JP2530777Y2 - ワークの飛出防止装置 - Google Patents
ワークの飛出防止装置Info
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- JP2530777Y2 JP2530777Y2 JP4136891U JP4136891U JP2530777Y2 JP 2530777 Y2 JP2530777 Y2 JP 2530777Y2 JP 4136891 U JP4136891 U JP 4136891U JP 4136891 U JP4136891 U JP 4136891U JP 2530777 Y2 JP2530777 Y2 JP 2530777Y2
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- Japan
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- work
- jig
- arm
- support arm
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、コンベアなどで搬送
されるワークに加工を施すために、該ワークを所定位置
に位置決めする際に、該ワークが衝撃などで飛出してし
まわないように押えるための、ワークの飛出防止装置に
関する。
されるワークに加工を施すために、該ワークを所定位置
に位置決めする際に、該ワークが衝撃などで飛出してし
まわないように押えるための、ワークの飛出防止装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】自動車のボディーを組み立てる作業にお
いて、例えばルーフパネルを所定のボディーパネルに溶
着させる際には、持上げられたり、吊り下げられた状態
で搬送されているルーフパネルを溶着作業のための所定
の治具にセットしてボディーパネルに溶着する。このと
きルーフパネルは上方から治具にセットされることにな
るから、治具に接触した際に衝撃で弾んでしまい、該治
具から飛び出してしまう。このため、従来では治具にセ
ットする際に該ワークを人手によって押えながら作業を
行なっていた。なお、ルーフパネルを治具の所定の位置
にセットするには、位置決め装置が用いられる。
いて、例えばルーフパネルを所定のボディーパネルに溶
着させる際には、持上げられたり、吊り下げられた状態
で搬送されているルーフパネルを溶着作業のための所定
の治具にセットしてボディーパネルに溶着する。このと
きルーフパネルは上方から治具にセットされることにな
るから、治具に接触した際に衝撃で弾んでしまい、該治
具から飛び出してしまう。このため、従来では治具にセ
ットする際に該ワークを人手によって押えながら作業を
行なっていた。なお、ルーフパネルを治具の所定の位置
にセットするには、位置決め装置が用いられる。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たようにワークが治具に接触するまでは人手による作業
であるため、作業性が悪い。また、治具にワークをセッ
トするための位置決め装置が作動するため、作業者はワ
ークが治具に接触した後には速やかに退避しなければな
らない。退避が遅れると位置決め作業が遅れ、ワークの
加工が遅れるから、生産が減じてしまう。
たようにワークが治具に接触するまでは人手による作業
であるため、作業性が悪い。また、治具にワークをセッ
トするための位置決め装置が作動するため、作業者はワ
ークが治具に接触した後には速やかに退避しなければな
らない。退避が遅れると位置決め作業が遅れ、ワークの
加工が遅れるから、生産が減じてしまう。
【0004】しかも、搬送装置からの振動によってワー
クは揺れているから、治具にセットする際の降下に合わ
せて該ワークを押える必要があり、ワークの加工装置を
扱う作業者とは別にワークを治具にセットするための作
業者が必要となり、人手がかかっていた。
クは揺れているから、治具にセットする際の降下に合わ
せて該ワークを押える必要があり、ワークの加工装置を
扱う作業者とは別にワークを治具にセットするための作
業者が必要となり、人手がかかっていた。
【0005】そこで、この考案の目的は、搬送されたワ
