JPH07197508A - トイレ用洗浄装置 - Google Patents

トイレ用洗浄装置

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JPH07197508A
JPH07197508A JP35465193A JP35465193A JPH07197508A JP H07197508 A JPH07197508 A JP H07197508A JP 35465193 A JP35465193 A JP 35465193A JP 35465193 A JP35465193 A JP 35465193A JP H07197508 A JPH07197508 A JP H07197508A
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恭廣 柳川
Tsukasa Murakami
司 村上
Shigeru Niki
滋 仁木
Motoki Moroi
基規 諸井
Keiichi Sekizawa
恵一 関澤
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本衛生洗浄装置5では、装置自体の故障時や
吐水の終了時等にも、洗浄用ノズルから洗浄に適しない
吐水が行なわれることがない。 【構成】 混合流路38を流れる混合湯水は、洗浄用ノ
ズル16aから噴出されておしり等の洗浄を行なう。一
方、混合流路38には、バイパス弁130を有するバイ
パス流路44が接続されている。混合流路38を流れる
混合湯水の温度は、混合温サーミスタ156により検出
され、電子制御装置220に入力される。電子制御装置
220は、所定温度以上の場合には、バイパス弁130
を開いてプレ洗浄用ノズル17から混合湯水を排出し
て、洗浄用ノズル16aからの噴出を行なわない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、温水を洗浄用ノズルか
ら噴出させるトイレ用洗浄装置に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来、
この種のトイレ用洗浄装置として、実公平3−4829
3号公報が知られている。すなわち、トイレ用洗浄装置
では、給湯機からの高温水を水道水等の低温水と混合弁
で混合すると共にその混合比を変更して、洗浄用ノズル
からの洗浄水の温度を所望にするものである。この装置
には、洗浄用ノズルに近い配管に残留している水により
吐水開始時から冷水が噴出しないようにバイパス弁を設
けて、設定温度になるまでバイパス弁から捨て水を行な
って、設定温度になったときに、洗浄用ノズルから吐水
している。しかし、こうした従来のトイレ用洗浄装置で
は、高温水を扱うために、装置自体が故障した場合に、
高温水がそのまま噴出しやすいという問題があった。
【0003】また、他の従来の技術として、一次側流路
に設けた主電磁弁を介して貯湯タンクに低温水を供給
し、これをヒータで加熱すると共に、主電磁弁を開いて
貯湯タンクに水圧を加えて、高温水を圧送して低温水と
混合することにより、適温水を噴出するものも知られて
いる(実公平3−52305号公報参照)。この技術で
は、吐水を終了するために主電磁弁を閉じても、貯湯タ
ンクが給水時の圧力により膨張収縮するために、洗浄用
ノズルから緩やかに吐水されて、いわゆる尻撫で吐水が
生じるために不快感を起こさせるという問題があった。
【0004】このように、上記従来の技術では、装置の
故障時に高温水の吐水を生じたり、吐水の終了時に尻撫
で吐水を生じたりして、洗浄に適しない水が洗浄用ノズ
ルから吐水されるという問題があった。
【0005】本発明は、上記従来の技術の問題を解決す
るものであり、装置自体の故障時や吐水の終了時等に
も、洗浄用ノズルから洗浄に適しない吐水が行なわれる
ことがないトイレ用洗浄装置を提供することを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
になされた請求項1の発明は、温水を洗浄用ノズルから
噴出させるトイレ用洗浄装置において、温水を上記洗浄
用ノズルへ流す主配管と、該主配管から分岐して接続さ
れかつ外部への排出口を有する分岐管と、該分岐管に設
けられ、その開弁動作により混合湯水を排出口を通じて
外部へ流す開閉弁と、上記主配管を流れる温水の温度を
検出する温度検出手段と、該温度検出手段からの検出信
号が所定温度以上の場合には、上記開閉弁を開いて上記
主配管の湯水を分岐管の排出口から吐水するように制御
する高温吐水回避制御手段と、を備えたことを特徴とす
る。
【0007】また、請求項2の発明は、請求項1におい
て、上記洗浄用ノズルとして、人の局所を洗浄する洗浄
位置と待機位置とを移動するよう構成され、上記高温吐
水回避手段として、洗浄用ノズルの吐水を指令する操作
部の操作後でかつ該洗浄用ノズルからの吐水の待機中に
上記開閉弁を開くと共に、上記温度検出手段が所定温度
以上の場合に主配管の吐水を止めると共に、上記洗浄用
ノズルを上記待機位置に収納する制御を実行するよう構
成したものである。
【0008】請求項3の発明は、温水を洗浄用ノズルか
ら噴出させるトイレ用洗浄装置において、温水を上記洗
浄用ノズルへ流す主配管と、該主配管から分岐して接続
されかつ外部への排出口を有する分岐管と、上記主配管
と分岐管との接続部に設けられ、主配管の洗浄用ノズル
側の下流側通路と、上記分岐管の通路とを択一的に連通
させる三方切換弁と、上記主配管を流れる温水の温度を
検出する温度検出手段と、該温度検出手段からの検出信
号が所定温度以上の場合には、上記三方切換弁を分岐管
側へ連通させて上記主配管の湯水を分岐管の排出口から
吐水するように制御する高温吐水回避制御手段と、を備
えたことを特徴とする。
【0009】請求項4の発明は、請求項3において、洗
