JP2924700B2 - 製品切り離し装置 - Google Patents

製品切り離し装置

Info

Publication number
JP2924700B2
JP2924700B2 JP7074465A JP7446595A JP2924700B2 JP 2924700 B2 JP2924700 B2 JP 2924700B2 JP 7074465 A JP7074465 A JP 7074465A JP 7446595 A JP7446595 A JP 7446595A JP 2924700 B2 JP2924700 B2 JP 2924700B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gripper
plate
plate material
product
grippers
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP7074465A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH08243651A (ja
Inventor
賢治 岡地
道夫 社本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Murata Machinery Ltd
Original Assignee
Murata Machinery Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Murata Machinery Ltd filed Critical Murata Machinery Ltd
Priority to JP7074465A priority Critical patent/JP2924700B2/ja
Publication of JPH08243651A publication Critical patent/JPH08243651A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2924700B2 publication Critical patent/JP2924700B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Punching Or Piercing (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、タレットパンチプレ
ス等の板材加工機でミクロジョイントを残して外形加工
が施された板材につき、前記ミクロジョイントを切り離
す製品切り離し装置に関する。
【0002】
【従来の技術と発明が解決しようとする課題】パンチプ
レス機等で大判の板材から複数の製品を板取りする場
合、加工能率の向上等のために、ミクロジョイントを残
して製品の外形を打ち抜き、後にミクロジョイントを切
り離す。この切り離し作業は、通常は板材を機外に排出
した後、手作業で行っている。しかし、この作業は重労
働であるため、自動化が望まれている。切り離し作業の
自動化を図ったものも何例か提案されているが、ミクロ
ジョイントを1か所ずつ順次切断するものは、総切り離
し時間が長くかかる。また、板材に繰り返し応力を与え
て各部の切り離しを同時に行うものも提案されている
が、確実な切り離しが難しく、切り離し不良箇所が生じ
る場合がある。
【0003】この発明の目的は、切り離し時間の短縮が
図れる製品切り離し装置を提供することである。この発
明の他の目的は、任意幅の板材につき切り離しが行える
ようにすることである。この発明のさらに他の目的は、
厚手の板材等であっても確実な切り離しが行えるように
することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】この発明の製品切り離し
装置は、ミクロジョイントを残して板取り製品の外形加
工を施した板材につき、前記ミクロジョイントを切り離
す装置であって、板材の両側部を各々把持する複数のグ
リッパと、前記両側部のグリッパを繰り返し上下動させ
るグリッパ振動装置とを備える。 この構成において、グ
リッパ振動装置によるグリッパの上下動は、上下回動と
しても良い。 上記構成において、板材の一側部を把持す
るグリッパが複数個並ぶ位置固定の固定側グリッパ群
と、板材の他側部を把持するグリッパが複数個並ぶ移動
側グリッパ群とを設け、前記移動側グリッパ群を固定側
グリッパ群に対向した進退させるグリッパ進退装置を設
けること好ましい。また、グリッパで把持された板材を
打撃する板材打撃装置を設けても良い。