ークを加工のための治具にセットする際に、接触時に飛
び出してしまわないように治具に接触するまで該ワーク
を押えるワークの飛出防止装置を提供することにある。
ークを加工のための治具にセットする際に、接触時に飛
び出してしまわないように治具に接触するまで該ワーク
を押えるワークの飛出防止装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的のため、この
考案に係る飛出防止装置は、ワークに所定の加工を施す
ために要求される諸装置であって、移動手段によって、
加工の際には該ワークに接近し、該ワークを供給し排出
する際には離隔する諸装置が設けられたワークの施工部
位に、該ワークを該諸装置による加工の為の治具の上方
から降下させて該治具にセットする際に、該ワークを治
具に接触するまで案内して接触時の衝撃により該ワーク
が飛び出してしまうことを防止するために設けられるワ
ークの飛出防止装置において、上記移動手段に基端部が
連係して、ワークに接近・離隔するとともに該基端部を
中心として回動自在に軸支した支持アームと、該支持ア
ームの先端部に止着した支持部材と、該支持部材に揺動
自在に軸支し、先端部にワーク押え部を有し、基端部が
駆動手段に連係し、該駆動手段の非作動時には該ワーク
押え部の自重によって先端部が下方に移動して揺動する
押え腕とからなり、上記支持アームがワークから離隔し
ている時における上記押え腕の揺動による上記ワーク押
え部の旋回範囲の一部を該ワークの降下域に重畳させ、
上記支持アームのワークへの接近時において、該支持ア
ームの先端部がワークから離隔する方向に回動して上記
押え腕をワークの降下域から退避させ、ワークの供給時
に上記駆動手段を非作動にして上記ワーク押え部をワー
クの上面に当接させ、該ワークの降下とともに該ワーク
押え部がその自重によって下方に移動することを特徴と
している。
考案に係る飛出防止装置は、ワークに所定の加工を施す
ために要求される諸装置であって、移動手段によって、
加工の際には該ワークに接近し、該ワークを供給し排出
する際には離隔する諸装置が設けられたワークの施工部
位に、該ワークを該諸装置による加工の為の治具の上方
から降下させて該治具にセットする際に、該ワークを治
具に接触するまで案内して接触時の衝撃により該ワーク
が飛び出してしまうことを防止するために設けられるワ
ークの飛出防止装置において、上記移動手段に基端部が
連係して、ワークに接近・離隔するとともに該基端部を
中心として回動自在に軸支した支持アームと、該支持ア
ームの先端部に止着した支持部材と、該支持部材に揺動
自在に軸支し、先端部にワーク押え部を有し、基端部が
駆動手段に連係し、該駆動手段の非作動時には該ワーク
押え部の自重によって先端部が下方に移動して揺動する
押え腕とからなり、上記支持アームがワークから離隔し
ている時における上記押え腕の揺動による上記ワーク押
え部の旋回範囲の一部を該ワークの降下域に重畳させ、
上記支持アームのワークへの接近時において、該支持ア
ームの先端部がワークから離隔する方向に回動して上記
押え腕をワークの降下域から退避させ、ワークの供給時
に上記駆動手段を非作動にして上記ワーク押え部をワー
クの上面に当接させ、該ワークの降下とともに該ワーク
押え部がその自重によって下方に移動することを特徴と
している。
【0007】
【作用】ワークが上記諸装置の為の治具にセットされる
際には、該ワークの上面に上記押え腕のワーク押え部が
当接するとともに、上記駆動手段が非作動状態となるか
ら、該ワークが治具にセットされるために降下すると、
ワーク押え部も該ワークに当接しながら降下する。すな
わち、該ワークはワーク押え部に押えられながら治具に
セットされることになり、該ワークが治具と接触する際
の衝撃によって飛び出ようとしても、該ワーク押え部に
よって押えられて飛び出すことがない。
際には、該ワークの上面に上記押え腕のワーク押え部が
当接するとともに、上記駆動手段が非作動状態となるか
ら、該ワークが治具にセットされるために降下すると、
ワーク押え部も該ワークに当接しながら降下する。すな
わち、該ワークはワーク押え部に押えられながら治具に
セットされることになり、該ワークが治具と接触する際
の衝撃によって飛び出ようとしても、該ワーク押え部に
