 0.04 ゼラチン 0.55 尚、上記組成物の他に、塗布助剤Su−1、分散助剤S
u−2、粘度調整剤、硬膜剤H−1、H−2、安定剤S
T−1、カブリ防止剤AF−1、染料AI−1、AI−
2、分子量1万と2万の2種のAF−2、及び防腐剤D
I−1を添加した。上記試料に用いた乳剤は下記の通り
である。尚平均粒径は同一体積の球の直径に換算した粒
径で示した。また、各乳剤は金・硫黄増感を最適に施し
た。
【0175】 乳剤名 平均粒径AgI 平均粒径 晶癖 直径/厚み比 含有率(モル%) (μm) 乳剤A 2.0 0.27 正常晶14面体 1 乳剤B 2.0 0.30 正常晶14面体 1 乳剤C 8.0 0.38 双晶8面体 1.5 乳剤D 8.0 0.55 双晶8面体 1.5 乳剤E 8.0 0.65 双晶8面体 1.5
【0176】
【化6】
【0177】
【化7】
【0178】
【化8】
【0179】
【化9】
【0180】
【化10】
【0181】
【化11】
【0182】
【化12】
【0183】
【化13】
【0184】
【化14】
【0185】さらに、分光増感時に添加する増感色素の
添加方法を変更したり、赤、緑、青の各感光層に塗布す
る銀量および膜厚を変更して表1にある試料No.101〜10
4を作製した。なお、すべての試料の写真構成層の最表
面のpHは、5.9になるように調整した。
【0186】
【表1】
【0187】2.錠剤を用いた処理方法(現像処理A) 2−1.錠剤の成形方法 以下の操作に従ってカラーネガフィルム用処理錠剤を作
成した。
【0188】 カラーネガ用発色現像補充用錠剤 操 作(1) 炭酸カリウム3750.0g、亜硫酸ナトリウム580.0g、ジ
エチレントリアミン5酢酸5ナトリウム240.0g、p-ト
ルエンスルホン酸ナトリウム500.0g、ビス(スルホエ
チル)ヒドロキシルアミンジナトリウム500.0gを市販
のバンダムミル中で平均粒径10μmになるまで粉砕す
る。この微粉末にPEG#600(東京化成(株)製)500.0g
及びマンニット800.0gを市販の撹拌造粒機中で室温に
て約7分間、160mlの水を添加することにより造粒した
後、造粒物を流動層乾燥機を用いて70℃で120分間乾燥
して造粒物の水分をほぼ完全に除去する。
【0189】操 作(2) 硫酸ヒドロキシルアミン360.0g、臭化カリウム40.0
g、ピロカテコール-3,5-ジスルホン酸ジナトリウム20.
0gを操作(1)と同様に粉砕した後、パインフロー
(松谷化学製)20.0gを加え混合、造粒する。水の添加
量は3.5mlとし、造粒後、60℃で60分間乾燥し、造粒物
の水分をほぼ完全に除去する。
【0190】操 作(3) 現像主薬のCD-4〔4-アミノ-3-メチル-N-エチル-β-(ヒ
ドロキシ)エチルアニリン硫酸塩〕650.0gを、操作
(1)と同様粉砕後、室温にて約7分間乾燥して造粒物
の水分をほぼ完全に除去する。
【0191】操 作(4) 前記操作(1)〜(3)で調製した顆粒を室温にて市販
のクロスロータリー式混合機を用いて10分間混合し、更
にN-ミリストイルアラニンナトリウム40.0gを添加し、
3分間混合する。この様にして得られた混合造粒物をロ
ータリー打錠機(菊水製作所(株)製;クリーンプレス
コレクトH18)で、連続打錠を行い、直径30mm、重量1
2.0gのカラーネガフィルム用発色現像補充用錠剤600個
を得た。
【0192】 カラーネガ用漂白補充用錠剤 操 作(5) 1,3-プロパンジアミン40酢酸第2鉄アンモニウム1水塩
1900g、1,3-プロパンジアミン4酢酸95.0g、臭化カリ
ウム860.0g、コハク酸984.0g、コハク酸ジナトリウム
6水塩401.0gを操作(1)と同様に粉砕し、デモール
MS(花王(株)製)30.0g、マンニット15.0gを加え
混合し、水の添加量を90mlにして造粒を行う。造粒後、
造粒物を60℃で120分間乾燥して造粒物の水分をほぼ完
全に除去する。
【0193】操 作(6) 操作(5)で調製した造粒物にβ−シクロデキストリン
50.0gを加えて操作(3)と同様10分間混合した後、N-
ラウロイルサルコシンナトリウム95.0gを添加し、3分
間混合する。次に混合物を操作(4)と同様に連続打錠
を行って、直径30mm、重量11.0gのカラーネガ用漂白補
充用錠剤を400個作成した。
【0194】 カラーネガ用定着補充用錠剤 操 作(7) チオ硫酸アンモニウム2500.0g、亜硫酸ナトリウム180.
