JPH0719546A - 加湿機能を有する空気調和機 - Google Patents

加湿機能を有する空気調和機

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JPH0719546A
JPH0719546A JP5161175A JP16117593A JPH0719546A JP H0719546 A JPH0719546 A JP H0719546A JP 5161175 A JP5161175 A JP 5161175A JP 16117593 A JP16117593 A JP 16117593A JP H0719546 A JPH0719546 A JP H0719546A
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    • F24HEATING; RANGES; VENTILATING
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    • F24F13/00Details common to, or for air-conditioning, air-humidification, ventilation or use of air currents for screening
    • F24F13/22Means for preventing condensation or evacuating condensate
    • F24F13/222Means for preventing condensation or evacuating condensate for evacuating condensate

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  • Devices For Blowing Cold Air, Devices For Blowing Warm Air, And Means For Preventing Water Condensation In Air Conditioning Units (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 空気調和機において加湿水の補給の手間を省
き、かつ衛生的な加湿をする。 【構成】 室外機21のドレン水を室外熱交換器22下
部のドレン槽23に溜め、ポンプ9で専用のドレンチュ
ーブ32を経由して室内機11に搬送し、室内熱交換器
4の下流側の送風経路に配置された加湿ユニット1に導
き、加湿用補給水として利用することにより加湿水の補
給の手間が省ける。加湿ユニット1は非多孔性の透湿膜
で構成されており、水分子のみ選択的に透過するので衛
生的な加湿が可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、室内機と室外機とを有
するヒートポンプ式空気調和機にて被空調室の加湿を行
う加湿機能を有する空気調和機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の加湿機能を有する空気調和機とし
ては、例えば実公昭62ー41147号公報、実開平1
ー160240号公報、実公昭56ー55555号公報
及び実公平1ー23050号公報に開示されているもの
が知られている。
【0003】まず、実公昭62ー41147号公報の加
湿機能を有する空気調和機は、図4に示すように構成さ
れており、図4において、室内機41内に超音波式加湿
ユニット42を併設し、該超音波式加湿ユニット42に
て加湿された微細な水滴を吹き出す加湿空気吹出口43
を設け、上記超音波式加湿ユニット42の上部に超音波
式加湿ユニットにて加湿するための加湿水を供給する給
水タンク44を設けて構成したものである。
【0004】上記のように構成した実公昭62ー411
47号公報の加湿機能を有する空気調和機は、給水タン
ク44から加湿するための加湿水を超音波式加湿ユニッ