よって押えられて飛び出すことがない。
【0008】
【実施例】以下、図示した実施例に基づいてこの考案に
係る飛出防止装置を具体的に説明する。なおこの実施例
では、自動車のルーフパネルを所定のボディーパネルに
溶着する工程において実装されたワークとしての該ルー
フパネルの飛出防止装置について説明する。
係る飛出防止装置を具体的に説明する。なおこの実施例
では、自動車のルーフパネルを所定のボディーパネルに
溶着する工程において実装されたワークとしての該ルー
フパネルの飛出防止装置について説明する。
【0009】架台1の上面にはルーフパネルPの幅方向
に該ルーフパネルPに臨んで伸張したガイドレール2が
配設され、このガイドレール2に移動手段としてのスラ
イドベース3が、該スライドベース3の支持脚部3aを該
ガイドレール2に遊嵌させて、ガイドレール2に沿って
移動自在に設けられている。このスライドベース3に諸
装置として、図示しない治具にルーフパネルPをセット
するための位置決め装置(図示せず)が設けられ、該ス
ライドベース3がルーフパネルPに接近した位置におい
て、該位置決め装置がルーフパネルPを治具にセットす
る。
に該ルーフパネルPに臨んで伸張したガイドレール2が
配設され、このガイドレール2に移動手段としてのスラ
イドベース3が、該スライドベース3の支持脚部3aを該
ガイドレール2に遊嵌させて、ガイドレール2に沿って
移動自在に設けられている。このスライドベース3に諸
装置として、図示しない治具にルーフパネルPをセット
するための位置決め装置(図示せず)が設けられ、該ス
ライドベース3がルーフパネルPに接近した位置におい
て、該位置決め装置がルーフパネルPを治具にセットす
る。
【0010】上記スライドベース3の上部には、主動歯
車4がスライドベース3の移動方向と直交する方向を軸
4aとして設けられており、該軸4aが駆動アーム5の先端
部に止着されている。この駆動アーム5の基端部が上記
架台1に上記軸4aと平行な軸5aを中心として回動自在
で、かつ該軸5aが架台1に対して昇降自在に支持されて
いる。
車4がスライドベース3の移動方向と直交する方向を軸
4aとして設けられており、該軸4aが駆動アーム5の先端
部に止着されている。この駆動アーム5の基端部が上記
架台1に上記軸4aと平行な軸5aを中心として回動自在
で、かつ該軸5aが架台1に対して昇降自在に支持されて
いる。
【0011】上記主動歯車4には被動歯車6が、上記軸
4aと平行な軸6aを中心として回動自在に支持されてお
り、該軸6aに支持アーム7の基端部7aが止着されてい
る。
4aと平行な軸6aを中心として回動自在に支持されてお
り、該軸6aに支持アーム7の基端部7aが止着されてい
る。
【0012】この支持アーム7の先端部7bには支持プレ
ート8が固着されており、この支持プレート8に支持部
材9が立上げられた状態で支持されている。この支持部
材9の基端部にはピストン・シリンダなどのアクチュエ
ータ10が連係して、該アクチュエータ10の作動によって
該支持部材9は前記スライドベース3の移動方向と同方
向に移動自在とされている。この支持部材の中間部には
押え腕を構成する2本のアーム11、12が揺動自在に軸支
11a、12aされており、これらアーム11、12の先端部には
軸11b、12b によって回動自在にブラケット13aが支持さ
れ、該ブラケット13aにワーク押え部13が取り付けられ
ている。すなわち、軸11aと軸12aを結ぶ直線と、軸11b
と軸12b とを結ぶ直線は、アーム11、12の揺動によって
も平行に保たれている。
ート8が固着されており、この支持プレート8に支持部
材9が立上げられた状態で支持されている。この支持部
材9の基端部にはピストン・シリンダなどのアクチュエ
ータ10が連係して、該アクチュエータ10の作動によって
該支持部材9は前記スライドベース3の移動方向と同方
向に移動自在とされている。この支持部材の中間部には
押え腕を構成する2本のアーム11、12が揺動自在に軸支
11a、12aされており、これらアーム11、12の先端部には
軸11b、12b によって回動自在にブラケット13aが支持さ
れ、該ブラケット13aにワーク押え部13が取り付けられ
ている。すなわち、軸11aと軸12aを結ぶ直線と、軸11b