【0005】
【作用】ミクロジョイントを残した板材は、両側部をグ
リッパで把持し、これら両側部のグリッパをグリッパ振
動装置で繰り返して上下動させる。これにより、板材の
ミクロジョイントは繰り返し応力が作用して金属疲労が
生じ、切断される。両側部のグリッパを上下回動させる
ので、片方のみのグリッパを動作させる場合に比べて板
材に生じる変形量が大きく、確実な切り離しが行える。
固定側グリッパ群と移動側グリッパ群とを設けた場合
は、板材の幅寸法に合わせて移動側グリッパ群を進退さ
せることで、種々の幅寸法の板材に対しても、ミクロジ
ョイントの切り離しが行える。片方のグリッパ群は位置
固定とするので、位置決めも行い易く、またグリッパ進
退装置が片方のみで済む。各グリッパ群は複数のグリッ
パを配列するので、一層確実な切り離しが行える。板材
打撃装置を設けた場合は、厚手の板材等のようにミクロ
ジョイントの切り離しが困難な板材に対して、グリッパ
の上下動の前後に板材に打撃を加えることで、確実な切
り離しを行うことができる。
【0006】
【実施例】この発明の一実施例を図1ないし図18に基
づいて説明する。図1は、この実施例にかかる製品切り
離し装置1を設置した板材加工ラインを示す。製品切り
離し装置1は、板材加工機3でミクロジョイントJ(図
18)を残して板取り製品Waの加工された板材Wから
製品Waを切り離す装置であって、アンローダ2を装備
しており、板材加工機3の一側に補助テーブル4を介し
て並設されている。板材加工機3はタレットパンチプレ
スからなる。板材加工機3の他側には、補助テーブル5
を介してローダ6が設置してある。これらローダ6、板
材加工機3、および製品切り離し装置1を並設したライ
ンは、自動倉庫7と並行に設置され、自動倉庫7からロ
ーダ6に延びるレール8上に、素材となる板材をパレッ
トを介して積載した素材台車9が走行可能に設置してあ
る。また、自動倉庫7から製品切り離し装置1の下を通
って延びるレール10上に、製品台車11と残材台車1
2とが走行可能に設置されている。
【0007】図2に側面図で示すように、製品台車11
はパレットP1を介して製品ボックス13が載せられ、
製品切り離し装置1で切り離された板材製品Waを製品
ボックス13内に収容する。残材台車12は、パンタグ
ラフ式の昇降台14を有しており、素材板材Wから製品
Waの切り抜かれた残材であるスケルトンSを、昇降台
14上にパレットP2および木枠(図示せず)を介して
積載する。製品台車11および残材台車12は、製品切
り離し装置1内に選択的に位置させるものであり、図1
および図2に実線で示す位置は、自動運転時の各台車1
1,12の待機位置となる。鎖線で示す位置は、手動運
転時の各台車11,12の待機位置となる。なお、この
実施例では、製品台車11および残材台車12を図2の
ように互いに一体とした一台の台車で構成しているが、
両台車11,12を独立した台車として連結したもの、
あるいは両台車11,12を全く独立した個別に動作可
能なものとしてもよい。パレットP1,P2は、図3の
ように車輪を有する鉄パレットであり、このパレットP
1,P2ごと自動倉庫7に対する搬入搬出が行われる。
【0008】製品切り離し装置1は、図3に側面図で示
すように、板材Wの両側部をグリッパ15,15で挟
み、これらグリッパ15の上下回動で製品Waを切り離
すものであり、板材Wを載せるテーブル16と、このテ
ーブル16上に板材Wを引き込む前記アンローダ2と、
切り離し困難な板材Wの場合に使用する板材打撃装置1
7とを備える。テーブル16は、同図に鎖線で示すよう
に、製品切り離し装置1のフレーム18の手前側へ退避
移動可能としてある。
【0009】アンローダ2は、フレーム1の上部に搬入
方向(X方向)に沿って設けたレール19,19に車輪
20で走行自在に設置され、図8,図9に示すように、
幅方向(Y方向)に並ぶ複数のアンローダグリッパ21
が各々垂下アーム22を介して設けられている。各垂下
アーム22は、基端で上下回動自在に支持され、退避装
置となるシリンダ装置23により、図8に鎖線で示す上
方退避位置と実線で示す使用位置との間に回動駆動され
る。アンロータグリッパ21は、シリンダ装置およびば
ね部材で開閉駆動されて板材Wを把持するものである。
各垂下アーム22には、衝突防止用の光電スイッチ24
が取付けられている。
【0010】図5および図6に示すように、グリッパ1
5は、板材Wの一側部を把持する固定側グリッパ群G1
と、板材Wの他側を把持する移動側グリッパ群G2とに
分けられる。固定側グリッパ群G1の各グリッパ15
は、フレーム18の一側に搬入方向Xに沿って設けられ