ト42に供給し、該超音波式加湿ユニット42にて供給
された加湿水を微細な水滴にして加湿空気吹出口43か
ら吹き出し、空気調和機の送風とは別に室内に吹き出さ
れるものである。
【0005】また、実開平1ー160240号公報の加
湿機能を有する空気調和機は、図5に示すように構成さ
れており、図5において、室内機51内に室内熱交換器
52にて熱交換される温風を送風する送風機53を設
け、該送風機53にて室内に送風するための送風路54
を室内機51内に配設し、上記室内機51と別体に加湿
水を貯蔵する貯水タンク55を設け、該貯水タンク55
の加湿水を給水チューブ56を介して室内機51側に供
給するためのポンプ57と、該ポンプ57にて上記給水
チューブ56を介して供給される加湿水を貯蔵する貯水
槽58を室内機51内の下部に配設し、該貯水層58に
貯蔵される加湿水を吸水する吸水材59を上記送風路5
4に設けて構成したものである。
【0006】上記のように構成した実開平1ー1602
40号公報の加湿機能を有する空気調和機は、貯水槽5
8の水位センサ(図示せず)からの検出信号に基づいて
ポンプ57を作動し、該ポンプ57にて貯水タンク55
の加湿水を給水チューブ56を介して貯水層58に供給
し、吸水材59にて貯水層に貯蔵された加湿水を吸水
し、室内熱交換器52にて熱交換した温風を送風機53
を介して上記吸水材59に当てて気化させることによ
り、温風と一緒に気化された水蒸気が室内に吹き出され
るものである。
【0007】さらに、実公昭56ー55555号公報の
加湿機能を有する空気調和機には、撥水膜を備えた加湿
ユニットが開示されており、該加湿ユニットは図6に示
すように構成されており、図6において、2枚の撥水膜
61、61間に綿、紙などからなる含水槽62を挟んで
周縁の全体を密封し、この周縁の一部から配管を挿通し
て含水槽62に連通させ給水する。撥水膜61には多数
の微小な貫通孔63を有し、加湿水に対して密封性を有
すると共に空気、水蒸気などに対して透過性を有してい
る。従って、乾燥した温風の中に置けば膜の多孔63か
ら滲み出た水分を乾燥した温風が気化させ加湿された温
風になすものである。
【0008】また、加湿水の殺菌に関しては実公平1ー
23050号公報に殺菌灯を備えた加湿装置が開示され
ており、吸水性材料にて加湿水を吸水し、加湿水を吸水
した該吸水性材料に殺菌灯にて光を照射して加湿水に含
まれている細菌を殺菌するものである。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ように構成した実公昭62ー41147号公報に開示の
加湿機能を有する空気調和機では、加湿水に溶解してい
るカルシウムやマグネシウム等の不純物が霧として室内
に飛散し、白い粉となって家具等に付着してしまい、ま
た、吹出口近傍に水滴が付き易いという問題点があっ
た。
【0010】さらに、実開平1ー160240号公報に
開示の加湿機能を有する空気調和機では、室内に加湿さ
れた空気が放出されるが、加湿水に含まれるカルシウム
やマグネシウム等の不純物が加湿槽の中に蓄積し、加湿
エレメントに吸着して加湿性能を劣化し、その上、加湿
槽内での病原菌の繁殖によって加湿器熱や加湿器肺の原
因となり、そのために、実公平1ー23050号公報に
開示の加湿装置では、殺菌灯にて加湿水の殺菌を行う
が、殺菌灯の寿命が他の部品に比べて短いためメンテナ
ンス面での問題点がある上に、紫外線が人間の眼に有害
であるため保護装置に配慮する必要があることや、発生
するオゾンにより構造材である樹脂成型品が劣化すると
いう問題点があった。
【0011】また、実公昭56ー55555号公報に開
示の加湿機能を有する空気調和機では、撥水膜を使用し
た多孔膜の加湿ユニットにおいても、細菌の透過を防止
した衛生的な加湿の面では完全とはいえない。例えばブ
ドウ状球菌の大きさは5マイクロメータ、大腸菌は2マ
イクロメータ、各種ビールスは60〜200オングスト
ローム(言い換えると0.0006〜0.002マイクロ
