JPH07196150A - コイルばねの把持装置 - Google Patents

コイルばねの把持装置

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JPH07196150A
JPH07196150A JP1317694A JP1317694A JPH07196150A JP H07196150 A JPH07196150 A JP H07196150A JP 1317694 A JP1317694 A JP 1317694A JP 1317694 A JP1317694 A JP 1317694A JP H07196150 A JPH07196150 A JP H07196150A
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coil spring
support shaft
gripping
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main body
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JP1317694A
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Inventor
Motoo Morita
元夫 森田
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Morita and Company Co Ltd
Original Assignee
Morita and Company Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 保持具に載置されている各種直径のコイルば
ねを、保持具に把持部材を干渉させることなく把持す
る。 【構成】 把持機構80の本体上面に、エアシリンダ8
3が倒立固定され、そのピストンロッド83a先端に昇
降部材84の上端が連結される。昇降部材84の下端
に、作動部材85がボルト固定される。作動部材85の
左右両端に、リンク機構76,77が連結される。各リ
ンク機構76,77に、把持部材109,109が対向し
て配設される。そして、エアシリンダ83の正逆付勢に
より昇降部材84を介して作動部材85を昇降移動する
ことによって、2組のリンク機構76,77のリンク動
作により一対の把持部材109,109が相対的に近接
・離間して、コイルばねの把持および解放が行なわれ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、コイルばねの把持装
置に関し、更に詳細には、搬送装置の保持手段に載置さ
れているコイルばねを一対の把持部材により把持するに
際し、コイルばねの直径の大小に拘らず把持部材を保持
手段に干渉させることなく確実に把持することのできる
コイルばねの把持装置に関するものである。
【0002】
【従来技術】線材をコイル状に巻回したコイルばねの加
工・処理ラインでは、前工程装置から搬出コンベヤによ
り搬出されたコイルばねを、後工程装置の搬入コンベヤ
に移載する手段として、各種ロボットのアーム(マニピ
ュレータ)が使用されている。すなわち、搬出コンベヤ
で所定位置に搬送されたコイルばねを、前記アームに設
けたハンドでその外周から把持して持ち上げ、アームを
移動させて搬入コンベヤの上方にコイルばねを臨ませ、
次いで該ばねを解放することにより移載を達成する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記コイルばねは円筒
状を呈しているので、その搬送中に転動してコンベヤか
ら落下してしまったり、コイルばねの並びかたによって
は隣接するばね同志が相互に嵌り込んで分離できなくな
ることがある。そこで、コイルばねの転動およびばね同
志の嵌り込みを防止するため、左右両側が上方に向けて
傾斜する受け皿形状の保持具をコンベヤに配設し、該保
持具にコイルばねを1個づつ載置して搬送することが行
なわれている。
【0004】前述したようにコイルばねの搬送に保持具
を使用する場合は、オーダ変更によりコイルばねの直径
が変わったときに、前記ロボットのハンドでのコイルば
ねの把持が不能となることがある。すなわち、直径の大
きなコイルばねでは、前記保持具の左右両側の高くなっ
ている端縁部の外方に外周が臨むこととなり、前記ハン
ドが保持具に干渉することなくコイルばねを把持するこ
とができるが、コイルばねの直径が小さくなると該ばね
の外周は保持具における端縁部の内側に臨み、直径の大
きなコイルばねを把持する場合と同一の動作で小径のコ
イルばねを把持しようとすると、ハンドの先端が保持具
に干渉してしまう。従って、コイルばねのオーダ変更に
際しては、該ばねの直径に合わせてハンドの把持動作を
変える煩雑な設定変更が必要であった。しかも一般にロ
ボットは未だ単価が高いため設備費が嵩むと共に、高速
化に対応するのが困難である等の難点も指摘される。
【0005】そこで、棒状部材をコイルばねの中空部に
軸方向から挿通し、該棒状部材によりコイルばねを持ち
上げて搬入コンベヤに移載することが提案されている。
この構成であれば、棒状部材が保持具に干渉することは
ない。しかるに、オーダ変更によりコイルばねの直径が
大きく変わった場合は、コイルばねの中空部に確実に棒
状部材を挿通させるために、該棒状部材の位置調整を行
なう必要が依然としてあり、サイクルタイムが長くなっ
て処理能力が低下する問題が指摘される。
【0006】