浄用ノズルとして、人の局所を洗浄する洗浄位置と待機
位置とを移動するよう構成し、上記高温吐水回避手段と
して、洗浄用ノズルの吐水を指令する操作部の操作後で
かつ該洗浄用ノズルからの吐水の待機中に上記三方切換
弁を分岐管の通路側へ開くと共に、上記温度検出手段が
所定温度以上の場合に主配管の吐水を止めると共に、上
記洗浄用ノズルを上記待機位置に収納する制御を実行す
るよう構成したものである。
【0010】請求項5の発明は、請求項1ないし請求項
4において、高温吐水回避手段として、洗浄用ノズルを
制御する制御装置と、別の保護回路により構成したもの
である。
【0011】請求項6の発明は、温水を洗浄用ノズルか
ら噴出させるトイレ用洗浄装置において、温水を上記洗
浄用ノズルへ流す主配管と、該主配管から分岐して接続
されかつ外部への排出口を有する分岐管と、該分岐管に
設けられ、その開弁動作により混合湯水を排出口を通じ
て外部へ流す開閉弁と、上記洗浄用ノズルによる洗浄吐
水の終了を検出する洗浄終了検出手段と、該洗浄終了検
出手段からの検出信号に基づいて、洗浄吐水の終了と判
断したときに、上記開閉弁を開いて主配管の温水を分岐
管の排出口から吐水するよう制御する洗浄後制御手段
と、を備えたことを特徴とする。
【0012】請求項7の発明は、温水を洗浄用ノズルか
ら噴出させるトイレ用洗浄装置において、温水を上記洗
浄用ノズルへ流す主配管と、該主配管から分岐して接続
されかつ外部への排出口を有する分岐管と、上記主配管
と分岐管との接続部に設けられ、主配管の洗浄用ノズル
の下流側配管の通路と、分岐管の通路とを択一的に連通
させる三方切換弁と、上記洗浄用ノズルによる洗浄吐水
の終了を検出する洗浄終了検出手段と、該洗浄終了検出
手段からの検出信号に基づいて、洗浄吐水の終了と判断
したときに、上記三方切換弁を分岐管側の通路に開いて
主配管の温水を分岐管の排出口から吐水するよう制御す
る洗浄後制御手段と、を備えたことを特徴とする。
【0013】請求項8の発明は、分岐管の先端に、便器
の内壁面に向けて温水を噴出するプレ洗浄用ノズルを設
けたものである。
【0014】また、請求項9及び請求項10の発明は、
開閉弁及び三方切換弁として非通電時に分岐管側に連通
している電磁弁を用いたものである。
【0015】
【作用】本発明の請求項1にかかるトイレ用洗浄装置で
は、主配管を流れる温水は、洗浄用ノズルから吐水され
てお尻等の洗浄を行なう。一方、主配管には、分岐管が
接続されており、この分岐管には、開閉弁が設けられて
いる。主配管を流れる温水の温度は、温度検出手段によ
り検出され、高温吐水回避手段に入力される。高温吐水
回避手段では、温水が所定温度以上の場合には、開閉弁
を開いて主配管の温水を分岐管の排出口から排出する。
したがって、洗浄用ノズルから所定温度以上の温水が吐
水されることなく、安全性が高い。
【0016】請求項2の発明は、洗浄ノズルが洗浄位置
と待機位置との間を移動し、洗浄位置にて人の局所を洗
浄し、他の処理の場合に待機位置にて待機する機能を備
え、高温吐水回避手段が所定温度以上を検出した場合に
は、主配管からの吐水を止めると共に、洗浄用ノズルを
待機位置に移動するので、洗浄位置で人の局所に向けて
高温吐水がされることなく、一層安全性が高まる。
【0017】請求項3及び請求項4では、請求項1及び
請求項2に用いた開閉弁の代わりに、三方切換弁を用い
ることにより、より一層、洗浄用ノズルの止水を確実に
行なって、洗浄位置での高温吐水がされることを防止し
ている。
【0018】請求項5では、高温回避手段を洗浄用ノズ
ルを制御する制御装置と別の保護回路により構成するこ
とにより、制御装置が故障した場合にも、保護回路の作
動により洗浄用ノズルから高温吐水を回避し、より安全
性を高めている。
【0019】請求項6のトイレ用洗浄装置では、洗浄用
ノズルによる洗浄吐水の終了を検出する洗浄終了検出手
段が設けられ、この信号は、洗浄後制御手段に入力され
る。洗浄後制御手段は、上記信号に基づいて、洗浄吐水
の終了と判断したときに、開閉弁を開いて主配管の温水
を分岐管の排出口から外部へ排出する。したがって、洗
浄終了後に直ちに洗浄用ノズルからの吐水を終了し、洗
浄用ノズルから主配管の残圧で吐水されるような不快な
吐水を行なわない。
【0020】請求項7では、請求項6に用いた開閉弁の
代わりに、三方切換弁を用いることにより、より一層、
洗浄用ノズルの止水を確実に行なって、残圧による吐水
がされるのを防止している。
【0021】請求項8では、上記分岐管にプレ洗浄用ノ
ズルを接続すると共に、該プレ洗浄用ノズルの噴出口を
便器の内壁面に向けて構成することにより、お尻等の洗
浄以外で吐水される温水を便器の洗浄等に用いて、洗浄
水の有効利用を図ることができる。
【0022】請求項9及び請求項10のトイレ用洗浄装
置では、開閉弁及び三方切換弁として、非通電時に分岐
管側へ連通している電磁弁を用いているから、例えば、
請求項1に係る装置が故障しても、高温水は、分岐管の
排出口から排出され、洗浄用ノズルから吐水することが
ない。
【0023】
【実施例】以上説明した本発明の構成・作用を一層明ら
かにするために、以下本発明の好適な実施例について説
明する。図1は本発明の一実施例に係る衛生洗浄装置を
装着した洋式トイレの外観図、図2は図1の洋式便器1
2及び本体14等の部分における断面図である。
【0024】まず、図1に示す衛生洗浄装置5の全体構
成について説明する。この衛生洗浄装置5は、図示する
ように、洋式便器12に装着されるものであり、洗浄水
を加熱して設定温度で吐水するための温水調節装置10
(図3参照)を含む本体14、洗浄水を局部に噴出する
洗浄用ノズル装置16、洋式便器12の内壁面に向けて
吐水するプレ洗浄用ノズル17(図2)、操作を行なう
操作パネル18を備えた操作部20などから構成されて