たグリッパ取付枠25に一列に取付けられ、移動側グリ
ッパ群G2の各グリッパ15は、グリッパ進退台26の
グリッパ取付枠25に一列に取付けられている。
【0011】グリッパ進退台26は、フレーム18の両
端に幅方向Yに沿って設けられた一対のレール42,4
2上に直動軸受等を介して進退自在に設置され、各レー
ル42と並行なラック43に噛み合う両側のピニオン4
4の回転で進退駆動される。前記レール42およびラッ
ク43は、フレーム18の幅方向フレーム材18aの上
下面に設けてある。両側のピニオン44,44は、グリ
ッパ進退台26の中央に設置された進退駆動装置である
自走用のモータ45により、両側へ延びる回転伝達軸4
6と、その両端に掛装されたタイミングベルト等の巻き
掛け伝達機構47を介して同期駆動される。図4に示す
ように、グリッパ進退台26の前進端(実線で示す)と
待機位置である後退端(鎖線で示す)とは、グリッパ進
退台26に設けられたドッグ48を、リミットスイッチ
からなる前進端検出スイッチ49および後退端検出スイ
ッチ50で検出することで規制される。また、グリッパ
進退台26にはディスク式のブレーキ80や電磁ブレー
キ(図示せず)が設けてあり、加振時にグリッパ15が
グリッパ進退台26と共に移動することを確実に防止す
る。グリッパ進退台26の板材搬入方向端には、アンロ
ーダグリッパ21の光電センサ24(図9)で検出させ
る反射板51を上部に取付けてあり、この検出に応答し
てアンローダ2の停止等を行うことで、アンローダ2と
グリッパ進退台26との干渉防止を図っている。
【0012】各グリッパ群G1,G2の各グリッパ15
は、図14および図15に拡大して示すように、揺動部
材28の前面に取付けられていて、開閉駆動装置である
開閉シリンダ29で上顎15aが上下に開閉駆動され、
板材Wを上顎15aと固定の下顎15bとの間で把持す
る。下顎15bは、図15(B)のように正面形状山形
に形成し、板材Wを搬入時に案内し易いようにしてあ
る。揺動部材28は、ブラケット台36の一対のブラケ
ット36a,36a間に設けられた支軸30回りに上下
回動自在に支持され、後部の上下にカム接触部材31,
31が取付けられている。これらカム接触部材31は、
支軸30と並行なカム回転軸32に取付けられた円形の
偏心カム33の上下面に接触し、偏心カム33の回転に
より、グリッパ15が揺動部材28と共に支軸30回り
に上下に回動させられる。図15(A)における鎖線
は、揺動部材28の上下の回動端の位置を各々示す。偏
心カム33は、図14に断面を示すように、外周部に転
がり軸受33aを有しており、この軸受33aの外輪が
カム接触部材31に接触する。カム回転軸32は、ベア
リングユニット36bにより各偏心カム33の両側で回
転自在に支持されており、これらベアリングユニット3
6bは前記ブラケット36aと共にブラケット台36を
介してグリッパ取付枠25に取付けられている。
【0013】カム回転軸32は、図5および図6に示す
ように、固定側グリッパ群G1および移動側グリッパ群
G2において、各々1本が各グリッパ15に渡って設け
られ、いずれも一端で減速機付きのモータ34により回
転駆動される。これらモータ34と偏心カム33とでグ
リッパ振動装置35が構成される。カム回転軸32に
は、図7に拡大して示すように、一端に円盤37を介し
て減速ドッグ38と停止ドッグ39とを設け、これらド
ッグ38,39を検出する近接スイッチからなる減速用
センサ40と停止用センサ41とがグリッパ取付枠25
に設けてある。グリッパ15の上下回動の制御は、カム
回転軸32を回転させてグリッパ15の上下回動を繰り
返し、制御機側のグリッパ上下動の停止指令後に減速ド
ッグ38が検出されるとモータ34の回転を減速し、停
止ドッグ39が検出されたときにモータ34の駆動を停
止させるように行われる。この停止時に各グリッパ15
が水平となるように、偏心カム33や各ドッグ38,3
9の取付位置等を調整をしておく。
【0014】図9ないし図11に示すように、テーブル
16は、アンローダ2で引き込む板材Wを載せて支える
ものであり、上面に多数のフリーベアリング52が設け
てある。テーブル16は、両端にテーブル脚16aを有
し、各テーブル脚16aに設けられたローラ52を介し
て、一対のレール53,53に進退自在に設置されてい
る。レール53は、フレーム18に付設した補助フレー
ム54に設けてある。この補助フレーム54には、図1
3に模式的に示すように、幅方向の前後にスプロケット
55,55を設けて無端のチェーン56を掛装し、チェ
ーン56を結合部57でテーブル脚16aに結合してあ