【発明の目的】本発明は、前述した課題を好適に解決す
るべく提案されたものであって、保持手段に載置されて
いる各種直径のコイルばねを、把持部材の位置や動作等
を変更することなく把持させ得る把持装置を提供するこ
とを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前述した課題を克服し、
所期の目的を好適に達成するため、本発明に係るコイル
ばねの把持装置は、搬送装置の保持手段に載置されてい
るコイルばねを把持する把持装置であって、本体に配設
した駆動手段により昇降移動される作動部材と、前記作
動部材にリンク機構を介して連結され、作動部材の昇降
に伴って昇降しつつ相互に近接・離間移動する一対の把
持部材とからなり、前記本体を保持手段の上方に臨ませ
た状態で、前記駆動手段の駆動により作動部材を下降す
ることにより、前記一対の把持部材がリンク機構の作用
下に下降しつつ相互に近接移動して前記コイルばねを把
持するよう構成したことを特徴とする。
【0008】
【実施例】次に本発明に係るコイルばねの把持装置につ
き、好適な実施例を挙げて、添付図面を参照しながら、
以下説明する。
【0009】
【第1実施例について】図1は、第1実施例に係るコイ
ルばねの把持機構(装置)を採用した移載装置の概略斜視
図であって、該移載装置1は、前工程装置(図示せず)の
搬出コンベヤ2によって第1エリアAに供給されたコイ
ルばねSを、後工程装置(図示せず)の搬入コンベヤ3の
第2エリアBに移載するものであるので、先ず両コンベ
ヤ2,3の概略構造につき説明する。図2に示す搬出コ
ンベヤ2は、紙面に対して直交する方向に走行する無端
チェン4に、その走行方向に所定間隔で搬出用保持具5
を備え、各保持具5に載置されたコイルばねSを、第1
エリアAに1本づつ供給するようになっている。搬出用
保持具5は、円筒形状のコイルばねSを安定した状態で
載置し得るように、走行方向と交差する両側が上方に向
けて傾斜する受け皿形状に形成され、該保持具5の走行
時にコイルばねSが容易に離脱しないよう構成される。
これに対して搬入コンベヤ3は、搬出コンベヤ2と交差
する方向に走行する無端チェン6に、走行方向に所定間
隔で配設した2基の搬入用保持具7,8を備え(図4参
照)、第1エリアAから移載装置1により2基の搬入用
保持具7,8に移載された2本のコイルばねS,Sを1組
として後工程装置に供給するようになっている。また搬
入用保持具7,8は、走行方向の両側が上方に向けて傾
斜する受け皿形状に形成され、円筒形状のコイルばねS
を安定した状態で載置し得るよう構成してある。なお、
搬出コンベヤ2の搬送レベルに対して、搬入コンベヤ3
の搬送レべルが所定高さだけ低く設定されている。
【0010】(移載装置の全体構成について)前記移載装
置1は、図1に示す如く、本体10に水平姿勢で摺動自
在に配設された移動台33と、この移動台33を所要範
囲で往復移動させるスライド機構16と、前記移動台3
3に揺動自在に配設したアーム50と、該アーム50を
揺動させる揺動機構17と、アーム50に配設されたコ
イルばねSの把持機構80と、この把持機構80を常に
一定姿勢に保持する姿勢保持機構18とから基本的に構
成される。そして、第1エリアAに到来した搬出用保持
具5に載置されているコイルばねSを把持機構80で把
持し、アーム50を揺動機構17により揺動することに
より把持機構80を第2エリアBに位置する搬入用保持
具7の上方に移動させ、次いで把持機構80を開放する
ことにより、コイルばねSが搬入用保持具7に移載され
るようになっている。またスライド機構16により移動
台33を移動させることにより、搬出用保持具5に載置
されているコイルばねSを、第2エリアBの搬入用保持
具8に移載させることができるものである。
【0011】(移動台とスライド機構について)図4に示
す如く、前記第2エリアBの側方に、所要厚みの鋼板を
箱状に形成した移載装置1の本体10が設置されてお
り、該本体10の前後の板材10a,10bは、図3に
示す如く、上板10cから所定高さだけ上方に延出して
いる。この板材10a,10bの上端に、その長手方向
(搬入コンベヤ3の走行方向)に沿ってレール13が夫々
配設され、これら一対のレール13,13にスライダ3
4,34を介して移動台33が摺動自在に配設されてい
る。本体10における後側の板材10bの所要位置に、
ベース14が配設され、該ベース14の上面にサーボモ
ータ20と減速機23とが搭載されている。そして、図
2に示す如く、サーボモータ20の出力軸20aに設け
た歯付きプーリ21と、減速機23の減速軸23aに設
けた歯付きプーリ31との間に歯付きベルト22が巻掛
けられ、サーボモータ20の回転を減速機23に伝達す
るよう構成している。また本体10の上板10cには、
移載装置1によるコイルばねSの移送方向に所定間隔離
間する駆動軸24と従動軸28とが、軸受25,29を
介して回転自在に軸支されており、駆動軸24と前記減
速機23の減速軸23aとが一体回転可能に連結してあ
る。更に、駆動軸24と従動軸28には、歯付きプーリ
26,30が一体回転可能に配設され、両プーリ26,3
0間に巻掛けられた歯付きベルト27の適宜位置が、前
記移動台33の下面に固定部材35を介して配設固定さ
れている。すなわち、サーボモータ20を正逆方向に駆
動することにより、前述した伝達系を介して歯付きベル
ト27が往復移動するのに伴って、該ベルト27に固定
されている移動台33がレール13,13に沿って所要
範囲で往復移動する。
【0012】前記サーボモータ20にエンコーダ36が