0g、炭酸カリウム20.0g、エチレンジアミン4酢酸2
ナトリウム20.0gを操作(1)と同様、粉砕し、これに
パインフロー(松谷化学製)65gを加え混合、造粒す
る。水の添加量は50mlとし、造粒後、60℃で120分間乾
燥して造粒物の水分をほぼ完全に除去する。
【0195】操 作(8) 操作(7)で調製した造粒物とN-ラウロイルサルコシン
ナトリウム14.0gを25℃、40%RH以下に調湿された
部屋で混合機を用いて3分間混合する。次に混合物を菊
水製作所(株)製タフプレスコレクト1527HUを改造した
打錠機により1錠あたりの充填量を10.0gにして圧縮打
錠を行い、250個のカラーネガ用定着補充用錠剤を作成
した。
【0196】 カラーネガ用安定補充用錠剤 操作(9) m-ヒドロキシベンズアルデヒド1500.0g、メガファック
F116(大日本インキ化学製)50.0g、エチレンジアミン
4酢酸2ナトリウム200.0g、水酸化リチウム1水塩16
0.0gを操作(1)と同様、粉砕しパインフロー(松谷
化学製)100.0gを加え、混合、造粒する。水の添加量
は80mlとし、造粒後、造粒物を50℃にて2時間乾燥して
造粒物の水分をほぼ完全に除去する。
【0197】操 作(10) 操作(9)で調製した造粒物を25℃、40%RH以下に調湿
された部屋で操作(1)と同様連続打錠を行い、直径30
mm、重量9.0gのカラーネガ用安定補充用錠剤を200個作
成した。
【0198】2−2.カラーネガ処理工程 次に本発明に係る自動現像機を使用した感光材料の処理
方法について以下に説明する。
【0199】コニカカラーネガフィルムプロセッサーCL
-KP-50QAに錠剤供給機能、液面検出機能、温水供給機能
等を改造によって配備し、以下の処理実験を行った。標
準処理条件を以下に示す。
【0200】 処理工程 温 度 時 間 発色現像 38±0.3℃ 3分15秒 漂 白 38±1.0℃ 45秒 定着−1 38±1.0℃ 45秒 定着−2 38±1.0℃ 45秒 安定−1 38±3.0℃ 20秒 安定−2 38±3.0℃ 20秒 安定−3 38±3.0℃ 20秒 乾燥 60℃ 60秒 尚、安定剤は3槽目(安定−3)に補充され、順次第2
槽(安定−2)、第1槽(安定−1)に、定着剤は2槽
目(定着−2)に補充され第1槽(定着−1)にオーバ
ーフロー液が流れ込むカスケード方式となっている。
【0201】下記の処方にて各処理液を調製し、温度調
節を行った。
【0202】 《発色現像タンク液》(1l当たり) 炭酸カリウム 30.0g 重炭酸カリウム 4.2g 亜硫酸ナトリウム 4.5g ジエチレントリアミン5酢酸5ナトリウム 2.6g ポリエチレングリコール#6000(東京化成(株)製) 5.0g p-トルエンスルホン酸ナトリウム 3.0g マンニット 3.0g 硫酸ヒドロキシルアミン 4.0g 臭化カリウム 1.7g 沃化カリウム 4mg ピロカテコール-3,5-ジスルホン酸ジナトリウム 0.2g パインフロー(松谷化学製) 0.32g CD-4〔4-アミノ-3-メチル-N-エチル-β-(ヒドロシ) エチルアニリン硫酸塩〕 5.0g N-ミリストイルアラニンナトリウム 0.3g 硫酸又は水酸化カリウムでpH=10.0±0.05とする。
【0203】 《漂白液》(1l当たり) 1,3−プロパンジアミン4酢酸第2鉄アンモニウム1水塩 140.0g 1,3−プロパンジアミン4酢酸 6.7g 臭化カリウム 60.0g 琥珀酸 70.0g 琥珀酸ジナトリウム6水塩 28.1g マンニット 14.0g デモールMS (花王(株)製) 2.1g β−シクロデキストリン 3.5g N-ラウロイルサルコシンナトリウム 7.2g 炭酸カリウムでpH=4.35±0.5とする。
【0204】 《定着液》(1l当たり) チオ硫酸アンモニウム 225.0g チオ硫酸ナトリウム 25.0g 亜硫酸ナトリウム 18.0g エチレンジアミン4酢酸ジナトリウム 3.5g パインフロー(松谷化学製) 10.0g N-ラウロイルサルコシンナトリウム 1.5g 炭酸カリウムでpH=7.0±0.5とする。