メータとなる。)等と知られている。一方、多孔質膜と
しては例えば日東電工(株)が製造する四ふっ化エチレ
ン樹脂多孔質膜としてニトフロン多孔質膜NTF(商品
名)がある。このNTFの場合、その孔径は0.03〜
4.0マイクロメータであるから各種ビールス等は透過
を阻止できないという問題点があった。
【0012】そして、加湿機能を有する空気調和機の大
きな問題点の一つは加湿水の補給を必要とすることであ
る。給水タンク等に一日分または数日分の加湿水を溜め
ておくが、給水タンクの容量が小さいと補給頻度が多く
なり、容量を大きくすると前述の加湿器熱等の原因にな
る細菌が繁殖しやすくなるという問題点があった。
【0013】本発明の加湿機能を有する空気調和機は上
記のような問題点を解決するためになされたもので、空
気調和機において衛生的な加湿を可能にすると共に、加
湿水の補給の手間を省いた、いわゆるメンテナンスフリ
ーの加湿ユニットを提供することを目的としている。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明の加湿機能を有す
る空気調和機は上記目的を達成するためになされたもの
であり、請求項1に記載の発明は、室内機と室外機とを
有するヒートポンプ式空気調和機において、上記室内機
の室内熱交換器の下流側の送風路内に非多孔性の透湿膜
からなる加湿ユニットを設け、該加湿ユニットに室外機
のドレン水を搬送して補給水として利用するための補給
水搬送手段を設けて構成したものである。
【0015】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の発明において、上記加湿ユニットを複数の中空糸状の
非多孔性の透湿膜集合体で構成したものである。
【0016】請求項3に記載の発明は、請求項1に記載
の発明において、上記加湿ユニットを長円形断面の筒状
非多孔性透湿膜を蛇行させて構成したものである。
【0017】請求項4に記載の発明は、請求項2及び請
求項3に記載の発明において、上記加湿ユニットの非多
孔性の透湿膜の表面に植毛処理を施したものである。
【0018】請求項5に記載の発明は、請求項1に記載
の発明において、上記加湿ユニットへの補給水の一部
を、該加湿ユニットを貫通後に加湿ユニット終端部から
間欠的に排出させる間欠排水手段を設けたものである。
【0019】請求項6に記載の発明は、請求項1に記載
の発明において、上記室内機内又はその周辺に被空調室
内の湿度を検知する湿度センサを備え、該湿度センサに
よる検知湿度に基づいて上記補給水の補給量を調節する
補給水搬送制御手段を設けたものである。
【0020】請求項7に記載の発明は、請求項1に記載
の発明において、上記室外機からの補給水の搬送路とな
るドレンチューブの室内機側の補助ドレンチューブを、
室内機と室外機とを接続する冷媒配管の室内機側の補助
パイプと共に筒状の断熱材に収容したものである。
【0021】請求項8に記載の発明は、請求項1に記載
の発明において、上記加湿ユニットの透湿膜や該加湿ユ
ニットの固定部材、上記補助ドレンチューブ等の周辺部
品を、防黴剤の塗布又は樹脂成型材に防黴剤の練り込ん
で防黴処理したものである。
【0022】
【作用】上記請求項1に記載の構成にて、ヒートポンプ
式空気調和機において加湿を必要とするのは暖房運転時
の室内機側の被空調室であるが、この時、室外機側の室
外熱交換器では外気の水分がフィン表面に凝縮してドレ
ン水として排出されている。このドレン水を室外機に内
蔵されているポンプ等の補給水搬送手段で室内機に搬送
して加湿ユニットの補給水として活用することによって
加湿水の補給の手間を無くすものである。
【0023】また、この加湿ユニットに非多孔性の透湿
膜を使用して水分子のみを選択的に透過させることによ
って、ドレン水に含まれている塵埃はもとより室内空気
汚染の原因となる各種細菌の透過を防止するものであ
る。
【0024】非多孔性の透湿膜は加湿水の透過速度が非
常に大きく、水分子のみを選択的に透過させるもので、