る。スプロケット55は他の巻き掛け式の伝達機構59
および回転伝達軸83(図11)を介してモータ58に
連結してあり、モータ58の駆動により、テーブル16
はフレーム18内のグリッパ15の直下に位置する使用
位置から、フレーム18外の退避位置まで進退させられ
る。これらモータ58およびチェーン56等で、テーブ
ル進退装置59が構成される。なお、テーブル16の下
面よりも僅かに低いレベルで製品ボックス13の満載を
検出する光電スイッチからなる満載検出スイッチ81が
フレーム18に設けてある。
【0015】図12および図10に示すように、板材打
撃装置17は、打撃装置進退台61に多数の打撃ヘッド
62を一列に設けて構成される。打撃装置進退台61
は、前記グリッパ進退台26を案内する両側のレール4
2,42に、グリッパ進退台26と並べて進退自在に設
置される。打撃装置進退台61の進退駆動は、図13に
示す無端のチェーン63により、テーブル16と同様に
行われる。チェーン63は、前後のスプロケット64,
64間に掛装され、結合部65で打撃装置進退台61に
結合されている。スプロケット64は、巻き掛け式の伝
達機構66および回転伝達軸82(図12(B))を介
してモータ67に連結されている。これらモータ67お
よびチェーン63等で、打撃装置進退装置68が構成さ
れる。なお、前記各チェーン56,63に代えて、タイ
ミングベルト等の巻き掛け伝達機構を用いても良い。打
撃装置進退台61は、図12(A)に示すように、両端
の進退台本体61a,61a間に昇降装置69を介して
昇降枠70を架設したものであり、昇降枠70に一列に
並べて打撃ヘッド62が設けられる。昇降装置69は、
昇降シリンダとガイドロッドで構成される。
【0016】各打撃ヘッド62は、図16(A),
(B)に拡大して示すように、昇降枠70に設けられた
筒状の昇降ガイド71に打撃軸72を設け、打撃軸72
の先端部材72aと昇降ガイド71の間に打撃用のばね
部材73を設けて構成される。打撃軸72の上部には、
昇降ガイド71の上面に係合するフランジ状のストッパ
72cと周溝状の係合凹部72bとが設けられ、持ち上
げ枠74に設けられた軸貫通部材75に、係合凹部72
に係脱自在に係合する弾性係合部材76が設けてある。
弾性係合部材76は、係合凹部72に係合するボールを
ばね部材で弾性的に係合させるボールプランジャからな
る。打撃軸72の上方には打撃軸72の上端を当てる当
て部材77が設けてある。当て部材77は調整ねじから
なり、昇降枠70の上フランジに取付けられている。
【0017】持ち上げ枠74は、図12のように複数の
打撃ヘッド62に渡って設けられ、かつ一列の打撃ヘッ
ド62に対して複数本に分けて設けられている。各持ち
上げ枠74はシリンダ装置からなる複数の持ち上げ装置
78により持ち上げ駆動される。これら持ち上げ装置7
8と個々の打撃ヘッド62におけるばね部材73等で、
打撃駆動機構79が構成される。
【0018】上記構成の動作を説明する。図1の板材加
工機3は、素材となる大判の板材Wにつき、図18に示
すように複数の板取り製品Waの外形加工を、ミクロジ
ョイントJを残した状態にニブリング等で行う。Hはパ
ンチ孔を示す。
【0019】製品切り離し装置1では、図17に示すよ
うに、次のa〜jの動作を行う。 a)図7(A)に示すように移動側のグリッパ15を、
実線で示す原点位置から鎖線で示す板材幅に応じた掴み
位置へ前進させ、待機させる。 b)テーブル16が実線で示す退避位置から鎖線で示す
使用位置へ進入する。 c)図7(B)のように、アンローダ2が板材加工機3
の補助テーブル4上の板材Wをグリップし、引出し方向
へ走行して板材Wをテーブル16上で所定位置まで引き
出す。このとき、各グリッパ15は開き状態としてお
き、板材Wの両側縁はグリッパ15の内部を移動させ
る。 d)固定側および移動側の各グリッパ15を閉じ、板材
Wを把持する。 e)アンローダ2がアンローダグリッパ21を開いて板
材加工機側へ走行し、これと同時にテーブル16が退避
位置へ退出する(図17(C))。
【0020】f)グリッパ15の上下動で板材Wを振動
させ、製品Waを製品ボックス13内へ落下させる(図
17(D),(E))。グリッパ15の上下動は、偏心
カム33の回転で、揺動部材28と共に支軸30回りに
上下回動させることで行う。偏心カム33は何回転か連
続して回転させ、グリッパ15の上下回動を繰り返す。
対向する固定側のグリッパ15と移動側のグリッパ15
とは、図17(D),(E)のように、互いに上下逆方
向に向くように上下回動させることが好ましい。このよ
うに板材Wにグリッパ15の上下動で振動を与えること