配設され、該エンコーダ36で検出されるモータ20の
回転数を制御装置(図示せず)に入力し、該制御装置によ
りサーボモータ20の運転制御を行なうことにより、前
記移動台33を常に一定位置で正確に停止させ得るよう
になっている。実施例の移載装置1では、図12および
図15に示す如く、前記把持機構80を、第2エリアB
に位置決めされている2基の搬入用保持具7,8の上方
に臨ませ得る位置に、移動台33を位置決め停止するよ
う設定してある。なお移動台33の停止位置の変更は、
制御装置での設定変更により簡単に行ない得る。また、
本体10における移動台33の移動方向両端には、図1
に示す如く、移動台33に当接可能なストッパ37,3
8が配設されている。図3において符号39は、前記歯
付きベルト27に所要のテンションを付与するテンショ
ンローラを示す。
【0013】(アームおよび揺動機構について)前記移動
台33の上面前部に支持台45が立設され、この支持台
45には、図4に示す如く、前後方向(搬出コンベヤ2
の走行方向)に水平に延出する回動軸44が回動自在に
枢支されている。この回動軸44の前方に延出する端部
に、後側で開放するケース状に形成された所要長さ寸法
のアーム50の長手方向一端がボルト51,51を介し
て固定されて、該アーム50は回動軸44と一体的に揺
動するよう構成されている。またアーム50の開放端に
は、前方に所要長さで延出する支持筒66が形成され、
この支持筒66に支持軸70が回動自在に挿通されてい
る。そして、この支持軸70の支持筒66から前方に延
出する端部に形成したフランジ70bに、前記把持機構
80の本体81が配設固定されている。実施例のアーム
50の長さ寸法は、前記移動台33を定位置に位置決め
した状態で、図4に示すように第1エリアAの上方に臨
ませた把持機構80を、該アーム50の揺動により第2
エリアBにおける上流側(第1エリアAに近接する側)の
搬入用保持具7の上方に臨ませ得るよう設定される。な
お把持機構80は、アーム50に配設した姿勢保持機構
18により常に一定の姿勢に保持されるが、その機構1
8の詳細については後述する。
【0014】前記回動軸44の後方に延出する端部は、
移動台33の上面に配置した減速機43の減速軸43a
に連結されている。また移動台33の上面にサーボモー
タ40が配置され、該モータ40の出力軸に配設した歯
付きプーリ41と、前記減速機43の減速軸43aに配
設した歯付きプーリ49との間に歯付きベルト42が巻
掛けられている(図2参照)。従って、サーボモータ40
を正逆方向に駆動すれば、前述した伝達系を介して回動
軸44が正逆方向に回動し、図11〜図13に示す如
く、該回動軸44に配設したアーム50が所要角度範囲
で往復揺動する。
【0015】前記サーボモータ40にエンコーダ75が
配設され、該エンコーダ75で検出されるモータ40の
回転角度を前記制御装置に入力し、該制御装置によりサ
ーボモータ40の運転制御を行なうことにより、前記ア
ーム50を常に一定角度位置で正確に停止させ得るよう
になっている。実施例の移載装置1では、図11および
図12に示す如く、前記把持機構80を、第1エリアA
の上方と第2エリアBの上方とに臨ませ得る位置に、ア
ーム50を位置決め停止するよう設定してある。なおア
ーム50の停止角度位置の変更は、制御装置での設定変
更により簡単に行ない得る。
【0016】(コイルばねの把持機構について)図6〜図
8は、第1実施例に係る移載装置1におけるコイルばね
Sの把持機構80を示すものである。図に示す如く、把
持機構80の本体81は、矩形箱型形状の上部体81a
と、この上部体81aにおける前後の下面に垂設された
一対の下部板81b,81bとから構成され、本体81
の後面側に形成した固定片81cが、前記アーム50の
開放端部に回動自在に枢支された支持軸70のフランジ
70bにボルト固定されている。上部体81aの上面に
は、エアシリンダ83が倒立固定され、そのピストンロ
ッド83aは、上部体81a内に形成した支持通孔82
に上下に摺動自在に配設された昇降部材84の上端に連
結されている。また昇降部材84の下端には、左右方向
に所要長さで延在する作動部材85が、その中央部でボ
ルト固定されている。そして作動部材85の左右両端
に、後述するリンク機構76,77を介して一対の把持
部材109,109が配設される。すなわち、エアシリ
ンダ83の正逆付勢により昇降部材84を介して作動部
材85を昇降移動することによって、2組のリンク機構
76,77のリンク動作により一対の把持部材109,1
09が相対的に近接・離間して、コイルばねSの把持お
よび解放が行なわれるよう構成される。なお、2組のリ
ンク機構76,77の構成は左右対称であるので、一方
のリンク機構76の構成についてのみ説明し、他方のリ
ンク機構77の同一部材には同一の符号を付して示すこ
ととする。
【0017】前記作動部材85の端部85aに、図6に
示す如く、連結部材86の上面中央に突設した中央突起
86aがピン90を介してクレビス接続されて、該連結
部材86が左右方向に揺動可能に構成されている。また
連結部材86の前後方向両端に、支持部86b,86b
が垂設され、両支持部86b,86bに形成した通孔に
第1支持軸93が回動自在に挿通されている。この第1
支持軸93の各支持部86bから外方に延出する端部
に、略「ヘ」字形状に形成された第1リンク部材87が、
その長手方向中央部において夫々取付けられている。両
第1リンク部材87,87における本体内方に延出する
端部は、前記一対の下部板81b,81b間に第1支持
軸93と平行に配設した第1支点軸91に回動自在に枢
支されている。また両第1リンク部材87,87におけ
る外方に延出する端部間に、第1支持軸93と平行な第
2支持軸94が回動自在に枢支されると共に、両部材8
7,87の間に臨む第2支持軸94に、H形状に形成さ
れた保持部材96の上部延出部96b,96bが回動自
在に枢支されている。
【0018】前記保持部材96の下部延出部96c,9
6c間には、第2支持軸94と平行な第3支持軸95が
回動自在に枢支され、該支持軸95の各下部延出部96
cから外方に延出する両端部に、前記第1リンク部材8
7と逆方向に湾曲する弧状に形成された第2リンク部材
88,88の長手方向一端が夫々枢支されている。各第
2リンク部材88の他端(本体81の内方を指向する端
部)は、前記第1支点軸91の下方にこれと平行となる
よう下部板81b,81b間に配設された第2支点軸9
2に夫々回動自在に枢支される。なお、第2支持軸94
と第3支持軸95の各リンク部材87,88から外方に
延出する端部間に、連結補強部材89が夫々配設されて
いる。そして保持部材96に、角度調整機構100を介
して把持部材109が配設されている。この把持部材1
09は、図6に示す如く、前後方向に所要長さで延在す
ると共に、他方の把持部材109と対向する内面下部が
所要のR面とされる。
【0019】このように把持機構80を構成したことに
より、前記エアシリンダ83を正方向に付勢してピスト
ンロッド83aを延出すれば、作動部材85が下降する
のに伴って2組のリンク機構76,77が所要のリンク
動作を行ない、これにより一対の把持部材109,10
9は、図18に示す如く、下降しつつ徐々に近接移動す
る。これにより、前記搬出コンベヤ2の搬出用保持具5
の高くなっている両端部に当接することなく、各種直径
のコイルばねSを確実に把持することができるものであ
る。また、図7に示す如き径の異なる各種のコイルばね
Sの把持に際して、本体81自体を常に一定位置に臨ま
せた状態のままで、コイルばねSを把持することができ
る。すなわち、オーダ変更等により把持対象となるコイ
ルばねSの径が変更されても、第1エリアAの上方に把
持機構80を臨ませるためのアーム50の揺動角度を変
える必要はない。
【0020】(把持部材の角度調整機構について)実施例
に係るコイルばねSの把持機構80には、把持対象とな
るコイルばねSが、軸方向の両端部に向かうにつれて次
第に円錐形状に収束するよう巻回されたいわゆる「たる
状コイルばね」であっても、これを確実に把持するよう
に、把部材109の角度を水平方向に偏位可能とする角
度調整機構が設けられているので、その機構につき説明
する。
【0021】前記保持部材96の中央に形成された中央
突部96aに、上下方向に延在する垂直軸106が回動
可能に枢支され、この垂直軸106の中央突部96aか
ら下方に延出する端部に、L形部材101がそのボス部
101aを介して取付けられて、該L形部材101は保
持部材96に対して水平方向に回動可能となっている。
そして、このL形部材101に、2枚の板材107,1
07および固定部材108を介して把持部材109が配
設固定されて、L型部材101と一体的に水平回動する
よう構成される。保持部材96の一方の下部延出部96
cと対向するL形部材101の垂立片101bには、図
9に示す如く、前記第3支持軸95が挿通されると共
に、L形部材101の水平回動を所要範囲で許容する大
径の通孔101cが穿設してある。また第3支持軸95
に、垂立片101bと当接するワッシャ102と、該ワ
ッシャ102と所定間隔離間してナット104により位
置決めされるワッシャ102とが配設され、両ワッシャ
102,102の間に圧縮ばね103が弾力的に介挿さ
れている。この圧縮ばね103は、前記垂立片101b
を、当て受け部材105を介して常に一方の下部延出部
96cに当接するよう設定されている。これによりL形
部材101および把持部材109は、常には圧縮ばね1
03の弾力作用により他方の把持部材109と平行な姿
勢に保持される。そして、把持部材109,109によ
り「たる状コイルばね」を把持する際には、圧縮ばね10
3,103の弾力に抗して把持部材109,109がコイ
ルばねの外周に倣って水平方向に回動偏位し、「たる状
コイルばね」を確実に把持することができるものであ
る。なお、「たる状コイルばね」を解放すると、把持部材
109,109は圧縮ばね103,103の弾力により元
の姿勢に復帰する。
【0022】(姿勢保持機構について)前記移動台33に
立設した支持台45の前端部には、図5に示す如く、前
記回動軸44が回動自在に挿通される支持部材57が配
設固定され、この支持部材57に、アーム50の内部に
臨む第1歯車52が固定されている。この第1歯車52
は、図示しない中心通孔を介して回動軸44に同心的に
外嵌されるものであって、回動軸44の回動によりアー
ム50が揺動しても、該第1歯車52は回動しないよう
になっている。またアーム50には、第1歯車52と噛
合する第2歯車53が支持軸58を介して回動自在に枢
支されると共に、第2歯車53と噛合する第3歯車54
が支持軸59を介して回動自在に枢支され、更に第3歯
車54と噛合する第4歯車55が支持軸60を介して回
動自在に枢支されている。更に、アーム50の開放端に
枢支した前記支持軸70のアーム内に臨む端部70a
に、第4歯車55と噛合する第5歯車56が一体的に回
動可能に配設されている。そして、前記回動軸44の回
動によりアーム50が揺動すると、支持台45に固定さ
れている第1歯車52がアーム50に対して相対的に回