いる。なお、実施例では、便座22および便蓋24も本
体14に開閉自在に取り付けられている。
【0025】また、洋式便器12の前上部には、洗浄水
タンク26が装着されており、この洗浄水タンク26に
は、洗浄水を供給する水道配管が接続されている。ま
た、水道配管は、図示しない分岐金具及び連結管を介し
て温水調節装置10にも接続され、これに給水してい
る。
【0026】次に温水調節装置10の構成について説明
する。図3に示すように、温水調節装置10は、水道配
管に一次側水主流路32が接続されて水道水の供給を受
けている。この一次側水主流路32には、減圧弁50が
接続されている。減圧弁50は、一次側水主流路32の
水源の急激な上昇に対し、温水調節装置10自体を保護
するための調圧弁である。減圧弁50の二次側流路に
は、主電磁弁60が接続されている。主電磁弁60の二
次側流路は、湯側分岐流路34及び水側分岐流路35に
分岐している。湯側分岐流路34には、合成樹脂から形
成されたサブタンク74及び貯湯タンク70が直列に接
続されている。
【0027】上記貯湯タンク70内には、貯留した水を
加熱するヒータ72が設けられている。このヒータ72
は、温度調節装置73によりオンオフ制御され、貯留し
た水を所定温度(例えば、60℃)に調節する。
【0028】貯湯タンク70には、高温水を流出させる
ための湯側流出流路36が接続されている。湯側流出流
路36の途中には、第1バキュームブレーカ80が貯湯
タンク70の水位より高い位置に設けられている。第1
バキュームブレーカ80は、図5に示すように、ケース
本体81内に一次側流路82、二次側流路83及び外気
導入通路84を備えている。ケース本体81の一次側流
路82の開口部には、シート部87が形成されており、
このシート部87は、弁体85の着座部86が着座する
ように設けられている。また、シート部87には、図6
及び図7に示すように、周方向へ90゜の間隔で通気用
の切欠き87aが4カ所形成されている。
【0029】こうした第1バキュームブレーカ80の構
成により、貯湯タンク70の高温水が一次側流路82を
通じて弁体85に加わり、該弁体85を押し上げる方向
への力が大きくなると、弁体85の自重に抗して開弁
し、一次側流路82から二次側流路83へ高温水が流れ
る。一方、一次側流路82の高温水の圧力が弁体85の
自重より小さくなると、着座部86がシート部87に着
座して閉弁する。このとき、シート部87には、切欠き
87aが形成されているから、この切欠き87aを通じ
て一次側流路82に空気が導入される。これにより、一
次側流路82を通じて貯湯タンク70内にエアギャップ
が形成される。
【0030】第1バキュームブレーカ80を通った高温
水及び上記水側分岐流路35を通った低温水は、混合弁
90に供給される。混合弁90は、湯側流出流路36に
接続された湯側流路と水側分岐流路35に接続された水
側流路の流路面積を変更することにより湯水混合比を変
えるモータ駆動によるロータリ式の電磁弁である。
【0031】混合弁90には、第2バキュームブレーカ
100が接続されている。第2バキュームブレーカ10
0は、貯湯タンク70の上面と同一の水位に設置されて
いる。第2バキュームブレーカ100は、図5に示す第
1バキュームブレーカ80とほぼ同様な構成であるが、
図8及び図9に示すように、シート部107に切欠きが
形成されていない点が異なる。この第2バキュームブレ
ーカ100の構成により、一次側流路102からの水圧
で弁体105が開弁するが、仮に一次側流路102に負
圧が生じた場合にも、一次側流路102へ流体は流れな
い。
【0032】第2バキュームブレーカ100の二次側流
路103には、吐水流路42を介して流量調節ユニット
110が接続されている。流量調節ユニット110は、
モータ駆動であり、電子制御装置200の制御によりそ
の駆動量を調節するものである。ここで、流量調節ユニ
ット110を混合弁90の上流側に設けているが、これ
は以下の理由による。流量調節ユニット110における
流量調節に伴う一次側圧力と二次側圧力の変動値は、一
次側圧力の方が小さい。混合弁90は、湯側流路と水側
流路の開口面積を変更することにより高温水と低温水の
混合比を変える弁であるが、その圧力変動により混合比
に大きな影響を受ける。そこで、流量調節ユニット11
0の圧力変動の小さい一次側流路に混合弁90を接続し
たのである。
【0033】流量調節ユニット110の二次側流路に
は、洗浄用ノズル装置16が接続されている。洗浄用ノ
ズル装置16は、局部に向けて洗浄水を噴出するもので
あり、モータ16bより洗浄用ノズル16aが洗浄使用
時に進出し、非使用時やノズル洗浄時に後退するもので
ある。また、第2バキュームブレーカ100の二次側流
路には、バイパス流路44を介して非通電時に開いてい
る電磁式のバイパス弁130が接続されている。バイパ
ス弁130の二次側流路には、プレ洗浄用ノズル17が
接続されている。プレ洗浄用ノズル17は、図2に示す
ように、洋式便器12の内壁面に向けて噴出するよう噴
出口が設けられている。
【0034】こうした構成を有する温水調節装置10に
は、洗浄用ノズル16aから目標設定温度の混合湯水を
吐水制御するためにサーミスタが複数個設けられてい
る。すなわち、水側分岐流路35には水温サーミスタ1
52が設けられ、貯湯タンク70には湯温サーミスタ1
54が設けられ、混合流路38には混合温サーミスタ1
56及びリミッタサーミスタ158が設けられており、
それぞれの流路や貯湯タンク70内の高温水または低温
水の温度を検出する。
【0035】図1に示す操作部20には、各種のスイッ
チが設けられている。すなわち、図4に示すように、お
しり洗浄ボタン174、ビデ洗浄ボタン176、停止ボ
タン177、吐水温度の調節用の温度設定ボタン178
