JPH07197653A - コンクリート型枠の支持装置 - Google Patents

コンクリート型枠の支持装置

Info

Publication number
JPH07197653A
JPH07197653A JP33684493A JP33684493A JPH07197653A JP H07197653 A JPH07197653 A JP H07197653A JP 33684493 A JP33684493 A JP 33684493A JP 33684493 A JP33684493 A JP 33684493A JP H07197653 A JPH07197653 A JP H07197653A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
arm
mold
formwork
upper arm
pin
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP33684493A
Other languages
English (en)
Inventor
Matsuyoshi Kawa
松好 川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KAWA GIKEN KK
Original Assignee
KAWA GIKEN KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by KAWA GIKEN KK filed Critical KAWA GIKEN KK
Priority to JP33684493A priority Critical patent/JPH07197653A/ja
Publication of JPH07197653A publication Critical patent/JPH07197653A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Forms Removed On Construction Sites Or Auxiliary Members Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 型枠の支持固定を簡単かつ精度よく行えるよ
うにする。かつ、使い捨てでなく、現場に応じて調整で
きるようにして、繰り返し使用出来るようにする。 【構成】平面状基礎コンクリートを打設時に、コンクリ
ート打設領域の外縁に沿って垂直に立設するコンクリー
ト型枠の支持装置であって、地面に打ち込んで固定する
地中固定基枠11と、地中固定基枠に一端を回転自在に
軸着する上部アーム12および下部アーム13と、上部
アームの他端に着脱自在に連結する型枠上端保持部材1
4を備え、上部アームおよび下部アームとは、ターンバ
ックル29を介して両側に螺合した左右ネジシャフト2
8、30を備え、上部アームに連結する上記型枠上端保
持部材を型枠の上端に外嵌する一方、上記下部アームの
他端は上記型枠の下端部に着脱自在に連結する構成とし
ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コンクリート型枠の支
持装置に関し、特に、住宅等のコンクリート基礎工事に
おいて、平面状基礎コンクリート施工(所謂ベタ基礎工
事)時に、コンクリート打設領域の外周縁を規制するた
めに、地面に垂直に立設するコンクリート型枠の支持装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、住宅等の建築物における基礎コン
クリート工事には、整地面にコンクリートを平面状に打
設する所謂ベタ基礎工事が行われた後、該平面状に打設
したコンクリート上面の所要位置に垂直枠をコンクリー
トで形成する立て上げ基礎工事が行なわれる。
【0003】上記ベタ基礎工事では、図7に示すよう
に、地面Gを必要な深さまで掘り下げて溝を設け、この
溝にズリ石(a)を充填した後、その上面に砂利(b)を充填
し、砂利の上面を転圧整地して、地面Gと略同一平面す
る。ついで、図8に示すように、整地してコンクリート
を打設する領域の外周縁に沿って型枠1を垂直に立設
し、この型枠1で囲まれた内部にコンクリート2を所要
の厚さで打設している。
【0004】上記型枠1は、図7に示すように、垂直板
部1aの上下両側に外側へ屈折させたフランジ部1b、1
cを備え、上面側フランジ部1bの先端に下向きの係止
部1dを設けると共に、下面側フランジ部1cの先端に
上向きの係止部1eを設けている。上記型枠1は下面側
フランジ部1c上記整地した砂利(b)の上面に当接させ
て立てることは可能であるが、外方から支持固定する必
要がある。