動することとなり、該第1歯車52と噛合する第2歯車
53を介して第3歯車54、第4歯車55および第5歯
車56が回動する。なお、第1〜第5歯車52,53,5
4,55,56の歯数およびそのピッチは、アーム50が
揺動する際に、歯車列を介して第5歯車56がアーム5
0に対して相対的に回動するが、前記支持台45に対す
る相対角度は変化しないよう設定してある。すなわち、
アーム50が揺動しても、支持軸70に配設した把持機
構80は、図2に示す垂直姿勢を常に保持するので、実
施例のように前記第1エリアAと第2エリアBとに所要
の高低差があっても、各エリアA,Bの上方に把持機構
80を垂直姿勢で臨ませることができる。
【0023】(アームの支持機構について)前記支持台4
5の上部に、図1に示す如く、所要長さの支柱46が立
設されており、この支柱46の上端前面に突設した突片
47に、エアシリンダ61の後端がクレビス接続されて
いる。エアシリンダ61のピストンロッド61aは、前
記第3歯車54の支持軸59に係合片48を介して回動
自在に連結されている。そしてこのエアシリンダ61
は、そのピストンロッド61aをバレル内に引込む方向
に常に付勢されて、前記アーム50の揺動運動時に該ア
ーム50に加わる負荷を軽減するようになっている。ま
たエアシリンダ61は、第1エリアAのコイルばねSを
第2エリアBに移載する際にアーム50が略水平状態と
なった状態(図12の状態)で、ピストンロッド61aが
最大に突出するよう設定されている。これにより、回動
軸44と共に揺動するアーム50を定位置で確実に停止
させるダンパーとしても機能する。
【0024】
【第1実施例の作用】次に、第1実施例に係るコイルば
ねの移載装置の作用につき説明する。なお、実施例では
第1エリアAから第2エリアBに2本のコイルばねを移
載するものであるので、説明の便宜上、1本目のコイル
ばねをS1とし、2本目のコイルばねをS2として示す。
【0025】前記移載装置1の移動台33は、図10に
示す如く、本体10の右側に位置すると共に、アーム5
0が第1エリアAの上方側に傾動し、該アーム50に配
設した把持機構80を第1エリアAの真上に垂直姿勢で
待機させている。また把持機構80における一対の把持
部材109,109は、図17に示す如く相互に離間し
てコイルばねS1の把持を待機している。更に、搬入コ
ンベヤ3における2基の搬入用保持具7,8が、第2エ
リアBの所定位置に位置決めされている。
【0026】この状態で、前記搬出コンベヤ2の走行に
より搬出用保持具5が第1エリアAに到来すると、該保
持具5に載置されている1本目のコイルばねS1が把持
機構80の真下に臨む。これを適宜のセンサ(図示せず)
が検出すると、把持機構80のエアシリンダ83が正方
向に付勢され、前記作動部材85の下降により2組のリ
ンク機構76,77が所要のリンク動作を行ない、図1
8に示す如く、一対の把持部材109,109が下降し
つつ徐々に近接移動する。これにより、一対の把持部材
109,109は、搬出用保持具5に干渉することなく
コイルばねS1を確実に把持する(図11参照)。
【0027】次いで、前記揺動機構17のサーボモータ
40が正転方向に駆動され、歯付きベルト42、減速機
43、回動軸44を介してアーム50が反時計方向に揺
動される。このとき、アーム50に配設した前記姿勢保
持機構18の作用により、前記把持機構80は垂直姿勢
を保持したまま移動する。そしてサーボモータ40に配
設したエンコーダ75により予め設定された回転角度が
検出されると、サーボモータ40が停止制御される。す
なわち、図12に示す如く、アーム50に配設した把持
機構80が、第2エリアBに位置する右側の搬入用保持
具7の上方に臨む位置で停止する。また、この状態で前
記エアシリンダ61のピストンロッド61aが最大に突
出するので、アーム50は正確な位置で停止保持され
る。
【0028】前記アーム50の停止により前記エアシリ
ンダ83が逆付勢されて、前記作動部材85の上昇によ
り2組のリンク機構76,77が所要のリンク動作を行
ない、一対の把持部材109,109は相互に離間しつ
つ上昇することによりコイルばねS1の把持を解除す
る。これにより、1本目のコイルばねS1が搬入用保持
具7に移載される。なお、コイルばねS1の解放に際し
ても、把持部材109,109は、リンク機構76,77
のリンク動作により搬入用保持具7に干渉しない軌跡を
移動する。
【0029】前記把持機構80におけるエアシリンダ8
3のピストンロッド83aが引込まれて停止したことを
検出すると、前記揺動機構17のサーボモータ40が逆
転方向に駆動され、アーム50は時計方向に揺動する。
そしてアーム50に配設した把持機構80が、図13に
示す如く、第1エリアAの上方に到来すると、サーボモ
ータ40が停止制御される。なお、1本目のコイルばね
1の移載が行なわれている間に、前記搬出コンベヤ2
が走行駆動されて、2本目のコイルばねS2を載置した
搬出用保持具5を第1エリアAに到来させている。従っ
て、前述したと同様に把持機構80のエアシリンダ83
を正方向に付勢すれば、図14に示す如く、一対の把持
部材109,109により搬出用保持具5に載置されて
いる2本目のコイルばねS2が把持される。
【0030】前記把持機構80によりコイルばねS2
把持されると、前記サーボモータ40が正転方向に駆動
され、アーム50が反時計方向に揺動する。また、前記
スライド機構16のサーボモータ20が正転方向に駆動
され、歯付きベルト22、減速機23を介して駆動軸2
4が回転し、前記歯付きプーリ26,30に巻掛けられ