膜を隔てて水蒸気分圧が異なる状態ではその水蒸気分圧
の差を駆動力として、分圧の高い側から低い側へ水分子
が移動し、膜の反対側で空気中に蒸発する。
【0025】通常、この透湿膜は高湿度の気体と低湿度
の気体を膜を介して存在させ、高湿度の気体を除湿する
のに用いられるが、この場合に効率よく除湿するために
は圧力差を得るためエアーコンプレッサー等による加圧
が必要である。本発明のように膜の一方側を水とし、反
対側を乾燥空気とすると特に加圧しなくても水分子は効
率よく透湿膜を移動する。
【0026】このようにこの透湿膜は水分子のみを透過
させ、塵埃や不純物はもとより窒素や酸素等の透過も少
ないので非常に衛生的な加湿が可能となる。
【0027】本発明において、室外機のドレン水を室外
熱交換器下部のドレン槽に溜めておき、室外機に内蔵さ
れているポンプ等の補給水搬送手段を駆動して、ドレン
水を専用のドレンチューブで室内機に搬送し加湿ユニッ
トに導く。ポンプをON/OFFさせたり、ポンプのモ
ータ回転数を制御することによってドレン水の搬送量す
なわち加湿の有無、加湿量を制御できる。
【0028】上記請求項2に記載の構成にて、非多孔性
の透湿膜が中空糸状の集合体で形成されているため、膜
表面積が広くなると共に、乾燥した温風も通過し易く、
水分透過量即ち加湿量も多くなる。
【0029】上記請求項3に記載の構成にて、透湿膜が
長円形断面の筒状で蛇行しているだけで、接続部が少な
く、加湿ユニットの生産を容易にするものである。
【0030】上記請求項4に記載の構成にて、透湿膜の
表面に植毛処理することにより、蒸発面積が増加して加
湿効率が向上する。
【0031】上記請求項5に記載の構成にて、間欠的に
補給水を加湿ユニット貫通後その加湿ユニット末端部か
ら排出させて、加湿ユニットの透湿膜内に蓄積された不
純物を流出除去するものである。
【0032】上記請求項6に記載の構成にて、補給水搬
送手段であるポンプをON/OFF制御したり、ポンプ
のモータ回転数を制御することにより、室外機からのド
レン水搬送量を制御し、加湿量を制御するものである。
【0033】上記請求項7に記載の構成にて、室外熱交
換器のドレン水は低温であり、暖かい室内機側では補助
ドレンチューブの表面に結露し易い。従って、冷媒配管
である補助パイプと隣接させ、一緒に断熱すると空気調
和機の据付工事が容易になる。
【0034】上記請求項8に記載の構成にて、防黴処理
により湿潤状態である加湿ユニット近辺を黴やダニより
守るものである。
【0035】
【実施例】以下、本発明の加湿機能を有する空気調和機
の実施例を図1乃至図3と共に説明する。
【0036】本発明の加湿機能を有する空気調和機の一
実施例は図1に示すように構成するものであり、図1に
おいて、11は室内機、21は室外機である。室内機1
1と室外機21とは冷媒配管31、室外側のドレン水を
室内側の加湿ユニット1へ搬送する搬送路となるドレン
チューブ32及び電力配線(図示せず)、制御回路配線
(図示せず)などで接続されている。室内機11内に
は、室内熱交換器4、室内熱交換器4の凝縮水を受ける
ドレン皿6、室内送風機2、空気吸込口5、空気吹出口
7、室内送風機2により送風路となる空気吸込口5と室
内熱交換器4の間には湿度センサ3が、室内熱交換器4
と室内送風機2の間には加湿ユニット1がそれぞれ固定
部材と共に設けられている。制御回路、上記室内送風機
2用のモータ、配線接続部などの電装部(図示せず)も
備えている。
【0037】室内熱交換器4には補助パイプ12が設け
られ、冷媒配管31と接続され冷媒の通路となってい
る。加湿ユニット1には補助ドレンチューブ8が設けら
れ、ドレンチューブ32と接続され室外機21からのド
レン水すなわち加湿ユニット1への補給水の搬送路とな
っている。また、加湿ユニット1には排水路となる排水
ホース9が設けられ、その下端部はドレン皿6に接続さ
れている。排水ホース9にはその途中に、排水路を開閉
制御すべく電磁弁10が設けられている。
【0038】室内機11の下端部にはドレン皿6などか