と軸12b とを結ぶ直線は、アーム11、12の揺動によって
も平行に保たれている。
【0013】上記ワーク押え部13はスポンジゴムなどで
構成したローラからなり、該ローラの外周面がルーフパ
ネルPに接触するようにしてある。
構成したローラからなり、該ローラの外周面がルーフパ
ネルPに接触するようにしてある。
【0014】そして、上記アーム12の基端部側は軸12a
の部分からさらに伸張して支持部材9の後方に突出して
おり、該突出端12c に駆動手段としてのシリンダ・ピス
トン14のピストンロッド14a の先端部が回動自在に連結
されており、該ピストンロッド14aが突出すると、アー
ム12が図1上時計回り方向に、実線で示す降下位置Q2
から想像線で示す原位置Q1 まで揺動するようにしてあ
る。
の部分からさらに伸張して支持部材9の後方に突出して
おり、該突出端12c に駆動手段としてのシリンダ・ピス
トン14のピストンロッド14a の先端部が回動自在に連結
されており、該ピストンロッド14aが突出すると、アー
ム12が図1上時計回り方向に、実線で示す降下位置Q2
から想像線で示す原位置Q1 まで揺動するようにしてあ
る。
【0015】以上により構成したこの考案に係るワーク
の飛出防止装置の動作を、以下に説明する。なお、ワー
クとしてのルーフパネルPは図示しない搬送装置によっ
て図1上P1で示す位置まで搬送され、治具にセットさ
れる為に該P1からP2 で示す位置まで降下する。
の飛出防止装置の動作を、以下に説明する。なお、ワー
クとしてのルーフパネルPは図示しない搬送装置によっ
て図1上P1で示す位置まで搬送され、治具にセットさ
れる為に該P1からP2 で示す位置まで降下する。
【0016】ルーフパネルPを所定のボディーパネルに
溶着する際には、該ルーフパネルPは溶接装置が配設さ
れた位置まで図1上P1 で示す高さで搬送される。ま
た、ルーフパネルPが搬送される際には、シリンダ・ピ
ストン14が作動してそのピストンロッド14a が突出して
おり、このためアーム11、12は図1に示すように、原位
置Q1 に位置している。
溶着する際には、該ルーフパネルPは溶接装置が配設さ
れた位置まで図1上P1 で示す高さで搬送される。ま
た、ルーフパネルPが搬送される際には、シリンダ・ピ
ストン14が作動してそのピストンロッド14a が突出して
おり、このためアーム11、12は図1に示すように、原位
置Q1 に位置している。
【0017】ルーフパネルPが搬送されてP1 に位置す
るとシリンダ・ピストン14が非作動となり、アーム11、
12が自重によって降下し、図1上想像線で示すように、
ワーク押え部13がルーフパネルP1の上面に当接して、
該ルーフパネルP1に載置された状態となる。この状態
で図示しない搬送装置によってルーフパネルPが降下す
ると、該ルーフパネルPの降下に伴われてワーク押え部
13もその自重によって降下する。すなわち、ルーフパネ
ルPが降下する際にはワーク押え部13によってルーフパ
ネルPが押えられた状態となる。しかも、ワーク押え部
13は2本のアーム11、12の先端部に設けられているか
ら、該ワーク押え部13は一定の方向を指向して降下し、
従ってルーフパネルPが確実に押えられた状態となる。
さらに、本実施例のように該ワーク押え部13をスポンジ
ゴムなどのローラで構成しておけば、ワーク押え部13の
降下に伴われて該ローラが適宜に回転するからルーフパ
ネルPを損傷することがない。そして、該ルーフパネル
Pが溶接施工のための図示しない治具にセットされる際
には、図1上ルーフパネルPはP2 に位置し、アーム1
1、12、ワーク押え部13は同図上実線で示した降下位置
Q2 に位置することになる。このとき、ルーフパネルP
が降下によって該治具に衝突して、その衝撃によって飛
び出そうとするが、上方からワーク押え部13によって押
えられているため、該飛び出しは防止されて、該治具に
載置された状態で停止する。
るとシリンダ・ピストン14が非作動となり、アーム11、
12が自重によって降下し、図1上想像線で示すように、
ワーク押え部13がルーフパネルP1の上面に当接して、
該ルーフパネルP1に載置された状態となる。この状態
で図示しない搬送装置によってルーフパネルPが降下す
ると、該ルーフパネルPの降下に伴われてワーク押え部