及び水量調節用の水量調節ボタン182等が設けられて
いる。また、便座22には、人の便座22への着座を検
出する着座センサ162が設けられている。着座センサ
162としては、例えば、便座22の内部に設けた圧力
センサを用いることができる。
【0036】前述した各センサの検出信号及びスイッチ
等の出力信号は、電子制御装置200に入力される。電
子制御装置200は、マイクロコンピュータを中心とす
る論理演算回路として構成され、詳しくは、予め設定さ
れた制御プログラムに従って洗浄水の温度等を制御する
ための各種演算処理を実行するCPU202と、CPU
202で各種演算処理を実行するのに必要な制御プログ
ラムや制御データ等が予め格納されたROM204と、
同じくCPU202で各種演算処理を実行するのに必要
な各種データが一時的に読み書きされるRAM206
と、上記各センサからの検出信号やスイッチからの信号
を入力してCPU202の処理可能な信号に変換する入
力処理回路207と、CPU202での演算結果に応じ
て主電磁弁60等に駆動信号を出力する出力処理回路2
08等を備えている。
【0037】上記リミッタサーミスタ158からの検出
信号は、保護回路210に入力される。保護回路210
は、図10に示す構成を備えている。図10に示すよう
に、リミッタサーミスタ158には、抵抗212が直列
に接続されており、その分圧が抵抗214及びコンデン
サ216から構成されるノイズ防止用の積分回路218
に加えられる。積分回路218の電圧は、コンパレータ
220のマイナス端子に加えられる。コンパレータ22
0のプラス端子には、抵抗222と抵抗224の分圧が
基準電圧として加えられている。コンパレータ220の
出力端子は、リレー230のリレーコイル232に接続
され、リレー230のスイッチ234は、主電磁弁60
のソレノイドコイル62に直列に接続されている。な
お、ダイオード236は、リレーコイル232の逆起電
力吸収用ダイオードである。
【0038】次に、保護回路210の動作について説明
する。いま、リミッタサーミスタ158が所定温度(例
えば、50℃)以下の場合には、コンパレータ220の
マイナス端子には、基準電圧より低い電圧が加えられて
いるから、出力端子は、Hレベルに保持されてリレーコ
イル232は励磁されず、スイッチ234は閉成してい
る。よって、主電磁弁60は、電子制御装置200の出
力によりオンオフ制御される。
【0039】一方、リミッタサーミスタ158が所定温
度以上になった場合には、その負抵抗特性からコンパレ
ータ220のマイナス端子にプラス端子より高い電圧が
入力される。これにより、コンパレータ220の出力端
子はLレベルに反転し、リレーコイル232に電流が流
れるから、スイッチ234が開く。これにより、主電磁
弁60のソレノイドコイル62が非通電状態になり、主
電磁弁60が閉じることになる。したがって、リミッタ
サーミスタ158が所定温度以上を検出したときに、ハ
ード的な回路の動作により主電磁弁60が閉じられる。
つまり、電子制御装置200が故障し、サーミスタ15
6が検出不能となった場合でも、保護回路210が作動
して高温の洗浄水の吐水が行われず、安全性が一層高ま
る。
【0040】次に、上記温水調節装置10の動作につい
て説明する。一次側水主流路32の水道水は、減圧弁5
0により所定圧に減圧されて主電磁弁60に加えられ
る。いま、電源投入している状態にて、おしり洗浄ボタ
ン174またはビデ洗浄ボタン176をオンすると、主
電磁弁60が開く。主電磁弁60が開くと、水道水が湯
側分岐流路34からサブタンク74を通じて貯湯タンク
70に供給されると共に、水側分岐流路35に供給され
る。貯湯タンク70に貯留された水は、ヒータ72によ
り所定温度(例えば、60℃)に加熱される。貯湯タン
ク70内の高温水の温度調節は、電子制御装置200か
らの制御信号を受けた温度調節装置73によるヒータ7
2のオンオフ制御により行なわれる。貯湯タンク70の
高温水は、第1バキュームブレーカ80を通り混合弁9
0に送られ、混合弁90により水側分岐流路35を通じ
て流入する低温水と混合される。
【0041】混合弁90は、電子制御装置200からの
制御信号を受けて、湯側流路と水側流路の流路面積の調
節を行なって高温水と低温水の混合比を変えることによ
り混合湯水の温度を変える。ここで、混合弁90の開度
制御は、湯温サーミスタ154、水温サーミスタ152
からの検出温度に基づいて、電子制御装置200により
フィードフォワード制御により行なわれ、または、混合
温サーミスタ156からの検出信号に基づいて、電子制
御装置200によりフィードバック制御により行なわれ
る。
【0042】混合弁90から吐水される混合湯水は、第
2バキュームブレーカ100を介して吐水流路42また
はバイパス流路44に供給され、流量調節ユニット11
0を介して、洗浄用ノズル16aから吐水され、一方、
バイパス弁130が開いているときには、プレ洗浄用ノ
ズル17を介して吐水される。
【0043】なお、使用者により水量調節ボタン182
の設定が変更されると、その信号は、電子制御装置20
0を介して流量調節ユニット110へ出力され、洗浄用
ノズル16aからの流量が調節される。また、温度設定
ボタン178の設定が変更されると、その信号は電子制
御装置200を介して混合弁90に出力され、その混合
比が変更されて洗浄用ノズル16aからの吐水温度が変
更される。
【0044】本実施例では、貯湯タンク70の上流側に
サブタンク74を設けているが、これは以下の理由によ
る。主電磁弁60を閉じたときに、貯湯タンク70への
給水は停止されるが、貯湯タンク70は、樹脂により形
成されているので、給水時の圧力により膨張収縮し、給
水停止時に貯湯タンク70内の湯が逆流する。また、貯
湯されている温水自信も沸かし上げ時に膨張したり、熱
伝導、対流等により徐々に逆流する。この湯は、水側分