【0205】 《安定液》(1l当たり) m-ヒドロキシベンズアルデヒド 1.5g メガファックF116(大日本インキ化学(株)製) 0.05g 水酸化リチウム1水塩 0.16g エチレンジアミン4酢酸ジナトリウム 0.2g パインフロー(松谷化学製) 0.1g 水酸化カリウムでpH=8.5±0.5とする。
【0206】各処理槽の温度調節中に、各補充用錠剤を
補充用錠剤供給装置に各々20個セットした。これらの補
充用錠剤は135サイズ24枚撮りフィルムが処理されると
その処理本数に応じて処理槽内に補充される。発色現像
補充用錠剤はフィルムが7.5本処理される毎に1個、漂
白補充用錠剤はフィルム5本に1個、定着補充用錠剤は
フィルム1本に1個各々投入され、同時に温水供給装置
から補充温水がフィルム2本処理される毎に、発色現像
槽には40.0ml、漂白槽には10.0ml、定着槽には60.0ml、
安定槽には70ml供給されるようにセットした。
【0207】3.液補充方式の処理方法(現像処理B) 処理工程B 処理工程 処理時間 処理温度 補充量※ 発色現像 3分15秒 38±0.3℃ 700ミリリットル 漂 白 45秒 38±2.0℃ 150ミリリットル 定 着 1分30秒 38±2.0℃ 830ミリリットル 安 定 60秒 38±5.0℃ 830ミリリットル 乾 燥 1分 58±5.0℃ − ※補充量は感光材料1m2当たりの値である。
【0208】発色現像液、漂白液、定着液、安定液及び
その補充液は、以下のものを使用した。
【0209】 〔発色現像液〕 水 800ミリリットル 炭酸カリウム 30g 炭酸水素ナトリウム 2.5g 亜硫酸カリウム 3.0g 臭化ナトリウム 1.3g 沃化カリウム 1.2mg ヒドロキシルアミン硫酸塩 2.5g 塩化ナトリウム 0.6g 4−アミノ−3−メチル−N−エチル−N− (β−ヒドロキシルエチル)アニリン硫酸塩 4.5g ジエチレントリアミン五酢酸 3.0g 水酸化カリウム 1.2g 水を加えて1リットルとし、水酸化カリウムまたは20%
硫酸を用いてpH10.06に調整する。
【0210】 〔発色現像補充液〕 水 800ミリリットル 炭酸カリウム 35g 炭酸水素ナトリウム 3g 亜硫酸カリウム 5g 臭化ナトリウム 0.4g ヒドロキシルアミン硫酸塩 3.1g 4-アミノ-3-メチル-N-エチル-N- (β−ヒドロキシルエチル)アニリン硫酸塩 6.3g 水酸化カリウム 2g ジエチレントリアミン五酢酸 3.0g 水を加えて1リットルとし、水酸化カリウムまたは20%
硫酸を用いてpH10.18に調整する。
【0211】 〔漂白液〕 水 700ミリリットル 1,3-ジアミノプロパン四酢酸鉄(III)アンモニウム 125g エチレンジアミン四酢酸 2g 硝酸ナトリウム 40g 臭化アンモニウム 150g 氷酢酸 40g 水を加えて1リットルとし、アンモニア水又は氷酢酸を
用いてpH4.4に調整する。
【0212】 〔漂白補充液〕 水 700ミリリットル 1,3-ジアミノプロパン四酢酸鉄(III)アンモニウム 175g エチレンジアミン四酢酸 2g 硝酸ナトリウム 50g 臭化アンモニウム 200g 氷酢酸 56g アンモニア水又は氷酢酸を用いてpH4.0に調整後水を加
えて1リットルとする。
【0213】 〔定着液〕 水 800ミリリットル チオシアン酸アンモニウム 120g チオ硫酸アンモニウム 150g 亜硫酸ナトリウム 15g エチレンジアミン四酢酸 2g アンモニア水又は氷酢酸を用いてpH6.2に調整後水を加
えて1リットルとする。
【0214】 〔定着補充液〕 水 800ミリリットル チオシアン酸アンモニウム 150g チオ硫酸アンモニウム 180g 亜硫酸ナトリウム 20g エチレンジアミン四酢酸 2g アンモニア水又は氷酢酸を用いてpH6.5に調整後水を加
えて1リットルとする。
【0215】 〔安定液及び安定補充液〕 水 900ミリリットル
【0216】
【化15】