13もその自重によって降下する。すなわち、ルーフパネ
ルPが降下する際にはワーク押え部13によってルーフパ
ネルPが押えられた状態となる。しかも、ワーク押え部
13は2本のアーム11、12の先端部に設けられているか
ら、該ワーク押え部13は一定の方向を指向して降下し、
従ってルーフパネルPが確実に押えられた状態となる。
さらに、本実施例のように該ワーク押え部13をスポンジ
ゴムなどのローラで構成しておけば、ワーク押え部13の
降下に伴われて該ローラが適宜に回転するからルーフパ
ネルPを損傷することがない。そして、該ルーフパネル
Pが溶接施工のための図示しない治具にセットされる際
には、図1上ルーフパネルPはP2 に位置し、アーム1
1、12、ワーク押え部13は同図上実線で示した降下位置
Q2 に位置することになる。このとき、ルーフパネルP
が降下によって該治具に衝突して、その衝撃によって飛
び出そうとするが、上方からワーク押え部13によって押
えられているため、該飛び出しは防止されて、該治具に
載置された状態で停止する。
【0018】ルーフパネルPがP2 に位置して治具に載
置された状態となると、シリンダ・ピストン14が作動し
てピストンロッド14aを突出させる。該ピストンロッド1
4aはアーム12の突出端12cに連結してあるから、該ピス
トンロッド14aの突出によってアーム12が軸12a を中心
として図1上実線で示す位置から時計回り方向に回動
し、ピストンロッド14aが十分に突出した状態で、該ア
ーム12は原位置Q1に位置付くことになり、アーム11も
該アーム12の回動に伴われて軸11a を中心として回動す
る。したがって、ワーク押え部13が原位置Q1 に位置す
ることになる。
置された状態となると、シリンダ・ピストン14が作動し
てピストンロッド14aを突出させる。該ピストンロッド1
4aはアーム12の突出端12cに連結してあるから、該ピス
トンロッド14aの突出によってアーム12が軸12a を中心
として図1上実線で示す位置から時計回り方向に回動
し、ピストンロッド14aが十分に突出した状態で、該ア
ーム12は原位置Q1に位置付くことになり、アーム11も
該アーム12の回動に伴われて軸11a を中心として回動す
る。したがって、ワーク押え部13が原位置Q1 に位置す
ることになる。
【0019】次いで、治具に載置されたルーフパネルP
を溶接施工に適したように該治具に対して位置決めする
ために、図示しない位置決め装置がスライドベース3と
ともに図1に示す位置から図2に示す位置まで前進す
る。すなわち、該位置決め装置は前記スライドベース3
に設けられており、このスライドベース3がルーフパネ
ルPから離隔した位置から接近した位置まで前進するこ
とになる。そして、このスライドベース3の前進によっ
て駆動アーム5が軸5aを中心として図1上反時計回り方
向に揺動することになる。このとき、軸5aが架台1に対
して昇降することによってスライドベース3の前進を阻
害しない。
を溶接施工に適したように該治具に対して位置決めする
ために、図示しない位置決め装置がスライドベース3と
ともに図1に示す位置から図2に示す位置まで前進す
る。すなわち、該位置決め装置は前記スライドベース3
に設けられており、このスライドベース3がルーフパネ
ルPから離隔した位置から接近した位置まで前進するこ
とになる。そして、このスライドベース3の前進によっ
て駆動アーム5が軸5aを中心として図1上反時計回り方
向に揺動することになる。このとき、軸5aが架台1に対
して昇降することによってスライドベース3の前進を阻
害しない。
【0020】駆動アーム5の上記揺動によって該駆動ア
ーム5の先端部に止着された主動歯車4が図1上反時計
回り方向に回動することになり、該主動歯車4と噛合し
ている被動歯車6が同図上時計回り方向に回動する。こ
の被動歯車6には支持アーム7の基端部7aが止着されて
いるから、該支持アーム7が図1上時計回り方向に回動
することになる。この支持アーム7の先端部には前記ア
ーム11、12を支持した支持部材9が設けられているか
ら、該アーム11、12が図1に示す位置から図2に示す位
置まで軸6aを中心として時計回り方向に旋回する。した
がって、ワーク押え部13は図2に示すように原位置Q1