ている歯付きベルト27が所要方向に走行する。これに
より、図15に示す如く、歯付きベルト27に固定され
た移動台33がレール13,13に沿って左方に移動
し、前記サーボモータ20に配設されたエンコーダ36
が、予め設定された回転数を検出すると、該モータ20
が停止制御される。すなわち、アーム50の揺動と移動
台33の移動により、把持機構80は第2エリアBの左
側に位置する搬入用保持具8の上方に到来することとな
る。
【0031】次いで、前記エアシリンダ83が逆付勢さ
れて、前記2組のリンク機構76,77が作動し、一対
の把持部材109,109は相互に離間しつつ上昇する
ことによりコイルばねS2の把持を解除する。これによ
り、2本目のコイルばねS2が搬入用保持具8に移載さ
れる。
【0032】前記2本目のコイルばねS2を把持機構8
0が開放すると、サーボモータ20およびサーボモータ
40が夫々逆転方向に付勢され、図16に示す如く、移
動台33をレール13,13に沿って右方に移動させる
と共に、アーム50を時計方向に揺動させる。そして、
両サーボモータ20,40に配設したエンコーダ36,7
5が予め設定された値を検出することにより該モータ2
0,40が停止制御され、これにより把持機構80は第
1エリアAの真上で停止して次のコイルばねS1の把持
を待機する。また、第2エリアBの搬入用保持具7,8
にコイルばねS1,S2が移載されると、搬入コンベヤ3
が駆動され、2基の搬入用保持具7,8は後工程装置に
向けて搬送される。
【0033】
【第2実施例】図19は、第2実施例に係るコイルばね
の把持機構(装置)を採用した移載装置を図示するもので
あって、この第2実施例に係る移載装置においては、把
持機構の他に、アームの揺動機構と把持機構の姿勢保持
機構の構成が前述した第1実施例とは異なっているの
で、該部分についてのみ説明する。なお、第1実施例と
同一または同等の部材については、同一の符号を付すこ
ととする。
【0034】(アームの揺動機構について)前記本体10
に摺動自在に配設される移動台33は、第2実施例では
矩形枠形状に形成されており、その上面には、所要長さ
のラック115が、搬入コンベヤ3の走行方向に沿う方
向に移動自在に配設されている。また、移動台33に立
設した支持台45に回動自在に枢支された回動軸44
に、ラック115と噛合するピニオン116が一体回転
可能に配設されている。更に、移動台33の内部にエア
シリンダ120がラック115と平行に配設され、その
ピストンロッド120a先端が、前記ラック115の長
手方向一端に連結部材122を介して連結してある。従
って、エアシリンダ120を正逆付勢することによりラ
ック115を往復移動させれば、該ラック115に噛合
するピニオン116が正逆方向に回動し、これにより回
動軸44に配設したアーム50が揺動する(図20およ
び図21参照)。
【0035】前記移動台33の内部にエアシリンダ61
が配設され、そのピストンロッド61aを、前記回動軸
44にアーム50の延出方向とは逆方向に突出する突片
123に枢支してある。そしてこのエアシリンダ61
は、常にはピストンロッド61aを引込む方向に付勢さ
れて、アーム50の揺動時の負荷を軽減するよう構成さ
れる。すなわち、エアシリンダ61を支持台45に立設
した支柱46に配設した第1実施例に比べて、第2実施
例では装置全体の高さ寸法を短かくすることが可能とな
る。
【0036】(把持機構の姿勢保持機構について)前記支
持台45に配設されて回動軸44が回動自在に挿通され
ている支持部材57に、スプロケット117が固定され
ると共に、アーム50の開放端に回動自在に枢支した支
持軸70にスプロケット118が一体回転可能に配設さ
れる。そして両スプロケット117,118間に無端チ
ェン119が巻掛けられ、アーム50の回動に伴って支
持軸70を相対的に回動し、これにより前記把持機構8
0の姿勢を常に一定に保持させるようになっている。な
お、チェン−スプロケットの組合わせに代えて、歯付き
ベルト−歯付きプーリの組合わせとすることも可能であ
る。そしてこの構成により第1実施例の機構よりも重量
の軽減化を図ることができ、揺動機構17におけるエア
シリンダ120の負担を軽減することができる。
【0037】(把持機構について)前記アーム50に枢支
された支持軸70の前方に延出する端部に、エアシリン
ダ83の後端部が配設固定されて、該シリンダ83は、
そのピストンロッド83aを下方に指向した垂直状態と
なっている。このエアシリンダ83の下端に、水平板1
23aと、該水平板123aの前後端に垂設した垂直板
123b,123bとからなる本体123が配設され、
前記ピストンロッド83aは水平板123aに穿設した
通孔123cに摺動自在に挿通されている。そして水平
板123aの下方に臨むピストンロッド83a先端に、
作動部材128が配設され、この作動部材128に後述
する連結部材130,131を介して一対のリンク機構
132,133が連結される。
【0038】すなわち、前記垂直板123b,123b
の間には、図22に示す如く、左右に所定間隔離間して
平行に臨む第1支軸124と第2支軸125とが回転自
在に配設されている。右側に配設した第1支軸124に
は、図24に示す如く、軸方向に所定間隔離間して弧状
に形成された一対の第1可動爪126,126の右端が
夫々配設固定され、この第1可動爪126,126の左
端は本体123の左下方に延出している。また左側に配
設した第2支軸125には、軸方向に所定間隔離間して
弧状に形成された一対の第2可動爪127,127の左