【0005】よって、型枠1を固定する方法として、従
来下記の手法が取られている。まず、図7に示すよう
に、クイ棒3をコンクリート打設領域の外側に間隔をあ
けて地面Gに打ち込んでいる。次に、上記クイ棒3と型
枠1の上端とをヌキ板4で連結するため、ヌキ板4を適
当な長さに切断し、ヌキ板4の上端4aをシャコ万5で
型板1の上面側フランジ部1bに固定すると共に、該ヌ
キ板の下端4bをクイ棒3にクギで固定する。ついで、
型枠1の垂直を出すため、型枠1の下部とクイ棒3の寸
法を測定し、棒材を上記寸法で切断してスジカイ棒6を
作成する。このスジカイ棒6の一端6aを、型枠1の下
面側フランジ部1cより少し上方に位置するクイ棒3の
地面Gに近い位置にクギで仮固定する。この一端をクイ
棒3に仮固定したスジカイ棒6の他端面6bを型枠1の
外面1fに当接し、型枠1の垂直状態を確認しながら、
クギ7で仮固定した点を支点としてスジカイ棒6を点線
位置から実線位置へと角度を変え、型枠1の垂直状態の
微調整を行う。型枠1を精度よく垂直状態とした位置で
スジカイ棒6をクイ棒3にクギで完全固定する。この状
態で、型枠1は、先端をクイ棒3に固定したヌキ板4と
スジカイ棒6の他端により上下両側が支持され、垂直状
態で立設固定される。
【0006】上記型枠1の固定方法とは別に図9に示す
下記の方法も用いられている。即ち、溝を掘ってズリ石
および砂利を充填して整地した後、型枠1を整地上面に
垂直に置き、型枠1の外側(コンクリートを打設しない
側)に土盛り8により型枠1を仮固定する。次に、クイ
棒3をコンクリートを打設する側の地面に打ち込むと共
に、同一側においてヌキ板4を型枠1の上端垂直面と地
表との間にツカイ棒状に取り付け、型枠1を土盛り8側
へ押し付け固定し、この状態でヌキ板4をクイ棒3にク
ギ7で固定する。つぎに、型枠1の下端垂直面とクイ棒
3の間に、スジカイ棒6を適当な長さに切断してツカイ
棒状に押しあて、クイ棒3にクギ7で仮固定する。この
状態で、前記方法と同様にスジカイ棒6を上下にずらし
て型枠1の垂直状態を微調整し、調整後にクイ棒3にス
ジカイ棒6をクギで固定している。
【0007】
【発明が解決しょうとする課題】上記した従来の図7お
よび図9に示す施工方法では、まず、クイ棒3を地面に
打ち込む工程、クイ棒、ヌキ板、スジカイ棒を所要の長
さに切断する工程、土盛り等の基礎的な作業が繁雑で、
手数がかかる。さらに、型枠を垂直状態に微調整する作
業、型枠の定位置に設置する作業に手数がかかると共
に、コンクリート打設後においても、型枠を取り外す作
業、クギ抜き、土盛り除去、クイ棒抜き等の作業が多
い。これらの屋外でなされる土木基礎作業は、労働条件
が良くないため、労働力が不足しがちとなる。よって、
作業工数の多いと、作業期間が長くかかり、それだけ、
コストアップ等の種々の弊害が発生している。
【0008】また、スジカイ棒やヌキ板等の長さは、型
枠とクイ棒の打ち込み位置とのズレにより、現場で寸法
を測定して、板材や棒材を切断して形成する必要があ
る。即ち、これらクイ棒、ヌキ板およびスジカイ棒は現
場毎に寸法が相異し、再使用不可能となり、産業廃棄物
として処理しなければならず、非常に無駄が多い問題が
あった。
【0009】本発明は上記した問題に鑑みてなされたも
ので、上記従来のクイ棒、ヌキ板およびスジカイ棒とし
て作用する3部材を連結して備え、ヌキ板およびスジカ
イ棒となる部材の長さ調整が極めて簡単に出来るように
して、従来のヌキ板とスジカイ棒の同様の機能を与え、
型枠を垂直固定すると共に、再使用が可能となる型枠の
支持固定装置を提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の請求項1では、平面状基礎コンクリートを
打設時に、コンクリート打設領域の外縁に沿って垂直に
立設するコンクリート型枠の支持装置であって、地面に
打ち込んで固定する地中固定基枠と、上記地中固定基枠
に一端を回転自在に軸着する上部アームおよび下部アー
ムと、 上記上部アームの他端に着脱自在に連結する型
枠上端保持部材とを備え、上記上部アームおよび下部ア
ームとは、ターンバックルを介して両側に螺合した左右
ネジシャフトを備えてターンバックルの回転により長さ
を微調整できる構成とし、上部アームに連結する上記型
枠上端保持部材を型枠の上端に外嵌する一方、上記下部
アームの他端は上記型枠の下端部に着脱自在に連結する
構成としているコンクリート型枠の支持装置を提供する
ものである。
【0011】また、請求項2で、上記上部アームおよび
下部アームは、上記地中固定基枠に軸着するヒンジプレ
ートに一端を固定したアーム調整パイプを備え、該アー
ム調整パイプと上記いずれか一方のネジシャフトとを位
置調節および回り止め状態でピンにより連結する構成と
している請求項1記載の支持装置を提供するものであ
る。
【0012】また、請求項3で、上記アーム調整パイプ
とネジシャフトとの位置調整機構は、いずれか一方に軸
方向のスライド溝と、該スライド溝に一定間隔をあけて
連通した周方向に位置決め溝を設ける一方、いずれか他
方にピン孔を設け、ピン孔に貫通させたピンをスライド
溝に沿って移動させて所要の位置決め溝に落とし込んで
係止する構成としている請求項2に記載の支持装置を提
供するものである。尚、アーム調整パイプとネジシャフ
トの両方に一定間隔をあけてピン孔を設け、これらピン
孔のうちの適宜なピン孔を連通させて、ピンを貫通して
着脱自在に連結してもよい。
【0013】また、請求項4で、上記上部アームの先端
と着脱自在に連結する上記型枠上端保持部材は、型枠上
端に外嵌する断面逆凹状の型枠外嵌部と、該型枠外嵌部
の一側外面に固定して突設した連結フランジ部とからな
り、該連結フランジ部に形成したピン孔に上部アームの
先端に取り付けるピンを貫通させて連結する構成として
いる前記請求項のいずれか1項に記載の支持装置を提供
するものである。
【0014】また、請求項5で、上記型枠外嵌部はバネ
材で形成し、該型枠外嵌部の左右両側の間の寸法を型枠
の寸法より小さく設定し、型枠外嵌部を圧接して型枠に
外嵌する構成としている請求項4に記載の支持装置を提
供するものである。
【0015】さらに、請求項6では、上記地中固定基
枠、上部アーム、下部アームおよび型枠上端保持部材を
金属製としている前記請求項のいずれか1項に記載の支
持装置を提供するものである。
【0016】また、上記下部アームと型枠との連結は、
下部アームの先端にシャフト、例えば、ネジシャフトの
先端にフック部を屈折して形成する一方、型枠にピン孔
を形成してピンを取り付け、該ピンに上記フック部を着
脱自在に取り付けている。あるいは、上記ネジシャフト
の先端にピン孔を設け、型枠の下端部に形成したピン孔
と一致させてピンを介して着脱自在に連結する構成とす
ることも出来る。
【0017】
【作用】上記請求項1の構成とすると、支持装置を構成
する地中固定基枠と、上部アーム、下部アーム、型枠上
端保持部材とを相互に連結した状態に事前にセットして
おき、現地では、型枠の上端に上部アームと連結した型
枠上端保持部材を取り付ける一方、型枠の下部に下部ア
ームの先端を連結するだけで、簡単に型枠を垂直状態に
固定することができる。かつ、上記のように型枠を固定
した後、上部アームと下部アームのターンバックルを回
転させると、上部アームと下部アームの長さを微調整で
きるため、型枠の位置出しを精度よく行うことができ
る。
【0018】また、請求項2の構成として、上部アーム
および下部アームとも、そのアーム調整パイプとネジシ
ャフトとを連結ピンの位置を変えて連結する構成として
いるため、上部アームおよび下部アームの長さを大きな
寸法で調節することができ、現地の状況、型枠の大きさ
等に対応させることができる。すなわち、上部アームお
よび下部アームはいずれも、上記アーム調整パイプとネ
ジシャフトとの連結位置の調整により、その長さを大き
な寸法で調節して、型枠に連結し、連結後には、上記タ
ーンバックルにより、その長さを微調整して型枠の位置
出しを行うことができる。
【0019】また、請求項3の構成として、アーム調整
パイプ側に軸方向のスライド溝を設け、該スライド溝に
間隔をあけて周方向の位置決め溝を設けておくと、連結
用のピンを取り外すことなく、回転およびスライドさせ
るだけでアームの長さ調整を行うことができる。
【0020】また、請求項4の構成として、上部アーム
と連結する型枠上端保持部材を型枠の上端にかぶせる型
枠外嵌部と、該型枠外嵌部の一側外面に溶接固定した連
結用ブラケットから構成すると、上部アームを型枠の上
端に簡単に取り付けることができる。また、上記連結用
ブラケットに上部アームをピンを介して連結しているた
め、型枠の大きさに対応して種類の異なる型枠上端保持
部材を使用した場合にも、支持装置の上部アームを変え
ることなく用いることができる。
【0021】また、請求項5の構成として、上記型枠上
端保持部材の型枠外嵌部をバネ材で形成し、型枠の上部
に圧接状態で取り付けると、支持装置と型枠との結合を
強固に行うことができ、かつ、型枠に多少の寸法誤差が
発生していても型枠上端保持部材を固定することができ
る。
【0022】また、請求項6の構成として、支持装置を
構成する各部材を金属製としているため、強度があり、
コンクリート打設時において負荷がかかる型枠を強固に
支持して垂直度を維持することができる。かつ、金属製
で耐久性を有すと共に、現地の状況に応じて調整して使
用できるため、使い捨てとならず、繰り返し使用ができ
る。
【0023】
【実施例】以下、本発明を図面に示す実施例により詳細