らの水を排水すべくドレンホース13が接続されてい
る。ドレンホース13には冷房時、室内熱交換器4から
の低温のドレン水が流れるため、結露防止のためドレン
ホース13は断熱されたホースとなっている。補助パイ
プ12、補助ドレンチューブ8には低温の冷媒、低温の
ドレン水が流れ結露防止のため一緒に筒状の断熱材14
にて断熱されている。
【0039】室外機21には室外熱交換器22、その下
部にてドレン水を溜るドレン槽23、室外送風機24、
及びそのモータ25、その他に圧縮機(図示せず)、電
装部(図示せず)などを備えている。
【0040】ドレン槽23にはドレン水搬送手段となる
ポンプ26を備え、ドレンチューブ32に接続されてい
る。また、ドレン槽23には水位センサ、温度センサ、
ドレン水解凍手段となる電熱ヒータ又は圧縮機の高温冷
媒吐出部からなる加熱部を備えている。冬季暖房時には
外気温度によってはドレン水が凍るからである。
【0041】次に上記のように構成してなる本発明の加
湿機能を有する空気調和機の一実施例を示す使用状態を
説明する。
【0042】暖房運転中の加湿機能を有する空気調和機
において、室内熱交換器4にて熱交換された温風が加湿
ユニット1を通過して透湿膜を透過した水分を気化さ
せ、室内送風機2によって非空調室内に吹き出される。
暖房時、室外機21のドレン水は室外熱交換器22下部
のドレン槽23に溜まる。ドレン水が一定水位以上にな
ったことを水位センサが検知すると、室外機21に内蔵
されているポンプ26を駆動してドレン水が専用のドレ
ンチューブ32及び補助ドレンチューブ8を経由して室
内機11に搬送され、加湿ユニット1に導かれる。
【0043】加湿ユニット1の透湿膜としては非多孔性
で選択的に水分子の透過速度が速いものが必要であり、
通常はポリイミド系やフッ素系の膜を用いる。非多孔質
性の膜としては例えば旭硝子(株)が開発したフッ素系
水蒸気透過膜SUNSEP−W(商品名)がある。これ
はガス分離膜の一種で水の透過速度が非常に大きく、水
分子のみを選択的に透過させる膜の挙動を示します。S
UNSEP−W膜における水蒸気の透過機構については
十分解明されていない旨、また水以外の分子、例えば窒
素や酸素はほとんど膜内を透過しないこと(但し水溶性
の酸性ガスは例外で透過する。)等がその資料には記載
されている。非多孔質性の膜であるから孔のない緻密層
からなる膜であり、多孔質性の膜つまり微細な孔の開い
た膜に比べると各種ビールス等もその透過を阻止でき
る。
【0044】水分子の透過速度は膜素材特有の透過係数
と膜面積及び膜両側の水蒸気分圧差に比例するが、膜素
材と膜面積を特定すると透過速度は水蒸気分圧差に比例
することになる。膜の片側に通水し、反対側を乾燥空気
とすると、この水蒸気分圧差に相当する部分が非常に大
きくなる。膜の両側が気体の場合には、片側の気体を圧
縮機で加圧するか、反対側の気体を真空ポンプで減圧す
る必要があるが、膜の片側を水にするとこのような加圧
や減圧をしなくても実用上十分な透過速度が得られる。
【0045】図1の加湿ユニットの一実施例は図2に示
すように構成するものであり、図2において、15は中
空糸状に形成された透湿膜であり、これらの両端はそれ
ぞれ給水パイプ18、排水パイプ19に接続されてい
る。給水パイプ18の一端である加湿ユニット始端部1
8Aから加湿水は供給され、排水パイプ19の一端であ
る加湿ユニット終端部19Bから必要に応じて排水され
る。非多孔性の透湿膜15は中空糸状に形成された集合
体であるため、膜表面積が広くなると共に、乾燥した温
風も通過し易く、水分透過量も多くなる。
【0046】本発明の加湿機能を有する空気調和機の他
の実施例は図3に示すように構成するものであり、図3
において、透湿膜27が長円形断面の筒状で蛇行してい
るだけで、接続が少ないため加湿ユニットの生産が容易
となる。また、この蛇行した透湿膜の間に波形のスペー
サー等(図示せず)を挿入しておくと、温風が通過し易
くなり、加湿量が多くなることは自明である。この場
合、加湿水は加湿ユニット始端部27Aより供給され、