により、板材WのミクロジョイントJに繰り返し曲げ荷
重と引っ張り荷重とが生じ、金属疲労でミクロジョイン
トJが切れ、製品Waが周囲の残材となるスケルトンS
と切り離される。グリッパ15は、板材Wの両側のもの
を上下動させるので、片側だけの駆動に比べて効果的な
切り離しが行える。また、板材Wには上下動のみを加え
るので、ミクロジョイントJの切り離し部が綺麗にな
る。 g)板材Wが厚手のものである場合、例えば1.7〜
3.2mm厚の鉄板等のときは、図17(F),(G)に
示すように、板材Wの幅方向の両端を、順次板材打撃装
置17で打撃する。両端を打撃するのは、板材Wの振動
が幅方向中央で大きく、両端で小さくなることから、両
端のミクロジョイントJの切断が行われ難いためであ
る。このように打撃することで、厚手の板材Wの場合
も、全体のミクロジョイントJを確実に切り離すことが
できる。板材Wの板厚が薄い場合は打撃過程を省く。打
撃を行うか否かは、オペレータの指示または加工プログ
ラムの指令により選択する。
【0021】打撃動作は、図16に示すように行う。打
撃軸72は、常時はばね部材72の付勢でストッパ72
cが昇降ガイド71に係合する下降端にある。打撃の開
始に際しては、同図(C)の持ち上げ装置78で持ち上
げ枠74を上昇させる。これにより、持ち上げ枠74の
軸貫通部材75に設けられた弾性係合部材76が係合凹
部72bに係合して打撃軸72をばね部材73の付勢力
に抗して持ち上げる。昇降軸72の上端が当て部材77
の下面に当たると、これ以上上昇できないため、弾性係
合部材76が係合凹部72bから外れる。そのため、持
ち上げ枠74だけが上昇し、打撃軸72はばね部材73
の復元力と自重で急速に下降し、板材Wを打撃する。な
お、昇降枠70は、打撃軸72が板材Wに届くように、
前記打撃動作の前または途中で昇降枠69(図12)に
より下降させる。
【0022】h)前記のグリッパ15の振動および必要
に応じて行われる打撃の後、移動側グリッパ15のグリ
ッパ進退台26のディスクブレーキ80(図4)および
電磁ブレーキ解除して進退自在状態とする。これによ
り、両側のグリッパ15に把持されている板材Wのスケ
ルトンSが撓み状態であった場合に、自己の弾性復元力
で真っ直ぐに延び、満載検知装置81(図11)による
誤検知が防止される。 i)製品切り離し装置1内の製品台車11を残材台車1
2と入れ替える(図17(H))。 j)固定側のグリッパ15を開いた後、移動側グリッパ
15を若干後退させ(実線位置)、所定時間(例えば2
秒)のタイマ時間経過後、移動側のグリッパ15を開
き、後退端まで移動させる。こにより、スケルトンSが
残材台車12上に落下して積載される。このようにして
製品切り離し作業が終了する。
【0023】図18(A)〜(C)は、グリッパ15の
振動で切り離しを行うときの各グリッパ15間の位置関
係の制御例を各々示す。同図において、下向きのグリッ
パ15を斜線で、上向きのグリッパ15を白抜きで各々
示す。(A)の例は、固定側および移動側の各グリッパ
群G1,G2毎にグリッパ15の回動位相を同じとした
例である。(B)の例は、グリッパ群G1,G2内の各
グリッパ15を交互に上下逆に向くように回動させる例
である。このように交互に上下動させた場合、板材Wの
各部は図6に示すように湾曲する。図18(C)の例
は、グリッパ群G1,G2内の隣合う複数個同志のグリ
ッパ15を同じ角度とし、対向するグリッパ15および
隣の複数個のグリッパ15と上下逆に駆動する例であ
る。このような各種の動作の選択は、カム回転軸32に
対する偏心カム33の取付角度を個々に調整しておくこ
とで行える。
【0024】このように、板材Wの両側に対向するグリ
ッパ15を上下逆に駆動することで、グリッパ15から
板材Wが外れず、また板材Wに引っ張力も作用させるこ
とができて、板材Wに効果的な振動を与えることがで
き、切り離しが確実となる。この他に、個々のモータ3
4,34の回転速度を設定することで、固定側と移動側
とでグリッパ15の振動周期を異ならせるようにして
も、効果的な切り離しが行える。なお、固定側と移動側
のグリッパ15を上下同じ向きに振動させても良い。
【0025】この製品切り離し装置は、このように1枚
の板材Wの各製品Waを同時に切り離すことができて、
切り離し時間が短縮され、しかも対向する両側のグリッ
パ15の上下動で確実な切り離しが行える。また、グリ
ッパ進退台26の移動により、任意幅の板材Wの切り離
しが行える。
【0026】なお、前記の動作では、スケルトンSを残
材台車12に積載するようにしたが、スケルトンSも製
品ボックス13に収容しても良い。また、前記実施例で