【0217】 ジメチロール尿素 0.5g ヘキサメチレンテトラミン 0.2g 1,2-ベンズイソチアゾリン-3-オン 0.1g シロキサン(UCC製L−77) 0.1g アンモニア水 0.5ミリリットル 水を加えて1リットルとした後、アンモニア水又は50%
硫酸を用いてpH8.5に調整する。
【0218】以上のようにして得られたハロゲン化銀写
真感光材料の試料No.101〜104を前記2種類の現像処理
方法で以下の様なランニングテストを行った。試料No.1
01〜104についてそれぞれ通常の135サイズ24枚撮りの規
格に裁断し、フィルムパトローネに収納した。それぞれ
カメラ(コニカビッグミニNEO)に装填し、テストパ
ターンは一般ユーザーが撮影したシーンの露出レベルや
色バランス等を統計的に処理して平均化したパターンで
あり、このテストパターンを撮影した試料を連続的に現
像処理すると、市場のラボでの現像処理レベルがほぼ再
現できるように設計してある。前記現像処理ラインAお
よびBをそれぞれ4系列用意し、各現像処理ラインAお
よびBの1系列目は試料NO.101を、2系列目は試料NO.1
02を、3系列目は試料NO.103を、4系列目は試料NO.104
をそれぞれ連続的に処理を行い、いわゆるランニングテ
ストを一回転行った。ランニング開始時に対して、1/
2回転時(1/2R)と、1回転時(1R)の各感光性
層の最高濃度値を、開始時を100とした相対値で求め
た。得られた結果を表2に示した。
【0219】
【表2】
【0220】表2の結果より、本発明に係る試料におい
て、従来の液補充方法である現像処理Bと比較試料No.1
01では、開始時の最高濃度値に対してランニング後の濃
度変動が大きく、また現像処理Bと本発明の試料NO.102
〜104ではB,G,Rのカラーバランス変化が大きく、
好ましい態様ではない。しかし、本発明の構成要件であ
る固体処理剤を使用した液補充方法の現像処理Aで本発
明の試料NO.102〜104を処理するとランニング後の濃度
変動が小さく、更にB,G,Rのカラーバランス変化も
小さく、良好な結果が得られた。
【0221】
【発明の効果】本発明のハロゲン化銀カラー写真感光材
料の処理方法は、省資源に寄与する低銀量および薄膜化
による迅速処理可能な感光材料でありながら、現像処理
安定性に優れたカラー感光材料を得ることができるとい
う顕著に優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る自動現像機の断面図
【図2】収納容器充填手段と供給手段の断面図
【符号の説明】
1 処理層 2 恒温層 20 固体処理剤投入部 30 固体処理剤充填装置 31 処理量情報検出手段 32 固体処理剤供給制御手段 33 収納容器(カートリッジ) 34 収納容器充填手段 35 供給手段 40 補充水供給手段 41 補充水タンク 42 ベローズポンプ 43 給水管 44 送水管 45 補充水供給制御手段 J 錠剤型固体処理剤 W 補充水
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G03C 5/26 520

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 総塗布銀量が金属銀に換算して4.5g/m
    2以下であり、かつ写真感度がISO感度で25以上であ
    り、更に支持体上の乳剤層を有する側の全写真構成層の
    乾燥膜厚が20μm以下であるハロゲン化銀カラー写真感
    光材料を自動現像機にて処理するにあたり、該自動現像
    機の少なくとも1つの処理槽に実質的に直接固体処理剤
    を投入することを特徴とするハロゲン化銀カラー写真感
    光材料の処理方法。
  2. 【請求項2】 前記写真構成層の少なくとも1層に含ま
    れるハロゲン化銀乳剤が実質的に水不溶性の写真用分光
    増感色素を固体状態で添加することにより分光増感され
    ている請求項1記載の処理方法。
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