加湿ユニット終端部27Bより排水される。
【0047】また、図2の中空糸状の透湿膜15や図3
の長円形断面の透湿膜27の表面を電気植毛等で表面処
理すると、蒸発面積が増加し、より一層効率的な加湿が
できる。
【0048】ドレン水は空気中の水分がフィン表面で凝
縮したものだから、水道水に比べるとカルシウムやマグ
ネシウム等の水溶性成分は少ないが、外気中の塵埃や構
造部材の腐食生成物が含まれている。非多孔の透湿膜で
移動するのは水分子のみだから、この加湿方式は経時的
に加湿ユニット内部に不純物が蓄積される。これを防止
するため、図1乃至図3において、加湿ユニットの終端
部19B、27Bに接続されている排水ホース9を介
し、該排水ホース9途中の電磁弁10をON/OFFし
加湿ユニット1内の水を、空気調和機の積算運転時間に
応じて、間欠的に排水し不純物を除去するものである。
【0049】また、電磁弁10等を設けることなく、ポ
ンプ26による搬送量を通常より増加させて加湿ユニッ
ト終端部19B、27Bからオーバーフロー排水させて
も同様の効果が得られる。即ち、通常は供給される加湿
水が加湿ユニット終端部19B、27Bに到達するまで
に、ほとんど空気中に加湿されてしまう程度の適量の加
湿水を供給し、間欠的にポンプ26による加湿水の供給
の搬送量を増大させると、この増大した加湿水は加湿ユ
ニット1内に蓄積された不純物と共に排水される。
【0050】暖房時の非空調室内の湿度は温度変化と共
に時事刻々と変化するので、室内機11の空気吸込口5
付近に設けられた湿度センサ3の検知値に応じて加湿を
制御する必要があるが、湿度センサ3の検知値に連動し
て室外機21のポンプ26をON/OFFさせるか、ポ
ンプ26のモータの回転数を制御して加湿ユニット1へ
の補給水量を調節すれば、室内湿度は容易に制御でき
る。
【0051】室外熱交換器のドレン水は低温であるた
め、室内機11へのドレンチューブ8表面に結露し易
い。特に該ドレンチューブ8が室内部分を通過ときは該
ドレンチューブ8の外側を断熱する必要があるが、据付
工事する時に、上記ドレンチューブ8をユニット間冷媒
配管と隣接させて一緒に断熱すると工事が容易である。
室内機11の背面に冷媒用の補助パイプ12があるもの
は、該補助パイプ12の外側の筒状断熱材14の中に加
湿ユニット1に接続されたドレンチューブ8を収容して
おき、据付時はこの部分を接続すればドレン水の搬送が
可能なようにしておくと工事がより一層容易となる。
【0052】上記加湿ユニット1の近辺は常に湿潤状態
であるため黴が発生し易く、異臭がしたり、ダニの繁殖
の原因になったりする。これを防止するために、透湿膜
や加湿ユニットのホルダー、パイプ等の樹脂部品に塗布
または練り込みで防黴処理をしておくと有効である。防
黴剤としてはベンズイミダゾール系、クロロキシレノー
ル系などがよく用いられる。
【0053】
【発明の効果】本発明の加湿機能を有する空気調和機は
上記のように、請求項1の発明は、非多孔性の透湿膜か
らなる加湿ユニットを用いて加湿するため、室内には水
分子のみが放出されるので衛生的な加湿が可能となり、
また、室外機のドレン水をポンプで室内機に搬送して加
湿の補給水とするため、水補給の手間のかからないメン
テナンスフリーの加湿機能を有することができる。
【0054】請求項2乃至請求項4の発明は、加湿ユニ
ットを複数の中空糸状の透湿膜集合体で、また、長円形
断面の筒状非多孔性透湿膜を蛇行させて構成することに
より、さらに、非多孔性の透湿膜に電気植毛などで表面
処理を施すことにより、蒸発面積が増加し加湿効率を向
上させることができる。
【0055】請求項5の発明は、加湿ユニットへの補給
水の一部を加湿ユニットの末端から間欠的にオーバーフ
ローさせる間欠排水手段により加湿ユニットの透湿膜内
部に蓄積された不純物を流出除去できる。
【0056】請求項6の発明は、補給水搬送手段である
ポンプをON/OFF制御したり、ポンプのモータ回転
数を制御することにより、室外機からのドレン水搬送量
を制御し、加湿量を制御できる。