は固定側と移動側の個々のグリッパ15を対向させた
が、固定側と移動側とでグリッパ15の位置をずらせて
も良い。
【0027】
【発明の効果】この発明の請求項1記載の製品切り離し
装置は、板材の両側部を各々把持する複数のグリッパ
と、両側部のグリッパを繰り返し上下回動させるグリッ
パ振動装置とを備えたものであるため、板材各部の切り
離しが同時に行えて切り離し時間が短縮され、また両側
のグリッパの動作で大きな変形を板材に与えることがで
きて、確実な切り離しが行える。請求項2の発明の場合
は、固定側グリッパ群と移動側グリッパ群とを設けたの
で、種々の幅寸法の板材に対しても切り離しが行える。
また、各群にグリッパを複数設けるので、一層確実な切
り離しが行える。請求項3の発明の場合は、板材打撃装
置を設けたので、厚手の板材等のようにミクロジョイン
トの切り離しが困難な板材に対しても確実な切り離しを
行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例にかかる製品切り離し装置
を設置した板材加工ラインの平面図である。
【図2】製品切り離し装置と各台車との関係を示す概略
側面図である。
【図3】製品切り離し装置の破断側面図である。
【図4】製品切り離し装置のグリッパ進退台の周辺部を
示す部分側面図である。
【図5】製品切り離し装置の平面図である。
【図6】製品切り離し装置の部分省略正面図である。
【図7】図6のVII 部分の拡大図である。
【図8】アンローダの拡大側面図である。
【図9】製品切り離し装置の図6と異なる部分を省略し
た部分省略正面図である。
【図10】製品切り離し装置のテーブル部分および板材
打撃装置を主に示す部分省略平面図である。
【図11】製品切り離し装置のテーブル部分を主に示す
部分省略説明図である。
【図12】板材打撃装置の上部および下部を別々に示す
正面図である。
【図13】テーブルおよび板材打撃装置の進退駆動系を
示す概念構成の側面図である。
【図14】グリッパ駆動用の偏心カム部を示す拡大破断
正面図である。
【図15】グリッパの周辺部の拡大側面図、拡大正面
図、およびその偏心カムの拡大側面図である。
【図16】板材打撃装置の打撃ヘッドの動作説明図およ
びその持ち上げ装置の側面図である。
【図17】製品切り離し装置の全体動作の説明図であ
る。
【図18】グリッパによる上下動の各種の動作例を示す
説明図である。
【符号の説明】
1…製品切り離し装置、2…アンローダ、3…板材加工
機、10…レール、11…製品台車、12…残材台車、
13…製品ボックス、15…グリッパ、16…テーブ
ル、16…テーブル脚、17…板材打撃装置、18…フ
レーム、19…レール、21…アンローダグリッパ、2
5…グリッパ取付枠、26…グリッパ進退台、28…揺
動部材、30…支軸、32…カム回転軸、33…偏心カ
ム、34…モータ、35…グリッパ振動装置、42…レ
ール、53…レール、56…チェーン、59…テーブル
進退装置、61…打撃装置進退台、62…打撃ヘッド、
63…チェーン、67…モータ、68…打撃装置進退装
置、69…昇降装置、70…昇降枠、72…打撃軸、7
3…ばね部材、74…持ち上げ枠、76…弾性係合部
材、79…打撃駆動機構、G1…固定側グリッパ群、G
2…移動側グリッパ群、H…孔、J…ミクロジョイン
ト、S…スケルトン、W…板材、Wa…製品

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ミクロジョイントを残して板取り製品の
    外形加工を施した板材につき、前記ミクロジョイントを
    切り離す製品切り離し装置であって、前記板材の両側部
    を各々把持する複数のグリッパと、前記両側部のグリッ
    パを繰り返し上下回動させるグリッパ振動装置とを備え
    た製品切り離し装置。
  2. 【請求項2】 ミクロジョイントを残して板取り製品の
    外形加工を施した板材につき、前記ミクロジョイントを
    切り離す製品切り離し装置であって、前記板材の両側部
    を各々把持する複数のグリッパと、前記両側部のグリッ
    パを繰り返し上下動させるグリッパ振動装置とを備え、
    材の一側部を把持するグリッパが複数個並ぶ固定側グ
    リッパ群と、板材の他側部を把持するグリッパが複数個
    並ぶ移動側グリッパ群とを設け、前記移動側グリッパ群
    を固定側グリッパ群に対向して進退させるグリッパ進退
    装置を設けた製品切り離し装置。
  3. 【請求項3】 前記グリッパで把持された板材を打撃す
    る板材打撃装置を設けた請求項1または請求項2記載の