岐流路35側へ向かうが、仮に水側分岐流路35内に入
ると、水温サーミスタ152により水道水の温度より高
い温度が検出され、この温度に基づいて吐水温度の制御
を行なうと、制御が不安定になる。サブタンク74は、
貯湯タンク70から逆流した高温水をここで貯留して水
側分岐流路35側へ流れないようにして、水温サーミス
タ152の検出温度に影響しないようにして制御の安定
性を確保している。なお、サブタンク74内に貯湯タン
ク70から高温水が入っても、貯湯タンク70内には、
低温水が満たされているから、この低温水が水側分岐流
路35側に流れ込むだけで、水温サーミスタ152の検
出温度に影響を与えない。
【0045】また、貯湯タンク70からの高温水の逆流
を防止するには、逆止弁であってもよいが、上記サブタ
ンク74は、貯湯タンク70からの逆流する高温水を貯
留するだけであり、流路抵抗となるような圧力損失を生
じない。
【0046】次に、第1バキュームブレーカ80及び第
2バキュームブレーカ100が貯湯タンク70の下流側
に設けられている理由について説明する。主電磁弁60
の開弁により貯湯タンク70に水圧が加えられて高温水
が流出すると、高温水は、図11の実線で示すように、
第1バキュームブレーカ80を通じて、混合弁90へ流
入し、水側分岐流路35の低温水と混合されて第2バキ
ュームブレーカ100へ達しここを通じて吐水する。
【0047】いま、主電磁弁60を閉じてその水圧が貯
湯タンク70に加えられなくなると、貯湯タンク70と
洗浄用ノズル16aのヘッドとの水位差によりサイホン
現象を生じ、図11の一点鎖線で示すように、貯湯タン
ク70の高温水は、湯側分岐流路34へ流出し、貯湯タ
ンク70内の水を流出させ、該貯湯タンク70内の水を
水側分岐流路35、混合弁90、混合流路38、吐水流
路42を通じて洗浄用ノズル16aから流出させる。こ
のとき、第1バキュームブレーカ80の弁体85は、貯
湯タンク70の水圧が小さくなるのでその自重で閉じる
と共に、切欠き87aから空気を導入してエアーギャッ
プを作る。貯湯タンク70の高温水は、徐々に水位を下
げるが、第2バキュームブレーカ100と同一水位とな
った時点で、第2バキュームブレーカ100の弁体10
5に加わる水圧が小さくなるので、第2バキュームブレ
ーカ100は閉弁し、サイホン現象による高温水の流出
を停止する。
【0048】したがって、貯湯タンク70内の高温水
は、湯側分岐流路34側へ逆流するが、貯湯タンク70
の上流側にサブタンク74を設けているので、水側分岐
流路35側に高温水が流出することはない。また、貯湯
タンク70の流出側流路は、第1バキュームブレーカ8
0及び第2バキュームブレーカ100の作用により給水
停止時に、エアーギャップにより縁切りを行なっている
ので、高温水の熱伝導により、高温水が混合温サーミス
タ156及びリミッタサーミスタ158側へ流出しな
い。その結果、混合温サーミスタ156等により45℃
以上の吐水温度を検出することがなく、電子制御装置2
00及び保護回路210が誤って保護動作をしない。
【0049】また、第2バキュームブレーカ100は、
二次側流路から水圧が加わっても、弁体105を開く力
として作用しないから、洋式便器12に水が停留してそ
の水位が上昇したときに、洋式便器12内の汚水が混合
弁90側へ逆流するのを防止する。
【0050】次に、電子制御装置200により実行され
るプログラム洗浄処理について説明する。プログラム洗
浄処理は、プレ洗浄処理、ノズル前洗浄処理、本洗浄処
理及びノズル後洗浄処理から構成されている。これらの
処理を図12ないし図16のフローチャート及び図17
のタイムチャートに基づいて説明する。なお、本処理が
開始されるとき、すなわち使用者が装置を使用していな
い定常状態においては、主電磁弁60が閉じていると共
に、バイパス弁130が開いている。
【0051】図12に示すように、最初に、プレ洗浄処
理が実行される。ステップS102にて、着座センサ1
62からの検出信号に基づいてオンされたと判断される
と、ステップS104へ進む。ステップS104では、
前回の吐水時における水温データTD及び湯温サーミス
タ154の検出温度THが読み込まれる。水温データT
Dは、前回の洗浄処理にてRAM206に記憶されてい
るデータである。ステップS106では、次式(1)に
基づいて、目標設定温度Tmとして30℃になるように
混合弁90の湯の混合比Vの演算が行なわれる。 V=(Tm−TD)/(TH−TD) …(1)
【0052】次のステップS108にて混合弁90の開
度制御が実行される。なお、混合比Vの設定は、前回吐
水時のデータに基づく処理(ステップS104、10
6)を行なうことなく、変動が予想されるあらゆるT
H、TDの温度で不具合を発生しないバルブ開度に固定
し、一定としてもよい。ステップS112では、所定時
間(例えば、3秒)経過したか否かの判断が実行され、
肯定判断されたときには、ステップS114にて主電磁
弁60を閉じてプレ洗浄を終了する。
【0053】このとき、バイパス弁130が開いている
ので、プレ洗浄用ノズル17を通じて吐水され、洋式便
器12の内壁面が濡らされ、この内壁面に大便が付着す
るのを防ぐ。
【0054】また、プレ洗浄は、30℃を目標に吐水す
ることにより、後の本洗浄の際に使用される混合温サー
ミスタ156を予め暖めて応答性を改善する作用があ
る。すなわち、混合温サーミスタ156は、金属製のケ
ース内に収納されており、このケースが加温されて正確
な温度を検出するのにタイムラグがある。プレ洗浄を実
行することにより、混合温サーミスタ156を暖めて後
の本洗浄をする際の応答性を改善しているのである。こ
こで、吐水温度は、通常、体温とほぼ同じか僅かに高い
温度に設定されている場合が多いが、この温度より低い
30℃に設定している。これは、前回の水温データTD