に説明する。図1から図6は第1実施例を示し、図中、
10は型枠、11はクイ棒と同一の作用を行う地中固定
基枠、12は地中固定基枠11に一端を固定していると
共に他端を上記型枠10の上端に型枠上端保持部材14
を介して着脱自在に連結する上部固定アーム、13は地
中固定基枠11に一端を回転自在に連結していると共に
他端を型枠10の下端に着脱自在に連結する下部固定ア
ームである。上記地中固定基枠11、上部アーム12、
下部アーム13および型枠上端保持部材14はいずれも
金属製であり、相互に連結され、これらを組み合わせて
なる支持固定装置により、型枠10を所要位置に垂直に
支持固定している。
【0024】型枠10は上記のように金属製であるが、
木製としても良い。型枠10は断面コ字形状の長尺な部
材で、コンクリートを打設しない外側を開口して用いる
ようにしており、かつ、上下に閉鎖面となる上端面10
aと下端面10bとを備えて、下端面10bを図1に示す
整地面に当接して立設するようにしている。また、該型
枠10の対向する側面10cには、少なくとも下端部近
傍に対向してピン取付穴10dを穿設し、該ピン取付穴
10dに後述するように、上記下部アーム13の先端1
3aを着脱自在に連結するようにしている。
【0025】上記地中固定基枠11は図1および図2に
示す形状で、垂直方向に長い縦長の矩形平板の下部を先
細に傾斜させたベースプレート20と、該ベースプレー
ト20の上部に被せて溶接した杭打補強板21と、一側
外面の中心に溶接した補強板22と、他側外面に溶接し
たアーム取付用ブラケット23とからなる。該ブラケッ
ト23は図3に示すようにU字形状で、両側部に対向し
て上下アーム連結用のピン孔23aを穿設している。
【0026】上部アーム12は図1および図3に示す構
成で、上記ブラケット23にピン24で連結するヒンジ
プレート25と、該ヒンジプレート25に一端を溶接固
定したアーム調整パイプ26と、該アーム調整パイプ2
6に係U止めピン27で位置調整および回り止め状態で
連結する右ネジシャフト28と、該右ネジシャフト28
の他端の右ネジ部28bに外嵌して一端を螺合したター
ンバックル29と、該ターンバックル29の他端に内嵌
して一端に形成した左ネジ部30bを螺合した左ネジシ
ャフト30と、該左ネジシャフト30の他端に直交する
方向に溶接固定したリテーナパイプ31とから構成して
いる。
【0027】図1および図4に示すように、上記右ネジ
シャフト28は上記アーム調整パイプ26に摺動自在に
内嵌する寸法に設定する一方、アーム調整パイプ26お
よび右ネジシャフト28に夫々一定間隔をあけてピン孔
26a、28aを穿設しており、所要のピン孔26aと
28aとを一致させて、上記係U止めピン27で連結し
ている。このピン27による連結で、上記したように、
上部アーム12の長さ調整がなされると共に右ネジシャ
フト28の回り止めを図っている。
【0028】上記ターンバックル29には回転用ハンド
ル32を突設しており、該ハンドル32を左右いずれか
一方向に回転することにより左ネジシャフト30をター
ンバックル29より突出させる方向へ移動させる一方、
逆方向に回転することによりターンバックル29の内部
へ移動させ、左ネジシャフト30の先端位置を前後進さ
せて微調整できるようにしている。即ち、上部アーム1
2の長さを上記アーム調整用パイプ26と右ネジシャフ
ト28との連結位置により大きく調整できると共に、タ
ーンバックル29の回転により上部アーム12の長さを
微調整できるようにしている。
【0029】上部アーム12の先端のリテーナパイプ3
1は、図1及び図5に示すように、型枠上端保持部材1
4の連結用ブラケット33の両側部33aに対向して穿
設した取付孔33bに、リテーナパイプ31に回転自在
にピン34を貫通させ、クリップ39でピン34の抜け
止めを図っている。上記型枠上端保持部材14は、断面
逆凹形状の型枠外嵌部35をバネ性を有する鋼板で形成
し、対向する両側部35aと35bの幅L1を型枠10
の幅L2より僅かに小さく設定し、型枠10の上端に圧
接して取り付け、両側部35aと35bで型枠10を挟
持するように外嵌している。該型枠外嵌部35の外面側
の側部35aに上記連結用ブラケット33を溶接固定し
ており、上記ピン34を介して上部アーム12と着脱自
在に連結している。
【0030】型枠10は、その幅L2が型枠の種類に応
じて変化し、よって、型枠10の種類に応じて型枠上端
保持部材14も寸法L1が相違するものを用意してお
り、型枠10に応じて交換して取り付けるようにしてい
る。また、型枠上端保持部材14は寸法L1の相違に応
じて連結用ブラケット33の両側部33aの間隔も相違
するため、上部アーム12のリテーナパイプ31に貫通
させるピン34の寸法を変えて対応させている。
【0031】下部アーム13は、上記上部アーム12と
同様の構成で、地中固定基枠11のブラケット23に連
結するヒンジプレート25’と、該ヒンジプレート2
5’に一端を溶接固定したアーム調整パイプ26’と、
該アーム調整パイプ26’に一端を内嵌し、ピン孔26
a’とピン孔8’とをピン27’を取り付けて長さ調節
および回り止めを図って連結した右ネジシャフト28’
と、該右ネジシャフト28’と一端を螺合したターンバ
ックル29’と、該ターンバックル29’の他端と螺合
した左ネジシャフト30’とを備えている。上記左ネジ
シャフト30’の先端には、屈折させてフック部(図示
せず)を設け、該フック部を型枠10に形成したピン孔
10dを貫通させたピン37に係止して着脱自在に連結
している。
【0032】上記した上部アーム12と下部アーム13
とは、図1および図4に示すように、夫々のヒンジプレ
ート25、25’に穿設しているピン孔25a、25
a’をブラケット23のピン孔23aと一致させ、ピン
24を通して、回転自在に結合している。
【0033】つぎに、上記型枠支持固定装置による型枠
10の固定方法について説明する。まず、予め転圧・整
地された砂利(b)の上面のコンクリート打設領域の外
縁に沿って、型枠10を載置する。ついで、型枠10の
大きさ及び地表状態を考慮して、コンクリート打設領域
の外側の適宜な位置に地中固定基枠11のベースプレー
ト20の下端を打ち込み仮固定する。
【0034】ついで、型枠上端保持部材14を型枠10
の上端に取り付けられる長さとなるように、上部アーム
12のアーム調整パイプ26と右ネジシャフト28との
連結位置を調節し、所要のピン孔26aと28aとを一
致させて係U止めピン27を貫通させて上部アーム12
の長さを調整する。ついで、下部アーム13の先端の左
ネジシャフト30’の先端が型枠10の下端のピン孔1
0dに連結できるように、アーム調整パイプ26’と右
ネジシャフト28’との位置調節をしてピン27’で連
結し、下部アーム13の長さ調整をする。尚、以上の作
業は、現地の状態にあわせて、型枠1個の位置関係を基
にして、上部アーム12と下部アーム13を型枠10に
連結する前に行う。
【0035】次に、型枠上端保持部材14を持ち上げ、
型枠外嵌部35を型枠10の上端にハンマー等で軽く打
きこんで固定する。尚、型枠上端保持部材14の型枠1
0への外嵌位置は、図3に示すように、型枠10の連結
位置Jにまたがるように取り付けると、1つの支持装置
で2個の型枠の支持固定ができるため好適である。
【0036】ついで、下部アーム13の先端の左ネジシ
ャフト30’を型枠10の開口より挿入し、その先端フ
ック部をピン37に係止して連結する。
【0037】上記上部アーム12と下部アーム13との
型枠10との連結は、上部アーム12および下部アーム
13の一端のヒンジプレート25、25’が地中固定基
枠11のブラケット23にピン24を介して回転自在に
連結しているため、上部アーム12と下部アーム13と
を少し回転させることにより、スムーズに行うことがで
きる。
【0038】その後、地中固定基枠11の上端をハンマ
ーでたたいて、地面Gに仮固定状態より本固定する。つ
いで、上部アーム12のターンバックル29を回転し、
上部アーム12の先端側の左ネジシャフト30の先端位
置を微調整して、型枠上部保持部材14を介して上部ア
ーム12を予め位置出しした水糸(図示せず)に正確に
合わせる。その後、下部アーム13のターンバックル2
9’を回転して、下部アーム13の先端の左ネジシャフ
ト30’の先端位置を微調整し、連結した型枠10の下
部を予め位置出しした地墨線に正確に合わせる。
【0039】上記作業により、型枠10は定位置に、精
度よく垂直状態に立設した状態で支持固定される。上記
した支持装置で支持された型枠は、支持装置が金属製で
強度を有するため、コンクリート打設時に型枠を外側に
押圧する大きな負荷が作用しても、型枠は外側に設置し
た支持装置の上下アーム12、13により強固に支持さ
れ、垂直状態を保持して立設しておくことができる。
【0040】コンクリート打設作業を終了した後は、地
中固定基枠11を地面Gより引き抜くだけで、該地中固
定基枠11と相互に連結した上部アーム12、下部アー
ム13、型枠上端保持部材14および型枠10の全体を
現場より取り除くことができる。このように、現場より
取り除いた状態で、型枠10より型枠上端保持部材11
4を取り外す一方、下部アーム13を型枠10より取り
外し、必要に応じて、上部アーム12、下部アーム1
3、型枠上端保持部材14をそれぞれ分離しておくこと
ができる。尚、型枠10と型枠上端保持部材14および
下部アーム13との分離は、型枠10を立設した状態で
行うこともできる。
【0041】図6は第2実施例を示し、該第2実施例は