端が夫々配設固定され、この第2可動爪127,127
の右端は本体123の右下方に延出している。そして、
本体123の左側に延出している第1可動爪126,1
26に一方の把持部材109が配設固定されると共に、
本体123の右側に延出している第2可動爪127,1
27に他方の把持部材109が配設固定される。
【0039】前記エアシリンダ83のピストンロッド8
3a先端に配設した作動部材128に、ピン129を介
して前後に重なる第1連結部材130および第2連結部
材131が枢着されている。また図24に示す如く、後
側の第1連結部材130の後面に突設したピン130a
に、前記一方の第1可動爪126における略中間部位が
枢支され、前側の第2連結部材131の前面に突設した
ピン131aに、前記一方の第2可動爪127における
略中間部位が枢支されている。すなわち、図23に示す
如く、エアシリンダ83を正方向に付勢してピストンロ
ッド83aを延出することにより、作動部材128が下
降するのに伴って各連結部材130,131のピン13
0a,131aを介して第1可動爪126および第2可
動爪127の中央部が押し下げられる。これにより、第
1可動爪126が第1支軸124を中心として回動する
と共に、第2可動爪127が第2支軸125を中心とし
て回動し、また両連結部材130,131が相互が揺動
することにより、前記一対の把持部材109,109は
下降しつつ相互に近接移動する。なお、両連結部材13
0,131には対をなす一方の可動爪126,127がピ
ン130a,131aを介して連結されているだけであ
るが、該可動爪126,127は支軸124,125に固
定されているので、一方の可動爪126,127の回動
に伴って支軸124,125が回動することにより他方
の可動爪126,127も追従して回動するものであ
る。
【0040】このように第2実施例の把持機構80で
は、一対の可動爪126,127からなるリンク機構1
32,133により把持部材109,109に、第1実施
例のリンク機構76,77を採用した場合と同じ動きを
付与し得るので、第1エリアAでのコイルばねSの把持
および第2エリアBでのコイルばねSの解放に際し、把
持部材109,109が保持具5,7,8と干渉すること
はない。またオーダ変更によりコイルばねSの直径が変
わっても、把持機構80の位置や動作の変更を行なうこ
となく対処し得る。なお第2実施例の把持機構80は、
第1実施例よりも機構をシンプルとし得るので、構造の
簡略化と重量軽減とを図ることができる。
【0041】なお実施例では、コイルばねの保持手段と
して、左右端部を傾斜させた保持具を例に挙げて説明し
たが、本願はこれに限定されるものでなく、コイルばね
を載置可能な大きさに設定した無端チェン自体を保持手
段として機能させてもよい。
【0042】
【発明の効果】以上説明した如く、本発明に係るコイル
ばねの把持装置によれば、保持手段に載置されているコ
イルばねを、極めて簡単な機構により確実に把持するこ
とができ、コストを低廉に抑えることができる。また、
オーダ変更によりコイルばねの直径が変わっても、把持
部材の位置や動作等を変更する必要はなく、サイクルタ
イムを短縮することが可能となり、処理能力を向上させ
得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の好適な第1実施例に係るコイルばね
の把持機構を採用した移載装置を後方から示す概略斜視
図である。
【図2】 第1実施例に係る移載装置の背面図である。
【図3】 第1実施例に係る移載装置の本体を一部破断
した側面図である。
【図4】 第1実施例に係る移載装置の平面図である。
【図5】 第1実施例に係る移載装置のアームおよび姿
勢保持機構を示す断面図である。
【図6】 第1実施例に係る把持機構を一部破断して示
す概略斜視図である。
【図7】 第1実施例に係る把持機構を一部破断して示
す正面図である。
【図8】 第1実施例に係る把持機構の側面図である。
【図9】 第1実施例に係る把持機構の角度調整機構を
示す一部断面図である。
【図10】 第1実施例に係る移載装置において、把持
機構が第1エリアの上方で1本目のコイルばねの把持を
待機している状態を示す動作説明図である。
【図11】 第1実施例に係る移載装置において、把持
機構により第1エリアの1本目のコイルばねを把持して
いる状態を示す動作説明図である。
【図12】 第1実施例に係る移載装置において、把持
機構により把持した1本目のコイルばねを第2エリアの
一方の搬入用保持具に移載する状態を示す動作説明図で
ある。
【図13】 第1実施例に係る移載装置において、把持
機構が第1エリアの上方で2本目のコイルばねの把持を
待機している状態を示す動作説明図である。
【図14】 第1実施例に係る移載装置において、把持
機構により第1エリアの2本目のコイルばねを把持して
いる状態を示す動作説明図である。
【図15】 第1実施例に係る移載装置において、把持
機構により把持した2本目のコイルばねを第2エリアの
他方の搬入用保持具に移載する状態を示す動作説明図で
ある。
【図16】 第1実施例に係る移載装置において、把持
機構が第1エリアの上方に復帰した状態を示す動作説明
図である。
【図17】 第1実施例に係る把持機構を把持前の状態
で示す縦断正面図である。
【図18】 第1実施例に係る把持機構によりコイルば
ねを把持した状態で示す縦断正面図である。
【図19】 本発明の好適な第2実施例に係るコイルば
ねの把持機構を採用した移載装置の背面図である。
【図20】 第2実施例に係る移載装置において、第1