より水道水がたまたま高い温度になっている場合に、吐
水温度が45℃を瞬時に越えることがあり、この瞬時の
温度をリミッタサーミスタ158が検出して保護回路2
10の作動により機能停止となるのを防止するためであ
る。
【0055】次に、図13のフローチャートで示すよう
に、ノズル前洗浄処理について説明する。図13に示す
ように、ステップS120にて、おしり洗浄ボタン17
4またはビデ洗浄ボタン176が押されたと判断される
と、水温サーミスタ152の検出温度TCが読み込ま
れ、さらに、ステップS124にて目標設定温度Tmが
読み込まれる。続くステップS126では、目標設定温
度Tmになるように混合弁90の開度演算及び混合弁9
0の開度制御が実行される。そして、ステップS130
にて、バイパス弁130を閉じる。
【0056】続くステップS130にて、主電磁弁60
がオンされて開かれる。このとき、洗浄用ノズル16a
から洗浄水が噴出するが、洗浄用ノズル16aはシリン
ダ(図示省略)に収納状態であるため噴出された洗浄水
は、シリンダによって反射され、ノズル噴出口を洗浄す
る。ステップS132にて、所定時間(例えば、1秒)
経過したと判断したときには、ステップS134にて、
主電磁弁60を閉じると共に、バイパス弁130を開
く。続くステップS136にて、洗浄用ノズル16aを
所定の位置まで進出させる。
【0057】このステップS120からステップS13
4により、洗浄用ノズル16aが後退位置にて吐水され
て、ノズル洗浄が行なわれる。このとき、プレ洗浄時に
低温水が流れ、水側分岐流路35内に停留している低温
水は排出されているから、水温サーミスタ152により
検出される検出温度TCは、定常的に流れている水道水
の検出値となる。よって、湯温サーミスタ154及び水
温サーミスタ152の検出温度TH,TCでフィードフ
ォワード制御を実行すると、ほぼ正確な目標設定温度T
mへの制御ができ、しかも、プレ洗浄の30℃より目標
設定温度Tmに近い温度で混合温サーミスタ156を暖
めるから、応答性が改善される。
【0058】次に、上述したステップS136の洗浄用
ノズル16aの進出処理について、図14のフローチャ
ートで説明する。まず、ステップS210にて、バイパ
ス弁130を開き、続くステップS212にて、主電磁
弁60を開く。これにより、バイパス弁130を通じて
バイパス流路44から温水が吐出される。続くステップ
S214では、混合温サーミスタ156からの検出温度
TMを読み込む。続くステップS216では、検出温度
TMが所定温度以上であるか否かの判定が実行され、所
定温度以下の場合にはステップS218へ進み、洗浄用
ノズル16aを洗浄位置まで進出する。そして、続くス
テップS220にて、所定時間経過したか否かの判定が
実行され、所定時間が経過するまでステップS214か
らステップS218の処理を繰り返し実行し、所定時間
経過したときに本処理を終了する。一方、ステップS2
16にて所定以上の検出温度TMを検出したときには、
ステップS222へ進み、主電磁弁60を閉じた後、ス
テップS224にて洗浄用ノズル16aを待機位置まで
移動して本処理を終了する。
【0059】続いて図15に示す本洗浄について説明す
る。まず、ステップS140にて、主電磁弁60を開く
と共にバイパス弁130を閉じる。続くステップS14
2にて、混合温サーミスタ156の検出温度TMが読み
込まれ、ステップS144にて目標設定温度Tmが読み
込まれる。そして、ステップS146にて、吐水温度が
目標設定温度Tmに一致するか否かの判定が行なわれ、
ステップS148にて混合弁90を制御することによる
フィードバック制御が実行される。このとき、バイパス
弁130が閉じられているから、洗浄用ノズル16aか
ら目標設定温度Tmの吐水で局部の洗浄が行われる。
【0060】そして、ステップS150にて、停止ボタ
ン177が押されたか否かが判断され、押されたと判断
されると、ステップS152にて主電磁弁60を閉じる
と同時にバイパス弁130を開いて、洗浄用ノズル16
aからの吐水を終えると共に、プレ洗浄用ノズル17か
ら捨て水を行なう。このように本洗浄を終えたときに、
直ちに、プレ洗浄用ノズル17から捨て水を行なうの
は、貯湯タンク70の膨張収縮に伴う残圧による洗浄用
ノズル16aから吐水される、いわゆる尻撫で吐水を防
止するためである。そして、ステップS154にて、洗
浄用ノズル16aを洗浄位置まで後退させる。
【0061】次に、図16に示すノズル後洗浄処理を行
なう。まず、ステップS160にて、主電磁弁60を開
くと共にバイパス弁130を閉じて、ステップS162
にて所定時間(例えば、3秒間)経過したか否かの判定
を行ない、所定時間経過したときには、ステップS16
4にて、主電磁弁60を閉じると共にプレ洗浄用ノズル
17を開いた状態にする。これにより、所定時間だけ洗
浄水が噴出され、前洗浄処理の際と同様に洗浄用ノズル
16aの噴出口付近が洗浄される。
【0062】なお、プレ洗浄、ノズル前洗浄、本洗浄及
びノズル後洗浄のいずれのときにおいても、混合温サー
ミスタ156からの検出温度TMに基づいて、45℃以
上の温度を検出したときには、主電磁弁60を閉じると
同時に、バイパス弁130を開いてプレ洗浄用ノズル1
7から吐水する。これにより貯湯タンク70の高温水を
十分に低めていない高温水が吐水されるのを防止して安
全性を高めている。
【0063】また、温水調節装置10では、バイパス弁
130として非通電時に開いている常開弁を用いている
から、電子制御装置200等が故障しても、洗浄用ノズ
ル16aから高温水が吐水されることがなく、高い安全
性を備えている。
【0064】さらに、図14の洗浄用ノズル進出処理に
よれば、洗浄用ノズル16aの本洗浄位置への進出前に
て、検出温度TMを事前に学習し、適温であった場合に