第1実施例と、上部アーム12および下部アーム13に
おけるアーム調整パイプ26と右ネジシャフト28、2
6’と28’との位置調節機構を変えている点が相違し
ている。
【0042】即ち、第1実施例では位置調整用のピン孔
26a、28aをそれぞれ所要間隔をあけて穿設してい
たが、第2実施例では、一方の右ネジシャフト28、2
8’には先端側に1個のピン孔28a、28a’を穿設
しておく一方、アーム調整パイプ26、26’側に、軸
方向にスライド溝26c、26c’を開口し、該スライ
ド溝26c、26c’に一定間隔で連通させた周方向の
位置決め溝26d、26d’を形成している。
【0043】上記ピン孔28a(28c’)には、スラ
イド溝26c(26c’)あるいは位置決め溝26d
(26d’)を通して、握り玉27aを一端に設けた位
置決めピン27を貫通させている。
【0044】位置調整を行う場合、握り玉27aを図7
において、約90度円周方向に回し、スライド溝26c
に沿って握り玉27aを移動させて、連動して右ネジシ
ャフト28を移動させ、所要の位置決め溝26dに達す
ると、握り玉27aを位置決め溝26dに落としこんで
ピン27を位置決め保持している。
【0045】尚、微調整をターンバックル29で行う場
合において、スライド溝26c側にターンバックルの回
転力がかかる場合には、ピン27の握り玉27aを位置
決め溝26dの溝底面に押し付けて、ターンバックル2
9により微調整を行う。
【0046】上記第2実施例の構成とすると、ピン27
の握り玉27aをもって、回転およびスライドさせるこ
とにより、アーム調整パイプ26(26’)と右ネジシ
ャフト28(28’)の位置調節が簡単に行うことがで
きる。
【0047】
【発明の効果】以上の説明より明らかなように、本発明
の請求項1の構成によれば、支持装置を構成する地中固
定基枠と、上部アーム、下部アーム、型枠上端保持部材
とが相互に連結した状態に事前にセットしておくことが
できるため、現地では、型枠の上端に上部アームと連結
した型枠上端保持部材を取り付ける一方、型枠の下部に
下部アームの先端を連結するだけで、簡単に型枠を垂直
状態に固定することができる。よって、従来のような、
現地において、地中に打ち込んで固定したクイ棒に対し
て、ヌキ板、スジカイ棒を所要の長さに切断して調節し
ながら、釘打ちして連結する等の作業手数を省くことが
できる。よって、このコンクリート基礎工事にかかる人
手を削減することができると共に、基礎工事期間を短縮
することができる。
【0048】また、本発明の型枠の支持装置では、請求
項1の構成により、型枠を支持装置により垂直に保持し
た後、上部アームと下部アームのターンバックルを回転
させると、上部アームと下部アームの長さを微調整でき
るため、型枠の位置出しをか精度よく行うことができ、
しかも、この精度出しがターンバックルの回転だけであ
るため、極めて簡単に行える。即ち、従来は、熟練者の
カンやコツに頼って、ツカイ棒の切断長さ、取付位置、
取付角度などを調節して、型枠の垂直位置出しを行って
いたが、本発明ではターンバックルを回転させるだけの
簡単な操作で誰でも精度よく行うことが出来る。
【0049】また、請求項2の構成として、上部アーム
および下部アームとも、そのアーム調整パイプとネジシ
ャフトとを連結ピンの位置を変えて連結する構成として
いるため、上部アームおよび下部アームの長さを大きな
寸法で調節することができる。一般に、型枠支持装置で
は、現地の状況および型枠の大きさ等に要求される上下
アームの長さが相違するが、これに対応することができ
る。即ち、本発明の支持装置は、従来のように、現場後
毎に調製して支持装置を形成するのではなく、異なる現
場においても繰り返し使用するものであるため、現場の
状況および使用する型枠の寸法に応じて、アームの長さ
を大きく調節する必要がある。本発明では、この要求に
答えるため、上下アームに、垂直位置出し用のターンバ
ックル以外に、上記アーム調整パイプとネジシャフトと
の連結位置を間隔をかけて調整できる機構を備え、アー
ムの長さを大きく調整出来るため、種々の現場に適用す
ることが出来る。
【0050】また、請求項3の構成として、上記アーム
調整パイプとネジシャフトとの連結を、アーム調整パイ
プ側に軸方向のスライド溝を設け、該スライド溝に間隔
をあけて周方向の位置決め溝を設けているため、連結用
のピンを取り外すことなく、回転およびスライドさせる
だけでアームの長さ調整を行うことができる。よって、
別部品のピンがなくなって、長さ調整ができなくなるよ
うな不具合は発生しない。
【0051】また、請求項4の構成として、上部アーム
と連結する型枠上端保持部材を型枠の上端にかぶせる型
枠外嵌部と、該外嵌部の一側外面に溶接固定した連結用
ブラケットから構成しているため、現場において、上部
アームを型枠の上端にハンマー等で軽くたたきこむだけ
で、簡単に取り付けることができる。また、上記連結用
ブラケットに上部アームをピンを介して連結しているた
め、型枠の大きさに対応して種類の異なる型枠上端保持
部材を使用した場合にも、支持装置の上部アームを変え
ることなく用いることができる。よって、型枠上端保持
部材だけ種類を変えて用意しておけばよく、地中固定基
枠、上部アームおよび下部アームは共通して用いること
が出来る。
【0052】また、請求項5の構成として、上記型枠上
端保持部材の型枠外嵌部をバネ材で形成し、型枠の上部
に圧接状態で取り付けると、支持装置と型枠との結合を
強固に行うことができ、かつ、型枠に多少の寸法誤差が
発生していても型枠上端保持部材を固定することができ
る。
【0053】さらに、請求項6の構成として、支持装置
の構成部材を金属製とすると、耐久性があるため繰り返
し使用が可能となり、産業廃棄物を全く出さない。か
つ、金属製で強度があるため、コンクリート打設時にコ
ンクリート圧力により型枠が反打設側に押圧されても、
型枠を十分に保持する。また、かつ、仮に押圧されて傾
きが発生してもターンバックルの回転により簡単に修復
することが出来る これに対して、従来のスジカイ棒、ヌキ板を用いていた
場合には、コンクリート圧力が負荷されると、強度が弱
いために型枠が簡単に傾く。よって、その都度、スジカ
イ棒やヌキ板を切断して補強しなおす必要があると共に
コンクリート打設という作業上、素早くする必要があ
り、作業は非常に混乱す問題があった。その点、本発明
では、上記のように、支持装置を金属製としているため
強度があり、型枠は容易に傾かず、かつ、補修はターン
バックルの回転だけであるため、作業は容易となる利点
を有するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施例の支持装置により型枠を
支持している状態を示す正面図である。
【図2】 上記支持装置の地中固定基枠の側面図であ
る。
【図3】 図1の平面図である。
【図4】 図1の要部拡大図である。
【図5】 図1の要部斜視図である。
【図6】 本発明の第2実施例の要部正面図である。
【図7】 従来の型枠の支持構造を示す概略図である。
【図8】 型枠を立設部分とコンクリート打設部分との
関係を示す概略図である。
【図9】 従来の型枠の他の支持構造を示す概略図であ
る。
【符号の説明】
10 型枠 11 地中固定基枠 12 上部アーム 13 下部アーム 14 型枠上端保持部材 26 アーム調整パイプ 27 ピン 28 右ネジシャフト 29 ターンバックル 30 左ネジシャフト 33 連結用ブラケット 35 型枠外嵌部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平面状基礎コンクリートを打設時に、コ
    ンクリート打設領域の外縁に沿って垂直に立設するコン
    クリート型枠の支持装置であって、 地面に打ち込んで固定する地中固定基枠と、 上記地中固定基枠に一端を回転自在に軸着する上部アー
    ムおよび下部アームと、 上記上部アームの他端に着脱
    自在に連結する型枠上端保持部材とを備え、 上記上部アームおよび下部アームとは、ターンバックル
    を介して両側に螺合した左右ネジシャフトを備えてター
    ンバックルの回転により長さを微調整可とし、上部アー
    ムに連結する上記型枠上端保持部材を型枠の上端に外嵌
    する一方、上記下部アームの他端は上記型枠の下端部に
    着脱自在に連結する構成としているコンクリート型枠の
    支持装置。
  2. 【請求項2】 上記上部アームおよび下部アームは、上
    記地中固定基枠に軸着するヒンジプレートに一端を固定
    したアーム調整パイプを備え、該アーム調整パイプと上
    記いずれか一方のネジシャフトとを位置調節および回り
    止め状態でピンにより連結する構成としている請求項1
    記載の支持装置。
  3. 【請求項3】 上記アーム調整パイプとネジシャフトと
    の位置調整機構は、いずれか一方に軸方向のスライド溝
    と、該スライド溝に一定間隔をあけて連通した周方向に
    位置決め溝を設ける一方、いずれか他方にピン孔を設
    け、ピン孔に貫通させたピンをスライド溝に沿って移動
    させて所要の位置決め溝に落とし込んで係止する構成と
    している請求項2に記載の支持装置。
  4. 【請求項4】 上記上部アームの先端と着脱自在に連結
    する上記型枠上端保持部材は、型枠上端に外嵌する断面
    逆凹状の型枠外嵌部と、該型枠外嵌部の一側外面に固定
    して突設した連結フランジ部とからなり、該連結フラン