【0057】請求項7の発明は、室外熱交換器のドレン
水は低温であり、暖かい室内機側では補助ドレンチュー
ブ表面に結露し易いが冷媒配管である補助パイプと一緒
に筒状の断熱材に収められているから、空気調和機の据
付工事が容易である。
【0058】請求項8の発明は、防黴処理により湿潤状
態である加湿ユニット近辺を黴やダニより守ることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の加湿機能を有する空気調和機の一実施
例を示す要部断面図である。
【図2】図1に示す加湿ユニットの要部斜視図である。
【図3】本発明の加湿機能を有する空気調和機の他の実
施例を示す加湿ユニットの要部斜視図である。
【図4】従来の加湿機能を有する空気調和機を示す超音
波式の加湿機を搭載した空気調和機の要部斜視図であ
る。
【図5】従来の加湿機能を有する空気調和機を示す気化
式の加湿器を搭載した空気調和機の要部断面図である。
【図6】従来の多孔の透湿膜を用いた加湿器の加湿状態
の要部断面図である。
【符号の説明】
1 加湿ユニット 2 室内送風機 3 湿度センサ 4 室内熱交換器 5 空気吸込口 6 ドレン皿 7 空気吹出口 8 補助ドレンチューブ 9 排水ホース 11 室内機 12 補助パイプ 13 ドレンホース 14 筒状の断熱材 15 中空糸状透湿膜 18A、27A 加湿ユニット始端部 19B、27B 加湿ユニット末端部 21 室外機 22 室外熱交換器 23 ドレン槽 26 ポンプ 27 長円形断面透湿膜 31 冷媒配管 32 ドレンチューブ

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 室内機と室外機とを有するヒートポンプ
    式空気調和機において、 上記室内機の室内熱交換器の下流側の送風路内に非多孔
    性の透湿膜からなる加湿ユニットを設け、該加湿ユニッ
    トに室外機のドレン水を搬送して補給水として利用する
    ための補給水搬送手段を設けたことを特徴とする加湿機
    能を有する空気調和機。
  2. 【請求項2】 上記加湿ユニットを複数の中空糸状の非
    多孔性の透湿膜集合体で構成したことを特徴とする請求
    項1記載の加湿機能を有する空気調和機。
  3. 【請求項3】 上記加湿ユニットを長円形断面の筒状非
    多孔性透湿膜を蛇行させて構成したことを特徴とする請
    求項1記載の加湿機能を有する空気調和機。
  4. 【請求項4】 上記加湿ユニットの非多孔性の透湿膜の
    表面に植毛処理を施したことを特徴とする請求項2又は
    3記載の加湿機能を有する空気調和機。
  5. 【請求項5】 上記加湿ユニットへの補給水の一部を、
    該加湿ユニットを貫通後に加湿ユニット終端部から間欠
    的に排出させる間欠排水手段を設けたことを特徴とする
    請求項1記載の加湿機能を有する空気調和機。
  6. 【請求項6】 上記室内機内又はその周辺に被空調室内
    の湿度を検知する湿度センサを備え、該湿度センサによ
    る検知湿度に基づいて上記補給水の補給量を調節する補
    給水搬送制御手段を設けたことを特徴とする請求項1記
    載の加湿機能を有する空気調和機。
  7. 【請求項7】 上記室外機からの補給水の搬送路となる
    ドレンチューブの室内機側の補助ドレンチューブを、室
    内機と室外機とを接続する冷媒配管の室内機側の補助パ
    イプと共に筒状の断熱材に収容したことを特徴とする請
    求項1記載の加湿機能を有する空気調和機。
  8. 【請求項8】 上記加湿ユニットの透湿膜や該加湿ユニ
    ットの固定部材、上記補助ドレンチューブ等の周辺部品
    を、防黴剤の塗布又は樹脂成型材に防黴剤の練り込んで
    防黴処理したことを特徴とする請求項1記載の加湿機能
    を有する空気調和機。
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