    製品切り離し装置。
JP7074465A 1995-03-06 1995-03-06 製品切り離し装置 Expired - Fee Related JP2924700B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7074465A JP2924700B2 (ja) 1995-03-06 1995-03-06 製品切り離し装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7074465A JP2924700B2 (ja) 1995-03-06 1995-03-06 製品切り離し装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08243651A JPH08243651A (ja) 1996-09-24
JP2924700B2 true JP2924700B2 (ja) 1999-07-26

Family

ID=13548040

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7074465A Expired - Fee Related JP2924700B2 (ja) 1995-03-06 1995-03-06 製品切り離し装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2924700B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4664040B2 (ja) * 2004-10-27 2011-04-06 株式会社アマダ 材料分離検出装置及びそれを備えた材料分離装置並びにその方法
FR3034331B1 (fr) * 2015-04-01 2017-09-08 Muller & Cie Ets M Procede et systeme d'egrappage d'au moins une piece predecoupee dans une tole, la piece etant solidarisee avec la tole par des micro-jonctions

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH089076B2 (ja) * 1993-09-14 1996-01-31 日東工業株式会社 ミクロジョイント外し装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH08243651A (ja) 1996-09-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7967354B2 (en) Mixed size product handling end of arm tool
US4921387A (en) Combination transfer/turnover machine
JPS5819540B2 (ja) 荷物の荷造りテ−プを解きそして細かに切断する装置
JP2924700B2 (ja) 製品切り離し装置
US6860088B2 (en) Horizontal robotic packing system
CN211867041U (zh) 闸片组装设备
CN113716123A (zh) 一种料片自动装箱装置、生产线及其应用
JPH10156658A (ja) クランプ装置
CN112222587A (zh) 置物篮自动点焊设备及其焊接方法
CN110744289A (zh) 闸片组装设备
JP3782125B2 (ja) 板材加工装置
JPH0144195Y2 (ja)
JP2530777Y2 (ja) ワークの飛出防止装置
JPH07136728A (ja) プレス機への材料供給処理装置
CN211812084U (zh) 全自动除氢生产设备
JP3057639B1 (ja) 射出成形機
JPH07215557A (ja) 板材加工機のアンローダ装置とその板材積載方法
JP2585474Y2 (ja) 板材搬出装置
JP3737531B2 (ja) 板材加工装置
JPH0516218Y2 (ja)
KR100979777B1 (ko) 코일 제품 이송장치
JP4204804B2 (ja) プレカット加工機
JPH0444482Y2 (ja)
JPS6334747Y2 (ja)
JPH05191998A (ja) モータ制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees