JPH0719506A - 伝熱パネルの構造 - Google Patents

伝熱パネルの構造

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JPH0719506A
JPH0719506A JP15713693A JP15713693A JPH0719506A JP H0719506 A JPH0719506 A JP H0719506A JP 15713693 A JP15713693 A JP 15713693A JP 15713693 A JP15713693 A JP 15713693A JP H0719506 A JPH0719506 A JP H0719506A
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JP
Japan
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heat transfer
transfer member
joist
pipe
expansion
Prior art date
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Pending
Application number
JP15713693A
Other languages
English (en)
Inventor
Tomoyuki Maeda
智幸 前田
Shoichi Watanabe
昭一 渡辺
Ryoichi Sato
良一 佐藤
Bunpei Mochizuki
文平 望月
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
FUJI KANKYO SYST KK
Original Assignee
FUJI KANKYO SYST KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 銅板よりなる伝熱部材に発生する熱膨張によ
る変形を、根太に対する伝熱部材の取付け固定箇所に影
響させない。 【構成】 中央に銅パイプ3を包囲する支持部1Aを備
えるとともに、パイプ3の長手方向に沿って左右に板状
の取付け部1B,1Bを形成したパイプ支持部材1と、
板状の部材を折り曲げることで、前記パイプ支持部材1
の取付け部1B,1Bを上下左右から挟持する結合部2
A,2B,2Bを形成するとともに、根太4に取付ける
ために前記結合部2A,2B,2Bから左右に延展した
板状の放熱部2C,2Cを備える伝熱部材2とを具備す
る伝熱パネルの構造において、前記伝熱部材2は、その
放熱部2C,2Cの、根太4に対応する両側縁部に位置
して、該根太4に沿う長手方向に所要間隔で並ぶ貫通し
た逃げ孔5が複数形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、主として、床暖房設備
などにおいて使用される伝熱パネルの構造に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】銅パイプと銅板とで大略構成される伝熱
パネルの構造は、例えば、特公平3−15101号公報
に開示されているものがあり、その構造は、銅パイプを
受け入れる断面ほぼ円形状の支持部が形成された銅板よ
りなる伝熱部材を具備しており、銅パイプの支持機能
と、効率の良い伝熱機能とを発揮するように構成されて
いる。そしてこの伝熱パネルは、例えば家屋の床根太の
間に配設されることで床暖房設備として使用される。
【0003】ところが、この伝熱パネルの構造は、銅パ
イプから伝熱部材への伝熱効率を確保するために、その
支持部において、前記パイプと伝熱部材との間に、ハン
ダを充填し、その密着性を維持させているが、その施工
の過程で、伝熱部材が熱的影響を受けて変形し、あるい
は、金属材料の相違による熱膨張率の差から、暖房中、
熱的変形で異常音を発生し、また、上記熱的変形の繰返
しによる金属疲労を起こし、ハンダの剥離、パイプの損
傷などの問題が生じる。
【0004】そこで、本出願人は、先に、ハンダなどの
溶着手段を用いることなく、パイプと伝熱部材との密着
性を確保するために、中央にパイプを包囲する支持部を
備えるとともに、パイプの長手方向に沿って左右に板状
の取付け部を形成したパイプ支持部材と、板状の部材を
折り曲げることで、上記パイプ支持部材の取付け部を上
下左右から挟持する結合部を形成するとともに、根太に
取付けるために上記結合部から左右に延展した放熱部を
備える伝熱部材とを具備するパイプの取付構造を提唱
し、これによって、上述の問題点を解決することができ
た。
【0005】そして、このパイプの取付構造を根太に取
り付けるには、銅板からなる伝熱部材の側縁部分を根太
上面にそれぞれ載置させるとともに、この根太へ釘や鋲
などにて固定し、その後伝熱部材の上面に床材を載置し
て、釘や木ネジ等にて固定させる方法や、伝熱パネルの
伝熱部材の側縁を根太に固定した後、伝熱部材の上面に
床材を載置し、この床材を釘,木ネジ等に接着剤を併用
して根太へ固定させる方法などがある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たパイプの取付構造による根太への固定、及び床板の固
定では、伝熱部材の材質が銅であるために、木質の根太
や床板とは異材質となり、接着剤による固定が強固に行
われないという欠点がある。また、伝熱部材は、銅材質
であることから、熱膨張による変形が発生し、このこと
から床板などとの接着効果が低下し、床板が部分的に剥
離を起こしたり、この剥離によってキシミ音が発生する
などの問題がある。さらに、板状の伝熱部材は一対の根
太間に掛け渡される所定幅に形成されるとともに帯状に
長尺な部材に形成され、その長尺な側縁を根太に対し接
着剤や釘で固定する構成となっているが、その固定箇所
に対して銅板である伝熱部材が膨張変形することにな
り、銅の膨張係数による膨張代について何ら考慮されて
いないという欠点がある。
【0007】そこで本発明は、上記問題点を解消するた
めに、銅板よりなる伝熱部材に発生する熱膨張による変
形を、根太に対する伝熱部材の取付け固定箇所に影響さ
せることがないように、更に工夫した伝熱パネルの構造
を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】次に、上記の目的を達成
するための手段を、実施例に対応する図面を参照して説
明する。この発明の伝熱パネルの構造は、中央にパイプ
3を包囲する支持部1Aを備えるとともに、パイプの長
手方向に沿って左右に板状の取付け部1B,1Bを形成
したパイプ支持部材1と、板状の部材を折り曲げること
で、前記パイプ支持部材1の取付け部1B,1Bを上下
左右から挟持する結合部2A,2B,2Bを形成すると
ともに、根太4に取付けるために前記結合部2A,2
B,2Bから左右に延展した板状の放熱部2C,2Cを
備える伝熱部材2とを具備する伝熱パネルの構造におい
て、前記伝熱部材2は、その放熱部2C,2Cの、根太
4に対応する両側縁部に位置して、該根太4に沿う長手
方向に所要間隔で並ぶ貫通した逃げ孔5を複数形成して
いることを特徴としている。
【0009】
【作用】従って、たとえ、釘打ちなどの手段を用いて、
根太4に対して、放熱部2Cの両側縁部を固着した場合
でも、上記逃げ孔5の個所で、ほぼ均等に熱膨張による
伸縮変形を吸収でき、上記熱的伸縮によるせん断力が上
記固着部分に局所的に集中するのを防止でき、その個所
の損傷を回避できる。
【0010】
【実施例】以下、本発明を図示の実施例に基いて具体的
に説明する。本発明に係わる伝熱パネルの構造として、
この実施例に示されているのは、例えば床暖房に用いら
れるもので、パイプ支持部材1と伝熱部材2とから構成
されている。
【0011】パイプ支持部材1は、図3に示すように、
帯状の銅板を曲げ加工して、暖房用給湯パイプとしての
銅パイプ3をその長手方向に沿って外周面から包囲する
ための、ほぼ断面円形状の支持部1Aを中央に備えると
ともに、この銅パイプ3の長手方向に沿って左右に板状
の取付け部1B,1Bを形成した断面略逆Ω形構造にな
っている。
【0012】また、伝熱部材2は、板状の銅部材を、そ
の中央左右においてジグザグに折り曲げることで、上記
パイプ支持部材の取付け部1B,1Bを上下左右から挟
持する結合部2A、及び、2B,2Bを形成するととも
に、根太4に取付けるために、上記結合部2B,2Bか
ら左右に延展した放熱部2C,2Cを備えている。
【0013】そして、特に、この伝熱部材2は、その放
熱部2C,2Cの、根太4に取付けられる両側縁部に位
置して、長手方向に所要間隔で並ぶ逃げ孔としての略長
円形状のスリット5を複数形成している。
【0014】このスリット5は、この実施例では、図2
に示すように、伝熱部材2の長手方向に対して、それぞ
れ、約45度に傾向けられており、スリット5の半部
は、上記根太4の上に載った状態になっていて、この実
施例では、釘や鋲にて上記伝熱部材2が根太4に固定さ
れている。なお、図1中、符号6は、根太4上に敷設さ
れる床仕上げ材となるフローリング部材である。
【0015】このような構成では、施工の際に、上記パ
イプ3と支持部1Aとの間に、ハンダなどの溶着手段を
用いないので、熱的変形による損傷が避けられ、また、
暖房使用時に、熱膨張差に基くキシミなどの異常音を発
生するおそれがない。そして、伝熱部材の結合部2A,
2B,2Bの上下左右からの挟持力により、給湯時の熱
膨張による材料の伸縮があっても、上記パイプ3とパイ
プ支持部材1との間の密着状態が機械構造的に維持さ
れ、そこでの熱伝導性を高く維持できる。
【0016】また、給湯時の熱膨張によって、上記伝熱
部材2が、その幅方向、長手方向(特に、銅パイプに沿
う長手方向)に伸縮しても、放熱部2Cの両側縁部にお
ける複数のスリット5間のブリッジ個所で、それぞれ、
均等な弾性変形を起こすので、根太4に対する伝熱部材
2の固着個所(接着剤による固着や釘打ち部分など)
に、上記伸縮にともなうせん断応力の局所的集中を避け
るから、ここでの伝熱部材2の破損を避けることがで
き、また、予期しない個所での、波打ちなどの伝熱部材
2の変形を回避することができる。
【0017】さらに、スリット5を介して、根太4と床
材6とが接着剤で直接接着できるので、伝熱部材2が膨
張し変形しても、互いが剥離することがなく、異常音の
発生や損傷などが起きない利点がある。
【0018】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の伝熱パネ
ルの構造によれば、根太に固定される伝熱部材の放熱部
に、根太に沿う長手方向に所要間隔で並ぶ貫通した逃げ
孔を複数形成させたので、この伝熱部材が熱膨張で変形
しても、この逃げ孔がその変形を吸収することとなり、
すなわち、釘打ちなどの手段を用いて、根太に対して、
放熱部の両側縁部を固定した場合でも、この逃げ孔の個
所で、ほぼ均等に熱膨張による伸縮変形を吸収でき、上
記熱的伸縮によるせん断力が上記固定部分に局所的に集
中するのを防止でき、その個所の損傷を回避できるなど
の優れた効果が得られる。
【0019】これにより、上記逃げ孔を介して、根太
と、この根太の上に敷設される床材とが接着剤で直接接
着することが可能となり、伝熱部材が膨張し変形して
も、根太と床材は互いが容易に剥離することなく、異常
音の発生や損傷などを起こすことがないという効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による伝熱パネルの構造の一実施例を示
す要部の斜視図
【図2】同実施例による伝熱パネルの平面図
【図3】同実施例による伝熱パネルの縦断側面図
【符号の説明】
1…パイプ支持部材 1A…支持部 1B…取付け部 2…伝熱部材 2A,2B…結合部 2C…放熱部 3…パイプ 4…根太 5…逃げ孔(スリット) 6…床仕上げ材(フローリング部材)
フロントページの続き (72)発明者 佐藤 良一 東京都千代田区外神田2丁目13番5号 鶴 屋ビル8階 富士環境システム株式会社内 (72)発明者 望月 文平 東京都千代田区外神田2丁目13番5号 鶴 屋ビル8階 富士環境システム株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中央にパイプを包囲する支持部を備える
    とともに、パイプの長手方向に沿って左右に板状の取付
    け部を形成したパイプ支持部材と、板状の部材を折り曲
    げることで、前記パイプ支持部材の取付け部を上下左右
    から挟持する結合部を形成するとともに、根太に取付け
    るために前記結合部から左右に延展した板状の放熱部を
    備える伝熱部材とを具備する伝熱パネルの構造におい
    て、前記伝熱部材は、その放熱部の、根太に対応する両
    側縁部に位置して、該根太に沿う長手方向に所要間隔で
    並ぶ貫通した逃げ孔を複数形成していることを特徴とす
    る伝熱パネルの構造。
JP15713693A 1993-06-28 1993-06-28 伝熱パネルの構造 Pending JPH0719506A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6286575B1 (en) 1998-11-26 2001-09-11 Bridgestone Corporation Pneumatic tire for front wheel of motorcycle
CN100401442C (zh) * 2004-12-02 2008-07-09 三菱电机株式会社 遮断器
JP2021134943A (ja) * 2020-02-25 2021-09-13 株式会社ササクラ 放射パネルおよびその製造方法

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01243389A (ja) * 1988-03-25 1989-09-28 Furukawa Electric Co Ltd:The 床暖房パネル

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