エリアのコイルばねを把持している状態を示す説明図で
ある。
【図21】 第2実施例に係る移載装置において、第1
エリアで把持したコイルばねを第2エリアに移載してい
る状態を示す説明図である。
【図22】 第2実施例に係る把持機構を把持前の状態
で示す縦断正面図である。
【図23】 第2実施例に係る把持機構によりコイルば
ねを把持した状態で示す縦断正面図である。
【図24】 第2実施例に係る把持機構の要部横断平面
図である。
【符号の説明】
2 搬出コンベヤ,5 搬出用保持具,76 リンク機
構,77 リンク機構 81 本体,83 エアシリンダ,85 作動部材,8
6 連結部材 87 第1リンク部材,88 第2リンク部材,91
第1支点軸 92 第2支点軸,93 第1支持軸,94 第2支持
軸,95 第3支持軸 109 把持部材,123 本体,124 第1支軸,
125 第2支軸 126 第1可動爪,127 第2可動爪,128 作
動部材 130 第1連結部材,131 第2連結部材,132
リンク機構 133 リンク機構,S コイルばね
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B66C 1/42 M 9147−3F 1/68 B 9147−3F

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 搬送装置(2)の保持手段(5)に載置されて
    いるコイルばね(S)を把持する把持装置であって、 本体(81,123)に配設した駆動手段(83)により昇降移動さ
    れる作動部材(85,128)と、 前記作動部材(85,128)にリンク機構(76,77,132,133)を
    介して連結され、作動部材(85,128)の昇降に伴って昇降
    しつつ相互に近接・離間移動する一対の把持部材(109,1
    09)とからなり、 前記本体(81,123)を保持手段(5)の上方に臨ませた状態
    で、前記駆動手段(83)の駆動により作動部材(85,128)を
    下降することにより、前記一対の把持部材(109,109)が
    リンク機構(76,77,132,133)の作用下に下降しつつ相互
    に近接移動して前記コイルばね(S)を把持するよう構成
    したことを特徴とするコイルばねの把持装置。
  2. 【請求項2】 搬送装置(2)の保持手段(5)に載置されて
    いるコイルばね(S)を把持する把持装置であって、 本体(81)に配設した駆動手段(83)により昇降移動される
    作動部材(85)と、 前記作動部材(85)の長手方向の各端部に回動自在に枢支
    され、相互に近接・離間する方向に揺動可能な一対の連
    結部材(86,86)と、 前記各連結部材(86)に揺動方向と交差するよう配設され
    た第1支持軸(93)に、長手方向の略中間部位において回
    動自在に枢支されると共に、前記本体(81)に第1支持軸
    (93)と平行に配設された第1支点軸(91)に長手方向一端
    が枢支された一対の第1リンク部材(87,87)と、 前記両第1リンク部材(87,87)における長手方向の他端
    間に回動自在に枢支されて第1支持軸(93)と平行な第2
    支持軸(94)に枢支され、前記コイルばね(S)の把持部材
    (109)を備えた保持部材(96)と、 前記各第1リンク部材(87)の下方に臨み、前記保持部材
    (96)に第2支持軸(94)と平行に配設された第3支持軸(9
    5)に長手方向一端が回動自在に枢支されると共に、前記
    本体(81)に第1支点軸(91)と平行に配設した第2支点軸
    (92)に他端が回動自在に枢支された一対の第2リンク部
    材(88,88)とから構成したことを特徴とするコイルばね
    の把持装置。
  3. 【請求項3】 搬送装置(2)の保持手段(5)に載置されて
    いるコイルばね(S)を把持する把持装置であって、 本体(123)に配設した駆動手段(83)により昇降移動され
    る作動部材(128)と、 前記作動部材(128)を挟んで所定間隔離間して本体(123)
    に固定または回動自在に配設された平行な第1支軸(12
    4)および第2支軸(125)と、 前記第1支軸(124)に長手方向一端が回動自在または固
    定され、他端が前記第2支軸(125)の下方に延出する第
    1可動爪(126)と、 前記第2支軸(125)に長手方向一端が回動自在または固
    定され、他端が前記第1支軸(126)の下方に延出する第
    2可動爪(127)と、 前記作動部材(128)に回動自在に枢支されると共に、前
    記第1可動爪(126)における第1支軸(124)と第2支軸(1
    25)との間に臨む位置に回動自在に枢支された第1連結
    部材(130)と、 前記作動部材(128)に回動自在に枢支されると共に、前
    記第2可動爪(127)における第1支軸(124)と第2支軸(1
    25)との間に臨む位置に回動自在に枢支された第2連結
    部材(131)と、 前記第1可動爪(126)の第2支軸(125)の下方に延出する
    端部および第2可動爪(127)の第1支軸(124)の下方に延
    出する端部に対向的に配設された一対の把持部材(109,1
    09)とから構成したことを特徴とするコイルばねの把持
    装置。
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