本洗浄を実行し、一方、所定以上の温度を検出した場合
には、主電磁弁60を閉弁すると共に洗浄用ノズル16
aを収納するので、本洗浄位置での高温吐水の可能性が
なくなり、より一層安全性の高い衛生洗浄装置とするこ
とができる。
【0065】なお、上記実施例では、バイパス弁130
を用いてバイパス流路44からの捨て水を行なっていた
が、これに限らず、図18に示すように、三方切換弁1
40を用いてもよい。すなわち、洗浄用ノズル16aへ
通じる吐水流路42とバイパス流路44の接続部に、三
方切換弁140を設け、この三方切換弁140を切り換
えることにより、洗浄用ノズル16aへの給水及びバイ
パス流路44を通じたプレ洗浄用ノズル17からの捨て
水を行なうことができ、これにより、プレ洗浄用ノズル
17からの排出をより一層確実に行なうことができる。
【0066】
【発明の効果】以上説明したように本発明の請求項1に
かかるトイレ用洗浄装置によれば、温水が所定温度以上
の場合には分岐管を通じて外部に排出され、洗浄用ノズ
ルから噴出されないので、人の局所に高温水を吐水する
ことがなく、安全性が高い。
【0067】請求項2の発明によれば、高温吐水回避手
段が所定温度以上を検出した場合には、主配管からの吐
水を止めると共に、洗浄用ノズルを待機位置に移動する
ので、洗浄位置で人の局所に向けて高温吐水が行なわれ
ることなく、一層安全性が高まる。
【0068】請求項3及び請求項4によれば、請求項1
及び請求項2に用いた開閉弁の代わりに、三方切換弁を
用いることにより、より一層、洗浄用ノズルの止水を確
実に行なって、洗浄位置での高温吐水がされることを防
止している。
【0069】請求項5によれば、高温回避手段を洗浄用
ノズルを制御する制御装置と別の保護回路により構成す
ることにより、制御装置が故障した場合にも、保護回路
の作動により洗浄用ノズルから高温吐水を回避し、より
安全性を高めている。
【0070】請求項6によれば、洗浄用ノズルによる洗
浄吐水の終了を検出する洗浄終了検出手段を設けて、上
記信号に基づいて、洗浄吐水の終了と判断したときに、
開閉弁を開いて主配管の温水を分岐管の排出口から外部
へ排出する。したがって、洗浄終了後に直ちに洗浄用ノ
ズルからの吐水を終了し、洗浄用ノズルから主配管の残
圧で吐水されるような不快な吐水を行なわない。
【0071】請求項7によれば、請求項6に用いた開閉
弁の代わりに、三方切換弁を用いることにより、より一
層、洗浄用ノズルの止水を確実に行なって、残圧による
吐水がされるのを防止している。
【0072】請求項8によれば、上記分岐管にプレ洗浄
用ノズルを接続すると共に、該プレ洗浄用ノズルの噴出
口を便器の内壁面に向けて構成することにより、お尻等
の洗浄以外で吐水される温水を便器の洗浄等に用いて、
洗浄水の有効利用を図ることができる。
【0073】請求項9及び請求項10によれば、開閉弁
及び三方切換弁として、非通電時に分岐管側へ連通して
いる電磁弁を用いているから、例えば、請求項1または
請求項3に係る装置が故障しても、高温水は、分岐管の
排出口から排出され、洗浄用ノズルから吐水することが
ない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るノズル洗浄装置を搭載
した洋式便器を示す外観図。
【図2】洋式便器及びその周辺装置の断面図。
【図3】温水調節装置を示す概略構成図。
【図4】温水調節装置の電子制御装置及びその周辺回路
を示すブロック図。
【図5】第1バキュームブレーカを示す断面図。
【図6】第1バキュームブレーカのシート部及び弁体を
拡大して示す断面図。
【図7】第1バキュームブレーカのシート部を拡大して
示す斜視図。
【図8】第2バキュームブレーカのシート部及び弁体を
拡大して示す断面図。
【図9】第2バキュームブレーカのシート部を拡大して
示す斜視図。
【図10】保護回路を説明する回路図。
【図11】第1及び第2バキュームブレーカの作用を説
明する説明図。
【図12】プレ洗浄処理を示すフローチャート。
【図13】ノズル前洗浄処理を示すフローチャート。
【図14】洗浄用ノズルの進出処理を示すフローチャー
ト。
【図15】本洗浄処理を示すフローチャート。
【図16】ノズル後洗浄処理を示すフローチャート。
【図17】主電磁弁及びバイパス弁の開閉のタイミング
を説明するタイムチャート。
【図18】他の実施例に係る洗浄用ノズル及びバイパス
流路等の吐水系を示す説明図。
【符号の説明】
5…衛生洗浄装置 10…温水調節装置 12…洋式便器 14…本体 16…洗浄用ノズル装置 16a…洗浄用ノズル 16b…モータ 17…プレ洗浄用ノズル 18…操作パネル 20…操作部 22…便座 24…便蓋 26…洗浄水タンク 32…一次側水主流路 34…湯側分岐流路 35…水側分岐流路 36…湯側流出流路 38…混合流路 42…吐水流路 44…バイパス流路 50…減圧弁 60…主電磁弁 62…ソレノイドコイル 70…貯湯タンク 72…ヒータ 73…温度調節装置 74…サブタンク 80…第1バキュームブレーカ 81…ケース本体 82…一次側流路 83…二次側流路 84…外気導入通路 85…弁体 86…着座部 87…シート部 90…混合弁 100…第2バキュームブレーカ 102…一次側流路 103…二次側流路 105…弁体 107…シート部 110…流量調節ユニット 130…バイパス弁 152…水温サーミスタ 154…湯温サーミスタ 156…混合温サーミスタ 158…リミッタサーミスタ 162…着座センサ 174…洗浄ボタン 176…ビデ洗浄ボタン 177…停止ボタン 178…温度設定ボタン 182…水量調節ボタン 200…電子制御装置 202…CPU 204…ROM 206…RAM 207…入力処理回路 208…出力処理回路 210…保護回路 212…抵抗 214…抵抗 216…コンデンサ 218…積分回路 220…コンパレータ 222…抵抗 224…抵抗 230…リレー 232…リレーコイル 234…スイッチ 236…ダイオード