    ジ部に形成したピン孔に上部アームの先端に取り付ける
    ピンを貫通させて連結する構成としている前記請求項の
    いずれか1項に記載の支持装置。
  5. 【請求項5】 上記型枠外嵌部はバネ材で形成し、該型
    枠外嵌部の左右両側の間の寸法を型枠の寸法より小さく
    設定し、型枠外嵌部を圧接して型枠に外嵌する構成とし
    ている請求項4に記載の支持装置。
  6. 【請求項6】 上記地中固定基枠、上部アーム、下部ア
    ームおよび型枠上端保持部材を金属製としている前記請
    求項のいずれか1項に記載の支持装置。
JP33684493A 1993-12-28 1993-12-28 コンクリート型枠の支持装置 Pending JPH07197653A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33684493A JPH07197653A (ja) 1993-12-28 1993-12-28 コンクリート型枠の支持装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33684493A JPH07197653A (ja) 1993-12-28 1993-12-28 コンクリート型枠の支持装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07197653A true JPH07197653A (ja) 1995-08-01

Family

ID=18303184

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP33684493A Pending JPH07197653A (ja) 1993-12-28 1993-12-28 コンクリート型枠の支持装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07197653A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN115182581A (zh) * 2022-07-05 2022-10-14 中铁建设集团北京工程有限公司 铝合金模板下口封堵装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN115182581A (zh) * 2022-07-05 2022-10-14 中铁建设集团北京工程有限公司 铝合金模板下口封堵装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20110210234A1 (en) Concrete Form Brace
US20080073480A1 (en) Reusable footing form accessories
EP1526227A1 (en) Device for laying brick constructs
AU602939B2 (en) Bricklayers profiling tool
JPH07197653A (ja) コンクリート型枠の支持装置
JP3175586B2 (ja) 柱と杭の接合方法
JP2019155659A (ja) 削孔機
JP3013448U (ja) コンクリート型枠の支持装置
US2908959A (en) Curb and gutter form spacing apparatus
JPS60144417A (ja) 杭打機における杭の保持装置
CN113323143A (zh) 一种建筑钢管束支撑平台结构
CN217602157U (zh) 一种用于非铺装地面的大直径立柱钢筋纠偏装置
JPWO2017068797A1 (ja) 法丁張装置及び法丁張方法
JPH0469728B2 (ja)
JPH0842144A (ja) コンクリート型枠の支持装置
JP2003315044A (ja) レベル取付台
CN206627118U (zh) 挖孔桩垂直度及平整度激光导向装置
JP2002356853A (ja) アンカーボルト位置セット治具
JP4488429B2 (ja) くい建植治具及びそれを用いたくい建て込み方法
JPH0119045Y2 (ja)
CN218952864U (zh) 一种超重钢结构梁分段拼装的对正调整装置
JP7265736B1 (ja) 丁張用固定具
JPH1046840A (ja) 鋼製型枠用支持金具
JP3762325B2 (ja) 水準形成装置、水準形成システムおよびコンクリート基礎の形成方法
KR100893196B1 (ko) 어스 앵커용 브라켓트

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20021008