から斜上方に退避することになる。
ーム5の先端部に止着された主動歯車4が図1上反時計
回り方向に回動することになり、該主動歯車4と噛合し
ている被動歯車6が同図上時計回り方向に回動する。こ
の被動歯車6には支持アーム7の基端部7aが止着されて
いるから、該支持アーム7が図1上時計回り方向に回動
することになる。この支持アーム7の先端部には前記ア
ーム11、12を支持した支持部材9が設けられているか
ら、該アーム11、12が図1に示す位置から図2に示す位
置まで軸6aを中心として時計回り方向に旋回する。した
がって、ワーク押え部13は図2に示すように原位置Q1
から斜上方に退避することになる。
【0021】次いで、スライドベース3が図2に示す位
置まで前進すると、位置決め装置によりルーフパネルP
が治具に対して位置決めされ、引続き図示しない溶接装
置によって該ルーフパネルPが所定のボディーパネルに
溶着される。そして、これらの作業時には、アーム11、
12やワーク押え部13が図2に示す状態まで退避している
から、これらの位置決め作業や溶接作業の障害とならな
い。
置まで前進すると、位置決め装置によりルーフパネルP
が治具に対して位置決めされ、引続き図示しない溶接装
置によって該ルーフパネルPが所定のボディーパネルに
溶着される。そして、これらの作業時には、アーム11、
12やワーク押え部13が図2に示す状態まで退避している
から、これらの位置決め作業や溶接作業の障害とならな
い。
【0022】溶接作業が終了すると、スライドベース3
が図2に示す位置から図1に示す位置まで後退すること
になる。そして、この後退動作によって主動歯車4が図
2上時計回り方向に回動し、被動歯車6が反時計回り方
向に回動するから、支持アーム7が同図上反時計回り方
向に旋回し、アーム11、12、ワーク押え部13が原位置Q
1 に位置して次に搬送されるルーフパネルPに待機する
ことになる。
が図2に示す位置から図1に示す位置まで後退すること
になる。そして、この後退動作によって主動歯車4が図
2上時計回り方向に回動し、被動歯車6が反時計回り方
向に回動するから、支持アーム7が同図上反時計回り方
向に旋回し、アーム11、12、ワーク押え部13が原位置Q
1 に位置して次に搬送されるルーフパネルPに待機する
ことになる。
【0023】
【考案の効果】以上説明したように、この考案に係るワ
ークの飛出防止装置によれば、諸装置の治具などにセッ
トするためにワークが降下する際には、その降下に合わ
せてワーク押え部材によりワークを常時押え付けること
ができるから、治具などに接触した際の衝撃によって該
ワークが治具から飛び出してしまうこと極力防止する。
しかも、上記ワーク押え部はワークの降下とともにその
自重によって降下するから、該ワークを不必要な力で押
えつけることがなく、ワークを損傷したり、勢よく治具
に衝突させたりすることがない。
ークの飛出防止装置によれば、諸装置の治具などにセッ
トするためにワークが降下する際には、その降下に合わ
せてワーク押え部材によりワークを常時押え付けること
ができるから、治具などに接触した際の衝撃によって該
ワークが治具から飛び出してしまうこと極力防止する。
しかも、上記ワーク押え部はワークの降下とともにその
自重によって降下するから、該ワークを不必要な力で押
えつけることがなく、ワークを損傷したり、勢よく治具
に衝突させたりすることがない。
【0024】さらに、諸装置によってワークに加工を施
すために該諸装置がワークに向って前進すると、該前進
によって上記ワーク押え部が退避するようにしたから、
該諸装置による作業の障害とならない。
すために該諸装置がワークに向って前進すると、該前進
によって上記ワーク押え部が退避するようにしたから、
該諸装置による作業の障害とならない。
【図1】この考案のワークの飛出防止装置の側面図で、
実線でワークが加工の為に降下した際の状態を示し、想
像線でワークが搬送される際の状態を示してある。
実線でワークが加工の為に降下した際の状態を示し、想
像線でワークが搬送される際の状態を示してある。
【図2】ワークの飛出防止装置の側面図で、諸装置によ
ってワークに加工が施される際の状態を示している。
ってワークに加工が施される際の状態を示している。
【図3】図1の状態にある飛出防止装置の平面図であ