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 村上 司 福岡県北九州市小倉北区中島2丁目1番1 号 東陶機器株式会社内 (72)発明者 仁木 滋 神奈川県横浜市戸塚区前田町100番地 小 糸工業株式会社内 (72)発明者 諸井 基規 神奈川県横浜市戸塚区前田町100番地 小 糸工業株式会社内 (72)発明者 関澤 恵一 神奈川県横浜市戸塚区前田町100番地 小 糸工業株式会社内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 温水を洗浄用ノズルから噴出させるトイ
    レ用洗浄装置において、 温水を上記洗浄用ノズルへ流す主配管と、 該主配管から分岐して接続されかつ外部への排出口を有
    する分岐管と、 該分岐管に設けられ、その開弁動作により混合湯水を排
    出口を通じて外部へ流す開閉弁と、 上記主配管を流れる温水の温度を検出する温度検出手段
    と、 該温度検出手段からの検出信号が所定温度以上の場合に
    は、上記開閉弁を開いて上記主配管の湯水を分岐管の排
    出口から吐水するように制御する高温吐水回避制御手段
    と、 を備えたことを特徴とするトイレ用洗浄装置。
  2. 【請求項2】 上記洗浄用ノズルは、人の局所を洗浄す
    る洗浄位置と待機位置とを移動するよう構成され、上記
    高温吐水回避手段は、洗浄用ノズルの吐水を指令する操
    作部の操作後でかつ該洗浄用ノズルからの吐水の待機中
    に上記開閉弁を開くと共に、上記温度検出手段が所定温
    度以上の場合に主配管の吐水を止めると共に、上記洗浄
    用ノズルを上記待機位置に収納する制御を実行する請求
    項1に記載のトイレ用洗浄装置。
  3. 【請求項3】 温水を洗浄用ノズルから噴出させるトイ
    レ用洗浄装置において、 温水を上記洗浄用ノズルへ流す主配管と、 該主配管から分岐して接続されかつ外部への排出口を有
    する分岐管と、 上記主配管と分岐管との接続部に設けられ、主配管の洗
    浄用ノズル側の下流側通路と、上記分岐管の通路とを択
    一的に連通させる三方切換弁と、 上記主配管を流れる温水の温度を検出する温度検出手段
    と、 該温度検出手段からの検出信号が所定温度以上の場合に
    は、上記三方切換弁を分岐管側へ連通させて上記主配管
    の湯水を分岐管の排出口から吐水するように制御する高
    温吐水回避制御手段と、 を備えたことを特徴とするトイレ用洗浄装置。
  4. 【請求項4】 上記洗浄用ノズルは、人の局所を洗浄す
    る洗浄位置と待機位置とを移動するよう構成され、上記
    高温吐水回避手段は、洗浄用ノズルの吐水を指令する操
    作部の操作後でかつ該洗浄用ノズルからの吐水の待機中
    に上記三方切換弁を分岐管の通路側へ開くと共に、上記
    温度検出手段が所定温度以上の場合に主配管の吐水を止
    めると共に、上記洗浄用ノズルを上記待機位置に収納す
    る制御を実行する請求項3に記載のトイレ用洗浄装置。
  5. 【請求項5】 上記高温吐水回避手段は、洗浄用ノズル
    を制御する制御装置と、別の保護回路により構成した請
    求項1ないし請求項4のいずれかに記載のトイレ用洗浄
    装置。
  6. 【請求項6】 温水を洗浄用ノズルから噴出させるトイ
    レ用洗浄装置において、 温水を上記洗浄用ノズルへ流す主配管と、 該主配管から分岐して接続されかつ外部への排出口を有
    する分岐管と、 該分岐管に設けられ、その開弁動作により混合湯水を排
    出口を通じて外部へ流す開閉弁と、 上記洗浄用ノズルによる洗浄吐水の終了を検出する洗浄
    終了検出手段と、 該洗浄終了検出手段からの検出信号に基づいて、洗浄吐
    水の終了と判断したときに、上記開閉弁を開いて主配管
    の温水を分岐管の排出口から吐水するよう制御する洗浄
    後制御手段と、 を備えたことを特徴とするトイレ用洗浄装置。
  7. 【請求項7】 温水を洗浄用ノズルから噴出させるトイ
    レ用洗浄装置において、 温水を上記洗浄用ノズルへ流す主配管と、 該主配管から分岐して接続されかつ外部への排出口を有
    する分岐管と、 上記主配管と分岐管との接続部に設けられ、主配管の洗
    浄用ノズルの下流側配管の通路と、分岐管の通路とを択
    一的に連通させる三方切換弁と、 上記洗浄用ノズルによる洗浄吐水の終了を検出する洗浄
    終了検出手段と、 該洗浄終了検出手段からの検出信号に基づいて、洗浄吐
    水の終了と判断したときに、上記三方切換弁を分岐管側
    の通路に開いて主配管の温水を分岐管の排出口から吐水
    するよう制御する洗浄後制御手段と、 を備えたことを特徴とするトイレ用洗浄装置。
  8. 【請求項8】 上記分岐管は、先端の噴出口が便器の内
    壁面に向けて温水を噴出するように設けられているプレ
    洗浄用ノズルに連通している請求項1ないし請求項7の
    いずれかに記載のトイレ用洗浄装置。
  9. 【請求項9】 上記開閉弁は、非通電時に開弁している
    電磁弁である請求項1、請求項2、請求項5、請求項6
    または請求項8にいずれかに記載のトイレ用洗浄装置。
  10. 【請求項10】 三方切換弁は、非通電時に分岐管側に
    連通している電磁弁から構成されている請求項3、請求
    項4、請求項5、請求項7または請求項8にいずれかに
    記載のトイレ用洗浄装置。
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