る。
る。
1 架台 2 ガイドレール 3 スライドベース 4 主動歯車 5 駆動アーム 6 被動歯車 7 支持アーム 9 支持部材 10 アクチュエータ 11、12 アーム 11a、12a、11b、12b 軸 12c 突出端 13 ワーク押え部 14 シリンダ・ピストン(駆動手段) 14a ピストンロッド P ルーフパネル(ワーク) P1 搬送位置のルーフパネル P2 降下位置のルーフパネル Q1 原位置 Q2 降下位置
Claims (1)
- 【請求項1】 ワークに所定の加工を施すために要求さ
れる諸装置であって、移動手段によって、加工の際には
該ワークに接近し、該ワークを供給し排出する際には離
隔する諸装置が設けられたワークの施工部位に、該ワー
クを該諸装置による加工の為の治具の上方から降下させ
て該治具にセットする際に、該ワークを治具に接触する
まで案内して接触時の衝撃により該ワークが飛び出して
しまうことを防止するために設けられるワークの飛出防
止装置において、上記移動手段に基端部が連係して、ワ
ークに接近・離隔するとともに該基端部を中心として回
動自在に軸支した支持アームと、該支持アームの先端部
に止着した支持部材と、該支持部材に揺動自在に軸支
し、先端部にワーク押え部を有し、基端部が駆動手段に
連係し、該駆動手段の非作動時には該ワーク押え部の自
重によって先端部が下方に移動して揺動する押え腕とか
らなり、上記支持アームがワークから離隔している時に
おける上記押え腕の揺動による上記ワーク押え部の旋回
範囲の一部を該ワークの降下域に重畳させ、上記支持ア
ームのワークへの接近時において、該支持アームの先端
部がワークから離隔する方向に回動して上記押え腕をワ
ークの降下域から退避させ、ワークの供給時に上記駆動
手段を非作動にして上記ワーク押え部をワークの上面に
当接させ、該ワークの降下とともに該ワーク押え部がそ
の自重によって下方に移動することを特徴とするワーク
の飛出防止装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4136891U JP2530777Y2 (ja) | 1991-05-08 | 1991-05-08 | ワークの飛出防止装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4136891U JP2530777Y2 (ja) | 1991-05-08 | 1991-05-08 | ワークの飛出防止装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04125524U JPH04125524U (ja) | 1992-11-16 |
JP2530777Y2 true JP2530777Y2 (ja) | 1997-03-26 |
Family
ID=31922168
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4136891U Expired - Lifetime JP2530777Y2 (ja) | 1991-05-08 | 1991-05-08 | ワークの飛出防止装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2530777Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR102115181B1 (ko) * | 2018-12-21 | 2020-05-26 | 주식회사 성우하이텍 | 레이저 용접용 클램핑 장치 |
-
1991
- 1991-05-08 JP JP4136891U patent/JP2530777Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04125524U (ja) | 1992-11-16 |
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---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
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